JP6280948B2 - テープ供給ユニット及びテープ巻き方法 - Google Patents

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本発明は、少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するツイスト線製造装置の撚りユニットに併設されるテープ供給ユニットと、このテープ供給ユニットにて行われるテープ巻き方法とに関する。
例えば、自動車に搭載される機器間を電気的に接続するために、車両にはワイヤハーネスが配索される。ワイヤハーネスは、複数のサブハーネスを備えて構成される。このような構成のワイヤハーネスは、所望の回路パターンに合うようにサブハーネスを組み合わせて製造される。サブハーネスの一つとしては、ツイストペア線(ツイスト線)が挙げられる。
図32において、二本の電線101を撚り合わせることによりツイスト線102が製造される。このツイスト線102を製造するための装置としては、例えば下記特許文献1に開示されるものが知られる。特許文献1のツイスト線製造装置(電線撚り合わせ装置)は、作業台と、この作業台上で二本の電線の一端を保持する保持部と、保持部を軸回りに回転させるモーターと、一本の電線の他端を軸回りに回転自在に保持する単芯保持部を互いに並設してなる一対の回転保持部と、上記軸に沿って移動自在に設けられる移動保持部と、この移動保持部を上記軸に沿って移動させる駆動部と、移動保持部の移動速度等を制御する制御部とを備えて構成される。
尚、ツイスト線102は、この一端及び他端側にホツレ止め用のテープ巻きTPが施される。
特開2008−277032号公報
上記従来技術にあっては、ツイスト線102が直線的に長い状態に製造されることから、このようなツイスト線102にホツレ止め用のテープ巻きTPを施す際には、ツイスト線102の端部まで作業者がいちいち歩いて行かなければならず、そのため作業性が悪くなってしまうという問題点を有する。また、テープ巻きTPは人手作業であることから、上記同様に作業性が悪くなってしまうという問題点を有する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、作業性の向上を図ることが可能なテープ供給ユニット及びテープ巻き方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のテープ供給ユニットは、少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するツイスト線製造装置の撚りユニットに併設され、且つ、構成としては、ホツレ止めのテープを供給するテープ供給部と、前記撚り合わせの前に前記二本の電線の所定位置に対し前記テープの一部を貼り付けるテープ貼り付け部と、前記撚りユニットの作動により前記二本の電線を回転させて前記撚り合わせを行う最中に前記テープの残り部分の貼り付けを補助する貼り付け補助部とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のテープ供給ユニットにおいて、前記テープの粘着層の無い側を吸引可能に、且つ、前記テープを吸引した状態で前記所定位置まで搬送可能に、前記テープ貼り付け部を構成することを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載のテープ供給ユニットにおいて、前記所定位置で前記テープの上から前記二本の電線に押圧力を付加することが可能に、且つ、前記押圧力を受けた前記二本の電線が押し込まれないように規制することが可能に、前記貼り付け補助部を構成することを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項1又は2に記載のテープ供給ユニットにおいて、前記二本の電線を回転させる際に前記所定位置に貼り付けられた前記テープを押さえる第一補助部を含んで前記貼り付け補助部を構成するとともに、前記第一補助部を前記テープ貼り付け部にて兼用する状態に設けることを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項5に記載の本発明のテープ巻き方法は、少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するツイスト線製造装置の撚りユニットに併設されるテープ供給ユニットを用い、該テープ供給ユニットでは、ホツレ止めのテープを供給するテープ供給工程と、前記撚り合わせの前に前記二本の電線の所定位置に対し前記テープの一部を貼り付けるテープ貼り付け工程と、前記撚りユニットの作動により前記二本の電線を回転させて前記撚り合わせを行う最中に前記テープの残り部分の貼り付けを補助する貼り付け補助工程とを行うことを特徴とする。
尚、以上のような特徴を有する本発明の作用に関しては、本明細書における実施例の欄で詳細に説明することとし、ここでの説明は省略するものとする。
請求項1に記載された本発明によれば、電線を撚り合わせる際の回転を利用してホツレ止めのテープ巻きを行うことができ、また、装置の自動化に有効な構成を有することから、結果、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、テープの粘着層の無い側を吸引し、そして、テープを吸引した状態で電線の所定位置まで搬送することから、装置の自動化に有効な構成を有し、結果、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、電線に押圧力を付加しながら、また、押圧力を受けて電線が押し込まれないようにしながらテープの貼り付けを補助することから、確実に巻き付けることができるという効果を奏する。
請求項4に記載された本発明によれば、第一補助部をテープ貼り付け部にて兼用する状態に設けることから、装置構成を簡素化することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、二本の電線を回転させる際に第一補助部にて押さえながらテープの貼り付けを補助することから、確実に巻き付けることができるという効果も奏する。
請求項5に記載された本発明によれば、電線を撚り合わせる際の回転を利用してホツレ止めのテープ巻きを行うことから、また、本発明での工程は装置の自動化に有効な工程を含むことから、結果、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
