JP2007052257A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007052257A
JP2007052257A JP2005237601A JP2005237601A JP2007052257A JP 2007052257 A JP2007052257 A JP 2007052257A JP 2005237601 A JP2005237601 A JP 2005237601A JP 2005237601 A JP2005237601 A JP 2005237601A JP 2007052257 A JP2007052257 A JP 2007052257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main scanning
scanning line
image
density
transfer voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005237601A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Sakamoto
辰夫 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2005237601A priority Critical patent/JP2007052257A/ja
Publication of JP2007052257A publication Critical patent/JP2007052257A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】 駆動系の部品の磨耗などが原因となる濃度むらの抑制を容易とする。
【解決手段】 主走査ラインごとの転写電圧の補正値を設定するときには、濃度測定用のパターン画像に応じて感光ドラムを露光して形成したトナー像を形成して、このトナー像の主走査ラインごとの濃度値を、第二中転写体上でADCセンサを用いて検出する。また、濃度値を検出したトナー像は、クリーニング処理して第二中間転写体上から除去する(ステップ200〜210)。この後、濃度が変化している主走査ラインに対して補正値を設定すると共に、転写電圧が徐々に変換するように該当主走査ラインを中心とした所定範囲の主走査ラインに対しても補正値を設定し、設定した補正値をメモリに格納する(ステップ212〜222)。この設定値に基づいて主走査ラインごとに転写電圧を制御することにより、バインディングを防止することができる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいはこれらの機能を併せ持つ複合機などの電子写真プロセスによって画像を形成する画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリあるいはこれらの機能を併せ持つ複合機などの画像形成装置には、電子写真プロセスを適用して画像形成を行うものがある。このような画像形成装置では、像担持体として設けている感光ドラムへ、レーザ光を走査しながら照射して形成した潜像に対して、トナー現像を行うことにより、顕像化する。
ところで、画像形成装置では、振動や部品の経時劣化などによりバンディングが生じ、このバンディングにより濃度むらなどの画像品質の低下が生じる。このバンディングによる濃度むらを低減するための方法としては、プリンタドライバー側でデータを解析してソフトウェア的に調整する方法や、駆動系などを制御したり、像担持体を走査露光するときのレーザ光の光量を可変する方法などがある(例えば、特許文献1、特許文献2。)。
特許文献1では、互いにパラメータの異なる複数のスクリーンを設定し、出力画像の濃度分布や像担持体の回転速度分布などから、速度変動を推定し、入力された画像データに適用するスクリーンを選択するように提案している。
また、特許文献2では、画像出力装置本体又は、出力画像に周期的な濃度むらを発生しうる部品などに振動部材を取り付けるか、中間転写体や発光阻止に温度調整手段を取り付けるなどして、バンディングの発生源からバンディングの原因を取り除くように提案している。
一方、印刷済みの試料用紙を測定対象として、試料用紙の任意方向における連続多点の濃度分布を算出し、算出された濃度分布の濃度の周波数成分から試料用紙のバンディングを定量化することが提案されている(特許文献3参照。)。
また、インクジェット方式を適用している画像形成装置では、インクのにじみに起因して発生するバンディングがあり、このバンディングは一方のバンド側にずれて濃度上昇を生じさせる。ここから、隣接する領域が未記録の領域に限定して、該当領域の記録濃度を下げることによりバンディングを防止する提案がなされている(例えば、特許文献4参照。)。
しかしながら、これらの提案の何れにおいても、用紙に所定の画像を形成し、形成した画像をスキャンするなどして取得した濃度データを用いるため、濃度データを取得し、取得したデータを入力して各パラメータを決定するなどし、さらに、装置の調整などを行う必要があり、煩雑で時間効率の悪い作業を強いられることになる。
また、ギアなどの磨耗系部品の劣化などが影響して発生するバンディングに対しては、バンディングを解消するように調整したとしても、時間経過に伴って再発するため、所定の期間をおいて調整作業を繰り返さなければならない。
特開平10−221903号公報 特開平11−194570号公報 特開平11−148899号公報 特開2003−62984号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、部品等の経年変化などが起因して発生するバンディングによる濃度むらの解消を容易とした画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、画像データに応じて光ビームを主走査しながら像担持体を副走査方向に移動することにより像担持体を走査露光して形成した画像を、中間転写体に転写し、該中間転写体と転写ロールの間で記録媒体を挟持して、転写ロールに所定の転写電圧を印加することにより前記画像を前記記録媒体に転写して、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記中間転写体に形成される所定画像の主走査ラインごとの濃度を検出可能とする検出手段と、前記検出手段に対向する前記画像の主走査ラインを特定するカウント手段と、前記カウント手段の出力に基づいて前記検出手段の検出値を取り込むことにより前記主走査ラインごとの画像の濃度値を取得する検出制御手段と、前記検出制御手段によって取得される前記主走査ラインごとの濃度値から、各主走査ラインの濃度値を所定範囲とする主走査ラインごとの前記転写電圧を設定する設定手段と、前記主走査ラインごとの前記転写電圧を記憶して保持可能とする記憶手段と、前記設定手段の設定に基づいて前記記憶手段に記憶される前記主走査ラインごとの前記転写電圧を更新する更新手段と、前記中間転写体から前記記録媒体へ画像を転写するときに、前記記憶手段に記憶された前記転写電圧に基づいて前記主走査ラインごとの前記転写電圧を設定する転写電圧設定手段と、前記設定手段に基づいて前記主走査ラインごとの前記転写電圧を制御する転写電圧制御手段と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、中間転写体に所定のトナー像を形成しようとするときの主走査ラインごとのトナー像の濃度を検出手段によって検出する。このとき、カウント手段によってカウントされる主走査ラインごとに検出手段の検出値を読み込むことにより、自動的に主走査ラインごとの画像濃度を取得することができる。
