JP6414494B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、光走査装置を備えた電子写真方式の画像形成装置が知られている。この光走査装置は、光を出射する光源装置と、光源装置から出射された光を偏向して感光体ドラム上で走査させる回転多面鏡とを有している。回転多面鏡と感光体ドラムとの間にはfθレンズや反射ミラー等の光学系が設けられている。この種の光走査装置では、fθレンズや反射ミラーに対する光の入射角が主走査方向の位置によって異なるため、光源装置から出射される光の光量を一定に維持したとしても、感光体ドラムに入射する光の光量が主走査方向の位置によって変化してしまう。このため、主走査方向において画像の濃度むらが生じるという問題がある。
これに対して特許文献1に示す画像形成装置では、光量検出センサーを感光体ドラム上で軸方向(主走査方向)に移動させることにより、感光体ドラムに入射する光の光量分布を測定し、この測定結果に基づいて光量補正データを生成し、該補正データに基づいて光源装置より出射される光の光量を制御するようにしている。上記光源装置は、電気パルス信号を光パルスに変換するレーザーダイオードを有しており、レーザーダイオードの駆動電流を制御することで光源装置の光量を調整可能になっている。
特開2004−74596号公報
上記特許文献1に示す画像形成装置では、光量検出センサー及び光量検出センサーを感光体ドラム上で移動させる移動機構が必要になる。しかし、光量検出センサー及び光量検出センサーの移動機構を工場から出荷される全ての画像形成装置に対して装備することは、コスト低減の観点から好ましくない。
そこで、工場から画像形成装置を出荷する前に、光量補正データを演算等により予め求めてメモリ等に記憶させておき、画像形成時にはこの光量補正データを用いてレーザーダイオード(光源装置)の光量を補正することが考えられる。これにより、光量検出センサーや該センサーを移動させるための移動機構を設ける必要がなくなるので、製品コストを低減することができる。
しかし、光源装置の電流−光量特性は製品ごとにばらつくため、異なる光源装置に対して同じ光量補正データを使用したとすると、光量の補正精度を一定に維持することは困難である。このため、主走査方向における画像の濃度むらを確実に抑制することができないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、主走査方向における画像の濃度むらを抑制可能な画像形成装置を安価に提供することにある。
本発明に係る画像形成装置は、感光体ドラムと、光源装置と、該光源装置より出射された光ビームを偏向走査させる回転多面鏡と、該回転多面鏡と上記感光体ドラムとの間に設けられ、該回転多面鏡にて反射された光を上記感光体ドラムへと導く光学系と、上記感光体ドラムの周面にトナーを供給することにより当該周面の静電潜像をトナー像として現像する現像装置と、上記感光体ドラムの周面の上記トナー像を被転写部材に転写させる転写部材と、を備えている。
上記光源装置は、 感光体ドラムと、光源装置と、該光源装置より出射された光ビームを偏向走査させる回転多面鏡と、該回転多面鏡と上記感光体ドラムとの間に設けられ、該回転多面鏡にて反射された光を上記感光体ドラムへと導く光学系と、上記感光体ドラムの周面にトナーを供給することにより当該周面の静電潜像をトナー像として現像する現像装置と、上記感光体ドラムの周面の上記トナー像を、該感光体ドラムに当接しながら走行する被転写部材である転写ベルトに転写させる転写部材と、を備えた画像形成装置であって、
上記光源装置は、その駆動電流に応じた光量の光を出射するように構成されており、上記光源装置の駆動電流を制御することで該光源装置の光量を制御する光源制御部と、を備え、 