JP2018010160A - 画像形成装置、及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のレーザ光を用いて画像を形成する場合に、1つのレーザ光をBD信号を得るレーザ光として固定させると、そのレーザ光にジッタが生じた場合に各走査ごとで画像の書き出し位置がズレ、画像品質が低下する。【解決手段】全てのレーザダイオードによるBD信号のジッタを測定し、その中でジッタが一番少ないレーザダイオードからのBD信号を基準信号として選択する。そして、その選択されたBD信号を基準信号として画像形成を行う。【選択図】 図4
Description
本発明は電子写真方式に従って複数の発光素子を用いてシートに画像を形成する画像形成装置、及びその制御方法に関する。本発明は特に、光ビームを偏向手段により走査して、感光体に静電潜像を形成する光走査装置及びそれを備える画像形成装置において、主走査方向の書き出し開始位置を検知するために用いるBD(ビームディテクト)信号の制御方法に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリに内蔵される電子写真方式に従うプリンタエンジンに搭載される光走査系にはレーザビーム走査方向に関し、画像形成の開始位置を検知するためにBD(ビームディテクト)信号が用いられている。
例えば、特許文献1は、カラー画像を構成するイエロ(Y)成分、マゼンタ(M)成分、シアン(C)成分、ブラック(K)成分それぞれの画像形成に独立したレーザダイオードを用いる画像形成装置を開示している。その画像形成装置では、1つのBDセンサに対して基準とするレーザダイオードを1つ、特に使用頻度の高いブラック(K)成分の画像形成に用いるレーザ光をBD信号として画像形成を行なっている。
しかしながら上記従来例では、BDセンサに入射されたレーザ光により生成されたBD信号から次のBD信号までの時間(BD周期)にジッタ(波形のブレ)が生じた場合、レーザビーム光の走査方向(主走査方向)に関し、画像形成の開始位置が不安定となる。
図9はBD信号にジッタがある場合とない場合とにおける主走査方向の画像形成開始位置を示す図である。
図9(a)はジッタがない場合の主走査方向の画像形成開始位置を示している。図9(a)から分かるように、ジッタがない場合は主走査方向の画像形成開始位置が各走査に関して揃うので、良好な画像形成がなされる。これに対して、図9(b)はジッタが発生した場合の主走査方向の画像形成開始位置を示している。図9(b)から分かるように、ジッタが発生すると、主走査方向の画像形成開始位置が不安定となり、各走査ごとで画像の書き出し位置がズレてしまい、画像品質が低下してしまう。
また、画像形成装置のfθレンズや回折光学素子108には精度の良いレンズを使用しているが、BDセンサへ入射されるレーザ光の光軸上にあるBDミラーやBDレンズにはあまり精度の良くない安価なものが使用されている。さらには、ポリゴンミラーの端面の部分は加工しづらいといったことなどが影響して、高い面精度が出ない。これらの要因もジッタが発生する原因となる。
図10は複数のレーザダイオードを備えたポリゴンミラー面を示す模式図である。
図10に示されるように、複数の(4つ)レーザダイオードを備えた光走査系では、BD信号を生成するために入射するレーザ光はポリゴンミラー上で反射する位置が異なる。この位置はポリゴンミラーの端部に近く、埃などで汚れやすく、またその汚れは一様ではないために、ジッタを引き起こす要因となっている。
特許文献1では、ブラック(K)成分の画像形成に用いるレーザ光をBD信号として画像形成を行なっている。このため、ブラック(K)成分の画像形成に用いるレーザ光のジッタが生じた場合に、各走査ごとで画像の書き出し位置がズレてしまい、画像品質が低下してしまう。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、複数のレーザビーム光を用いて画像を形成する場合に画像の書出位置を向上させることが可能な画像形成装置、及びその制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は次のような構成からなる。
即ち、複数の発光素子からのレーザ光で感光体を走査して電子写真方式に従って画像を形成する画像形成装置であって、前記複数の発光素子それぞれからのレーザ光に基づいたBD信号のジッタを測定する測定手段と、前記測定手段により測定された複数のジッタに基づいてBD信号を取得する発光素子を前記複数の発光素子から選択する選択手段とを有することを特徴とする。
従って本発明によれば、複数のレーザビーム光を用いて画像を形成する場合に画像の書出位置を向上できる。これにより、高品位な画像形成を達成することができる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「シート(又は記録媒体)」とは、一般的な画像形成装置で用いられる画像を形成する記録用紙や印画紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム(OHP)、金属板、木材、皮革等、搬送の可能な媒体を含むものである。
・画像形成装置の概要(図1)
[画像形成装置全体構成]
図1は本発明の代表的な実施例である電子写真方式に従ってシート又は記録媒体に画像を形成する画像形成装置の概略構成を示す側断面図である。
[画像形成装置全体構成]
図1は本発明の代表的な実施例である電子写真方式に従ってシート又は記録媒体に画像を形成する画像形成装置の概略構成を示す側断面図である。
図1に示す画像形成装置1は単色(例えば、ブラック)で複数のレーザ光により画像を形成する構成例となっている。しかしながら、本発明は4本のレーザ光により走査し、複数色、即ち、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを用いてカラー画像を形成する装置にも適用可能である。
画像形成装置1の本体部1aの内部中央には、シートSにトナー像(画像)を形成する画像形成部3が配置されている。画像形成部3は、レジストレーションローラ対15のシート搬送方向の下流側に配設されている。画像形成部3は感光ドラム(感光体)109を有し、感光ドラム109の周囲に、帯電ローラ40、レーザスキャナ21、現像ローラ41を有している。感光ドラム109は、レジストレーションローラ対(以下、レジローラ対)15から送られるシートSを搬送する搬送路42を臨むように配置されている。また、感光ドラム109に当接して対向するように、転写ローラ22が配置されている。
感光ドラム109は、その表面を帯電ローラ40により帯電された後、レーザスキャナ21からのレーザ光により走査されて表面に静電潜像を形成されると共に、この静電潜像を、現像ローラ41から付与されるトナーによって現像される。感光ドラム109に形成されたトナー像は、転写ローラ22にバイアス電圧が印加されることによって、レジローラ対15で搬送されてきたシートSに転写される。
本体部1aの下部には、給紙カセット59,62からシートSを供給(給送)するシート給送部2が配置されている。シート給送部2から給送されるシートSは、画像形成部3でトナー像が転写されると共に、そのトナー像が定着部5で定着される。これにより、シートSに画像が形成される。
シート給送部2は、シートSを格納する給紙カセット59,62を2つ以上(この実施例では2つ)有している。給紙カセット59,62は、サイズの同じシートSを格納することと、サイズの異なるシートSを格納することが可能になるように構成されている。シート給送部2は、給紙カセット59,62の各上部には給紙カセット59,62毎にシートSをピックアップするピックアップローラ71,72が配置されている。さらに、シート給送部2は、ピックアップローラ71,72の下流に、ピックアップローラ71,72でピックアップされたシートSを1枚ずつに分離しつつ給送する分離給送ローラ対91,92を有している。
また、シート給送部2は、給紙カセット59,62とは別に、画像形成部3に対してシートを供給できるシート供給口としての手差し部10を有している。手差し部10は、非定型シートを手差しで給紙可能なマルチパーパストレイ(以下、手差しトレイ)11と、手差しトレイ11からシートSを繰り出す給送ローラ12とを備えている。
給紙カセット59,62から送り出されたシートSは、シート搬送路13を通ってレジローラ対15まで搬送される。また、手差し部10から供給されたシートについても、給紙カセット59,62側からのシート搬送路13と合流点16で合流することでレジローラ対15に到達できるように構成される。
