JP2547841Y2 - 板材把持装置 - Google Patents

板材把持装置

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JP2547841Y2
JP2547841Y2 JP1993015104U JP1510493U JP2547841Y2 JP 2547841 Y2 JP2547841 Y2 JP 2547841Y2 JP 1993015104 U JP1993015104 U JP 1993015104U JP 1510493 U JP1510493 U JP 1510493U JP 2547841 Y2 JP2547841 Y2 JP 2547841Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は板材把持機構に関する。
さらに詳しくは、プレスブレーキなどへ板材を供給し、
かつ成形した製品を取り出すための材料搬送用ロボット
に用いる板材把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりプレスブレーキの型内に板材を
供給したり、製品を取り出す作業を自動化するため、た
とえば図15に示す搬送用の工業用ロボット(以下、ロ
ボットという)Rが用いられている。このロボットRは
プレスブレーキPの金型Dの中心線C1を回転中心とす
る第1アーム101と、その先端に、前記中心線C1と
平行な線C2を回転中心として回転するように連結した
第2アーム102と、その先端に、同じく前記中心線C
1と平行な線C3の方向に延び、かつ自軸まわりに回転
する第3アーム103とを有する。そして第3アーム1
03の先端にバキュームパッド104を2列に設けた把
持機構105を取り付けている。なおプレスブレーキP
の上部には内面にバキュームパッド106を配列した開
閉自在の2枚のパネル107を備えた反転機108が設
けられている。符号109はロボットR、プレスブレー
キP、反転機108からなる折り曲げシステムを遂次同
調させながら制御する制御盤である。上記の折り曲げシ
ステムは以下のように動作する。まずロボットRが把持
機構105により原板ストック110から1枚の板材を
吸着して持ち上げ(図16の工程a)第3アーム103
の中心線C3まわりに反転して金型D内に所定の位置、
角度で挿入する(図17の工程b)。ついでプレスブレ
ーキPのラムを上昇させ、曲げ下降し、同時に把持機構
105は板材111を把持したまま第1アームの回転中
心C1まわりに回転する(工程C)。その加工が終了す
るとロボットRは一側縁を曲げた板材111を反転機1
08の下側のパネル107aに移載し(工程d)、パネ
ル107を閉じて相手パネル107bに受け渡す(工程
e〜f)。さらに下側のパネル107aが開いた後、反
転した板材111を他側縁をロボットRが把持し(図1
8の工程g)、板材111の残った側縁を加工する(工
程h〜i)。ついで必要に応じてさらに反転機108で
反転させた後(工程j)、断面形状をN字状に曲げた製
品112を製品台113に積み上げる(工程k)。なお
両側縁を同じ向きに曲げる場合(図9(a)参照)でも
板材の幅が狭い場合、たとえば150mm以下の場合に
は、バキュームパッド106の吸着位置をずらせるため
にパネルに一旦置き、持ち変える必要がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の加工方法に
おいては、反転機108などの中間台を利用して持ち替
える必要があるので、生産タクトが10〜20秒と長
い。また反転機108のバキュームパッド106の位置
調節、高さ調節も厄介である。本考案は従来のロボット
R、プレスブレーキP、金型Dなどを利用しながら、生
産タクトの短縮化をはかることを第1の目的としてい
る。さらに本考案は反転機を用いずに、同じ作業を行う
ことができるロボット用の把持装置を提供することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の板材装置は、板
材の一面を吸着保持するための吸着機構と、該吸着機構
によって吸着された板材の周縁を両面から挟んで保持す
るための挟み機構とを有し、前記吸着機構と挟み機構と
が互いに独立して作動可能であり、かついずれか一方が
作動するときに他方を退避させるべく相対運動可能に構
成されていることを特徴としている。
【0005】前記吸着機構および挟み機構は、通常はそ
れぞれ吸着バーを介してロボットの第3アームに連結さ
れる共通のベースに取り付けるが、他の連結方法も採用
