JP6815895B2 - 折り畳み装置 - Google Patents
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Description
一対の対向する矩形状の第1側壁、及び一対の対向する矩形状の第2側壁を有する平面視矩形状の周壁と、当該周壁の一方の開口周縁に沿って延びる枠部材と、前記周壁の他方の開口を閉じる底壁と、を備え、前記周壁及び底壁によって囲まれる内部空間を有する、コンテナであって、
前記各第1側壁の前記枠部材側の端縁は、当該枠部材に対して揺動可能に連結されており、
前記各第2側壁の前記枠部材側の端縁は、当該枠部材に対して揺動可能に連結されるとともに、前記底壁側の端縁は、当該底壁に揺動可能に連結されており、
前記各第2側壁は、前記周壁の延びる方向に沿う折り曲げ線において、前記内部空間側に突出するように2つ折り可能に構成されている、コンテナ、
を折り畳むための、折り畳み装置であって、
前記コンテナが通過する、上下方向に延びる折り畳み空間を有する筐体と、
少なくとも前記両第1側壁を折り畳む、第1折り畳み機構と、
前記第1折り畳み領域の下方に配置され、少なくとも前記両第2側壁を折り畳む、第2折り畳み機構と、
を備え、
前記第1折り畳み機構は、前記折り畳み空間を挟んで、前記各第1側壁と対応する位置にそれぞれ配置され、
前記第2折り畳み機構は、前記折り畳み空間を挟んで、前記各第2側壁と対応する位置にそれぞれ配置され
前記コンテナが前記折り畳み空間を上方から下方に移動する際に、
前記第1折り畳み機構は、前記第1側壁を折り畳み、
前記第1折り畳み機構による前記第1側壁の折り畳み状態が維持されたままで、前記第2折り畳み機構は、前記第2側壁を折り畳むように構成されている。
当該各第1アーム部材は、
前記底壁を支持可能な第1支持部と、
前記第1側壁を押圧可能なる第1押圧部と、
が連結された側面視L字状に形成され、
前記第1支持部と前記第1押圧部との連結部分には、前記周壁が延びる方向に沿う第1軸部材が設けられ、当該第1軸部材を中心に、当該各第1アーム部材は、回転可能に構成されており、
前記第2折り畳み機構は、前記折り畳み空間を挟んで、前記各第2側壁と対応する位置にそれぞれ配置された、一対の第2アーム部材を備え、
当該第2アーム部材は、
前記底壁を支持可能な第2支持部と、
前記第2側壁を押圧可能な第2押圧部と、
が連結された側面視L字状に形成され、
前記第2支持部と前記第2押圧部との連結部分には、前記周壁が延びる方向に沿う第2軸部材が設けられ、当該第2軸部材を中心に、当該各第2アーム部材は、回転可能に構成されており、
前記コンテナの前記底壁が前記第2アーム部材の第2支持部に支持されているとき、前記各第1アーム部材の前記各第1支持部または前記各第1押圧部が、前記各第1側壁を、前記内部空間側に押し込んだ状態に保持するように構成することができる。
<1−1.コンテナの概要>
図1は本実施形態に係るコンテナの斜視図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図である。
以上の構成により、コンテナ10は、以下のように折り畳まれる。まず、図1に示す第1態様から、第1及び第2短側壁21,23の下端部付近を、コンテナ10の内部空間へ押し込む。これにより、図4に示すように、第1及び第2短側壁21,23は、それぞれ、枠部材3の第1部位31及び第3部位33に対して揺動し、コンテナ10の内部空間へと概ね水平方向に延びる。
続いて、上記のように構成されたコンテナ10を折り畳むための折り畳み装置について説明する。図6は折り畳み装置の正面図、図7は折り畳み装置の平面図である。
図6及び図7に示すように、この折り畳み装置は、直方体状の筐体5を備えており、この筐体5内には、上下方向に延びる折り畳み空間50が形成されている。そして、この折り畳み空間50に上方から挿入されたコンテナ10が下方に移動する過程で折り畳まれ、筐体5の下部に配置された台車4上に積層されるようになっている。
第1折り畳み機構は、筐体5の上部に配置されており、折り畳み空間50を挟んで筐体5の長辺方向の両端に配置された一対の第1アーム部材6を備えている。これら第1アーム部材6は、同一構成であるため、以下では、一方についてのみ説明する。
