JP6643972B2 - バスバ構造およびそれを用いた電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バスバ構造およびそれを用いた電力変換装置に関し、例えば電気自動車に搭載される電力変換装置およびそれに用いられるバスバ構造に関する。
例えば電気自動車に搭載された電力変換装置は、ケーブルによって高電圧バッテリに接続され、高電圧バッテリから供給される直流電圧を交流電圧に変換し、電気モータへ給電し、電気モータを回転させる。直流電圧を交流電圧に変換するために、電力変換装置は、複数のスイッチング素子を備え、これらのスイッチング素子を例えば周期的にスイッチングすることによって、直流電圧を交流電圧へ変換する。直流電圧をスイッチング素子へ給電するために、電力変換装置は、ケーブルが接続される電源入力端子とスイッチング素子との間を電気的に接続するバスバを備えている。
電力変換装置の一例が、特許文献1に記載されている。
特開2007−53839号公報
電力変換装置において、スイッチング素子がスイッチングすることにより、バスバにおける電圧/電流が変動し、電磁ノイズが発生することになる。発生した電磁ノイズは、電力変換装置の筐体から漏れることになる。すなわち、高電圧伝導ノイズが生じることになる。
図10は、本発明者らが測定したノイズ周波数特性を示す特性図である。同図において横軸は周波数を示し、縦軸は周波数におけるノイズのピーク電圧値を示している。同図に示すように、ノイズは広い周波数帯域に存在している。図10に示す周波数帯域のうち、例えば0.52〜1.73MHzは、AM放送周波数帯域であり、例えば7.1〜26.1MHzは、SW(Short Wave)周波数帯域である。
一方、高電圧伝導ノイズに対する国際的な規格が制定される予定になっており、自動車メーカにおいては、国際規格を遵守するような独自規格を定める傾向にある。これらの規格では、特に、種々の用途で用いられているAM放送周波数帯域およびSW周波数帯域のノイズを、他の周波数帯域に比べて低くするように規制する内容となっている。
本発明者らは、発生するノイズを分析するために、高電圧バッテリと電力変換装置との間を接続する電圧配線(ケーブルおよびバスバを含む)を伝達する電圧および電流を、2種類に分けて検討した。図11は、本発明者らの検討を説明するための説明図である。図11(A)および(B)は、高電圧バッテリと電力変換装置との関係を説明するブロック図であり、図11(C)は、電圧配線に流れる電流の変化を示している。
図11(A)において、HVBTは高電圧バッテリを示しており、HPは高電圧バッテリHVBTの陽極端子を示し、HNは陰極端子を示している。また、PWCSは電力変換装置を示しており、PPは電力変換装置PWCSの陽極用電源入力端子(以下、入力端子または第1電源入力端子とも称する)を示し、PNは陰極用電源入力端子(入力端子または第2電源入力端子)を示している。高電圧バッテリHVBTおよび電力変換装置PWCSの筐体はフレームグランドGとして、グランドのような接地線GNDに接続されている。また、高電圧バッテリHVBTの陽極端子HPと電力変換装置PWCSの入力端子PPとの間は、電圧配線VLPによって電気的に接続され、高電圧バッテリHVBTの陰極端子HNと電力変換装置PWCSの入力端子PNとの間は、電圧配線VLNによって電気的に接続されている。
電力変換装置PWCSが変換動作を開始すると、高電圧バッテリHVBTの陽極端子HPから電流が電圧配線VLPへ供給される。この陽極端子HPを流れる電流は、ノーマルモード電流NMIとコモンモード電流CMIによって構成されていると見なすことができる。同様に、高電圧バッテリHVBTの陰極端子HNを流れる電流も、ノーマルモード電流NMIとコモンモード電流CMIによって構成されていると見なすことができる。ここで、陽極端子HPおよび陰極端子HNから電圧配線VLPおよびVLNに供給されたコモンモード電流CMIは、入力端子PPおよびPNを介して、電力変換装置PWCSを通り、フレームグランドGから接地線GNDに供給され、接地線GNDを通して、高電圧バッテリHVBTのフレームグランドGに戻る。一方、ノーマルモード電流NMIは、陽極端子HPから電圧配線VLPおよび入力端子PPに供給され、電力変換装置PWCSを通して、入力端子PNから電圧配線VLNおよび陽極端子HNへ戻る。
図11(B)は、ノーマルモード電流NMIに対応したノーマルモード電圧NMVおよびコモンモード電流CMIに対応したコモンモード電圧CMVを示す図である。ノーマルモード電流NMIは、電圧配線VLPおよびVLNを往復して、高電圧バッテリHVBTへ戻る電流であるため、ノーマルモード電圧NMVは、電圧配線VLPとVLNとの間の電位差となる。一方、コモンモード電流CMIは、電圧配線VLPおよびVLNのそれぞれから接地線GNDを通して、高電圧バッテリHVBTへ戻る電流であるため、コモンモード電圧CMVは、接地線GNDの電圧(接地電圧)を基準とした電位差となる。
なお、電圧が変化する場合、図11(C)に示すように、コモンモード電圧CMVは、接地電圧(接地線GND)に対する電位差の変化として表れ、ノーマルモード電圧NMVは、電圧配線VLP、VLN間の電位差の変化として表れる。
ノイズが発生した場合、ノーマルモード電流NMIおよびコモンモード電流CMIのそれぞれに、ノイズを構成する高調波成分が重畳され、ノイズに従って変化することになる。ノーマルモード電圧NMVおよびコモンモード電圧CMVも、同様に高調波成分が重畳されて、変化することになる。
本発明者らは、電力変換装置PWCSで発生するノイズを、コモンモードとノーマルモードに分けて測定した。図12は、本発明者らが測定したノイズ周波数特性を示す特性図である。同図において、横軸は周波数を示し、縦軸は周波数におけるノイズのピーク電流値を示している。同図において、破線CMInはコモンモード電流のノイズを示す特性曲線であり、実線NMInはノーマルモード電流のノイズを示す特性曲線である。すなわち、特性曲線CMInは、ノイズの高調波成分に基づいて重畳したコモンモード電流CMIにおけるノイズ分(コモンモードノイズ電流)を示し、特性曲線NMInは、ノイズの高調波成分に基づいて重畳したノーマルモード電流NMIにおけるノイズ分(ノーマルモードノイズ電流)を示している。なお、図12は、図10に示したノイズ周波数特性を、ノーマルモードノイズ電流とコモンモードノイズ電流に分けたものに相当する。
図12から理解されるように、AM放送周波数帯域とSW周波数帯域では、コモンモードノイズ電流よりもノーマルモードノイズ電流が大きくなっている。そのため、本発明者らは、ノーマルモードノイズ電流を低減することが重要であると考えた。
特許文献1には、小型化が可能なスタバ回路を備えた電力変換装置が記載されている。しかしながら、特許文献1には、AM放送周波数帯域およびSW周波数帯域のノイズを抑制することは開示されていない。
本発明の目的は、AM放送周波数帯域およびSW周波数帯域のノイズを抑制することが可能なバスバ構造およびそのバスバ構造を有する電力変換装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
一実施の形態において、電力変換装置は、電源の陽極端子と陰極端子との間に接続され、直流電圧に重畳するノイズ(電圧変化)を平滑化する第1容量部と、直流電圧を交流電圧に変換するスイッチング回路と、電源の陽極端子と第1容量部の第1端子との間を電気的に接続する第1バスバと、電源の陰極端子と第1容量部の第2端子との間を電気的に接続する第2バスバと、第1バスバと第2バスバとの間に電気的に接続された第2容量部とを備える。ここで、第1バスバと第2バスバは、互いに対向する部分(対向部)を有し、対向する対向部分(対向部)において流れる電流の方向が同じとなるように配置されている。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
AM放送周波数帯域およびSW周波数帯域のノイズを抑制することが可能な電力変換装置を提供することができる。
