JP2010193546A - アクチュエータ駆動回路 - Google Patents

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健次 渋谷
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Abstract

【課題】本発明は、アクチュエータ駆動回路に係り、電力変換回路とアクチュエータとの間を高価なシールド構成とすることなく、アクチュエータ側から外部へ向けて放射されるコモンモードノイズを抑制することにある。
【解決手段】三相駆動アクチュエータと、該三相駆動アクチュエータに電力供給を行う電力変換回路と、該三相駆動アクチュエータの各相と該電力変換回路とを繋ぐ駆動電線と、を備えるアクチュエータ駆動回路において、三相駆動アクチュエータの各相と駆動電線との接続部位よりも該三相駆動アクチュエータの各相側の部位にそれぞれ一端が接続され、かつ、他端が一つの中性点で互いに接続される第1のコンデンサと、中性点と電力変換回路の接地点とを繋ぐグランド電線と、を設ける。また、駆動電線とグランド電線とを束にして内部に含むシールド線を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータ駆動回路に係り、特に、三相駆動アクチュエータと、該三相駆動アクチュエータに電力供給を行う電力変換回路と、該三相駆動アクチュエータの各相と該電力変換回路とを繋ぐ駆動電線と、を備えるアクチュエータ駆動回路に関する。
従来、アクチュエータとしてのモータに流れるコモンモード電流を低減させるアクチュエータ駆動回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。この駆動回路には、電源から供給された電力を変換してアクチュエータへ供給する電力変換回路が内蔵されている。この電力変換回路は、入力側と出力側とにフィルタを有しており、このフィルタを用いてコモンモードノイズを低減する。
特開2008−67534号公報
しかしながら、上記した特許文献1記載のアクチュエータ駆動回路では、コモンモードノイズを低減するフィルタが電力変換回路内に設けられているが、アクチュエータ側には設けられていない。このため、電力変換回路側を流れるコモンモード電流によるコモンモードノイズは低減されても、アクチュエータの筐体側を流れるコモンモード電流が存在するので、アクチュエータの各相とグランド経路とからなるコモンモードループが形成されることによって電磁雑音が放射される事態が生じ得る。
尚、電力変換回路とアクチュエータとの間に両者を繋ぐ電線を含め完全に電磁遮蔽するシールド線とシールドコネクタとを設けることとすれば、コモンモード電流による電磁雑音の放射を抑制することはできるが、かかる構成では、電磁遮蔽性能を確保するためにシールドコネクタにバネ構造やメッキ処理などの特殊な処理を施すことが必要となり、高価なものとなってしまう。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、電力変換回路とアクチュエータとの間に高価なシールド構成を用いることなく、アクチュエータ側から外部へ向けて放射されるコモンモードノイズを抑制することが可能なアクチュエータ駆動回路を提供することを目的とする。
上記の目的は、三相駆動アクチュエータと、該三相駆動アクチュエータに電力供給を行う電力変換回路と、該三相駆動アクチュエータの各相と該電力変換回路とを繋ぐ駆動電線と、を備えるアクチュエータ駆動回路であって、各相ごとに対応して設けられ、三相駆動アクチュエータと前記駆動電線との接続部位よりも該三相駆動アクチュエータ側の部位に一端が接続され、かつ、他端同士が一つの中性点で互いに接続される第1のコンデンサと、前記中性点と前記電力変換回路の接地点とを繋ぐグランド電線と、を備えるアクチュエータ駆動回路により達成される。
この態様の発明において、三相駆動アクチュエータと駆動電線との接続部位よりも三相駆動アクチュエータ側の部位にはそれぞれ、第1のコンデンサの一端が接続されている。各相ごとの第1のコンデンサの他端は、一つの中性点で互いに接続されている。そして、この中性点は、グランド電線により電力変換回路の接地点と繋がれている。かかる構造においては、三相駆動アクチュエータの各相側から第1のコンデンサを介してグランド電線へ向けて逆相のコモンモード電流が流れるので、電力変換回路と三相駆動アクチュエータとの間を繋ぐ駆動電線とグランド電線との線間でコモンモード電流を相殺することができる。また、コモンモード電流が極小のループで電力変換回路へ戻されるので、アクチュエータ側から流れるコモンモード電流に起因する外部への電磁放射を抑制することができる。この場合、電磁放射を抑制するうえで、電力変換回路と三相駆動アクチュエータとの間に高価なシールド構成を用いることは不要である。
