JP6249023B2 - フィルタ部品 - Google Patents

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Description

本発明は、差動線路上を伝搬するコモンモードノイズを除去する機能を備えるフィルタ部品に関し、詳しくはその減衰特性を改善する技術に関する。
従来、差動線路上を伝搬するコモンモードノイズを除去するフィルタ回路を備えるフィルタ部品が提供されている。図19の従来のフィルタ部品の回路図に示すように、従来のフィルタ部品500では、第1、第2の差動入力端子501a,501bと第1、第2の差動出力端子502a,502bとの間の第1、第2の線路503a,503bに、それぞれ、受動直列素子504a,504bが直列的に接続され、第1、第2の線路503a,503b間に受動並列素子505が並列的に接続されることにより、梯子型の差動4端子回路が形成されている。
具体的には、第1の差動入出力端子501a,502a間の第1の線路503aおよび第2の差動入出力端子501b,502b間の第2の線路503bにおいて、受動直列素子504a,504bとして2個のインダクタLo/2が互いに正結合するよう各々直列接続されている。また、第1の線路503aにおいて直列接続された2個のインダクタLo/2の接続箇所に、受動並列素子505として直列接続された2個のキャパシタCoのうちの一方が接続され、第2の線路503bにおいて直列接続された2個のインダクタLo/2の接続箇所に、受動並列素子505として直列接続された2個のキャパシタCoのうちの他方が接続されている。
また、第1の線路503aにおいて直列接続された2個のインダクタLo/2の両端間に橋絡容量Caが接続され、第2の線路503bにおいて直列接続された2個のインダクタLo/2の両端間に橋絡容量Caが接続されることで、上記した梯子型の差動4端子回路において、橋絡T型の全域通過型差動遅延線が形成されている。そして、第1、第2の線路503a,503bに受動並列素子として接続された2個のキャパシタCoの接続点Tとグランド電位との間にコモンモードノイズ減衰用のインダクタLcが接続されて、差動遅延線型のコモンモードフィルタが構成されている。
なお、図19中の第1、第2の差動入力端子501a,501b側の符号+vd、−vdはインピーダンスZoの差動電源であり、第1、第2の差動出力端子502a,502b側の符号Zoは終端インピーダンスであり、符号vcはコモンモードノイズ源である。また、フィルタ部品500において、第1、第2の差動入力端子501a,501bと第1、第2の差動出力端子502a,502bとの間の第1、第2の線路503a,503bに、複数の上記したコモンモードフィルタが梯子型に設けられていてもよい。
特開2011−228824号公報(段落0033〜0038、図1,3など)
上記したフィルタ部品500が備えるコモンモードフィルタでは、コモンモードノイズ減衰用のインダクタLcと受動並列素子505として接続されたキャパシタCoとにより構成されたLC直列共振回路によりコモンモードノイズを減衰する減衰極が形成される。ところが、第1、第2の線路503a,503bそれぞれを伝搬する差動線路は互いに位相が180°ずれた信号である。そのため、第1、第2の線路503a,503bを接続する2個のキャパシタCoの接続点Tが両線路503a,503b間の中点に設定されている場合に、接続点Tは仮想的な接地点となる。
この場合に、仮想的に接地された接続点Tに接続されたインダクタLcが十分に機能せず、LC直列共振回路によるコモンモードノイズの減衰特性が劣化するおそれがある。また、仮想的に接地された接続点Tに接続されたインダクタLcによりLC直列共振回路が形成されているので、フィルタ部品500の構造上の制約により接続点Tが理想的な仮想接地点からずれた位置に形成された場合には、次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、コモンモードノイズの位相がずれるので、コモンモードノイズを十分に減衰できないおそれがある。