実施の形態1に係わる電力変換装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係わる電力変換装置の構造を模式的に示す平面図である。 (A)から(C)は、実施の形態1に係わるバスバの構造を示す図である。 実施の形態1に係わるバスバの構造とインダクタンスとの関係を示す図である。 実施の形態1に係わるLCLフィルタの減衰量を示す特性図である。 実施の形態2に係わるバスバの構造を示す斜視図である。 (A)から(C)は、実施の形態2に係わるバスバの構造を示す図である。 (A)から(C)は、実施の形態3に係わるバスバの構造を示す図である。 (A)および(B)は、実施の形態4に係わるバスバの構造を示す斜視図である。 本発明者らが測定したノイズ周波数特性を示す特性図である。 (A)から(C)は、本発明者らの検討を説明するための説明図である。 本発明者らが測定したノイズ周波数特性を示す特性図である。 本発明者らが考えたノイズフィルタの等価回路を示す回路図である。 LCLフィルタの減衰量を示す特性図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は、原則として省略する。また、以下では、特に制限されないが、電気自動車に搭載される電力変換装置を例にして説明する。
(実施の形態1)
<ノイズフィルタ>
本発明者らは、ノーマルモードノイズ電流を低減して、AM放送周波数帯域およびSW周波数帯域のノイズを抑制するために、バスバにノイズフィルタを結合することを考えた。すなわち、電力変換装置の陽極用電源入力端子とスイッチング素子との間を電気的に接続するバスバと、陰極用電源入力端子とスイッチング素子との間を電気的に接続するバスバに容量部を結合することを考えた。この場合、容量部は、例えば、バスバ間に接続された容量素子と、それぞれのバスバとフレームグランドとの間に接続された容量素子によって構成する。バスバは、例えば銅板によって構成されるため、寄生のインダクタを有する。そのため、容量部とバスバのインダクタによってノイズフィルタが構成されることになる。
図13は、本発明者らが考えたノイズフィルタの等価回路を示す回路図である。同図には、高電圧バッテリHVBTおよびスイッチング素子も等価回路として描かれている。電源V2は高電圧バッテリHVBTの等価回路を示し、Gnはスイッチング素子(スイッチング回路)の等価回路を示し、V1は電力変換回路PWCSによる変換によって形成された電源を示している。電源V2は、高電圧の直流電圧であり、電源V1は、スイッチング素子Gnのスイッチングにより形成された交流電圧である。また、抵抗R4およびR5は、インピーダンス整合用の抵抗を示している。同図では、スイッチング素子Gnは、ノイズの発生源として示されている。
図13において、BSB1は電力変換装置PWCSの入力端子PPとスイッチング素子Gnとの間を接続する第1バスバを示し、BSB2は電力変換装置PWCSの入力端子PNとスイッチング素子Gnとの間を接続する第2バスバを示している。Cxpは、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2との間に接続され、ノイズにより直流電圧V2に重畳する電圧変化を平滑化する平滑用容量素子(平滑用容量部)を示している。Cypは、第1バスバBSB1とフレームグランドGとの間に接続された容量素子Cyp1(図示せず)と第2バスバBSB2とフレームグランドGとの間に接続された容量素子Cyp2(図示せず)とによって構成された容量部を示している。コモンモードノイズ電流の場合、容量素子Cyp1とCyp2は、等価的には、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2との間に直列接続されることになる。そのため、等価回路図では、容量素子Cyp1とCyp2が、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2との間に接続された容量部Cypとして描かれている。
図13では、ノイズフィルタを構成する容量部(フィルタ用容量部)Cxが、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2のそれぞれの所定の位置に接続されている。すなわち、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2において、入力端子PP、PNとスイッチング素子Gnとの間の位置に、容量部Cxが接続されている。第1バスバBSB1は、容量部Cxが接続された位置を境にして、等価的に2個のインダクタ(第1インダクタ部、第2インダクタ部)Lp1、Lp2によって構成されている。同様に、第2バスバBSB2も、容量部Cxの位置を境にして、等価的に2個のインダクタ(第3インダクタ部、第4インダクタ部)Ln1、Ln2によって構成されている。インダクタLp1、Lp2、Ln1およびLn2に付された*印は、磁界の発生方向を示している。また、k1はインダクタLp1とLn1との相互結合係数(以下、単に結合係数とも称する)を示し、k2はインダクタLp2とLn2との結合係数を示している。
容量部Cxは、容量素子C1〜C3と抵抗R1〜R3を備えている。ここで、容量素子C1と抵抗R1は、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2との間で直列接続されている。同様に、容量素子C2と抵抗R2も、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2との間で直列接続されている。
容量素子C3は2個の容量素子C31(図示しない)とC32(図示しない)を有し、抵抗R3も2個の抵抗R31(図示しない)とR32(図示しない)を有している。容量素子C31と抵抗R31は、第1バスバBSB1とフレームグランドGとの間で直列接続され、容量素子C32と抵抗R32も、第2バスバBSB2とフレームグランドGとの間で直列接続されている。上記した容量部Cypと同様に、コモンモードノイズ電流の場合、容量素子C31、抵抗R31、容量素子C32および抵抗R32は、等価的に第1バスバBSB1と第2バスバBSB2との間に直列接続された構成となる。そのため、容量部Cypと同様に、これらの容量素子C31、C32および抵抗R31、R32は、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2との間で直列接続された容量素子C3と抵抗R3として描かれている。なお、容量部Cxに含まれる抵抗R1〜R3は、ノイズのピークを抑えるダンプ抵抗として機能する。
図13では、インダクタLp1、Ln1によって構成された第1インダクタ部Laと、インダクタLp2、Ln2によって構成された第2インダクタ部Lbとの間に、容量部Cxが挟まれたノイズフィルタが構成されていることになる。以下、2個のインダクタ部La、Lbに容量部Cxが挟まれるように配置されたフィルタをLCLフィルタとも称する。また、容量部Cypと平滑用容量素子Cxpとによって容量部(便宜上、容量部Cxxとする)が構成されていると見なすことができる。このように見なした場合、第1インダクタ部Laおよび容量部Cxによって第1フィルタ回路が構成され、第2インダクタ部Lbおよび容量部Cxxによって第2フィルタ回路が構成されていると見なすことができる。この場合、入力端子PP、PNとスイッチング素子Gnとの間に、第1フィルタ回路、第2フィルタ回路が、この順番で直列的に結合されていることになる。以下、このようなフィルタをLCLCフィルタとも称する。このようなフィルタを用いることにより、AM放送周波数帯域およびSW周波数帯域での、ノーマルモードノイズ電流を抑制することが可能である。
しかしながら、ノーマルモードノイズ電流を抑制するためには、容量部Cxを構成する容量素子のキャパシタンスを大きくすることになる。そのため、容量素子C1〜C3が大きくなったり、それぞれの容量素子を複数の容量素子によって構成することになる。その結果、電力変換装置PWCSの小型化を阻害することになる。また電力変換装置PWCSの製造価格の上昇にも繋がる。
一方、電気自動車に搭載される電力変換装置は、近年、小型化の要求とコストダウンの要求が強い。そのため、この要求に応じるために、本発明者らは、図13に示した電力変換装置の構成をさらに検討した。
本発明者に検討によると、LCL(LCLC)フィルタを用いて、ノーマルモードノイズ電流を低減する場合、低減効果は容量部Cxとスイッチング素子Gn(言い換えるならば容量部Cypまたは/および平滑用容量部Cxp)との間に配置されているインダクタ部Lbに依存していることが判明した。すなわち、インダクタ部Lbのインダクタンスを大きくすることにより、ノーマルモードノイズ電流を低減するLCL(LCLC)フィルタの効果を高くすることが可能であることが判明した。
