JP7348226B2 - 電線加工装置及び電線加工方法 - Google Patents

電線加工装置及び電線加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7348226B2
JP7348226B2 JP2021073289A JP2021073289A JP7348226B2 JP 7348226 B2 JP7348226 B2 JP 7348226B2 JP 2021073289 A JP2021073289 A JP 2021073289A JP 2021073289 A JP2021073289 A JP 2021073289A JP 7348226 B2 JP7348226 B2 JP 7348226B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
section
electric
electric wires
wires
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021073289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022167483A (ja
Inventor
勝覚 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2021073289A priority Critical patent/JP7348226B2/ja
Priority to CN202210460035.8A priority patent/CN115241709A/zh
Publication of JP2022167483A publication Critical patent/JP2022167483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7348226B2 publication Critical patent/JP7348226B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables
    • H01B13/02Stranding-up
    • H01B13/0207Details; Auxiliary devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/20Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for assembling or disassembling contact members with insulating base, case or sleeve

Description

本発明は、電線加工装置及び電線加工方法に関する。
ワイヤハーネスの加工工程に含まれる、ツイスト線(対撚線)の加工方法は、切断圧着工程及びツイスト工程を含む。切断圧着工程では、切断圧着機によって、ロールに巻かれた電線を測長して切断し、両端に端子を圧着して端子付き電線を作成する。ツイスト工程では、ツイスト機によって、二本の端子付き電線を互いに撚り合わせてツイスト線を作成する。作成されたツイスト線は、端子挿入工程において、端子挿入機又は人手により、端子がコネクタハウジング内に挿入される。
特開2015-220070号公報 特開2011-100711号公報
上記ツイスト線加工工程では、各工程間で電線/ツイスト線を移動させる必要がある。このため、端子挿入工程に至るまでに、複数本の電線をまとめる作業、電線にキャップを取り付ける作業、キャップを取り外す作業、電線を丸める作業、電線の丸めを戻す作業等の付帯作業が発生し、ツイスト線を加工するのに手間がかかっていた。また、ツイスト線加工工程は、その他のワイヤハーネス加工工程と直接つなげず、ワイヤハーネスを加工するための各種装置が分散配置されるため、結果として広い占有スペースを必要としていた。
特許文献1のツイストケーブル製造装置は、切断圧着工程及びツイスト工程を一台の装置で行うが、撚り合わされた電線(ツイスト線)が排出トレイ上に排出されるので、端子挿入工程までは、ツイスト線を束ねて運搬する必要がある。このため、キャップの取外し作業等の付帯作業が発生する。
また、特許文献2の電線端末処理装置は、端子付き電線が、次工程(ツイスト工程、ジョイント工程、サブアッシ工程、…等)で使用する順番に基づき整列されて排出ビームにセットされて排出される。ツイスト工程への運搬は排出ビーム単位で行うことができるが、ツイスト機によって作成されたツイスト線を端子挿入工程に運搬する際には、やはり、キャップの取外し作業等が発生する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ツイスト線加工工程から端子挿入工程に至るまでにおける付帯作業を削減し、かつ、ワイヤハーネス加工に必要な装置の設置スペースを縮小することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電線加工装置及び電線加工方法は、下記(1)~()を特徴としている。
(1)二本の電線をツイスト線に加工する電線加工装置であって、
少なくとも前記二本の電線を保持する電線保持部と、
ツイスト加工の条件、並びに、前記電線保持部における前記二本の電線の取出位置及び前記ツイスト線の打込み位置を指示する指示部と、
前記二本の電線を、前記指示部の指示に従ってツイスト加工して前記ツイスト線を作成するツイスト加工部と、
前記指示に従って、前記取出位置において前記電線保持部から前記二本の電線を取り出して前記ツイスト加工部に渡し、かつ、前記指示に従って、前記ツイスト線を前記ツイスト加工部から前記電線保持部における前記打込み位置に移載する電線移載部と、を備え
前記電線移載部は、
前記二本の電線の一端側を把持する一端把持部と、
前記二本の電線の他端側を把持する他端把持部と、
前記一端把持部及び前記他端把持部を、前記電線保持部と前記ツイスト加工部との間で移動させる移動機構と、を有し、
前記一端把持部及び前記他端把持部は、第一方向に隣接して配置され、
前記移動機構は、前記一端把持部及び前記他端把持部を、前記第一方向に移動させる、
電線加工装置。
二本の電線をツイスト線に加工する電線加工装置であって、
少なくとも前記二本の電線を保持する電線保持部と、
ツイスト加工の条件、並びに、前記電線保持部における前記二本の電線の取出位置及び前記ツイスト線の打込み位置を指示する指示部と、
前記二本の電線を、前記指示部の指示に従ってツイスト加工して前記ツイスト線を作成するツイスト加工部と、