画像形成部3の下流には定着部5が配置され、さらに定着部5の下流には、排紙トレイ23,25、排出ローラ対32、切換え部材(フラッパ)27が配置されている。定着部5は、画像形成部3により未定着トナー像が転写されたシートSを加熱及び加圧することによりシートSにトナー像を溶融・定着させる。そして、定着部5から排出されたシートSは、片面印刷の場合には切換え部材27の切換えで仕分けられて排紙トレイ23,25に排出される。一方、両面印刷の場合、シートSは、排紙トレイ23に一部が排出された後、排出ローラ対32によって反転パス26へと引き戻されて搬送路の合流点16へと戻される。
レジローラ対15は、給紙カセット59,62と画像形成部3との間に位置し、シート給送部2の給紙カセット59,62もしくは手差しトレイ11から搬送されてきたシートSを画像形成と同期して画像形成部3に送り出す。シートSは、その先端が非駆動状態のレジローラ対15と当接することで、画像形成時の位置決めをなされる。シートSは、レジローラ対15が制御部(後述)100から出力される画像データの垂直同期信号に同期して回転駆動されることによって、画像形成部3に送り込まれる。
また、レジローラ対15のシートの搬送方向上流側における分離給送ローラ対91との間の搬送路には、シートセンサ(以下、レジ前センサ)30が配設されている。シートセンサ30はシートSと接触した際に動作する遮光板(不図示)がフォトセンサ(不図示)を遮光することで、その位置にシートSがあることを検知する。つまり、シートセンサ30は、レジローラ対15の直前にシートSが存在することを検知する。また、手差しトレイ11と合流点16との間の搬送路にも、シートセンサ30と同様の構成を有するシートセンサ31が配設されている。シートセンサ31は手差しトレイ11からレジローラ対15に向けて搬送されるシートSの有無を検知する。
図2にレーザスキャナ21の構成を示す平面図である。
図2に示すように、1又は複数のレーザダイオードを含むレーザ発光素子101から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ102により平行光束に変換される。その平行光束となったレーザ光は、所定の方向にのみ所定の屈折率を有するシリンドリカルレンズ103を通過し、さらに開口絞り104により通過光束(光量)を制限する。開口絞り104を通過した光束は前記所定の方向を含む断面内で複数の反射面を有するポリゴンミラー(回転多面鏡)115の偏向面115aにほぼ線像として結像する。
光偏向器(ポリゴンモータユニット)112は、図2に示すように、ポリゴンミラー(回転多面鏡)115と、ポリゴンモータ114と、駆動部113とを備える。ポリゴンミラー115は、ポリゴンモータ114と駆動部113によって回転駆動されることで図中矢印A方向に一定速度で回転する。
ポリゴンミラー115により反射されたレーザ光は、fθ特性を有する光学素子であるトーリックレンズ107により屈折させられる。トーリックレンズ107は、レーザ光が感光ドラム(後述)を走査する方向(主走査方向)と感光ドラムの回転方向(副走査方向)とで互いに異なるパワーを有する単一のプラスチック製である。また、主走査方向の両レンズ面は非球面形状を有する。屈折したレーザ光は、光を回折させる特性を持っている回折光学素子108により回折する。なお、回折光学素子108は、図2に示されるように、主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する長尺の光学素子となっている。
ポリゴンミラー115の偏向面115aにより反射偏向された光束がトーリックレンズ107及び回折光学素子108を介して導光されたレーザ光は、感光ドラム109上を図中矢印Bの方向(主走査方向)に走査される。
一方、ポリゴンミラー115からの反射光はアナモフィックレンズ105を通過し、同期検知用ミラー(BDミラー)106で折り返されて、BDレンズ110を通して画像形成領域外に設置されたBDセンサ(ビーム検知センサ)111に入射する。
BDセンサ111は、レーザダイオードが画像信号に基づいて発光するレーザ光をポリゴンモータ114により回転するポリゴンミラー115に照射し、反射された反射光を検出し、これをBD信号として出力する。BD信号は、感光ドラム109への画像書き込みタイミングの決定、特に、主走査方向の画像形成開始位置を検知するために用いられる。その際、複数のレーザダイオードを備えたレーザスキャナでは、基準とするレーザダイオード1つを用いて、そのレーザ光をBD信号として画像形成に使用する。
