JP2000267517A - 画像形成装置及び画像安定化動作実施方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像安定化動作実施方法

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JP2000267517A
JP2000267517A JP11071741A JP7174199A JP2000267517A JP 2000267517 A JP2000267517 A JP 2000267517A JP 11071741 A JP11071741 A JP 11071741A JP 7174199 A JP7174199 A JP 7174199A JP 2000267517 A JP2000267517 A JP 2000267517A
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toner image
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Tetsuya Sakai
哲也 酒井
Futoshi Hamada
太 浜田
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のプリント装置(プリントユニット)を備
える画像形成装置における、記録シート上に形成される
原稿画像に基づくトナー像を安定化するために行われる
画像安定化動作の実施方法であって、画像安定化動作に
おいてトナー等の消耗品の消費を抑制でき、その実施時
間を短縮できる画像安定化動作実施方法を提供する。 【解決手段】 環境湿度、感光体温度などから、次に画
像安定化動作が必要なプリントユニット及び濃度検出セ
ンサを選択する(S601、S602)。さらに、画像
安定化動作の必要レベルを選択する(S603〜S60
6)。選択されたプリントユニット及びセンサに、その
必要レベルに応じた画像安定化動作を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それぞれが記録シ
ート上に原稿画像に基づくトナー像を形成することがで
きるとともに、所定部材の所定面上に所定のトナー像を
形成することができる複数のプリント装置(プリントユ
ニット)を備える画像形成装置における、記録シート上
に形成される原稿画像に基づくトナー像を安定化するた
めに行われる画像安定化動作の実施方法に関する。ま
た、本発明は、複数のプリント装置を備える画像形成装
置であって、画像安定化動作が実施される画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機などの画像形成装置に
おいては、原稿画像に基づくトナー像を安定的に良好に
記録シート上に形成するために、記録シート上に原稿画
像に基づくトナー像を形成する画像形成動作とは別に、
画像安定化のための動作(画像安定化動作)が行われる
ことがある。
【0003】カラー画像形成装置の多くは、画像安定化
動作を行っている。カラー画像形成装置は、通常、プリ
ント装置(プリントユニット)を複数備えている。各プ
リント装置が、互いに異なる所定色のトナーを用いて記
録シート上にトナー像を重ねて形成することで、記録シ
ート上にカラートナー像が形成される。カラー画像形成
装置においては、プリント装置は、他のプリント装置と
一部の機器(例えば、感光体)を共有していることもあ
る。
【0004】このようなカラー画像形成装置において
は、各プリント装置がそれぞれ記録シート上に形成する
トナー像の濃度が、所定の濃度からずれてしまうと、記
録シート上に重ねて形成されたカラートナー像が原稿画
像の色あいと異なるなどの不具合が発生してしまう。同
じ画像形成条件でプリント装置が記録シート上にトナー
像を形成しても、例えば、温度、湿度などの環境条件が
変化すると、形成されたトナー像の濃度が変化してしま
う。
【0005】そのため、カラー画像形成装置において
は、各プリント装置が記録シート上に原稿画像に基づく
トナー像を形成するときの画像形成条件(画像形成制御
パラメータ値)を決めるために、例えば次の画像安定化
動作が行われる。例えば、所定の画像形成条件にてプリ
ント装置で基準トナーパターン(基準トナーパッチ)を
所定面上に形成し、その基準トナーパターンの濃度を濃
度検出センサで検出することがある。基準トナーパター
ンの検出濃度に基づき、そのプリント装置で原稿画像に
基づくトナー像を記録シート上に形成するときの画像形
成条件が決定される。基準トナーパターンの検出濃度か
ら、画像形成条件を決定する手法については、種々提案
されている。基準トナーパターンの濃度を精度よく検出
するために、濃度検出センサの校正が行われることもあ
る。また、基準トナーパターンが形成される所定面地肌
の濃度を検出し、その地肌濃度に基づき補正すること
で、基準トナーパターンの濃度を求めることもある。こ
のような画像安定化動作を行うことで、環境条件が変化
するなどしても、記録シート上に形成されるトナー像の
濃度を安定化することができる。
【0006】また、カラー画像形成装置においては、記
録シート上に形成される各色トナー像の位置が、他の色
のトナー像の位置とずれてしまっても、正しい色を再現
することができない。各色トナー像の位置合わせ制御
(レジストレーション制御)のために、カラー画像形成
装置においては、例えば次のような画像安定化動作が行
われることがある。例えば、各プリント装置で、所定面
上にそれぞれレジストトナーマークを形成し、そのレジ
ストトナーマークの位置を検出することがある。そのレ
ジストトナーマークの検出位置に基づき、プリント装置
で記録シート上に原稿画像に基づくトナー像を形成する
ときのタイミングなどが制御される。このような画像安
定化動作を行うことで、記録シート上に形成される各色
トナー像の位置を安定化して、良好なカラートナー像を
記録シート上に形成することができる。
【0007】このような画像安定化動作は、画像形成動
作を行う前、画像形成動作を行った後、画像形成動作と
次の画像形成動作の動作間などの所定のタイミングで行
われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置におい
て、特にカラー画像形成装置においては、画像安定化動
作は、記録シート上に形成される原稿画像に基づくトナ
ー像を安定化し、良好なトナー像を形成するために必要
ではあるが、画像安定化動作を実施することで、トナー
の消費量が多くなったり、画像形成スピードが低下する
等の問題も生じる。
【0009】そこで本発明は、記録シート上に原稿画像
に基づくトナー像を形成することができるとともに、所
定部材の所定面上に所定のトナー像を形成することがで
きる複数のプリント装置を備える画像形成装置におけ
る、記録シート上に形成される原稿画像に基づくトナー
像を安定化するために行われる画像安定化動作の実施方
法であって、画像安定化動作においてトナー等の消耗品
の消費を抑制できる画像安定化動作実施方法を提供する
ことを課題とする。
【0010】また、本発明は、複数のプリント装置を備
える画像形成装置における画像安定化動作の実施方法で
あって、画像安定化動作を実施するのに要する時間を短
縮できる画像安定化動作実施方法を提供することを課題
とする。また、本発明は、複数のプリント装置を備え、
記録シート上に形成される原稿画像に基づくトナー像を
安定化するための画像安定化動作が行われる画像形成装
置であって、画像安定化動作においてトナー等の消耗品
の消費を抑制できる画像形成装置を提供することを課題
とする。
【0011】また、本発明は、複数のプリント装置を備
え、記録シート上に形成される原稿画像に基づくトナー
像を安定化するための画像安定化動作が行われる画像形
成装置であって、画像安定化動作を実施するのに要する
時間を短縮できる画像形成装置を提供することを課題と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)画像安定化動作実
施方法 前記課題を解決するために本発明は、記録シート上に原
稿画像に基づくトナー像を形成することができるととも
に、所定部材の所定面上に所定のトナー像を形成するこ
とができる複数のプリント装置を備える画像形成装置に
おける、記録シート上に形成される原稿画像に基づくト
ナー像を安定化するために行われる画像安定化動作の実
施方法であって、作像環境及び(又は)形成されたトナ
ー像の情報を検出し、その検出結果に基づき、前記複数
のプリント装置のなかから画像安定化動作を行わせるプ
リント装置を選択して、選択したプリント装置に画像安
定化動作を行わせることを特徴とする画像安定化動作実
施方法を提供する。
【0013】本発明の画像安定化動作実施方法は、プリ
ンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置にお
いて利用することができる。本発明の画像安定化動作実
施方法は、代表的には、複数の互いに異なる所定色(例
えば、シアン、マゼンタ、イエロー、黒色の四色)のト
ナー像をそれぞれ記録シート上に形成することができる
カラー画像形成装置において利用することができる。
【0014】本発明の画像安定化動作実施方法は、換言
すれば、画像形成装置において画像安定化動作を行わせ
る方法であり、さらに言えば、画像安定化動作制御方法
である。本発明の画像安定化動作実施方法は、次の画像
形成装置においてなされる画像安定化動作の実施方法で
ある。画像形成装置は、複数のプリント装置(作像装
置、プリントユニット)を備えている。各プリント装置
は、それぞれ記録シート上に原稿画像に基づくトナー像
を形成することができるとともに、所定部材の所定面上
に所定のトナー像(例えば、原稿画像に基づくトナー
像、基準トナーパターン、レジストトナーマークなど)
を形成することができる。これらプリント装置が、互い
に異なる複数の所定色(例えば、シアン、マゼンタ、イ
エロー、黒色の四色)のトナーをそれぞれ用いてトナー
像を形成することができるプリント装置であるときに
は、画像形成装置はカラー画像形成装置である。
【0015】プリント装置は、電子写真法により所定面
上又は記録シート上にトナー像を形成できる電子写真方
式のプリント装置でもよく、静電潜像を形成することな
く、記録面上に直接トナー像を形成できる直接記録方式
のプリント装置でもよい。プリント装置は、一部の機器
を他のプリント装置と共用していてもよい。各プリント
装置がそれぞれ所定のトナー像を形成する所定部材の所
定面は、それぞれ別の部材所定面であっても、共通の部
材所定面であってもよい。
【0016】画像安定化動作は、それぞれのプリント装
置により記録シート上に形成される原稿画像に基づくト
ナー像を安定化するために、各プリント装置などに行わ
せる動作である。画像安定化動作は、画像形成装置の本
来の目的である原稿画像に基づくトナー像を記録シート
上に形成する動作とは別に行われる動作である。画像形
成装置においては、画像安定化動作を行わなくても、原
稿画像に基づくトナー像を記録シート上に形成すること
はできる。ただし、画像安定化動作を行わないときに
は、記録シート上に形成された原稿画像に基づくトナー
像が安定しない、ひいては良好な画像を記録シート上に
長期にわたり安定して形成することができないなどの不
具合が発生することがある。画像安定化動作は、例えば
各プリント装置により形成される原稿画像に基づくトナ
ー像を、それぞれ所定の濃度とするために行われる動作
である。画像安定化動作は、例えばカラー画像形成装置
においてカラーバランスのとれたカラートナー像を記録
シート上に形成するために行われる動作である。画像安
定化動作は、例えばカラー画像形成装置において色ずれ
のないカラートナー像を形成するために行われる動作で