上記画像形成装置は、通常印刷モードと濃度調整モードとを有しており、上記光源装置の駆動電流を予め設定した設定電流値で一定とした場合に、上記光学系に入射する光の入射角度が主走査方向の位置によって異なるために生じる上記トナー像の主走査方向における濃度変化を濃度変化データとして予め記憶した濃度変化記憶部と、上記濃度調整モードにおいて、上記光源装置の駆動電流を上記光源制御部によって、上記設定電流値と該設定電流値を基準とする大小二つの所定電流値とを含む互いに異なる三つ以上の電流値に段階的に変化させることにより、濃度の異なる三つ以上のテスト画像を上記被転写部材である上記転写ベルトの主走査方向の所定位置に、該転写ベルトの走行方向に並んで形成するテスト画像形成部と、上記濃度調整モードにおいて、上記被転写部材上に形成された各テスト画像の濃度を検出するべく、上記転写ベルトの主走査方向の所定位置に対応する箇所に該転写ベルトに対向して設けられた濃度検出部と、上記濃度調整モードにおいて、上記濃度検出部により検出された各テスト画像の濃度と該各テスト画像を形成する際の上記光源装置の駆動電流とを対応付けて相関データとして記憶した相関データ記憶部と、をさらに備え、上記各テスト画像はハーフトーン画像からなり、上記光源制御部は、上記通常印刷モードにおいて、上記相関データ記憶部に記憶された相関データと、上記濃度変化記憶部に記憶された濃度変化データとを基に、上記トナー像の主走査方向における濃度変化を抑制して、上記トナー象の濃度を主走査方向において目標濃度で一定にするように上記光源装置の駆動電流を制御するよう構成され、上記濃度検出部が設けられる上記所定位置は、上記濃度変化記憶部に記憶された上記濃度変化データにおける上記目標濃度に対応する位置であるものとされている。
この構成によれば、光源装置の駆動電流を一定とした場合に、光学系に入射する光の入射角度が主走査方向の位置によって異なるために生じる上記トナー像の主走査方向における濃度変化が濃度変化データとして濃度変化記憶部に予め記憶されている。したがって、濃度変化データを取得するために、画像形成の度に、光量検出センサーや濃度検出センサーを感光体ドラム上で移動させる必要もない。よって、センサー移動機構が不要になる分だけコストを低減することができる。
ここで、上記濃度変化データを基にトナー像の主走査方向の濃度変化を抑制するためには、光源装置の駆動電流を主走査方向の位置に応じて変化させる必要がある。この変化量を求めるには、光源装置の駆動電流の変化に対するトナー像の濃度変化のデータが必要となる。
そこで、上記構成では、テスト画像形成部により被転写部材上に濃度の異なる複数のテスト画像を形成し、次いで、濃度検出部により各テスト画像の濃度を検出し、その後、相関データ記憶部により各テスト画像の濃度と各テスト画像を形成する際の上記光走査装置の駆動電流とを対応付けて相関データとして記憶するようにした。これにより、該相関データと上記濃度変化データとを基に、光源制御部により光源装置の駆動電流を制御して、トナー像の主走査方向の濃度変化(濃度むら)を抑制することができる。
このようにテスト画像形成部により被転写部材上にテスト画像を形成して、このテスト画像を基に、光源装置の駆動電流とトナー像の濃度との相関データを取得するようにしたことで、光源装置の電流−光量特性が製品間でばらついたとしても、光源装置の光量を精度良く補正することができる。
また、現像装置による現像濃度を調整する際に使用される濃度検出センサーを上記濃度検出部として利用することで、既存の部品を利用して製品コストを低く抑えることができる。
上記光源制御部は、上記相関データ記憶部に記憶された相関データと、上記濃度変化記憶部に記憶された濃度変化データとを基に、上記トナー像の濃度が主走査方向において上記目標濃度で一定になるように上記光源装置の駆動電流の補正量を演算し、該演算した補正量に基づいて上記光源装置の駆動電流を制御するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、光源制御部により光源装置の駆動電流の補正量が演算される。この演算は、光源装置の駆動電流を一定とした場合に上記トナー像の濃度が主走査方向において一定になるように行われる。そして、光源制御部では、該演算した補正量に基づいて上記光源装置の駆動電流が制御される。これにより、トナー像の濃度を主走査方向において一定に維持し、画像の濃度むらを抑制することができる。
この構成によれば、テスト画像をベタ画像とした場合に比べて、各テスト画像同士で濃度の差が出やすい。よって、各テスト画像の濃度と各テスト画像を形成する際の光源装置の光量との相関精度を高めることができる。
本発明によれば、主走査方向における画像の濃度むらを抑制可能な画像形成装置が安価に提供される。