本発明のテープ供給ユニットを含むツイスト線製造装置の構成や工程等を示す模式図である。 電線重ね合わせユニットによる製造工程を示す模式図である。 撚りユニットによる製造工程のうち電線端チャック工程を示す模式図である。 撚りユニットによる製造工程のうち延在方向変更工程を示す模式図である。 電線引き上げユニット及びテープ供給ユニットによる製造工程を示す模式図である。 撚りユニットによる製造工程のうち撚り工程を示す模式図である。 製造後のツイスト線の状態を示す模式図である。 一端チャック部及び他端チャック部の詳細な図であり、(a)はチャック前の状態を斜視図、(b)チェック時の状態を示す斜視図、(c)は電線保持竿を跨いだ状態を示す斜視図である。 図4の延在方向変更工程に対応する詳細な図である。 図5の電線引き上げユニットによる製造工程に対応する詳細な図である。 図5のテープ供給ユニットによる製造工程に対応する詳細な図である。 図6の撚り工程に対応する詳細な図である。 本発明のテープ供給ユニットによる製造工程を示す模式図であり、(a)はテープ供給に係る図、(b)はテープの一部を二本の電線に貼り付けた時の図、(c)は貼り付け補助部に係る図、(d)はテープの巻き付けが完了した時の図である。 テープ供給部の詳細な斜視図である。 テープ供給部及びテープ貼り付け部の詳細な斜視図である。 図15の要部拡大図である。 図15に対しテープ貼り付け部を90度起こした状態を示す斜視図である。 図17に対しテープ貼り付け部をスライド移動させた状態を示す斜視図である。 テープを貼り付ける直前の状態を示す斜視図である。 テープを貼り付けた直後の状態を示す斜視図である。 図20に対し貼り付け補助部を配置した状態を示す斜視図である。 テープを巻き付けた直後の状態を示す斜視図である。 本発明のテープ供給ユニットを含むツイスト線製造装置の外観斜視図である(実施例2)。 図23の撚りユニット及びテープ供給ユニットの拡大斜視図である(実施例2)。 図24の撚りユニット及びテープ供給ユニットの拡大斜視図である(実施例2)。 テープ供給ユニットで採用されるテープ巻き工程を示す模式図である(実施例2)。 テープ供給ユニットで採用されるテープ巻き工程を示す模式図である(実施例2)。 テープ供給ユニットで採用されるテープ巻き工程を示す模式図である(実施例2)。 テープ供給ユニットで採用されるテープ巻き工程を示す模式図である(実施例2)。 図29の矢印A方向から見た模式図である(実施例2)。 テープ供給ユニットで採用されるテープ巻き工程を示す模式図である(実施例2)。 従来例の説明に係る図であり、(a)は電線を二本並べた状態の図、(b)はツイスト線を示す図である。
ツイスト線製造装置は、装置上流側に配置される電線重ね合わせユニットと、この電線重ね合わせユニットの装置下流側に配置される撚りユニットと、撚りユニットに併設される電線引き上げユニットと、同じく撚りユニットに併設されるテープ供給ユニットとを含んで構成される。テープ供給ユニットは、ホツレ止めのテープを供給するテープ供給部と、撚り合わせの前にテープの一部を貼り付けるテープ貼り付け部と、電線を回転させて撚り合わせを行う最中にテープの残り部分の貼り付けを補助する貼り付け補助部とを有する。
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明のテープ供給ユニットを含むツイスト線製造装置の構成や工程等を示す模式図である。また、図2は電線重ね合わせユニットによる製造工程を示す模式図、図3は撚りユニットによる製造工程のうち電線端チャック工程を示す模式図、図4は撚りユニットによる製造工程のうち延在方向変更工程を示す模式図、図5は電線引き上げユニット及びテープ供給ユニットによる製造工程を示す模式図、図6は撚りユニットによる製造工程のうち撚り工程を示す模式図、図7は製造後のツイスト線の状態を示す模式図である。
尚、図中の矢印は第一方向〜第三方向を示す。具体的には、装置上流側から装置下流側に向く方向を第一方向とするとともに、水平面上で第一方向に直交する方向(紙面垂直方向)を第二方向、第一方向及び第二方向に直交する方向を第三方向として示す。この他、特に矢印で示すことはしないが、上記鉛直面上で第二方向及び第三方向の間になる方向(例えば斜め上方向)を第四方向(図示省略)と定義するものとする。
<ツイスト線製造装置1の構成、及びツイスト線製造方法について>
図1において、ツイスト線製造装置1は、ツイスト線102(図7参照)を製造するための装置であって、電線搬送ユニット2と、電線重ね合わせユニット3と、この電線重ね合わせユニット3の装置下流側に配置される撚りユニット4と、撚りユニット4に併設される電線引き上げユニット5及びテープ供給ユニット6と、装置全体を制御する制御ユニット(図示省略)とを含んで構成される。
ツイスト線製造装置1において採用される製造工程としては、電線重ね合わせユニット3による製造工程と、撚りユニット4による製造工程と、電線引き上げユニット5による製造工程と、テープ供給ユニット6による製造工程とが挙げられる。
<ツイスト線102について>
ツイスト線102(図7参照)は、図32のツイスト線102(従来例)と同じ構成及び構造であり、二本の電線101を撚り合わせることにより製造される。尚、本実施例においては、電線101の本数が二本であるが、これ以上の本数で撚り合わせをしてもよいものとする。
<電線搬送ユニット2について>
図1ないし図7において、電線搬送ユニット2は、製造施設の床7に設置される装置ベース8と、この装置ベース8の上部に配設される搬送部9と、第一方向に沿って移動する移動部10と、この移動部10に対し着脱自在に取り付けられる電線保持竿11とを備えて構成される。搬送部9は、第一方向に沿って長くのびる搬送用の部分として形成される。このような搬送部9には、移動部10を移動させるための移動機構(図示省略)が設けられる。移動部10は、電線保持竿11を着脱自在にすることができるように形成される。
図1において、電線保持竿11は、電線保持用の長尺な竿であって、公知のものが採用される。電線保持竿11には、電線101を保持するための電線保持部12(図8参照)が多数形成される。この電線保持部12は、所定のピッチで第一方向に並ぶように配置形成される。電線保持部12は、この上方から電線101の一端103及び他端104(図8、図32参照)の差し込みが行われると、一端103及び他端104をそれぞれ保持することができるように形成される。また、電線保持部12は、電線101の一端103及び他端104をそれぞれ第二方向に沿って延在させることができるように形成される。
電線101は、この一端103及び他端104がそれぞれ電線保持竿11に保持されると、中間105にUターン部106が形成される。Uターン部106は、上記のような電線端の保持により形成される。
