JP2010052296A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザの走査速度を変更した場合に発生するジッタを低減し、走査開始位置のずれを防止することを課題とする。
【解決手段】レーザを出射して画像形成対象物に走査するレーザ出射部と、画像形成対象物に対してレーザを走査する速度を変更する走査速度変更部と、走査されたレーザを検出して検出信号を生成する同期検出部と、基準電圧を生成する基準電圧生成部と、変更された走査速度に基づいて、検出信号または基準電圧のいずれかを調整する調整部と、基準電圧と調整された後の検出信号との比較、あるいは検出信号と調整された後の基準電圧との比較によって、画像形成対象物に対してレーザの走査を開始する位置を決定するための同期信号を生成する同期信号生成部と、生成された同期信号に基づいて、レーザ出射部から出射されるレーザの出力タイミングを制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図5

Description

この発明は、スキャナやレーザプリンタなどの画像形成装置に関し、特に走査されたレーザを検出して画像の書込み開始位置を決定する機能およびレーザの走査速度を変更する機能を有する画像形成装置に関する。
従来、レーザプリンタなどの画像形成装置では、光ビームを感光体ドラムなどの表面に照射して、感光体ドラム表面に所望の画像を露光像として形成した後、現像,転写および定着処理を行うことにより、その画像を用紙に形成していた。
また、光ビームの走査を所定の走査範囲内に限定し、画像を感光体ドラムへ書き込む際の光ビーム照射開始タイミングを決定するために、走査範囲外に光センサを配置していた。
さらに、光ビームの照射方向を変更して一定周期で走査するために、ポリゴンミラーやガルバノミラーが利用されていた。
光センサが走査された光ビームを検出すると、その光量に対応した検出信号が出力され、その検出信号の出力電圧レベルと所定の比較基準電圧とを比較することによって出力される判定信号に基づいて、照射開始タイミングが決定されていた(特許文献1参照)。
また、特許文献1には、光センサからの検出信号が変動した場合でも、光ビームの通過タイミングの変動を正確に検出することができるようにするために、検出信号のピークレベルに基づいて、変動する比較基準信号(電圧)を生成する光ビーム検出回路が開示されている。
特開2000−338433号公報
しかし、従来の画像形成装置では、光ビームの走査速度を常に一定にして、光センサによって照射開始タイミングを決定するものであり、光ビームの走査速度を変更することに対する配慮はされていない。
たとえば、カラー印刷とモノクロ印刷とでは、定着時間に差があるため、光ビームの走査速度を異ならせることが好ましく、カラーとモノクロの両方の印刷をするレーザプリンタでは、光ビームの走査速度を変更する機能を有する必要がある。たとえば、カラー印刷はモノクロ印刷よりも定着に時間がかかるため、十分な定着時間を確保するために、モノクロ印刷よりも走査速度を遅くした方が好ましい。
また、副走査方向の解像度の変更は、光ビームの走査速度を変更することにより実現できる。
ところが、光ビームの走査速度を変更するためには、高速で回転するポリゴンミラーの回転速度を変更する必要があるが、走査速度を変更すると多数の反射面を持つポリゴンミラーの反射面ごとに、書込みのための照射開始タイミングがわずかにずれ、画像の書込み開始位置が、微妙に異なる現象が発生していた。
これは、ポリゴンミラーの各反射面は完全に物理的に同一な面ではないため、反射面ごとに光センサで検出される光ビームの検出タイミングがわずかにずれるジッタ現象が生じることが主原因であると考えられる。
このように、光ビームの走査速度を変更して画像形成を行う場合に、書込み開始位置がずれることにより、用紙に形成される画像の精度に問題が生じる場合もあった。
また、従来の画像形成装置においては、光ビームの走査速度を変更する場合の配慮はされていないので、上記のように、光ビームの走査速度を変更した場合に生じる書込み開始位置のずれを解消することはできなかった。
そこで、この発明は以上のような事情を考慮してなされたものであり、レーザの走査速度を変更した場合であっても、画像の書込み開始位置のずれを低減させることができる調整機能を有する画像形成装置を提供することを課題とする。
この発明は、レーザを出射して画像形成対象物に走査するレーザ出射部と、画像形成対象物に対して前記レーザを走査する速度を変更する走査速度変更部と、前記走査されたレーザを検出して、そのレーザに対応した検出信号を生成する同期検出部と、所定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、前記変更された走査速度に基づいて、前記検出信号および前記基準電圧のいずれかを調整する調整部と、前記基準電圧と前記調整部によって調整された後の検出信号との比較、あるいは前記検出信号と前記調整部によって調整された後の基準電圧との比較によって、画像形成対象物に対してレーザの走査を開始する位置を決定するための同期信号を生成する同期信号生成部と、前記生成された同期信号に基づいて、前記レーザ出射部から出射されるレーザの出力タイミングを制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
これによれば、走査速度を変更した場合でも、走査開始位置を決定する同期信号のジッタを低減させることができ、画像の書込み開始位置のずれを防止して安定した画像形成が可能となる。この発明において、画像形成対象物とは、後述するように、たとえば感光体ドラムを意味する。
ここで、前記調整部が、前記速度変更部によって変更された後の走査速度に基づいて、前記検出信号の電圧ピーク値を変更する入力電圧変更部を備え、入力電圧変更部は、前記検出信号の電圧値を変更可能な抵抗群からなることを特徴とする。
また、前記調整部が、前記速度変更部によって変更された後の走査速度に基づいて、前記基準電圧を変更する基準電圧変更部を備えたことを特徴とする。
さらに、前記調整部が、前記速度変更部によって変更された後の走査速度に基づいて、前記検出信号の利得を変更する電圧利得変更部を備えたことを特徴とする。
また、前記同期信号生成部が、比較部を備え、前記比較部が前記基準電圧Vthと前記検出信号の電圧値Vinとを比較し、Vin>Vthとなっている場合に、同期信号を生成することを特徴とする。
この発明において、前記走査速度変更部が、走査速度を変更前よりも速くするように変更した場合、前記調整部は、前記検出信号の電圧ピーク値が前記基準電圧よりも高くなるように、前記生成された検出信号の電圧値を高くするか、あるいは前記基準電圧を低くするように調整することを特徴とする。
これにより、走査速度を速くした場合に発生する同期信号のジッタを低減させることができる。
また、前記走査速度変更部が、走査速度を変更前よりも遅くするように変更した場合、前記調整部は、前記検出信号の電圧ピーク値が前記基準電圧よりも高くなるように、前記生成された検出信号の電圧値を低くするか、あるいは前記基準電圧を高くするように調整することを特徴とする。
これにより、走査速度を遅くした場合に発生する同期信号のジッタを低減させることができる。
また、速度変更指示部をさらに備え、前記走査速度変更部は、速度変更指示部からの指示に基づいて、レーザを走査する速度を変更することを特徴とする。
ここで、前記速度変更指示部から、副走査方向の画像形成解像度を変更する指示があった場合、前記走査速度変更部は、前記解像度を向上させる指示の場合はレーザの走査速度を速くするように変更し、前記解像度を低下させる指示の場合はレーザの走査速度を遅くするように変更することを特徴とする。
これによれば、画像形成解像度を変更した場合においても、同期信号のジッタを低減させ、画像の書込み開始位置のずれを低減して安定した画像形成が可能となる。