図14は、図13に示したLCL(LCLC)フィルタの減衰量を示す特性図である。横軸は周波数Fを示し、縦軸は図13に示した電圧V1とV2の比をデシベル(dBV)で表している。一点鎖線で表した特性曲線GLb0は、インダクタLp2およびLn2のインダクタンスを0nHとしたときの周波数Fの変化に伴う減衰量の変化を示している。また、実線で表した特性曲線GLb1は、インダクタLp2、Ln2のインダクタンスを0nHよりも大きくしたときの減衰量の変化を示し、二点鎖線の特性曲線GLb2は、特性曲線GLb1を測定したときのインダクタンスに対して3倍のインダクタンスを有するインダクタをインダクタLp2、Ln2として用いたときの減衰量の変化を示している。なお、特性曲線GLb0〜GLB2を求めるときのインダクタ部Laのインダクタンスおよび容量部Cxのキャパシタンスは、同じである。
図14に示すように、LCL(LCLC)フィルタを構成するインダクタ部Lbのインダクタンスを大きくすると、減衰量を大きくすることが可能である。すなわち、LCL(LCLC)フィルタを構成するインダクタのうち、容量部Cxと容量部Cypまたは/および平滑用容量部Cxpとの間に配置されているインダクタ部Lbの値を大きくすることによって、効果的に減衰量を大きくすることが可能となる。なお、共振周波数fpは、式(1)によって求めることができる。式(1)において、CCxは容量部Cxのキャパシタンスを示し、HLbはインダクタ部Lbのインダクタンスを示している。
Figure 0006643972
AM放送周波数帯域およびSW周波数帯域で、大きな減衰量が得られるように、共振周波数fpは、AM放送周波数帯域の最低周波数である0.52MHzよりも小さくなるように、容量部Cxおよびインダクタ部Lbの値は設定されることになる。
インダクタ部LbのインダクタンスHLbは、式(2)によって求めることができる。ここで、HLp2はインダクタLp2のインダクタンスを示し、HLn2はインダクタLn2のインダクタンスを示し、k2はインダクタLp2、Ln2の結合係数である。
Figure 0006643972
この式(2)から理解されるように、インダクタ部LbのインダクタンスHLbは、2個のインダクタLp2、Ln2のインダクタンスHLp2、HLn2の和に対して、インダクタンスHLp2、HLn2の積に結合係数を乗算して得た相互インダクタンス値を加算または減算した値となる。この加算か減算かは、インダクタLp2とLn2が発生する磁界の向きが同じか反対かによって定まる。
後で詳しく説明するが、実施の形態1においては、インダクタLp2、Ln2のそれぞれが、複数の部分インダクタによって構成されていると見なされる。この複数の部分インダクタの一部において、互いに同じ方向の磁界を発生するように、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2が配置される。これにより、インダクタ部LbにおけるインダクタンスHLbが大きくなる。
<電力変換装置>
図1は、実施の形態1に係わる電力変換装置の構成を示すブロック図である。同図において、1は電力変換装置PWCSの筐体を示している。この筐体1に、種々の回路ブロックおよび素子が格納されて、電力変換装置PWCSが構成されている。図1では、筐体1に格納された回路ブロックおよび素子のうち、説明に必要なもののみが描かれている。また、同図には、電力変換装置PWCSへ直流電圧を給電する高電圧バッテリHVBTと電力変換装置PWCSによって形成された交流電圧によって駆動される電気モータ4とが示されている。
高電圧バッテリHVBTはバッテリBTを備えており、バッテリBTの陽極電極は高電圧バッテリHVBTの陽極端子HPに接続され、バッテリBTの陰極電極は高電圧バッテリHVBTの陰極端子HNに接続されている。特に制限されないが、高電圧バッテリHVBTの筐体がフレームグランドGとされ、接地線GNDに接続されている。高電圧バッテリHVBTの陽極端子HPおよび陰極端子HNは、ケーブル2によって、電力変換装置PWCSの入力端子(陽極用電源入力端子)PPおよび入力端子(陰極用電源入力端子)PNに電気的に接続されている。
電気モータ4は、特に制限されないが、3相電気モータによって構成されている。この電気モータ4は、回転子(図示しない)と固定子(図示しない)を備え、固定子に3個のコイル5−U、5−Vおよび5−Wが配置されている。電力変換装置PWCSは3相の交流電圧を形成し、ケーブル3を介して、3個のコイル5−U、5−Vおよび5−Wに供給する。これにより、コイル5−U、5−Vおよび5−Wが、3相の交流電圧に応じた磁界を発生し、回転子が回転することになる。なお、特に制限されないが、電気モータ4もその筐体がフレームグランドGとされ、接地線GNDに接続されている。
次に、電力変換装置PWCSの構成を説明する。電力変換装置PWCSは、スイッチング回路SWC、スイッチング回路SWCと入力端子PP、PNとの間を電気的に接続する第1バスバBSB1、第2バスバBSB2、容量素子C1、C2、C31、C32、Cxp、Cyp1、Cyp2および抵抗R1、R2、R31、R32を備えている。
スイッチング回路SWCは、互いに同じ構成を有する3個の単位スイッチング回路USW1〜USW3を備えている。単位スイッチング回路USW1を例にして説明すると、単位スイッチング回路USW1は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、単にトランジスタと称する)TR1、TR2およびダイオードD1、D2を備えている。トランジスタTR1、TR2のそれぞれのコレクタとエミッタ間にダイオードD1、D2が接続されている。また、トランジスタTR1のエミッタはトランジスタTR2のコレクタに接続されている。このエミッタとコレクタとの間の接続ノードが、出力ノードとされ、ケーブル3を介して、電気モータ4のコイルに接続されている。トランジスタTR1のコレクタは、第1バスバBSB1によって、入力端子PPに電気的に接続され、トランジスタTR2のエミッタは、第2バスバBSB2によって、入力端子PNに電気的に接続されている。
図示しないスイッチング制御回路からのスイッチ制御信号が、トランジスタTR1およびTR2のゲートに供給され、スイッチ制御信号によってトランジスタTR1とTR2は、相補的にオン状態/オフ状態となるようにスイッチング制御される。トランジスタTR1とTR2とが相補的にオン状態/オフ状態となることによって、出力ノードには、周期的に陽極電圧と陰極電圧が出力されることになる。すなわち、出力ノードから交流電圧が出力されることになる。残りの単位スイッチング回路USW2およびUSW3についても同様であるので、説明は省略する。このようにトランジスタが、周期的にオン状態/オフ状態となるため、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2における電圧/電流が変化し、ノイズが発生することになる。
第1バスバBSB1および第2バスバBSB2のそれぞれは、特に制限されないが、銅によって構成された銅板であり、その両端が一対の端子を構成している。第1バスバBSB1の一方の端子は、電力変換装置PWCSの入力端子PPに接続され、他方の端子PPOは、平滑用容量として機能する平滑用容量素子(第1容量部)Cxpの第1端子TCx1と、容量素子Cyp1の第1端子TCy11と、容量素子Cyp2の第1端子TCy21に接続されている。また、他方の端子PPOは、単位スイッチング回路USW1〜USW3内のトランジスタTR1のコレクタに接続されている。
第2バスバBSB2も、第1バスバBSB1と同様に、一方の端子は、電力変換装置PWCSの入力端子PNに接続され、他方の端子PNOは、平滑用容量素子Cxpの第2端子TCx2と、容量素子Cyp1の第2端子TCy12と、容量素子Cyp2の第2端子TCy22に接続されている。また、他方の端子PPOは、単位スイッチング回路USW1〜USW3内のトランジスタTR2のエミッタに接続されている。