前記指示に従って、前記取出位置において前記電線保持部から前記二本の電線を取り出して前記ツイスト加工部に渡し、かつ、前記指示に従って、前記ツイスト線を前記ツイスト加工部から前記電線保持部における前記打込み位置に移載する電線移載部と、を備え、
前記電線移載部は、
前記二本の電線の一端側を把持する一端把持部と、
前記二本の電線の他端側を把持する他端把持部と、
前記一端把持部及び前記他端把持部を、前記電線保持部と前記ツイスト加工部との間で移動させる移動機構と、を有し、
前記ツイスト加工部は、
前記一端把持部から受け渡された前記二本の電線の一端側を保持する一端保持部と、
前記他端把持部から受け渡された前記二本の電線の他端側を保持する他端保持部と、
前記一端保持部及び前記他端保持部の少なくともいずれか一方を移動させて、前記一端保持部と前記他端保持部との距離が前記二本の電線の長さに応じた距離となるように、互いに離間させるツイスト加工用移動機構と、を有し、
前記他端保持部は、前記一端保持部と離間した状態で、前記二本の電線の延在方向を軸として回転する、
線加工装置。
)前記一端保持部及び前記他端保持部は、第一方向に隣接して配置され、
前記移動機構は、前記他端保持部を、前記第一方向と交わる第二方向に移動させ、
前記一端保持部は、前記第一方向に移動可能、かつ、前記第一方向と前記第二方向とを含む面内で回転可能に構成される、
上記()に記載の電線加工装置。
)二本の電線をツイスト線に加工する電線加工方法であって、
ツイスト加工の条件、並びに、少なくとも前記二本の電線を保持する電線保持部における前記二本の電線の取出位置及び前記ツイスト線の打込み位置を指示する指示情報を生成し、
前記指示情報に従って、電線移載部が、前記取出位置において前記電線保持部から前記二本の電線を取り出してツイスト加工部に渡し、
前記ツイスト加工部によって、前記二本の電線を、前記指示情報に従ってツイスト加工して前記ツイスト線を作成し、
前記指示情報に従って、前記電線移載部が、前記ツイスト線を前記ツイスト加工部から前記電線保持部における前記打込み位置に移載
前記電線移載部は、
前記二本の電線の一端側を把持する一端把持部と、
前記二本の電線の他端側を把持する他端把持部と、
前記一端把持部及び前記他端把持部を、前記電線保持部と前記ツイスト加工部との間で移動させる移動機構と、を有し、
前記一端把持部及び前記他端把持部は、第一方向に隣接して配置され、
前記移動機構は、前記一端把持部及び前記他端把持部を、前記第一方向に移動させる、
電線加工方法。
上記(1)の構成の電線加工装置及び上記()の構成の電線加工方法によれば、電線が、電線保持部(竿)に保持された状態から、電線移載部によりツイスト加工部に受け渡されて、ツイスト線に加工されて、電線保持部に打ち込まれる。すなわち、ツイスト線を含む端子付き電線をワイヤハーネス回路状態(サブハーネス)に加工できる。このため、ツイスト線を電線保持部ごと、端子挿入工程等の次工程へ運搬可能となる。したがって、ツイスト線加工工程から端子挿入工程に至るまでにおける、電線束まとめ、束ほぐし、キャップ付け、キャップ取り等の付帯作業を削減できる。また、ツイスト線加工工程と端子挿入工程との間において必要であった付帯作業用のスペースが不要となるため、ワイヤハーネス加工に必要な占有スペースを縮小できる。
更に、上記()の構成の電線加工装置及び上記(4)の構成の電線加工方法によれば、二本の電線の一端側と他端側とを把持して電線を移載できる。
更に、上記()の構成の電線加工装置及び上記(4)の構成の電線加工方法によれば、二本の電線の一端側と他端側とが隣接配置された状態で把持し、電線保持部からツイスト加工部への一方向への移動によって電線移載が可能となる。よって、装置構成を簡素化できる。
更に、上記()の構成の電線加工装置によれば、移動機構により一端把持部と他端把持部との距離を調整できるので、電線長に応じたツイスト加工が可能となる。
上記()の構成の電線加工装置によれば、電線移載部から電線を受け渡されると、他端保持部が電線を張る方向に移動し、一端保持部が電線の把持方向を回転させた状態で他端保持部と第二方向に沿って対向し、ツイスト加工を行うことができる。すなわち、電線移載部は、電線の一端側と他端側とを、互いに離間したツイスト加工開始位置に、それぞれ移載する必要がない。
本発明によれば、ツイスト線加工工程から端子挿入工程に至るまでにおける付帯作業を削減し、かつ、ワイヤハーネス加工に必要な装置の設置スペースを縮小できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、一実施形態に係る電線加工装置の概略斜視図である。 図2は、データ指示部による指示情報の一例を示す図である。 図3は、図1に示す電線保持部の一部拡大図である。 図4は、図1に示す電線移載部の一部拡大図であり、電線移載部が電線を取り出す様子を示す図である。 図5は、図1に示すツイスト加工部の一部拡大図である。 図6は、電線移載部がツイスト加工部へ電線を受け渡す様子を示す図である。 図7は、ツイスト加工部のテンション調整機構を示す斜視図である。 図8は、テンション調整機構の動作を説明するための図である。 図9は、テンション調整機構の側面図であり、電線にテンションがかかっていない状態を示す図である。 図10は、テンション調整機構の側面図であり、電線にテンションがかかった状態を示す図である。 図11は、図9及び図10に示すセンサ近傍の拡大図である。 図12は、センサ近傍の拡大図である。 図13は、変形例に係るテンション調整機構のセンサ近傍を拡大して示す側面図であり、電線にテンションがかかっていない状態を示す図である。 図14は、変形例に係るテンション調整機構の側面図であり、電線にテンションがかかった状態を示す図である。 図15は、変形例に係るセンサ近傍の拡大図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
(電線加工装置の構成)
図1は、一実施形態に係る電線加工装置の概略斜視図である。電線加工装置は、ツイスト加工の条件等を指示するデータ指示部10(指示部、制御装置)と、長さやサイズの異なる複数の電線を保持する電線保持部20(竿)と、電線を移載する電線移載部30と、二本の電線を撚り合わせてツイスト線を作成するツイスト加工部40と、を備える。電線加工装置は、電線品種、サイズ、長さの異なる、ツイスト線を含む端子付き電線をワイヤハーネス回路状態(サブハーネス)に加工する。以下、説明の便宜上、図1に示すように、「前後方向」、「左右方向」、及び「上下方向」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交する。
(データ指示部10)