また、前記速度変更指示部から、カラー印字およびモノクロ印字のいずれかの切替指示があった場合、前記走査速度変更部は、カラー印字への切替指示の場合はレーザの走査速度を遅くするように変更し、前記モノクロ印字への切替指示の場合はレーザの走査速度を速くするように変更することを特徴とする。
これによれば、カラー印字およびモノクロ印字への変更に伴って、走査速度が変更されても、同期信号のジッタを低減させ、画像の書込み開始位置のずれを低減して安定した画像形成が可能となる。
さらに、この発明は、レーザを画像形成対象物の所定の画像形成領域に走査させるレーザ走査部を備え、前記レーザ走査部が側面に多数の反射面を持ち回転させることによって反射面に照射されたレーザを前記画像形成領域に走査させるポリゴンミラーである場合、前記走査速度変更部は、前記ポリゴンミラーの回転速度を変更することにより、レーザの走査速度を変更することを特徴とする。
この発明によれば、走査されたレーザの検出信号等をレーザの走査速度に基づいて調整しているので、レーザの走査速度を変更した場合でも、レーザの走査開始位置を決定するのに利用する同期信号のジッタを低減させることができ、画像の書込み開始位置のずれを少なくすることにより、安定した画像形成が可能となる。
以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を詳述する。なお、この発明はこれによって限定されるものではない。
<画像形成装置の構成>
図1に、この発明の画像形成装置100の一実施例の概略説明図を示す。
画像形成装置100は、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するものであり、主として装置本体110と、自動原稿処理装置120とから構成される。
装置本体110は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、排紙トレイ91等から構成される。
装置本体110の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台92が設けられ、原稿載置台92の上側には自動原稿処理装置120が取り付けられる。自動原稿処理装置120は、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送するものである。また原稿処理装置120は矢印M方向に回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することにより原稿を手置きで置くことができるようになっている。
図1に示した画像形成装置では、画像データは4色のデータから形成されるものを示している。ここでは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像を形成するものとする。
従って、図1では、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4の各モジュールは、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、図1に示すようなチャージャ型の他、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器を用いてもよい。
露光ユニット1は、この発明の特徴的部分に関係する構成であり、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えた画像書込み装置であり、光走査装置,あるいはレーザスキャニングユニット(LSU)とも呼ぶ。
また、露光ユニット1は、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素部品を所定の位置に配置して構成される。露光ユニット1としては、この他に、ELやLEDなどの発光素子をアレイ状に並べた書込みヘッドを用いたものも利用できる。
露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3に対してレーザ光を照射させ、入力された画像データに対応した露光をすることにより、その感光体ドラム3の表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有するものである。感光体ドラム3は、その表面に画像データに対応する像が形成されるものであり、前記した画像形成対象物に相当する。
現像器2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化するものである。またクリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収するものである。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。上記中間転写ローラ64は、YMCK用の各色に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させられる。また各中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与えるものである。
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。感光体ドラム3に形成された各色のトナー像が、この中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写されることによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。中間転写ベルト61は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。図1の実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述の様に各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電像は中間転写ベルト61で積層される。このように、積層されたカラー画像情報は中間転写ベルト61の回転によって、図1の右方向に進行し、用紙と中間転写ベルト61の接触位置に配置される転写ローラ10によって用紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ10は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは前記中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方に硬質材料(金属等)を用い、他方に弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)を用いる。
また、上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写が行われず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用するシート(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、装置本体110の露光ユニット1の下側に設けられている。また手差し給紙カセット82にも画像形成に使用するシートを置くことができる。また、装置本体110の上方に設けられている排紙トレイ91は、印刷済みのシートをフェイスダウンで集積するためのトレイである。
また装置本体110には、給紙カセット81及び手差し給紙カセット82のシートを転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。給紙カセット81ないし手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d,レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配置されている。
