JP7067315B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、筒状の感光体を回転させて周面を帯電させながら画像データに応じた光照射(パターン露光)を行い、それによって周面の帯電荷を部分的に消去して潜像(静電潜像)を形成する。
パターン露光の方式として、レーザビームをポリゴンミラーにより感光体の回転軸の方向に偏向してライン順次の主走査を行う方式が広く用いられている。この方式では、画像の各ラインの先頭を揃えるため、レーザビームの光路内の適所に光センサが配置され、レーザビームが光センサに入射したタイミングを基準として主走査が開始される。
画像形成装置が使用される環境は、オフィス環境のみではない。工場またはイベント会場のように埃および粉塵が比較的に多い環境で使用されることがある。恒常的に湿度の高い環境で使用されることもある。
埃および粉塵が画像形成装置内に入り込んでポリゴンミラーに付着すると、すなわちミラー面が汚れると、ポリゴンミラーで反射して感光体に入射するレーザビームの光量が低下する。特に、ポリゴンミラーを高速で回転させる高速機において、回転による空気流に粉塵が巻き込まれてポリゴンミラーに付着する巻き込み汚れが進みやすい傾向がある。
ポリゴンミラーを含む走査光学系の汚れによる感光体に対する照射光量の減少を補正するための先行技術として特許文献1に記載の技術がある。
特許文献1には、主走査の同期のために設けたフォトダイオードの光電変換レベルを検知することにより感光体に対する照射光量の減少量を測定し、照射光量が所定値になるよう半導体レーザの出射光量を制御することが開示されている。
特開平9-230678号公報
上に述べた特許文献1の技術のように同期用の光センサの受光量を光学系の汚れの度合い示す情報として測定する方法では、受光量を精密に測定する必要がある。このため、ピークホールド回路を用いて受光信号のピーク値を検出したり、受光信号のパルス幅をクロックのカウントにより定量化したりしなければならず、測定のための受光側の回路が複雑になるという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、走査光学系の汚れの度合いを判定するための光量の測定に用いる回路を簡易化することを目的とする。
本発明の実施形態に係る画像処理装置は、光ビームを偏向するポリゴンミラーを備えた画像形成装置であって、前記光ビームを射出する発光部と、前記ポリゴンミラーにより偏向された前記光ビームが入射する位置に配置された光センサと、前記光センサによる検出が可能な範囲内で最も低い前記光ビームの光量レベルである最低レベルを検知する検知部と、前記検知部が前記最低レベルを検知するまで、前記発光部から射出される前記光ビームの光量レベルを切り替える切り替え部と、前記切り替え部により前記光量レベルが切り替えられたときに検知された前記最低レベルに基づいて、前記発光部から前記光センサまでの前記光ビームの光路上にある部品の汚れの度合いを判定する判定部と、を有する。
本発明によると、ポリゴンミラーを含む走査光学系の汚れの度合いを判定するための光量の測定に用いる回路を簡易化することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成の概要を示す図である。 プリントヘッドの構成を示す図である。 ポリゴンミラーの汚れ方の傾向を示す図である。 ポリゴンミラーにおける回転角度とビーム入射位置との関係を示す図である。 制御回路の機能的構成の例を示す図である。 光源ユニットにおける発光部の構成の例を示す図である。 汚れの度合いの判定方法の第1例を示す図である。 汚れの度合いの判定方法の第2例を示す図である。 最低レベルの経時変化の例を示す図である。 画像形成装置における処理の流れを示す図である。 画像安定化処理の流れを示す図である。 最低レベル検知処理の流れを示す図である。
図1には本発明の実施形態に係る画像形成装置1の構成の概要が示されている。画像形成装置1は、コピー機、プリンタ、ファクシミリ機、イメージリーダなどの機能を集約したMFP(Multi-functional Peripheral :多機能機または複合機)である。
画像形成装置1は、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)1A、フラットベッド型のスキャナ1B、電子写真方式のカラープリンタ1C、シートキャビネット1D、および操作パネル1Eなどを備えている。
自動原稿送り装置1Aは、原稿トレイにセットされた原稿(シート)をスキャナ1Bの読取り位置へ搬送する。スキャナ1Bは、自動原稿送り装置1Aから搬送されてきたシート状の原稿またはプラテンガラスの上にセットされた各種の原稿から画像を読み取って画像データを生成する。
カラープリンタ1Cは、コピー、ネットワークプリンティング(PCプリント)、ファクシミリ受信、およびボックスプリントなどの印刷ジョブにおいて、記録用のシート(用紙)Pの片面または両面にカラーまたはモノクロの画像を形成する。例えば、コピージョブにおいては、スキャナ1Bにより生成された画像データに基づいて画像を形成する。
カラープリンタ1Cは、タンデム型のプリンタエンジン2を備えている。プリンタエンジン2は、4個のイメージングユニット3y,3m,3c,3k、プリントヘッド6、および中間転写ベルト10などを有する。
イメージングユニット3y~3kは、それぞれ筒状の感光体4、帯電ローラ5、現像器7、およびクリーナ8などを有している。イメージングユニット3y~3kの基本的な構成は同様である。
