JP6190603B2 - マフラ装置および携帯型作業機 - Google Patents
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Description
ここで、エンジンでの燃焼に伴って熱が発生する。その熱により、エンジンから高温の排気ガスが排出される。そこで、このようなエンジンを使用する携帯型作業機では、特許文献1のようなマフラ装置を用いる。
マフラ装置では、エンジンから流入した排気ガスを拡散室内で拡散させ、排気ガス温度の低下させることができる。
また、拡散室に流入した排気ガスは、拡散室において、流入孔に対向する面に当たり難くなる。よって、ハウジングのたとえば一か所だけに高温の排気ガスが集中的に接し続けることを防止できる。
また、拡散室に流入した排気ガスは、拡散室内で複数の方向へ転換される。拡散室内で一つの方向へ転換する場合と比べて、排気ガスの流れに対する、ガイド部材による強制的な規制が低減されている。よって、拡散室への流入時での排気ガスの圧力損失を抑制できる。また、拡散室に排気ガスの溜まりが生成され難くなり、排気ガスの排気効率を向上できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る刈払機1の斜視図である。刈払機1は、携帯型作業機の一例である。
図1の刈払機1は、長尺パイプからなる操作棹2を有する。なお、操作棹2は、長尺方向において複数本に分割可能でもよい。
操作棹2の後端には、動力源としてのエンジンモジュール3が設けられる。
操作棹2の先端には、作業部としての工具の装着部4が設けられる。工具の装着部4には、工具が交換可能に取り付けられる。工具の装着部4は、操作棹2に内蔵されたドライブシャフトによりエンジンモジュール3に連結される。工具の装着部4は、エンジンモジュール3の駆動力により回転駆動される。
操作棹2の長尺方向の中央部には、ハンドル5が取り付けられる。ハンドル5とエンジンモジュール3との間には、防振ハウジング6が設けられる。防振ハウジング6の外周には、ハンガ7が取り付けられる。
図1の刈払機1は、作業者Mの肩から吊り具8により吊るして使用される。
吊り具8は、ハーネス9、金具10を有する。
作業者Mは、ハーネス9を上半身に装着する。図2において、金具10は、作業者Mの右側に垂れ下がる。金具10に、ハンガ7を取り付ける。作業者Mは、この吊下げ状態で刈払機1を使用する。作業者Mは、刈払機1のハンドル5を両手で持ち、刈払機1を動かし、刈払作業をする。
図3のエンジンモジュール3は、タンク11、エアクリーナ12、キャブレタ13、エンジン14、マフラ15、ケーシング16を有する。
図3は、エンジンモジュール3を、操作棹2側から見た図である。
クランクケース21には、クランクシャフト24が設けられる。クランクシャフト24は、クランク室25内で回転自在である。
シリンダブロック22には、ピストン26が設けられる。ピストン26は、シリンダ27内で上下移動自在である。ピストン26とシリンダヘッド23との間の空間が、燃焼室28になる。燃焼室28に、点火プラグが設けられる。ピストン26は、コンロッドを含むリンク機構29により、クランクシャフト24に連結される。
シリンダヘッド23は、吸気ポート30と排気ポート31とを有する。吸気ポート30および排気ポート31は、燃焼室28と連通する。吸気ポート30には、吸気バルブ33が設けられる。排気ポート31には、排気バルブ34が設けられる。吸気バルブ33および排気バルブ34は、カムシャフト、ロッカーアームなどから構成されたOHV(Over Head Valve)型の動弁機構35によって開閉する。動弁機構35は、クランクシャフト24により駆動される。
クランクシャフト24の回転にしたがって、下死点を通過したシリンダ27は、図3の上方へ移動する。排気バルブ34が開き、燃焼室28の排気ガスが排気ポート31へ出力される。
