JPH0720330Y2 - 自動車用マフラー - Google Patents

自動車用マフラー

Info

Publication number
JPH0720330Y2
JPH0720330Y2 JP1990079803U JP7980390U JPH0720330Y2 JP H0720330 Y2 JPH0720330 Y2 JP H0720330Y2 JP 1990079803 U JP1990079803 U JP 1990079803U JP 7980390 U JP7980390 U JP 7980390U JP H0720330 Y2 JPH0720330 Y2 JP H0720330Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
exhaust gas
chamber
pipes
resonance cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990079803U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0437822U (ja
Inventor
勇雄 藤壺
Original Assignee
藤壺技研工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 藤壺技研工業株式会社 filed Critical 藤壺技研工業株式会社
Priority to JP1990079803U priority Critical patent/JPH0720330Y2/ja
Publication of JPH0437822U publication Critical patent/JPH0437822U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0720330Y2 publication Critical patent/JPH0720330Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、自動車用エンジンからの排ガスの排気と消
音作用の効率を同時に向上させることができる自動車用
マフラーに関するものである。
[従来の技術] 従来の自動車用マフラーは、第4図に示すように、マフ
ラーのボディー部分を構成する外側パイプ12内を複数の
共振空洞室13,14、15、16に仕切り、これらの共振空洞
室を絞りが異なる複数のバイパス用排気パイプ18、19、
20、21をもって連通し、エンジン側の排ガス流入口から
導入された排ガスが孔10′と消音材11′とこれらを収容
する外側パイプ12′とから構成される消音装置付排気パ
イプ17を通じ共振空洞室15に排出され、さらに排圧に応
じて共振空洞室15から他の共振空洞室13、14、16にそれ
ぞれ排気パイプ18、19、20、21をバイパスまたは循環し
ながら共振空洞室13に還流し、排気パイプ17と同様な消
音装置付の排気パイプ22を通って大気に排出されるよう
に形成されている。このように排ガスが、外側パイプ12
内に設けられた絞りを異にした複数の排気パイプを通
じ、上流側の共振空洞室13から下流側の共振空洞室15、
16、14にはバイパスまたは循環して大気中へ排出される
際、これらの共振空洞室や排気パイプ内において生じる
排ガスの乱気流状の拡散または膨張による共振と干渉と
反射作用などを通じ排ガスの消音効果が得られるように
考案されている。この場合において、複数の共振空洞室
13、14、15、16と排気パイプ17、18、19、20、21をバイ
パスまたは循環して排出される排ガスの錯綜した流れの
過程において継続的に乱気流状に拡散、膨張しながら干
渉や反射作用などにより騒音の低減化がはかられる反
面、それらの作用による背圧を生じ、大気中に排出され
る排ガスの流れは減衰して、マフラーの消音効果は得ら
れても、排気作用が低減される欠点があった。
なお実開昭和54年−87331号に示された従来の技術によ
る消音器本体内部において排気通路を形成する排気パイ
プの構造は、それらの排ガスの出口において排ガスの拡
散、入口において縮流を繰り返し、本体の中央部分に形
成された共鳴室における共鳴作用によって騒音が打ち消
されるように形成されているが、この共鳴室による消音
作用では十分騒音を取り除くことができず、消音器本体
を形成すケーシングの放射方向に拡がる放射騒音をアウ
ターシェルとインナーシェル間に吸音材を介装して形成
した消音室により消音するように構成されている。この
ような従来技術による排気パイプの構造をもってして
は、共鳴作用を通じて十分排気騒音が取り除けない欠点
があった。かつ、アウターシェルおよびインナーシェル
をケーシング内に配設し消音するため複雑な排気の流れ
の道程を形成し、さらに吸音材をシェル間に多層に充填
する作業工程において仕上がりのバラツキなど生じる欠
点があった。
