JP6447789B1 - ノイズフィルタ - Google Patents

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Abstract

2つの線間コンデンサである第1コンデンサ(16)と第2コンデンサ(17)とを備えたノイズフィルタ(1)であって、第1コンデンサ(16)と第2コンデンサ(17)とを流れる電流を互いに逆向きとし、同時に第1接続配線(12)と第2接続配線(15)とを流れる電流を平行でかつ同じ方向にすることで、接続配線と線間コンデンサとを磁気結合させ、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスを低減させてノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させたものである。

Description

この発明は、例えば交流電源とコンバータ回路との間、バッテリーとインバータ回路との間などに接続されるノイズフィルタに関する。
ノイズフィルタは、そのノイズフィルタに接続される各種電気機器の制御回路やスイッチング回路に起因して発生する高周波ノイズを低減する機能を備えている。この高周波ノイズは、ノーマルモードノイズとコモンモードノイズとに分解できる。ノーマルモードノイズは、ノイズの発生源から信号ラインを通して負荷に伝播されるノイズである。一方、コモンモードノイズは、信号ラインを通して接地側に伝播されるノイズである。
ノーマルモードノイズを低減するひとつの方法として、従来は2つの線間コンデンサの電流が互いに逆向きとなるようにコンデンサ間の配線を奇数回交差させたノイズフィルタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6113292号公報(4−5頁、図1、2)
従来のノイズフィルタにおいては、2つの線間コンデンサの電流が互いに逆向きとなるので、2つの線間コンデンサ同士の磁気結合を低減することができる。その結果、ノーマルモードノイズに対する減衰特性を向上させることができる。
しかしながら、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスを低減させることができないため、ノーマルモードノイズに対する減衰特性を大きく改善させることができなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスを低減させてノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることを目的とする。
この発明に係るノイズフィルタにおいては、一方の端部が第1導入端部となる第1導入配線と、一方の端部が第2導入端部となる第2導入配線と、一方の端部が第3導入端部となる第3導入配線と、一方の端部が第4導入端部となる第4導入配線と、第1導入配線の他方の端部と第4導入配線の他方の端部とを接続する第1接続配線と、第2導入配線の他方の端部と第3導入配線の他方の端部とを接続する第2接続配線と、第1導入配線と第2導入配線との間に接続された第1コンデンサと、第3導入配線と第4導入配線との間に接続された第2コンデンサとを備えており、第1接続配線と第2接続配線との少なくとも一部を平行にしたものである。
この発明は、2つの線間コンデンサである第1コンデンサと第2コンデンサとを流れる電流を互いに逆向きとし、同時に第1接続配線と第2接続配線とを流れる電流を平行でかつ同じ方向にすることで、接続配線と線間コンデンサとを磁気結合させることができる。その結果、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスを低減させてノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることができる。
この発明の実施の形態1におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態1におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態1におけるノイズフィルタの説明図である。 この発明の実施の形態1におけるノイズフィルタの説明図である。 この発明の実施の形態1におけるノイズフィルタの説明図である。 この発明の実施の形態1におけるノイズフィルタの説明図である。 この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタの特性図である。 この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態2に係るコンバータ装置の模式図である。 この発明の実施の形態3におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態3におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態4におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態5におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態5におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態6におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態6におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態7におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態8におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態8におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態9におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態9におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態10におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態11におけるノイズフィルタの模式図である。 この発明の実施の形態12におけるノイズフィルタの模式図である。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1に係るノイズフィルタの模式図である。図1は、2層のプリント基板を用いたノイズフィルタの配線パターンを模式的に示す斜視図である。本実施の形態のノイズフィルタ1は、
一方の端部が第1導入端部2となる第1導入配線3と、
一方の端部が第2導入端部4となる第2導入配線5と、
一方の端部が第3導入端部6となる第3導入配線7と、
一方の端部が第4導入端部8となる第4導入配線9と、
第1導入配線3の他方の端部10と第4導入配線9の他方の端部11とを接続する第1接続配線12と、
第2導入配線5の他方の端部13と第3導入配線7の他方の端部14とを接続する第2接続配線15と、
第1導入配線3と第2導入配線5との間に接続された第1コンデンサ16と、
