JP2000227019A - 排気消音装置および排気消音装置用連通管 - Google Patents
排気消音装置および排気消音装置用連通管Info
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Abstract
および排気消音装置用連通管を提供すること。 【解決手段】3以上の複数の消音室2A〜2Cを有し、
このうち最上流の消音室2Aに内燃機関の排気ガスを直
接流入させる排気ガス導入口4Aを設けて当該消音室2
Aに導入された排気ガスを拡大させる。消音室2A〜2
Cの隣り合う室間を連通させる連通管6,7を設け、こ
れらの連通管6,7の両端に隔壁9を設けるとともに、
連通させようとする室に対応した外周の所定位置に多数
の連通孔8Aを設ける。隣り合う消音室2A〜2Cに排
気ガスが送り込まれる際に、排気ガスは、連通管6,7
の連通孔8Aによって絞りと拡大とが繰り返されて圧力
が損失され、消音される。
Description
の機械に使用される内燃機関の排気消音装置並びにその
装置に用いられる連通管に関する。
燃焼室からの排気音を低減させるためにマフラと称され
る排気消音装置が排気管に接続されている。この排気消
音装置は、従来より、種々の構造のものが存在するが、
建設機械用内燃機関で使用される排気消音装置の従来例
として、排気ガスの収縮と拡大とを繰り返して消音する
ものや、主に、排気ガスを共鳴させ消音するものがあ
る。
従来例が図7に示されている。図7において、従来の排
気消音装置50は、ドラム状本体51の内部を4つの室
51A〜51Dに区切る3枚の取付板52A〜52Cが
軸方向に並んで配置され、これらの取付板52A〜52
Cに連通管53が本体51と同芯上に支持され、最上流
の室51Aに臨むように導入管54の一端部と中間部と
が本体51に固定され、最下流の室51Dに臨むように
排出管55の一端部と中間部とが本体51に固定された
構造である。
両端側を支持する取付板52A,52Cには、それぞれ
隣合う室を連通する大きな開口部52Dが形成されてい
る。連通管53は、第1の室51Aと第4の室61Dに
臨む両端部53Aが閉塞されるとともに、周面に多数の
連通孔53Bが形成されている。導入管54は、その一
端部54Aが閉塞されるとともに、その周面に複数の連
通孔54Bが形成されている。排出管55は、周面に複
数の連通孔55Bが形成されるとともに、他端部が大気
に開口している。
管54の連通孔54Bで径方向に整流されて第1の室5
1Aに送られ、第1の室51Aから開口部52Dを通っ
て第2の室52Bに送られることで消音される。その
後、排気ガスは、連通孔53Aを通って収縮して連通管
53の内部に流入し、さらに、軸方向に角度を変更して
流通し、連通孔53Aを通って第3の室52Cに拡大し
て送られる。さらに、排気ガスは、第3の室53Cから
開口部54Dを通って第4の室54Cに送られ、連通孔
55Bを通って排出管55に流入された後、大気に放出
される。
ドラム状の本体内部を仕切板で複数の室に区切るととも
に、複数の室の一部を排気音を消すための共鳴室とす
る。この共鳴室は、周面に共鳴室と開口した連通孔を多
数形成した連通管が設けられ、この連通管の両端が上流
側と下流側とにそれぞれ隣り合う室と開口されれた構造
である。上流側の室から送られた排気ガスは、その主要
部分が連通管を通って下流側の室に送られ、残りが連通
孔を通って共鳴室に送られる。共鳴室では排気ガスが反
射などしてエネルギーが減衰した後、連通管の内部に戻
されて下流側の室に向けて流れる排気ガスと合流する。
排気消音装置では、隣り合う室を区切る取付板52A,
52Cには、排気ガスを絞るための開口部52Dが形成
されているが、この開口部52Aの開口面積が大きいの
で、十分な消音効果が得られない。つまり、従来例で
は、消音室は、見かけ上、第1の室51Aから第4の室
51Dの4室あるが、2枚の取付板52A,52Cの開
口部52Dの開口面積が大きいので、消音室は、実質的
に、真ん中の取付板52Bを境に上流側の室と下流側の
室との2室となる。2室のみの消音室では、騒音低減効
果が少ない。
で消音されるのは、排気音のうちある範囲の周波数のみ
であり、排気音全域の騒音対策には効果がない。また、
共鳴室は内燃機関の機種毎に調整(チューニング)を行
わなければならず、設計が煩雑となり、汎用性がない。
その上、共鳴室を設ける場合には、排気消音装置に大き
なスペースが必要とされるので、装置自体が大型化され
る。
ができる排気消音装置および排気消音装置用連通管を提
供することにある。
基本原理を十分検討し、合理的な設計をしたものであっ
て、本発明の排気消音装置および排気消音装置用連通管
は、次の構成を備えることによって、上記目的を達成し
ようとするものである。請求項1に記載の発明は、内燃
機関の排気管に接続される排気消音装置であって、少な
くとも3室以上の複数の消音室を有し、これらの消音室
のうち最上流の消音室に、前記内燃機関の排気ガスを直
接流入させる排気ガス導入口を設けるとともに、最下流
の消音室に排気ガスを流出させる排気ガス流出口を設
け、かつ、前記複数の消音室の所定の室間を連通させる
連通管を設け、これらの連通管の両端に隔壁を設けると
