JP6436657B2 - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

光走査装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6436657B2
JP6436657B2 JP2014130255A JP2014130255A JP6436657B2 JP 6436657 B2 JP6436657 B2 JP 6436657B2 JP 2014130255 A JP2014130255 A JP 2014130255A JP 2014130255 A JP2014130255 A JP 2014130255A JP 6436657 B2 JP6436657 B2 JP 6436657B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light beam
diaphragm
beam splitting
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014130255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016009117A (ja
Inventor
悠太 櫻井
悠太 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014130255A priority Critical patent/JP6436657B2/ja
Publication of JP2016009117A publication Critical patent/JP2016009117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6436657B2 publication Critical patent/JP6436657B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

本発明は、光源からの光ビームを分割する分割部材を有する光走査装置および画像形成装置に関する。
電子写真複写機、電子写真プリンタ等の電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という。)は、電子写真プロセスを用いて記録媒体に画像を形成する。画像形成装置は、光ビームで感光体上を走査する光走査装置を有する。光走査装置は、画像情報に従って変調された光ビームで感光体上を走査し、感光体上に静電潜像を形成する。静電潜像は、現像装置により現像剤(以下、トナーという。)でトナー像に現像される。トナー像は、転写装置により記録媒体に転写される。記録媒体上のトナー像は、定着装置により記録媒体に定着されて画像が形成される。
光走査装置は、光ビームを出射する半導体レーザ(以下、光源という。)と、光ビームを偏向するポリゴンミラー(以下、回転多面鏡という。)と、レンズ、ミラー等の結像光学素子とを有する。光源から出射された光ビームは、コリメータレンズにより略平行な光ビームに変換される。略平行な光ビームは、回転多面鏡により偏向される。偏向された光ビームは、結像光学素子により、移動する光スポットとして感光体上に結像される。光スポットは、副走査方向に移動する感光体上を主走査方向に繰り返し走査することにより、感光体上に静電潜像を形成する。
以下の説明において、主走査方向は、回転多面鏡の回転軸及び結像光学素子の光軸に垂直な方向である。光ビームは、回転多面鏡により主走査方向に偏向される。結像光学素子は、光源から回転多面鏡までの入射光学系と、回転多面鏡から感光体までの走査光学系とを構成する。入射光学系と走査光学系では、光軸の方向が異なる。副走査方向は、結像光学素子の光軸及び主走査方向に垂直な方向である。副走査方向は、回転多面鏡の回転軸に対して平行である。主走査断面は、結像光学素子の光軸と主走査方向とを含む平面に沿って取った断面である。副走査断面は、結像光学系の光軸を含み主走査断面に垂直な平面に沿って取った断面である。
光走査装置は、光源から出射される光ビームの光量を光センサにより検出し、検出値に基づいて光源の光量をフィードバック制御する自動光量制御が行われている。端面発光レーザの場合、光ビームを出射する端面と反対の裏面から光ビームの光量と相関関係を有するリア光(バックビーム)が出射される。従って、リア光を検出することにより、自動光量制御を行うことができる。
近年では、高速化および高走査密度化のために、光走査装置は、光源としてマルチビームレーザを用いている。マルチビームレーザとしては、アレイ化が容易な面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser−Diode)が広く用いられている。面発光レーザは、端面発光レーザと異なり、裏面からリア光が出射されないので、光ビームを分割部材により分割し、分割された一方の光ビームを光センサにより検出して自動光量制御を行っている。
しかし、面発光レーザは、駆動電流や面発光レーザの素子自体の昇温により光ビームの光量分布の広がり形状(遠視野像、以下、FFPという。)が変化する特性を有する。図11は、面発光レーザの素子自体の昇温により変化するFFPを示す図である。FFPの変化により光センサへ入射する光ビームの光量が変化し、感光体上を走査する光ビームの光量に影響を与えることがある。
そこで、光ビームを分割部材により分割する前に絞り部材により光ビームを整形し、整形された光ビームを分割部材により分割し、分割された光ビームを光センサにより検出する(特許文献1)。FFPが変化しても、絞り部材により整形された光ビームを分割部材により分割するので、光センサにより検出される光ビームの光量と感光体上を走査する光ビームの光量との比率が一定となる。よって、自動光量制御を正確に行うことができる。
しかし、絞り部材の配置位置によっては、絞り部材で反射された光(迷光)が光センサへ入射することがある。迷光が光センサへ入射すると、光センサにより検出される光ビームの光量と感光体上を走査する光ビームの光量との比率が変化するので、自動光量制御を正確に行うことができないという問題がある。特に、アルミダイキャスト等の金属材料で筐体と一体に絞り部材を形成する場合、金属材料は、反射率が高いので、絞り部材により反射された迷光が光センサへ入射するおそれが高い。また、絞り部材を筐体とは別体の金属板で形成した場合も、同様に、金属板の反射率が高いので、絞り部材により反射された迷光が光センサへ入射するおそれが高い。
絞り部材により反射された迷光が光センサへ入射すると、光センサにより検出される光ビームの光量と感光体上を走査する光ビームの光量との比率が変化するので、自動光量制御を正確に行うことができない。それにより、画像不良を生じるという問題がある。
特開2006−091157号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、絞りにより反射した光ビームが、光量検出センサに光ビームを集光する集光レンズの有効面に入射することを防止する光走査装置を提供する。
上記目的を達成するための本発明に係る光走査装置の代表的な構成は、