尚、図1では四本の電線101が保持された状態を示す。これは、後工程の説明を簡便化するためであり、一例として四本にしてあるだけである。
図1では、電線101が一本ずつ保持される。これを示すために、図中円内の拡大図は、一本のみの電線101になる。電線101は、電線保持竿11にて電線重ね合わせユニット3に搬送供給される。
<電線重ね合わせユニット3について>
図2において、電線重ね合わせユニット3は、一対の電線重ね合わせ部13を有する。この一対の電線重ね合わせ部13は、電線101を重ね合わせて二本の電線101にすることができるように構成される。具体的には、最初に供給される電線101の一端103及び他端104をそれぞれチャックして電線保持竿11の上方に一旦持ち上げることができるように、また、次に供給される電線101の一端103及び他端104の上に重ね合わせることができるように構成される。
<電線重ね合わせユニット3による製造工程について>
電線重ね合わせユニット3による製造工程では、上記からも分かるように、最初に供給される電線101と、次に供給される電線101との重ね合わせが行われる。これにより二本の電線101は、重なり合った状態で電線保持竿11に保持される。二本の電線101は、この一端103及び他端104がそれぞれ第二方向に沿って延在するように電線保持竿11に保持される。また、二本の電線101は、中間105にUターン部106が形成されて、この中間105が自重で垂れ下がったような状態に電線保持竿11に保持される。
図2では、電線101を重ね合わせて二本の電線101にすることから、図中円内の拡大図で示す電線101は二本になる。二本の電線101は、電線保持竿11に保持された状態で撚りユニット4に搬送供給される。
<撚りユニット4について>
図3ないし図6において、撚りユニット4は、一端チャック部14と、他端チャック部15と、延在方向変更部16と、同方向回転部17とを備えて構成される。撚りユニット4による製造工程では、二本の電線101を撚り合わせるために必要な工程が行われる。具体的には、電線端チャック工程と、延在方向変更工程と、撚り工程とが行われる。
撚りユニット4には、電線引き上げユニット5及びテープ供給ユニット6が併設される。そのため、撚りユニット4による製造工程の途中で、電線引き上げユニット5による製造工程と、テープ供給ユニット6による製造工程とが行われる。
<一端チャック部14及び他端チャック部15について>
図3において、一端チャック部14は、撚りユニット4まで搬送供給された二本の電線101の一端103をチャックすることができるように構成される。また、他端チャック部15も同様に、二本の電線101の他端104をチャックすることができるように構成される。一端チャック部14及び他端チャック部15は、同じ構成及び構造を有する。撚りユニット4では、先ず、一端チャック部14及び他端チャック部15を用いての電線端チャック工程が行われる。
<電線端チャック工程について>
電線端チャック工程では、上記からも分かるように、二本の電線101の一端103を一端チャック部14にてチャックするとともに、他端104を他端チャック部15にてチャックすることが行われる。尚、この電線端チャック工程が行われても、一端103及び他端104の延在方向は第二方向に沿ったままの状態である。電線端チャック工程が終わると、次に、延在方向変更部16による製造工程(延在方向変更工程)が行われる。
<延在方向変更部16について>
図3及び図4において、延在方向変更部16は、電線101の一端103及び他端104の延在方向を第二方向から第三方向に変更することができるように構成される。一端103及び他端104の延在方向を第二方向から第三方向に変更するために、延在方向変更部16は、一端チャック部14及び他端チャック部15を第一方向に沿う軸回りに回転移動させて、一端チャック部14及び他端チャック部15を図3の状態から図4の状態にすることができるように構成される。すなわち、一端チャック部14及び他端チャック部15の状態を起こすことができるように構成される。
<延在方向変更工程について>
延在方向変更工程では、上記からも分かるように、電線101の一端103及び他端104の延在方向を変更することが行われる。すなわち、第二方向に沿う状態から第三方向に沿う状態に変更することが行われる。延在方向変更工程が行われると、一端103及び他端104の延在方向は第三方向に沿うように変更される。尚、中間105は自重で垂れ下がったままの状態である。延在方向変更工程が終わると、次に、電線引き上げユニット5による製造工程が行われる。
<電線引き上げユニット5について>
図4及び図5において、電線引き上げユニット5は、フック部18と、フック移動部19とを備えて構成される。フック部18は、撚りユニット4の延在方向変更部16によって延在方向が第三方向に沿うように変更された状態の電線101に対し、これを引っ掛けることができるように構成される。具体的には、一端103又は他端104の近傍部分(後述する電線湾曲部28)を引っ掛けることができるように構成される。このようなフック部18は、略く字状に形成されるフック本体20と、本体回転部21とを有する。本体回転部21は、フック本体20を回転移動させることができるように構成される。
フック移動部19は、フック部18を第三方向に沿って直線移動させることができるように構成される。すなわち、フック移動部19は、第三方向にのびるスライド機構等を有する。
電線引き上げユニット5は、撚りユニット4の後述する同方向回転部17よりも前に作動するように構成される。すなわち、二本の電線101を撚り合わせする前に作動するように構成される。
<電線引き上げユニット5による製造工程について>
電線引き上げユニット5による製造工程では、電線引っ掛け工程と、張力付加工程とが行われる。電線引っ掛け工程では、上記からも分かるように、延在方向が第三方向に沿うように変更された状態の一端103及び他端104のうち片方を(この近傍の電線湾曲部を)フック本体20の回転移動により引っ掛けることが行われる(図4参照)。また、張力付加工程では、フック部18を第三方向に沿って直線移動させて(引き上げて)二本の電線101に張力を付加することが行われる(図5参照)。張力付加工程が行われると、電線101はこのUターン部106がフック本体20に引っ掛かった状態で引っ張られる。
電線引き上げユニット5による製造工程が終わると、次に、本発明のテープ供給ユニット6による製造工程が行われる。
<テープ供給ユニット6について>