さらにクランクシャフト24が回転し、シリンダ27が上死点を通過すると、排気バルブ34が閉じ、吸気バルブ33が開く。新たな燃料および空気が、吸気ポート30から燃焼室28へ吸引される。
さらにクランクシャフト24が回転し、シリンダ27が下死点を通過すると、吸気バルブ33が閉じる。燃焼室28の燃料および空気は、シリンダ27の上昇により、圧縮される。
シリンダ27が上死点を通過した直後のタイミングで、点火プラグ32が点火される。燃焼室28で圧縮された燃料は、燃焼する。
以上の4サイクル動作を繰り返すことで、クランクシャフト24は連続的に回転する。ドライブシャフトは、クランクシャフト24とともに回転し続ける。
タンク11は、ガソリンなどの燃料を収容する。
エアクリーナ12は、外気を吸引する。
キャブレタ13は、たとえばベンチュリ管を有する。ベンチュリ管において、エアクリーナ12で吸引された空気に、燃料が気化する。燃料と空気との混合気体が形成される。混合気体は、エンジン14の吸気ポート30から、エンジン14の燃焼室28へ吸引される。
マフラ15は、エンジン14から排出された排気ガスを、冷却および希釈化し、外気へ放出する。
図3の姿勢に示すように、エアクリーナ12およびキャブレタ13は、シリンダブロック22の一方側(図3では左側)に配置される。エアクリーナ12およびキャブレタ13は、エンジン14の吸気ポート30に直結される。タンク11は、エアクリーナ12およびキャブレタ13の下側に配置される。図3の姿勢においてタンク11はクランクケース21の左側に配置される。
また、マフラ15は、縦長の薄型に形成され、図3の姿勢に示すように、シリンダブロック22の他方側(図3では右側)に配置される。マフラ15は、エンジン14の排気ポート31に直結される。マフラ15は、エンジン14の約2/3の高さで小型に形成される。
このように、エンジン14の周囲に、エアクリーナ12、キャブレタ13、タンク11、マフラ15が小型化されて密集して配置される。ケーシング16は、エアクリーナ12、キャブレタ13、エンジン14、マフラ15の全体を、コンパクトに覆うことができる。図1に示すように、エンジンモジュール3は、操作棹2の後端に、少ない張り出し量で取り付けることができる。エンジンモジュール3のたとえばマフラ15が飛び出した状態にならず、作業の邪魔になり難い。
図5は、図4のマフラ15のA−A縦断面図である。
図5には、エンジン14の排気ポート31が点線で図示されている。
図4、図5における点線の矢印は、排気ガスの流れを示している。
以下の説明において、特に明記しない場合、上下左右は、図4および図5に示す方向を基準とする。また、エンジン14側を吸気側とし、エンジン14と反対の外側が排気側とする。
また、マフラ15の各構成要素を図4、図5の上下方向で三分割した場合の各部を、各構成要素の上部、中央部、または下部とよぶ。
ハウジング41は、高熱に耐え得るFRP(Fiber Reinforced Plastics)などの樹脂材料または金属材料で形成してよい。
拡散室43を有するハウジング41は、たとえば凹湾曲した第1側部49と、凹湾曲した第2側部52とを、互いの凹面側を向かい合わせに重ねることにより、形成できる。第1側部49と第2側部52との間に、拡散室43が形成される。
ハウジング41は、第1側部49で、エンジン14に取り付けられる。
流入孔42は、第1側部49を貫通し、拡散室43に連通する。流入孔42は、第1側部49の上部を貫通する。これにより、エンジン14の排気ポート31に直結される小型で薄型のハウジング41は、エンジン14より上側へ突出しなくなる。エンジンモジュール3を小型化できる。
仕切り板44は、拡散室43内に、第1側部49と略平行に配置される板である。仕切り板44は、拡散室43を上下に仕切る。図5に示すように、拡散室43は、仕切り板44により、流入孔42と連通する吸気側の第1室50と、排気孔46と連通する排気側の第2室51とに、二分割される。第1室50は、上下に長い縦長で、薄型である略矩形の空間に形成される。第2室51は、上下に長い縦長で、薄型である略矩形の空間に形成される。