設定手段は、取得した主走査ラインごとの濃度値から、各主走査ラインの画像濃度が所定範囲となる主走査ラインごとの転写電圧を設定し、記憶手段に記憶される主走査ラインごとの転写電圧を更新する。
このように更新した転写電圧に基づいて、主走査ラインごとの転写電圧を制御することにより、副走査方向に沿った濃度むらを防止することができる。
このときに、測定制御手段を設けることにより、主走査ラインごとの濃度値を自動的に取得できるので、副走査方向に沿った転写電圧の設定までを自動化することが可能となる。
このような本発明に適用する検出手段としては、中間転写体のトナー像の濃度を取得するものであれば任意の構成を適用できるので、該当検出手段を特別に設ける必要が無くなる。
また、中間転写体のトナー像の濃度測定は、中間転写体像のトナー像の濃度を直接検出するものに限らず、例えば、走査露光によって像担持体に形成される静電潜像の電位を測定するものであっても良い。
また、本発明は、前記検出手段によって濃度が検出された前記主走査ラインの画像を前記中間転写体から除去する除去手段を含むことを特徴とする。
この発明によれば、トナー像の濃度測定を行ったときに、中間転写体のトナー像を、クリーニング手段によって除去する。
これにより、濃度測定のための画像を記録媒体に記録する必要がなくなり、濃度測定がより簡略になる。
このような本発明においては、前記設定手段が、基準値と主走査ラインごとの前記濃度値を比較し、比較結果に基づいて濃度値を前記所定範囲とする前記転写電圧の補正値を設定し、前記記憶手段に記憶された前記主走査ラインごとの前記補正値が更新されることを特徴とする。
この発明によれば、濃度変化が大きい主走査ラインに対してのみ、転写電圧が補正されるように補正値を設定する。これにより、該当主走査ラインに対してのみ、設定された補正値に応じて転写電圧を補正すればよいので、転写電圧の制御が容易となる。
また、このときには、前記記憶手段に前記転写電圧の補正が必要な前記主走査ラインの前記補正値が記憶されるものであれば良い。
また、本発明は、前記転写電圧が前記補正の必要な前記主走査ラインを中心に段階的に変化するように、前期補正の必要な前記主走査ラインを含む所定範囲の主走査ラインのそれぞれに対して補正値を設定することを特徴とする。
この発明によれば、転写電圧の補正が必要な主走査ライン、すなわち、濃度むらを生じさせている主走査ラインを含む所定範囲の主走査ラインに対して、補正値を設定する。
これにより、転写電圧の制御が容易となると共に、副走査方向に沿った濃度変化を滑らかにすることが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、主走査ラインごとのトナー像の濃度値の取得の自動化が可能となるので、副走査方向に沿った濃度むらを抑えるための主走査ラインごとの転写電圧又は転写電圧の補正値の設定が極めて容易となると共に、任意のタイミングで補正値を設定することができる。
これにより、経時的に発生する副走査方向に沿った濃度むらを抑え、長期にわたって高品質の画像形成が可能となるという優れた効果が得られる。
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の概要構成を示している。なお、本実施の形態では、プリンタを例に説明するが、本発明は、これに限らず、複写機、ファクシミリあるいは、これらの機能を合わせて持つ複合機など、電子写真プロセスを適用して画像を形成する任意の構成の画像形成装置に適用することができる。
この画像形成装置10は、プリントエンジン部12及び、プリントエンジン部12の下部に、給紙部14が設けられている。給紙部14は、画像形成媒体とする用紙16が積層されて収容される用紙トレイ18と、この用紙トレイ18から用紙16を送り出す給紙ロール20と、を備えており、用紙トレイ18から取り出された用紙16は、給紙ロール20により給紙路22へ送り出される。
プリントエンジン部12には、転写ロール24が設けられており、給紙路22内を搬送ロール22A、22Bによって搬送された用紙16が、転写ロール24の周面に対向する転写位置へ送り込まれ、画像が転写される。
また、プリントエンジン部12は、定着器28を備えており、画像が転写された用紙16は、定着器28へ送り込まれ、定着ロール28Aによって加圧及び加熱されることにより画像が定着されている。
また、画像形成装置10には、用紙16の排出先として排出トレイ30A、30Bが設けられており、切替爪32によって排出先が選択されるようになっている。これにより、排出先として排出トレイ30Aが選択されていると、用紙16は、切替爪32によって排出ロール34Aへ向けられ、排出ロール34Aによって排出トレイ30A上へ送り出され、排出トレイ30Bが選択されていると、切替爪32によって排出ロール34Bへ案内され、排出ロール34Bによって排出トレイ30B上へ送り出される。
なお、画像形成装置10では、用紙16の表裏両面に画像を形成する両面印刷が可能となっており、両面印刷が指定されているときには、一方の面に画像が形成された用紙16を、排出ロール34Aによって排出トレイ30Aへ完全に排出する前に、この排出ロール34Aを逆転駆動し、用紙16を反転路36へ送り込む。
これにより、用紙16は、反転路36に設けている搬送ロール36A、36B、36C、36Dによって搬送され、再び給紙路22に戻され、他方の面に画像が転写されるように給紙路22内を、転写ロール24に対向する転写位置へ搬送される。
また、画像形成装置10は、手差しトレイ38及び給紙ロール38Aを備えており、この手差しトレイ38に載置された用紙16が、給紙ロール38Aによって引き入れられ、搬送ロール36Dによって給紙路22へ送り込まれるようになっている。
一方、画像形成装置10では、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)及びK(ブラック)の各色の現像剤(トナーと磁性キャリアからなる現像剤、以下、「トナー」とする)を用いたカラー画像の形成が可能となっており、プリントエンジン部12には、各色のトナーが充填された現像剤カートリッジ40が装填される。