第3導入配線7と第4導入配線9との間に接続された第2コンデンサ17と
を備えている。
本実施の形態のプリント基板は、2層のプリント基板であり、第2接続配線15以外の端部や配線は第1層21に形成されており、第2接続配線15は第2層22に形成されている。第1層21と第2層22とは、絶縁層(図示せず)を介して配置されている。
第2導入配線5の他方の端部13と第2接続配線15との接続、および第3導入配線7の他方の端部14と第2接続配線15との接続は、スルーホール23、34を介してそれぞれ接続されている。また、第1接続配線12と第2接続配線15とは、絶縁層を介して上下に平行に配置されている。
本実施の形態において、ノイズフィルタ1の第1導入端部2と第2導入端部4との間には、スイッチング回路で構成された例えばコンバータ25が接続されており、第3導入端部6と第4導入端部8との間には、例えば交流電源26が接続されているものとして説明する。
また、図1において、プリント基板の導体層や絶縁層を垂直に貫く方向をz軸とし、第1接続配線12と第2接続配線15とが平行な方向をy軸とし、z軸およびy軸に垂直な方向をx軸とする。
図2は、本実施の形態におけるノイズフィルタ1の回路構成を示す模式図である。図2において、各符号は図1の符号と一致させている。また、xyz軸も同じとする。また、図2において、第1接続配線12および第2接続配線15に記載されている矢印は、第1接続配線12と第2接続配線15とが平行であることを表している。図2を用いて、本実施の形態のノイズフィルタの動作について説明する。なお、以下の説明において、電流とは交流電流を意味し、ノイズフィルタの観点からは機器の制御信号や電力供給に不要な高周波信号によって発生するノイズ電流を指す。このノイズ電流は、スイッチング時に生じる電圧や電流の急減な時間変化や共振現象によって発生する。この高周波信号が導体を伝わって伝搬する伝導ノイズは、例えば国際電機標準会議(IEC)では150kHzから30MHzの範囲において既定値が定められている。また、この高周波信号が導体から空間に放出される放射ノイズは、IECでは30MHzから1GHzの範囲において既定値が定められている。なお、このような高周波信号は、機器の誤動作や機器内部の電子回路の破壊の原因となるため存在しないことが望ましく、車両機器などではより広帯域で厳しい既定値が定められているものもあり、そのノイズ低減のために本実施の形態のようなノイズフィルタが用いられる。
図3は、本実施の形態におけるノイズフィルタ1の動作を示す説明図である。図3において、矢印はノイズ電流の流れる方向を示している。第1導入端部2と第2導入端部4との間に接続されたコンバータ25からノイズフィルタ1に高周波信号によって発生するノイズ電流が流れ込むとする。第1導入端部2が正極、第2導入端部4が負極として説明する。第1導入端部2から流れ込むノイズ電流は、第1導入配線3を通って第1コンデンサ16に流れるノイズ電流と第1接続配線12に流れるノイズ電流とに分流される。ここでは、簡単のため第1コンデンサ16に流れる電流値と第1接続配線12に流れる電流値が等しいと考えるが、実際の回路においては、通常第1コンデンサの残留インダクタンスや残留抵抗成分は、配線の残留インダクタンスや残留抵抗よりも大きいため、第1コンデンサに流れる電流値は第1接続配線に流れる電流値よりも小さくなるのが一般的である。
第1コンデンサ16を流れるノイズ電流は、第2導入配線5および第2導入端部4を経由してコンバータ25に戻る。第1接続配線12を流れるノイズ電流は、第4導入配線9を経由して第2コンデンサ17に流れるノイズ電流と交流電源26へ流れるノイズ電流とに分流される。ここでも、簡単のため第2コンデンサ17に流れる電流値は交流電源26へ流れる電流値よりも大きいと考えるが、実際の回路においても配線のインダクタンスや交流電源の内部インピーダンスを含めた交流電源側のインピーダンスが大きいので、第2コンデンサ17に流れる電流値の方が大きくなるのが一般的である。
また、交流電源側のインピーダンスが低い場合においても、一般的にノイズフィルタとして用いられるノーマルモードチョークコイルやコモンモードチョークコイルを本実施の形態のノイズフィルタとして交流電源の間に用いればよい。これは、ノーマルモードチョークコイルにおいては、インダクタンス成分や残留抵抗の影響により、コモンモードチョークコイルにおいては、漏れ磁場によるインダクタンス成分や残留抵抗の影響により交流電源側のインピーダンスが上昇するためである。
第2コンデンサ17を流れるノイズ電流は、第3導入配線7を経由して第2接続配線15に流れるノイズ電流となる。このように、コンバータ25から流れ込んだノイズ電流は、ノイズフィルタ1内を流れる。
図4は、本実施の形態におけるノイズフィルタ1の動作を示す説明図である。図4において、波線で示したループは、コンバータ25から流れ込んだノイズ電流に起因して右ねじの法則で発生する配線周りの磁界である。図4で示した磁界において、向きが同じものに関しては強め合い、向きが逆のものに関しては弱め合う。ここで、第1コンデンサ16に流れる電流値と第1接続配線12に流れる電流値が同じと仮定している。したがって、第1コンデンサ16と第1接続配線12との間の領域において、それぞれを流れる電流によって生じる磁界は磁界強度がほぼ同じで逆向きであるため打ち消されていると考えることができる。そのため、この領域に残る磁界は、第2接続配線15を流れるノイズ電流によって生じる磁界となる。同様に第2コンデンサと第1接続配線と第2接続配線の間の領域についても考えることができる。この領域においては、それぞれを流れる電流が作る磁界は同じ向きになるため打ち消し合わず強め合う。
図5は、本実施の形態におけるノイズフィルタに発生する磁界とその誘導起電力によって生じる誘導電流を示した説明図である。図5において、第1コンデンサ16と第1接続配線12および第2接続配線15との間の領域に生じた磁界は、z軸方向から見たときに第1コンデンサ16、第2導入配線5、第1接続配線12、第1導入配線3によって形成される仮想ループを貫く磁界と考えることができるため、この仮想ループを形成する各箇所においてレンツの法則にしたがって誘導起電力が発生する。同様に、第2コンデンサ17と第1接続配線12および第2接続配線15との間の領域に生じた磁界は、z軸方向から見たときに第2コンデンサ17、第4導入配線9、第1接続配線12、第3導入配線7によって形成される仮想ループを貫く磁界と考えることができるため、この仮想ループを形成する各箇所においてレンツの法則にしたがって誘導起電力が発生する。
さらに、第1コンデンサ16、第2導入配線5、第1接続配線12、第1導入配線3の間の領域を-z方向に貫く磁界と、第2コンデンサ17、第4導入配線9、第1接続配線12、第3導入配線7の間の領域を+z方向に貫く磁界によって形成される磁界は、第1接続配線12と第2接続配線15とを内包する。これによって、第1接続配線12と第2接続配線15とにはレンツの法則にしたがって誘導起電力が発生する。なお、誘導起電力は逆起電力とも呼ばれるが、本実施の形態においては誘導起電力に統一して説明する。
図5に示した矢印はこの誘導起電力が生み出す誘導電流を示しており、第1コンデンサ16については第1導入配線3から第2導入配線5への向き、第2コンデンサ17については第3導入配線7から第4導入配線9への向き、第1接続配線については第4導入配線9から第1導入配線3への向き、第2接続配線15については第2導入配線5から第3導入配線7への向きに誘導電流が発生する。