この発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、コモンモードノイズの減衰特性の改善が図られたフィルタ部品を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のフィルタ部品は、第1、第2の差動入力端子と、第1、第2の差動出力端子と、前記第1の差動入力端子および前記第1の差動出力端子間の第1の線路に設けられた第1のフィルタ回路と、前記第2の差動入力端子および前記第2の差動出力端子間の第2の線路に設けられた第2のフィルタ回路と、前記第1の線路と前記第2の線路とを接続するシャント回路と、複数の絶縁層が積層されて成り、前記第1、第2のフィルタ回路および前記シャント回路が設けられた多層基板とを備え、前記第1、第2のフィルタ回路が前記多層基板の一方面側に配置され、前記シャント回路が前記多層基板の他方面側に配置され、前記シャント回路は、一端が前記第1の線路に接続された第1のLC直列共振回路と、一端が前記第1のLC直列共振回路の他端に接続され、他端が前記第2の線路に接続された第2のLC直列共振回路とを有し、前記第1、第2のLC直列共振回路の接続点が接地されており、前記第1のLC直列共振回路は第1のインダクタを備え、前記第2のLC直列共振回路は第2のインダクタを備え、前記第1のフィルタ回路は、第1のLC並列共振回路を有し、前記第2のフィルタ回路は、第2のLC並列共振回路を有することを特徴としている。
このように構成された発明では、第1の差動入力端子および第1の差動出力端子間の第1の線路と、第2の差動入力端子および第2の差動出力端子間の第2の線路とがシャント回路により接続されている。また、シャント回路は、一端が第1の線路に接続された第1のLC直列共振回路と、一端が第1のLC直列共振回路の他端に接続され他端が第2の線路に接続された第2のLC直列共振回路とを有し、第1、第2のLC直列共振回路の接続点が接地されている。そのため、第1のLC直列共振回路は一端が第1の線路に接続され他端が接地されるので、第1のLC直列共振回路は確実に共振して減衰極が形成される。また、第2のLC直列共振回路は一端が接地され他端が第2の線路に接続されるので、第2のLC直列共振回路は確実に共振して減衰極が確実に形成される。
そのため、第1、第2のLC直列共振回路それぞれの共振周波数がコモンモードノイズを減衰させるのに効果的な周波数に設定されることにより、確実にコモンモードノイズを減衰させることができる。したがって、コモンモードノイズの減衰特性の改善が図られたフィルタ部品を提供するができる。また、各第1、第2のLC直列共振回路は、第1、第2のLC直列共振回路の接続点の接地状態に関わらず共振するので、当該接続点を仮想接地点であるシャント回路の中点に設定する必要がない。したがって、シャント回路上の第1、第2のLC直列共振回路の接続点の位置のばらつきに起因する各第1、第2のLC直列共振回路の共振周波数のばらつきを抑制することができる。また、第1、第2のフィルタ回路が多層基板の一方面側に配置され、第1、第2のLC直列共振回路の接続点が接地されるシャント回路が多層基板の他方面側に配置されるので、シャント回路の接続点を接地するグランド電極と第1、第2のフィルタ回路との距離を多層基板内においてできる限り大きくすることができる。そのため、第1、第2のフィルタ回路を流れる電流により発生する磁界がグランド電極に妨げられることにより生じる損失を抑制することができる。したがって、フィルタ部品を通過する高周波(RF)信号の損失を低減することができる。また、第1、第2のフィルタ回路に、第1、第2の並列共振回路により構成されたバンドエリミネーションフィルタ(BEF)が形成された実用的な構成のフィルタ部品を提供することができる。
また、前記シャント回路の中点に前記接続点が設定され、前記第1のインダクタのインダクタンスと、前記第2のインダクタのインダクタンスとが同一であるとよい。
このようにすると、所定の周波数帯域のコモンモードノイズの除去効果をより向上させることができる。
また、前記第1のフィルタ回路は、前記第1のLC並列共振回路とこれに直列接続された第3のLC並列共振回路とから成り、前記第2のフィルタ回路は、前記第2のLC並列共振回路とこれに直列接続された第4のLC並列共振回路とから成るとよい。
このように構成すれば、第1のフィルタ回路に、直列接続された第1、第3のLC並列共振回路により構成されたローパスフィルタ(LPF)が形成され、第2のフィルタ回路に、直列接続された第2、第4のLC並列共振回路により構成されたLPFが形成された、実用的な構成のフィルタ部品を提供することができる。
また、前記シャント回路が、前記第1のLC並列共振回路の前段と前記第2のLC並列共振回路の前段との間と、前記第1および第3のLC並列共振回路の接続点と前記第2および第4のLC並列共振回路の接続点との間と、前記第3のLC並列共振回路の後段と前記第4のLC並列共振回路の後段との間とにそれぞれ設けられているとよい。
このようにすると、3個のシャント回路により、コモンモードノイズの減衰特性をより高精度に調整することができる。
また、前記3個のシャント回路のうちのいずれか1つが有する前記第1、第2のインダクタが、他の前記シャント回路が有する前記第1、第2のインダクタと異なる前記絶縁層に配置され、前記3個のシャント回路のうちのいずれか1つが有する前記第1、第2のインダクタが配置された前記絶縁層と他の前記シャント回路が有する前記第1、第2のインダクタが配置された絶縁層との間に配置された前記絶縁層に平板状のグランド電極が形成されているとよい。
