JP2011104814A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ポリゴンミラーの製造精度の限界により、反射面毎に反射率、面倒れ量が異なる。それらを補正するために、BD信号の周期データに基づいてメモリから反射面に応じた補正データを読み出し、補正データに基づいて光量を補正する方法がある。しかしながら、ポリゴンミラーの反射面の汚れにより誤った補正データを読み出すおそれが生じる。
【解決手段】 補正データに対応する参照周期データを更新する構成を有し、更新された参照周期データと検知手段によって検知されたBD信号の周期データとを比較する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ポリゴンミラーが有する複数の反射面のいずれの反射面にレーザ光が入射するかを特定し、反射面に応じて光源の制御を行う電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置は、複数の反射面を有する回転多面鏡(ポリゴンミラー)によってレーザ光を偏向走査し、偏向走査されたレーザ光によって感光体などの像担持体上に静電潜像を形成する。そして、その静電潜像をトナーによって現像し、トナー像を記録媒体上に転写、定着することによって記録媒体上に画像を形成する。
ポリゴンミラーの製造精度には限界があり、ポリゴンミラーの各反射面の光の反射率がそれぞれ異なる。また、ポリゴンミラーの回転軸に対する各反射面の倒れ量(面倒れ量)が異なる。そのため、電子写真方式の画像形成装置では反射面毎の反射率の違いや面倒れ量の違いによって画質が低下する。即ち、反射面毎の反射率の違いによって反射後のレーザ光量が均一にならない。また、反射面毎の面倒れ量の違いによって、ある反射面に入射するレーザ光の反射後の光路とその他の反射面に入射するレーザ光の反射後の光路とが異なるようになる。それにより、ポリゴンミラーの反射面それぞれによって反射されたレーザ光の感光体上における結像位置が一定にならず、感光体を走査したときの走査線に疎密が生じる。それによって、画像濃度が不均一になり、画質が低下していた。
このような画質の低下に対して、画像形成中に回転しているポリゴンミラーのどの面にレーザ光が入射するかを特定し、それぞれの反射面に応じたレーザ光の光量の補正を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の画像形成装置は、隣り合う反射面によって反射されたレーザ光を検知することによって生成されたBD信号を利用することによってレーザ光が入射する反射面を特定する。BD信号(Beam Detect 信号)とは、感光体の回転軸方向における画像の書出し位置の同期を図るために生成する信号である。レーザ光が走査される走査線上にBeam Detector(以下、BDとする)が配置されている。レーザ光を受光したBDの受光データに基づいてBD信号が生成される。そのBD信号が生成されてから所定時間経過後にレーザ光を出射させ、静電潜像の形成を開始する。これによって、レーザ光が走査される方向(主走査方向)における書き出し位置を揃えることができる。特許文献1では、反射面それぞれに対応するBD信号の周期が反射面毎に異なることを利用して、レーザ光が入射する反射面を特定する。即ち、第1面および第2面それぞれによって反射されたレーザ光によって生成されたBD信号の周期と第2面および第3面それぞれによって反射されたレーザ光によって生成されたBD信号の周期との差分を利用してレーザ光が入射する反射面を特定する。そして、特定した結果に基づいてそれぞれの反射面に対応した補正データをメモリから読み出す。
特開2007−062223号公報
しかしながら、メモリに記憶されている参照値は工場出荷時の情報であるため、ポリゴンミラーの反射面に汚れが付着すると、その反射面の反射率が低下する。BD信号は、BDから出力される受光データと閾値とを比較し、比較結果に基づいて生成される。反射率が低下すると、BDに入射するレーザ光の光量が減少するため、BD信号を生成したときにBD信号の立上りや立下りのタイミングが変化し、受光データと閾値との比較結果が反射率低下する前に比べて大きく変化する。それによって、検出されるBD信号の周期が変化する。そのため、ポリゴンミラーの反射面毎のBD周期が工場出荷時とは大きく乖離することになり、メモリから誤ったデータを読み出して補正を行ってしまうというおそれがある。
本願発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、本発明の画像形成装置は、感光体と、前記感光体に静電潜像を形成するために光ビームを出射する光源と、複数の反射面を備える回転多面鏡と前記回転多面鏡を回転駆動する駆動手段とを有し、前記光源から出射される光ビームを前記回転多面鏡により前記感光体上に偏向走査する偏向走査手段と、前記回転多面鏡によって偏向走査された光ビームを受光したことに応じて検知信号を出力する検知手段と、前記光ビームが入射する反射面に応じた光量で前記光源から光ビームが出射されるように前記光ビームの光量を補正するための補正データを複数の参照データそれぞれに個別に対応させて記憶する記憶手段と、前記複数の反射面のうち隣り合う反射面によって反射された前記光ビームを受光したことによって前記検知手段から出力される検知信号の時間間隔である周期データと前記複数の参照データとの相関性を求め、該相関性に基づいて前記複数の反射面それぞれに対して前記複数の補正データを個別に対応付け、前記静電潜像を形成する際に前記光ビームが入射する反射面に対応する補正データを前記記憶手段から読み出し、当該補正データに基づいて前記光ビームの光量を補正する制御手段と、前記画像データに基づいて、前記制御手段によって補正された光量で前記光源から光ビームを出射させる光源駆動手段と、を有し、前記制御手段は、前記相関性に基づいて前記検知手段から出力された周期データを前記複数の反射面に対応させるように前記記憶手段に記憶させることによって前記参照データを更新することを特徴とする。