なお、誘導起電力を考える場合には上述の仮想ループを閉ループとして考えている。この仮想ループが閉ループとして考えられる条件を以下に示す。第1導入配線3、第1接続配線12および第1コンデンサ16流れる電流の位相に対して、第2導入配線5を流れる電流の位相は、第4導入配線9、第2コンデンサ17および第3導入配線7の配線の長さに起因して遅れる。しかし、第4導入配線9、第2コンデンサ17、第3導入配線7の配線および第2導入配線5の長さに起因する電気長が電流のもつ波長の1/2未満であれば、その位相の遅れは無視でき1つの閉ループを形成していると考えることができる。
例えば、100MHzの周波数のノイズ電流を減衰させるノイズフィルタを構成する場合を考える。ノイズフィルタの第4導入配線9、第2コンデンサ17、第3導入配線7および第2導入配線の合計長さを0.1mとすると、100MHzは波長3mであるため、配線長/波長は0.1m/3mで1/2未満となり、仮想ループを1つの閉ループとして考えることができる。また、同じノイズフィルタで1GHzのノイズ電流に対しては、1GHzは波長0.3mであるため、配線長/波長は0.1m/0.3mで1/2未満となり、この場合でも仮想ループを1つの閉ループとして考えることができる。なお、配線長/波長が1/2は最低条件であり、この比は小さい方が望ましい。したがってノイズフィルタの配線長は短くすることが望ましい。
図6は、図3で示したコンバータ25からノイズフィルタ1に高周波信号によって発生するノイズ電流と、図5で示した誘導起電力が生み出す誘導電流とを合成した電流の流れを示した説明図である。図6において、図内の矢印の大きさは電流の大きさを定性的に示すものであり、矢印が大きいほど電流量が大きいことを示している。図6に示すように、第1コンデンサ16に流れる電流は、第1接続配線12および第2接続配線15を流れる電流が作る磁界によって大きくなる。また、第1接続配線12および第2接続配線15を流れる電流は小さくなり、第2コンデンサ17を流れる電流も小さくなることがわかる。言い換えると、第1コンデンサ16の残留インダクタンスが見かけ上小さくなり、第1コンデンサ16を流れる電流が増大する。また、第1接続配線12および第2接続配線15の残留インダクタンスが見かけ上大きくなり、第1接続配線12および第2接続配線15を流れる電流が減少する。
第2コンデンサ17に流れる電流が減少することはノーマルモードにおけるノイズフィルタにとってデメリットではあるが、そのデメリット以上に第1接続配線12および第2接続配線15の残留インダクタンスを上げるとともに、第1コンデンサ16の残留インダクタンスを下げて電流を流しやすくするメリットの方が大きい。
上述のように、本実施の形態のノイズフィルタは、第1接続配線12と第2接続配線15との少なくとも一部を平行にしているので、第1接続配線12および第2接続配線15を流れる電流が作る磁界によって第1コンデンサ16に流れる電流が大きくなる。その結果、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスを低減させてノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることができる。
次に、本実施の形態のノイズフィルタのノーマルモードノイズに対する減衰特性の向上効果をさらに詳細に説明する。
図7は、比較のための従来のノイズフィルタの模式図である。図7は、本実施の形態と同様なノイズフィルタにおいて、第1接続配線および第2接続配線が存在しない構成のノイズフィルタである。このノイズフィルタでは、第1導入配線3と第3導入配線7とが直接接続されており、第2導入配線5と第4導入配線9とが直接接続されている。そのため、第1コンデンサ16を流れる電流の向きと第2コンデンサ17を流れる電流の向きとが同じ方向になる。そのため、2つのコンデンサの間の磁界は逆向きに同じ強さの磁界が発生することになりお互いに磁界を打ち消しあう。その結果、それぞれのコンデンサに誘導電流は発生しないため、本実施の形態のノイズフィルタのように、ノーマルモードノイズに対する減衰特性の向上は得られない。
なお、図7に示した従来のノイズフィルタは、2つのコンデンサの容量が足し合わされた1つのコンデンサで構成されたフィルタとみなすことができる。これに対して、本実施の形態の構造を取ることで、第1接続配線12および第2接続配線15の残留インダクタンスが上がることで、2つの線間コンデンサをつなぐ配線に対してインダクタが挿入された構成として機能する。この構成はノーマルモードに対してノイズ低減効果が大きいことが知られているπ型フィルタと同じ構造となっている。そのπ型フィルタとしての効果と第1コンデンサ16の残留インダクタンスの低減と組み合わされることでノーマルモードに対するノイズ低減効果の高いフィルタとなる。
図8は、比較のための従来のノイズフィルタの模式図である。図8は、本実施の形態と同様なノイズフィルタにおいて、第1接続配線と第2接続配線とが交差する構成のノイズフィルタである。図9は、図8に示した従来のノイズフィルタをz軸方向から見た模式図である。このノイズフィルタでは、第1導入配線3の他方の端部10と第4導入配線9の他方の端部11とが第1接続配線12で接続されており、第2導入配線5の他方の端部13と第3導入配線7の他方の端部14とが第2接続配線15で接続されている。そのため、第1コンデンサ16を流れる電流の向きと第2コンデンサ17を流れる電流の向きとが逆の方向になる。そのため、2つの線間コンデンサ同士の磁気結合を低減させることができるので、ノーマルモードノイズに対する減衰特性を発生させることはできる。しかしながら、第1接続配線と第2接続配線とが交差しているので、それぞれの配線に流れる電流に起因して右ねじの法則で発生する配線周りの磁界がお互いに弱めあったり、強め合ったりすることがない。そのため、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスを低減させてノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させる効果は得られない。
図10は、本実施の形態に係るノイズフィルタの減衰特性を示す特性図である。図10において、横軸は周波数、縦軸はノーマルモードノイズに対する減衰性能を示すミックスモードにおけるSパラメータ:Sdd21である。ノイズフィルタの第1導入端部2と第2導入端部4との間に正負の信号が入力された場合、第3導入配線7と第4導入端部8との間に正負の信号が出力されるが、Sdd21は、その入力信号の振幅に対して出力信号の振幅の比で表される。したがって、Sdd21が小さいほど、ノイズフィルタの減衰性能が高いといえる。
図10において、実線31は図2に示す本実施の形態のノイズフィルタの減衰特性、破線32は、図7に示す第1接続配線および第2接続配線が存在しない構成の従来のノイズフィルタの減衰特性、一点破線33は、図8に示す第1接続配線と第2接続配線とが交差する構成の従来のノイズフィルタの減衰特性である。なお、図10の測定に用いたノイズフィルタでは、第1コンデンサと第2コンデンサとは岡谷電機産業株式会社製のポリエステルフィルムコンデンサの型番LE334のコンデンサ(0.33μF、寸法17.5mm×17.5mm×9.5mm)を用いており、第1接続配線および第2接続配線以外の、コンデンサ間の距離や各配線の配線長や配線間距離は等しくしている。