このように構成すると、3個のシャント回路のうちのいずれか1つが有する第1、第2のインダクタが、他のシャント回路が有する第1、第2のインダクタと異なる絶縁層に形成されている。また、3個のシャント回路のうちのいずれか1つが有する第1、第2のインダクタと、他のシャント回路が有する第1、第2のインダクタとの間に平板状のグランド電極が配置されている。したがって、各シャント回路が備える第1、第2のインダクタを絶縁層の面内方向または絶縁層の積層方向に離間して配置することができるので、各インダクタの不要な結合を抑制することができ、各LC直列共振回路の特性がばらつくのを低減することができる。
また、前記接続点は、第3のインダクタを介して接地されているとよい。
このようにすると、シャント回路の各第1、第2のLC直列共振回路の接続点が第3のインダクタを介して接地されるので、各第1、第2のLC直列共振回路によるコモンモードノイズの減衰特性を第3のインダクタにより高精度に調整することができる。
また、前記第1のインダクタおよび前記第2のインダクタの寄生抵抗が、前記第3のインダクタの寄生抵抗よりも大きいとよい。
このように構成すると、第1のLC直列共振回路の第1のインダクタおよび第2のLC直列共振回路の第2のインダクタの寄生抵抗を大きくすることにより、各第1、第2のLC直列共振回路のQを低下させて共振特性を鈍らせることができる。したがって、各第1、第2のLC直列共振回路の減衰極付近におけるコモンモードノイズの減衰特性の広帯域化を図ることができる。
本発明によれば、シャント回路に設けられた第1のLC直列共振回路は一端が第1の線路に接続され他端が接地され、シャント回路に設けられた第2のLC直列共振回路は一端が接地され他端が第2の線路に接続されているので、第1、第2のLC直列共振回路は確実に共振して減衰極が確実に形成される。したがって、第1、第2のLC直列共振回路それぞれの共振周波数がコモンモードノイズを減衰させるのに効果的な周波数に設定されることにより、確実にコモンモードノイズを減衰させることができるので、コモンモードノイズの減衰特性の改善が図られたフィルタ部品を提供することができる。また、第1、第2のフィルタ回路が多層基板の一方面側に配置され、第1、第2のLC直列共振回路の接続点が接地されるシャント回路が多層基板の他方面側に配置されるので、シャント回路の接続点を接地するグランド電極と第1、第2のフィルタ回路との距離を多層基板内においてできる限り大きくすることができる。そのため、第1、第2のフィルタ回路を流れる電流により発生する磁界がグランド電極に妨げられることにより生じる損失を抑制することができる。したがって、フィルタ部品を通過する高周波(RF)信号の損失を低減することができる。また、第1、第2のフィルタ回路に、第1、第2の並列共振回路により構成されたバンドエリミネーションフィルタ(BEF)が形成された実用的な構成のフィルタ部品を提供することができる。
本発明の第1実施形態にかかるフィルタ部品の回路図である。 図1のフィルタ部品の外観図である。 図2のフィルタ部品の内部を示す要部拡大図である。 図1のフィルタ部品の周波数特性を示す図である。 比較例の回路図である。 図5の比較例の周波数特性を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかるフィルタ部品の回路図である。 図7のフィルタ部品の周波数特性を示す図である。 図7のフィルタ部品の変形例の周波数特性の一例を示す図である。 図7のフィルタ部品の変形例の周波数特性の他の例を示す図である。 比較例の回路図である。 図11の比較例の周波数特性を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかるフィルタ部品の回路図である。 図13のフィルタ部品の周波数特性を示す図である。 図13のフィルタ部品の変形例の周波数特性の一例を示す図である。 図13のフィルタ部品の変形例の周波数特性の他の例を示す図である。 比較例の回路図である。 図17の比較例の周波数特性を示す図である。 従来のフィルタ部品の回路図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態にかかるフィルタ部品の回路図、図2は図1のフィルタ部品の外観図、図3は図2のフィルタ部品の内部を示す要部拡大図、図4は図1のフィルタ部品の周波数特性を示す図である。なお、図3では、図2に示すフィルタ部品が備える多層基板のうち、シャント回路8a,8b,8cが設けられた下側の部分のみが図示されている。
(回路構成)
フィルタ部品1の回路構成の概略について説明する。