尚、上記したアクチュエータ駆動回路において、前記駆動電線と前記グランド電線とを束にして内部に含むシールド線を備えることとすれば、駆動電線とグランド電線とがシールド線の内部で束になるので、コモンモード電流に起因する電磁放射の抑制効果を上げることができる。
また、上記したアクチュエータ駆動回路において、一端が前記中性点に接続され、かつ、他端が接地された三相駆動アクチュエータの筐体に接続される第2のコンデンサを備えることとすれば、アクチュエータの筐体が接地されると共に、そのアクチュエータの筐体と中性点とが第2のコンデンサを介して高周波連結されるので、コモンモード電流に起因する電磁放射の抑制効果を上げることができる。
更に、上記したアクチュエータ駆動回路において、前記グランド電線は、断面において各相の駆動電線に囲まれるように或いは各相ごとに駆動電線と隣接するように前記中性点と前記電力変換回路の接地点との間で延びていることとすればよい。
本発明によれば、電力変換回路とアクチュエータとの間に高価なシールド構成を用いることなく、アクチュエータ側から外部へ向けて放射されるコモンモードノイズを抑制することができる。
本発明の第1実施例であるアクチュエータ駆動回路の構成図である。 本実施例のアクチュエータ駆動回路における駆動電線及びグランド電線の一例の断面図である。 本実施例のアクチュエータ駆動回路におけるノーマルモード電流とコモンモード電流の流れ方を表した図である。 本実施例のアクチュエータ駆動回路の電磁遮蔽効果を表した図である。 本発明の第2実施例であるアクチュエータ駆動回路の構成図である。 本実施例のアクチュエータ駆動回路におけるノーマルモード電流とコモンモード電流の流れ方を表した図である。
以下、図面を用いて、本発明に係るアクチュエータ駆動回路の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施例であるアクチュエータ駆動回路10の構成図を示す。図2は、本実施例のアクチュエータ駆動回路10における駆動電線及びグランド電線の一例の断面図を示す。図1に示す如く、本実施例のアクチュエータ駆動回路10は、三相駆動アクチュエータ12と、三相駆動アクチュエータ12を駆動制御する電子制御ユニット(以下、ECUと称す)14と、を備えている。
三相駆動アクチュエータ12は、例えば車両に搭載される、車両の動力発生に利用される或いは電動パワーステアリングに利用される電気モータであって、U相,V相,W相からなる三相モータである。三相駆動アクチュエータ12は、各相のコイルが中性点Oで互いに接続されており、Y結線されている。三相駆動アクチュエータ12は、導電性のある金属製などのモータ筐体16内に組み込まれており、このモータ筐体16は、車体にボルトなどにより固定されており、車体に接地されている。
ECU14は、導電性のある金属製などのECU筐体18内に組み込まれており、このECU筐体18は、車体にボルトなどにより固定されており、車体に接地されている。ECU14は、所定電圧の直流電圧が入力される外部入力端子14iと、車体の接地電圧が入力される外部接地端子14n1と、を有している。ECU14は、また、昇圧回路20と、電力変換回路22と、を有している。昇圧回路20には、外部入力端子14iからラインフィルタ24を介して入力直流電圧が供給される。昇圧回路20は、外部入力端子14iからラインフィルタ24を介して供給される入力直流電圧を所定電圧まで昇圧させる。
昇圧回路20と電力変換回路22とは、昇圧回路20の出力と電力変換回路22の入力とが接続されたものとなっている。電力変換回路22には、昇圧回路20で昇圧された直流電圧が供給されると共に、外部接地端子14n1から接地電圧が供給される。電力変換回路22は、昇圧回路20からの直流電圧と接地電圧との間に直列に接続される一対のスイッチング素子26,28を有している。かかる一対のスイッチング素子26,28は、それぞれIGBTなどの半導体素子からなり、三相に対応して3組設けられている。以下、各相のスイッチング素子26,28を、スイッチング素子26u,28u、スイッチング素子26v,28v、及びスイッチング素子26w,28wとする。
電力変換回路22は、一対のスイッチング素子26,28がスイッチング駆動されることにより、接地電圧を基準にして昇圧回路20からの直流電圧を三相の交流電圧に変換する。ECU14は、電力変換回路22の各相の出力が接続される出力端子14ou,14ov,14owを有している。電力変換回路22の各相の出力は、ECU14の外部出力端子14ou,14ov,14owに現われる。
