JP5100197B2 - 光走査装置の調整方法及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は光走査装置の調整方法及び製造方法に関し、電子写真プロセスを有するレーザービームプリンタやデジタル複写機やマルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)の画像形成装置に好適なものである。
画像形成装置に用いられている一般的な光走査装置では、光源手段から射出した光束を入射光学系により偏向手段に導き、この偏向手段で偏向した光束を結像光学系により被走査面上にスポット状に結像させている。
一般に入射光学系は光源手段から射出された光束を平行状態も含めた特定の収束度を与えるコリメータレンズとコリメータレンズからの光束を副走査方向において偏向手段に集光させるシリンドリカルレンズと光束に特定の光束幅を与える絞りとから構成されている。
このような光走査装置では、光源手段とコリメータレンズとの間の相対的な位置ずれが、光線進行方向または主走査方向及び副走査方向の集光位置ずれに大きな影響を及ぼし、光学性能を劣化させる。このため光源手段とコリメータレンズとをユニット化し、該ユニット単独で精密に位置調整を行い、調整されたユニットを光走査装置に組み付けることが一般的に行なわれている。
近年、画像形成装置において高画質化の要望が高まっている。この要望を満足するためになるべく多くの組み付け誤差を踏まえた調整を行う方法が知られている。
このうち光源手段とコリメータレンズとの間の相対的な位置ずれを調整する方法を用いた光走査装置が種々と提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1では光走査装置に用いる各光学素子を収める筐体に光源手段やコリメータレンズを仮設し、この状態で装置内に配置した後、光源手段もしくはコリメータレンズの位置を調整している。これにより光源手段やコリメータレンズを筐体に組み付ける際に発生する組み付け誤差を軽減している。
特開平06−148492号公報
特許文献1では光偏向器以降の光学素子が調整には関与しないため、これらの光学素子の組み付け誤差による画質の劣化は依然として残ってしまう。
このため光学素子の組み付け誤差による被走査面上における光学性能が低下する傾向があった。
本発明は光走査装置を組み立てる際、光学素子の組み付け誤差を踏まえた調整を行うことにより、高画質な画像が容易に得られる光走査装置の調整方法及び製造方法の提供を目的とする。
請求項1の発明の光走査装置の調整方法は、光源手段と、該光源手段から射出された光束を偏向走査する偏向手段と、該光源手段からの光束を該偏向手段に導光する入射光学系と、該偏向手段によって偏向走査された光束を被走査面上に結像させる結像光学系と、を有し、該偏向手段の偏向走査によって被走査面上を主走査方向に走査する光走査装置の調整方法であって、該偏向手段が回転もしくは揺動し続けている状態で、該光源手段から射出された光束と、該光源手段とは別の調整用光源から射出され該結像光学系を少なくとも1回介した光束とを、該結像光学系を挟んで該偏向手段とは反対側に配置される光検知手段により検知し、該光源手段からの光束及び該調整用光源からの光束が該光検知手段に入射するときの時間差に応じて、該光源手段もしくは該入射光学系の少なくとも一方の主走査方向の位置を調整することで、該光源手段から射出された光束の主走査方向の集光位置を調整することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、光源手段と、該光源手段から射出された光束を偏向走査する偏向手段と、該光源手段からの光束を該偏向手段に導光する入射光学系と、該偏向手段によって偏向走査された光束を被走査面上に結像させる結像光学系と、を有し、該偏向手段の偏向走査によって該被走査面上を主走査方向に走査する光走査装置の製造方法であって、該偏向手段が回転もしくは揺動し続けている状態で、該光源手段から射出された光束と、該光源手段とは別の調整用光源から射出され該結像光学系を少なくとも1回介した光束とを、該結像光学系を挟んで該偏向手段とは反対側に配置される光検知手段により検知し、該光源手段からの光束及び該調整用光源からの光束が該光検知手段に入射するときの時間差に応じて、該光源手段もしくは該入射光学系の少なくとも一方の主走査方向の位置を調整することで、該光源手段から射出された光束の主走査方向の集光位置を調整する工程を有することを特徴とする。
本発明によれば光走査装置を組み立てる際、光学素子の組み付け誤差を踏まえた調整を行うことにより、高画質な画像が容易に得られる光走査装置の調整方法及び製造方法を達成することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の調整方法で調整された光走査装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。
尚、以下の説明において、主走査方向(Y方向)とは偏向手段の回転軸(または揺動軸)及び結像光学系の光軸(X方向)に垂直な方向(偏向手段で光束が偏向反射(偏向走査)される方向)である。副走査方向(Z方向)とは偏向手段の回転軸(または揺動軸)と平行な方向である。主走査断面とは結像光学系の光軸と主走査方向とを含む平面である。副走査断面とは結像光学系の光軸を含み主走査断面に垂直な断面である。
図1において、1は光源手段であり、半導体レーザーより成っている。