光走査装置であって、
光ビームを出射する光源と、
第一絞り面と、該第一絞り面に対して間隔をあけて設けられる第二絞り面を有し、前記第一絞り面と前記第二絞り面との間で前記光源から出射された前記光ビームを整形する絞り部と、
前記絞りにより整形された前記光ビームを第一光ビームと第二光ビームに分割するビーム分割手段と、
前記第一光ビームを集光する集光レンズと、
前記集光レンズにより集光された前記第一光ビームの光量を検出する光量検出センサと、
前記第二光ビームが感光体の表面を走査するように前記第二光ビームを主走査方向に偏向する偏向手段と、
を備え、
前記ビーム分割手段は、前記絞りに当接
前記第一絞り面と前記第二絞り面とは、前記ビーム分割手段の入射面に対して互いに傾斜し、
前記光源からの前記光ビームが前記ビーム分割手段の入射面へ入射する入射角をα(>0)とし、
前記ビーム分割手段の前記入射面に対する前記第一絞り面の主走査方向傾斜角度をθ 1 (>0)とし、
前記ビーム分割手段の前記入射面に対する前記第二絞り面の主走査方向傾斜角度をθ 2 (>0)とし、
前記第一光ビームの幅をW 1 とし、
前記集光レンズの光軸方向における前記ビーム分割手段と前記集光レンズとの間の距離をd 1 とし、
前記集光レンズの前記有効面の前記主走査方向の有効幅をB 1 としたときに、
−α+tan -1 ((B 1 −W 1 )/2d 1 ) < −(2θ 1 +2θ 2 −α−π)
を満たすことを特徴とする
本発明によれば、絞りにより反射した光ビームが、光量検出センサに光ビームを集光する集光レンズの有効面に入射することを防止することができる。
実施例1の光源から光量センサまでの光路を示す説明図。 実施例1の光走査装置を有する画像形成装置の断面図。 実施例1の光走査装置を説明する図。 実施例1の光源駆動信号と同期信号のタイミング図。 実施例1の絞り部材の平面図。 光源の二つの発光部の配置を説明する図。 二つの発光部から出射される二つの光ビームの光路を説明する図。 回転多面鏡と絞り部材と間の距離を変えた場合の偏向点間隔の変化を説明する図。 迷光ビームが集光レンズの有効幅B1内へ入り込む参考例を示す図。 実施例2の光源から光量センサまでの光路を示す説明図。 面発光レーザの素子自体の昇温により変化するFFPを示す図。
以下に図面を参照して、本発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(画像形成装置)
図2は、実施例1の光走査装置1(1Y、1M、1C、1K)を有する画像形成装置10の断面図である。本実施例において、画像形成装置10は、複数色のトナーを用いて画像を形成するデジタルフルカラープリンター(カラー画像形成装置)である。まず、図2を用いて、本実施例の画像形成装置10を説明する。
画像形成装置10は、4つの画像形成部(画像形成手段)11(11Y、11M、11C、11K)を有する。ここで、Y、M、C及びKは、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックをそれぞれ表している。画像形成部11Yは、イエロートナーを用いてイエロー画像を形成する。画像形成部11Mは、マゼンタトナーを用いてマゼンタ画像を形成する。画像形成部11Cは、シアントナーを用いてシアン画像を形成する。画像形成部11Kは、ブラックトナーを用いてブラック画像を形成する。4つの画像形成部11は、現像剤(トナー)の色を除いて同一の構造を有するので、特に必要な場合を除き、以下の説明では、参照符号から添字Y、M、C及びKを省略する。
画像形成部11は、像担持体として感光ドラム(以下、感光体という。)2を有する。感光体2の周りには、帯電装置3、光走査装置1、現像装置5、一次転写装置6及びドラムクリーニング装置4が配置されている。感光体2の下方には、無端ベルト状の中間転写ベルト(中間転写体)7が配置されている。中間転写ベルト7は、駆動ローラ62、従動ローラ63及び二次転写対向ローラ65に張架されている。中間転写ベルト7は、画像形成中、図2の矢印Dで示す方向に回転する。
一次転写装置6は、中間転写ベルト7を介して感光体2に対向して配置されている。一次転写装置6は、感光体2上のトナー像を中間転写ベルト7へ一次転写する。ドラムクリーニング装置4は、一次転写後に感光体2上に残留したトナーを除去する。二次転写ローラ66は、中間転写ベルト7を介して二次転写対向ローラ65に対向して配置されている。二次転写ローラ66は、中間転写ベルト7上のトナー像を記録媒体Sへ二次転写する。ベルトクリーニング装置67は、中間転写ベルト7を挟んで従動ローラ63に対向して配置されている。ベルトクリーニング装置67は、二次転写後に中間転写ベルト7上に残留したトナーを除去する。
画像形成装置10の下部には、記録媒体Sを収容する給紙カセット78及び79が配置されている。また、画像形成装置10の側部には、記録媒体Sが載置される手差しトレイ(マルチ・パーパス・トレイ)70が配置されている。記録媒体Sは、給紙カセット78、給紙カセット79又は手差しトレイ70からそれぞれのピックアップローラ71により給送される。記録媒体Sは、搬送ローラ72及びレジストレーションローラ73により二次転写ローラ66へ搬送される。定着装置74は、記録媒体Sの搬送方向において二次転写ローラ66の下流側に配置されている。記録媒体Sの搬送方向において定着装置74の下流側には、画像が形成された記録媒体Sを積載する排出トレイ77が設けられている。
(画像形成プロセス)
次に、画像形成装置10の画像形成プロセスを説明する。4つの画像形成部11における画像形成プロセスは、同じであるので、イエロー画像形成部11Yにおける画像形成プロセスを説明する。マゼンタ画像形成部11M、シアン画像形成部11C、及びブラック画像形成部11Kにおける画像形成プロセスの説明は、省略する。
帯電装置3Yは、感光体2Yの表面を均一に帯電する。光走査装置1Yは、イエロー成分の画像情報に従って変調された光ビームを、均一に帯電された感光体2Yの表面に照射し、感光体2Y上に静電潜像を形成する。現像装置5Yは、イエロートナー(現像剤)により静電潜像を現像してイエロートナー像とする。一次転写装置6Yは、感光体2Y上のイエロートナー像を中間転写ベルト7上に一次転写する。
同様にして、マゼンタ画像形成部11Mにより形成されたマゼンタトナー像は、中間転写ベルト7上のイエロートナー像の上に重ねて転写される。以下、シアントナー像およびブラックトナー像が、中間転写ベルト7上のマゼンタトナー像の上に順次重ねて転写される。その結果、中間転写ベルト7上に4色のトナー像が重ね合わされる。
手差しトレイ70又は給紙カセット78あるいは79から搬送された記録媒体Sは、レジストレーションローラ73により中間転写ベルト7上のトナー像とタイミングを合わせて二次転写ローラ66へ搬送される。中間転写ベルト7上に重ね合わされた4色のトナー像は、二次転写ローラ66により一括して記録媒体S上に二次転写される。トナー像が転写された記録媒体Sは、定着装置74へ搬送される。定着装置74は、記録媒体Sを加熱および加圧してトナー像を記録媒体Sに定着してフルカラー画像を形成する。フルカラー画像が形成された記録媒体Sは、排出トレイ77へ排出される。
(光走査装置)
