JP2000172147A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000172147A
JP2000172147A JP10343107A JP34310798A JP2000172147A JP 2000172147 A JP2000172147 A JP 2000172147A JP 10343107 A JP10343107 A JP 10343107A JP 34310798 A JP34310798 A JP 34310798A JP 2000172147 A JP2000172147 A JP 2000172147A
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image forming
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JP10343107A
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Masaki Tanaka
雅樹 田中
Tetsuya Sakai
哲也 酒井
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準トナーパッチを記録シートを担持して、
搬送するためのシート搬送回転体上に形成し、基準パッ
チが検出する基準パッチの濃度に基づき、記録シート上
に原稿画像に基づくトナー像を形成するときのトナー像
濃度に影響する画像形成条件を制御する画像形成装置で
あって、濃度検出センサで、基準パッチの濃度を精度よ
く検出することができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 記録シートを搬送するための転写ベルト
2外周面上に基準パッチが形成される画像形成装置。基
準パッチは、センサSrで検出する転写ベルト2に設け
た基準マーク21位置(基準位置)に基づき、転写ベル
ト2上での形成位置が制御される。基準パッチは、最も
多く吸着されたサイズ及び向きの記録シートが吸着され
る転写ベルト2の外周面領域上に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像に基づき
記録シート上に形成するトナー像の濃度を制御するため
に、基準トナーパッチを形成し、該基準トナーパッチの
濃度を検出して、該基準トナーパッチの検出濃度に基づ
き、記録シート上に原稿画像に基づくトナー像を形成す
るときのトナー像濃度に影響する画像形成条件(画像形
成制御パラメータ)を制御する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿画像に基づく画像がトナーを用いて
記録シート上に形成されるプリンタ、複写機などの画像
形成装置においては、原稿画像に基づき記録シート上に
形成するトナー像の濃度(単位面積当たりのトナー付着
量)を制御するために基準トナーパッチ(基準トナーパ
ターン)が形成されることがある。
【0003】形成された基準トナーパッチは、その濃度
が濃度検出センサで検出される。濃度検出センサとして
は、代表的には、発光素子と受光素子を有する光センサ
が採用される。基準トナーパッチの検出濃度に基づき記
録シート上に原稿画像に基づくトナー像を形成するとき
のトナー像濃度に影響する画像形成条件(画像形成制御
パラメータ)が決定される。電子写真方式の画像形成装
置において、トナー像濃度に影響を与える画像形成条件
としては、例えば次のようなものがある。例えば、感光
体をスコロトロンチャージャーを用いて帯電させるとき
には、チャージャーのグリッド電極に印加するグリッド
電圧はトナー像濃度に影響する。帯電した感光体表面に
光を照射し、露光して、静電潜像を形成するときの、照
射光の強度、照射時間は、トナー像濃度に影響する。感
光体上に形成された静電潜像を現像装置を用いて現像す
るときの現像バイアス電圧も、トナー像濃度に影響す
る。基準トナーパッチの検出濃度に基づき決定された画
像形成条件で記録シート上に原稿画像に基づくトナー像
が形成される。
【0004】このような濃度制御を行うのは、同じ画像
形成条件で原稿画像に基づくトナー像を形成しても、湿
度、温度などの環境条件が変わるなどすると、記録シー
ト上に形成されたトナー像の濃度が変わってしまうから
である。モノクロの画像形成装置においては、基準トナ
ーパッチは、代表的には感光体上に形成されている。感
光体を一つだけ有する転写ドラム方式、中間転写体方式
のカラー画像形成装置においても、基準トナーパッチ
は、代表的には感光体上に形成されている。感光体を複
数有するタンデム方式のカラー画像形成装置において
は、基準トナーパッチはそれぞれの感光体上に形成され
ることもあるが、多くは記録シートを担持して搬送する
ための転写ベルト等のシート搬送回転体上に形成されて
いる。シート搬送回転体上に基準トナーパッチを形成す
るのは、装置全体をコンパクトにするために、各感光体
が小径化されて、感光体に臨む位置に濃度検出センサを
配置するためのスペースがないなどの理由による。
【0005】例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、黒
の各色のトナー像を形成するために、四つの感光体を有
するタンデム方式のカラー画像形成装置においては、こ
れら各色の基準トナーパッチがシート搬送回転体外周面
上に形成される。そして、各基準トナーパッチの濃度に
基づき、原稿画像の各色成分のトナー像を形成するとき
の各色成分ごとの画像形成条件がそれぞれ設定される。
基準パッチがシート搬送回転体外周面上に形成される画
像形成装置においては、濃度検出センサ(光センサ)の
校正もシート搬送回転体周面上において行われる。光セ
ンサの校正は、トナーがシート搬送回転体外周面上にの
っていないときの、換言すれば、基準トナーパッチの濃
度が0であるときの、光センサの受光素子からの出力を
0レベルを示す所定値にするために行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、タンデム方
式のカラー画像形成装置のように、基準トナーパッチが
記録シートを担持して、搬送するためのシート搬送回転
体上に形成されるときには、次のような問題が生じる。
複数の感光体を有するタンデム方式のカラー画像形成装
置においては、各感光体はシート搬送回転体に臨む位置
に配置される。画像形成時には、記録シートはシート搬
送回転体外周面上に担持されて、各感光体に臨む位置を
順に搬送される。画像形成時には、各感光体とシート搬
送回転体外周面は摺動している。
【0007】そのため、シート搬送回転体外周面は各感
光体との摺擦によって傷ついてしまう。シート搬送回転
体外周面の記録シートを担持している領域については、
感光体との摺動によっても、記録シートによって保護さ
れるため、傷がつかない。従来の画像形成装置において
は、記録シートのシート搬送回転体外周面上の担持領域
については、特に考慮されていない。そのため、シート
搬送回転体外周面各領域の傷の度合いはまちまちにな
る。さらに、従来の画像形成装置においては、基準トナ
ーパッチのシート搬送回転体外周面上の形成領域につい
ても、特に考慮されていない。これらにより、基準トナ
ーパッチは、傷の多いシート搬送回転体外周面領域上に
形成されることもあれば、傷の少ないシート搬送回転体
外周面領域上に形成されることもある。
【0008】光センサで基準トナーパッチの濃度を検出
する場合、傷の多いシート搬送回転体外周面領域上に形
成された基準トナーパッチの検出濃度は、傷の少ない領
域上に形成された基準トナーパッチの検出濃度よりも、
これら基準トナーパッチの濃度が同じであっても、高く
なってしまう。これは、シート搬送回転体外周面の傷に
よって光が散乱(乱反射)してしまうからである。さら
に言えば、透過式の光センサで基準トナーパッチの濃度
を検出する場合、光センサの発光素子から照射され、基
準トナーパッチが形成されたシート搬送回転体外周面領
域を透過し、光センサの受光素子に到達する光は、該領
域の傷によって少なくなってしまうからである。反射式
の光センサで基準トナーパッチの濃度を検出する場合も
同様に、光センサの発光素子から照射され、基準トナー
パッチが形成されたシート搬送回転体外周面領域で反射
され、光センサの受光素子に到達する光は、該領域の傷
によって少なくなってしまうからである。
【0009】前述のように基準トナーパッチは、シート
搬送回転体外周面の傷の多い領域上に形成されることも
あれば、傷の少ない領域上に形成されることもあるの
で、光センサ(濃度検出センサ)で精度よく基準トナー
パッチの濃度を検出することができない。基準トナーパ
ッチが形成されたシート搬送回転体外周面領域の傷の量
が多いほど、検出濃度の誤差は大きくなる。濃度検出セ
ンサによって検出された基準トナーパッチの濃度に基づ
き、原稿画像に基づくトナー像を形成するときの画像形
成条件が決められるため、基準トナーパッチの検出濃度
の精度が悪ければ、原稿画像に基づき記録シート上に形
成されたトナー像の濃度は所定濃度からずれてしまう。
原稿画像が階調のある画像であるときには、原稿画像に
基づき記録シート上に形成されたトナー像の各階調濃度
いずれについても所定濃度からずれてしまう。
【0010】タンデム方式のカラー画像形成装置におい
て、各色の基準パッチが傷の量が異なるシート搬送回転
体外周面領域にそれぞれ形成されたときには、各色の基
準トナーパッチの検出濃度の誤差はそれぞれ異なる。し
たがって、これら各検出濃度に基づき、原稿画像の各色
成分のトナー像を形成するときの各色成分ごとの画像形
成条件が設定されて、各色成分のトナー像がそれぞれ形
成されたときには、各色トナー像の濃度バランスが崩れ
てしまう。すなわち、カラーバランスが崩れてしまう。
カラー画像の場合、複数色のうちの一色の濃度が微妙に
変動しても、色変動として目立ちやすい。カラーバラン
スが崩れると、記録シート上に形成されたカラートナー
像は、原稿画像と違った色合いのものとなってしまう。
【0011】上記述べたのと同様の不具合は、光センサ
(濃度検出センサ)を校正するときにおいても発生す
る。従来の画像形成装置においては、光センサ(濃度検
出センサ)のシート搬送回転体周面での校正領域につい
ても特に考慮されていない。したがって、光センサのシ
ート搬送回転体周面での校正領域は、傷の多い領域とな
ることも、傷の少ない領域となることもある。したがっ
て、光センサの校正を精度よく行うことができない。傷
の多いシート搬送回転体周面領域で光センサの校正が行
われたときには、光センサの校正誤差は大きくなる。光
センサの校正が正しく行われていなければ、その光セン
サで検出した基準トナーパッチの濃度も精度が悪くなっ
てしまう。
【0012】基準トナーパッチの検出濃度の精度が悪け
れば、原稿画像に基づき記録シート上に形成されたトナ
ー像の濃度は所定濃度からずれてしまう。タンデム方式
のカラー画像形成装置においては、各色トナー像の濃度
バランスが崩れてしまう。以上の説明では、電子写真方
式の画像形成装置を例にとって説明したが、このような
不具合は、静電潜像を形成せずに、直接記録シート上に
原稿画像に基づくトナー像や、シート搬送回転体上に基
準トナーパッチを形成する直接記録方式の画像形成装置
(例えば、特許第2687506号公報が教える画像記
録装置)においても発生する。
【0013】そこで本発明は、原稿画像に基づき記録シ
ート上に形成するトナー像の濃度を制御するために、基
準トナーパッチを記録シートを担持して、搬送するため
のシート搬送回転体上に形成し、該基準トナーパッチの
濃度を濃度検出センサで検出して、該基準トナーパッチ
の検出濃度に基づき、記録シート上に原稿画像に基づく
トナー像を形成するときのトナー像濃度に影響する画像
形成条件を制御する画像形成装置であって、濃度検出セ
ンサで、基準トナーパッチの濃度を正しく検出すること
ができる画像形成装置を提供することを課題とする。
【0014】また、本発明は、原稿画像に基づき記録シ
ート上に形成するトナー像の濃度を制御するために、基