[考案が解決しようとする課題] この考案は、従来の技術による自動車用マフラーの消音
装置が排気作用を低減させる原因を除去することによっ
て、マフラーを消音器として効率よく機能させながら、
同時に排気作用を向上させる目的で考案されたものであ
る。
[課題を解決するための手段] この考案は、自動車用マフラーのボディー部分を構成す
る外側パイプ内において、上流側の排ガス吸入口から排
ガスを導入する無孔排気パイプと、周面に多数の孔が形
成された3列の排気パイプの第1列目の排気パイプが接
続され、第3列目の排気パイプは、排ガスの大気中への
排出口を形成する無孔排気パイプと接続され、第2列目
の排気パイプは、上流側部分の共振空洞室から下流側部
分の共振空洞室へ排ガスを排出されるように配設され、
消音室内に配設された3列の周面に多数孔を有する排気
パイプが上流側と下流側の共振空洞室に連通する位置に
設けられたそれら排気パイプの排出口と導入口を形成す
る部分は、いづれの共振空洞室内に突出させることなく
消音室内に収容し、共振空洞室内における排ガスの拡
散、縮流、共振作用などを向上させるため排ガスの流路
における障害を除くことによって、これらの排気パイプ
と共振空洞室がすべて一貫した排気の流れの道程を形成
する自動車用マフラーであることを特徴とする。
この考案の構成を図面によって説明すると、 第1図は、この考案の縦断側面図、第2図は背面図、第
3図は第1図のA-A′の部分の断面図である。
図面において、1は自動車用マフラーのボディー部分を
構成する外側パイプ、2はエンジン側に位置する上流部
分の共振空洞室、3は4の消音室に排ガスを導入する排
気パイプ、4は共振空洞室2に隣接する消音室、5、
6、7はそれぞれ上流部分から排気ガスが大気中に排出
される順序に消音室4内に配設された排気パイプであっ
て、それら排気パイプの排出口と導入口を形成する部分
は共振空洞室2および8内に突出させることなく消音室
4内に収容し、共振空洞室内における排ガスの拡散、縮
流、共振作用などを向上させるため排ガスの流路におけ
る障害を除くように配設されたものの周面には多数の孔
10が形成されており、11は排気パイプ5、6、7の周面
を取り巻く吸音材、8は下流部分において消音室4に隣
接する共振空洞室、9は排気パイプ7と直結し、排ガス
を大気中に排出するマフラーの排出口を形成する排気パ
イプである。
[作用] この考案による自動車用マフラーは、エンジンからの排
気の流れの道程の順序に、ボディー部分を構成する外側
パイプ1内に、多数孔10が周面に形成された3列の排気
パイプ5、6、7と共振空洞室8、2とをそれぞれ配設
し、3列に長く形成された排気パイプ5、6、7の周面
を取り巻くように室内一杯に消音材11が充填された消音
室4を配設することによって、効率のよい消音装置とし
て作用する。
また、このように3列の排気パイプ5、6、7および共
振空洞室8、2は、一貫した排気の流れの道程を構成す
るように配設されているから、従来の技術の欠点とされ
た錯綜した排気の流れの道程において生じる背圧による
排気作用の減衰の原因が除去されている。さらに、消音
室4内に配設された3列の排気パイプ5、6、7が共振
空洞室2および8に連通する位置に設けられたそれら排
気パイプの排出口と導入口を形成する部分を共振空洞室
2、8内に突出させることなく消音室4内に収容し、共
振空洞室内における排ガスの拡散、縮流、共振作用など
を向上させるため排ガスの流路における排ガスの拡散、
縮流、共振などを障害する原因が除かれている。
[実施例] この考案の実施例を第1図によって説明すると、排気パ
イプ3は、共振空洞室2に通じておらず、排気パイプ5
は、その周面に形成されている多数孔10により消音室4
に通じており、また下流側に位置する共振空洞室8に通
じている。排気パイプ6は、共振空洞室2および8に連
通しており、排気パイプ5と同様の装置により消音室4
に通じている。排気パイプ7は、共振空洞室8に通じて
おらず、共振空洞室2に通じており排気パイプ5と同様
の装置により消音室4に通じている。それら排気パイプ
5、6、7が共振空洞室2および8に連通する位置に設
けられたそれら排気パイプの排出口と導入口を形成する
部分を共振空洞室内に突出させることなく消音室4内に
収容し、共振空洞室内における排ガスの拡散、縮流、共
振作用などを向上させるため排ガスの流路における障害
を除くように配設されている。
排気パイプ3に導入された排ガスは、共振空洞室2には
流入されず、3列に形成された第1列目の排気パイプ5
に導入され、共振空洞室8に排出される。また、その排
ガスの1部は排気パイプ5の周面に形成された多数孔10
を通って消音室4に流入し、消音材11の作用により消音
される。共振空洞室8に排出された排ガスは排気パイプ
6を通って上流側の共振空洞室2に、また、その1部は
消音室4に導入され繰り返し消音される。排気パイプ6
を通って共振空洞室2に排出された排ガスは、排気パイ
