JPH0380708A - 誘導電圧軽減用フィルタ - Google Patents
誘導電圧軽減用フィルタInfo
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- JPH0380708A JPH0380708A JP21777289A JP21777289A JPH0380708A JP H0380708 A JPH0380708 A JP H0380708A JP 21777289 A JP21777289 A JP 21777289A JP 21777289 A JP21777289 A JP 21777289A JP H0380708 A JPH0380708 A JP H0380708A
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- 238000004891 communication Methods 0.000 claims abstract description 54
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 11
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 3
- 230000001939 inductive effect Effects 0.000 abstract description 3
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 11
- 230000000116 mitigating effect Effects 0.000 description 8
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- Filters And Equalizers (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Noise Elimination (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、通信線に対する電力線や電気鉄道等からの低
周波の誘導妨害を軽減するための誘導電圧軽減用フィル
タに関するものである。
周波の誘導妨害を軽減するための誘導電圧軽減用フィル
タに関するものである。
[従来の技術]
従来より、通信線に対する電力線や電気鉄道等からの低
周波の誘導妨害に対しては、通信線を構成する2つの導
体にコモンモードチョークコイルを挿入して対策を実施
していた。
周波の誘導妨害に対しては、通信線を構成する2つの導
体にコモンモードチョークコイルを挿入して対策を実施
していた。
第7図は、通信線への低周波誘導妨害に対する従来例の
対策物品についての説明図であって、lは2つの導体L
+、Ltで構成される通信線、4は通信線1に接続され
ている端末機器、5は通信線lを収容している交換機、
5aは交換機5のリレー回路、6は従来の低周波誘導軽
減用フィルタ(コモンモードチョークコイル)、7は低
周波の誘導妨害による誘導電流、8は通信線lを伝送す
る信号電流である。従来の低周波誘導軽減用フィルタ(
コモンモードチョークコイル)6は、誘導電流7に対し
ては高インピーダンスとなるため、その成分を抑圧し、
通信線1を伝送する信号電流8に対しては低インピーダ
ンスであるため、伝送信号には影響がないような構造に
なっている。
対策物品についての説明図であって、lは2つの導体L
+、Ltで構成される通信線、4は通信線1に接続され
ている端末機器、5は通信線lを収容している交換機、
5aは交換機5のリレー回路、6は従来の低周波誘導軽
減用フィルタ(コモンモードチョークコイル)、7は低
周波の誘導妨害による誘導電流、8は通信線lを伝送す
る信号電流である。従来の低周波誘導軽減用フィルタ(
コモンモードチョークコイル)6は、誘導電流7に対し
ては高インピーダンスとなるため、その成分を抑圧し、
通信線1を伝送する信号電流8に対しては低インピーダ
ンスであるため、伝送信号には影響がないような構造に
なっている。
次に、上記構成の従来例の動作を簡単に説明する。低周
波誘導妨害による誘導電圧は、従来の低層波誘導軽減用
フィルタ(コモンモードチョークコイル)6と交換機5
のリレー回路5aのインピーダンスにより分圧され、交
換機5のリレーに加わる誘導電圧は減少し、リレー回路
5aの対大地インピーダンス不平衡により生ずる線間電