次に、図3を参照して、光走査装置1を説明する。図3は、実施例1の光走査装置1を説明する図である。実施例1においては、カラー画像を形成する画像形成装置10の複数の画像形成部11のそれぞれに設けられる光走査装置1を説明するが、光走査装置1は、単色のトナー(例えば、ブラック)のみで画像を形成する画像形成装置に用いてもよい。なお、4つの光走査装置1Y、1M、1C及び1Kは、同様の構造を有するので、以下の説明においても、色を示す添え字Y、M、C及びKを省略する。
光走査装置1は、光ビームを出射する半導体レーザ(以下、光源という。)202、光ビームを偏向する回転多面鏡(偏向手段)210及びレンズ、ミラー等の光学素子(光学部材)を有する。図3中の点線は、光ビームを示している。光走査装置1の外枠としての光学ハウジング(以下、筐体という。)240は、光源202、回転多面鏡210及び光学素子を保持する。光学素子は、光源202からの光ビームを回転多面鏡210へ入射させる入射光学系及び回転多面鏡210により偏向された光ビームを感光体2へ結像させる結像光学系を構成する。筐体240は、さらに、シリンドリカルレンズ206、主走査絞り部(以下、絞り部材という。)211、ビーム分割器(分割部材)208、集光レンズ213及び光量センサ209を保持する。筐体240は、繊維強化樹脂等の樹脂材料、アルミダイキャスト等の金属部材その他の材料により形成することができる。
光源202を保持するレーザホルダ201は、筐体240に取り付けられている。本実施例においては、複数の発光部を有する面発光レーザ(VCSEL)が光源202として用いられている。電気回路基板204は、光源202に電気的に接続されている。光源202を駆動する光源駆動回路207は、電気回路基板204に設けられている。光源駆動回路207は、CPU260及び光源202に電気的に接続されている。CPU260は、光源駆動回路207へ光源駆動信号301を出力して光源202の発光を制御する。
光源202は、レーザホルダ201に設けられた筒状の鏡筒201a内に保持されている。鏡筒201aの先端部に、コリメータレンズ205を配置し、光ビームの光学特性を検出しながら照射位置やピントの調整を行い、コリメータレンズ205の位置を決定する。コリメータレンズ205と鏡筒201aの先端部に紫外線硬化形の接着剤を塗布し紫外線を照射することにより、コリメータレンズ205を鏡筒201aの先端部に固定する。コリメータレンズ205の光軸と光源202からの光ビームの光線中心とを精度良く合わせるために、光源202とコリメータレンズ205は、一部品として構成された鏡筒201aにより保持されている。
筐体240の側壁には、レーザホルダ201を位置決めするための嵌合穴部(不図示)が設けられている。レーザホルダ201の鏡筒201aに設けられた嵌合部(不図示)を筐体240の嵌合穴部(不図示)に嵌合させて、レーザホルダ201を筐体240に取り付けている。ここで、光源202の複数の発光部のピッチ間(副走査方向における間隔)は、レーザホルダ201を微小回転させることにより、感光体2を走査する際の複数の光ビームの間隔がほぼ所定値となるように調整されている。
回転多面鏡210は、モータ(不図示)により一定速度で回転させられ、光源202から出射された光ビームを偏向する。偏向された光ビームは、第1の結像レンズ221及び第2の結像レンズ222へ入射する。第1の結像レンズ221は、第2の結像レンズ222と共に光ビームを感光体2上で等速走査させ、且つ感光体2上にスポット結像させる樹脂成形されたfθレンズである。第1の結像レンズ221は、シリンドリカルレンズで構成されており主走査方向のパワーを有している。第2の結像レンズ222は、副走査方向に結像させる。ここで、第1の結像レンズ221及び第2の結像レンズ222は、ポリカーボネイト(PC)やアクリルガラス(PMMA)などの樹脂材料を成形して作られている。このため、レンズ面の非球面化が可能で、感光体2上での主走査位置における像面湾曲等のピントのずれを低減可能である。
(BDセンサ)
同期検知手段としての光検知センサ(以下、BD(Beam Detection)センサという。)230は、画像領域外に設けられている。BDセンサ230は、光ビームを受光すると、主走査方向の同期信号302をCPU260へ出力する。同期信号302は、画像の主走査方向のプリント位置を、一定にするために用いられる。CPU260は、同期信号302に基づいて画像端部の走査開始位置のタイミングを調整する。
(光量センサ)
光量センサ(光量検出手段)209は、光源202からの光ビームに対してBDセンサ230と反対の側で筐体240に保持されている。光量センサ209は、ビーム分割器(ビーム分割手段)208により分割された反射光ビームを受光すると、光量信号303をCPU260へ出力する。光量信号303は、光源202から出射される光ビームの光量を調整するために用いられる。CPU260は、光量信号303に基づいて、光源202から出射される光ビームの光量をフィードバック制御する自動光量制御(APC:Automatic Power Control)を行う。CPU260は、光量センサ209からの光量信号303に基づいて光ビームの光量を補正する光量補正手段として機能する。
(光源駆動信号と同期信号)
図4は、実施例1の光源駆動信号301と同期信号302のタイミング図である。光源駆動信号301は、自動光量制御において光源202を点灯させるためのAPC信号301aと、感光体2に静電潜像を形成するためのビデオ信号301bとを有する。
CPU260は、画像情報に基づいて変調されたビデオ信号301bを生成する。また、CPU260は、BDセンサ230からの同期信号302に基づいて画像領域指示信号304を生成する。CPU260は、画像領域指示信号304に同期してビデオ信号301bを光源駆動回路207へ出力する。光源駆動回路207は、ビデオ信号301bに基づいて光源202を明滅させて光ビームにより感光体上に一走査分の光書き込みを行う。
一走査分の光書き込み終了から所定の時間Ta経過後に、CPU260は、光源駆動回路207へAPC信号301aを出力する。光源駆動回路207は、APC信号301aに基づいて光源202を点灯させて光ビームを出射する。光ビームは、ビーム分割器208により分割され、分割された光ビームは、光量センサ209へ入射する。光量センサ209は、光量信号303をCPU260へ出力し、CPU260は、光量信号303に基づいて自動光量制御を行う。自動光量制御の完了とほぼ同時に光源202から出射された光ビームは、BDセンサ230に入射する。BDセンサ230は、同期信号302をCPU260へ出力する。自動光量制御が完了したタイミングで同期信号の検知を行うことにより、走査ごとに安定した光量で同期信号の検知を行うことができ、光量変動に伴う検知誤差を低減することができる。
(光ビームの光路)
次に、光源202から光量センサ209までの光路をさらに詳しく説明する。図1は、実施例1の光源202から光量センサ209までの光路を示す説明図である。図1(a)は、光路の斜視図である。図1(b)は、光路の平面図である。光源202と回転多面鏡210との間に、コリメータレンズ205、シリンドリカルレンズ206、絞り部材(絞り手段)211及びビーム分割器208が配置されている。シリンドリカルレンズ206は、コリメータレンズ205と絞り部材211との間に配置されている。集光レンズ213は、絞り部材211と光量センサ209との間に配置されている。
