JPH078517U - 原動機の排気消音器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 消音を良くすることや原動機の性能を向上す
ること。 【構成】 多孔排気管１の内側にインナーパイプ４を多
孔排気管１とインナーパイプ４との間に間隔をおいて設
け、インナーパイプ４の入口側から複数の排気取入口
５，６を相前後し、かつ相対向させて設けるとともにイ
ンナーパイプ４に消音孔７を所定の角度をおいて多数設
けてインナーパイプ４の出口側に複数の排気吐出口８を
インナーパイプ４の内側に向けて設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は自動車、オートバイなどの原動機からの排気ガスを消音する原動機 の排気消音器に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の原動機の排気消音器は、多孔排気管の外側に吸音材を設けたものがある （実公平４ー３７２１９号公報）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この従来の原動機の排気消音器では、消音が充分に行われにくいという問題点 があったし、原動機の出力が向上されないという問題点があった。

【０００４】 この考案は従来の原動機の排気消音器が有するこれらの問題点を解消し、消音 をより良くすることや原動機の出力を向上することを目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の原動機の排気消音器は多孔排気管の内側にインナーパイプを多孔排 気管とインナーパイプとの間に間隔をおいて設け、このインナーパイプの入口側 から複数の排気取入口を相前後し、かつ相対向させてインナーパイプの内側から 外側に向けて設けるとともにこのインナーパイプに消音孔を所定の角度をおいて 多数並列して設け、更にこのインナーパイプの出口側に複数の排気吐出口をイン ナーパイプの内側に向けて設けたものである。

【０００６】

【作用】

この原動機の排気消音器において、相前後して相対向して設けたインナーパイ プの排気取入口から取入れられた排気ガスはインナーパイプと多孔排気管との中 を効率良く回されて効率良く消音されるとともに多孔排気管の外側に設けた吸音 材で消音される。更にインナーパイプに所定の角度で多数設けた消音孔により排 気ガスはインナーパイプの内側とインナーパイプの外側とで衝突して相互に干渉 するために効率良く消音される。 そして排気吐出口をインナーパイプの内側に向けて設けたことによりインナー パイプの出口が狭くなっているから、インナーパイプの内側からの排気ガスの流 速が早くなるためにインナーパイプと多孔排気管との間に存在する排気ガスが負 圧になるのでインナーパイプと多孔排気管との間に存在する排気ガスおよび燃焼 室の中に存在する残ガスが効率良く引き出される。このように排気ガスおよび残 ガスが効率良く引き出されるために原動機の性能が向上される。

【０００７】

【実施例】

次にこの考案の原動機の排気消音器を１実施例について図面とともに説明する 。 図１から図５に図示したように、多孔排気管１の外側に吸音材２を設け、この 吸音材２の外側に外筒３を設ける。 多孔排気管１の内側にインナーパイプ４を多孔排気管１とインナーパイプ４と の間に所定の間隔をおいて設ける。 このインナーパイプ４は入口側（図面上の左側）から第１排気取入口５をイン ナーパイプ４の内側から外側に向けて設け、この第１排気取入口５より中央寄り で、かつ第１排気取入口５と相対向するように１８０度の角度をおいた位置に第 ２排気取入口６をインナーパイプ４の内側から外側に向けて設ける。 このインナーパイプ４に消音孔７を９０度の角度をおいた位置に１列６個また は１列４個（第２排気取入口６が存在する箇所）づつ並列して設け、更にインナ ーパイプ４の出口側（図面上の右側）に４個の排気吐出口８を９０度ごとにイン ナーパイプ４の内側に向けて設けた原動機の排気消音器９である。

【０００８】 この実施例の原動機の排気消音器９を原動機に接続して使用すると、原動機か らの排気ガスはインナーパイプ４の中に流入し、排気ガスの１部は第１排気取入 口５から取入れられてインナーパイプ４と多孔排気管１との間で回されて消音さ れるとともに吸音材２により消音される。 同様に排気ガスは第２排気取入口６から取入れられてインナーパイプ４と多孔 排気管１との間で回されて消音されるとともに吸音材２により消音される。 更にインナーパイプ４に９０度の角度をおいて１列６個または１列４個づつ並 列して設けた多数個の消音孔７によりインナーパイプ４の内側を流れる排気ガス とインナーパイプ４の外側を流れる排気ガスとが相互に干渉して排気ガスは消音 される。 インナーパイプ４の出口側にインナーパイプ４の内側に向けて９０度ごとに４ 個の排気吐出口８を設けたことによりインナーパイプ４の内側からの排気ガス流 速が不等になるためにインナーパイプ４と多孔排気管１との間を流れる排気ガス が負圧になるのでインナーパイプ４と多孔排気管１との間を流れる排気ガスがが 引き出されるし、この引き出し力により燃焼室の中の残ガスも引き出される。燃 焼室の中の残ガスが引き出されることにより燃焼室の吸気効率が上がるために燃 焼効率が上がるので原動機の性能が向上される。

【０００９】

【考案の効果】

この考案の原動機の排気消音器は、インナーパイプの第１排気取入口から取入 れられた排気ガスがインナーパイプと多孔排気管との間で回されて効率良く消音 することができるとともに多孔排気管の外側に設けた吸音材で効率良く消音する ことができる。そしてインナーパイプに所定の角度に多数並列して設けた消音孔 により排気ガスはインナーパイプの内側とインナーパイプの外側と相互に干渉す るために効率良く消音することができる。 更にこの考案の原動機の排気消音器は、インナーパイプの出口側に複数の排気 吐出口をインナーパイプの内側に向けて設けたから、インナーパイプの内側から の排気ガス流速が早くなるためにインナーパイプと多孔排気管との間に存在する 排気ガスが負圧になるのでインナーパイプと多孔排気管との間に存在する排気ガ スを効率良く引き出すことができるとともにこの引き出し力により燃焼室の中の 残ガスを引き出すことができるので燃焼効率を良くすることができて、原動機の 性能を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品の平面図である。

【図２】同じく正面図である。

【図３】同じく側面図である。

【図４】同じく横断面図である。

【図５】同じく縦断面図である。

【符号の説明】

１ 多孔排気管 ２ 吸音材 ３ 外筒 ４ インナーパイプ ５ 第１排気取入口 ６ 第２排気取入口 ７ 消音孔 ８ 排気吐出口 ９ 原動機の排気消音器

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 多孔排気管の外側に吸音材を設けてなる
   原動機の排気消音器において、該多孔排気管の内側にイ
   ンナーパイプを多孔排気管とインナーパイプとの間に間
   隔をおいて設け、該インナーパイプの入口側から複数の
   排気取入口を相前後し、かつ相対向させてインナーパイ
   プの内側から外側に向けて設けるとともに該インナーパ
   イプに消音孔を所定の角度をおいて多数並列して設け、
   更に該インナーパイプの出口側に複数の排気吐出口をイ
   ンナーパイプの内側に向けて設けたことを特徴とする原
   動機の排気消音器。
2. 【請求項２】 インナーパイプの入口側に排気取入口が
   １８０度おきに２個設けたことを特徴とする請求項１の
   原動機の排気消音器。
3. 【請求項３】 インナーパイプに消音孔が９０度おきに
   多数設けたことを特徴とする請求項１の原動機の排気消
   音器。
4. 【請求項４】 インナーパイプの出口側に排気吐出口が
   ９０度おきに４個設けたことを特徴とする請求項１の原
   動機の排気消音器。