また、プリントエンジン部12には、各色のトナー像を形成する現像器42Y、42M、42K、42Cが、図1の紙面上方からこの順で配置されており、各現像剤カートリッジ40は、現像剤供給路44によって、現像器42Y、42M、42K、42Cと接続されており、これにより、現像剤カートリッジ40中のトナー(現像剤)が現像器42Y、42M、42K、42Cへ供給される。
プリントエンジン部12には、像担持体として設けられた感光ドラム46を備えた感光体ユニット48及び、露光ユニット50が配設されている。感光体ユニット48には、縦方向に、上方からY(イエロー)、M(マゼンタ)、K(ブラック)、C(シアン)の順に並べられた4つの感光ドラム46Y、46M、46K、46Cが配列されている。
図2には、露光ユニット50の概略構成を示している。この露光ユニット50は、Y、M、C、Kのそれぞれに対応する光源としてレーザダイオード80(80Y、80M、80C、80K)が設けられている。レーザダイオード80Y、80M、80C、80Kのそれぞれは、画像情報(画像データ)応じて変調された光ビームLY、LM、LC、LK(総称するときは、光ビームLとする)を射出する。
レーザダイオード80から射出された光ビームLは、コリメータレンズ82によって平行光に偏向され、反射ミラー84によって屈折された後、fθレンズ86を透過してポリゴンミラー88へ照射される。
ポリゴンミラー88に入射された光ビームLは、ポリゴンミラー88の反射面で反射されて再びfθレンズ86を透過した後、入射時とは異なる光路上に配置されているミラー90で屈折されて、シリンドカルミラー92へ導光される(図1参照)。
シリンドカルミラー92へ導光された光ビームLは、シリンドカルミラー92によって反射されて、各感光体ユニット48の感光ドラム46の露光走査位置E(EY、EM、EC、EK)へ照射される。これにより、光ビームLY、LM、LC、LKによって、感光ドラム46Y、46M、46C、46Kが軸方向に沿って走査(主走査)される。
感光ドラム46は、図示しない駆動モータによって図1の矢印方向に一定速度で回転駆動されるようになっており、これにより、光ビームLが、感光ドラム46に主走査されながら副走査される。
図1に示されるように、各感光体ユニット48には、感光ドラム46に対応して、帯電ロール56及びリフレッシュロール58が備えられており、それぞれ感光ドラム46に接触回転するように設けられている。帯電ロール56は、感光ドラム46を一様に帯電させ、現像器42から飛翔されるトナーが感光ドラム46に付着可能となるようにする。
また、リフレッシュロール58は、感光ドラム46を放電させ、感光ドラム46の表面に付着した残留トナーを取り除くクリーニング処理を行い、感光ドラム46の表面にトナーが残留することで生じるゴースト等の発生を防止する。
感光ドラム46Y、46M、46K、46Cのそれぞれは、帯電ロール56によって一様に帯電された状態で、画像情報に応じて変調された光ビームLが走査されることにより、画像情報に応じた潜像(静電潜像)が形成される。
現像器42(42Y、42M、42K、42C)は、各感光ドラム46(46Y、46M、46K、46C)に対応して設けられている。この現像器42は、トリクル現像方式(現像剤の帯電性能の低下を防止して現像剤交換のインターバルを延ばすために、現像器内に現像剤を徐々に補給する一方で、過剰になった(劣化したキャリアを多く含む)劣化現像剤を排出しながら現像を行う現像方式である)を採用しており、劣化現像剤は図示しない回収容器に回収されるようになっている。
静電潜像が形成された感光ドラム46は、現像器42から供給されるトナーが潜像に応じて付着することにより、トナー像が形成される。
一方、プリントエンジン部12には、感光体ユニット48に隣接して中間転写ユニット60が配置されている。この中間転写ユニット60は、3つのドラム状の中間転写体を備えている。このうち、感光体ユニット48側には、第一中間転写体62、64が上下に並べられており、転写ロール24側に、第二中間転写体66が配置されている。
第一中間転写体62、64は、上部の第一中間転写体62が、上部側の2つの感光ドラム46Y、46Mに接触回転し、下部の第一中間転写体64が、下部の2つの感光体46K、46Cに接触回転するようになっている。また、第二中間転写体66は、第一中間転写体62、64の双方に接触回転すると共に、前述した転写ロール24が接触回転する。
これにより、感光ドラム46Y、46M、46K、46Cにトナー像が形成されることにより、感光ドラム46Y、46Mの2色のトナー像が第一中間転写体62に転写され、感光ドラム46K、46Cの2色のトナー像が第一中間転写体64に転写される。
第一中間転写体62、64に転写されたトナー像は、第二中間転写体66に転写され、これにより、第2中間転写体66に4色のトナー像が転写され、この4色のトナー像が転写ロール24との間の転写位置を通過する用紙16に転写される。
中間転写ユニット60には、第一中間転写体62、64及び第二中間転写体66のそれぞれの近傍に、クリーニングロール68及びクリーニングブラシ70が配置されており、クリーニングロール68及びクリーニングブラシ70によって、第一中間転写体62、64及び第二中間転写体66の表面の残留トナーが掻き落とされて回収される。
図2に示されるように、露光ユニット50には、C色及びK色に対応する光ビームの主走査方向における主走査開始位置の近傍に、光ビームによる主走査開始(start of scan:SOS)の同期をとるためのSOSセンサ52CKが配置され、Y色及びM色に対応する光ビームの主走査方向における主走査開始位置の近傍に、光ビームによる主走査開始の同期をとるためのSOSセンサ52YMが配置されている。
また、露光ユニット50には、走査終了位置近傍に、光ビームの主走査終了(end of scan:EOS)の同期を取るために光ビームを検出するEOSセンサ54が配置されている。なお、EOSセンサ54には、基準色と走査方向の異なる被基準色に割り当てる必要があり、本実施の形態では、基準色としてC色を割り当てており、ここでは、被基準色であるM色用の光ビームにEOSセンサ54を割り当てるレイアウトとしている。
一方、図3には、プリントエンジン部12を含む画像形成装置10の作動を制御する制御部100の概略構成を示している。この制御部60には、電源スイッチがオンされることにより図示しない電源部から作動用の電力が供給される。
制御部100は、メインコントローラ102を備えており、このメインコントローラ102にユーザーインターフェイス104が接続しており、これにより、ユーザーの操作による画像形成等に関する指示の入力がなされると共に、入力操作、画像形成時の情報などを表示してユーザーに報知可能としている。
また、メインコントローラ102には、図示しない外部コンピュータ等にネットワーク接続されており、外部コンピュータ等から画像データが入力されるようになっている。メインコントローラ102は、画像データが入力されることにより、例えば、画像データに含まれるプリント指示情報と、イメージデータを解析し、プリントエンジン部12で処理可能なデータ形式(例えば、ビットマップデータなど)に変換し、MCU(Main Control Unit)の一部を形成する画像形成処理制御部106へ送出する。