図5において、テープ供給ユニット6は、テープ供給部22と、テープ貼り付け部23(図13参照。後述する)と、貼り付け補助部24(図13参照。後述する)とを備えて構成される。テープ供給ユニット6は、一端103及び他端104の近傍にホツレ止めのテープ25を供給し、最終的にテープ巻きTP(図6及び図13参照)をすることができるように構成される。もう少し詳しく説明すると、テープ供給ユニット6は、撚りユニット4の後述する同方向回転部17を作動させる前に、テープ供給部22から供給されたテープ25の一部(一端)を、一端103及び他端104の近傍になる所定位置に貼り付けることができるように構成される。また、同方向回転部17を作動させて二本の電線101の撚り合わせを開始した際には、この撚り合わせの回転を利用してテープ25の残り部分の巻き付けを完了させることができるように構成される。
<テープ供給ユニット6による製造工程(本発明のテープ巻き方法)について>
テープ供給ユニット6による製造工程では、上記からも分かるように、一端103及び他端104の近傍になる所定位置にテープ25を巻き付けることが行われる。テープ25の巻き付けは、撚り合わせの回転を利用して行われる(本発明のテープ巻き方法の特徴である)。テープ25の巻き付けが行われると、二本の電線101の撚り合わせ後のホツレが防止されるようになる。
テープ供給ユニット6による製造工程は、この途中から撚りユニット4による製造工程と一緒に行われる。具体的には、撚り工程と一緒に行われる。撚り工程では、撚りユニット4の同方向回転部17が作動するようになる。
<同方向回転部17について>
図6において、同方向回転部17は、図示しないモーター等を含み、一端チャック部14及び他端チャック部15を同じ方向に回転させることができるように構成される。同方向回転部17は、二本の電線101に捩り(図5の円内の状態から図6の円内の状態にする捩り。尚、引用符号107はツイスト部を示す)を生じさせ、この捩りによって撚り合わせを完了させることができるように構成される。
テープ供給ユニット6による製造工程では、上記の如く撚り合わせのための回転を利用してテープ25の巻き付けが行われる。テープ25の巻き付けが終わると、テープ巻きTPが完了する。
<撚り工程について>
撚り工程では、上記からも分かるように、二本の電線101の撚り合わせをすることが行われる。撚り工程が行われると、また、テープ供給ユニット6による製造工程が完了すると、ツイスト線102が出来上がる。
<出来上がったツイスト線102について>
図7において、出来上がったツイスト線102は、電線保持竿11に戻されて装置下流まで搬送される(或いは、所定のストック部分に収容される)。
<ツイスト線製造装置1及び製造方法の効果について>
以上、図1ないし図7を参照しながら説明してきたように、ツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、ツイスト線102の製造に必要なスペースを従来例のような水平方向だけでなく鉛直方向にも確保するような構成及び構造の装置、方法であることから、従来例と比べて格段に装置全長を短くすることができる。
また、ツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、二本の電線101の一端103及び他端104を近い位置に配置して製造するような構成及び構造の装置、方法であることから、出来上がったツイスト線102の端部位置が近く、従来例のような端部位置までいちいち歩いて行く必要がないことから(本実施例は自動化しているので、その必要はない)、結果、作業者の負担を格段に軽減することができる。
この他、ツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、ツイスト線102の製造を自動化することが可能な構成及び構造の装置、方法であることから、自動化することで作業性の更なる向上を図ることができる。
また、ツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、二本の電線101の撚り合わせを利用してホツレ止めのテープ25の巻き付けを自動で行うことから、作業性を更に向上させることができる(この効果に関しては本発明に係る内容であることから、後で図13ないし図22を参照しながら詳細に説明をする)。
さらに、ツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、電線保持竿11を用いて電線101の搬送供給を自動で行うことから、作業性を更に向上させることができる。また、電線101を複数、電線保持竿11に保持しておけば、ツイスト線102を連続的に製造することができる。
<ツイスト線製造装置1を構成する各ユニットの詳細な構造等について>
以下、図面を参照しながらツイスト線製造装置1を構成する各ユニットの詳細な構造等について説明をする。
図8は一端チャック部及び他端チャック部の詳細な図であり、(a)はチャック前の状態を斜視図、(b)チェック時の状態を示す斜視図、(c)は電線保持竿を跨いだ状態を示す斜視図である。また、図9は図4の延在方向変更工程に対応する詳細な図、図10は図5の電線引き上げユニットによる製造工程に対応する詳細な図、図11は図5のテープ供給ユニットによる製造工程に対応する詳細な図、図12は図6の撚り工程に対応する詳細な図である。
さらに、図13は本発明のテープ供給ユニットによる製造工程を示す模式図であり、(a)はテープ供給に係る図、(b)はテープの一部を二本の電線に貼り付けた時の図、(c)は貼り付け補助部に係る図、(d)はテープの巻き付けが完了した時の図である。
<一端チャック部14及び他端チャック部15の詳細について>
図8において、一端チャック部14及び他端チャック部15は、上述の如く同じ構成及び構造を有する。ここでは、一端チャック部14を代表例として挙げ、以下に説明をする。一端チャック部14は、電線保持竿11の第二方向に沿う両側位置で、且つ、電線保持竿11を跨ぐような形状で二本の電線101の一端103をチャックする一対のチャック本体26を有する。また、一端チャック部14は、一対のチャック本体26を開閉自在にするための(チャック自在にするための)スライド機構部27を有する。
一対のチャック本体26は、電線保持竿11の電線保持部12に保持された一端103を第二方向に沿ったままの状態でチャックすることができるような形状に形成される。本実施例では、略コ字状となる形状に形成される。一対のチャック本体26は、略コ字状となる部分26aがアーム部分26bを介してスライド機構部27に取り付けられる。スライド機構部27が第一方向に沿ってスライドすると、一対のチャック本体26も第一方向に沿って開閉する。