搬送ローラ12a〜12dは、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。またピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81からシートを1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給するものである。同様にピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82からシートを1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給するものである。
また、レジストローラ13は、用紙搬送路Sを搬送されているシートを一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端とシートの先端を合わせるタイミングでシートを転写ローラ10に搬送する機能を有している。
定着ユニット7は、ヒートローラ71及び加圧ローラ72を備える。ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、シートを挟んで回転する部分である。またヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて所定の定着温度となるように設定され、加圧ローラ72とともにトナーをシートに熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させる機能を有している。またヒートローラ71を外部から加熱するための外部加熱ベルト73が設けられている。
次に、シート搬送経路を説明する。
まず、予めシートを収納する給紙カセット81、または手差し給紙カセット82からシートを取出すために、ピックアップローラ11aまたは11bが作動させられ、シートが1枚ずつ搬送路Sに導かれる。
各給紙カセット81,82から搬送されるシートは用紙搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、シートの先端と中間転写ベルト61上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ10に搬送され、シート上に画像情報が書き込まれる。その後、シートは定着ユニット7を通過することによってシート上の未定着トナーが熱で溶融・固着され、その後搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91上に排出される。
上記の搬送経路は、シートに対する片面印字要求のときのものである。一方、両面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し定着ユニット7を通過したシートの後端が最終の搬送ローラ12bで把持されたときに、搬送ローラ12bが逆回転することによってシートを搬送ローラ12c,12dに導く。そしてその後レジストローラ13を経てシート裏面に印字が行われた後にシートが排紙トレイ91に排出される。
<露光ユニットの構成>
図2および図3に、露光ユニット1(光走査装置)の一実施例の構成図を示す。
図2は、露光ユニットを構成する各部材の配置例を示した斜視図である。
この露光ユニット1は、複数本のレーザ光を、対応する複数の感光体ドラム3にそれぞれ照射し、同時に走査露光して各感光体ドラム3に互いに異なる色に対応する画像を書込み、各色に対応する画像を同一の転写媒体上に重ね合わせることによってカラー画像を形成するものである。
図1に示す画像形成装置は、タンデム方式の画像形成装置であり、図3に示すようにK画像形成用の感光体ドラム3、C画像形成用の感光体ドラム3、M画像形成用の感光体ドラム3、Y画像形成用の感光体ドラム3が略等間隔で配置されている。タンデム方式の画像形成装置は、各色の画像を同時に形成するので、カラー画像の形成に要する時間を大幅に短縮することができるという特徴がある。
感光体ドラム3を露光するための露光ユニット1は、それぞれユニット化された1次光学系(入射光学系)と、2次光学系(出射光学系)とから構成される。
1次光学系は、YMCKのレーザ光をそれぞれ出射する4つのレーザダイオード(202a〜d)と、これらのレーザ光を2次光学系のポリゴンミラー(回転多面鏡)に導くミラー群(203,204,205)及びレンズ(206)等の光学要素とを備える。
2次光学系は、被走査体である感光体ドラム3上にレーザ光を走査する上記ポリゴンミラー301と、ポリゴンミラー301によって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズ(302)やミラー(311)等の光学要素、及びレーザ光を検出するBDセンサ(312)等を備える。また、図2では、ポリゴンミラー301は、各色で共有する構成を採用しているが、これに限るものではない。
図2において、201は基板ユニット、202aはK用レーザダイオード、202bはC用レーザダイオード、202cはM用レーザダイオード、202dはY用レーザダイオード、203aはC用第1ミラー、203bはK用第1ミラー、203cはY用第1ミラー、204は第2ミラー、205は第3ミラー、206はシリンドリカルレンズ、301はポリゴンミラー、302はfθレンズ、311は折返しミラー、312はBDセンサ(ビームディテクタ)である。
図2に示すように、KCMYの各色用のレーザダイオード202a〜202dは、共通の基板ユニット201に一体的に平面上に配置されている。そして基板ユニット201に配置された各レーザダイオード202a〜202dから、第3ミラー205に到る経路に配置される光学系が1次光学系であり、ポリゴンミラー301からBDセンサ312までの光学系が2次光学系である。図2に示した2次光学系はポリゴンミラー301、fθレンズ302などの一部の構成のみを示している。
<1次光学系の構成>
1次光学系において、レーザ出射部505(図9)に相当するKCMY用の各レーザダイオード202a〜202dは、光源駆動手段としてのレーザ駆動回路(図示せず)によって駆動される。このレーザ駆動回路には、画像形成装置の各種制御信号や画像処理部から供給される画像データが入力され、これら制御信号及び画像データに従って各レーザダイオード202a〜202dの発光が制御される。
また、各レーザダイオード202a〜202dのレーザ出射側には、出射されたレーザ光を平行光とするそれぞれKCMY用のコリメータレンズが配設されており、さらにその近傍に、平行光の径を規制するための所定の間隙をもったアパーチャ(スリット)を配置する(いずれも図示せず)。ここで平行光とは、光が進行してもその光束の径が変わらない状態の光を指すものとし、複数のレーザ光の光軸が互いに平行である状態と区別する。
図2において、C用レーザダイオード202bから出射したレーザ光(Cビーム)は、C用第1ミラー203aで反射して第2ミラー204に向かう。同様にK用レーザダイオード202aから出射したレーザ光(Kビーム)は、K用第1ミラー203bで反射して第2ミラー204に向かう。Y用レーザダイオード202dから出射したレーザ光(Yビーム)は、Y用第1ミラー203cで反射して第2ミラー204に向かう。
KCMYの各色用のレーザダイオード202a〜202dは、副走査方向(基板ユニット201の高さ方向)について、互いに異なる高さに配置されている。そして3つの第1ミラー203a〜203cは、対応するレーザダイオード202a,202b,202dから出射したレーザ光のみを反射し得る位置に配置されている。またこれら3つの第1ミラー203a〜203cは、主走査方向から見て各色用のレーザ光が互いに重なる位置に配置されている。
各第1ミラー203a〜203cで反射した3つのレーザ光(C,K,Yビーム)は、同じ第2ミラー204の異なる位置で反射して、主走査方向に重なった状態でシリンドリカルレンズ206に向かう。ここでM用レーザダイオード202cから出射したレーザ光(Mビーム)が、さらに3つのレーザ光(C,K,Yビーム)と主走査方向に重なった光路で進行し、シリンドリカルレンズ206に向かう。