図3はレーザスキャナ21の制御構成の概略を示すブロック図である。
図3に示す例では、単色で4つのレーザ発光素子101(レーザダイオード:LD_A、LD_B、LD_C、LD_D)を用いて4つのレーザビームを出射する場合の構成を示している。なお、カラー画像形成装置では、図3に示す構成を4つ備えるが、各色当り1つのレーザダイオードや複数のレーザダイオードを備えた構成も可能である。また、BDセンサ111やポリゴンモータ114は各々1つで各色成分の画像形成を制御する構成や、Y成分とM成分で各々1つ、C成分とK成分で各々1つを備えて各色を制御する構成も可能である。
さて、制御部100からポリゴンモータ114へモータ制御信号を伝送すると、ポリゴンモータ114から現在、どのくらいの速度で回転しているかを示すFG信号を制御部100へ伝送する。制御部100はポリゴンモータ114が所定の回転数に到達するまで、モータ制御信号を用いて調整を行なう。
レーザダイオードLD_Aから発光されたレーザ光がBDセンサ111に到達したら、画像形成における基準タイミングを示す信号となるBD信号を検出信号として制御部100に伝送する。
なお、レーザ光の光量制御を行なうタイミングや画像信号に応じたレーザ光の出射タイミングはレーザドライバ501によって制御される。レーザ光の光量を所定量に制御する場合、レーザドライバ501は制御対象のレーザダイオードに付属する受光素子(PD:フォトダイオード)の出力(PD電流)が所定値となるように、該当レーザダイオードLDに流す電流(レーザ電流A〜D)を調整する。これを自動光量調整(APC)という。APCは、レーザ光が感光ドラム109上の静電潜像形成領域(画像領域)を走査する期間中に実行できないため、静電潜像形成領域以外(非画像領域)を走査する期間のタイミングで行なわれる。
さらに、制御部100は、動作モードを切り替えるための制御信号をレーザドライバ501へ伝送する。レーザドライバ501はレーザダイオードLD_A〜LD_Dを含むレーザ発光素子101を駆動するために、CTRL0〜CTRL5の6ビットで構成される制御信号を用いる。制御信号のビット数は、レーザドライバ501の動作モードの数によって決まる。この実施例の場合、その動作モードは、4つのレーザダイオード(LD_A、LD_B、LD_C、LD_D)それぞれのAPCモード、OFFモード、画像モードである。なお、レーザダイオードの数に応じてレーザ光の数が増加すると、そのAPCモード数も増大するので、制御信号の数も増加する。またさらに、制御部100は、レーザ光の光量を設定するための光量制御信号(PWM)と、画像形成するための画像データA〜Dをレーザドライバ501へ伝送する。
メモリ502には、レーザ光の光量やBD信号のジッタ計測値やその基準値、ポリゴンミラー115の面毎の書出位置、面毎の倍率等のレーザスキャナ21固有の調整値などが格納される。
次に以上のような構成の画像形成装置において実行されるBD信号の決定から画像形成処理のいくつかの実施例について説明する。
図4〜図6は実施例1に従うBDレーザ決定処理から画像形成処理に至るまでの一連の流れを示したフローチャートである。
図4はBDレーザ決定処理を示すフローチャートである。この制御は、後述するBDレーザ決定処理を行なう際の開始タイミング制御信号を検知したら開始される。
制御部100は、まずステップS601で、開始タイミング制御信号の検知に応じてポリゴンモータを起動し、次にステップS602でFG制御を開始する。そして、ステップS603ではFG信号のパルス周期に基づいて、ポリゴンモータ114の回転数が目標値に到達したかどうかを判断する。なお、ステップS603の処理は、FG信号がポリゴンモータ114の回転数が目標値に達したことを検知するまで繰り返し行なわれる。
ここで、ポリゴンモータ114の回転数が目標値に達したと判断したなら、処理はステップS604に進み、n個のレーザダイオードによるBD信号のジッタ計測処理を実行する。なお、その処理は図5を参照して後述する。