画像形成処理制御部106には、共にMCUを形成する駆動系コントロール部108、帯電コントロール部110、露光コントロール部112、現像コントロール部114、定着コントロール部116、除電コントロール部118、クリーナコントロール部120、転写コントロール部122が接続しており、画像形成処理部106では、入力されたイメージデータに基づいて、各部の同期を制御して画像形成を実行する。
この転写コントロール部122は、中間転写体66のトナー像を用紙16に転写するときに転写ロール24に印加する転写電圧を制御するものであり、転写電圧の可変が可能となっている。
また、画像形成処理制御部106には、状態管理部124が接続している。状態管理部124は、画像形成処理制御部106の作動状態からプリントエンジン部12の稼動状態(例えば、処理モード中、スリープモード中、スリープモードからの立ち上げ中、処理中等)を判定するようになっており、この判定結果をメインコントローラ102へ送出する。
プリントエンジン部12には、温度センサ126、湿度センサ128などが設けられており、温度センサ126、湿度センサ128等がメインコントローラ102に接続している。これにより、メインコントローラ102は、温度センサ126、湿度センサ128などによってプリントエンジン部12内の環境温度、環境湿度等の環境条件を検出して、各種の補正を行うようにしている。
図2に示すSOSセンサ52CK、52YM及びEOSセンサ54(図3では図示省略)は光ビームを検知するごとにパルスを出力するようになっており、メインコントローラ102には、SOSセンサ52CK、52YM及びEOSセンサ54のパルス出力が入力されるようになっている(図示省略)。
メインコントローラ102は、SOSセンサ52YMのパルス出力に基づいて、画像形成処理制御部106に対して、所定の待機時間後に、画像情報出力を開始するための信号を送出する。
画像形成処理制御部106では、メインコントローラ102から出力されるこの信号に基づいて、画像情報を露光コントロール部112へ出力することにより、Y色及びM色に対する光ビームの走査がなされるようにしている。なお、C色及びK色のそれぞれに対する光ビームも同様の処理がなされる。また、メインコントローラ102では、位置ずれのない状態で各色での各色の画像情報出力の相関関係(待機時間初期値)が設定されている。
図4には、メインコントローラ102を主体として形成されているレジストレーションコントロール部(以下、レジコン部130とする)の概略構成が示されている。このレジコン部130では、走査方向が同方向となっている光ビーム(C色とK色、Y色とM色)、及び、走査方向が異なる光ビーム(C色とM色)について、位置ズレの補正を行い、さらに、全体としての位置ズレの補正を行う。
なお、ここでは、SOSセンサ52CK、52YM及びEOSセンサ54の出力信号間の時間を計測して位置ズレ補正をおこなうようにしている。また、C色及びK色の走査方向を正走査とし、Y色とM色の走査方向を逆走査として説明する。
レジコン部130には、セレクタ132、レジコンカウンタ134及びデータ演算/レジスタ136が設けられており、ここでは、基準色をC色、被基準色をK色としているので、セレクタ132は、この2色の信号(SOSセンサ52CKのパルス出力)を選択し、時間差をレジコンカウンタ134で計測し、カウント値がデータ演算/レジスタ136に蓄積される。
また、レジコン部130は、逆走査のY色とM色に対する出力信号(SOSセンサ52YMのパルス出力)をセレクタ132で選択して、レジコンカウンタ134で時間差を計測し、カウント値がデータ演算/レジスタ136に蓄積される。この逆走査においては、M色を基準としたカウント値が保持される。
ここで、正走査及び逆走査でのペアは、互いに同方向へ走査しているので、信号時間差が変動したときには、その変動分に相応したラインシンク信号の出力タイミングを変動させる。
その後、レジコン部130では、正走査のC色と逆走査のM色との時間差をレジコンカウンタ134によって計測し、カウント値をデータ演算/レジスタ136に蓄積する。
データ演算/レジスタ136では、このように蓄積された各データをもとに最終的な補正値を演算して算出し、ラインシンクカウンタ138に入力されることにより色ごとに所定のラインシンク信号L/Y(L/Y(Y)、L/Y(M)、L/Y(C)、L/Y(K))が得られる。
画像形成処理制御部106は、画像処理して生成された画像データ(印字データ)を、このラインシンク信号L/Yのタイミングで露光コントロール部112のレーザ駆動回路140へ送出し、レーザダイオード80から射出する光ビームを変調することにより、実際の印字(走査露光)を行う。
ラインシンクカウンタ138へのカウント値は、直接外部コマンダ142で設定可能であると同時にメインコントロール回路144内に格納される。この値は、レジコントロール回路のデータ演算/レジスタ136との関係を持つことで、初期出荷時の調整や、出荷後の再調整に使用される。
メインコントローラ102には、ラインカウンタ146が設けられており、メインコントロール回路144では、ラインカウンタ146の出力に基づいて、画像データを、1主走査ライン(1ライン)分ずつ画像形成処理制御部106へ出力する。
このときに、ラインごとにラインシンクカウンタ138からラインシンク信号L/Yが出力されることにより、各ラインの位置ズレが防止される。
一方、図1に示されるように、プリントエンジン部12には、中間転写体の一つである第二中間転写体66の外周面に対向して、トナー像の濃度を検出するトナー濃度センサ(ADC(Auto Density Control)センサ150)が設けられている。
ADCセンサ150は、LED(発光ダイオード)とPD(フォトダイオード)を備え、LEDから発した光を第二中間転写体66上又は第二中間転写体66上に形成されたトナー像へ照射し、その反射光量をPDによって検出することによりトナー重量(トナー像の濃度)を測定する。
このADCセンサ150は、トナー重量が小さく濃度の低いとしては、出力電圧が高く、トナー重量が大きくなるほど(濃度が高くなるほど)、出力電圧が低くなるという特性を有している。
メインコントローラ102は、このADCセンサ102によって検出するトナー像の濃度に基づいて、レーザダイオード80から発する光ビームLの強度を補正する。
すなわち、図5に示されるように、メインコントローラ102には、A/D変換器152、レジスタ154及び光量算出演算器156が形成されており、予め設定された濃度調整用パターンのトナー像を第二の中間転写体66に形成し、このトナー像のトナー濃度を、ADCセンサ150によって読み込むようにしている。このときのADCセンサ150の出力信号は、A/D変換器152によってデジタルデータに変換されてレジスタ154に蓄積される。
