JP2006193266A - ジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構折り畳み集積物形成設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】ジグザグ折り畳み集積物の最上紙片を折り返すことができ、しかも、ラインスピードの低下を防ぐことができるジグザグ折り畳み集積物の折返し装置および折り畳み集積物形成設備を提供する。
【解決手段】紙を2つ折りして一対の紙片が重なり合うように折り畳まれた複数の折り畳み紙を、交互に噛み合わせて積み重ねられた折り畳み集積物Tにおいて、最上部に位置する紙片PAを折り返し折り畳み集積物の上面に重ねる折返し機構50であって、下面に空気を吸引する吸引口を備えた吸引部材と、吸引部材を、折り畳み集積物50に対して、その上面と平行な方向、および、その上面と交差する方向から接近離間させる吸引部材作動部とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】紙を2つ折りして一対の紙片が重なり合うように折り畳まれた複数の折り畳み紙を、交互に噛み合わせて積み重ねられた折り畳み集積物Tにおいて、最上部に位置する紙片PAを折り返し折り畳み集積物の上面に重ねる折返し機構50であって、下面に空気を吸引する吸引口を備えた吸引部材と、吸引部材を、折り畳み集積物50に対して、その上面と平行な方向、および、その上面と交差する方向から接近離間させる吸引部材作動部とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構折り畳み集積物形成設備に関する。さらに詳しくは、タオルペーパーやティッシュペーパーなどのような比較的薄い紙や不織布などのウエブを縦方向に連続して供給しつつ横方向に切断し、切断片を分離することなく連続状に交互にジグザグ折りして集積した折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構折り畳み集積物形成設備に関する。
従来のジグザグ折り畳み集積物を形成する装置の一例として、従来例1(特許文献1)に記載されているものがある。
図9において、符号W1、W2はいずれも一続きのウエブを示しており、符号R1、R2は、垂直面内で回転自在に設けられた一対の折り畳みロールR1、R2を示している。この一対の折り畳みロールR1、R2のロール周面上には、カッターアンビルkとジョーピースjが交互に同数個ずつ取り付けられており、一方の折り畳みロールR1(またはR2)のカッターアンビルkが他方の折り畳みロールR2(またはR1)のジョーピースjと合わさるように位相をずらして配設されている。カッターアンビルkは、折り畳みロールR1、R2の上方に設けられたカッターブレードC1、C2との間にウエブW1、W2を挟んで切断し、それぞれ紙片を形成するものであり、ジョーピースjは紙片の端縁部を掴んで折り畳みロールR1、R2のロール周面上から、フォールディングバーF1、F2に紙を受け渡すものである。
図9において、符号W1、W2はいずれも一続きのウエブを示しており、符号R1、R2は、垂直面内で回転自在に設けられた一対の折り畳みロールR1、R2を示している。この一対の折り畳みロールR1、R2のロール周面上には、カッターアンビルkとジョーピースjが交互に同数個ずつ取り付けられており、一方の折り畳みロールR1(またはR2)のカッターアンビルkが他方の折り畳みロールR2(またはR1)のジョーピースjと合わさるように位相をずらして配設されている。カッターアンビルkは、折り畳みロールR1、R2の上方に設けられたカッターブレードC1、C2との間にウエブW1、W2を挟んで切断し、それぞれ紙片を形成するものであり、ジョーピースjは紙片の端縁部を掴んで折り畳みロールR1、R2のロール周面上から、フォールディングバーF1、F2に紙を受け渡すものである。
ジョーピースjからフォールディングバーF1、F2に受け渡された紙片は、折り畳みロールR1、R2の下方に設けられたエレベータフィンガ10上に、ジグザグ折りされ、かつ、交互に噛み合った状態で折り畳まれながら載せられるので、エレベータフィンガ10上には、紙片からなる集積物Tが形成される。そして、エレベータフィンガ10上に載せられている集積物Tの枚数が所定の枚数になると、カウントフィンガ30が集積物Tの上面に打ち込まれ、フォールディングバーF1、F2から供給される紙片は、エレベータフィンガ10上への供給が停止され、カウントフィンガ30上に集積物Tが形成される。
前記エレベータフィンガ10は、エレベータバー3によってスライドポスト2に沿って上下昇降自在に設けられており、集積物Tの枚数が所定の枚数になると降下し、集積物Tを搬送コンベア90上に移載する。そして、移載された集積物Tは搬送コンベア90によって次工程に搬送されるのである。
前記エレベータフィンガ10は、エレベータバー3によってスライドポスト2に沿って上下昇降自在に設けられており、集積物Tの枚数が所定の枚数になると降下し、集積物Tを搬送コンベア90上に移載する。そして、移載された集積物Tは搬送コンベア90によって次工程に搬送されるのである。
ここで、ティッシュペーパーの場合、エレベータフィンガ10に紙片が載せられる位置から搬送コンベア90上に移載する位置まで下降する間に、集積物Tの最上面に位置する紙片(以下、最上紙片という)は折り返される。その折返しは以下のようにして行われる。
図9および図10において、符号A1は、エレベータフィンガ10の昇降する通路に向けて、つまり、右方に向けてエアを吹き出すことができるノズルを示している。このノズルA1と、エレベータフィンガ10の昇降する通路を挟んで対向する位置には、左右方向に揺動可能な折返し部A2が設けられている。この折返し部A2は、その先端にエアを吹き出すエア吹き出し口aが設けられており、その基端にエアを吸引するエア吸引口bが設けられている。
