JP6228255B2 - 繊維製品折畳み装置 - Google Patents

Description

本発明は、繊維製品折畳み装置に関し、重ねられた繊維製品のうちの先端部の繊維製品の折畳みに使用可能である。

通常の繊維製品折畳み装置としては、その構成を示す概略図である図１を参照すればよい。同図に示されるように、通常の繊維製品折畳み装置１０は、主として、２つの折畳みホイール１１と、２つのスタッキングユニット１３と、第１運搬ユニット１５と、遮断ユニット１７と、運搬台座１９とを備えている。２つの折畳みホイール１１は、相互に反対方向に回転して繊維製品１２に折畳み線を形成し、スタッキングユニット１３を用いて、第１運搬ユニット１５の上に繊維製品１２を重ねて、この繊維製品１２の折畳みを完了する。

遮断ユニット１７は、主として、重ねられた繊維製品１２を分離するために用いられ、例えば、繊維製品１２の数量が一定の割当て数量に達すると、遮断ユニット１７が伸出するようになっている。この遮断ユニット１７が伸出し、運搬台座１９と連携して繊維製品１２を搬送すると、繊維製品の露出分１２１が第１運搬ユニット１５の外側にそのまま形成されるようになっている。

通常、繊維製品１２が重ねられた後は、繊維製品の露出分１２１が、取り出し可能な繊維製品の先端部をなす。使用者が先端部の繊維製品を取り出し易くするように、繊維製品の折畳み装置１０には、通常、２つの折畳みユニット１４が付加的に設けられる必要があり、これら２つの折畳みユニット１４は互いに間隙をはさんで平行に配置される。
また、２つの折畳みユニット１４は互いに接近したり離間したりすることもでき、互いに接近した場合、重複領域が形成されて、２つの折畳みユニット１４の間に位置する繊維製品の露出分１２１が折畳まれる。

通常の繊維製品折畳み装置１０によれば、先端部の繊維製品は、重ねられた繊維製品１２の中央部に位置するが、折畳みユニット１４により折畳まれた繊維製品の露出分１２１は、重ねられた繊維製品１２の底部に位置する。このため、繊維製品１２を重ねた後、この重ねられた繊維製品１２を、回転装置を付加的に設けることにより１８０°回転させる必要がある。

本発明の１つの目的は、先端部の繊維製品の折畳み箇所が当該繊維製品の中央位置に接近し、使用者が先端部の繊維製品を取り出し易くなるように、重ねられた繊維製品のうちの先端部の繊維製品を折畳むために主として用いられる繊維製品折畳み装置を提供することである。

本発明のもう１つの目的は、重ねられた繊維製品のうち最上部の繊維製品を折畳むが、重ねられた繊維製品を裏返す従来の工程は省略可能とするべく、繊維製品を重ねる機構とは別の繊維製品を折畳む機構を構成するために主として用いられる繊維製品折畳み装置を提供することである。

上記及び他の目的を達成するための本発明は、昇降台座と、少なくとも１つの揺動アームに連結されて、当該少なくとも１つの揺動アームにより揺動動作する、重ねられた繊維製品の移動経路を遮断するための１つの遮断用の調節板と、少なくとも１つの連結ロッド及び少なくとも１つの連結ユニットを介して前記昇降台座に連結されて、当該少なくとも１つの連結ユニットを支点とし当該少なくとも１つの連結ロッドにより揺動動作することによって、前記重ねられた繊維製品のうちの最上部繊維製品と接触する圧板と、前記圧板の表面に配置されて、前記圧板の表面に配置されて、前記重ねられた繊維製品のうちの前記最上部繊維製品の吸収用の少なくとも１つの吸収ユニットと、前記圧板に配置されて、当該圧板に沿って移動する、前記重ねられた繊維製品のうちの前記最上部繊維製品の折畳み用の折畳み部と、を備えた繊維製品折畳み装置を提供する。