準トナーパッチを記録シートを担持して、搬送するため
のシート搬送回転体上に形成し、該基準トナーパッチの
濃度を濃度検出センサで検出して、該基準トナーパッチ
の検出濃度に基づき、記録シート上に原稿画像に基づく
トナー像を形成するときのトナー像濃度に影響する画像
形成条件を制御する画像形成装置であって、濃度検出セ
ンサの校正を精度よく行うことができ、それだけ濃度検
出センサで基準トナーパッチの濃度を精度よく検出する
ことができる画像形成装置を提供することを課題とす
る。
【0015】また、本発明は、原稿画像に基づき記録シ
ート上に形成するトナー像の濃度を制御するために、基
準トナーパッチを記録シートを担持して、搬送するため
のシート搬送回転体上に形成し、該基準トナーパッチの
濃度を濃度検出センサで検出して、該基準トナーパッチ
の検出濃度に基づき、記録シート上に原稿画像に基づく
トナー像を形成するときのトナー像濃度に影響する画像
形成条件を制御する画像形成装置であり、シート搬送回
転体に担持された記録シート上に原稿画像に基づくトナ
ー像を形成できるとともに、シート搬送回転体外周面上
に基準トナーパッチを形成することができる像形成装置
を複数有し、各像形成装置が異なる色のトナーを用いて
トナー像を形成する画像形成装置であって、原稿画像に
基づき各像形成装置によって記録シート上に重ねて形成
されたトナー像のカラーバランスがくずれることを従来
より抑制できる画像形成装置を提供することを課題とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、次の第1及び第2の二つのタイプの画像形
成装置を提供する。以下、これら各タイプの画像形成装
置について順に説明する。 (A)第1タイプの画像形成装置 第1タイプの画像形成装置は、原稿画像に基づき記録シ
ート上に形成するトナー像の濃度を制御するために、基
準トナーパッチを形成し、該基準トナーパッチの濃度を
検出して、該基準トナーパッチの検出濃度に基づき、記
録シート上に原稿画像に基づくトナー像を形成するとき
のトナー像濃度に影響する画像形成条件を制御する画像
形成装置であって、供給される記録シートを搬送するた
めのシート搬送回転体であって、外周面に記録シートを
担持することができ、回すことで担持した記録シートを
所定方向に搬送することができるシート搬送回転体と、
前記シート搬送回転体に担持された記録シート上に原稿
画像に基づくトナー像を形成することができるととも
に、前記シート搬送回転体外周面上に基準トナーパッチ
を形成することができる像形成装置と、前記シート搬送
回転体外周面上に形成される基準トナーパッチの濃度を
検出するための、前記シート搬送回転体周面に臨む位置
に配置された発光素子及び受光素子を含む濃度検出セン
サと、前記シート搬送回転体周面上の周面移動方向にお
ける基準位置を検出することができる基準位置検出装置
と、前記基準位置検出装置が検出する基準位置に基づ
き、前記像形成装置が前記シート搬送回転体外周面上に
形成する基準トナーパッチの該外周面上での形成領域を
制御するパッチ形成領域制御装置とを備えることを特徴
とする画像形成装置である。
【0017】第1タイプの画像形成装置は、原稿画像
(原稿画像データ)に基づくトナー像を記録シート上に
形成するためのものである。画像形成装置は、例えば複
写機、プリンタとして利用することができる。画像形成
装置を複写機として利用するときには、原稿画像を読み
取るための画像読み取り装置を設けておけばよい。画像
形成装置をプリンタとして利用するときには、コンピュ
ータ、ワードプロセッサなどのホスト機器から原稿画像
データを入力すればよい。
【0018】第1タイプの画像形成装置は、シート搬送
回転体、像形成装置、濃度検出センサ、基準位置検出装
置及びパッチ形成領域制御装置を備えている。シート搬
送回転体は、記録シートを搬送するためのものである。
シート搬送回転体の形状としては、例えば無端ベルト
状、ドラム状を挙げることができる。シート搬回転体
は、その外周面に記録シートを担持することができる。
シート搬送回転体は、例えば記録シートを静電吸着させ
ることで、その外周面に記録シートを担持することがで
きる。シート搬送回転体外周面が移動するようにシート
搬送回転体を回すことで、外周面に担持した記録シート
を所定方向に搬送することができる。
【0019】像形成装置は、シート搬送回転体に担持さ
れ、搬送される記録シート上に原稿画像に基づくトナー
像を形成することができる。像形成装置は、シート搬送
回転体の外周面上に基準トナーパッチ(基準トナーパタ
ーン)を形成することもできる。像形成装置は、シート
搬送回転体外周面に臨む位置に配置されている。第1タ
イプの画像形成装置は、像形成装置を複数備えていても
よい。像形成装置が複数あるときには、各像形成装置が
異なる色のトナー(例えば、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、黒色のトナー)を用いてトナー像を記録シート上に
順に重ねて形成することで、記録シート上にカラートナ
ー像を形成することができる。
【0020】像形成装置は、例えば電子写真法でトナー
像(原稿画像に基づくトナー像又は基準トナーパッチ)
を形成する電子写真方式の像形成装置を採用することが
できる。電子写真方式の像形成装置においては、次のよ
うにしてトナー像が記録シート上又はシート搬送回転体
上に形成される。形成するトナー像に対応した静電潜像
が、感光体などの静電潜像担持体上に形成される。静電
潜像をトナーを用いて現像して、静電潜像担持体上にト
ナー像が形成される。該トナー像を転写することで、記
録シート又はシート搬送回転体上にトナー像が形成され
る。静電潜像担持体上のトナー像は、静電潜像担持体か
ら直接記録シート又はシート搬送回転体上に転写しても
よい。静電潜像担持体上のトナー像は、中間転写体など
を介して間接的に記録シート又はシート搬送回転体上に
転写してもよい。
【0021】像形成装置は、例えば特許第268750
6号公報、特開昭60−192652号公報、特開昭6
1−286164号公報、特開昭62−248662号
公報が教える像形成装置のように、静電潜像を形成せず
に、トナー像を形成すべき対象(記録シート又はシート
搬送回転体)に直接的にトナー像を形成する直接記録方
式のものを採用してもよい。
【0022】第1タイプの画像形成装置においては、原
稿画像に基づき記録シート上に形成するトナー像(原稿
画像に対応したトナー像)の濃度を制御するために、像
形成装置によってシート搬送回転体外周面上に基準トナ
ーパッチが形成される。基準トナーパッチの濃度(単位
面積当たりのトナー付着量)は、濃度検出センサによっ
て検出される。濃度検出センサは、発光素子と、受光素
子を有する光センサである。これら発光素子と受光素子
は、それぞれシート搬送回転体の周面(外周面又は内周
面)に臨む位置に配置されている。濃度検出センサ(光
センサ)は、透過式、反射式のいずれのタイプのもので
もよい。発光素子としては、例えば発光ダイオード(L
ED)を挙げることができる。受光素子としては、例え
ば、フォトダイオード、フォトトランジスタを挙げるこ
とができる。受光素子からは、受光素子に入射する光の
光量、強度に応じた出力が得られる。これにより、基準
トナーパッチの濃度を検出することができる。
【0023】透過式の濃度検出センサを採用する場合に
は、シート搬送回転体周面を間にして発光素子と受光素
子を対向させて配置するとともに、シート搬送回転体を
透光性のものとすればよい。この場合、発光素子から照
射され、基準トナーパターン及びシート搬送回転体周面
を透過し、受光素子に入射する光の強度、光量から基準
トナーパターンの濃度を検出することができる。また、
反射式の濃度検出センサを採用する場合には、発光素子
と受光素子をそれぞれシート搬送回転体の例えば外周面
に臨む位置に配置すればよい。この場合、例えば発光素
子から照射され、基準トナーパターンを透過し、シート
搬送回転体外周面で反射され、再度基準トナーパターン
を透過して、受光素子に入射する光の強度、光量から基
準トナーパターンの濃度を検出することができる。反射
式の濃度検出センサを採用する場合には、発光素子と受
光素子をそれぞれシート搬送回転体の内周面に臨む位置
に配置してもよい。この場合、例えば発光素子から照射
され、シート搬送回転体周面を透過し、基準トナーパタ
ーンにて反射され、再度シート搬送回転体周面を透過し
て、受光素子に入射する光の強度、光量から基準トナー
パターンの濃度を検出することができる。
【0024】濃度検出センサで検出された基準トナーパ
ッチの濃度に基づき、像形成装置が記録シート上に原稿
画像に対応するトナー像を形成するときの、トナー像濃
度に影響する画像形成条件(画像形成制御パラメータ)
が制御される。すなわち、濃度検出センサで検出された
基準トナーパッチの濃度に基づき、画像形成条件(画像
形成制御パラメータ)が決定され、その条件にて記録シ
ート上に原稿画像に基づくトナー像が形成される。電子
写真方式の像形成装置がトナー像を形成するときに、ト
ナー像濃度に影響する画像形成条件(画像形成制御パラ
メータ)としては、例えば次のものを挙げることができ
る。例えば、感光体等の静電潜像担持体を帯電させたと
きの帯電電位は、トナー像濃度に影響を与える。静電潜
像担持体を例えばスコロトロンチャージャーを用いて帯
電させるときには、チャージャーのグリッド電極に印加
するグリッド電圧は、静電潜像担持体の帯電電位に影響
し、トナー像濃度に影響を与える。帯電した静電潜像担
持体に光を照射して、静電潜像を形成するときの、照射
光の強度、光の照射時間は、トナー像濃度に影響を与え
る。また、静電潜像担持体上に形成された静電潜像を現
像装置を用いて現像するときの現像バイアス電圧も、ト
ナー像濃度に影響を与える。
【0025】基準トナーパッチの濃度に基づきトナー像
濃度に影響する画像形成条件を制御する手法について
は、従来より知られた手法を採用することができる。基
準位置検出装置は、シート搬送回転体周面上の周面移動
方向における基準位置(基準点)を検出することができ
る。基準位置検出装置は、例えば次のようにしてシート
搬送回転体の基準位置を検出することができる。例え
ば、シート搬送回転体周面の基準位置に基準マークを形
成しておき、シート搬送回転体周面に臨む位置に基準マ
ーク検出のためのセンサを配置しておくことで、基準位
置を検出することができる。基準マークは、例えば他の
領域と光反射率や光透過率の異なるマークとすればよ
い。この場合、基準マーク検出センサとしては光センサ
が採用できる。また、シート搬送回転体が回されるとき
に、シート搬送回転体と同期して回転するようにロータ
リーエンコーダチャート(ロータリーエンコーダスケー
ル)を配置して、エンコーダセンサで検出するエンコー
ダ信号からも基準位置を検出することができる。
【0026】基準位置は、像形成装置によって、シート
搬送回転体外周面上に基準トナーパッチを形成するとき
に、基準トナーパッチのシート搬送回転体外周面上での
形成領域を制御するために検出される。基準トナーパッ
チ形成領域の制御は、パッチ形成領域制御装置により行
われる。パッチ形成領域制御装置は、基準位置検出装置
が検出した基準位置に基づき、基準トナーパッチのシー
ト搬送回転体外周面上での外周面移動方向における形成
領域(形成位置)を制御する。
【0027】パッチ形成領域制御装置は、代表的には、
シート搬送回転体外周面の傷が少ない領域(傷が少ない
と予想される領域)上に基準トナーパッチが形成される
ように、像形成装置による基準トナーパッチ形成を制御
すればよい。基準トナーパッチが傷が少ないシート搬送
回転体外周面領域上に形成されれば、傷が多い領域上に
形成されたときよりも、濃度検出センサは、基準トナー
パッチの濃度を正しく検出することができる。傷が多い
シート搬送回転体領域上に基準トナーパッチが形成され
ているときには、濃度検出センサの発光素子から照射さ
れ、基準トナーパッチが形成されたシート搬送回転体周
面領域を透過して、或いは該領域で反射されて、濃度検
出センサの受光素子に到達する光は、該領域の傷が光を