図1は、実施形態における画像形成装置を示す概略の縦断面図である。 図2は、光走査装置の概略構成図である。 図3は、光源制御系の構成を示すブロック図である。 図4は、濃度変化データを示すグラフである。 図5は、中間転写ベルト上に形成されたテスト画像を示す概略図である。 図6は、相関データを示すグラフである。 図7は、濃度補正制御について説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態1》
図1は、この発明の実施形態に係る画像形成装置1の概略構成図を示す。この画像形成装置1は、タンデム方式のカラープリンターであって、箱形のケーシング2内に画像形成部3を備えている。この画像形成部3は、ネットワーク接続等がされたコンピューター等の外部機器から伝送されてくる画像データに基づき画像を記録紙Pに転写形成する部署である。画像形成部3の下方には、レーザー光を照射する4つの光走査装置4が配置され、画像形成部3の上方には、転写ベルト5を有する中間転写装置30が配置されている。4つの光走査装置4の下方には、記録紙Pを貯留する用紙貯留部6が配置され、用紙貯留部6の側方には、手差し給紙部7が配置されている。転写ベルト5の側方上部には、記録紙Pに転写形成された画像に定着処理を施す定着部8が配置されている。符号9は、ケーシング2上部に配置され、定着部8で定着処理が施された記録紙Pを排出する用紙排出部である。
画像形成部3は、転写ベルト5に沿って一列に配置された4つの画像形成ユニット10a〜10dを備えている。画像形成ユニット10aはブラックのトナー像を形成し、画像形成ユニット10bはイエローのトナー像を形成し、画像形成ユニット10cはマゼンタのトナー像を形成し、画像形成ユニット10dはシアンのトナー像を形成する。各画像形成ユニット10a〜10dは、像担持体としての感光体ドラム11を有している。各感光体ドラム11の直下には、帯電器12が配置され、各感光体ドラム11の一側方には、現像装置13が配置され、各感光体ドラム11の直上には、一次転写ローラー14が配置され、各感光体ドラム11の他側方には、感光体ドラム11の周面をクリーニングするクリーニング部(以下、クリーニング装置という)15が配置されている。最も下流側に位置する一次転写ローラー14の転写ベルト5を挟んだ対向位置には後述する濃度検出センサー50が配置されている。
上記各感光体ドラム11は帯電器12によって周面が一様に帯電され、当該帯電後の感光体ドラム11の周面に対して、上記コンピューター等から入力された画像データに基づく各色に対応したレーザー光が光走査装置4から照射され、各感光体ドラム11の周面に静電潜像が形成される。かかる静電潜像に現像装置13から現像剤であるトナーが供給されて、各感光体ドラム11の周面に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が形成される。これらトナー像は、一次転写ローラー14に印加された転写バイアスにより転写ベルト5にそれぞれ重ねて転写される。
符号16は、定着部8の下方に転写ベルト5と当接した状態で配置された二次転写ローラーであり、用紙貯留部6又は手差し給紙部7から用紙搬送路17を搬送される記録紙Pを二次転写ローラー16と転写ベルト5とで挟持し、二次転写ローラー16に印加された転写バイアスにより転写ベルト5上のトナー像を記録紙Pに転写するようにしている。
定着部8は、加熱ローラー18と加圧ローラー19とを備え、これら加熱ローラー18と加圧ローラー19とにより記録紙Pを挟持して加熱加圧し、記録紙Pに転写されたトナー像を記録紙Pに定着させるようにしている。定着処理後の記録紙Pは、用紙排出部9に排出される。符号20は、両面印刷時に定着部8から排出された記録紙Pを反転させるための反転搬送路である。
図2は、光走査装置4の内部構成の一例を示す概略図である。4つの光走査装置4の構成は同様であり、各光走査装置4は、コントローラー100に電気的に接続されている。光走査装置4は、光源装置41、コリメータレンズ42、シリンドリカルレンズ43、ポリゴンミラー(回転多面鏡)44、fθレンズ45、ポリゴンモーター46、ビームディテクトセンサー(以下、BD(Beam Detect)センサー47という)を備えている。