図1では、図面を見易くするために、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の他方の端子PPOおよびPNOが、容量素子Cxp、Cyp1、Cyp2およびトランジスタのコレクタ、エミッタと分離して描かれているが、これに限定されるものではない。例えば、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2は、トランジスタTR1のコレクタおよびトランジスタTR2のエミッタまで延在し、トランジスタTR1のコレクタ部分に他方の端子PPOが存在し、トランジスタTR2のエミッタ部分に他方の端子PPNが存在してもよい。この場合、容量素子Cxp、Cyp1およびCyp2の端子は、延在している部分に接続される。また、電力変換装置PWCSの入力端子PPおよびPNは、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の一方の端子に接続されているため、この入力端子PPおよびPNが、第1バスバBSB1および第2バスバの一方の端子を示していると見なすことができる。
容量素子Cyp1およびCyp2の第2端子TCy12およびTCy22は、筐体1に接続され、接地線GNDに接続されている。図1に示した平滑用容量素子Cxpは、図13で説明した平滑用容量素子Cxpに相当する。また、容量素子Cyp1およびCyp2は、図13で示した容量部Cypに相当し、コモンモードノイズ電流に対しては、容量素子Cyp1とCyp2は、等価的には第1バスバBSB1と第2バスバBSB2との間で直列的に接続されることになる。
第1バスバBSB1において、一対の端子PP、PPOの間の位置の部分(第1部分)PT1に、フィルタ用容量素子C1、C2およびC31のそれぞれの第1端子TC11、TC21およびTC311が電気的に接続されている。また、第2バスバBSB2においては、一対の端子PN、PNOの間の位置の部分(第2部分)PT2に、フィルタ用容量素子C1、C2の第2端子TC12、TC22に接続された抵抗R1、R2の端子TRC1、TRC2が接続されている。すなわち、抵抗R1およびR2を介してフィルタ用容量素子C1、C2の第2端子TC12、TC22が、部分PT2で第2バスバBSB2に電気的に接続されている。同様に、第2バスバBSB2の部分PT2において、フィルタ用容量素子C32の第1端子TC321が電気的に接続されている。
また、フィルタ用容量素子C31およびC32の第2端子TC312およびTC322は、抵抗R31およびR32を介して、筐体1に接続され、接地線GNDに接続されている。図1において、フィルタ用容量素子C1、C2は、図13で説明した容量素子C1およびC2に相当し、抵抗R1、R2も、図13で説明した抵抗R1、R2に相当する。さらに、フィルタ用容量素子C31およびC32は、図13で説明した容量素子C3に相当し、抵抗R31およびR32は、図13で説明した抵抗R3に相当する。すなわち、コモンモードノイズ電流に対して、フィルタ用容量素子C31およびC32の第2端子TC312およびTC322は、抵抗R31およびR32を介して等価的に接続されることになる。これにより、等価的には、フィルタ用容量素子C31、C32と抵抗R31、R32が、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2との間に直列接続されることになる。
そのため、第1バスバBSB1の第1部分PT1に容量部Cxの第1端子が接続され、第2バスバBSB2の第2部分PT2に容量部Cxの第2端子が接続されていると見なすことができる。
図1において、Lp1は、一方の端子PPとフィルタ用容量素子が接続された部分PT1との間に存在する第1バスバBSB1の寄生のインダクタを示している。また、Ln1は、一方の端子PNとフィルタ用容量素子が接続された部分PT2との間に存在する第2バスバBSB2の寄生のインダクタを示している。同様に、Lp2は、他方の端子PPOとフィルタ用容量素子が接続された部分PT1との間に存在する第1バスバBSB1の寄生のインダクタを示している。また、Ln2は、他方の端子PNOとフィルタ用容量素子が接続された部分PT2との間に存在する第2バスバBSB2の寄生のインダクタを示している。
寄生のインダクタLp1、Lp2、およびLn1、Ln2が、図13で説明したインダクタに相当する。これにより、部分PT1、PT2で、容量部(第2容量部)Cxが構成され、容量部Cxを挟むようにインダクタ部LaおよびLbが配置されていることになる。
<電力変換装置の構造>
図2は、実施の形態1に係わる電力変換装置の構造を模式的に示す平面図である。同図には、電力変換装置PWCSの筐体1に格納されている回路ブロックおよび部品のうち、第1バスバBSB1、第2バスバBSB2、フィルタ用容量素子C1、C2、容量素子Cyp1、Cyp2、平滑用容量素子Cxpおよびスイッチング回路SWCのみが描かれており、他の部分は省略されている。模式的ではあるが、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の形状、フィルタ用容量素子C1、C2、容量素子Cyp1、Cyp2および平滑用容量素子Cxpの配置および形状は、実際に合わせて描かれている。
電力変換装置PWCSを上面視で見たとき、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2のそれぞれは、所定の幅を有する銅材料の平板によって構成されている。この第1の実施の形態において、第1バスバBSB1の主面は、入力端子PPと平滑容量素子Cxpとの間で延在し、途中でU字状の屈曲部を有する構造をしている。同様に、第2バスバBSB2の主面も、入力端子PNと平滑容量素子Cxpとの間で延在し、途中でU字状の屈曲部を有する構造をしている。第1バスバBSB1のU字状の屈曲部と第2バスバBSB2のU字状の屈曲部とを上面視で見たとき、一部が重なっており、重なった部分には絶縁材料が介在している。絶縁材料は、例えば第1バスバBSB1と第2バスバBSB2との間の隙間である。
第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の屈曲部と入力端子PPおよびPNとの間の位置の部分PT1、PT2(図1)において、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2は、ノイズフィルタを構成する容量部Cx(図1)に接続されている。図2には、容量部Cxを構成するフィルタ用容量素子C1、C2のみが1個の容量ブロックとして描かれており、フィルタ用容量素子C1、C2の一方の端子TC11、TC21が○印で示され、第1バスバBSB1に接続されている。また、フィルタ用容量素子C1、C2の他方の端子TC12、TC22は○印で示され、図示しない抵抗R1、R2(図1)を介して第2バスバBSB2に接続されている。
第1バスバBSB1および第2バスバBSB2とフィルタ用容量素子および抵抗との接続は、特に制限されないが、金属性のねじによって固定することによって行われる。例えば、○印で示した端子TC11、TC21の部分が、ねじによって第1バスバBSB1に固定される。これにより、第1バスバBSB1と容量素子C1、C2の一方の端子TC11、TC21とは電気的に接続されることになる。○印で示した他方の端子TC12、TC22は、抵抗R1、R2の端子TRC1、TRC2(図1)が、ねじで第2バスバBSB2に固定されることにより、電気的に第2バスバBSB2に接続されている。
図2には示していないフィルタ用容量素子C31、C32の端子TC311、TC321も、フィルタ用容量素子C1、C2と同じ位置の部分PT1、PT2において、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2に、ねじで固定され、電気的に接続されている。また、図示しない抵抗R31、R32は、筐体1とフィルタ用容量素子C31、C32の端子TC312、TC322との間で電気的に接続されている。
第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の屈曲部と平滑用容量素子Cxpとの間の位置の部分に、○印で示した容量素子Cyp1、Cyp2の一方の端子TCy11、TCy21が、ねじで固定され、電気的に接続されている。この容量素子Cyp1、Cyp2の他方の端子TCy12、TCy22は筐体1に接続されている。