光源202から出射された光ビームL1は、レーザホルダ201のコリメータレンズ205により略平行光に変換され、シリンドリカルレンズ206に入射する。光ビームL1は、回転多面鏡210上にほぼ線像として結像するように、シリンドリカルレンズ206により副走査断面内において収束させられる。
ビーム分割器208は、シリンドリカルレンズ206と回転多面鏡210との間に配置されている。ビーム分割器208は、光源202からの光ビームを第一光ビームと第二光ビームに分割する。本実施例において、ビーム分割器208は、反射光ビーム(第一光ビーム)L3と透過光ビーム(第二光ビーム)L2の比率がほぼ1:1の半透鏡(ハーフミラー)である。しかし、ビーム分割器208は、必ずしも半透鏡に限られるものではなく、光ビームを二つに分割する光学素子であればよい。ビーム分割器208は、筐体240からリブ状に設けられた絞り部材211に当接して絞り部材211に取り付けられている。絞り部材211は、光源202から出射された光ビームL1のビーム形状を主走査方向において所望の最適なビーム形状に整形する開口部211gが設けられている。ビーム分割器208は、光ビームL1の一部を入射面で反射する。ビーム分割器208により反射された反射光ビーム(第一光ビーム)L3は、光量センサ209へ導かれる。
ビーム分割器208を透過した透過光ビーム(第二光ビーム)L2は、回転多面鏡210に入射する。光ビームL2は、回転する回転多面鏡210により偏向され、BDセンサ230へ入射する。BDセンサ230は、回転多面鏡210により偏向された光ビームL2を検知して同期信号302を出力する。CPU260は、同期信号302に基づいて画像端部の走査開始位置のタイミングを調整する。光源202は、ビデオ信号301bに基づいて変調された光ビームL1の出射を、調整されたタイミングで開始する。光ビームL1は、ビーム分割器208に入射し、ビーム分割器208を透過した光ビームL2は、回転多面鏡210により偏向される。偏向された光ビームL2は、第1の結像レンズ221を透過する。その後、光ビームL2は、第2の結像レンズ222を透過して感光体2上を走査し、感光体2を露光する。
ビーム分割器208と光量センサ209との間には、光量センサ209の受光面に光ビームL3を集光するために集光レンズ213が設けられている。集光レンズ213により光ビームL3を集光することにより、光量センサ209は、光量を安定して測定することができる。加えて、光量センサ209の受光面を小さくすることができるので、光量センサ209のコストダウンと応答性向上が達成できる。
(絞り部材)
図5は、実施例1の絞り部材211の平面図である。絞り部材211は、筐体240からリブ状に設けられている。本実施例において、絞り部材211は、金属材料で筐体240と一体に形成されている。しかし、絞り部材211は、樹脂材料で筐体240と一体に形成されてもよい。絞り部材211を筐体240と一体に形成することにより、筐体240に対する絞り部材211の位置を正確に設定することができる。しかし、絞り部材211は、筐体240と別体であってもよい。別体の絞り部材を筐体240に固定してもよい。ビーム分割器208は、絞り部材211に当接することにより位置決めされる。絞り部材211は、ビーム分割器208の光源202の側の面に当接している。絞り部材211は、ビーム分割器208の反射面(入射面)208aに隣接する反射面208aと同一平面208b及び208cに当接しているとよい。ビーム分割器208は、絞り部材211に当接して一体に保持されている。
コリメータレンズ205、シリンドリカルレンズ206及びビーム分割器208は、光源202からの光ビームを回転多面鏡210へ入射させる入射光学系を構成する。図5に示すように、入射光学系の光軸OA1に対するビーム分割器208の反射面(入射面)208aの垂線Nの主走査方向傾斜角度をα(>0)とする。絞り部材211は、主走査方向に傾いて設けられた傾斜面(第一絞り面)211a及び傾斜面(第二絞り面)211cを有する。ビーム分割器208の反射面208aに対する絞り部材211の傾斜面211aの主走査方向傾斜角度をθ1(>0)とする。ビーム分割器208の反射面208aに対する絞り部材211の傾斜面211cの主走査方向傾斜角度をθ2(>0)とする。光ビームL1の一部は、ビーム分割器208の反射面208aにより反射され、反射光ビームL3は、集光レンズ213の光軸OA2に沿って集光レンズ213へ入射する。図1(b)に示すように、集光レンズ213の光軸OA2の方向(光軸方向)におけるビーム分割器208と集光レンズ213との間の距離をd1とする。集光レンズ213の有効面の主走査方向の有効幅をB1とする。反射光ビームL3の幅をW1(<B1)とする。
ここで、主走査方向傾斜角度θ1及びθ2以外の角度は、正負を持つ。ビーム分割器208の反射面208aの垂線Nを角度の基準とする。ビーム分割器208の反射面(入射面)208aへ入射する光ビームL1の入射角をα>0とする。ビーム分割器208の反射面(入射面)208aから反射する反射光ビームL3の反射角を−α<0とする。
傾斜面211aは、角度(π/2−θ1)が入射角αより大きくなるように主走査方向に傾いて設けられている。傾斜面211cは、角度(π/2−θ2)が入射角αより大きくなるように主走査方向に傾いて設けられている。絞り部材211は、光源202から出射された光ビームL1のビーム形状を整形する開口部211gが設けられている。開口部(主走査方向の絞り)211gは、傾斜面211aのビーム分割器208の側の縁部(第一縁部)211bと傾斜面211cのビーム分割器208の側の縁部(第二縁部)211dとにより形成されている。絞り部材211の傾斜面(第一絞り面)211aは、縁部211bと縁部211dとにより形成される絞りの中心に対して集光レンズ213の側(光源202と反対の側)に配置されている。絞り部材211の傾斜面(第二絞り面)211cは、縁部211bと縁部211dとにより形成される絞りの中心に対して光源202の側に配置されている。
光ビームL1をビーム分割器208により分割する前に、光ビームL1を絞り部材211により整形する。これにより、ビーム分割器208を透過する光ビームL2及びビーム分割器208により反射する光ビームL3は、ビーム分割器208により分割される前に同一の絞りで整形される。従って、光源202から出射された光ビームL1のFFPが変化しても、光ビームL1のうち絞り部材211を直接通過する部分をビーム分割器208により分割した光ビームL3の光量と光ビームL2の光量の比率は、一定となる。しかし、光ビームL1のうち絞り部材211を直接通過しない部分が光量の比率に与える影響については後述する。
本実施例においては、複数の発光部を有する面発光レーザ(VCSEL)が光源202として用いられている。複数の光ビームを出射するマルチビーム光源202を使用した場合、感光体2の表面上における複数の光ビームのそれぞれの結像位置が主走査方向にずれてしまい、そのずれ量が主走査方向の位置によって異なる主走査ジッターが生じることが知られている。