3は主走査断面内(主走査方向)の屈折力(パワー)と、副走査断面内(副走査方向)の屈折力とが互いに異なる単一のアナモフィックレンズ(異方屈折力単レンズ)である。アナモフィックレンズ3は、光源手段1より射出された光束を主走査断面内に関しては収束光束に変換し、副走査断面内に関しては後述する偏向手段5の偏向面5aに集光する収束光束に変換している。
4は開口絞りであり、通過光束を制限してビーム形状を整形している。尚、アナモフィックレンズ3、開口絞り4は光源手段1からの光束を偏向手段5に導光する入射光学系LAの一要素を構成している。
5は偏向手段としての光偏向器であり、4面構成のポリゴンミラー(回転多面鏡)より成っており、モーターの駆動手段(不図示)により図中矢印PA方向に一定速度で回転している。
LBは集光機能とfθ特性とを有する結像光学系(fθレンズ系)であり、プラスチック材料より成る単一の結像レンズ(fθレンズ)6より成り、光偏向器5によって偏向反射された画像情報に基づく光束を被走査面としての感光ドラム面7上に結像させている。また副走査断面内において光偏向器5の偏向面5aと感光ドラム面7との間を共役関係にすることにより、面倒れ補償を行っている。
7は被走査面としての感光ドラム面である。
本実施例において画像情報に応じて光源手段1から光変調され射出した光束はアナモフィックレンズ3により主走査断面内においては収束光束に変換され、開口絞り4を通過する(一部遮光される)。また副走査断面内においては収束光束に変換され開口絞り4を通過し(一部遮光される)光偏向器5の偏向面5aに線像(主走査方向に長手の線像)として結像する。そして光偏向器5の偏向面5aで偏向反射された光束は結像レンズ6により感光ドラム面7上にスポット状に結像され、該光偏向器5を矢印PA方向に回転させることによって、該感光ドラム面7上を矢印PB方向(主走査方向)に等速度で光走査している。これにより記録媒体である感光ドラム面7上に画像記録を行っている。
次に本発明において光偏向器の偏向走査によって被走査面上を主走査方向に走査するときの光束の集光位置を調整する調整方法の概要について説明する。
調整によって高画質化を極力果たすためには、光走査装置を構成する光源手段1、入射光学系LA、光偏向器5、結像光学系LBに用いられる全ての光学素子を組み付けた状態で調整を行えばよい。
ところが実際に調整を行うとすると、光源手段1と被走査面7との間の光路中には光束を主走査方向に偏向反射する光偏向器5が配されているため、該光偏向器5の偏向状態により光束の主走査方向の集光位置が変化し、主走査方向の調整がうまくできない。このため、光束の主走査方向の位置調整を行うためには、光偏向器5の偏向状態に影響されない何らかの基準(調整基準)を用いて調整することが必要になる。
そこで本実施例では装置(製品)の1光学素子として用いる光源手段1とは別に、上記全ての光学素子を収めた筐体に対して正確に位置決めされた調整基準としての新たな調整用光源(後述する図2、図4において符番「2」を指す。)を設けている。
尚、以下の説明において、光源手段1から射出する光束を光束A、調整用光源2から射出する光束を光束Bと称す。
そして光源手段1から射出された光束Aが被走査面7上に集光する位置と調整用光源2から射出された光束Bが結像レンズ6と光偏向器5を介した後に被走査面7上に集光する位置とのある時期における主走査方向における相対的な差を評価している。これによって光束Aの主走査方向の集光位置の位置ずれの評価を行っている。
光源手段1及び調整用光源2から射出された各光束A、Bは光偏向器5の偏向状態によって被走査面7上において結像する像高は各々変わる。しかしながら各光束A、Bが結像する像高の差は、結像光学系LBのもつfθ特性により、光偏向器5の偏向状態によらず、該光偏向器5に入射する直前の光束A及び光束Bの角度差で決まる。
つまり像高の差を評価することにより、光偏向器5に入射する直前の光束A及び光束Bの角度の差が評価できる。よって光源手段1及び入射光学系LAが特定の場所に設置されたときの像高差になるように光源手段1又は入射光学系LAの少なくとも一方の位置を調整すれば光束Aの主走査方向の集光位置の調整が行える。
本実施例では調整用光源2から射出した光束Bを結像光学系LBを少なくとも1回介し、光偏向器5で偏向させ、結像光学系LBを介した光束Bの集光位置を検出し、該集光位置に基づく位置情報より、光源手段又は入射光学系の少なくとも一方の位置を調整する。これにより光源手段1から射出した光束Aの主走査方向の集光位置の調整が行える。
調整のために変位させる要素としては、もっとも位置敏感度が高い光源手段1又は入射光学系LAを用いる。光束Aの主走査方向の集光位置の調整を他の要素で行った場合、敏感度があまりに違いすぎて他の要素では調整しきれないことが考えられ、仮に調整できた場合でも本来の位置から大きく外れることが予想される。このため光束Aの主走査方向の集光位置の調整を行うには、光源手段1又は入射光学系LAの位置を調整する方法が現実的である。
また同様のことはピント位置(光線進行方向の集光位置)ずれに関しても云え、また各調整を同一の要素で行うことで調整工具の構成を簡潔にすることが可能になる。
ところで光偏向器5を静止させた状態で光源手段1から射出された光束Aと調整用光源2から射出された光束Bが集光する像高の差を実際に評価しようとすると、前述した如く光偏向器5の偏向状態により各光束A、Bが集光する像高が変わる。
このため光束Aと光束Bの集光位置の差を評価するためには、以下に示す調整方法が挙げられる。
・ 各光束A、Bの通過位置を検知する光検知手段(位置検知センサー)を設け、該光検知手段を移動可能にして各光束A、Bが検知される像高を各々探索する、
(2)線状に長い光検知手段を用いる、
(3)多数の光検知手段を主走査方向に並べる。