圧、すなわち雑音電圧を減少することができるようにな
っている。
波誘導妨害による誘導電圧は、従来の低層波誘導軽減用
フィルタ(コモンモードチョークコイル)6と交換機5
のリレー回路5aのインピーダンスにより分圧され、交
換機5のリレーに加わる誘導電圧は減少し、リレー回路
5aの対大地インピーダンス不平衡により生ずる線間電
圧、すなわち雑音電圧を減少することができるようにな
っている。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の技術における通信線への低周
波誘導妨害対策では、低周波誘導軽減用フィルタ(コモ
ンモードチョークコイル)6のインピーダンス絶対値が
2πfL (f :周波数、L:コイルのインダクタン
ス)で示されるため、低周波はどインダクタンスが低く
なり電力線や電気鉄道等からの低周波誘導妨害の主な周
波数成分(300Hz程度以下)では、軽減効果が低下
する欠点があった。
波誘導妨害対策では、低周波誘導軽減用フィルタ(コモ
ンモードチョークコイル)6のインピーダンス絶対値が
2πfL (f :周波数、L:コイルのインダクタン
ス)で示されるため、低周波はどインダクタンスが低く
なり電力線や電気鉄道等からの低周波誘導妨害の主な周
波数成分(300Hz程度以下)では、軽減効果が低下
する欠点があった。
本発明は、上記欠点を解消するために創案されたもので
、低周波の誘導妨害を効率的に軽減し、かつ通信線を伝
送している信号には影響を与えない誘導電圧軽減用フィ
ルタを提供することを目的とする。
、低周波の誘導妨害を効率的に軽減し、かつ通信線を伝
送している信号には影響を与えない誘導電圧軽減用フィ
ルタを提供することを目的とする。
し課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するための本発明の誘導電圧軽減用フ
ィルタの構成は、 通信を行うための!対の通信線間にキャパシタンスを介
して中点タップ付コイルを接続し、前記中点タップ付コ
イルの中点タップを接地することを特徴とする。
ィルタの構成は、 通信を行うための!対の通信線間にキャパシタンスを介
して中点タップ付コイルを接続し、前記中点タップ付コ
イルの中点タップを接地することを特徴とする。
[作用コ
本発明は、通信線に伝送している伝送信号に対しては、
キャパシタンスによって中点タップ付コイルへの直流電
流の流入を阻止するとともに、その中点タップ付コイル
が高インピーダンスとなることを利用して影響を与えな
いようにする一方、低周波の誘導妨害による誘導電圧を
、中点タップ付コイルの中点タップを接地することによ
り、通信線と、低周波において低インピーダンスとなる
中点タップ付コイルとで分圧し、端末機器側に対大地電
圧が生じないようにして、誘導妨害を効率良く軽減する
。
キャパシタンスによって中点タップ付コイルへの直流電
流の流入を阻止するとともに、その中点タップ付コイル
が高インピーダンスとなることを利用して影響を与えな
いようにする一方、低周波の誘導妨害による誘導電圧を
、中点タップ付コイルの中点タップを接地することによ
り、通信線と、低周波において低インピーダンスとなる
中点タップ付コイルとで分圧し、端末機器側に対大地電
圧が生じないようにして、誘導妨害を効率良く軽減する
。
[実施例コ
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。
。
第1図は本発明の第1の実施例を示す構成図である。1
は2つの導体L1.Ltで構成される通信線、2は直流
電流流入防止用のキャパシタンス、3は通信線lを伝送
している伝送信号に対しては高インピーダンスとなり誘
導電流に対しては低インピーダンスとなる中点タップ付
コイル、4は通信線lに接続されている端末機器、5は
通信線1を収容している交換機、9は端末機器4の誘導
電流に対する対大地インピーダンスである。中点タップ
付コイル3は、通信線lの導体L1のA点と導体り、の
8点の間にそれぞれキャパシタンス2゜2を介して接続
挿入し、その中点タップCを接地する。この中点タップ
付コイル3は、例えば損失の大きなコアに巻いて作製す
るのが、キャパシタンス2とコイルの共振によるインピ
ーダンスの低下を防止するうえで好適である。このキャ
パシタンス2と中点タップ付コイル3とは、本実施例に
おける誘導電圧軽減用フィルタtoを構成している。
は2つの導体L1.Ltで構成される通信線、2は直流
電流流入防止用のキャパシタンス、3は通信線lを伝送