光源装置41は、電流信号を光に変換するレーザーダイオード(LD)等の発光素子を有している。光源装置41(レーザーダイオード)を駆動するための駆動電流は、コントローラー100より供給される。光源装置41は、コントローラー100より供給される駆動電流に応じた光量の光を出射する。光源装置41から出射される光(例えばレーザー光)は、コリメータレンズ42により平行光に変換される。この平行光は、不図示の反射ミラーによってポリゴンミラー44に向けて反射され、ポリゴンモーター46の駆動により回転しているポリゴンミラー44に入射する。
ポリゴンミラー44は、周面に複数の反射面を有する多角形状(本実施形態では八角形状)に形成されている。ポリゴンミラー44は、ポリゴンモーター46により回転駆動されることによって、光源装置41から出射される光を各反射面で反射させる。そうして、ポリゴンミラー44は、光源装置41から出射される光を偏向すると共に感光体ドラム11の軸心方向に(主走査方向であって、図2の矢印A方向)走査させる。
fθレンズ45は、ポリゴンミラー44と感光体ドラム11との間に配置される光学系の一部を構成している。fθレンズ45は、ポリゴンミラー44により反射された光を等速変換して感光体ドラム11の周面に結像させる。これにより、感光体ドラム11の周面の電荷が除去されて、感光体ドラム11の周面に静電潜像が形成される。
BDセンサー47は、例えばフォトダイオードを用いて構成されていて、光源装置41により画像形成のための光線走査(つまり、画像の書出し動作)を開始するタイミングを調整するために用いられる。すなわち、図2の時計回り方向(矢印の方向)に回転するポリゴンミラー44によって反射された光がfθレンズ45を透過してBDセンサー47に入射すると、BDセンサー47から検出信号が出力される。BDセンサー47から出力された検出信号は、コントローラー100の光源制御部106に入力されて光源装置41による画像の書出しタイミングの調整に用いられる。
図3は、光源制御系の構成の一例を示すブロック図である。コントローラー100は、CPU、ROM及びRAMを有するマイクロコンピューターにより構成されている。コントローラー100は、濃度検出センサー50からの濃度信号、及び各画像形成ユニット10a〜10dのBDセンサー47からの検出信号等を基に、各画像形成ユニット10a〜10dの光源装置41を制御する。
濃度検出センサー50は、発光部及び受光部を備えた非接触型の光センサーで構成されている。濃度検出センサー50は、転写ベルト5に転写された感光体ドラム11上のトナー像の濃度を検出する。すなわち、濃度検出センサー50は、感光体ドラム11上のトナー像の濃度を直接検出するのではなく、転写ベルト5を介して間接的に検出するようになっている。濃度検出センサー50は、その発光部から上方に位置する転写ベルト5に向かって所定角度で光を照射し、転写ベルト5表面で反射した反射光を受光部で受ける。濃度検出センサー50は、受光した転写ベルト5表面での反射光のレベル(強さ)を電圧信号としてコントローラー100に出力する。コントローラー100では、濃度検出センサー50からの電圧信号に基づいて転写ベルト5上のトナー像の濃度を判別する。
コントローラー100は、受付部102、濃度変化記憶部103、テスト画像形成部104、相関データ記憶部105、及び光源制御部106を有している。
受付部102は、タッチパネル等からなる不図示の操作入力部にインターフェース回路を介して接続されている。操作入力部をユーザーが操作することにより、画像形成装置1のモードの設定や、画像形成装置1に対する印刷ジョブの実行開始要求を行うことができる。画像形成装置1のモードとして、本実施形態では、通常印刷モードと濃度調整モードとの2つのモードが用意されている。受付部102は、操作入力部からの操作信号を受信して、受信した操作信号を例えばテスト画像形成部104に出力する。
濃度変化記憶部103は不揮発性のメモリにより構成されており、濃度変化記憶部103には、図4に示す濃度変化データが記憶されている。この濃度変化データは、ブラック、シアン、イエロー、及びマゼンタの各色について用意されている。各色の濃度変化データは、各色に対応する光源装置41の駆動電流を予め設定した設定電流に固定した場合に、感光体ドラム11上に形成されるトナー像の主走査方向における濃度変化をグラフデータ化したものである。この濃度変化は、光学系(例えばfθレンズ45)に入射する光の入射角度が主走査方向の位置によって異なるために生じる。尚、濃度変化データは、必ずしもグラフデータである必要はなく、例えばテーブル形式のデータであってもよい。