しかしながら上記調整方法(1)は光検知手段を可動させるための仕組みを調整工具に新たに加える必要があり望ましくない。また上記調整方法(2)(3)は装置全体が複雑になってしまうので望ましくない。
これに対してより容易に像高の差を評価する調整方法として、光偏向器5を回転もしくは遥動させる方法がある。本実施例では光偏向器5が回転もしくは遥動し続けているときに光束Aの主走査方向の集光位置の調整を行なっている。
光偏向器5として回転多面鏡(ポリゴンミラー)を用いた場合、回転多面鏡を一定の速度で回転させることで、結像光学系LBの持つfθ特性により各光束A、Bは各々等速走査するようになる。よって各光束A、Bの像高の差は時間に変換することができる。
つまり各光束A、Bは等速走査しているので、ある像高に光検知手段を固定した場合、ある瞬間における各光束A、Bの像高の差に応じて各光束A、Bは一定の時間差でそれぞれ検知される。よって検知される時間差を走査速度で掛けることで各光束A、Bの像高差を評価できる。よって光源手段1及び入射光学系LAが特定の場所に設置されたときの像高差(ここでは時間差)になるように光源手段1又は入射光学系LAの少なくとも一方の位置を調整すれば光束Aの主走査方向の集光位置の調整が行える。
偏向手段5として回転多面鏡の代わりに遥動素子(ガルバノミラー)を用いた場合は、遥動素子の角速度の特性及び結像光学系LBのfθ特性に相当する特性を加味して回転多面鏡を用いた場合と同様に調整すればよい。
尚、光検知手段はこれまで被走査面位置または被走査面と光学的に等価な位置にあるという前提で説明してきたが、必ずしも光検知手段は被走査面位置または被走査面と光学的に等価な位置にある必要はない。ただし、被走査面上から大きく離れて配置すると、ある広がりをもった光束を検知することになるため、光検知手段の受光面に光束がすべて入りきれなくなり、受光光量が低下し、光検知手段が各光束を検知しなくなる可能性が高まる。よって被走査面位置または被走査面と光学的に等価な位置に光検知手段を設置することが望ましい。また同様の理由より調整用光源2から射出された光束Bも光束Aと同一の位置に被走査面7を持つように構成することが望ましい。
つまり調整用光源2から射出された光束Bの光線進行方向の集光位置は、光源手段1から射出された光束Aを光線進行方向の集光位置と等しくなるように構成するのが良い。
また本実施例では評価基準として用いる調整用光源2は被走査面側に配置され、該調整用光源2からの光束Bで結像光学系LBを介した後、光偏向器5に入射させている。
これは光学素子を収める筐体内部に調整用光源2を配置するスペースが取れなかったこと、それでも無理に調整用光源2を他の位置に配置した場合、筐体の一部に調整用光源2から射出される光束Bの光路を確保するため、筐体に穴を開ける必要が生じる。この場合、塵埃が筐体内部に侵入しやすくなり好ましくない。
ただし、上記の配置を採用した場合、調整用光源2から射出された光束Bが結像光学系LBを2度透過することになり、結像光学系LBの偏心の影響を2度受けることになる。この結果、光源手段1から射出された光束Aの調整位置は本来の位置からやや外れてしまう。よって光学的には評価基準として用いる調整用光源2は入射光学系LAを挟んで結像光学系LBとは反対側に配置して、光偏向器5に光束Bを入射させてから結像光学系LBに1回だけ入射させることが光学的には望ましい。
これまでは光束Aの主走査方向の集光位置の調整に関する説明をしてきたが、更に光束の副走査方向の集光位置の調整を行う場合には、最も被走査面7側の光学素子の後に光束分離手段としてのビームスプリッター(後述する図2の10a)を設ける。そしてビームスプリッターにより光束Aを透過光束A1及び反射光束A2に分離し、透過光束A1又は反射光束A2のいずれか一方の光束を用いて光束Aの主走査方向の集光位置の調整を行い、他方の光束を用いて光束Aの副走査方向の集光位置の調整を行えば良い。
それ以外の場所にビームスプリッターを設置した場合は、それ以降の光学素子の組み付け誤差の影響を加味できなくなるため好ましくない。
また上記の構成で光束Aの集光位置の調整を行う場合、透過光束A1で光束Aの主走査方向の集光位置の調整を行い、反射光束A2で光束Aの副走査方向の集光位置の調整することが望ましい。
透過光束A1はビームスプリッターを通過する際に屈折の影響を受けて光束が副走査方向にシフトする。そのシフト量は屈折率、肉厚、光束とビームスプリッターとのなす角度で決まるが、市販のビームスプリッターを用いた場合、使用波長に対する屈折率が不明確であることが多く、また波長変動や肉厚公差の影響も受ける。よって、光束の副走査方向の集光位置の調整は反射光束A2で行うことが望ましい。
もちろん、ビームスプリッターの変わりに光束反射手段としてのミラー(反射ミラー)を用いても良い。その場合は透過光束A1(ミラーを介さない光束A1)を評価できるように、ミラーを可動式にし、任意に光束を反射させる又は反射させないとの切り替えができるように構成すれば良い。またこの場合はビームスプリッターを用いたときに発生した光束の副走査方向のシフトが発生しないため、透過光束A1(ミラーを介さない光束A1)で光束の副走査方向の集光位置の調整を行っても良い。むしろこの場合、ミラーを稼動させる必要があるため、ミラーの角度公差が大きくなることを考慮すると透過光束A1(ミラーを介さない光束A1)で光束の副走査方向の集光位置の調整を行う。また反射光束A2(ミラーを介した光束A2)で光束の主走査方向の集光位置の調整を行うことが望ましい。これによって光源手段1から射出した光束Aの主走査方向及び副走査方向の集光位置を各々調整することができる。