尚、延在方向変更部16(図3及び図4)を作動させると、一端チャック部14は図8の状態から図9の状態になり、これに伴って二本の電線101の一端103の延在方向も第二方向から第三方向に変更される。
<電線湾曲部28について>
図9において、二本の電線101の一端103及び他端104の近傍には、電線湾曲部28が形成される。これは、一端103及び他端104が第三方向に沿って延在し、また、中間105の側が自重により垂れ下がるようになることから、電線湾曲部28が形成される。電線湾曲部28は、フック部18のフック本体20に対する引っ掛かり部分として用いられる。
<フック部18について>
図9において、フック部18は、フック本体20と、このフック本体20を回転移動させる本体回転部21とを有する。フック本体20は、図示の如く、略く字状に形成される。フック本体20は、この基端部が本体回転部21に連続するように取り付けられる。フック本体20の中間は、傾斜部分を有するように形成される。すなわち、く字状に形成される。フック本体20の先端は、電線湾曲部28の引っ掛けをし易くするように、また、脱落し難くするように形成される。
フック部18は、本体回転部21にてフック本体20が回転移動すると、すなわち図中の実線で示すような先端下向きの状態から、二点差線で示すような先端上向きの状態になるまでフック本体20が回転移動すると、この回転移動の途中で電線湾曲部28を引っ掛けることができるようになる(電線引っ掛け工程)。そして、フック部18は、フック移動部19(図4及び図5参照)にて第三方向に引き上げられると、図10に示す如く二本の電線101を真っ直ぐに張った状態にすることができるようになる(張力付加工程)。この時、二本の電線101は、所望のテンションが掛かった状態になる。
<テープ25の巻き付けと撚り合わせについて>
図11及び図12において、二本の電線101が真っ直ぐに張った状態で、この一端103及び他端104の近傍になる所定位置には、テープ25の一部(一端)が貼り付けられる。そして、一端チャック部14及び他端チャック部15が同方向回転部17(図6参照)にて同じ方向に回転すると(撚り工程)、この二本の電線101の撚り合わせと同時にテープ25の残り部分の巻き付けも行われる。ホツレ止めのテープ25の巻き付けは、撚り合わせの回転を利用して行われる。以下、テープ25の巻き付けについてもう少し詳しく説明をする。
<テープ25の巻き付けの詳細について>
図13(a)において、テープ供給ユニット6におけるテープ供給部22から短冊状のテープ25が二枚供給される。テープ供給部22は、環状のテープ本体を二つ並べ、この二つのテープ本体からテープ25を所定長さで供給することができるように構成される。テープ25の搬送にあたっては、一対のテープ貼り付け部23が用いられる。この一対のテープ貼り付け部23は、テープ25の一部(一端)で且つ粘着層の無い側を例えば吸引することができるように構成される。また、テープ25を吸引した状態で搬送することができるようにも構成される。
一対のテープ貼り付け部23にてテープ25を一端103及び他端104の上記所定位置まで搬送し、テープ25の一部(一端)の粘着層側を所定位置に押し付けるようにすると、図13(b)に示す如く、上記所定位置にテープ25の一部(一端)が貼り付けられる。この後、図13(c)に示すような部分に作用する貼り付け補助部24を用い、そして、撚り合わせを行うと、図13(d)に示す如くテープ25の巻き付けが完了する。すなわち、テープ巻きTPが完了する。
尚、貼り付け補助部24は、撚り合わせを行った時に(同方向回転部17を作動させた時に)テープ25の残り部分の貼り付けを補助することができるように構成される。図13では、第一補助部24aと、第二補助部24bとを備えて構成される。尚、第一補助部24aは上記テープ貼り付け部23にて機能を代替することが可能であるものとする(図19及び図20ではテープ貼り付け部23が第一補助部24aに相当するものとする)。また、第二補助部24bは後述する電線押さえ37(図20及び図21参照)に相当するものとする。
第一補助部24aは、電線101に向けてテープ25を軽く押すような部分に形成される。また、第二補助部24bは、第一補助部24aからの押圧力を受けて電線101が押し込まれないようにするための部分に形成される。このような構成の貼り付け補助部24であれば、二本の電線101の撚り合わせを開始した際に、確実にテープ25に作用することができる。その結果、テープ25の残り部分は、撚り合わせの際の回転に伴って確実に巻き付けられる。
<テープ供給ユニット6の詳細な構造及び作用等について>
以下、図面を参照しながらテープ供給ユニット6の詳細な構造や作用、さらには製造工程等について説明をする。
図14はテープ供給部の詳細な斜視図である。また、図15はテープ供給部及びテープ貼り付け部の詳細な斜視図、図16は図15の要部拡大図、図17は図15に対しテープ貼り付け部を90度起こした状態を示す斜視図、図18は図17に対しテープ貼り付け部をスライド移動させた状態を示す斜視図、図19はテープを貼り付ける直前の状態を示す斜視図、図20はテープを貼り付けた直後の状態を示す斜視図、図21は図20に対し貼り付け補助部を配置した状態を示す斜視図、図22はテープを巻き付けた直後の状態を示す斜視図である。
<テープ供給部22について>
図14において、テープ供給部22は、所謂テープディスペンサーであって、二つ並んだ環状のテープ本体30からテープ25を所定長さで供給することができるように構成される。テープ供給部22における引用符号31は、テープ押さえを示す。このテープ押さえ31は、下降可能に取り付けられる(第三方向に沿って下降するように取り付けられる)。また、テープ押さえ31は、供給口から出てきた二枚のテープ25をテープ移載板32に押し付けることができるように構成される。テープ移載板32は、二枚のテープ25を一対のテープ貼り付け部23(図15参照)に渡す所定位置まで移動可能に取り付けられる(第一方向に沿って移動可能に取り付けられる)。
<テープ搬送貼り付け装置33について>
図15において、引用符号33はテープ搬送貼り付け装置を示す。このテープ搬送貼り付け装置33は、貼り付け本体部34と、旋回機構部35と、搬送機構部36とを含んで構成される。テープ搬送貼り付け装置33は、テープ供給部22と共にテープ供給ユニット6を構成する一つである。
<貼り付け本体部34について>