できる。
【0006】挟み機構はベースから見て板材の前縁を挟
持するもの、あるいは両側縁を挟持するもののいずれで
もよく、両方有するものでもよい。
【0007】吸着機構と挟み機構とをそれぞれ共通のベ
ースに対して伸縮自在に設けられる吸着バーおよび把持
バーの先端に設けられるときは、吸着機構は首振り自在
に構成し、横方向を向いたときに挟み機構に受け渡すよ
うにするのが好ましい。
【0008】前記把持装置は、挟み機構で挟んだ板材を
その場で反転させる反転機構を備えたものが好ましい。
【0009】このような反転機構は板材の前縁を挟む挟
み機構を備えたものではベースを左右に反転させること
により実現できる。
【0010】また板材の両側縁を挟む挟み機構を備えた
ものではそれらの挟み機構が板材を前後方向に反転させ
る反転機構により実現できる。
【0011】
【作用】吸着機構は板材を原板ストックから1枚ずつ吸
い上げる場合に用いる。一旦持ち上げた板材は挟み機構
で前縁ないし両側縁を挟んで支持し、プレスブレーキな
どに供給する。さらに加工時に追従しながら支持し、加
工後はそのまま取り出して製品ストックに積み上げる。
反転機構を有するものにおいては、板材の一側縁に沿っ
て加工した後、その場で反転させて他側縁を加工する。
また左右方向の反転(大トンボ)と前後方向の反転(小
トンボ)を有する位置においては、反転動作が迅速なた
め、両側縁を逆方向に曲げる加工が容易にできる。
【0012】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本考案の把持装置
を説明する。図1は本考案の把持装置の一実施例を示す
斜視図、図2は図1の把持装置を備えたロボットおよび
その周辺機械の実施例を示す斜視図、図3は本考案にか
かわる吸着機構の一実施例を示す斜視図、図4は本考案
にかかわる前縁挟み機構の一実施例を示す斜視図、図5
は本考案にかかわる側縁挟み機構の一実施例を示す斜視
図、図6Aおよび図6Bはそれぞれ本考案にかかわる吸
着パッド首振り機構の一実施例を示す正面図および側面
図、図7Aおよび図7Bはそれぞれ本考案にかかわる前
縁挟み機構の一実施例を示す正面図および断面図、図8
Aおよび図8Bはそれぞれ本考案にかかわる側縁挟み機
構の一実施例を示す平面図および側面図、図9a、9b
および9cはそれぞれ本考案の把持装置で把持する対象
製品の例を示す斜視図、図10〜12は本考案の把持装
置を用いて板材を加工する場合の一例を示す工程説明
図、図13〜14は本考案の把持装置を用いて板材を加
工する場合の他の例を示す工程説明図である。
【0013】図1に示す把持装置1は図2に示すロボッ
トRの第3アーム103に取り付けられる左右反転機構
2と、その機構により反転駆動される主軸3とを備えて
いる。主軸3の先端には角棒状のベース4が第3アーム
103と平行の面内で回転するように取り付けられてい
る。ベース4の前面側には主軸3の中心線C4に関して
対称となるようにそれぞれ一対の吸着バー5、前縁挟み
バー6、側縁挟みバー7が内側から外側に向かって順に
取り付けられている。吸着バー5の基端側はベース4の
後面側に設けられているバキュームパッドシフト駆動機
構8によって伸縮自在に支持されており、先端側にはパ
ッド首振り駆動機構9を介してバキュームパッド10が
設けられている。前縁挟みバー6の基端側は前縁チャッ
クシフト駆動機構11によって伸縮自在に支持されてお
り、先端側には前縁挟みチャック12が設けられてい
る。さらに側縁挟みバー7の基端側は側縁チャックシフ
ト駆動機構13によって伸縮自在に支持されており、先
端側には内側を向くように、一対のチャックが互いに対
向するように側縁挟みチャック14が設けられている
(図5参照)。
【0014】前記それぞれのシフト駆動機構8、11、
13はエアシリンダなどの直進往復駆動ユニットで構成
しうる。またそれぞれのバー5、6、7はベース4に設
けたガイド(図示されていない)によってスライド自在
にガイドして片持ち荷重によるモーメント集中を緩和さ
せるのが一般的である。なお前記シフト駆動機構8、1
1、13として、モータの回転をラックーピニオン機構
などで直進方向に変換するものも採用しうる。
【0015】前記ベース4を往復反転させる左右反転機
構2についても、エアシリンダとラックーピニオンを利
用したロータリアクチュエータ、あるいはロータリシリ
ンダなどのエア駆動式のものが好ましいが、モータ(減
速機つき)などを利用してもよい。上記のごとく構成さ
れている把持装置1は、図2に示すように従来公知のロ
ボットRの第3アーム103の先端に取り付けて用いら
