JP2011228824A - コモンモードフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 超高速差動信号を通過させ、コモンモードノイズを通過させ難くする差動遅延線型コモンモードフィルタを得る。
【解決手段】 差動線路1、3中に直列配置したインダクタLo1〜Lo3を含む受動直列素子と、インダクタLo1〜Lo3を橋絡する橋絡容量Ca1〜Ca3と、差動線路1、3間に並列配置された2個の直列キャパシタCoを含む受動並列素子とから全域通過型差動遅延線を形成する。キャパシタCoの接続点T1〜T3とグランド間にコモンモードノイズ減衰用インダクタLc1〜Lc3を挿入し、1区間の差動遅延線型コモンモードフィルタCMF1〜CMF3を形成する。複数の差動遅延線型コモンモードフィルタCMF1〜CMF3を従属接続し、各区間のコモンモードノイズ減衰用インダクタ値および橋絡容量値を異ならせる。
【選択図】 図3

Description

本発明はコモンモードフィルタに係り、特に、超高速差動線路を伝搬する望ましい超高速差動信号を通過させる一方、望ましくないコモンモードノイズを遮断し、電磁障害も引き起こし難いコモンモードフィルタの改良に関する。
電子機器においてノイズは有害な存在であることから、ノイズを除去するための多くの提案がなされている。
特に、最近の高速シリアル伝送では、伝送速度がGHz帯と速くなり、波長が短くなることから、その波長が回路パターン長の整数倍と一致する確率が高まり、回路パターンがアンテナとなって信号が空間に放射される電磁放射ノイズが問題となっている。
もっとも、高速シリアル伝送では、ほとんどの場合、差動線路を用いるため、電磁界は差動線路間で結合して外部へは放射し難い。
しかしながら、差動線路のわずかな非対称性や、ICでのわずかな位相ずれ等に起因して生じるコモンモードノイズは、差動線路間を同相信号で伝播し、差動線路間の結合がないため外部へ放射し易く、電磁放射ノイズとなり易い。
そのため、差動線路を用いた高速シリアル伝送の分野では、コモンモードノイズ対策が必須のものとなっており、コモンモードノイズの除去手段としてコモンモード・チョークコイルが使用されることが多い。
この種の公知例として、特開2004−266634号公報(特許文献1)のように、ノーマルモード信号の周波数帯域の下限を2MHzとした構成や、特開2000−58343号公報(特許文献2)のように、差動信号伝送用のコモンモード・チョークコイルをトロイダルコアに巻線する構成がある。
ところで、理想的なコモンモード・チョークコイルは、図9の等価回路に示すように、磁性体磁芯に巻かれ結合係数が「1」に近い1対のコイルと、入出力間の線間容量を低く抑えたコイル間容量とによって伝送線路を形成し、特性インピーダンスを管理する構成である。
このコモンモード・チョークコイルでは、コモンモードノイズに対して、伝送線路上に挿入される等価なインダクタンスが大きい値となり、図10の符号Scc21に示す特性のように、コモンモードノイズの通過阻止が可能である。
他方、コモンモード・チョークコイルは、差動信号(ノーマルモード信号)に対して、インダクタンスが零に近く、しかもライン間容量と組み合わせて低損失伝送線路を形成するため、図10の符号Sdd21に示す特性のように、少ない損失で通過する。
このような理想的なコモンモード・チョークコイルは、現状では製品化されていないので、図10は通過帯域を15GHzに設定し、本発明の効果と比較するために図示したものである。
特開2004−266634号公報 特開2000−58343号公報
今後、伝送速度が5〜10ギガビット/秒と高速化することは必至であり、その場合のクロック周波数は2.5〜5GHzとなるため、コモンモード・チョークコイルでの波形劣化を防ぐには、少なくともその3倍の高調波である7.5〜15GHzまでの差動信号を振幅劣化なく、かつ群遅延特性を平坦に通過させる必要があり、しかも同じ帯域のコモンモードノイズを遮断させねばならない。