ともに、連通させようとする室に対応した外周の所定位
置に多数の連通孔を設けたことを特徴とする。
気ガスは、まず、排気ガス導入口に直接流入されて最上
流の消音室に送り込まれて拡大され、排気音が減衰され
る。最上流の消音室を含む3室以上の複数の消音室の所
定の空間は連通管で連通され、この連通管は、両端に隔
壁が設けられ外周に多数の連通孔が設けられているの
で、最上流の消音室に送り込まれた排気ガスは連通孔で
絞られた状態で径方向から管内部に送り込まれ、その
後、管内部を軸方向に移動し、さらに連通孔で絞られた
後拡大して次の消音室に送られる。さらに、この消音室
から次の消音室、最終的には、最下流側の消音室に排気
ガスが連通管を通じて送り込まれ、排気ガス流出口から
外部に放出される。下流側の消音室に排気ガスが送り込
まれる際に、排気ガスは連通管の連通孔によって絞りと
拡大とが繰り返されて圧力が損失され、かつ、軸方向と
径方向とに流れを変化させることでエネルギーが減衰さ
れ、十分な消音効果が得られる。
の排気消音装置において、前記連通管における最上流の
消音室に開口している連通孔の全開口面積が下流の消音
室に開口している連通孔のそれぞれの全開口面積より小
さいことを特徴とする。この発明によれば、小さな開口
面積から入って大きな開口面積から出ることになるの
で、排気ガスが実質的に膨張されることになり、排気音
の低減効果が大きいとともに、上流側で発生した気流音
が下流側にまで残らない。
2に記載の排気消音装置において、前記複数の消音室の
うち最上流の室の容積または最小開口面積をもつ連通管
の直後に連通孔が開口している室の容積を最も大きくし
たことを特徴とする。この発明によれば、最上流の室ま
たは最小開口面積をもつ連通管の直後に連通孔が開口し
ている室の消音室が十分な容積を有するので、この消音
室に送られる排気ガスが急激に拡大することになり、よ
り、排気音を効果的に低減できる。
3のいずれかに記載の排気消音装置において、前記連通
管の両端の隔壁は、小孔の形成などにより一部軸方向に
排気ガスの流入・流出を許容して準密閉構造にされてい
ることを特徴とする。すなわち、連通管の両端の隔壁は
完全に密閉されているものに限らず、連通管外周の連通
孔からの排気ガスの流入・流出が実質的に行えれば、隔
壁に小孔などの連通部が形成されているものでもよい。
この発明によれば、隔壁に設けられた小孔などを連通孔
の補助として使用することができる。
4のいずれかに記載の排気消音装置において、前記連通
管の断面積は、上流側より下流側の方が大きいことを特
徴とする。下流側に向かって断面積が大きくなると、下
流に行くに従って連通管内の排気ガスの流速が減速さ
れ、または、連通管内の排気ガスが膨張し、連通管内で
発生する気流音を低減することができる。
5のいずれかに記載の排気消音装置において、前記連通
管は、全体を1本の連続した連通管により形成されると
ともに、前記最上流の消音室と最下流の消音室以外の各
消音室の中間位置に連通管内閉め切り用隔壁を形成され
たことを特徴とする。この発明によれば、同一の消音室
に複数の連通管を径方向に並べて配置することがないの
で、排気消音装置を小型化することができる。また、構
造が単純化されることで、装置を安価に提供することが
できる。
の排気消音装置において、前記閉め切り用隔壁の外周位
置に、当該各消音室の一部を仕切る仕切壁を設けたこと
を特徴とする。この発明によれば、閉め切り用隔壁の上
流側の連通孔から流出された排気ガスは仕切壁を迂回し
て下流側の連通孔に流入することになるため、この仕切
壁で排気ガスがもう1つの別個の消音室(ダンピング
室)を経由したようになり、消音効果を十分に発揮する
ことができる。
4のいずれかに記載の排気消音装置において、前記連通
管の連通孔の開口面積を排気の流れ方向下流側に向かっ
て小さくしたことを特徴とする。この発明によれば、連
通管内部で軸方向に送られた排気ガスは下流側の隔壁近
傍において集中して連通孔から流出しようとするが、連
通管の下流側に向けて連通孔の開口面積が小さいため、
排気ガスは、所定個所に集中することなく、軸方向に並
べられた連通孔から均一に流出することになり、連通管
内で発生する気流音を低減することができる。つまり、
上流側に向かうに従って排気ガスの流出がより容易とな
り、下流側のパイプを絞ったような効果がある。
の排気消音装置において、隣り合う前記消音室同士を仕
切る隔壁部に小孔の形成などにより一部の排気ガスをバ
イパスさせることを特徴とする。すなわち、隣り合う消
音室同士を仕切る隔壁部は完全に密閉されているものに
限らず、連通管外周の連通孔からの排気ガスの流入・流
出が実質的に行えれば、隔壁部に小孔などが形成されて
排気ガスをバイパスさせるものでもよい。この発明によ
れば、隔壁部に設けられた小孔などを連通管に形成され
た連通孔の補助として使用することができる。
を有し、これらの消音室のうち最上流の消音室に内燃機
関の排気ガスを直接流入させる排気ガス導入口が設けら
れるとともに、最下流の消音室に排気ガスを流出させる
排気ガス流出口が設けられた排気消音装置において、前
記複数の消音室の所定の室間を連通させる連通管であっ