データ指示部10は、記憶部と演算部とを有する制御装置である。データ指示部10は、ツイスト線の長さや回転数といったツイスト加工の条件、並びに、電線保持部20における電線の取出位置及びツイスト線の打込み位置を示す指示情報を生成し、電線移載部30及びツイスト加工部40に指示する。図2は、No.1~No.5の5組のツイスト線を作成する際の、データ指示部10による指示情報の一例を示す。データ指示部10による指示情報は、ツイスト加工の条件、並びに、電線保持部20における二本の電線の取出位置(竿取出位置A,B)及びツイスト線の打込み位置(竿打込み位置A,B)を含む。ツイスト加工の条件は、一例として、撚り回転数、撚り戻し回転数、撚り回転速度、対撚り後退位置、対撚り一次後退位置、対撚り後退速度、対撚り調整搬送速度を含む。データ指示部10は、ツイスト加工の条件の一部、例えば、対撚り調整搬送速度は指示情報に含まなくてもよい。また、データ指示部10の指示情報に、電線品種名、電線サイズ名、電線長等を含んでもよい。データ指示部10は、電線移載部30に、電線保持部20における二本の電線の取出位置及びツイスト線の打込み位置を指示し、ツイスト加工部40に、ツイスト加工の条件を指示する。また、データ指示部10は、ツイスト加工部40を構成する各部を制御する。
(電線保持部20)
電線保持部20は、図3に示すように、保持台21と、この保持台21に着脱可能に保持され、上部に複数の電線クリップ22が設けられた、左右方向に延びる竿と、を有している。電線クリップ22は、竿の左右方向に互いに隣接配置されて、保持台21に対して支持固定されている。電線クリップ22は、一対の挟持片が挟持方向に弾性付勢されており、これら挟持片により端子付き電線W1,W2(以下、電線W1,W2ともいう。)の両端部が挟持される。電線保持部20は、二本の電線W1,W2の各一端部W1a,W2a及び各他端部W1b,W2bを、一端部W1a、一端部W2a、他端部W1b、他端部W2bの順に保持している。この電線保持部20は、各電線クリップ22が電線W1,W2の両端近傍部分をそれぞれ挟持することで、その両端部が同方向を向いてU字状になるように電線W1,W2を保持する。電線保持部20は、電線クリップ22により電線の両端部をそれぞれ保持するので、長さ・サイズの異なる複数種類の電線を保持可能であり、ツイスト加工部40により作成されたツイスト線も保持できる。また、電線保持部20において、電線品種・サイズ・長さが異なりツイスト線を含む端子付電線が竿に保持されるので、これらの端子付電線を、竿ごと次工程へ運搬できる。したがって、電線の運搬時に必要な、電線束まとめ、束ほぐし、キャップ付け、キャップ取り等の付帯作業の削減が可能となる。
(電線移載部30)
電線移載部30は、二本の電線W1,W2の一端部W1a,W2aを把持する移載ヘッド31(一端把持部)と、二本の電線の他端部W1b,W2bを把持する移載ヘッド32(他端把持部)と、移載ヘッド31,32を左右方向に移動させる移動機構33と、を備える。
移動機構33は、上下方向及び左右方向に延び、移載ヘッド31,32が取り付けられた取付板331と、取付板331の後面に固定され、取付板331を左右方向に移動させるための二つの移動部332と、を有する。移動機構33は、移動部332に挿通された、左右方向に延びる二本のシャフト333と、前後方向及び上下方向に延び、シャフト333の両端を固定支持する二枚の支持板334と、を有する。支持板334は支持フレームを介して床面に固定される。移載ヘッド31,32は、左右方向に並んで取付板331に取り付けられる。二つの移動部332は、上下方向に並列配置され、図示しないモーター等の駆動部により、シャフト333に沿って共に移動される。移動機構33は、電線保持部20の上方からツイスト加工部40の上方の間に配置され、移載ヘッド31,32を電線保持部20とツイスト加工部40との間で移動させる。
移載ヘッド31,32は、図4に示すように、取付板331の前面に、左右方向に間隔を開けて並列配置される。移載ヘッド31は、スペーサー311と、スペーサー311の左右側に設けられた把持片312と、を有し、エアシリンダー等の機構により、取付板331に対して上下方向に移動可能に構成される。スペーサー311は、下端部311aの左右方向の幅が、隣接する電線クリップ22間の距離(一の電線クリップ22の両把持片の中間位置と、この電線クリップ22に隣接する電線クリップ22の両把持片の中間位置との距離)に略一致する。左右の把持片312は、スペーサー311に対して左右側から近接又は離間するよう駆動され、左右の把持片312とスペーサー311の下端部311aとの間に、電線W1,W2の一端部W1a,W2aをそれぞれ把持する。左右の把持片312は、前後方向における中央部分に開口部312aを有する。この開口部312aにより、電線W1,W2の電線保持部20からの取出時、電線保持部20への打込時や、ツイスト加工部40との受け渡し時に、電線クリップ22や把持部412,422との干渉を避けられる。
移載ヘッド32は、移載ヘッド31と同様の構成を有し、左右の把持片322とスペーサー321の下端部321aとの間に、電線W1,W2の他端部W1b,W2bをそれぞれ把持する。
電線移載部30は、データ指示部10の指示に応じて、移載ヘッド31が電線保持部20の電線W1,W2取出位置の上方に位置するよう、移動機構33によって移載ヘッド31,32を左右方向に移動させる。電線W1,W2取出位置の上方において、移載ヘッド31が下降して一端部W1a,W2aを把持し、その後上昇する。次に、移動機構33は、移載ヘッド32が電線W1,W2取出位置の上方に位置するよう、移載ヘッド31,32を左右方向に移動させ、移載ヘッド32が下降して他端部W1b,W2bを把持し上昇する。電線移載部30は、電線W1,W2を把持した移載ヘッド31,32を、左方向に移動させてツイスト加工部40の所定位置の上方で停止させた後、下降して(図6参照)、ツイスト加工部40(固定クランプ41、回転クランプ42)に電線W1,W2を受け渡す。電線移載部30は、上記のように移載ヘッド31,32が電線W1,W2の両端を把持することにより、電線W1,W2がU字状を維持した状態で、電線W1,W2を電線保持部20から取り出し、ツイスト加工部40へ渡すことができる。また、電線移載部30は、上記と逆の動作により、電線W1,W2をツイスト加工部40からに受け取り、電線保持部20に保持させる(打ち込む)。
(ツイスト加工部40)
ツイスト加工部40は、固定クランプ41(一端保持部)と、回転クランプ42(他端保持部)と、移動機構43,45と、を備える。固定クランプ41は、移載ヘッド31から受け渡された二本の電線W1,W2の一端部W1a,W2aを保持する。回転クランプ42は、移載ヘッド32から受け渡された二本の電線W1,W2の他端部W1b,W2bを保持する。移動機構43は、回転クランプ42を前後方向に移動させて、固定クランプ41と回転クランプ42との距離が二本の電線W1,W2の長さに応じた距離となるように、固定クランプ41から離間させる。移動機構45は、固定クランプ41を、前後方向に移動させ、前後方向及び左右方向を含む水平面内で回転させる。ツイスト加工部40の初期状態において、固定クランプ41及び回転クランプ42は、図1に示すように、左右方向(第一方向)に隣接して配置される。