している伝送信号に対しては高インピーダンスとなり誘
導電流に対しては低インピーダンスとなる中点タップ付
コイル、4は通信線lに接続されている端末機器、5は
通信線1を収容している交換機、9は端末機器4の誘導
電流に対する対大地インピーダンスである。中点タップ
付コイル3は、通信線lの導体L1のA点と導体り、の
8点の間にそれぞれキャパシタンス2゜2を介して接続
挿入し、その中点タップCを接地する。この中点タップ
付コイル3は、例えば損失の大きなコアに巻いて作製す
るのが、キャパシタンス2とコイルの共振によるインピ
ーダンスの低下を防止するうえで好適である。このキャ
パシタンス2と中点タップ付コイル3とは、本実施例に
おける誘導電圧軽減用フィルタtoを構成している。
以上のように構成した実施例の動作および作用を述べる
。
。
第1図において、通信線1と中点タップ付コイル3の間
のキャパシタンス2は交換機5がら給電される直流電流
が中点タップ付コイル3に流入するのを防止する。一方
、損失の大きなコアに巻いた中点タップ付コイル3は、
キャパシタンス2とコイルの共振によるインピーダンス
の低下を防止する。ここで、通信線lを介して端末機器
4と交換機5間で通信の伝送を行なっている状態におい
て、通信線lを構成する2つの導体り、、Ltに、外部
要因による低周波の誘導が誘起した場合について説明す
る。誘導電圧軽減用フィルタ10の対大地インピーダン
スは、数Ω〜100Ω程度であり、端末機器4の誘導電
流に対する対大地インピーダンス9は、通常、数lOO
Ω程度である。まず、フィルタ10を挿入していない時
の誘導電圧は、通信線lのインピーダンス(通常600
Ω程度)と端末機器4の対大地インピーダンス9により
分圧される。端末機器4の対大地インピーダンス9が通
信線lのインピーダンスに比べ非常に大きいため、誘導
電圧のほとんどが端末機器4の対大地電圧として現れる
。
のキャパシタンス2は交換機5がら給電される直流電流
が中点タップ付コイル3に流入するのを防止する。一方
、損失の大きなコアに巻いた中点タップ付コイル3は、
キャパシタンス2とコイルの共振によるインピーダンス
の低下を防止する。ここで、通信線lを介して端末機器
4と交換機5間で通信の伝送を行なっている状態におい
て、通信線lを構成する2つの導体り、、Ltに、外部
要因による低周波の誘導が誘起した場合について説明す
る。誘導電圧軽減用フィルタ10の対大地インピーダン
スは、数Ω〜100Ω程度であり、端末機器4の誘導電
流に対する対大地インピーダンス9は、通常、数lOO
Ω程度である。まず、フィルタ10を挿入していない時
の誘導電圧は、通信線lのインピーダンス(通常600
Ω程度)と端末機器4の対大地インピーダンス9により
分圧される。端末機器4の対大地インピーダンス9が通
信線lのインピーダンスに比べ非常に大きいため、誘導
電圧のほとんどが端末機器4の対大地電圧として現れる
。
次に、本発明の誘導電圧軽減用フィルタ10を挿入した
場合、フィルタlOの誘導電流に対する対大地インピー
ダンスが通信線lのインピーダンスに比べ小さいため、
誘導電圧のほとんどが通信線lで電圧降下を起こし、端
末機器4の対大地電圧としては、はとんど現れない。こ
のため、対大地電圧が原因で端末機器4の不平衡により
生しる線間電圧、すなわち雑音電圧を軽減することがで
きる。
場合、フィルタlOの誘導電流に対する対大地インピー
ダンスが通信線lのインピーダンスに比べ小さいため、
誘導電圧のほとんどが通信線lで電圧降下を起こし、端
末機器4の対大地電圧としては、はとんど現れない。こ
のため、対大地電圧が原因で端末機器4の不平衡により
生しる線間電圧、すなわち雑音電圧を軽減することがで
きる。
なお、端末機器4と交換機5間で伝送されている伝送信
号に対する本実施例の誘導電圧軽減用フィルタ10の通
信線路間のインピーダンスは、通信線lの2つの導体り
、、L、のインピーダンス(通常600Ω程度)及び端
末機器4のインピーダンス(通常600Ω程度)に比べ
、高インピーダンス(数にΩ〜数10にΩ)であるため
、通信に対する影響はない。
号に対する本実施例の誘導電圧軽減用フィルタ10の通
信線路間のインピーダンスは、通信線lの2つの導体り
、、L、のインピーダンス(通常600Ω程度)及び端
末機器4のインピーダンス(通常600Ω程度)に比べ
、高インピーダンス(数にΩ〜数10にΩ)であるため
、通信に対する影響はない。
第2図は、第1図の第1の実施例で例えばキャパシタン