図10において、Sdd21の値が最小になる周波数を共振周波数と呼ぶとする。図10に示したノイズフィルタにおいては、共振周波数より高い周波数で減衰性能に差が出ることがわかる。とくに本実施の形態のノイズフィルタと第1接続配線および第2接続配線が交差する構成の従来のノイズフィルタを比べると、共振周波数より高い周波数の全域で約8dBの減衰特性が向上していることがわかる。
共振周波数より低い周波数においては、一般的にコンデンサがもつ残留インダクタンスよりもコンデンサがもつキャパシタンス成分が減衰特性を決めている。これに対して、共振周波数より高い周波数においては、コンデンサがもつ残留インダクタンスが減衰特性を決めており、本実施の形態のノイズフィルタにおいては、この周波数帯域において、ノーマルモードノイズに対する減衰特性の向上が見られる。共振周波数よりも低い周波数帯域での減衰特性を向上させるためには、キャパシタンス成分が大きいコンデンサを用いればよく、どのようなコンデンサを用いたとしても、本実施の形態のノイズフィルタであれば、ノーマルモードノイズに対する減衰特性を高くすることができる。
なお、本実施の形態においては、ノイズフィルタをスイッチング回路で構成されたコンバータと交流電源との間に接続し、コンバータから発生するノイズを減衰させる例を説明したが、それ以外のノイズにも適用できる。ここで一例を挙げると、スイッチング回路やクロックパルスに代表されるデジタル機器から発生するノイズ、リレー回路やサーモスタット放電、整流子発動機、半導体制御機器などの小型電気機器、放電加工機や加熱装置に代表される高周波利用機器からのノイズ、碍子の放電に代表される電力変電設備、点火装置やパンタグラフ放電に代表される自動車や電車に関連する機器からのノイズ、放送や無線通信、レーダ、携帯電話に代表される無線設備からのノイズなど、人工的に作られた信号に混入するノイズにも適用できる。また、雷放電や太陽風、電波星雑音、静電気放電などの自然界で発生したノイズにも適用できる。
本実施の形態においては、コンバータと交流電源との間にノイズフィルタを接続したが、交流電源の替わりに直流電源などでもよい。これ以外にもスイッチング素子など高周波信号を発生させる回路でなければ、どのようなものが接続されても構わない。ただし、対称性が高いノイズフィルタであるため、高周波信号を出す回路に挟まれていてもノイズフィルタとしての効果を失うことはない。
また、本実施の形態のノイズフィルタでは、第1接続配線と第2接続配線とを2層のプリント基板の厚み方向、すなわち図1に示すz軸方向に対して平行に配置している。そのため、ノイズフィルタに接続されるコンバータ25と交流電源26との間の距離、すなわち図1に示すノイズフィルタのx軸方向のサイズを大きくする必要がない。
図11は、本実施の形態における別のノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。図1および図2に示したノイズフィルタにおいては、第1接続配線12と第2接続配線15とは共に一直線状であり、z軸方向で互いに平行に配置されている。図11に示した別のノイズフィルタにおいては、第1接続配線12と第2接続配線15とは屈曲しているが、屈曲した状態で互いにz軸方向では平行になっている。
このように構成されたノイズフィルタにおいても、第1接続配線12および第2接続配線15を流れる電流が作る磁界によって第1コンデンサ16に流れる電流が大きくなる。その結果、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスを低減させてノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることができる。
図12は、本実施の形態における別のノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。図1および図2に示したノイズフィルタにおいては、第1接続配線12と第2接続配線15とは共に一直線状であり、z軸方向で互いに平行に配置されている。図12に示した別のノイズフィルタにおいては、第1接続配線12と第2接続配線15とは共に一直線状で平行であるが、x軸方向にずれて配置されている。図13は、図12に示したノイズフィルタをz軸方向から見た模式図である。図13に示すように、このノイズフィルタの第1接続配線12と第2接続配線15とは共に一直線状でありx軸方向にずれているが、y軸方向には平行に配置されている。
このように構成されたノイズフィルタにおいても、第1接続配線12および第2接続配線15を流れる電流が作る磁界によって第1コンデンサ16に流れる電流が大きくなる。その結果、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスを低減させてノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることができる。
なお、本実施の形態において、第1接続配線12と第2接続配線15とを平行に配置しているが、完全に平行である必要はない。第1接続配線12および第2接続配線15を流れる電流が作る磁界に起因する誘導起電力よって第1コンデンサ16に流れる誘導電流が大きくなればよいので、そのような作用を奏する範囲であれば完全な平行からずれていてもよい。
第1コンデンサおよび第2コンデンサとしては、積層セラミックコンデンサ、フィルムコンデンサ、電解コンデンサなど、様々種類のコンデンサを用いることができる。本実施の形態のようにノイズフィルタを構成すれば、コンデンサの種類に関係なくノーマルモードノイズに対する減衰特性を高めることができる。これは、誘導起電力を発生させることで、第1コンデンサに電流を流れやすくし、第1接続配線および第2接続配線に電流を流れにくくすることで、ノイズフィルタとしての効果を高める構造であるためである。
また、コンバータ回路とインバータ回路との間のようなスイッチング回路同士の間には、リップルを抑えるために2つの平滑コンデンサが用いられる場合が多い。この2つの平滑コンデンサに対して、本実施の形態で説明した構成を取ることで、残留インダクタンスが大きい平滑コンデンサのインダクタンスも低減させることができるため、平滑コンデンサをノイズフィルタとして機能させることも可能となる。これにより、ノイズフィルタのための追加部品やその実装スペースが不要になる。また、一方の回路で発生したノイズを他方の回路に混入させないことができるので、コンバータ回路やインバータ回路の安定動作が可能になる。
図14は、本実施の形態における別のノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。図14に示すように、第1コンデンサ16を2つの並列接続したコンデンサで構成している。このように第1コンデンサおよび第2コンデンサを直列や並列接続を組み合わせたコンデンサで構成してもよい。
なお、本実施の形態においては、プリント基板を用いたノイズフィルタで説明したが、プリント基板を用いずにバスバーなどの導体棒やリードワイヤなどの導線部材で構成してもよい。また、プリント基板とリードワイヤなどを組み合わせてノイズフィルタを構成してもよい。
実施の形態2.
