JP6378643B2 - エンジン用マフラ - Google Patents

エンジン用マフラ Download PDF

Info

Publication number
JP6378643B2
JP6378643B2 JP2015088680A JP2015088680A JP6378643B2 JP 6378643 B2 JP6378643 B2 JP 6378643B2 JP 2015088680 A JP2015088680 A JP 2015088680A JP 2015088680 A JP2015088680 A JP 2015088680A JP 6378643 B2 JP6378643 B2 JP 6378643B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
partition plate
exhaust gas
guide member
muffler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015088680A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016205257A (ja
Inventor
亮介 伊藤
亮介 伊藤
成 小島
小島  成
中村 有希
有希 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2015088680A priority Critical patent/JP6378643B2/ja
Publication of JP2016205257A publication Critical patent/JP2016205257A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6378643B2 publication Critical patent/JP6378643B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

本発明は、エンジン用マフラに関する。
刈払機などの携帯型作業機に搭載されるエンジン用マフラは、例えば、エンジンの排気ポートに接続されて排ガスが流入する流入口と、流入した排ガスを排出する排出口とを有する箱型のハウジングを備える。このハウジング内は、仕切板によって、前記流入口を含む第1室と前記排出口を含む第2室とに区画される。前記流入口にはガイド部材が設けられており、ガイド部材は、排気ポートから第1室に流入する排ガスの流れを下向きに案内する。前記流入口は第1室の上部に位置する。前記流入口はガイド部材を間にして仕切板に相対する。仕切板は、第1室と第2室とを連通し、かつ、前記流入口よりも下位に位置する少なくとも1つの貫通孔を有する。
このようなエンジン用マフラは特許文献1に開示されている。
尚、特許文献1では、前記流入口における排ガスの流れ方向と仕切板の下端から上端への延在方向とが直角をなしている。
特開2014−181580号公報
しかしながら、前述のマフラについては、その小型化と放熱性の向上とが更に要求されている。
この点、前述のマフラを単に全体的に小型化した場合には、高温・高圧な排ガスが流入し得る第1室の容積が減少するので、第1室にて排ガスを十分に拡散させることが難しくなる。
また、前述のマフラについては、第1室内におけるガイド部材より上方のスペースがいわゆるデッドスペースとなっており、このスペースを縮小することが望まれていた。
更に、前述のマフラについては、ガイド部材によって下向きに案内された排ガスの一部が、仕切板のうちガイド部材に近い部分に局所的に当たることにより、仕切板の実質的な伝熱面積が比較的小さい。このため、排ガスからの熱を仕切板で効率良く受熱してハウジングから外部に放熱することが難しかった。
本発明は、このような実状に鑑み、エンジン用マフラの小型化と放熱性の向上とを実現することを目的とする。
そのため本発明に係るエンジン用マフラは、前提として、エンジンの排気ポートに接続されて排ガスが流入する流入口と、流入した排ガスを排出する排出口とを有する箱型のハウジングと、このハウジング内を、前記流入口を含む第1室と前記排出口を含む第2室とに区画する仕切板と、前記流入口に設けられて、排気ポートから第1室に流入する排ガスの流れを下向きに案内するガイド部材と、を含む。前記流入口は第1室の上部に位置する。前記流入口はガイド部材を間にして仕切板に相対する。仕切板は、第1室と第2室とを連通し、かつ、前記流入口よりも下位に位置する少なくとも1つの貫通孔を有する。ここで、前記流入口における排ガスの流れ方向と仕切板の下端から上端への延在方向とが鈍角をなすこと、及び、第1室の下部の内壁のうち仕切板の下部に相対する部分と仕切板の下部との間の距離が、第2室の下部の内壁のうち仕切板の下部に相対する部分と仕切板の下部との間の距離よりも長いことを特徴とする。