本発明の画像形成装置よれば、回転多面鏡の反射面が汚れた場合であっても、光ビームが入射する反射面に対応した補正データをメモリから読み出すことができる。
画像形成装置の概略図である。 (a)走査光学装置および感光ドラムを示す模式図と(b)半導体レーザが有する複数の発光源の配列を示す概略図である。 実施例1に係る画像形成装置のブロック図を示す図である。 面倒れを説明するポリゴンミラーの概略図である。 面倒れによって生じる走査線間隔のばらつきを説明するための感光ドラム概略図である。 実施例1においてCPUが実行する制御のフローチャートである。 実施例1においてCPUが実行する制御のフローチャートである。 実施例1においてCPUが実行する制御のフローチャートである。 実施例2に係る画像形成装置のブロック図を示す図である。 操作部の概略図である。 実施例2においてCPUが実行する制御のフローチャートである。
(実施例1)
図1は、本実施例に係る画像形成装置全体の概略断面図である。まず、図1を用いて、画像形成装置100および画像形成プロセスについて説明する。原稿読取装置101の原稿台102に載置された原稿が順次原稿台ガラス103の面上に搬送される。原稿の搬送にあわせるように、読取ユニット104の原稿照射用ランプ部105が点灯し、かつ読取ユニット104が図中の矢印X方向に移動しながら原稿に光を照射する。原稿からの反射光はミラー106、107、108を介してレンズ109を通過し、その後イメージセンサ部110に入射する。イメージセンサ部110に入射した原稿からの反射光は、図示しない画像メモリに一旦記憶され、その画像メモリから再び読み出された後、後述する走査光学装置111に入力される。走査光学装置111は画像信号に基づいて後述する走査光学装置からレーザ光を射出させる。反射ミラー等を介して1次帯電器112によって表面が均一に帯電された感光ドラム113(感光体)に導かれる。レーザ光によって露光された部分に帯電電位とは異なる電位の静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器114によってトナー像として現像される。上記静電潜像の形成タイミングと同期させて紙などの記録媒体を積載部115或いは116から搬送する。そして、転写部に配置された転写装置117によって上記現像されたトナー像を記録媒体に転写する。転写されたトナー像は定着装置118にて記録媒体上に定着された後、排紙ローラ119によって装置外部に排出される。転写後に感光体113の表面に残留したトナーをクリーナ120で清掃し、感光体113の表面を補助帯電器121で除電して、次の画像形成をする際に1次帯電器112において良好な帯電を得られるようにする。次いで、感光体113上の残留電荷を前露光ランプ122で消去する。以上の画像形成プロセスを繰り返すことで画像形成を行う。
続いて、本実施例の走査光学装置111について図2を用いて説明する。図2(a)は、本実施例に係る画像形成装置100に備えられる走査光学装置111と画像形成装置100に備えられる感光体113とを模式的に示した概略上面図である。偏向走査手段であるところの走査光学装置111は、半導体レーザ201、コリメータレンズ202、絞り203、回転多面鏡であるところのポリゴンミラー204、f−θレンズ等の光学素子群205、検知手段であるところのBeam Detector206(以下、BD206とする)を備える。走査光学装置に備えられる各要素は筐体207に収容される。
半導体レーザ201から射出されたレーザ光は、コリメータレンズ202及び絞り203によりほぼ平行光化され、所定のビーム径でポリゴンミラー204に入射する。ポリゴンミラー204は、回転駆動手段であるところのポリゴンミラー駆動部(後述する)によって図2中の矢印R方向に回転する。この回転に伴って、ポリゴンミラー204の反射面に入射した光ビームは感光ドラム上を矢印Y方向(感光ドラムの回転軸方向、主走査方向)に走査する。ポリゴンミラー204によって偏向走査されたレーザ光は、ポリゴンミラー204と感光ドラムとの間に設けられたf−θレンズを含む光学素子群205から集光作用を受ける。f−θレンズは走査の時間的な直線性を保証するような歪曲収差の補正を行う為に設けられており、f−θレンズを通過した光ビームは感光体113上に矢印Yの方向に等速で走査される。感光ドラム113は、後述するドラム駆動部によって回転駆動される。そのため、画像形成中はレーザ光の矢印Y方向への走査が矢印Z方向(回転方向、副走査方向)に繰り返し行われることになる。このように、レーザ光による主走査方向および副走査方向の走査を行うことにより感光ドラム113上に静電潜像を形成することができる。
BD206は、ポリゴンミラー204からの反射光を受光し、受光結果に基づいてBD信号を生成するセンサである。BD206は、主走査方向において、感光ドラムの上流側(走査開始側)に設けられている。このBD206がレーザ光を受光した結果を光電変換し、光電変換されたデータを所定の値に基づいてコンパレートすることによって検知信号としてのBD信号が生成される。
次に、半導体レーザ201について更に詳しく説明する。半導体レーザ201は複数の発光源(発光源201A、201B、201C、201D)を備える。図2(b)は、複数の発光源の配列を模式的に示したものである。それぞれの発光源は個別の画像データによって制御される。複数の発光源から出射されたレーザ光は、ポリゴンミラー204の同一の反射面によって反射される。従って、本実施例の画像形成装置は、1回の走査で感光体上の副走査方向に複数の発光源201A、201B、201C、201Dから出射された複数のレーザ光が感光ドラム上を同時に走査することができる。発光源201A、201B、201C、201Dから出射されたレーザ光は、図2(a)の矢印Z方向において感光ドラム上の異なる位置を走査する。なお、本実施例では、半導体レーザを例に説明するが、光源としては光ビームを出射するLEDを用いても良い。