これにより、流入孔42を通じて拡散室43に流入した排気ガス(図4のFin)は、基本的に、第1室50で上から下へ拡散するように流れ(F1)、連通孔45を通じて第1室50から第2室51へ拡散するように流れ(F2)、さらに第2室51で下から上へ拡散するように流れる(F3)。
エンジン14の排気ポート31に直結される小型で薄型のハウジング41内で、排気ガスが拡散するための拡散経路の長さを確保できる。エンジン14から排気された排気ガスを、長い拡散経路で拡散しながら冷却し、冷却後に排気できる。
排気孔46は、第2側部52の中央部を貫通する。排気孔46は、第2側部52の中央部において拡散室43と連通する。
第2室51において下から上へ拡散するように流れた排気ガス(図4のF3)は、排気孔46を通じて拡散室43から排出されるように流れ(F4)、略トンネル形状の外部ダクト47を通じて流れ(図5のF5)、外気へ排出される。
なお、○の中に点を付した図形は、紙面の裏面から表面へ流れる排気ガスの流れを示す。○の中に×を付した図形は、紙面の表面から裏側へ流れる排気ガスの流れを示す。
たとえば図5においてガイド部材48および仕切り板44が無い場合について説明する。この場合、エンジン14から、縦長で薄型の拡散室43に流入した排気ガスの流れ(Fin)は、まず流入孔42に対向して配置される第2側部52の内面Sin2に当たり、その後、拡散室43に拡散される。特に、マフラ15のハウジング41として縦長で薄型の小型のものを用いているので、流入孔42から、それに対向する内面Sin2までの間隔が狭い。流入孔42を通じてエンジン14から流入する高温の排気ガスの流れ(Fin)は、拡散室43で冷却される前に、流入孔42に対向している第2側部52に当たる。その結果、ハウジング41の上部の温度は、局所的に且つ他の部位と比べて高くなり易い。
仕切り板44がある場合でも同様に、排気ガスが仕切り板44の吸気側の面Sopに当たり続けることにより、ハウジング41の上部の温度は、局所的に且つ他の部位と比べて高くなり易い。
また、本実施形態では、エンジン14より上側へのマフラ15の突出量を抑えるため、流入孔42は、縦長の第1側部49の上部に設けている。縦長の拡散室43の上部には、拡散室43の下部よりも高い温度の排気ガスが溜まり易い。その結果、ハウジング41の上部の温度が高くなり易い。
また、小型化されたハウジング41では、拡散室43の容量および長さを十分に確保することが難しい。流入孔42から排気孔46までの、拡散室43内での排気ガスの流路として、十分な長さの流路を確保することが難しい。排気ガスは、拡散室43において十分に冷却されることなく、マフラ15から排気されてしまう可能性がある。
それ故、マフラ15から外気へ排気ガスを効率よく排気しつつ、外気へ排気される排気ガスの温度、およびマフラ15の温度を効果的に抑えることは、容易でない。
図8は、図5のガイド部材48の斜視図である。
図8のガイド部材48は、ガイド部61、一対の側面部62、一対の貫通孔63、フリンジ部64を有する。
一対の側面部62は、図8の姿勢においてガイド部61の左右両側に形成される。
図5の取付姿勢では、図6に示すように、ガイド部61および一対の側面部62により、流入孔42の左方向、右方向、上方向が塞がれる。また、流入孔42についての流入方向の正面が塞がれる。ガイド部材48は、通気可能に流入孔42と重なる。
一対の貫通孔63は、それぞれ、一対の側面部62に設けられる。貫通孔63は、円形を有する。
フリンジ部64は、一対の側面部62の周囲から突出して形成される。図6の取付姿勢では、フリンジ部64は、一対の側面部62の左右両側へ突出する。
ガイド部材48は、たとえば高熱に耐え得る樹脂材料を射出成形により形成できる。ガイド部材48は、金属板をプレス加工等により加工して形成してよい。