しかし、上述した図9の構成では、扱う周波数が5GHzを超えると磁性体の透磁率の低下により、差動信号回路に直列に等価的なインダクタンスが挿入されることが避けられなくなる。それに分布容量が加わり、差動信号の振幅特性の劣化と、それに伴う群遅延特性の直線性劣化が避けられない。
具体的にシミュレーションしてみると、そのやり方にもよるが、図10においてインダクタ間の結合係数が0.98から0.97に下がるだけで、差動信号に対する通過帯域は半分に激減する。
従って、5GHzを超える周波数範囲でも磁性体に巻かれたコイル間の結合係数を1に近い値に維持しなければならないコモンモード・チョークコイルは、その性能向上への限界がある。
さらに、コモンモード・チョークコイルは、コモンモードノイズに対し、大きなインダクタンスすなわち高い直列インピーダンスで遮断するため、コモンモードノイズから見ると、入力端子部の内部は終端開放に近くなり、入力端子に印加されたコモンモードノイズが、入力端子部で終端開放線路と同様の応答を示す。
そのため、入力端子部においては、印加されたコモンモードノイズと、これが開放終端的に反射した、反射コモンモードノイズとが重畳され、入力端子部でのコモンモードノイズのピーク電圧が上昇する。
入力端子部は、実装を容易にするためむき出しで、シールドすることが困難なため、ここから電磁放射され易く、電磁障害を引き起こす要因となり得るから、入力端子部でのコモンモードノイズのピーク電圧上昇は好ましくない。
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、コモンモードノイズの通過を阻止するとともに反射コモンモードノイズの発生を抑えたコモンモードフィルタの提供を目的とする。
そのような課題を解決するために本発明の請求項1に係るコモンモードフィルタは、差動線路中に直列的に配置されたインダクタを含む受動直列素子および差動線路間に並列的に配置されたキャパシタを含む受動並列素子からなる梯子型の差動4端子回路を有し、2個のそれらインダクタが相互に正結合状態で直列接続され、2個のインダクタの接続箇所にキャパシタの1端が接続され、直列接続されたインダクタの両端間に橋絡容量が接続された橋絡T型の全域通過型差動遅延線であって、それらキャパシタが当該キャパシタと等価にして値の等しい2個の直列接続されたキャパシタからなる全域通過型差動遅延線と、直列接続されたキャパシタどうしの接続点とグランド電位との間に接続されたコモンモードノイズ減衰用インダクタと、を具備して1区間分の差動遅延線型コモンモードフィルタが形成されている。
しかも、上記差動遅延線型コモンモードフィルタを複数縦続接続して複数区間を構成するとともに、それらコモンモードノイズ減衰用インダクタおよび橋絡容量を複数区間で異なる値とすることを特徴としている。
本発明の請求項2に係るコモンモードフィルタは、上記コモンモードノイズ減衰用インダクタに直列又は並列に抵抗を接続した構成である。
本発明の請求項3に係るコモンモードフィルタは、上記橋絡容量に直列又は並列に抵抗を接続した構成である。
本発明の請求項4に係るコモンモードフィルタは、個々の上記全域通過型差動遅延線における直列接続されたキャパシタどうしの接続点間に抵抗を接続した構成である。
このような本発明の請求項1に係るコモンモードフィルタ用インダクタでは、橋絡T型の全域通過型差動遅延線と、直列接続されたキャパシタどうしの接続点とグランド電位との間に接続されたコモンモードノイズ減衰用インダクタとを具備した1区間分の差動遅延線型コモンモードフィルタを複数縦続接続して複数区間を構成し、それらコモンモードノイズ減衰用インダクタおよび橋絡容量を複数区間で異なる値に設定したから、複数の減衰極が効果的に分散され、コモンモードノイズの通過を阻止することが容易である。