図3は、本実施例に係る画像形成装置のブロック図である。本実施例の画像形成装置は、制御手段であるところのCPU301、BD206、画像データ入力部302、画像処理部303、記憶手段であるところのメモリ304、光源駆動手段であるところのレーザ駆動部305、光源であるところの半導体レーザ201を備える。また、本実施例の画像形成装置は、ポリゴンミラー駆動部306、ポリゴンミラー駆動モータ307、ドラム駆動部308、ドラム駆動モータ309を備える。メモリ304には、CPU301が実行する制御フローが記憶されており、CPU301は、その制御フローに基づいて画像データ入力部302、画像処理部303、メモリ304、レーザ駆動部305、ポリゴンミラー駆動部306、ドラム駆動部308を制御する。画像データ入力部302にはPCや読取装置などの外部装置から画像データが入力される。CPU301は、画像データ入力部302に画像データが入力されたことに応じて、ポリゴンミラー駆動部306、ドラム駆動部308それぞれに加速信号を出力する。ポリゴンミラー駆動部306は、それに応じてポリゴンミラー駆動モータ307の回転数を上げ、ドラム駆動部308は、ドラム駆動モータ309の回転数を上げる。また、CPU301は、ポリゴンミラー204の回転速度を減速させる必要が生じた場合、ポリゴンミラー駆動モータ307に対して減速信号を出力する。ポリゴンミラー駆動部306は、それに応じてポリゴンミラー駆動モータ307の回転数を減少させる。また、CPU301は、感光ドラム113の回転速度を減速させる必要が生じた場合、ドラム駆動部308に対して減速信号を出力する。ドラム駆動部308は、それに応じてドラム駆動モータ309の回転数を減少させる。CPU301は、ポリゴンミラー204および感光ドラム113の回転速度が安定したことに応じて、レーザ駆動部305に対して半導体レーザからレーザ光を出射させるための指示を送信する。
CPU301は、BD信号を検知した所定時間後に半導体レーザ201にレーザ光を出射させるようにレーザ駆動部305に駆動信号を出力する。このように、BD信号に基づいてレーザ光の出射タイミングを制御することによって、走査毎の主走査方向における画像書き出し位置を揃えている。また、CPU301は、BD信号の周期と所定の周期データとを比較し、比較結果に基づいてポリゴンミラーの回転速度を制御する。BD信号の周期が所定の周期よりも長い場合、CPU301は、ポリゴンミラー駆動部306に加速信号を出力する。一方、BD信号の周期が所定の周期よりも短い場合、CPU301は、ポリゴンミラー駆動部306に減速信号を出力する。BD206から出力されるBD信号のBD周期に基づいてポリゴンミラーの回転速度を制御する例について説明した。しかしながら、制御の応答性を考慮して、通常は生成されたBD信号を分周した分周信号を生成し、分周信号と所定の周期を比較し、比較結果に基づいてポリゴンミラーの回転速度の加減速制御を行う。
画像データ入力部302に入力された画像データは、CPU301からの指示によって画像処理部303に送信され、画像処理部303において所定の処理がなされる。補正された画像データは、レーザ駆動部305に送信される。一方、レーザ駆動部305は、CPU301からの指示に応じてメモリに記憶された補正データ(詳しくは後述する)を用いて半導体レーザ201の発光源201A、201B、201C、201Dそれぞれから出射するレーザ光の光量を補正する。例えば、レーザ駆動部305は、CPU301から半導体レーザ201を駆動するためのパルス信号のパルス幅を調整する指示を受け、補正データに基づいてパルス幅を調整する。レーザ駆動部305は、調整されたパルス信号と画像処理部303において処理された画像データとに基づいて半導体レーザからレーザ光を出射させる。なお、レーザ駆動部305は、CPU301からの半導体レーザ201から出射する光ビームの光量を調整する指示を受けたことに応じて図示しない電源から半導体レーザ201に供給する駆動電流を調整し、レーザ光の光量を調整するようにしても良い。レーザ駆動部305は、調整された光量と画像処理部303において処理された画像データとに基づいて半導体レーザ201からレーザ光を出射させる。
ここで、ポリゴンミラー204の複数の反射面毎に半導体レーザ201の発光源201A、201B、201C、201Dそれぞれの光量を変更する方法について説明する。上述したように、ポリゴンミラー204の複数の反射面はそれぞれ反射率が異なる。そのため、反射後の光量が均一になるようにレーザ光が入射する反射面毎にレーザ光の光量を補正する。
また、ポリゴンミラー204の複数の反射面は回転軸204aに対してそれぞれ異なる倒れ量(面倒れ量)を有する。図4は、面倒れを説明するための図である。ポリゴンミラー204は、回転軸204Aを中心に回転する。図4(a)(b)中の矢印は、反射面に入射するレーザ光と反射したレーザ光の光路を表している。本実施例では、説明を簡易にするために、入射するレーザ光の光路と反射するレーザ光が重なる光路であることを理想の光路とする。
図4に示すように、反射面M(図4(a))および反射面N(図4(b))は、回転軸204Aに対して傾斜しており、それぞれ回転軸に対する倒れ量が異なる。そのため、反射後の光路が両反射面で異なる。それによって、図5に示すように感光ドラム上に形成される走査線の間隔にばらつき(疎密)が生じる。図5(a)は、反射面Mの隣に反射面Nが設けられ、反射面Nが反射面Mよりも回転方向下流側に設けられている場合に感光体上に形成される走査線を模式的に表した図である。図5(a)中のライン1からライン4は、発光源201A、201B、201C、201Dから出射されたレーザ光が反射面Mによって反射されて1回の走査で形成された走査線であり、ライン5からライン8は、反射面Nによって反射されて1回の走査で形成された走査線である。ライン1からライン4における隣り合う走査線の間隔およびライン5からライン8における隣り合う走査線の間隔は、図2(b)に示した複数の発光源201A、201B、201C、201Dの配列間隔に依存するため一定である。それに対して、ライン4とライン5との間隔は面倒れの影響を受けるため、走査線の間隔が狭くなる。ライン4とライン5との間隔が狭いため、この部分の濃度が高くなる。