レジスタ154に蓄積されたデータは、所定のタイミング(光量制御タイミング)で読み出されて、光量算出演算器156において、予め求められてメモリ(図示省略)に記憶されている光量と濃度の関係を示すLUT(Look Up Table)に基づいて、所定濃度を得るためのレーザダイオード80の出力光量が算出される。
この演算結果は、画像形成処理制御部106を介して露光コントロール部112(何れも図5では図示省略)のレーザ駆動回路140へ出力されるようになっており、レーザ駆動回路140では、この出力光量値に基づいて、基準電圧(Vref)の値が調整される。これにより、レーザダイオード80の出力光量が設定される。
また、光量算出演算器156は、出力光量値を比較器158に出力する。この比較器158には、SOSセンサ52CK、52YM、EOSセンサ54が接続しており、比較器158は、この出力光量値と、予め求められてメモリ(図示省略)に記憶されている所定のしきい値とを比較し、出力光量値がしきい値よりも大きい場合はLレベル、しきい値以下の場合はHレベルの信号をゲイン切替信号としてSOSセンサ52CK、52YM、EOSセンサ54へ出力する。
このしきい値は、高ゲイン光量範囲と低ゲイン光量範囲とがオーバラップするオーバラップ範囲内の光量値としており、これにより、レーザダイオード80から射出される光ビームの強度に応じて、SOSセンサ52CK、52YM、EOSセンサ54の感度調整が行われる。
ところで、画像形成装置10に設けているメインコントローラ102では、トナー画像の濃度を測定するADCセンサ150を用いて、バンディング抑制のための補正値の設定を行い、設定された補正値に基づいた画像形成処理を行うようにしている。また、メインコントローラ102では、バンディング抑制として、バンディングによる副走査方向に沿った濃度むらを抑えるようにしており、このとき、転写ロール24に印加する転写電圧を補正する。
ここで、メインコントローラ102での転写電圧の補正値の設定及び、設定した補正値に基づいた画像形成処理を説明する。
制御部100には、主としてメインコントローラ102によって、バンディング補正を行うための補正設定部160と、補正処理部162が形成されており、メインコントローラ102では、バンディング補正の補正値設定モードが選択されることにより、補正設定部160によって補正値の設定を行う。
また、メインコントローラ102は、補正値設定モードが選択されると、予め設定されているパターン画像(例えば、中間階調の画像)の画像データに応じて、感光ドラム46を走査露光し、トナー像を形成する。このトナー像を第二中間転写体66に転写し、第二の中間転写体66に形成したトナー像のトナー濃度を、ADCセンサ150によって測定する。
また、メインコントローラ102では、補正値設定モードで第二中間転写体66に形成したトナー像を、用紙16に転写せずに、クリーニングロール68及びクリーニングブラシ70によって不要なトナーとして除去されて回収されるように、画像形成処理制御部106を介してクリーナコントロール部120を制御するようにしている。
図6には、補正設定部160の概略構成を示している。補正設定部160には、A/D変換器152、レジスタ154が含まれており、第二中間転写体66(図6では図示省略)に形成されたトナー像のトナー濃度に応じたADCセンサ150の出力が、A/D変換器152によってデジタルデータに変換されてレジスタ154に蓄積される。
また、補正設定部160には、濃度演算部164、ラインカウンタ166及び補正データ設定部168が設けられている。ラインカウンタ166は、前記したラインカウンタ146(図4参照)に同期して、ADCセンサ150に対向する第二中間転写体66上のトナー像の主走査ラインをカウントする。
濃度演算部164は、ラインカウンタ166のカウントに基づいて、レジスタ154に蓄積されている1主走査ライン分のADCセンサ150の出力値を読み込んで、該当主走査ラインのトナー像の濃度値を演算する。演算された主走査ラインごとの濃度値は、補正データ設定部168に蓄積される。
濃度演算部164で演算された濃度値は、主走査ラインごとに補正データ設定部168へ入力される。これにより、補正データ設定部168には、第二中間転写体66に形成されたトナー像の副走査方向に沿った濃度値が蓄積される。
ここで、副走査方向に沿って濃度むらが生じているときには、副走査方向に沿ったトナー像の濃度値に変化が生じる。
すなわち、副走査方向に沿った濃度むらが無いときには、補正データ設定部168に蓄積される主走査ラインごとの濃度値は略一定となる。これに対して、副走査方向にそった濃度むらが生じているときには、例えば、図7(A)に示されるように、濃度値の低い主走査ラインが生じる。なお、図7(A)では、一例としてnライン目の濃度値D(n)が低くなっている状態を示している。
補正データ設定部168では、基準濃度値Dsと、各ラインNの濃度値Dを比較し、濃度値Dが、基準濃度値Dsから大きく外れたラインの有無を判定する。すなわち、バンディングが発生しているか否かを判定する。
なお、この基準濃度値Dsとしては、予め設定している値であっても良く、また、ADCセンサ150によって読み込んだ濃度値Dの平均値などを用いてもよい。また、濃度値Dが基準濃度値Dsより大きく外れているか否かの判断は、濃度変化が視認できず、実質的に濃度むらが生じていないと判断しうる許容範囲を予め設定しておき、その許容範囲を外れているか否かで判定するなどの手法を適用することができる。
ここで、濃度値Dが基準濃度値Dsから外れた主走査ラインを検出すると、該等する主走査ラインの濃度値Dと基準濃度値Dsの濃度差ΔDに基づいて、濃度値Dを基準濃度値Dsとするのに必要な転写電圧の補正値ΔVを設定する。
この転写電圧の補正値ΔVの設定は、例えば、濃度値D−転写電圧濃度Vtの変換テーブル(LUT)を生成しておき、このLUTを用いて濃度差ΔDから設定する。
ここで、主走査ラインnの濃度値D(n)が、基準濃度値Dsより低いときには、濃度差ΔD(n)から転写電圧が基準値Vtsより高くなる補正値ΔV(n)を設定する。これにより、主走査ラインnのトナー像を、第二中間転写体66から用紙16に転写するときに、転写されるトナー量が多くなるようにする。
また、補正データ設定部168では、転写電圧が主走査ラインnへ向けて徐々に変化するように、主走査ラインnを挟んで複数ライン分の転写電圧に対する補正値ΔVを設定する。
図7(B)には、一例として主走査ラインnの前後の3ライン分ずつに対して転写電圧を補正するときを示している。すなわち、主走査ラインnを中心に主走査ライン(n−3)〜(n+3)の範囲で転写電圧の補正を行う。
このときには、主走査ライン(n−3)、(n+3)を補正値ΔV1、主走査ライン(n−2)、(n+2)を補正値ΔV2、主走査ライン(n−1)、(n+1)を補正値ΔV3とし、ΔV1<ΔV2<ΔV3<ΔVnとしている。