フィンガ30が打ち込まれた後、エレベータフィンガ10を下降させてノズルA1が設けられている位置に集積物Tを載せたエレベータフィンガ10を停止させるが、エレベータフィンガ10が下降するとき、最上紙片PAは、カウントフィンガ30に保持された他方の紙片に引っ掛かった状態から下降する。このため、最上紙片PAは一時的に集積物Tの上面に立った状態となるので(図10(A))、ノズルA1からエアを瞬間的に吹き出せば、最上紙片PAが右方に移動される。この右方に移動された最上紙片PAは折返し部A2に載せられるが、その基端側の部分はエア吸引口bに吸い付けられ、その先端側はエア吹き出し口aから吹き出すエアによって右方に移動されるから、基端側の部分に折り重なるように曲げられる(図10(B))。その状態から、折返し部A2を左方に揺動させれば(図10(C))、折り重なった状態で集積物Tの最上部に配置できる。つまり、集積物Tは、その最上紙片PAが折り返された状態になるのである。
フィンガ30が打ち込まれた後、エレベータフィンガ10を下降させてノズルA1が設けられている位置に集積物Tを載せたエレベータフィンガ10を停止させるが、エレベータフィンガ10が下降するとき、最上紙片PAは、カウントフィンガ30に保持された他方の紙片に引っ掛かった状態から下降する。このため、最上紙片PAは一時的に集積物Tの上面に立った状態となるので(図10(A))、ノズルA1からエアを瞬間的に吹き出せば、最上紙片PAが右方に移動される。この右方に移動された最上紙片PAは折返し部A2に載せられるが、その基端側の部分はエア吸引口bに吸い付けられ、その先端側はエア吹き出し口aから吹き出すエアによって右方に移動されるから、基端側の部分に折り重なるように曲げられる(図10(B))。その状態から、折返し部A2を左方に揺動させれば(図10(C))、折り重なった状態で集積物Tの最上部に配置できる。つまり、集積物Tは、その最上紙片PAが折り返された状態になるのである。
しかるに、上記のごとき方法により最上紙片PAを折り返す場合、最上紙片PAを折り返している間は、エレベータフィンガ10の移動を停止させなければならない。ところが、エレベータフィンガ10を移動させている間もウエブW1、W2による紙片の形成作業は継続しており、その間に形成された紙片は、カウントフィンガ30上に載せられ、カウントフィンガ30上において集積物Tが形成される。しかし、カウントフィンガ30上に載せることができる紙片の枚数は限られているため、この限界となる枚数の紙片が形成される前にエレベータフィンガ10を紙片を受け入れる位置まで戻さなければならない。すると、エレベータフィンガ10が紙片を受け入れる位置までに戻る時間によって、単位時間あたりの製造する紙片の枚数が、制限されてしまう。そして、最上紙片PAを折り返すためにはある程度の時間が必要であるから、単位時間あたりの製造する紙片の枚数を少なくせざるを得ず、単位時間あたりに製造される集積物Tの数も当然に少なくなり、製造ラインのラインスピードも低下してしまう。
このエレベータフィンガ10の往復時間を早くするには、エレベータフィンガ10の移動速度を速くするか、折返し時間を早くするしかないが、エレベータフィンガ10の移動速度を速くすると、集積物Tの崩れ等の問題が生じる可能性があり、また、折返し時間を早くすれば、折返しが正確にできなくなるという問題が生じる。
したがって、折返し工程を、集積物Tがエレベータフィンガ10に載せられているとき以外で行うことができれば、上記のごとき問題が生じないので有効であるが、現在、エレベータフィンガ10以外の場所で集積物Tの折返しを自動で行う装置は存在しせず、かかる機構を有する装置が求められている。
このエレベータフィンガ10の往復時間を早くするには、エレベータフィンガ10の移動速度を速くするか、折返し時間を早くするしかないが、エレベータフィンガ10の移動速度を速くすると、集積物Tの崩れ等の問題が生じる可能性があり、また、折返し時間を早くすれば、折返しが正確にできなくなるという問題が生じる。
したがって、折返し工程を、集積物Tがエレベータフィンガ10に載せられているとき以外で行うことができれば、上記のごとき問題が生じないので有効であるが、現在、エレベータフィンガ10以外の場所で集積物Tの折返しを自動で行う装置は存在しせず、かかる機構を有する装置が求められている。
本発明はかかる事情に鑑み、ジグザグ折り畳み集積物の最上紙片を折り返すことができ、しかも、ラインスピードの低下を防ぐことができるジグザグ折り畳み集積物の折返し装置および折り畳み集積物形成設備を提供することを目的とする。
第1発明のジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構は、紙を2つ折りして一対の紙片が重なり合うように折り畳まれた複数の折り畳み紙を、交互に噛み合わせて積み重ねられた折り畳み集積物において、最上部に位置する紙片を折り返し該折り畳み集積物の上面に重ねる折返し機構であって、下面に空気を吸引する吸引口を備えた吸引部材と、該吸引部材を、前記折り畳み集積物に対して、その上面と平行な方向、および、その上面と交差する方向から接近離間させる吸引部材作動部とを備えていることを特徴とする。
第2発明のジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構は、第1発明において、前記最上部に位置する紙片を、前記折り畳み集積物の上面から移動させて、側方に垂らす紙移動部を備えていることを特徴とする。
第3発明のジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構は、第2発明において、前記紙移動部によって最上部に位置する紙片が移動された折り畳み集積物を、上下から挟んで保持する保持部を備えていることを特徴とする。
第4発明のジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構は、第2発明において、前記紙移動部によって側方に移動された紙片の下方に配置された、該紙片に向けて空気を吹付ける空気噴出部を備えていることを特徴とする。
第5発明の折り畳み集積物形成設備は、一対の原反ロールから繰り出されたウエブをその幅方向に沿って連続してカットし、カットされた紙を2枚合わせで連続状にジグザグ折りして積み重ね、折り畳み集積物を形成する集積物形成手段と、該搬送手段における折り畳み集積物の搬送途中において、折り畳み集積物を圧縮する圧縮手段と、前記集積物形成部から前記圧縮手段に折り畳み集積物を受け渡す受け渡し手段とからなる、折り畳み集積物を形成する装置であって、前記圧縮手段が、請求項1記載の折返し機構を備えていることを特徴とする。
