JPS5943450Y2 - 内燃機関のマフラ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関特に小形２サイクルエンジンのマフラ
の攻善に関する。

従来のこの種マフラの縦断面を第１図に示す。

１対のマフラボディ１とマフラボディ２とでマフラ筐体
を形成し、マフラボディ１にはシリンダ１よりマフラへ
の排気入口が設けられ、マフラボディ２にはテールパイ
プ５に接続する排気出口が設けられている。

パイプ３はマフラボディ１と２との間に固定されスタン
ドボルト４を内挿するようになっている。

スタンドボルト４はシリンダ１に植込まれ、パイプ３に
挿入されてナンド等でマフラを取付ける。

テールパイプ５はマフラボディ２に開口し固定されてい
る。

仕切板６は連通孔を有する多孔板であり、ａは第１膨張
室、ｂは第２室である。

シリンダＴからの排気ガスは第１膨張室ａに入り多数の
連通孔を散在させた仕切板６を通り、第２室すに入りテ
ールパイプ５を経て大気へと流れる。

上記のものには次の欠点がある。

（１）排気音を下げるために仕切板６等により絞り過ぎ
ると、背圧が上昇し、それに伴い出力面。

信頼性において良くない傾向にある。

（の 排気ガスが直接パイプ３に触れて、パイプ３とス
タンドボルト４の素材の相違に基づく熱伝達Ｑ差により
伸びが異なり、使用を繰返えすと。

マフラ締付トルク低下を起し、マフラ脱落の一因となる
。

本考案の目的は上記の点に着目し、背圧の上昇なしに騒
音低減ができ、排ガスが直接パイプ３に触れるのを防止
してマフラ締付トルク低下を防ぎ信頼性の向上が実現で
きるマフラを提供することであり、その特徴とするとこ
ろは、筐体を形成する一対の外板の一方に排気入口を他
方に排気出口をそれぞれ設けた内燃機関のマフラにおい
て、上記筐体内部を仕切板により２分割して排気出口に
連通される第２室と該第２室とは独立して密閉された膨
張室とを形成し、排気入口と上記膨張室とを連通ずると
共に壁部に上記第２室に開口する複数個の透孔を有する
多孔管を設けたことである。

こ１合は上記した問題点を解決することができる。

以下図面を参照して本考案による実施例にっき説明する
。

第２図は本考案による１実施例のマフラを示す縦断面図
である。

第１図に示す従来のものとの相違点を説明する。

第２図において、Ａは膨張室で、マフラ内部を仕切板１
１によって２分割し、シリンダＴよりの排気入口及びテ
ールパイプ５への排気出口と隔離された密閉区画に形成
された独立室である。

Ｂは２分割された他方の室で、膨張室Ａより容積が小さ
くなっている。

１０は多孔管で、マフラボディ１に設けられたシリンダ
１よりの排気入口と膨張室Ａとを第２室Ｂ内を経て連通
しているる同多孔管１０には、そり中心線１０ａより下
方に第２室Ｂに開口する孔１０ｂが複数個設けられてい
る。

なお、２はマフラボディ、３はパイプ、４はスタッドボ
ルト、５はテールパイプである。

上記構成の場合の作用について述べる。

シリンダ、１からの排気ガスの主流は複数個の孔１０ｂ
のあいた多孔管１０の内壁１０ｃ側に偏って膨張室Ａに
入る。

シリンダＩからの排気ガスの一部は多孔管１０の孔１０
ｂから第２室Ｂに流入すると共に前記主流は膨張室Ａで
膨張した後１反射流が多孔管１０側へ戻ろうとして、多
孔管１０によって流れを分散され、第２室Ｂにも入り、
テールパイプ５を通り大気へ流れる。

上述のような本考案による場合は次の効果がある。

（１）騒音低減をはかるには、従来では背圧増加が避け
られずエンジンの諸性態の点で満足できない。

しかし、上記した本考案による構造とすることにより、
背圧上昇を避は性能面でも満足でき、騒音低減が実現で
きる。

（２） 通しボルト締めタイプのマフラにおいて、シ
リンダ排気ポートからの排ガスは直接パイプ３に触れる
ことなくまず主流は膨張室Ａに入る。

従って、パイプ３の温度は従来に比べ低いのでマフラ締
付ボルトのトルク低下が防止できる。

第３図より第６図までは多孔管１０の他の実施例を示す
。

第３図、第４図のものは、パイプに代えて２枚板１２．
１３で構成したものであり、第５図、第６図のものは、
２枚板１４．１５でスリフト１６を構成したものを夫々
示す。

作用、効果は前記の第１実施例と同様である。

第７図は第１実施例の膨張室Ａの内壁に充填材（グラス
ウール ロックウール等）１１を装填したもので、特に
とビリ音の吸収、仕切板１１の剛性向上、衝撃音吸収効
果等が得られる。

第８図は第１実施例の膨張室Ａの内部に充填材（グラス
ウール、ロックウール等）１１を装填シたもので、ビビ
リ音の吸収、剛性向上、衝撃音吸収効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のマフラを示す縦断面図、第２図は本考案
によるｌ実施例のマフラを示す縦断面図。 第３図は多孔管の他の実施例を示す正面図、第４図は第
３図のｔｖ−ｉｖ矢視図、第５図は多孔管のさらに他の
実施例を示す正面図、第６図は第５図のＶｌ−Ｖｌ矢視
図、第７図は膨張室の他の実施例を示す説明図、第８図
は膨張室のさらに他の実施例を示す説明図である。 １．２・・・・・・マフラボディ、３・・・・・・パイ
プ、４・・・・・・スタンドボルト、５・・・・・・テ
ールパイプ、７・・・・・・シリンダ、１０・・・・・
・多孔！、１０ｂ・・・・・−ｆＬ、１１・・・・・・
仕切板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体を形成する一対の外板の一方に排気入口を他方に排
   気出口をそれぞれ設けた内燃機関のマフラにおいて、上
   記筐体内部を仕切板により２分割して排気出口に連通さ
   れる第２室と該第２室とは独立して密閉された膨張室と
   を形成し、排気入口と上記膨張室とを連通ずると共に壁
   部に上記第２室に開口する複数個０透孔を有する多孔管
   を設けたことを特徴とする内燃機関のマフラ。