ある。画像安定化動作は、画像安定化のための複数の要
素動作を含んでいてもよい。画像安定化動作の具体的な
動作例については後述する。
【0017】本発明の画像安定化動作実施方法において
は、作像環境及び(又は)形成されたトナー像情報を検
出し、その検出結果に基づき、複数のプリント装置のな
かから画像安定化動作を行わせるプリント装置を選択し
て、選択したプリント装置に画像安定化動作を行わせ
る。換言すれば、本発明の画像安定化動作実施方法にお
いては、作像環境及び(又は)トナー像情報に基づき、
画像安定化動作が必要なプリント装置を複数のプリント
装置のなかから選択し、画像安定化動作が必要なプリン
ト装置だけに画像安定化動作を行わせる。検出された作
像環境及び(又は)トナー像情報によっては、いずれの
プリント装置にも画像安定化動作を行わせないこともあ
る。すなわち、本発明の画像安定化動作実施方法におい
ては、各プリント装置それぞれの必要に応じて、各プリ
ント装置には画像安定化動作を行わせる。
【0018】本発明の画像安定化動作実施方法による
と、画像安定化動作が不必要なプリント装置は画像安定
化動作を行わないので、次のような利点がある。例え
ば、画像安定化動作を実施するのに必要な時間を短縮で
きる。例えば、画像安定化動作を実施することによりト
ナーが消費されるときには、トナーの消費を抑制でき
る。画像安定化動作を実施することにより画像形成装置
部品が摩耗するときには、その部品の摩耗を抑制でき
る。
【0019】画像安定化動作は、例えば次のタイミング
でプリント装置などに実施させればよい。例えば、画像
形成装置の電源が投入された直後のタイミング、原稿画
像に基づくトナー像の記録シートへの形成動作終了後、
原稿画像に基づくトナー像の記録シートへの形成動作を
開始する前、原稿画像に基づくトナー像を複数の記録シ
ートへ形成する場合における、記録シートへのトナー像
形成動作と次の記録シートへのトナー像形成動作の動作
間、原稿画像に基づくトナー像の記録シートへの形成動
作を行っていない待機中などに、画像安定化動作は行え
ばよい。これら複数のタイミングで画像安定化動作を行
うようにしてもよい。
【0020】画像形成装置においてなされる全ての画像
安定化動作を、前述のように選択的に行う必要はない。
すなわち、所定のタイミングで行われる画像安定化動作
についてだけ、前述のように画像安定化動作を行わせる
プリント装置を選択して、選択したプリント装置に画像
安定化動作を行わせるようにしてもよい。例えば、画像
安定化動作を行うタイミングに応じて、所定のタイミン
グ(例えば、画像形成装置の電源が投入された直後のタ
イミング)で行われる画像安定化動作については、全て
のプリント装置に行わせてもよい。勿論、画像形成装置
においてなされる画像安定化動作全てについて、前述の
ように画像安定化動作を行わせるプリント装置を選択し
て、選択したプリント装置だけに画像安定化動作を行わ
せるようにしてもよい。
【0021】検出する作像環境及び(又は)トナー情報
としては、例えば次のようなものを挙げることができ
る。作像環境(トナー像形成環境)としては、例えば、
温度(例えば、画像形成装置内の温度、感光体の温度な
ど)、湿度(例えば、画像形成装置内の湿度)、画像形
成装置においてその時点までにトナー像を形成した記録
シートの枚数、ドットカウント、原稿画像に基づくトナ
ー像を形成するときの画像形成モード(例えば、写真モ
ード、文字モード、カラー画像形成モード、モノクロ画
像形成モードなど)などを挙げることができる。これら
複数を組み合わせて、作像環境として検出してもよい。
【0022】また、トナー像情報としては、例えば、基
準トナーパターンの濃度(単位面積当たりの付着量)、
レジストトナーマークが形成される所定面上での、レジ
ストトナーマークの位置などを挙げることができる。基
準トナーパターン(基準トナーパッチ)は、例えば記録
シート上に形成する原稿画像に基づくトナー像の濃度を
制御などするために形成されるものである。レジストト
ナーマークは、例えば各プリント装置によりそれぞれ形
成されるトナー像の位置合わせ制御などのために形成さ
れるものである。トナー像情報を検出するトナー像(例
えば、基準トナーパターン、レジストトナーマーク)
は、次に画像安定化動作を行わせるプリント装置を選択
する時点以前に形成されたトナー像である。トナー像情
報を検出するトナー像は、次に画像安定化動作を行わせ
るプリント装置を選択する時点以前の画像安定化動作に
おいて形成されたものでもよい。また、トナー像情報
は、次に画像安定化動作を行わせるプリント装置を選択
する時点以前の画像安定化動作において既に検出され、
メモリ等の記憶装置に記憶されている情報でもよい。こ
の場合、その記憶装置からトナー像情報を検出すればよ
い。
【0023】本発明の画像安定化動作実施方法は、各プ
リント装置により形成されるトナー像の情報をそれぞれ
検出するために、各プリント装置それぞれに対してトナ
ー像情報検出装置を備える画像形成装置においても採用
することができる。すなわち、画像形成装置は、複数の
プリント装置と同じ数のトナー像情報検出装置を備えて
いてもよい。これらトナー像情報検出装置は、一部の機
器を他のトナー像情報検出装置と共用していてもよい。
【0024】このように画像形成装置が複数のトナー像
情報検出装置を備えている場合には、前述のプリント装
置と同様に、作像環境及び(又は)トナー像情報に基づ
き、複数のトナー像情報検出装置のなかから画像安定化
動作を行わせるトナー像情報検出装置を選択して、選択
したトナー像情報検出装置に画像安定化動作を行わせる
ようにしてもよい。或いは、プリント装置とそのプリン
ト装置に対して設けられたトナー像情報検出装置を一つ
のグループとして、複数のグループをつくり、作像環境
及び(又は)トナー像情報に基づき、その複数グループ
のなかから画像安定化動作を行わせるグループを選択し
て、選択したグループに属するプリント装置及びトナー
像情報検出装置に、画像安定化動作を行わせるようにし
てもよい。すなわち、画像安定化に必要なトナー像情報
検出装置だけに、或いは、画像安定化に必要なグループ
だけに、画像安定化動作を行わせるようにしてもよい。
【0025】複数のトナー像情報検出装置のなかから画
像安定化動作を行わせるトナー像情報検出装置を選択す
るときに利用する作像環境及び(又は)トナー像情報、
或いは、複数のグループ(プリント装置と、そのプリン
ト装置により形成されるトナー像情報を検出するための
トナー像情報検出装置とからなるグループ)のなかから
画像安定化動作を行わせるグループを選択するときに利
用する作像環境及び(又は)トナー像情報としては、前
述のように複数のプリント装置のなかから画像安定化動
作を行わせるプリント装置を選択する際に検出する作像
環境及び(又は)トナー情報として例示したものを挙げ
ることができる。画像安定化動作を行わせるトナー像情
報検出装置又はグループを選択するときに利用する作像
環境及び(又は)トナー像情報は、画像安定化動作を行
わせるプリント装置を選択するときに利用する作像環境
及び(又は)トナー情報と全く同じものであっても、一
部が同じで一部が異なるものでも、全く違うものでもよ
い。両者が、全く同じものであるときには、再度作像環
境及び(又は)トナー像情報を検出する必要はない。両
者の一部が同じであるときには、必要な情報だけをさら
に検出すればよい。
【0026】このように画像安定化のために必要なトナ
ー像情報検出装置だけに画像安定化動作を行わせること
で、或いは、画像安定化のために必要なグループ(プリ
ント装置と、そのプリント装置に対して設けられたトナ
ー像情報検出装置とからなるグループ)だけに画像安定
化動作を行わせることで、例えば画像安定化動作実施時
間の短縮、トナー消費の抑制、画像形成装置部品の摩耗
の抑制などを図ることができる。
【0027】前述のようにして選択したプリント装置に
は、さらに次のように画像安定化動作を行わせてもよ
い。同様に、前述のように選択したトナー像情報検出装
置には、さらに次のように画像安定化動作を行わせても
よい。プリント装置に行わせるべき画像安定化動作が複
数の画像安定化要素動作を含んでいるときには、換言す
れば、プリント装置に行わせるための画像安定化動作と
して、複数の画像安定化要素動作があるときには、作像
環境及び(又は)トナー像情報を検出して、その検出結
果に基づき、複数の要素動作のなかから一又は二以上の
要素動作を選択的にプリント装置に行わせてもよい。す
なわち、プリント装置には、画像安定化のための必要な
要素動作だけを行わせるようにしてもよい。
【0028】トナー像情報検出装置に行わせるべき画像
安定化動作が複数の画像安定化要素動作を含んでいると
きには、換言すれば、トナー像情報検出装置に行わせる
ための画像安定化動作として、複数の画像安定化要素動
作があるときには、作像環境及び(又は)トナー像情報
を検出して、その検出結果に基づき、複数の要素動作の
なかから一又は二以上の要素動作を選択的にトナー像情
報検出装置に行わせてもよい。すなわち、トナー像情報
検出装置には、画像安定化のための必要な要素動作だけ
を行わせるようにしてもよい。
【0029】複数の要素動作からプリント装置又はトナ
ー像情報検出装置に行わせる要素動作を選択する際に利
用する作像環境及び(又は)トナー像情報としても、前
述のように複数のプリント装置のなかから画像安定化動
作を行わせるプリント装置を選択する際に検出する作像
環境及び(又は)トナー情報として例示したものを挙げ
ることができる。複数の要素動作からプリント装置又は
トナー像情報検出装置に行わせる要素動作を選択する際
に利用する作像環境及び(又は)トナー像情報は、複数
のプリント装置のなかから画像安定化動作を行わせるプ
リント装置を選択する際に利用する作像環境及び(又
は)トナー情報と全く同じものであっても、一部が同じ
で一部が異なるものでも、全く違うものでもよい。両者
が、全く同じものであるときには、再度作像環境及び
(又は)トナー像情報を検出する必要はない。両者の一
部が同じであるときには、必要な情報だけをさらに検出
すればよい。
【0030】このように画像安定化のために必要な要素
動作だけをプリント装置又は(及び)トナー像情報検出
装置に行わせることで、例えば、画像安定化動作実施時
間の短縮、トナー消費の抑制、画像形成装置部品の摩耗
の抑制などを図ることができる。プリント装置、検出装
置(例えば、トナー像情報検出装置)などに行わせる画
像安定化動作(画像安定化要素動作)としては、例えば
次の(1−a)〜(1−f)に示すものを挙げることが
できる。 (1−a)所定の画像形成条件にて所定面上に基準トナ
ーパターンを形成する動作。互いに異なる複数の画像形
成条件にて、所定面上に複数の基準トナーパターンを形
成してもよい。この動作は、プリント装置に行わせる動
作である。 (1−b)所定の画像形成条件にて所定面上に基準トナ
ーパターンを形成し、該基準トナーパターンの濃度を検
出する動作。この動作は、プリント装置及び検出装置に
行わせる動作である。検出した基準トナーパターンの濃
度に基づき、その基準トナーパターンを形成したプリン
ト装置によって、原稿画像に基づくトナー像を記録シー
ト上に形成するとき、該トナー像の濃度に影響する画像
形成条件を決定してもよい。この画像形成条件を決定す
る動作も、画像安定化動作(画像安定化要素動作)の一
つである。この画像形成条件を決定する動作は、例え
ば、制御装置などに行わせればよい。 (1−c)検出装置(例えば、トナー像情報検出装置)
の校正を行う動作。 (1−d)検出装置(例えば、トナー像情報検出装置)
により情報を検出するトナー像が形成される所定面の地
肌濃度を検出する動作。 (1−e)レジストトナーマークを所定面上に形成する
動作。この動作は、プリント装置に行わせる動作であ
る。 (1−f)レジストトナーマークを所定面上に形成し、