固定クランプ41は、保持板411と、把持部412と、スペーサー413と、載置板414と、駆動部415と、を有する。保持板411は、前後方向及び左右方向に延び、載置された電線W1,W2の一端部W1a,W2aを保持する。把持部412は、上面視L字状のブロックであり、前後方向に延びる腕部412aと、腕部412aの前端から横方向(左右方向のいずれか一方)に延びる先端部412bとを有する。二つの把持部412は、保持板411の上面において、先端部412bが互いに内側に延びるように対向配置される。スペーサー413は、上下方向に延びるブロックであり、保持板411の上面において、左右の先端部412bの中間位置に固定される。載置板414は、スペーサー413及び先端部412bの前側に配置された、左右方向及び上下方向に延びる板状部材であり、上端縁414aに電線W1,W2が載置される。駆動部415は、二つの把持部412の先端部412bがスペーサー413に対して近接及び離間するように、二つの把持部412を左右方向に駆動する。
固定クランプ41は、前後方向に視てU字状の取付板44を介して移動機構45に接続される。取付板44は、固定クランプ41を上方から覆うように、固定クランプに取り付けられる。
移動機構45は、取付板44の上面に取り付けられた回転駆動部450と、回転駆動部450の上方に配置されたシリンダ451と、を有する。また、移動機構45は、シリンダ451の右側及び下側を覆うように配置された、水平部452a及び垂直部452bを有するL字状の取付板452と、シリンダ451を保持する保持部453と、を有する。回転駆動部450は、上部が取付板452の水平部452aに接続され、取付板44及び取付板44に保持された固定クランプ41を、水平面内に回転させる。シリンダ451は、左右方向に延びるピストンロッドの右端に垂直部452bが固定され、取付板44及び取付板44に保持された固定クランプ41を、左右方向に移動させる。保持部453は、支持フレームを介して床面に固定される。
回転クランプ42は、保持板421と、把持部422と、スペーサー423と、載置板424と、駆動部425と、を有する。回転クランプ42の保持板421、把持部422、スペーサー423、載置板424、及び駆動部425は、固定クランプ41の保持板411、把持部412、スペーサー413、載置板414、及び駆動部415と、それぞれ同等の構成・機能を有する。固定クランプ41及び回転クランプ42の左右方向のサイズは、電線移載部30の移載ヘッド31,32の左右方向のサイズと略一致する。
回転クランプ42は、図7に示すように、前後方向及び左右方向に延在するステージSTに、回転機構RUによって回転可能に保持され、固定クランプ41と離間した状態で、二本の電線W1,W2の延在方向(前後方向)を軸として回転する。
回転機構RUは、取付ブロック50,シャフト51,プーリー52,ベルト53,プーリー54,モーター55,保持部56,及び取付板57を有する。回転クランプ42は、前端(駆動部425)が、取付ブロック50を介してシャフト51に固定される。シャフト51は、前後方向に延び、左右方向に沿って配置され垂直面内で回転するプーリー52に挿通される。プーリー52は、左右方向に沿って配置され垂直面内で回転するプーリー54との間に架け渡されたベルト53を介して、プーリー54の回転に伴って回転し、シャフト51を回転させる。プーリー54の回転軸は、モーター55の回転軸に接続される。保持部56はシャフト51の回転を許容するように、シャフト51をステージSTの下面に保持する。取付板57は、モーター55をステージSTの下面に保持する。すなわち、回転クランプ42は、モーター55によって、プーリー54,ベルト53,プーリー52,シャフト51,及び取付ブロック50を介して、回転可能であり、保持部56,取付板57を介してステージSTに保持される。
固定クランプ41及び回転クランプ42は、ツイスト加工部40が動作を開始する時点では、図5に示すように、レール431の後端に、把持部412,422が後方を向くように並列配置される。図5に示す固定クランプ41及び回転クランプ42の位置を初期位置とする。
移動機構43は、回転クランプ42を前後方向(第一方向と交わる第二方向)に移動させる。移動機構43は、前後方向に延びるレール431と、テンション調整機構TUと、を有する。レール431は、支持フレームを介して床面に固定される。
(テンション調整機構TU)
テンション調整機構TUは、回転クランプ42をレール431に沿って移動させ、回転クランプ42の前後方向の位置を変更することで、固定クランプ41と回転クランプ42とに保持される電線W1,W2の張力(テンション)を調整する。すなわち、テンション調整機構TUは、固定クランプ41と回転クランプ42との距離を変更することで、電線W1,W2のテンションを一定に保つことができる。
テンション調整機構TUは、図7及び図8に示すように、プーリー61、ベルト62,スライダー63、取付板64、スライダー65,U字ブロック66,第一板67、第二板68、シャフト69,バネ70(弾性部材),スライダー71,ゲージ72,接続板73,及びセンサ74を有する。
プーリー61は、レール431の後端近傍における左側面に取り付けられ、垂直面内で回転可能とされる。プーリー61は、レール431の左側面における前端近傍に配置された前側プーリーとの間に架け渡されたベルト62を介して、前側プーリーを駆動するサーボモーター等の駆動源Mからの動力を、ベルト62に取り付けられたスライダー63に伝達する。スライダー63は、下面が、水平面内に延在する取付板64の上面おける左側に固定される。取付板64の上面には、スライダー63の後方右側の位置にスライダー65が固定される。スライダー65は、前側プーリー,ベルト62,プーリー61,スライダー63,及び取付板64を介して、駆動源Mによって駆動され、レール431に沿って前後方向に移動される。