図15及び図16において、貼り付け本体部34は、一対のテープ貼り付け部23と、この一対のテープ貼り付け部23に対し並んで配設される一対の電線押さえ37とを有する。一対のテープ貼り付け部23の先端には、吸着パッド38が設けられる。吸着パッド38を有するテープ貼り付け部23は、テープ25の一部(一端)で且つ粘着層の無い側を吸引にて着けることができるように構成される。尚、テープ貼り付け部23は、テープ25を吸引した状態(吸着した状態)で所定位置まで搬送される。
<テープ搬送貼り付け装置33の作用等について>
上記搬送にあたっては、先ず、旋回機構部35を作動させると貼り付け本体部34が図15の状態から図17の状態まで旋回する。すなわち、第一方向の軸回りで図16に示す矢印方向に貼り付け本体部34が旋回する。そして、これにより一対のテープ貼り付け部23が90度起こされた状態になる。次に、図17及び図18に示す如く搬送機構部36を作動させると貼り付け本体部34が所定位置まで移動して搬送が完了する(第一方向に沿って移動して搬送が完了する)。
図19において、貼り付け本体部34が搬送機構部36(図18参照)により二本の電線101の位置まで搬送されると、この後、貼り付け本体部34は一対のテープ貼り付け部23がそれぞれ次のようにセットされる。すなわち、第三方向に沿って延在する二本の電線101の位置に合わせてセットされる。
図20において、一対のテープ貼り付け部23を二本の電線101に向けて移動させると(第三方向に沿って突出するように移動させると)、吸着パッド38に吸着したテープ25が二本の電線101に貼り付けられる。具体的には、テープ25の一部(一端)の粘着層側が押し付けられ、これによってテープ25は二本の電線101に貼り付けられる。尚、テープ25の一部を貼り付けることにより、二本の電線101にはテープ貼り付け部23からの押圧力が作用する(押圧力はテープ25を軽く押す程度の力である)。
テープ25の一部(一端)を二本の電線101の所定位置に貼り付けた後には、一対の電線押さえ37を図20に示す状態から図21に示す状態になるまで作動させる。この時、二本の電線101はテープ貼り付け部23からの押圧力を受けても押し込まれないような状態になる。すなわち、電線押さえ37により規制された状態になる。そして、このような状態において、図22に示す如く二本の電線101の撚り合わせを行うと、撚り合わせの回転に伴ってテープ25の残り部分が巻き付けられてテープ巻きTPが完了する。
テープ25の巻き付けは、上記から分かるように、撚り合わせの回転に伴ってテープ貼り付け部23(第一補助部24a)及び電線押さえ37(第二補助部24b)が作用するからであり、確実にテープ巻きTPが形成されてホツレ止めがなされる。
<テープ供給ユニット6の効果について>
以上、図13ないし図22を参照しながら説明してきたように、テープ供給ユニット6は、ホツレ止めのテープ25を二枚ずつ供給するテープ供給部22と、撚り合わせの前に二本の電線101の所定位置に対しテープ25の一部を貼り付ける一対のテープ貼り付け部23と、二本の電線101を回転させて撚り合わせを行う最中にテープ25の残り部分の貼り付けを補助する貼り付け補助部24(第一補助部24aがテープ貼り付け部23の一機能に相当するとともに、第二補助部24bが電線押さえ37に相当する)とを有することから、このような構成のテープ供給ユニット6によれば、二本の電線101を撚り合わせる際の回転を利用してホツレ止めのテープ巻きTPを行うことができるという効果を奏する。また、テープ供給ユニット6によれば、装置の自動化に有効な構成を有する。従って、このようなテープ供給ユニット6によれば、従来例に比べ作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。図23は本発明のテープ供給ユニットを含むツイスト線製造装置の外観斜視図である。また、図24は図23の撚りユニット及びテープ供給ユニットの拡大斜視図、図25は図24の撚りユニット及びテープ供給ユニットの拡大斜視図である。さらに、図26〜図31はテープ供給ユニットで採用されるテープ巻き工程を示す模式図である。尚、上記実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<ツイスト線製造装置201の構成、及びツイスト線製造方法について>
図23において、ツイスト線製造装置201は、ツイスト線102(図31参照)を製造するための装置であって、電線引き出しユニット202と、電線吊り上げユニット203と、電線撚り合わせユニット204(撚りユニット)と、テープ供給ユニット205と、装置全体を制御する図示しない制御ユニットと、これら各ユニットを所定位置に設置するためのフレーム206とを含んで構成される。
尚、実施例2も二本の電線101を撚り合わせてツイスト線102を製造するものとする(実施例1と同様、撚り合わせの本数は二本に限らないものとする。具体的には、例えば四本の電線や、太さの異なる合計四本の電線等が一例として挙げられる)。
図23ないし図25において、ツイスト線製造装置201で採用される製造工程としては、電線引き出しユニット202から電線101を二本引き出す電線引き出し工程と、引き出された二本の電線101の中間(Uターン部106)を電線吊り上げユニット203の電線掛け部207に掛ける電線中間掛け工程と、二本の電線101の一端及び他端をそれぞれ電線撚り合わせユニット204の一端チャック部208及び他端チャック部209にてチャックする電線端部チャック工程と、二本の電線101の中間を電線掛け部207に掛けた状態で吊り上げを行う電線吊り上げ工程と、二本の電線101を吊り上げた後にこの二本の電線101を撚り合わせる電線撚り合わせ工程と、本発明の特徴部分であるテープ供給ユニット205によるテープ巻き工程とが挙げられる。
<電線引き出しユニット202について>
図23及び図24において、電線引き出しユニット202は、作業者から見て装置奥側に配置される。このような配置の電線引き出しユニット202は、電線撚り合わせユニット204の側に電線101を撚り合わせの本数分だけ引き出せるように構成される。電線引き出しユニット202の構成としては、電線101の中間に生じるUターン部106を電線撚り合わせユニット204の側に露出させた状態で、電線101を多数収容することが可能な筒状の一端側電線収容部210及び他端側電線収容部211が挙げられる。
<電線引き出し工程について>
図23及び図24において、電線引き出し工程では、電線101のUターン部106を持って、この電線101の一端側及び他端側を一端側電線収容部210及び他端側電線収容部211から引き出す作業が行われる。電線101が電線撚り合わせユニット204の側に引き出されると次の工程での作業が行われる。