このような構成により、4つのレーザダイオード202a〜202dから出射したレーザ光は、主走査方向については全て一致し、副走査方向についてはずれ(高低差)を有して、それぞれのレーザ光の光軸が互いに平行となってシリンドリカルレンズ206に入射する。このようにシリンドリカルレンズ206に入射される4つのレーザ光(C,K,Y,Mビーム)は、進行してもその光束の径が変わらない平行光である。
すなわち、図2の構成では、共通の基板ユニット201に配置された複数のレーザダイオード202a〜202dのうち、最上部に位置するM用のレーザダイオード202cから出射したMビームは、シリンドリカルレンズ206に直接入射し、最上部のM用のレーザダイオード202cを除く他のCKY用のレーザダイオード202a,202b,202dから出射したレーザ光(C,K,Yビーム)は、折返しミラー(第1ミラー203a〜203c、第2ミラー204)により折り返された後に、同じシリンドリカルレンズ206の異なる位置に入射する。
シリンドリカルレンズ206は、入射した各色用のレーザ光を副走査方向に集光するためのレンズである。シリンドリカルレンズ206を出射した各色用のレーザ光は、第3ミラー205で反射した後、2次光学系に入り、ポリゴンミラー301の反射面に入射する。
シリンドリカルレンズ206は、副走査方向にパワーを有しており、シリンドリカルレンズ206からポリゴンミラー301までの光路長に従って、副走査方向にはポリゴンミラー301の反射面近傍で4つのレーザ光が集光されるように設定されている。すなわち、それぞれが平行光となってシリンドリカルレンズ206に入射した4つのレーザ光は、副走査方向ではポリゴンミラー301の反射面の表面でほぼ同一位置に集光される。
このシリンドリカルレンズ206は、主走査方向にはパワーを有していないため、入射した各色用のレーザ光は、主走査方向(水平方向)についてはそのまま平行光として出射して、ポリゴンミラー301の反射面に入射する。通常、ポリゴンミラー301に対して、主走査方向には平行光を入射させる。もしレーザ光が主走査方向に収束する光であるとすると、fθレンズ302によって負の像面湾曲が生じて好ましくないからである。一方、
副走査方向については、反射面の面倒れを補正するために、反射面の表面に収束させるようにすることが好ましい。例えば、ポリゴンミラー301の反射面に入射させるレーザ光の副走査方向の位置は、反射面の高さ方向での中央近傍とする。
図2に示したこの発明の露光ユニット1では、KCMY用の4本のレーザ光を2次光学系の1つのポリゴンミラー301で偏向させる。この場合、ポリゴンミラー301を経た後に4本のレーザ光を分離できるようにし、かつ、各色用のレーザ光に主走査方向のずれが生じないようにする必要がある。このために、1次光学系のシリンドリカルレンズ206から出射した4本のレーザ光が、ポリゴンミラー301に対して、主走査方向については同一方向から同一位置に入射し、副走査方向については角度差のある方向から略同一位置に入射するように設定する。これらの光路設定は、図2に示すように、副走査方向に高低差を持ったレーザダイオード202a〜202dの配置によって、各色用のレーザ光が主走査方向については全て一致し、副走査方向について所定の高低差を有して進行することによって実現されている。これにより、走査光学系によって各色用のレーザ光を分離することができる。
<2次光学系の構成>
2次光学系のBD(Beam Detect)センサ312は、レーザ光の感光体ドラム3上での主走査を開始する前に、レーザ光を検知して書き出しの開始位置を特定する基準となる信号を発生させるためのものである。ポリゴンミラー301で反射して感光体ドラム3(図2では図示せず)へ向かうレーザ光のうち、感光体ドラム3上での画像形成に使用されるレーザ光を主走査光と呼ぶ。すなわち主走査ラインを走査するためのレーザ光が主走査光である。ここで主走査光が感光体ドラムを走査する際に通過する空間領域を画像形成領域と呼び、画像形成領域以外の領域を非画像領域と呼ぶものとする。
レーザ光が感光体ドラム3を走査するとき、レーザ光は主走査ラインを定期的に走査する。このとき、感光体ドラム3は回転しているので、一定期間ごとにドラムの異なる場所が走査されることになる。正確に画像を形成するためには、レーザ光を走査する各主走査ラインの書き始めの位置は、副走査方向(ドラムの回転方向)に対して同一である必要がある。
この走査ラインの書き始めの位置を検出するために、同期検出部501が設けられている。同期検出部501は、非画像領域のレーザ光(同期検出光)を検出するためのBDセンサ312と、BDセンサ312に同期検出光を導く案内手段である折り返しミラー311とからなる。
同期検出光は、ポリゴンミラー301で反射されたレーザ光のうち、折返しミラー311により折り返され、BDセンサ312に到達する光である。BDセンサ312は同期検出光の受光量に対応した電気的な検出信号を出力するものである。そして、BDセンサ312から出力された検出信号を用いて、画像書き込みの開始位置を決定するための同期信号(BD信号)が生成される。言いかえれば、ドラムに対してレーザの走査を開始する位置を決定するものが、同期信号(水平同期信号とも呼ぶ)である。同期信号は主走査方向の1つの走査ラインの走査開始の基準信号として用いられ、この同期信号によって、すべての主走査ラインの書出し開始位置の同期が取られる。
また一般に同期検出光は一定周期で検出されるはずであるが、一定時間経過しても、BDセンサ312でレーザ光が検出できない場合には、エラー信号を出力する。エラー信号が出力された場合、画像形成装置の動作を停止するとともに、例えば所定のサービスコードをその表示画面に表示させることにより、走査方向の書き始めの位置の不具合をユーザに知らせることが好ましい。
図2に示すBDセンサ312は、例えば4つのレーザ光のうちK用レーザ光の光路上のみに備えられ、K用のレーザ光のみを同期検出光として受光する。他の色用のレーザ光は、この同期検出光を参照させることにより、予め決定された画像データの書き出し開始タイミングによって走査を開始させるようにする。
以上のように、CKY用のレーザダイオード202b,202a,202dから出射したレーザ光は、各第1ミラー203a〜203cで反射された後、第2ミラー204で反射されシリンドリカルレンズ206に向かう。またM用レーザダイオード202cから出射したレーザ光は、直接にシリンドリカルレンズ206に向かう。異なる位置の4つのレーザダイオードから出射された全てのレーザ光が、シリンドリカルレンズ206の副走査方向の異なる位置で同一の方向に進行するように収束される。
これら4つのレーザ光を収束させるための光学要素、つまりC用第1ミラー203a、K用第1ミラー203b、Y用第1ミラー203c、及び第2ミラー204は、複数のレーザダイオードから出射した複数のレーザ光を同一の方向に進行させるように収束する収束手段に該当する。
またシリンドリカルレンズ206は、ポリゴンミラー301の反射面の特定の集光位置にこれらのレーザ光を集光させる集光手段に該当する。さらに第3ミラー205は、収束手段で収束されたレーザ光をポリゴンミラー301へ向けて反射させる反射手段に該当する。
図3は、露光ユニット1の2次光学系の一実施例の構成図であり、2次光学系を構成する各モジュール部品を側面から見た筐体内部の概略説明図である。ここで、説明のためにミラーの配置については図2と異なり、レーザを感光体ドラムの方へ導くものを示している。
図3において、300は2次光学系ユニット、301はポリゴンミラー、302はfθレンズ、303aはK用シリンドリカルレンズ、303bはC用シリンドリカルレンズ、303cはM用シリンドリカルレンズ、303dはY用シリンドリカルレンズ、304はY用第1ミラー、305はY用第2ミラー、306はK用第1ミラー、307はC用第1ミラー、308はC用第2ミラー、309はM用第1ミラー、310はM用第2ミラー、313は筐体である。