図4では、一例としてブラックのトナー像の濃度変化データを示している。グラフの横軸は主走査方向の位置を表し、縦軸は、光源装置41の駆動電流を上記設定電流とした場合に感光体ドラム11上に形成されるトナー像の主走査方向の各位置における濃度を表している。濃度は、濃度検出センサー50の配置位置におけるトナー像の濃度を基準として百分率で表すようにしている。本実施形態では、この値が大きいほどトナー像の濃度が濃いことを意味している。したがって、本実施形態における画像形成装置1では、光源装置41の光量が一定である場合には、感光体ドラム11の主走査方向の両端側ほどトナー像の濃度が低下すると言える。
テスト画像形成部104は、受付部102からの操作信号を基に、画像形成装置1のモードが通常印刷モードと濃度調整モードとのいずれに設定されているかを判定する。そして、テスト画像形成部104は、画像形成装置1のモードが濃度調整モードに設定されていると判定した場合には、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローの各色について、光源装置41の駆動電流を光源制御部106により段階的に変化させて転写ベルト5上に濃度の異なる複数のテスト画像を形成する。
図5は、テスト画像形成部104により転写ベルト5上に形成されたブラックのテスト画像T1〜T5の一例を示している。本実施形態では、光源装置41の駆動電流を上記設定電流の60%〜140%まで20%ずつ段階的に増加(変化)させることにより、5つのテスト画像T1〜T5を形成するようにしている。これらのテスト画像T1〜T5は、転写ベルト5の進行方向に沿って互いに間隔を空けて列状に配置されている。各テスト画像T1〜T5は、本実施形態では矩形状のパッチ画像とされているが、これに限ったものではなく、例えば円形状や三角形状の画像であってもよい。各テスト画像T1〜T5の主走査方向の位置は、濃度検出センサー50の主走査方向の位置と一致している。各テスト画像T1〜T5は、本実施形態ではハーフトーン画像とされている。各テスト画像T1〜T5の濃度は、濃度検出センサー50により検出されてコントローラー100の相関データ記憶部105に出力される。
相関データ記憶部105は、濃度検出センサー50により検出された各テスト画像T1〜T5の濃度と、該各テスト画像T1〜T5を形成する際の光源装置41の駆動電流(駆動電流の大きさ)とを対応付けて相関データとして記憶する。
図6は、相関データ記憶部105に記憶された相関データを示している。この相関データは、縦軸をテスト画像の濃度とし、横軸を光源装置41の駆動電流の大きさとして表したグラフデータである。このグラフは、テスト画像T1〜T5に対応する濃度及び光源装置41の駆動電流をグラフ上にプロットして直線近似した結果である。尚、各プロットを最二乗法等により直線近似してもよいし、スプライン関数を用いて曲線近似するようにしてもよい。また、相関データは、は必ずしもグラフデータである必要はなく、例えばテーブル形式のデータであってもよい。
光源制御部106は、BDセンサー47a〜47dの検出信号を基に、光源装置41による感光体ドラム11上への画像の書込み動作の開始タイミングを制御する。光源制御部106はさらに、濃度調整モードが設定されている場合には、上記濃度変化データ及び相関データを基に、感光体ドラム11上のトナー像の主走査方向の濃度変化を抑制するように光源装置41の駆動電流を制御する(図7参照)。
具体的には、光源装置41は、濃度変化記憶部103に記憶された濃度変化データを基に、トナー像の濃度が100%で一定になるように、主走査方向の各位置において補正量を演算する。この補正量の演算例を図7(a)を参照して説明する。例えば、感光体ドラム11の主走査方向の中央位置Aでは、トナー像の濃度を120%から20%だけ減少させて100%にする必要がある。したがって、光源制御部106では、相関データ記憶部105に記憶された相関データ(図6参照)を基に、トナー像の濃度を20%減少させるために必要な光源装置41の駆動電流の補正量を直線補間により演算する。具体的には、主走査方向の中央位置Aにおける駆動電流の補正量K1は、K1=(140−60)/(160−40)×(−20)=−13.33%として求まる。