かかる繊維製品折畳み装置の一態様として、連前記少なくとも１つの連結ロッドは、前記少なくとも１つの連結ユニットを支点とする前記圧板の揺動動作のための当該少なくとも１つの連結ロッドの駆動用の駆動ユニットを介して、前記昇降台座に連結されている。

かかる繊維製品折畳み装置の一態様として、前記駆動ユニットはシリンダー又はクランク軸である。

かかる繊維製品折畳み装置の一態様として、同装置は、固定台座と、前記昇降台座と前記固定台座との間に介在して連結させて、当該昇降台座を駆動して当該固定台座に対し可動とする昇降駆動ユニットと、を更に備えている。

かかる繊維製品折畳み装置の一態様として、前記調節板は、前記少なくとも１つの揺動アームを介して、前記固定台座に連結されている。

かかる繊維製品折畳み装置の一態様として、前記折り畳み部は、折畳み板と、前記圧板と前記折畳み板との間に介在して連結させる、当該圧板に沿った当該折畳み板の移動用の連結台座と、を有する。

かかる繊維製品折畳み装置の一態様として、前記調節板は、前記少なくとも１つの揺動アームを介して、前記昇降台座に連結されている。

かかる繊維製品折畳み装置の一態様として、前記少なくとも１つの揺動アームは、相互に平行であって平行接続を構成する複数の揺動アームである。

かかる繊維製品折畳み装置の一態様として、前記少なくとも１つの吸収ユニットは、前記圧板の前記表面の一部に配置されている。

かかる繊維製品折畳み装置の一態様として、前記少なくとも１つの吸収ユニットは、前記圧板の前記表面において、前記少なくとも１つの連結ユニット寄りに配置されている。

通常の繊維製品折畳み装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態の繊維製品折畳み装置の側面図である。 本発明の一実施形態の繊維製品折畳み装置の正面断面を示す概略図である。 本発明の一実施形態の繊維製品折畳み装置による繊維製品の折畳み動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態の繊維製品折畳み装置による繊維製品の折畳み動作を説明するためのもう一つの図である。 本発明の一実施形態の繊維製品折畳み装置による繊維製品の折畳み動作を説明するためのもう一つの図である。 本発明の一実施形態の繊維製品折畳み装置による繊維製品の折畳み動作を説明するためのもう一つの図である。 本発明の一実施形態の繊維製品折畳み装置による繊維製品の折畳み動作を説明するためのもう一つの図である。 本発明の一実施形態の繊維製品折畳み装置による繊維製品の折畳み動作を説明するためのもう一つの図である。 本発明の一実施形態の繊維製品折畳み装置による繊維製品の折畳み動作を説明するためのもう一つの図である。

本発明は、その具体的な実施態様が図面の例示を通じて記述され、本開示においてその詳細な説明がなされているが、同発明には多様な改変がなされてもよいし、また同発明は多様な代替形態をとるものであってもよい。
本発明の図面の内容は均質性を欠くことがあるかもしれないが、そもそも図面や詳細な説明などは、具体的な形態の開示に過ぎないが故に、本発明を限定するものではない。一方、本発明とその均等物とに付与される特許の技術思想・技術範囲に応じてなされた改変物や代替物などは、全て、本発明が包摂する技術範囲に該当するものである。

本実施の形態の繊維製品折畳み装置の側面及び正面断面の概略構成は、それぞれ図２及び図３を参照しつつ把握できる。同図に示されるように、繊維製品折畳み装置２０は、主として、昇降台座２１と、調節板２３と、圧板２５と、折畳み部２７とを備え、ここで、昇降台座２１は圧板２５に連結され、折畳み部２７は圧板２５の上に配置される。