ポリゴンミラー301は、回転方向に複数(例えば7つ)の反射面を有し、図示しないポリゴンモータによって回転駆動される。ポリゴンモータは、ポリゴンミラー301を設置する筐体313の裏面側凹部に設置され、さらにその凹部を密閉するための蓋が設けられる。またポリゴンモータには放熱のためのフィンが設けられる。1次光学系のレーザダイオードから出射してミラーなどの光学系で反射した各色用のレーザ光は、2次光学系のポリゴンミラー301の反射面によって反射され、その後の各光学要素を介して感光体ドラム3を走査する。
1次光学系のレーザダイオード202a〜202dから出射したKCMY用の4つのレーザ光は、副走査方向について角度差を有してポリゴンミラー301に入射する。その後4つのレーザ光は、その角度差を維持したまま、fθレンズ302による走査光学系を経た後に分離される。
fθレンズ302は、主走査方向にレンズパワーを有している。これにより主走査方向において、ポリゴンミラー301から出射した平行光のレーザ光を、感光体ドラム3の表面で所定のビーム径となるように収束させる。またfθレンズ302は、ポリゴンミラー301の等角速度運動により主走査方向に等角速度で移動するレーザ光を、感光体ドラム3上の走査ライン上で等線速で移動するように変換する機能を有するものである。さらに、fθレンズ302は、副走査方向にもレンズパワーを有するものであり、副走査方向において、ポリゴンミラー301から出射した拡散光の光ビームを平行光に変換する。
ポリゴンミラー301で分離され、fθレンズ302を通過したKCMYの各色用の4本のレーザ光のうち、Y用のレーザ光(Yビーム)は、Y用第1ミラー304,Y用第2ミラー305で順に反射して、Y用シリンドリカルレンズ303dを通ってY用の感光体ドラム3に照射される。感光体ドラム3上ではYビームが照射された走査領域に描画が行われる。
また分離されたK用のレーザ光(Kビーム)は、fθレンズ302を通過した後、K用第1ミラー306で反射して、K用シリンドリカルレンズ303aを通ってK用の感光体ドラム3に照射される。
同様に、分離されたC用のレーザ光(Cビーム)は、fθレンズ302を通過した後、C用第1ミラー307,C用第2ミラー308で順に反射して、C用シリンドリカルレンズ303bを通ってC用の感光体ドラム3に照射される。またM用のレーザ光(Mビーム)は、fθレンズ302を経て、M用第1ミラー309,M用第2ミラー310で順に反射し、M用シリンドリカルレンズ303cを通ってM用の感光体ドラム3に照射される。ここでは、上下方向に整列されたレーザ光の配列順と、感光体ドラム3の配列順とが一致するように、光学系による光路が設定されている。
図3に示した2次光学系においてKCMYの各色用のシリンドリカルレンズ303a〜303dは、副走査方向にレンズパワーを有するものであり、副走査方向について、平行光で入射されたレーザ光を、感光体ドラム3上で所定のビーム径となるように収束させる機能を有するものである。
また主走査方向については、上述のfθレンズ302で収束光となったレーザ光がそのまま感光体ドラム3上で収束する。シリンドリカルレンズ303a〜303dはたとえば、透明樹脂を用いて形成されている。感光体ドラムの走査幅全域をカバーするためには、長尺のシリンドリカルレンズ303a〜303dが必要であるが、樹脂レンズを用いることが好適である。
<画像形成装置の機能ブロックの説明>
図9に、この発明の画像形成装置の一実施例の機能構成ブロック図を示す。
図9では、画像形成装置の機能のうち、特にこの発明の特徴的な部分についての機能ブロックを示している。
ここで、主として、レーザを検出して検出信号を生成する機能ブロック,基準電圧又は検出信号を調整する機能ブロック,同期信号を生成する機能ブロック,走査速度を変更する機能ブロック,レーザを出射する機能ブロックから構成される。
図9において、同期検出部501は、上記したように、BDセンサ312を含み、走査されたレーザをBDセンサで検出して、BDセンサで検出されたレーザの光量に対応した電気的な検出信号を出力する部分である。
基準電圧生成部500は、基準電圧Vthを生成する部分である。基準電圧は、同期信号生成部503で同期信号を生成するために参照される一定電圧値である。
調整部502は、基準電圧および検出信号のいずれか一方を調整する部分であり、走査速度が変更された場合において、制御部504から与えられる制御信号に基づいて調整を行う部分である。
この調整部502は、基準電圧変更部521,入力電圧変更部522,電圧利得変更部523を備えるが、この3つの機能ブロックをすべて備える必要はなく、必要に応じて、少なくともいずれか一つの機能ブロックのみを備えればよい。
後述する3つの実施例(1,2,3)では、調整部502として、それぞれ入力電圧変更部522、基準電圧変更部521、あるいは電圧利得変更部523のみを備えたものを記載している。
図10が、実施例1に対応し、入力電圧変更部522を備えた画像形成装置のブロック図である。
図11が、実施例2に対応し、基準電圧変更部521を備えた画像形成装置のブロック図である。
図12が、実施例3に対応し、電圧利得変更部523を備えた画像形成装置のブロック図である。
基準電圧変更部521は、変更された走査速度に対応して基準電圧を変更する部分である。
基準電圧変更部521は、たとえば走査速度を速くした場合、制御部からの制御信号に基づいて、基準電圧を低くなるように変更する。後述する図6には、1つの実施例として、基準電圧生成部500と基準電圧変更部521の両方の機能を備えた構成を示している。
入力電圧変更部522は、検出信号の電圧ピーク値を変更するものであり、たとえば、図5に示すような、検出信号の電圧値を変更可能な抵抗群と、切替スイッチとから構成されるものである。
図5では、スイッチを制御部から与えられる切替信号により切り替えることにより、抵抗群の全体の抵抗値が変更され、それによって入力された検出信号の電圧値が変更される。切替信号は、変更された後の走査速度に対応した信号である。
電圧利得変更部523は、変更された後の走査速度に基づいて、検出信号の利得を変更する部分であり、たとえば、図7に示すように、ゲイン制御信号に基づいて、検出信号の利得を変更可能な増幅器G1である。
このように、調整部502は、走査速度が変更された場合に、基準電圧および検出信号のいずれかを調整するものであるが、たとえば、走査速度変更部506によって走査速度を変更前よりも速くするように変更された場合、調整部502は、検出信号の電圧ピーク値が基準電圧よりも高くなるように、BDセンサの検出信号の電圧値を高くするか、あるいは基準電圧を低くするように調整する。
また、走査速度変更部506によって走査速度を変更前よりも遅くするように変更された場合、調整部502は、検出信号の電圧ピーク値が基準電圧よりも高くなるように、BDセンサの検出信号の電圧値を低くするか、あるいは基準電圧を高くするように調整すればよい。
基準電圧変更部521によって変更された基準電圧Vthは、同期信号生成部503に与えられる。
また、入力電圧変更部522または電圧利得変更部523によって調整された検出信号Vinは、同期信号生成部503に与えられる。
同期信号生成部503は、画像形成対象物に対してレーザの走査を開始する位置を決定するための同期信号を生成する部分であり、主として、比較部531によって構成される。
この同期信号生成部503では、たとえば調整部502の基準電圧変更部521で基準電圧が調整された場合、調整された基準電圧Vthと、同期検出部501のBDセンサ312から出力された検出信号Vinとの比較を行って、VinとVthとが所定の関係を満たすときに、同期信号を生成する。具体的には、Vin>Vthとなっている場合に、一定電圧値の同期信号を生成する。
また、調整部502で検出信号が調整された場合は、調整された検出信号Vinと、基準電圧生成部500で生成された基準電圧Vthとの比較を行って、VinとVthとが上記のような関係(Vin>Vth)を満たすとき、同期信号を生成する。
