JP6198770B2 - ツイスト線製造装置、及びツイスト線製造方法 - Google Patents

ツイスト線製造装置、及びツイスト線製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するツイスト線製造装置、及びツイスト線製造方法に関する。
例えば、自動車に搭載される機器間を電気的に接続するために、車両にはワイヤハーネスが配索される。ワイヤハーネスは、複数のサブハーネスを備えて構成される。このような構成のワイヤハーネスは、所望の回路パターンに合うようにサブハーネスを組み合わせて製造される。サブハーネスの一つとしては、ツイストペア線(ツイスト線)が挙げられる。
図18において、二本の電線101を撚り合わせることによりツイスト線102が製造される。このツイスト線102を製造するための装置としては、例えば下記特許文献1に開示されるものが知られる。特許文献1のツイスト線製造装置(電線撚り合わせ装置)は、作業台と、この作業台上で二本の電線の一端を保持する保持部と、保持部を軸回りに回転させるモーターと、一本の電線の他端を軸回りに回転自在に保持する単芯保持部を互いに並設してなる一対の回転保持部と、上記軸に沿って移動自在に設けられる移動保持部と、この移動保持部を上記軸に沿って移動させる駆動部と、移動保持部の移動速度等を制御する制御部とを備えて構成される。
特開2008−277032号公報
上記従来技術にあっては、ツイスト線102が直線的に長い状態に製造されることから、このようなツイスト線102を製造するためには、装置の設置スペースを少なくとも電線101の長さ以上に、すなわち水平方向に長く確保しなければならないという問題点を有する。また、上記従来技術にあっては、出来上がったツイスト線102を作業台から取り外す際に、ツイスト線102の端部までいちいち歩いて行かなければならず、そのため作業性が悪くなってしまうという問題点も有する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、設置スペースの削減や作業性の向上を図ることが可能なツイスト線製造装置、及びツイスト線製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のツイスト線製造装置は、少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するツイスト線製造装置において、装置上流側から装置下流側に向く方向を第一方向とするとともに、水平面上で前記第一方向に直交する方向を第二方向、前記第一方向及び前記第二方向に直交する方向を第三方向、さらには、鉛直面上で前記第二方向及び前記第三方向の間になる方向を第四方向と定義すると、当該ツイスト線製造装置の装置構成として、前記装置上流側に配置される電線重ね合わせユニットと、該電線重ね合わせユニットの前記装置下流側に配置される撚りユニットと、該撚りユニットに併設される電線引き上げユニットとを含み、前記電線重ね合わせユニットは、前記二本の電線を重ね合わせる電線重ね合わせ部を有し、該電線重ね合わせ部は、前記二本の電線の一端及び他端をそれぞれ前記第二方向に沿って延在させるように、且つ、中間をUターンさせてUターン部を形成するように前記二本の電線を重ね合わせ、前記撚りユニットは、前記二本の電線の前記一端をチャックする一端チャック部と、前記二本の電線の前記他端をチャックする他端チャック部と、前記一端及び前記他端の延在方向を変更する延在方向変更部と、前記撚り合わせのために前記一端チャック部及び前記他端チャック部を同じ方向に回転させる同方向回転部とを有し、前記延在方向変更部は、前記第一方向に沿う軸回りの回転移動にて前記一端チャック部及び前記他端チャック部を起こすような状態にすると、前記一端及び前記他端の延在方向が前記第三方向又は前記第四方向に沿う延在方向に変更され、前記電線引き上げユニットは、前記延在方向変更部により前記一端及び前記他端の延在方向が変更された後の前記二本の電線を引っ掛けるフック部と、前記同方向回転部を作動させる前に前記フック部を前記第三方向又は前記第四方向に沿って直線移動させるフック移動部とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のツイスト線製造装置において、当該ツイスト線製造装置の装置構成として、前記撚りユニットに併設されるテープ供給ユニットを更に含み、該テープ供給ユニットは、ホツレ止めのテープを供給するテープ供給部と、前記同方向回転部を作動させる前に前記二本の電線の所定位置に対し前記テープの一部を貼り付けるテープ貼り付け部と、前記同方向回転部を作動させた時に前記テープの残り部分の貼り付けを補助する貼り付け補助部とを有することを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載のツイスト線製造装置において、当該ツイスト線製造装置の装置構成として、前記電線重ね合わせユニットに前記二本の電線を搬送する電線搬送ユニットを更に含み、該電線搬送ユニットは、搬送部と、該搬送部により前記第一方向に沿って移動する移動部と、該移動部に対し着脱自在に取り付けられて前記二本の電線を保持する電線保持竿とを有することを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載のツイスト線製造装置において、前記一端チャック部及び前記他端チャック部は、前記電線保持竿の前記第二方向に沿う両側位置で、且つ、前記電線保持竿を跨ぐような形状で前記二本の電線の前記一端及び前記他端をチャックする一対のチャック本体を有することを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、請求項1、2、3又は4に記載のツイスト線製造装置において、前記フック部は、略く字状に形成されるフック本体と、該フック本体を回転移動させる本体回転部とを有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項6に記載の本発明のツイスト線製造方法は、少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するツイスト線製造方法において、前記ツイスト線を製造するためのツイスト線製装置の装置上流側から装置下流側に向く方向を第一方向とするとともに、水平面上で前記第一方向に直交する方向を第二方向、前記第一方向及び前記第二方向に直交する方向を第三方向、さらには、鉛直面上で前記第二方向及び前記第三方向の間になる方向を第四方向と定義すると、前記ツイスト線製造装置の装置構成として、前記装置上流側に配置される電線重ね合わせユニットと、該電線重ね合わせユニットの前記装置下流側に配置される撚りユニットと、該撚りユニットに併設される電線引き上げユニットとを含み、前記電線重ね合わせユニットによる製造工程では、前記二本の電線の一端及び他端をそれぞれ前記第二方向に沿って延在させるように、且つ、中間をUターンさせてUターン部を形成するように前記二本の電線を重ね合わせることを行い、前記撚りユニットによる製造工程では、前記二本の電線の前記一端を一端チャック部にてチャックするとともに、前記二本の電線の前記他端を他端チャック部にてチャックする電線端チャック工程と、前記一端及び前記他端の延在方向を前記第三方向又は前記第四方向に沿う延在方向に変更するために、前記一端チャック部及び前記他端チャック部を前記第一方向に沿う軸回りに回転移動させて起こすような状態にする延在方向変更工程と、前記撚り合わせのために同方向回転部にて前記一端チャック部及び前記他端チャック部を同じ方向に回転させる撚り工程とを行い、前記電線引き上げユニットによる製造工程では、前記延在方向変更工程により前記一端及び前記他端の延在方向が変更された後の前記二本の電線をフック部にて引っ掛ける電線引っ掛け工程と、前記撚り工程を行う前に前記フック部を前記第三方向又は前記第四方向に沿って直線移動させることにより前記二本の電線に張力を付加する張力付加工程とを行うことを特徴とする。
請求項7に記載の本発明は、請求項6に記載のツイスト線製造方法において、前記ツイスト線製造装置の装置構成として、前記撚りユニットに併設されるテープ供給ユニットを更に含み、該テープ供給ユニットによる製造工程では、ホツレ止めのテープを供給するテープ供給工程と、前記同方向回転部を作動させる前に前記二本の電線の所定位置に対し前記テープの一部を貼り付けるテープ貼り付け工程と、前記同方向回転部を作動させた時に前記テープの残り部分の貼り付けを補助する貼り付け補助工程とを行うことを特徴とする。
請求項8に記載の本発明は、請求項6又は7に記載のツイスト線製造方法において、電線保持竿に前記二本の電線を各々保持した状態で該二本の電線を前記電線重ね合わせユニットに供給することを特徴とする。
尚、以上のような特徴を有する本発明の作用に関しては、本明細書における実施例の欄で詳細に説明することとし、ここでの説明は省略するものとする。
請求項1に記載された本発明によれば、ツイスト線の製造に必要なスペースを鉛直方向にも確保する構成及び構造の装置であることから、従来例と比べて格段に装置全長を短くすることができるという効果を奏する。従って、本発明によれば、設置スペースの削減を図ることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、二本の電線の一端及び他端を近い位置に配置して製造するような構成及び構造の装置であることから、出来上がったツイスト線の端部位置が近く、従来例のような端部位置までいちいち歩いて行く必要がないことから、結果、作業者の負担を格段に軽減することができるという効果を奏する。従って、本発明によれば、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。この他、本発明によれば、ツイスト線の製造を自動化することが可能な構成及び構造の装置であることから、自動化することで作業性の更なる向上を図ることができるという効果も奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、電線の撚り合わせを利用してホツレ止めのテープの巻き付けを行うことができるという効果を奏する。従って、本発明によれば、装置の自動化に有効であり、以て作業性を更に向上させることができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、電線保持竿を用いることから、電線の搬送供給に係る自動化に有効であり、以て作業性を更に向上させることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、複数の電線を電線保持竿に保持しておけば、ツイスト線を連続的に製造することができるという効果を奏する。
請求項4に記載された本発明によれば、請求項3の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、電線保持竿の形状に配慮した構成及び構造のチャック部になることから、電線保持竿に保持された状態にある電線の一端及び他端を確実にチャックすることができるという効果を奏する。
請求項5に記載された本発明によれば、請求項1、2、3又は4の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、電線の引っ掛けをし易くすることができ、以て後工程での電線引き上げに確実に移行することができるという効果を奏する。