一方、図5(b)は、反射面Mの隣に反射面Nが設けられ、反射面Mが反射面Nよりも回転方向下流側に設けられている場合に感光ドラム上に形成される走査線を模式的に表した図である。ライン1からライン4における隣り合う走査線の間隔およびライン5からライン8における隣り合う走査線の間隔は、図2(b)に示した複数の発光源の配列間隔に依存するため一定である。しかしながら、ライン4とライン5との間隔は面倒れの影響を受けるため、走査線の間隔が広くなる。ライン4とライン5との間隔が広いため、この部分の濃度が低くなる。
このように面倒れの影響によって画像濃度にむらが生じる。このような画像濃度のむらをレーザ光の光量を調整することによって補正することができる。例えば、図5(a)のように走査線の間隔が狭くなる部分が生じる場合、走査線の間隔が狭くなる部分を構成するライン4、ライン5を形成するレーザ光の少なくとも一方の光量を減少させる。つまり、反射面Mで反射されるレーザ光を出射する際にライン4を走査する光源201D(図2(b)参照)の光量を減少させるか、または反射面Nで反射されるレーザ光を出射する際にライン5を走査する光源201A(図2(b)参照)の光量を減少させる。光源201D、光源201Aの両方の光量を減少させるように制御しても良い。
一方、図5(a)のように走査線の間隔が広く部分が生じる場合、走査線の間隔が広くなる部分を構成するライン4、ライン5の少なくとも一方を形成するレーザ光の光量を増加させる。つまり、反射面Mで反射されるレーザ光を出射する際にライン4を走査する光源201Dの光量を増加させるか、反射面Nで反射されるレーザ光を出射する際にライン5を走査する光源201Aの光量を増加させる。このように反射面毎に異なるレーザ光の光量を制御することによって、濃度のむらが視覚的に目立たないようになる。光量の補正は、CPU301がメモリ304に記憶された補正データをメモリから読み出し、その補正データによって入力画像データを補正する。
メモリ304には、半導体レーザ201の発光源201A、201B、201C、201Dそれぞれから出射されるレーザ光の光量を補正するための補正データが記憶されている。この補正データは、反射面毎の反射率の差を補正するためのデータである。例えば、ポリゴンミラーの第1面より第2面の方が反射率が低いことが工場出荷時にわかっている場合には、反射率の差による濃度むらの発生を抑制するために反射後の光量差を補正する必要がある。そのため、第2面に入射させるレーザ光の光量を第1面に入射させるレーザ光の光量よりも高くなるように半導体レーザを制御する。或いは、第2面に入射させるレーザ光の光量を第1面に入射させるレーザ光の光量よりも低くなるように半導体レーザを制御する。メモリ304には、この光量補正を行うための補正データが記憶されている。なお、メモリ304に記憶させる補正データは、光量を補正することによって面倒れの影響によって画像に生じる濃度のむらを補正するためのデータであっても良い。
上記の補正データは、ポリゴンミラー204の各反射面固有の補正データである。即ち、表1に示すように、メモリ304には、ポリゴンミラー204のA面に入射させるレーザ光の光量を補正する補正データa、B面に入射させるレーザ光の光量を補正する補正データb、C面に入射させるレーザ光の光量を補正する補正データc、D面に入射させるレーザ光の光量を補正する補正データd、E面に入射させるレーザ光の光量を補正する補正データeが記憶されている。第A面に入射させるレーザ光を出射させる場合、CPU301は、メモリ304から補正データaを読み出し、発光源201A、201B、201C、201Dから出射されるレーザ光の光量を補正データaによって補正する。レーザ駆動部305は、画像処理部303で補正された画像データに基づいて補正された光量のレーザ光を出射する。
Figure 2011104814
レーザ光を反射させる反射面に応じて半導体レーザ201から出射させるレーザ光の光量を補正するためには、ポリゴンミラー204が回転した状態において、レーザ光が複数の反射面のうちいずれの反射面に入射するかを特定する必要がある。以下では、BD信号の周期データを用いることによって、レーザ光がポリゴンミラーの複数の反射面のうちいずれの反射面に入射するかを特定する方法について説明する。
A面、B面、C面、D面、E面の5つの反射面を有するポリゴンミラー204を例に説明する。ポリゴンミラー204が回転している場合、レーザ光はポリゴンミラー204の反射面であるA面、B面、C面、D面、E面に順次で入射し、E面の後に再びA面に入射する。CPU301は、画像データが入力されたことに応じてポリゴンミラー204が所定の回転速度で回転されるように駆動モータを制御する。ポリゴンミラー204が所定の回転速度で回転されていると判定されたことに応じて、CPU301は、BD206にレーザ光が入射するタイミングで半導体レーザ201の発光源201A、201B、201C、201Dの少なくとも一つからレーザ光を出射させる。例えば、ポリゴンミラー204が一定の速度で回転している状態において、CPU301は、半導体レーザ201の発光源201Aを連続的に点灯させて少なくとも一つのBD信号を生成させる。そして、半導体レーザ201Aから出射されたレーザ光がポリゴンミラーの反射面によって反射されたときにBDに入射するように、得られたBD信号から所定の時間が経過する毎にレーザ光を出射させる。そして、CPU301は、BD206に入射するレーザ光に基づいて生成されるBD信号を図示しないカウンタにカウントさせる。このカウンタは反射面の数に対応させるように0から4までカウントし、4までカウントされた場合、次のBD信号をカウントする際にカウント値を0に戻す。