本発明によれば、マフラのハウジングの流入口(第1室の流入口)における排ガスの流れ方向と仕切板の下端から上端への延在方向とが鈍角をなす。これにより、前述の第1室の上部のデッドスペースが縮小されるので、その縮小分をマフラの小型化に有効に活用することができる。従って、マフラの第1室及び第2室の容積の減少を抑制しつつ、マフラの小型化を実現することができる。
また、本発明によれば、マフラのハウジングの流入口(第1室の流入口)における排ガスの流れ方向と仕切板の下端から上端への延在方向とが鈍角をなすことにより、ガイド部材によって下向きに案内された排ガスの一部が、仕切板の比較的広範囲にわたって当たる。これにより、仕切板の実質的な伝熱面積が大きくなるので、排ガスからの熱を仕切板で効率良く受熱してハウジングから外部に放熱することができる。
本発明の一実施形態における刈払機の斜視図 同上実施形態における刈払機の使用状態の説明図 同上実施形態におけるエンジン及びマフラの概略構成を示す断面図 同上実施形態におけるマフラの斜視図 同上実施形態におけるマフラの正面図 図5のI−I断面図 同上実施形態における仕切板の正面図 同上実施形態におけるガイド部材の斜視図 同上実施形態において、ガイド部材によって下向きに案内された排ガスの一部が仕切板に当たる様子を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態における刈払機の斜視図である。図2は刈払機の使用状態の説明図である。尚、本実施形態では、本発明に係るエンジン用マフラが搭載される携帯型作業機の一例として刈払機を挙げて以下説明するが、本発明に係るエンジン用マフラが搭載される携帯型作業機はこれに限らない。
刈払機1は、長尺パイプからなる操作棹2を有する。操作棹2の後端には、動力源としてのエンジンモジュール3が設けられている。操作棹2の先端には、作業部としての工具の装着部4が設けられている。工具の装着部4には、工具が交換可能に取り付けられる。工具の装着部4は、操作棹2に内蔵されたドライブシャフトによりエンジンモジュール3に連結される。工具の装着部4は、エンジンモジュール3(詳しくはエンジン21)により回転駆動される。
操作棹2の長尺方向の中央部にはハンドル5が取り付けられている。ハンドル5とエンジンモジュール3との間には、防振ハウジング6が設けられている。防振ハウジング6の外周には、ハンガ7が取り付けられる。
刈払機1は、作業者Mの肩から吊り具8により吊るして使用される。吊り具8は、ハーネス9及び金具10を有する。作業者Mはハーネス9を上半身に装着する。図2では、金具10が作業者Mの右側に垂れ下がっている。作業者Mは、金具10にハンガ7を取り付けて、この吊下げ状態で刈払機1を使用する。作業者Mは、刈払機1のハンドル5を両手で持ち、刈払機1を動かして、刈払作業をすることができる。
エンジンモジュール3は、その外殻をなすカバー11と、カバー11によって覆われるエンジン21(後述する図3参照)及びマフラ50とを主に含む。ここで、マフラ50が、本発明の「エンジン用マフラ」に対応する。
図3は、エンジン21及びマフラ50の概略構成を示す断面図である。ここで、図3は、ピストン25が上死点付近に位置した状態にあるときのエンジン21を示している。また、本実施形態において、上側とは、エンジン21が最も長く使用される状態(正立状態)における鉛直上側と略一致する。
エンジン21は、OHV(Over Head Valve)形式の4ストロークエンジンであり、空冷式である。エンジン21は、シリンダ部22と、シリンダ部22の下部に取り付けられたクランクケース23と、クランクケース23の下方に設けられたオイルタンク24とを備える。
シリンダ部22は、ピストン25を図3中の上下方向に摺動させるための円柱状の空間を有している。そして、この空間内に、ピストン25が図3中において上下方向に摺動自在に間隙を有して嵌入されている。
シリンダ部22、クランクケース23及びピストン25によってクランク室27が形成されている。つまり、シリンダ部22の側面とピストン25で形成されるクランクケース23側の円柱状空間と、クランクケース23内の空間とによりクランク室27が形成されている。このクランク室27では、ピストン25が摺動するにしたがい、その内部空間の容積が変化する。
シリンダヘッド28、シリンダ部22及びピストン25によって燃焼室29が形成されている。
オイルタンク24は、オイルタンクケースによって規定されており、クランクケース23と別個に設けられ、潤滑用のオイルを貯留する。