第6発明の折り畳み集積物形成設備は、第5発明において、前記受け渡し手段が、前記集積物形成手段の下方に設けられ、折り畳み集積物を前記圧縮手段に搬送する搬送コンベアと、該搬送コンベアと前記集積物形成手段との間において昇降可能に設けられ、上昇位置では前記集積物形成手段によって形成される折り畳み集積物を支持し、支持する折り畳み集積物が所定の量となると下降して折り畳み集積物を前記搬送コンベアに受け渡す昇降部材とから構成されており、前記搬送コンベアと前記集積物形成手段との間に、前記昇降部材上に支持された前記折り畳み集積物における最上部に位置する紙片を、該折り畳み集積物の上面から移動させて、側方に垂らす紙移動部を備えていることを特徴とする。
第7明の折り畳み集積物形成設備は、第6発明において、前記圧縮手段が、前記紙移動部によって最上部に位置する紙片が移動された折り畳み集積物を、上下から挟んで保持する保持部を備えていることを特徴とする。
第8明の折り畳み集積物形成設備は、第6発明において、前記紙移動部によって側方に移動された紙片の下方に配置された、該紙片に向けて空気を吹付ける空気噴出部を備えていることを特徴とする。
第2発明のジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構は、第1発明において、前記最上部に位置する紙片を、前記折り畳み集積物の上面から移動させて、側方に垂らす紙移動部を備えていることを特徴とする。
第3発明のジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構は、第2発明において、前記紙移動部によって最上部に位置する紙片が移動された折り畳み集積物を、上下から挟んで保持する保持部を備えていることを特徴とする。
第4発明のジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構は、第2発明において、前記紙移動部によって側方に移動された紙片の下方に配置された、該紙片に向けて空気を吹付ける空気噴出部を備えていることを特徴とする。
第5発明の折り畳み集積物形成設備は、一対の原反ロールから繰り出されたウエブをその幅方向に沿って連続してカットし、カットされた紙を2枚合わせで連続状にジグザグ折りして積み重ね、折り畳み集積物を形成する集積物形成手段と、該搬送手段における折り畳み集積物の搬送途中において、折り畳み集積物を圧縮する圧縮手段と、前記集積物形成部から前記圧縮手段に折り畳み集積物を受け渡す受け渡し手段とからなる、折り畳み集積物を形成する装置であって、前記圧縮手段が、請求項1記載の折返し機構を備えていることを特徴とする。
第6発明の折り畳み集積物形成設備は、第5発明において、前記受け渡し手段が、前記集積物形成手段の下方に設けられ、折り畳み集積物を前記圧縮手段に搬送する搬送コンベアと、該搬送コンベアと前記集積物形成手段との間において昇降可能に設けられ、上昇位置では前記集積物形成手段によって形成される折り畳み集積物を支持し、支持する折り畳み集積物が所定の量となると下降して折り畳み集積物を前記搬送コンベアに受け渡す昇降部材とから構成されており、前記搬送コンベアと前記集積物形成手段との間に、前記昇降部材上に支持された前記折り畳み集積物における最上部に位置する紙片を、該折り畳み集積物の上面から移動させて、側方に垂らす紙移動部を備えていることを特徴とする。
第7明の折り畳み集積物形成設備は、第6発明において、前記圧縮手段が、前記紙移動部によって最上部に位置する紙片が移動された折り畳み集積物を、上下から挟んで保持する保持部を備えていることを特徴とする。
第8明の折り畳み集積物形成設備は、第6発明において、前記紙移動部によって側方に移動された紙片の下方に配置された、該紙片に向けて空気を吹付ける空気噴出部を備えていることを特徴とする。
第1発明によれば、折り畳み集積物における最上部に位置する紙片において、その折り畳み紙の折り曲げ部と反対側の端部を吸引部材によって吸引し、この紙片を吸引したまま吸引部材作動部によって吸引部材を上昇させれば、最上部に位置する紙片のみを折り畳み集積物から浮き上がらせることができる。その状態で、吸引部材を折り畳み紙の折り曲げ部に向って移動させながら吸引部材を下降させれば、最上部に位置する紙片を折り返すことができる。
第2発明によれば、最上部に位置する紙片を、折り畳み集積物の側方に垂らしてから吸引するので、最上部に位置する紙片のみを確実に吸引部材によって吸引させることができる。そして、紙片を吸引したまま吸引部材作動部によって吸引部材を上昇させながら、一度、紙片を元の状態に戻す方向に移動させたのち、吸引部材を下降させれば、最上部に位置する紙片を折り返すことができる。
第3発明によれば、折り畳み集積物が保持部に保持されているから、折り畳み集積物における最上部に位置する紙片を吸引部材によって吸引したり吸引部材とともに移動させたときに、折り畳み集積物が崩れたりすることを防ぐことができる。
第4発明によれば、空気噴出部から紙片に空気を吹付ければ、紙片を上方に浮き上がらせることができるから、吸引部材を下方まで移動させたり、吸引力を強くしなくても紙片を吸着することができる。すると、吸引部材を下方まで移動させることによる作業工数の増加や、吸引力が強過ぎることによる折り畳み集積物や紙片の損傷を防ぐことができる。
第5発明によれば、圧縮行程において折返しを行うことができるから、折返しを行うことに起因する受け渡し手段による折り畳み集積物の移動速度の低下を防ぐことができ、折返し作業を行うことによるラインスピードの低下を防ぐことができる。
第6発明によれば、受け渡し手段による折り畳み集積物の移動中に紙片の移動ができるから、圧縮行程の作業工数を減らすことができ、圧縮行程において折返し作業を行うことによるラインスピードの低下を防ぐことができる。しかも、受け渡し手段による折り畳み集積物の移動中には紙片の移動しか行わないので、受け渡し手段による折り畳み集積物の移動速度の低下も防ぐことができる。
第7発明によれば、折り畳み集積物が保持部に保持されているから、折り畳み集積物における最上部に位置する紙片を吸引部材によって吸引したり吸引部材とともに移動させたときに、折り畳み集積物が崩れたりすることを防ぐことができる。
第8発明によれば、空気噴出部から紙片に空気を吹付ければ、紙片を上方に浮き上がらせることができるから、吸引部材を下方まで移動させたり、吸引力を強くしなくても紙片を吸着することができる。すると、吸引部材を下方まで移動させることによる作業工数の増加や、吸引力が強過ぎることによる折り畳み集積物や紙片の損傷を防ぐことができる。