請求項6に記載された本発明によれば、ツイスト線の製造に必要なスペースを鉛直方向にも確保すればよいことから、従来例と比べて格段に装置全長を短くすることができるという効果を奏する。従って、本発明によれば、設置スペースの削減を図ることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、二本の電線の一端及び他端を近い位置に配置して製造することから、出来上がったツイスト線の端部位置が近く、従来例のような端部位置までいちいち歩いて行く必要がないことから、結果、作業者の負担を格段に軽減することができるという効果を奏する。従って、本発明によれば、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。この他、本発明によれば、ツイスト線の製造を自動化することが可能な装置を用いての製造方法であることから、作業性の更なる向上を図ることができるという効果も奏する。
請求項7に記載された本発明によれば、電線の撚り合わせを利用してホツレ止めのテープの巻き付けを行うことができるという効果を奏する。従って、本発明によれば、装置の自動化に有効であり、以て作業性を更に向上させることができるという効果を奏する。
請求項8に記載された本発明によれば、電線保持竿を用いることから、電線の搬送供給に係る自動化に有効であり、以て作業性を更に向上させることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、複数の電線を電線保持竿に保持しておけば、ツイスト線を連続的に製造することができるという効果を奏する。
本発明のツイスト線製造装置及び製造方法に係る装置構成や工程等を示す模式図である。 電線重ね合わせユニットによる製造工程を示す模式図である。 撚りユニットによる製造工程のうち電線端チャック工程を示す模式図である。 撚りユニットによる製造工程のうち延在方向変更工程を示す模式図である。 電線引き上げユニット及びテープ供給ユニットによる製造工程を示す模式図である。 撚りユニットによる製造工程のうち撚り工程を示す模式図である。 製造後のツイスト線の状態を示す模式図である。 一端チャック部及び他端チャック部の詳細な図であり、(a)はチャック前の状態を斜視図、(b)チェック時の状態を示す斜視図、(c)は電線保持竿を跨いだ状態を示す斜視図である。 図4の延在方向変更工程に対応する詳細な図である。 図5の電線引き上げユニットによる製造工程に対応する詳細な図である。 図5のテープ供給ユニットによる製造工程に対応する詳細な図である。 図6の撚り工程に対応する詳細な図である。 テープ供給ユニットによる製造工程を示す模式図であり、(a)はテープ供給に係る図、(b)はテープの一部を二本の電線に貼り付けた時の図、(c)は貼り付け補助部に係る図、(d)はテープの巻き付けが完了した時の図である。 Uターン部に撚りが入らない場合の状態を示す図であり、(a)は上面視の図、(b)は正面視の図、(c)は上面視の展開図である。 Uターン部に撚りを入れる方法を示す図であり、(a)は方法の概略図、(b)〜(d)は上面視の展開図である。 Uターン部に撚りを入れる他の方法を示す図であり、(a)〜(d)は方法の概略図である。 (a)〜(c)は図16の上面視の展開図である。 従来例の説明に係る図であり、(a)は電線を二本並べた状態の図、(b)はツイスト線を示す図である。
ツイスト線製造装置は、ツイスト線の製造に必要なスペースを水平方向だけでなく鉛直方向にも確保してなる装置である。装置構成としては、装置上流側に配置される電線重ね合わせユニットと、この電線重ね合わせユニットの装置下流側に配置される撚りユニットと、撚りユニットに併設される電線引き上げユニットとを含む。ツイスト線の製造に係り、この自動化を図るには、撚りユニットにテープ供給ユニットを併設することが有効である。また、電線重ね合わせユニットの装置上流から下流の各ユニットまで電線を搬送供給することが可能な電線搬送ユニットを構成に含むことも有効である。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明のツイスト線製造装置及び製造方法に係る装置構成や工程等を示す模式図である。また、図2は電線重ね合わせユニットによる製造工程を示す模式図、図3は撚りユニットによる製造工程のうち電線端チャック工程を示す模式図、図4は撚りユニットによる製造工程のうち延在方向変更工程を示す模式図、図5は電線引き上げユニット及びテープ供給ユニットによる製造工程を示す模式図、図6は撚りユニットによる製造工程のうち撚り工程を示す模式図、図7は製造後のツイスト線の状態を示す模式図である。
尚、図中の矢印は第一方向〜第三方向を示す。具体的には、装置上流側から装置下流側に向く方向を第一方向とするとともに、水平面上で第一方向に直交する方向(紙面垂直方向)を第二方向、第一方向及び第二方向に直交する方向を第三方向として示す。この他、特に矢印で示すことはしないが、上記鉛直面上で第二方向及び第三方向の間になる方向(例えば斜め上方向)を第四方向(図示省略)と定義するものとする。
<ツイスト線製造装置1の構成、及びツイスト線製造方法について>
図1において、ツイスト線製造装置1は、ツイスト線102(図7参照)を製造するための装置であって、電線搬送ユニット2と、電線重ね合わせユニット3と、この電線重ね合わせユニット3の装置下流側に配置される撚りユニット4と、撚りユニット4に併設される電線引き上げユニット5及びテープ供給ユニット6と、装置全体を制御する制御ユニット(図示省略)とを含んで構成される。
ツイスト線製造装置1において採用される製造工程としては、電線重ね合わせユニット3による製造工程と、撚りユニット4による製造工程と、電線引き上げユニット5による製造工程と、テープ供給ユニット6による製造工程とが挙げられる。
<ツイスト線102について>
ツイスト線102(図7参照)は、図18のツイスト線102(従来例)と同じ構成及び構造であり、二本の電線101を撚り合わせることにより製造される。尚、本実施例においては、電線101の本数が二本であるが、これ以上の本数で撚り合わせをしてもよいものとする。