実施の形態1で説明したノイズフィルタは、図2からわかるように、第1導入端部および第2導入端部との組と、第3導入端部および第4導入端部の組は、互いに等価である。つまり、一方の組が入力端部となり他方の組が出力端部となる。実施の形態1においては、第1導入端部からノイズ電流が流れ込むとして説明したが、実施の形態2においては、第3導入端部からノイズ電流が流れ込む例を説明する。
図15は、本実施の形態における電源と空調機の室外機との間に備えたときの模式図である。図15において、ノイズフィルタ1の第1導入端部2と第2導入端部4との間に商用電源(交流電源)41が接続されており、第3導入端部6と第4導入端部8との間に室外機42が接続されている。室外機42は、商用電源41からノイズフィルタ1を介して供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータ回路43と、コンバータ回路43から出力される直流電力からモータ44を制御するための3相の駆動電力を供給するインバータ回路45とを備えている。コンバータ回路43およびインバータ回路45はスイッチング素子を備えている。ノイズフィルタの構成は実施の形態1と同様である。
本実施の形態においては、スイッチング回路に起因するノイズ電流は、スイッチング素子を備えた室外機42側からノイズフィルタに流れ込む。本実施の形態のノイズフィルタは、第1接続配線と第2接続配線との少なくとも一部を平行にしているので、第1接続配線および第2接続配線を流れるノイズ電流が作る磁界によって第2コンデンサに流れる電流が大きくなる。その結果、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスを低減させてノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、コンバータ回路43はインターリーブ型の昇圧コンバータを例として示しているが、どのようなコンバータ回路であっても構わない。インバータ回路やコンバータ回路などは、ケイ素を原料とする半導体を用いて構成するのが主流であるが、近年ではより電力変換効率が高く、小型で高速動作する炭化ケイ素や窒化ガリウム、酸化ガリウム、ダイヤモンドなどを原料とするワイドバンドギャップ半導体が用いられるようになってきている。これらのワイドバンドギャップ半導体は、高速動作が可能なため、従来のケイ素を原料とした半導体と比べると立ち上がり時間や立ち下がり時間が短くスイッチング損失を低減させることができるものの、より高周波信号を発生させるため、振幅の大きなノイズ電流が発生することになる。振幅の大きなノイズ電流であっても、本実施の形態のノイズフィルタを用いることにより、ワイドバンドギャップ半導体を用いたコンバータ回路でもフィルタの寸法やコストを増加させることなくノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることができる。
実施の形態3.
図16は、この発明を実施するための実施の形態3に係るノイズフィルタの模式図である。図16は、1層のプリント基板51を用いたノイズフィルタの配線パターンを模式的に示す斜視図である。本実施の形態のノイズフィルタ1は、一方の端部が第1導入端部2となる第1導入配線3と、一方の端部が第2導入端部4となる第2導入配線5と、一方の端部が第3導入端部6となる第3導入配線7と、一方の端部が第4導入端部8となる第4導入配線9と、第1導入配線3の他方の端部10と第4導入配線9の他方の端部11とを接続する第1接続配線12と、第2導入配線5の他方の端部13と第3導入配線7の他方の端部14とを接続する第2接続配線15と、第1導入配線3と第2導入配線5との間に接続された第1コンデンサ16と、第3導入配線7と第4導入配線9との間に接続された第2コンデンサ17とを備えている。
本実施の形態のノイズフィルタにおいて、第2接続配線15はプリント基板51の表面に形成された配線部52と、その配線部52と第2導入配線5の他方の端部13とを接続するジャンパー線53とで構成されている。配線部52は第1接続配線12と平行に形成されており、ジャンパー線53は、第1接続配線12を跨いで形成されている。
さらに、このノイズフィルタ1の第1導入端部2と第2導入端部4との間には、コンバータ25が接続されており、第3導入端部6と第4導入端部8との間には、交流電源26が接続されている。
このように構成されたノイズフィルタにおいては、コンバータ25から流れ込むノイズ電流は、実施の形態1と同様に、第1接続配線12を流れるノイズ電流の向きと第2接続配線15を流れるノイズ電流の向きとが同じになる。また、第1接続配線12と第2接続配線15の配線部52とは平行である。
このように、本実施の形態のノイズフィルタは、第1接続配線12と第2接続配線15との少なくとも一部を平行にしているので、第1接続配線12および第2接続配線15を流れる電流が作る磁界によって第1コンデンサ16に流れる電流が大きくなる。その結果、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスを低減させてノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることができる。
なお、図16に示すノイズフィルタにおいては、第2接続配線15をプリント基板の表面に形成された配線部と第1接続配線12を跨ぐジャンパー線とで構成しているが、第1接続配線12がプリント基板の表面に形成された配線部と第2接続配線15を跨ぐジャンパー線とで構成してもよい。
図17は、本実施の形態に係る別のノイズフィルタの模式図である。図16に示したノイズフィルタにおいては、第2接続配線15は第1接続配線12と平行に形成された配線部52と、第1接続配線12を跨いだジャンパー線53とで構成されていた。図17に示すノイズフィルタにおいては、第2接続配線15を第1接続配線12と平行に形成された配線部52と、第4導入配線9を跨いだジャンパー線53とで構成している。
このように構成されたノイズフィルタにおいても、コンバータ25から流れ込むノイズ電流は、実施の形態1と同様に、第1接続配線12を流れるノイズ電流の向きと第2接続配線15を流れるノイズ電流の向きとが同じになる。また、第1接続配線12と第2接続配線15の配線部52とは平行である。
したがって、図16で示したノイズフィルタと同様に、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスを低減させてノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることができる。
なお、図17に示すノイズフィルタにおいては、第2接続配線15をプリント基板の表面に形成された配線部と第4導入配線9を跨ぐジャンパー線とで構成しているが、第1接続配線12がプリント基板の表面に形成された配線部と第2導入配線5を跨ぐジャンパー線とで構成してもよい。
本実施の形態で説明したノイズフィルタは、1層のプリント基板で構成することができる。実施の形態1においては、2層のプリント基板で構成するノイズフィルタを説明したが、第1接続配線12と第2接続配線15との距離がプリント基板の絶縁層の厚さで決まる。多層プリント基板の絶縁層の厚さは、自由に決めることができない。
第1接続配線12および第2接続配線15を流れる電流が作る磁界によって第1コンデンサ16に流れる電流を大きくするためには、可能な限り第1接続配線12と第2接続配線15との間隔が短い方がよい。本実施の形態では第1接続配線12と第2接続配線15とが平行になる部分を同じプリン基板上に形成しているので、絶縁性を満たす限りにおいて配線の間隔を短くすることができる。その結果、磁界の強さを調整することが容易となる。
実施の形態4.