て、少なくとも下流側端部に隔壁を設けるとともに、連
通させようとする室に対応した外周の所定位置に多数の
連通孔を有し、かつ、下流側の隔壁が内側に凹んだ凹み
板とされたことを特徴とする。凹み板の形状としては、
コーン状、球面状を例示することができる。
は隔壁に当たって隔壁近傍の連通孔から流出するため、
連通管の連通孔から流出する排気ガスの速度分布、ある
いは、流出量分布をみると、隔壁近傍の速度分布が大き
く、あるいは、流出量分布が多く、隔壁から離れるに従
って小さく(少なく)なる。そのため、隔壁近傍での十
分な消音効果が得られない。これに対して、この発明に
よれば、連通管内部で軸方向に送られた排気ガスは凹み
板から形成される隔壁により径方向に流れやすくなるだ
けでなく、下流側に向かうに従って流路が狭くなるの
で、隔壁で衝突して管外に流出する排気ガスは、連通孔
から軸方向に均一に流出しやすくなり、連通管内で発生
する気流音を低減することができる。
に基づいて説明する。ここで、各実施形態中、同一構成
要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡略にす
る。図1および図2には、本発明の第1実施形態が示さ
れている。図1は第1実施形態の全体構成を示す断面図
であり、図2は第1実施形態の側面図である。これらの
図において、第1実施形態の排気消音装置10は、建設
機械用ディーゼルエンジンの排気管(図示せず)に接続
されるものであって、両端が端板1で閉塞された両端有
底円筒状、つまり、ドラム状の本体2と、この本体2の
軸方向に並設して第1から第3の消音室2A〜2Cに仕
切る第1および第2の仕切板3A,3Bと、第1の消音
室2Aと連通するとともに前記排気管が接続された排気
ガス導入管4と、第3の消音室2Cと連通するテールパ
イプ5と、第1の仕切板3Aに中間部が、第2の仕切板
3Bに端部がそれぞれ支持された第1の連通管6と、第
1の仕切板3Aに端部が、第2の仕切板3Bに中間部が
それぞれ支持された第2の連通管7とを備えて構成され
ている。
れぞれ円板部3Dと、この円板部3Dの周縁に起立して
設けられ本体2の内周面に当接する周縁部3Eと、円板
部3Dの中心部において2本の連通管6,7を支持する
支持部3Fとを備えて構成されている。これらの仕切板
3A,3Bの一方の周縁部3Eは、本体2の内周面に溶
接などで固定され、仕切板3A,3Bの他方の周縁部3
Eは、本体2の内周面に軸方向移動可能に圧入されてい
る。
軸方向と直交するように本体2の外周部に溶接などで固
定されており、最上流側の第1の消音室2Aに開口する
端部は、ディーゼルエンジンで発生した排気ガスを接続
管を介して導入する排気ガス導入口4Aとされる。な
お、図1では、排気ガス導入管4は本体2の軸線を挟ん
でテールパイプ5とは反対側(図中下方:180度位
置)に描かれているが、これは、排気ガス導入管4と第
1の消音室2Aとの関係を明確にするためであって、実
際は図2に示される通り、本体2の軸芯を中心として排
気ガス導入管4と略90度位置に取り付けられている場
合もある。テールパイプ5は、その軸線が本体2の軸方
向と直交するように本体2の外周部に溶接などで固定さ
れており、最下流側の第3の消音室2Cに開口する端部
は排気ガスを外部に流出させる排気ガス流出口5Aとさ
れる。
と平行とされる円筒部材8と、この円筒部材8の両端に
設けられた隔壁9とから構成されている。円筒部材8の
外周には第1の消音室2Aに臨む部分に連通孔8A1が
多数形成され、第2の消音室2Bに臨む部分に連通孔8
A2が多数形成されている。第1の消音室2Aに開口す
る連通孔8A1の数は、第2の消音室2Bに開口する連
通孔8A2の数より小さくされ、そのため、第1の連通
管6において第1の消音室2Aに開口している連通孔8
A1の全開口面積は、第2の消音室2Bに開口している
連通孔8A2の全開口面積より小さい。具体的には、第
1の消音室2Aに開口する連通孔8A1の総面積は第1
の連通管6の断面積より小さく、第2の消音室2Bに開
口する連通孔8A2の総面積は第1の連通管6の断面積
より大きい。隔壁9は、完全に密閉された完全密閉構造
に限らず、連通管6の外周の連通孔8Aからの排気ガス
の流入・流出が実質的に行えれば、小孔などの連通部が
形成された準密閉構造であってもよい。準密閉構造とす
る場合、特に、第1の消音室2Aに配置された隔壁9を
準密閉構造とする方が排気ガスの流れの抵抗を低減させ
る上で好ましい。
に、その軸線が本体2の軸方向と平行とされた円筒部材
8と、この円筒部材8の両端に設けられた隔壁9とから
構成される。第2の連通管7の円筒部材8の外周には第
2の消音室2Bに臨む部分に連通孔8A3が多数形成さ
れ、第3の消音室2Cに臨む部分に連通孔8A4が多数
形成されている。第2の消音室2Bに開口する連通孔8
A3の数は、第3の消音室2Cに開口する連通孔8A4
の数と同等、あるいは、それ以下とされている。そのた
め、第2の連通管7において第2の消音室2Bに開口し
ている連通孔8A3の全開口面積は、第3の消音室2C
に開口している連通孔8A4の全開口面積と同等あるい
は小さい。
6と同様に、完全密閉構造であってもよく、あるいは、