流入孔42は、図5に示すように、エンジン14の排気ポート31に直結される。図4の矢印Finに示すように、エンジン14から排気された排気ガスは、排気ポート31および流入孔42を通じて、拡散室43に流入する。
図6に示すように、第1室50にガイド部材48を設けた場合、ガイド部材48のガイド部61および一対の側面部62は、縦長の第1室50において下向きの開口を形成する。よって、流入孔42から拡散室43へ流入した排気ガスの流れ(Fin)は、湾曲形状のガイド部61に当たった後、ガイド部61の湾曲に従って下側に向きを変え、ガイド部材48の下縁から下方へ向かう流れとなる(F1)。排気ガスは、ハウジング41の第1側部49の内面Sin1の上部から、中央部および下部へ向かう流れとなる(F1)。排気ガスの流れの転換方向は、流入方向(Fin)から、第1側部49の内面Sin1に沿った下向きの方向(F1)になる。
また、ガイド部61の左右の側面部62には、一対の貫通孔63が形成される。よって、ガイド部61の湾曲に従って移動する排気ガスの一部は、一対の貫通孔63を通じて、ガイド部61の左右方向の両側へ放出される流れとなる(F6,F7)。
また、ガイド部61の下縁、一対の側面部62の下縁および内面Sin1により区画される、ガイド部材48の下側の略矩形の開口の面積は、一対の円形の貫通孔63による開口の合計面積より大きい。また、流入孔42から拡散室43へ流入した排気ガスは、ガイド部61の湾曲形状に従って移動している。よって、流入孔42から拡散室43へ流入した排気ガスの大半は、拡散室43の側方向よりも下方向へ向かって優先的に流れる。よって、排気ガスは、全体としては、第1室50の上部から下部へ向かう流れになる。
エンジン14から流入孔42を通じて拡散室43に流入する排気ガスの流れ(Fin)は、ガイド部61の湾曲にしたがって第1室50を下方向へ向かう流れ(F1)へ転換される。一部の排気ガスは、一対の貫通孔63から放出される流れ(F6,F7)となり、第1室50の左右方向(側方向)へ向かう流れへ転換される。流入孔から第1室50へ流入した排気ガス(Fin)は、ガイド部材48により複数の方向へ転換される。排気ガスは第1室50内をより拡散された状態で流れるため、第1室50内で排気ガスの温度を下げることができる。また、第1室50に排気ガスの溜りが形成され難い。排気ガスの排気効率を向上できる。
また、拡散室43に流入した排気ガスは、第1室50において、流入孔42に対向する面(ここでは、仕切り板44の吸気側の面Sop)に当たり難くなる。よって、ハウジング41のたとえば一か所だけに高温の排気ガスが集中的に接し続けることを防止できる。仕切り板44が部分的に高温にさらされることによりハウジング41の上部が高温になり易くなることを、ガイド部材48により、防止できる。
また、拡散室43に流入した排気ガスは、第1室50内で複数の方向(F1,F6,F7)へ転換される。第1室50内で一つの方向へ転換される場合と比べて、排気ガスの流れに対する、ガイド部材48による強制的な規制が低減されている。よって、拡散室43へ流入する時点での排気ガスの圧力損失を抑制できる。また、拡散室43に排気ガスの溜まりが生成され難くなり、排気ガスの排気効率を向上できる。
また、一対の貫通孔63による開口の合計面積は、ガイド部材48の下縁に形成される開口の面積より小さい。ガイド部材48の一対の側面部62に一対の貫通孔63を形成しても、エンジン14から排出される排気ガスが、拡散室43の下方へ優先的に向かう効果を維持できる。
よって、ガイド部材48により複数の方向へ転換しているにもかかわらず、複数の方向へ転換された排気ガスの全体の流れは、第1室50において上から下へ向かう向きになる。ガイド部61の効果を損なわずに、排気ガスを拡散室43の下方および側方向へ分散させることができる。