図18は、この発明を実施するための実施の形態4に係るノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。本実施の形態のノイズフィルタの構成は実施の形態1と同様であるが、第1接続配線12と第2接続配線15とをy軸方向に平行にすると共に、第1コンデンサ16を流れる電流の向きがそれらと平行となるように、第1コンデンサ16の第1導入配線3との接続点と第1コンデンサ16の第2導入配線5との接続点とを結ぶ線分がy軸方向に平行となるように構成している点が異なっている。
このように構成することにより、第1接続配線12および第2接続配線15を流れる電流が作る磁界によって第1コンデンサ16に流れる電流をさらに大きくすることができる。
なお、第2コンデンサ17を流れる電流の向きは、第1接続配線12および第2接続配線15と平行でない方がよい。そのため、本実施の形態においては、第2コンデンサ17の第3導入配線7との接続点と第2コンデンサ17の第4導入配線9との接続点とを結ぶ線分がy軸方向に平行とはならないように構成している。
このように構成することで、第2コンデンサ17を流れる電流が作る磁界と、第1接続配線12および第2接続配線15を流れる電流が作る磁界とがずれることによって、磁界を強め合いにくくなるため、第2コンデンサ17に流れる電流が小さくなることを抑制することができる。
実施の形態5.
図19は、この発明を実施するための実施の形態5に係るノイズフィルタの模式図である。図19は、2層のプリント基板を用いたノイズフィルタの配線パターンを模式的に示す斜視図である。本実施の形態のノイズフィルタ1は、実施の形態1のノイズフィルタと同様であるが、配線の太さなどが異なっている。
図19に示すように、本実施の形態のノイズフィルタにおいては、第2接続配線15の配線幅を第1接続配線12の配線幅よりも太くすると共に、スルーホール23、34をそれぞれ2本としている。
図20は、本実施の形態におけるノイズフィルタ1の回路構成を示す模式図である。図20は、第2導入配線5の他方の端部13と第3導入配線7の他方の端部14とを接続する配線部分の配線幅が太くなっていることを示している。
第2接続配線15は、第1接続配線12と接触することを避けるために、2層のプリント基板の第2層22を経由する構成となっている。そのため、端部10と端部11とを接続する第1接続配線12の配線長よりも、端部13と端部14とを接続する第2接続配線15の配線長の方が長くなっている。配線長の差は配線が持つ残留インダクタンスの差となるため、同じ配線幅であれば第2接続配線15の残留インダクタンスの方が、第1接続配線12の残留インダクタンスよりも大きくなる。その結果、第2接続配線15を流れるノイズ電流に起因する誘導起電力が小さくなる。
本実施の形態のように、第2接続配線15の配線幅を第1接続配線12の配線幅よりも太くすると共に、スルーホール23、34をそれぞれ2本としているので、第2接続配線15の残留インダクタンスを小さくすることができる。その結果、第2接続配線15を流れるノイズ電流に起因する誘導起電力が大きくなり、ノイズフィルタの減衰特性を向上させることができる。
実施の形態6.
図21は、この発明を実施するための実施の形態6に係るノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。本実施の形態のノイズフィルタ1は、実施の形態1のノイズフィルタと同様であるが、第1コンデンサ16と第1導入配線3との接続配線の長さ、および第1コンデンサ16と第2導入配線5と接続配線の長さを短くしている。
このように第1コンデンサ16の両端部間の長さを短くすることで、第1コンデンサ16の残留インダクタンスを小さくすることができる。その結果、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスがさらに小さくなり、ノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることができる。
図22は、本実施の形態に係る別のノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。図22に示すノイズフィルタにおいては、第2コンデンサ17と第3導入配線7との接続配線の長さ、および第2コンデンサ17と第4導入配線9と接続配線の長さを短くしている。
このように第2コンデンサ17の両端部間の長さを短くすることで、第2コンデンサ17の残留インダクタンスを小さくすることができる。その結果、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスがさらに小さくなり、ノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることができる。
実施の形態7.
図23は、この発明を実施するための実施の形態7に係るノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。本実施の形態のノイズフィルタ1は、実施の形態1のノイズフィルタと類似しているが、次の点が異なっている。
第1コンデンサを2つのコンデンサ16aと16bとの直列接続で構成し、その2つのコンデンサの接続点46をグラウンド電位のグラウンド47に接地線48で接続している。さらに、第2コンデンサを2つのコンデンサ17aと17bとの直列接続で構成し、その2つのコンデンサの接続点49をグラウンド電位のグラウンド47に接地線50で接続している。ここでグラウンド47は、本実施の形態のノイズフィルタが搭載される機器の金属筐体であり、その金属筐体のグラウンドは筐体内で同電位であることが望ましく、さらにその金属筐体は対地電位と同電位であることが望ましい。
このように構成されたノイズフィルタにおいては、実施の形態1と同様な作用によって、ノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることができる。さらに、接地線でグラウンドに接続したため、信号ラインを通して接地側に伝播するコモンモードノイズも低減させることができる。
また、2つのコンデンサ16aおよび16b、並びに2つのコンデンサ17aおよびコンデンサ17bはコモンモードノイズを低減させるための対地間コンデンサと見なすこともできる。第1導入端部2が正極、第2導入端部4が負極として説明する。実施の形態1で説明したように、第1接続配線12と第2接続配線15とが作る磁界によって、コンデンサ16aとコンデンサ17aとには電流が流れやすくなるが、2つのコンデンサの接続点46、49がグラウンド47に接続されているのでコンデンサ16bとコンデンサ17bとには電流は流れにくくなる。正極から流れ込む電流はコンデンサ16a、コンデンサ17bを通ってグラウンドに流れ、負極へ流れ出る電流はコンデンサ16b、コンデンサ17aを通ってグラウンドに流れ込む。このとき、本実施の形態のノイズフィルタでは、誘導起電力により電流が流れやすくなるのはコンデンサ16aとコンデンサ17aとであり、逆に電流が流れにくくなるのはコンデンサ16bとコンデンサ17bとである。そのため、正極から流れ込む電流は電流が流れやすくなるコンデンサ16aと電流の流れにくくなるコンデンサ17bを通り、負極へ流れ出る電流は電流が流れにくくなるコンデンサ16bと電流が流れやすくなるコンデンサ17aを通る。そのため、第1導入配線3から第4導入配線9へ流れる電流値と、第2導入配線5から第3導入配線7へ流れる電流値とがほぼ等しくなって対称性が高まるため、ノーマルモードからコモンモードへ変換されるノイズを低減することができる。
なお、本実施の形態においては、第1コンデンサと第2コンデンサとの両方を、2つの対地間コンデンサで構成しているが、第1コンデンサおよび第2コンデンサのどちらか一方のみを対地間コンデンサで構成することは推奨できない。なぜなら、コンデンサ16aは電流が流れやすくなるのに対して、コンデンサ16bも電流が流れやすくなるため、正極から流れ込む電流と負極へ流れ出る電流の対称性が悪化するため、ノーマルモードからコモンモードへ変換されるノイズが増大するからである。
なお、本実施の形態においては、第1コンデンサおよび第2コンデンサをそれぞれ2つの対地間コンデンサで構成しているが、2つの対地間コンデンサに替えて残留インダクタンスの小さい3端子コンデンサや、残留インダクタンスが小さい縦横反転型の積層セラミックコンデンサで構成してもよい。
実施の形態8.