<電線搬送ユニット2について>
図1ないし図7において、電線搬送ユニット2は、製造施設の床7に設置される装置ベース8と、この装置ベース8の上部に配設される搬送部9と、第一方向に沿って移動する移動部10と、この移動部10に対し着脱自在に取り付けられる電線保持竿11とを備えて構成される。搬送部9は、第一方向に沿って長くのびる搬送用の部分として形成される。このような搬送部9には、移動部10を移動させるための移動機構(図示省略)が設けられる。移動部10は、電線保持竿11を着脱自在にすることができるように形成される。
図1において、電線保持竿11は、電線保持用の長尺な竿であって、公知のものが採用される。電線保持竿11には、電線101を保持するための電線保持部12(図8参照)が多数形成される。この電線保持部12は、所定のピッチで第一方向に並ぶように配置形成される。電線保持部12は、この上方から電線101の一端103及び他端104(図8、図18参照)の差し込みが行われると、一端103及び他端104をそれぞれ保持することができるように形成される。また、電線保持部12は、電線101の一端103及び他端104をそれぞれ第二方向に沿って延在させることができるように形成される。
電線101は、この一端103及び他端104がそれぞれ電線保持竿11に保持されると、中間105にUターン部106が形成される。Uターン部106は、上記のような電線端の保持により形成される。
尚、図1では四本の電線101が保持された状態を示す。これは、後工程の説明を簡便化するためであり、一例として四本にしてあるだけである。
図1では、電線101が一本ずつ保持される。これを示すために、図中円内の拡大図は、一本のみの電線101になる。電線101は、電線保持竿11にて電線重ね合わせユニット3に搬送供給される。
<電線重ね合わせユニット3について>
図2において、電線重ね合わせユニット3は、一対の電線重ね合わせ部13を有する。この一対の電線重ね合わせ部13は、電線101を重ね合わせて二本の電線101にすることができるように構成される。具体的には、最初に供給される電線101の一端103及び他端104をそれぞれチャックして電線保持竿11の上方に一旦持ち上げることができるように、また、次に供給される電線101の一端103及び他端104の上に重ね合わせることができるように構成される。
<電線重ね合わせユニット3による製造工程について>
電線重ね合わせユニット3による製造工程では、上記からも分かるように、最初に供給される電線101と、次に供給される電線101との重ね合わせが行われる。これにより二本の電線101は、重なり合った状態で電線保持竿11に保持される。二本の電線101は、この一端103及び他端104がそれぞれ第二方向に沿って延在するように電線保持竿11に保持される。また、二本の電線101は、中間105にUターン部106が形成されて、この中間105が自重で垂れ下がったような状態に電線保持竿11に保持される。
図2では、電線101を重ね合わせて二本の電線101にすることから、図中円内の拡大図で示す電線101は二本になる。二本の電線101は、電線保持竿11に保持された状態で撚りユニット4に搬送供給される。
<撚りユニット4について>
図3ないし図6において、撚りユニット4は、一端チャック部14と、他端チャック部15と、延在方向変更部16と、同方向回転部17とを備えて構成される。撚りユニット4による製造工程では、二本の電線101を撚り合わせるために必要な工程が行われる。具体的には、電線端チャック工程と、延在方向変更工程と、撚り工程とが行われる。尚、撚りユニット4には、電線引き上げユニット5及びテープ供給ユニット6が併設される。そのため、撚りユニット4による製造工程の途中で、電線引き上げユニット5による製造工程と、テープ供給ユニット6による製造工程とが行われる。
<一端チャック部14及び他端チャック部15について>
図3において、一端チャック部14は、撚りユニット4まで搬送供給された二本の電線101の一端103をチャックすることができるように構成される。また、他端チャック部15も同様に、二本の電線101の他端104をチャックすることができるように構成される。一端チャック部14及び他端チャック部15は、同じ構成及び構造を有する。撚りユニット4では、先ず、一端チャック部14及び他端チャック部15を用いての電線端チャック工程が行われる。
<電線端チャック工程について>
電線端チャック工程では、上記からも分かるように、二本の電線101の一端103を一端チャック部14にてチャックするとともに、他端104を他端チャック部15にてチャックすることが行われる。尚、この電線端チャック工程が行われても、一端103及び他端104の延在方向は第二方向に沿ったままの状態である。電線端チャック工程が終わると、次に、延在方向変更部16による製造工程(延在方向変更工程)が行われる。
<延在方向変更部16について>
図3及び図4において、延在方向変更部16は、電線101の一端103及び他端104の延在方向を第二方向から第三方向に変更することができるように構成される。一端103及び他端104の延在方向を第二方向から第三方向に変更するために、延在方向変更部16は、一端チャック部14及び他端チャック部15を第一方向に沿う軸回りに回転移動させて、一端チャック部14及び他端チャック部15を図3の状態から図4の状態にすることができるように構成される。すなわち、一端チャック部14及び他端チャック部15の状態を起こすことができるように構成される。
<延在方向変更工程について>
延在方向変更工程では、上記からも分かるように、電線101の一端103及び他端104の延在方向を変更することが行われる。すなわち、第二方向に沿う状態から第三方向に沿う状態に変更することが行われる。延在方向変更工程が行われると、一端103及び他端104の延在方向は第三方向に沿うように変更される。尚、中間105は自重で垂れ下がったままの状態である。延在方向変更工程が終わると、次に、電線引き上げユニット5による製造工程が行われる。