以下、簡単のために、光源202が二つの発光部A及びBを有すると仮定して、主走査ジッターを説明する。図6は、光源202の二つの発光部A及びBの配置を説明する図である。光源202は、二つの発光部A及びBが副走査断面に対して傾けて配置されている。図7は、二つの発光部A及びBから出射される二つの光ビームLA及びLBの光路を説明する図である。図7に示すように、二つの発光部A及びBから出射された光ビームLA及びLBは、絞り部材211で交差し、偏向点間隔Y2だけ離れて回転多面鏡210の反射面210aへ入射する。このため、回転多面鏡210により反射された光ビームLA及びLBは、感光体2上において互いに主走査方向に離れた位置にスポットとして結像される。感光体2上の一端部における光ビームLA及びLBの結像位置の間隔Ya、中央部における結像位置の間隔Yb及び他端部における結像位置の間隔Ycは、それぞれ異なっている。このように、主走査方向の位置によって結像位置の間隔(主走査方向の位置ずれ量)が異なる主走査ジッターが発生する。感光体2上における結像位置の主走査方向の位置ずれは、発光部A及びBの発光タイミングを調整することにより補正できるが、主走査方向の位置によって結像位置の間隔(主走査方向の位置ずれ量)が異なる場合、主走査ジッターを補正しきれない。
また、感光体2は、偏心成分を有していることがある。感光体2が偏心している場合、感光体2の回転中に、感光体2の表面が波線2′で示す位置へ移動する。感光体2の表面が波線2′で示す位置へ移動した場合、光ビームLA及びLBの間隔Ya′は、間隔Yaよりさらに広がる。
図8は、回転多面鏡210と絞り部材211と間の距離を変えた場合の偏向点間隔の変化を説明する図である。図8(a)は、回転多面鏡210と絞り部材211と間の距離dsにおける偏向点間隔Y2を示す。図8(b)は、回転多面鏡210と絞り部材211と間の距離dsを距離ds’へ増大したときの偏向点間隔Y2’を示す。図8(a)及び図8(b)から分かるように、回転多面鏡210と絞り部材211との間の距離dsが遠くなりds′となると、偏向点間隔Y2がY2′へ広がる。主走査ジッターを低減するためには、絞り部材211での光ビームLAとLBの交差角を低減すること及び偏向点間隔Y2を低減する必要がある。従って、絞り部材211を回転多面鏡210に可能な限り近づけることが有効である。そこで、本実施例においては、絞り部材211を回転多面鏡210に可能な限り近づけるために、絞り部材211をビーム分割器208に当接させている。
上述した理由から、ビーム分割器208の光源202の側の反射面(入射面)208aを縁部211bと縁部211dに近接して絞り部材211に当接して取り付けている。ビーム分割器208を絞り部材211に当接してビーム分割器208を絞り部材211と一体的に保持することにより、正確な自動光量制御と主走査ジッターの低減が可能となる。
しかし、ビーム分割器208を絞り部材211と一体的に保持する構成において光源202から出射される光ビームL1のFFPが変化した場合、光量センサ209により検知される光量が変化する要因がある。光量センサ209により検知される光量の変化は、感光体2上を走査する光ビームL2と光量センサ209の光量との比率を変化させる。それによって、自動光量制御の精度が低下する。光量センサ209により検知される光量が変化する要因は、絞り部材211の傾斜面211aと傾斜面211cとで多重反射する迷光ビームSLである。
迷光ビームSLが主走査方向に光学パワー(屈折力)を持つ集光レンズ213の有効幅B1内へ入り込む場合、光ビームL1のFFPが変化すると、感光体2上を走査する光ビームL2と光量センサ209の光量との比率は、変化する。以下、図9を参照して、迷光ビームSLを説明する。図9は、迷光ビームSLが集光レンズ213の有効幅B1内へ入り込む参考例を示す図である。図9(a)は、迷光ビームSLの光路を示す平面図である。図9(b)は、参考例の絞り部材311の平面図である。
例えば、図9に示す参考例において、光ビームL1の入射角αを20度とする。ビーム分割器208の反射面208aに対する絞り部材311の傾斜面311aの主走査方向傾斜角度θ1(>0)を50度とする。ビーム分割器208の反射面208aに対する絞り部材311の傾斜面311cの主走査方向傾斜角度θ2(>0)を50度とする。集光レンズ213の主走査方向の有効幅B1を13mmとする。集光レンズ213の光軸OA2の方向におけるビーム分割器208と集光レンズ213との間の距離d1を30mmとする。
この場合、光源202から出射された光ビームL1は、絞り部材311の傾斜面311aと傾斜面311cとにより多重反射され、迷光ビームSLとして集光レンズ213の有効幅B1内へ入り込む。迷光ビームSLは、集光レンズ213の主走査方向のパワーによって屈折し光量センサ209の受光面へ入射する。従って、光源202から出射される光ビームL1のFFPが変化する場合、感光体2上を走査する光ビームL2と光量センサ209の光量との比率は、変化する。この比率の変化は、自動光量制御の精度を低下させるため、画像不良を生じる。
また、筐体240及び絞り部材211がアルミダイキャスト等の金属部材で一体成形されている場合、金属製の絞り部材211の反射率は、高いので、画像不良が顕在化しやすい。また、位置精度は低下するものの、絞り部材211を金属の板材で形成した場合も同様に反射率の高さから画像不良が生じやすい。
この問題を回避するために、図5に示す実施例1においては、迷光ビームSLが集光レンズ213の有効幅B1内へ入り込まないように、以下の(1)式を満足する。
−α+tan-1((B1−W1)/2d1) < −(2θ1+2θ2−α−π)・・・(1)
反射光ビームL3の幅W1は、絞り部材211の縁部211bと縁部211dとの間の距離と、反射ビームL3の反射角度−αにより決まる。迷光ビームSLは、反射光ビームL3の幅W1の方向において反射光ビームL3の外側で、傾斜面211cにより反射される。反射角度−αに対して、図1(b)及び図5において絞り部材211基準にして、集光レンズ213よりも反時計まわり方向に角度tan-1((B1−W1)/2d1)以上有するように反射することができるとよい。そうすれば、集光レンズ213の有効面への迷光ビームSLの入り込みを確実に回避することができる。集光レンズ213の有効面は、集光レンズ213の鏡面であり、集光レンズ213の保持のための面やコバ部分の面を含まない。ビーム分割器208の反射面208aの垂線Nに対する射光ビームL3の反射角−αから反時計まわり方向(正の方向)へ角度tan-1((B1−W1)/2d1)より回転した角度の方向へ迷光ビームSLが傾斜面211cにより反射されるとよい。そのように、傾斜面211aの主走査方向傾斜角度θ1及び傾斜面211cの主走査方向傾斜角度θ2を設定する。
式(1)を満足することができれば、迷光ビームSLが光量センサ209の受光面に入り込むことはなく、光量センサ209の受光面上の光量と感光体2上の光量の比率が一定となり、正確に自動光量制御を行うことができる。