第2発明によれば、最上部に位置する紙片を、折り畳み集積物の側方に垂らしてから吸引するので、最上部に位置する紙片のみを確実に吸引部材によって吸引させることができる。そして、紙片を吸引したまま吸引部材作動部によって吸引部材を上昇させながら、一度、紙片を元の状態に戻す方向に移動させたのち、吸引部材を下降させれば、最上部に位置する紙片を折り返すことができる。
第3発明によれば、折り畳み集積物が保持部に保持されているから、折り畳み集積物における最上部に位置する紙片を吸引部材によって吸引したり吸引部材とともに移動させたときに、折り畳み集積物が崩れたりすることを防ぐことができる。
第4発明によれば、空気噴出部から紙片に空気を吹付ければ、紙片を上方に浮き上がらせることができるから、吸引部材を下方まで移動させたり、吸引力を強くしなくても紙片を吸着することができる。すると、吸引部材を下方まで移動させることによる作業工数の増加や、吸引力が強過ぎることによる折り畳み集積物や紙片の損傷を防ぐことができる。
第5発明によれば、圧縮行程において折返しを行うことができるから、折返しを行うことに起因する受け渡し手段による折り畳み集積物の移動速度の低下を防ぐことができ、折返し作業を行うことによるラインスピードの低下を防ぐことができる。
第6発明によれば、受け渡し手段による折り畳み集積物の移動中に紙片の移動ができるから、圧縮行程の作業工数を減らすことができ、圧縮行程において折返し作業を行うことによるラインスピードの低下を防ぐことができる。しかも、受け渡し手段による折り畳み集積物の移動中には紙片の移動しか行わないので、受け渡し手段による折り畳み集積物の移動速度の低下も防ぐことができる。
第7発明によれば、折り畳み集積物が保持部に保持されているから、折り畳み集積物における最上部に位置する紙片を吸引部材によって吸引したり吸引部材とともに移動させたときに、折り畳み集積物が崩れたりすることを防ぐことができる。
第8発明によれば、空気噴出部から紙片に空気を吹付ければ、紙片を上方に浮き上がらせることができるから、吸引部材を下方まで移動させたり、吸引力を強くしなくても紙片を吸着することができる。すると、吸引部材を下方まで移動させることによる作業工数の増加や、吸引力が強過ぎることによる折り畳み集積物や紙片の損傷を防ぐことができる。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明のジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構は、タオルペーパーやティッシュペーパー等の複数の紙を交互にジグザグ折りして集積した折り畳み集積物において、最上紙片の折り返しを行うための機構である。
以下では、本発明の折り返し機構を、折り畳み集積物を形成する設備における折り畳み集積物形成手段の下流側に設けた場合を説明する。
なお、本発明の折り返し機構は、上記のごとき設備以外であっても使用することができるのは、言うまでもない。
本発明のジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構は、タオルペーパーやティッシュペーパー等の複数の紙を交互にジグザグ折りして集積した折り畳み集積物において、最上紙片の折り返しを行うための機構である。
以下では、本発明の折り返し機構を、折り畳み集積物を形成する設備における折り畳み集積物形成手段の下流側に設けた場合を説明する。
なお、本発明の折り返し機構は、上記のごとき設備以外であっても使用することができるのは、言うまでもない。
まず、本発明の折り返し機構を説明する前に、折り畳み集積物形成設備における折り畳み集積物形成手段を説明する。
図8において、符号W1、W2はいずれも一続きのウエブを示しており、符号R1、R2は、垂直面内で回転自在に設けられた一対の折り畳みロールR1、R2を示している。この一対の折り畳みロールR1、R2のロール周面上には、カッターアンビルkとジョーピースjが交互に同数個ずつ取り付けられており、一方の折り畳みロールR1(またはR2)のカッターアンビルkが他方の折り畳みロールR2(またはR1)のジョーピースjと合わさるように位相をずらして配設されている。カッターアンビルkは、折り畳みロールR1、R2の上方に設けられたカッターブレードC1、C2との間にウエブW1、W2を挟んで切断し、それぞれ所定の大きさの紙を形成するものであり、ジョーピースjは形成された紙の端縁部を掴んで折り畳みロールR1、R2のロール周面上から、フォールディングバーF1、F2に紙を受け渡すものである。
図8において、符号W1、W2はいずれも一続きのウエブを示しており、符号R1、R2は、垂直面内で回転自在に設けられた一対の折り畳みロールR1、R2を示している。この一対の折り畳みロールR1、R2のロール周面上には、カッターアンビルkとジョーピースjが交互に同数個ずつ取り付けられており、一方の折り畳みロールR1(またはR2)のカッターアンビルkが他方の折り畳みロールR2(またはR1)のジョーピースjと合わさるように位相をずらして配設されている。カッターアンビルkは、折り畳みロールR1、R2の上方に設けられたカッターブレードC1、C2との間にウエブW1、W2を挟んで切断し、それぞれ所定の大きさの紙を形成するものであり、ジョーピースjは形成された紙の端縁部を掴んで折り畳みロールR1、R2のロール周面上から、フォールディングバーF1、F2に紙を受け渡すものである。
この折り畳み集積物形成手段では、ジョーピースjからフォールディングバーF1、F2に受け渡された紙は、折り畳みロールR1、R2の下方に設けられたエレベータフィンガ10上に、ジグザグ折りされ、かつ、交互に噛み合った状態で折り畳まれながら載せられるので、エレベータフィンガ10上には、複数枚の折り畳み紙からなる集積物Tが形成される。そして、エレベータフィンガ10上に載せられている集積物Tの枚数が所定の枚数になると、カウントフィンガ30が集積物Tの上面に打ち込まれ、フォールディングバーF1、F2から供給される紙は、エレベータフィンガ10上への供給が停止され、カウントフィンガ30上に集積物Tが形成される。
前記エレベータフィンガ10は、エレベータバー3によってスライドポスト2に沿って上下昇降自在に設けられており、集積物Tを形成する折り畳み紙所定の枚数になると降下し、集積物Tを搬送コンベア90上に移載する。なお、この搬送コンベア90は、並列に並んだ複数本のコンベアベルト91を備えたものである(図2参照)。