図1に示すフィルタ部品1は、差動線路上を伝搬するコモンモードノイズを除去する機能を備え、第1、第2の差動入力端子2a,2bと、第1、第2の差動出力端子3a,3bとを備えている。また、第1の差動入力端子2aおよび第1の差動出力端子3a間の第1の線路4aには、第1のフィルタ回路5aが設けられ、第2の差動入力端子2bおよび第2の差動出力端子3b間の第2の線路4bには、第2のフィルタ回路5bが設けられている。
第1のフィルタ回路5aは、インダクタLおよびキャパシタCが並列接続されたLC並列共振回路6a,7aが2個直列接続されて成り、この実施形態では、第1のフィルタ回路5aにおいてLPFが構成されている。また、第2のフィルタ回路5bは、インダクタLおよびキャパシタCが並列接続されたLC並列共振回路6b,7bが2個直列接続されて成り、この実施形態では、第2のフィルタ回路5bにおいてLPFが構成されている。
なお、LC並列共振回路6aが本発明の「第1のLC並列共振回路」に相当し、LC並列共振回路6bが「第2のLC並列共振回路」に相当し、LC並列共振回路7aが本発明の「第3のLC並列共振回路」に相当し、LC並列共振回路7bが「第4のLC並列共振回路」に相当する。
また、LC並列共振回路6aの前段とLC並列共振回路6bの前段との間と、LC並列共振回路6a,7aの接続点とLC並列共振回路6b,7bの接続点との間と、LC並列共振回路7aの後段とLC並列共振回路7bの後段との間とに、それぞれ、第1の線路4aと第2の線路4bとを接続するシャント回路8a,8b,8cが設けられている。各シャント回路8a,8b,8cは、インダクタLsおよびキャパシタCsが直列接続されて成る2個のLC直列共振回路9a,9bを有し、各LC直列共振回路9a,9bは、インダクタLs側が接続されることにより直列接続されている。
また、各シャント回路8a,8b,8cは、LC直列共振回路9aのキャパシタCs側の一端が第1の線路4aに接続され、LC直列共振回路9bのキャパシタ側の他端が第2の線路4bに接続されている。また、各LC直列共振回路9a,9bの接続点Tが、それぞれ、接地端子GNDを介して接地されている。また、この実施形態では、各接続点Tは、各シャント回路8a,8b,8cの中点に設定されている。また、LC直列共振回路9aが備えるインダクタLs(本発明の「第1のインダクタ」に相当)のインダクタンスと、LC直列共振回路9bが備えるインダクタLs(本発明の「第2のインダクタ」に相当)のインダクタンスとが同一に設定されている。なお、LC直列共振回路9aが本発明の「第1の直列共振回路」に相当し、LC直列共振回路9bが本発明の「第2の直列共振回路」に相当する。
(概略構成)
フィルタ部品1の構成の概略について説明する。
フィルタ部品1は、第1、第2のフィルタ回路5a,5bおよびシャント回路8a,8b,8cが設けられた多層基板100を備えている。多層基板100は、セラミックや樹脂により形成された複数の絶縁層が積層されて形成されている。また、多層基板100の表面には、第1、第2の差動入出端子2a,2b、第1、第2の差動出力端子3a,3b、接地端子GNDが外部電極として形成されている。また、各絶縁層に形成されたインダクタ電極、キャパシタ電極、グランド電極がビア導体により接続されることにより、多層基板100の内部に第1、第2のフィルタ回路5a,5bおよびシャント回路8a,8b,8cが形成されている。
なお、多層基板100側面の第1、第2の差動入力端子2a,2b間および第1、第2の差動出力端子3a,3b間に形成された端子は無接続(NC)端子である。また、多層基板100上面の矩形状のマークは、フィルタ部品1の向きを確認するためのものである。
また、この実施形態では、第1、第2のフィルタ回路5a,5bが、図2に向って多層基板100の上側の一方面側に配置され、シャント回路8a,8b,8cが、多層基板100の下側の他方面側に配置されている。また、図3に示すように、シャント回路8a,8cそれぞれが有する各インダクタLsを形成する各インダクタ電極101が絶縁層100cに形成され、各キャパシタCsを形成する各キャパシタ電極102が絶縁層100cの直上と直下の絶縁層100b,110dにそれぞれ形成されている。また、各シャント回路8a,8cを形成する各インダクタ電極101と各キャパシタ電極102とがビア導体103で接続されている。なお、各キャパシタ電極102を形成した絶縁層100bもしくは100dと、インダクタ電極101を形成した絶縁層100cとの間には、さらに別の絶縁層を配置しても構わない。
また、シャント回路8bが有する各インダクタLsを形成する各インダクタ電極101が、シャント回路8a,8cとは異なる絶縁層100gに形成され、各キャパシタCsを形成する各キャパシタ電極102が絶縁層100gの直上と直下の絶縁層100f,100hにそれぞれ形成されている。また、シャント回路8bを形成する各インダクタ電極101と各キャパシタ電極102とがビア導体103で接続されている。なお、各キャパシタ電極102を形成した絶縁層100fもしくは100hと、インダクタ電極101を形成した絶縁層100gとの間には、さらに別の絶縁層を配置しても構わない。
