JPH0731603U - プラスチックフィルム自動包装機械のグリッパ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に、ターンテーブルを備えた自動包装機械
に適したプラスチックフィルムを把持するグリッパを提
供することを目的とする。 【構成】 支持台１にガイド２ａ，２ｂを揺動自在に取
付け、各ガイドにプレート３ａ，３ｂを摺動自在に嵌装
し、各プレートに対をなすピン４ａ，４ｂ及び５ａ，５
ｂを立設する。上記２対のピン間に第１のバー６を挿通
し、該第１のバー６を第２のバー８とアーム７で連結す
る。第２のバー８が回動すると、第１のバーが図の上下
に移動し、プレート３ａ，３ｂを摺動してその先端を開
閉し、プレートが閉じることにより、プラスチックフィ
ルムを把持する。楔形の間隔保持部材９は、アーム７と
共にガイド２ａ，２ｂ間に進退し、プレート３ａ，３ｂ
によるプラスチックフィルムの把持を確実にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、特にターンテーブルを備え、包装すべき品物が回転するテーブル上 に載置されるタイプの自動包装機械で、プラスチックフィルムを把持するのに適 したグリッパに関する。

【０００２】

【従来の技術】

特に、スーツケースの包装に適したプラスチックフィルム自動包装機械のため に、支持台に取付けたガイド内に２つのプレートが摺動嵌入する構造のプラスチ ックフィルムを把持するグリッパが設計されていることは公知である。 グリッパの開閉は、その長軸がグリッパの合体点に向かって集束するガイド内 にプレートが摺動嵌入することによって行われる。また、プレートの摺動は、こ れらプレートに対して直角に取付けた対をなすピンにより該プレートと連結する リンク機構によって操作される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、この型のグリッパは、可動部材が固定ガイド内に集束することにより 、フィルムの把持が可能となるので、作業領域が非常に狭いという欠点を有する 。このことは、グリッパとフィルムの相互位置が数ミリずれても把持不能となり 、機械が故障して自動機能の構想を危うくすることを意味する。 本考案は、グリッパの閉止動作中可動ガイド間に別の部材を嵌入させることに よって２つのガイドの先すぼまりを可能にし、プレートを該ガイド内に進入させ るグリッパを設計することにより、上記の欠点を除去することを目的としている 。

【０００４】

【実施例】

さらに、他の目的及び効果は、本考案の可能な実施例を概略的に説明するため の添付図面を参照して、下記に詳述する。 本考案のグリッパは、支持台１により構成され、該支持台上にガイド２ａ，２ ｂが揺動自在に取付けられている。上記ガイド２ａ，２ｂ内に、それぞれ対をな すピン４ａ，４ｂ及び５ａ，５ｂを備えたプレート３ａ，３ｂが摺動している。

【０００５】 上記２対のピン間に、アーム７を介してバー８と連結するバー６が配設される 。このバー８が所定の円弧内で回動することにより、グリッパが開閉する。 アーム７には、間隔保持部材９を先端に取付けた部材１０を設ける。該間隔保 持部材９は、グリッパの閉止時に、ガイド２ａ，２ｂ間にほぼ密着するような形 状（例えば、楔形）に形成されている。これらガイドの形状は、図４及び図５に その概略が示されているが、ガイド自体を支持台１に揺動自在に取付けるための 適当なねじ孔１１が穿設されている。

【０００６】 支持台１には、バー８を挿通するための貫通孔を有する部材１ａと、グリッパ 閉止時において、揺動ガイド２ａ，２ｂの位置決めをするダボ１２を設ける。 グリッパの操作はごく簡単で、下記の通りである。 グリッパが閉じた状態（図１）からバー８が回転すると、バー６が下方に移動 し、プレート３ａ，３ｂをガイド２ａ，２ｂ内に摺動嵌入しつつ下方に移動させ る。これらガイドは上部が揺動するので、間隔保持部材９がガイドから離脱する や否や平行となる。

【０００７】 グリッパを開いた状態（図２）では、プレートは、摺動の最終行程に達して下 方に位置し、先端を広く開いて平行状態となる。 プラスチックフィルム１３を把持するためグリッパを閉じるためバー６が上昇 し、プレート３ａ，３ｂを上昇させる。該プレートは広く開いて平行となり、間 隔保持部材９がガイド２ａ，２ｂ間に嵌入して、ガイドが各々の揺動軸１４ａ， １４ｂを中心に回転する結果、両プレートを先すぼまりにする。

【０００８】 バー８が作業円弧内での回転を終了すると、間隔保持部材９が完全にガイド２ ａ，２ｂ間に嵌まり込み、プレート３ａ，３ｂが上昇し、行程の最後には先端側 が閉じて、グリッパによりプラスチックフィルム１３の把持が行われる。 たとえフィルムが厳密にグリッパ本体の垂直軸を通る狭い領域に進入しなくて も、この設計の故に、本考案のグリッパは、容易にフィルムを把持する。実際、 プレートは、閉じる前には幅広い領域をカバーするので、グリッパがたとえ正し い位置になくても、フィルムを把持することが可能である。

【０００９】 上記の特徴は、特に未熟練作業員が自動機械を運転する際に有効である。何故 なら彼らは常に高度の作業を保証しなければならないからである。 本考案を、可能な、しかし、非限定的な実施例に従って上記に概略的に説明し てきたが、本考案は請求の範囲に含まれる全ての代替え実施例にも及ぶものであ る。 特に、必要に応じて寸法や材料を選択することや、請求の範囲に明記した本考 案の範囲から逸脱することなく、技術的細部を他の同等物で置換えることも可能 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】閉じた状態のグリップの正面図である。

【図２】開いた状態のグリップの正面図である。

【図３】グリップの閉じた状態を示すが、点線で開いた
状態の細部を示す右側面図である。

【図４】プレート保持ガイドの一方の正面図である。

【図５】上記ガイドの一方の頂面図である。

【符号の説明】

１ 支持台 ２ａ，２ｂ ガイド ３ａ，３ｂ プレート ６，８ バー ７ アーム ９ 部材 １２ ダボ １３ プラスチックフィルム １４ａ，１４ｂ 揺動軸

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持台に２つの揺動するガイドを取付
   け、該２つのガイド内で２つのプレートが摺動するグリ
   ッパにおいて、プレートの上記摺動が、第１のバーに連
   結された第２のバーが回転して前記第１のバーを移動さ
   せることにより生じることを特徴とするプラスチックフ
   ィルム自動包装機械のグリッパ。
2. 【請求項２】 前記揺動するガイド間に間隔保持部材が
   進入し、これによって各ガイドが各々の揺動軸を中心に
   回転し、前記２つのプレートを先すぼまりにすることに
   よりプレートが閉じることを特徴とする請求項１記載の
   プラスチックフィルム自動包装機械のグリッパ。
3. 【請求項３】 上記揺動するガイドに少なくとも１個の
   位置決めダボを設けたことを特徴とする請求項１又は２
   記載のプラスチックフィルム自動包装機械のグリッパ。