尚、上記ミラーは結像光学系の最も被走査面側の光学素子6と、該被走査面7との間に配されている。
次に本発明において光源手段1から射出した光束Aのピント位置の調整方法の概要について説明する。
ピント位置の調整は、光束Aの主走査方向及び副走査方向の集光位置の調整後、光源手段1又は入射光学系LAの少なくとも一方の位置を調整することで、該光源手段1からの光束Aのピント位置(光線進行方向の集光位置)を調整することが好ましい。
なぜならば光束の主走査方向及び副走査方向の集光位置の調整を行うと各光学素子を通過する光束の通過位置が変わるため、光束通過位置の差に起因するピントずれが発生する場合がある。このため、光束の主走査方向及び副走査方向の集光位置の調整より先に行うと再度ピント位置の調整をやり直すこととなり2度手間になる。
またピント位置の調整を行う場合は、被走査面上の走査領域の両端の2像高における該光束Aの主走査断面上におけるピント位置から行うことが好ましい。
一般に走査領域中央から端部にかけて焦点深度幅は狭くなり、組み付け誤差により像面の位置が移動すると焦点深度幅の狭さに応じてスポット径は大きくなりやすい。よって焦点深度幅の狭い走査領域の両端部でピント位置の調整を行うことが好ましい。
つまり光源手段1からの光束Aのピント位置の調整は被走査面上の走査領域の両端の2像高における光束Aの主走査断面上及び副走査断面上におけるピント位置を用いて、光源手段及び入射光学系を構成する光学素子のうちの少なくとも1つの位置を調整する。
本実施例では以下に示す調整方法でピント位置の調整を行っている。
まず光源手段1を光線進行方向に移動しながら、印字領域(有効画像領域)両端の像高Y1,Y2でのスポット径を測定する。これにより許容できるスポット径Wを超える光源手段1の位置を求める。スポット径は光源手段1を移動するに従い一旦小さくなって再び大きくなるため像高ごとに2つの光源位置が求まる。
ここでは像高Y1においてスポット径Wを超える光源手段1の光軸方向の基準位置Y0からの位置をY1A、Y1B、像高Y2においてスポット径Wを超える位置をY2A、Y2Bとする。また光源手段1が光偏向器5から離れる方向をマイナス、近づく方向をプラスとするときに
Y1A<Y1B、Y2A<Y2B
の関係にあるとする。このとき光源手段1は位置Y1Aから位置Y1Bの間にあり、且つ位置Y2Aから位置Y2Bの間にあることが望ましい。つまりMAX(Y1A,Y2A)からMIN(Y1B,Y2B)に配置することが望ましい。
本実施例では他の像高の集光位置や環境変化による集光位置の変化などを考慮し、MAX(Y1A,Y2A)とMIN(Y1B,Y2B)の中間に光源手段1を配置している。このため環境が変化しても、全像高に渡り被走査面7上でのスポット径が許容スポット径Wを超え難くしている。
調整を行うにあたり、主走査断面内及び副走査断面内でのピント位置を評価した上で調整することが望ましい。ただし調整を簡略化するため評価項目を減らす場合は主走査断面内のピント位置の調整のみを評価することが望ましい。これは主走査断面内での焦点深度幅の方が副走査断面内での焦点深度幅よりも狭くなる傾向があるためである。
次に本発明の光束の集光位置の調整方法の実施例1及び実施例2について説明する。
[実施例1]
図2は本発明の実施例1の調整時における光走査装置及び調整治具の配置を示した主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。図3は調整時における光走査装置及び調整治具の配置を示した副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。図2、図3において図1に示した要素と同一要素には同一要素には同符番を付している。
図中、2は調整用の調整用光源2であり、半導体レーザーより成っている。
8は調整用のコリメータレンズであり、調整用光源2から射出された光束を平行光束に変換している。
9は光検知手段(検知センサー)であり、APD(アバランシェフォトダイオード)より成っており、光束Aの主走査方向及び副走査方向の集光位置を検知している。本実施例における光検知手段9は結像光学系LBを挟んで光偏向器5とは反対側に設置されており、かつ被走査面7と光学的に等価な位置に配置されている。
10aは調整用の光束分離手段としてのビームスプリッターであり、結像光学系LBの最も被走査面7側の結像レンズ6と該被走査面7との間の光路中に設けられており、光束Aを透過光束A1と反射光束A2とに分離している。
11,12は各々ピント調整用の光検知手段(検知センサー)であり、印字領域(走査領域)の両端部にそれぞれ設けられている。
13,14は各々ピント調整用のスリット部材であり、光検知手段11,12に入射する光束を制限している。検知センサー11とスリット部材13及び検知センサー12とスリット部材14は各々対になっており、印字領域の両端部にそれぞれ設けられている。
15は光検知手段(検知センサー)であり、APD(アバランシェフォトダイオード)より成っており、光束の副走査方向の集光位置を検知している。本実施例における光検知手段15は結像光学系LBを挟んで光偏向器5とは反対側に設置されており、かつ被走査面7と光学的に等価な位置に配置されている。
本実施例において調整用光源2から射出された光束Bはコリメータレンズ8で発散光束に変換され、結像レンズ6に入射する。光束Bは結像レンズ6を経て収束光束に変換され、光偏向器5に入射する。光偏向器5に入射した光束Bは偏向反射されて再び結像レンズ6を透過し、さらにビームスプリッター10aを透過して光検知手段9面上に結像する。
このとき光検知手段9面上で結像した光束B及び光源手段1から射出された光束Aは光偏向器5の回転に応じて間隔を保ったまま光検知手段9を各々よぎる(走査する)。