したがって、光源制御部106は、主走査方向の中央位置Aでは、光源装置41の駆動電流を上記設定電流の86.6%(=100−13.33)に制御することで、トナー像の濃度を100%に制御する(図7(b)参照)。同様に、例えば感光体ドラム11の主走査方向の一端側の位置Bでは、トナー像の濃度を80%から20%だけ増加させて100%にする必要があるので、位置Bにおける補正量K2は、(140−60)/(160−40)×(+20)=+13.33%として求まる。したがって、光源制御部106は、位置Bでは、光源装置41の駆動電流を設定電流の113.33%(=100+13.33)に制御することで、トナー像の濃度を100%に制御する(図7(b)参照)。
以上説明したように、上記実施形態では、光源装置41の駆動電流を一定とした場合に、fθレンズ45を含む光学系に入射する光の入射角度が主走査方向の位置によって異なるために生じる上記トナー像の主走査方向における濃度変化が濃度変化データとして濃度変化記憶部103に予め記憶されている。したがって、濃度変化データを取得するために、画像形成の度に、光量検出センサーや濃度検出センサーを感光体ドラム11上で移動させる必要もない。よって、センサー移動機構が不要になる分だけコストを低減することができる。
ここで、上記濃度変化データを基にトナー像の主走査方向の濃度変化を抑制するためには光源装置41の駆動電流を主走査方向の位置に応じて変化させる必要がある。この変化量を求めるには、光源装置41の駆動電流の変化に対するトナー像の濃度変化のデータが必要となる。
そこで、上記実施形態では、テスト画像形成部104により転写ベルト5上に濃度の異なる複数のテスト画像T1〜T5を形成し、次いで、濃度検出センサー50により各テスト画像T1〜T5の濃度を検出し、さらに相関データ記憶部105により各テスト画像T1〜T5の濃度と各テスト画像T1〜T5を形成する際の上記光走査装置4の駆動電流とを対応付けて相関データとして記憶するようにしている。これにより、該相関データと上記濃度変化データとを基に、光源制御部106により光源装置41の駆動電流を、感光体ドラム11上における光線の主走査方向の位置に応じて変化(制御)させることで、トナー像の主走査方向の濃度変化を抑制することができる。
このようにテスト画像形成部104により転写ベルト5上にテスト画像T1〜T5を形成して、これらのテスト画像T1〜T5を基に、駆動電流とトナー像の濃度との相関データを取得するようにしたことで、光源装置41の電流−光量特性が製品間でばらついたとしても、光源装置41の光量を精度良く補正することができる。
また、通常の画像形成装置には現像装置13の現像濃度を調整するために濃度検出センサー50が搭載されることが多いが、この濃度検出センサー50を上記テスト画像T1〜T5の濃度検出用に利用することで、既存の部品を利用して低コスト化を図ることができる。尚、現像装置13の現像濃度調整は、濃度検出センサー50によるテスト画像の検出濃度が目標濃度に一致するように、現像装置13の現像バイアスをコントローラー100により調整するようにすればよい。
上記実施形態では、光源制御部106は、相関データ記憶部105に記憶された相関データと、濃度変化記憶部103に記憶された濃度変化データとを基に、光源装置41の駆動電流を一定とした場合にトナー像の濃度が主走査方向において一定になるように光源装置41の駆動電流の補正量を演算し、該演算した補正量に基づいて光源装置41の駆動電流を制御するように構成されている。これにより、トナー像の濃度を主走査方向において一定に維持し、トナー像の濃度むらを抑制することができる。
上記実施形態では、テスト画像T1〜T5は、ハーフトーン画像とされている。この構成によれば、テスト画像T1〜T5をベタ画像とした場合に比べて、各テスト画像T1〜T5同士で濃度の差が出やすい。よって、各テスト画像T1〜T5の濃度と各テスト画像T1〜T5を形成する際の光源装置41の光量との相関精度を高めることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態では、画像形成装置1の一例としてレーザープリンターを挙げて説明したが、これに限ったものではなく、画像形成装置1は複写機や複合機であってもよい。