プリントヘッド6は、イメージングユニット3y~3kのそれぞれに対してパターン露光を行うための光としてレーザビームLBを射出する。プリントヘッド6において、感光体4の回転軸と平行な方向にレーザビームLBを偏向する主走査が行われる。この主走査と並行して、感光体4を定速回転させる副走査が行われる。
中間転写ベルト10は、トナー像の一次転写における被転写部材であり、一対のローラ間に巻回されて回転する。中間転写ベルト10の内側には、イメージングユニット3y,3m,3c,3kごとに一次転写ローラ11が配置されている。
シートキャビネット1Dは、給紙トレイ12a,12b,12cを備える三段構成の引出し型である。シートキャビネット1Dは、ジョブの指定に従って選択されたいずれかの給紙トレイからシートPを取り出して上方のカラープリンタ1Cに供給する。
操作パネル1Eは、ユーザによる操作のための画面を表示するタッチパネルディスプレイを有し、入力操作に応じた信号を出力する。この信号に応じて、制御回路100により画像形成装置1の動作が制御される。
カラー印刷モードにおいて、イメージングユニット3y~3kは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の4色のトナー像を並行して形成する。4色のトナー像は、回転中の中間転写ベルト10に順次に一次転写される。最初にYのトナー像が転写され、それに重なるようMのトナー像、Cのトナー像、およびKのトナー像が順次に転写される。
一次転写されたトナー像は、二次転写ローラ16と対向するとき、シートキャビネット1Dからタイミングローラ15を経て搬送されてきたシートPに二次転写される。二次転写の後、シートPは、定着器17と連絡搬送路19とを順に通ってフィニッシャに送り出される。画像形成装置1にフィニッシャが連結されていない場合には、連絡搬送路19に代えて設けられる排紙トレイにシートPが排出される。定着器17を通過するとき、加熱および加圧によってトナー像が用紙Pに定着する。
図2にはプリントヘッド6の構成が示されている。詳しくは、図3(A)には前面側から見た構成が、図3(B)には上方から見た構成が、それぞれ示されている。また、図3にはポリゴンミラー62の汚れ方の傾向が、図4にはポリゴンミラー62における回転角度とビーム入射位置との関係が、それぞれ示されている。
図2(A)および(B)の通り、プリントヘッド6は、光源ユニット60、ポリゴンユニット61、fθレンズ67、反射ミラー68~77、および2つの光センサ78,79を有する。
光源ユニット60は、イメージングユニット3y~3kに1つずつ設けられた4個の感光体4のそれぞれに対して、潜像に応じた露光のためのレーザビームLBを射出する手段である。光源ユニット60においては、レーザ光源、コリメータレンズ、およびミラーの組がイメージングユニット3y~3kに対して1組ずつ設けられている。
レーザ光源から射出してコリメータレンズにより平行化された4本のレーザビームLBは、ミラーで反射して略同じ方向に進む。4個のミラーのそれぞれは、他のミラーで反射したレーザビームLBを遮光しないよう互いに段違いに配置され、またはハーフミラーとされている。
カラー印刷では、Y、M、C、Kの各色に対応する計4つのレーザビームLBy,LBm,LBc,LBkが光源ユニット60から射出される。射出されたレーザビームLBは、反射ミラー68によりポリゴンユニット61に導かれる。
ポリゴンユニット61は、ポリゴンミラー62とそれを回転駆動するポリゴンモータ63とをハウジング610の中に収めて一体化した光学デバイスである。ハウジング610にはレーザビームLBが透過するガラス窓611,612が設けられている。ポリゴンユニット61は、ポリゴンミラー62の回転角度位置が基準位置になったことを検出する位置センサ65を有している。
反射ミラー68により導かれたレーザビームLBは、ガラス窓611を透過してポリゴンミラー62に入射する。ポリゴンミラー62は、ポリゴンモータ63により一方向に高速回転してレーザビームLBを主走査方向M1に偏向する。偏向されたレーザビームLBは、ガラス窓611を透過してfθレンズ67に進む。
fθレンズ67は、入射したレーザビームLBの進行方向を感光体4において等速の主走査を行うよう補正する。fθレンズ67を通過したレーザビームLBは、反射ミラー69~75によりイメージングユニット3y~3kそれぞれの感光体4に導かれ、感光体4の表面を照射する。
また、レーザビームLBは、それが通る光路600のうちの感光体4における潜像形成領域(画像エリア)に対応するメイン光路(図2(B)に斜線を付して示す)600Aの外に配置された反射ミラー76,77により光センサ78,79に導かれる。
反射ミラー76は、例えば反射ミラー72における主走査方向M1の上流側の端部付近に配置されている。したがって、光センサ78には、光路600のうちの主走査方向M1(偏向方向)における上流側の部分を通ったレーザビームLBが入射する。
光センサ78は、光電変換信号をパスル化する回路を有し、SOS(Start of Scan )信号S78を出力する。SOS信号は、レーザビームLBの入射光量がしきい値以上であるときにオンレベルとなるパルス信号であって、各ラインの主走査の開始を同期させるためのタイミング信号として用いられる。
また、反射ミラー77は、反射ミラー72における主走査方向M1の下流側の端部付近に配置されている。したがって、光センサ79には、光路600のうちの主走査方向M1における下流側の部分を通ったレーザビームLBが入射する。
光センサ79は、SOS信号S78と同様のパルス信号であるEOS(End of Scan )信号を出力する。EOS信号は、各ラインの主走査の終了を同期させるためのタイミング信号として用いられる。