準密閉構造であってもよい。ただし、第3の消音室2C
に配置された隔壁9を準密閉構造とする方が排気ガスの
流れの抵抗を低減させる上で好ましい。第1および第2
の仕切板3A,3Bは、隔壁部を構成するものであっ
て、完全に密閉された完全密閉構造に限らず、連通管
6,7の外周の連通孔8A1〜8A4からの排気ガスの
流入・流出が実質的に行えれば、小孔などが形成されて
一部の排気ガスをバイパスさせる準密閉構造であっても
よい。
ものであって、図1では、容積比率が消音室全体、すな
わち、第1から第3の消音室2A〜2Cの合計の容積の
40〜50%に形成され、第1から第3の消音室2A〜
2Cのうち最も容積が大きい消音室である。この際、第
1の消音室2Aの消音室全体に対する容積比率を40%
未満とすると、排気ガス導入管4から流入された排気ガ
スが第1の消音室2Aで拡大することで減衰される排気
音が少なくなり、一方、前記容積比率が50%を超える
と、他の消音室2B,2Cとの関係で排気消音装置10
全体が大型化し、大型化する割合に比べて消音効果が少
ないものとなる。すなわち、他の消音室2B,2Cも排
気ガス導入管4へ流入する排気ガスの流量に応じて一定
値以上の容積が必要であるため、この容積を確保した
上、第1の消音室2Aの大きさを全体容積の50%を越
えることは、本体2が大型化し、ひいては、排気消音装
置10全体が大型化することとなる。
容積比率は第2の消音室2Bが第3の消音室2Cより大
きくてもよく、その逆でもよく、あるいは、同じでもよ
い。図1では、第1の消音室2Aが最も容積が大きな消
音室であったが、第1実施形態では、第1の連通管6の
連通孔8A1の総面積が他の連通孔8A2〜8A4の総
面積より小さければ、この最小開口面積をもつ連通孔8
A1の第1の連通管6の直後に連通孔8A2が開口して
いる室、つまり、第2の消音室2Bの容積を最も大きく
してもよい。
1を外した状態の本体2の内部に、予め、第1の連通管
6と第2の連通管7とを取り付けた第1および第2の仕
切板3A,3Bの半組立体を挿入する。ここで、本体2
の端面が開放されているから、本体2に対して第1およ
び第2の仕切板3A,3Bを軸方向に微調整させて位置
決めし、その後、第1および第2の仕切板3A,3Bの
一方を本体2に溶接などで固定し、他方を本体2の圧入
する。その後、本体2の両端を端板1で閉塞し、本体2
の外周部に排気ガス導入管4とテールパイプ5とを取り
付け、ディーゼルエンジンの排気管を排気ガス導入管4
に接続する。
ィーゼルエンジンで発生した排気ガスは、排気管を通っ
て排気ガス導入管4に送られる。排気ガス導入管4に送
られた排気ガスは、最上流側に位置する第1の消音室2
Aに急激に拡大しながら送り込まれることで、低周波成
分を含んだ排気音が取り除かれる。この第1の消音室2
Aに送り込まれた排気ガスは、第1の連通管6の連通孔
8A1により絞られた状態で第1の連通管6の内部に送
り込まれるが、この排気ガスの絞り込みの工程で排気ガ
スが消音される。この第1の連通管6の連通孔8A1か
ら第1の連通管6の内部に排気ガスが入る工程で2回目
の消音作用がある。
通管6の内部に流入した排気ガスは、管内部では軸方向
に方向変更して整流され、さらに、下流側では連通孔8
A2で再度流通方向を直角に変更し、かつ、整流された
後、第2の消音室2Bに拡大して送られることで、排気
ガスの圧力変動が低減される。第2の消音室2Bに送り
込まれた排気ガスは、第2の連通管7の連通孔8A3に
絞られた状態で第2の連通管7の内部に送り込まれる
が、この排気ガスの絞り込みの工程で排気ガスが消音さ
れる。
通管7の内部に流入した排気ガスは、管内部では軸方向
に方向変換して流通し、排気ガスの圧力変動が低減さ
れ、さらに、下流側では連通孔8A4で整流された後、
最下流側に位置する第3の消音室2Cに拡大して送られ
ることで、排気ガスの圧力変動が低減される。第3の消
音室2Cに送り込まれた排気ガスはテールパイプ5を通
って外部に放出される。
通管6内で方向転換した軸方向流れ、第1の連通管6か
ら第2の消音室2Bへの流出時、第2の連通管7内で方
向転換した軸方向流れ、第2の連通管7から第3の消音
室2Cへの流出時における排気ガスの圧力損失は、前述
の第1の連通管6の流入時および第2の連通管7の流入
時に発生する圧力損失の残りをほぼ均等に割り振った値
となるように連通管6,7の連通孔8A1〜8A4の
径、大きさなどが設定される。
10は第1から第3の消音室2A〜2Cを有し、このう
ち最上流の第1の消音室2Aにディーゼルエンジンの排
気ガスを直接流入させる排気ガス導入口4Aを設けたの
で、この排気ガス導入口4Aから第1の消音室2Aに導
入された排気ガスは拡大することで、排気音を消すこと
ができる。その上、これらの消音室2A〜2Cの隣り合
う室間を連通させる第1および第2の連通管6,7を設
け、これらの連通管6,7の両端に隔壁9を設けるとと
もに、連通させようとする室に対応した外周の所定位置
に多数の連通孔8A1〜8A4を設けたから、隣り合う
消音室2A〜2Cに排気ガスが送り込まれる際に、排気
ガスは、連通管6,7の連通孔8A1〜8A4によって
絞りと拡大とが繰り返されて圧力が損失され、エネルギ
ーが減衰される。そのため、排気音を効率的に消すこと