図24は、この発明を実施するための実施の形態8に係るノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。本実施の形態のノイズフィルタ1は、実施の形態1のノイズフィルタと類似しているが、次の点が異なっている。
実施の形態1のノイズフィルタにおいては、第2コンデンサ17は、2層プリント基板の第1層に設置されていた。本実施の形態においては、第2コンデンサ17を第1コンデンサに対してz軸方向にずれた位置に配置したものである。例えば、実施の形態1で説明したノイズフィルタにおいて、第2コンデンサ17を第2層に設置することで実現できる。
このように構成されたノイズフィルタにおいては、実施の形態1と同様な作用によって、ノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに向上させることができる。
また、第1コンデンサ16と第2コンデンサ17との距離が離れるため、コンデンサ同士の磁気結合が低下し、ノーマルモードノイズに対する減衰特性が改善する。さらに、フィルムコンデンサなどの大きな寸法を持ったコンデンサにおいては、配線を交差していないとき比べて交差することで2つのコンデンサが対向する面には大きな電位差が生じる。その結果、2つのコンデンサ間に電気結合が発生し、その電気結合の経路が第1接続配線12と第2接続配線15を通らない経路となるため、ノーマルモードノイズに対する減衰特性が悪化する。この電気結合は磁気結合での改善量に比べると十分小さいものの、本実施の形態の構成ではそのような電気結合が発生しないため、ノーマルモードに対する減衰特性が改善する。
なお、本実施の形態においては、2層プリント基板を用いて第1コンデンサ16を第1層に設置し、第2コンデンサ17を第2層に設置する構成を説明したが、逆の位置関係であってもよい。
図25は、本実施の形態に係る別のノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。図25に示すように、第3導入配線7および第4導入配線9の部分をz軸方向にずれた位置まで伸ばしてもよい。
実施の形態9.
図26は、この発明を実施するための実施の形態9に係るノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。本実施の形態のノイズフィルタ1は、実施の形態1のノイズフィルタと類似しているが、次の点が異なっている。
実施の形態1のノイズフィルタにおいては、第1接続配線12と第2接続配線15とを平行に配置していた。本実施の形態のノイズフィルタにおいては、それに加えて第1導入配線3と第2導入配線5とを平行に配置すると共に、第3導入配線7と第4導入配線9とも平行に配置している。
このように構成することで、第1導入配線3から第4導入配線9に流れる電流の向きと、第3導入配線7から第2導入配線5に流れる電流の向きとがyz平面で対称性をもつため、非対称性によって生じるノーマルモードからコモンモードに変換されるノイズ成分を小さくすることができる。
図27は、本実施の形態に係る別のノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。図27に示すノイズフィルタにおいては、図26に示すノイズフィルタの構成に、さらに第1接続配線12の両端をy軸方向にそれぞれ延ばして、第1接続配線12の長さを第2接続配線15の長さと同じにしたものである。
このように構成することで、第1接続配線12の残留インダクタンスと第2接続配線15の残留インダクタンスとが等しくなるので、非対称性によって生じるノーマルモードからコモンモードに変換されるノイズ成分をさらに小さくすることができる。
実施の形態10.
図28は、この発明を実施するための実施の形態10に係るノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。本実施の形態のノイズフィルタ1は、実施の形態1のノイズフィルタと類似しているが、次の点が異なっている。
第1コンデンサ16、第2コンデンサ17、第1接続配線12および第2接続配線15を囲む電磁シールド55を備えており、この電磁シールド55はグラウンド56に接続されている。このグラウンド56は、本実施の形態のノイズフィルタが搭載される機器の金属筐体であっても、直接対地に接続されるグラウンドであってもよい。
このように構成されたノイズフィルタは、第1コンデンサ16、第2導入配線5、第1接続配線12、第2接続配線15、第1導入配線3によって形成される仮想ループに外部からの磁界が侵入することを防ぐことができるので、確実にこの仮想ループ内に誘導起電力を発生させることができる。その結果、線間コンデンサ自身が持つ残留インダクタンスを低減させてノーマルモードノイズに対する減衰特性をさらに確実に向上させることができる。
実施の形態11.
図29は、この発明を実施するための実施の形態11に係るノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。本実施の形態のノイズフィルタ1は、実施の形態1のノイズフィルタと類似しているが、次の点が異なっている。
本実施の形態においては、3層のプリント基板で構成されており、第3層57には、導体層58と導体層が形成されていないクリアランス領域59とを備えている。このクリアランス領域59は、第2層22に形成された第2接続配線15に対向する位置で、第2接続配線15の領域よりも大きな領域で構成されている。
仮に、第3層57の導体層58が第3層57の全領域に形成されていたとすると、第1接続配線と第2接続配線に流れる電流が作る磁界ループを導体層58が妨げることになる。その結果、第1コンデンサ16、第2導入配線5、第1接続配線12、第2接続配線15、第1導入配線3によって形成される仮想ループ内に発生する誘導起電力が弱くなる。
本実施の形態のように、3層のプリント基板で構成する場合、第3層に第2接続配線15の領域よりも大きな領域のクリアランス層を設けることで、仮想ループ内に発生する誘導起電力を効率よく発生させることができる。このクリアランス層を設ける構造は、4層以上のプリント基板を用いる場合でも同様である。
実施の形態12.