n個のレーザダイオードのジッタ計測処理の終了後、ステップS605では、計測したn個のジッタ値の中で、ジッタが一番少ないレーザダイオードを基準となるBD信号を取得するレーザダイオードに決定する。つまり、BD信号を取得するレーザダイオードとしてジッタが一番少ないものが優先される。複数の中からジッタが一番少ないレーザダイオードを選択するので、画像の書出位置を向上させることができる。なお、この実施例では4つのレーザダイオードLD_A、LD_B、LD_C、LD_Dを備えるので、n=4である。基準とするレーザダイオードを決定後、ステップS606ではポリゴンモータ114の回転を停止させる。
ここで、n個のレーザダイオードによるBD信号のジッタ計測処理の詳細について説明する。
図5はn個のレーザダイオードによるジッタ計測処理の詳細を示すフローチャートである。
制御部100は、図4を参照して説明したBDレーザ決定処理のステップS603において、ポリゴンモータ114の回転数が目標値に到達したことを検知したら、まずステップS701ではレーザダイオードLD_Aを点灯させる。次に、ステップS702ではBD制御を開始する。その後、ステップS703において、BD制御が安定したことを確認すると、処理はステップS704に進み、ジッタ値を計測する。なお、ステップS703の処理は、BD制御が安定するまで繰り返し行なわれる。
ステップS704において、ジッタ値の計測処理が終了すると、ステップS705では計測結果をメモリ502に保存し、ステップS706ではレーザダイオードLD_Aを消灯させる。上述のように、この実施例の画像形成装置は、4つのレーザダイオードを備えているので、この処理を4回、実行する。
このようにして、全てのレーザダイオードに対するジッタ計測処理が終了したら、前述したBDレーザ決定処理に戻る。
次に、画像形成処理について説明する。
図6は画像形成処理を示すフローチャートである。この処理では、BDレーザ決定処理とn個のレーザダイオードによるBD信号のジッタ計測処理とを実行して、感光ドラムに静電潜像を形成し、トナーにより感光ドラム上の潜像を現像し、シートにトナー像を転写し、その像を定着させてシートを出力する。この処理は画像形成を行なう信号を制御部100が検知することにより開始する。
制御部100は画像形成を行なう信号を検知すると、ステップS801ではポリゴンモータ114を起動させ、ステップS802ではFG制御を開始する。ステップS803ではFG信号のパルス周期に基づいて、ポリゴンモータ114の回転数が目標値に到達したと判断されたなら、前述したBDレーザ決定処理とn個のレーザダイオードによるBD信号のジッタ計測処理で決定したレーザダイオードを点灯させる。なお、ステップS803の処理は、ポリゴンモータ114の回転数が目標値に達したことを検知するまで繰り返し行なわれる。
次に、ステップS805ではAPCシーケンスを開始させ、ステップS806では感光ドラム109上にレーザ光を照射させ、1ライン分の画像を形成する。次に、ステップS807では感光ドラム109に全ライン分の走査(即ち、全ライン分の画像形成)が終了かどうかを調べる。ここで、全ライン分の走査が未終了であると判断されたなら、処理はステップS805に進み、次のラインの画像形成を行う。これに対して、全ライン分の走査が終了したと判断されたなら、処理はステップS808に進む。
ステップS808では、ポリゴンモータ114の回転を停止させ、制御部100は画像形成処理を終了させる。
なお、BDレーザ決定処理の開始タイミングは、画像形成装置1の電源が投入(ON)された時、電源投入後一定時間が経過した後、電源投入後一定枚数の画像形成が終了した後、などが挙げられる。
従って以上説明した実施例に従えば、複数のレーザ光のうち最もジッタの少ないレーザ光を用いてBD信号を生成するので、画像の書出位置を向上させることが可能になる。これにより、より高品位な画像形成を達成することができる。
図7は実施例2に従うBDレーザ決定処理を示すフローチャートである。なお、図7において、図4を参照して既に実施例1で説明したのと同じ処理ステップには同じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。ここでは、この実施例に特有の処理についてのみ説明する。
ステップS601〜S604により、n個のレーザダイオード(ここでは4つのレーザ)のBD信号のジッタを計測し、ステップS605Aでは、計測したn個のジッタ値と予めメモリ502内に保存されているBD信号のジッタ基準値とを比較する。そして、ステップS605Bでは、計測したn個のジッタ値がBD信号のジッタ基準値の範囲内で、かつ、ジッタが一番少ないレーザダイオードを基準信号を生成するのに用いるレーザダイオードに決定する。