ステージSTの上方における取付板64の前方には、U字ブロック66が配置され、ステージSTの上面に固定される。U字ブロック66は、上下方向及び前後方向に延びる二枚の側板661と、側板661の上端部を接続する上板662と、を有する。U字ブロック66の後端部には、中央に貫通孔を有する第一板67が固定される。第一板67の後方には、上面が取付板64の下面に固定された第二板68が配置される。第二板68とU字ブロック66との間には、前後方向に延びるシャフト69が配置される。シャフト69は、後端が第二板68に固定され、前端が第一板67の貫通孔を通ってU字ブロック66内に配置される。シャフト69の前端にはシャフト69の外径よりも大きい外形を有する円板部が取り付けられ、第一板67の貫通孔からの抜けが防止される。第一板67と第二板68との間にはバネ70が配置され、バネ70の内部にシャフト69が挿通される。U字ブロック66は、上板662の上面にスライダー71が固定される。スライダー71は、レール431に沿って移動可能である。
回転クランプ42を初期位置から前方に移動する際、駆動源Mにより、前側プーリー、プーリー61、及びベルト62を介して駆動力がスライダー63に伝達される。そして、スライダー63に、直接又は間接的に固定された取付板64、第二板68,及びシャフト69が、前方に移動される。第二板68が前方に移動することにより、バネ70を介して(第一板67と第二板68との間で押し縮められたバネ70の反発力により)第一板67が前方に押される。第一板67が前方に移動することにより、第一板67に直接又は間接的に固定されたU字ブロック66、ステージST、及びスライダー71が前方に移動される。ステージSTが前方に移動することにより、回転機構RUによりステージSTに保持された回転クランプ42が前方に移動する。このように、回転クランプ42が搭載されたステージST(第一移動部)は、スライダー63,65及び取付板64を含む第二移動部に追従して移動する。
U字ブロック66の後方右側には、ゲージ72が配置される。ゲージ72は、前後方向に並んだ複数の櫛歯72aと、櫛歯72aの上方において前後方向に延びる水平部72bと、を有する。ゲージ72は、水平部72bの上面に固定された、L字状の接続板73を介して、取付板64に固定される。
U字ブロック66の右側の側板661には、センサ74が固定される。センサ74は、左右方向の中央に溝を有し、溝内における物体の有無を検出する溝形光電センサ(光センサ)であり、溝内にゲージ72の櫛歯72aが位置するように、U字ブロック66に固定される。センサ74は、ゲージ72に対する移動の開始時点から終了時点までに溝内を通過した櫛歯72aの数をカウントする。センサ74がカウントした櫛歯72aの数が、スライダー63,65及び取付板64(第二移動部)に対するステージST、U字ブロック66、及びスライダー71(第一移動部)の移動量を表す。センサ74は、第一移動部が移動する都度、移動量を検出する。
センサ74が検出した移動量の情報は、駆動源Mを制御する制御装置に送られ、制御装置は、この移動量に応じて駆動源Mを制御して、スライダー63をこの移動量を補完するように移動させる。制御装置は、例えばデータ指示部10に統合されてもよいし、データ指示部10とは別に設けられてもよい。
(電線加工装置の動作)
次に、上記のように構成された電線加工装置の動作(電線加工方法)について説明する。初期状態では、図1に示すように、電線移載部30が電線保持部20の上方に位置し、ツイスト加工部40の固定クランプ41及び回転クランプ42がレール431の後端に位置する。
データ指示部10が、電線移載部30及びツイスト加工部40に、ツイスト線の長さや回転数、電線の取出位置、打込み位置を指示する。電線移載部30は、データ指示部10の指示に従って、電線保持部20における取出位置の上方から下降し、移載ヘッド31,32により、電線W1,W2を取り出す。電線移載部30は、移載ヘッド31,32により電線W1,W2を把持した状態で、移動機構33により、移載ヘッド31,32を、図1に示す左方向に移動させ、ツイスト加工部40の固定クランプ41、回転クランプ42の上方に停止させる。この時、移載ヘッド31の直下に固定クランプ41が位置し、移載ヘッド32の直下に回転クランプ42が位置している。
図5及び図6を参照して、電線移載部30からツイスト加工部40への電線W1,W2の受け渡し動作について説明する。電線保持部20から電線W1,W2を取り出して、ツイスト加工部40の固定クランプ41、回転クランプ42の上方まで、左方向に移動された電線移載部30の移載ヘッド31,32は、固定クランプ41、回転クランプ42に向けて下降する。移載ヘッド31,32は、固定クランプ41の、二つの把持部412とスペーサー413との間、及び、回転クランプ42の、二つの把持部422とスペーサー423との間に、電線W1,W2を配置する。電線W1,W2は、上端縁414a,424aに載置される。この状態で、把持部412,422が閉じ(二つの把持部412がスペーサー413に左右方向からそれぞれ近接し、二つの把持部422がスペーサー423に左右方向からそれぞれ近接し)て、電線W1,W2が固定クランプ41、回転クランプ42に把持される。その後、移載ヘッド31,32は、把持部412,422を開き(二つの把持部412がスペーサー413から離間し、二つの把持部422がスペーサー423から離間し)、上昇して、元の高さ(固定クランプ41、回転クランプ42の直上)に戻る。このように、移載ヘッド31,32は、電線W1,W2を固定クランプ41、回転クランプ42に受け渡す。
次に、ツイスト加工部40におけるツイスト加工方法について説明する。電線移載部30から電線W1,W2を渡された固定クランプ41及び回転クランプ42は、回転クランプ42が移動機構43によって前方に(図5に示す矢印YAの方向)、固定クランプ41の前後方向の長さより少し長い距離、移動される。次に、固定クランプ41が、移動機構45によって、載置板414が前方に向くように、図5に示す矢印YBの方向に180度回転され、右方向(図5に示す矢印YCの方向)に移動されて、固定クランプ41がレール431を後方に延長した位置の直下に配置される。すなわち、固定クランプ41と回転クランプ42とは、載置板414と載置板424とが対向するように配置され、電線W1,W2が固定クランプ41と回転クランプ42との間にU字状に保持される。固定クランプ41は、電線W1,W2が撚り合わされる間、この位置から移動しない。
その後、回転クランプ42が、移動機構43によって前方に移動されて、撚り合わせ開始位置(図1において一点鎖線で示す位置)に停止する。回転クランプ42が撚り合わせ開始位置にあるとき、回転クランプ42と固定クランプ41との距離は、電線W1,W2の長さに応じた距離となっている。
回転クランプ42は、撚り合わせ開始位置に配置され、図9に示す、電線W1,W2にテンションがかかっていない状態において、モーター55に駆動されて回転することで、電線W1,W2を撚り合わせを開始する。図8に示すように、電線W1,W2を撚り合わせることにより電線長が短くなり、回転クランプ42及び回転クランプ42を保持するステージSTに、後方(矢印Y1の方向)への引っ張り力が加わる。ステージSTに後方への力が加わることで、ステージSTにU字ブロック66を介して固定されたスライダー71が後方へ移動される。U字ブロック66に固定された第一板67は、後方へ移動されて、第二板68との間でバネ70を押し縮める(矢印Y2参照)。