調節板２３は少なくとも１つの揺動アーム２４に連結されて、この揺動アーム２４が調節板２３を揺動動作させ、この調節板２３を通じて、搬送対象である重ねられた繊維製品２２を遮断することにより、この重ねられた繊維製品２２の位置が所定位置に制限され、よって繊維製品折畳み装置２０での繊維製品２２の折畳みが容易になる。
調節板２３が、固定台座２９に対して揺動動作可能となるべく、この調節板２３が少なくとも１つの揺動アーム２４を介して固定台座２９に連結されていてもよい。
具体的には、揺動アーム２４は、その一端が調節板２３に連結され、その他端が固定台座２９に連結されて、例えば、固定台座２９には連結部２９１が設けられて、この連結部２９１を介して揺動アーム２４の端部に連結されていてもよい。この場合、揺動アーム２４は、固定台座２９及び／又は連結部２９１に連結された当該揺動アーム２４の端部を通じて、固定台座２９及び／又は連結部２９１に対して調節板２３を揺動動作させることとしてもよい。
実際に適用する場合、固定台座２９及び／又は連結部２９１に連結された揺動アーム２４の端部は、例えばモータなどの駆動装置に連結されて、この揺動アーム２４がモータで駆動されて、固定台座２９及び／又は連結部２９１に連結された端部を支点として揺動動作することによって、当該揺動アーム２４に連結された調節板２３を揺動動作させて上下移動させることとしてもよい。
モータにより揺動アーム２４及び調節板２３を揺動させることは、本発明を限定するというよりは、単に本発明の１つの実施態様に過ぎない。
その他の実施の形態として、シリンダーが揺動アーム２４の両端の間に連結されて、このシリンダーが揺動アーム２４及び調節板２３を揺動動作させるものであってもよい。

本実施の形態では、少なくとも１つの揺動アーム２４により調節板２３を揺動動作させる目的が達成される。
好ましくは、揺動アーム２４の数は２つ以上としてもよい。この揺動アーム２４の数が２である場合、２つの揺動アーム２４の各々は、その一端が固定台座２９及び／又は連結部２９１の別の位置に連結され、その他端が調節板２３の別の位置に連結されてもよい。
２つの揺動アーム２４は相互にわずかに平行であって、例えば、これら２つの揺動アーム２４が平行接続を構成するか、又は、２つの揺動アーム２４と、固定台座２９（又は連結部２９１）と、調節板２３とが平行な四節接続と類似した機構を構成してもよい。

２つの揺動アーム２４が、調節板２３の角度が変化しないように維持しつつこの調節板２３を固定台座２９及び／又は連結部２９１に対して揺動動作させてもよく、例えば、調節板２３を固定台座２９及び／又は連結部２９１に対して揺動動作させるとき、この調節板２３を水平面に対し略垂直な角度で維持し続けてもよく、これにより、調節板２３を通じて繊維製品２２の位置を遮断及び制限するのに有利となる。

本実施の形態では、揺動アーム２４の端部が固定台座２９及び／又は連結部２９１に連結されていることは、主として、一実施態様に過ぎず、実際に適用する場合、調節板２３を揺動動作させるためであれば、この調節板２３に連結されていない揺動アーム２４の端部は別の部材に連結されていてもよい。
従って、その他の実施の形態では、調節板２３に連結されていない揺動アーム２４の端部も昇降台座２１に連結されてもよく、その動作方法は、前述の実施の形態と同様であるため、ここで再度説明しない。

圧板２５は、少なくとも１つの連結ロッド２６１及び少なくとも１つの連結ユニット２６５を介して昇降台座２１に連結され、ここで連結ロッド２６１及び連結ユニット２６５は別々に圧板２５の異なる位置に連結される。このうちの連結ユニット２６５は、圧板２５が当該連結ユニット２６５を支点として揺動動作可能となるべく、当該圧板２５及び／又は昇降台座２１に対して移動しないようになっている。
例えば、圧板２５の一端は、連結ユニット２６５を介して昇降台座２１に連結されて、この連結ロッド２６１が圧板２５の別の位置又は他端に連結されて連結ユニット２６５を支点としてこの圧板２５を揺動動作させることによって、重ねられた繊維製品２２のうちの最上部繊維製品に対し圧板２５が接触するものであってもよい。