また、排気ガスを部分的に左右方向へ流すことにより、第1室50が左右方向に幅広の薄型の形状を有しているにもかかわらず、その幅方向の全体で、下向きの排気ガスの流れを形成できる。ガイド部61による排気ガスの流れが、幅広の第1室50の底面に当たった後に側面に沿って上昇し難くなる。第1室50での排気ガスの循環を抑制できる。
よって、第1室50での排気ガスの循環を抑制し、第1室50内の全体において、排気ガスを上から下へ向かわせる作用を生み出すことが可能になる。3方向への排気ガスの流れ(F1,F6,F7)により、圧力損失を抑え、かつ、第1室50での排気ガスの循環を抑制できる。排気ガスは、第1室50を通過し易くなる。排気ガスの排気効率を向上できる。
また、拡散室43は、仕切り板44により、吸気側の第1室50と排気側の第2室51とに縦に二分される。第1室50の上部から下方および側方へ向かって放出された排気ガスの流れ(F1,F6,F7)は、まず第1室50において上から下へ向かって移動して拡散した後、第1室50から連通孔45を通じて第2室51へ拡散するように流れ(F2)、さらに第2室51で下から上へ拡散するように流れる(F3)。
また、図6に示すように、仕切り板44の連通孔45は、ガイド部61が転換した排気ガスの流れの方向に位置する。排気ガスが流れる所定の角度範囲内に位置する。エンジン14から排出された排気ガスは、吸気側の第1室50で拡散して冷却された後、速やかに第1室50から第2室51へ移動できる。また、排気側の第2室51において更に拡散して冷却される。
また、排気孔46を覆う外部ダクト47を、ハウジング41の外面Soutに設ける。外部ダクト47は、拡散室43の第2室51から排気孔46を通じてハウジング41外へ排気される排気ガスの流れ(F4)を、ハウジング41の外面Soutに沿った方向の流れ(F6)へ転換する。マフラ15から放出された排気ガスは、マフラ15のハウジング41から離れ易い。また、放出後に外気中で上昇しても、ハウジング41の上部に接触し難い。ハウジング41の上部の温度が上昇し難い。
よって、マフラ15は、コンパクトで薄型のハウジング41を用いながら、排気ガスを拡散して冷却するために必要とされる流路の長さを確保できる。拡散室43が上下に長い特徴を生かして、排気ガスを拡散するための流路の長さを確保できる。マフラ15から外へ放出される排気ガスの温度は、低くなる。これに対して、仮にたとえば流入孔42を拡散室43の中央に連通させた場合、同様の拡散流路の長さを確保するためには、拡散室43およびハウジング41を大型化する必要がある。
次に、本発明の第2実施形態に係る刈払機1について、説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る刈払機1のマフラ15の縦断面図である。図9は、図5に対応する。
図9のガイド部材48は、ガイド部71、一対の側面部62、一対の貫通孔63、フリンジ部64を有する。
第2実施形態のガイド部71は、略矩形の板を長手方向で二段階に折り曲げた形状を有する。ガイド部71は、板を多段で略90度に折り曲げた断面を有する。
ガイド部71および一対の側面部62により、流入孔42の上側、右側および左側が覆われる。
上述した以外の刈払機1の構成は、第1実施形態と同様である。同一の符号を使用し、その説明を省略する。
そして、第2実施形態に係る刈払機1は、第1実施形態のものと同様の効果を奏する。
ガイド部材48は、たとえば図10の形状とすることができる。
図10は、変形例に係るガイド部材48の斜視図である。
図10のガイド部材48は、一対の側面部62に、一対の切欠き部81が形成されている。切欠き部81は、側面部62の下縁から中央にかけて形成される。
この他にもたとえば、ガイド部材48において、一対の側面部62が傾斜して設けられ、ガイド部材48の下縁に台形形状の開口を形成してもよい。
これらの形状であっても、ガイド部材48は、流入孔42から拡散室43へ流入した排気ガスの流れ(Fin)を、拡散室43内で下方および側方の複数の方向へ向かわせることができる。