オイルタンク24とクランクケース23との間には、クランクケース23(クランク室27)からオイルタンク24へのオイルの流れのみを許容する逆止弁30が設けられている。
ここで、ピストン25が下死点から上死点まで移動するにしたがい、クランク室27内の圧力は負圧になる。逆に、ピストン25が上死点から下死点まで移動するにしたがい、クランク室27内の圧力は正圧になる。それゆえ、クランク室27内の圧力が正圧であるときに、逆止弁30が開弁して、クランク室27からオイルタンク24へオイルが流れる。また、クランク室27内の圧力が負圧であるときに、逆止弁30は閉弁している。
クランクケース23内にはクランク33が回転自在に支持されている。クランク33は、回転中心となるクランク軸33a、カウンタウェイトなどから構成されている。ピストン25とクランク33とは、コネクティングロッド34によって接続されている。コネクティングロッド34とピストン25とは揺動可能に接続されている。コネクティングロッド34とクランク33とは回転可能に接続されている。このような構成によって、ピストン25は、シリンダ部22内を往復摺動する。
シリンダ部22の上壁には、シリンダヘッド28が設けられている。シリンダヘッド28には、吸気ポート35と排気ポート36とが設けられている。
吸気ポート35は、インシュレータ(図示せず)を介してキャブレタ(図示せず)に連通している。このキャブレタの上流側には、エアクリーナ(図示せず)が設けられている。ここで、エンジンモジュール3は、前述のインシュレータ、キャブレタ、エアクリーナ、及び、燃料貯留用のタンク(図示せず)を更に含む。また、前述のインシュレータ、キャブレタ、及びエアクリーナは、カバー11によって覆われている。尚、前述のキャブレタは、前述のエアクリーナを通過した空気に燃料を混合して混合気を生成する装置である。
マフラ50は、上下に長い縦長の薄型に形成されている。本実施形態では、マフラ50は、エンジン21の排気ポート36に直結されて、互いに連通している。マフラ50の詳細については、図4〜図8を用いて後ほど説明する。
シリンダヘッド28には、吸気ポート35を開閉する吸気弁37が設けられている。また、シリンダヘッド28には、排気ポート36を開閉する排気弁38が設けられている。ここで、吸気弁37及び排気弁38は燃焼室29を開閉する。
次に、マフラ50の詳細について、前述の図3に加えて図4〜図8を用いて説明する。
図4はマフラ50の斜視図である。図5はマフラ50の正面図である。図6は図5のI−I断面図である。図7は仕切板56の正面図である。図8はガイド部材58の斜視図である。尚、以下では、説明の便宜上、図4〜図7に示すように上下左右を規定する。また、エンジン21に近い側を流入側とし、エンジン21に近い側と反対の側(換言すれば、エンジン21から遠い側)を排出側とする。ここで、図4〜図7における「上側」は、前述したように、エンジン21が最も長く使用される状態(正立状態)における鉛直上側と略一致する。また、以下では、説明の便宜上、マフラ50の各構成要素を図4〜図7の上下方向で三分割した場合の各部を、各構成要素の上部、中央部、又は下部と称する。
マフラ50は、ハウジング51と、仕切板56と、ガイド部材58とを含む。
ハウジング51は略矩形の箱状であり、第1の容器52と第2の容器53とにより構成されている。尚、本実施形態では、第1の容器52及び第2の容器53が金属製であるが、この他、高熱に耐え得るFRP(Fiber Reinforced Plastics)などの樹脂製であってもよい。
第1の容器52は、ハウジング51の流入側を構成する。第1の容器52は、その排出側にて開口する略矩形の箱状である。第1の容器52は、その排出側の周縁部にて外方に張り出す外フランジ部54を有する。
第1の容器52の上部には流入口52aが設けられている。流入口52aは排気ポート36に接続されている。ここで、第1の容器52の上部に流入口52aが設けられていることにより、エンジン21より上側へのマフラ50の突出量を小さく抑えることができる。
第2の容器53は、ハウジング51の排出側を構成する。第2の容器53は、その流入側にて開口する略矩形の箱状である。第2の容器53は、その流入側の周縁部にて外方に張り出す外フランジ部55を有する。
第2の容器53の中央部には排出口53aが設けられている。
金属製又は樹脂製の仕切板56は略矩形の板状であり、その周縁部が、第1の容器52の外フランジ部54と第2の容器53の外フランジ部55とよって挟持された状態で第1の容器52及び第2の容器53にかしめ固定されている。従って、ハウジング51については、第1の容器52と仕切板56とによって第1室61が区画形成され、また、第2の容器53と仕切板56とによって第2室62が区画形成される。
