JP2016213344A - ノイズ抑制部品 - Google Patents

ノイズ抑制部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2016213344A
JP2016213344A JP2015096467A JP2015096467A JP2016213344A JP 2016213344 A JP2016213344 A JP 2016213344A JP 2015096467 A JP2015096467 A JP 2015096467A JP 2015096467 A JP2015096467 A JP 2015096467A JP 2016213344 A JP2016213344 A JP 2016213344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
magnetic core
dielectric
noise suppression
foil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015096467A
Other languages
English (en)
Inventor
耕平 増田
Kohei Masuda
耕平 増田
瞳 嶺岸
Hitomi Minegishi
瞳 嶺岸
翔一 原
Shoichi Hara
翔一 原
太樹 西本
Taiki Nishimoto
太樹 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2015096467A priority Critical patent/JP2016213344A/ja
Publication of JP2016213344A publication Critical patent/JP2016213344A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

【課題】部品の実装面積を縮小することができるとともに、電源ラインを伝搬するコモンモードノイズを低減することができるノイズ抑制部品を提供する。【解決手段】ノイズ抑制部品は、磁性コア101と、磁性コア101の外側面に設けられた第1の誘電体102と、磁性コア101の第1の誘電体102が設けられた外側面とは反対側の外側面に設けられた第2の誘電体103と、第1の誘電体102の外側面に設けられた第1の箔状導体104と、第2の誘電体103の外側面に設けられた第2の箔状導体105と、第1の箔状導体104の外側面に設けられた第3の誘電体106と、第2の箔状導体105の外側面に設けられた第4の誘電体107と、磁性コア101、第1〜第4の誘電体102、103、106、107、第1及び第2の箔状導体104、105に対して一体的に巻回された第1の被覆導線201及び第2の被覆導線とを備える。【選択図】図2

Description

本開示は、コモンモードチョークコイルとノイズ抑制用のコンデンサとを複合化したノイズ抑制部品に関するものである。
パワーエレクトロニクス機器においてスイッチングデバイスのスイッチング動作によって発生する電源ラインの伝導ノイズを低減するために、コモンモードチョークコイルがよく用いられている。電源ラインに発生する伝導ノイズは、ノーマルモードとコモンモードとに分類することができる。例えば、単相2線式の電源ラインの場合、ノーマルモードのノイズは、電源線を往路として伝搬し、中性線を復路として伝搬し、コモンモードのノイズは、2線を同じ方向に伝搬する。一般的に、コモンモードのノイズを低減する目的として、上述のコモンモードチョークコイル又はYコンデンサなどの受動部品が組み合わされて用いられ、ノーマルモードのノイズを低減する目的として、Xコンデンサといった受動部品が用いられる。
近年、パワーエレクトロニクス機器の小型化が進んでおり、小型化を実現するためにスイッチングデバイスのスイッチング周波数を上げる試みがなされている。機器内の動作周波数が高周波化されることで、動作に必要となるインダクタ又はコンデンサなどの周辺の受動部品の素子値を小さくすることができ、その結果、受動部品のサイズを小さくすることができる。また、更なる小型化要求の高まりを受けて、SiC(Silicon Carbide)又はGaN(Gallium Nitride)といった化合物半導体を用いた高速スイッチングデバイスを活用したり、インダクタ又はコンデンサといった受動部品を小型化又は複合化したりすることによって機器全体のサイズを縮小する取組みが盛んに行われている。
コモンモードチョークコイルとYコンデンサとを複合化するための方法として、特許文献1には、交互に積層して一体化した複数のトロイダル形状の磁性コアと複数の電極板とに対してコイル用導線が一体的に巻回されることにより、コモンモードチョークコイルとキャパシタとを一体的に形成する方法が開示されている。内蔵キャパシタがYコンデンサとして機能するように電源回路上に結線することで、コモンモードフィルタとYコンデンサとの双方によるコモンモードノイズ低減の効果がひとつの受動部品によって得られる。
特許文献2では、磁性コアと、磁性コアに巻回された被覆導線によって形成されたコイルと、コイルに接触または近接して設けられた誘電体と、誘電体を介してコイルとキャパシタを形成する導電体とを備えたインダクタンス素子が開示されている。インダクタンス素子とキャパシタとを組み合わせたフィルタがひとつの受動部品によって構成されることで、ノイズ除去性能を高めることができる。
特開2006−238310号公報 特許第5216265号公報
しかしながら、特許文献1では、磁性コアを介してキャパシタが形成されるため、キャパシタンス値を上げるためには磁性コアを薄くする必要があり、磁性コアを薄くした場合、インダクタンス値が低下してしまうという問題がある。磁性コアを薄くした状態でインダクタンス値を保つためには、磁性コアの積層数を増やす必要がある。しかしながら、磁性コアの積層数を増やした場合、電極板も増やす必要があるため、部品の端子数が増加してしまい、実装の困難度が上昇してしまうという問題がある。
また、特許文献2では、磁性コアの外周面にキャパシタが形成されるため、薄型の磁性コアを用いた場合に、キャパシタを形成する面積が小さくなり、素子値が低下してしまうという問題がある。また、構造上、インダクタンス素子にXコンデンサを形成することが困難であるという課題を有している。
本開示は、前記従来の課題を解決するものであり、部品の実装面積を縮小することができるとともに、電源ラインを伝搬するコモンモードノイズを低減することができるノイズ抑制部品を提供することを目的とする。