そして、搬送コンベア90上に移載された集積物Tは、搬送コンベア90によって次工程に搬送される。上記のエレベータフィンガ10が特許請求の範囲にいう昇降手段であり、上記のエレベータフィンガ10と搬送コンベア90が、特許請求の範囲にいう受け渡し手段である。
前記エレベータフィンガ10は、エレベータバー3によってスライドポスト2に沿って上下昇降自在に設けられており、集積物Tを形成する折り畳み紙所定の枚数になると降下し、集積物Tを搬送コンベア90上に移載する。なお、この搬送コンベア90は、並列に並んだ複数本のコンベアベルト91を備えたものである(図2参照)。
そして、搬送コンベア90上に移載された集積物Tは、搬送コンベア90によって次工程に搬送される。上記のエレベータフィンガ10が特許請求の範囲にいう昇降手段であり、上記のエレベータフィンガ10と搬送コンベア90が、特許請求の範囲にいう受け渡し手段である。
図8に示すように、エレベータフィンガ10が昇降する通路の側方には、ノズルA1が設けられている。ノズルA1は、エレベータフィンガ10の昇降する通路に向けて、つまり、右方に向けてエアを吹き出すことができるノズルを示している。フィンガ30が打ち込まれた後、エレベータフィンガ10は下降するが、そのとき最上部の折り畳み紙の紙片PAは、カウントフィンガ30に保持された他方の折り畳み紙に引っ掛かった状態から下降するので、一時的に集積物Tの上面に立った状態となるが(図10(A)参照)、ノズルAはこの紙片PAが立った状態となる位置の側方にノズルA1が設けられている。
このため、集積物Tの上面に立った状態における紙片PAにノズルA1から空気を吹付ければ、タオルペーパーやティッシュペーパーなどのような比較的薄い紙や不織布を集積した折り畳み集積物Tにおける最上部の紙片PAを側方に移動させて垂らすことができる。このノズルA1が特許請求の範囲にいう紙移動部である。
なお、紙移動部は上記のごとき構成に限られず、エレベータフィンガ10の下降中に折り畳み集積物Tにおける最上部の紙片PAを側方に移動させて垂らすことができるように構成されていればよく、特に限定はない。
このため、集積物Tの上面に立った状態における紙片PAにノズルA1から空気を吹付ければ、タオルペーパーやティッシュペーパーなどのような比較的薄い紙や不織布を集積した折り畳み集積物Tにおける最上部の紙片PAを側方に移動させて垂らすことができる。このノズルA1が特許請求の範囲にいう紙移動部である。
なお、紙移動部は上記のごとき構成に限られず、エレベータフィンガ10の下降中に折り畳み集積物Tにおける最上部の紙片PAを側方に移動させて垂らすことができるように構成されていればよく、特に限定はない。
つぎに、折り返し機構50を説明する。
図1は本実施形態の折り返し機構50の概略縦断面図であり、図2におけるII−II線概略矢視断面図が該当する。図2は本実施形態の折り返し機構50の概略正面図である。図3は保持プレート61および吸引プレート71の概略説明図である。図4(A)は水平移動シリンダ73の概略説明図であり、(B)は案内軸76の概略説明図である。
図1は本実施形態の折り返し機構50の概略縦断面図であり、図2におけるII−II線概略矢視断面図が該当する。図2は本実施形態の折り返し機構50の概略正面図である。図3は保持プレート61および吸引プレート71の概略説明図である。図4(A)は水平移動シリンダ73の概略説明図であり、(B)は案内軸76の概略説明図である。
図2に示すようにこの搬送コンベア90における隣接するコンベアベルト91同士の間には、折り返し機構50におけるコンベア51の複数本のコンベアベルト51bが配設されている。このコンベアベルト51bは、その上面が搬送コンベア90におけるコンベアベルト91の上面と同じ高さとなるように配置されている。
このため、搬送コンベア90の一端(図1では右端)とコンベア50の一端(図1では左端)との間に段差ができないから搬送コンベア90上からコンベア51上に折り畳み集積物Tがスムースに受け渡される。
このため、搬送コンベア90の一端(図1では右端)とコンベア50の一端(図1では左端)との間に段差ができないから搬送コンベア90上からコンベア51上に折り畳み集積物Tがスムースに受け渡される。
図1および図2に示すように、このコンベア51における隣接するコンベアベルト51bとコンベアベルト91との間には、図示しない昇降手段によって昇降可能に保持された支持板52が配設されている。この支持板52は、上昇位置ではその上面がコンベアベルト51bの上面と同じ高さとなり、下降位置ではその上面がコンベアベルト51bの上面よりも低い位置になるように構成されている(図5(A),(B)参照)。
図1および図3に示すように、前記折り返し機構50におけるコンベア51上方には、保持プレート61が設けられている。この保持プレート61は、コンベア51の幅方向(図1における左右方向)に沿って延びた板状の部材でありその下面にコンベア51の上面と平行な加圧面61aが形成されている。
図1および図3に示すように、この保持プレート61の上面には、保持プレート61の軸方向に沿って延びた支持部材62が取り付けられている。この支持部材62の両端部には、空圧シリンダ63のロッド63aの先端がそれぞれ取り付けられている。この空圧シリンダ63は、コンベア51の上面の法線方向と平行な方向に沿って伸縮可能に配設されている。この空圧シリンダ63のシリンダボディ63bは、空圧シリンダ63の伸縮方向と平行に設けられたネジ棒64に螺合しているナット65に取り付けられている。また、ネジ棒64の下端には、ネジ棒64を回転させるサーボモータ等の駆動手段66が設けられている。
図1および図3に示すように、この保持プレート61の上面には、保持プレート61の軸方向に沿って延びた支持部材62が取り付けられている。この支持部材62の両端部には、空圧シリンダ63のロッド63aの先端がそれぞれ取り付けられている。この空圧シリンダ63は、コンベア51の上面の法線方向と平行な方向に沿って伸縮可能に配設されている。この空圧シリンダ63のシリンダボディ63bは、空圧シリンダ63の伸縮方向と平行に設けられたネジ棒64に螺合しているナット65に取り付けられている。また、ネジ棒64の下端には、ネジ棒64を回転させるサーボモータ等の駆動手段66が設けられている。