ところで、プリントヘッド6の経時変化として、光路600上の部品の汚れ、すなわち光路600を構成するミラー、レンズ、透光性カバーなどの各種の光学部品の外面における粉塵などの付着がある。光路600上の部品が汚れると、Y、M、C、Kの各感光体4に入射するレーザビームLBy,LBm,LBc,LBkの光量が低下する。
ビーム偏向方式のプリントヘッド6では、特にポリゴンミラー62が汚れやすい。そして、次に述べる通り、ポリゴンミラー62の汚れる箇所に偏りがある。
図3に示すように、ポリゴンミラー62は、外形が高さの低い例えば正六角柱状であり、六角柱の側面を構成する6個のミラー面620(620a~620f)を有する。各ミラー面620は、正六角形の一辺に対応する長さの帯状である。ポリゴンミラー62は、正多角形の幾何中心を回転中心として、1つのミラー面620により主走査の1ライン分の偏向を行うよう所定の速度で回転する。
なお、ポリゴンミラー62の平面視形状は、正七角形または他の正多角形であってもよい。、
ポリゴンミラー62が高速回転することにより気流が発生する。この気流によって、画像形成装置1の内部および外部で浮遊している粉塵がプリントヘッド6の微細な隙間を通ってポリゴンユニット61の内部に侵入する。
ポリゴンミラー62の側面が角ばっていることから、高速回転している側面の近傍で気流の渦が生じる。特に、各ミラー面620における回転方向の前端側で渦が生じやすく、前端側で生じた渦はミラー面620に引き摺られるかのようにミラー面620の回転にともなって移動する。つまり、ミラー面620における前端側の部分620Aの付近に常に渦を生じさせながらポリゴンミラー62は回転する。
この渦が、ポリゴンミラー62の周囲で浮遊する粉塵を巻き込んでミラー面620に付着させる。このため、ミラー面620における前端側には後端側よりも粉塵が多く付着する。すなわち、各ミラー面620の前端側は、後端側よりも粉塵で汚れやすい。
図4に示すように、1ラインの主走査に際して、ミラー面620におけるレーザビームLBが入射する位置(図中に黒丸で示す)は、ポリゴンミラー62の回転にともなって移動する。
すなわち、SOS信号を発生させる方向に偏向するときは、ミラー面620のうちの回転方向における前端621の近くにレーザビームLBが入射する。その後、画像形成のための露光を開始する位置(SOI: Start of Image)へ向かう方向、画像の中央(COI: Center of Image) へ向かう方向、および露光を終了する位置(EOI: End of Image)へ向かう方向へと偏向が進むにつれて、入射位置は前端621から遠くなる。EOS信号を発生させる方向に偏向するときは、ミラー面620のうちの回転方向における後端622の近くにレーザビームLBが入射する。
したがって、汚れが進行するにつれて、主走査方向M1の上流側と下流側との光量の差が大きくなって画像品質の低下が顕著になる。すなわち、主走査方向M1における露光量の不均一による濃度むらおよび階調再現のむらなどが目立ってくる。また、汚れが過度に進行すると、SOS信号が得られなくなって画像を形成することができなくなる。
汚れによるレーザビームLBの光量の低下は、レーザビームLBの発光強度を増加させることにより、ある程度の範囲内で補正することができる。しかし、主走査方向M1における露光量の不均一は、発光強度の調整では補正することができない。このため、ポリゴンミラー62のミラー面620の汚れが許容範囲の上限を超える以前に、すなわちポリゴンミラー62の寿命が尽きる以前に、例えばポリゴンユニット61ごとポリゴンミラー62を新品と交換する必要がある。
さて、画像形成装置1は、プリントヘッド6における汚れの度合いを判定し、汚れの度合いに応じてレーザビームLBの発光強度を増加させたりポリゴンミラー62の交換をユーザに要求したりする。
画像形成装置1には、汚れの度合いを判定するために、レーザビームLBの発光に関わる「最低レベル」を検知する機能が設けられている。最低レベルとは、レーザビームLBの発光制御における発光強度の設定値である複数の光量レベルのうち、光センサ78によるレーザビームLBの検出が可能な範囲内で最も低い光量レベルである。
以下、この最低レベルを検知する機能を中心に画像形成装置1の構成および動作を説明する。
図5には制御回路100の機能的構成の例が、図6には光源ユニット60における発光部650の構成の例が、それぞれ示されている。
図5において、制御回路100は、操作パネル1Eを用いる操作によりまたはネットワーク通信により入力される印刷ジョブを受け付けてその実行を制御する。例えば、コピージョブにおいては、プリンタエンジン2およびプリントヘッド6に画像形成のための準備を行わせ、スキャナ1Bおよび画像処理部23を制御して印字データDIをプリントヘッド6の光源ユニット60に与える。印字データDIは、潜像の形成に際してパターン露光のためのレーザ発光制御の基となる多値または2値のデータである。
制御回路100は、発光制御部101、切り替え部102、検知部103、判定部104、報知部105、および回転制御部106などを有している。これらの機能は、CPU(Central Processing Unit) を含む制御回路100のハードウェア構成により、および制御プログラムがCPUによって実行されることにより実現される。
発光制御部101は、光センサ78,79からのSOS信号S78およびEOS信号S79に同期したタイミングで印字データDIに従ってレーザビームLBを変調(または断続)するよう光源ユニット60を制御する。
検知部103は、切り替え部102と連携して最低レベルLminを検知する。詳しくは次の通りである。