これにより、転写電圧が主走査ラインnを挟んで段階的に変化するようにし、転写電圧の変化が円滑に行われるようにしている。
補正データ設定部168で設定された補正値ΔVは、補正する主走査ラインNに対応させてメモリ170に格納される。このメモリ170としては、不揮発性メモリを用いることが好ましい。
一方、図8には、画像形成処理を実行するときに、補正設定部160で設定された補正値に基づいた補正処理を行う補正処理部164の概略構成を示している。
この補正処理部164には、転写電圧設定部172及びラインカウンタ174を含んでいる。ラインカウンタ174は、ラインカウンタ146及び駆動系コントロール部108に同期して、転写ロール24と第二中間転写体66の間の転写位置に達する主走査ラインのライン番号をカウントする。
転写電圧設定部172は、ラインカウンタ174のカウント値に基づいてメモリ170から該当する主走査ラインNの転写電圧の補正値ΔVを読み出し、補正値ΔVに基づいて転写電圧を補正する。
転写電圧設定部172で補正されて設定された転写電圧は、画像形成処理制御部106(図8では図示省略)を介して、転写コントロール部122へ出力される。転写コントロール部122は、この転写電圧を転写ロール24に印加することにより、第二中間転写体66から用紙16のトナーの転写を行うようになっている。
なお、転写電圧設定部172で設定された転写電圧は、例えば、画像形成処理制御部106において環境温度、環境湿度などの環境条件等に基づいて補正が施され、補正された電圧が転写ロール24へ印加されるようになっている。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
画像形成装置10では、メインコントローラ102に画像データと共に、プリント指示情報が入力されることにより、画像データをビットマップデータなどの所定のデータ形式に変換して、画像形成処理制御部106へ送出する。
画像形成処理制御部106では、メインコントローラ102から画像データ(例えば、ビットマップデータ)が入力されることにより、駆動系コントロール部108、帯電コントロール部110、露光コントロール部112、現像コントロール部114、定着コントロール部116、除電コントロール部118、クリーナコントロール部120及び転写コントロール部122を同期させて制御しながら、画像データに応じて露光コントロール部112を制御する。
これにより、用紙トレイ18から取り出された用紙16が、給紙路22を搬送されて、転写ローラ24と第二中間転写体66の間の転写位置へ送られる。また、各感光ドラム46の周囲では、周知の電子写真方式による各色の画像形成(印字)プロセスが次のように行われる。
この画像形成プロセスでは、各感光ドラム46が予め設定されている一定の回転速度で回転駆動される。そして、感光ドラム46の表面に、帯電ロール56によって所定の直流電圧が印加することによって、所定レベルに一様に帯電される。なお、本実施の形態では、帯電ロール56に対して直流電圧のみを印加しているが、交流成分を直流成分に重畳するように構成することもできる。
次に、一様な表面電位とされた各感光ドラム46(感光ドラム46Y、46M、46K、46C)の表面に、画像データに応じたレーザ光L(LY、LM、LK、LC)が走査されながら照射される。これにより、各感光ドラム46は、レーザ光Lの照射部位LEの表面電位が所定レベルにまで除電され、画像データに応じた静電潜像が形成される。
そして、各感光ドラム46の表面の静電潜像は、対応する現像器42によってトナー現像され、トナー像として可視化される。
各感光ドラム46上に形成されたトナー像は、対応する第一中間転写体62、64上に静電的に一次転写され、また、第一中間転写体62、64のトナー像のそれぞれが、第二中間転写体66に二次転写される。これにより、第二中間転写体66には、単色のトナー像からY、M、K、Cの各色を用いたフルカラーのトナー像までが形成される。
第二中間転写体66に形成されたトナー像は、転写ロール24と第二中間転写体66との間の転写位置に、トナー像の形成に同期されて送りこまれる用紙16に転写(三次転写)される。トナー像が転写された用紙16は、転写位置から定着器28へ送られることにより、トナー像が加熱定着される。これにより、用紙16に画像データに応じた画像が形成される。
このようにして電子写真プロセスによって画像が形成された用紙16は、排出トレイ30A又は排出トレイ30B上に排出される。
なお、画像形成装置10では、ADCセンサ150を用いたトナー像の濃度測定が行われていることにより、レーザダイオード80から発する光ビームLの光量が調整されている。また、画像形成装置10では、メインコントローラ102に形成されているレジコン部130が、SOSセンサ52CK、52YM及びEOSセンサ54を用いて光ビームLの走査制御を行っており、これにより、高品質の画像形成がなされるようになっている。
ところで、感光ドラム46、第一中間転写体62、64及び第二中間転写体66の駆動系に設けているギアなどの部品に磨耗などの経時変化が生じると、バンディングが発生する。このときのバンディングは、用紙16の搬送方向である副走査方向に沿った濃度むらとして現れ、画像形成装置10で形成する画像の品質低下を生じさせる。
また、部品の磨耗などの経時変化(経時劣化)が起因するバンディングは、バンディング防止のための調整を行っても再発し、その都度、調整を行う必要がある。
ここから、画像形成装置10では、バンディング調整を自動的に行うことができるようになっており、以下に、自動バンディング補正を説明する。
図9には、バンディング補正を行うときの補正値の設定処理の概略を示している。すなわち、補正設定部160での処理の概略を示している。なお、バンディング補正は、Y、M、C、Kの各色ごとに行われ、ここでは一例としてK色のトナー像に対するバンディング補正を説明する。
このフローチャートは、ユーザーインターフェイス104から補正値設定モードが選択されることにより実行され、最初のステップ200では、予め設定している濃度測定用のパターン画像に応じた走査露光を行う。なお、このパター画像は、中間階調であるグレー画像が用いられる。また、補正値設定モードでは、用紙16の搬送を停止した状態で実行される。
これにより、感光ドラム46Kには、パターン画像に応じた潜像が形成され、ステップ202では、この潜像にトナー現像を施す。これにより、感光ドラム46に所定濃度のトナー像が形成される。このトナー像は、感光ドラム46Kから第一中間転写体64へ一次転写されると、第一中間転写体64から第二中間転写体66へ二次転写される。
ステップ204では、第二中間転写体66に転写されたトナー像が、ADCセンサ150に対向することにより、主走査ラインごとのトナー濃度を測定する。測定されたトナー濃度(濃度値D)は、主走査ライン順に蓄積される(ステップ206)。
また、濃度測定が終了したトナーは、クリーニングロール68、クリーニングブラシ70によって第二中間転写体66から除去される(クリーニング処理、ステップ208)。