平滑用容量素子Cxpは、上面視で見たとき、他の容量素子よりも、そのサイズが大きくなっている。第1バスバBSB1および第2バスバBSB2は、特に制限されないが、平滑用容量素子Cxpの一対の電極と重なるように延在している。平滑用容量素子Cxpの一対の電極は、○印で示す複数の端子TCx1およびTCx2を備えており、重なって配置されている第1バスバBSB1および第2バスバBSB2とねじで固定され、電気的に接続されている。また、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2は、スイッチング回路SWCに電気的に接続されている。なお、入力端子PPおよびPNは、図1で説明したケーブル2と、ねじで固定され、電気的に接続されている。
図3は、実施の形態1に係わるバスバの構造(バスバ構造)を示す図である。図3(A)は、上記した第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の構造を詳しく示す上面図である。図3(B)は図3(A)の断面A−A’を示す断面図であり、図3(C)は図3(A)の断面B−B’を示す断面図である。図3(A)、(B)および(C)間には、相互の関係を示す破線が付されている。なお、図3(A)においては、図面を見易くするために、図2に比べて、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の長さが短く描かれているが、図3に示す第1バスバBSB1および第2バスバBSB2は、図2と同じである。また、図3(A)では、図1に示した容量素子Cyp1、Cyp2およびスイッチング回路SWCは、省略されている。
図3(A)において、BW1は第1バスバBSB1の幅を示し、BW2は第2バスバBSB2の幅を示している。図2で述べたように、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2は、U字状の屈曲部を有している。図3(A)では、図面の上側から下側に延在する途中で、バスバBSB1は、左側に屈曲し、再び右側に屈曲することにより、U字状の屈曲部BU1が形成されている。これに対して、第2バスバBSB2は、上面視で見たとき、第1バスバBSB1と平行して、図面の上側から下側に延在する途中で、右側に屈曲し、再び左側に屈曲することにより、U字状の屈曲部BU2が形成されている。U字状の屈曲部BU1、BU2のそれぞれは、上面視で見たとき、U字の辺に相当する辺部分と、U字の底辺に相当し辺部分間を接続する底部分と、辺部分間を接続していない開口部とを備えていると見なすことができる。このように見なした場合、第1バスバBSB1に形成されている屈曲部BU1は、同図において、右側に開口部を備え、左側に底部分を備えたU字型の形状を有し、第2バスバBSB2に形成されている屈曲部BU2は、左側に開口部を備え、右側に底部分を備えたU字型の形状を有していることになる。
言い換えるならば、第1バスバBSB1に形成されているU字状の屈曲部BU1と第2バスバBSB2に形成されているU字状の屈曲部BU2は、上面視で見たとき、辺部分が重なり、互いに逆向きとなっている。すなわち、この実施の形態1においては、屈曲部BU1と屈曲部BU2とは、互いの開口部を除いて、平面視で見たとき、重なるように配置されている。
A−A’断面を示す図3(B)に示すように、重なっている屈曲部BU1、BU2においては、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2との間に、絶縁材料によって形成された絶縁層ISO2が介在している。筐体1は、金属材料によって形成されている。第2バスバBSB2と筐体1との間には、絶縁層ISO1が介在し、第1バスバBSB1と第2バスバBSB1との間には、絶縁層ISO2が介在している。これにより、直流的には第1バスバBSB1、第2バスバBSB2および筐体1間は分離されている。なお、図3(B)において、BD1およびBD2は、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の厚みを示している。
この実施の形態1では、U字状の屈曲部BU1、BU2が互いに逆向きとなるように配置されているため、一方の屈曲部(例えば屈曲部BU1)の開口部が、他方の屈曲部(BU2)の底部分と重なり、それぞれの辺部分が重なることになる。これにより、図3(C)に示すように、U字状の屈曲部BU1、BU2のそれぞれの辺部分が重なっていることになる。なお、屈曲部BU1、BU2において、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2間には、絶縁膜ISO2が介在しているが、図3(C)では省略されている。また、フィルタ用容量素子C1、C2および平滑用容量素子Cxpは、直流的には筐体1から分離されているため、筐体1とこれらの容量素子との間には、絶縁層ISO1が介在している。
絶縁層ISO1、ISO2を形成する絶縁材料は、特に限定されない。例えばバスバBSB1、BSB2および筐体1間が、物理的に分離されるようにするだけでもよい。
この実施の形態1においては、図2および図3に示すように、上面視で見たとき屈曲部BU1とBU2の辺部分において、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2の主面が、重なり、対向しており、他の部分は重ならないように配置されている。また、入力端子PPにケーブル2を介して陽極端子HPが接続され、入力端子PNにケーブル2を介して陰極端子HNが接続されることになる。そのため、ノーマルモード電流(およびノーマルモードノイズ電流)は、入力端子PPから、第1バスバBSB1、スイッチング回路SWC、第2バスバBSB2の順に、入力端子PNへ向かう方向で流れることになる。
すなわち、第1バスバBSB1においては、入力端子PPから平滑用容量素子Cxpの端子TCx1へ向かう方向に、ノーマルモード電流が流れることになる。これに対して、第2バスバBSB2においては、平滑用容量素子Cxpの端子TCx2から入力端子PNへ向かう方向に、ノーマルモード電流が流れることになる。そのため、第1バスバBSB1の屈曲部BU1において、ノーマルモード電流は実線矢印の方向に流れることになり、第2バスバBSB2の屈曲部BU2においては、一点鎖線矢印の方向に流れることになる。これにより、U字状の屈曲部BU1、BU2のそれぞれの辺部分においては、同じ方向にノーマルモード電流が流れることになる。
これに対して、第1バスバBSB1において、例えばフィルタ用容量素子C1、C2の端子TC11、TC21が接続された部分と入力端子PPとの間では、入力端子PPから端子TC11、TC21が接続された部分に向かって、ノーマルモード電流が流れる。このとき、第2バスバBSB2においては、端子TC12、TC22が接続された部分から入力端子PNに向かって、ノーマルモード電流が流れることになる。すなわち、フィルタ用容量素子C1、C2の端子TC11、TC21と入力端子PPとの間を流れるノーマル電流の方向は、フィルタ用容量素子C1、C2の端子TC12、TC22と入力端子PNとの間を流れるノーマル電流の方向に対して逆方向となる。
図4は、実施の形態1に係わるバスバの構造とインダクタンスとの関係を示す図である。図4には、本発明者らが測定したインダクタンスの値が記載されている。図4には、図2および図3において、端子TC11、TC21が接続された部分と端子TCx1が接続された部分との間の第1バスバBSB1の構造と、端子TC12、TC22が接続された部分と端子TCx2が接続された部分との間の第2バスバBSB2の構造を変えたときのインダクタンスの値が示されている。すなわち、図1に示したインダクタ部Lbのインダクタンスの値が示されている。図4では、インダクタ部Lbに相当するバスバ部分であることを示すために、第1バスバには符合BSB1(Lb)が付され、第2バスバには符合BSB2(Lb)が付されている。
図4において、番号#が1の「バスバ構造」では、第1バスバBSB1(Lb)と第2のバスバBSB2(Lb)とが、平面視で見たとき、主面が対向するように重なって配置されている。この場合、第1バスバBSB1(Lb)および第2バスバBSB2(Lb)の幅BW1、BW2は30mmとされ、長さ(図1のインダクタ部Lbの部分)は、70mmとされている。第1バスバBSB1(Lb)と第2バスバBSB2(Lb)との間は、3mm離間している。また、第1バスバBSB1(Lb)および第2バスバBSB2(Lb)のそれぞれは、銅材料によって構成され、厚さBD1、BD2は1.2mmとなっている。この場合、インダクタ部Lbを構成する寄生のインダクタLp2、Ln2間の「結合係数k2」は、0.814である。また、第1バスバBSB1(Lb)においては、実線矢印の方向にノーマルモード電流が流れ、第2バスバBSB2(Lb)においては、一点鎖線矢印の方向にノーマルモード電流が流れることになる。