本開示の一局面に係るノイズ抑制部品は、磁性コアと、前記磁性コアの外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第1の誘電体と、前記磁性コアの前記第1の誘電体が接触または近接して設けられた外側面とは反対側の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第2の誘電体と、前記第1の誘電体の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第1の導体と、前記第2の誘電体の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第2の導体と、前記第1の導体の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第3の誘電体と、前記第2の導体の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第4の誘電体と、前記磁性コア、前記第1及至前記第4の誘電体、前記第1及び前記第2の導体に対して一体的に巻回された第1の被覆導線と、前記磁性コア、前記第1及至前記第4の誘電体、前記第1及び前記第2の導体に対して一体的に巻回された第2の被覆導線と、を備える。
本開示によれば、コモンモードチョークコイルとコンデンサとを一体的に形成することができるため、従来のようにコモンモードチョークコイルとコンデンサとを別個に実装する必要がなくなり、部品の実装面積を縮小することができるとともに、電源ラインを伝搬するコモンモードノイズを低減することができる。
本開示の実施の形態1に係るノイズ抑制部品の側面を概略的に示す図である。 本開示の実施の形態1に係るノイズ抑制部品の外周面を概略的に示す図である。 は本開示の実施の形態1に係るノイズ抑制部品の回路構成を示す図である。 本開示の実施の形態2に係るノイズ抑制部品の側面を概略的に示す図である。 本開示の実施の形態2に係るノイズ抑制部品の外周面を概略的に示す図である。 本開示の実施の形態2に係るノイズ抑制部品の回路構成を示す図である。 本開示の実施の形態2に係るノイズ抑制部品のコモンモードノイズに対するフィルタ特性を示す図である。 本開示の実施の形態3に係るノイズ抑制部品の外周面を概略的に示す図である。 本開示の実施の形態4に係るノイズ抑制部品の外周面を概略的に示す図である。 本開示の実施の形態4に係るノイズ抑制部品の回路構成を示す図である。 本開示の実施の形態5に係るノイズ抑制部品の回路構成を示す図である。 本開示の実施の形態5に係るノイズ抑制部品のノーマルモードノイズに対するフィルタ特性を示す図である。 本開示の実施の形態6に係るノイズ抑制部品の回路構成を示す図である。 本開示の実施の形態7に係るノイズ抑制部品の回路構成を示す図である。
上記の従来の課題を解決するために、本開示の一局面に係るノイズ抑制部品は、磁性コアと、前記磁性コアの外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第1の誘電体と、前記磁性コアの前記第1の誘電体が接触または近接して設けられた外側面とは反対側の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第2の誘電体と、前記第1の誘電体の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第1の導体と、前記第2の誘電体の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第2の導体と、前記第1の導体の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第3の誘電体と、前記第2の導体の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第4の誘電体と、前記磁性コア、前記第1及至前記第4の誘電体、前記第1及び前記第2の導体に対して一体的に巻回された第1の被覆導線と、前記磁性コア、前記第1及至前記第4の誘電体、前記第1及び前記第2の導体に対して一体的に巻回された第2の被覆導線と、を備える。
この態様によれば、磁性コアに巻回された第1の被覆導線及び第2の被覆導線によってコモンモードチョークコイルを形成することができる。さらに、第1の被覆導線及び第1の導体によって第3の誘電体を介したキャパシタを形成することができるとともに、第1の被覆導線及び第2の導体によって第4の誘電体を介したキャパシタを形成することができる。同様に、第2の被覆導線及び第1の導体によってキャパシタを形成することができるとともに、第2の被覆導線及び第2の導体によってキャパシタを形成することができる。また、磁性コアと第1の導体とは、第1の誘電体によって電気的に絶縁され、磁性コアと第2の導体とは、第2の誘電体によって電気的に絶縁される。
したがって、コモンモードチョークコイルとコンデンサとを一体的に形成することができるため、従来のようにコモンモードチョークコイルとコンデンサとを別個に実装する必要がなくなり、部品の実装面積を縮小することができるとともに、電源ラインを伝搬するコモンモードノイズを低減することができる。
また、上記のノイズ抑制部品において、前記第1の導体と電気的に接続された第3の導体と、前記第2の導体と電気的に接続された第4の導体と、を更に備え、前記第3の導体及び前記第4の導体は接地されてもよい。この態様によれば、第1の被覆導線と第1及び第2の導体によって形成されたそれぞれのキャパシタと、第2の被覆導線と第1及び第2の導体によって形成されたそれぞれのキャパシタとを接地接続することができ、これらのキャパシタをYコンデンサとして機能させることができる。
また、上記のノイズ抑制部品において、前記磁性コア、前記第1乃至前記第4の誘電体、前記第1及び前記第2の導体は、トロイダル形状であってもよい。この態様によれば、磁性コアとして汎用の丸型コアを用いることができる。
また、上記のノイズ抑制部品において、前記磁性コア、前記第1乃至前記第4の誘電体、前記第1及び前記第2の導体は、スクエア形状であってもよい。この態様によれば、磁性コアとして汎用の角型コアを用いることができる。
また、上記のノイズ抑制部品において、前記磁性コアは、第1の磁性コアと、前記第1の磁性コアに重ね合わされた第2の磁性コアとを含んでもよい。この態様によれば、第1及び第2の磁性コアとして汎用の磁性コアを用いて複合磁性コアを形成することができる。
また、上記のノイズ抑制部品において、前記第1の磁性コア及び前記第2の磁性コアは、それぞれ異なる材料によって形成されてもよい。この態様によれば、任意の材料を用いた第1の磁性コア及び第2の磁性コアを用いることによって、任意の特性を有する複合磁性コアを実現することができる。