このようにして全ての主走査ラインに対する濃度測定が終了するとステップ210で肯定判定してステップ212へ移行する。このステップ212では、主走査ラインごとの濃度値Dと基準濃度値Dsから、各主走査ラインの濃度値Dを順に判定することにより、濃度むらを生じさせている主走査ラインがあるか否かを確認する。
ここで、濃度値Dが大きく変化している主走査ラインを検出すると、ステップ214で肯定判定してステップ216へ移行する。このステップ216では、濃度変化を補正するのに必要な転写電圧の補正値ΔVを設定する。この補正値ΔVの設定は、例えば、該当主走査ラインの濃度値Dと基準濃度値Dsの濃度差ΔDを求め、この濃度差ΔDから設定することができる。
次のステップ218では、検出した主走査ラインを挟んで所定ライン数の主走査ラインのそれぞれに対して、補正値ΔDを設定する。このとき、転写電圧が段階的に変化するように設定される。
このようにして、所定範囲の主走査ラインに対して補正値ΔVを設定すると、ステップ220では、設定した主走査ラインごとの補正値ΔVをメモリ170に格納する。なお、過去に補正値の設定(バンディング調整)が行われているときには、メモリ170に格納されている各主走査ラインの補正値ΔVを更新する。
一方、ステップ214で否定判定されたときには、ステップ222で全て主走査ラインに対する処理が終了したか否かを確認し、全ての主走査ラインに対する処理が終了することにより、補正値設定を終了する。
メインコントローラ102では、このようにしてメモリ170に格納した補正値ないしメモリ170に格納されている補正値を更新すると、画像形成処理を実行するときに、メモリ170に格納している主走査ラインごとの補正値に基づいて、該当主走査ラインのトナー像を第二中間転写体66から用紙16へ転写するときに、転写ロール24に印加する転写電圧を制御する。
これにより、副走査方向に沿った濃度むら(バンディング)を抑えた高品質の画像形成が可能となる。
このように画像形成装置10では、トナー濃度の測定を行うときに、第二中間転写体66上のトナー像の濃度を測定し、測定の終了したトナー像を用紙16に形成せずにクリーニング処理することにより回収する。
これにより、画像形成装置10のユーザー等が、バンディング調整を行うためにトナー像の濃度を測定する作業を不要となっている。
また、トナー像の測定では、レーザダイオード80の光量調整や、主走査ラインの間での同期を取るのに用いるSOSセンサ52CK、52YM、EOSセンサ54の感度調整などを行うのに使用されるADCセンサ150を用いるため、バンディング調整のための専用のセンサなどを用いる必要がないようにしている。
また、任意のタイミングで簡単に補正値を設定することができるので、一定期間ごとの予め設定したタイミングなどで補正値の設定をすることにより、駆動系部品の磨耗などの経時的に発生する原因によりバンディングが発生してしまうのを長期にわたって抑えて、高品質の画像形成が可能となる。
なお、このようなバンディング調整や、K色のみでなく、Y、M、Cの各色に対して行うことがより好ましい。
また、本実施の形態では、第二中間転写体66に形成したトナー像の濃度を測定するようにしたが、これに限らず、第一中間転写体62、64に形成されるトナー像の濃度を測定するようにしても良い。
さらに、本実施の形態では、ADCセンサ150を用い、中間転写体に形成したトナー像の濃度を測定するようにしたが、本発明は、これに限らず、例えば、感光ドラム46などの感光体上に形成された静電潜像の電位を検出する潜像電位センサ(ESV(Electro-Static Voltage)センサ)を用いることもできる。このときには、感光ドラム46の走査露光位置と現像器42の間にESVセンサを配置して、感光ドラム46の副走査方向に沿った電位変化を検出するようにすれば良い。
また、本実施の形態では、中間転写体として第一中間転写体62、64及び第二中間転写体66を用いた画像形成装置10を適用して説明したが、本発明は、これに限らず、中間転写体として無端の転写ベルトを用いた画像形成装置など、電子写真プロセスによって用紙16などの画像形成媒体に画像を形成する任意の構成の画像形成装置に適用することができる。
本実施の形態に適用した画像形成装置の概略構成図である。 画像形成装置に設ける露光ユニットの一例を示す概略構成図である。 画像形成装置の制御部を示す概略構成図である。 レジコン部の一例を示す概略構成図である。 レーザダイオードの光量設定の一例を示す概略構成図である。 本発明を適用する補正設定部の概略構成図である。 (A)は主走査ラインごとの濃度値の変化の一例を示す線図、(B)は(A)の濃度変化に基づいて設定される補正値及び転写電圧の一例を示す線図である。 本発明が適用される補正処理の概略構成図である。 転写電圧の補正値の設定の一例を示す流れ図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12 プリントエンジン部
16 用紙
24 転写ロール
42 現像器
46 感光ドラム
48 感光体ユニット
50 露光ユニット
60 中間転写ユニット
62、64 第一中間転写体
66 第二中間転写体
68 クリーニングロール
70 クリーニングブラシ
80 レーザダイオード
100 制御部
102 メインコントローラ
106 画像形成処理制御部
108 駆動系コントロール部
112 露光コントロール部
114 現像コントロール部
120 クリーナコントロール部
122 転写コントロール部
130 レジコン部
146 ラインカウンタ
150 ADCセンサ
160 補正設定部
162 補正処理部
164 濃度演算部
166 ラインカウンタ
168 補正データ設定部
170 メモリ
172 転写電圧設定部
174 ラインカウンタ

Claims (5)

  1. 画像データに応じて光ビームを主走査しながら像担持体を副走査方向に移動することにより像担持体を走査露光して形成した画像を、中間転写体に転写し、該中間転写体と転写ロールの間で記録媒体を挟持して、転写ロールに所定の転写電圧を印加することにより前記画像を前記記録媒体に転写して、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記中間転写体に形成される所定画像の主走査ラインごとの濃度を検出可能とする検出手段と、
    前記検出手段に対向する前記画像の主走査ラインを特定するカウント手段と、
    前記カウント手段の出力に基づいて前記検出手段の検出値を取り込むことにより前記主走査ラインごとの画像の濃度値を取得する検出制御手段と、
    前記検出制御手段によって取得される前記主走査ラインごとの濃度値から、各主走査ラインの濃度値を所定範囲とする主走査ラインごとの前記転写電圧を設定する設定手段と、
    前記主走査ラインごとの前記転写電圧を記憶して保持可能とする記憶手段と、