このため、保持プレート61の下方に折り畳み集積物Tを配置しかつ支持板52を上昇位置に配置した状態で、駆動手段66を駆動させて保持プレート61を下降させれば、折り畳み集積物Tを保持プレート61と支持板52との間に挟んで保持することができる。
なお、図1に示すように、コンベア51の上面の法線方向と平行な案内軸62pを設けておき、この案内軸62pに支持部材62の両端部をその軸方向に沿って摺動可能に取り付けておけば、保持プレート61を安定した状態で移動させることができる。
なお、図1に示すように、コンベア51の上面の法線方向と平行な案内軸62pを設けておき、この案内軸62pに支持部材62の両端部をその軸方向に沿って摺動可能に取り付けておけば、保持プレート61を安定した状態で移動させることができる。
図1、図3および図4に示すように、前記保持プレート61の支持部材62には、水平移動シリンダ73が設けられている。この水平移動シリンダ73は、その伸縮方向がコンベア51の上面と平行、言い換えれば、保持プレート61の加圧面61aと平行となるように配設されている。この水平移動シリンダ73のロッド73a先端には、支持部材72が取り付けられており、この支持部材72の下端には、このコンベア51の幅方向に沿って延びた吸引プレート71が取り付けられている。
このため、コンベア51の上面に折り畳み集積物Tを載せて駆動手段66を駆動させれば、吸引プレート71を、保持プレート61とともに、折り畳み集積物Tに対してその上面と交差する方向から接近離間させることができ、水平移動シリンダ73を作動させれば、折り畳み集積物Tに対してその上面と平行な方向から接近離間させることができるのである。
この吸引プレート71が特許請求の範囲にいう吸引部材であり、支持部材62、空圧シリンダ63、ネジ棒64、ナット65、駆動手段66および水平移動シリンダ73が、特許請求の範囲にいう吸引部材作動部である。
このため、コンベア51の上面に折り畳み集積物Tを載せて駆動手段66を駆動させれば、吸引プレート71を、保持プレート61とともに、折り畳み集積物Tに対してその上面と交差する方向から接近離間させることができ、水平移動シリンダ73を作動させれば、折り畳み集積物Tに対してその上面と平行な方向から接近離間させることができるのである。
この吸引プレート71が特許請求の範囲にいう吸引部材であり、支持部材62、空圧シリンダ63、ネジ棒64、ナット65、駆動手段66および水平移動シリンダ73が、特許請求の範囲にいう吸引部材作動部である。
また、吸引プレート71は、その下面にコンベア51の上面と平行であって、前記保持プレート61の加圧面61aと同一平面となる接触面71aが形成されており、この接触面71aと上面とを貫通する貫通孔71hが、コンベア51の幅方向に沿って複数個形成されている。そして、吸引プレート71の上面には、複数の貫通孔71hを覆うように吸引管74が取り付けられている。この吸引管74は、その内部が中空であって複数の貫通孔71h同士を連通する空間となっており、図示しない、例えば真空ポンプ等の吸引手段に連通されている。
このため、コンベア51の上面に折り畳み集積物Tを載せた状態において、吸引手段を作動させながら駆動手段66および水平移動シリンダ73を作動させれば、貫通孔71hから外部の空気を吸引しながら、接触面71aをコンベア51の上面と平行に保ったまま、吸引プレート71を折り畳み集積物Tに対して接近離間できるのである。
このため、コンベア51の上面に折り畳み集積物Tを載せた状態において、吸引手段を作動させながら駆動手段66および水平移動シリンダ73を作動させれば、貫通孔71hから外部の空気を吸引しながら、接触面71aをコンベア51の上面と平行に保ったまま、吸引プレート71を折り畳み集積物Tに対して接近離間できるのである。
なお、支持部材62には、水平移動シリンダ73の軸方向と平行であって支持部材62に対して軸方向摺動可能な案内軸76が設けられており、この案内軸76の一端は支持部材72に取り付けられているから、水平移動シリンダ73を伸縮させたときに、支持部材72、つまり吸引プレート71を確実にコンベア51の上面と平行に移動させることができる。そして、支持部材72と吸引プレート71の重量を案内軸76にも支持させることができるので、水平移動シリンダ76の伸縮をスムースに行わせることができ、支持部材72および吸引プレート71をスムースに移動させることができる。
また、図1および図2に示すように前記保持プレート61および前記吸引プレート71の上方には、コンベア51の上面の法線方向と平行な方向に沿って伸縮可能であって、かつ、ロッド67aが下向きに配設された加圧用シリンダ67が設けられている。この加圧用シリンダ67は、伸長すると、ロッド67aの先端に取り付けられているプレート67cの下面が、保持プレート61の上面および吸引プレート71の上面を下方に押すように配設されている。
このため、支持板52と、保持プレート61および吸引プレート71によって折り畳み集積物Tを挟んだ状態から、加圧用シリンダ67を伸長させて保持プレート61をさらに下方に移動させれば、保持プレート61および吸引プレート71によって折り畳み集積物Tを加圧して圧縮することができる。つまり、折り畳み機構50は、折り畳み集積物形成設備における圧縮手段として機能するのである。
このため、支持板52と、保持プレート61および吸引プレート71によって折り畳み集積物Tを挟んだ状態から、加圧用シリンダ67を伸長させて保持プレート61をさらに下方に移動させれば、保持プレート61および吸引プレート71によって折り畳み集積物Tを加圧して圧縮することができる。つまり、折り畳み機構50は、折り畳み集積物形成設備における圧縮手段として機能するのである。
なお、加圧用シリンダ67によって、保持プレート61および吸引プレート71を加圧すると、加圧用シリンダ67から保持プレート61に加わる力が駆動手段66に加わる可能性があるが、空圧シリンダ63を緩衝手段として機能させることができるので、加圧用シリンダ67から加わる力によって駆動手段66が損傷することを防ぐことができる。
さらになお、駆動手段66によって保持プレート61を下方に移動させる力だけでも折り畳み集積物Tを加圧して圧縮することができるのであれば、加圧用シリンダ67は設けなくてもよい。そして、この場合には、保持プレート61との間に緩衝手段が不要であるから、空圧シリンダ63を設けなくてもよい。
さらになお、折り畳み集積物Tを圧縮する必要がない場合にも、加圧用シリンダ67は設けなくてもよい。