れる。このときベース4はプレスブレーキPの金型Dと
平行となるように配置する。
【0016】前記一対のバキュームパッド(吸着機構)
10は図3に示すように左右に配置した細長い板材16
の中心部を左右対称に、かつ直角方向から吸着保持する
ことができる。バキュームパッド10内はベンチュリー
式ないしポンプ式の真空発生器などと連通させて、電気
制御で吸着、解放ができるようにしている。また前縁挟
みチャック12は図4に示すように、基部で回転自在
(ないしスライド自在)に支持した上下のフィンガー1
7を有しており、左右に長い板材16の前縁(長辺)1
6aを一対のフィンガー17で挟むようにして保持し、
離すときは逆向きに動作させる。前縁挟みチャック12
が板材16にアクセスするには、前縁挟みバー6が伸び
て上下のフィンガー17間に板材16の前縁16aを配
置するようにし、離れる場合は逆向きに動く。
【0017】側縁挟みチャック14は図5に示すよう
に、板材16の左右の短辺18の中心近辺を上下のフィ
ンガー19で挟み、保持する。側縁挟みチャック14が
板材16にアクセスするには、側縁挟みバー7を伸ば
し、上下のフィンガー19を短辺18に沿わせるように
移動させればよい。なお想像線の矢印20で示すよう
に、側縁挟みバー7を基端部から左右方向に開閉するよ
うに構成することもできる。上記バキュームパッド1
0、前縁挟みチャック12、側縁挟みチャック14はい
ずれも基本的形態を示したものであり、板材16の大き
さ、重さによりバキュームパッド10の個数、大きさを
変えたり、フィンガー17、19の幅を変化させたり、
あるいは板材16の端縁と直接スライド接触するガイド
ピンを設けたりするのは任意である。また図1の実施例
では前縁挟みチャック12と側縁挟みチャック14とを
両方設けているので、加工する製品の形状に応じて両者
を使い分けたり、あるいは協動して搬送や反転を行うこ
とができる。しかし製品形状によって前縁挟みチャック
12と側縁挟みチャック14のいずれか一方だけを設け
た把持装置とすることもできる。図3、4および5に示
すように、バキュームパッド10のアクセス方向と、前
縁挟みチャック12および側縁挟みチャック14のアク
セス方向はほぼ直角になっているため、図1に示す把持
装置1では原板ストックとの干渉を避けるべく吸着バー
5の先端近辺にパッド首振り駆動機構9を設け、吸着バ
ー5と、前縁挟みバー6、側縁挟みバー7とを共通のベ
ースに保持させるようにしている。パッド首振り駆動機
構9は、たとえば図6Aおよび図6Bに示す構成により
実現できる。図6A、図6Bの機構では、バキュームパ
ッド10を支持する部材21を吸着バー5の先端にピン
22により回動自在に支持し、そのピン22の端部に結
合したセクタギア23と、エアシリンダ24で駆動され
るラック25とを噛み合わせている。これによりエアシ
リンダ24の往復動をラックーピニオン機構でバキュー
ムパッド10の首振り運動に変えることができる。
【0018】前記前縁挟みチャック12の開閉機構は、
たとえば図7Aおよび図7Bに示す構成により実現しう
る。このものはホルダー26の前端に一対のフィンガー
17の基端をピン27によって回転自在に連結し、その
基端の外側に突出させたレバー部28をそれぞれ中間リ
ンク29を介してエアシリンダ30で押し引き駆動する
ようにしたものである。このものはエアシリンダ30の
ロッド31が前進するとレバー部28の動作方向変換作
用でフィンガー17が閉じ、後退すると開く。前記側縁
挟みチャック14は図8Aおよび8Bに示すように、側
縁挟みバー7の先端に設けたチャック回転駆動モータ3
1と、そのモータの回転軸32に固着されるコ字状のブ
ラケット33と、そのブラケットの上下の板にそれぞれ
対向するように取り付けられる一対のエア駆動のベロー
ズ34と、そのベローズ34の先端のチャック板35と
から構成される。このものはチャック板35の間に板材
16を配置した後、上下のベローズ34内にエアを送る
ことにより板材16を挟みつけることができる。また板
材16を保持した状態でチャック回転駆動モータ31を
回転させることにより、板材16を長軸まわりに、すな
わち前後方向に反転させることができる。
【0019】つぎに前記のごとく構成される把持装置1
を用いてプレスブレーキに板材を供給し、取り出す手順
を説明する。把持装置1は図9に示すように、両側部3
6が同じ方向に折り曲げた製品37、逆方向に折り曲げ
た製品38、同じ方向に折り曲げたうえで、さらに外向
きに曲げた製品39などに用いることができる。図10
〜12は前記逆向きに曲げた製品37を製造する工程を