第二移動部(スライダー63,65、取付板64)は、バネ70の反発力がスライダー63とベルト62との摩擦力よりも小さい範囲では、第一移動部(ステージST、U字ブロック66、スライダー71)の移動に追従せず、移動しない。すなわち、センサ74は、Y1方向に移動するU字ブロック66に固定され、ゲージ72が、前後方向の位置が変化しない取付板64に固定されるため、センサ74がゲージ72に対して移動する(図10に示す、電線W1,W2にテンションがかかった状態)。センサ74のゲージ72に対する移動量(図11に示す、矢印Y4参照)は、バネ70の縮み量に相当する。この移動量に応じて、制御装置は、この移動を補完する方向(図8に示す矢印Y3の方向)にステージSTを移動させるよう、駆動源Mを制御する。
バネ70が伸び縮みするたびにセンサ74が反応して、移動量が検出され、この移動量を補完する方向(図12の矢印Y5参照)に回転クランプ42が移動される。尚、バネ70の反発力がスライダー63とベルト62との摩擦力を超えた場合には、第二移動部(スライダー63,65、取付板64)が第一移動部の移動に追従して移動する。この場合、センサ74はゲージ72に対して移動しない。
このように、センサ74及び駆動源Mを含むテンション調整機構TUにより、ツイスト線の縮みに合わせて電線W1,W2を撚ることにより、電線W1,W2(ツイスト線)のテンションを一定範囲内に調整できる。また、回転クランプ42を保持するステージSTの駆動制御によりテンションを調整できるため、装置を大型化させることがない。
ツイスト加工部40は、電線W1,W2を固定クランプ41と回転クランプ42とで把持し、テンションを調整しながらツイスト加工して、ツイスト線を作成する。ツイスト線とされた電線W1,W2の他端側を把持した回転クランプ42は、移動機構43によって後方へ移動される。ツイスト線とされた電線W1,W2の一端側を把持した固定クランプ41は、左方向へ移動され、180度回転される。このように、固定クランプ41と回転クランプ42とが初期位置に戻る。電線移載部30の移載ヘッド31,32は、この固定クランプ41及び回転クランプ42の上方(初期状態の高さ)から下降して、電線W1,W2の受け渡し時と逆の動作により、ツイスト線を受け取る(把持する)。ツイスト線を把持した移載ヘッド31,32は、上昇した後、移動機構33により、電線保持部20の上方(データ指示部10に指示された打込み位置の上方)まで右方向に移動される。移載ヘッド31,32は、下降して、電線保持部20の打込み位置の電線クリップ22に、ツイスト線の一端部W1a,W2a及び他端部W1b,W2bを打ち込む(保持させる)。
電線保持部20は、竿に、ツイスト加工部40によって作成されたツイスト線を含む複数の電線を保持するので、竿を運搬することにより、ツイスト線を含む複数の電線を、容易に次工程に運搬できる。よって、電線の運搬時に必要な、電線束まとめ、束ほぐし、キャップ付け、キャップ取り等の付帯作業の削減が可能となる。
以上説明したように、本実施形態の電線加工装置及び電線加工方法によれば、電線W1,W2が、電線保持部20(竿)に保持された状態から、電線移載部30によりツイスト加工部40に受け渡されて、ツイスト線に加工されて、電線保持部20に打ち込まれる。すなわち、ツイスト線を含む端子付き電線をワイヤハーネス回路状態(サブハーネス)に加工できる。このため、ツイスト線を竿ごと、端子挿入工程等の次工程へ運搬可能となる。したがって、ツイスト線加工工程から端子挿入工程に至るまでにおける、電線束まとめ、束ほぐし、キャップ付け、キャップ取り等の付帯作業を削減できる。また、ツイスト線加工工程と端子挿入工程との間において必要であった付帯作業用のスペースが不要となるため、ワイヤハーネス加工に必要な占有スペースを縮小できる。
また、本実施形態の電線加工装置は、ツイスト加工部40において、回転クランプ42の回転により、電線W1,W2が撚り合わされて電線長が短くなると、回転クランプ42を搭載したステージSTが固定クランプ41側へ引っ張られる。このとき、第二移動部(スライダー63,65及び取付板64)に対する第一移動部(ステージST、U字ブロック66、及びスライダー71)の移動量がセンサ74により検出され、移動量を補完するように、制御装置及び駆動源Mにより第二移動部が移動される。この構成により、電線W1,W2のテンションの増減に応じて、回転クランプ42と固定クランプ41との距離を調整できるので、電線にかかるテンションを一定範囲内に調整できる。したがって、ツイスト線の長短にかかわらず設備を大型化させることなく、撚り合わせ中に電線W1,W2にかかるテンションを一定に調整できる。また、ゲージ72及びセンサ74で検出した移動量に応じて駆動源Mが制御されることで電線W1,W2にかかるテンションを調整するので、ツイスト線長が長い場合であっても、テンション調整に係る設備を長大化(大型化)させることがない。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
(変形例)
図13~図15を参照して、ツイスト加工部40のテンション調整機構TUの変形例について説明する。上記実施形態のゲージ72が複数の櫛歯72aを有していたのに対し、変形例のゲージ72Aは、櫛歯72aを有さず、二つの矩形部72Aaの間に、矩形状の凹部72Abを有する。変形例においては、センサ74は、ゲージ72の有無を検出する。図13に示す、電線W1,W2にテンションがかかっていない状態においては、センサ74が矩形部72Aaの位置にありゲージ72Aを検出する(ゲージ72Aありを検出する)。一方、図14に示す、電線W1,W2にテンションがかかった状態においては、センサ74が凹部72Abの位置にあり、ゲージ72Aを検出しない(ゲージ72A無しを検出する)。センサ74の出力を受けた制御装置は、センサ74が、図15に示す所定範囲(矢印Y6の範囲)に位置する場合、すなわち、ゲージ72A無しを検出する場合には、駆動源Mを駆動し、通常の動作を継続する。一方、制御装置(データ指示部10)は、センサ74が、所定範囲外に位置する場合、すなわち、ゲージ72Aありを検出した場合は、駆動源M及びモーター55を停止する。このように、センサ74の位置が所定範囲を外れた場合(異常テンションとなった場合)には、駆動源Mを停止させることで、電線伸び・破断等の発生回避が可能となる。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る電線加工装置及び電線加工方法の特徴をそれぞれ以下[1]~[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1]二本の電線(W1,W2)をツイスト線に加工する電線加工装置であって、