<電線引き上げユニット5について>
図4及び図5において、電線引き上げユニット5は、フック部18と、フック移動部19とを備えて構成される。フック部18は、撚りユニット4の延在方向変更部16によって延在方向が第三方向に沿うように変更された状態の電線101に対し、これを引っ掛けることができるように構成される。具体的には、一端103又は他端104の近傍部分(後述する電線湾曲部28)を引っ掛けることができるように構成される。このようなフック部18は、略く字状に形成されるフック本体20と、本体回転部21とを有する。本体回転部21は、フック本体20を回転移動させることができるように構成される。
フック移動部19は、フック部18を第三方向に沿って直線移動させることができるように構成される。すなわち、フック移動部19は、第三方向にのびるスライド機構等を有する。
電線引き上げユニット5は、撚りユニット4の後述する同方向回転部17よりも前に作動するように構成される。すなわち、二本の電線101を撚り合わせする前に作動するように構成される。
<電線引き上げユニット5による製造工程について>
電線引き上げユニット5による製造工程では、電線引っ掛け工程と、張力付加工程とが行われる。電線引っ掛け工程では、上記からも分かるように、延在方向が第三方向に沿うように変更された状態の一端103及び他端104のうち片方を(この近傍の電線湾曲部を)フック本体20の回転移動により引っ掛けることが行われる(図4参照)。また、張力付加工程では、フック部18を第三方向に沿って直線移動させて(引き上げて)二本の電線101に張力を付加することが行われる(図5参照)。張力付加工程が行われると、電線101はこのUターン部106がフック本体20に引っ掛かった状態で引っ張られる。
電線引き上げユニット5による製造工程が終わると、次に、テープ供給ユニット6による製造工程が行われる。
<テープ供給ユニット6について>
図5において、テープ供給ユニット6は、テープ供給部22と、テープ貼り付け部23(図13参照。後述する)と、貼り付け補助部24(図13参照。後述する)とを備えて構成される。テープ供給ユニット6は、一端103及び他端104の近傍にホツレ止めのテープ25を供給し、最終的にテープ巻きをすることができるように構成される。もう少し詳しく説明すると、テープ供給ユニット6は、撚りユニット4の後述する同方向回転部17を作動させる前に、テープ供給部22から供給されたテープ25の一部(一端)を、一端103及び他端104の近傍になる所定位置に貼り付けることができるように構成される。また、同方向回転部17を作動させて二本の電線101の撚り合わせを開始した際には、この撚り合わせの回転を利用してテープ25の残り部分の巻き付けを完了させることができるように構成される。
<テープ供給ユニット6による製造工程について>
テープ供給ユニット6による製造工程では、上記からも分かるように、一端103及び他端104の近傍になる所定位置にテープ25を巻き付けることが行われる。テープ25の巻き付けが行われると、二本の電線101の撚り合わせ後のホツレが防止されるようになる。
テープ供給ユニット6による製造工程は、この途中から撚りユニット4による製造工程と一緒に行われる。具体的には、撚り工程と一緒に行われる。撚り工程では、撚りユニット4の同方向回転部17が作動するようになる。
<同方向回転部17について>
図6において、同方向回転部17は、図示しないモーター等を含み、一端チャック部14及び他端チャック部15を同じ方向に回転させることができるように構成される。同方向回転部17は、二本の電線101に捩り(図5の円内の状態から図6の円内の状態にする捩り。尚、引用符号107はツイスト部を示す)を生じさせ、この捩りによって撚り合わせを完了させることができるように構成される。
テープ供給ユニット6による製造工程では、上記撚り合わせのための回転を利用してテープ25の巻き付けが行われる。
<撚り工程について>
撚り工程では、上記からも分かるように、二本の電線101の撚り合わせをすることが行われる。撚り工程が行われると、また、テープ供給ユニット6による製造工程が完了すると、ツイスト線102が出来上がる。
<出来上がったツイスト線102について>
図7において、出来上がったツイスト線102は、電線保持竿11に戻されて装置下流まで搬送される(或いは、所定のストック部分に収容される)。
<本発明のツイスト線製造装置1及び製造方法の効果について>
以上、図1ないし図7を参照しながら説明してきたように、本発明のツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、ツイスト線102の製造に必要なスペースを従来例のような水平方向だけでなく鉛直方向にも確保するような構成及び構造の装置、方法であることから、従来例と比べて格段に装置全長を短くすることができるという効果を奏する。従って、本発明によれば、設置スペースの削減を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明のツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、二本の電線101の一端103及び他端104を近い位置に配置して製造するような構成及び構造の装置、方法であることから、出来上がったツイスト線102の端部位置が近く、従来例のような端部位置までいちいち歩いて行く必要がないことから(本実施例は自動化しているので、その必要はない)、結果、作業者の負担を格段に軽減することができるという効果を奏する。従って、本発明によれば、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