それと同時に、CPU301は、ある面によって反射されたレーザ光によって生成されるBD信号の出力タイミングとその面の隣の面によって反射されたレーザ光によって生成されるBD信号の出力タイミングとの差分である時間間隔(以下、周期データとする)を取得する。ポリゴンミラーが5面の反射面を有するので、CPU301は5つの周期データを取得し、5つの周期データに対してカウンタによってカウントされたカウント値を割り当てる。以下、5つの周期データをT0、T1、T2、T3、T4と表す。なお、T0からT4の数字はカウント値に対応するものとする。
表2に示すように、メモリ304に記憶された上記の補正データa、b、c、d、eには、それぞれ参照周期データTrefa、Trefb、Trefc、Trefd、Trefeが割り当てられている。CPU301は、上記で取得した5つの周期データとメモリ304に記憶された5つの参照周期データとの相関性を算出する(詳しくは後述する)。上述したとおり、5つの周期データそれぞれにはカウント値が割り当てられる。CPU301は、BD信号から得られた周期データと上記参照周期データとの相関性を算出し、その相関性の比較結果に基づいて複数の補正データa、b、c、d、eとBD信号のカウント値とを対応させる。その後、CPUは、BD信号のカウント値に対応した補正データをメモリから読み出し、その補正データによって光量を補正する。例えば、補正データaにカウント値0、補正データbにカウント値1、補正データcにカウント値2、補正データdにカウント値3、補正データeにカウント値4が割り当てられたとする。カウンタがBDから出力されるBD信号を「1」とカウントした場合、CPUはメモリから補正データbを読み出し、補正データbによって出射するレーザ光の光量を補正する。次に、カウンタがBD信号を「2」とカウントするので、CPUはメモリ304から補正データcを読み出す。そして、読み出された補正データcによって出射するレーザ光の光量を補正する。
Figure 2011104814
以下において、BD信号から得られた周期データと上記参照周期データとの相関性の比較方法について述べる。本実施例のメモリには、参照周期データとしてTrefa=527.481238(μsec)、Trefb=527.4858679(μsec)、Trefc=527.4377797(μsec)、Trefd=527.496468(μsec)、Trefe=527.4952669(μsec)が記憶されている。これらの参照周期データは、装置組立時にポリゴンミラーごとにデータが取られる。そのデータが参照周期データとしてメモリに記憶される。また、BD信号から得られる5つの周期データがそれぞれ、T0=527.4447797(μsec)、T1=527.501468(μsec)、T2=527.4952669(μsec)、T3=527.473238(μsec)、T4=527.473238(μsec)であるとする。本実施例の画像形成装置は、BD信号の立下りから立ち上がりまでの基準クロック信号数をカウントする第2のカウンタ(図示せず)を有し、CPU301はそのカウント値から上記周期データを算出する。
続いて、CPU301は、以下の演算式1〜5に参照周期データTrefa、Trefb、Trefc、Trefd、Trefeおよび周期データT0、T1、T2、T3、T4の各値を代入し、演算を行う。以下の5つの演算式は、参照周期データTrefa、Trefb、Trefc、Trefd、Trefeと周期データT0、T1、T2、T3、T4とのそれぞれの組合せの相関性を比較するための演算式である。ここでの組合わせとは、以下の演算式中の絶対値に括られたデータ同士の組合せを意味している。例えば、演算式1では、TrefaとT0、TrefbとT1、TrefcとT2、TrefdとT3、TrefeとT4、のように値を組合せ、演算式に基づいてその組合せの相関性を演算する。CPU301は、以下の演算式による演算結果のうち最も値が小さくなる組合せが最も相関性が高い組合せと判定する。
(演算式1)=|Trefa−T0|+|Trefb−T1|+|Trefc−T2|+|Trefd−T3|+|Trefe−T4|
(演算式2)=|Trefa−T1|+|Trefb−T2|+|Trefc−T3|+|Trefd−T4|+|Trefe−T0|
(演算式3)=|Trefa−T2|+|Trefb−T3|+|Trefc−T4|+|Trefd−T0|+|Trefe−T1|
(演算式4)=|Trefa−T3|+|Trefb−T4|+|Trefc−T0|+|Trefd−T1|+|Trefe−T2|
(演算式5)=|Trefa−T4|+|Trefb−T0|+|Trefc−T1|+|Trefd−T2|+|Trefe−T3|
参照周期データおよび周期データのそれぞれを上記の演算式に代入すると、(演算式1)=0.146175(μsec)、(演算式2)=0.128636(μsec)、(演算式3)=0.024(μsec)、(演算式4)=0.128636(μsec)(演算式5)=0.130175(μsec)となる。CPU301は、上記の5つの演算結果のうち値が最も小さくなる演算式3の演算結果に基づいて、TrefaとT2、TrefbとT3、TrefcとT4、TrefdとT0、TrefeとT1の組合せの相関性が最も高いと判定する。この判定結果に基づいて、CPU301は、カウント値が「0」の場合、補正データdをメモリ304から読み出し、カウント値が「1」の場合、メモリ304から補正データeを読み出す。また、カウント値が「2」の場合、補正データaをメモリ304から読み出し、カウント値が「3」の場合、メモリ304から補正データbを読み出し、カウント値が「4」の場合、メモリ304から補正データcを読み出す。
次に、上記の制御を行うためにCPU301が実行する制御フローについて説明する。まず画像データが入力されたことに応じて、CPU301は、画像形成に先立って以下のステップS601〜606において周期データに割り当てられるカウント値と補正データとの対応付けを行う。画像データが入力されると、CPU301は、ポリゴンミラー204の回転速度が所定の速度になるようにポリゴンミラー204の回転速度の制御を開始する(ステップS601)。CPU301は、ポリゴンミラー駆動部307からの信号、BD信号の周期等に基づいてポリゴンミラー204が所定の回転速度で回転しているか否かを判定する(ステップS602)。ステップS602において、ポリゴンミラー204が所定の回転速度で回転していないと判定された場合、ステップS601に戻り、加減速制御を行う。ステップS602において、ポリゴンミラー204が所定の回転速度で回転していると判定された場合、CPU301はBD信号のカウントを開始する(ステップS603)。CPU301は、BD信号を0〜4までカウントし、4までカウントされたところで次のBD信号をカウントするときにカウント値を0にリセットし、再び0からカウントする。