三相駆動アクチュエータ12とECU14とは、各相ごとに駆動電線30により繋がれている。以下、U相の駆動電線30を駆動電線30uと、V相の駆動電線30を駆動電線30vと、W相の駆動電線30を駆動電線30wと、それぞれ称す。ECU14は、外部出力端子ou,14ov,14owから駆動電線30u,30v,30wを通じて三相駆動アクチュエータ12へ電力供給を行う。
駆動電線30u,30v,30wは、芯線の周りを静電シールドで覆われたシールド線であり、各駆動電線30u,30v,30wがそれぞれ一つの芯線となって一つのシールド線32で纏めて束になってシールドされたものとなっている。シールド線32は、導電性のある金属により構成されたシールド層を有している。シールド線32は、例えば芯線の周りを囲む絶縁部材の外周側で金属細線の編み線を編み込んで形成されており、芯線から外部へ放射される電磁波を遮断する機能を有している。シールド線32の外皮は、モータ筐体16及びECU筐体18に接続されており、車体に接地されている。
上記したアクチュエータ駆動回路10において、ECU14は、電力変換回路22のスイッチング素子26,28へ供給すべき入力(ゲート信号)を制御することにより、三相駆動アクチュエータ12のU相、V相、及びW相の各ステータコイルに対する通電を制御して、三相駆動アクチュエータ12の回転駆動を制御する。具体的には、ECU14は、スイッチング素子26,28をオン・オフして所定周波数の間にパルスを発生させ、そのパルス幅を変えることにより三相駆動アクチュエータ12の各相への出力電圧を変えて各相のステータコイルに対する通電を制御する。尚この際、各相のスイッチング素子26,28のオン・オフは、各相間で120°ずつタイミングをずらして行われる。かかる通電制御が行われると、三相駆動アクチュエータ12が適切に駆動されることとなる。
ところで、上記したアクチュエータ駆動回路10において、電力変換回路22は、スイッチング素子26,28をオン・オフするので、その出力は、完全なる正弦波交流ではない。このため、U相、V相、及びW相の各出力のベクトル和は零ベクトルにならず、コモンモードノイズが発生する。また、例えば後述の図3に示す如く、U相が駆動される際には、三相駆動アクチュエータ12の中性点OからV相及びW相の駆動電線30v,30wを経由してECU14の回路グランドに戻るノーマルモード電流が流れると共に、三相駆動アクチュエータ12の各相のステータコイルとモータ筐体16との間に静電結合が生ずる場合には、モータ筐体16から車体グランドを経由してECU14の回路グランドに戻るループでコモンモード電流が流れる。このため、上記したアクチュエータ駆動回路10の構造において、何ら対策を講じないと、各相の駆動電線30u,30v,30wから外部へ電界ノイズが放射されると共に、上記経路のコモンモードループが形成されることによってモータ筐体16から外部へコモンモードノイズが放射される事態が生じ得る。
尚、ECU14と三相駆動アクチュエータ12との間に両者を繋ぐ駆動電線30を含め完全に電磁遮蔽するシールド線とシールドコネクタ(ECU14とシールド線との接合部及びシールド線と三相駆動アクチュエータ12との接合部の双方に設けられる。)とを設けることとすれば、各相の駆動電線30u,30v,30wから外部へ電界ノイズが放射されるのが抑制されると共に、モータ筐体16から外部へコモンモードノイズが放射されるのは抑制される。しかし、かかるシールドコネクタを設ける構成では、そのシールドコネクタに電磁遮蔽性能の確保のために車体グランドとの接合面の接触抵抗を下げるべく、バネ構造や表面メッキ処理などの特殊な処理を施すことが必要となり、高価なものとなってします。
そこで、本実施例のアクチュエータ駆動回路10においては、ECU14と三相駆動アクチュエータ12との間にシールドコネクタなどの高価なシールド構成を用いることなく、三相駆動アクチュエータ12側から発せられるコモンモードノイズを抑制することとしている。
本実施例において、アクチュエータ駆動回路10は、各相ごとに対応して設けられるコンデンサ40u,40v,40wを備えている。コンデンサ40u,40v,40wは、モータ筐体16内に配置されている。コンデンサ40u,40v,40wは、その一端が三相駆動アクチュエータ12の各コイルと駆動電線30u,30v,30wとの接続部位よりもコイル側の部位に接続され、かつ、その他端同士がモータ筐体16内の一つの中性点Nrで接続されたものとなっている。
中性点Nrは、グランド電線42を通じてECU14の外部接地端子14n2に接続されている。この外部接地端子14n2は、他の外部接地端子14n1と接続されており、車体に接地されている。グランド電線42は、芯線の周りを静電シールドで覆われたシールド線であり、駆動電線30u,30v,30wと一体化されてシールド線32で纏めて束になってシールドされたものとなっている。