制御部504は、図9に示したこの発明の各機能ブロックの動作を制御する部分であり、たとえば、CPU,ROM,RAM,I/Oコントローラ,タイマーなどを備えたマイクロコンピュータによって実現される。
速度変更指示部508は、利用者が所定の入力操作を行うことによって、変更したい速度を入力する部分である。たとえば、キーボードや速度変更用の専用のキーを備え、利用者が、所望の速度に対応するキーを押下ることにより、速度変更の指示入力をする。
入力された速度変更の情報は、制御部504に与えられ、さらに、制御部504は、その速度変更の指示に基づいて、走査速度変更部506,レーザ出射部505,調整部502などに対して制御を行う。
レーザ出射部505は、レーザを出射して、画像形成対象物である感光体ドラム3にレーザを走査する部分であり、主として前記したレーザダイオード202等からなるものである。
制御部504は、同期信号生成部503によって生成された同期信号に基づいて、レーザ出射部505から出射されるレーザの出力タイミングを制御する。特に、レーザの走査を開始する位置がすべての主走査ラインで一致するように、レーザの出力タイミングを制御する。
走査速度変更部506は、速度変更指示部508からの指示入力によって、制御部504から与えられる速度制御信号に基づいて、画像形成対象物に対してレーザを走査する速度を変更する部分である。変更後の速度の情報は、レーザ走査部507に与えられる。
レーザ走査部507は、画像形成対象物の所定の画像形成領域にレーザを走査する部分であり、上記したように、主としてポリゴンミラー301から構成されるが、多数のミラーおよびレンズ群をも含む部分である。
ポリゴンミラー301によってレーザを走査する場合は、走査速度変更部506から与えられる速度情報に基づいてポリゴンミラーの回転速度を変更することにより、レーザの走査速度を変更する。
また、速度変更指示部508は、走査速度を直接的に変更する指示を入力する部分であるが、これに限るものではなく、他の指示入力をするものであって間接的に走査速度を変更する指示を入力する部分であってもよい。
たとえば、後述するように、副走査方向(感光体ドラムの回転方向)の画像形成解像度を変更する指示をするものであってもよい。
速度変更指示部508から、解像度を向上させるような指示入力がされた場合は、走査速度変更部506によって、レーザの走査速度が速くなるように変更される。
逆に、解像度を低下させるような指示入力がされた場合は、レーザの走査速度が遅くなるように変更される。
また、後述するように、速度変更指示部508は、カラー印字およびモノクロ印字のいずれかの切替指示をするものであってもよい。
ここで、カラー印字への切替指示の場合は、レーザの走査速度が遅くなるように変更され、逆にモノクロ印字への切替指示の場合は、レーザの走査速度が速くなるように変更される。
以上が、この発明の主要な機能ブロックであるが、制御部504による各機能ブロックの制御は、ROMやRAM等の記憶素子に記憶された制御プログラムに基づいて、CPUが各種ハードウェアを動作させることにより行うことができる。
<BDセンサの出力波形>
図4に、BDセンサの出力波形の一実施例の説明図を示す。
BDセンサ312としては、フォトダイオードを用いることができる。フォトダイオードから出しうる最大パワー(出力)Pは、走査速度ωの2乗に反比例することが知られている。たとえば、レーザ光の走査速度ωが遅い時は、BDセンサ312の出力Pは高くなる。
図4の縦軸はBDセンサ出力電圧(BD電圧)、横軸は時間であり、出力波形はガウス分布を示す。
図4(A),(C)は、走査速度が速いときのBDセンサの出力波形を示しており、出力電圧が比較的小さい。すなわち、BD電圧のピーク値(BD電圧値)は比較的低い。
図4(B),(D)は、走査速度が遅いときのBDセンサの出力波形を示しており、出力電圧が比較的大きい。すなわち、BD電圧のピーク値は比較的高い。
このBDセンサの出力波形は、BDセンサ312から出力される電気的な検出信号に相当する。
ただし、ポリゴンミラーの回転軸が回転時に傾斜するなどの原因によりポリゴンミラーの各反射面間で特性にばらつきが生じるため、ガウス分布の広がりにばらつきが見られた。点線で示すグラフが第1の反射面で得られたBD出力波形のガウス分布であり、実線で示すグラフが第1の反射面とは異なる第2の反射面で得られたBD出力波形のガウス分布である。このように、他の反射面で得られるガウス分布も完全に同一なものはほとんどなく、ばらつきが生じている。
ここで、BDセンサの検出信号の検出レベルとして、図4(A),(B)に示すような基準電圧(Vth1)を設定する。この基準電圧より高い電圧値の検出信号が出力されている場合、検出信号が検出されたと判断する。
たとえば、図4(A)の走査速度が速いときに、BD出力波形のガウス分布の頂上の電圧ピーク値よりもわずかに低い値を、基準電圧(Vth1)に設定するものとする。もし、このような設定状態において、図4(B)のようにレーザ走査速度を遅くした場合には、BD出力波形の電圧ピーク値は高くなるので、BD出力波形のガウス分布の裾野付近で検出信号が検出され、それに対応した同期信号が出力されることになる。このとき走査に用いた反射面が異なると、ガウス分布の広がりが異なるため、図4(B)のように同期信号のジッタ(時間差)が大きくなる。すなわち、安定した時間幅を持つ同期信号が得られず、走査開始タイミングが一定せず、走査ラインごとに走査の開始位置がずれることになる。なお、図4(A)では、ガウス分布の広がりの影響は少ないのでジッタは小さい。
一方、図4(D)のようにレーザ走査速度が遅いときに適合するよう、基準電圧Vthをガウス分布の頂上の電圧ピーク値よりもわずかに低い値を、基準電圧(Vth2)に設定したとする。図4(D)では、反射面が異なることによりガウス分布の広がりが異なっても、ジッタは小さい。しかし、図4(C)のようにレーザ走査速度を速くなるように変更したとすると、BD出力波形の電圧ピーク値は低くなるが、電圧ピーク値が基準電圧(Vth2)よりも低くなった場合には、検出信号が検出されなくなり、その結果同期信号が出力できなくなる。すなわち、走査開始タイミングが不明となる。
したがって、走査速度を変更する必要がある場合に、基準電圧を一つの値に固定的に設定してしまうと、走査速度の速いときかあるいは遅いときのいずれかの場合に、走査開始位置の決定に不都合が生じるおそれがある。
そこで、走査速度の変化に対応して、基準電圧VthやBD出力波形の電圧値を変更し、基準電圧がBD出力波形のガウス分布の頂上よりもわずかに低いレベルとなるように、基準電圧VthとBD出力波形との関係を動的に調整できるようにすることが望ましい。
たとえば、BD出力波形を増幅する増幅器を設け、走査速度に応じて増幅器の利得(ゲイン)を変更して、基準電圧VthとBD出力波形のピーク値との関係を、図4(A)もしくは図4(D)の状態となるようにすれば、走査速度が変更されても常にガウス分布の頂上付近で同期信号を生成することになるので、ジッタを抑制することができ、一定した走査開始タイミングを得ることができ、走査開始位置、すなわち画像の書込み開始位置のずれを少なくすることができる。
<同期信号生成部等の構成の実施例>
図5、図6および図7に、BDセンサ,調整部および同期信号生成部を含む機能ブロックの一実施例の構成図を示す。
(実施例1)
図5は、BDセンサから出力される検出信号を調整する構成例を示している。
ここでは、BDセンサ(フォトダイオード)のアノード側に接続する抵抗群の全体抵抗値Rを変更することで、コンパレータC1の−側入力端子へ入力される検出信号の電圧Vinを調整する。
図5において、BDセンサ312としては、フォトダイオードを用い、フォトダイオードのカソード側がVcc(たとえば、+5V)に接続され、アノード側は、抵抗R01を介して、接地される。BDセンサ312と抵抗R01は、同期検出部501に相当する。