番号#が2の「バスバ構造」では、第1バスバBSB1(Lb)と第2バスバBSB2(Lb)は、平行して延在するように配置されている。番号#1の「バスバ構造」と同じ体積が占有されるように、第1バスバBSB1(Lb)と第2バスバBSB2(Lb)との間には、3mmの段差が設けられ、幅30mmで長さが70mmの範囲に、第1バスバBSB1(Lb)と第2バスバBSB2(Lb)が配置されている。第1バスバBSB1(Lb)と第2バスバBSB2(Lb)は、その幅BW1、BW2が、10mmであることを除いて、材料および厚さは、番号#1の「バスバ構造」と同じである。この場合、寄生のインダクタLp2、Ln2間の「結合係数k2」は、0.418である。また、第1バスバBSB1(Lb)においては、実線矢印の方向にノーマルモード電流が流れ、第2バスバBSB2(Lb)においては、一点鎖線矢印の方向にノーマルモード電流が流れることになる。
番号#が、1および2の「バスバ構造」では、第1バスバBSB1(Lb)を流れるノーマルモード電流と第2バスバBSB2(Lb)を流れるノーマルモード電流の方向が、逆方向になる。そのため、「等価回路」では、インダクタLp2とLn2が発生する磁界の向きも逆方向となり、上記した式(2)において、相互インダクタンスは負の値となり、インダクタ部LbのインダクタンスHLbは、小さくなる。そのため、番号#1の「バスバ構造」では、インダクタ部LbのインダクタンスHLbは、10.4nHとなり、番号#2の「バスバ構造」では、インダクタンスHLbは、46.8nHとなっている。
これに対して、番号#が3の「バスバ構造」は、図2および図3で示したように、第1バスバBSB1(Lb)および第2バスバBSB2(Lb)は、U字状の屈曲部を有している。この番号#3の「バスバ構造」においても、番号#1および#2と同じ体積に、第1バスバBSB1(Lb)および第2バスバBSB2(Lb)が収容されるように、幅が30mmで長さが70mmの範囲に第1バスバBSB1(Lb)と第2バスバBSB2(Lb)が配置されている。また第1バスバBSB1(Lb)と第2バスバBSB2(Lb)との間は、3mm離間している。第1バスバBSB1(Lb)および第2バスバBSB2(Lb)の幅BW1、BW2および厚さBD1、BD2は、番号#2の「バスバ構造」と同じである。また、材料も同じ銅材料である。
この場合、少なくとも、屈曲部のU字の辺部分において、ノーマルモード電流の流れる方向が、同じ方向になる。一方、第1バスバBSB1(Lb)および第2バスバBSB2(Lb)において屈曲部以外の部分では、ノーマルモード電流の流れる方向が逆方向になる。「等価回路」では、第1バスバBSB1(Lb)が有する寄生のインダクタLp2は、複数の部分寄生のインダクタ(以下、部分インダクタとも称する)Lp2−1〜Lp2−3によって構成されていると見なすことができる。同様に、第2バスバBSB2(Lb)が有する寄生のインダクタLn2も、複数の部分インダクタLn2−1〜Ln2−3によって構成されていると見なすことができる。
図4の「等価回路」では、同じ方向のノーマルモード電流が流れている部分は、破線で囲んで示している。破線で囲まれた部分内の部分インダクタLp2−2、Ln2−2は、同じ方向にノーマルモード電流が流れるため、同じ方向の磁界を発生する。そのため、この部分での相互インダクタンスは正の値となる。一方、部分インダクタLp2−1、Lp2−3およびLn2−1、Ln2−3では、逆方向にノーマルモード電流が流れるため、逆方向の磁界が発生し、相互インダクタンスは負の値となる。これらの相互インダクタンスの和が、インダクタLp2、Ln2の全体の相互インダクタンスとなる。そのため、実施の形態1に係わるバスバ構造によれば、インダクタ部L2のインダクタンスHLbを大きくすることが可能となる。これは、部分インダクタLp2−1、Ln2−1間の結合係数k2−1と、部分インダクタLp2−2、Ln2−2間の結合係数k2−2と、部分インダクタLp2−3、Ln2−3間の結合係数k2−3の和である全体結合係数が小さくなったことに相当する。これにより、番号#3で示す実施の形態1に係わるバスバ構造では、インダクタ部Lbのインダクタンスは、52.2nHと大きくすることができる。
また、図4に示した番号#1〜#3のそれぞれの「バスバ構造」は、同じ体積を占有するように、第1バスバBSB1(Lb)および第2バスバBSB2(Lb)が配置されている。すなわち、サイズの増大を抑制しながら、インダクタ部L2のインダクタンスHLbを大きくすることが可能となる。なお、図4で説明した結合係数k2およびインダクタンスHLbの値は、ノーマルモード電流の周波数が10Mhzの場合を示している。
図5は、実施の形態1に係わるLCL(LCLC)フィルタの減衰量を示す特性図である。図5は、図14と同様に、その横軸は周波数Fを示し、その縦軸は図13に示した電圧V1とV2の比をデシベル(dBV)で表している。
図14では、図13に示したインダクタ部Lbが、図4において番号#2の「バスバ構造」を有している場合の特性を示していた。図5においても、特性曲線GLb1は、インダクタ部Lbが、図4において番号#2の「バスバ構造」を有している場合の特性を示している。
図5に示す特性曲線GLpは、図2および図3に示したように、互いに主面が対向する対向部(U字の辺部分)を有する第1バスバBSB1(Lb)および第2バスバBSB2(Lb)を備えたLCL(LCLC)フィルタの特性曲線を示している。すなわち、図13において、インダクタ部Lbが、図4の番号#3に示した「等価回路」の構成を有する場合の減衰量の周波数に対する変化が、特性曲線GLpとして示されている。ここで、特性曲線GLb1およびGLpを測定する際の第1バスバおよび第2バスバによって占有される体積は同じになっている。
上記したように、インダクタ部Lbを形成する部分において、互いに主面が対向する対向部で、同じ方向にノーマルモード電流が流れるように、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2を配置することにより、インダクタ部Lbでのインダクタンスを大きくすることが可能となるため、サイズが大きくなるのを抑制しながら、AM放送周波数帯およびSW周波数帯域での減衰量を大きくすることが可能となる。その結果、電力変換装置PWCSからAM放送周波数帯およびSW周波数帯域のノイズが漏れるのを抑制することが可能となる。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2に係わる第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の構造を示す斜視図である。この実施の形態2において、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2は、3次元的に配置され、2箇所において、互いに主面が対向する対向部が形成されている。同図において、BOV1は第1の対向部を示し、BOV2は第2の対向部を示している。
第1バスバBSB1および第2バスバBSB2は、図面の奥側(便宜上、第1層と称する)を延在している第1層部分と、図面の手前側(便宜上、第2層と称する)を延在している第2層部分とを備えている。第1の対向部BOV1において、第1層部分と第2層部分を接続する層間接続部が形成されている。この実施の形態においては、第1バスバBSB1の層間接続部と第2バスバBSB2の層間接続部が、互いに対向するように配置されている。また、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の第2層部分において、所定の位置に、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2とが、上面視で見たときに、重なり、対向するように配置された対向部BOV2が形成されている。