このように、各インダクタ電極101の直上と直下にキャパシタ電極102が配置されることにより、各インダクタ電極101により形成される各インダクタLsの磁界の広がりをキャパシタ電極102で抑えることができるので、漏れ磁界による不要な結合を防止することができる。
また、シャント回路8a,8cの各インダクタLsが配置された絶縁層100cと、シャント回路8bの各インダクタLsが配置された絶縁層100gとの間に配置された絶縁層100eに、平板状のグランド電極104が形成されている。また、第1、第2のフィルタ回路5a,5bが配置される多層基板100の上側の部分との境界の絶縁層100aに平板状のグランド電極104が形成され、各端子2a,2b,3a,3b,GNDが裏面に形成された絶縁層100jの直上の絶縁層100iに平板状のグランド電極104が形成されている。
なお、図示は省略するが、第1、第2のフィルタ回路5a,5bが配置された多層基板100の上側の部分において、各第1、第2のフィルタ回路5a,5bを構成する各キャパシタCを形成するキャパシタ電極は、各インダクタLを形成するインダクタ電極よりも下層側に配置されている。このようにすると、多層基板100の各シャント回路8a,8b,8cが配置された下側の部分と、第1、第2のフィルタ回路5a,5bが配置された上側の部分との境界の絶縁層100aに平板状のグランド電極104が形成されているが、このグランド電極104の直上にはキャパシタ電極が配置されているので、平板状のグランド電極104と各インダクタLを形成するインダクタ電極との距離を離すことができる。したがって、第1、第2のフィルタ回路5a,5bの各インダクタLにおけるグランド電極104に起因する信号損失を低減することができる。
(周波数特性)
フィルタ部品1の周波数特性について説明する。
図4はフィルタ部品1の周波数特性を示す図であり、横軸が周波数(GHz)、縦軸が信号レベル(dB)を表している。また、同図中の実線は第1の差動入力端子2aおよび第1の差動出力端子3a間の通過特性を示し、同図中の破線は第1の差動入力端子2aの反射特性を示している。なお、以下の説明で参照する図6,8〜10,12,14〜16,18についても同様であるため、以下の説明ではその説明は省略する。
図4に示すように、0.5GHz付近に形成される第1の減衰極に加え、1.25GHz付近に第2の減衰極が形成されている。したがって、1.25GHz付近の周波数帯域のコモンモードノイズを効果的に減衰させることができる。
(比較例)
図5および図6を参照して比較例について説明する。図5は比較例の回路図、図6は図5の比較例の周波数特性を示す図である。
図5に示すように、比較例では、各シャント回路8a,8b,8cにおいて、インダクタLsが設けられておらず、キャパシタCsのみが2個直列接続されている。また、図6に示すように、比較例では、0.5GHz付近には第1の減衰極が形成されるが、第2の減衰極は形成されていない。したがって、1.25GHz付近の周波数帯域のコモンモードノイズの減衰特性が劣化している。
以上のように、この実施形態では、第1の差動入力端子2aおよび第1の差動出力端子3a間の第1の線路4aと、第2の差動入力端子2bおよび第2の差動出力端子3b間の第2の線路4bとがシャント回路8a,8b,8cにより接続されている。また、各シャント回路8a,8b,8cは、一端が第1の線路4aに接続されたLC直列共振回路9aと、一端がLC直列共振回路9aの他端に接続され他端が第2の線路4bに接続されたLC直列共振回路9bとを有し、LC直列共振回路9a,9bの各接続点Tが接地端子GNDを介して接地されている。そのため、LC直列共振回路9aは一端が第1の線路4aに接続され他端が接地されるので、LC直列共振回路9aは確実に共振して減衰極が形成される。また、LC直列共振回路9bは一端が接地され他端が第2の線路4bに接続されるので、LC直列共振回路9bは確実に共振して減衰極が確実に形成される。
そのため、LC直列共振回路9a,9bそれぞれの共振周波数がコモンモードノイズを減衰させるのに効果的な周波数に設定されることにより、確実にコモンモードノイズを減衰させることができる。したがって、コモンモードノイズの減衰特性の改善が図られたフィルタ部品1を提供することができる。また、各LC直列共振回路9a,9bは、LC直列共振回路9a,9bの接続点Tの接地状態に関わらず共振するので、当該接続点Tを仮想接地点である各シャント回路8a,8b,8cの中点に設定する必要がない。したがって、各シャント回路8a,8b,8c上のLC直列共振回路9a,9bの接続点Tの位置のばらつきに起因する各LC直列共振回路9a,9bの共振周波数のばらつきを抑制することができる。