本実施の形態では、連結ロッド２６１が駆動ユニット２６３を介して昇降台座２１に連結されるように、圧板２５に連結していない連結ロッド２６１の端部は駆動ユニット２６３に連結されて、この駆動ユニット２６３を通じて連結ロッド２６１を駆動し、連結ユニット２６５を支点として圧板２５を揺動動作させる。実際に適用する場合、駆動ユニット２６３はクランク軸やシリンダーなどの部材であってもよく、これらクランク軸やシリンダーなどは、本発明を限定するというよりは、単に本発明の１つの実施態様に過ぎない。

また、圧板２５は、これを通じて、折畳む対象の繊維製品２２を押圧し、重ねられた繊維製品２２を折畳むとしてもよい。
少なくとも１つの吸収ユニット２５１は、圧板２５の表面又はその一部に配置され、例えば、この圧板２５の表面における調節板２３及び／又は連結ユニット２６５側の位置に（調節板２３及び／又は連結ユニット２６５寄りに）配置されてもよく、圧板２５が繊維製品２２のうちの最上部の繊維製品と接触すると、当該圧板２５の表面に配置された吸収ユニット２５１も繊維製品２２と接触するようになっていてもよい。
吸収ユニット２５１を通じて陰圧を生ぜしめ、重ねられた繊維製品２２のうちの最上部繊維製品を吸収することとしてもよい。
連結ロッド２６１が圧板２５を上方に揺動動作させると、折畳み部２７が繊維製品２２のうちの最上部繊維製品を容易に折畳めるように、圧板２５は、繊維製品２２に吸収されたその一部を上方に押上げる。

実際に適用する場合、圧板２５は加圧定着ユニット２５３を備え、この加圧定着ユニット２５３を介して最上部の重ねられた繊維製品２２に接触して加圧定着する。
吸収ユニット２５１は、加圧定着ユニット２５３の表面の一部に配置され、例えば、この加圧定着ユニット２５３の表面における調節板２３及び／又は連結ユニット２６５側の位置に（調節板２３及び／又は連結ユニット２６５寄りに）配置された小さな穴としてもよく、吸収ユニット２５１は、陰圧を生ぜしめて繊維製品２２の一部を吸収するように配管経路を通じて空気抽出装置に連結されてもよい。

繊維製品２２を折畳むためには、主として、折畳み部２７が用いられるが、これは特に、最上部又は先端部の繊維製品２２を折畳むために用いられる。
折畳み部２７は、圧板２５の上に配置され、圧板２５に沿って移動可能である。この折畳み部２７は、繊維製品２２に向かって移動すると、吸収ユニット２５１に吸収されない繊維製品２２と接触して、これを折畳み、例えば、撓んだ繊維製品２２を折畳む。
詳細な折畳みの様式は、以後の実施の形態として説明する。

本実施の形態では、折畳み部２７は、折畳み板２７１と連結台座２７３とを備えて、このうち、折畳み板２７１が連結台座２７３を介して圧板２５に連結され、連結台座２７３が折畳み板２７１を圧板２５の方向に沿って移動させることとしてもよい。
例えば、少なくとも１つのレールを圧板２５の上に配置し、連結台座２７３をレールの内側に配置し、このレールに沿って移動させるものであってもよい。
また、折畳み部２７及び／又は連結部２７３は、シリンダーに連結され、このシリンダーを通じて、折畳み部２７と、連結台座２７３及び／又は折畳み板２７１とをレール又は圧板２５に沿って移動させるものであってもよい。
シリンダーは、本発明を限定するというよりは、単に本発明の１つの実施態様に過ぎず、当業者により別の駆動装置に置換されたものであってもよい。

本実施の形態では、繊維製品折畳み装置２０は、固定台座２９と昇降駆動ユニット２８１を備え、これらの昇降台座２１は昇降駆動ユニット２８１を介して固定台座２９に連結される。
固定台座２９は、固定された定常的な部材であり、昇降駆動ユニット２８１を通じて、昇降台座２１を固定台座２９に対して運動させるものであってもよい。
昇降駆動ユニット２８１が伸長すると、昇降駆動ユニット２８１は昇降台座２１と、圧板２５及び／又は折畳み部２７とを降下させ、例えば、固定台座２９から相対的に離間することになる。
また、昇降駆動ユニット２８１が収縮すると、昇降駆動ユニット２８１は昇降台座２１と、圧板２５及び／又は折畳み部２７とを上昇させ、例えば、固定台座２９に接近する。
その他の実施の形態では、揺動アーム２４を介して調節板２３を昇降台座２１に連結して、昇降台座２１が運動しながら調節板２３を上下に移動させる。