これにより、第1バスバBSB1を流れる実線矢印のノーマルモード電流と、第2バスバBSB2を流れる一点鎖線矢印のノーマルモード電流は、第1の対向部BOV1と第2の対向部BOV2において、同じ方向に流れるようになる。勿論、第1層部分および第2層部分で、実質的に平行して延在している第1バスバBSB1の部分と第2バスバBSB2の部分においては、ノーマルモード電流の流れる方向は、逆になっている。
図7は、実施の形態2に係わるバスバの構造を示す図である。図7(A)は、図6に示した第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の構造を詳しく示す上面図である。図7(B)は図7(A)の断面A−A’を示す断面図であり、図7(C)は図7(A)の断面B−B’を示す断面図である。図7(A)、(B)および(C)間には、相互の関係を示す破線が付されている。なお、図7(A)は、図3と同様に図面を見易くするために、図6に比べて、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の長さが短く描かれているが、図7に示す第1バスバBSB1および第2バスバBSB2は、図6と同じである。図7は図4と類似しているため、主に相違点のみを説明する。
図7(A)に示すように、対向部BOV1において、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2は、上面側から見た場合には重なっていない。しかしながら、図7(C)に示すように、対向部BOV1において、第1バスバBSB1の主面の一部と、第2バスバBSB2の主面の一部が、対向するように配置されている。対向している主面の一部を同じ方向のノーマルモード電流が流れることにより、この部分でのインピーダンスを大きくすることが可能となる。
また、図7(B)に示すように、対向部BOV2において、第1バスバBSB1は、第2バスバBSB2と重なり、第2バスバBSB1の主面と第2バスバBSB2の主面とが対向している。この対向している対向部を、同じ方向のノーマルモード電流が流れることにより、この部分でのインピーダンスを大きくすることが可能となる。
この実施の形態2のように、層間接続部を、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の屈曲部としてもよい。3次元的に第1バスバBSB1および第2バスバBSB2を配置することによって、上面視で見たときにバスバBSB1、BSB2によって占有される面積を低減することが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態1および2においては、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2が、複数の対向部を備えている例を示したが、これに限定されるものではない。実施の形態3においては、1個の対向部を備えたバスバ構造が提供される。
図8は、実施の形態3に係わるバスバの構造を示す図である。図8(A)は、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の構造を示す上面図である。図8(B)は図8(A)の断面A−A’を示す断面図であり、図8(C)は図8(A)の断面B−B’を示す断面図である。図8(A)、(B)および(C)間には、相互の関係を示す破線が付されている。図8も、図4に類似しているため、主に相違点のみを説明する。
実施の形態3においては、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2のそれぞれが、上面視で見たとき、L字状の屈曲部BL1、BL2を備えている。すなわち、第1バスバBSB1は、図8(A)に示すように、上側から下側へ延在し、途中で左側に屈曲して、L字状に屈曲部BL1が形成されている。その後、再び下側に延在して、平滑用容量素子Cxpに接続されている。また、第2バスバBSB2は、第1バスバBSB1と平行して、上側から下側に延在し、途中で右側に屈曲して、L字状の屈曲部BL2が形成されている。その後、再び下側に延在して、平滑用容量素子Cxpに接続されている。
図8(C)に示すように、L字状に屈曲した屈曲部BL1、BL2において、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2の主面が互いに対向するように、重なっている。ノーマルモード電流は、第1バスバBSB1を実線矢印で示す方向で流れ、第2バスバBSB2を一点鎖線矢印で示す方向に流れる。屈曲部BL1、BL2においては、第1バスバBSB1の部分と第2バスバBSB2の部分の主面が対向しているため、同じ方向にノーマルモード電流が流れることによって、この対向部におけるインダクタンスを大きくすることが可能となり、実施の形態1と同様に、電力変換装置PWCSからAM放送周波数帯およびSW周波数帯域のノイズが漏れるのを抑制することが可能となる。
この実施の形態3によれば、屈曲部が少ないため、さらに小型化を図ることが可能である。また、この実施の形態3においては、第1バスバBSB1が第2バスバBSB2に対して、筐体1側に形成されているが、実施の形態1および2と同様に、第2バスバBSB2が、筐体1側に近接して形成されるようにしてもよい。
(実施の形態4)
実施の形態1では、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2が、同じU字状の屈曲部を有する例を説明した。しかしながら、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2とが同じ形状の屈曲部を備えていなくてもよい。
図9は、実施の形態4に係わるバスバの構造を示す斜視図である。図9(A)は、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2とが異なる形状の屈曲部を備えているバスバ構造を示す斜視図である。実施の形態1では、図2に示したように、入力端子PP、PNが、筐体1の上側に配置されていた。これに対して、実施の形態4では、入力端子PP、PNは、図2に示した筐体1の左側に配置されている。
図9(A)に示すように、第1バスバBSB1は、筐体1の左側に配置された入力端子PPから、右側に向かって延在し、その後、Z字状に屈曲した屈曲部を備えている。Z字状に屈曲したあとで、第1バスバBSB1は、平滑用容量素子Cxpの端子TCx2に接続されている。これに対して、第2バスバBSB2は、入力端子PNから、右側に向かって延在し、U字状に屈曲したあと、L字状に屈曲している。この場合、第1バスバBSB1におけるZ字状の屈曲部の一部と、第2バスバBSB2におけるL字状の屈曲部の一部とが、上面視で見たとき、重なり、第1の対向部BOV3が形成される。また、第1バスバBSB1におけるZ字状の屈曲部の一部と、第2バスバBSB2におけるU字状の屈曲部の一部とが、上面視で見たとき、重なり、第2の対向部BOV4が形成されることになる。
第1の対向部BOV3および第2の対向部BOV4のそれぞれにおいて、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2を流れるノーマルモード電流の方向が同じになるため、第1の対向部BOV3および第2の対向部BOV4におけるインダクタンスを大きくすることが可能となる。なお、この実施の形態4においても、実線矢印は、第1バスバBSB1を流れるノーマルモード電流の方向を示し、一点鎖線矢印は、第2バスバBSB2を流れるノーマルモード電流の方向を示している。
図9(A)では、インダクタンスを大きくすることが可能な対向部が、2箇所設けられているため、対向部が1箇所の場合に比べて、インダクタンスを大きくすることが可能である。第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の横方向の長さBL1を例えば160mmとし、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の幅、厚さおよび材料を、図4の番号#3で説明したものと同じにした場合、第1バスバBSB1のインダクタンスは126.83nHとなり、第2バスバBSB2のインダクタンスは123.45nHとなる。このときの結合係数は、0.36となり、全体のインダクタンスは、158.4nHとなる。なお、このときのノーマルモード電流の周波数は10MHzである。