切り替え部102は、検知部103が最低レベルLminを検知するまで、発光制御部101に光量の制御を要求することにより光源ユニット60を間接的に制御して、発光部650から射出されるレーザビームLBの光量レベルLを順々に切り替える。最初の光量レベルLは、画像形成時におけるレーザビームLBが光センサ78に入射するタイミングの光量レベルLとして定められている基準レベルLsである。
検知部103は、光センサ78からSOS信号S78が入力する予定の時間内にSOS信号S78が入力されると、その旨を切り替え部102に通知する。切り替え部102は、通知を受けると、基準レベルLsからそれよりも1段階低い光量レベルLに切り替える。1段階低くしてもSOS信号S78が検知部103に入力されると、さらに1段階低い光量レベルLに切り替える。以降、同様に1段階ずつ光量レベルLを低下させる。
検知部103は、SOS信号S78が入力されなかったときに、そのときの光量レベルLより1段階高い光量レベルL、すなわちSOS信号S78が入力された最も低い光量レベルLを最低レベルLminとして検知する。そして、検知した旨を切り替え部102に通知するとともに、検知した最低レベルLminを判定部104に通知する。また、画像形成時に感光体4および光センサ78,79の入射光量が適正になるよう発光強度を設定するための情報として、検知した最低レベルLminを発光制御部101にも通知する。
このような手順で最低レベルLminを検知する処理は、定められた時期が到来したときに行われる。例えば、画質を一定の状態に保つために画像形成の条件を調整する画像安定化処理が実行されるときに行うように定めておくことができる。画像安定化処理は、画像形成装置1の電源スイッチがオンされたとき、多数枚の印刷を行っているとき、画像形成装置1内の温度が大きく変化したときなど、予め定められた条件に当てはまるときに実行される。
判定部104は、検知部103により検知されされた最低レベルLminに基づいて、発光部650から光センサ78までのレーザビームLBの光路600上の光学部品の汚れの度合いを判定する。
例えば、判定部104は、検知された最新の最低レベルLminと記憶装置1Fから読み出した初期最低レベルLmin1との差であるレベル変化量dL1を判定結果として出力する。初期最低レベルLmin1は、光路600がその積算使用時間が設定値よりも短い初期状態であるときに検知された最低レベルLminであり、例えば検知部103により記憶装置1Fに書き込まれて記憶される。画像形成装置1の工場出荷時に初期最低レベルLmin1を検知して記憶しておいてもよい。レベル変化量dL1が大きいほど、汚れの度合いが大きいことになる。
または、判定部104は、上述の基準レベルLsと検知された最新の最低レベルLminとの差dL2を判定結果として出力する。この場合は、差dL2が小さいほど、汚れの度合いが大きいことになる。
報知部105は、判定された汚れの度合いが第1の範囲内の度合いであるときに、ポリゴンミラー62に対する防塵処置の実施を薦める報知処理を行い、汚れの度合いが第1の範囲よりも大きいときに、ポリゴンミラーの交換を求める報知処理を行う。報知処理としては、サービスコールが必要である旨のメッセージを操作パネル1Eのディスプレイに表示させる処理、および通信インタフェース1Gを用いて外部のサービスセンターの管理装置に判定結果を送信する処理がある。これらの処理の一方または両方を行うことができる。
回転制御部106は、ポリゴンモータ63を所定の速度で回転させるための指令をポリゴンモータ63の駆動回路630に与える。最低レベルLminの検知が行われるときには、回転制御部106は、ポリゴンミラー62を画像形成時よりも遅い速度で回転させる。
図6(A)に示すように、光源ユニット60は、Y、M、C、Kの各色に対応する4個の発光部650y,650m,650c,650kを有する。これらの発光部650y~650kのうち、モノクロ印刷色であるKに対応する発光部650kは、図示のようにレーザ光源651、ドライバ652、DA変換器653、バッファ654、レジスタ655、およびメモリコントローラ656を備えている。図示を省略したが、残りのY、M、Cに対応する発光部650y,650m,650cの構成は、レジスタ655を備えていないことを除いて、発光部650kの構成と同様である。
レーザ光源651は、レーザビームLBを射出するレーザダイオード(半導体レーザ)であり、発光モニター用のフォトダイオードを備えている。レーザ光源651から射出されるレーザビームLBの発光強度は、電源ラインから流れ込む順方向の駆動電流に依存する。
ドライバ652は、DA変換器653からの駆動信号S653により制御されるトランジスタを有し、レーザ光源651に流れる駆動電流を駆動信号S653に応じて増減させる。ドライバ652は、温度変化による発光強度の変動をレーザ光源651からのフィードバック信号に基づいて抑制する機能を有している。
バッファ654は、画像処理部23から転送されてきた印字データDIを一時的に記憶し、所定のタイミングでDA変換器653へ送り出す。そのタイミングはメモリコントローラ656により制御される。
レジスタ655は、基準レベルLsを記憶する。基準レベルLsは、画像形成に際してSOS信号S78およびEOS信号S79を得るためにレーザ光源651を発光させる同期発光期間Tsの発光強度として定められた光量レベルLである。基準レベルLsは、予めレジスタ655に格納されており、所定のタイミングでDA変換器653に送られる。
メモリコントローラ656は、発光制御部101からの発光指令Cs,Ciに従って、バッファ654およびレジスタ655からのデータ出力を制御する。詳しくは、発光指令Csが入力されると、所定の時間が経過するまで基準レベルLsを出力し続けるようにレジスタ655を制御する。発光指令Csが入力されるごとに、1ライン分の印字データDIのシリアル出力を開始するようバッファ654を制御する。