本実施例によれば、傾斜面211aにより反射された迷光ビームSLが傾斜面211cにより反射されて集光レンズ213の有効面へ入射しないように、傾斜面211aの主走査方向傾斜角度θ1及び傾斜面211cの主走査方向傾斜角度θ2が設定される。さらに、傾斜面211cにより反射された迷光ビームSLが傾斜面211aにより反射されて集光レンズ213の有効面へ入射しないように、傾斜面211aの主走査方向傾斜角度θ1及び傾斜面211cの主走査方向傾斜角度θ2が設定される。
また、傾斜面211aにより反射した迷光ビームが直接に集光レンズ213の有効幅B1内へ入り込まないようにするために、傾斜面311aの主走査方向傾斜角度θ1を1/2×tan-11/d1よりも大きくするとよい。
本実施例によれば、傾斜面211a及び211cを絞り部材211に設けたので、迷光ビームSLが、集光レンズ213の有効面に入射することを防止することができる。よって、光源202から出射される光ビームL1の光量を高精度に求めることができる。従って、光源202の光量制御を正確に行うことができる。
次に、図10を参照して、実施例2を説明する。実施例2において、実施例1と同様の構成には同様の参照符号を付して説明を省略する。実施例2の画像形成装置10、光走査装置1、光量センサ209及び絞り部材211は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
図10は、実施例2の光源から光量センサまでの光路を示す説明図である。図10(a)は、光路の斜視図である。図10(b)は、光路の平面図である。実施例2は、集光レンズ213の入射面の上流に開口幅C1(W1<C1<B1)の開口部214aを有する遮光壁214を設けている点で実施例1と異なる。
遮光壁214は、ビーム分割器208と集光レンズ213との間に配置されている。遮光壁214の開口幅C1は、反射光ビームL3の幅W1より大きい(W1<C1)ので、反射光ビームL3のビーム形状を整形することなく反射光ビームL3に遮光壁214の開口部214aを通過させることができる。また、遮光壁214の開口幅C1は、集光レンズ213の主走査方向の有効幅をB1より小さい(C1<B1)ので、集光レンズ213の実質的な主走査方向の有効幅を狭くすることができる。
集光レンズ213の入射面への迷光ビームSLの入り込みを回避するためには、図10(b)に示すように、迷光ビームSLが遮光壁214の開口幅C1内へ入り込まないようにする。実施例2においては、迷光ビームSLが遮光壁214の開口幅C1内へ入り込まないように、以下の(2)式を満足する。
−α+tan-1((C1−W1)/2g1) < −(2θ1+2θ2−α−π)・・・(2)
ここで、図10(b)に示すように、集光レンズ213の光軸OA2の方向(光軸方向)におけるビーム分割器208と遮光壁214との間の距離をg1とする。
迷光ビームSLは、反射光ビームL3の反射光ビームL3の幅W1方向において反射光ビームL3の外側で、傾斜面211cにより反射される。反射角度−αに対して、図10(b)において絞り部材211基準にして、集光レンズ213よりも反時計まわり方向に角度tan-1((C1−W1)/2d1)以上有するように反射することができるとよい。そうすれば、集光レンズ213の入射面への迷光ビームSLの入り込みを確実に回避することができる。ビーム分割器208の反射面208aの垂線Nに対する射光ビームL3の反射角−αから反時計まわり方向(正の方向)へ角度tan-1((C1−W1)/2d1)より回転した角度の方向へ迷光ビームSLが傾斜面211cにより反射されるとよい。そのように、傾斜面211aの主走査方向傾斜角度θ1及び傾斜面211cの主走査方向傾斜角度θ2を設定する。
式(2)を満足することができれば、迷光ビームSLが光量センサ209の受光面に入り込むことはなく、光量センサ209の受光面上の光量と感光体2上の光量の比率が一定となり、正確に自動光量制御を行うことができなる。
また、傾斜面211aにより反射した迷光ビームが直接に遮光壁214の開口部214aへ入り込まないようにするために、傾斜面311aの主走査方向傾斜角度θ1を1/2×tan-11/d1よりも大きくするとよい。
本実施例によれば、迷光ビームSLが遮光壁214の開口部214aへ入り込まないように迷光ビームSLを反射する傾斜面211a及び211cを絞り部材211に設けた。よって、光源202から出射される光ビームL1の光量を高精度に求めることができる。従って、光源202の光量制御を正確に行うことができる。
1・・・光走査装置
202・・・光源
208・・・ビーム分割器(ビーム分割手段)
209・・・光量センサ(光量検出手段)
210・・・回転多面鏡(偏向手段)
211・・・絞り部材(絞り手段)
211a・・・傾斜面(第一絞り面)
211c・・・傾斜面(第二絞り面)
211g・・・開口部
213・・・集光レンズ
L1・・・光ビーム
L2・・・透過光ビーム(第二光ビーム)
L3・・・反射光ビーム(第一光ビーム)

Claims (17)

  1. 光走査装置であって、
    光ビームを出射する光源と、
    第一絞り面と、該第一絞り面に対して間隔をあけて設けられる第二絞り面を有し、前記第一絞り面と前記第二絞り面との間で前記光源から出射された前記光ビームを整形する絞り部と、
    前記絞りにより整形された前記光ビームを第一光ビームと第二光ビームに分割するビーム分割手段と、
    前記第一光ビームを集光する集光レンズと、
    前記集光レンズにより集光された前記第一光ビームの光量を検出する光量検出センサと、
    前記第二光ビームが感光体の表面を走査するように前記第二光ビームを主走査方向に偏向する偏向手段と、
    を備え、
    前記ビーム分割手段は、前記絞りに当接
    前記第一絞り面と前記第二絞り面とは、前記ビーム分割手段の入射面に対して互いに傾斜し、
    前記光源からの前記光ビームが前記ビーム分割手段の前記入射面へ入射する入射角をα(>0)とし、
    前記ビーム分割手段の前記入射面に対する前記第一絞り面の主走査方向傾斜角度をθ 1 (>0)とし、
    前記ビーム分割手段の前記入射面に対する前記第二絞り面の主走査方向傾斜角度をθ 2 (>0)とし、
    前記第一光ビームの幅をW 1 とし、
    前記集光レンズの光軸方向における前記ビーム分割手段と前記集光レンズとの間の距離をd 1 とし、
    前記集光レンズの有効面の前記主走査方向の有効幅をB 1 としたときに、
    −α+tan -1 ((B 1 −W 1 )/2d 1 ) < −(2θ 1 +2θ 2 −α−π)
    を満たすことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記ビーム分割手段と前記集光レンズとの間に配置され、前記第二光ビームを通過させる開口部を有する遮光壁を備えていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記光源からの前記光ビームが前記ビーム分割手段の前記入射面へ入射する入射角をα(>0)とし、
    前記ビーム分割手段の前記入射面に対する前記第一絞り面の主走査方向傾斜角度をθ1(>0)とし、
    前記ビーム分割手段の前記入射面に対する前記第二絞り面の主走査方向傾斜角度をθ2(>0)とし、