この他、本発明のツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、ツイスト線102の製造を自動化することが可能な構成及び構造の装置、方法であることから、自動化することで作業性の更なる向上を図ることができるという効果も奏する。
また、本発明のツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、二本の電線101の撚り合わせを利用してホツレ止めのテープ25の巻き付けを自動で行うことから、作業性を更に向上させることができるという効果も奏する。
さらに、本発明のツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、電線保持竿11を用いて電線101の搬送供給を自動で行うことから、作業性を更に向上させることができるという効果も奏する。また、電線101を複数、電線保持竿11に保持しておけば、ツイスト線102を連続的に製造することができるという効果も奏する。
<ツイスト線製造装置1を構成する各ユニットの詳細な構造等について>
以下、図面を参照しながらツイスト線製造装置1を構成する各ユニットの詳細な構造等について説明をする。
図8は一端チャック部及び他端チャック部の詳細な図であり、(a)はチャック前の状態を斜視図、(b)チェック時の状態を示す斜視図、(c)は電線保持竿を跨いだ状態を示す斜視図である。また、図9は図4の延在方向変更工程に対応する詳細な図、図10は図5の電線引き上げユニットによる製造工程に対応する詳細な図、図11は図5のテープ供給ユニットによる製造工程に対応する詳細な図、図12は図6の撚り工程に対応する詳細な図である。さらに、図13はテープ供給ユニットによる製造工程を示す模式図であり、(a)はテープ供給に係る図、(b)はテープの一部を二本の電線に貼り付けた時の図、(c)は貼り付け補助部に係る図、(d)はテープの巻き付けが完了した時の図である。
<一端チャック部14及び他端チャック部15の詳細について>
図8において、一端チャック部14及び他端チャック部15は、上述の如く同じ構成及び構造を有する。ここでは、一端チャック部14を代表例として挙げ、以下に説明をする。一端チャック部14は、電線保持竿11の第二方向に沿う両側位置で、且つ、電線保持竿11を跨ぐような形状で二本の電線101の一端103をチャックする一対のチャック本体26を有する。また、一端チャック部14は、一対のチャック本体26を開閉自在にするための(チャック自在にするための)スライド機構部27を有する。
一対のチャック本体26は、電線保持竿11の電線保持部12に保持された一端103を第二方向に沿ったままの状態でチャックすることができるような形状に形成される。本実施例では、略コ字状となる形状に形成される。一対のチャック本体26は、略コ字状となる部分26aがアーム部分26bを介してスライド機構部27に取り付けられる。スライド機構部27が第一方向に沿ってスライドすると、一対のチャック本体26も第一方向に沿って開閉する。
尚、延在方向変更部16(図3及び図4)を作動させると、一端チャック部14は図8の状態から図9の状態になり、これに伴って二本の電線101の一端103の延在方向も第二方向から第三方向に変更される。
<電線湾曲部28について>
図9において、二本の電線101の一端103及び他端104の近傍には、電線湾曲部28が形成される。これは、一端103及び他端104が第三方向に沿って延在し、また、中間105の側が自重により垂れ下がるようになることから、電線湾曲部28が形成される。電線湾曲部28は、フック部18のフック本体20に対する引っ掛かり部分として用いられる。
<フック部18について>
図9において、フック部18は、フック本体20と、このフック本体20を回転移動させる本体回転部21とを有する。フック本体20は、図示の如く、略く字状に形成される。フック本体20は、この基端部が本体回転部21に連続するように取り付けられる。フック本体20の中間は、傾斜部分を有するように形成される。すなわち、く字状に形成される。フック本体20の先端は、電線湾曲部28の引っ掛けをし易くするように、また、脱落し難くするように形成される。
フック部18は、本体回転部21にてフック本体20が回転移動すると、すなわち図中の実線で示すような先端下向きの状態から、二点差線で示すような先端上向きの状態になるまでフック本体20が回転移動すると、この回転移動の途中で電線湾曲部28を引っ掛けることができるようになる(電線引っ掛け工程)。そして、フック部18は、フック移動部19(図4及び図5参照)にて第三方向に引き上げられると、図10に示す如く二本の電線101を真っ直ぐに張った状態にすることができるようになる(張力付加工程)。この時、二本の電線101は、所望のテンションが掛かった状態になる。
<テープ25の巻き付けと撚り合わせについて>
図11及び図12において、二本の電線101が真っ直ぐに張った状態で、この一端103及び他端104の近傍になる所定位置には、テープ25の一部(一端)が貼り付けられる。そして、一端チャック部14及び他端チャック部15が同方向回転部17(図6参照)にて同じ方向に回転すると(撚り工程)、この二本の電線101の撚り合わせと同時にテープ25の残り部分の巻き付けも行われる。ホツレ止めのテープ25の巻き付けは、撚り合わせの回転を利用して行われる。以下、テープ25の巻き付けについてもう少し詳しく説明をする。
<テープ25の巻き付けの詳細について>
図13(a)において、テープ供給ユニット6におけるテープ供給部22から短冊状のテープ25が二枚供給される。テープ供給部22は、本実施例において、環状のテープ本体を二つ並べ、この二つのテープ本体からテープ25を所定長さで供給することができるように構成される。テープ25の搬送にあたっては、一対のテープ貼り付け部23が用いられる。この一対のテープ貼り付け部23は、テープ25の一部(一端)で且つ粘着層の無い側を例えば吸引することができるように構成される。また、テープ25を吸引した状態で搬送することができるようにも構成される。
