JP4878158B2 - 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Description
前記光源手段から出射された光束が前記偏向手段の偏向面に入射するときの副走査断面内における前記光束の主光線と前記偏向面の法線の成す角度をγ、前記結像光学系の副走査方向の結像倍率をβ、前記結像光学系のうち前記被走査面に最も近い結像光学素子の出射面を通過する光束の主走査方向の光束幅をW[mm]、副走査断面内における前記偏向手段の回転軸を法線とする平面と前記偏向手段の偏向面に入射する光束の位置から前記被走査面上に入射する光束の位置を結んだ直線とのなす角度をε(≠γ)とするとき、
前記光源手段から出射された光束が前記偏向手段の偏向面に入射するときの副走査断面内における前記光束の主光線と前記偏向面の法線の成す角度をγ、前記結像光学系の副走査方向の結像倍率をβ、前記結像光学系のうち前記被走査面に最も近い結像光学素子の出射面を通過する光束の主走査方向の光束幅をW[mm]、副走査断面内における前記偏向手段の回転軸を法線とする平面と前記偏向手段の偏向面に入射する光束の位置から前記被走査面上に入射する光束の位置を結んだ直線とのなす角度をε(≠γ)とするとき、
前記被走査面上の主走査方向の走査位置yにおける位置変化Δyに対する、副走査方向の像面湾曲dsの変化量ΔdsをΔds/Δyとするとき、
1.0≦|β|≦3.0
なる条件を満足することを特徴としている。
Δγ’=h・Δφ・・・(式A)
となる。またポリゴンミラー5の偏向面5aの反射点から結像レンズ6までの距離をS0、結像レンズ6から被走査面8までの距離をSとすると、結像レンズ6の副走査方向のパワーが変動することによる被走査面8上の走査位置変化(照射位置ずれ)Δzは、
Δz=Δγ’×S・・・(式B)
となり、h=S0×γと(式A)とあわせて、(式B)は
Δz=S0×S×γ×Δφ・・・(式C)
となる。結像レンズ6の副走査方向のパワーがΔφ変動することで、被走査面8上での副走査方向のピントがΔS変化するときとすると、Δφは
被走査面8の像高y、偏向手段5による走査角をθとすると、
y=f・θ ‥‥‥(1b)
である。
偏向手段5で偏向角dθだけ偏向されたときの被走査面8上における移動量dyは(1b)式より、
dy=f・dθ ‥‥‥(2b)
偏向面5aからの光束が結像レンズ6面上において距離Wだけ移動するときの偏向角dθは、
W=S 0 ・dθ ‥‥‥(3b)
これより
dy=f・W/S 0 ‥‥‥(4b)
本発明における光走査装置を含めて、通常、ペンディング等の影響のため結像レンズ上に主平面上がないことが多く、一般には
f≒S+S 0 ‥‥‥(5b)
となっていることが多い。
このため(4b)式は、
dy={(S+S 0 )/S 0 }・W
β=S/S 0
より、
dy=(1+β)・W ‥‥‥(6b)
である。
一方、図3に示すマージナル光線L1による被走査面8上における副走査方向の結像位置ΔSM 1 、マージナル光線L2による被走査面8上における副走査方向の結像位置ΔSM 2 の差(ΔSM 1 −ΔSM 2 )は次のとおりである。
被走査面8の主走査方向の走査位置yにおける位置変化Δyに対する副走査方向のピント位置ずれをΔdsとする。
主走査方向に距離Mだけ離れた2つのマージナル光線L1、L2が被走査面8を移動するときの距離をdyとする。
そうすると、
ΔSM 1 −ΔSM 2 =(Δds/Δy)・dy ‥‥‥(7b)
となる。(6b)式を(7b)式に代入すると、
1.0≦|β|≦3.0・・・(式3)
なる条件を満足することが望ましい。
また斜入射角度γが小さいと結像光学系を出射したあと複数光束の分離が難しくなるので良くない。よって斜入射角度γは
1.5(度)≦γ・・・(式4)
なる条件を満足することが良い。
図6(A)は本発明の実施例1のポリゴンミラー5から被走査面までの光学系の副走査断面図である。図6(B)は比較例として従来のポリゴンミラー5から被走査面までの光学系の副走査断面図である。尚、表1に本発明の実施例1の走査光学装置の諸数値を示し、また表2に従来の走査光学装置の諸数値を示す。
β=2.5
γ=3.0
ε=0.0
W=4.4mm
よって、
(1+1/β)×tan|(γ―ε)|×W=0.31(mm)
となり、(式1)を満足していない。これに対して本実施例は
β=2.7
γ=2.0
ε=0.77
W=4.4mm
よって、
(1+1/β)×tan|(γ―ε)|×W=0.13(mm)
となる。これは(式1)を満足しており、また(式2)の左辺は0.0026(mm)であり、これは(式2)を満足している。これにより像面湾曲が発生してもスポット回転を抑えることができる構成であることがわかる。
図9A、図9Bはそれぞれ図1に示した光走査装置を2つ備えた(但し、光偏向器は共有している。)タンデム型のカラー画像形成用の光走査装置の要部断面図である。図9Aは主走査断面図、図9Bは副走査断面図である。図9A、図9Bにおいては夫々の結像光学系14,15へ2本の光束を入射させて、更に共通(1つ)の光偏向器5に同時に4本の光束を入射させ該共通の光偏向器5で4つの光束を偏向し、夫々に対応した感光体ドラム8a,8b,8c,8d上を光走査している。
β=1.7
γ=2.0
ε=0.86