拡散するため、基準トナーパッチが傷が少ない領域上に
形成されたときよりも少なくなる。
【0028】第1タイプの画像形成装置においては、基
準トナーパッチをシート搬送回転体外周面の傷が少ない
領域上に形成することで、濃度検出センサは基準トナー
パッチの濃度を精度よく検出することができる。前述の
ように濃度検出センサが検出した基準トナーパッチの濃
度に基づき、原稿画像に基づくトナー像を記録シート上
に形成するときの画像形成条件(画像形成パラメータ)
を決められ、その条件で記録シート上にトナー像が形成
される。基準トナーパッチの濃度を精度よく検出できる
ことで、それだけ原稿画像濃度に応じた所定濃度のトナ
ー像を精度よく記録シート上に形成することができる。
【0029】第1タイプの画像形成装置が、複数の像形
成装置を備えており、各像形成装置が他の像形成装置と
異なる色のトナーを用いて、基準トナーパッチや原稿画
像に基づくトナー像を形成する場合には次の利点がる。
各像形成装置が形成する基準トナーパッチの濃度を精度
よく検出できるので、各像形成装置により記録シート上
に形成される各色の原稿画像に基づくトナー像の濃度
は、それぞれ所定濃度とすることができる。これによ
り、記録シート上に形成された各色トナー像のカラーバ
ランスを保つことができる。
【0030】シート搬送回転体外周面の傷が少ないと予
想される領域としては、例えば次の領域を挙げることが
できる。例えば前述の電子写真方式の像形成装置を採用
するときには、シート搬送回転体又はこれに担持された
記録シートに転写するためのトナー像が形成された像担
持体(例えば、感光体などの静電潜像担持体)との摺動
によって、シート搬送回転体外周面の傷の大部分はでき
る。したがって、記録シートを担持したシート搬送回転
体外周面領域については傷がつきにくい。そこで、シー
ト搬送回転体外周面上に記録シートを担持させて、記録
シートを搬送するとき、シート搬送回転体外周面上の予
め定められた領域に記録シートが担持されるようにすれ
ば、記録シートが担持されていたシート搬送回転体外周
面領域は他の領域に比べて傷は少なくなる。したがっ
て、パッチ形成領域制御装置は、記録シートが担持され
ていたシート搬送回転体外周面領域上に基準トナーパッ
チが形成されるように像形成装置を制御すればよい。
【0031】別の観点から言うと、シート搬送回転体外
周面に傷が少ない領域をつくるために、シート搬送回転
体外周面上に記録シートを担持させて、記録シートを搬
送するとき、シート搬送回転体外周面上の予め定められ
た領域に記録シートを担持させればよい。シート搬送回
転体外周面上の記録シートの担持領域は、基準トナーパ
ッチの形成領域と同様に、基準位置検出装置が検出する
シート搬送回転体の基準位置に基づき制御することがで
きる。
【0032】シート搬送回転体に複数種類の記録シート
が供給され、各種類の記録シートをシート搬送回転体に
よって搬送するときには、次のようにすれば傷の少ない
領域をつくることができる。記録シートの種類とは、例
えば、記録シートのサイズ、記録シートの向き、記録シ
ートのサイズ及び向きなどである。記録シートの向きと
は、記録シートが搬送されるときの記録シート搬送方向
(シート搬送回転体外周面移動方向)に対する向きであ
る。
【0033】シート搬送回転体外周面上に記録シートを
担持させて、記録シートを搬送するとき、該記録シート
の種類に応じて、シート搬送回転体外周面上の予め定め
られた領域に記録シートが担持されるようにすれば、最
も多く供給された種類(最も多くシート搬送回転体に担
持された種類)の記録シートが担持されていたシート搬
送回転体外周面領域は他の領域よりも傷が少なくなる。
この場合、パッチ形成領域制御装置は、最も多く供給さ
れた種類の記録シートが担持されるシート搬送回転体外
周面領域上に、基準トナーパッチが形成されるように像
形成装置を制御すればよい。
【0034】最も多く供給された記録シートの種類を検
出するために、例えば、シート搬送回転体に供給された
記録シートの種類ごとの枚数を記憶するためのカウンタ
ーを設けておけばよい。カウンターとしては、例えばシ
ート搬送回転体に供給された記録シートの種類ごとの枚
数を記憶するための記憶領域を有するSRAMなどのメ
モリを採用することができる。また、カウンターとして
は、機械式のカウンターを採用してもよい。
【0035】カウンターとしてメモリカウンターを採用
するときなど、カウンター情報を読み出すことができる
ときには、パッチ形成領域制御装置は、基準トナーパッ
チの形成にあたり、カウンターに記憶されている記録シ
ートの種類ごとの枚数から、シート搬送回転体外周面に
最も多く供給された記録シートの種類を検出して、検出
した種類の記録シートが担持されるシート搬送回転体外
周面領域上に基準トナーパッチが形成されるように像形
成装置を制御すればよい。カウンターからカウンター情
報を読みだすことができないときなどには、パッチ形成
領域制御装置に最も多くシート搬送回転体へ供給された
記録シートの種類を教えるために、最も多く供給された
記録シートの種類を手動で入力することができる入力装
置を設けておいてもよい。パッチ形成領域制御装置は、
該入力装置から得た種類の記録シートが担持されるシー
ト搬送回転体外周面領域上に基準トナーパッチが形成さ
れるように像形成装置を制御すればよい。画像形成装置
のメンテナンスや、調整を行うサービスマンだけが、最
も多く供給された記録シートの種類を該入力装置から入
力できるようにしてもよい。例えば、一般ユーザーが画
像形成スタートの指令をするなどの複数のキースイッチ
が設けられた操作パネルを利用して、特殊なキー操作を
行うことで入れるメンテナンスモード、調整モードにお
いて、最も多く供給された記録シートの種類を入力でき
るようにしてもよい。
【0036】シート搬送回転体に、サイズや向きが異な
る複数種類の記録シートが供給されるときには、全ての
種類の記録シートが担持される領域をシート搬送回転体
外周面につくれば、その領域はさらに傷が少なくなる。 (B)第2タイプの画像形成装置 第2タイプの画像形成装置は、原稿画像に基づき記録シ
ート上に形成するトナー像の濃度を制御するために、基
準トナーパッチを形成し、該基準トナーパッチの濃度を
検出して、該基準トナーパッチの検出濃度に基づき、記
録シート上に原稿画像に基づくトナー像を形成するとき
のトナー像濃度に影響する画像形成条件を制御する画像
形成装置であって、供給される記録シートを搬送するた
めのシート搬送回転体であって、外周面に記録シートを
担持することができ、回すことで担持した記録シートを
所定方向に搬送することができるシート搬送回転体と、
前記シート搬送回転体に担持された記録シート上に原稿
画像に基づくトナー像を形成することができるととも
に、前記シート搬送回転体外周面上に基準トナーパッチ
を形成することができる像形成装置と、前記シート搬送
回転体周面上の周面移動方向における基準位置を検出す
ることができる基準位置検出装置と、前記シート搬送回
転体外周面上に形成される基準トナーパッチの濃度を検
出するための、前記シート搬送回転体周面に臨む位置に
配置された発光素子及び受光素子を含む濃度検出センサ
と、前記濃度検出センサの校正を行うためのセンサ校正
制御装置とを備えており、前記センサ校正制御装置は、
前記基準位置検出装置が検出する基準位置に基づき、前
記シート搬送回転体周面における前記濃度検出センサの
校正領域を制御することを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0037】第2タイプの画像形成装置は、第1タイプ
の画像形成装置と同様に、複写機やプリンタとして利用
することができる。第2タイプの画像形成装置は、シー
ト搬送回転体、像形成装置、基準位置検出装置、濃度検
出センサ及びセンサ校正制御装置を備えている。第2タ
イプの画像形成装置が有するシート搬送回転体、像形成
装置、基準位置検出装置及び濃度検出センサについて
は、第1タイプの画像形成装置が有するそれらと同様の
ものである。
【0038】第2タイプの画像形成装置においても、第
1タイプの画像形成装置と同様に、濃度検出センサが検
出する基準トナーパッチの濃度に基づき、記録シート上
に原稿画像に基づくトナー像を形成するときの画像形成
条件(画像形成パラメータ)が決定され、その条件で記
録シート上にトナー像が形成される。第2タイプの画像
形成装置においては、基準位置は、シート搬送回転体外
周面における濃度検出センサの校正領域を制御するため
に検出される。濃度検出センサの校正領域の制御は、セ
ンサ校正制御装置によって行われる。
【0039】濃度検出センサの校正は、トナーがシート
搬送回転体外周面上にのっていないときの、換言すれ
ば、基準トナーパッチの濃度が0であるときの、濃度検
出センサの受光素子からの出力を所定値(0レベル)に
するために行われる。シート搬送回転体外周面上にトナ
ーがのっていないときに、濃度検出センサの受光素子か
らの出力が所定値からずれていれば、濃度検出センサは
基準トナーパッチの濃度を正しく検出することは難し
い。
【0040】濃度検出センサの校正は、発光素子から照
射され、シート搬送回転体周面を透過し又はシート搬送
回転体周面で反射され、受光素子に入射する光の強度及
び(又は)光量が所定強度になるように、さらに言え
ば、受光素子からの出力が所定値になるように、発光素
子からの照射光強度及び(又は)光量を調整することで
行われる。濃度検出センサのシート搬送回転体外周面
(周面)での校正領域とは、発光素子からシート搬送回
転体を介して受光素子へ入射する光が、シート搬送回転
体周面を透過する領域、或いは、シート搬送回転体周面
(外周面又は内周面)で反射される領域である。
【0041】センサ校正制御装置は、代表的には、シー
ト搬送回転体周面領域であって、外周面に傷が少ない周
面領域において濃度検出センサの校正を行えばよい。傷
が多いシート搬送回転体周面領域では、傷が少ない領域
よりも光の拡散が多くなるため、これら領域上にトナー
がともに全くのっていないときでも、濃度検出センサの
発光素子からシート搬送回転体を介して受光素子に到達
する光は、傷が多いシート搬送回転体領域を介して到達
する光の方が、傷が少ない領域を介して到達する光より
も少なくなる。したがって、濃度検出センサの校正が傷
が少ないシート搬送回転体外周面領域で行われれば、傷
が多い領域で行われるときよりも、センサの校正を精度
よく行うことができる。
【0042】第2タイプの画像形成装置においては、濃
度検出センサの校正をシート搬送回転体周面であって、
外周面に傷が少ない周面領域で行うことで、濃度検出セ
ンサを精度よく校正することができる。前述のように濃
度検出センサが検出した基準トナーパッチの濃度に基づ
き、原稿画像に基づくトナー像を記録シート上に形成す
るときの画像形成条件(画像形成パラメータ)を決めら
れ、その条件で記録シート上にトナー像が形成される。
濃度検出センサの校正が精度よく行われれば、それだけ
濃度検出センサは基準トナーパッチの濃度を精度よく検
出することができる。基準トナーパッチの濃度が精度よ
く検出されることで、それだけ原稿画像濃度に応じた所
定濃度のトナー像を精度よく記録シート上に形成するこ
とができる。
【0043】第2タイプの画像形成装置が、複数の像形
成装置を備えており、各像形成装置が他の像形成装置と
異なる色のトナーを用いて、基準トナーパッチや原稿画
像に基づくトナー像を形成する場合には次の利点がる。
像形成装置が複数あるときには、各像形成装置が形成す
る基準トナーパッチの濃度を検出するために、必要に応
じて、濃度検出センサを複数配置すればよい。各像形成
装置が形成する各基準トナーパッチの濃度を検出するた
めの濃度検出センサを精度よく校正することができるの
で、それだけ各基準トナーパッチの濃度を精度よく検出
することができる。これにより、各像形成装置により記
録シート上に形成される各色の原稿画像に基づくトナー
像の濃度は、それぞれ精度よく所定濃度とすることがで
きる。したがって、記録シート上に形成された各色トナ
ー像のカラーバランスを保つことができる。
【0044】第2タイプの画像形成装置においても、シ