そのレジストトナーマークの該所定面上での位置を検出
する動作。この動作は、プリント装置及び検出装置(例
えば、トナー像情報検出装置)に行わせる動作である。 (2)画像形成装置 前記課題を解決するために本発明は、記録シート上に形
成される原稿画像に基づくトナー像を安定化するための
画像安定化動作が行われる画像形成装置であって、記録
シート上に原稿画像に基づくトナー像を形成することが
できるとともに、所定部材の所定面上に所定のトナー像
を形成することができる複数のプリント装置と、 作像
環境及び(又は)形成されたトナー像の情報を検出する
ための検出装置と、画像安定化動作を制御するための画
像安定化制御装置とを備えており、前記画像安定化制御
装置は、所定のタイミングで行う画像安定化動作につい
ては、前記検出装置により検出される作像環境及び(又
は)トナー像情報に基づき、前記複数のプリント装置の
なかから画像安定化動作を行わせるプリント装置を選択
して、選択したプリント装置に画像安定化動作を行わせ
ることを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0031】本発明の画像形成装置は、前記(1)にお
いて説明した画像安定化動作実施方法を実施することが
できる画像形成装置である。本発明の画像形成装置は、
例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置として利
用することができる。本発明の画像形成装置は、複数の
プリント装置(プリントユニット)、検出装置、画像安
定化制御装置を備えている。
【0032】各プリント装置(プリントユニット)は、
所定部材の所定面上に所定のトナー像(例えば、原稿画
像に基づくトナー像、基準トナーパターン、レジストト
ナーマーク)を形成することができる。各プリント装置
がトナー像を形成する所定面は、互いに異なる面であっ
ても、共通の面であってもよい。各プリント装置は、記
録シート上に原稿画像に基づくトナー像を形成すること
もできる。各プリント装置が、それぞれ異なる複数の所
定色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、黒色の四
色)のトナーを用いてトナー像を形成すれば、各色トナ
ー像を記録シート上に重ねて形成することで、カラート
ナー像を記録シート上に形成することができる。
【0033】検出装置は、作像環境及び(又は)トナー
像情報を検出することができる。作像環境及び(又は)
トナー像情報としては、前記(1)の説明のなかで例示
したものを挙げることができる。画像安定化制御装置
は、画像形成装置において行われる画像安定化動作を制
御するための装置である。画像安定化制御装置は、所定
のタイミングで行う画像安定化動作については、検出装
置により検出される作像環境及び(又は)トナー像情報
に基づき、複数のプリント装置のなかから画像安定化動
作を行わせるプリント装置を選択して、選択したプリン
ト装置に画像安定化動作を行わせる。画像安定化制御装
置は、所定のタイミングで行う画像安定化動作について
だけ、このように画像安定化動作を行わせるプリント装
置を選択する。本発明の画像形成装置においては、必ず
しも画像形成装置において行われる全ての画像安定化動
作が、このように画像安定化動作を行わせるプリント装
置を選択して実施される必要はない。勿論、画像形成装
置において行われる全ての画像安定化動作について、画
像安定化動作を実施させるプリント装置を選択して、選
択してプリント装置だけに画像安定化動作を実施させる
ようにしてもよい。
【0034】このように本発明の画像形成装置において
は、画像安定化のために必要なプリント装置だけが、画
像安定化動作を行うため、例えば、画像安定化動作実施
時間の短縮、トナー消費の抑制、画像形成装置部品の摩
耗の抑制などを図ることができる。前記(1)の画像安
定化動作実施方法の説明のなかで述べたのと同様に、画
像安定化制御装置は、さらに次のように画像安定化動作
を行わせてもよい。得られる効果も同様である。
【0035】例えば、検出装置が各プリント装置により
形成されるトナー像の情報を検出するためのトナー像情
報検出装置を、各プリント装置それぞれに対して備えて
いるときには、画像安定化制御装置は、作像環境及びト
ナー像情報に基づき、複数のトナー像情報検出装置のな
かから画像安定化動作を行わせるトナー像情報検出装置
を選択して、選択したトナー像情報検出装置に画像安定
化動作を行わせてもよい。これらトナー像情報検出装置
は、他のトナー像情報検出装置と一部の機器を共用して
いてもよい。
【0036】例えば、プリント装置に行わせるための画
像安定化動作として、複数の要素動作があるときには、
画像安定化制御装置は、作像環境及び(又は)トナー像
情報に基づき、該複数の要素動作のうちの一又は二以上
の動作を選択的にプリント装置に行わせてもよい。例え
ば、トナー像情報検出装置に行わせるための画像安定化
動作として、複数の要素動作があるときには、画像安定
化制御装置は、作像環境及び(又は)トナー像情報に基
づき、該複数の要素動作のうちの一又は二以上の動作を
選択的にトナー像情報検出装置に行わせてもよい。
【0037】画像安定化制御装置が、プリント装置、検
出装置(例えば、トナー像情報検出装置)に行わせる画
像安定化動作(画像安定化要素動作)としては、前記
(1−a)〜(1−f)に挙げたものを例示できる。本
発明の画像形成装置が備えるプリント装置としては、代
表的には、次の電子写真方式のプリント装置又は直接記
録方式のプリント装置を採用することができる。以下、
電子写真方式、直接記録方式のプリント装置について説
明する。本発明の画像形成装置は、プリント装置を複数
備えているが、プリント装置は他のプリント装置と一部
の機器、部材を共用していてもよい。 (2−1)電子写真方式のプリント装置電子写真方式の
プリント装置は、次のようにして所定のトナー像を所定
面上に形成するプリント装置である。また、電子写真方
式のプリント装置は、次のようにして原稿画像に基づく
トナー像を記録シート上に形成することができる。
【0038】電子写真方式のプリント装置は、静電潜像
担持体表面上に静電潜像を形成し、静電潜像担持体表面
上の静電潜像を所定色のトナーを含む現像剤を用いて現
像することで、静電潜像担持体表面上にトナー像を形成
する。静電潜像担持体は、例えば感光体である。静電潜
像の現像は、所定色のトナーを用いて静電潜像担持体上
の静電潜像を現像することができる現像装置によって行
われる。
【0039】原稿画像に対応した静電潜像を静電潜像担
持体上に形成すれば、原稿画像に対応したトナー像を静
電潜像担持体上に形成することができる。基準パターン
に対応した静電潜像を静電潜像担持体上に形成すれば、
基準トナーパターンを静電潜像担持体上に形成すること
ができる。電子写真方式のプリント装置は、静電潜像担
持体上に形成されたトナー像を、直接又は間接的に記録
シートに転写することで、記録シート上にトナー像を形
成することができる。
【0040】電子写真方式のプリント装置は、静電潜像
担持体及び所定色のトナーを用いて静電潜像担持体上の
静電潜像を現像することができる現像装置を備えてい
る。画像形成装置が備える複数の電子写真方式のプリン
ト装置が、それぞれ静電潜像担持体及び現像装置を備え
るときには、画像形成装置をタンデム方式の画像形成装
置とすることができる。タンデム方式の画像形成装置に
おいては、各静電潜像担持体上に形成される所定色のト
ナー像を記録シートに順に転写することで、記録シート
上に複数の所定色のトナー像を重ねて形成することがで
きる。タンデム方式の画像形成装置においては、各静電
潜像担持体上に形成されたトナー像を記録シート上に転
写するために、次のようなシート搬送回転体をさらに設
けてもよい。シート搬送回転体は、回転体形状である。
シート搬送回転体としては、例えば2以上にローラに巻
きかけられる無端ベルトなどを挙げることができる。シ
ート搬送回転体は、その外周面に記録シートを静電吸着
するなどして担持することができる。シート搬送回転体
は、その外周面が各静電潜像担持体に臨む位置に配置さ
れる。シート搬送回転体を回すことで、その外周面に担
持した記録シートを、各静電潜像担持体に臨む位置へ順
に搬送することができる。タンデム方式の画像形成装置
においては、プリント装置が所定のトナー像を形成する
所定面を提供する部材は、例えば、静電潜像担持体、シ
ート搬送回転体、記録シートである。
【0041】画像形成装置が備える複数の電子写真方式
のプリント装置が、一つの静電潜像担持体を共用すると
きには、画像形成装置を次の中間転写方式の画像形成装
置又は転写ドラム方式の画像形成装置とすることができ
る。中間転写方式の画像形成装置は、静電潜像担持体に
臨む位置に配置された中間転写回転体をさらに備えてい
る。中間転写回転体は、回転体形状である。中間転写回
転体は、例えば2以上のローラに巻きかけられた無端ベ
ルトである。中間転写方式の画像形成装置においては、
静電潜像担持体上に形成された静電潜像を、各現像装置
で所定色のトナーを用いて現像し、一つのトナー像が静
電潜像担持体上に形成されるたびに、静電潜像担持体上
のトナー像を中間転写回転体上に転写することで、中間
転写回転体上に複数の所定色のトナー像を重ねて形成す
ることができる。中間転写回転体上に形成された複数の
所定色のトナー像を記録シートに一括して転写すること
で、記録シート上に複数の所定色のトナー像を形成する
ことができる。中間転写方式の画像形成装置において
は、プリント装置が所定のトナー像を形成する所定面を
提供する部材は、例えば、静電潜像担持体、中間転写回
転体、記録シートである。
【0042】転写ドラム方式の画像形成装置は、静電潜
像担持体に臨む位置に配置されたシート搬送回転体をさ
らに有している。シート搬送回転体は、回転体形状であ
る。シート搬送回転体は、例えばドラム形状である。シ
ート搬送回転体は、静電吸着するなどして、その外周面
に記録シートを担持することができる。記録シートを担
持したシート搬送回転体を回すことで、記録シートを静
電潜像担持体に臨ませつつ、回転させることができる。
転写ドラム方式の画像形成装置は、次のようにして、記
録シート上に複数の所定色のトナー像を重ねて形成する
ことができる。静電潜像担持体上に形成された静電潜像
を、各現像装置で所定色のトナーを用いて現像し、一つ
のトナー像が静電潜像担持体上に形成されるたびに、静
電潜像担持体上のトナー像をシート搬送回転体に担持さ
れた記録シート上に転写することで、記録シート上に複
数の所定色のトナー像を重ねて形成することができる。
転写ドラム方式の画像形成装置においては、プリント装
置が所定のトナー像を形成する所定面を提供する部材
は、例えば、静電潜像担持体、シート搬送回転体、記録
シートである。 (2−2)直接記録方式のプリント装置 直接記録方式のプリント装置は、次のようにして所定の
トナー像を所定面上に形成することができるプリント装
置である。また、直接記録方式のプリント装置は、次の
ようにして所定のトナー像を記録シート上に形成するこ
とができる。
【0043】直接記録方式のプリント装置は、所定の記
録面上に直接トナー像を形成する。直接記録方式のプリ
ント装置は、電子写真方式のプリント装置のように静電
潜像は形成せずに、記録面上に直接トナー像を形成す
る。記録面上に直接トナー像を形成することができる直
接記録方式のプリント装置としては、例えば、特許第2
687506号公報、特開昭60−192652号公
報、特開昭61−286164号公報、特開昭62−2
48662号公報が教えるプリント装置を挙げることが
できる。
【0044】直接記録方式のプリント装置は、例えば記
録シート上に直接トナー像を形成する。直接記録方式の
プリント装置は、例えば記録面上に形成されたトナー像
を直接又は間接的に記録シート上に転写することで、記