    前記第一光ビームの幅をW1とし、
    前記集光レンズの光軸方向における前記ビーム分割手段と前記遮光壁との間の距離をg1とし、
    前記遮光壁の前記開口部の開口幅をC1のとしたときに、
    −α+tan-1((C1−W1)/2g1)< −(2θ1+2θ2−α−π)
    を満たすことを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  4. 前記光源、前記絞り、前記ビーム分割手段、前記集光レンズ、前記光量検出センサおよび前記偏向手段を保持する筐体を備え、
    前記筐体と前記絞りは、金属材料で一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光走査装置。
  5. 前記絞りは、前記ビーム分割手段の前記入射面側の面に当接していることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光走査装置。
  6. 前記絞りは、前記第一絞り面の第一縁部及び前記第二絞り面の第二縁部により形成される絞り開口部を有しており、
    前記ビーム分割手段は、前記第一縁部及び前記第二縁部に当接していることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光走査装置。
  7. 前記集光レンズは、少なくとも前記主走査方向に前記第一光ビームを屈折させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置。
  8. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    感光体と、
    前記感光体の表面を走査する前記第二光ビームを出射する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置の光量検出センサにより検出された光量に基づいて、前記光源から出射される前記光ビームの光量を補正する光量補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 光走査装置であって、
    光ビームを出射する光源と、
    第一絞り面と、該第一絞り面に対して間隔をあけて設けられる第二絞り面を有し、前記第一絞り面と前記第二絞り面との間で前記光源から出射された前記光ビームを整形する絞り部と、
    前記絞り部により整形された前記光ビームを、反射光としての第一光ビームと透過光としての第二光ビームとに分割するビーム分割手段と、
    前記第一光ビームを集光する集光レンズと、
    前記集光レンズにより集光された前記第一光ビームの光量を検出する光量検出センサと、
    前記第二光ビームが感光体の表面を走査するように前記第二光ビームを主走査方向に偏向する偏向手段と、
    を備え、
    前記ビーム分割手段は、前記絞り部に当接し、
    前記第一絞り面は、前記ビーム分割手段の入射面の垂線に対して前記集光レンズ側に設けられ、
    前記第二絞り面は、前記ビーム分割手段の入射面の垂線に対して前記光源側に設けられ、
    前記第一絞り面に反射された後に前記第二絞り面に反射された前記光ビームが前記集光レンズの有効面に入射しないように、前記第一絞り面と前記第二絞り面とが前記ビーム分割手段の入射面に対して傾いて設けられていることを特徴とする光走査装置。
  10. 前記光源からの前記光ビームが前記ビーム分割手段の前記入射面へ入射する入射角をα(>0)とし、
    前記ビーム分割手段の前記入射面に対する前記第一絞り面の主走査方向傾斜角度をθ 1 (>0)とし、
    前記ビーム分割手段の前記入射面に対する前記第二絞り面の主走査方向傾斜角度をθ 2 (>0)とし、
    前記第一光ビームの幅をW 1 とし、
    前記集光レンズの光軸方向における前記ビーム分割手段と前記集光レンズとの間の距離
    をd 1 とし、
    前記集光レンズの前記有効面の前記主走査方向の有効幅をB 1 としたときに、
    −α+tan -1 ((B 1 −W 1 )/2d 1 ) < −(2θ 1 +2θ 2 −α−π)
    を満たすことを特徴とする請求項9に記載の光走査装置。
  11. 前記ビーム分割手段と前記集光レンズとの間に配置され、前記第二光ビームを通過させる開口部を有する遮光壁をさらに備えることを特徴とする請求項9または10に記載の光走査装置。
  12. 前記光源からの前記光ビームが前記ビーム分割手段の前記入射面へ入射する入射角をα(>0)とし、
    前記ビーム分割手段の前記入射面に対する前記第一絞り面の主走査方向傾斜角度をθ 1 (>0)とし、
    前記ビーム分割手段の前記入射面に対する前記第二絞り面の主走査方向傾斜角度をθ 2 (>0)とし、
    前記第一光ビームの幅をW 1 とし、
    前記集光レンズの光軸方向における前記ビーム分割手段と前記遮光壁との間の距離をg 1 とし、
    前記遮光壁の前記開口部の開口幅をC 1 のとしたときに、
    −α+tan -1 ((C 1 −W 1 )/2g 1 )< −(2θ 1 +2θ 2 −α−π)
    を満たすことを特徴とする請求項11に記載の光走査装置。
  13. 前記光源、前記絞り部、前記ビーム分割手段、前記集光レンズ、前記光量検出センサおよび前記偏向手段を保持する筐体を備え、
    前記筐体と前記絞り部は、金属材料で一体に形成されていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載の光走査装置。
  14. 前記絞り部は、前記ビーム分割手段の前記入射面側の面に当接していることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか一項に記載の光走査装置。
  15. 前記絞り部は、前記第一絞り面の第一縁部及び前記第二絞り面の第二縁部により形成される絞り開口部を有しており、
    前記ビーム分割手段は、前記第一縁部及び前記第二縁部に当接していることを特徴とする請求項9乃至14のいずれか一項に記載の光走査装置。
  16. 前記集光レンズは、少なくとも前記主走査方向に屈折力を有することを特徴とする請求項9乃至15のいずれか一項に記載の光走査装置。
  17. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    感光体と、
    前記感光体の表面を走査する前記第二光ビームを出射する請求項9乃至16のいずれか一項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置の光量検出センサにより検出された光量に基づいて、前記光源から出射される前記光ビームの光量を補正する光量補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2014130255A 2014-06-25 2014-06-25 光走査装置および画像形成装置 Active JP6436657B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014130255A JP6436657B2 (ja) 2014-06-25 2014-06-25 光走査装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014130255A JP6436657B2 (ja) 2014-06-25 2014-06-25 光走査装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016009117A JP2016009117A (ja) 2016-01-18