さらになお、折り畳み集積物Tを圧縮する必要がない場合にも、加圧用シリンダ67は設けなくてもよい。
そして、コンベア51の下方には、コンベア51の上面から上方に空気を吹き出すノズル等の空気噴出部54が設けられている。この空気噴出部54は、保持プレート61の下方であって、この保持プレート61の下方に折り畳み集積物Tが配置されたときに、この折り畳み集積物Tの側方に空気が噴出する位置に配置されているが、その理由は後述する。
なお、空気噴出部54を前記支持板52とともに昇降するように設けておけば、空気噴出部54がコンベア51による折り畳み集積物Tの搬送の邪魔になることを防ぐことができる。
なお、空気噴出部54を前記支持板52とともに昇降するように設けておけば、空気噴出部54がコンベア51による折り畳み集積物Tの搬送の邪魔になることを防ぐことができる。
つぎに、本実施形態の折り返し機構50による折返し作業を説明する。
図5に示すように、折り畳み集積物形成手段によって形成された折り畳み集積物Tは、搬送コンベア90上を搬送され、折り返し機構50のコンベア51に移載された後、保持プレート61の下方に配置され、その位置で停止する。そして、折り畳み集積物Tの移動が停止すると支持板52が上昇し、折り畳み集積物Tの下面は支持板52によって支持される(図5(A))。なお、折り畳み集積物Tは、前記ノズルA1によって最上部に位置する紙片PAが、側方に垂れるように移動されている。
図5に示すように、折り畳み集積物形成手段によって形成された折り畳み集積物Tは、搬送コンベア90上を搬送され、折り返し機構50のコンベア51に移載された後、保持プレート61の下方に配置され、その位置で停止する。そして、折り畳み集積物Tの移動が停止すると支持板52が上昇し、折り畳み集積物Tの下面は支持板52によって支持される(図5(A))。なお、折り畳み集積物Tは、前記ノズルA1によって最上部に位置する紙片PAが、側方に垂れるように移動されている。
折り畳み集積物Tの移動が停止すると、駆動手段66が作動され、保持プレート61および吸引プレート71が下降し、保持プレート61の加圧面61aおよび吸引プレート71の接触面71aが折り畳み集積物Tに接触する。折り畳み集積物Tは、保持プレート61および吸引プレート71と、支持板52との間に挟まれ、かつ、保持される(図5(B))。
保持プレート61および吸引プレート71の下降を停止させた後、空気噴出部54から空気を噴き出すと、その空気は折り畳み集積物Tの側方に垂れている紙片PAに吹付けられ、紙片PAが上方に吹き上げられる(図5(C))。このとき、紙片PAとつながっている折り畳み紙の他方の紙片は、保持プレート61および吸引プレート71と支持板52との間に挟まれて保持されているから、紙片PAが吹き上げられても折り畳み紙が折り畳み集積物Tから外れることはないし、折り畳み集積物Tが崩れたりすることもない。
なお、吸引プレート71の貫通孔71hからの吸引力を、側方に垂れている紙片PAを吸い上げることができる程度に調整しておけば、空気噴出部54を設けなくても側方に垂れた紙片PAを吸引プレート71に吸着することが可能であるが、空気噴出部54から紙片PAに空気を吹付ければ、紙片PAを上方に浮き上がらせることができるから、吸引プレート71を下方まで移動させたり、その吸引力を強くしなくても紙片PAを吸着することができる。すると、吸引プレート71を下方まで移動させることによる作業工数の増加や、吸引力が強過ぎることによる折り畳み集積物Tや紙片PAの損傷を防ぐことができる。
さらになお、側方に垂れている紙片PAを上方に移動させる手段は上記のごとき手段に限られない。
さらになお、側方に垂れている紙片PAを上方に移動させる手段は上記のごとき手段に限られない。
ついで、水平移動シリンダ73を伸長させて、吸引プレート72を折り畳み集積物Tの上面に沿って、折り畳み集積物Tの側方まで移動させる。このとき、吸引手段によって吸引管74内の空気を吸引する。すると、貫通孔71hから空気が吸引されるとともに、紙片PAが吸引プレート71に吸着される(図6(A))。この間、空気噴出部54からの空気の噴き出しは継続する。
なお、吸引プレート71が紙片PAを吸着する吸引力は、吸引プレート71が紙片PAを吸着したまま、紙片PA上を滑るように移動できる程度に調整されている。
なお、吸引プレート71が紙片PAを吸着する吸引力は、吸引プレート71が紙片PAを吸着したまま、紙片PA上を滑るように移動できる程度に調整されている。
吸引プレート71が、紙片PAを吸着したままその貫通孔71hが紙片PAの先端部分まで移動すると、水平移動シリンダ73を収縮させて吸引プレート71を保持プレート61に向けて移動させる。そして、吸引プレート71が保持プレート61に向けて移動を開始するとともに、駆動手段66を作動させ、保持プレート61ととも吸引プレート71を上昇させる(図6(B))。
すると、紙片PAは、吸引プレート71とともに上昇しつつ、左方に向かって、つまり折り畳み集積物Tの上方に向かって移動する。そして、紙片PA全体が折り畳み集積物Tの上方に位置してから吸引プレート71を下降させると、紙片PAは下方に垂れ下がり、かつ、左方に膨らんだ状態となるが(図6(C))、そのまま、吸引プレート71を下降させれば、紙片PAは膨らんだ部分に折り目を持つように折れ曲がる。つまり、紙片PAは折り返されるのである(図7(A))。
すると、紙片PAは、吸引プレート71とともに上昇しつつ、左方に向かって、つまり折り畳み集積物Tの上方に向かって移動する。そして、紙片PA全体が折り畳み集積物Tの上方に位置してから吸引プレート71を下降させると、紙片PAは下方に垂れ下がり、かつ、左方に膨らんだ状態となるが(図6(C))、そのまま、吸引プレート71を下降させれば、紙片PAは膨らんだ部分に折り目を持つように折れ曲がる。つまり、紙片PAは折り返されるのである(図7(A))。
折り返された紙片PAが折り畳み集積物Tの上面に載せられると吸引手段による吸引管74内の空気の吸引が停止され、加圧用シリンダ67が作動される。すると、加圧用シリンダ67によって保持プレート61および吸引プレート71が下方に押し付けられるので、折り畳み集積物Tは所望の厚さまで加圧圧縮される(図7(B))。このとき、加圧用シリンダ67から吸引プレート71等に加わる力は、空圧シリンダ63によって吸引されるから駆動手段66の損傷を防ぐことができる。