ができる。換言すれば、少ない消音室の割に、十分な消
音効果を発揮することができるから、装置全体を小型化
することができる。
の容積を全体容積の40〜50%と最も大きくし、ある
いは、最小開口面積をもつ連通管6の直後に連通孔8A
2が開口している第2の消音室2Bの容積を最も大きく
したから、排気ガス導入口4Aから第1の消音室2Aに
導入された排気ガス、あるいは、第2の消音室2Bに導
入された排気ガスは急激に拡大しすることで、低周波成
分を含む排気音の消音効果がより大きくなる。 (3)連通管6,7における上流の消音室2A,2Bに開
口している連通孔8Aの全開口面積が下流の消音室2
B,2Cに開口している連通孔8Aの全開口面積より小
さいから排気音の低減効果が大きいとともに、上流側で
発生した気流音が下流側にまで残らない。
A1の総面積は第1の連通管6の断面積より小さく、第
2の消音室2Bに開口する連通孔8A2の総面積は第1
の連通管6の断面積より大きいから、下流側の排気ガス
の流速を下げて圧力損失を低減するとともに、気流音を
低減することができる。つまり、第1の連通管6の内部
において、排気ガスは、軸方向に流速を持っているの
が、この流れに直交するように連通孔8A1,8A2が
開口されているので、下流側の連通孔8A2の総面積が
連通管6の断面積より大きくないと、下流側の流速が過
大になる。圧力損失は流速の二乗で影響を受けるもので
あり、連通管6の内部での流れかあるいは連通孔8A2
を通過する流れかによっても影響を受けるので、下流側
の連通孔8A2の総面積を連通管6の断面積より大きく
しないと、圧力損失が発生し、気流音が増加する。
の圧力損失を最大(全圧力損失の約3分の1から2分の
1)となるように連通孔8A1を形成したから、排気ガ
スのエネルギーの最も大きい上流側で有効に圧力損失を
発生させることができ、消音効果を大きなものにでき
る。 (6)連通管6,7の両端の隔壁9を小孔の形成などによ
り準密閉構造とすれば、隔壁9に設けられた小孔などを
連通孔8Aの補助として使用して圧力損失を低減でき
る。 (7)隔壁部である仕切板3A,3Bに小孔の形成などに
より一部の排気ガスをバイパスさせる構成とすれば、仕
切板3A,3Bに設けられた小孔などを連通管6,7に
形成された連通孔8A1〜8A4の補助として使用して
圧力損失を低減できる。
仕切板3A,3Bを使用するので、これらの仕切板3
A,3Bの本体2の内周面に対する位置合わせが簡単で
あるから、組み立て作業を容易に行える。これに対し
て、従来の構造の排気消音装置50を組み立てるには、
取付板52B〜52Cに連通管53を取り付けたものを
ドラム状の本体51の円筒部内周に取り付ける。この
際、取付板52A〜52Cをそれぞれ本体51の軸方向
に移動して位置決めする必要があり、取付板52Aと連
通管53との位置調整が困難であるため、装置の組み立
て作業が煩雑となる。
り、まず、第1の連通管6と第2の連通管7とを第1お
よび第2の仕切板3A,3Bに支持固定して部品化(半
組立品化)し、これを本体2の内部に取り付け、本体2
に対して第1および第2の仕切板3A,3Bを軸方向に
微調整させて位置決めしたから、組立作業が容易かつ正
確に行える。 (10)第1および第2の仕切板3A,3Bの一方を溶接な
どで本体2に固定し、他方を圧入したから、排気ガスの
熱で連通管6,7が膨張しても、圧入した仕切板3A,
3Bが本体2に対して相対的に移動することで、連通管
6,7の熱膨張を吸収することができる。
いて説明する。第2実施形態は連通管を1本の連続した
連通管により形成した点が第1実施形態と異なるもの
で、他の基本構成は第1実施形態と同じである。全体構
成を示す図3において、第2実施形態の排気消音装置2
0は、ドラム状本体2と、この本体2を第1から第3の
消音室2A〜2Cに仕切る第1および第2の仕切板3
A,3Bと、本体2に設けられた排気ガス導入管4と、
本体2に設けられたテールパイプ5と、第1の仕切板3
Aと第2の仕切板3Bとにそれぞれ支持された連通管1
6と、この連通管16の内部において軸方向略中間位置
で、第2の消音室2Bの中間に対応した位置に設けられ
た閉め切り用隔壁17と、この閉め切り用隔壁17の外
周位置に設けられた仕切壁19とを備えて構成されてい
る。
とされる1本の円筒部材18と、この円筒部材18の両
端に設けられた隔壁9とから構成されている。隔壁9お
よび仕切板3A,3Bは、第1実施形態と同様に、完全
密閉構造でもよく、準密閉構造であってもよい。連通管
16の閉め切り用隔壁17より上流側において、円筒部
材18の外周には第1の消音室2Aに臨む部分と第2の
消音室2Bに臨む部分とにそれぞれ連通孔8A1,8A
2が多数形成されている。第1の消音室2Aに開口する
連通孔8A1の数は、第2の消音室2Bに開口する連通
孔8A2の数より小さくされ、そのため、第1の消音室
2Aに開口している連通孔8A1の全開口面積は、第2
の消音室2Bに開口している連通孔8A2の全開口面積
より小さい。
側において、円筒部材18の外周には第2の消音室2B
に臨む部分と第3の消音室2Cに臨む部分とにそれぞれ
同一形状の連通孔8A3,8A4が多数形成されてい