録シート上にトナー像を形成することができる。直接記
録方式のプリント装置は、所定色のトナーを用いて記録
面上に直接トナー像を形成することができる記録装置を
有している。
【0045】複数の直接記録方式のプリント装置を備え
る画像形成装置においても、複数の電子写真方式のプリ
ント装置を備える画像形成装置と同様に、画像形成装置
をタンデム方式や、中間転写方式の画像形成装置とする
ことができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (1)画像形成装置全体の概略構成 図1に本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成図を
示す。また、図1に示す画像形成装置A1の概略ブロッ
ク図を図2に示す。図2には、本発明の画像形成装置お
いてなされる画像安定化動作に関係する機器が示されて
いる。
【0047】図1に示す画像形成装置A1は、次に述べ
るように電子写真方式のタンデム型のカラーデジタル複
写機である。画像形成装置A1においては、後述するよ
うに、本発明に係る画像安定化動作実施方法にて画像安
定化動作が実施される。画像形成装置A1は、原稿台ガ
ラスGL上に載置された原稿の画像を記録シート上にカ
ラーコピー又はモノクロコピーすることができる。
【0048】ユーザーは、装置上部に配置された操作パ
ネルOPから、原稿画像のコピー開始の指示、原稿画像
を複写する記録シートのサイズの選択、コピー枚数の選
択、原稿画像をカラーコピーするか、モノクロコピーす
るかなどのコピーモードの選択をすることができる。原
稿画像を複写する記録シートは、カセットCS1、CS
2、CS3に収納されている。カセットCS1には、本
例ではA4サイズの用紙が横向きに収納されている。カ
セットCS2には、A3サイズの用紙が縦向きに収納さ
れている。カセットCS3には、B4サイズの用紙が縦
向きに収納されている。原稿画像が複写された記録シー
トはトレイTR上に排出される。
【0049】画像形成装置A1は、原稿台ガラスGL上
に載置される原稿の画像を読み取ることができる画像読
み取り装置(イメージリーダ)IRと、画像読み取り装
置IRによって読み取られた原稿画像に基づき、電子写
真法によって記録シート上に原稿画像に対応するトナー
像を形成することができるプリント装置PDとを備えて
いる。画像形成装置A1の各機器には、装置側面に配置
されたメインスイッチをオンすることで電力が供給さ
れ、動作可能な状態にされる。
【0050】画像読み取り装置IRは、原稿台ガラスG
L上に載置された原稿に向けて光を照射するためのラン
プLP、原稿からの反射光を読み取るための密着型CC
DカラーイメージセンサIS及び原稿からの反射光をイ
メージセンサIS上に集光するためのロッドレンズアレ
ーLSを有している。これらランプLP、イメージセン
サIS及びロッドレンズアレーLSは、原稿台ガラスG
Lと平行に往復移動できるキャリッジC上に配置されて
いる。キャリッジCは、スキャンモータMを含む駆動装
置によって、原稿台ガラスGLと平行に往復移動させる
ことができる。
【0051】画像読み取り装置IRのスキャンモータ
M、ランプLPは、画像読み取り制御部41(図2参
照)に接続されており、制御部41によって駆動制御さ
れる。画像読み取り制御部41は、プリント装置PDが
有する後述する各機器を制御するためのプリント制御部
43と接続されており、これら制御部は互いに連係して
各機器を制御し、原稿画像の複写を行う。
【0052】画像読み取り装置IRは、次のようにして
原稿台ガラスGL上に載置された原稿の画像を読み取る
ことができる。原稿画像を読み取るときには、キャリッ
ジCは原稿台ガラスGLと平行に駆動される。この間、
ランプLPは点灯され、原稿画像からの反射光は順次ロ
ッドレンズアレーLSでイメージセンサIS上に結像さ
れ、原稿画像はイメージセンサISで読み取られる。
【0053】イメージセンサISにおいては、各ピクセ
ル毎に原稿画像光は、R(Red)、G(Gree
n)、B(Blue)の各色に色分解された後、各色ご
とに光電変換されて、アナログ電圧信号として出力され
る。イメージセンサISからは、原稿画像のR、G、B
の各色成分ごとに、その色の画像濃度に応じた電圧信号
が出力される。このようにして、原稿画像のR、G、B
各色成分ごとの原稿画像データが得られる。
【0054】カラーイメージセンサISから出力された
R、G、Bの各色の各ピクセルごとの原稿画像アナログ
データは、画像信号処理部42(図2参照)においてそ
れぞれ8bitに量子化されて、各色、各ピクセルごと
の原稿画像デジタルデータに変換される。すなわち、本
例においては、原稿画像の各ピクセルの濃度は、0〜2
55のいずれかの濃度レベルとして取り扱われる。R、
G、Bの各色原稿画像デジタルデータは、さらに色座標
変換などが施されて、シアン(C)、マゼンタ(M)、
イエロー(Y)、黒(blacK)の8bitの各色原
稿画像デジタルデータが生成される。シアン、マゼン
タ、イエロー、黒色の各色原稿画像データは、プリント
装置PDを制御するプリント制御部43に出力される。
【0055】プリント装置PDは、シアン色用プリント
ユニット1C、マゼンタ色用プリントユニット1M、イ
エロー色用プリントユニット1Y及び黒色用プリントユ
ニット1Kの四つのプリントユニット、シート搬送ベル
ト2並びに定着装置FDを備えている。四つのプリント
ユニット1C、1M、1Y及び1Kは、記録シートSを
搬送することができるシート搬送ベルト2の外周面に臨
む位置に配置されている。
【0056】プリントユニット1C、1M、1Y及び1
Kは、シート搬送ベルト2に担持されて搬送される記録
シートS上に、電子写真法によって原稿画像に対応した
シアン色、マゼンタ色、イエロー色、黒色トナー像をそ
れぞれ形成することができる。また、各プリントユニッ
ト1C、1M、1Y及び1Kは、記録シートS上に形成
する各色トナー像の濃度制御などのために、シアン色、
マゼンタ色、イエロー色、黒色の各色基準トナーパター
ン(基準パッチ、基準トナーパッチ)をシート搬送ベル
ト2の外周面上にそれぞれ形成することができるシアン
色用プリントユニット1Cは、ドラム状の感光体10C
を有しており、感光体10Cの周囲には、帯電チャージ
ャー11C、半導体レーザー12C、シアン色のトナー
を収納する現像装置13C、転写ブラシ14C、クリー
ニング装置15C、イレーサーランプ16Cが配置され
ている。転写ブラシ14Cは、シート搬送ベルト2の内
周面側の感光体10Cに臨む位置に配置されている。イ
レーサーランプ16Cと帯電チャージャー11Cの間に
は、感光体10Cに当接させて、感光体10Cの温度を
検出するためのセンサStcが配置されている。センサ
Stcは、本例ではサーミスタである。
【0057】マゼンタ色用プリントユニット1M、イエ
ロー色用プリントユニット1Y、黒色用プリントユニッ
ト1Kもそれぞれ感光体10M、10Y、10Kを有し
ており、各感光体の周囲にはシアン色用プリントユニッ
ト1Cと同様の機器が順に配置されている。画像形成装
置A1には、装置内の環境を検出するためのセンサとし
て、温度センサSt及び相対湿度センサShが配置され
ている。
【0058】シート搬送ベルト2は、二つのローラr
1、r2に巻き掛けられた無端ベルトである。シート搬
送ベルト2の周囲には、吸着チャージャー31、分離チ
ャージャー32、除電チャージャー33、クリーニング
装置34が配置されている。吸着チャージャー31によ
って、シートカセットCS1、CS2、CS3のいずれ
かから搬送されてくる記録シートS(本例では、用紙)
をシート搬送ベルト2の外周面に吸着させることができ
る。ローラr1を図示を省略した駆動装置によって回転
駆動することで、シート搬送ベルト外周面に吸着した記
録シートSをプリントユニット1Y、1M、1Y、1K
の各感光体に順に臨ませながら搬送することができる。
【0059】シート搬送ベルト2には、複写時等におけ
るタイミング制御のために基準マーク21が形成されて
いる。シート搬送ベルト2は本例では透光性材料からな
り、基準マーク21部分は他の部分と光透過率が異な
る。基準マーク21を検出するために基準マークセンサ
Srが配置されている。基準マークセンサSrは、シー
ト搬送ベルト2の外周面側に配置された発光部Sre
と、内周面側の発光部Sreに臨む位置に配置された受
光部Srrとからなる透過式光センサである。以下の説
明において、基準マーク21が形成された位置を、シー
ト搬送ベルト2の基準位置(基準点)と呼ぶことがあ
る。
【0060】シート搬送ベルト2の周囲には、各プリン
トユニットによりシート搬送ベルト外周面上に形成され
る各色基準トナーパターンの濃度(単位面積当たりの付
着量)を検出するためのセンサとして、四つのセンサS
C、SM、SY、SKが配置されている。濃度検出セン
サSC、SM、SY、SKは、プリントユニット1C、
1M、1Y、1 Kによってシート搬送ベルト2上に形成
されるシアン色、マゼンタ色、イエロー色、ブラック色
の各色基準トナーパターンの付着量や濃度をそれぞれ検
出するために設けられている。これらセンサは、後述す
るように、直接的には(一次的には)基準トナーパター
ンの付着量を検出するためのものであるが、検出付着量
に基づき基準トナーパターンの濃度が求められる。
【0061】これら四つの濃度検出センサは、基準マー
クセンサSrと同様に、いずれもシート搬送ベルト2の
外周面側に配置された発光部(発光素子)と、内周面側
の発光部に臨む位置に配置された受光部(受光素子)と
からなる透過式光センサである。例えば、プリントユニ
ット1Cによって形成されるシアン色基準トナーパター
ンの濃度は、センサSCによって次のようにして検出す
ることができる。センサSCの発光部SCeから照射さ
れ、基準トナーパターンを透過して、受光部SCrに入
射する光の強度、光量は、基準トナーパターンの濃度に
よって異なり、基準トナーパターンの濃度が高くなると
受光部SCrに到達する光の強度は小さくなる。センサ
SCの受光部SCrは、入射する光の強度に応じた電圧
を出力する。
【0062】センサSCからの出力電圧に基づき、次の
ようにして基準トナーパターンの濃度は求められる。基
準トナーパターンに臨んでいるときのセンサScからの
出力電圧Vxから、まず、次式1によって、規格値を求
める。 規格値=(出力電圧Vx/地肌出力電圧Vo)×255 ・・・(式1) ここで、地肌出力電圧Voは、センサScがシート搬送
ベルト2の地肌に臨んでいるときの、センサScからの
出力電圧である。地肌出力電圧Voは、センサScが濃
度0(付着量0mg/cm2 )の基準トナーパターンに
臨んでいるときの、センサScからの出力電圧と考える
ことができる。地肌出力電圧Voは、後述するように、
電源投入直後等のタイミングにおいて検出されている。
なお、以降の説明において、地肌出力電圧Voを検出す
ることを、地肌濃度の検出ということがある。
【0063】求めた規格値から、次表1に示す濃度テー
ブルを参照して、基準トナーパターンの濃度が求められ
る。
【0064】
【表1】
【0065】この濃度テーブルは、規格値、トナーの単
位面積当たりの付着量及び濃度を対応させたものであ
る。この濃度テーブルは、データROM(図2参照)内
に用意されている。このようにセンサ出力電圧Vxを出
力電圧Voを用いて規格値に規格化してから、その規格
値に基づき基準トナーパターンの濃度を求めるのは次の
理由による。センサが汚れるなどすると、同じ濃度の基
準トナーパターンの濃度を検出したときにも、センサか
らの出力は変わってしまう。地肌出力電圧Voも変動す
ることがある。出力電圧Vxを地肌出力電圧Voに基づ
き規格化することで、このような原因による濃度検出の
誤差を抑制することができる。
【0066】他の色の基準トナーパターンの濃度につい