DA変換器653は、バッファ654を介して入力された印字データDI、およびレジスタ655から読み出されて入力された基準レベルLsをアナログの駆動信号S653に変換する。
DA変換器653に対して印字データDIと基準レベルLsとが同時に入力されることはなく、これらがそれぞれ入力される期間は重複しない。詳しくは次の通りである。
図6(B)には、画像形成時における駆動信号S653の波形が模式的に示されるとともに、SOS信号S78およびEOS信号S79の発生のタイミングが示されている。
図6(B)の例において、同期発光期間Tsは、EOS信号S79の発生が予定される期間とSOS信号S78の発生が予定される期間とを包含する連続した期間とされている。つまり、同期発光期間Ts内にEOS信号S79とSOS信号S78とが1回ずつ発生する。同期発光期間Tsにおいて、駆動信号S653の値は一定である。
印字発光期間Tpは、SOS信号S78の発生タイミング(例えば前縁)からレーザビームLBが画像エリアまで偏向されるのに要する時間が経過したタイミングから始まる。1ライン分の印字データDIに基づくパターン露光が終わるタイミングが印字発光期間Tpの終端となる。印字発光期間Tpにおいて、駆動信号S653の値は、印字データDIの各画素のデータ値に応じて変化する。印字発光期間Tpにおける駆動信号S653の振幅と同期発光期間Tsにおける振幅とが図示のように同じ場合もあるし、互いに異なる場合もある。画像形成時においては、印字発光期間Tpが1ライン周期Thごとに設けられる。
図6(A)に戻って、DA変換器653は、同じ入力値に対して出力値(駆動信号S653の値)を異ならせるオフセット機能を有している。DA変換器653には、オフセット量を指定する制御信号として光量レベルLが発光制御部101から入力される。
オフセット量を0(ゼロ)とする場合は、例えば基準レベルLsが制御信号として入力される。基準レベルLsよりも高い光量レベルLが制御信号として入力されると、DA変換器653は、基準レベルLsが入力されたときと比べて発光強度が大きくなる方向にシフトさせた駆動信号S653する。逆に、基準レベルLsよりも低い光量レベルLが制御信号として入力されると、DA変換器653は、基準レベルLsが入力されたときと比べて発光強度が小さくなる方向にシフトさせた駆動信号S653する。
このようなオフセット機能を有することから、画像形成装置1においては、光路600上の部品の汚れによる感光体4に対する照射光量の低下を補うことができる。すなわち、照射光量が低下した場合には、発光強度が大きくなるよう駆動信号S653の値をシフトさせて照射光量を元に戻すことができる。
本実施形態においては、このオフセット機能を有した発光部650kのハードウェア構成を利用して最低レベルLminを検知する。これにより、従来例とは違って、光センサ78における光電変換信号のピーク値またはパルス幅を検出する回路を用いることなく、光路600上の部品の汚れの度合いを判定することができる。
図6(C)には、最低レベルLminを検知するときの駆動信号S653の波形とSOS信号S78の発生のタイミングとが示されている。
最低レベルLminの検知を行うときは、偏向されたレーザビームLBがメイン光路600A(画像形成範囲)を通過する期間中はレーザビームLBを射出しないよう、かつメイン光路600Aの外を通過する期間中にレーザビームLBを射出するよう発光部650kが制御される。すなわち、同期発光期間Tsは設けられるが、印字発光期間Tpは設けられない。発光指令Ciをメモリコントローラ656に与えないことが、メイン光路600Aを通過する期間におけるレーザビームLBの射出を禁止する制御に相当する。
検知の処理として、上に述べたようにSOS信号S78の有無を監視しながらDA変換器653に制御信号として入力する光量レベルLを基準レベルLsから順々に低い光量レベルLに切り替える。
光量レベルLの切替えの周期は、1ライン周期Thの整数倍とするのが好ましい。切替えの周期を1ライン周期Thとし、任意の同期発光期間Tsとその次の同期発光期間Tsとの間で切り替えることにすると、検知の所要時間が最も短くなる。
切替えの周期を1ライン周期Thの6倍とすると、6個のミラー面620のそれぞれについて最低レベルLminを検知することができる。5個おきの同期発光期間Tsが同じミラー面620に対応するので、1~6をカウントするカウンタを用いて同期発光期間Tsをカウントし、カウント値によってミラー面620を識別することができる。
また、位置センサ65による基準位置の検出を契機としてカウントを開始することとすると、カウント値とミラー面620との対応が常に一義的に定まる。したがって、定期的にミラー面620ごとに最低レベルLminを検知してカウント値と対応づけて記録することにより、ミラー面620ごとの最低レベルLminの経時変化を判定することができる。
図7には汚れの度合いの判定方法の第1例が、図8には同じく第2例が、それぞれ示されている。
図7の第1例は、検知した現在の最低レベルLminと記憶されている初期最低レベルLmin1との差であるレベル変化量dL1を汚れの度合いとして算出するものである。
最低レベルLminを検知するために切り替える光量レベルLは、例えばレベル0~レベル11の12段階とされている。レベル0が切替えの範囲内で最も低いレベルであり、レベル11が切替えの範囲内で最も高いレベルである。レベル11は、基準レベルLsとされている。また、レベル10は、末期最低レベルLmin2とされている。末期最低レベルLmin2とは、光路600の寿命(実質的にはポリゴンミラー62の寿命)が尽きたとみなす状態における最低レベルLminである。