る。第2の消音室2Bに開口する連通孔8A3の数は、
第3の消音室2Cに開口する連通孔8A4の数と同等ま
たは小さくされ、そのため、第2の消音室2Bに開口し
ている連通孔8A3の全開口面積は、第3の消音室2C
に開口している連通孔8A4の全開口面積と同等あるい
は小さい。
の周縁に連通管16の内周面と当接する周縁部17Bが
起立して設けられた略浅皿状の形状である。閉め切り用
隔壁17は1本の連通管16を2本の連通管として使用
するために設けられるもので、この閉め切り用隔壁17
より上流側の部分は第1実施形態における第1の連通管
6に相当し、閉め切り用隔壁17より下流側の部分は第
1実施形態における第2の連通管7に相当する。
平面上に設けられるものであって、第2の消音室2Bに
臨んで配置されたリング状部材19Aと、このリング状
部材19Aの周縁に起立して設けられた周縁部19B
と、リング状部材19Aの中心部において連通管16を
支持する支持部19Cとを備えて構成されている。
る。第2実施形態では、第1実施形態と同様に、排気ガ
ス導入管4に送られた排気ガスは最上流側に位置する第
1の消音室2Aに急激に拡大しながら送り込まれること
で排気音の圧力変動成分が低減される。この第1の消音
室2Aに送り込まれた排気ガスは、連通管16の連通孔
8A1に絞られた状態で連通管16の内部に送り込まれ
るが、この排気ガスの絞り込みの工程で排気ガスが消音
される。以下の各部で排気ガスのエネルギーの消耗(圧
力損失)により、圧力変動成分が低減されて消音される
ものであり、これは第1実施形態と同様である。
の内部に流入した排気ガスは、管内部では軸方向に流通
することで排気ガスの圧力が損失され、さらに、閉め切
り用隔壁17より上流側において連通孔8Aで整流され
た後、第2の消音室2Bに拡大して送られることで、排
気ガスの圧力変動が低減され、ここでも消音される。閉
め切り用隔壁17の上流側から第2の消音室2Bに送り
込まれた排気ガスは、仕切壁19を迂回して下流側の連
通孔8Aに絞られた状態で流入するが、この排気ガスの
迂回により、あたかも、もう1つの消音室(膨張室,ダ
ンピング室)を経由して仕切壁19の下流側に流入する
こととなり、これによっても消音され、さらに、連通孔
8Aによる絞り込みの工程でも排気ガスが消音される。
の内部に流入した排気ガスは、管内部では軸方向に流通
して排気ガスの圧力変動が低減され、さらに、下流側で
は連通孔8Aで整流された後、最下流側に位置する第3
の消音室2Cに拡大して送られることで、排気ガスの圧
力変動がさらに低減される。第3の消音室2Cに送り込
まれた排気ガスはテールパイプ5を通って外部に放出さ
れる。
(1)〜(10)の作用効果を奏することができる他に、次の
作用効果を奏することができる。 (11)連通管16は、全体を1本の連続した連通管により
形成されるとともに、最上流にある第1の消音室2Aと
最下流にある第3の消音室2C以外の第2の消音室2B
の略中間位置に連通管内閉め切り用隔壁17を形成した
から、同一の消音室に複数の連通管を径方向に並べて配
置することがないので、排気消音装置20を小型化する
ことができる。
2の消音室2Bの一部を仕切る仕切壁19を設けたか
ら、閉め切り用隔壁17の上流側の連通孔8Aから流出
された排気ガスは仕切壁19を迂回して下流側の連通孔
8Aに流入することになるため、この仕切壁19で第2
の消音室2Bをあたかも2室の消音室として機能させる
ことができ、消音効果をより十分に発揮することができ
る。
いて説明する。第3実施形態は、第2実施形態の応用例
である。全体構成を示す図4において、第3実施形態の
排気消音装置30は、第1から第3の仕切板3A〜3C
で本体2を第1から第4の消音室2A〜2Dに仕切り、
これらの仕切板3A〜3Cに実質的に1本の連通管26
を支持し、この連通管26に第1および第2の仕切部材
29A,28Bを設けた構成である。第3の仕切板3C
は第1および第2の仕切板3A,3Bと同様な構造であ
る。
8A〜28Cと、第1の筒状部材28Aの一端に設けら
れた隔壁9と、第3の筒状部材28Cの一端に設けられ
た隔壁9とを備え、第1の筒状部材28Aの他端と第2
の筒状部材28Bの一端との間には第1の仕切部材29
Aが介装され、第2の筒状部材の他端と第3の筒状部材
28Cの他端との間には第2の仕切部材29Bが介装さ
れている。これらの仕切部材29A,29Bは、筒状部
材28A〜28Cの端面とは溶接などで固定されている
もので、筒状部材28A〜28Cの断面積より大きな面
積を有する円板から形成される。これらの仕切部材29
A,29Bは、その中心部が第2実施形態の連通管内閉
め切り用隔壁17として機能するものであり、筒状部材
28A〜28Cの断面より大きな周縁部が第2実施形態
の仕切壁19として機能するものである。第3実施形態
の作用は第2実施形態の作用と同じである。
(7)(9)(11)(12)の作用効果を奏することができる他に、
次の作用効果を奏することができる。 (13)第1から第4の4つの消音室2A〜2Dを設けたか
ら、消音効果を向上させることができる。 (14)連通管内閉め切り用隔壁と仕切壁とを1枚の仕切部
材29A,29Bで形成したから、部品点数を減少させ