ここで、第1室61は流入口52aを含む。換言すれば、第1室61は流入口52aに連通している。また、第1室61は流入口52aを介して排気ポート36に連通している。一方、第2室62は排出口53aを含む。換言すれば、第2室62は排出口53aに連通している。
第1の容器52の流入口52aは、ガイド部材58を間にして、仕切板56の上部に相対している。換言すれば、第1の容器52の流入口52aと仕切板56の上部との間にガイド部材58が位置した状態で、第1の容器52の流入口52aと仕切板56の上部とが互いに対向している。
第2の容器53の排出口53aは仕切板56の中央部に相対している。
仕切板56の下部には、少なくとも1つ(図7では6つ)の貫通孔57が形成されている。第1室61と第2室62とは貫通孔57を介して互いに連通している。尚、図7には6つの貫通孔57が図示されているが、仕切板56に形成される貫通孔57の個数はこれに限らない。
貫通孔57は第1の容器52の流入口52aよりも下位に位置している。また、貫通孔57は第2の容器53の排出口53aよりも下位に位置している。
ハウジング51には、少なくとも1つ(図4及び図5では3つ)の筒状部65が貫通形成されている。筒状部65は、第1の容器52、第2の容器53、及び仕切板56の各々を貫通するように形成されており、筒状部65には、ハウジング51をエンジン21に固定するボルト(図示せず)が挿入され得る。尚、図4及び図5には、それぞれ、3つの筒状部65が図示されているが、筒状部65の個数はこれに限らない。また、図7には、筒状部65が挿入される貫通孔65aが図示されている。
第2の容器53の外面には金属製又は樹脂製の外部ダクト67が設けられている。外部ダクト67は、左右方向に延びる略筒状に形成されており、その右端が閉塞されて左端が開口している。外部ダクト67は、その右側部分にて、第2の容器53の排出口53aに連通している。また、第2室62は、排出口53aを介して外部ダクト67に連通している。
ガイド部材58は金属製又は樹脂製であり、円弧状のガイドプレート71と、ガイドプレート71の左右両側に設けられる左右一対の扇形の側板72と、ガイド部材58を第1の容器52の流入口52aに取り付けるための取り付け部として機能するフランジ部73とを含む。
ガイドプレート71は、第1の容器52の流入口52aから排出側に向かうほど(すなわち流入口52aから離れるほど)下方に向かうように円弧状に湾曲している。この円弧状において、その中心角は略90°である。
側板72は、円弧状に湾曲したガイドプレート71の左右両側の開口を塞ぐものであり、中心角が略90°の扇形をなしている。側板72には、1つ以上の貫通孔を設けてもよい。尚、本実施形態では、ガイド部材58が側板72を備えているが、この他、ガイド部材58は側板72を備えなくてもよい。
フランジ部73には複数の貫通孔73aが形成されている。この貫通孔73aには、ガイド部材58を第1の容器52の流入口52aに固定するボルトの雄ねじ部(図示せず)が挿入される。
本実施形態では、第1の容器52の流入口52aにおける排ガスの流れ方向F1と仕切板56の下端から上端への延在方向F2とが鈍角θ1をなすように、仕切板56がハウジング51に設けられている(図6参照)。この鈍角θ1は、好ましくは95°〜125°の範囲内であり、更に好ましくは100°〜120°の範囲内である。
本実施形態では、マフラ50の下部において、第1室61の下部の内壁のうち仕切板56の下部に相対する部分と仕切板56の下部との間の距離L1が、第2室62の下部の内壁のうち仕切板56の下部に相対する部分と仕切板56の下部との間の距離L2よりも長い。尚、図6は、特にマフラ50の下端部近傍において、第1室61の下部の内壁のうち仕切板56の下部に相対する部分と仕切板56の下部との間の距離L1が、第2室62の下部の内壁のうち仕切板56の下部に相対する部分と仕切板56の下部との間の距離L2よりも長いことを示している。
次に、排気ポート36からマフラ50を経て外部に排出される排ガスの流れについて説明する。
排気ポート36からマフラ50の流入口52aを経て第1室61に流入する排ガスは、その流れの向きが、第1室61内のガイド部材58(特にガイドプレート71)によって、下向きに変えられる。ここで、ガイド部材58(特にガイドプレート71)は、排気ポート36から第1室61に流入する排ガスの流れを下向きに案内する機能を実現する。
ガイド部材58を通った排ガスは、第1室61内にて拡散されて冷却された後、仕切板56の貫通孔57を通って、第2室62に流入する。