次に、第2折り畳み機構について説明する。第2折り畳み機構は、第1折り畳み機構の下方に配置されており、折り畳み空間50を挟んで筐体5の短辺方向の両端に配置された一対の第2アーム部材8を備えている。これら第2アーム部材8は、同一構成であるため、以下では、一方についてのみ説明する。
次に、上記のように構成された折り畳み装置によるコンテナ10の折り畳み作業について説明する。以下では、主として、第1及び第2折り畳み機構の動作について説明するが、第1アーム部材6及び第2アーム部材8は、それぞれ、一対設けられているため、いずれか一方のみを説明することとする。
以上のように、本実施形態によれば、コンテナ10の折り畳み作業を機械化できるため、力の弱い者であっても、簡単にコンテナ10の折り畳み作業を行うことができる。そして、作業時間の短縮も可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組合せ可能である。
各アーム部材6,8の構成は、コンテナ10の底壁1を支持可能な部位(支持部)と、側壁21〜24を押圧可能な部位(押圧部)とを有する側面視で概ねL字状に形成されていれば、特には限定されない。したがって、例えば、ローラ部は、コンテナの底壁や側壁を円滑に押圧したり、コンテナ10を下方へ円滑に案内するには有用であるが、必ずしも必要ではない。また、第1延在部611,811と第2延在部612,812との長さが同じであってもよい。
各アーム部材6,8は、回転制御機構7,9により,初期位置に復帰するように回転力が付与されているが、コンテナが下方に移動する過程で、各アーム部材6,8が同一方向に回転した後、手動で初期位置に復帰させるようにすることもできる。但し、第1アーム部材6については、初期位置に復帰できるようにしておけば、上記のように、コンテナ10が低速で移動するときのように、逆回転した第1延在部611によって揺動した短側壁21,23を支持できる。また、回転制御部材を設ける場合であっても、その構成は特には限定されず、初期位置に復帰できるように構成されていればよい。
筐体5の構成は、特には限定されず、少なくともコンテナが通過する折り畳み空間が形成されていればよい。したがって、台車が配置できれば、折り畳まれたコンテナの取り出しが容易ではあるが、必ずしも台車を配置できるようにしていなくてもよい。
上記実施形態では、各アーム部材6,8が固定されているが、コンテナ10の大きさ、形状に合わせて調整可能にすることができる。すなわち、一対の第1アーム部材6の水平方向の間隔、一対の第2アーム部材8の水平方向の間隔、及び第1アーム部材6と第2アーム部材8との上下方向の間隔の、少なくとも1つを調整可能に構成されていればよく、その調整方法は特には限定されない。例えば、ボールネジとナットによる機構などによって、各アーム部材6,8を移動できるようにすることができる。
上記実施形態では、第1折り畳み機構及び第2折り畳み機構として、それぞれ、第1アーム部材6及び第2アーム部材2を用いる例について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、コンテナ10が折り畳み空間50を下方に移動する過程で、第1折り畳み機構により第1短側壁21及び第2短側壁23を内部空間側に押し込んで、水平に近づくように揺動させ、その後、第1長側壁22及び第2長側壁24の折り畳みを妨げないように、第1短側壁21及び第2短側壁23の水平状態(またはそれに近い状態)を維持したまま、第2折り畳み機構において、第1長側壁22及び第2長側壁24を内部空間側に押し込んで2つ折りとなるように折り畳まれるように構成されていればよい。
上記実施形態では、筐体5の下方に台車4を配置できるスペースを設けているが、そのようなスペースは必ずしも必要ではなく、折り畳まれたコンテナ10が少なくとも1つ配置できればよい。
コンテナの構成は、少なくとも、揺動可能な一対の対向する側壁と、重ね合わされるよう折り畳み可能な一対の対向する側壁と、底壁と、枠部材とを備え、折り畳み可能であれば、特には限定されない。したがって、例えば、枠部材に開閉可能な蓋を設け、コンテナの上部開口を閉じるような構成であってもよい。
1 底壁
2 周壁
21 第1短側壁(第1側壁)
22 第1長側壁(第2側壁)
23 第2短側壁(第1側壁)
24 第2長側壁(第2側壁)
3 枠部材
50 折り畳み空間
5 筐体
6 第1アーム部材
611 第1延在部(第1支持部)
612 第2延在部(第1押圧部)
8 第2アーム部材