光検知手段9は各光束A、Bが通過する毎に出力信号を発するため各光束A、Bが光検知手段9をよぎる時間差を計測できる。また光束Aまたは光束Bのどちらか一方の出力信号の時間間隔を計測することで、1走査にかかる時間も計測できる。さらに結像レンズ6のfθ係数は前もって分かっているため、これらの情報より各光束A、Bの主走査方向の相対的な位置関係を検知することができる。
本実施例では光束Aの主走査方向の集光位置を調整するため光源手段1の主走査方向の位置を調整して行っている。
つまり本実施例において光束Aの主走査方向の集光位置を調整する際には、図2に示す如くビームスプリッター10aを透過した光束A1及び光束B1を光検知手段9に入射させることで行う。そして光検知手段9で得られた情報(各光束A、Bの主走査方向の相対的な位置関係を検知した値)が設計値よりも小さい場合には光偏向器5に入射する各光束A、Bのなす角度が広がるように、光源手段1を結像レンズ6側と逆方向(反対側)に位置をずらしている。
逆に光検知手段9で得られた情報(各光束A、Bの主走査方向の相対的な位置関係を検知した値)が設計値よりも大きい場合には光偏向器5に入射する各光束A、Bのなす角度が狭くなるように、光源手段1を結像レンズ6側に位置をずらしている。
そして光検知手段9からの情報と設計値とが等しくなるまで光源手段1の位置を主走査方向にずらして調整する。
また、光束Aの副走査方向の集光位置を調整する際には、図3に示す如くビームスプリッター10aで反射された光束A2及び光束B2を光検知手段15に入射させることで行う。これにより光束A2及び光束B2が通過する位置が明確になるため光源手段1の位置を特定方向(副走査方向)にずらすことで調整ができる。
ピント位置の調整は、印字領域(走査領域)の両端部にそれぞれ配置したピント位置調整用の光検知手段11,12を用いている。
このピント位置の調整は、光束の主走査方向及び副走査方向の集光位置の調整後に行う。ピント位置調整用の光検知手段11,12の直前に配置したスリット部材13,14を光束Aがよぎり初めてからよぎり終わるまでの時間を計測することで光束Aの主走査断面内のスポット径を計測する。
本実施例において、光源手段1を光軸方向に移動しながらスポット径を測定することで光源手段1の位置とスポット径の関係が分かる。そこで許容できるスポット径になる位置をそれぞれの像高で計測し、共通の焦点深度中心位置に光源手段1がくるように、光源手段1の位置を調整する。
本実施例では±105mm像高にピント位置の調整用の光検知手段11,12を各々配置しており、+105mm像高で許容できるスポット径になる位置をY1A、Y1B(ただしY1A<Y1B)とする。また−105mm像高で許容できるスポット径になる位置をY2A、Y2B(ただしY2A<Y2B)とするとMAX(Y1A,Y2A)とMIN(Y1B,Y2B)の中間に光源手段1を配置している。
尚、本実施例では光束の主走査方向の集光位置を調整するために光源手段1の位置を調整したが、これに限らず、アナモフィックレンズ3の位置を調整しても良い。また光源手段1とアナモフィックレンズ3の位置を相対的に調整しても良い。
また、本実施例では光束のピント位置を調整するために光源手段1の位置を調整したが、これに限らず、アナモフィックレンズ3の位置を調整しても良い。また光源手段1とアナモフィックレンズ3の位置を相対的に調整しても良い。
また本実施例では偏向手段として回転多面鏡を用いた光走査装置に本発明を適用したが、これに限らず、揺動素子としてのガルバノミラーを用いた光走査装置においても適用できる。
また本実施例では結像光学系LBが1枚のレンズより成る光走査装置に本発明を適用したが、これに限らず、2枚以上のレンズより成る光走査装置においても適用できる。また結像光学系LBに回折光学素子を含ませて構成した光走査装置においても適用できる。
また本実施例では光検知手段としてAPDを用いたが、これに限らず、例えば 等を用いても良い。
[実施例2]
図4は本発明の実施例2の調整時における光走査装置及び調整治具の配置を示した主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。図5は調整時における光走査装置及び調整治具の配置を示した副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。図4、図5において図2、図3に示した要素と同一要素には同符番を付している。
本実施例において前述の実施例1と異なる点は、入射光学系LAの構成を変更したことと、ビームスプリッター10aの代わりに可動式のミラー10bを設けたことである。その他の構成及び光学的作用は実施例1と同様であり、これにより同様な効果を得ている。
つまり図中、23はコリメータレンズであり、光源手段1から射出した発散光束Aを平行光束に変換している。24はシリンドリカルレンズであり、副走査断面内にのみ特定の屈折力を有しており、コリメータレンズ23で平行光束とされた光束を副走査断面内において光偏向器5の偏向面5aに線像(主走査方向に長手の線像)として結像させている。
尚、コリメータレンズ23、シリンドリカルレンズ24は入射光学系LAの一要素を構成している。
10bは光束反射手段としての可動式のミラーであり、光源手段1から射出した光束Aの主走査方向の集光位置の調整を行う際には、図5に示すように光路内に挿入され、該光束Aの副走査方向の集光位置の調整を行う際には図4に示すように光路外へ退避している。