ても、センサSM、SY、SKを用いて同様にして検出
される。 (2)コピー動作 各プリントユニット1C〜1Kは、次のようにして原稿
画像の複写トナー像を記録シート上に形成することがで
きる。原稿画像をカラーコピーする場合を例にとって、
コピー動作について説明する。
【0067】原稿画像は、前述のようにして画像読み取
り装置IRのイメージセンサISで読み取られる。イメ
ージセンサISからは、R、G、Bの各色原稿画像アナ
ログデータが出力され、画像信号処理部42においてシ
アン、マゼンタ、イエロー、黒色の各色の原稿画像画像
デジタルデータが生成される。プリントユニット1C、
1M、1Y、1Kは、シアン色原稿画像データ、マゼン
タ色原稿画像データ、イエロー色原稿画像データ、黒色
原稿画像データに基づき、各色成分原稿画像に対応した
シアン色トナー像、マゼンタ色トナー像、イエロー色ト
ナー像、黒色トナー像を記録シート上に形成する。記録
シート上にシアン、マゼンタ、イエロー、黒色のトナー
像を順に重ねて形成することで、記録シート上に原稿画
像のカラー複写トナー像が形成される。
【0068】シアン色プリントユニット1Cを例にとっ
て、記録シート上へのトナー像の形成手法を説明する。
他のプリントユニットにおいても、プリントユニット1
Cと同様にして記録シート上にトナー像は形成される。
原稿画像複写時には、感光体10Cは図示を省略した駆
動装置によって図1中時計回りに回転駆動される。感光
体10Cは、まず、イレーサーランプ16Cによって光
除電される。その後、感光体10Cは、帯電チャージャ
ー11Cによって所定の電位になるように一様に帯電さ
れる。
【0069】帯電チャージャー11Cは、図3に示すよ
うにワイヤ電極111Cの他に、グリッド電極112C
を有するスコロトロンチャージャーである。ワイヤ電極
111Cには直流電源PS1より負電圧Vcを印加する
ことができる。グリッド電極112Cには可変直流電源
PS2より負のグリッド電圧Vgを印加することができ
る。グリッド電圧Vgを調整することで、帯電させる感
光体10C表面の電位Voを制御することができる。グ
リッド電圧Vgは、電源PS2に接続されたグリッド電
圧制御部113Cによって制御することができる。
【0070】次いで、帯電した感光体10C表面にレー
ザー12Cから光を照射することで、感光体10Cを露
光して、感光体10C表面に静電潜像が形成される。原
稿画像を複写するときには、シアン色原稿画像データに
基づきレーザー12Cからの光照射はプリント制御部4
3により制御される。このとき、原稿画像の濃度レベル
(本例では、0〜255レベル)に応じた露光量レベル
のレーザー光で、感光体10Cは露光される。本例にお
いては、露光量レベルに応じた強度の光が、レーザー1
2Cから照射される。
【0071】露光量レベルは、原稿画像の濃度レベル
(本例では、0〜255レベル)に基づき、γ補正テー
ブルを参照することで選択される。γ補正テーブルは、
例えば図4に示すグラフを表にしたものである。図4に
示すグラフは、原稿画像の濃度レベルと露光量レベルと
を対応させたものである。このγ補正テーブルは、後述
する画像安定化動作において作成され、データRAM4
5(図2参照)内に記憶されている。
【0072】感光体10Cのレーザー光が当たった表面
部分の表面電位は、図3に模式的に示すように電位Vo
からViに減衰する。これにより、感光体10C上に静
電潜像を形成することができる。減衰電位Viは、レー
ザー光の光強度(露光量レベル)によって変わる。これ
により、階調のある静電潜像を感光体10C上に形成す
ることができる。
【0073】レーザー12Cによって感光体10C上に
形成された静電潜像は、現像装置13Cによってシアン
色トナーを用いて順次現像される。現像装置13Cは、
本例では、シアン色トナーとキャリアを含む現像剤を用
いて静電潜像を現像する、いわゆる二成分現像装置であ
る。現像装置13Cは、本例においては、反転現像方式
にて静電潜像を現像する。
【0074】図3に示すように、現像装置13Cは、感
光体10Cに臨む現像ローラ131Cを有している。現
像装置13C内においては、図示を省略した攪拌羽根な
どによってシアン色トナー及びキャリアを含む現像剤は
攪拌される。このとき、トナーとキャリアは互いに摩擦
しあい、トナーは摩擦帯電する。トナーは、本例では負
に帯電する。現像ローラ131Cは、負に帯電したシア
ン色トナーを担持して、感光体10C表面に臨む現像領
域までトナーを搬送することができる。現像ローラ13
1Cには、可変直流電源PS3から現像バイアス電圧V
bを印加することができる。現像バイアス電圧Vbは、
電源PS3に接続された現像バイアス電圧制御部132
Cによって制御することができる。
【0075】現像時には、Vb>Voの関係を満たす現
像バイアス電圧Vbが現像ローラ131Cに印加され
る。現像領域まで搬送された負帯電トナーは、レーザー
光が当たって電位Viである感光体表面部分に付着す
る。電位差ΔVob(=|Vb−Vo|)は、大きすぎ
ても、小さすぎても良好な現像を行うことができない。
そのため、電位差ΔVobが所定の範囲内に収まるよう
に、現像バイアス電圧Vbは設定される。
【0076】トナーの付着量は、現像バイアス電位Vb
と減衰電位Viの電位差ΔVbi(=|Vb−Vi|)
が大きいほど多くなる。減衰電位Viは、前述のように
レーザー12Cからの照射光で感光体表面電位を減衰さ
せたときの、露光量レベル(本例では、レーザー光強
度)によって変わるので、レーザー光強度でトナーの付
着量、トナー濃度を制御することができる。
【0077】このようにして現像されて、感光体10C
上に形成されたシアン色トナー像は、シート搬送ベルト
2上に吸着されて搬送されてくる記録シートS上に転写
ブラシ14Cによって転写される。記録シートをタイミ
ングローラr3でシート搬送ベルト2上へ送り出すタイ
ミング及び感光体10C上の静電潜像の形成開始タイミ
ングを、それぞれ基準マークセンサSrが基準マーク2
1を検出したタイミングに基づき制御することで、静電
潜像を現像して得られた感光体10C上のシアン色トナ
ー像と、シート搬送ベルト2上の記録シートSの位置を
合わせることができ、記録シートS上の正規の位置にト
ナー像を転写することができる。
【0078】このようにしてシアン色プリントユニット
1Cによってシアン色トナー像が形成された記録シート
Sは、次いでマゼンタ色プリントユニット1M、イエロ
ー色プリントユニット1Y、黒色プリントユニット1K
に臨む位置を順に搬送される。これら各プリントユニッ
ト1M、1Y、1Kにおいては、上記したシアン色プリ
ントユニット1Cと同様にして、マゼンタ色トナー像、
イエロー色トナー像、黒色トナー像が形成されており、
これらトナー像は順に記録シートS上に転写される。プ
リントユニット1M、1Y、1Kにおいても、シート搬
送ベルト2の基準点に基づき、静電潜像の形成タイミン
グが制御されているため、マゼンタ色、イエロー色、黒
色の各トナー像を記録シート上に位置ずれなく転写する
ことができる。
【0079】各色のトナー像が転写された記録シート
は、分離チャージャー32でシート搬送ベルト2から分
離されて、定着装置FDまで搬送される。定着装置FD
によって、各色トナー像は記録シートに定着されて、記
録シートはトレイTR上に排出される。定着装置FDか
らトレイTRまでのシート排出経路に臨む位置には、シ
ート排出検出センサSdが配置されおり、記録シートが
トレイTR上に排出されたことを検出することができ
る。排出センサSdが、記録シートの排出を検出したと
きには、コピー枚数カウンタCT(図2参照)のカウン
ト値が次のようにカウントアップされる。カウンタCT
は、本例においては不揮発メモリにより提供される。カ
ウンタCTを提供する不揮発メモリは、本例ではバッテ
リーバックアップされたSRAMである。SRAMに記
憶されたカウンタ情報は、メインスイッチMSWがオフ
のときにも保持される。カウンタCTを提供するメモリ
には、カセットCS1〜CS3にそれぞれ収納されてい
る記録シートの種類(サイズ及び向き。本例では、A4
横向き、A3縦向き、B4縦向き)ごとにコピー枚数を
記憶させるための記憶領域が確保されている。排出セン
サSdが、記録シートの排出を検出するたびに、プリン
ト制御部43によって、その記録シートの種類の記憶領
域に記憶されているコピー枚数が1ずつカウントアップ
される。カウンタCTの各記憶領域に記憶されている記
録シートの種類ごとの枚数の和は、その時点での複写を
行った記録シートの総枚数(トータルコピー枚数)であ
る。
【0080】原稿画像をモノクロコピーするときには、
黒色プリントユニット1Kだけがコピー動作を行い、記
録シート上には黒色トナー像が形成される。 (3)画像安定化動作 本発明の画像形成装置A1においては、原稿画像のコピ
ートナー像を記録シート上に安定して良好に形成するこ
とができるように、上記説明したコピー動作とは別に、
次の画像安定化動作が行われる。
【0081】図5を参照して、画像形成装置A1におい
て、画像安定化動作が行われるタイミングについて説明
する。画像形成装置A1においては、次の三つのタイミ
ングで画像安定化動作が行われる。画像形成装置A1に
おいては、メインスイッチMSWがオンされた後に画像
安定化動作が行われる(図5のステップS1)。この電
源投入後の画像安定化動作の具体的な内容については後
述する。
【0082】また、画像形成装置A1においては、複数
枚のコピーをとるときなど、コピーが連続して行われる
ときには、コピー動作とコピー動作の動作間において
も、画像安定化動作は行われる(S5)。すなわち、コ
ピーが連続して行われる場合であって、コピー動作(S
3)が終了した後、次に継続してさらにコピーが行われ
るときには(S4:YES)、画像安定化動作が行われ
る。このコピー動作間において行われる画像安定化動作
の具体的な内容については後述する。
【0083】さらに、画像形成装置A1においては、コ
ピー動作が終了して、次に継続してコピーが行われない
ときにも(S4:NO)、コピー動作後のエンドシーケ
ンスとして画像安定化動作が行われる(S6)。このよ
うに画像形成装置A1においては、電源投入後、コピー
動作間及びエンドシーケンス時の各タイミングにおい
て、画像安定化動作が行われる。画像安定化動作が行わ
れるタイミングによって、画像安定化動作の内容などが
異なるため、次に各タイミングで行われる画像安定化動
作の内容を順に説明する。 (3−1)電源投入後の画像安定化動作(図5のステッ
プS1) 図6に、電源投入後に行われる画像安定化動作のフロー
チャートを示す。
【0084】電源投入後の画像安定化動作においては、
濃度検出センサの校正(図6のステップS101)、プ
リントユニットでトナー像を形成するときに、そのトナ
ー像の濃度に影響する画像形成条件(画像形成制御パラ
メータ値)の決定(S102〜S104)、及びプリン
トユニットで原稿画像の複写を行うときに用いるγ補正
テーブルの作成(S105〜S107)が行われる。
【0085】電源投入後の画像安定化動作においては、
濃度検出センサSC、SM、SY、SKのいずれについ
ても、その校正を行う。また、プリントユニット1C、
1M、1Y、1Kのいずれにおいても、画像形成条件の
決定及びγ補正テーブルの作成が行われる。 (3−1−1)濃度検出センサの校正(S101) 濃度検出センサの校正は、次のようにして行われる。シ
アン色用プリントユニット1Cによって、シート搬送ベ
ルト2上に形成されるシアン色基準トナーパターンの濃
度を検出するための濃度検出センサSCを例にとって、
その校正の手法について説明する。
【0086】濃度検出センサSCの校正は、センサ受光
部SCrからの出力電圧が所定値になるように、センサ
発光部SCeから照射される光の強度、光量を調整する