一対のテープ貼り付け部23にてテープ25を一端103及び他端104の上記所定位置まで搬送し、テープ25の一部(一端)の粘着層側を所定位置に押し付けるようにすると、図13(b)に示す如く、上記所定位置にテープ25の一部(一端)が貼り付けられる。この後、図13(c)に示すような部分に作用する貼り付け補助部24を用い、そして、撚り合わせを行うと、図13(d)に示す如くテープ25の巻き付けが完了する。
尚、貼り付け補助部24は、撚り合わせを行った時に(同方向回転部17を作動させた時に)テープ25の残り部分の貼り付けを補助することができるように構成される。本実施例においては、第一補助部24aと、第二補助部24bとを備えて構成される。第一補助部24aは、電線101に向けてテープ25を軽く押すような部分に形成される。また、第二補助部24bは、第一補助部24aからの押圧力を受けて電線101が押し込まれないようにするための板状の部分に形成される。このような構成の貼り付け補助部24であれば、二本の電線101の撚り合わせを開始した際に、確実にテープ25に作用することができる。その結果、テープ25の残り部分は、撚り合わせの回転に伴って確実に巻き付けられる。
<有効な撚り合わせについて>
以下、図面を参照しながら有効な撚り合わせについて説明をする。
図14はUターン部に撚りが入らない場合の状態を示す図であり、(a)は上面視の図、(b)は正面視の図、(c)は上面視の展開図である。また、図15はUターン部に撚りを入れる方法を示す図であり、(a)は方法の概略図、(b)〜(d)は上面視の展開図である。さらに、図16はUターン部に撚りを入れる他の方法を示す図であり、(a)〜(d)は方法の概略図、図17(a)〜(c)は図16の上面視の展開図である。
図14において、二本の電線101に捩りを加えるような撚り合わせを行うことにより、ツイスト線102が製造される。もう少し詳しく説明すると、ツイスト線102は、Uターン部106がフック本体20に引っ掛かった状態で引っ張られ、この状態で二本の電線101に捩りを加えるような撚り合わせを行うことで製造される。そのため、フック本体20の位置においては、フック本体20に接触する長さL1の分と、これにプラスαになる長さL2の分だけ撚りが入らなくなってしまうという虞がある。そこで、Uターン部106に生じる撚り無し部108に撚りを入れるための方法を以下に二つ説明する。
図15において、Uターン部106の撚り無し部108に撚りを入れる第一の方法としては、ツイスト線102を図中矢印の如く動かす方法が有効である。すなわち、フック本体20を撚りが入っている位置まで移動させて(ツイスト部107の部分まで移動させて)撚り無し部108をフリーな状態にし、この時に、既に撚りが入っている部分から、残存する捩り力を伝達させることによって撚りを入れる方法が有効である。
尚、撚り無し部108をフリーな状態にし、この後に、撚り無し部108がある側の一端チャック部14又は他端チャック部15を若干回転させて撚りを入れるようにしてもよい。
図16(a)及び図17(a)において、Uターン部106の撚り無し部108に撚りを入れる第二の方法としては、上述までのフック本体20を二つのピン29に変更し(変更せずにフック本体20と別に設けてもよい)、そして、図16(b)及び図17(b)に示す如く二つのピン29を横に開いて略コ字状のUターン部106にするとともに、図16(c)に示す如くテンションの緩めを行う(電線引っ張りを緩める)方法が有効である。すなわち、第二の方法でも撚り無し部108をフリーな状態にし、この時に、既に撚りが入っている部分から、残存する捩り力を伝達させて図16(d)に示すような撚りを入れる方法が有効である。
以上、図1ないし図17までを参照しながら説明をしてきたが、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…ツイスト線製造装置、 2…電線搬送ユニット、 3…電線重ね合わせユニット、 4…撚りユニット、 5…電線引き上げユニット、 6…テープ供給ユニット、 7…床、 8…装置ベース、 9…搬送部、 10…移動部、 11…電線保持竿、 12…電線保持部、 13…電線重ね合わせ部、 14…一端チャック部、 15…他端チャック部、 16…延在方向変更部、 17…同方向回転部、 18…フック部、 19…フック移動部、 20…フック本体、 21…本体回転部、 22…テープ供給部、 23…テープ貼り付け部、 24…貼り付け補助部、 24a…第一補助部、 24b…第二補助部、 25…テープ、 26…チャック本体、 26a…略コ字状となる部分、 26b…アーム部、 27…スライド機構部、 28…電線湾曲部、 29…ピン、 101…電線、 102…ツイスト線、 103…一端、 104…他端、 105…中間、 106…Uターン部、 107…ツイスト部、 108…撚り無し部

Claims (8)

  1. 少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するツイスト線製造装置において、
    装置上流側から装置下流側に向く方向を第一方向とするとともに、水平面上で前記第一方向に直交する方向を第二方向、前記第一方向及び前記第二方向に直交する方向を第三方向、さらには、鉛直面上で前記第二方向及び前記第三方向の間になる方向を第四方向と定義すると、
    当該ツイスト線製造装置の装置構成として、前記装置上流側に配置される電線重ね合わせユニットと、該電線重ね合わせユニットの前記装置下流側に配置される撚りユニットと、該撚りユニットに併設される電線引き上げユニットとを含み、
    前記電線重ね合わせユニットは、前記二本の電線を重ね合わせる電線重ね合わせ部を有し、