本実施例において調整用光源2から射出された光束Bはコリメータレンズ8で発散光束に変換され、結像レンズ6に入射する。光束Bは結像レンズ6を経て平行光束に変換され、光偏向器5に入射する。光偏向器5に入射に入射した光束Bは偏向反射されて再び結像レンズ6を透過し、光束Aの主走査方向の集光位置の調整を行う際には、図5に示すように可動式のミラー10bを介して光検知手段15面上に結像する。
このとき光検知手段15面上で結像した光束B及び光源手段1から射出された光束Aは光偏向器5の回転に応じて間隔を保ったまま光検知手段15を各々よぎる(走査する)。
光検知手段15は各光束A、Bが通過する毎に出力信号を発するため各光束A、Bが光検知手段15をよぎる時間差を計測できる。また光束Aまたは光束Bのどちらか一方の出力信号の時間間隔を計測することで、1走査にかかる時間も計測できる。さらに結像レンズ6のfθ係数は前もって分かっているため、これらの情報より各光束A、Bの主走査方向の相対的な位置関係を検知することができる。
本実施例では光束Aの主走査方向の集光位置を調整するためコリメータレンズ23の主走査方向の位置を調整している。
つまり本実施例では光束Aの主走査方向の集光位置を調整する際には、図5に示す如く可動式のミラー10bを光路内に挿入し、該ミラー10bで反射された光束A2及び光束B2を光検知手段15に入射させることで行う。そして光検知手段15で得られた情報(各光束の主走査方向の相対的な位置関係を検知した値)が設計値よりも小さい場合には光偏向器5に入射する各光束A、Bのなす角度が広がるように、コリメータレンズ23を結像レンズ6側とは逆方向に位置をずらしている。逆に光検知手段15で得られた情報(各光束の主走査方向の相対的な位置関係を検知した値)が設計値よりも大きい場合には光偏向器5に入射する各光束A、Bのなす角度が狭くなるように、コリメータレンズ23を結像レンズ6側に位置をずらしている。
そして光検知手段15からの情報と設計値とが等しくなるまでコリメータレンズ23の位置を主走査方向にずらして調整する。
また、光束Aの副走査方向の集光位置を調整する際には、図4に示す如く可動式のミラー10bを光路内から退避させ、光束A及び光束Bを光検知手段9に入射させることで行う。これにより光束A2及び光束B2が通過する位置が明確になるため光源手段1の位置を特定方向(副走査方向)にずらすことで調整ができる。
ピント位置の調整は前述の実施例1と同様に印字領域の両端部にそれぞれ配置したピント位置調整用の光検知手段11、12を用いている。
このピント位置の調整は、光束の主走査方向及び副走査方向の集光位置の調整後に行う。ピント位置調整用の光検知手段11、12の直前に配置したスリット部材13、14を光束Aがよぎり初めてからよぎり終わるまでの時間を計測することで光束Aの主走査断面内のスポット径を計測する。
また前述の実施例1と同様に光源手段1を光軸方向に移動しながらスポット径を測定することで光源手段1の位置とスポット径の関係が分かる。そこで許容できるスポット径になる位置をそれぞれの像高で計測し、共通の深度中心位置に光源手段1がくるように、該光源手段1の位置を調整する。
本実施例では±105mm像高にピント位置の調整用の光検知手段11,12を各々配置しており、+105mm像高で許容できるスポット径になる位置をY1A、Y1B(ただしY1A<Y1B)とする。また−105mm像高で許容できるスポット径になる位置をY2A、Y2B(ただしY2A<Y2B)とするとMAX(Y1A,Y2A)とMIN(Y1B,Y2B)の中間に光源手段1を配置している。
尚、本実施例では光束Aの主走査方向の集光位置を調整の際にはコリメータレンズ23の位置を調整したがが、これに限らず、光源手段1の位置を調整しても良い。またコリメータレンズ23と光源手段1の位置を相対的に調整しても良い。
また、本実施例では光束のピント位置を調整するために光源手段1の位置を調整したが、これに限らず、コリメータレンズ23の位置を調整しても良い。また光源手段1とコリメータレンズ23の位置を相対的に調整しても良い。
[画像形成装置]
図6は、本発明の画像形成装置の実施例を示す副走査方向の要部断面図である。図において、符号104は画像形成装置を示す。この画像形成装置104には、パーソナルコンピュータ等の外部機器117からコードデータDcが入力する。このコードデータDcは、装置内のプリンタコントローラ111によって、画像データ(ドットデータ)Diに変換される。この画像データDiは、実施例1又は2のいずれかに示した調整方法で調整された光走査ユニット100に入力される。そして、この光走査ユニット100からは、画像データDiに応じて変調された光ビーム103が出射され、この光ビーム103によって感光体ドラム(感光体)101の感光体面が主走査方向に走査される。
静電潜像担持体(感光ドラム)たる感光ドラム101は、モーター115によって時計廻りに回転させられる。そして、この回転に伴って、感光体ドラム101の感光体面が光ビーム103に対して、主走査方向と直交する副走査方向に移動する。感光体ドラム101の上方には、感光体ドラム101の表面を一様に帯電せしめる帯電ローラ102が表面に当接するように設けられている。そして、帯電ローラ102によって帯電された感光体ドラム101の表面に、前記光走査ユニット100によって走査される光ビーム103が出射されるようになっている。
先に説明したように、光ビーム103は、画像データDiに基づいて変調されており、この光ビーム103を出射することによって感光体ドラム101の表面に静電潜像を形成せしめる。この静電潜像は、上記光ビーム103の出射位置よりもさらに感光体ドラム101の回転方向の下流側で感光ドラム101に当接するように配設された現像器107によってトナー像として現像される。