示している。図10の工程aではベース4を下向きにし
てバキュームパッド10で板材16を吸着し、原板スト
ック110から持ち出されている。このとき前縁挟みチ
ャック12は前縁チャックシフト駆動機構11を縮めて
後退させ、吸着バー5を伸ばすと共に、パッド首振り駆
動機構9はバキュームパッド10の吸着面が吸着バー5
と直角になるように操作している。
【0020】つぎに工程bで板材16を保持したバキュ
ームパッド10の向きを横向きにし、工程Cで前縁挟み
チャック12を前進させて板材16の前縁を挟み込む。
さらにバキュームパッド10の吸着を解除し、首振り機
構により、バキュームパッド10を下向きに戻し、さら
に吸着バー5を縮める。上記のようにバキュームパッド
10、吸着バー5などの役割は、板材16を原板ストッ
ク110から取り上げた時点で終了し、以下は前縁挟み
チャック12により板材16を保持、搬送する。
【0021】図11に示すように、板材16をしっかり
と把持した前縁挟みチャック12には、図2の第3アー
ム103を回転させることによりベース4ごと横向きに
される。さらに板材16はプレスブレーキ(図2のP)
の金型Dと高さを合わせ、所定の曲げ位置までその自由
側縁を差し入れる(図11の工程d)。なおこの状態で
も、板材16を不安定な下型上にあずけずに、前縁挟み
チャック12は板材16を保持し続けている。さらに図
11の工程eに示すように、プレスブレーキのラム下降
動作に合わせて板材16がV字状に曲げられるが、その
ときも前縁挟みチャック12は板材16を保持しつづ
け、板材16の起き上がりと同調してロボットRの第1
アームが軸心C1まわりに回転する。曲げ加工が終了す
ると、一旦半製品を金型D内から引き出し、把持装置全
体を手首(図1の主軸3)から回転させる。これにより
半製品が左右に反転(大トンボ)される(図12の工程
f)。なおL字状に曲げる製品の場合は、ここで加工が
終了する。
【0022】両曲げ製品の場合は、再度半製品が金型D
内に挿入され、前記1回目の曲げ位置とは異なる部位を
上下の金型に合わせる(工程g)。なお90度曲げ型の
ような一般的な成形の場合、金型は共通化されており、
前記1回目と同じ金型Dを用いて前述と同じようにして
逆方向の曲げを行う(図12の工程h)。これにより図
9の製品38が製造される。でき上った製品はそのま
ま、あるいは一定の検査完了後、製品台に載せられる。
以後は、再び工程a(図10)に戻り、つぎの板材を吸
着する。
【0023】上記のように前縁挟みチャック12とバキ
ュームパッド10を備えた把持装置1は、原板ストック
110から1枚の板材16を吸着して持ち上げるまでは
バキュームパッド10を利用し、その後、前縁挟みチャ
ック12に持ち換え、加工、反転、再加工および取り出
しまで板材16の前縁を挟んで保持、搬送、位置決めを
行う。そのため別個の中間台や反転装置などに一旦おく
必要がなく、生産タクトが大幅に向上する。ちなみに従
来の方法(図17〜18)では14工程(210〜28
0秒)が必要であったものが7工程(105〜140
秒)ですむようになり、生産タクトは約50%向上し
た。また中間台や反転装置などに置く場合、位置ずれ誤
差が集積する問題があり、これを防ぐためにパネルにガ
イドピンなどを設けると、位置調整が厄介になるが図2
の加工システムではそれらの問題がない。
【0024】つぎに図13〜14を参照して、側縁挟み
チャック14を用いる場合を説明する。図13a〜bに
示すように、原板ストック110からバキュームパッド
10で板材16を持ち上げ、バキュームパッド10の向
きを変える点までは図10の場合と同じである。この状
態で左右の側縁挟みチャック14が伸び出して板材16
の両側縁を把持する(図5参照)。なおバキュームパッ
ド10は縮む(図13c)。そして両側縁を保持した状
態で板材16の金型D内での位置決め、加工を行う(図
13の工程dおよびe)。さらに半製品を取り出した
後、前後反転機構で半製品を前後方向に反転させる(図
14に示す小トンボ工程)。さらに必要であれば左右反
転を行ったうえで、他方の側縁の曲げ加工を行う。それ
により図9の逆曲げの製品38が製造される。図14の
前後反転は左右反転に比して慣性モーメントが小さく、
迅速に反転させうる利点がある。
【0025】以上、好ましい2〜3の実施例を説明した
が、他の実施例を採用することもできる。たとえばバキ
ュームパッドに代えて電磁石式の吸着機構を用いてもよ
い。また、吸着バーと挟みバーの両方を伸縮させる代わ
りに根元から開閉して干渉を避けることもできる。また