グランド電線42は、その断面において、図2(A)に示す如く、各相の駆動電線30u,30v,30wに囲まれるようにすなわち各相の駆動電線30u,30v,30wの中心を結ぶ正三角形の重心に中心が位置するように、ECU14と中性点Nrとの間で延びている。或いは、グランド電線42は、各相ごとに対応して3つ設けられており、その断面において、図2(B)に示す如く、各相ごとに駆動電線30u,30v,30wと隣接して配置されるようにECU14と中性点Nrとの間で延びている。
尚、駆動電線30u,30v,30wとグランド電線42とが纏めて束になったシールド線32の周波数特性は、駆動電線30u,30v,30w及びグランド電線42の電線長に相当するインダクタンス成分とコンデンサ40u,40v,40wとの共振に応じたものになる。各コンデンサ40u,40v,40wの容量Cu,Cv,Cwは、そのシールド線32の周波数特性が希望のものになるように設定される。
図3は、本実施例のアクチュエータ駆動回路10におけるノーマルモード電流とコモンモード電流の流れ方を表した図を示す。尚、図3において、ノーマルモード電流の経路を実線矢印で、コモンモード電流の経路を破線矢印で、それぞれ示す。また、図4は、本実施例のアクチュエータ駆動回路10の電磁遮蔽効果を表した図を示す。尚、図4(A)は本実施例のグランド電線42を用いない構成での周波数別のコモンモードノイズレベルを、また、図4(B)は本実施例のグランド電線42を用いる構成での周波数別のコモンモードノイズレベルを、それぞれ示す。尚、図4(A)及び(B)には共に、ECU14と三相駆動アクチュエータ12との間のシールドをシールドコネクタを用いない簡易シールドとした場合と、シールドコネクタを用いるフルシールドとした場合と、を示す。
上記したアクチュエータ駆動回路10においては、各相の駆動時(図3にはU相駆動時を示す。)に、その駆動相のコイル→中性点O→他の相のコイル→他の相の駆動電線30の経路でノーマルモード電流が流れると共に、その駆動相のコイル→中性点O→他の相のコイル→他の相のコイルに対応したコンデンサ40→中性点Nr→グランド電線42の経路でコモンモード電流が流れる。
かかる構造において、コモンモード電流の流れる経路は、三相駆動アクチュエータ12の各相からコンデンサ40を介してグランド電線42へ向けたものとなる。このため、駆動電線30を流れるコモンモード電流とグランド電線42を流れるコモンモード電流とが互いに逆相となるので、ECU14の電力変換回路22と三相駆動アクチュエータ12との間を繋ぐ駆動電線30及びグランド電線42の線間で放射される電磁波成分を相殺することができる。また、コモンモード電流がECU14の電力変換回路22から駆動電線30を介して三相駆動アクチュエータ12に流れてその後にECU14の回路グランドに戻るまでのループが、三相駆動アクチュエータ12からモータ筐体16との静電結合で車体グランドを経由してECU14の回路グランドに戻るループに比べて小さくなり極小となるので、モータ筐体16から流れるコモンモード電流に起因する外部へのコモンモードノイズの放射を抑制することができる(図4参照)。
この場合、外部へのコモンモードノイズの放射を抑制するのに、ECU14と三相駆動アクチュエータ12とを繋ぐ電線を高価なシールドコネクタを有するシールド線とすることは不要であり、低級なシールド線とすれば十分である。従って、本実施例のアクチュエータ駆動回路10によれば、ECU14の電力変換回路22と三相駆動アクチュエータ12との間に高価なシールド構成を用いることなく安価な構成で、三相駆動アクチュエータ12側や駆動電線30から外部へ向けて放射されるコモンモードノイズを抑制することが可能となっている。
尚、本実施例において、ECU14と三相駆動アクチュエータ12とを繋ぐ駆動回路30及びグランド電線42は、一体化されてシールド線32の内部で纏めて束になっているので、駆動電線30及びグランド電線42の線間での電磁波成分の相殺が行われ易くなっている。このため、ECU14と三相駆動アクチュエータ12とを繋ぐ電線30,42からのコモンモード電流に起因した電磁放射の抑制効果を上げることが可能となっている。
また、本実施例のアクチュエータ駆動回路10においては、駆動回路30及びグランド電線42を束にしたシールド線32の外皮が、モータ筐体16及びECU筐体18に接続されて車体に接地されている。この場合、シールド線32の外皮は、コモンモード電流が三相駆動アクチュエータ12の各コイルからコンデンサ40及びグランド電線42を介してECU14の回路グランドへ戻るのを誘導するので、三相駆動アクチュエータ12側や駆動電線30から外部へ向けて放射されるコモンモードノイズが抑制され易くなっている。