ス2の静電容量を20μF1中点タップ付コイル3のイ
ンダクタンスを3H,そのコアの損失を4にΩ(100
Hzにおけるインピーダンス実部)とした場合の、誘導
電流に対する対大地インピーダンスを測定した結果を示
す図である。
ス2の静電容量を20μF1中点タップ付コイル3のイ
ンダクタンスを3H,そのコアの損失を4にΩ(100
Hzにおけるインピーダンス実部)とした場合の、誘導
電流に対する対大地インピーダンスを測定した結果を示
す図である。
ここで、対大地インピーダンスを測定するため、A、B
間を短絡してCとの間で測定しである。図から明らかな
ように、このインピーダンスは、敗10Hz〜敗100
kHzで数Ω〜100Ω程度以下と低インピーダンスで
ある。従って、端末機器4の対大地電圧は、通信線lの
インピーダンス(a常600Ω程度)とA、B間を短絡
してCとの間で測定したインピーダンス(数10Hz〜
数100kHzで数Ω〜100Ω程度)により分圧され
て、数分のI〜数10分のlに軽減され、端末機器4の
不平衡により生じる線間電圧、すなわち雑音電圧を軽減
することができる。
間を短絡してCとの間で測定しである。図から明らかな
ように、このインピーダンスは、敗10Hz〜敗100
kHzで数Ω〜100Ω程度以下と低インピーダンスで
ある。従って、端末機器4の対大地電圧は、通信線lの
インピーダンス(a常600Ω程度)とA、B間を短絡
してCとの間で測定したインピーダンス(数10Hz〜
数100kHzで数Ω〜100Ω程度)により分圧され
て、数分のI〜数10分のlに軽減され、端末機器4の
不平衡により生じる線間電圧、すなわち雑音電圧を軽減
することができる。
第3図は、第2図の特性をもつ誘導電圧軽減用フィルタ
lOにおいて、端末機器4と交換機5間で伝送されてい
る通信に対するインピーダンスを測定するため、A−C
−B間で測定したインピーダンスを示す図である。図か
ら明らかなように、このインピーダンスは、通信線lに
伝送されている周波数帯域(Jli!常、数10Hz〜
数10kHz以下)で非常に大きな値(数にΩ〜数10
にΩ)となるため、通信線1に伝送されている伝送信号
に影響を与えない。
lOにおいて、端末機器4と交換機5間で伝送されてい
る通信に対するインピーダンスを測定するため、A−C
−B間で測定したインピーダンスを示す図である。図か
ら明らかなように、このインピーダンスは、通信線lに
伝送されている周波数帯域(Jli!常、数10Hz〜
数10kHz以下)で非常に大きな値(数にΩ〜数10
にΩ)となるため、通信線1に伝送されている伝送信号
に影響を与えない。
第4図(a)、(b)および第5図(a)、(b)。
(c)は、例えば直流電気鉄道からの誘導妨害に対する
上記第1の実施例の効果の検証例を説明する図である。
上記第1の実施例の効果の検証例を説明する図である。
第4図において(a、)は通信線に何ら対策を施さない
場合の測定回路の説明図であり、(b)は(a)で測定
した誘導電圧の波形図である。(a)において、1は2
つの導体L1.Ltで構成される通信線、4は通信線l
に接続されている端末機器、5は通信線lを収容してい
る交換機、11は端末機器4の対大地電圧を測定するた
めの電圧計またはディジタルオシロスコープである。(
b)における実線(1)で示される波形は、電圧計(デ
ィジタルオシロスコープ)11で測定した誘導電圧即ち
端末機器4の対大地電圧の波形であり、(a)のような
無対策では、50Hzとその第6n次高調波である30
0Hz、600Hz、900Hzの周波数成分を含み、
25Vp−p(ピークツウピーク)の値を示している。
場合の測定回路の説明図であり、(b)は(a)で測定
した誘導電圧の波形図である。(a)において、1は2
つの導体L1.Ltで構成される通信線、4は通信線l
に接続されている端末機器、5は通信線lを収容してい
る交換機、11は端末機器4の対大地電圧を測定するた
めの電圧計またはディジタルオシロスコープである。(
b)における実線(1)で示される波形は、電圧計(デ
ィジタルオシロスコープ)11で測定した誘導電圧即ち
端末機器4の対大地電圧の波形であり、(a)のような
無対策では、50Hzとその第6n次高調波である30
0Hz、600Hz、900Hzの周波数成分を含み、
25Vp−p(ピークツウピーク)の値を示している。
これに対し、第5図(a)、(b)、(c)は、従来の
低周波の誘導妨害に対する軽減対策物品6と、第1の実
施例の誘導電圧軽減用フィルタ10について誘導電圧の