続いて、CPU301は、BD信号から5つの周期データを取得し、それぞれの周期データに対してステップS603で得られたカウント値を割り当てる(ステップS604)。例えば、CPU301は、周期データT0に対してはカウント値「0」、周期データT1に対してはカウント値「0」のように、それぞれの周期データの順番応じて周期データに順次カウント値を割り当てる。
そして、CPU301は、上述した演算式に基づいて周期データと参照周期データとの間の複数の組合わせの相関性を算出(ステップS605)。CPU301は、ステップS605において算出される相関性を比較し、相関性が最も高い組合せに基づいてBD信号のカウント値と補正データとの対応付けを行う(ステップS606)。そして、CPU301は、カウント値に対応した補正データをメモリ304から読み出し、読み出された補正データに基づいて光量を補正する(ステップS607)。画像データに基づいて光源からレーザ光を出射させるように駆動部に駆動信号を出力し、画像を形成する(ステップS608)。続くステップS609において、CPU301が画像形成を終了していると判定した場合、画像形成を終了し、画像形成が終了していない場合、ステップS607に戻り、画像形成を継続する。
次に、ステップS604における周期データの取得方法について図7を用いて説明する。ポリゴンミラー駆動モータ307を加減速制御することによってポリゴンミラー204を略一定の回転速度で回転させているが、ポリゴンミラー204の回転速度は微小に変化している。そのため、ポリゴンミラー204が1回転する間に得られるBD信号のみから周期データを取得すると、周期データに回転速度変動分が含まれることになる。そこで、その回転速度の変動による周期データのばらつきを抑制するために、ポリゴンミラー204が複数回回転している間に得られるBD信号から周期データを取得する。本実施例では、ポリゴンミラー204が32回転する間に得られるBD信号から周期データを取得する例について説明する。
本実施例の画像形成装置のCPU301は、周期データを保持するためのレジスタ1から5を備える。まず、CPU301は、レジスタ1から5をクリアする(ステップS701)。そして、ステップS603でのBD信号のカウント値に基づいて、周期データをレジスタ1から5それぞれに加算していく(ステップS702)。例えば、カウント値が「0」の場合、カウント値「0」に対応する周期データをレジスタ1に加算する。ポリゴンミラーが1回転した後、再びカウンタがBD信号を「0」とカウントした場合、そのカウント値に対応する周期データをレジスタ1に保持された周期データに加算する。このように、1回転する度にカウント値に応じてレジスタ1から5それぞれに周期データが加算される。続いて、CPU301は、レジスタ1から5への周期データの入力が開始されてからポリゴンミラーの回転数が32回転(所定数の回転)したか否かを判定する(ステップS703)。この工程は、レジスタへの周期データの加算を開始してからのBD信号をカウンタ2を用いてBD信号のカウント値をカウントさせる。CPU301は、そのカウント値AがA<160であれば、ポリゴンミラーの回転数が32回転に達していないと判定し、ステップS702に戻り制御を継続させる。一方、カウント値がA=160である場合、次のステップS704に進む。ステップS704において、CPU301は、レジスタ1から5に記憶された周期データの加算値を回転数で除算処理して平均値を算出する(平均化処理)。以上の制御を行うことによって、ポリゴンミラー204の回転速度のばらつきの影響を低減させた周期データを取得することができる。
このように、反射面に対応する補正データをメモリ304から読み出すことによって画像の質の劣化を抑制することができる。しかしながら、BD周期を用いることによってメモリ304から補正データを読み出す上記の制御方法を用いると、次のような課題が生じるおそれがある。走査光学装置200は内部に粉塵が混入しないように筐体207は内部を密閉する構造になっているが、粉塵の混入を完全に防止することはできない。経時に伴い走査光学装置200の内部の粉塵の量が増えると、回転時に生じる気流によって粉塵が巻き上げられ、その粉塵がポリゴンミラー204の反射面に付着する。その粉塵による反射面の汚れによって、正確に上記の周期データを得ることができなくなるおそれがある。即ち、BDの受光結果をコンパレートしBD信号を生成するため、反射面の汚れによってBD受光結果が変化するとBD信号の立ち上がり、立ち下がりが変化する。それによって、各反射面に対する補正データの決定が正確に行えないおそれがある。
例えば、上述したようにT0に対応する反射面に入射するレーザ光の光量を補正データcで補正するのが望ましい場合を考える。この場合に、ポリゴンミラー204の反射面が汚れている場合に検出されるBD信号の周期データがそれぞれT0=527.4597797(μsec)、T1=527.486468(μsec)、T2=527.5252669(μsec)、T3=527.443238(μsec)、T4=527.481869(μsec)であったとする。このときの演算式の結果はそれぞれ、(演算式1)=0.176175(μsec)、(演算式2)=0.156234(μsec)、(演算式3)=0.104(μsec)、(演算式4)=0.176234(μsec)(演算式5)=0.100175(μsec)となる。5つの演算結果の最小値は演算式5となる。すると、本来T0に対応する反射面に入射するレーザ光の光量を補正データcで補正するのが望ましいにも関わらず、CPU301はT0に対応する反射面に入射するレーザ光の光量を補正データeで補正してしまう。このように、反射面を補正データとのミスマッチが生じることによって画質の低下が生じるおそれがある。