ることができ、かつ、製造を容易にできて安価に提供で
きる。
いて説明する。第4実施形態は連通管の下流側端部の形
状が第1〜3実施形態と異なるもので、他の基本構成は
第1〜3実施形態と同じである。全体構成を示す図5に
おいて、第4実施形態の排気消音装置40は、ドラム状
本体2と、この本体2を第1から第3の消音室2A〜2
Cに仕切る前記第1および第2の仕切板3A,3Bと、
本体2に設けられた前記排気ガス導入管4と、本体2に
設けられた前記テールパイプ5と、第1の仕切板3Aに
中間部が第2の仕切板3Bに端部がそれぞれ支持された
第1の連通管36と、第1の仕切板3Aに端部が第2の
仕切板3Bに中間部がそれぞれ支持された第2の連通管
37とを備えて構成されている。
成された前記円筒部材8と、この円筒部材8の上流側端
部に設けられた隔壁9と、円筒部材8の下流側に設けら
れた隔壁としての凹み板39とを備えて構成されてい
る。凹み板39は、第1の連通管36の内側に凹んで形
成されており、その形状は図5の実線で示される通り、
球面状のもの、あるいは、図5の想像線で示される通
り、コーン状(円錐形状)のものである。第2の連通管
37は第1の連通管36と同様の構造であり、連通孔8
Aが多数形成された前記円筒部材8と、この円筒部材8
の上流側端部に設けられた隔壁9と、円筒部材8の下流
側に設けられた隔壁としての凹み板39とを備えて構成
されている。
る。第4実施形態では、第1実施形態と同様に、排気ガ
ス導入管4に送られた排気ガスは最上流側に位置する第
1の消音室2Aに急激に拡大しながら送り込まれること
で排気音の圧力変動成分が低減される。この第1の消音
室2Aに送り込まれた排気ガスは第1の連通管36の連
通孔8Aに絞られた状態で管内部に送り込まれるが、こ
の排気ガスの絞り込みの工程で排気ガスが消音される。
管36の内部に流入した排気ガスは、管内部では軸方向
に流通することで排気ガスの圧力変動が低減され、さら
に、凹み板39に向けて流れる。この際、従来では、連
通管内を軸方向に流れる排気ガスは隔壁に当たって隔壁
近傍の連通孔から流出するため、連通管の連通孔から流
出する排気ガスの速度分布や流出量分布をみると、隔壁
近傍の速度分布が大きく、あるいは、流出量分布が多
く、隔壁から離れるに従って小さく(少なく)なるが、
第4実施形態では、凹み板39に向けて流れる排気ガス
は、この凹み板39によって絞られることになり、連通
孔8Aで均一化された後、第2の消音室2Bに拡大して
送られる。さらに、第2の消音室2Bにある排気ガス
は、第2の連通管37の連通孔8Aで絞られて管内部に
送り込まれ、第2の連通管37の内部に流入した排気ガ
スは、管内部では軸方向に流通し、凹み板39によって
軸方向に絞られて連通孔8Aで均一化された後、第3の
消音室2Cに拡大して送られる。その後、第1実施形態
と同様に、第3の消音室2Cから排気ガスがテールパイ
プ5を通じて外部へ放出される。
(10)の作用効果を奏することができる他に、次の作用効
果を奏することができる。 (15)第1および第2の連通管36,37の下流側の隔壁
は、管内側に凹んだ凹み板39としたから、連通管内部
で軸方向に送られた排気ガスは凹み板39から形成され
る隔壁により径方向に流れやすくなる。そのため、連通
孔8Aからさらに軸方向に均一に流出しやすくなり、連
通管内で発生する気流音を低減することができる。
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での
変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、
本発明では、連通孔8A1〜8A4の大きさ、形成箇所
などは前記各実施形態に限定されるものではない。例え
ば、排気ガスが流入する場所の連通孔8A1の数や全開
口面積を排気ガスが流出する場所の連通孔8A2の数や
全開口面積より小さくしたが、本発明では、この逆であ
ってもよく、あるいは、連通管に偏りなく均等に形成す
るものであってもよい。
8は、その断面積が軸方向に沿って同一のストレート状
に形成したが、本発明では、図6(A)に示される通
り、全体に上流側より下流側の方が大くなるテーパ状に
形成してもよく、あるいは、図6(B)に示される通
り、上流側から中間部分までストレート状とし、この中
間部分から下流側にかけて断面積が大きくなるテーパ状
としてもよい。これらの円筒部材8,18の外周には多
数の連通孔8Aが全面に形成されている。このように、
連通管6,7,16の外周がテーパ状に形成されること
により、下流に行くに従って連通管6,7,16内の排
気ガスの流速が減速され、または、連通管6,7,16
内の排気ガスが膨張し、連通管内で発生する気流音を低
減することができる。
37と同様の効果を達成するために、図6(C)に示さ
れる通り、連通管6,7の下流側近傍において連通孔8
Aを下流側に向かうに従って開口面積を小さくし、ある
いは、図6(D)に示される通り、連通管6,7の下流
側近傍において連通孔8Aを下流側に向かうに従って配
置間隔を広くするものでもよい。つまり、連通管6,7
の連通孔8Aの開口面積を排気の流れ方向下流側に向か
って小さくしてもよい。この構成では、上流側に向かう