また、各シャント回路8a,8b,8cの中点に各接続点Tが設定され、各LC直列共振回路9a,9bが備えるインダクタLsのインダクタンスが同一であるので、所定の周波数帯域のコモンモードノイズの除去効果をより向上させることができる。なお、インダクタLsは、フィルタ部品1において通過させたい信号であるディファレンシャルモードの信号の減衰帯域における減衰特性を改善する効果も有している。
また、第1、第2のフィルタ回路5a,5bが多層基板100の一方面側に配置され、LC直列共振回路9a,9bの接続点Tが接地されるシャント回路8a,8b,8cとグランド電極104とが多層基板100の他方面側に配置されるので、シャント回路8a,8b,8cの接続点Tを接地するグランド電極104と第1、第2のフィルタ回路5a,5bとの距離を多層基板100内においてできる限り大きくすることができる。そのため、第1、第2のフィルタ回路5a,5bを流れるRF信号(電流)により発生する磁界がグランド電極104に妨げられることにより生じる損失を抑制することができる。したがって、フィルタ部品1を通過する高周波(RF)信号の損失を低減することができる。
また、第1のフィルタ回路5aに、直列接続されたLC並列共振回路6a,7aにより構成されたLPFが形成され、第2のフィルタ回路5bに、直列接続されLC並列共振回路6b,7bにより構成されたLPFが形成された、実用的な構成のフィルタ部品1を提供することができる。
また、LC並列共振回路6aの前段とLC並列共振回路6bの前段との間にシャント回路8aが設けられ、LC並列共振回路6a,7aの接続点とLC並列共振回路6b,7bの接続点との間にシャント回路8bが設けられ、LC並列共振回路7aの後段とLC並列共振回路7bの後段との間にシャント回路8cが設けられているので、3個のシャント回路8a,8b,8cにより、コモンモードノイズの減衰特性をより高精度に調整することができる。
また、3個のシャント回路8a,8b,8cのうち、シャント回路8bが有する2個のインダクタLsが、シャント回路8a,8cが有するインダクタLsが形成された絶縁層100cと異なる絶縁層100gに配置されている。また、シャント回路8bが有する各インダクタLsが形成された絶縁層100gと、シャント回路8a,8cが有する各インダクタLsが形成された絶縁層100cとの間に配置された絶縁層100eに平板状のグランド電極104が形成されている。したがって、各シャント回路8a,8b,8cが備える各インダクタLsを絶縁層100cの面内方向または多層基板100の積層方向に離間して配置することができるので、各インダクタLsの不要な結合を抑制することができ、各LC直列共振回路9a,9bの特性がばらつくのを低減することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について、図7および図8を参照して説明する。図7は本発明の第2実施形態にかかるフィルタ部品の回路図、図8は図7のフィルタ部品の周波数特性を示す図である。
この実施形態のフィルタ部品1aが図1に示すフィルタ部品1と異なるのは、図7に示すように、第1の線路4aと第2の線路4bとを接続するシャント回路8が、第1の線路4aのLC並列共振回路6a,7aの接続点と、第2の線路4bのLC並列共振回路6b,7bの接続点との間にのみ設けられている点である。また、シャント回路8のLC直列共振回路9a,9bの接続点Tが、インダクタLg(本発明の「第3のインダクタ」に相当)を介して接地されている。その他の構成は上記した第1実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
(周波数特性)
フィルタ部品1aの周波数特性について説明する。
図8に示すように、1.6GHz付近に形成される第1の減衰極に加え、2.2GHz付近に第2の減衰極が形成されている。したがって、2.2GHz付近の周波数帯域のコモンモードノイズを効果的に減衰させることができる。
(変形例)
フィルタ部品1aの変形例について図9および図10を参照して説明する。図9は図7のフィルタ部品の変形例の周波数特性の一例を示す図、図10は図7のフィルタ部品の変形例の周波数特性の他の例を示す図である。
図9に示すように、シャント回路8のLC直列共振回路9a,9bの各インダクタLsの値を小さくすることにより、第2の減衰極がより高周波側の3.2GHz付近に形成される。図10に示すように、シャント回路8のLC直列共振回路9a,9bの各インダクタLsの値を大きくすることにより、第2の減衰極がより低周波側の1.8GHz付近に形成される。
(比較例)
図11および図12を参照して比較例について説明する。図11は比較例の回路図、図12は図11の比較例の周波数特性を示す図である。