<電線吊り上げユニット203>
図23及び図24において、電線吊り上げユニット203は、ユニット本体212と、このユニット本体212に設けられる電線掛け部207及び吊り上げ駆動部213とを含んで構成される。電線掛け部207は、二本の電線101の各Uターン部106を掛けることができる部分に形成される。本実施例においては、円形のローラー状に電線掛け部207が形成される。吊り上げ駆動部213は、図示しないモーターと、チェーン214等とを含んで構成される。
電線吊り上げユニット203は、実施例1の電線引き上げユニット5(図4及び図5参照)と同様の機能を発揮することができるように構成される。電線吊り上げユニット203による工程では、電線中間掛け工程と、電線吊り上げ工程とが行われる。
<電線中間掛け工程について>
図24において、電線中間掛け工程では、電線引き出しユニット202から引き出された二本の電線101の各Uターン部106を電線掛け部207に掛ける作業が行われる。尚、電線101は、電線掛け部207で各Uターン部106が交差しないように(上下に重ならないように)掛けられる。
<電線吊り上げ工程について>
図23及び図24において、電線吊り上げ工程は、各Uターン部106を電線掛け部207に掛けた状態で吊り上げを行う工程であって、後述する電線端部チャック工程を行う前に、適度な高さまで電線掛け部207を上方に移動させる一回目の吊り上げ工程と、後述する電線端部チャック工程を行った後に、二本の電線101に対し適度なテンションを掛けるために、更に上方に移動させる二回目の吊り上げ工程とに分けられる(工程を分けるのは一例であるものとする)。
<電線撚り合わせユニット204について>
図23ないし図25において、電線撚り合わせユニット204は、一端チャック部208と、他端チャック部209と、同方向回転部215とを含んで構成される。一端チャック部208は、二本の電線101の一端103(図25及び図26参照)をチャックすることができるように構成される。また、他端チャック部209も同様に二本の電線101の他端104(図25参照)をチャックすることができるように構成される。同方向回転部215は、一端チャック部208及び他端チャック部209を同じ方向に回転させることができるように構成される。同方向回転部215は、実施例1の同方向回転部17(図6参照)と同様の機能を発揮することができるように構成される。
以上のような電線撚り合わせユニット204による工程では、電線端部チャック工程と、電線撚り合わせ工程とが行われる。
<電線端部チャック工程について>
図24ないし図26において、電線端部チャック工程では、二本の電線101の一端103及び他端104を一端チャック部208及び他端チャック部209にそれぞれチャックする作業が行われる。
<電線撚り合わせ工程について>
図29及び図31において、電線撚り合わせ工程では、同方向回転部215を作動させて一端チャック部208及び他端チャック部209を同じ方向に回転させることが行われる。二本の電線101には捩りが生じ、この捩りによってツイスト部107(図31参照)が所定範囲で形成される。ツイスト部107が形成されると、撚り合わせが完了する。本発明では、この撚り合わせの際に、ホツレ止め用のテープ巻きTPが同時に施される(テープ巻きTPについては後述する)。
<テープ供給ユニット205について>
図23ないし図25において、テープ供給ユニット205は、ホツレ止めのテープ25(図26参照)を供給するテープ供給部216と、二本の電線101の一端103及び他端104近傍にホツレ止めのテープ25の一部を貼り付けるテープ貼り付け部217と、二本の電線101の撚り合わせの最中にテープ25の残り部分の貼り付けを補助する貼り付け補助部218とを含んで構成される。
<テープ供給部216について>
図24及び図26において、テープ供給部216は、所謂テープディスペンサーであって、二つ並んだ環状のテープ本体30からテープ25を所定長さで供給することができるように構成される。
<テープ貼り付け部217について>
図23ないし図25において、テープ貼り付け部217は、フレーム206に設けられる一対の取付板部219を用いて取り付けられる。テープ貼り付け部217は、二対の回転軸部220と、この二対の回転軸部220のうち一方の一対の回転軸部220に対し回転自在に取り付けられる第一のコ字状バー221と、他方の一対の回転軸部220に対し回転自在に取り付けられる第二のコ字状バー222と、これら第一のコ字状バー221及び第二のコ字状バー222を回転移動(図27の一点鎖線参照)させる図示しない駆動部とを含んで構成される。
第一のコ字状バー221は、作業者から見て手前側に配置される。また、第二のコ字状バー222は、奥側に配置される。
第一のコ字状バー221には、貼り付けブロック223が複数設けられる。この貼り付けブロック223は、作業者がテープ供給部216から持ってきたテープ25を置くことができるように(吸引・吸着等をすることができるように)形成される。また、テープ25の一部を二本の電線101の一端103及び他端104近傍に貼り付けることができるように(押圧することができるように)形成される。
第二のコ字状バー222には、押さえ付けブロック224が複数設けられる。この押さえ付けブロック224は、テープ25の貼り付けの際に、貼り付けブロック223からの押圧力を受けて電線101が押し込まれないようにするための部分として形成される。押さえ付けブロック224には、クッション材225が設けられる。
<貼り付け補助部218について>
図23ないし図25において、貼り付け補助部218は、本実施例において、テープ貼り付け部217にて兼用することができるように構成される。第一のコ字状バー221に設けられる貼り付けブロック223は、貼り付け補助部218の第一補助部226として用いられる。この第一補助部226は、二本の電線101を回転させる際に、所定位置に貼り付けられたテープ25を押さえることが(寄り添わせることが)できるような部分として形成される。尚、本実施例においては、第二のコ字状バー222の押さえ付けブロック224を貼り付け補助部218として用いてないが、仮にこれを用いる場合には、押さえ付けブロック224を貼り付け補助部218における第二補助部と呼ぶものとする。
<テープ巻き工程について>