図7(A)では、初期最低レベルLmin1は、レベル1である。つまり、光路600が初期状態であるときに行われた最低レベルLminの検知では、レベル11~1ではSOS信号S78が発生し、レベル0まで下げたときに発生しなくなったのである。
光路600が初期状態ではなくなって久しい現在の最低レベルLminは、レベル4である。したがって、現在の汚れの度合いとするレベル変化量dL1は、4から1を差し引いて「3」と算出される。
図7(B)には汚れ区分テーブル91の例が示されている。汚れ区分テーブル91では、汚れの度合いがレベルA(少ない)、レベルB(多い)、およびレベルC(過剰)に区分され、これらのレベルにそれぞれ対応するレベル変化量dL1の値が定められている。
レベル変化量dL1が0~3である場合は、汚れの度合いがレベルAである。この場合は、例えばユーザに対する報知処理を行わずに引き続き経時変化を監視することとしてもよい。
レベル変化量dL1が4~8である場合は、汚れの度合いがレベルBである。この場合は、汚れが進んでいることをユーザに知らせる報知処理を行うこととされる。その報知処理においては、最低レベルLminの前回の検知から今回の検知までの積算使用時間の増加分とレベル変化量dL1の増加分とに基づいて、光路600の汚れが限界(寿命)に達するまでの残り使用時間(余命)を算出して表示してもよい。また、寿命を延ばすためにポリゴンユニット61に対する防塵処理の実施をユーザに薦めてもよい。
レベル変化量dL1が9である場合は、汚れの度合いがレベルCである。この場合は、印刷を禁止してポリゴンミラー62の交換を要求する報知処理を行うこととされる。
図8の第2例は、予め定められている基準レベルLsと検知した現在の最低レベルLminとの差dL2を汚れの度合いとして算出するものである。最低レベルLminを検知する際の光量レベルLの切替えは、図7の第1例と同じく12段階とされている。
図8(A)では、現在の最低レベルLminは、レベル4である。つまり、光量レベルLがレベル11~4である場合はSOS信号S78が発生し、レベル3まで下げたときに発生しなくなったのである。
最低レベルLminがレベル4であると、汚れの度合いとする差dL2は、11から4を差し引いて「7」と算出される。
図8(B)に示す汚れ区分テーブル92では、汚れの度合いを区分してレベルA、レベルB、およびレベルCにそれぞれ対応する差dL2の値が定められている。差dL2が10~7である場合は、汚れの度合いがレベルAであり、6~2である場合は、レベルBであり、1である場合は、レベルCである。
現在の汚れの度合いのレベル(A~C)に応じて、上に述べたようにユーザに対する報知処理を行うなどの予め定めた対処処理を行うことができる。
図9(A)および(B)には最低レベルLminの経時変化の例が示されている。図中の白抜きの丸は、画像形成装置1が比較的に粉塵の少ない環境1で使用された場合の経時変化を示し、黒丸は、粉塵の多い環境2で使用された場合の経時変化を示す。また、図9(A)は、環境1および環境2のいずれについてもポリゴンユニット61の密閉性を高める防塵処理を施さない場合の経時変化を示し、図9(B)は、環境2で使用する際に防塵処理を施さない場合の経時変化を示す。
図9(A)の通り、粉塵が少ない環境1では、経時変化の進行(最低レベルLminの上昇)は比較的に遅く、粉塵が多い環境2では、経時変化の進行は比較的に速い。
具体的には、環境1では、ポリゴンユニット61の標準寿命である5000hまで使用しても最低レベルLminは3程度である。これは問題なく画像形成装置1を使用することができるレベルである。
これに対して、環境2では、2000hで最低レベルLminが4に達しており、5000hまで使用すると、基準レベルLsの11になっている。こうなってしまうと、頻繁にSOS信号エラーが生じるので、画像形成装置1を印刷に使用することはできない。
図9(B)の通り、粉塵が多い環境2であっても、例えば最低レベルLminが4に達した旨の通知を受けたサービスパーソンが防塵処理を施すと、汚れの進行はほぼ止まる。防塵処理は、ポリゴンユニット61のハウジングの隙間を黒色コーキング材で密閉する処置である。ポリゴンユニット61の生産の段階で防塵処理を施しておくことも考えられるが、これを行うと、ポリゴンユニット61の価格が高くなり、処置が不要な環境で使用するユーザに無駄なコストアップを強いることになる。したがって、生産段階のポリゴンユニット61は簡易封止状態とされている。
また、最低レベルLminの検知の履歴を記録しておくことにより、ポリゴンユニット61の寿命が尽きて新品と交換する際に、サービスパーソンが履歴に基づいて経時変化の進行が速い環境2であるか否かを判断することができる。そして、環境2であると判断した場合に、新品に対して防塵処理を施すことにより、次の交換までの使用可能時間が長くなる。このことは、ユーザにとって画像形成装置1のランニングコストが低減される効果となる。
図10には画像形成装置1における処理の流れが示されている。
動作に必要な電力が供給される電源オン状態において(#301)、各所に記憶されている耐久情報および各種センサの出力などを収集してマシン状態情報を取得し(#302)、画像安定化処理を行うか否かをマシン状態情報に基づいて判断する(#303)。
画像安定化処理を行うと判断した場合は(#303でYES) 、画像安定化処理を行い(#304)、画像安定化処理を行わないと判断した場合は(#303でNO) 、入力された印刷ジョブを実行する(#305)。
印刷ジョブの実行中に、例えば用紙Pの片面の印刷を行うごとに、印刷を継続するか否かを判断する(#306)。すなわち、印刷ジョブにより指定された印刷枚数分の印刷が終了したか否か、実行待ちの印刷ジョブがあるか否かをチェックする。