    前記設定手段の設定に基づいて前記記憶手段に記憶される前記主走査ラインごとの前記転写電圧を更新する更新手段と、
    前記中間転写体から前記記録媒体へ画像を転写するときに、前記記憶手段に記憶された前記転写電圧に基づいて前記主走査ラインごとの前記転写電圧を設定する転写電圧設定手段と、
    前記設定手段に基づいて前記主走査ラインごとの前記転写電圧を制御する転写電圧制御手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検出手段によって濃度が検出された前記主走査ラインの画像を前記中間転写体から除去する除去手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記設定手段が、基準値と主走査ラインごとの前記濃度値を比較し、比較結果に基づいて濃度値を前記所定範囲とする前記転写電圧の補正値を設定し、前記記憶手段に記憶された前記主走査ラインごとの前記補正値が更新されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記憶手段に前記転写電圧の補正が必要な前記主走査ラインの前記補正値が記憶されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記転写電圧が前記補正の必要な前記主走査ラインを中心に段階的に変化するように、前期補正の必要な前記主走査ラインを含む所定範囲の主走査ラインのそれぞれに対して補正値を設定することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
JP2005237601A 2005-08-18 2005-08-18 画像形成装置 Pending JP2007052257A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005237601A JP2007052257A (ja) 2005-08-18 2005-08-18 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005237601A JP2007052257A (ja) 2005-08-18 2005-08-18 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007052257A true JP2007052257A (ja) 2007-03-01

Family

ID=37916744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005237601A Pending JP2007052257A (ja) 2005-08-18 2005-08-18 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007052257A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008257063A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Canon Inc 画像形成装置
JP2011158596A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Ricoh Co Ltd トナー像の画像ずれ補正装置、画像形成システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008257063A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Canon Inc 画像形成装置
JP2011158596A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Ricoh Co Ltd トナー像の画像ずれ補正装置、画像形成システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7260335B2 (en) Image-information detecting device and image forming apparatus
US7817947B2 (en) Image forming apparatus and correction method of color-misregistration in an image
US8760724B2 (en) Gradation correction for an image forming apparatus
US9874830B2 (en) Image forming apparatus with a control that compensates for changing humidity
US20160334734A1 (en) Image forming device
US20110143272A1 (en) Image forming apparatus and image stabilization control method used in image forming apparatis
US7773897B2 (en) Image forming apparatus and control method thereof
US20120002985A1 (en) Image Forming Apparatus and Method
JPH11231736A (ja) 画像形成装置
JP6440424B2 (ja) 画像形成装置
US20090225342A1 (en) Image forming apparatus
JP2013010266A (ja) 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム
JP2007052257A (ja) 画像形成装置
JP5887956B2 (ja) 画像形成装置
JP5679919B2 (ja) 露光装置および画像形成装置
US8406643B2 (en) Image forming apparatus, method, and program storage medium
JP2009145692A (ja) 画像形成装置および画質調整方法
US20120002990A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP2009042432A (ja) 画像形成装置
JP4832150B2 (ja) 画像補正方法及び画像形成装置
JP2000267517A (ja) 画像形成装置及び画像安定化動作実施方法
JP5918119B2 (ja) 画像形成装置
JP2011027939A (ja) 画像形成装置
JP7067315B2 (ja) 画像形成装置
JP5988099B2 (ja) 画像形成条件の設定方法及び画像形成装置