また、同期信号生成部503としては、基準電圧Vthと、BDセンサ312から出力される検出信号Vinとを比較する比較器(コンパレータ)C1を備える。比較器C1からは、同期信号が出力され、制御部504へ与えられる。
ここで、比較器C1の+側入力端子には、一定の基準電圧Vthを与える直流電源(基準電圧生成部500)が接続される。また、比較器C1の−側入力端子には、BCセンサから出力された検出信号を調整した後の信号Vinが入力される。
このとき、比較器C1は、検出信号Vinが基準電圧Vthよりも大きいか否かを判断し、Vin>Vthの場合は一定電圧値の同期信号を出力する。一方、Vin≦Vthの場合は出力しない。
また、図5において、比較器C1に入力される検出信号Vinの電圧値を調整するための抵抗群(R01,R02,R03)と切替スイッチ(SW1,SW2)とを備える。この抵抗群は、調整部502の入力電圧変更部522に相当する。
図10が、この実施例1の画像形成装置のブロック図である。
抵抗群を形成する抵抗の数および各抵抗値は特に限定されるものではないが、図4に示したように、基準電圧Vthと変更後の走査速度との関係で、適切な抵抗値を持ついくつかの抵抗が予め設けられる。
また、切替スイッチ(SW1,SW2)は、たとえば制御部504からの切替信号(1,2)によって、ONとOFFを切替えることのできる接点スイッチあるいは半導体スイッチ(トランジスタ,MOSFETなど)を用いることができる。
図5では、BDセンサに流れる電流iと、これらの抵抗群の全体の抵抗値Rとによって比較器C1への入力電圧Vin(=iR)が決定される。たとえば、抵抗値Rが大きくなるように切替スイッチを切替えれば、比較器C1に入力される検出信号の電圧値Vinを大きくすることができる。
図4(A)に示すように、レーザ走査速度を高速に変更する場合は、BD出力波形の電圧Vinピークは小さくなる傾向があるので、できるだけ比較器C1に入力される電圧Vinを大きくして、Vin>Vthの関係を満たしてジッタが少なくなるようにすることが好ましい。この場合、抵抗群の全体抵抗値Rが大きくなるように切替スイッチを切り替えて、Vinが大きくなるように調整する。
一方、レーザ走査速度を低速に変更する場合は、図4(B)のようにBD出力波形の電圧Vinピークは大きくなる傾向があるので、図4(D)のように、Vin>Vthの関係を満たしつつ、VinのピークとVthの値ができるだけ近くなるようにしてジッタを少なくすることが好ましい。この場合、抵抗群の全体抵抗値Rが小さくなるように切替スイッチを切り替えて、Vinが小さくなるように調整すればよい。
図8に、レーザの照射光量が比較的大きいときのフォトダイオードの出力特性1のグラフと、光量が小さいときのフォトダイオードの出力特性2のグラフと、抵抗値R1の時の負荷曲線と、抵抗値R2の時の負荷曲線とを示す。ここで抵抗値を、R1<R2とする。
フォトダイオードを流れる光電流値iは、負荷曲線と出力特性との交点(●)の値となる。縦軸は光電流値iであり、横軸はBD出力電圧である。
図8によれば、抵抗群の全体抵抗値Rを大きく(=R2)設定することにより、電圧Vinは大となり、基準電圧Vth以上の値となりやすくなることになる。Vin>Vthの時に同期信号が出力されるので、レーザ走査速度が高速時には、Rの値を上げるように切換を行えばよいことがわかる。
図5のような調整部等の構成を設けることにより、走査速度が変更されてもジッタを小さくすることができ、書き込み開始位置のずれを少なくすることができる。
(実施例2)
図6に、基準電圧Vthを調整する構成例を示す。
図6において、同期信号生成部503として、BDセンサのアノード側の出力信号を、−側入力端子に入力し、基準電圧Vthを、+側入力端子に入力する比較器C1を設ける。また、基準電圧Vthを調整可能な可変直流電源を設ける。基準電圧Vthの調整は、手動調整により行ってもよいが、制御部からの調整指示信号によって行うようにしてもよい。ここで、可変直流電源は、基準電圧生成部500と基準電圧変更部521の両方の機能を有するものに相当する。
図11が、この実施例2の画像形成装置のブロック図である。
図6の場合、Vthを低くすることにより、VinはVth以上の値となりやすくなる。
また、Vin>Vthの時に同期信号が出力されるので、たとえば、レーザ走査速度を高速に変更する場合、Vthの値を下げるように調整を行えばよい。
基準電圧Vthを調整する装置としては、たとえばシャントレギュレータが利用できる。
(実施例3)
図7に、BDセンサの検出信号の電圧値Vinのゲイン調整が可能な増幅器G1を設けた構成例を示す。ここでは、図7の抵抗R01にかかる電圧を、増幅器G1を構成する非反転増幅回路により増幅し、制御部504からのゲイン制御信号に基づいて、ゲインを設定する増幅器内部の抵抗値を変更することにより、比較器C1に入力される電圧Vinの値を調整する。
たとえば、レーザ走査速度を高速に変更する場合、増幅器のゲインを上げるように、抵抗値の変更を行えばよい。
図7において、調整部502として、BDセンサ312のアノード側と、比較器C1の−側入力端子との間に、増幅器G1を設ける。増幅器G1のゲインは、制御部504から与えられるゲイン制御信号により変更可能なようにする。増幅器G1は、調整部502の電圧利得変更部523に相当する。
図12が、この実施例3の画像形成装置のブロック図である。
また、図7には、増幅器G1の内部回路の構成例を示している。増幅器G1は、たとえば、非反転増幅回路C2と、ゲインを決める抵抗群(R11〜R14)とから構成される。
ここで、抵抗群を構成する複数の抵抗のうち、いくつかの抵抗(R13,R14)は、ゲイン制御信号によって接続の可否を設定できるようにする。たとえば、図7のように、抵抗R13およびR14にそれぞれ直列に接続されたスイッチ(SW3,SW4)を設け、ゲイン制御信号によって、各スイッチのONとOFFを制御すればよい。
このようにスイッチを制御することにより、抵抗群(R11〜R14)の全体の抵抗値を変更すれば、増幅器G1のゲインを調整することができる。したがって、増幅器G1のゲインを変更することにより、比較器C1に入力されるBD出力波形の電圧値Vinを変更することができる。
図7では増幅器のゲインを調整するために、接点スイッチを用いているが、トランジスタ、MOSFETなど半導体スイッチを用いてもよい。
<走査速度を変更する実施例1>
レーザの走査速度を変更する一つの例としては、副走査方向の書込み解像度(画像形成解像度)を変更する場合がある。
すなわち、ある1つの主走査ラインの走査速度と、これとは異なる位置での主走査ラインの走査速度を異ならせることにより、1つの画像を形成するときに、途中で書込み解像度を変更する場合である。解像度の変更指示は、速度変更指示部508からの指示入力により行う。
この場合、感光体ドラム3の回転速度は一定のままにしておき、ポリゴンミラー301の単位時間当たりの回転数を増加あるいは減少させる。この回転数を増加させることにより、その走査ラインの書込み解像度(画像形成解像度)を向上させることができ、逆に回転数を減少させることにより、その走査ラインの書込み解像度を低下させることができる。ここで、回転数の増加は、レーザの走査速度を速くすることを意味し、回転数の減少は、レーザ走査速度を遅くすることを意味する。
このように、副走査方向の書込み解像度を変更する場合に、ポリゴンミラーの回転数(すなわち走査速度)の変更に対応して、図5乃至図7に示すようないずれかの構成を用いて、ジッタが少なくなるように、BDセンサから出力される検出信号(Vin)と、基準電圧(Vth)との関係を調整する。
たとえば、解像度を低下させる指示入力があった場合、すなわち、回転数(走査速度)を遅くさせる場合には、Vin>Vthの関係を保ちつつ、予め想定されるVinのピーク電圧値とVthとができるだけ近くなるように、比較器C1に入力される電圧(Vin)を小さくするか、あるいは基準電圧Vthを大きくするように調整する。逆に、解像度を向上させる指示の場合は、レーザ走査速度を速くするために、回転数を速くするように調整すればよい。