に従って排気ガスの流出がより容易となり、排気ガス
は、所定個所に集中することがなくなり、下流側のパイ
プを絞ったような効果がある。
しも設けることを要しない。設ける場合であっても、閉
め切り用隔壁17の外周位置であることを要せず、閉め
切り用隔壁17から軸方向に所定寸法離れているもので
もよい。閉め切り用隔壁17は輪郭形状が矩形状や多角
形状などの他の形状であってもよい。さらに、本発明の
排気消音装置10,20,30,40に共鳴室を設けて
もよい。また、排気消音装置10,20,30,40を
ディーゼルエンジンに適用したが、ガソリンエンジンな
どの内燃機関に適用してもよく、この内燃機関も建設機
械に用いられるものに限定されるものではなく、乗用自
動車などに用いられるものであってもよい。
室のうち最上流の消音室に内燃機関の排気ガスを直接流
入させる排気ガス導入口を設けるとともに、最下流の消
音室に排気ガスを流出させる排気ガス流出口を設け、か
つ、前記複数の消音室の所定の室間を連通させる連通管
を設け、これらの連通管の両端に隔壁を設けるととも
に、連通させようとする室に対応した外周の所定位置に
多数の連通孔を設けたから、排気ガス導入口から最上流
の消音室に導入された排気ガスが拡大することで、低周
波成分を含む排気音を消すことができ、その上、隣り合
う消音室に排気ガスが送り込まれる際に、排気ガスは、
連通管の連通孔によって絞りと拡大とが繰り返されて圧
力が損失されることでエネルギーが減衰されるため、排
気音を効率的に消すことができる。
全体構成を示す断面図である。
全体構成を示す断面図である。
全体構成を示す断面図である。
全体構成を示す断面図である。
図である。
Claims (10)
- 【請求項1】内燃機関の排気管に接続される排気消音装
置であって、少なくとも3室以上の複数の消音室を有
し、これらの消音室のうち最上流の消音室に、前記内燃
機関の排気ガスを直接流入させる排気ガス導入口を設け
るとともに、最下流の消音室に排気ガスを流出させる排
気ガス流出口を設け、かつ、前記複数の消音室の所定の
室間を連通させる連通管を設け、これらの連通管の両端
に隔壁を設けるとともに、連通させようとする室に対応
した外周の所定位置に多数の連通孔を設けたことを特徴
とする排気消音装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の排気消音装置において、
前記連通管における最上流の消音室に開口している連通
孔の全開口面積が下流の消音室に開口している連通孔の
それぞれの全開口面積より小さいことを特徴とする排気
消音装置。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の排気消音装置に
おいて、前記複数の消音室のうち最上流の室の容積また
は最小開口面積をもつ連通管の直後に連通孔が開口して
いる室の容積を最も大きくしたことを特徴とする排気消
音装置。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の排気
消音装置において、前記連通管の両端の隔壁は、小孔の
形成などにより一部軸方向に排気ガスの流入・流出を許
容して準密閉構造にされていることを特徴とする排気消
音装置。 - 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の排気
消音装置において、前記連通管の断面積は、上流側より
下流側の方が大きいことを特徴とする排気消音装置。 - 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載の排気
消音装置において、前記連通管は、全体を1本の連続し
た連通管により形成されるとともに、前記最上流の消音
室と最下流の消音室以外の各消音室の中間位置に連通管
内閉め切り用隔壁を形成されたことを特徴とする排気消
音装置。 - 【請求項7】請求項6に記載の排気消音装置において、
前記閉め切り用隔壁の外周位置に、当該各消音室の一部
を仕切る仕切壁を設けたことを特徴とする排気消音装
置。 - 【請求項8】請求項1ないし4のいずれかに記載の排気
消音装置において、前記連通管の連通孔の開口面積を排
気の流れ方向下流側に向かって小さくしたことを特徴と
する排気消音装置。 - 【請求項9】請求項1に記載の排気消音装置において、
隣り合う前記消音室同士を仕切る隔壁部に小孔の形成な
どにより一部の排気ガスをバイパスさせることを特徴と
する排気消音装置。 - 【請求項10】複数の消音室を有し、これらの消音室の
うち最上流の消音室に内燃機関の排気ガスを直接流入さ
せる排気ガス導入口が設けられるとともに、最下流の消
音室に排気ガスを流出させる排気ガス流出口が設けられ
た排気消音装置において、前記複数の消音室の所定の室
間を連通させる連通管であって、少なくとも下流側端部
に隔壁を設けるとともに、連通させようとする室に対応
した外周の所定位置に多数の連通孔を有し、かつ、下流
側の隔壁が内側に凹んだ凹み板とされたことを特徴とす
る排気消音装置用連通管。
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