また、上記のノイズ抑制部品において、前記第1の磁性コアと前記第2の磁性コアとの間に設けられ、前記第1の磁性コアの少なくとも一部に接触または近接して設けられた第5の誘電体と、前記第1の磁性コアと前記第2の磁性コアとの間に設けられ、前記第2の磁性コアの少なくとも一部に接触または近接して設けられた第6の誘電体と、前記第5の誘電体の前記第1の磁性コアに接触または近接している面とは反対側の面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第5の導体と、前記第6の誘電体の前記第2の磁性コアに接触または近接している面とは反対側の面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第6の導体と、前記第5の導体と前記第6の導体との間に設けられ、前記第5の導体及び前記第6の導体の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第7の誘電体と、前記第5の導体と電気的に接続された第7の導体と、前記第6の導体と電気的に接続された第8の導体と、を更に備えてもよい。
この態様によれば、第5の導体と第6の導体とによって第7の誘電体を介したキャパシタを形成することができる。また、第1の磁性コアと第5の導体とは第5の誘電体によって電気的に絶縁され、第2の磁性コアと第6の導体とは第6の誘電体によって電気的に絶縁される。
また、上記のノイズ抑制部品において、前記第1及び第2の磁性コア、前記第1及至前記第7の誘電体、前記第1、前記第2、前記第5及び前記第6の導体は、トロイダル形状であってもよい。この態様によれば、第1及び第2の磁性コアとして汎用の丸型コアを用いることができる。
また、上記のノイズ抑制部品において、前記第1及び第2の磁性コア、前記第1及至前記第7の誘電体、前記第1、前記第2、前記第5及び前記第6の導体は、スクエア形状であってもよい。この態様によれば、第1及び第2の磁性コアとして汎用の角型コアを用いることができる。
また、上記のノイズ抑制部品において、前記ノイズ抑制部品は、正極線及び負極線から成る直流電力伝送路上に配置され、前記第7の導体は前記正極線に電気的に接続され、前記第8の導体は前記負極線に電気的に接続されてもよい。この態様によれば、第5及び第6の導体によって形成されるキャパシタを、ノーマルモードノイズの伝搬を低減するXコンデンサとして機能させることができる。
また、上記のノイズ抑制部品において、前記ノイズ抑制部品は、電圧線及び中性線から成る単相2線式の電力伝送路上に配置され、前記第7の導体は前記電圧線に電気的に接続され、前記第8の導体は前記中性線に電気的に接続されてもよい。この態様によれば、第5及び第6の導体によって形成されるキャパシタを、ノーマルモードノイズの伝搬を低減するXコンデンサとして機能させることができる。
また、上記のノイズ抑制部品において、前記ノイズ抑制部品は、第1の電圧線、第2の電圧線及び中性線から成る単相3線式の電力伝送路上に配置され、前記第7の導体は前記第1の電圧線に電気的に接続され、前記第8の導体は前記第2の電圧線に電気的に接続されてもよい。この態様によれば、第5及び第6の導体によって形成されるキャパシタを、ノーマルモードのノイズの伝搬を低減するXコンデンサとして機能させることができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本開示は、以下の実施の形態に限定されない。また、異なる実施の形態及び実施例においても、同様の作用を奏する部材や部位には、適宜に同じ符号を付している。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1に係るノイズ抑制部品の側面を概略的に示す図であり、図2は、本開示の実施の形態1に係るノイズ抑制部品の外周面を概略的に示す図である。本実施の形態1のノイズ抑制部品は、磁性コア101と、第1の誘電体102と、第2の誘電体103と、第1の箔状導体(第1の導体)104と、第2の箔状導体(第2の導体)105と、第3の誘電体106と、第4の誘電体107と、第3の箔状導体(第3の導体)108と、第4の箔状導体(第4の導体)109と、第1の被覆導線201と、第2の被覆導線202とを備える。
磁性コア101は、トロイダル形状である。第1の誘電体102は、磁性コア101の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられる。第2の誘電体103は、磁性コア101の第1の誘電体102が設けられた外側面とは反対側の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられる。なお、外側面とは、磁性コア101の外周縁と内周縁との間の面である。
第1の箔状導体104は、第1の誘電体102の外側面に接触または近接して設けられる。第2の箔状導体105は、第2の誘電体103の外側面に接触または近接して設けられる。第3の誘電体106は、第1の箔状導体104の外側面に接触または近接して設けられる。第4の誘電体107は、第2の箔状導体105の外側面に接触または近接して設けられる。
なお、本実施の形態1では、第1の誘電体102は、磁性コア101の外側面の少なくとも一部に接触して設けられているが、本開示は特にこれに限定されず、第1の誘電体102は、磁性コア101の外側面の少なくとも一部から離れて設けられていてもよい。例えば、第1の誘電体102と磁性コア101の外側面とを接着する接着層が、第1の誘電体102と磁性コア101の外側面との間に設けられていてもよい。
また、本実施の形態1では、第2の誘電体103は、磁性コア101の第1の誘電体102が設けられた外側面とは反対側の外側面の少なくとも一部に接触して設けられているが、本開示は特にこれに限定されず、第2の誘電体103は、磁性コア101の第1の誘電体102が設けられた外側面とは反対側の外側面の少なくとも一部から離れて設けられていてもよい。例えば、第2の誘電体103と磁性コア101の第1の誘電体102が設けられた外側面とは反対側の外側面とを接着する接着層が、第2の誘電体103と磁性コア101の第1の誘電体102が設けられた外側面とは反対側の外側面との間に設けられていてもよい。
また、本実施の形態1では、第1の箔状導体104は、第1の誘電体102の外側面に接触して設けられているが、本開示は特にこれに限定されず、第1の箔状導体104は、第1の誘電体102の外側面から離れて設けられていてもよい。例えば、第1の箔状導体104と第1の誘電体102の外側面とを接着する接着層が、第1の箔状導体104と第1の誘電体102の外側面との間に設けられていてもよい。
また、本実施の形態1では、第2の箔状導体105は、第2の誘電体103の外側面に接触して設けられているが、本開示は特にこれに限定されず、第2の箔状導体105は、第2の誘電体103の外側面から離れて設けられていてもよい。例えば、第2の箔状導体105と第2の誘電体103の外側面とを接着する接着層が、第2の箔状導体105と第2の誘電体103の外側面との間に設けられていてもよい。