図9(B)は、対向部が1箇所だけ形成されるように、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2に屈曲部を設けた場合を示している。図9(B)では、第1バスバBSB1が右方向に延在したあと、L字状に屈曲している。一方、第2バスバBSB2は、右方向に延在したあと、L字状に屈曲し、さらにL字状に屈曲している。この図9(B)では、第1バスバBSB1におけるL字状の屈曲部の一部と、第2バスバBSB2における2回目のL字状の屈曲部の一部とが、上面視で見たときに、重なり、対向部BOV5が形成される。この対向部BOV5において、第1バスバBSB1と第2バスバBSB2を流れるノーマルモード電流の方向が同じになるため、対向部BOV5においてインダクタンスを大きくすることが可能となる。
図9(B)に示した第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の幅、厚さおよび材料は、図9(A)に示した第1バスバBSB1および第2バスバBSB2と同じである。図9(B)に示した形状で、全体のインダクタンスが、図9(A)と同じ158.7nHとなるようにする場合、第1バスバBSB1および第2バスバBSB2の横方向の長さBL2は、176mmとなってしまう。すなわち、対向部が少ないため、インダクタンス性能が、図9(A)に示した形状に比べて、10%程度低くなり、バスバの長さBL2を10%程度長くすることが要求されている。言い換えるなら、対向部を増やすことにより、小型化を図ることが可能となる。
なお、ノーマルモード電流の周波数を10MHzとしたとき、図9(B)に示した第1バスバBSB1のインダクタンスは140.7nHであり、第2バスバBSB2のインダクタンスは128.6nHとなる。また、この場合の結合係数は0.41となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、第1バスバBSB1、第2バスバBSB2と容量素子の端子との間の接続は、金属性のねじではなく、半田等による接続であってもよい。
1 筐体
2、3 ケーブル
4 電気モータ
BSB1 第1バスバ
BSB2 第2バスバ
C1、C2 フィルタ用容量素子
Cxp 平滑用容量素子
HVBT 高電圧バッテリ
SWC スイッチング回路

Claims (12)

  1. 電源の陽極端子と陰極端子との間に接続され、直流電圧に重畳する電圧変化を平滑化する第1容量部と、
    前記直流電圧を交流電圧に変換するスイッチング回路と、
    前記電源の陽極端子と前記第1容量部の第1端子との間を電気的に接続する第1バスバと、
    前記電源の陰極端子と前記第1容量部の第2端子との間を電気的に接続する第2バスバと、
    前記第1バスバと前記第2バスバとの間に電気的に接続された第2容量部と、
    を備え、
    前記第1バスバと前記第2バスバは、互いに対向する対向部を有し、前記対向部において流れる電流の方向が同じとなるように配置されている、電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記電力変換装置は、ケーブルを介して前記陽極端子および前記陰極端子に接続される第1電源入力端子および第2電源入力端子を備え、
    前記第1バスバは前記第1電源入力端子と前記第1容量部の第1端子との間に接続され、前記第2バスバは前記第2電源入力端子と前記第1容量部の第2端子との間に接続され、
    前記第2容量部は、前記第1バスバにおいて前記第1電源入力端子と前記第1容量部の第1端子との間の第1部分に接続された第1端子と、前記第2バスバにおいて前記第2電源入力端子と前記第1容量部の第2端子との間の第2部分に接続された第2端子とを備え、
    前記第1バスバは、前記第2容量部の第1端子が接続された部分と前記第1部分との間において、前記対向部を備え、前記第2バスバは、前記第2容量部の第2端子が接続された部分と前記第2部分との間において、前記対向部を備える、電力変換装置。
  3. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記第1バスバは、前記第1電源入力端子と前記第1部分との間で形成された等価的な第1インダクタ部と、前記第1部分と前記第1容量部の第1端子が接続された部分との間で形成された等価的な第2インダクタ部とを備え、
    前記第2バスバは、前記第2電源入力端子と前記第2部分との間で形成された等価的な第3インダクタ部と、前記第2部分と前記第1容量部の第2端子が接続された部分との間で形成された等価的な第4インダクタ部とを備え、
    前記電力変換装置は、前記第1インダクタ部、前記第3インダクタ部および前記第2容量部を有する第1フィルタ回路と、前記第2インダクタ部、前記第4インダクタ部および前記第1容量部を有し、前記第1フィルタ回路と直列的に結合された第2フィルタ回路を備える、電力変換装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の電力変換装置において、
    前記第1バスバおよび前記第2バスバは、前記対向部において、それぞれの主面が対向するように配置されている、電力変換装置。
  5. 請求項4に記載の電力変換装置において、
    前記第1バスバおよび前記第2バスバのそれぞれは、U字状の屈曲部を備え、U字状の屈曲部が逆向きで、離間して対向するように配置されている、電力変換装置。
  6. 電源の陽極端子および陰極端子と、直流電圧を交流電圧に変換するスイッチング回路との間を電気的に結合する第1バスバおよび第2バスバを備えたバスバ構造であって、
    前記第1バスバおよび前記第2バスバは、フィルタ用容量部の端子が結合される部分と前記スイッチング回路が結合される部分との間で、同じ方向に電流が流れるように、対向して配置された対向部を備えている、バスバ構造。
  7. 請求項6に記載のバスバ構造において、
    前記第1バスバと前記第2バスバとの間には、前記直流電圧に重畳される電圧変化を平滑化する平滑用容量部が結合され、
    前記対向部は、前記フィルタ用容量部の端子が結合される部分と、前記平滑用容量部が結合される部分との間に配置される、バスバ構造。
  8. 請求項6または7に記載のバスバ構造において、
    前記第1バスバおよび前記第2バスバは、前記対向部において、それぞれの主面が対向するように配置されている、バスバ構造。
  9. 請求項8に記載のバスバ構造において、
    前記第1バスバおよび前記第2バスバのそれぞれは、U字状の屈曲部を備え、U字状の屈曲部が逆向きで、離間して対向するように配置されている、バスバ構造。
  10. 電源の陽極端子および陰極端子とスイッチング回路との間を電気的に接続する第1バスバおよび第2バスバと、
    前記第1バスバにおける第1部分と前記第2バスバにおける第2部分との間に結合されたフィルタ用容量部と、
    前記第1バスバおよび前記第2バスバにおいて、前記第1部分および前記第2部分と前記スイッチング回路が結合された部分との間であって、前記第1バスバと前記第2バスバとの間に結合された平滑用容量部と、
    を備え、
    前記電源の陽極端子から陰極端子に向けて電流が流れたとき、前記第1バスバにおける前記第1部分と前記平滑用容量部が結合された部分との間の部分と、前記第2バスバにおける前記第2部分と前記平滑用容量部が結合された部分との間の部分において、同じ方向の磁界を発生する部分を備えている、電力変換装置。
  11. 請求項10に記載の電力変換装置において、
    同じ方向の磁界を発生する部分において、前記第1バスバの主面と前記第2バスバの主面は対向している、電力変換装置。
  12. 請求項11に記載の電力変換装置において、
    前記電源の陽極端子から陰極端子に向けて電流が流れたとき、前記第1バスバにおいて前記陽極端子が結合された部分と前記第1部分との間と、前記第2バスバにおいて前記陽極端子が結合された部分と前記第2部分との間において、逆方向の磁界を発生する部分を、前記第1バスバおよび前記第2バスバは備えている、電力変換装置。
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