上記の課題を解決するために、本実施例の画像形成装置は複数の補正データそれぞれに対応付けられた参照周期データを更新する構成を備えることを特徴とする。本実施例の画像形成措置に備えられるCPU301は、BD信号から得られた周期データを新たな参照データとしてメモリ304に記憶させる。このように参照周期データを更新することによってポリゴンミラーの反射面が汚れた場合であっても、カウント値と補正データとのマッチングを正確に行うことができる。参照周期データを更新するタイミングは、画像形成装置の電源がオンされた直後、所定枚数に画像形成された場合、画像形成が終了してから所定時間経過した後等が挙げられる。以下では、所定枚数の記録媒体に画像形成されたことに応じて、参照周期データを更新し、その後画像形成を開始する画像形成装置を例に本実施例を説明する。
図8は、メモリ304に記憶された参照周期データを更新する際にCPU301が実行する制御フローである。ステップS801からS806については図6のステップS601からS606と同様の工程であるので説明を省略する。なお、図8の制御フローのステップS801からS806は、図6に記載の制御フローのステップS601からS606の制御と同時に行われる。
CPU301は、ステップS805で行われたBD信号のカウント値と補正データとの対応付けに基づいて、カウント値を補正データに割り当て、新たな参照周期データとしてステップS804で取得された周期データをメモリ304に記憶させる(ステップS807)。CPU301は、参照周期データが更新されたことに応じて本制御フローを終了させる。
以上、説明したように上記の補正データに対応する参照周期データを更新可能な構成としたことによって、ポリゴンミラー204の反射面が汚れた場合であっても参照周期データと周期データとの相関性の比較を正確に行うことができる。それによって、ポリゴンミラー204の反射面が汚れた場合であっても、メモリ304から誤った補正データを読み出すことを抑制することができる。
(実施例2)
実施例1では、メモリ304に記憶された参照周期データを更新することで、メモリ304から誤った補正データが読み出されることを抑制することができる構成について説明した。しかしながら、汚れが進行していくと反射光量が低下し、画像濃度が薄くなるという画像不良が発生する可能性が生じる。その場合、サービスマンによってポリゴンミラーの反射面の清掃を始めとする走査光学装置内の清掃を行うか、走査光学装置の交換が必要となる。本実施例の画像形成装置は、工場出荷時に記憶された参照周期データと更新された参照周期データとを比較し、両データの差分が所定値以上になった場合、走査光学装置の清掃、または走査光学装置の交換を促す情報を表示部に表示する構成を有する。以下、その構成について説明する。
図9は、本実施例の画像形成装置のブロック図である。実施例1と異なる点は、第1のメモリであるところのメモリ304に対して、第2のメモリであるところのメモリ901を備える点である。また、操作部902が備えられている点も第1の実施例と異なる。メモリ304は、データを書き換え可能なメモリである。メモリ901は書き換え可能なメモリであってもよいし書き換え不可能なメモリであっても良い。図10は、操作部902の概略図である。操作部902には表示部903およびキー入力部904が備えられている。その他の実施例1と同じ部分は同じ番号で表しているため、詳細な説明は省略する。
メモリ901には、工場出荷時にメモリ304に記憶された参照周期データ(以下、基準周期データとする)が記憶されている。実施例1で説明したように、メモリ304に記憶された参照周期データは更新されるのに対して、メモリ901に記憶された基準周期データはポリゴンミラー204、走査光学装置200が交換された場合を除いて原則的に更新されない。
CPU301は、メモリ304の参照周期データが更新される度に更新された周期データと基準周期データとの差分を算出する。ポリゴンミラー204の反射面の汚れが進行した場合、反射光量が低下するため、差分が大きくなる。また、ポリゴンミラー駆動モータ307の劣化が進むことによっても差分が大きくなる。そこで、CPU301は、算出された差分が所定値以上になった場合、走査光学装置200の交換、または清掃を促す情報を表示部903に表示させる。
上記の基準周期データをTd1、Td2、Td3、Td4、Td5とする。CPU301は、以下の演算式6に基準周期データおよび更新された参照周期データの各値を代入する。
(演算式6)=|Td1−Trefa|+|Td2−Trefb|+|Td3−Trefc|+|Td4−Trefd|+|Td5−Trefe|
上記演算式6による演算結果が所定値以下(所定値α以下)にならない場合、CPU301は上記の情報を表示部に表示させる。
以下において、CPU301が実行する本実施例の制御フローを図11用いて説明する。ステップS1101からステップS1107までは図9のステップS901からステップS907までと同一の制御フローであるので、説明を省略する。ステップS1108において、CPU301は、メモリ304の参照周期データが更新される度に更新された周期データと基準周期データとの差分を演算式6に基づいて算出する。差分と所定値αとを比較し(ステップS1109)、差分が所定値αよりも大きいと判定した場合、CPU301は走査光学装置の清掃、または交換を促す情報を表示部903に表示させる(ステップS1110)。その後、CPU301は、ユーザによって表示部903に表示された当該情報が解除されたか否かを判定し(ステップS1111)、表示部903に表示された当該情報が解除されたと判定された場合、画像データに基づく画像形成を行う(ステップS1112)。その後、CPU301は、入力画像データに基づく画像形成が終了したか否かを判定し(ステップS1113)、画像形成が終了した場合、本制御を終了させる。一方、画像形成が終了していない場合、ステップS1113に戻り制御を継続する。一方、ステップS1111において表示部903に表示された当該情報が解除されない場合、画像形成を禁止し、所定時間経過後が本制御を終了させる。ステップS1109において、差分が所定値よりも小さいと判定された場合、CPU301は、制御をステップS1112に進め、画像データに基づく画像形成を行う。