この他にもたとえば、本発明は、ポールソー、ポールヘッジトリマ、コーヒーハーベスタに適用できる。
Claims (5)
- エンジンの排気ガスを拡散して排気するマフラ装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に形成され、排気ガスを拡散する拡散室と、
前記ハウジングを貫通して前記拡散室と連通し、前記排気ガスを前記拡散室へ流入させる流入孔と、
前記ハウジングを貫通し、前記拡散室と連通する排気孔と、
前記ハウジング内に前記流入孔と重ねて配置され、前記流入孔から前記拡散室内に流入した排気ガスの流れを転換するガイド部を有するとともに、前記拡散室内に配置されるガイド部材と、
を有し、
前記ガイド部は、前記流入孔から前記拡散室内へ向けて湾曲し、
前記ガイド部材は、前記流入孔から前記ガイド部へ延びる側面部を有し、
前記側面部には、前記側面部を貫通する貫通孔が形成され、
前記ガイド部材が、前記流入孔から前記拡散室へ流入した排気ガスの流れを、前記ガイド部が転換する排気ガスの流れと、前記貫通孔を通じて放出される流れと、を含む複数の方向へ転換し、
前記貫通孔の開口の合計面積は、前記ガイド部材の下縁に形成される開口の面積よりも小さく、
前記流入孔から前記拡散室へ流入して前記ガイド部が転換する排気ガスの流れ、及び、前記流入孔から前記拡散室へ流入して前記貫通孔を通じて放出される排気ガスの流れは、それぞれ前記拡散室内において前記排気孔に向かって流れる
マフラ装置。 - 前記流入孔は、前記ハウジングの内面において、前記内面の中央から外周側へずれた位置に連通し、
前記ガイド部が転換する排気ガスの流れは、前記流入孔が形成された位置から前記内面の中央へ向かう方向に展開される、
請求項1記載のマフラ装置。 - 前記拡散室を第1室と第2室とに仕切る仕切部と、
前記仕切部を貫通する連通孔と、
を有し、
前記流入孔は、前記第1室に連通し、
前記連通孔は、前記ガイド部が転換した排気ガスの流れの方向に位置する、
請求項1または2記載のマフラ装置。 - 前記排気孔を覆う状態で前記ハウジングの外面に設けられる外部ダクトと、
を有し、
前記外部ダクトは、前記拡散室から前記排気孔を通じて前記ハウジング外へ排気された排気ガスの流れを、前記ハウジングの外面に沿った方向の流れへ転換する、
請求項1から3のいずれか一項記載のマフラ装置。 - 携帯型作業機の工具を駆動する動力源としてのエンジンと、
前記エンジンの排気ガスを拡散して排気するマフラと、
を有し、
前記マフラは、
ハウジングと、
前記ハウジング内に形成され、排気ガスを拡散する拡散室と、
前記ハウジングを貫通して前記拡散室と連通し、前記エンジンの排気ガスを前記拡散室へ流入させる流入孔と、
前記ハウジングを貫通し、前記拡散室と連通する排気孔と、
前記ハウジング内に配置され、前記流入孔から前記拡散室内に流入した排気ガスの流れを転換するガイド部を有するとともに、前記拡散室内に配置されるガイド部材と、
を有し、
前記ガイド部は、前記流入孔から前記拡散室内へ向けて湾曲し、
前記ガイド部材は、前記流入孔から前記ガイド部へ延びる側面部を有し、
前記側面部には、前記側面部を貫通する貫通孔が形成され、
前記ガイド部材が、前記流入孔から前記拡散室へ流入した排気ガスの流れを、前記ガイド部が転換する排気ガスの流れと、前記貫通孔を通じて放出される流れと、を含む複数の方向へ転換し、
前記貫通孔の開口の合計面積は、前記ガイド部材の下縁に形成される開口の面積よりも小さく、
前記流入孔から前記拡散室へ流入して前記ガイド部が転換する排気ガスの流れ、及び、前記流入孔から前記拡散室へ流入して前記貫通孔を通じて放出される排気ガスの流れは、それぞれ前記拡散室内において前記排出孔に向かって流れる
携帯型作業機。
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