また、本実施の形態1では、第3の誘電体106は、第1の箔状導体104の外側面に接触して設けられているが、本開示は特にこれに限定されず、第3の誘電体106は、第1の箔状導体104の外側面から離れて設けられていてもよい。例えば、第3の誘電体106と第1の箔状導体104の外側面とを接着する接着層が、第3の誘電体106と第1の箔状導体104の外側面との間に設けられていてもよい。
また、本実施の形態1では、第4の誘電体107は、第2の箔状導体105の外側面に接触して設けられているが、本開示は特にこれに限定されず、第4の誘電体107は、第2の箔状導体105の外側面から離れて設けられていてもよい。例えば、第4の誘電体107と第2の箔状導体105の外側面とを接着する接着層が、第4の誘電体107と第2の箔状導体105の外側面との間に設けられていてもよい。
第3の箔状導体108は、第1の箔状導体104と電気的に接続される。第4の箔状導体109は、第2の箔状導体105と電気的に接続される。第3の箔状導体108は、外部接続用端子3031に接続され、第4の箔状導体109は、外部接続用端子3041に接続される。例えば、図2に示すように、磁性コア101、第1の誘電体102、第2の誘電体103、第1の箔状導体104、第2の箔状導体105、第3の誘電体106及び第4の誘電体107が積層される。
第1の被覆導線201は、磁性コア101、第1の誘電体102、第2の誘電体103、第3の誘電体106、第4の誘電体107、第1の箔状導体104及び第2の箔状導体105に対して一体的に巻回されている。第2の被覆導線202は、磁性コア101、第1の誘電体102、第2の誘電体103、第3の誘電体106、第4の誘電体107、第1の箔状導体104及び第2の箔状導体105に対して一体的に巻回されている。第1の被覆導線201及び第2の被覆導線202は、コモンモードノイズによって発生する磁束が強め合う方向に巻回される。第1の被覆導線201の一方の端部は、入力端子2011に接続され、第1の被覆導線201の他方の端部は、出力端子2012に接続される。第2の被覆導線202の一方の端部は、入力端子2021に接続され、第2の被覆導線202の他方の端部は、出力端子2022に接続される。
図3は、本開示の実施の形態1に係るノイズ抑制部品の回路構成を示す図である。磁性コア101に巻回された第1の被覆導線201によって第1のインダクタ301が形成される。また、磁性コア101に巻回された第2の被覆導線202によって第2のインダクタ302が形成される。第1のインダクタ301と第2のインダクタ302とは、互いの磁束が強め合う方向に結合するため、コモンモードチョークコイルとして機能する。さらに、第3の誘電体106を介して第1の被覆導線201と第1の箔状導体104とによってキャパシタが形成され、第4の誘電体107を介して第1の被覆導線201と第2の箔状導体105とによってキャパシタが形成される。2つのキャパシタは、互い並列に形成されるため、第1のキャパシタ303として機能する。同様に、第2の被覆導線202と第1の箔状導体104とによって形成されるキャパシタと、第2の被覆導線202と第2の箔状導体105とによって形成されるキャパシタとは、第2のキャパシタ304として機能する。
かかる構成によれば、コモンモードチョークコイルとキャパシタとを一体的に形成することができ、コモンモードチョークコイルとコンデンサとを別個に実装する場合に比べて部品の実装面積を縮小することができる。
なお、本実施の形態1において、磁性コア101はトロイダル形状であるが、リング状であれば、スクエア形状であってもよく、角型コアを組み合わせたコアであってもよい。また、第1の誘電体102、第2の誘電体103、第3の誘電体106、第4の誘電体107、第1の箔状導体104及び第2の箔状導体105は、トロイダル形状であるが、第1の被覆導線201及び第2の被覆導線202と磁性コア101との間に配置される限りにおいてはどのような形状であってもよい。例えば、第1の誘電体102、第2の誘電体103、第3の誘電体106、第4の誘電体107、第1の箔状導体104及び第2の箔状導体105は、スクエア形状であってもよい。
また、第1の誘電体102と第2の誘電体103とは、別個に設けられているが、第1の誘電体102と第2の誘電体103とが磁性コア101の全側面を覆うように一体的に形成されてもよい。
なお、第1の箔状導体104と第3の誘電体106とは、シート導体とシート誘電体とによって一体的に形成された基材であってもよい。同様に、第2の箔状導体105と第4の誘電体107とは、シート導体とシート誘電体とによって一体的に形成された基材であってもよい。
なお、第1の誘電体102、第1の箔状導体104及び第3の誘電体106は、シート導体とシート誘電体とによって一体的に形成された基材であってもよい。同様に、第2の誘電体103、第2の箔状導体105と第4の誘電体107とは、シート導体とシート誘電体とによって一体的に形成された基材であってもよい。
(実施の形態2)
図4は、本開示の実施の形態2に係るノイズ抑制部品の側面を概略的に示す図であり、図5は、本開示の実施の形態2に係るノイズ抑制部品の外周面を概略的に示す図である。図4及び図5において、図1及び図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。本実施の形態2のノイズ抑制部品では、外部接続用端子3031,3041が接地される。すなわち、第3の箔状導体108及び第4の箔状導体109は接地される。
図6は、本開示の実施の形態2に係るノイズ抑制部品の回路構成を示す図である。図6において、図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。本実施の形態2において、外部接続用端子3031,3041が接地されるため、第1及び第2のキャパシタ303,304のそれぞれの片側端子は接地接続される。
かかる構成によれば、第1及び第2のキャパシタ303,304をコモンモードノイズの伝搬を低減するYコンデンサとして機能させることができる。したがって、コモンモードチョークコイル単体に比べてコモンモードノイズに対するフィルタ特性を向上させることができる。
図7は、本開示の実施の形態2に係るノイズ抑制部品のコモンモードノイズに対するフィルタ特性を示す図である。図7では、コモンモードチョークコイルのみを備えるノイズ抑制部品のフィルタ特性(従来例)と、コモンモードチョークコイルとYコンデンサとを一体的に形成した本実施の形態2のノイズ抑制部品のフィルタ特性(実施例)とを、それぞれ回路シミュレーションを用いて算出した結果を示している。図7に示すように、実施例のノイズ抑制部品の方が従来例のノイズ抑制部品に比べて1MHz以上の帯域におけるノイズの減衰量が大きいことがわかる。これは、内蔵されたYコンデンサによる効果である。
(実施の形態3)