図11に示すように、比較例では、シャント回路8において、インダクタLsが設けられておらず、キャパシタCsのみが2個直列接続されている。また、図12に示すように、比較例では、1.6GHz付近には第1の減衰極が形成されるが、第2の減衰極は形成されていない。したがって、図8〜図10に示す例と異なり、1.8GHz、2.2GHz、3.2GHz付近の周波数帯域のコモンモードノイズの減衰特性が劣化している。
以上のように、この実施形態では、シャント回路8の各第1、第2のLC直列共振回路9a,9bがインダクタLgを介して接地されるので、各第1、第2のLC直列共振回路9a,9bによるコモンモードノイズの減衰特性をインダクタLgにより、さらに高精度に調整することができる。
また、インダクタLsのインダクタンス値を調整することにより、RF信号の通過特性に影響を与えることなく、コモンモードノイズの減衰特性を任意に制御することができる。
なお、シャント回路8のインダクタLsの寄生抵抗を、インダクタLgの寄生抵抗よりも大きくするとよい。このようにすると、LC直列共振回路9a,9bのインダクタLsの寄生抵抗を大きくすることにより、各LC直列共振回路9a,9bのQを低下させて共振特性を鈍らせることができる。したがって、各LC直列共振回路9a,9bの減衰極付近におけるコモンモードノイズの減衰特性の広帯域化を図ることができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態について、図13および図14を参照して説明する。図13は本発明の第3実施形態にかかるフィルタ部品の回路図、図14は図13のフィルタ部品の周波数特性を示す図である。
この実施形態のフィルタ部品1bが図7に示すフィルタ部品1aと異なるのは、図13に示すように、第1のフィルタ回路5aにおいて、1個のLC並列共振回路6aによりBEFが構成され、第2のフィルタ回路5bにおいて、1個のLC並列共振回路6bによりBEFが構成されている点である。また、第1の線路4aと第2の線路4bとを接続するシャント回路8が、LC並列共振回路6aの前段とLC並列共振回路6bの前段との間に設けられている。その他の構成は上記した第2実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
(周波数特性)
フィルタ部品1bの周波数特性について説明する。
図14に示すように、1.5GHz付近に形成される第1の減衰極に加え、2.9GHz付近に第2の減衰極が形成されている。したがって、2.9GHz付近の周波数帯域のコモンモードノイズを効果的に減衰させることができる。
(変形例)
フィルタ部品1bの変形例について図15および図16を参照して説明する。図15は図13のフィルタ部品の変形例の周波数特性の一例を示す図、図16は図13のフィルタ部品の変形例の周波数特性の他の例を示す図である。
図15に示すように、シャント回路8のLC直列共振回路9a,9bの各インダクタLsの値を小さくすることにより、第2の減衰極がより高周波側の3.2GHz付近に形成される。図16に示すように、シャント回路8のLC直列共振回路9a,9bの各インダクタLsの値を大きくすることにより、第2の減衰極がより低周波側の2.7GHz付近に形成される。
(比較例)
図17および図18を参照して比較例について説明する。図17は比較例の回路図、図18は図17の比較例の周波数特性を示す図である。
図17に示すように、比較例では、シャント回路8において、インダクタLsが設けられておらず、キャパシタCsのみが2個直列接続されている。また、図18に示すように、比較例では、1.5GHz付近には第1の減衰極が形成されるが、第2の減衰極は形成されていない。したがって、図14〜図16に示す例と異なり、2.7GHz、2.9GHz、3.2GHz付近の周波数帯域のコモンモードノイズの減衰特性が劣化している。
以上のように、この実施形態では、第1のフィルタ回路5aに、LC並列共振回路6aにより構成されたBEFが形成され、第2のフィルタ回路5bに、LC並列共振回路6bにより構成されたBEFが形成された、実用的な構成のフィルタ部品1を提供することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、上記した構成をどのように組み合わせてもよい。例えば、各シャント回路8,8a,8b,8cにおいて、LC直列共振回路9a,9bの接続点Tは、各シャント回路8,8a,8b,8cそれぞれの中点に設定されていなくてもよい。
また、インダクタLs,Lgそれぞれを形成するインダクタ電極101が、多層基板100内において平面視で重ならない位置に配置されているとよい。このようにすると、各インダクタLs,Lg間で不要な容量成分が生じるのを防止することができるので、フィルタ部品1における減衰極の設計精度の向上を図ることができる。