なお、ユーザは上記の表示部903に表示された清掃、または交換を促す情報の表示の解除をキー入力部などによって容易に行うことができる。ユーザが、ポリゴンミラー204の清掃、または交換の必要がないと判断した場合、表示を解除し、画像形成を開始させることができる。
なお、本実施例では、基準周期データを工場出荷時にメモリ304、メモリ901に参照周期データ、基準周期データをそれぞれ記憶させる例について説明した。実施例はこれに限られるものではなく、工場出荷後の画像形成装置設置時、ポリゴンミラー清掃時、走査光学装置交換時にポリゴンミラーを回転駆動して得られた周期データを、メモリ304、メモリ901に参照周期データ、基準周期データとして記憶させるようにしても良い。また、メモリ304とメモリ901とに記憶させたデータを一つのメモリで記憶させるようにしても良い。
また、本実施例では、更新される前の参照周期データと更新された後の参照周期データとを比較し、両データの差分が所定値以上になった場合、走査光学装置の清掃、または交換を促す情報を表示部に表示する構成について説明した。それに対して、周期データとメモリに記憶された参照周期データとを比較し、差分が所定値以上になる、または相関性が得られない場合、走査光学装置の清掃、または交換を促しても良い。
以上説明したように、ポリゴンミラーの汚れの進行度をBD信号の周期データを用いて判定することによって、ポリゴンミラーの清掃、または交換を促す情報をユーザに報知することができる。
204 ポリゴンミラー
301 CPU
305 レーザ駆動部
304 メモリ

Claims (5)

  1. 感光体と、
    前記感光体に静電潜像を形成するために光ビームを出射する光源と、
    複数の反射面を備える回転多面鏡と前記回転多面鏡を回転駆動する駆動手段とを有し、前記光源から出射される光ビームを前記回転多面鏡により前記感光体上に偏向走査する偏向走査手段と、
    前記回転多面鏡によって偏向走査された光ビームを受光したことに応じて検知信号を出力する検知手段と、
    前記光ビームが入射する反射面に応じた光量で前記光源から光ビームが出射されるように前記光ビームの光量を補正するための補正データを複数の参照データそれぞれに個別に対応させて記憶する記憶手段と、
    前記複数の反射面のうち隣り合う反射面によって反射された前記光ビームを受光したことによって前記検知手段から出力される検知信号の時間間隔である周期データと前記複数の参照データとの相関性を求め、該相関性に基づいて前記複数の反射面それぞれに対して前記複数の補正データを個別に対応付け、前記静電潜像を形成する際に前記光ビームが入射する反射面に対応する補正データを前記記憶手段から読み出し、当該補正データに基づいて前記光ビームの光量を補正する制御手段と、
    前記画像データに基づいて、前記制御手段によって補正された光量で前記光源から光ビームを出射させる光源駆動手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記相関性に基づいて前記検知手段から出力された周期データを前記複数の反射面に対応させるように前記記憶手段に記憶させることによって前記参照データを更新することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、所定枚数の記録媒体に画像形成されたことに応じて、前記記憶手段に記憶された前記参照データを更新することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記周期データに基づいて回転多面鏡が所定の回転速度で回転しているか否かを検出し、前記回転多面鏡が所定の回転速度で回転していると検出したことに応じて、前記回転多面鏡が所定の回転速度で回転しているときに得られる前記周期データと前記記憶手段に記憶された参照データとの相関性を求めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記周期データを取得するために前記回転多面鏡を複数回回転させ、前記回転多面鏡を該複数回回転させることによって得られた前記それぞれのカウント値に対応する複数の前記時間間隔の平均値を前記周期データとして前記相関性を求めることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記偏向走査手段の交換を促す情報、または清掃を促す情報を表示する表示手段を有し、
    前記制御手段は、更新する前に前記記憶手段に記憶された参照データと前記周期データとの差分の値が所定値以下になる場合、前記複数の反射面のうち隣り合う反射面によって反射された前記光ビームを受光したことによって前記検知手段から出力される検知信号の時間間隔である周期データと前記複数の参照データとの相関性を求め、該相関性に基づいて前記複数の反射面それぞれに対して前記複数の補正データをそれぞれ対応付け、前記静電潜像を形成する際に前記光ビームが入射する反射面に対応する補正データを前記記憶手段から読み出し、当該補正データに基づいて前記光ビームの光量を補正し、
    前記制御手段は、更新する前に前記記憶手段に記憶された参照周期データと前記周期データとの差分の値が所定値以下にならない場合、前記表示手段に前記偏向走査手段の交換を促す情報、または清掃を促す情報を表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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