このような調整を行うようにすれば、走査速度を変更して副走査方向の解像度を変更した場合でも、ジッタの発生を少なくすることができるので、各走査ラインの書込み開始位置をほとんどずれることがないようにすることができ、安定した画像形成が可能となる。
<走査速度を変更する実施例2>
また、カラー印字モードとモノクロ印字モードとで、レーザの走査速度を変更する場合にも、この発明の電圧調整を行えば、安定した画像形成が可能である。
カラー印字モードでは、4色トナーを用いるため、用紙上にトナー層が4層に形成される。したがって、十分な定着性を確保するためには、モノクロ印刷時より印刷速度を低下させる方が好ましい。すなわち、カラー印刷時には、モノクロ印刷時よりレーザの走査速度を遅くすることが好ましい。
したがって、カラー印刷時には、感光体ドラムの回転速度を低下させるのに加えて、ポリゴンミラーの単位時間当たりの回転数をモノクロ印刷時より減少させるようにすれば、より十分な定着性を実現できる。このとき、解像度はモノクロ印刷時と同一としたままで、印刷速度を低下させることができる。
たとえば、印字モードをカラー印字へ切替える指示入力があり、カラー印字モードが設定された場合、走査速度変更部506は、レーザの走査速度を遅くするように変更し、図5乃至図7のいずれかの構成を用いて、Vin>Vthを保ちつつ、比較器C1への入力電圧Vinが低くなるように調整するか、あるいは基準電圧Vthが高くなるように調整すればよい。
一方、カラー印字モードからモノクロ印字モードに切り替え指示があったときは、走査速度変更部506はレーザの走査速度を速くするように変更するので、Vin>Vthを保ちつつ上記調整と逆の調整を行えばよい。
このように、印字モードがカラーあるいはモノクロに変更された場合でも、走査速度に対応して、走査開始位置を特定する信号電圧(VinまたはVth)の調整が行われるので、より安定した画像形成が可能となる。
この発明の画像形成装置の一実施例の概略構成図である。 この発明の露光ユニットを構成する各部材の配置例の斜視図である。 この発明の露光ユニットの2次光学系の一実施例の構成図である。 この発明のBDセンサの出力波形の一実施例の説明図である。 BDセンサから出力される検出信号を調整する一実施例の構成図である。 基準電圧を調整する一実施例の構成図である。 検出信号を増幅器を用いて調整する一実施例の構成図である。 この発明のフォトダイオードの出力特性等のグラフである。 この発明の画像形成装置の一実施例の機能構成ブロック図である。 この発明の実施例1の画像形成装置のブロック図である。 この発明の実施例2の画像形成装置のブロック図である。 この発明の実施例3の画像形成装置のブロック図である。
符号の説明
1 露光ユニット(光走査装置)
2 現像器
3 感光体ドラム
4 クリーナユニット
5 帯電器
6 中間転写ベルトユニット
7 定着ユニット
10 転写ローラ
100 画像形成装置
110 装置本体
120 自動原稿処理装置
202 レーザ出射部(レーザダイオード)
203 ミラー
206 シリンドリカルレンズ
301 ポリゴンミラー
302 fθレンズ
311 折返しミラー
312 BDセンサ

Claims (11)

  1. レーザを出射して画像形成対象物に走査するレーザ出射部と、
    画像形成対象物に対して前記レーザを走査する速度を変更する走査速度変更部と、
    前記走査されたレーザを検出して、そのレーザに対応した検出信号を生成する同期検出部と、
    所定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、
    前記変更された走査速度に基づいて、前記検出信号および前記基準電圧のいずれかを調整する調整部と、
    前記基準電圧と前記調整部によって調整された後の検出信号との比較、あるいは前記検出信号と前記調整部によって調整された後の基準電圧との比較によって、画像形成対象物に対してレーザの走査を開始する位置を決定するための同期信号を生成する同期信号生成部と、
    前記生成された同期信号に基づいて、前記レーザ出射部から出射されるレーザの出力タイミングを制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記調整部が、前記速度変更部によって変更された後の走査速度に基づいて、前記検出信号の電圧ピーク値を変更する入力電圧変更部を備え、入力電圧変更部は、前記検出信号の電圧値を変更可能な抵抗群からなることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 前記調整部が、前記速度変更部によって変更された後の走査速度に基づいて、前記基準電圧を変更する基準電圧変更部を備えたことを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  4. 前記調整部が、前記速度変更部によって変更された後の走査速度に基づいて、前記検出信号の利得を変更する電圧利得変更部を備えたことを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  5. 前記同期信号生成部が、比較部を備え、前記比較部が前記基準電圧Vthと前記検出信号の電圧値Vinとを比較し、Vin>Vthとなっている場合に、同期信号を生成することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  6. 前記走査速度変更部が、走査速度を変更前よりも速くするように変更した場合、
    前記調整部は、前記検出信号の電圧ピーク値が前記基準電圧よりも高くなるように、前記生成された検出信号の電圧値を高くするか、あるいは前記基準電圧を低くするように調整することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  7. 前記走査速度変更部が、走査速度を変更前よりも遅くするように変更した場合、
    前記調整部は、前記検出信号の電圧ピーク値が前記基準電圧よりも高くなるように、前記生成された検出信号の電圧値を低くするか、あるいは前記基準電圧を高くするように調整することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  8. 速度変更指示部をさらに備え、前記走査速度変更部は、速度変更指示部からの指示に基づいて、レーザを走査する速度を変更することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  9. 前記速度変更指示部から、副走査方向の画像形成解像度を変更する指示があった場合、
    前記走査速度変更部は、前記解像度を向上させる指示の場合はレーザの走査速度を速くするように変更し、
    前記解像度を低下させる指示の場合はレーザの走査速度を遅くするように変更することを特徴とする請求項8の画像形成装置。
  10. 前記速度変更指示部から、カラー印字およびモノクロ印字のいずれかの切替指示があった場合、前記走査速度変更部は、カラー印字への切替指示の場合はレーザの走査速度を遅くするように変更し、
    前記モノクロ印字への切替指示の場合はレーザの走査速度を速くするように変更することを特徴とする請求項8の画像形成装置。
  11. レーザを画像形成対象物の所定の画像形成領域に走査させるレーザ走査部を備え、
    前記レーザ走査部が側面に多数の反射面を持ち回転させることによって反射面に照射されたレーザを前記画像形成領域に走査させるポリゴンミラーである場合、
    前記走査速度変更部は、前記ポリゴンミラーの回転速度を変更することにより、レーザの走査速度を変更することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
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