ことで行う。このとき、センサ発光部SCeからの照射
光は、シート搬送ベルト2の地肌部分を透過させる。セ
ンサ発光部SCeは本例ではLEDであり、センサ発光
部SCeからの発光強度は、LEDへの通電電流で調整
することができる。プリント制御部43に接続されたデ
ータROM44(図2参照)内には、次表2に示すセン
サ発光部SCeのLEDに流す電流を段階的に定めたL
UT(ルックアップテーブル)が予め用意されている。
【0087】
【表2】
【0088】プリント制御部43はこのLUTを参照し
て、センサ発光部SCeのLEDに流す電流を順次変え
てゆく。これにより、シート搬送ベルト2を透過し、セ
ンサ受光部SCrに入射する光の強度を変えてゆき、セ
ンサ受光部SCrからの出力電圧が所定値(本例では、
4.5volt)に最も近くなるLED通電電流値を検
出する。
【0089】次にシアン色基準トナーパターンの濃度を
検出するときには、このようにして決定した値の電流を
センサ発光部SCeのLEDに通電する。また、このよ
うにして決定した値の電流をセンサ発光部SCeのLE
Dに通電したとき、シート搬送ベルト2の地肌部分を透
過した光によって、センサ受光部SCrから出力される
電圧Vo(地肌出力電圧Vo)は、データRAM45内
に記憶される。地肌出力電圧Voは、前述のように、セ
ンサSCにより基準トナーパターンなどのトナー像の濃
度を求めるときに利用される。ここでデータRAM45
内に記憶した地肌出力電圧Voの値は、次に地肌濃度を
検出して、その値を書き換えるまで、トナー像濃度検出
の際に利用される。
【0090】他の濃度検出センサSM、SY、SKの校
正も同様にして行われる。このように各濃度検出センサ
の校正を行うことで、センサがトナーなどで汚れるなど
していても、基準トナーパターンの濃度を精度よく検出
することができる。 (3−1−2)画像形成条件の決定(S102〜S10
4) 決定する画像形成条件(画像形成制御パラメータ値)
は、プリントユニットによって原稿画像の複写トナー像
を記録シート上に形成するときにおいて、そのトナー像
の濃度に影響する画像形成条件である。
【0091】画像形成装置A1においては、プリントユ
ニットがトナー像を形成するときにおいて、そのトナー
像の濃度に影響する画像形成条件として、前述の帯電チ
ャージャーのグリッド電圧Vg、現像装置の現像バイア
ス電圧Vb及びレーザーの露光量レベルがある。ここで
決定される画像形成条件は、グリッド電圧Vgと現像バ
イアス電圧Vbである。露光量レベルについては、原稿
画像の複写トナー像を形成するときは、前述のようにγ
補正テーブルを参照して、原稿画像の濃度レベルに応じ
た露光量レベルが選択される。
【0092】画像形成条件は、プリント制御部43によ
って次のようにして決定される。本例においては、互い
に異なる三つの画像形成条件(グリッド電圧Vgと現像
バイアス電圧Vbの組み合わせ)にて、基準トナーパタ
ーンを三つ形成し、その基準トナーパターンの濃度を検
出して、それら検出濃度から画像形成条件(グリッド電
圧Vgと現像バイアス電圧Vb)が決定される。シアン
色プリントユニット1Cを例にとって、さらに具体的に
説明する。
【0093】まず、プリント制御部43は、基準トナー
パターンを三つ形成するときの、画像形成条件を次のよ
うにして決定する。プリント制御部43は、温度センサ
Stから装置内の温度を読み取るとともに、湿度センサ
Shから装置内の相対湿度を読み取る。プリント制御部
43は、読み取った温度及び相対湿度をもとに、装置内
の絶対湿度を求める。プリント制御部43は、温度及び
相対湿度と、絶対湿度とを対応させた絶対湿度テーブル
を参照して絶対湿度を求める。この絶対湿度テーブル
は、データROM44内に記憶されている。
【0094】プリント制御部43は、次いで、コピー枚
数カウンターCTが記憶している記録シートの種類ごと
のカウンター情報を読み取る。プリント制御部43は、
記録シートの種類ごとのカウント枚数(コピー枚数)の
足し算をすることで、その時点でのトータルコピー枚数
を求める。そして、プリント制御部43は、絶対湿度及
びトータルコピー枚数に基づき、基準トナーパターンを
形成するときの画像形成条件(帯電チャージャ11Cの
グリッド電圧Vg及び現像装置13Cの現像バイアス電
圧Vb)を決定する。
【0095】データROM44には、絶対湿度及びトー
タルコピー枚数と、グリッド電圧Vg及び現像バイアス
電圧Vbを対応させた、次表3に示す基準トナーパター
ン形成時の画像形成条件テーブルが用意されている。
【0096】
【表3】
【0097】表3の画像形成条件テーブルにおいて、
(L)、(M)、(H)に示すグリッド電圧Vgと現像
バイアス電圧Vbの組み合わせは、基準トナーパターン
のトナー付着量をそれぞれの低付着量、中付着量、高付
着量とする組み合わせである。本例においては、グリッ
ド電圧Vgと現像バイアス電圧Vbのいずれの組み合わ
せにおいても、Vg=Vb−100(volt)の関係
を満たしている。
【0098】プリント制御部43は、絶対湿度及びトー
タルコピー枚数をもとにして、表3を参照し、基準トナ
ーパターンを形成するときの三つの画像形成条件を決定
する。そして、プリント制御部43は、決定した三つの
画像形成条件にて、シアン色プリントユニット1Cに、
三つのシアン色基準トナーパターンを形成させる(S1
02)。
【0099】これら基準トナーパターンは、本例では露
光量レベルを223として形成する。これら基準トナー
パターンを露光量レベル223で形成するのは、次の理
由による。電源投入後の初めてのコピー動作を行うとき
には、原稿画像濃度が255レベル(本例における最大
レベル)部分のトナー像は、露光量レベル223で形成
するからである。原稿画像濃度が最大レベル部分のトナ
ー像を、露光量レベル255(本例における最大レベ
ル)にて形成しないのは、露光量レベル223でトナー
像(基準トナーパターン)を形成して、そのトナー像の
濃度が所定の最大濃度(本例では、1.2)より低くな
ってしまったときに、露光量レベルを上昇できるだけの
余裕を持たせるためである。このような原稿画像濃度レ
ベルと、露光量レベルの関係を変える補正処理は、後述
するコピー動作間の画像安定化動作において行われる。
【0100】これら基準トナーパターンはシート搬送ベ
ルト2上に形成される。シート搬送ベルト2上には、付
着量が異なる三つの基準トナーパターンが形成される。
シート搬送ベルト2上に形成された三つのシアン色基準
トナーパターンの濃度は、濃度検出センサSCによって
検出される(S103)。これら基準トナーパターンの
検出濃度に基づき、画像形成条件(グリッド電圧Vgと
現像バイアス電圧Vb)が次のように決定される。ここ
で、形成された三つのシアン色基準トナーパターンのセ
ンサSCにより検出された付着量が、例えば、0.1
7、0.37、0.6mg/cm2 であったとする。ま
ず、各シアン色基準トナーパターンの検出付着量を、そ
の基準トナーパターンを形成したときの現像バイアス電
圧Vbと対応させて、図7に示すようにグラフにプロッ
トする。プロットした三点に近い所を通る直線を引く。
これにより、三つのシアン色基準トナーパターンのそれ
ぞれの付着量と、その基準トナーパターンを形成したと
きの現像バイアス電圧Vbとの相関が求まる。そして、
露光量レベルが223であるときの狙いの付着量(濃
度)が、例えば0.5mg/cm2 (濃度1.2)であ
るときには、この相関直線から付着量が0.5mg/c
2 となる現像バイアス電圧Vbを求める。この例で
は、現像バイアス電圧Vbは、−750Vに決定され
る。なお、実際には、このような作図を行うのではな
く、計算で現像バイアス電圧Vbが求められる。本例で
は最小自乗法を利用して、基準トナーパターンのトナー
付着量と現像バイアス電圧Vbとの相関直線を求め、求
めた相関直線から、狙いの付着量となる現像バイアス電
圧が求められる。決定した現像バイアス電圧Vbに基づ
き、グリッド電圧Vgを決定する。グリッド電圧Vg
は、本例においては、Vg=Vb−100の関係を満た
すようにする。したがって、この例では、グリッド電圧
Vgは、−850Vに決定される。
【0101】マゼンタ、イエロー、黒色プリントユニッ
ト1M、1Y、1Kにおける画像形成条件(現像バイア
ス電圧及びグリッド電圧)についても、同様にして決定
される。 (3−1−3)γ補正テーブルの作成(S105〜S1
07) γ補正テーブルは、前述のように、原稿画像の濃度レベ
ルから露光量レベルを選択するときに利用される。原稿
画像の複写を行うときにおいて、中間階調が正しく再現
できるようにγ補正テーブルが作成される。
【0102】プリントユニット1C、1M、1Y、1K
それぞれにおいて、使用するγ補正テーブルが作成され
る。シアン色用プリントユニット1Cで使用するγ補正
テーブルの作成手法を例にとって説明する。まず、プリ
ントユニット1Cで次のようしてシアン色基準トナーパ
ターンをシート搬送ベルト2上に本例では八つ形成する
(S105)。前述のようにして決定したグリッド電圧
Vgと、現像バイアス電圧Vbで、これら基準トナーパ
ターンを形成する。また、八つの基準トナーパターン
は、レーザー12Cからの照射光の露光量レベルをそれ
ぞれ255、223、191、159、127、95、
63、31として形成する。これら八つの基準トナーパ
ターンは、図14(A)に示すリニアなγテーブルを用
いて形成した、原稿画像濃度レベルがそれぞれ255、
223、191、159、127、95、63、31の
八つの原稿画像のコピー画像であると考えることができ
る。
【0103】次いで、形成された八つの基準トナーパタ
ーンの濃度を濃度検出センサSCで検出する(S10
6)。前述のようにこれら八つの基準トナーパターン
が、図14(A)に示すγテーブルを利用して形成され
たものと考えると、原稿画像濃度レベルとコピー画像濃
度(基準トナーパターン濃度)の関係は、例えば図14
(B)に示すようなリニアでない関係となる。
【0104】原稿画像濃度レベルと、コピー画像濃度の
関係が、図14(C)に示すようなリニアな関係となる
ように、検出された八つの基準トナーパターンの濃度に
基づき、図14(D)に示すようなγ補正テーブルを作
成する(S107)。他のプリントユニット1M、1
Y、1Kにおけるγ補正テーブルも同様にして形成され
る。
【0105】電源投入後に初めて行われる原稿画像の複
写は、各プリントユニットにおいて以上のようにして決
められたグリッド電圧Vg、現像バイアス電圧Vb及び
γ補正テーブルを用いて行われる。 (3−2)コピー動作間の画像安定化動作(図5のステ
ップS5) 図8、図9及び図10に、コピー動作間に行われる画像
安定化動作のフローチャートを示す。
【0106】コピー動作間の画像安定化動作は、次のよ
うに行われる。画像安定化動作が必要なプリントユニッ
ト及び濃度検出センサを選択して、選択されたプリント
ユニット及び濃度検出センサだけが画像安定化動作を行
う。画像安定化動作を行わせるプリントユニット及び濃
度検出センサとしては、コピーに使用されているプリン
トユニット及びそのプリントユニットにより形成される
基準トナーパターンの濃度を検出するための濃度検出セ
ンサが選択される(S501)。
【0107】選択されたプリントユニット及び濃度検出
センサには、次の画像安定化動作を行わせる。シアン色
用プリントユニット1C及び濃度検出センサSCが選択
された場合を例にとって説明する。プリントユニット1
C及び濃度検出センサSCには、次の画像安定化動作を
行わせる。連続コピーにおける何回目のコピーが終了し
た後かによって、換言すれば、連続コピーにおける何回
目の動作間かによって、画像安定化動作の内容が異な
る。
【0108】n回目(nは、自然数)のコピー動作が終
了した後であって、n≠9m(mは、自然数)であると
きには、換言すれば、nが9の倍数でないときには、プ