第2室62に流入した排ガスは、第2室62内にて更に拡散されて冷却された後、マフラ50の排出口53aを経て、外部ダクト67から外部へ排出される。
尚、第1の容器52、第2の容器53、及び仕切板56は、マフラ50内を通過する排ガスから受熱して、その熱を、第1の容器52の外面及び第2の容器53の外面から外部へ放熱する。
次に、仕切板56を排ガスの前述の流れ方向F1に対して傾斜させたことによる効果について、前述の図1〜図8に加えて、図9を用いて説明する。
図9は、ガイド部材58によって下向きに案内された排ガスの一部Gが仕切板56に当たる様子を示す図である。尚、図9において、一点鎖線で示す仕切板56’は、流入口52aにおける排ガスの流れ方向F1と、仕切板56’の下端から上端への延在方向F2’とが直角をなしている場合を想定したものである。ここで、図9は仕切板56’の一部(上部〜中央部)のみを図示している。また、図9において、二点鎖線で示すカバー11’は、流入口52aにおける排ガスの流れ方向F1と、仕切板56’の下端から上端への延在方向F2’とが直角をなしている場合を想定したものである。
図9に一点鎖線で示すように、流入口52aにおける排ガスの流れ方向F1と、仕切板56’の下端から上端への延在方向F2’とが直角をなしている場合には、ガイド部材58によって下向きに案内された排ガスの一部Gが、仕切板56’のうちガイド部材58に近い部分に局所的に当たるので、仕切板56’の実質的な伝熱面積が比較的小さい(図9における仕切板56’の実質的な伝熱面積が面積S1となる)。このため、排ガスからの熱を仕切板56’で効率良く受熱してハウジング51から外部に放熱することが難しい。
この点、流入口52aにおける排ガスの流れ方向F1と、仕切板56の下端から上端への延在方向F2とが鈍角θ1をなしている場合には、ガイド部材58によって下向きに案内された排ガスの一部Gが、仕切板56の比較的広範囲にわたって当たるので、仕切板56の実質的な伝熱面積が拡大される(図9における仕切板56の実質的な伝熱面積が面積S1から面積S2に拡大される)。それゆえ、排ガスからの熱を仕切板56で効率良く受熱してハウジング51から外部に放熱することができる。
また、図9に一点鎖線で示すように、流入口52aにおける排ガスの流れ方向F1と、仕切板56’の下端から上端への延在方向F2’とが直角をなしている場合には、第1室61内におけるガイド部材58の下端より上方のスペースが比較的大きなデッドスペースとなる。
この点、流入口52aにおける排ガスの流れ方向F1と、仕切板56の下端から上端への延在方向F2とが鈍角θ1をなしている場合には、第1室61内におけるガイド部材58の下端より上方のスペースが図9中のスペースDp分縮小されるので、マフラ50内のデッドスペースを縮小することができる。また、このデッドスペースの縮小により、マフラ50の第1室61及び第2室62の各々の有効な容積を確保した状態で、当該縮小分、マフラ50の上部を幅Wに狭めることができる。ゆえに、カバー11をカバー11’よりもエンジンモジュール3の内側に寄せることができるので、カバー11の肩部11sの形状を絞ることができる。すなわち、カバー11を、その肩部11sが小さく見えるデザインにすることができる。
また、図9に示すように、流入口52aにおける排ガスの流れ方向F1と、仕切板56の下端から上端への延在方向F2とが鈍角θ1をなしている場合には、ガイド部材58によって下向きに案内された排ガスの一部Gが鋭角的に仕切板56に当たる。それゆえ、ガイド部材58によって下向きに案内された排ガスの一部Gが仕切板56によって下向きに更にスムーズに案内され得るので、当該排ガスの一部Gが仕切板56に衝突することに起因する流れの損失を低減することができる。
本実施形態によれば、マフラ50は、エンジン21の排気ポート36に接続されて排ガスが流入する流入口52aと、流入した排ガスを排出する排出口53aとを有する箱型のハウジング51と、ハウジング51内を、流入口52aを含む第1室61と排出口53aを含む第2室62とに区画する仕切板56と、流入口52aに設けられて、排気ポート36から第1室61に流入する排ガスの流れを下向きに案内するガイド部材58と、を含む。流入口52aは第1室61の上部に位置する。流入口52aはガイド部材58を間にして仕切板56に相対する。仕切板56は、第1室61と第2室62とを連通し、かつ、流入口52aよりも下位に位置する少なくとも1つの貫通孔57を有する。流入口52aにおける排ガスの流れ方向F1と仕切板56の下端から上端への延在方向F2とが鈍角θ1をなす。これにより、第1室61の上部のデッドスペースがスペースDp分縮小されるので、その縮小分をマフラ50の小型化に有効に活用することができる。従って、マフラ50の第1室61及び第2室62の容積の減少を抑制しつつ、マフラ50の小型化を実現することができる。また、ガイド部材58によって下向きに案内された排ガスの一部Gが、仕切板56の比較的広範囲にわたって当たるので、仕切板56の実質的な伝熱面積が大きくなり、ひいては、排ガスからの熱を仕切板56で効率良く受熱してハウジング51から外部に放熱することができる。