図30は、この発明を実施するための実施の形態12に係るノイズフィルタの回路構成を示す模式図である。本実施の形態のノイズフィルタ1は、実施の形態1のノイズフィルタと類似しているが、次の点が異なっている。
図30に示すように、本実施の形態のノイズフィルタにおいては、互いに対向して配置される第1導入配線3の他方の端部10および第3導入配線7の他方の端部14の形状を丸くし、さらに互いに対向して配置される第2導入配線5の他方の端部13および第4導入配線9の他方の端部11の形状を丸くしたものである。
本実施の形態のノイズフィルタにおいては、第1接続配線12と第2接続配線15とを平行に配置している。そのため、図8に示した第1接続配線と第2接続配線とが直交する構成の従来のノイズフィルタに比べて、端部10と端部14との間の距離、および端部13と端部11との間の距離が短くなる。また、第1導入配線3と第3導入配線7との間、第1導入配線3と第2導入配線5との間には交流電源26の第3導入端部6と第4導入端部8から入力される高い電圧が印加されている。配線間には電位差が生じるため、従来に比べて配線の端部同士の距離が短くなると、放電の発生や絶縁破壊などが生じる恐れがある。
放電は尖った角を起点として発生することが多いが、本実施の形態のように、電位差が生じやすい配線の端部同士の形状を丸くすることにより、放電の発生や絶縁破壊などを防ぐことができる。
なお、電位差が生じやすい配線の端部同士の形状を丸くすることに替えて、電位差が生じやすい配線の端部同士の距離を長くしてもよい。
1 ノイズフィルタ、 2 第1導入端部、 3 第1導入配線3、 4 第2導入端部、 5 第2導入配線、 6 第3導入端部、 7 第3導入配線、 8 第4導入端部、 9 第4導入配線、 10、11、13、14 端部、12 第1接続配線、 15 第2接続配線、 16 第1コンデンサ、 17 第2コンデンサ、 21 第1層、 22第2層、 23、24 スルーホール、 25 コンバータ、 26 交流電源、 41 商用電源(交流電源)、 42 室外機、 43 コンバータ回路、 44 モータ、 45 インバータ回路、48、50 接地線、 51 プリント基板、 52 配線部、 53 ジャンパー線、 55 電磁シールド、 47、56 グラウンド、 57 第3層、 58 導体層、 59 クリアランス領域

Claims (6)

  1. 一方の端部が第1導入端部となる第1導入配線と、
    一方の端部が第2導入端部となる第2導入配線と、
    一方の端部が第3導入端部となる第3導入配線と、
    一方の端部が第4導入端部となる第4導入配線と、
    前記第1導入配線の他方の端部と前記第4導入配線の他方の端部とを接続する第1接続配線と、
    前記第2導入配線の他方の端部と前記第3導入配線の他方の端部とを接続する第2接続配線と、
    前記第1導入配線と前記第2導入配線との間に接続された第1コンデンサと、
    前記第3導入配線と前記第4導入配線との間に接続された第2コンデンサと
    を備えたノイズフィルタであって、
    前記第1接続配線および前記第2接続配線は、直線状の主要部をそれぞれ備え、
    前記第1接続配線と前記第2接続配線との前記主要部が互いに平行であり、
    前記第1コンデンサの端子間を結ぶ方向が、前記主要部と同じ方向である
    ことを特徴とするノイズフィルタ。
  2. 一方の端部が第1導入端部となる第1導入配線と、
    一方の端部が第2導入端部となる第2導入配線と、
    一方の端部が第3導入端部となる第3導入配線と、
    一方の端部が第4導入端部となる第4導入配線と、
    前記第1導入配線の他方の端部と前記第4導入配線の他方の端部とを接続する第1接続配
    線と、
    前記第2導入配線の他方の端部と前記第3導入配線の他方の端部とを接続する第2接続配
    線と、
    前記第1導入配線と前記第2導入配線との間に接続された第1コンデンサと、
    前記第3導入配線と前記第4導入配線との間に接続された第2コンデンサと
    を備えたノイズフィルタであって、
    前記第1接続配線と前記第2接続配線とは、前記第1コンデンサを流れる電流の向きと同
    じ方向において一部が平行であるノイズフィルタであって、

    絶縁層を介して設けられた第1層と第2層とを備えた2層構造のプリント基板において、
    前記第1導入配線、前記第2導入配線、前記第3導入配線、前記第4導入配線、前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサおよび前記第1接続配線は、前記第1層に配置され、
    前記第2接続配線は、前記第2層に配置され、
    前記第2接続配線と前記第2導入配線の他方の端部および前記第3導入配線端部とは、それぞれ前記絶縁層に設けられたスルーホールで接続されている
    ことを特徴とするイズフィルタ。
  3. 一方の端部が第1導入端部となる第1導入配線と、
    一方の端部が第2導入端部となる第2導入配線と、
    一方の端部が第3導入端部となる第3導入配線と、
    一方の端部が第4導入端部となる第4導入配線と、
    前記第1導入配線の他方の端部と前記第4導入配線の他方の端部とを接続する第1接続配
    線と、
    前記第2導入配線の他方の端部と前記第3導入配線の他方の端部とを接続する第2接続配
    線と、
    前記第1導入配線と前記第2導入配線との間に接続された第1コンデンサと、
    前記第3導入配線と前記第4導入配線との間に接続された第2コンデンサと
    を備えたノイズフィルタであって、
    前記第1接続配線と前記第2接続配線とは、前記第1コンデンサを流れる電流の向きと同
    じ方向において一部が平行であるノイズフィルタであって、
    1層構造のプリント基板において、
    前記第1接続配線および前記第2接続配線の少なくとも一方が、前記プリント基板の表面に形成された配線部を跨ぐジャンパー線を備えたことを特徴とするイズフィルタ
  4. 前記第2接続配線の配線幅は、前記第1接続配線の配線幅以上である
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のノイズフィルタ。
  5. 前記第1コンデンサおよび前記第2コンデンサをそれぞれ2つのコンデンサの直列接続で構成し、前記2つのコンデンサの中点を対地接続する
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のノイズフィルタ。
  6. 前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ、前記第1接続配線および前記第2接続配線を囲む電磁シールドを備えた
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のノイズフィルタ。
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