以下、テープ供給ユニット205で採用されるテープ巻き工程について、図26ないし図31を参照しながら説明をする。この工程では、上記構成の説明からも分かるように、一端103及び他端104近傍の所定位置でテープ25の巻き付けが行われる。テープ巻き工程は、テープ供給工程と、テープ貼り付け工程と、貼り付け補助工程とを含む工程であって、撚り合わせの回転を利用してテープ25の巻き付けが行われるようになる。テープ25の巻き付けが行われると、二本の電線101を撚り合わせた後のホツレを防止することができるようになる。
図26において、テープ供給工程では、テープ供給部216から所定の長さでテープ25が供給される。そして、このテープ25を作業者が直接持って図27に示す如く貼り付けブロック223に例えば吸着させる(テープ25の粘着層を上にするとともに非粘着層を貼り付けブロック223に吸着させる。尚、テープ25が落ちない程度に緩く吸着させればよいものとする)。
図27において、テープ貼り付け工程では、図中の円弧状の一点鎖線に沿って貼り付けブロック223及び押さえ付けブロック224を図28に示す如く移動させ、これら貼り付けブロック223及び押さえ付けブロック224で二本の電線101の所定位置を挟み込むような状態にする。この時、テープ25の一部が上記所定位置に貼り付けられる。テープ25の一部が上記所定位置に貼り付けられた後は、図29に示す如く押さえ付けブロック224を元の位置に戻す(戻さずに次の工程へ移行することも可能であるものとする)。
図29及び図30において、貼り付け補助工程では、二本の電線101の所定位置に残しておいたままの貼り付けブロック223を、貼り付け補助部218の第一補助部226として用いる。そして、同方向回転部215を作動させると、テープ25の巻き付けが撚り合わせの回転を利用して行われる。第一補助部226は、二本の電線101の回転の際にテープ25を押さえる(寄り添わせる)ように作用することから、図31に示す如くテープ25が確実に巻き付き、これによりテープ巻きTPが施された状態になる。
<テープ供給部216の効果について>
以上、図23ないし図31を参照しながら説明してきたように、実施例2のテープ供給ユニット216によれば、二本の電線101を撚り合わせる際の回転を利用してホツレ止めのテープ25を巻き付け、結果、テープ巻きTPを施すことができるという効果を奏する。従って、このようなテープ供給ユニット216によれば、従来例に比べ作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…ツイスト線製造装置、 2…電線搬送ユニット、 3…電線重ね合わせユニット、 4…撚りユニット、 5…電線引き上げユニット、 6…テープ供給ユニット、 7…床、 8…装置ベース、 9…搬送部、 10…移動部、 11…電線保持竿、 12…電線保持部、 13…電線重ね合わせ部、 14…一端チャック部、 15…他端チャック部、 16…延在方向変更部、 17…同方向回転部、 18…フック部、 19…フック移動部、 20…フック本体、 21…本体回転部、 22…テープ供給部、 23…テープ貼り付け部、 24…貼り付け補助部、 24a…第一補助部、 24b…第二補助部、 25…テープ、 26…チャック本体、 26a…略コ字状となる部分、 26b…アーム部、 27…スライド機構部、 28…電線湾曲部、 30…テープ本体、 31…テープ押さえ、 32…テープ移載板、 33…テープ搬送貼り付け装置、 34…貼り付け本体部、 35…旋回機構部、 36…搬送機構部、 37…電線押さえ(第二補助部)、 38…吸着パッド、 101…電線、 102…ツイスト線、 103…一端、 104…他端、 105…中間、 106…Uターン部、 107…ツイスト部、 201…ツイスト線製造装置、 202…電線引き出しユニット、 203…電線吊り上げユニット、 204…電線撚り合わせユニット(撚りユニット)、 205…テープ供給ユニット、 206…フレーム、 207…電線掛け部、 208…一端チャック部、 209…他端チャック部、 210…一端側電線収容部、 211…他端側電線収容部、 212…ユニット本体、 213…吊り上げ駆動部、 214…チェーン、 215…同方向回転部、 216…テープ供給部、 217…テープ貼り付け部、 218…貼り付け補助部、 219…取付板部、 220…回転軸部、 221…第一のコ字状バー、 222…第二のコ字状バー、 223…貼り付けブロック、 224…押さえ付けブロック、 225…クッション材、 226…第一補助部

Claims (5)

  1. 少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するツイスト線製造装置の撚りユニットに併設され、且つ、構成としては、ホツレ止めのテープを供給するテープ供給部と、前記撚り合わせの前に前記二本の電線の所定位置に対し前記テープの一部を貼り付けるテープ貼り付け部と、前記撚りユニットの作動により前記二本の電線を回転させて前記撚り合わせを行う最中に前記テープの残り部分の貼り付けを補助する貼り付け補助部とを有する
    ことを特徴とするテープ供給ユニット。
  2. 請求項1に記載のテープ供給ユニットにおいて、
    前記テープの粘着層の無い側を吸引可能に、且つ、前記テープを吸引した状態で前記所定位置まで搬送可能に、前記テープ貼り付け部を構成する
    ことを特徴とするテープ供給ユニット。
  3. 請求項1又は2に記載のテープ供給ユニットにおいて、
    前記所定位置で前記テープの上から前記二本の電線に押圧力を付加することが可能に、且つ、前記押圧力を受けた前記二本の電線が押し込まれないように規制することが可能に、前記貼り付け補助部を構成する
    ことを特徴とするテープ供給ユニット。
  4. 請求項1又は2に記載のテープ供給ユニットにおいて、
    前記二本の電線を回転させる際に前記所定位置に貼り付けられた前記テープを押さえる第一補助部を含んで前記貼り付け補助部を構成するとともに、前記第一補助部を前記テープ貼り付け部にて兼用する状態に設ける
    ことを特徴とするテープ供給ユニット。
  5. 少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するツイスト線製造装置の撚りユニットに併設されるテープ供給ユニットを用い、該テープ供給ユニットでは、ホツレ止めのテープを供給するテープ供給工程と、前記撚り合わせの前に前記二本の電線の所定位置に対し前記テープの一部を貼り付けるテープ貼り付け工程と、前記撚りユニットの作動により前記二本の電線を回転させて前記撚り合わせを行う最中に前記テープの残り部分の貼り付けを補助する貼り付け補助工程とを行う
    ことを特徴とするテープ巻き方法。
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