JP6436657B2 true JP6436657B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=55226691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014130255A Active JP6436657B2 (ja) 2014-06-25 2014-06-25 光走査装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6436657B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005258049A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Olympus Corp 撮像光学系
JP4189768B2 (ja) * 2006-10-16 2008-12-03 ソニー株式会社 撮像レンズ及び撮像装置
KR101495537B1 (ko) * 2008-06-17 2015-02-25 삼성전자주식회사 광 주사 장치 및 이를 채용한 화상 형성 장치
JP2010164772A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Canon Inc 光走査装置
JP2012163850A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Nippon Sheet Glass Co Ltd 正立等倍レンズアレイプレート、光走査ユニット、画像読取装置および画像書込装置
JP5906026B2 (ja) * 2011-06-17 2016-04-20 キヤノン株式会社 レーザ光出射装置及び該レーザ光出射装置を備える画像形成装置
JP2013190562A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP6147042B2 (ja) * 2012-04-25 2017-06-14 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016009117A (ja) 2016-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6147042B2 (ja) 画像形成装置
US8045248B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
US8810622B2 (en) Light scanning apparatus having optical box on which a beam splitter is disposed, and image forming apparatus including the same
US8467065B2 (en) Reflective optical sensor and image forming apparatus
JP4641478B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2006323159A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US8928721B2 (en) Light beam emission apparatus and image forming apparatus including light beam emission apparatus
US10845727B2 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus
JP2004184657A (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP4818070B2 (ja) 走査式光学装置及び画像形成装置
JP2008112041A5 (ja)
JP6436657B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
US7526145B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus using the same
CN104345450B (zh) 光扫描装置及利用该光扫描装置的图像形成装置
JP4594040B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP5962267B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP4006208B2 (ja) マルチビーム走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP5116444B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP6202940B2 (ja) 光ビーム出射装置、光走査装置および画像形成装置
JP2007155837A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2019101194A (ja) 光学走査装置およびそれを用いた画像形成装置
JP2008260244A (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2014153379A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2017107033A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2005250103A (ja) マルチビーム走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170619

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20171214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181113

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6436657

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151