本発明の請求項2に係るコモンモードフィルタは、上記コモンモードノイズ減衰用インダクタに直列又は並列に抵抗を接続したから、ダンピング効果によって回路素子のばらつきを目立たなくし、更に、抵抗によってコモンモードノイズを熱として消費するので、コモンモードノイズの反射を低く抑えることが可能である。
本発明の請求項3に係るコモンモードフィルタは、上記橋絡容量に直列又は並列に抵抗を接続したから、減衰極を鈍らせて平均化し、そのバラツキを目立たなくさせることが可能である。
本発明の請求項4に係るコモンモードフィルタは、個々の上記全域通過型差動遅延線における直列接続されたキャパシタどうしの接続点間に抵抗を接続したから、少ない抵抗数で減衰極を効果的にダンピングすることが可能で、回路素子のばらつきを目立たなくし、更に、それらの抵抗によってコモンモードノイズを熱として消費するので、コモンモードノイズの通過を阻止するとともに反射コモンモードノイズの発生を抑えることが可能である。
本発明に係るコモンモードフィルタの基本構成を説明するための回路図である。 図1に示すコモンモードフィルタ通過特性図である。 本発明のコモンモードフィルタに係る第1の実施例を説明する回路図である。 図3の回路図のコモンモードフィルタに係る特性図である。 本発明のコモンモードフィルタに係る第2の実施例を説明する回路図である。 図5に示すコモンモードフィルタの特性図である。 本発明のコモンモードフィルタに係る第3の実施例を説明する回路図である。 図7に示すコモンモードフィルタの特性図である。 従来のコモンモード・チョークコイルの等価回路である。 図9に示す従来のコモンモード・チョークコイルの特性図である。
以下、本発明に係るコモンモードフィルタの実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明に係るコモンモードフィルタを説明する前に、本発明の基本となる1区間分のコモンモードフィルタを図1を参照して説明する。
図1において、差動入力端子1A、1Bと差動出力端子2A、2B間の差動線路1、3には受動直列素子が直列的に接続され、それら差動線路1、3間に受動並列素子が並列的に接続され、梯子型の差動4端子回路が形成されている。
すなわち、差動入出力端子1A、2A間の差動線路1および差動入出力端子1B、2B間の差動線路3において、受動直列素子として2個のインダクタLo/2が互いに正結合するよう各々直列接続され、それら2個のインダクタLo/2の接続箇所には受動並列素子としての直列接続された2個のキャパシタCoの1端が接続されている。
直列接続された2個のインダクタLo/2の両端間には橋絡容量Caが接続され、上述した梯子型の差動4端子回路が橋絡T型の全域通過型差動遅延線DLを形成している。
差動線路1、3に接続された受動並列素子として直列接続された2個のキャパシタCoの他端どうしは、これが互いに接続されて接続点Tとなっている。
接続点Tとグランド電位との間にはコモンモードノイズ減衰用のインダクタLcが接続されて、1区間の差動遅延線型コモンモードフィルタCMFが構成されている。
なお、図1中の差動入力端子1A、1B側の符号+vd、−vdはインピーダンスZoの差動電源であり、差動出力端子2A、2B側の符号Zoは終端インピーダンスであり、符号vcはコモンモードノイズ源である。
図2は図1に示す差動遅延線型コモンモードフィルタCMFの特性例を示しており、同図中の符号Sdd21は差動信号の通過特性、符号Scc21はコモンモードノイズ通過特性である。
図2の特性は、1区間の遅延時間を32ps、差動インピーダンスを100Ωとするとともに、インダクタLo/2間の結合係数kは全域通過型で最適と言われている0.43とし、橋絡容量Caもその結合係数kに対して理論的に最適な0.064pFとした場合である。
そのような条件では、図示は省略するが良好な群遅延特性が得られ、整合条件も最適となるため、図2の符号Sdd21で示すように、差動信号が20GHzまで減衰がなく、グラフの上枠に一致した特性が得られる。