軽減効果を比較する図であり、(a)は従来の場合の測
定回路の説明図、(b)は本実施例の場合の測定回路の
説明図であって、(c)はそれぞれで測定した誘導電圧
の波形図である。(a)、(b)において、第4図(a
)と同一の部材には同一の符号を付してあり、(a)で
は従来の低周波誘導妨害に対する軽減対策物品(コモン
モードチョークコイル)6を通信線lに挿入して対策し
、(b)では第1図で説明した第1の実施例の誘導電圧
軽減用フィルタlOを通信線1の間に接続挿入し、中点
タップ付コイル3の中点タップを接地して対策しである
。(c)において、破線(2)で示される波形は、(a
)における電圧計(ディジタルオシロスコープ)11で
測定した誘導電圧即ち端末機器4の対大地電圧の波形を
示し、実線(3)で示される波形は、(b)における電
圧計(ディジタルオシロスコープ)IIで測定した誘導
電圧即ち端末機器4の対大地電圧の波形を示している。
低周波の誘導妨害に対する軽減対策物品6と、第1の実
施例の誘導電圧軽減用フィルタ10について誘導電圧の
軽減効果を比較する図であり、(a)は従来の場合の測
定回路の説明図、(b)は本実施例の場合の測定回路の
説明図であって、(c)はそれぞれで測定した誘導電圧
の波形図である。(a)、(b)において、第4図(a
)と同一の部材には同一の符号を付してあり、(a)で
は従来の低周波誘導妨害に対する軽減対策物品(コモン
モードチョークコイル)6を通信線lに挿入して対策し
、(b)では第1図で説明した第1の実施例の誘導電圧
軽減用フィルタlOを通信線1の間に接続挿入し、中点
タップ付コイル3の中点タップを接地して対策しである
。(c)において、破線(2)で示される波形は、(a
)における電圧計(ディジタルオシロスコープ)11で
測定した誘導電圧即ち端末機器4の対大地電圧の波形を
示し、実線(3)で示される波形は、(b)における電
圧計(ディジタルオシロスコープ)IIで測定した誘導
電圧即ち端末機器4の対大地電圧の波形を示している。
図から明らかなように、(2)の波形においては、通信
線lに何ら対策を施さなかった第4図(b)の場合の誘
導電圧の波形(1)に比べ、3001(z。
線lに何ら対策を施さなかった第4図(b)の場合の誘
導電圧の波形(1)に比べ、3001(z。
600Hz、900Hzの周波数については軽減の傾向
が見られるが、周波数が低いほど軽減の率が悪く、50
Hzについては殆ど軽減の傾向が見られなくなって、1
4Vp−pの値を示している。
が見られるが、周波数が低いほど軽減の率が悪く、50
Hzについては殆ど軽減の傾向が見られなくなって、1
4Vp−pの値を示している。
方、(3)の波形は、第1の実施例の対策において、例
えば、キャパシタンス2の静電容量を20μF、中点タ
ップ付コイル3のインダクタンスを3H。
えば、キャパシタンス2の静電容量を20μF、中点タ
ップ付コイル3のインダクタンスを3H。
コア損失を4にΩ(loOHzにおけるインピーダンス
実部)とした場合の、誘導電流に対する対大地インピー
ダンスを測定した場合に電圧計(ディジタルオシロスコ
ープ)11で測定した誘導電圧(端末機器4の対大地電
圧)の波形である。この波形は、50Hzの周波数を主
成分としているが、その値は0.5Vp−pと軽減効果
が大きいことが分かる。
実部)とした場合の、誘導電流に対する対大地インピー
ダンスを測定した場合に電圧計(ディジタルオシロスコ
ープ)11で測定した誘導電圧(端末機器4の対大地電
圧)の波形である。この波形は、50Hzの周波数を主
成分としているが、その値は0.5Vp−pと軽減効果
が大きいことが分かる。
以上の検証例から、本実施例の誘導電圧軽減用フィルタ
lOが、従来の低周波誘導妨害に対する軽減対策物品6
では軽減効果の劣っていた電力線や電気鉄道等からの低
周波誘導(300Hz程度以下)に対しても、軽減効果
の大きいことが分かる。
lOが、従来の低周波誘導妨害に対する軽減対策物品6
では軽減効果の劣っていた電力線や電気鉄道等からの低
周波誘導(300Hz程度以下)に対しても、軽減効果
の大きいことが分かる。
第6図は本発明の第2の実施例を示ず構成図である。本
実施例は、第1図の第1の実施例において、誘導電圧軽
減用フィルタIOと誘導妨害源側の通信線lを構成する
2つの導体り、、L、との間にコモンモードチョークコ
イル12を挿入して誘導電圧軽減用フィルタ10’ と
したものである。
実施例は、第1図の第1の実施例において、誘導電圧軽