上記実施形態では、被転写部材の一例として転写ベルト5を挙げたが、これに限ったものではなく、被転写部材は例えば用紙やOHPシート等の記録媒体であってもよい。
上記実施形態では、光源装置41はレーザーダイオードにより構成されているが、これに限ったものではなく、駆動電流に応じた光量の光を発する光源であれば如何なる構成であってもよい。
以上説明したように、本発明は、画像形成装置について有用である。
T1 テスト画像
T2 テスト画像
T3 テスト画像
T4 テスト画像
T5 テスト画像
1 画像形成装置
4 光走査装置
5 転写ベルト(被転写部材)
10a 画像形成ユニット
10b 画像形成ユニット
10c 画像形成ユニット
10d 画像形成ユニット
11 感光体ドラム
13 現像装置
14 1次転写ローラー(転写部材)
41 光源装置
42 コリメータレンズ
43 シリンドリカルレンズ
44 ポリゴンミラー
45 fθレンズ(光学系)
50 濃度検出センサー(濃度検出部)
102 光源制御部
103 濃度変化記憶部
104 テスト画像形成部
105 相関データ記憶部

Claims (2)

  1. 感光体ドラムと、光源装置と、該光源装置より出射された光ビームを偏向走査させる回転多面鏡と、該回転多面鏡と上記感光体ドラムとの間に設けられ、該回転多面鏡にて反射された光を上記感光体ドラムへと導く光学系と、上記感光体ドラムの周面にトナーを供給することにより当該周面の静電潜像をトナー像として現像する現像装置と、上記感光体ドラムの周面の上記トナー像を、該感光体ドラムに当接しながら走行する被転写部材である転写ベルトに転写させる転写部材と、を備えた画像形成装置であって、
    上記光源装置は、その駆動電流に応じた光量の光を出射するように構成されており、
    上記光源装置の駆動電流を制御することで該光源装置の光量を制御する光源制御部と、を備え、
    上記画像形成装置は、通常印刷モードと濃度調整モードとを有しており、
    上記光源装置の駆動電流を予め設定した設定電流値で一定とした場合に、上記光学系に入射する光の入射角度が主走査方向の位置によって異なるために生じる上記トナー像の主走査方向における濃度変化を濃度変化データとして予め記憶した濃度変化記憶部と、
    上記濃度調整モードにおいて、上記光源装置の駆動電流を上記光源制御部によって、上記設定電流値と該設定電流値を基準とする大小二つの所定電流値とを含む互いに異なる三つ以上の電流値に段階的に変化させることにより、濃度の異なる三つ以上のテスト画像を上記被転写部材である上記転写ベルトの主走査方向の所定位置に、該転写ベルトの走行方向に並んで形成するテスト画像形成部と、
    上記濃度調整モードにおいて、上記被転写部材上に形成された各テスト画像の濃度を検出するべく、上記転写ベルトの主走査方向の上記所定位置に対応する箇所に該転写ベルトに対向して設けられた濃度検出部と、
    上記濃度調整モードにおいて、上記濃度検出部により検出された各テスト画像の濃度と該各テスト画像を形成する際の上記光源装置の駆動電流とを対応付けて相関データとして記憶した相関データ記憶部と、をさらに備え、
    上記各テスト画像はハーフトーン画像からなり、
    上記光源制御部は、上記通常印刷モードにおいて、上記相関データ記憶部に記憶された相関データと、上記濃度変化記憶部に記憶された濃度変化データとを基に、上記トナー像の主走査方向における濃度変化を抑制して、上記トナー象の濃度を主走査方向において目標濃度で一定にするように上記光源装置の駆動電流を制御するよう構成され
    上記濃度検出部が設けられる上記所定位置は、上記濃度変化記憶部に記憶された上記濃度変化データにおける上記目標濃度に対応する位置である、画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記光源制御部は、上記相関データ記憶部に記憶された相関データと、上記濃度変化記憶部に記憶された濃度変化データとを基に、上記トナー像の濃度が主走査方向において上記目標濃度で一定になるように上記光源装置の駆動電流の補正量を演算し、該演算した補正量に基づいて上記光源装置の駆動電流を制御するように構成されている、画像形成装置。
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