図8は、本開示の実施の形態3に係るノイズ抑制部品の外周面を概略的に示す図である。図8において、図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。本実施の形態3のノイズ抑制部品は、図1、図2、図4及び図5で示された磁性コア101に替えて、第1の磁性コア1011及び第2の磁性コア1012によって形成された複合磁性コア1013を備える。
複合磁性コア1013は、第1の磁性コア1011と、第1の磁性コア1011に対して軸方向に重ね合わされた第2の磁性コア1012とを含む。第1の磁性コア1011及び第2の磁性コア1012は、互いのトロイダル形状又はスクエア形状の平面同士を重ね合わせる。第1の磁性コア1011及び第2の磁性コア1012は、それぞれ異なる材料によって形成される。第1の磁性コア1011及び第2の磁性コア1012は、透磁率の周波数依存性が互いに異なる。
かかる構成によれば、第1の磁性コア1011及び第2の磁性コア1012として、任意の材料を用いた異なる特性を有する磁性コアをそれぞれ用いることによって、任意の特性を有する複合磁性コア1013を形成することができ、コモンモードチョークコイルの特性を複合磁性コア1013によって変えることができる。たとえば、第1の磁性コア1011は、低周波で透磁率が高くなる材料で構成され、第2の磁性コア1012は、高周波で透磁率が高くなる材料で構成される。これにより、広帯域特性を有する複合磁性コア1013を実現することができ、結果としてコモンモードチョークコイルの広帯域化を実現することができる。
なお、本実施の形態3では、第1の磁性コア1011及び第2の磁性コア1012の構成を限定していないが、複合磁性コア1013は、複数の薄い磁性コアを積み重ねた構成であってもよい。その場合、複数の磁性コアの材質は同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第1の磁性コア1011及び第2の磁性コア1012の外周面の幅は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
(実施の形態4)
図9は、本開示の実施の形態4に係るノイズ抑制部品の外周面を概略的に示す図である。図9において図8と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。本実施の形態4のノイズ抑制部品は、第1の磁性コア1011と、第2の磁性コア1012と、第1の誘電体102と、第2の誘電体103と、第1の箔状導体104と、第2の箔状導体105と、第3の誘電体106と、第4の誘電体107と、第3の箔状導体108と、第4の箔状導体109と、第1の被覆導線201と、第2の被覆導線202と、第5の誘電体110と、第6の誘電体111と、第5の箔状導体(第5の導体)112と、第6の箔状導体(第6の導体)113と、第7の誘電体114と、第7の箔状導体(第7の導体)115と、第8の箔状導体(第8の導体)116とを備える。
第5の誘電体110は、第1の磁性コア1011と第2の磁性コア1012との間に設けられ、第1の磁性コア1011の少なくとも一部に接触または近接して設けられる。第6の誘電体111は、第1の磁性コア1011と第2の磁性コア1012との間に設けられ、第2の磁性コア1012の少なくとも一部に接触または近接して設けられる。
第5の箔状導体112は、第5の誘電体110の第1の磁性コア1011に接触または近接している面とは反対側の面の少なくとも一部に接触または近接して設けられる。第5の箔状導体112は、第5の誘電体110と第6の誘電体111との間に設けられ、第5の誘電体110の少なくとも一部に接触または近接して設けられる。
第6の箔状導体113は、第6の誘電体111の第2の磁性コア1012に接触または近接している面とは反対側の面の少なくとも一部に接触または近接して設けられる。第6の箔状導体113は、第6の誘電体111の少なくとも一部に接触または近接して設けられる。
第7の誘電体114は、第5の箔状導体112と第6の箔状導体113との間に設けられ、第5の箔状導体112及び第6の箔状導体113の少なくとも一部に接触または近接して設けられる。第7の誘電体114は、第5の箔状導体112と第6の箔状導体113との間に介在している。
第7の箔状導体115は、第5の箔状導体112と電気的に接続される。第8の箔状導体116は、第6の箔状導体113と電気的に接続される。第7の箔状導体115は、外部接続用端子3051に接続され、第8の箔状導体116は、外部接続用端子3052に接続される。
なお、本実施の形態4では、第5の誘電体110は、第1の磁性コア1011の少なくとも一部に接触して設けられているが、本開示は特にこれに限定されず、第5の誘電体110は、第1の磁性コア1011の少なくとも一部から離れて設けられていてもよい。例えば、第5の誘電体110と第1の磁性コア1011とを接着する接着層が、第5の誘電体110と第1の磁性コア1011との間に設けられていてもよい。
また、本実施の形態4では、第6の誘電体111は、第2の磁性コア1012の少なくとも一部に接触して設けられているが、本開示は特にこれに限定されず、第6の誘電体111は、第2の磁性コア1012の少なくとも一部から離れて設けられていてもよい。例えば、第6の誘電体111と第2の磁性コア1012とを接着する接着層が、第6の誘電体111と第2の磁性コア1012との間に設けられていてもよい。
また、本実施の形態4では、第5の箔状導体112は、第5の誘電体110の少なくとも一部に接触して設けられているが、本開示は特にこれに限定されず、第5の箔状導体112は、第5の誘電体110の少なくとも一部から離れて設けられていてもよい。例えば、第5の箔状導体112と第5の誘電体110とを接着する接着層が、第5の箔状導体112と第5の誘電体110との間に設けられていてもよい。
また、本実施の形態4では、第6の箔状導体113は、第6の誘電体111の少なくとも一部に接触して設けられているが、本開示は特にこれに限定されず、第6の箔状導体113は、第6の誘電体111の少なくとも一部から離れて設けられていてもよい。例えば、第6の箔状導体113と第6の誘電体111とを接着する接着層が、第6の箔状導体113と第6の誘電体111との間に設けられていてもよい。
また、本実施の形態4では、第7の誘電体114は、第5の箔状導体112及び第6の箔状導体113の少なくとも一部に接触して設けられているが、本開示は特にこれに限定されず、第7の誘電体114は、第5の箔状導体112及び第6の箔状導体113の少なくとも一部から離れて設けられていてもよい。例えば、第7の誘電体114と第5の箔状導体112とを接着する接着層が、第7の誘電体114と第5の箔状導体112との間に設けられていてもよく、第7の誘電体114と第6の箔状導体113とを接着する接着層が、第7の誘電体114と第6の箔状導体113との間に設けられていてもよい。
図10は、本開示の実施の形態4に係るノイズ抑制部品の回路構成を示す図である。図10において、図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。第7の誘電体114を介して第5の箔状導体112と第6の箔状導体113とによって第3のキャパシタ305が形成される。