図2の符号Scc21から分かるように、図1に示す差動遅延線型コモンモードフィルタCMFでは、コモンモードノイズ通過特性に2個の減衰極Fc、Fuが存在する。
そして、コモンモードノイズ減衰用インダクタLcの値を1.37nHに設定すると低い方の減衰極Fcが4GHzになり、高い方の減衰極Fuは14.5GHzとなる。
これら2つの減衰極Fc、Fuを数式から求めると、次のようになる。
Figure 2011228824
Figure 2011228824
符号ωc、ωuは、次のように角周波数ωの複2次方程式の根を求めることで得られる。
Figure 2011228824
Figure 2011228824
上述した図2の特性では、コモンモードノイズ減衰用インダクタLcの値が0.453nH(これらの数字の有効桁数はもっと多いが四捨五入してある)の場合には平方根の中の値が零となり、減衰極Fc、Fuが一致して9.8GHzとなる。すなわち、減衰極が1個となる。
さらに、コモンモードノイズ減衰用インダクタLcの値を0.453nHよりも小さくすると、減衰極は存在しなくなる。
もっとも、図2の符号Scc21で示すコモンモードノイズ通過特性では凹みが存在し、コモンモードノイズ減衰用インダクタLcの値を小さくしていくと、凹みの周波数が高くなるとともに凹みの深さが浅くなる。なお、係数a、bに関する図1の構成における回路定数との関係式の表示は省略する。
ここで、図1の構成において、結合係数kの場合の相互誘導をmとすると、mは次ように求められる。
Figure 2011228824
この場合、コモンモードノイズだけに関して考察すれば、図1のT型回路の並列素子としては負の値の相互誘導m、2倍の値のコモンモードノイズ減衰用インダクタLcおよびキャパシタCoの直列共振回路が構成され、その直列回路だけの共振周波数を減衰極Foとすると、減衰極Foは次のように求められる。
Figure 2011228824
ここで、減衰極Fo、Fcの関係に着目すると、減衰極Fcの増加に伴って減衰極Foも増加するが、減衰極Foは減衰極Fcより常に小さく、かつ、減衰極Fcが5GHz以下の範囲では、極めて接近した値である。
しかし、5GHzを過ぎると次第に差が生じ、7GHzを過ぎると急速に乖離し、減衰極Fc、Fuが一致する周波数9.8GHzでの減衰極Foは7.72GHzである。
一方、減衰極Fc、Fuの関係は減衰極Fcが増加すると減衰極Fuは逆に減少し、減衰極Fcが4GHz以下の範囲では減衰極Fcの変化に対する減衰極Fuの変化は比較的に小さい。
そして、減衰極Fcが5GHzを超えて増加すると減衰極Fuも減少の割合が大きくなり、前述の9.8GHzで双方の減衰極Fc、Fuが一致する。
図1の1区間構成の差動遅延線型コモンモードフィルタCMFでは、一般的に、コモンモードノイズに対する通過特性Scc21の性能が十分とは言えない場合があり、複数区間構成とすることが必要となる。
しかし、複数区間構成とする場合、少ない区間数で必要とされるコモンモードノイズ通過特性Scc21を実現するためには、コモンモードノイズ減衰用インダクタLcによる低域の減衰極Fcの配置が最適になるように分配しなければならない。
その場合、高域の減衰極Fuも複数存在することになるが、それら複数の減衰極Fuは、上述した遅延時間32ps、結合係数0.43として得られた橋絡容量Ca=0.064pFの条件の場合でも上述した「数4」によって一義的に決定され、かつ互いに接近した値となっており、自由には配置を変えることが困難である。
ところで、これまでコモンモードフィルタでなく一般的な複数区間の遅延線を構成する場合、複数区間の遅延線素子は全て同じ素子を用いていたし、それが最も経済的であり、何の支障もなかった。
さらに、コモンモードノイズ減衰用インダクタLcによる減衰極Fcを求める場合も、上述した「数6」による減衰極FoをFcとして求めても、殆ど一致しているので何の差し支えもなかったし、計算も容易であった。