リントユニット1Cでシアン色基準トナーパターンをシ
ート搬送ベルト2上に一つ形成する(図9のステップS
503)。このとき、そのシアン色基準トナーパターン
は、設定されているグリッド電圧Vg及び現像バイアス
電圧Vbにて形成する。また、そのシアン色基準トナー
パターンは、コピー回数nに応じて予め次のように決め
られている露光量レベルにて形成する。n=9m+1、
9m+2、9m+3、9m+4、9m+5、9m+6、
9m+7、9m+8であるときには、露光量レベルをそ
れぞれ255、223、191、159、127、9
5、63、31として基準トナーパターンは形成され
る。
【0109】このようにして形成されたシアン色基準ト
ナーパターンの濃度は、濃度検出センサSCを利用して
検出される(S504)。基準トナーパターンの検出濃
度は、その基準トナーパターンを形成したときの露光量
レベルと対応させて、データRAM45(図2参照)に
記憶される。基準トナーパターンの検出濃度に基づき、
γ補正テーブルの補正処理が行われる(S505)。基
準トナーパターンの濃度から、原稿画像濃度レベルとコ
ピー濃度の関係が、例えば図14(E)に示すようにリ
ニアでない関係になっているとわかったときには、これ
らの関係が図14(C)に示すリニアな関係になるよう
に、例えば図14(F)に示すようにγ補正テーブルを
補正する。また、基準トナーパターンの濃度から、例え
ば図14(E)に示すように、原稿画像濃度レベルが2
55(本例における最大レベル)のときのコピー画像濃
度が所定の最大濃度(本例では1.2)より低くなるこ
とがわかったときには、原稿画像濃度レベルが最大レベ
ルのときのコピー画像濃度が所定の最大濃度となるよう
に、例えば図14(F)に示すようにγ補正テーブルを
補正する。
【0110】n回目のコピー動作が終了した後であっ
て、n=9mであるときには、濃度検出センサSCでシ
ート搬送ベルト2の地肌濃度を検出する(S507)。
検出した地肌濃度(センサSCの受光部からの出力電
圧)に応じて、次のような補正処理が行われる(S50
8)。センサSCの受光部からの出力電圧が、4.0v
olt以下であるときには、再度センサSCの校正が行
われる。そして、地肌出力電圧Vo(地肌濃度)をデー
タRAM45に記憶する(S509)。
【0111】センサSCの受光部からの出力電圧が、
4.0voltより大きいときには、センサSCの校正
を行わず、その出力電圧を地肌出力電圧Voとして、デ
ータRAM45に記憶する(S509)。他のプリント
ユニット及び濃度検出センサが選択されたときにも、上
記と同様の画像安定化動作が行われる。 (3−3)エンドシーケンス時の画像安定化動作(図5
のステップS6) 図11、図12及び図13に、エンドシーケンス時に行
われる画像安定化動作のフローチャートを示す。
【0112】エンドシーケンス時に行われる画像安定化
動作は、コピー動作間において行われる画像安定化動作
と同様に、画像安定化動作が必要なプリントユニット及
び濃度検出センサを選択して、選択されたプリントユニ
ット及び濃度検出センサについてだけ画像安定化動作を
行わせる。選択されたプリントユニット及び濃度検出セ
ンサについては、画像安定化動作の必要度合い(必要レ
ベル)に応じて、画像安定化動作を行わせる。選択され
たプリントユニット及び濃度検出センサに行わせる画像
安定化動作は、次に述べるように、その必要レベルに応
じて変わる。
【0113】まず、画像安定化動作が必要なプリントユ
ニット及び濃度検出センサを選択するため及びその必要
レベルを選択するためのの判断情報が検出される(図1
1のS601)。ここで検出される情報は、次の情報で
ある。各プリントユニットが使用しているγ補正テーブ
ルから、原稿画像濃度が255レベル(本例における最
大レベル)のときの露光量レベルが検出される。濃度検
出センサSC、SM、SY、SKによって、それぞれ地
肌濃度が検出される。感光体10C、10M、10Y、
10Kの温度が、センサStcなどによって検出され
る。装置内の絶対湿度が、環境温度センサSt及び相対
湿度センサShを利用して検出される。
【0114】これら情報に基づき、画像安定化動作が必
要なプリントユニット及び濃度検出センサが選択される
(S602)。また、選択されたプリントユニット及び
濃度検出センサについては、画像安定化動作の必要レベ
ルがさらに選択される(S603、S604、S605
又はS606)。本例においては、画像安定化動作の必
要レベルは、レベル1、レベル2、レベル3の三つのレ
ベルのなかから選択される。
【0115】画像安定化動作の必要なプリントユニット
及び濃度検出センサは、次のように選択される。また、
画像安定化動作の必要レベルについては、次のように選
択される。γ補正テーブルにおいて、原稿画像濃度が最
大濃度レベルのときの露光量レベルが、初期設定値(本
例では、223)から大きく変動したときに、そのγ補
正テーブルを使用しているプリントユニットについて画
像安定化動作が必要と判断される。本例においては、そ
の露光量レベルが、250を超えているとき、或いは、
露光量レベルが190より下のときには、画像安定化動
作が必要と判断される。このとき、必要レベル2と判断
される。
【0116】濃度検出センサにより検出した地肌濃度が
前回の値から大きく変動したときには、そのセンサ及び
そのセンサが検出する基準トナーパターンを形成するプ
リントユニットについて、画像安定化動作が必要と判断
される。本例においては、地肌濃度を検出したときに、
濃度検出センサの出力電圧が4.0voltより小さい
ときに、画像安定化動作が必要と判断される。このと
き、必要レベルは1と判断される。
【0117】感光体の温度が大きく変動した場合には、
その感光体を有するプリントユニットについて、画像安
定化動作が必要と判断される。本例においては、前回検
出したときの感光体温度と、今回検出した感光体温度と
の温度差Δtが、Δt>5°Cのときに、画像安定化動
作が必要と判断される。そして、Δt>10°Cのとき
は、必要レベル2と判断され、Δt>5°Cのときは必
要レベル3と判断される。
【0118】絶対湿度が前回検出したときから大きく変
動した場合には、全てのプリントユニットについて、画
像安定化動作が必要と判断される。本例においては、絶
対湿度が1g/m3 以上変化したときに、画像安定化動
作が必要と判断される。このとき、必要レベル2と判断
される。必要レベルが1であるときには、選択された濃
度検出センサの校正、選択されたプリントユニットにお
ける画像形成条件(グリッド電圧Vg及び現像バイアス
電圧Vb)の決定、及び選択されたプリントユニットが
利用するγ補正テーブルの作成が行われる。濃度検出セ
ンサの校正((3−1−1)参照)、画像形成条件の決
定((3−1−2)参照)及びγ補正テーブルの作成
((3−1−3)参照)は、それぞれ前述の電源投入時
の画像安定化動作のなかで行うそれらと同様の内容であ
る。
【0119】必要レベルが2であるときには、選択され
たプリントユニットにおける画像形成条件の決定、及び
選択されたプリントユニットにおけるγ補正テーブルの
作成が行われる。必要レベルが3であるときには、選択
されたプリントユニットにおけるγ補正テーブルの作成
だけが行われる。γ補正テーブル作成するために形成す
る基準トナーパターンは、そのとき設定されている画像
形成条件にて形成される。
【0120】以上説明したように本発明の画像形成装置
A1において、コピー動作間に行われる画像安定化動作
は、画像安定化動作が必要なプリントユニット及び(又
は)濃度検出センサだけが行う。これにより、画像安定
化動作を実施するのに要する時間を短縮することがで
き、コピー全体のスピードを高めることができる。ま
た、画像安定化動作により消費されるトナーの量を抑制
できる。
【0121】また、本発明の画像形成装置A1におい
て、エンドシーケンス時に行われる画像安定化動作につ
いても、画像安定化動作が必要なプリントユニット及び
濃度検出センサだけが行う。これにより、画像安定化動
作を実施するのに要する時間を短縮することができる。
また、画像安定化動作によるトナーの消費を抑制でき
る。さらに、エンドシーケンス時に行われる画像安定化
動作は、画像安定化動作の必要レベルに応じて、必要な
画像安定化動作(画像安定化要素動作)だけが行われ
る。これにより、さらに画像安定化動作の実施時間を短
縮することができ、トナー消費をさらに抑制できる。
【0122】
【発明の効果】本発明は、記録シート上に原稿画像に基
づくトナー像を形成することができるとともに、所定部
材の所定面上に所定のトナー像を形成することができる
複数のプリント装置を備える画像形成装置における、記
録シート上に形成される原稿画像に基づくトナー像を安
定化するために行われる画像安定化動作の実施方法であ
って、画像安定化動作においてトナー等の消耗品の消費
を抑制できる画像安定化動作実施方法を提供することが
できる。
【0123】また、本発明は、複数のプリント装置を備
える画像形成装置における画像安定化動作の実施方法で
あって、画像安定化動作を実施するのに要する時間を短
縮できる画像安定化動作実施方法を提供することができ
る。また、本発明は、複数のプリント装置を備え、記録
シート上に形成される原稿画像に基づくトナー像を安定
化するための画像安定化動作が行われる画像形成装置で
あって、画像安定化動作においてトナー等の消耗品の消
費を抑制できる画像形成装置を提供することができる。
【0124】また、本発明は、複数のプリント装置を備
え、記録シート上に形成される原稿画像に基づくトナー
像を安定化するための画像安定化動作が行われる画像形
成装置であって、画像安定化動作を実施するのに要する
時間を短縮できる画像形成装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成図
である。
【図2】図1に示す画像形成装置の画像安定化動作に関
係する機器のブロック図である。
【図3】図1に示す画像形成装置が有するシアン色プリ
ントユニットの概略構成図である。
【図4】原稿画像濃度レベルと露光量レベルの関係の一
例を示す図である。
【図5】画像安定化動作が行われるタイミングを示すフ
ローチャートである。
【図6】電源投入後に行われる画像安定化動作のフロー
チャートである。
【図7】基準トナーパターンの濃度と、現像バイアス電
圧との相関関係の一例を示す図である。
【図8】図8、図9及び図10によりコピー動作間に行
われる画像安定化動作のフローチャートを示しており、
図8は該フローチャートの一部である。
【図9】図8、図9及び図10によりコピー動作間に行
われる画像安定化動作のフローチャートを示しており、
図9は該フローチャートの一部である。
【図10】図8、図9及び図10によりコピー動作間に
行われる画像安定化動作のフローチャートを示してお
り、図10は該フローチャートの一部である。
【図11】図11、図12及び図13によりエンドシー
ケンス時に行われる画像安定化動作のフローチャートを
示しており、図11は該フローチャートの一部である。
【図12】図11、図12及び図13によりエンドシー
ケンス時に行われる画像安定化動作のフローチャートを
示しており、図12は該フローチャートの一部である。
【図13】図11、図12及び図13によりエンドシー
ケンス時に行われる画像安定化動作のフローチャートを
示しており、図13は該フローチャートの一部である。
【図14】図14(A)は電源投入後に基準トナーパタ
ーンを形成するときに用いられるγテーブルであり、図
14(B)は図14(A)に示すγテーブルを用いて基
準トナーパターンを形成したときの原稿画像濃度とコピ
ー画像濃度の相関の一例を示す図であり、図14(C)
は原稿画像濃度とコピー画像濃度の理想的な関係を示す
図であり、図14(D)は電源投入後の画像安定化動作