更に、本実施例のアクチュエータ駆動回路10においては、三相駆動アクチュエータ12を収納するモータ筐体16が車体に接地されている。このため、モータ筐体16から車体グランド側へ流れるコモンモード電流の低減を図り、モータ筐体16から外部へのコモンモードノイズの抑制効果を上げることが可能となっている。
尚、上記の第1実施例においては、コンデンサ40u,40v,40wが特許請求の範囲に記載した「第1のコンデンサ」に、中性点Nrが特許請求の範囲に記載した「中性点」に、それぞれ相当している。
図5は、本発明の第2実施例であるアクチュエータ駆動回路100の構成図を示す。尚、図5においては、上記図1に示す構成部分と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。
すなわち、本実施例のアクチュエータ駆動回路100は、三相駆動アクチュエータ12と、ECU14と、を備えている。三相駆動アクチュエータ12とECU14とは、各相ごとに駆動電線102により繋がれている。以下、U相の駆動電線102を駆動電線102uと、V相の駆動電線102を駆動電線102vと、W相の駆動電線102を駆動電線102wと、それぞれ称す。ECU14は、外部出力端子ou,14ov,14owから駆動電線102u,102v,102wを通じて三相駆動アクチュエータ12へ電力供給を行う。駆動電線102u,102v,102wはそれぞれ、シールドで覆われることなくかつ互いに纏まって束になることなく、導体と絶縁体とからなっている。
また、アクチュエータ駆動回路100は、各相ごとに対応して設けられるコンデンサ40u,40v,40wを備えていると共に、別のコンデンサ104を備えている。コンデンサ104は、コンデンサ40u,40v,40wの他端同士が接続された中性点Nrと、三相駆動アクチュエータ12を収納するモータ筐体16との間に設けられており、一端が中性点Nrに接続されかつ他端がモータ筐体16に接続されたものとなっている。
中性点Nrは、グランド電線106を通じてECU14の外部接地端子14n2に接続されている。グランド電線106は、駆動電線102u,102v,102wと一体化されることなく、導体と絶縁体とからなっている。
駆動電線102u,102v,102wとグランド電線106との線間距離は、駆動電線102u,102v,102wと中性点Nrとの容量結合が促進されるように、駆動電線102u,102v,102wと車体グランドとの間隔Dよりも小さく設定されている。各コンデンサ40u,40v,40w及びコンデンサ104の容量Cu,Cv,Cw,Ccは、駆動電線102u,102v,102wと車体グランドとの間の浮遊容量よりも低いインピーダンスに設定されている。
図6は、本実施例のアクチュエータ駆動回路100におけるノーマルモード電流とコモンモード電流の流れ方を表した図を示す。尚、図6において、ノーマルモード電流の経路を実線矢印で、コモンモード電流の経路を破線矢印で、それぞれ示す。
上記したアクチュエータ駆動回路10においても、各相の駆動時(図6にはU相駆動時を示す。)に、その駆動相のコイル→中性点O→他の相のコイル→他の相の駆動電線102の経路でノーマルモード電流が流れると共に、その駆動相のコイル→中性点O→他の相のコイル→他の相のコイルに対応したコンデンサ40→中性点Nr→グランド電線106の経路でコモンモード電流が流れる。
かかる構造において、コモンモード電流の流れる経路は、三相駆動アクチュエータ12の各相からコンデンサ40を介してグランド電線106へ向けたものとなる。このため、駆動電線102を流れるコモンモード電流とグランド電線106を流れるコモンモード電流とが互いに逆相となるので、ECU14の電力変換回路22と三相駆動アクチュエータ12との間を繋ぐ駆動電線102及びグランド電線106の線間で放射される電磁波成分を相殺することができる。また、コモンモード電流がECU14の電力変換回路22から駆動電線102を介して三相駆動アクチュエータ12に流れてその後にECU14の回路グランドに戻るまでのループが、三相駆動アクチュエータ12からモータ筐体16との静電結合で車体グランドを経由してECU14の回路グランドに戻るループに比べて小さくなり極小となるので、モータ筐体16から流れるコモンモード電流に起因する外部へのコモンモードノイズの放射を抑制することができる。