このような状況の下、本発明者は、図1の差動遅延線型コモンモードフィルタCMFで複数区間構成のコモンモードフィルタとする場合、低域のコモンモードノイズ減衰用インダクタLcの値を区間毎に変えることにより複数の減衰極Fcを効果的に配置するとともに、高域でも複数の減衰極Fuを自由に配置できれば、高性能のコモンモードフィルタが得られる点に着目し、本発明を完成させた。
以下、本発明に係るコモンモードフィルタの第1の実施例を説明する。
図3は本発明の第1の実施例を説明する回路図であり、図4はその特性図である。
図3に示す本発明のコモンモードフィルタは、上述した図1の差動遅延線型コモンモードフィルタCMFを3個縦続接続して複数区間構成としたものである。
しかも、個々の差動遅延線型コモンモードフィルタをCMF1〜CMF3とし、個々の差動遅延線型コモンモードフィルタCMF1〜CMF3におけるインダクタをLo1/2、Lo2/2、Lo3/2、橋絡容量をCa1、Ca2、Ca3、キャパシタCoどうしの接続点をT1、T2、T3、接続点T1〜T3とグランド電位との間に接続されたコモンモードノイズ減衰用のインダクタをLc1、Lc2、Lc3としている。差動電源およびコモンモードノイズ源の図示は省略した。
図3のコモンモードフィルタに係る以下の説明では、図2の具体例と同じ1区間の遅延時間を32psとし、3区間合計の遅延時間が96psとなる場合を説明する。
図3のコモンモードフィルタにおいて、差動入力端子1A、1B側の区間から順に、コモンモードノイズ減衰用インダクタLc1は減衰極Fc1が3.5GHzに、コモンモードノイズ減衰用インダクタLc2は減衰極Fc2が2.8GHzに、コモンモードノイズ減衰用インダクタLc3は減衰極Fc3が2.5GHzとなるように、それらの値を互いに異ならせている。
結合係数も3個で各々異なった値に設定されており、橋絡容量Ca1〜Ca3も、その結合係数に合わせるため3種類の異なった値に設定されている。
すなわち、入力側の差動遅延線型コモンモードフィルタCMF1〜CMF3から順に、結合係数k1が0.3で橋絡容量Ca1が0.086pFに、結合係数k2が0.43で橋絡容量Ca2が0.064pFに、結合係数k3が0.57で橋絡容量Ca3が0.044pFに設定されている。
さらに、直列素子としてのインダクタLo1/2〜Lo3/2も、1区間の遅延時間をそれぞれ32psに設定すると、結合係数の変化に従って異なった値となり、入力側から順にインダクタLo1/2が0.615nHに、インダクタLo2/2が0.56nHに、インダクタLo3/2が0.51nHに設定されている。
このように設定された本発明のコモンモードフィルタでは、図4に示すコモンモードノイズに対する通過特性がScc21(2)の特性となり、高域において減衰極Fu1が12.74GHzに、減衰極Fu2が15.15GHzに、減衰極Fu3が18.42GHzとなって分散され、高域部のコモンモードノイズの通過特性が20GHzまで十分に抑圧されている。
図4のScc21(1)の特性は、本発明によらない場合を比較のために表示したもので、図3において結合係数k1〜k3を0.43に、橋絡容量Ca1〜Ca3を0.064pFに、インダクタLo1/2〜Lo3/2を0.56nHに揃えた場合である。
すなわち、コモンモードノイズ減衰用インダクタLc1〜Lc3を除いて複数区間全てを、図1および図2で例示した場合と同じ回路定数にしてある。
この構成では、コモンモードノイズの通過特性Scc21(1)において15GHz付近の減衰は大きいが、16GHz付近で0dBにまで達する跳ね返りがあり、高域部の特性が大幅に劣化している。
このように、本発明のコモンモードフィルタに係る第1の実施例において、高域部の減衰極Fu1〜Fu3が分散された特性が得られている。この分散特性が得られる理由は、従来の構成と比較して、コモンモードノイズ減衰用インダクタLc1〜Lc3および橋絡容量Ca1〜Ca3を異なる値に設定した結果であり、これは上述した「数4」により得られる値である。