減用フィルタIOと誘導妨害源側の通信線lを構成する
2つの導体り、、L、との間にコモンモードチョークコ
イル12を挿入して誘導電圧軽減用フィルタ10’ と
したものである。
従って、第7図において、上記以外は第1図と同様に構
成され、第1図と同一の部材には同一の符号を付しであ
る。なお、本実施例の中点タップ付コイル3も損失の大
きなコアを用いて作製したものを使用することができる
。
成され、第1図と同一の部材には同一の符号を付しであ
る。なお、本実施例の中点タップ付コイル3も損失の大
きなコアを用いて作製したものを使用することができる
。
このように構成した第2の実施例において、誘導妨害に
よる誘導電圧は、通信線lのインピーダンス(通常は6
00Ω程度)と誘導電圧軽減用フィルタ10′の誘導電
流に対する対大地インピーダンスにより分圧される。本
実施例では、このフィルタ10’ と誘導妨害源側の通
信線lを構成する2つの導体り、Ltとの間にコモンモ
ードチョークコイル12を挿入しているため、誘導電流
に対する通信線i側のインピーダンスが増加し、誘導電
圧を第1の実施例よりさらに軽減することができる。
よる誘導電圧は、通信線lのインピーダンス(通常は6
00Ω程度)と誘導電圧軽減用フィルタ10′の誘導電
流に対する対大地インピーダンスにより分圧される。本
実施例では、このフィルタ10’ と誘導妨害源側の通
信線lを構成する2つの導体り、Ltとの間にコモンモ
ードチョークコイル12を挿入しているため、誘導電流
に対する通信線i側のインピーダンスが増加し、誘導電
圧を第1の実施例よりさらに軽減することができる。
なお、第1および第2の実施例のいずれにおいても、損
失の大きなコアに巻いた中点タップ付コイルの代わりに
、コイル抵抗の大きな中点タップ付コイル用いても同様
の特性が得られる。このように、本発明はその主旨に沿
って種々に応用され、種々の実施態様を取り得るもので
ある。
失の大きなコアに巻いた中点タップ付コイルの代わりに
、コイル抵抗の大きな中点タップ付コイル用いても同様
の特性が得られる。このように、本発明はその主旨に沿
って種々に応用され、種々の実施態様を取り得るもので
ある。
[発明の効果]
以上の説明で明らかなように、本発明の誘導電圧軽減用
フィルタによれば、従来の低周波の誘導妨害に対する軽
減対策物品では、軽減対策の困難であった電力線や電気
鉄道等からの300Hz程度以下の低周波の誘導妨害を
効率的に軽減することができ、より良いサービスを提供
することが可能である。
フィルタによれば、従来の低周波の誘導妨害に対する軽
減対策物品では、軽減対策の困難であった電力線や電気
鉄道等からの300Hz程度以下の低周波の誘導妨害を
効率的に軽減することができ、より良いサービスを提供
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す構成図、第2図は
第1の実施例の誘導電流に対する対大地インピーダンス
の測定例を示す図、第3図は第1の実施例の通信に対す
るインピーダンスの測定例を示す図、第4図(a)、(
b)および第5図(a)。 (b)、(c)は第1の実施例の効果の検証例を説明す
る図、第6図は本発明の第2の実施例を示す構成図、第
7図は従来例の対策物品の説明図である。 ト・・通信線、2・・・キャパシタンス、3・・・中点
タップ付コイル、4・・・端末機器、5・・・交換機、
10゜10′・・・誘導電圧軽減用フィルタ、I2・・
・コモンモートチシークコイル。 第4図 第6図
第1の実施例の誘導電流に対する対大地インピーダンス
の測定例を示す図、第3図は第1の実施例の通信に対す
るインピーダンスの測定例を示す図、第4図(a)、(
b)および第5図(a)。 (b)、(c)は第1の実施例の効果の検証例を説明す
る図、第6図は本発明の第2の実施例を示す構成図、第
7図は従来例の対策物品の説明図である。 ト・・通信線、2・・・キャパシタンス、3・・・中点
タップ付コイル、4・・・端末機器、5・・・交換機、
10゜10′・・・誘導電圧軽減用フィルタ、I2・・
・コモンモートチシークコイル。 第4図 第6図
Claims (4)
- (1)通信を行うための1対の通信線間にキャパシタン
スを介して中点タップ付コイルを接続し、前記中点タッ
プ付コイルの中点タップを接地することを特徴とする誘
導電圧軽減用フィルタ。 - (2)請求項1記載の誘導電圧軽減用フィルタと誘導妨
害源側の通信線を構成する2つの導体との間にコモンモ
ードチョークコイルを挿入したことを特徴とする誘導電