かかる構成によれば、コモンモードチョークコイルと3個のキャパシタ(第1〜第3のキャパシタ303,304,305)とを一体的に形成することができ、コモンモードチョークコイルとコンデンサとを別個に実装する場合に比べて部品の実装面積を縮小することができる。
なお、本実施の形態4において、第1の磁性コア1011及び第2の磁性コア1012は、トロイダル形状であってもよいし、リング状でれば、スクエア形状であってもよく、角型コアを組み合わせたコアであってもよい。
また、第1の磁性コア1011及び第2の磁性コア1012は、それぞれ異なる材料によって形成されてもよいし、それぞれ同じ材料によって形成されてもよい。
また、第1〜第7の誘電体102,103,106,107,110,111,114、第1、第2、第5及び第6の箔状導体104,105,112,113は、トロイダル形状であってもよいし、第1の磁性コア1011及び第2の磁性コア1012の間に配置される限りどのような形状であってもよい。例えば、第1〜第7の誘電体102,103,106,107,110,111,114、第1、第2、第5及び第6の箔状導体104,105,112,113は、スクエア形状であってもよい。
また、第5の誘電体110と第6の誘電体111とはそれぞれ別個に設けられているが、第1の誘電体102と第5の誘電体110とが第1の磁性コア1011の全側面を覆うように一体的に形成されてもよい。また、第2の誘電体103と第6の誘電体111とが第2の磁性コア1012の全側面を覆うように一体的に形成されてもよい。
なお、第5の箔状導体112、第6の箔状導体113及び第7の誘電体114は、シート導体とシート誘電体とによって一体的に形成された基材であってもよい。
なお、第5の誘電体110、第6の誘電体111、第7の誘電体114、第5の箔状導体112及び第6の箔状導体113は、シート導体とシート誘電体とによって一体的に形成された基材であってもよい。
(実施の形態5)
図11は、本開示の実施の形態5に係るノイズ抑制部品の回路構成を示す図である。図11において、図10と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。本実施の形態5のノイズ抑制部品は、正極線501,502と負極線601,602とから成る直流電力伝送路上に配置される。正極線501に対して第1のインダクタ301の入力端子2011が接続され、正極線502に対して第1のインダクタ301の出力端子2012が接続される。また、負極線601に対して第2のインダクタ302の入力端子2021が接続され、負極線602に対して第2のインダクタ302の出力端子2022が接続される。
さらに、第3のキャパシタ305の一方の外部接続用端子3051が正極線501に電気的に接続され、第3のキャパシタ305の他方の外部接続用端子3052が負極線601に電気的に接続される。すなわち、第7の箔状導体115は、正極線501に電気的に接続され、第8の箔状導体116は、負極線601に電気的に接続される。第1及び第2のキャパシタ303,304のそれぞれの外部接続用端子3031,3041は接地される。
かかる構成によれば、第1及び第2のキャパシタ303,304をコモンモードノイズの伝搬を低減するYコンデンサとして機能させることができ、加えて第3のキャパシタ305をノーマルモードノイズの伝搬を低減するXコンデンサとして機能させることができる。したがって、コモンモードチョークコイル単体に比べてコモンモードノイズ及びノーマルモードノイズに対するフィルタ特性を向上させることができる。
なお、本実施の形態5において、第3のキャパシタ305は入力側に配置されているが、第3のキャパシタ305の一方の外部接続用端子3051が正極線502に接続され、第3のキャパシタ305の他方の外部接続用端子3052が負極線602に接続されてもよい。その場合、第3のキャパシタ305は出力側に配置される。
また、第3のキャパシタ305の一方の外部接続用端子3051が負極線601に接続され、第3のキャパシタ305の他方の外部接続用端子3052が正極線501に接続されてもよい。
また、第1のインダクタ301の入力端子2011は負極線601に接続されてもよく、第1のインダクタ301の出力端子2012は負極線602に接続されてもよい。また、第2のインダクタ302の入力端子2021は正極線501に接続されてもよく、第2のインダクタ302の出力端子2022は正極線502に接続されてもよい。
図12は、本開示の実施の形態5に係るノイズ抑制部品のノーマルモードノイズに対するフィルタ特性を示す図である。図12では、コモンモードチョークコイルとYコンデンサとを一体化したノイズ抑制部品のノーマルモードノイズに対するフィルタ特性(実施例1)と、コモンモードチョークコイルとYコンデンサとXコンデンサとを一体的に形成した本実施の形態5のノイズ抑制部品のノーマルモードノイズに対するフィルタ特性(実施例2)とを、それぞれ回路シミュレーションを用いて算出した結果を示している。図12に示すように、実施例2のノイズ抑制部品の方が実施例1のノイズ抑制部品に比べて1MHz以上の帯域におけるノイズの減衰量が大きいことがわかる。これは、内蔵されたXコンデンサによる効果である。
(実施の形態6)
図13は、本開示の実施の形態6に係るノイズ抑制部品の回路構成を示す図である。図13において、図11と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。本実施の形態6のノイズ抑制回路は、電圧線701,702と中性線801,802とから成る単相2線式の電力伝送路上に配置される。電圧線701に対して第1のインダクタ301の入力端子2011が接続され、電圧線702に対して第1のインダクタ301の出力端子2012が接続される。また、中性線801に対して第2のインダクタ302の入力端子2021が接続され、中性線802に対して第2のインダクタ302の出力端子2022が接続される。
さらに、第3のキャパシタ305の一方の外部接続用端子3051が電圧線701に電気的に接続され、第3のキャパシタ305の他方の外部接続用端子3052が中性線801に電気的に接続される。すなわち、第7の箔状導体115は、電圧線701に電気的に接続され、第8の箔状導体116は、中性線801に電気的に接続される。第1及び第2のキャパシタ303,304のそれぞれの外部接続用端子3031,3041は接地される。
かかる構成によれば、第1及び第2のキャパシタ303,304をコモンモードノイズの伝搬を低減するYコンデンサとして機能させることができ、加えて第3のキャパシタ305をノーマルモードノイズの伝搬を低減するXコンデンサとして機能させることができる。したがって、コモンモードチョークコイル単体に比べてコモンモードノイズ及びノーマルモードノイズに対するフィルタ特性を向上させることができる。