従来の考え方によれば、図1に示した橋絡T型の全域通過型遅延線の場合、結合係数kが0.43の場合では良好な群遅延特性が得られるが、結合係数kが0.3や0.57の場合は結合係数kが0.43の場合と比較すると劣る群遅延特性となる。
しかし、図3のように複数区間の組合構成では、結合係数k1〜k3のうちの2個が0.3および0.57となる場合、群遅延特性の劣化の方向が互いに逆方向であり、両者は互いに特性を補正しあい、結果として3区間全体の群遅延特性が、従来のScc21(1)での回路定数と本発明のScc21(2)での回路定数とで殆ど同じ群遅延特性となる。
もっとも、図3の構成において、高域の減衰極Fu1〜Fu3を分散配置するために橋絡容量Ca1〜Ca3を変えるととともに、結合係数k1〜k3も変えた理由は、整合条件を理論的な最適値とするためである。
しかし、若干の整合条件の劣化を許容するのであれば、結合係数k1〜k3は全て同じ0.43とし、インダクタLo1/2〜Lo3/2も全て同じ0.56nHとし、橋絡容量Ca1〜Ca3だけを変えても図4のScc21(2)と殆ど一致するコモンモードノイズ通過特性が得られる。
この場合の群遅延特性の表示は省略するが、結合係数k1〜k3を変化させて整合させた場合と比較して10GHz以上でプラスマイナス3〜5%程度変動する波状特性となり、差動信号に対する通過特性Sdd21も高域で波状特性となり、20GHzで−0.8dB程度の変動となる。
一般の遅延線の場合、製品化されているのは殆どが誘導m型の回路構成であり、かつ必ず複数区間構成である。
誘導m型を複数区間構成にすると、群遅延特性および振幅通過特性は遮断周波数付近で大幅な波状特性となり、その誘導m型の波状特性と比較をすると、本発明の前述の波状特性はかなり小さい値である。
すなわち、本発明の第1の実施例を実用化する場合、理論的な最適条件にしなくても十分に良好な特性が得られるし、インダクタLo1/2〜Lo3/2の設計が容易になる。
次に、本発明のコモンモードフィルタに係る第2の実施例を図5を参照して説明する。
図5は本発明のコモンモードフィルタに係る第2の実施例を示す回路図であり、図6はコモンモードノイズに対する通過特性図である。
図5に示す構成は、上述した図3との関係で、個々の差動遅延線型コモンモードフィルタCMF1〜CMF3において、橋絡容量Ca1、Ca2、Ca3に各々抵抗Ra1、Ra2、Ra3を直列接続した回路を橋絡するとともに、コモンモードノイズ減衰用インダクタLc1、Lc2、Lc3に各々抵抗Rc1、Rc2、Rc3を直列接続した構成であり、他の回路構成は図3と同様である。
この図5に示す構成では、1区間の遅延時間は32psで、3区間合計は96psである。結合係数kは3区間すべて0.43であり、インダクタLo/2も3区間すべて0.56nHであるが、橋絡容量Ca1は0.086pFに、橋絡容量Ca2は0.064pFに、橋絡容量Ca3は0.044pFに設定し、異なる値になっている。
コモンモードノイズ減衰用インダクタLc1〜Lc3に関しても、図3の第1の実施例と同じ減衰極となるように、減衰極Fc1が3.5GHzに、減衰極Fc2が2.8GHzに、減衰極Fc3が2.5GHzになるよう異なる値になっている。なお、抵抗Rc1〜Rc3、Ra1〜Ra3は全て10Ωに設定されている。
これらの設定による特性が図6であり、符号Sdd21は差動信号の通過特性であり、符号Scc21はコモンモードノイズの通過特性である。
なお、参考までに述べれば、図5の抵抗Rc1〜Rc3、Ra1〜Ra3を除去した場合のコモンモードノイズの通過特性は図4のScc21(2)と殆ど一致する。
すなわち、図5のように抵抗Rc1〜Rc3、Ra1〜Ra3を接続することにより、コモンモードノイズの通過特性は図4のScc21(2)から図6のScc21に変化する。