811 第1延在部(第2支持部)
812 第2延在部(第2押圧部)
Claims (8)
- 一対の対向する矩形状の第1側壁、及び一対の対向する矩形状の第2側壁を有する平面視矩形状の周壁と、当該周壁の一方の開口周縁に沿って延びる枠部材と、前記周壁の他方の開口を閉じる底壁と、を備え、前記周壁及び底壁によって囲まれる内部空間を有する、コンテナであって、
前記各第1側壁の前記枠部材側の端縁は、当該枠部材に対して揺動可能に連結されており、
前記各第2側壁の前記枠部材側の端縁は、当該枠部材に対して揺動可能に連結されるとともに、前記底壁側の端縁は、当該底壁に揺動可能に連結されており、
前記各第2側壁は、前記周壁の延びる方向に沿う折り曲げ線において、前記内部空間側に突出するように2つ折り可能に構成されている、コンテナ、
を折り畳むための、折り畳み装置であって、
前記コンテナが通過する、上下方向に延びる折り畳み空間を有する筐体と、
少なくとも前記両第1側壁を折り畳む、第1折り畳み機構と、
前記第1折り畳み機構の下方に配置され、少なくとも前記両第2側壁を折り畳む、第2折り畳み機構と、
を備え、
前記第1折り畳み機構は、前記折り畳み空間を挟んで、前記各第1側壁と対応する位置にそれぞれ配置され、
前記第2折り畳み機構は、前記折り畳み空間を挟んで、前記各第2側壁と対応する位置にそれぞれ配置され
前記コンテナが前記折り畳み空間を上方から下方に移動する際に、
前記コンテナによる押圧によって前記第1折り畳み機構が動作することで、前記第1側壁を折り畳み、
前記第1折り畳み機構による前記第1側壁の折り畳み状態が維持されたままで、前記コンテナによる押圧によって前記第2折り畳み機構が動作することで、前記第2側壁を折り畳むように構成されている、折り畳み装置。 - 前記第1折り畳み機構は、前記折り畳み空間を挟んで、前記各第1側壁と対応する位置にそれぞれ配置された、一対の第1アーム部材を備え、
当該各第1アーム部材は、
前記底壁を支持可能な第1支持部と、
前記第1側壁を押圧可能なる第1押圧部と、
が連結された側面視L字状に形成され、
前記第1支持部と前記第1押圧部との連結部分には、前記周壁が延びる方向に沿う第1軸部材が設けられ、当該第1軸部材を中心に、当該各第1アーム部材は、回転可能に構成されており、
前記第2折り畳み機構は、前記折り畳み空間を挟んで、前記各第2側壁と対応する位置にそれぞれ配置された、一対の第2アーム部材を備え、
当該第2アーム部材は、
前記底壁を支持可能な第2支持部と、
前記第2側壁を押圧可能な第2押圧部と、
が連結された側面視L字状に形成され、
前記第2支持部と前記第2押圧部との連結部分には、前記周壁が延びる方向に沿う第2軸部材が設けられ、当該第2軸部材を中心に、当該各第2アーム部材は、回転可能に構成されており、
前記コンテナの前記底壁が前記第2アーム部材の第2支持部に支持されているとき、前記各第1アーム部材の前記各第1支持部または前記各第1押圧部が、前記各第1側壁を、前記内部空間側に押し込んだ状態に保持するように構成されている、請求項1に記載の折り畳み装置。 - 前記各第1軸部材には、前記各第1アーム部材が、前記コンテナの底壁を支持する初期状態に復帰するように、回転力が付与されている、請求項2に記載の折り畳み装置。
- 前記各第2軸部材には、前記各第2アーム部材が、前記コンテナの底壁を支持する初期状態に復帰するように、回転力が付与されている、請求項2または3に記載の折り畳み装置。
- 前記第1支持部、第1押圧部、第2支持部、第2押圧部の先端の少なくとも1つには、前記コンテナと接触可能なローラが回転自在に取り付けられている、請求項2から4のいずれかに記載の折り畳み装置。
- 前記第1軸部材から前記第1支持部の先端までの距離が、前記第1軸部材から前記第1押圧部の先端までの距離よりも、長い、請求項2から5のいずれかに記載の折り畳み装置。
- 前記第2折り畳み機構の下方には、折り畳まれた前記コンテナを積層可能な搬送用の台車が配置可能となっている、請求項1から6のいずれかに記載の折り畳み装置。
- 前記一対の第1アーム部材の水平方向の間隔、前記一対の第2アーム部材の水平方向の間隔、及び前記第1アーム部材と第2アーム部材との上下方向の間隔の、少なくとも1つを調整可能に構成されている、請求項2から6のいずれかに記載の折り畳み装置。
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