少なくとも前記二本の電線を保持する電線保持部(20)と、
ツイスト加工の条件、並びに、前記電線保持部における前記二本の電線の取出位置及び前記ツイスト線の打込み位置を指示する指示部(データ指示部10)と、
前記二本の電線を、前記指示部の指示に従ってツイスト加工して前記ツイスト線を作成するツイスト加工部(40)と、
前記指示に従って、前記取出位置において前記電線保持部から前記二本の電線を取り出して前記ツイスト加工部に渡し、かつ、前記指示に従って、前記ツイスト線を前記ツイスト加工部から前記電線保持部における前記打込み位置に移載する電線移載部(30)と、を備える、
電線加工装置。
[2]前記電線移載部(30)は、
前記二本の電線の一端側(一端部W1a,W2a)を把持する一端把持部(移載ヘッド31)と、
前記二本の電線の他端側(他端部W1b,W2b)を把持する他端把持部(移載ヘッド32)と、
前記一端把持部及び前記他端把持部を、前記電線保持部と前記ツイスト加工部との間で移動させる移動機構(33)と、を有する、
上記[1]に記載の電線加工装置。
[3]前記一端把持部及び前記他端把持部は、第一方向(左右方向)に隣接して配置され、
前記移動機構は、前記一端把持部及び前記他端把持部を、前記第一方向に移動させる、
上記[2]に記載の電線加工装置。
[4]前記ツイスト加工部は、
前記一端把持部から受け渡された前記二本の電線の一端側を保持する一端保持部(固定クランプ41)と、
前記他端把持部から受け渡された前記二本の電線の他端側を保持する他端保持部(回転クランプ42)と、
前記一端保持部及び前記他端保持部の少なくともいずれか一方を移動させて、前記一端保持部と前記他端保持部との距離が前記二本の電線の長さに応じた距離となるように、互いに離間させるツイスト加工用移動機構(移動機構43)と、を有し、
前記他端保持部は、前記一端保持部と離間した状態で、前記二本の電線の延在方向を軸として回転する、
上記[2]又は[3]に記載の電線加工装置。
[5]前記一端保持部及び前記他端保持部は、第一方向(左右方向)に隣接して配置され、
前記移動機構は、前記他端保持部を、前記第一方向と交わる第二方向(前後方向)に移動させ、
前記一端保持部は、前記第一方向に移動可能、かつ、前記第一方向と前記第二方向とを含む面内で回転可能に構成される、
上記[4]に記載の電線加工装置。
[6]二本の電線(W1,W2)をツイスト線に加工する電線加工方法であって、
ツイスト加工の条件、並びに、少なくとも前記二本の電線を保持する電線保持部(20)における前記二本の電線の取出位置及び前記ツイスト線の打込み位置を指示する指示情報を生成し、
前記指示情報に従って、電線移載部(30)が、前記取出位置において前記電線保持部から前記二本の電線を取り出してツイスト加工部(40)に渡し、
前記ツイスト加工部によって、前記二本の電線を、前記指示情報に従ってツイスト加工して前記ツイスト線を作成し、
前記指示情報に従って、前記電線移載部が、前記ツイスト線を前記ツイスト加工部から前記電線保持部における前記打込み位置に移載する、
電線加工方法。
10 データ指示部(指示部、制御装置)
20 電線保持部
21 保持台
22 電線クリップ
30 電線移載部
31,32 移載ヘッド
33 移動機構
40 ツイスト加工部(ツイスト機)
41 固定クランプ
42 回転クランプ
43 移動機構(ツイスト加工用移動機構)
44 取付板
45 移動機構
50 取付ブロック
51,69 シャフト
52,54,61 プーリー
53,62 ベルト
55 モーター
56 保持部
57 取付板
63,65,71 スライダー
64 取付板
66 U字ブロック
67 第一板
68 第二板
70 バネ
72,72A ゲージ
72a 櫛歯
72Aa 矩形部
72Ab 凹部
72b 水平部
73 接続板
74 センサ
M 駆動源
RU 回転機構
ST ステージ
TU テンション調整機構
W1,W2 電線
W1a,W2a 一端部
W1b,W2b 他端部

Claims (4)

  1. 二本の電線をツイスト線に加工する電線加工装置であって、
    少なくとも前記二本の電線を保持する電線保持部と、
    ツイスト加工の条件、並びに、前記電線保持部における前記二本の電線の取出位置及び前記ツイスト線の打込み位置を指示する指示部と、
    前記二本の電線を、前記指示部の指示に従ってツイスト加工して前記ツイスト線を作成するツイスト加工部と、
    前記指示に従って、前記取出位置において前記電線保持部から前記二本の電線を取り出して前記ツイスト加工部に渡し、かつ、前記指示に従って、前記ツイスト線を前記ツイスト加工部から前記電線保持部における前記打込み位置に移載する電線移載部と、を備え
    前記電線移載部は、
    前記二本の電線の一端側を把持する一端把持部と、
    前記二本の電線の他端側を把持する他端把持部と、
    前記一端把持部及び前記他端把持部を、前記電線保持部と前記ツイスト加工部との間で移動させる移動機構と、を有し、
    前記一端把持部及び前記他端把持部は、第一方向に隣接して配置され、
    前記移動機構は、前記一端把持部及び前記他端把持部を、前記第一方向に移動させる、
    電線加工装置。
  2. 二本の電線をツイスト線に加工する電線加工装置であって、
    少なくとも前記二本の電線を保持する電線保持部と、
    ツイスト加工の条件、並びに、前記電線保持部における前記二本の電線の取出位置及び前記ツイスト線の打込み位置を指示する指示部と、
    前記二本の電線を、前記指示部の指示に従ってツイスト加工して前記ツイスト線を作成するツイスト加工部と、
    前記指示に従って、前記取出位置において前記電線保持部から前記二本の電線を取り出して前記ツイスト加工部に渡し、かつ、前記指示に従って、前記ツイスト線を前記ツイスト加工部から前記電線保持部における前記打込み位置に移載する電線移載部と、を備え、
    前記電線移載部は、
    前記二本の電線の一端側を把持する一端把持部と、
    前記二本の電線の他端側を把持する他端把持部と、
    前記一端把持部及び前記他端把持部を、前記電線保持部と前記ツイスト加工部との間で移動させる移動機構と、を有し、
    前記ツイスト加工部は、
    前記一端把持部から受け渡された前記二本の電線の一端側を保持する一端保持部と、
    前記他端把持部から受け渡された前記二本の電線の他端側を保持する他端保持部と、
    前記一端保持部及び前記他端保持部の少なくともいずれか一方を移動させて、前記一端保持部と前記他端保持部との距離が前記二本の電線の長さに応じた距離となるように、互いに離間させるツイスト加工用移動機構と、を有し、