現像器107によって現像されたトナー像は、感光体ドラム101の下方で、感光体ドラム101に対向するように配設された転写ローラ108によって被転写材たる用紙112上に転写される。用紙112は感光体ドラム101の前方(図6において右側)の用紙カセット109内に収納されているが、手差しでも給紙が可能である。用紙カセット109端部には、給紙ローラ110が配設されており、用紙カセット109内の用紙112を搬送路へ送り込む。
以上のようにして、未定着トナー像を転写された用紙112はさらに感光体ドラム101後方(図6において左側)の定着器へと搬送される。定着器は内部に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ113とこの定着ローラ113に圧接するように配設された加圧ローラ114とで構成されている。そして転写部から搬送されてきた用紙112を定着ローラ113と加圧ローラ114の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙112上の未定着トナー像を定着せしめる。更に定着ローラ113の後方には排紙ローラ116が配設されており、定着された用紙112を画像形成装置の外に排出せしめる。
図6においては図示していないが、プリントコントローラ111は、先に説明したデータの変換だけでなく、モーター115を始め画像形成装置内の各部や、後述する光走査ユニット内のモーターなどの制御を行う。
本発明で使用される画像形成装置の記録密度は、特に限定されない。しかし、記録密度が高くなればなるほど、高画質が求められることを考えると、1200dpi以上の画像形成装置において本発明の実施例1〜4の構成はより効果を発揮する。
[カラー画像形成装置]
図7は本発明の実施例のカラー画像形成装置の要部概略図である。本実施例は、光走査装置(結像光学手段)を4個並べ各々並行して像担持体である感光体ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。図7において、60はカラー画像形成装置、61,62,63,64は各々実施例1又は2の何れかに示した調整方法で調整された光走査装置である。71,72,73,74は各々像担持体としての感光体ドラム、31,32,33,34は各々現像器、51は搬送ベルトである。尚、図7においては現像器で現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器(不図示)と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器(不図示)とを有している。
図7において、カラー画像形成装置60には、パーソナルコンピュータ等の外部機器52からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号が入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ53によって、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換される。これらの画像データは、それぞれ光走査装置61,62,63,64に入力される。そして、これらの光走査装置からは、各画像データに応じて変調された光ビーム41,42,43,44が射出され、これらの光ビームによって感光体ドラム71,72,73,74の感光体面が主走査方向に走査される。
本実施例におけるカラー画像形成装置は光走査装置(61,62,63,64)を4個並べ、各々がC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各色に対応している。そして各々平行して感光ドラム71,72,73,74面上に画像信号(画像情報)を記録し、カラー画像を高速に印字するものである。
本実施例におけるカラー画像形成装置は上述の如く4つの光走査装置61,62,63,64により各々の画像データに基づいた光ビームを用いて各色の潜像を各々対応する感光体ドラム71,72,73,74面上に形成している。その後、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形成している。
前記外部機器53としては、例えばCCDセンサを備えたカラー画像読取装置が用いられても良い。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー画像形成装置60とで、カラーデジタル複写機が構成される。
本発明の実施例1の調整方法を用いて調整された光走査装置の主走査断面図 本発明の実施例1の調整中の光走査装置及び治具の主走査断面図 本発明の実施例1の調整中の光走査装置及び治具の副走査断面図 本発明の実施例2の調整中の光走査装置及び治具の主走査断面図 本発明の実施例2の調整中の光走査装置及び治具の副走査断面図 本発明の画像形成装置の実施例を示す副走査断面図 本発明の実施例のカラー画像形成装置の要部概略図
符号の説明
1 光源手段
2 調整用光源2
3 アナモフィックレンズ
4 絞り
5 偏向手段
5a 偏向面
LB 結像光学系
LA 入射光学系
6 結像レンズ(fθレンズ)
7 感光ドラム面
23 コリメータレンズ
24 シリンドリカルレンズ
8 コリメータレンズ
9 調整用の光検知手段
10a ビームスプリッター
10b ミラー
11,12 ピント位置の調整用の光検知手段
13,14 ピント位置の調整用のスリット部材
15 調整用の光検知手段
61,62,63,64 光走査装置
71,72,73,74 像担持体(感光体ドラム)
31、32、33、34 現像器