所定の厚さに折り畳み集積物Tが圧縮されると、加圧用シリンダ67が収縮して加圧が終了し、駆動手段66を作動させて保持プレート61および吸引プレート71を上昇させ、かつ、支持板52を下降させれば、折り畳み集積物Tは解放される(図7(C))。
そして、コンベア51を作動させれば、最上部に位置する紙片PAが折り返された折り畳み集積物Tを、次工程に搬送することができる。
そして、コンベア51を作動させれば、最上部に位置する紙片PAが折り返された折り畳み集積物Tを、次工程に搬送することができる。
以上のごとくであるから、本実施形態の折り返し機構50を折り畳み集積物形成設備に設けておけば、エレベータフィンが10の移動中には紙片PAの移動しか行わないので、折り畳み集積物Tを搬送コンベア90に移動させてから紙片を受け入れる位置に戻るまでの時間を短くすることができ、折り畳み集積物Tの生産効率を向上することができる。
しかも、折り返し機構50が圧縮手段とても機能するから、折り返し機構50と圧縮手段を両方設ける場合に比べて、設備の構造をコンパクトにすることができ、ラインスピードの低下も防ぐことができる。
しかも、折り返し機構50が圧縮手段とても機能するから、折り返し機構50と圧縮手段を両方設ける場合に比べて、設備の構造をコンパクトにすることができ、ラインスピードの低下も防ぐことができる。
なお、保持プレート61を設けなくても、吸引手段による吸引力を調整すれば、紙片PAのみを吸引し、かつ、他の紙に影響を与えないように紙片PAを折り返すことも可能であるが、吸引プレート71が移動している間において保持プレート61と支持部材52によって、折り畳み集積物Tが保持されていれば、紙片PAを吸引部材によって吸引したり吸引プレート71とともに移動させたときに、折り畳み集積物Tが崩れたりすることを防ぐことができる。
さらになお、紙片PAを折り畳み集積物Tの側方に垂らしていない場合であっても、吸引手段による吸引力を調整し紙片PA一枚のみを吸引できる程度とすれば、折り畳み集積物Tにおける最上部に位置する紙片PAにおける折り曲げ部と反対側の端部を吸引プレート71によって吸引し、この紙片PAを吸引したまま吸引プレート71を上昇させ、かつ、最上部に位置する紙片PAのみを折り畳み集積物Tから浮き上がらせ、吸引プレート71を折り畳み紙の折り曲げ部に向かって移動させながら吸引プレート71を下降させれば、最上部に位置する紙片PAを折り返すことができる。
また、折り畳み集積物Tの最上部に位置する紙片PAを側方に垂らしたものを本実施形態の折り返し機構50に供給するようにしてもよいが、本実施形態の折り返し機構50に紙片PAを側方に垂らすための紙移動部を設けてもよい。この紙移動部は、紙片PAを機械的につかんで側方に垂らすものや空気を吹付けて側方に垂らすもの等が採用できる。
50 折り返し機構
54 空気噴出部
61 保持プレート
71 吸引プレート
W ウエブ
T 折り畳み集積物
54 空気噴出部
61 保持プレート
71 吸引プレート
W ウエブ
T 折り畳み集積物
Claims (8)
- 紙を2つ折りして一対の紙片が重なり合うように折り畳まれた複数の折り畳み紙を、交互に噛み合わせて積み重ねられた折り畳み集積物において、最上部に位置する紙片を折り返し該折り畳み集積物の上面に重ねる折返し機構であって、
下面に空気を吸引する吸引口を備えた吸引部材と、
該吸引部材を、前記折り畳み集積物に対して、その上面と平行な方向、および、その上面と交差する方向から接近離間させる吸引部材作動部とを備えている
ことを特徴とするジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構。 - 前記最上部に位置する紙片を、前記折り畳み集積物の上面から移動させて、側方に垂らす紙移動部を備えている
ことを特徴とする請求項1記載のジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構。 - 前記紙移動部によって最上部に位置する紙片が移動された折り畳み集積物を、上下から挟んで保持する保持部を備えている
ことを特徴とする請求項2記載のジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構。 - 前記紙移動部によって側方に移動された紙片の下方に配置された、該紙片に向けて空気を吹付ける空気噴出部を備えている
ことを特徴とする請求項2記載のジグザグ折り畳み集積物における最上紙片の折り返し機構。 - 一対の原反ロールから繰り出されたウエブをその幅方向に沿って連続してカットし、カットされた紙を2枚合わせで連続状にジグザグ折りして積み重ね、折り畳み集積物を形成する集積物形成手段と、該搬送手段における折り畳み集積物の搬送途中において、折り畳み集積物を圧縮する圧縮手段と、前記集積物形成部から前記圧縮手段に折り畳み集積物を受け渡す受け渡し手段とからなる、折り畳み集積物を形成する設備であって、
前記圧縮手段が、請求項1記載の折返し機構を備えている
ことを特徴とする折り畳み集積物形成設備。 - 前記受け渡し手段が、
前記集積物形成手段の下方に設けられ、折り畳み集積物を前記圧縮手段に搬送する搬送コンベアと、
該搬送コンベアと前記集積物形成手段との間において昇降可能に設けられ、上昇位置では前記集積物形成手段によって形成される折り畳み集積物を支持し、支持する折り畳み集積物が所定の量となると下降して折り畳み集積物を前記搬送コンベアに受け渡す昇降部材とから構成されており、
前記搬送コンベアと前記集積物形成手段との間に、前記昇降部材上に支持された前記折り畳み集積物における最上部に位置する紙片を、該折り畳み集積物の上面から移動させて、側方に垂らす紙移動部を備えている
ことを特徴とする請求項5記載の折り畳み集積物形成設備。 - 前記圧縮手段が、前記紙移動部によって最上部に位置する紙片が移動された折り畳み集積物を、上下から挟んで保持する保持部を備えている
ことを特徴とする請求項6記載の折り畳み集積物形成設備。 - 前記紙移動部によって側方に移動された紙片の下方に配置された、該紙片に向けて空気を吹付ける空気噴出部を備えている
ことを特徴とする請求項6記載の折り畳み集積物形成設備。
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-
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