ート搬送回転体外周面の傷が少ないと予想される領域
は、第1タイプの画像形成装置におけるシート搬送回転
体外周面の傷が少ないと予想される領域と同様の領域で
ある。したがって、シート搬送回転体外周面上に記録シ
ートを担持させて、該記録シートを搬送するときにおい
て、記録シートが、シート搬送回転体外周面上の予め定
められた領域に担持される場合には、センサ校正制御装
置は、記録シートが担持されるシート搬送回転体外周面
領域(記録シートが担持される外周面部分を有するシー
ト搬送回転体周面領域)において濃度検出センサの校正
を行えばよい。
【0045】また、シート搬送回転体に、複数種類の記
録シートが供給され、シート搬送回転体外周面上に記録
シートを担持させて、記録シートを搬送するとき、該記
録シートの種類に応じて、シート搬送回転体外周面上の
予め定められた領域に記録シートが担持される場合に
は、センサ校正制御装置は、最も多く供給された種類の
記録シートが担持されていたシート搬送回転体外周面領
域(最も多く供給された種類の記録シートが担持されて
いた外周面部分を有するシート搬送回転体周面領域)に
おいて濃度検出センサの校正を行えばよい。
【0046】最も多くシート搬送回転体へ供給された記
録シートの種類を検出するために、シート搬送回転体に
供給された記録シートの種類ごとの枚数を記憶するため
のカウンターを設けてもよい。センサ校正制御装置は、
該カウンターに記憶されている記録シートの種類ごとの
枚数から、シート搬送回転体外周面に最も多く供給され
た記録シートの種類を検出してもよい。また、センサ校
正制御装置に最も多くシート搬送回転体へ供給された記
録シートの種類を教えるために、最も多く供給された記
録シートの種類を手動で入力することができる入力装置
を設けて、センサ校正制御装置は、該入力装置から最も
多く記録シート搬送回転体へ供給された記録シートの種
類を得てもよい。
【0047】前述のように濃度検出センサの校正は、シ
ート搬送回転体上にトナーがのっていないときのセンサ
受光素子からの出力を所定値に調整するものであるの
で、濃度検出センサの校正を行うときには、精度よく校
正を行うために、シート搬送回転体外周面上にトナーが
のっていない方が好ましい。したがって、濃度検出セン
サの校正を行うときにおいては、像形成装置からシート
搬送回転体外周面上にトナーが付着してしまう状態は好
ましくない。濃度検出センサの校正を行うときにおいて
は、像形成装置からシート搬送回転体外周面上にトナー
が付着しない状態とすることが好ましい。
【0048】例えば、像形成装置がシート搬送回転体外
周面に接触する像担持体を有しており、該像形成装置
は、該像担持体上にトナー像を形成し、該像担持体上の
トナー像をシート搬送回転体外周面上又はシート搬送回
転体外周面に担持された記録シート上に転写すること
で、シート搬送回転体外周面上に基準トナーパッチ又は
記録シート上に原稿画像に基づくトナー像を形成する場
合には、濃度検出センサの校正前にシート搬送回転体は
像担持体から離間してもよい。このようにすれば、濃度
検出センサの校正を行うときにおいて、センサの校正が
行われるシート搬送回転体周面領域の外周面へのトナー
付着を防止することができ、それだけ濃度検出センサの
校正を精度よく行うことができる。
【0049】例えば、像形成装置が感光体を有してお
り、該像形成装置は感光体表面上に静電潜像を形成し、
該静電潜像をトナーを用いて現像し、感光体表面上に形
成されたトナー像をシート搬送回転体外周面上又は該外
周面に担持された記録シート上に直接的に又は間接的に
転写することで、該シート搬送回転体外周面上に基準パ
ッチ又は記録シート上に原稿画像に基づくトナー像を形
成する場合には、次のようにしてもよい。感光体にシー
ト搬送回転体を接触させて、感光体上に形成されたトナ
ー像を直接的にシート搬送回転体上又は記録シート上に
転写するときには、濃度検出センサの校正前に、シート
搬送回転体を感光体から離間してもよい。このようにす
れば、濃度検出センサの校正を行うときにおいて、セン
サの校正が行われるシート搬送回転体周面領域の外周面
へのトナー付着を防止することができ、それだけ濃度検
出センサの校正を精度よく行うことができる。また、感
光体上に形成されたトナー像が中間転写ベルト、ドナー
ローラなどの中間転写体に一旦転写された後、中間転写
体から中間転写体に接触するシート搬送回転体に転写さ
れるときには、濃度検出センサの校正前にシート搬送回
転体を中間転写体から離間してもよい。このようにすれ
ば、濃度検出センサの校正を行うときにおいて、センサ
の校正が行われるシート搬送回転体周面領域の外周面へ
のトナー付着を防止することができ、それだけ濃度検出
センサの校正を精度よく行うことができる。 (C) 第1タイプの画像形成装置と第2タイプの画像
形成装置は組み合わせてもよい。すなわち、第2タイプ
の画像形成装置のように濃度検出センサのシート搬送回
転体周面での校正領域を制御するとともに、第1タイプ
の画像形成装置にように基準トナーパッチのシート搬送
回転体外周面上の形成領域を制御してもよい。
【0050】例えば、濃度検出センサのシート搬送回転
体周面での校正領域を傷の少ない領域とするとともに、
基準トナーパッチのシート搬送回転体外周面での形成領
域を傷の少ない領域とすればよい。濃度検出センサの校
正が精度よく行われた後に、その濃度検出センサで基準
トナーパッチの濃度が検出されるので、基準トナーパッ
チの濃度をさらに精度よく検出することができる。
【0051】或いは、シート搬送回転体周面における濃
度検出センサの校正領域と、基準トナーパッチ形成領域
を同じ領域としてもよい。このようにすると、センサの
校正領域の傷の量と、基準トナーパッチの形成領域の傷
の量は同じとなる。濃度検出センサは、基準トナーパッ
チの形成領域の傷の量に応じて校正されるため、基準ト
ナーパッチの濃度を精度よく検出することができる。こ
の場合も、シート搬送回転体周面における濃度検出セン
サの校正領域と、基準トナーパッチ形成領域を同じ領域
であって、傷の少ない領域とすれば、それだけ精度よく
基準トナーパッチの濃度を検出することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1に本発明に係る画像形成装置
の一例の概略構成図を示す。また、図1に示す画像形成
装置A1の概略ブロック図を図2に示す。図2には、本
発明の画像形成装置おいてなされる画像濃度制御に関係
する機器が主として示されている。
【0053】図1に示す画像形成装置A1は、次に述べ
るように電子写真方式のタンデム型のカラーデジタル複
写機である。画像形成装置A1は、原稿台ガラスGL上
に載置された原稿の画像を記録シート上にカラーコピー
することができる。ユーザーは、装置上部に配置された
操作パネルOPから原稿画像の複写開始の指示や、原稿
画像を複写する記録シートのサイズを選択することがで
きる。原稿画像を複写する記録シートは、カセットCS
1、CS2、CS3に収納されている。カセットCS1
には、本例ではA4サイズの用紙が横向きに収納されて
いる。カセットCS2には、A3サイズの用紙が縦向き
に収納されている。カセットCS3には、B4サイズの
用紙が縦向きに収納されている。なお、横向きの記録シ
ートとは、後述するように記録シートが搬送されるとき
において、シート短辺がシート搬送方向と平行な向きの
記録シートをいう。また、縦向きの記録シートとは、記
録シートが搬送されるときにおいて、シート長辺がシー
ト搬送方向と平行な向きの記録シートをいう。原稿画像
が複写された記録シートはトレイTR上に排出される。
【0054】画像形成装置A1は、原稿台ガラスGL上
に載置される原稿の画像を読み取ることができる画像読
み取り装置(イメージリーダ)IRと、画像読み取り装
置IRによって読み取られた原稿画像に基づき、電子写
真法によって記録シート上に原稿画像に対応するトナー
像を形成することができるプリント装置PDとを備えて
いる。画像形成装置A1の各機器には、装置側面に配置
されたメインスイッチをオンすることで電力が供給さ
れ、動作可能な状態にされる。
【0055】画像読み取り装置IRは、原稿台ガラスG
L上に載置された原稿に向けて光を照射するためのラン
プLP、原稿からの反射光を読み取るための密着型CC
DカラーイメージセンサIS及び原稿からの反射光をイ
メージセンサIS上に集光するためのロッドレンズアレ
ーLSを有している。これらランプLP、イメージセン
サIS及びロッドレンズアレーLSは、原稿台ガラスG
Lと平行に往復移動できるキャリッジC上に配置されて
いる。キャリッジCは、スキャンモータMを含む駆動装
置によって、原稿台ガラスGLと平行に往復移動させる
ことができる。
【0056】画像読み取り装置IRのスキャンモータ
M、ランプLPは、画像読み取り制御部41(図2参
照)に接続されており、制御部41によって駆動制御さ
れる。画像読み取り制御部41は、プリント装置PDが
有する後述する各機器を制御するためのプリント制御部
43と接続されており、これら制御部は互いに連係して
各機器を制御し、原稿画像の複写を行うことができる。
【0057】画像読み取り装置IRは、次のようにして
原稿台ガラスGL上に載置された原稿の画像を読み取る
ことができる。原稿画像を読み取るときには、キャリッ
ジCは原稿台ガラスGLと平行に駆動される。この間、
ランプLPは点灯され、原稿画像からの反射光は順次ロ
ッドレンズアレーLSでイメージセンサIS上に結像さ
れ、原稿画像はイメージセンサISで読み取られる。
【0058】イメージセンサISにおいては、各ピクセ
ル毎に原稿画像光は、R(Red)、G(Gree
n)、B(Blue)の各色に色分解された後、各色ご
とに光電変換されて、アナログ電圧信号として出力され
る。イメージセンサISからは、原稿画像のR、G、B
の各色成分ごとに、その色の画像濃度に応じた電圧信号
が出力される。このようにして、原稿画像のR、G、B
各色成分ごとの原稿画像データが得られる。
【0059】カラーイメージセンサISから出力された
R、G、Bの各色の各ピクセルごとの原稿画像アナログ
データは、画像信号処理部42(図2参照)においてそ
れぞれ8bitに量子化されて、各色、各ピクセルごと
の原稿画像デジタルデータに変換される。すなわち、本
例においては、原稿画像の各ピクセルの濃度は、0〜2
55のいずれかの濃度レベルとして取り扱われる。R、
G、Bの各色原稿画像デジタルデータは、さらに色座標
変換などが施されて、シアン(C)、マゼンタ(M)、
イエロー(Y)、黒(blacK)の8bitの各色原
稿画像デジタルデータが生成される。シアン、マゼン
タ、イエロー、黒色の各色原稿画像データは、プリント
装置PDを制御するプリント制御部43に出力される。
【0060】プリント装置PDは、シアン色用感光体ユ
ニット1C、マゼンタ色用感光体ユニット1M、イエロ
ー色用感光体ユニット1Y及び黒色用感光体ユニット1
Kの四つの感光体ユニット、転写ベルト2並びに定着装
置FDを備えている。四つの感光体ユニット1C、1
M、1Y及び1Kは、記録シートSを搬送することがで
きる転写ベルト2の外周面に臨む位置に配置されてい
る。
【0061】各感光体ユニット1C、1M、1Y及び1
Kは、転写ベルト2に担持されて搬送される記録シート
S上に、電子写真法によって原稿画像に対応したシアン
色、マゼンタ色、イエロー色、黒色トナー像をそれぞれ
形成することができる。また、各感光体ユニット1C、
1M、1Y及び1Kは、記録シートS上に形成する各色
トナー像の濃度制御のために、シアン色、マゼンタ色、
イエロー色、黒色の各色基準トナーパッチ(基準パッ
チ、基準トナーパターン)を転写ベルト2の外周面上に
それぞれ形成することができる。
【0062】シアン色用感光体ユニット1Cは、ドラム
状の感光体10Cを有しており、感光体10Cの周囲に
は、帯電チャージャー11C、半導体レーザー12C、
シアン色のトナーを収納する現像装置13C、転写ブラ
シ14C、クリーニング装置15C、イレーサーランプ
16Cが配置されている。転写ブラシ14Cは、転写ベ
ルト2の内周面側の感光体10Cに臨む位置に配置され