また、上記した各回路を構成する各インダクタL,Ls,Lgのインダクタンス値、各キャパシタC,Csのキャパスタンス値は、要求されるフィルタ部品の周波数特性に応じて適宜設定すればよい。
差動線路上を伝搬するコモンモードノイズを除去する機能を備えるフィルタ部品に本発明を広く適用することができる。
1,1a,1b フィルタ部品
2a 第1の差動入力端子
2b 第2の差動入力端子
3a 第1の差動出力端子
3b 第2の差動出力端子
4a 第1の線路
4b 第2の線路
5a 第1のフィルタ回路
5b 第2のフィルタ回路
6a LC並列共振回路(第1のLC並列共振回路)
6b LC並列共振回路(第2のLC並列共振回路)
7a LC並列共振回路(第3のLC並列共振回路)
7b LC並列共振回路(第4のLC並列共振回路)
8,8a,8b,8c シャント回路
9a LC直列共振回路(第1のLC直列共振回路)
9b LC直列共振回路(第2のLC直列共振回路)
100 多層基板
Lg インダクタ(第3のインダクタ)
Ls インダクタ(第1のインダクタ、第2のインダクタ)
T 接続点

Claims (7)

  1. 第1、第2の差動入力端子と、
    第1、第2の差動出力端子と、
    前記第1の差動入力端子および前記第1の差動出力端子間の第1の線路に設けられた第1のフィルタ回路と、
    前記第2の差動入力端子および前記第2の差動出力端子間の第2の線路に設けられた第2のフィルタ回路と、
    前記第1の線路と前記第2の線路とを接続するシャント回路と
    複数の絶縁層が積層されて成り、前記第1、第2のフィルタ回路および前記シャント回路が設けられた多層基板と
    を備え、
    前記第1、第2のフィルタ回路が前記多層基板の一方面側に配置され、前記シャント回路が前記多層基板の他方面側に配置され、
    前記シャント回路は、
    一端が前記第1の線路に接続された第1のLC直列共振回路と、
    一端が前記第1のLC直列共振回路の他端に接続され、他端が前記第2の線路に接続された第2のLC直列共振回路とを有し、
    前記第1、第2のLC直列共振回路の接続点が接地されており、
    前記第1のLC直列共振回路は第1のインダクタを備え、
    前記第2のLC直列共振回路は第2のインダクタを備え、
    前記第1のフィルタ回路は、第1のLC並列共振回路を有し、
    前記第2のフィルタ回路は、第2のLC並列共振回路を有する
    ことを特徴とするフィルタ部品。
  2. 前記シャント回路の中点に前記接続点が設定され、
    記第1のインダクタのインダクタンスと、前記第2のインダクタのインダクタンスとが同一であることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ部品。
  3. 前記第1のフィルタ回路は、前記第1のLC並列共振回路とこれに直列接続された第3のLC並列共振回路とから成り、
    前記第2のフィルタ回路は、前記第2のLC並列共振回路とこれに直列接続された第4のLC並列共振回路とから成る
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ部品。
  4. 前記シャント回路が、
    前記第1のLC並列共振回路の前段と前記第2のLC並列共振回路の前段との間と、
    前記第1および第3のLC並列共振回路の接続点と前記第2および第4のLC並列共振回路の接続点との間と、
    前記第3のLC並列共振回路の後段と前記第4のLC並列共振回路の後段との間とにそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載のフィルタ部品。
  5. 前記3個のシャント回路のうちのいずれか1つが有する前記第1、第2のインダクタが、他の前記シャント回路が有する前記第1、第2のインダクタと異なる前記絶縁層に配置され、前記3個のシャント回路のうちのいずれか1つが有する前記第1、第2のインダクタが配置された前記絶縁層と他の前記シャント回路が有する前記第1、第2のインダクタが配置された絶縁層との間に配置された前記絶縁層に平板状のグランド電極が形成されていることを特徴とする請求項に記載のフィルタ部品。
  6. 前記接続点は、第3のインダクタを介して接地されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のフィルタ部品。
  7. 前記第1のインダクタおよび前記第2のインダクタの寄生抵抗が、前記第3のインダクタの寄生抵抗よりも大きいことを特徴とする請求項に記載のフィルタ部品。
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