その後は、ステップS606を実行し、この処理を終了する。
BD信号のジッタ基準値を0から45.000ns(ナノ秒)の範囲内とした場合、レーザダイオードLD_A、LD_B、LD_C、LD_Dそれぞれのジッタ計測値が、
レーザダイオードLD_A=44.251ns、
レーザダイオードLD_B=41.851ns、
レーザダイオードLD_C=43.597ns、
レーザダイオードLD_D=42.689nsとなっていた場合、これらの値は全て、基準値内であるので、その中で一番ジッタが少ないレーザダイオードLD_Bから取得される信号を基準信号に設定する。
レーザダイオードLD_A=44.251ns、
レーザダイオードLD_B=41.851ns、
レーザダイオードLD_C=43.597ns、
レーザダイオードLD_D=42.689nsとなっていた場合、これらの値は全て、基準値内であるので、その中で一番ジッタが少ないレーザダイオードLD_Bから取得される信号を基準信号に設定する。
ジッタが基準値内にあれば書き出し位置のズレは少ないので、使用頻度の高いレーザダイオード(カラー画像であればブラック成分)から取得される信号を基準信号に設定しても良い。つまり、BD信号を取得するレーザダイオードとして使用頻度の高いものが優先される。また、特定のレーザダイオードの使用頻度が上がることで耐久性が低下するのを防ぐために前回基準信号に設定したレーザダイオードを選択しないように順次切り替えても良い。
従って以上説明した実施例に従えば、各レーザダイオードから取得されるジッタ計測値をメモリに予め設定された閾値と比較して、その結果に基づいて、基準信号を生成するのに用いるレーザダイオードを選択することができる。
図8は実施例3に従う使用者への通知処理を示すフローチャートである。なお、図8において、図4と図7とを参照して既に実施例1、2で説明したのと同じ処理ステップには同じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。ここでは、この実施例に特有の処理についてのみ説明する。
ステップS601〜S604で、n個のレーザダイオード(ここでは4つのレーザダイオード)によるBD信号のジッタを計測し、ステップS605Aで、計測したn個のジッタ値と予めメモリ502内に保存されているジッタ基準値とを比較する。
その後、ステップS605A1では、計測したn個のジッタ値のうち、1つのレーザダイオード以外全て、例えば、レーザダイオードLD_A以外の3つのレーザダイオードLD_B〜LD_Dによるジッタ値が基準値から外れているかどうかを調べる。ここで、上記3つのレーザダイオードのジッタ値が基準値から外れていないと判断された場合、処理はステップS605Bに進み、実施例2で説明した処理を実行する。これに対して、上記3つのレーザダイオードのジッタ値が基準値から外れていると判断された場合、処理はステップS605A2に進む。
ステップS605A2では、3つのレーザダイオード、例えば、レーザダイオードLD_B〜LD_Dのは寿命に達したと判断し、要求を満足する画像形成ができない可能性がある旨を使用者に通知する。例えば、「レーザスキャナユニットは、そろそろ交換時期です」といった旨のメッセージを画像形成装置の操作パネル(不図示)に表示する。次に、ステップS605Cでは、残された1つのレーザダイオード(この場合はレーザダイオードLD_A)を基準信号となるBD信号を生成するレーザダイオードに決定する。
その後、ステップS606を実行し、処理を終了する。
従って以上説明した実施例に従えば、画像形成に用いる複数のレーザダイオードのうちのいくつかのジッタ値が基準値から外れたとしても、これらのレーザダイオードの交換を促すとともに、残りのレーザダイオードを用いてBD信号を生成することができる。このようにして、複数のレーザダイオードから依然としてジッタが良好なものを選択して、高品位な画像形成を行うことができる。
以上の3つの実施例を説明したがいずれの実施例でも、全てのレーザダイオードによるBD信号のジッタを測定し、その中でジッタが一番少ないレーザダイオードから取得されるBD信号を基準信号として画像形成に使用する。このようにして、主走査方向の画像形成開始位置のズレを防止して、画質の安定を図ることができる。