一方のバーを3段階で伸縮させれば他方のバーを固定し
ておくこともできる。また最終の取り出しを別個のロボ
ットで行わせて、生産タクトを上げるようにしてもよ
い。
【0026】
【考案の効果】吸着機構で板材を原板ストックから持ち
上げ、その後、挟み機構に持ち替えてプレスブレーキへ
の供給、加工、取り出し反転を行うので、中間台や反転
機への受け渡しの必要がない。そのため生産タクトが向
上し、中間位置決めの手間が省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の板材装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の把持装置を備えたロボットおよびその周
辺機械の一実施例を示す斜視図である。
【図3】本考案の吸着機構の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図4】本考案の前縁挟み機構の一実施例を示す斜視図
である。
【図5】本考案の側縁挟み機構の一実施例を示す斜視図
である。
【図6】図6Aおよび図6Bはそれぞれ本考案の吸着パ
ッド首振り機構の一実施例を示す正面図および側面図で
ある。
【図7】図7Aおよび図7Bは前縁挟みチャックの開閉
機構の一実施例を示す概略図である。
【図8】図8Aおよび図8Bは図8Aおよび図8Bはそ
れぞれ本考案の側縁挟み機構の一実施例を示す平面図お
よび側面図である。
【図9】図9A、9Bおよび9Cはそれぞれ本考案の把
持装置で把持する対象製品の例を示す斜視図である。
【図10】本考案の把持装置を用いて板材を加工する場
合の一例を示す部分工程説明図である。
【図11】図10に続く工程を示す部分工程説明図であ
る。
【図12】図11に続く工程を示す部分工程説明図であ
る。
【図13】本考案の把持装置を用いて板材を加工する場
合の他の例を示す部分工程説明図である。
【図14】図13に続く工程を示す部分工程説明図であ
る。
【図15】従来の把持装置を備えたロボットおよびその
周辺機械の例を示す斜視図である。
【図16】図15の従来のロボットの側面図である。
【図17】従来の把持装置を用いて板材を加工する場合
の一例を示す部分工程説明図である。
【図18】図17に続く工程を示す部分工程説明図であ
る。
【符号の説明】
103・・・ 第3アーム 1・・・ 把持装置 2・・・ 左右反転機構 4・・・ ベース 5・・・ 吸着バー 6・・・ 前縁挟みバー 7・・・ 側縁挟みバー 8・・・ パッドシフト駆動機構 9・・・ パッド首振り駆動機構 10・・・ バキュームパッド 11・・・ 前縁チャックシフト駆動機構 12・・・ 前縁挟みチャック 13・・・ 側縁チャックシフト駆動機構 14・・・ 側縁挟みチャック 16・・・ 板材 R・・・ ロボット P・・・ プレスブレーキ D・・・ 金型
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−322981(JP,A) 特開 平1−226633(JP,A) 特開 昭54−61766(JP,A) 実開 平4−122481(JP,U)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板材の一面を吸着保持するための吸着機構
    がベースに対して伸縮駆動される吸着バーの先端に設け
    られ、かつ吸着面が首振り駆動可能に構成されており、 該吸着機構によって吸着された板材の周縁を両面から挟
    んで保持するための挟み機構とを有し、 この挟み機構が、ベースに対して前記吸着機構と平行に
    伸縮駆動される挟みバーの先端に設けられ、かつ板材の
    周縁を挟むように構成されており、 さらに、前記吸着機構と挟み機構とが互いに独立して作
    動可能であり、いずれか一方が作動するときに他方を退
    避させるべく相対運動可能に構成されている板材把持装
    置。
  2. 【請求項2】前記挟み機構で挟んだ板材をその場で反転
    させる反転機構を備えている請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】前記ベースを左右方向に反転させる反転機
    構を備えている請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】前記板材の両側縁を挟む挟み機構が、板材
    を前後方向に反転させる反転機構を備えている請求項3
    記載の装置。
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