    該電線重ね合わせ部は、前記二本の電線の一端及び他端をそれぞれ前記第二方向に沿って延在させるように、且つ、中間をUターンさせてUターン部を形成するように前記二本の電線を重ね合わせ、
    前記撚りユニットは、前記二本の電線の前記一端をチャックする一端チャック部と、前記二本の電線の前記他端をチャックする他端チャック部と、前記一端及び前記他端の延在方向を変更する延在方向変更部と、前記撚り合わせのために前記一端チャック部及び前記他端チャック部を同じ方向に回転させる同方向回転部とを有し、
    前記延在方向変更部は、前記第一方向に沿う軸回りの回転移動にて前記一端チャック部及び前記他端チャック部を起こすような状態にすると、前記一端及び前記他端の延在方向が前記第三方向又は前記第四方向に沿う延在方向に変更され、
    前記電線引き上げユニットは、前記延在方向変更部により前記一端及び前記他端の延在方向が変更された後の前記二本の電線を引っ掛けるフック部と、前記同方向回転部を作動させる前に前記フック部を前記第三方向又は前記第四方向に沿って直線移動させるフック移動部とを有する
    ことを特徴とするツイスト線製造装置。
  2. 請求項1に記載のツイスト線製造装置において、
    当該ツイスト線製造装置の装置構成として、前記撚りユニットに併設されるテープ供給ユニットを更に含み、
    該テープ供給ユニットは、ホツレ止めのテープを供給するテープ供給部と、前記同方向回転部を作動させる前に前記二本の電線の所定位置に対し前記テープの一部を貼り付けるテープ貼り付け部と、前記同方向回転部を作動させた時に前記テープの残り部分の貼り付けを補助する貼り付け補助部とを有する
    ことを特徴とするツイスト線製造装置。
  3. 請求項1又は2に記載のツイスト線製造装置において、
    当該ツイスト線製造装置の装置構成として、前記電線重ね合わせユニットに前記二本の電線を搬送する電線搬送ユニットを更に含み、
    該電線搬送ユニットは、搬送部と、該搬送部により前記第一方向に沿って移動する移動部と、該移動部に対し着脱自在に取り付けられて前記二本の電線を保持する電線保持竿とを有する
    ことを特徴とするツイスト線製造装置。
  4. 請求項3に記載のツイスト線製造装置において、
    前記一端チャック部及び前記他端チャック部は、前記電線保持竿の前記第二方向に沿う両側位置で、且つ、前記電線保持竿を跨ぐような形状で前記二本の電線の前記一端及び前記他端をチャックする一対のチャック本体を有する
    ことを特徴とするツイスト線製造装置。
  5. 請求項1、2、3又は4に記載のツイスト線製造装置において、
    前記フック部は、略く字状に形成されるフック本体と、該フック本体を回転移動させる本体回転部とを有する
    ことを特徴とするツイスト線製造装置。
  6. 少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するツイスト線製造方法において、
    前記ツイスト線を製造するためのツイスト線製装置の装置上流側から装置下流側に向く方向を第一方向とするとともに、水平面上で前記第一方向に直交する方向を第二方向、前記第一方向及び前記第二方向に直交する方向を第三方向、さらには、鉛直面上で前記第二方向及び前記第三方向の間になる方向を第四方向と定義すると、
    前記ツイスト線製造装置の装置構成として、前記装置上流側に配置される電線重ね合わせユニットと、該電線重ね合わせユニットの前記装置下流側に配置される撚りユニットと、該撚りユニットに併設される電線引き上げユニットとを含み、
    前記電線重ね合わせユニットによる製造工程では、前記二本の電線の一端及び他端をそれぞれ前記第二方向に沿って延在させるように、且つ、中間をUターンさせてUターン部を形成するように前記二本の電線を重ね合わせることを行い、
    前記撚りユニットによる製造工程では、前記二本の電線の前記一端を一端チャック部にてチャックするとともに、前記二本の電線の前記他端を他端チャック部にてチャックする電線端チャック工程と、前記一端及び前記他端の延在方向を前記第三方向又は前記第四方向に沿う延在方向に変更するために、前記一端チャック部及び前記他端チャック部を前記第一方向に沿う軸回りに回転移動させて起こすような状態にする延在方向変更工程と、前記撚り合わせのために同方向回転部にて前記一端チャック部及び前記他端チャック部を同じ方向に回転させる撚り工程とを行い、
    前記電線引き上げユニットによる製造工程では、前記延在方向変更工程により前記一端及び前記他端の延在方向が変更された後の前記二本の電線をフック部にて引っ掛ける電線引っ掛け工程と、前記撚り工程を行う前に前記フック部を前記第三方向又は前記第四方向に沿って直線移動させることにより前記二本の電線に張力を付加する張力付加工程とを行う
    ことを特徴とするツイスト線製造方法。
  7. 請求項6に記載のツイスト線製造方法において、
    前記ツイスト線製造装置の装置構成として、前記撚りユニットに併設されるテープ供給ユニットを更に含み、
    該テープ供給ユニットによる製造工程では、ホツレ止めのテープを供給するテープ供給工程と、前記同方向回転部を作動させる前に前記二本の電線の所定位置に対し前記テープの一部を貼り付けるテープ貼り付け工程と、前記同方向回転部を作動させた時に前記テープの残り部分の貼り付けを補助する貼り付け補助工程とを行う
    ことを特徴とするツイスト線製造方法。
  8. 請求項6又は7に記載のツイスト線製造方法において、
    電線保持竿に前記二本の電線を各々保持した状態で該二本の電線を前記電線重ね合わせユニットに供給する
    ことを特徴とするツイスト線製造方法。
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