尚、本実施例において、中性点Nrとモータ筐体16との間には、コンデンサ104が設けられている。かかる構造においては、三相駆動アクチュエータ12の各相のステータコイルとモータ筐体16との間に静電結合が生ずることによってモータ筐体16にコモンモード電流が流れても、そのコモンモード電流の一部がコンデンサ104を介して中性点Nrへ流れて更にグランド電線106を介してECU14の回路グランドに戻る。このため、モータ筐体16から車体グランドへ流れるコモンモード電流が少なくなるので、モータ筐体16から車体グランドへ流れるコモンモード電流に起因する外部へのコモンモードノイズの放射を抑制することが可能である。
この場合、外部へのコモンモードノイズの放射を抑制するのに、ECU14と三相駆動アクチュエータ12とを繋ぐ電線を高価なシールドコネクタやシールド線を含めたシールド線とすることは不要である。従って、本実施例のアクチュエータ駆動回路100においても、ECU14の電力変換回路22と三相駆動アクチュエータ12との間に高価なシールド構成を用いることなく安価な構成で、三相駆動アクチュエータ12側や駆動電線102から外部へ向けて放射されるコモンモードノイズを抑制することが可能となっている。
また、本実施例において、上記の如く、駆動電線102u,102v,102wとグランド電線106との線間距離は、駆動電線102u,102v,102wと中性点Nrとの容量結合が促進されるように、駆動電線102u,102v,102wと車体グランドとの間隔Dよりも小さく設定されており、また、各コンデンサ40u,40v,40w及びコンデンサ104の容量Cu,Cv,Cw,Ccは、駆動電線102u,102v,102wと車体グランドとの間の浮遊容量よりも低いインピーダンスに設定されている。このため、駆動電線102u,102v,102wと中性点Nrとの容量結合が促進されるので、駆動電線102及びグランド電線106の線間での電磁波成分の相殺が行われ易くなり、電線102,106からのコモンモード電流に起因した電磁放射の抑制効果を上げることが可能である。
また、本実施例のアクチュエータ駆動回路100においては、駆動される相の駆動電線102(図6においてはU相の駆動電線102u)に流れる電流に対して、非駆動の相の駆動電線102(図6においてはV相及びW相の駆動電線102v,102W)に流れる電流とグランド電線106に流れる電流との総和が逆相になるので、すべての駆動電線102とグランド電線106とから放射される電磁波成分は相殺される。このため、ECU14と三相駆動アクチュエータ12とを繋ぐ電線102,106からの電磁放射の抑制を実現することが可能である。
尚、上記の第2実施例においては、コンデンサ40u,40v,40wが特許請求の範囲に記載した「第1のコンデンサ」に、コンデンサ104が特許請求の範囲に記載した「第2のコンデンサ」に、それぞれ相当している。
10 アクチュエータ駆動回路
12 三相駆動アクチュエータ
14 電子制御ユニット(ECU)
16 モータ筐体
18 ECU筐体
22 電力変換回路
30 駆動電線
32 シールド線
40 コンデンサ
42 グランド電線
Nr 中性点

Claims (4)

  1. 三相駆動アクチュエータと、該三相駆動アクチュエータに電力供給を行う電力変換回路と、該三相駆動アクチュエータと該電力変換回路とを繋ぐ駆動電線と、を備えるアクチュエータ駆動回路であって、
    各相ごとに対応して設けられ、三相駆動アクチュエータと前記駆動電線との接続部位よりも該三相駆動アクチュエータ側の部位に一端が接続され、かつ、他端同士が一つの中性点で互いに接続される第1のコンデンサと、
    前記中性点と前記電力変換回路の接地点とを繋ぐグランド電線と、
    を備えることを特徴とするアクチュエータ駆動回路。
  2. 前記駆動電線と前記グランド電線とを束にして内部に含むシールド線を備えることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ駆動回路。
  3. 一端が前記中性点に接続され、かつ、他端が接地された三相駆動アクチュエータの筐体に接続される第2のコンデンサを備えることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ駆動回路。
  4. 前記グランド電線は、断面において各相の駆動電線に囲まれるように或いは各相ごとに駆動電線と隣接するように前記中性点と前記電力変換回路の接地点との間で延びていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載のアクチュエータ駆動回路。
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JPWO2016194050A1 (ja) * 2015-05-29 2018-03-22 日産自動車株式会社 電力変換装置

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