さらに、上述した実施例では、単機能の画像形成装置(プリンタ装置)を例として説明したが本発明はこれによって限定されるものではない。本発明は、例えば、画像読取装置(スキャナ装置)と画像形成装置(LBP)とADF装置が一体化した複写機システムにも適用できるし、さらに複写機システムにファクシミリ機能を加えた複合システムとしても良い。
1 画像形成装置、3 画像形成部、21 レーザスキャナ、100 制御部、
101 レーザ発光素子(レーザダイオード)、111 BDセンサ、
114 ポリゴンモータ、115 ポリゴンミラー、501 レーザドライバ、
502 メモリ
101 レーザ発光素子(レーザダイオード)、111 BDセンサ、
114 ポリゴンモータ、115 ポリゴンミラー、501 レーザドライバ、
502 メモリ
Claims (9)
- 複数の発光素子からのレーザ光で感光体を走査して電子写真方式に従って画像を形成する画像形成装置であって、
前記複数の発光素子それぞれからのレーザ光に基づいたBD信号のジッタを測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された複数のジッタに基づいて、BD信号を取得する発光素子を前記複数の発光素子から選択する選択手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記選択手段は、前記測定手段により測定された複数のジッタのうちで、最もジッタが少ない発光素子をBD信号を取得する発光素子として選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記複数の発光素子それぞれに対するジッタの基準値を予め格納する格納手段をさらに有し、
前記選択手段は、前記測定手段により測定された前記複数のジッタのうちで、前記格納手段に格納された基準値の範囲内にある発光素子が複数ある場合は、予め決められた優先順位でBD信号を取得する発光素子を選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記優先順位は、ジッタが少ないほど上位になることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記優先順位は、発光素子の使用頻度が高いほど上位になることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記優先順位は、前回の選択でBD信号を取得する発光素子として選択した発光素子が下位になることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記測定手段により測定されたジッタが前記基準値の範囲内にない発光素子がある場合は、前記複数の発光素子の交換を促す通知を前記画像形成装置の使用者に対して行う通知手段をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記複数の発光素子それぞれはレーザダイオードであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 複数の発光素子からのレーザ光で感光体を走査して電子写真方式に従って画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
前記複数の発光素子それぞれからのレーザ光に基づいたBD信号のジッタを測定する測定工程と、
前記測定工程において測定された複数のジッタに基づいて、BD信号を取得する発光素子を前記複数の発光素子から選択する選択工程とを有することを特徴とする制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016138860A JP2018010160A (ja) | 2016-07-13 | 2016-07-13 | 画像形成装置、及びその制御方法 |
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JP2018010160A true JP2018010160A (ja) | 2018-01-18 |
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