ている。
【0063】マゼンタ色用感光体ユニット1M、イエロ
ー色用感光体ユニット1Y、黒色用感光体ユニット1K
もそれぞれ感光体10M、10Y、10Kを有してお
り、感光体の周囲にはシアン色用感光体ユニット1Cと
同様の機器が順に配置されている。転写ベルト2は、二
つのローラr1、r2に巻き掛けられた無端ベルトであ
る。転写ベルト2の周囲には、吸着チャージャー31、
分離チャージャー32、除電チャージャー33、クリー
ニング装置34が配置されている。
【0064】吸着チャージャー31によって、用紙カセ
ットCS1、CS2、CS3のいずれかから搬送されて
くる記録シートS(本例では、用紙)を転写ベルト2の
外周面に吸着させることができる。ローラr1を図示を
省略した駆動装置によって回転駆動することで、転写ベ
ルト外周面に吸着した記録シートSを感光体ユニット1
Y、1M、1Y、1Kの各感光体に順に臨ませながら搬
送することができる。原稿画像の複写時には、転写ベル
ト2の外周面は感光体ユニット1C、1M、1Y、1K
の各感光体に接触しており、外周面に吸着した記録シー
トSは各感光体に接触しつつ搬送される。
【0065】転写ベルト2には、複写時等における各種
タイミング制御のために基準マーク21が形成されてい
る。転写ベルト2は本例では透光性材料からなり、基準
マーク21は本例では黒色マークである。基準マーク2
1を検出するために基準マークセンサSrが配置されて
いる。基準マークセンサSrは、転写ベルト2の外周面
側に配置された発光部Sreと、内周面側の発光部Sr
eに臨む位置に配置された受光部Srrとからなる光セ
ンサである。基準マーク21がセンサSrに臨む位置に
あるときには、発光部Sreから照射され、転写ベルト
2の基準マーク21部分を透過して、受光部Srrに入
射する光の強度は小さくなるので、センサSrによって
基準マーク21を検出することができる。以下の説明に
おいて、基準マーク21が形成された位置を、転写ベル
ト2の基準位置(基準点)と呼ぶことがある。
【0066】転写ベルト2の周囲には、さらに記録シー
トS上に形成されるトナー像の濃度を制御するために、
転写ベルト外周面上に形成される基準パッチ(基準トナ
ーパターン)の濃度を検出するためのセンサとして、四
つのセンサSC、SM、SY、SKが配置されている。
これら四つの濃度検出センサは、基準マークセンサSr
と同様に、いずれも転写ベルト2の外周面側に配置され
た発光部(発光素子)と、内周面側の発光部に臨む位置
に配置された受光部(受光素子)とからなる光センサで
ある。
【0067】濃度検出センサSC、SM、SY、SK
は、各感光体ユニット1C、1M、1Y、1 Kによって
転写ベルト2上に形成されるシアン色、マゼンタ色、イ
エロー色、ブラック色の各基準パッチの濃度を検出する
ために設けられている。例えば、感光体ユニット1Cに
よって形成されるシアン色基準パッチの濃度は、センサ
SCによって次のようにして検出することができる。セ
ンサSCの発光部SCeから照射され、基準パッチを透
過して、受光部SCrに入射する光の強度は、基準パッ
チの濃度によって異なり、基準パッチの濃度が高くなる
と受光部SCrに到達する光の強度は小さくなる。セン
サSCの受光部SCrは、入射する光の強度に応じた電
圧を出力する。したがって、センサSCの受光部SCr
からの出力電圧を参照することで、基準パッチの濃度を
検出することができる。他の濃度検出センサについても
同様である。
【0068】転写ベルト2とこれの周囲に配置された吸
着チャージャー31、転写ブラシ14C〜14K、濃度
検出センサSC〜SK、分離チャージャー32、クリー
ニング装置34、除電チャージャー33、基準マーク検
出センサSrは、一つのユニット(以下、転写ベルトユ
ニットTBUという)を構成しており、次のように揺動
させることができる。転写ベルトユニットTBUは、図
示を省略したモータ及び偏心カムを含む圧接・離間装置
によって、転写ベルト2の外周面が各感光体10C、1
0M、10Y、10Kに接触する図1に示す圧接位置
と、図3に示す各感光体から離間した離間位置の間を揺
動させることができる。転写ベルトユニットTBUは、
各感光体上に形成されるトナー像(基準パッチを含む)
を記録シートS上又は転写ベルト2上に転写するときに
は、圧接位置に配置される。転写ベルトユニットTBU
を離間位置に配置するタイミングについては後述する。
【0069】各感光体ユニット1C〜1Kは、次のよう
にして原稿画像の複写トナー像を記録シート上に形成す
ることができる。原稿画像は、前述のようにして画像読
み取り装置IRのイメージセンサISで読み取られる。
イメージセンサISからは、前述のようにR、G、Bの
各色原稿画像アナログデータが出力され、画像信号処理
部42においてシアン、マゼンタ、イエロー、黒色の各
色の原稿画像画像デジタルデータが生成される。感光体
ユニット1C、1M、1Y、1Kは、シアン色原稿画像
データ、マゼンタ色原稿画像データ、イエロー色原稿画
像データ、黒色原稿画像データに基づき、原稿画像の各
色成分画像に対応したシアン色トナー像、マゼンタ色ト
ナー像、イエロー色トナー像、黒色トナー像を記録シー
ト上に形成する。記録シート上にシアン、マゼンタ、イ
エロー、黒色のトナー像を順に重ねて形成することで、
記録シート上に原稿画像の複写トナー像が形成される。
シアン色感光体ユニット1Cを例にとって、記録シート
上へのトナー像の形成手法を説明する。他の感光体ユニ
ットにおいても、感光体ユニット1Cと同様にして記録
シート上にトナー像は形成される。
【0070】原稿画像複写時には、感光体10Cは図示
を省略した駆動装置によって図1中時計回りに回転駆動
される。感光体10Cは、まず、イレーサーランプ16
Cによって光除電される。その後、感光体10Cの表面
は、帯電チャージャー11Cによって所定の電位になる
ように一様に帯電される。帯電チャージャー11Cは、
図4に示すようにワイヤ電極111Cの他に、グリッド
電極112Cを有するスコロトロンチャージャーであ
る。ワイヤ電極111Cには直流電源PS1より負電圧
Vcを印加することができる。グリッド電極112Cに
は可変直流電源PS2より負のグリッド電圧Vgを印加
することができる。グリッド電圧Vgを調整すること
で、帯電させる感光体10C表面の電位Voを制御する
ことができる。グリッド電圧Vgは、電源PS2に接続
されたグリッド電圧制御部113Cによって制御するこ
とができる。
【0071】感光体11Cの表面電位は、帯電チャージ
ャー11Cで帯電を開始してから、図5に示すように感
光体の回転数に応じて、換言すれば、帯電時間に応じて
その絶対値が上昇する。帯電を開始してから所定時間経
過した後には、感光体10Cの表面電位は飽和する。グ
リッド電圧Vgは、この感光体表面飽和電位を制御す
る。このような特性は、感光体10C自身の帯電性能に
よるものである。感光体10Cの表面を一様に帯電させ
るために、本例では、帯電チャージャー11Cで帯電を
開始してから、感光体10Cを2回転以上予備回転させ
てから、次の静電潜像形成プロセス(露光プロセス)が
開始される。このように感光体10Cを予備回転させる
ことで、感光体10C表面の電位が一様になるように、
感光体10C表面を帯電させることができる。感光体1
0Cをこのように予備回転させているときには、転写ベ
ルトユニットTBUは、前述の離間位置に配置する。感
光体の予備回転時に、転写ベルトユニットTBUを離間
位置に配置する理由については後述する。
【0072】次いで、帯電した感光体10C表面にレー
ザー12Cから光を照射することで、感光体10Cを露
光して、感光体10C表面に静電潜像が形成される。原
稿画像を複写するときには、シアン色原稿画像データに
基づきレーザー12Cからの光照射はプリント制御部4
3により制御される。このとき、各ピクセルごとの濃度
レベル(本例では、0〜255レベル)に応じた露光レ
ベル(本例では、0〜255レベル)で感光体10Cは
露光される。プリント制御部43がデータROM44
(図2参照)内のγ補正テーブルを参照して、濃度レベ
ルをγ補正することで、露光レベルが決定される。
【0073】γ補正テーブルは、図13に示す濃度レベ
ル(階調レベル)と露光レベルを対応させたグラフを表
にしたものである。本例では、0γ補正テーブル〜10
γ補正テーブルの11個のγ補正テーブルが用意されて
おり、この中のいずれかのγ補正テーブルを使って濃度
レベルから露光レベルが決定される。いずれの番号のγ
補正テーブル(0γ補正テーブル〜10γ補正テーブ
ル)を使用するかについては、後述する。なお以下の説
明においては、γ補正テーブルの番号を示すデータをγ
データと呼ぶことがある。図13には、0γ補正テーブ
ル及び10γ補正テーブルの元となるγ補正グラフだけ
が示されている。1γ補正テーブル〜9γ補正テーブル
の元となるグラフは、0γ補正グラフと10γ補正グラ
フの露光レベルを各濃度レベルにおいて10等分したも
のである。
【0074】本例においては、露光レベルに応じた強度
の光がレーザー12Cから照射される。レーザー12C
からの照射光の強度を変調することで階調再現がなされ
る。感光体10Cのレーザー光が当たった表面部分の表
面電位は、図4に模式的に示すように電位VoからVi
に減衰する。レーザー光の光強度(露光レベル)によっ
て減衰電位Viは変わる。減衰電位Viは、帯電電位V
oによっても変わる。
【0075】レーザー12Cによって感光体10C表面
に形成された静電潜像は、現像装置13Cによってシア
ン色トナーを用いて順次現像される。現像装置13C
は、本例においては、反転現像方式にて静電潜像を現像
する。図4に示すように、現像装置13Cは、感光体1
0Cに臨む現像ローラ131Cを有している。現像ロー
ラ131Cは、負に帯電させたシアン色トナーを担持し
て、感光体10C表面に臨む現像領域までトナーを搬送
することができる。現像ローラ131Cには、可変直流
電源PS3から現像バイアス電圧Vbを印加することが
できる。現像バイアス電圧Vbは、電源PS3に接続さ
れた現像バイアス電圧制御部132Cによって制御する
ことができる。
【0076】現像時には、|Vi|<|Vb|の関係を
満たす現像バイアス電圧Vbが現像ローラ131Cに印
加される。現像領域まで搬送された負帯電トナーは、レ
ーザー光が当たって電位Viである感光体表面部分に付
着する。トナーの付着量は、現像バイアス電位Vbと減
衰電位Viの電位差ΔVbi(=|Vb−Vi|)が大
きいほど多くなる。減衰電位Viは、前述のようにレー
ザー12Cからの照射光で感光体表面電位を減衰させた
ときの、レーザー光強度(露光レベル)によって変わる
ので、レーザー光強度でトナーの付着量、換言すればト
ナー濃度を制御することができる。
【0077】ここで、感光体10Cの表面電位Voは、
帯電チャージャ11Cにより帯電を開始してから前述の
ように徐々に上昇するため、帯電開始当初(感光体予備
回転時)には、現像バイアス電位Vbと感光体表面電位
Voの関係が、一時的に|Vb|>|Vo|となってし
まう。|Vb|>|Vo|であるときには、現像ローラ
131Cに担持された負帯電トナーは、感光体10Cの
全ての表面領域に付着してしまい、転写ベルト2が感光
体10Cに接触していると、そのトナーが転写ベルト2
に付着してしまう。そこで、前述のように感光体の予備
回転時には、転写ベルトユニットTBUは、離間位置に
配置される。
【0078】このようにして現像されて、感光体10C
表面上に形成されたシアン色トナー像は、転写ベルト2
上に吸着されて搬送されてくる記録シートS上に転写ブ
ラシ14Cによって転写される。転写ベルト2上に吸着
されている記録シートSのサイズは、操作パネルOPか
らユーザーによって選択されたサイズ、或いは、サイズ
選択なされていないときには原稿サイズに基づき選択さ
れたサイズの記録シートが収納されているカセットCS
1〜CS3より供給されたものである。
【0079】カセットCS1〜CS3のいずれかから供
給される記録シートSは、転写ベルト2の基準点に基づ
き、図6(A)〜(C)に示すように転写ベルト2外周