を行うことで作成されるγ補正テーブルの一例を示す図
であり、図14(E)はコピー動作間において検出され
る原稿画像濃度とコピー画像濃度の相関の一例を示す図
であり、図14(F)はコピー動作間の画像安定化動作
を行うことで作成されるγ補正テーブルの一例を示す図
である。
【符号の説明】
A1 画像形成装置 IR 画像読み取り装置 LP ランプ LS ロッドレンズアレー IS カラーイメージセンサ C キャリッジ GL 原稿台ガラス OP 操作パネル MSW メインスイッチ PD プリント装置 1C、1M、1Y、1K プリントユニット 10C 感光体 11C 帯電チャージャー 12C 半導体レーザー 13C 現像装置 14C 転写ブラシ 15C クリーニング装置 16C イレーサーランプ 2 シート搬送ベルト(シート搬送回転体) 21 基準マーク Sr 基準マークセンサ 31 吸着チャージャー 32 分離チャージャー 33 除電チャージャー 34 クリーニング装置 SC、SM、SY、SK 濃度検出センサ SCe 濃度検出センサの発光部 SCr 濃度検出センサの受光部 CS1、CS2、CS3 用紙カセット TR トレイ 41 画像読み取り制御部 42 画像信号処理部 43 プリント制御部 CT コピー枚数カウンター Sh 湿度センサ St 温度センサ S 記録シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA09 DA11 DA14 DA21 DA45 DA46 DC11 DE02 DE09 DE10 EA01 EA02 EA05 EC03 EC06 EC07 EC09 ED04 ED06 ED17 EE02 EE08 EF01 EF12 EF13 FA02 FA05 FA25 FA28 HA03 HA08 HA14 HB01 HB06 2H030 AA02 AB02 AD07 AD12 AD16 AD17 BB02 BB13 BB16 BB34 BB36 BB56 BB63

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録シート上に原稿画像に基づくトナー像
    を形成することができるとともに、所定部材の所定面上
    に所定のトナー像を形成することができる複数のプリン
    ト装置を備える画像形成装置における、記録シート上に
    形成される原稿画像に基づくトナー像を安定化するため
    に行われる画像安定化動作の実施方法であって、 作像環境及び(又は)形成されたトナー像の情報を検出
    し、 その検出結果に基づき、前記複数のプリント装置のなか
    から画像安定化動作を行わせるプリント装置を選択し
    て、選択されたプリント装置に画像安定化動作を行わせ
    ることを特徴とする画像安定化動作実施方法。
  2. 【請求項2】前記画像形成装置は、前記各プリント装置
    により形成されるトナー像の情報を検出するためのトナ
    ー像情報検出装置を、各プリント装置それぞれに対して
    備えており、 作像環境及び(又は)形成されたトナー像の情報を検出
    し、 その検出結果に基づき、前記複数のトナー像情報検出装
    置のなかから画像安定化動作を行わせるトナー像情報検
    出装置を選択して、選択されたトナー像情報検出装置に
    画像安定化動作を行わせる請求項1記載の画像安定化動
    作実施方法。
  3. 【請求項3】前記プリント装置に行わせる画像安定化動
    作は複数の要素動作を含んでおり、前記プリント装置に
    は、作像環境及び(又は)形成されたトナー像の情報に
    基づき、該複数の要素動作のうちの一又は二以上の動作
    を選択的に行わせる請求項1又は2記載の画像安定化動
    作実施方法。
  4. 【請求項4】前記トナー像情報検出装置に行わせる画像
    安定化動作は複数の要素動作を含んでおり、前記トナー
    像情報検出装置には、作像環境及び(又は)形成された
    トナー像の情報に基づき、該複数の要素動作のうちの一
    又は二以上の動作を選択的に行わせる請求項2記載の画
    像安定化動作実施方法。
  5. 【請求項5】前記プリント装置に行わせる画像安定化動
    作は、所定の画像形成条件にて前記所定面上に基準トナ
    ーパターンを形成する動作を含んでいる請求項1から4
    のいずれかに記載の画像安定化動作実施方法。
  6. 【請求項6】前記プリント装置及び前記トナー像情報検
    出装置に行わせる画像安定化動作は、所定の画像形成条
    件にて前記所定面上に基準トナーパターンを形成し、該
    基準トナーパターンの濃度を検出する動作を含んでいる
    請求項2から4のいずれかに記載の画像安定化動作実施
    方法。
  7. 【請求項7】前記画像安定化動作は、検出された基準ト
    ナーパターンの濃度に基づき、その基準トナーパターン
    を形成したプリント装置によって、原稿画像に基づくト
    ナー像を記録シート上に形成するとき、該トナー像の濃
    度に影響する画像形成条件を決定する動作を含んでいる
    請求項6記載の画像安定化動作実施方法。
  8. 【請求項8】前記トナー像情報検出装置に行わせる画像
    安定化動作は、該トナー像情報検出装置の校正を行う動
    作を含んでいる請求項2から4のいずれかに記載の画像
    安定化動作実施方法。
  9. 【請求項9】前記トナー像情報検出装置に行わせる画像
    安定化動作は、該トナー像情報検出装置により情報を検
    出するトナー像が形成される所定面地肌の濃度を検出す
    る動作を含んでいる請求項2から4のいずれかに記載の
    画像安定化動作実施方法。
  10. 【請求項10】前記画像安定化動作は、原稿画像に基づ
    くトナー像の記録シートへの形成動作終了後、原稿画像
    に基づくトナー像の記録シートへの形成動作を開始する
    前、原稿画像に基づくトナー像を複数の記録シートへ形
    成する場合における、記録シートへのトナー像形成動作
    と次の記録シートへのトナー像形成動作の動作間、又は
    原稿画像に基づくトナー像の記録シートへの形成動作を
    行っていない待機中のいずれかのタイミングで行われる
    請求項1から9のいずれかに記載の画像安定化動作実施
    方法。
  11. 【請求項11】記録シート上に形成される原稿画像に基
    づくトナー像を安定化するための画像安定化動作が行わ
    れる画像形成装置であって、 記録シート上に原稿画像に基づくトナー像を形成するこ
    とができるとともに、所定部材の所定面上に所定のトナ
    ー像を形成することができる複数のプリント装置と、 作像環境及び(又は)形成されたトナー像の情報を検出
    するための検出装置と、 画像安定化動作を制御するための画像安定化制御装置と
    を備えており、 前記画像安定化制御装置は、所定のタイミングで行う画
    像安定化動作については、前記検出装置により検出され
    る作像環境及び(又は)トナー像情報に基づき、前記複
    数のプリント装置のなかから画像安定化動作を行わせる
    プリント装置を選択して、選択したプリント装置に画像
    安定化動作を行わせることを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】前記検出装置は、前記各プリント装置に
    より形成されるトナー像の情報を検出するためのトナー
    像情報検出装置を、各プリント装置それぞれに対して備
    えており、前記画像安定化制御装置は、該検出装置によ
    り検出される作像環境及び(又は)トナー像情報に基づ
    き、前記複数のトナー像情報検出装置のなかから画像安
    定化動作を行わせるトナー像情報検出装置を選択して、
    選択したトナー像情報検出装置に画像安定化動作を行わ
    せる請求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】前記画像安定化制御装置は、前記プリン
    ト装置に行わせるための画像安定化動作として、複数の
    要素動作を準備しており、該画像安定化制御装置は、前
    記検出装置により検出される作像環境及び(又は)トナ
    ー像情報に基づき、前記プリント装置に、該複数の要素
    動作のうちの一又は二以上の動作を選択的に行わせる請
    求項11又は12記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】前記画像安定化制御装置は、前記トナー
    像情報検出装置に行わせるための画像安定化動作とし
    て、複数の要素動作を準備しており、該画像安定化制御
    装置は、前記検出装置により検出される作像環境及び
    (又は)トナー像情報に基づき、前記トナー像情報検出
    装置には、該複数の要素動作のうちの一又は二以上の動
    作を選択的に行わせる請求項12記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】前記画像安定化制御装置が前記プリント
    装置に行わせる画像安定化動作には、所定の画像形成条
    件にて前記所定面上に基準トナーパターンを形成する動
    作が含まれている請求項11から14のいずれかに記載
    の画像形成装置。
  16. 【請求項16】前記画像安定化制御装置が前記プリント
    装置及び前記トナー像情報検出装置に行わせる画像安定
    化動作には、所定の画像形成条件にて前記所定面上に基
    準トナーパターンを形成し、該基準トナーパターンの濃
    度を検出する動作が含まれている請求項12から14の
    いずれかに記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】前記画像安定化動作には、検出された基
    準トナーパターンの濃度に基づき、その基準トナーパタ
    ーンを形成したプリント装置において、原稿画像に基づ
    くトナー像を記録シート上に形成するとき、該トナー像
    の濃度に影響する画像形成条件を決定する動作が含まれ
    ている請求項16記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】前記画像安定化制御装置が前記トナー像
    情報検出装置に行わせる画像安定化動作には、該トナー
    像情報検出装置の校正を行う動作が含まれている請求項
    12から14のいずれかに記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】前記画像安定化制御装置が前記トナー像
    情報検出装置に行わせる画像安定化動作には、該トナー
    像情報検出装置により情報を検出するトナー像が形成さ
    れる所定面地肌の濃度を検出する動作が含まれている請
    求項12から14のいずれかに記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】前記画像安定化制御装置は、原稿画像に
    基づくトナー像の記録シートへの形成動作終了後、原稿
    画像に基づくトナー像の記録シートへの形成動作を開始
    する前、原稿画像に基づくトナー像を複数の記録シート
    へ形成する場合における、記録シートへのトナー像形成
    動作と次の記録シートへのトナー像形成動作の動作間、
    又は原稿画像に基づくトナー像の記録シートへの形成動
    作を行っていない待機中のいずれかのタイミングで画像
    安定化動作を行わせる請求項11から19のいずれかに
    記載の画像形成装置。
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