印刷を継続しないと判断した場合は(#306でNO)、印刷終了処理を行う(#307)。印刷終了処理では、プリンタエンジン2を待機状態に移行させたり、ジョブの実行履歴情報を更新したりする
印刷を継続すると判断した場合は(#306でYES)、ステップ#302へ戻り、改めて最新のマシン状態情報を取得する。印刷ジョブの実行により連続印刷枚数が所定値を超えたり内部温度が大きく上昇したりすると、次のステップ#303において画像安定化処理を行うと判断する。この場合は、印刷ジョブの実行を中断して画像安定化処理を行う(#304)。
図11には画像安定化処理の流れが示されている。画像安定化処理は、中間転写ベルト10の近傍に配置されている濃度センサ(IDCセンサ)の校正を含む。この校正ではレーザ光源651を発光させる必要がないので、この校正と最低レベル検知を並行して行ない、画像安定化処理の所要時間を短縮する。
IDCセンサの校正に支障が生じないようにするため、最初に感光体4の画像エリアに対するレーザビームLBの入射を防ぐ発光禁止設定を行う(#401)。
続いて、IDCセンサの校正を開始し(#402)、IDCセンサの校正と並行して最低レベルLminを検知する最低レベル検知処理を行う(#403)。最低レベル検知処理において、SOS信号S78が得られない場合にレーザビームLBが感光体4の画像エリアに入射することになるが、このときのレーザー光量は十分低いレベルとなっているので、IDCセンサの校正に実質的な影響はない。最低レベル検知処理が終わると、発光禁止設定を解除する(#404)。
その後に、IDCセンサによる検出結果に基づいて帯電出力および現像出力などを調整するトナー付着量制御(#405)、パターン露光量を調整するLD光量制御(#406)、および4色の色ずれを補正するレジスト制御(#407)を行う。
そして、再びトナー付着量制御を行い(#408)、最後に画像の階調再現性を調整するγ補正を行う(#409)。
図12には最低レベル検知処理の流れが示されている。
検知における最初の光量レベルLとして基準レベルLsを設定し(#501)、ポリゴンミラー62を回転させた状態でレーザ光源651を発光させ(#502)、SOS信号S78が得られないエラーが発生したか否かをチェックする(#503)。
エラーが発生しなかった場合、すなわちSOS信号S78が得られた場合は(#503でNO) 、光量レベルLを1つ下げて(#504)、ステップ#502へ戻る。そして、SOS信号S78のエラーの有無をチェックする。
SOS信号S78のエラーが発生すると(#503でYES) 、そのときの設定されている光量レベルLよりも1つ高い光量レベルLである最低レベルLminと、ポリゴンミラー62の積算使用時間とを記憶し(#505)、図11のフローへ戻る。
なお、最低レベルLminおよび積算使用時間を記憶する際には、毎回異なるメモリエリアにデータを格納して経時変化を判断できるようにする。ただし、経時変化を判断しない構成とする場合は、同じメモリエリアにデータを上書きしてもよい。また、最低レベルLminおよび積算使用時間またはこれらに基づく判断結果を報知するだけでよければ、記憶を省略することができる。
以上の実施形態によると、光電変換信号をパルス化するだけの簡単な構成の光センサ78の出力に基づいて、感光体4へ向かうレーザビームLBの光量の低下を定量化することができる。従来例とは違って、光電変換信号のピーク値を検出したり、パルス幅を検出したりする必要がない。また、レーザ光源651の発光制御に発光強度可変の既存の回路を用いることができ、発光側の回路を複雑にすることなく光路600上の各種の部品の汚れによる光量の低下を定量化することができる。したがって、ポリゴンミラー62を含む走査光学系の汚れの度合いを判定するための光量の測定に用いる回路を従来よりも簡易化することができる。
上に述べた実施形態において、最低レベルLminの検知に際して、必ずしも最初の光量レベルLを基準レベルLsとする必要はない。例えば、基準レベルLsと前回に検知した最低レベルLminとの間の光量レベルLsから1つずつレベルを下げていくようにしてもよい。また、必ずしも高いものから低いものへと順番に光量レベルLを切り替える櫃よはなく、順不同に切り替えても最低レベルLminを検知することができる。
上に述べた実施形態においては、DA変換器653のオフセット機能を利用してレーザ光源651の発光強度を変更する例を挙げたが、これに限らない。例えば、画像処理部23において、多値の印字データDIと同期発光用の多値のデータとを生成する構成を採用する場合は、同期発光用のデータの値を光量レベルLに切り替えに応じて変更するよう画像処理部23を制御すればよい。その場合、画像形成時には、汚れの度合いに応じて感光体4の露光量の低下を補うよう印字データDIの値を大きくすればよい。
ポリゴンミラー62においては、回転軸の偏心およびミラー面620の面倒れのばらつきなどにより、ミラー面620どうしの間で汚れの度合いが不均等になることがあることに鑑みて、ミラー面620ごとに最低レベルLminを検知してもよい。その場合は、検知した複数の最低レベルLminのうちで最も高いレベルに基づいて汚れの度合いを判定するのが好ましい。
また、ミラー面620ごとの最低レベルLminの検知を所定の期間をあけて複数回行い、それらの検知結果に基づいて汚れの進行が最も速いミラー面620を特定し、以降は特定したミラー面620のみについて最低レベルLminを検知するようにしてもよい。
上に述べた実施形態において、検知部103および判定部104などについて、サービスセンターの管理装置からの遠隔操作を可能にすることができる。