面の予め定めた所定領域に吸着されている。なお、図6
においては、連続して複写がなされているときのカセッ
トCS1〜CS3に収納された記録シートSの種類(本
例では、A4サイズ横向き、A3サイズ縦向き、B4サ
イズ縦向きの3種類)ごとの転写ベルト2上の吸着領域
を示している。記録シートSの転写ベルト2上の吸着領
域(担持領域)は、転写ベルト2の基準点に基づき制御
されている。タイミングローラr3から転写ベルト2上
に記録シートSを送り出すタイミングを、基準マークセ
ンサSrが基準マーク21を検出してからの時間に基づ
き制御することで、転写ベルト2上の記録シート吸着位
置は制御されている。
【0080】また、前述の感光体12C上の静電潜像の
形成開始のタイミングも、転写ベルト2の基準点に基づ
き同様に制御されている。これらにより、静電潜像を現
像して得られた感光体12C上のシアン色トナー像と、
転写ベルト2上の記録シートSの位置を合わせることが
でき、記録シートS上の正規の位置にトナー像を転写す
ることができる。
【0081】このようにしてシアン色感光体ユニット1
Cによってシアン色トナー像が形成された記録シートS
は、次いでマゼンタ色感光体ユニット1M、イエロー色
感光体ユニット1Y、黒色感光体ユニット1Kに臨む位
置を順に搬送される。これら各感光体ユニット1M、1
Y、1Kにおいては、上記したシアン色感光体ユニット
1Cと同様にして、マゼンタ色トナー像、イエロー色ト
ナー像、黒色トナー像が形成されており、これらトナー
像は順に記録シートS上に転写される。感光体ユニット
1M、1Y、1Kにおいても、転写ベルト2の基準点に
基づき、静電潜像の形成タイミングが制御されているた
め、マゼンタ色、イエロー色、黒色の各トナー像を記録
シートS上に位置ずれなく転写することができる。
【0082】各色のトナー像が転写された記録シートS
は、分離チャージャー32で転写ベルト2から分離され
て、定着装置FDまで搬送される。定着装置FDによっ
て、各色トナー像は記録シートSに定着されて、記録シ
ートSはトレイTR上に排出される。定着装置FDから
トレイTRまでのシート排出経路上にはシート排出検出
センサSdが配置されおり、記録シートSがトレイTR
上に排出されたことを検出することができる。排出セン
サSdが、記録シートSの排出を検出したときには、コ
ピー枚数カウンタCT(図2参照)のカウント値が次の
ようにカウントアップされる。カウンタCTは、本例に
おいては不揮発メモリにより提供される。カウンタCT
を提供するメモリには、カセットCS1〜CS3にそれ
ぞれ収納されている記録シートの種類(サイズ及び向
き。本例では、A4横向き、A3縦向き、B4縦向き)
ごとにコピー枚数を記憶させるための記憶領域が図7に
示すように確保されている。カウンタCTを提供する不
揮発メモリは、本例ではバッテリーバックアップされた
SRAMである。SRAMに記憶されたカウンタ情報
は、メインスイッチMSWがオフのときにも保持され
る。排出センサSdが、記録シートの排出を検出するた
びに、プリント制御部43によって、その記録シートの
サイズ及び向きの記憶領域に記憶されているコピー枚数
が1ずつインクリメントされる。カウンタCTに記憶さ
れているカウンタ情報は、転写ベルト2に供給された記
録シートの種類ごとの枚数でもある。
【0083】本発明の画像形成装置A1においては、記
録シートS上に形成されたシアン、マゼンタ、イエロ
ー、黒色の各色のトナー像のカラーバランスを保つため
に、また、各色トナー像をそれぞれ所定濃度にするため
に、次のように画像濃度制御が行われる。画像濃度制御
は、本例においては、転写ベルト2上に所定の条件に
て、シアン、マゼンタ、イエロー、黒色の各色の基準ト
ナーパッチ(基準パッチ)を形成し、その基準パッチの
濃度から、原稿画像を複写をするときの各種画像形成制
御パラメータ(画像形成条件)が決定される。画像濃度
制御において決定される画像形成制御パラメータは、記
録シート上にトナー像を形成するときにおいて、トナー
像の濃度に影響を与えるパラメータである。本例におい
ては、画像形成制御パラメータとして、前述の帯電チャ
ージャーのグリッド電圧Vg、現像装置の現像バイアス
電圧Vb及び原稿画像濃度レベルから露光レベルを決定
するときに用いるγ補正テーブルのγデータが決定され
る。
【0084】画像濃度制御は、本例においては、図8の
フローチャートに示すように、メインスイッチMSWが
オンした後と、コピーが終了した後に行われる。メイン
スイッチMSWがオンした後に行われる画像濃度制御
は、メインスイッチMSWがオンした後初めて行われる
コピーに備えて行われる。また、コピー終了後のエンド
シーケンスとして行われる画像濃度制御は、次回のコピ
ーに備えて行われる。画像濃度制御を行うタイミング
は、これらのタイミングに限定されるものではない。画
像濃度制御は、プリント制御部43によって次のように
行われる。
【0085】画像濃度制御の内容を示すフローチャート
を図9に示す。プリント制御部43は、まず、コピー枚
数カウンターCTが記憶しているカウンター情報を読み
取る(ステップS1)。カウンターCTは、前述のよう
に記録シートの種類ごとのトータルコピー枚数を記憶し
ている。プリント制御部43は、カウンター情報から、
その時点で最も多くコピーに使用された記録シートの種
類(本例では、A4横向き、A3縦向き又はB4縦向
き)を検出する。
【0086】そして、検出した記録シートの種類から、
濃度検出センサSC、SM、SY、SKの転写ベルト2
上での校正領域及びシアン、イエロー、マゼンタ、黒色
の各色基準パッチの転写ベルト2上での形成領域が決定
される(ステップS2)。濃度検出センサの校正領域及
び基準パッチの形成領域は、いずれもこの時点で最も多
くコピーに使用された種類の記録シートが、転写ベルト
2上に吸着される領域内とされる。
【0087】前述のように原稿画像を複写するときにお
ける記録シートの転写ベルト2上の吸着位置(吸着領
域)は、記録シートの種類に応じて予め定められている
(図6参照)。転写ベルト2の外周面は、複写時等にお
いて各感光体10C、10M、10Y、10Kとの摺擦
などによって傷ついてしまうが、記録シートを吸着して
いる転写ベルト外周面領域は、記録シートに保護される
ため、吸着していない外周面領域よりもその傷つきの
量、度合いは小さくなる。したがって、最も多くコピー
に使用された種類の記録シートが吸着される転写ベルト
2の外周面領域は、転写ベルト2の全外周面領域のなか
で最も傷の少ない領域となる。
【0088】このようにして決定された転写ベルト2の
外周面領域内で、まず、濃度検出SC、SM、SY、S
Kそれぞれの校正が次のようにして行われる(ステップ
S3)。センサSCを例にとって、校正の手法を説明す
る。濃度検出センサSCの校正前には、転写ベルトユニ
ットTBUは離間位置に配置される。これは、次の理由
による。濃度検出センサの校正が終了した後、転写ベル
ト2上に各色の基準パッチが形成されるのではあるが、
各感光体10C、10M、10Y、10Kの帯電チャー
ジャーによる帯電は、センサの校正と並行して行われ
る。前述のように各感光体の帯電開始当初には、トナー
が感光体表面に付着するため、転写ベルト2上にトナー
が付着しないように転写ベルトユニットTBUは離間位
置に配置される。濃度検出センサSCの校正は、転写ベ
ルト2上にトナーが付着していないときのセンサ受光部
SCrからの出力電圧が、所定値(0レベルを示す所定
値)になるように、センサ発光部SCeからの照射光の
強度、光量を調整することで行われる。転写ベルト2上
にトナーがのっていると、精度よくセンサの校正を行う
ことができない。転写ベルト2上へのトナーの付着を防
止して、濃度検出センサの校正を精度よく行うために、
センサ校正前に転写ベルトユニットTBUは離間位置に
配置される。
【0089】濃度検出センサSCの校正は、センサ受光
部SCrからの出力電圧が所定値になるようにセンサ発
光部SCeからの照射される光の強度、光量を調整する
ことで行う。センサ発光部SCeは本例ではLEDであ
り、センサ発光部SCeからの発光強度は、LEDへの
通電電流で調整することができる。プリント制御部43
に接続されたデータROM44内には、次表1に示すセ
ンサ発光部SCeのLEDに流す電流を段階的に定めた
LUT(ルックアップテーブル)が予め用意されてい
る。
【0090】
【表1】
【0091】プリント制御部43はこのLUTを参照し
て、センサ発光部SCeのLEDに流す電流を順次変え
て、転写ベルト2を透過し、センサ受光部SCrに入射
する光の強度を変えてゆき、センサ受光部SCrからの
出力電圧が所定値に最も近くなるLED通電電流値を検
出する。このとき、前述のようにして決めた最も多く使
用されたサイズ及び向きの記録シートが吸着される転写
ベルト2の外周面領域(傷の最も少ない外周面領域)を
透過したセンサ発光部SCeからの照射光で、校正が行
われるように、転写ベルト2の基準点に基づき、センサ
校正タイミングが制御される。このようにして検出され
たセンサ発光部SCeのLED通電電流値は、次に基準
パッチの濃度を検出するときの電流値となる。
【0092】他の濃度検出センサSM、SY、SKの校
正も同様にして行われる。濃度検出センサの校正が終了
すると、シアン、イエロー、マゼンタ、黒色の各色基準
パッチが転写ベルト2上に次のように形成される(ステ
ップS4)。なお、前述のように各感光体の帯電は、セ
ンサの校正と並行して行われる。シアン色基準パッチを
例にとって、基準パッチの形成手法を説明する。
【0093】シアン色基準パッチは、シアン色感光体ユ
ニット1Cによって転写ベルト2上に形成される。シア
ン色基準パッチは、原稿画像に基づきシアン色トナー像
を形成するとき同様にして形成される。感光体ユニット
1Cにおいて基準パッチ形成時に使用される制御パラメ
ータであって、前述のように基準パッチの濃度を変える
要因となる制御パラメータ、すなわち、本例では帯電チ
ャージャー11Cのグリッド電圧Vg、現像装置13C
の現像バイアス電圧Vb、レーザー12Cの露光レベル
としては、それぞれ予め定めた所定値が採用される。本
例においては、グリッド電圧Vgを−750(V)、現
像バイアス電圧Vbを−480(V)、露光レベルを2
55(本例における最大レベル)として、基準パッチが
形成される。基準パッチは、転写ベルト2の基準点に基
づき基準パッチの静電潜像形成タイミングが制御され
て、前述のようにして決めた転写ベルト2の最も多く使
用された種類の記録シートが吸着される外周面領域(傷
の最も少ない外周面領域)に形成される。
【0094】イエロー、マゼンタ、黒色の各色基準パッ
チについても、同様にして、転写ベルト2の最も多く使
用された種類の記録シートが吸着される外周面領域に形
成される。各色の基準パッチが転写ベルト2上に形成さ
れた様子を図10に示す。図10においては、最も多く
使用された記録シートの種類が、A4縦向きの記録シー
トであったときの各色基準パッチの形成領域を示してい
る。本例においては、各色の基準パッチは、転写ベルト
2の表面移動方向を横切る方向に並ぶように形成され
る。これら各色の基準パッチの濃度を検出するためのセ
ンサSC、SM、SY、SKは、転写ベルト2の表面移
動方向を横切る方向に並べて配置されている。
【0095】このようにして形成されたシアン、マゼン
タ、イエロー、黒色の基準パッチは、それぞれセンサS
C、SM、SY、SKによって、その濃度(単位面積当
たりのトナー付着量)が検出される(ステップS5)。
そして各センサが検出した基準パッチ濃度から、次に原
稿画像の複写を行うときの制御パラメータが次のように
して決定される(ステップS6)。基準パッチの濃度か
ら、制御パラメータとして、本例では帯電チャージャの
グリッド電圧Vg、現像装置の現像バイアス電圧Vb及
びγデータが決定される。
【0096】基準パッチを形成するときの前述の各制御
パラメータの値は、露光レベルを255(本例での最大
レベル)として基準パッチを形成したときの基準パッチ
濃度が所定の最大濃度となるように予め設定されたもの
であるが、実際には、環境条件(湿度、温度等)や感光