また、昇降台座２１が固定台座２９に対して運動するときに安定性を向上させるため、固定台座２９及び昇降台座２１は更に、摺動レール２８３を介して連結することも可能である。
昇降駆動ユニット２８１が伸長又は収縮すると、昇降駆動ユニット２８１は昇降台座２１を摺動レール２８３に沿って上下運動させるようになっている。
摺動レール２８３を配置すると、昇降台座２１が運動するときの安全性が向上するが、摺動レール２８３は本実施の形態にとって必須の部材というわけではなく、また、本発明を限定するものでもない。

本実施の形態の繊維製品折畳み装置により、繊維製品を折畳む動作の流れは、一連の動作の説明図である図４−図１０を参照しつつ把握できる。
図２及び図３に示されるとおり、繊維製品折畳み装置２０は、主として、昇降台座２１と、調節板２３と、圧板２５と、折畳み部２７とを備え、ここで、昇降台座２１は圧板２５に連結され、折畳み部２７は圧板２５の上に配置されている。

繊維製品２２を折畳むプロセスでは、重ねられた繊維製品２２が搬送装置又は搬送ベルトによって運搬又は搬送され、この重ねられた繊維製品２２が、図４に示されるとおり、繊維製品折畳み装置２０の下部に搬送される。

図５に示すとおり、重ねられた繊維製品２２を特定の位置まで搬送すると、揺動アーム２４が調節板２３を下方に揺動動作させる。
例えば揺動アーム２４をモータ又はシリンダーにより駆動して調節板２３を揺動動作させ、この調節板２３を通じて、重ねられた繊維製品２２を遮断する。
揺動アーム２４の数は１つでも複数でもよく、本実施の形態では、揺動アーム２４は対をなすように配列して、その２つの揺動アーム２４の各々について、その一端を調節板２３に連結し、その他端を固定台座２９、固定台座２９の連結部２９１、又は昇降台座２１に連結する。
また、対をなす揺動アーム２４は、相互いにわずかに平行であり、それによって２つの揺動アーム２４が平行接続を構成し、又は、２つの揺動アーム２４と、固定台座２９（又は連結部２９１）と、調節板２３とが平行な四節接続の機構を構成する。
揺動アーム２４が、固定台座２９又は昇降台座２１に対して調節板２３を揺動動作させる間、調節板２３の角度は前述した構造により維持される。例えば、調節板２３は水平面又は繊維製品２２の搬送方向に対し略垂直な角度をなすように維持してもよく、これにより、重ねられた繊維製品２２が調節板２３により遮断される場合に有利である。

また、揺動アーム２４は調節板２３を下方に揺動させ、同時に昇降駆動ユニット２８１は昇降台座２１、圧板２５及び折畳み部２７を下方に移動させ、例えば、圧板２５が繊維製品２２のうちの最上部繊維製品に接触できるように当該繊維製品２２に向けて移動させる。
実施や適用をする場合、昇降台座２１が下方に移動する動作、及び調節板２３が下方に揺動する動作を同時に、又は連続的に実施可能である。例えば、初めに昇降台座２１が下方に移動するように操作された後に調節板２３が下方に揺動するように操作されるか、又は、初めに調節板２３が下方に揺動するように操作された後に昇降台座２１が下方に移動するように操作される。
前述した動作の順序は繊維製品２２の折畳みの結果に影響を与えるものではなく、本発明を限定するものでもない。

本実施の形態では、例えば光学的検知ユニットなどの検知ユニットを繊維製品２２の搬送経路に配置してもよく、繊維製品２２の位置が検知ユニットにより検知される。
例えば、繊維製品２２を検知するとき、検知ユニットは検知した信号を繊維製品折畳み装置２０に送信し、繊維製品折畳み装置２０は昇降台座２１を下方に移動させ、調節板２３を下方に揺動させる。