この変化は、図4の減衰極Fc1〜Fc3、Fu1〜Fu3が抵抗による損失のためダンピングされて特性が鈍ったものである。この特性の鈍りの中、図6中の低域の符号Rcと表示してある鈍りは主に抵抗Rc1〜Rc3によるものであり、高域の符号Raと表示してある鈍りは主に抵抗Ra1〜Ra3によるものである。
さらに、図6の符号Sdd21は図5のコモンモードフィルタの差動信号に対する通過特性である。
図3の場合の差動信号に対する通過特性は、整合条件の良い全域通過型遅延線の特性となり、広域まで殆ど減衰がなく、例えば図4で表示したとしても特性グラフの枠の上部に一致してしまう。
しかし、図5の構成において、差動信号に対して減衰が生じる理由は2つあり、その第1は、高域の減衰極Fu1〜Fu3が分散するように橋絡容量Ca1〜Ca3を変化させたのに対し、結合係数kは対応させずに一定にしたために生じる高域での波状特性によるものである。
その第2は、抵抗Ra1〜Ra3によって高域で差動信号にも減衰が生じたためである。
その結果、7GHzで−0.1dB、10GHzで−0.5dB、15GHzで−1dB、20GHzでは−2.3dBの減衰となる緩い波状特性となっている。
次に図5のコモンモードフィルタにおける利点を述べると、次の2点がある。
第1の利点は、図6のように減衰極が鈍って減衰部の特性が平均化され、そのバラツキが目立たなくなる点である。
一般に、コモンモードフィルタを実用化する場合、製品の小型化のためLTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)等の印刷、積層技術によるチップ部品化が要求され易い。
その場合、印刷導体の幅や厚み、積層誘電体の厚み、積層誘電体の誘電率等のバラツキは必ず発生する。特に、本発明のコモンモードフィルタの場合、コモンモードノイズの通過特性は、縦続接続する差動遅延線型コモンモードフィルタ数の2倍の減衰極を設定して、理論的には効果的な特性を実現することが可能である。
しかし、それらのバラツキにより、減衰極の配置がずれてしまうと減衰極が多い分だけ特性に及ぼす影響があり、減衰極の位置がずれると減衰部の山の高さが不揃いになってしまうが、図6のように減衰極を鈍らせると、バラツキが目立たなくなる。
第2の利点は、コモンモードノイズの反射を抑える点である。
従来、コモンモードフィルタではコモンモードノイズを通過させない場合、全てコモンモードフィルタの入力端で反射させていた。
しかし、図5のように抵抗Rc1〜Rc3、Ra1〜Ra3で損失とさせると、その分はコモンモードフィルタの内部で熱となって吸収されてしまい、出力側への通過信号が入力側への反射もし難くなる。
そして、図6の符号Sdd21に示すような差動信号の緩い減衰は実用上殆ど問題とならないし、図6の符号Scc21の場合は共振電流での消費エネルギーとなるので遥かに大きい。
図5ではコモンモードノイズ減衰用インダクタLc1〜Lc3と橋絡容量Ca1〜Ca3に対し、すべての抵抗を直列接続してある。
しかし、これらを全て接続する必要はなく、例えば、コモンモードノイズ減衰用インダクタLc1〜Lc3だけに抵抗Rc1〜Rc3を接続してもよいし、橋絡容量Ca1〜Ca3にだけ抵抗Ra1〜Ra3を接続してもよい。
要は、ダンピングしたい減衰極に関する位置に抵抗を接続すればよい。更に、これら抵抗は直列に接続する代わりに並列に接続しても、同様に本発明の目的達成が可能である。
なお、図5において、インダクタLo/2および結合係数kを、図3と同様に区間毎に、インダクタLo1/2〜Lo3/2および結合係数k1〜k3とし、さらに橋絡容量Ca1〜Ca3と結合係数k1〜k3を理論的な最適値にした場合でも有効なことは当然である。
さらに、本発明のコモンモードフィルタに係る第3の実施例を図7および図8を参照して説明する。
図7は本発明のコモンモードフィルタに係る第3の実施例を説明する回路図であり、図8はその特性図である。