W =3.9mm
よって、
(1+1/β)×tan|(γ―ε)|×W=0.10(mm)
となる。これは(式1)を満足しており、また(式2)の左辺は0.0021(mm)であり、これは(式2)を満足している。これにより像面湾曲が発生してもスポット回転を抑えることができる構成であることがわかる。
図12は本発明の画像形成装置の実施例を示す副走査方向の要部断面図である。図において、符号104は画像形成装置を示す。この画像形成装置104には、パーソナルコンピュータ等の外部機器117からコードデータDcが入力する。このコードデータDcは、装置内のプリンタコントローラ111によって、画像データ(ドットデータ)Diに変換される。この画像データDiは、実施例1又は2のいずれかに示した構成を有する光走査ユニット100に入力される。そして、この光走査ユニット100からは、画像データDiに応じて変調された光ビーム103が出射され、この光ビーム103によって感光ドラム101の感光面が主走査方向に走査される。
図13は本発明の実施例のカラー画像形成装置の要部概略図である。本実施例は、光走査装置を4個並べ各々並行して像担持体である感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。図13において、60はカラー画像形成装置、81,82,83,84は各々実施例1又は2に示したいずれかの構成を有する光走査装置である。21,22,23,24は各々像担持体としての感光ドラム、31,32,33,34は各々現像器、51は搬送ベルトである。
2 集束レンズ(コリメータレンズ)
3 開口絞り
4 レンズ系(シリンドリカルレンズ)
5 偏向手段(ポリゴンミラー)
6、61、62 結像レンズ
8 被走査面(感光体ドラム)
LA 入射光学系
LB 結像光学系
81,82,83,84 光走査装置
21、22、23、24 像担持体(感光ドラム)
31、32、33、34 現像器
41、42、43、44 光束
51 搬送ベルト
52 外部機器
53 プリンタコントローラ
60 カラー画像形成装置
100 光走査装置
101 感光ドラム
102 帯電ローラ
103 光ビーム
104 画像形成装置
107 現像装置
108 転写ローラ
109 用紙カセット
110 給紙ローラ
111 プリンタコントローラ
112 転写材(用紙)
113 定着ローラ
114 加圧ローラ
115 モータ
116 排紙ローラ
117 外部機器
Claims (5)
- 光源手段と、前記光源手段から出射された光束を偏向走査する偏向手段と、前記偏向手段の偏向面により偏向走査された光束を被走査面上に結像させる結像光学系と、を有する光走査装置において、
前記光源手段から出射された光束が前記偏向手段の偏向面に入射するときの副走査断面内における前記光束の主光線と前記偏向面の法線の成す角度をγ、前記結像光学系の副走査方向の結像倍率をβ、前記結像光学系のうち前記被走査面に最も近い結像光学素子の出射面を通過する光束の主走査方向の光束幅をW[mm]、副走査断面内における前記偏向手段の回転軸を法線とする平面と前記偏向手段の偏向面に入射する光束の位置から前記被走査面上に入射する光束の位置を結んだ直線とのなす角度をε(≠γ)とするとき、
- 光源手段と、前記光源手段から出射された光束を偏向走査する偏向手段と、前記偏向手段の偏向面により偏向走査された光束を被走査面上に結像させる結像光学系と、を有する光走査装置において、
前記光源手段から出射された光束が前記偏向手段の偏向面に入射するときの副走査断面内における前記光束の主光線と前記偏向面の法線の成す角度をγ、前記結像光学系の副走査方向の結像倍率をβ、前記結像光学系のうち前記被走査面に最も近い結像光学素子の出射面を通過する光束の主走査方向の光束幅をW[mm]、副走査断面内における前記偏向手段の回転軸を法線とする平面と前記偏向手段の偏向面に入射する光束の位置から前記被走査面上に入射する光束の位置を結んだ直線とのなす角度をε(≠γ)とするとき、
前記被走査面上の主走査方向の走査位置yにおける位置変化Δyに対する、副走査方向の像面湾曲dsの変化量ΔdsをΔds/Δyとするとき、
- 前記結像光学系の副走査方向の結像倍率βは、
1.0≦|β|≦3.0
なる条件を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載の光走査装置と、前記被走査面に配置された感光体と、前記光走査装置で走査された光束によって前記感光体の上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像されたトナー像を被転写材に転写する転写手段と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器とを有することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の光走査装置と、外部機器から入力したコードデータを画像信号に変換して前記光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラとを有していることを特徴とする画像形成装置。
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