41、42、43、44 光ビーム
51 搬送ベルト
52 外部機器
53 プリンタコントローラ
60 カラー画像形成装置
100 光走査装置
101 感光体ドラム
102 帯電ローラ
103 光ビーム
104 画像形成装置
107 現像装置
108 転写ローラ
109 用紙カセット
110 給紙ローラ
111 プリンタコントローラ
112 転写材(用紙)
113 定着ローラ
114 加圧ローラ
115 モーター
116 排紙ローラ
117 外部機器

Claims (12)

  1. 光源手段と、該光源手段から射出された光束を偏向走査する偏向手段と、該光源手段からの光束を該偏向手段に導光する入射光学系と、該偏向手段によって偏向走査された光束を被走査面上に結像させる結像光学系と、を有し、該偏向手段の偏向走査によって被走査面上を主走査方向に走査する光走査装置の調整方法であって、
    該偏向手段が回転もしくは揺動し続けている状態で、
    該光源手段から射出された光束と、該光源手段とは別の調整用光源から射出され該結像光学系を少なくとも1回介した光束とを、該結像光学系を挟んで該偏向手段とは反対側に配置される光検知手段により検知し、
    該光源手段からの光束及び該調整用光源からの光束が該光検知手段に入射するときの時間差に応じて、該光源手段もしくは該入射光学系の少なくとも一方の主走査方向の位置を調整することで、該光源手段から射出された光束の主走査方向の集光位置を調整することを特徴とする光走査装置の調整方法。
  2. 前記調整用光源から射出された光束の光線進行方向の集光位置は、前記光源手段から射出された光束の光線進行方向の集光位置と等しく、且つ前記光検知手段は前記被走査面又は該被走査面と光学的に等価な位置に設置されていることを特徴とする請求項に記載の光走査装置の調整方法。
  3. 前記調整用光源は前記入射光学系を挟んで前記結像光学系とは反対側に配置されており、該調整用光源からの光束は前記偏向手段に入射してから前記結像光学系を介して前記光検知手段により検知されることを特徴とする請求項に記載の光走査装置の調整方法。
  4. 前記調整用光源は前記被走査面側に配置され、該調整用光源からの光束は前記結像光学系を介した後、前記偏向手段に入射していることを特徴とする請求項に記載の光走査装置の調整方法。
  5. 前記光源手段からの光束Aを、前記結像光学系の最も被走査面側の光学素子と該被走査面との間に配置された光束分離手段により透過光束A1と反射光束A2とに分離し、該透過光束A1もしくは反射光束A2のいずれか一方の光束を用いて該光束Aの主走査方向の集光位置を調整し、他方の光束を用いて該光束Aの副走査方向の集光位置を調整することを特徴とする請求項に記載の光走査装置の調整方法。
  6. 前記透過光束A1を用いて前記光束Aの主走査方向の集光位置を調整し、前記反射光束A2を用いて該光束Aの副走査方向の集光位置を調整することを特徴とする請求項に記載の光走査装置の調整方法。
  7. 前記結像光学系と前記被走査面との間に設けた光束反射手段により前記光源手段からの光束を反射させた反射光束を用いて該光束の主走査方向の集光位置の調整を行い、前記結像光学系と前記被走査面との間に光束反射手段を挿入せずに前記結像光学系を介した光束を用いて該光束の副走査方向の集光位置の調整を行うことを特徴とする請求項に記載の光走査装置の調整方法。
  8. 前記光源手段からの光束の主走査方向及び副走査方向の集光位置を調整後、該光源手段もしくは入射光学系の少なくとも一方の位置を調整することで、該光源手段からの光束のピント位置を調整することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の光走査装置の調整方法。
  9. 前記光源手段からの光束のピント位置の調整は、前記被走査面上の走査領域の両端の2像高における該光束のピント位置から行うことを特徴とする請求項に記載の光走査装置の調整方法。
  10. 前記光源手段からの光束のピント位置の調整は、前記被走査面上の走査領域の両端の2像高における該光束の主走査断面上におけるピント位置から行うことを特徴とする請求項に記載の光走査装置の調整方法。
  11. 前記光源手段からの光束のピント位置の調整は、前記被走査面上の走査領域の両端の2像高における該光束の主走査断面上及び副走査断面上におけるピント位置を用いて、前記光源手段及び前記入射光学系を構成する光学素子のうちの少なくとも1つの位置を調整することで行うことを特徴とする請求項に記載の光走査装置の調整方法。
  12. 光源手段と、該光源手段から射出された光束を偏向走査する偏向手段と、該光源手段からの光束を該偏向手段に導光する入射光学系と、該偏向手段によって偏向走査された光束を被走査面上に結像させる結像光学系と、を有し、該偏向手段の偏向走査によって該被走査面上を主走査方向に走査する光走査装置の製造方法であって、
    該偏向手段が回転もしくは揺動し続けている状態で、
    該光源手段から射出された光束と、該光源手段とは別の調整用光源から射出され該結像光学系を少なくとも1回介した光束とを、該結像光学系を挟んで該偏向手段とは反対側に配置される光検知手段により検知し、
    該光源手段からの光束及び該調整用光源からの光束が該光検知手段に入射するときの時間差に応じて、該光源手段もしくは該入射光学系の少なくとも一方の主走査方向の位置を調整することで、該光源手段から射出された光束の主走査方向の集光位置を調整する工程を有することを特徴とする光走査装置の製造方法。
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