圧軽減用フィルタ。 - (3)請求項1または請求項2記載の誘導電圧軽減用フ
ィルタにおいて、 中点タップ付コイルを損失の大きなコアに巻いて作製す
ることを特徴とする誘導電圧軽減用フィルタ。 - (4)請求項1から請求項3までのいずれかに記載する
誘導電圧軽減用フィルタにおいて、 中点タップ付コイルの作製に抵抗の大きな巻き線を使用
することを特徴とする誘導電圧軽減用フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21777289A JPH0380708A (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | 誘導電圧軽減用フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21777289A JPH0380708A (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | 誘導電圧軽減用フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0380708A true JPH0380708A (ja) | 1991-04-05 |
Family
ID=16709491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21777289A Pending JPH0380708A (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | 誘導電圧軽減用フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0380708A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006040869A1 (ja) * | 2004-10-14 | 2006-04-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | フィルタ回路、及びそれを搭載する差動伝送システムと電源装置 |
JP2007129291A (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ノイズフィルタおよびノイズフィルタ回路 |
JP2010154435A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | ノイズフィルタ |
WO2015087821A1 (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-18 | 株式会社村田製作所 | フィルタ部品 |
-
1989
- 1989-08-24 JP JP21777289A patent/JPH0380708A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006040869A1 (ja) * | 2004-10-14 | 2006-04-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | フィルタ回路、及びそれを搭載する差動伝送システムと電源装置 |
JP2007129291A (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ノイズフィルタおよびノイズフィルタ回路 |
JP2010154435A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | ノイズフィルタ |
WO2015087821A1 (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-18 | 株式会社村田製作所 | フィルタ部品 |
JPWO2015087821A1 (ja) * | 2013-12-12 | 2017-03-16 | 株式会社村田製作所 | フィルタ部品 |
US9882542B2 (en) | 2013-12-12 | 2018-01-30 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Filter component |
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