なお、本実施の形態6において、第3のキャパシタ305は入力側に配置されているが、第3のキャパシタ305の一方の外部接続用端子3051が電圧線702に接続され、第3のキャパシタ305の他方の外部接続用端子3052が中性線802に接続されてもよい。その場合、第3のキャパシタ305は出力側に配置される。
また、第3のキャパシタ305の一方の外部接続用端子3051が中性線801に接続され、第3のキャパシタ305の他方の外部接続用端子3052が電圧線701に接続されてもよい。
また、第1のインダクタ301の入力端子2011は中性線801に接続されてもよく、第1のインダクタ301の出力端子2012は中性線802に接続されてもよい。また、第2のインダクタ302の入力端子2021は電圧線701に接続されてもよく、第2のインダクタ302の出力端子2022は電圧線702に接続されてもよい。
(実施の形態7)
図14は、本開示の実施の形態7に係るノイズ抑制部品の回路構成を示す図である。図14において、図11と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。本実施の形態7のノイズ抑制回路は、第1の電圧線901,902と、第2の電圧線1001,1002と、中性線1010とから成る単相3線式の電力伝送路上に配置される。第1の電圧線901に対して第1のインダクタ301の入力端子2011が接続され、第1の電圧線902に対して第1のインダクタ301の出力端子2012が接続される。また、第2の電圧線1001に対して第2のインダクタ302の入力端子2021が接続され、第2の電圧線1002に対して第2のインダクタ302の出力端子2022が接続される。
さらに、第3のキャパシタ305の一方の外部接続用端子3051が第1の電圧線901に電気的に接続され、第3のキャパシタ305の他方の外部接続用端子3052が第2の電圧線1001に電気的に接続される。すなわち、第7の箔状導体115は、第1の電圧線901に電気的に接続され、第8の箔状導体116は、第2の電圧線1001に電気的に接続される。第1及び第2のキャパシタ303,304のそれぞれの外部接続用端子3031,3041は接地される。
かかる構成によれば、第1及び第2のキャパシタ303,304をコモンモードノイズの伝搬を低減するYコンデンサとして機能させることができ、加えて第3のキャパシタ305をノーマルモードノイズの伝搬を低減するXコンデンサとして機能させることができる。したがって、コモンモードチョークコイル単体に比べてコモンモードノイズ及びノーマルモードノイズに対するフィルタ特性を向上させることができる。
なお、本実施の形態7において、第3のキャパシタ305は入力側に配置されているが、第3のキャパシタ305の一方の外部接続用端子3051が第1の電圧線902に接続され、第3のキャパシタ305の他方の外部接続用端子3052が第2の電圧線1002に接続されてもよい。その場合、第3のキャパシタ305は出力側に配置される。
また、第3のキャパシタ305の一方の外部接続用端子3051が第2の電圧線1001に接続され、第3のキャパシタ305の他方の外部接続用端子3052が第1の電圧線901に接続されてもよい。
また、第1のインダクタ301の入力端子2011は第2の電圧線1001に接続されてもよく、第1のインダクタ301の出力端子2012は第2の電圧線1002に接続されてもよい。また、第2のインダクタ302の入力端子2021は第1の電圧線901に接続されてもよく、第2のインダクタ302の出力端子2022は第1の電圧線902に接続されてもよい。
本開示に係るノイズ抑制部品は、電源ラインを有するパワーエレクトロニクス機器等の電子機器全般に対して有用である。
101 磁性コア
102 第1の誘電体
103 第2の誘電体
104 第1の箔状導体
105 第2の箔状導体
106 第3の誘電体
107 第4の誘電体
108 第3の箔状導体
109 第4の箔状導体
110 第5の誘電体
111 第6の誘電体
112 第5の箔状導体
113 第6の箔状導体
114 第7の誘電体
115 第7の箔状導体
116 第8の箔状導体
201 第1の被覆導線
202 第2の被覆導線
301 第1のインダクタ
302 第2のインダクタ
303 第1のキャパシタ
304 第2のキャパシタ
305 第3のキャパシタ
501,502 正極線
601,602 負極線
701,702 電圧線
801,802,1010 中性線
901,902 第1の電圧線
1001,1002 第2の電圧線
1011 第1の磁性コア
1012 第2の磁性コア
1013 複合磁性コア
2011,2021 入力端子
2012,2022 出力端子
3031,3041,3051,3052 外部接続用端子

Claims (12)

  1. 磁性コアと、
    前記磁性コアの外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第1の誘電体と、
    前記磁性コアの前記第1の誘電体が接触または近接して設けられた外側面とは反対側の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第2の誘電体と、
    前記第1の誘電体の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第1の導体と、
    前記第2の誘電体の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第2の導体と、
    前記第1の導体の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第3の誘電体と、
    前記第2の導体の外側面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第4の誘電体と、
    前記磁性コア、前記第1及至前記第4の誘電体、前記第1及び前記第2の導体に対して一体的に巻回された第1の被覆導線と、
    前記磁性コア、前記第1及至前記第4の誘電体、前記第1及び前記第2の導体に対して一体的に巻回された第2の被覆導線と、
    を備えるノイズ抑制部品。
  2. 前記第1の導体と電気的に接続された第3の導体と、
    前記第2の導体と電気的に接続された第4の導体と、を更に備え、
    前記第3の導体及び前記第4の導体は接地される、
    請求項1記載のノイズ抑制部品。
  3. 前記磁性コア、前記第1及至前記第4の誘電体、前記第1及び前記第2の導体は、トロイダル形状である、
    請求項1又は2記載のノイズ抑制部品。
  4. 前記磁性コア、前記第1及至前記第4の誘電体、前記第1及び前記第2の導体は、スクエア形状である、
    請求項1又は2記載のノイズ抑制部品。