プ7、9を通って大気中に排出され、排気パイプ7から
消音室4に導入された排ガスは再度消音される。すなわ
ち、これら3列に長く形成された排気パイプ5、6、7
を排ガスが流れるたびに繰り返し消音され、消音効果は
向上する。
従来の技術によれば、消音効果を向上させるため、自動
車用マフラーのボディーを構成する外側パイプ内に複数
の共振空洞室が仕切り板で形成され、それらの空洞室間
を絞りを異にした複数のパイプを通じ、排ガスがバイパ
スし、または循環するように消音装置が構成されてい
た。このような複雑に配設された仕切り板やパイプは、
排ガスの錯綜した流れの道程を形成し、その道程におい
て生じる干渉、反射、共鳴作用などにより騒音の低減化
がはかられる反面、同時にそれらの作用に伴う背圧を生
じ、円滑な排気作用を著しく減衰する原因にもなった。
この原因を除去するために、排気パイプ3、5、6、
7、9と共振空洞室8、2が連通されるように配設し、
一貫した排気の流れの道程を形成することによって、効
率のよい排気効果が得られる。また実開昭和54年−8733
1号に示された従来の技術による消音器本体内部におい
て排気通路を形成する排気パイプの構造は、それらの排
ガスの出口において排ガスの拡散、入口において縮流を
繰り返し、本体の中央部分に形成された共鳴室における
共鳴作用によって騒音が打ち消されるように形成されて
いるが、この共鳴室による消音作用では十分騒音を取り
除くことができず、消音器本体を形成するケーシングの
放射方向に拡がる放射騒音をアウターシェルとインナー
シェル間に吸音材を介装して形成した消音室により消音
するように構成されている。このような従来技術による
排気パイプの構造をもってしては、共鳴作用を通じて十
分排気騒音が取り除けない欠点があった。かつ、アウタ
ーシェルおよびインナーシェルをケーシング内に配設し
消音するため複雑な排気の流れの道程を形成し、さらに
吸音材をシェル間に多層に充填する作業工程において仕
上がりのバラうため、排気パイプ5、6、7が共振空洞
室に連通する位置に設けられたそれら排気パイプの排出
口と導入口を形成する部分を共振空洞室2および8内に
突出させることなく消音室4内に収容し、共振空洞室内
における排ガスの拡散、縮流、共振作用などを向上させ
るため排ガスの流路における障害を除くように配設され
ているので効率のよい消音、排気作用が得られる。また
マフラー本体内において発生する放射騒音は、排気パイ
プ5、6、7の周面に穿設された多数の孔を通じ消音室
において効率よく消音される。
この実施例においては、排気パイプ5および7は、それ
ぞれ排気パイプ3および9と一体をなすパイプを用いて
もよい。消音材11は、排気パイプ5、6、7の周面に接
する部分を細いステンレス線材を網状に組んだステンレ
ス網体をもって、さらにその外側部分をガラス短繊維を
もって形成される。
[考案の効果] この考案によれば、排ガスが、その流れの道程の順序に
自動車用マフラーのボディーを構成する外側パイプ内の
消音室に3列に長く形成された排気パイプと、上流と下
流部分に配設された共振空洞室とを通過する過程におい
て、効率よく消音されるとともに、消音室に3列に形成
された排気パイプが共振空洞室に連通する位置に設けら
れたそれら排気パイプの排出口と導入口を形成する部分
を共振空洞室内に突出させることなく消音室内に収容
し、共振空洞室内における排ガスの拡散、縮流、共振作
用などを向上させるため排ガスの流路における障害を除
くように配設されているので効率のよい消音、排気作用
が得られる。この消音装置によって、排ガスの円滑な流
れが阻害され、排気作用が減衰される原因が除去されて
いるので、効率よい排気作用が同時に確保される。
【図面の簡単な説明】
第1図は使用状態を示す実施例の縦断側面図、第2図は
使用状態を示す実施例の背面図、第3図は3列に配設さ
れた消音装置付の排気パイプを示す第1図A-A′部分の
断面図、第4図は、従来技術の縦断側面であって、図中
1は外側パイプ、2、8は共振空洞室、4は消音室、
5、6、7は3列に配設された排気パイプ、3と9はそ
れぞれ上流側と下流側に位置する排ガス導入用および排
出用無孔排気パイプである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】周面に多数の孔が形成された3列の排気パ
    イプと、それらの排気パイプが配設されたボディー部分
    を構成する外側パイプと、これらのパイプ間に形成され
    る空洞室に充填された消音材とその空洞室とによって構
    成される消音室と、その外側パイプ内においてエンジン
    側に位置する上流側の排ガス吸入口と大気中への排出口
    の部分にそれぞれ形成された共振空洞室とからなる自動
    車用マフラーにおいて、 上流側の排ガス吸入口から排ガスを導入する無孔排気パ
    イプと消音室内に3列に配設された排気パイプの第1列
    目の排気パイプが接続され、第3列目の排気パイプは、