昇降台座２１が下方に移動して圧板２５を繊維製品２２に接触させると、圧板２５に配置した吸収ユニット２５１は陰圧を生ぜしめ、先端部の繊維製品２２の一部を吸収する。
その後、駆動ユニット２６３は、連結ロッド２６１を介して圧板２５を上方に揺動可能となり、例えば、連結ユニット２６５を介して圧板２５を昇降台座２１に連結及び／又は固定し、連結ロッド２６１を昇降台座２１及び連結ユニット２６５に連結していない圧板２５に連結することにより、駆動ユニット２６３は連結ロッド２６１を介し、昇降台座２１及び連結ユニット２６５に連結した位置を支点として、圧板２５を上方に揺動動作させることができる。

圧板２５が上方に揺動すると、それと同時に、圧板２５上の吸収ユニット２５１に吸収された繊維製品２２も引き上げられる。
本実施の形態では、吸収ユニット２５１は、調節板２３及び／又は連結ユニット２６５に近い圧板２５の端部に配置可能であり、これにより吸収ユニット２５１は、調節板２３及び／又は連結ユニット２６５に近い端部で繊維製品２２のみを吸収する。
図６に示すとおり、圧板２５が上方に揺動すると、調節板２３に近い端部にある繊維製品２２が引き上げられ、調節板２３から遠い繊維製品２２は、吸収ユニット２５１に吸収されないため重力の影響により撓む。

所定の位置又は角度まで圧板２５が上方に揺動した後、圧板２５上に配置した折畳み部２７は圧板２５に沿って下方に移動し、例えば繊維製品２２に向かって移動する。
何故なら、図７に示すとおり、圧板２５が上方に揺動すると、吸収ユニット２５１に吸収されない繊維製品２２が重力の影響により撓み、また、折畳み部２７が繊維製品２２に向かって移動すると、撓んでいる繊維製品２２が内側又は下方に折畳まれ、これにより撓んだ繊維製品２２は吸収された繊維製品２２の下方で折畳まれる。

本実施態様では、折畳み部２７には折畳み板２７１及び連結台座２７３が備えられてもよく、折畳み板２７１は連結台座２７３を介して圧板２５に連結され、連結台座２７３は圧板２５の方向に沿って折畳み板２７１を操作し、撓んだ繊維製品２２を折畳ませるか、又は、押圧させる。

図８に示すとおり、折畳み部２７及び／又は折畳み板２７１が、撓んだ繊維製品２２を折畳む工程を完了させると、折畳み部２７及び／又は折畳み板２７１は収縮して戻る。

図９に示すとおり、折畳み部２７が収縮して戻ると、駆動ユニット２６３は連結ロッド２６１を介して圧板２５を下方に揺動させ、例えば、圧板２５は昇降台座２１及び連結ユニット２６５に連結した部分又は端部を支点として下方に揺動する。これにより圧板２５は折畳まれた繊維製品２２と接触して押圧し、実際に最上部（先端の）繊維製品２２を折畳む。

その他の実施の形態では、昇降駆動ユニット２８１は昇降台座２１及び昇降台座２１に連結された圧板２５を下方に移動させ、圧板２５を介して繊維製品２２を押圧し、これにより更に最上部（先端部）の繊維製品２２が実際に折畳まれる。
また、繊維製品２２は圧板２５を用いて圧縮又は再成型としてもよく、このことは繊維製品２２を梱包するその後の作業を実行するのに有利である。
昇降台座２１を昇降駆動ユニット２８１で駆動すると、昇降台座２１に連結された圧板２５が繊維製品２２を更に押圧する工程が本実施の形態では必須というわけではなくなる。
またこのことは本発明を限定するものではない。