図7に示す構成は、上述した図3との関係で、隣合う差動遅延線型コモンモードフィルタCMF1とCMF2において、キャパシタCoどうしの接続点であるT1とT2の間を抵抗R12で接続し、隣合う差動遅延線型コモンモードフィルタCMF2とCMF3において、キャパシタCoどうしの接続点であるT2とT3の間を抵抗R23で接続した構成であり、他の回路構成は図3と同様である。
この図7に示す構成においては、インダクタLo/2と結合係数k、コモンモードノイズ減衰用インダクタLc1〜Lc3、キャパシタCo、橋絡容量Ca1〜Ca3は、図3の構成と同じである。
図3の構成では、ダンピングする減衰極を選択することができたが、図7の構成ではダンピングする減衰極を選択することができず、2箇所の抵抗R12、R23をそれぞれ50Ωとして、図8の符号Scc21のように全ての減衰極をダンピングする。しかし、少ない抵抗で効果的にダンピングができる点に特徴がある。
図8中の符号Sdd21は差動信号の通過特性であるが、図6の場合よりも減衰が少なく、10GHzで−0.1dBの減衰が始り、12.3GHzで一度谷となって−0.34dBになるが16GHzでは殆ど0dBに戻り、20GHzで−0.85dBとなる。
図7のコモンモードフィルタにおける利点は、図3の構成よりもコモンモードノイズがコモンモードフィルタ内部で消費される電力が多く、その分コモンモードノイズが出力側へ出ないだけでなく、入力側への反射も少なくなり、コモンモードフィルタとして望ましい特性が得られている。
図7においても、図3と同様に、区間毎にインダクタLo1/2〜Lo3/2および結合係数k1〜k3とし、橋絡容量Ca1〜Ca3と結合係数k1〜k3を理論的な最適値にした場合でも有効なことは当然である。
1 差動線路(正相側)
1A、1B 差動入力端子
2A、2B 差動出力端子
3 差動線路(負相側)
CMF、CMF1、CMF2、CMF3 差動遅延線型コモンモードフィルタ
Co、Ca、Ca1、Ca2、Ca3 キャパシタ
k、k1、k2、k3 結合係数
Lo/2、Lo1/2、Lo2/2、Lo3/2 インダクタ
Lc、Lc1、Lc2、Lc3 コモンモードノイズ減衰用インダクタ
Rc1、Rc2、Rc3、Ra1、Ra2、Ra3、R12、R23 コモンモードノイズ吸収用抵抗
T、T1、T2、T3 接続点
+vd、−vd 差動電源
vc コモンモードノイズ源

Claims (4)

  1. 差動線路中に直列的に配置されたインダクタを含む受動直列素子および前記差動線路間に並列的に配置されたキャパシタを含む受動並列素子からなる梯子型の差動4端子回路を有し、2個の前記インダクタが相互に正結合状態で直列接続され、2個の前記インダクタの接続箇所に前記キャパシタの1端が接続され、直列接続された前記インダクタの両端間に橋絡容量が接続された橋絡T型の全域通過型差動遅延線であって、前記キャパシタが当該キャパシタと等価にして値の等しい2個の直列接続されたキャパシタからなる全域通過型差動遅延線と、
    直列接続された前記キャパシタどうしの接続点とグランド電位との間に接続されたコモンモードノイズ減衰用インダクタと、
    を具備して1区間分の差動遅延線型コモンモードフィルタが形成され、
    前記差動遅延線型コモンモードフィルタを複数縦続接続して複数区間を構成するとともに、前記コモンモードノイズ減衰用インダクタおよび前記橋絡容量を複数区間で異なる値とすることを特徴とするコモンモードフィルタ。
  2. 前記コモンモードノイズ減衰用インダクタに直列又は並列に抵抗が接続されてなる請求項1記載のコモンモードフィルタ。
  3. 前記橋絡容量に直列又は並列に抵抗が接続されてなる請求項1又は2記載のコモンモードフィルタ。
  4. 個々の前記全域通過型差動遅延線における直列接続された前記キャパシタどうしの前記接続点間に抵抗が接続されてなる請求項1〜3いずれか1項記載のコモンモードフィルタ。
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