位置センサ65は、予め基準面とされた1つのミラー面620による偏向が始まるタイミングで位置検出信号S65を発するものとすることができる。例えばポリゴンモータ63のシャフトにおける基準面に対応する回転角度位置に磁石を設けておき、この磁石に感応するホール素子をシャフトの近傍に配置して位置センサ65とすることができる。または、シャフトにマークを付しておき、このマークを検出する反射型フォトセンサを位置センサ65とすることができる。
その他、画像形成装置1の全体または各部の構成、動作および処理の内容、順序、またはタイミング、光量レベルLの切替え幅(分解能)および切替えステップ数、汚れの度合いの区分におけるレベルの数、各レベルに対応する最低レベルLminの値および対処処理の内容などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1 画像形成装置
1F 記憶装置(メモリ)
LB レーザビーム(光ビーム)
62 ポリゴンミラー(部品)
101 発光制御部
102 切り替え部
103 検知部
104 判定部
105 報知部
106 回転制御部
600 光路
620 ミラー面
650,650k 発光部
78 光センサ
dL1 レベル変化量(汚れの度合い、判定結果)
dL2 差(汚れの度合い、判定結果)
L 光量レベル
Lmin 最低レベル
Lmin1 初期最低レベル
Ls 基準レベル
M1 主走査方向(偏向方向)
S78 SOS信号(光センサの出力)
Tp 印字発光期間(画像形成範囲を通過する期間)

Claims (11)

  1. 光ビームを偏向するポリゴンミラーを備えた画像形成装置であって、
    前記光ビームを射出する発光部と、
    前記ポリゴンミラーにより偏向された前記光ビームが入射する位置に配置された光センサと、
    前記光センサによる検出が可能な範囲内で最も低い前記光ビームの光量レベルである最低レベルを検知する検知部と、
    前記検知部が前記最低レベルを検知するまで、前記発光部から射出される前記光ビームの光量レベルを切り替える切り替え部と、
    前記切り替え部により前記光量レベルが切り替えられたときに検知された前記最低レベルに基づいて、前記発光部から前記光センサまでの前記光ビームの光路上にある部品の汚れの度合いを判定する判定部と、を有する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記切り替え部は、前記最低レベルの検知に際して、画像形成時における前記光ビームが前記光センサに入射するタイミングの前記光量レベルとして定められている基準レベルから前記光量レベルを低下させるよう前記発光部を制御し、
    前記判定部は、前記基準レベルと検知された前記最低レベルとの差を判定結果として出力する、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記光路がその積算使用時間が設定値よりも短い初期状態であるときに検知された前記最低レベルを初期最低レベルとして記憶するメモリを有し、
    前記判定部は、検知された前記最低レベルと前記初期最低レベルとの差を判定結果として出力する、
    請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記光センサは、画像形成の同期信号を生成するためにセンサとして、偏向された前記光ビームの光路のうちの偏向方向における上流側の部分を通った前記光ビームが入射するよう配置されている、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記検知部は、前記ポリゴンミラーにおける複数のミラー面のそれぞれについて前記最低レベルを検知し、
    前記判定部は、前記各ミラー面について検知された前記最低レベルのうちの最も高いレベルに基づいて、前記汚れの度合いを判定する、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 判定された前記汚れの度合いが第1の範囲内の度合いであるときに、前記ポリゴンミラーに対する防塵処置の実施を薦める報知処理を行い、前記汚れの度合いが前記第1の範囲よりも大きいときに、前記ポリゴンミラーの交換を求める報知処理を行う報知部を有する、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記最低レベルの検知が行われるときに、前記ポリゴンミラーを画像形成時よりも遅い速度で回転させる回転制御部を有する、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記検知部は、画質を一定の状態に保つために画像形成の条件を調整する画像安定化処理が実行されるときに、前記最低レベルを検知する、
    請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記最低レベルの検知が行われるときに、偏向された前記光ビームが画像形成範囲を通過する期間中は当該光ビームを射出しないよう前記発光部を制御する発光制御部を有する、
    請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記判定部は、前記汚れの度合いの判定結果を外部の管理装置へ送信する、
    請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記検知部および前記判定部は、前記管理装置による遠隔操作が可能とされている、
    請求項10記載の画像形成装置。
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