体の疲労度等の画像形成装置A1がそのときおかれた状
態によって、形成された基準パッチの濃度は所定の最大
濃度からずれてしまうことがある。
【0097】そのため、基準パッチを形成したときの画
像形成装置A1がおかれた状況下において、露光レベル
が最大レベルのときのトナー像濃度が所定の最大濃度と
なる、さらには、各露光レベル(本例においては、0〜
255)でトナー像を形成したときの各画像の濃度がそ
れぞれ所定の濃度となる制御パラメータ(本例では、グ
リッド電圧Vg、現像バイアス電圧Vb及びγデータ)
の値が予め実験等して求められている。各制御パラメー
タの値は、形成した基準パッチの濃度と対応させて、次
表2に示すLUT(ルックアップテーブル)として、デ
ータROM44内に用意されている。
【0098】
【表2】
【0099】プリント制御部43は、各濃度検出センサ
が検出したトナー濃度(単位面積当たりのトナー付着
量)に基づき、表2に示すLUTを参照して、次の原稿
画像複写時の各感光体ユニットにおける制御パラメータ
を決定する。プリント制御部43は、表2のLUTのト
ナー付着量のなかから、濃度検出センサによって検出さ
れたトナー付着量に最も近いものを検出し、検出したト
ナー付着量に対応する各制御パラメータ値を次の原稿画
像複写時の制御パラメータ値とする。なお、表2におい
て、Voは、グリッド電圧をVgとして感光体を帯電し
たときの感光体表面電位であり、参考のために記載して
いる。
【0100】これにより、次回の原稿画像複写時には、
各感光体ユニット1C、1M、1Y、1Kによって記録
シート上に形成されるシアン色、マゼンタ色、イエロー
色、黒色のトナー像は、それぞれ各露光レベル(本例に
おいては、0〜255)でトナー像を形成したときの各
画像の濃度をそれぞれ所定の濃度とすることができる。
したがって、環境変動などがあっても、原稿の画像濃度
に応じて、記録シート上に正しく階調再現された各色の
トナー像を形成することができる。
【0101】このように転写ベルト2上に各色の基準パ
ッチを所定条件にて形成し、これら基準パッチの濃度を
濃度検出センサでそれぞれ検出して、その基準パッチの
濃度から原稿画像複写時の制御パラメータの値を決める
ことで、記録シート上に形成される原稿画像に対応した
各色トナー像の濃度が制御される。本発明の画像形成装
置A1においては、各色の基準パッチの転写ベルト2上
の形成位置を、前述のように、基準パッチ形成時におい
て最も多くコピーに使用された種類の記録シートが吸着
される転写ベルト2の外周面領域、すなわち、転写ベル
ト2の外周面領域のなかで最も傷の少ない領域に形成す
るため、次の利点がある。
【0102】前述のように基準パッチの濃度は、濃度検
出センサの発光部から照射され、基準パッチ及び転写ベ
ルト2を透過して、センサ受光部に到達した光の強度に
よって検出される。転写ベルトに傷があると、センサ発
光部から照射された光が、転写ベルトの傷によって拡散
(乱反射)して、センサ受光部に到達する光は少なくな
る。
【0103】したがって、濃度検出センサが転写ベルト
上の基準パッチの濃度(単位面積当たりのトナー付着
量)を検出するときにおいて、傷が多い転写ベルト上に
形成された基準パッチのセンサ検出濃度と、傷が少ない
転写ベルト上に形成された基準パッチのセンサ検出濃度
とは、これら基準パッチの濃度が同じであっても、次表
3及び図11に示すように異なるものとなってしまう。
【0104】
【表3】
【0105】転写ベルトに傷があると、傷がないときよ
りも、基準パッチの検出濃度は高くなる。また、転写ベ
ルトに傷がある場合でも、その傷の量、状態によって、
基準パッチのセンサ検出濃度は変わってしまう。これに
より、例えばシアン色基準パッチを形成した転写ベルト
外周面領域に傷が多くついており、実際の濃度よりも高
い濃度であると基準パッチの濃度がセンサで検出される
と、その検出濃度に基づき決定された制御パラメータに
て、原稿画像を複写したときには、シアン色のトナー像
は、図12に示すように各階調いずれについても所定の
濃度よりも低くなってしまう。したがって、各色の基準
パッチの転写ベルト上の形成位置が、傷の少ない転写ベ
ルト外周面領域であったり、傷の多い転写ベルト外周面
領域であったりすると、記録シート上に形成される各色
のトナー像の濃度バランスがくずれてしまう。すなわ
ち、各色トナー像のカラーバランスがくずれてしまう。
このようにカラーバランスがくずれると、グレー色を記
録シート上に再現することは難しい。グレー色は、カラ
ーバランスがとれていないと特に再現するのが難しい色
である。
【0106】従来の画像形成装置においては、転写ベル
ト上の基準パッチ形成位置については特に考慮されてい
ない。そのため、従来の画像形成装置においては、基準
パッチは、感光体との摺動などによって傷ついた転写ベ
ルトの表面領域に形成されることも、傷の少ない転写ベ
ルトの表面領域に形成されることもある。したがって、
従来の画像形成装置においては、記録シート上に再現さ
れる各色のトナー像はカラーバランスがくずれてしまう
ことがある。
【0107】本発明の画像形成装置A1においては、転
写ベルト2上の基準パッチ形成位置が制御されて、いず
れの色の基準パッチについても、転写ベルト2上の傷の
少ない領域に形成されるため、各色の基準パッチ濃度を
従来より精度よく検出することができる。したがって、
記録シート上に形成された原稿画像に対応した各色のト
ナー像は、いずれの色のトナー像についても、各階調を
所定濃度とすることができる。これにより、記録シート
上にカラーバランスのとれたシアン、マゼンタ、イエロ
ー、黒色の各色トナー像を形成することができる。原稿
画像にグレー領域があるときにも、記録シートにグレー
領域を正しく再現することができる。
【0108】また、本発明の画像形成装置A1において
は、基準パッチの濃度を検出するための濃度検出センサ
SC、SM、SY、SKの校正についても、前述のよう
に転写ベルト2の傷の少ない領域で行われるため、それ
だけ各センサの校正を正しく行うことができる。濃度検
出センサの校正が、傷のある転写ベルト2の周面領域で
行われるときには、センサ発光部から照射された光は、
転写ベルト2の傷によって拡散されてしまうので、セン
サ受光部に到達する光は転写ベルト2に傷がないときよ
りも少なくなり、正しく校正を行うことができない。精
度よく校正が行われた濃度検出センサで、基準パッチの
濃度が検出されるので、それだけ精度よく濃度検出を行
うことができる。
【0109】なお、濃度検出センサは、本例においては
透過式のものを採用したが、反射式のものを採用しても
よい。また、本例においては静電潜像を形成し、静電潜
像を現像してトナー像を形成して、そのトナー像を記録
シートに転写することで、記録シート上にトナー像を形
成する電子写真方式の画像形成装置を採用したが、本発
明は、例えば特許第2687506号公報が教える画像
形成装置のように、静電潜像を形成せずに直接記録シー
トにトナー像を形成する直接記録方式の画像形成装置に
も適用することができる。
【0110】
【発明の効果】本発明は、原稿画像に基づき記録シート
上に形成するトナー像の濃度を制御するために、基準ト
ナーパッチを記録シートを担持して、搬送するためのシ
ート搬送回転体上に形成し、該基準トナーパッチの濃度
を濃度検出センサで検出して、該基準トナーパッチの検
出濃度に基づき、記録シート上に原稿画像に基づくトナ
ー像を形成するときのトナー像濃度に影響する画像形成
条件を制御する画像形成装置であって、濃度検出センサ
で、基準トナーパッチの濃度を正しく検出することがで
きる画像形成装置を提供することができる。
【0111】また、本発明は、原稿画像に基づき記録シ
ート上に形成するトナー像の濃度を制御するために、基
準トナーパッチを記録シートを担持して、搬送するため
のシート搬送回転体上に形成し、該基準トナーパッチの
濃度を濃度検出センサで検出して、該基準トナーパッチ
の検出濃度に基づき、記録シート上に原稿画像に基づく
トナー像を形成するときのトナー像濃度に影響する画像
形成条件を制御する画像形成装置であって、濃度検出セ
ンサの校正を精度よく行うことができ、それだけ濃度検
出センサで基準トナーパッチの濃度を精度よく検出する
ことができる画像形成装置を提供することができる。
【0112】また、本発明は、原稿画像に基づき記録シ
ート上に形成するトナー像の濃度を制御するために、基
準トナーパッチを記録シートを担持して、搬送するため
のシート搬送回転体上に形成し、該基準トナーパッチの
濃度を濃度検出センサで検出して、該基準トナーパッチ
の検出濃度に基づき、記録シート上に原稿画像に基づく
トナー像を形成するときのトナー像濃度に影響する画像
形成条件を制御する画像形成装置であり、シート搬送回
転体に担持された記録シート上に原稿画像に基づくトナ
ー像を形成できるとともに、シート搬送回転体外周面上
に基準トナーパッチを形成することができる像形成装置
を複数有し、各像形成装置が異なる色のトナーを用いて
トナー像を形成する画像形成装置であって、原稿画像に
基づき各像形成装置によって記録シート上に重ねて形成
されたトナー像のカラーバランスがくずれることを従来
より抑制できる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成図
である。
【図2】図1に示す画像形成装置の濃度制御に関係する
機器のブロック図である。
【図3】図1に示す画像形成装置の転写ベルトユニット
が離間位置に配置された様子を示す図である。
【図4】図1に示す画像形成装置が有するシアン色感光
体ユニットの概略構成図である。
【図5】感光体を帯電させるときの感光体回転数と、感
光体表面電位の関係の一例を示す図である。
【図6】図6(A)は、図1に示す画像形成装置におい
てA4横向きの記録シートが転写ベルトに担持される位
置を示す図であり、図6(B)はA3縦向きの記録シー
トが転写ベルトに担持される位置を示す図であり、図6
(C)はB4縦向きの記録シートが転写ベルトに担持さ
れる位置を示す図である。
【図7】コピー枚数カウンターを示す図である。
【図8】画像濃度制御が行われるタイミングを示すフロ
ーチャートである。
【図9】画像濃度制御のフローチャートである。
【図10】転写ベルト上に各色の基準トナーパッチが形
成された様子を示す図である。
【図11】転写ベルトに傷があるとき及び傷がないとき
の、単位面積当たりのトナー付着量と、濃度検出センサ
の出力電圧の関係を示す図である。
【図12】転写ベルトに傷があるとき及び傷がないとき
の、原稿画像濃度レベルと形成されたトナー画像の濃度
の関係を示す図である。
【図13】γ補正を行うときに用いるγ補正テーブルを
グラフにしたものである。
【符号の説明】
A1 画像形成装置 IR 画像読み取り装置 LP ランプ LS ロッドレンズアレー IS カラーイメージセンサ C キャリッジ GL 原稿台ガラス OP 操作パネル MSW メインスイッチ PD プリント装置 1C、1M、1Y、1K 感光体ユニット(像形成装
置) 10C 感光体 11C 帯電チャージャー 12C 半導体レーザー 13C 現像装置 14C 転写ブラシ 15C クリーニング装置 16C イレーサーランプ TBU 転写ベルトユニット 2 転写ベルト(シート搬送回転体) 21 基準マーク Sr 基準マークセンサ 31 吸着チャージャー 32 分離チャージャー 33 除電チャージャー 34 クリーニング装置 SC、SM、SY、SK 濃度検出センサ SCe 濃度検出センサの発光部 SCr 濃度検出センサの受光部 CS1、CS2、CS3 用紙カセット TR トレイ 41 画像読み取り制御部 42 画像信号処理部 43 プリント制御部 CT コピー枚数カウンター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA09 DA21 DB01 DE02 DE10 EA02 EB03 EB04 EB08 EC03 EC06 EC07 ED02 ED16 ED24 EE08 EF07 FA28 FD08 HA02 HA03 HA08 HA14 2H030 AA01 AB02 AB04 AD12 AD16 BB36 BB44 BB56 BB63 9A001 BB02 BB03 BB04 DD07 HH31 JJ35 KK31 KK37 KK42 KZ54 LL09