  5. 前記磁性コアは、第1の磁性コアと、前記第1の磁性コアに重ね合わされた第2の磁性コアとを含む、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のノイズ抑制部品。
  6. 前記第1の磁性コア及び前記第2の磁性コアは、それぞれ異なる材料によって形成されている、
    請求項5記載のノイズ抑制部品。
  7. 前記第1の磁性コアと前記第2の磁性コアとの間に設けられ、前記第1の磁性コアの少なくとも一部に接触または近接して設けられた第5の誘電体と、
    前記第1の磁性コアと前記第2の磁性コアとの間に設けられ、前記第2の磁性コアの少なくとも一部に接触または近接して設けられた第6の誘電体と、
    前記第5の誘電体の前記第1の磁性コアに接触または近接している面とは反対側の面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第5の導体と、
    前記第6の誘電体の前記第2の磁性コアに接触または近接している面とは反対側の面の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第6の導体と、
    前記第5の導体と前記第6の導体との間に設けられ、前記第5の導体及び前記第6の導体の少なくとも一部に接触または近接して設けられた第7の誘電体と、
    前記第5の導体と電気的に接続された第7の導体と、
    前記第6の導体と電気的に接続された第8の導体と、
    を更に備える、
    請求項5又は6記載のノイズ抑制部品。
  8. 前記第1及び第2の磁性コア、前記第1及至前記第7の誘電体、前記第1、前記第2、前記第5及び前記第6の導体は、トロイダル形状である、
    請求項7記載のノイズ抑制部品。
  9. 前記第1及び第2の磁性コア、前記第1及至前記第7の誘電体、前記第1、前記第2、前記第5及び前記第6の導体は、スクエア形状である、
    請求項7記載のノイズ抑制部品。
  10. 前記ノイズ抑制部品は、正極線及び負極線から成る直流電力伝送路上に配置され、
    前記第7の導体は前記正極線に電気的に接続され、
    前記第8の導体は前記負極線に電気的に接続される、
    請求項7〜9のいずれか1項に記載のノイズ抑制部品。
  11. 前記ノイズ抑制部品は、電圧線及び中性線から成る単相2線式の電力伝送路上に配置され、
    前記第7の導体は前記電圧線に電気的に接続され、
    前記第8の導体は前記中性線に電気的に接続される、
    請求項7〜9のいずれか1項に記載のノイズ抑制部品。
  12. 前記ノイズ抑制部品は、第1の電圧線、第2の電圧線及び中性線から成る単相3線式の電力伝送路上に配置され、
    前記第7の導体は前記第1の電圧線に電気的に接続され、
    前記第8の導体は前記第2の電圧線に電気的に接続される、
    請求項7〜9のいずれか1項に記載のノイズ抑制部品。
JP2015096467A 2015-05-11 2015-05-11 ノイズ抑制部品 Pending JP2016213344A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015096467A JP2016213344A (ja) 2015-05-11 2015-05-11 ノイズ抑制部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015096467A JP2016213344A (ja) 2015-05-11 2015-05-11 ノイズ抑制部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016213344A true JP2016213344A (ja) 2016-12-15

Family

ID=57552071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015096467A Pending JP2016213344A (ja) 2015-05-11 2015-05-11 ノイズ抑制部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016213344A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020128959A (ja) * 2019-02-12 2020-08-27 株式会社デンソー 超音波式距離検出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020128959A (ja) * 2019-02-12 2020-08-27 株式会社デンソー 超音波式距離検出装置
JP7238448B2 (ja) 2019-02-12 2023-03-14 株式会社デンソー 超音波式距離検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5617829B2 (ja) コモンモードチョークコイルおよび高周波部品
JP3814776B2 (ja) コモンモードチョークコイル
JP2010239135A (ja) フレキシブル多層帯材に基づく完全集積化電磁干渉(emi)フィルタ
KR20140116678A (ko) 박막형 공통모드필터 및 그 제조방법
JP2009182376A (ja) 積層型ローパスフィルタ
JP2020025046A (ja) コモンモードチョークコイル
JP2011004324A (ja) 積層複合フィルタ
JP6724866B2 (ja) コイル部品およびその周波数特性の変更方法
JP2006238310A (ja) Lc複合部品及びこれを用いたノイズ抑制回路
WO2016143149A1 (ja) ノイズフィルタ
JP3823322B2 (ja) 分布定数構造
JP6273498B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2009021325A (ja) 巻線型コモンモードチョークコイル
JP2016213344A (ja) ノイズ抑制部品
JP6210464B2 (ja) 電気回路
JP4987506B2 (ja) インダクタンス素子及びそれを用いたノイズフィルタ
JP6344540B2 (ja) 電力変換モジュール
JP2011086655A (ja) 積層インダクタおよび回路モジュール
JP2012099512A (ja) 複合電子部品
WO2017043611A1 (ja) パワーデバイス
JP3142060B2 (ja) ノイズフィルタ
JP2017017062A (ja) パルストランス
WO2016143207A1 (ja) ノイズフィルタ
JP2011243829A (ja) 積層型電子部品
JP5951163B1 (ja) ノイズフィルタ