    排ガスの大気中への排出口に接続される無孔排気パイプ
    と接続され、第2列目の排気パイプは、上流側部分の共
    振空洞室から下流側部分の共振空洞室へ排ガスを排出さ
    れるように配設され、かつ、周面に多数の孔が形成され
    た3列の排気パイプが上流側と下側の共振空洞室に連通
    する位置に設けられたそれら排気パイプの排出口と導入
    口を形成する部分は、いづれの共振空洞室内に突出する
    ことなく消音室内に収容し、共振空洞室内における排ガ
    スの拡散、縮流、共振作用などを向上させるため排ガス
    の流路における障害を除くことによって、これらの排気
    パイプと共振空洞室が、すべて一貫した排気の流れの道
    程を形成することを特徴とする自動車用マフラー。
JP1990079803U 1990-07-30 1990-07-30 自動車用マフラー Expired - Lifetime JPH0720330Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990079803U JPH0720330Y2 (ja) 1990-07-30 1990-07-30 自動車用マフラー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990079803U JPH0720330Y2 (ja) 1990-07-30 1990-07-30 自動車用マフラー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0437822U JPH0437822U (ja) 1992-03-31
JPH0720330Y2 true JPH0720330Y2 (ja) 1995-05-15

Family

ID=31624295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990079803U Expired - Lifetime JPH0720330Y2 (ja) 1990-07-30 1990-07-30 自動車用マフラー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0720330Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107605572B (zh) * 2017-10-13 2023-10-13 协展(福建)机械工业有限公司 一种汽车排气管主消音器及成型方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5487331U (ja) * 1977-12-02 1979-06-20
JPS5744917U (ja) * 1980-08-28 1982-03-12
JPS5842318U (ja) * 1981-09-17 1983-03-22 日本ラヂヱーター株式会社 消音器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0437822U (ja) 1992-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0712650Y2 (ja) エンジンの排気サイレンサ
JPS582410A (ja) 消音器
US3515242A (en) Exhaust silencer for internal combustion engines
JPH0720330Y2 (ja) 自動車用マフラー
JPH0425413B2 (ja)
JP2559477B2 (ja) 排気消音装置
JPH10115215A (ja) 内燃機関の触媒式排気装置
JPH0637514U (ja) 消音器
JP3011359U (ja) 自動車用消音器
JP2913804B2 (ja) エンジン用マフラ
JPS595138Y2 (ja) 排気浄化器兼用消音器
JP2729188B2 (ja) 自動車用消音器
JPH08319817A (ja) 自動車用消音器
JPS6221702Y2 (ja)
CN216922264U (zh) 一种新型阻抗复合型消声器
JP2000227019A (ja) 排気消音装置および排気消音装置用連通管
JP2789177B2 (ja) 自動車用消音器
JP3008463B2 (ja) エンジン用マフラ
JP3623040B2 (ja) 消音器
JPS6181512A (ja) 消音器
JPS6329083B2 (ja)
JP3011620U (ja) 自動車用消音器
JP2586307Y2 (ja) 農作業車用エンジンマフラー
JPH08246843A (ja) 消音器
JPS58148215A (ja) 自動車用エンジンのマフラ−

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term