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像に基づき記録シート上に形成する
    トナー像の濃度を制御するために、基準トナーパッチを
    形成し、該基準トナーパッチの濃度を検出して、該基準
    トナーパッチの検出濃度に基づき、記録シート上に原稿
    画像に基づくトナー像を形成するときのトナー像濃度に
    影響する画像形成条件を制御する画像形成装置であっ
    て、 供給される記録シートを搬送するためのシート搬送回転
    体であって、外周面に記録シートを担持することがで
    き、回すことで担持した記録シートを所定方向に搬送す
    ることができるシート搬送回転体と、 前記シート搬送回転体に担持された記録シート上に原稿
    画像に基づくトナー像を形成することができるととも
    に、前記シート搬送回転体外周面上に基準トナーパッチ
    を形成することができる像形成装置と、 前記シート搬送回転体外周面上に形成される基準トナー
    パッチの濃度を検出するための、前記シート搬送回転体
    周面に臨む位置に配置された発光素子及び受光素子を含
    む濃度検出センサと、 前記シート搬送回転体周面上の周面移動方向における基
    準位置を検出することができる基準位置検出装置と、 前記基準位置検出装置が検出する基準位置に基づき、前
    記像形成装置が前記シート搬送回転体外周面上に形成す
    る基準トナーパッチの該外周面上での形成領域を制御す
    るパッチ形成領域制御装置とを備えることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記パッチ形成領域制御装置は、前記シー
    ト搬送回転体外周面の傷が少ない領域上に基準トナーパ
    ッチが形成されるように前記像形成装置を制御する請求
    項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記シート搬送回転体外周面上に記録シー
    トを担持させて、該記録シートを搬送するとき、該記録
    シートは、前記シート搬送回転体外周面上の予め定めら
    れた領域に担持され、前記パッチ形成領域制御装置は、
    記録シートが担持される前記シート搬送回転体外周面領
    域上に基準トナーパッチが形成されるように前記像形成
    装置を制御する請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記シート搬送回転体には、複数種類の記
    録シートが供給され、該シート搬送回転体外周面上に記
    録シートを担持させて、該記録シートを搬送するとき、
    該記録シートは、該記録シートの種類に応じて、シート
    搬送回転体外周面上の予め定められた領域に担持され、
    前記パッチ形成領域制御装置は、最も多く供給された種
    類の記録シートが担持される前記シート搬送回転体外周
    面領域上に基準トナーパッチが形成されるように前記像
    形成装置を制御する請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記シート搬送回転体に供給された記録シ
    ートの種類ごとの枚数を記憶するためのカウンターを備
    えており、前記パッチ形成領域制御装置は、前記基準ト
    ナーパッチの形成にあたり、該カウンターに記憶されて
    いる記録シートの種類ごとの枚数から、前記シート搬送
    回転体外周面に最も多く供給された記録シートの種類を
    検出して、検出した種類の記録シートが担持されていた
    前記シート搬送回転体外周面領域上に基準トナーパッチ
    が形成されるように前記像形成装置を制御する請求項4
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記シート搬送回転体に供給された記録シ
    ートの種類ごとの枚数を記憶するためのカウンターと、
    前記パッチ形成領域制御装置に最も多く前記シート搬送
    回転体へ供給された記録シートの種類を教えるための、
    最も多く供給された記録シートの種類を手動で入力する
    ことができる入力装置とを備えており、前記パッチ形成
    領域制御装置は、該入力装置から得た種類の記録シート
    が担持されていた前記シート搬送回転体外周面領域上に
    基準トナーパッチが形成されるように前記像形成装置を
    制御する請求項4記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記シート搬送回転体外周面上の記録シー
    トの担持領域は、前記基準位置検出装置が検出する前記
    シート搬送回転体の基準位置に基づき制御される請求項
    3から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記シート搬送回転体の周面には前記基準
    位置に基準マークが形成されており、前記基準位置検出
    装置は、該基準マークを検出するために、該シート搬送
    回転体周面に臨む位置に配置された基準マーク検出セン
    サを備えている請求項1から7のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】原稿画像に基づき記録シート上に形成する
    トナー像の濃度を制御するために、基準トナーパッチを
    形成し、該基準トナーパッチの濃度を検出して、該基準
    トナーパッチの検出濃度に基づき、記録シート上に原稿
    画像に基づくトナー像を形成するときのトナー像濃度に
    影響する画像形成条件を制御する画像形成装置であっ
    て、 供給される記録シートを搬送するためのシート搬送回転
    体であって、外周面に記録シートを担持することがで
    き、回すことで担持した記録シートを所定方向に搬送す
    ることができるシート搬送回転体と、 前記シート搬送回転体に担持された記録シート上に原稿
    画像に基づくトナー像を形成することができるととも
    に、前記シート搬送回転体外周面上に基準トナーパッチ
    を形成することができる像形成装置と、 前記シート搬送回転体周面上の周面移動方向における基
    準位置を検出することができる基準位置検出装置と、 前記シート搬送回転体外周面上に形成される基準トナー
    パッチの濃度を検出するための、前記シート搬送回転体
    周面に臨む位置に配置された発光素子及び受光素子を含
    む濃度検出センサと、 前記濃度検出センサの校正を行うためのセンサ校正制御
    装置とを備えており、 前記センサ校正制御装置は、前記基準位置検出装置が検
    出する基準位置に基づき、前記シート搬送回転体周面に
    おける前記濃度検出センサの校正領域を制御することを
    特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記センサ校正制御装置は、前記シート
    搬送回転体周面領域であって、外周面に傷が少ない周面
    領域において前記濃度検出センサの校正を行う請求項9
    記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】前記シート搬送回転体外周面上に記録シ
    ートを担持させて、該記録シートを搬送するとき、該記
    録シートは、前記シート搬送回転体外周面上の予め定め
    られた領域に担持され、前記センサ校正制御装置は、記
    録シートが担持される前記シート搬送回転体外周面領域
    において前記濃度検出センサの校正を行う請求項9記載
    の画像形成装置。
  12. 【請求項12】前記シート搬送回転体には、複数種類の
    記録シートが供給され、該シート搬送回転体外周面上に
    記録シートを担持させて、該記録シートを搬送すると
    き、該記録シートは、該記録シートの種類に応じて、シ
    ート搬送回転体外周面上の予め定められた領域に担持さ
    れ、前記センサ校正制御装置は、最も多く供給された種
    類の記録シートが担持されていた前記シート搬送回転体
    外周面領域において前記濃度検出センサの校正を行う請
    求項9記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】前記シート搬送回転体に供給された記録
    シートの種類ごとの枚数を記憶するためのカウンターを
    備えており、前記センサ校正制御装置は、前記濃度検出
    センサの校正を行うにあたり、該カウンターに記憶され
    ている記録シートの種類ごとの枚数から、前記シート搬
    送回転体外周面に最も多く供給された記録シートの種類
    を検出して、検出した種類の記録シートが担持されてい
    た前記シート搬送回転体外周面領域において前記濃度検
    出センサの校正を行う請求項12記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】前記シート搬送回転体に供給された記録
    シートの種類ごとの枚数を記憶するためのカウンター
    と、前記センサ校正制御装置に最も多く前記シート搬送
    回転体へ供給された記録シートの種類を教えるための、
    最も多く供給された記録シートの種類を手動で入力する
    ことができる入力装置とを備えており、前記センサ校正
    制御装置は、該入力装置から得た種類の記録シートが担
    持されていた前記シート搬送回転体外周面領域において
    前記濃度検出センサの校正を行う請求項12記載の画像
    形成装置。
  15. 【請求項15】前記シート搬送回転体外周面上の記録シ
    ートの担持領域は、前記基準位置検出装置が検出する前
    記シート搬送回転体の基準位置に基づき制御される請求
    項11から14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】前記シート搬送回転体の周面には前記基
    準位置に基準マークが形成されており、前記基準位置検
    出装置は、該基準マークを検出するために、該シート搬
    送回転体周面に臨む位置に配置された基準マーク検出セ
    ンサを備えている請求項9から15のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  17. 【請求項17】前記像形成装置は、前記シート搬送回転
    体外周面に接触する像担持体を有しており、該像形成装
    置は、該像担持体上にトナー像を形成し、該像担持体上
    のトナー像を該シート搬送回転体外周面上又は該シート
    搬送回転体外周面に担持された記録シート上に転写する
    ことで、該シート搬送回転体外周面上に基準トナーパッ
    チ又は記録シート上に原稿画像に基づくトナー像を形成
    し、前記濃度検出センサの校正前には、前記シート搬送
    回転体は前記像担持体から離間される請求項9から16
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】前記像形成装置が前記シート搬送回転体
    外周面上に形成する基準トナーパッチの該外周面上での
    形成領域を制御するパッチ形成領域制御装置を備えてお
    り、 前記パッチ形成領域制御装置は、前記基準位置検出装置
    が検出する基準位置に基づき、前記濃度検出センサの校
    正が行われた前記シート搬送回転体外周面領域と同じ領
    域上に基準トナーパッチが形成されるように前記像形成
    装置を制御する請求項9記載の画像形成装置。
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