    前記他端保持部は、前記一端保持部と離間した状態で、前記二本の電線の延在方向を軸として回転する、
    線加工装置。
  3. 前記一端保持部及び前記他端保持部は、第一方向に隣接して配置され、
    前記移動機構は、前記他端保持部を、前記第一方向と交わる第二方向に移動させ、
    前記一端保持部は、前記第一方向に移動可能、かつ、前記第一方向と前記第二方向とを含む面内で回転可能に構成される、
    請求項に記載の電線加工装置。
  4. 二本の電線をツイスト線に加工する電線加工方法であって、
    ツイスト加工の条件、並びに、少なくとも前記二本の電線を保持する電線保持部における前記二本の電線の取出位置及び前記ツイスト線の打込み位置を指示する指示情報を生成し、
    前記指示情報に従って、電線移載部が、前記取出位置において前記電線保持部から前記二本の電線を取り出してツイスト加工部に渡し、
    前記ツイスト加工部によって、前記二本の電線を、前記指示情報に従ってツイスト加工して前記ツイスト線を作成し、
    前記指示情報に従って、前記電線移載部が、前記ツイスト線を前記ツイスト加工部から前記電線保持部における前記打込み位置に移載
    前記電線移載部は、
    前記二本の電線の一端側を把持する一端把持部と、
    前記二本の電線の他端側を把持する他端把持部と、
    前記一端把持部及び前記他端把持部を、前記電線保持部と前記ツイスト加工部との間で移動させる移動機構と、を有し、
    前記一端把持部及び前記他端把持部は、第一方向に隣接して配置され、
    前記移動機構は、前記一端把持部及び前記他端把持部を、前記第一方向に移動させる、
    電線加工方法。
JP2021073289A 2021-04-23 2021-04-23 電線加工装置及び電線加工方法 Active JP7348226B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021073289A JP7348226B2 (ja) 2021-04-23 2021-04-23 電線加工装置及び電線加工方法
CN202210460035.8A CN115241709A (zh) 2021-04-23 2022-04-24 电线加工装置以及电线加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021073289A JP7348226B2 (ja) 2021-04-23 2021-04-23 電線加工装置及び電線加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022167483A JP2022167483A (ja) 2022-11-04
JP7348226B2 true JP7348226B2 (ja) 2023-09-20

Family

ID=83668271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021073289A Active JP7348226B2 (ja) 2021-04-23 2021-04-23 電線加工装置及び電線加工方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7348226B2 (ja)
CN (1) CN115241709A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016219167A (ja) 2015-05-18 2016-12-22 矢崎総業株式会社 ツイスト線製造装置、及びツイスト線製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016219167A (ja) 2015-05-18 2016-12-22 矢崎総業株式会社 ツイスト線製造装置、及びツイスト線製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022167483A (ja) 2022-11-04
CN115241709A (zh) 2022-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101975072B1 (ko) 트위스팅 장치
JP5400981B1 (ja) 電線撚り合わせ装置、撚り合わせ電線製造装置、撚り合わせ電線製造方法
JPH04289753A (ja) ステータコイル巻線およびリード線終端方法および装置
JP7468998B2 (ja) 第1および第2の単電線を撚り合わせてペア電線を形成するための装置および方法
JP2982600B2 (ja) ワイヤーハーネスの仮結束回路の製造方法および装置
EP0932164A2 (en) Taping device
EP0994540A2 (en) Automatic wire cutting and terminating apparatus
JP7348226B2 (ja) 電線加工装置及び電線加工方法
JP6689037B2 (ja) 電線ツイスト装置
JP2000173368A (ja) ワイヤーハーネスの製造装置
JP7393381B2 (ja) ツイスト機及びツイスト加工方法
JPH09129348A (ja) 端子挿入方法及び端子挿入装置
JP2022522475A (ja) 電子スイッチギアの電子部品を自動的に配線する把持具、これに対応するロボットおよび対応する方法
CN111705371B (zh) 纤维机械以及示教方法
CN210489305U (zh) 一种线束自动点缠设备及绞线机
CN107949888B (zh) 竖直绞制系统和方法
CN109841352B (zh) 绞线制造设备和绞线制造方法
CN111886660B (zh) 电线绞合装置及绞合电线的制造方法
CN115275879A (zh) 集成式线缆处理设备
JP2000285748A (ja) 電線の捩れ矯正装置
JP6422359B2 (ja) 挿入装置、及び、外装部材付き電線製造方法
JP2002272068A (ja) レーベル転位導体製造装置及び製造方法
JP6951581B2 (ja) コネクタホルダ、端子挿入装置、およびワイヤハーネスの製造方法
JP7426897B2 (ja) 自動配線装置
WO2023054063A1 (ja) 多芯ケーブルの芯線整列装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7348226

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150