繊維製品折畳み装置２０が最上部にある先端部の繊維製品２２の折畳みを完了した後、揺動アーム２４が調節板２３を上方に揺動させることにより、調節板２３は繊維製品２２の移動経路を遮断しなくなる。
また、昇降駆動ユニット２８１は、圧板２５が繊維製品２２と接触しないように、昇降台座２１、圧板２５及び折畳み部２７を上方に移動させる。
その後、図１０に示すとおり繊維製品２２を運搬する搬送装置は、折畳まれた繊維製品２２を下方に移動させる。

本実施の形態における連結は、１種以上の対象物又は部材間の直接的又は間接的連結を意味し、例えば１種以上の中間連結物は１種以上の物品又は部材間に存在し得る。

本明細書に、もし「おそらく」、「でなければならない」、「変わる」などの用語が記載されていたとしても、それは本発明を限定するものではない。本明細書で使用した技術用語は、主として、特定の実施の形態に使用されているものであり、本発明を限定するものではない。本明細書の文脈で明確に指定されていない限り、ここで使用されている単数形（例えば「１つ」又は「この」）は複数形を排除するものではない。例えば、本明細書で記述された１つの装置は、２つ以上の装置の組み合わせを包含するものであり、また、本明細書で記述された１つの物質は、複数種の物質の混合物を排除するものではない。

前述した実施の形態は、本発明の実現の範囲を限定するものではなく、単に本発明の好ましい実施の形態に過ぎず、本発明の範囲の形状、構造、特徴、及び技術思想に応じてなされた同等の変更及び改変は全て本発明の範囲に包含される。

１１ 折畳みホイール
１２ 繊維製品
１３ スタッキングユニット
１４ 折畳みユニット
１５ 第１運搬ユニット
１７ 遮断ユニット
１９ 運搬台座
１２１ 露出した繊維製品
２０ 繊維製品折畳み装置
２１ 昇降台座
２２ 繊維製品
２３ 調節板
２４ 揺動アーム
２５ 圧板
２７ 折畳み部
２９ 固定台座
２５１ 吸収ユニット
２５３ 加圧定着ユニット
２６１ 連結ロッド
２６３ 駆動ユニット
２６５ 連結ユニット
２７１ 折畳み板
２７３ 連結台座
２８１ 昇降駆動ユニット
２８３ 摺動レール
２９１ 連結部

Claims (4)

1. 昇降台座と、
   少なくとも１つの揺動アームに連結されて、当該少なくとも１つの揺動アームにより揺動動作する、重ねられた繊維製品の移動経路を遮断するための１つの遮断用の調節板と、
   少なくとも１つの連結ロッド及び少なくとも１つの連結ユニットを介して前記昇降台座に連結されて、当該少なくとも１つの連結ユニットを支点とし当該少なくとも１つの連結ロッドにより揺動動作することによって、前記重ねられた繊維製品のうちの最上部繊維製品と接触する圧板と、
   前記圧板の表面に配置されて、前記重ねられた繊維製品のうちの前記最上部繊維製品の吸収用の少なくとも１つの吸収ユニットと、
   前記圧板に配置されて、当該圧板に沿って移動する、前記重ねられた繊維製品のうちの前記最上部繊維製品の折畳み用の折畳み部と、
   を備えたことを特徴とする繊維製品折畳み装置。
2. 前記折畳み部は、折畳み板と、前記圧板と前記折畳み板との間に介在して連結させる、当該圧板に沿った当該折畳み板の移動用の連結台座と、を有することを特徴とする請求項１に記載の繊維製品折畳み装置。
3. 固定台座と、前記昇降台座と前記固定台座との間に介在して連結させて、当該昇降台座を駆動して当該固定台座に対し可動とする昇降駆動ユニットと、を更に備えたことを特徴とする請求項１に記載の繊維製品折畳み装置。
4. 前記少なくとも１つの連結ロッドは、前記少なくとも１つの連結ユニットを支点とする前記圧板の揺動動作のための当該少なくとも１つの連結ロッドの駆動用の駆動ユニットを介して、前記昇降台座に連結されていることを特徴とする請求項１に記載の繊維製品折畳み装置。

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