また本実施形態によれば、ガイド部材58は第1室61の上部に位置し、貫通孔57はガイド部材58よりも下位に位置する。これにより、ガイド部材58によって下向きに案内された排ガスを第1室61にて良好に拡散して冷却した後に、貫通孔57を通過させて第2室62に至らせることができる。
また本実施形態によれば、流入口52aから第1室61に流入した排ガスは、その流れがガイド部材58により下向きに案内されて、その排ガスの一部Gが仕切板56に接触する(図9参照)。これにより、当該排ガスの一部Gからの熱を仕切板56で直接的に受熱してハウジング51から外部に放熱することができる。
また本実施形態によれば、第1室61の下部の内壁のうち仕切板56の下部に相対する部分と仕切板56の下部との間の距離L1が、第2室62の下部の内壁のうち仕切板56の下部に相対する部分と仕切板56の下部との間の距離L2よりも長い。これにより、高温・高圧な排ガスが流入し得る第1室61の容積を十分に確保することができる。
また本実施形態によれば、鈍角θ1は95°〜125°の範囲内である。これにより、
仕切板56の傾斜の増大に伴うマフラ50の幅の増大を抑制することができる。
また本実施形態によれば、排出口53aは、貫通孔57よりも上位に位置し、かつ、流入口52aよりも下位に位置する。これにより、第2室62で排ガスを良好に拡散・冷却することができると共に、比較的高温になるマフラ50の上部を避けて排ガスをマフラ50から外部に排出することができる。
尚、前述の実施形態では、マフラ50が搭載される携帯型作業機の一例として刈払機を挙げて説明したが、マフラ50が搭載される携帯型作業機はこれに限らない。例えば、マフラ50は、穴掘機、コンクリートカッターなどの携帯型作業機に搭載可能である。また、マフラ50は、バックパックブロワ、スプレイヤ(噴霧機)、散粉機、背負い型刈払機などの背負い型作業機に搭載可能である。
また、前述の実施形態では、エンジン21がOHV形式の4ストロークエンジンである例を示したが、エンジン21の構成はこれに限らず、例えば、エンジン21がOHC形式のエンジンであってもよい。
また、前述の実施形態では、エンジン21において、シリンダヘッド28とシリンダ部22とが別体である例を示したが、これに代えて、シリンダヘッドとシリンダ部とが一体であってもよい。
以上からわかるように、前述の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1 刈払機
3 エンジンモジュール
11,11’ カバー
11s 肩部
21 エンジン
36 排気ポート
50 マフラ
51 ハウジング
52 第1の容器
52a 流入口
53 第2の容器
53a 排出口
56,56’ 仕切板
57 貫通孔
58 ガイド部材
61 第1室
62 第2室
65 筒状部
67 外部ダクト
71 ガイドプレート

Claims (5)

  1. エンジンの排気ポートに接続されて排ガスが流入する流入口と、流入した排ガスを排出する排出口とを有する箱型のハウジングと、
    前記ハウジング内を、前記流入口を含む第1室と前記排出口を含む第2室とに区画する仕切板と、
    前記流入口に設けられて、前記排気ポートから前記第1室に流入する排ガスの流れを下向きに案内するガイド部材と、
    を含み、
    前記流入口は前記第1室の上部に位置し、
    前記流入口は前記ガイド部材を間にして前記仕切板に相対し、
    前記仕切板は、前記第1室と前記第2室とを連通し、かつ、前記流入口よりも下位に位置する少なくとも1つの貫通孔を有し、
    前記流入口における排ガスの流れ方向と前記仕切板の下端から上端への延在方向とが鈍角をなしており、
    前記第1室の下部の内壁のうち前記仕切板の下部に相対する部分と前記仕切板の下部との間の距離が、前記第2室の下部の内壁のうち前記仕切板の下部に相対する部分と前記仕切板の下部との間の距離よりも長い、エンジン用マフラ。
  2. 前記ガイド部材は前記第1室の上部に位置し、前記貫通孔は前記ガイド部材よりも下位に位置する、請求項1に記載のエンジン用マフラ。
  3. 前記流入口から前記第1室に流入した排ガスは、その流れが前記ガイド部材により下向きに案内されて、前記排ガスの一部が前記仕切板に接触する、請求項1又は請求項2に記載のエンジン用マフラ。
  4. 前記鈍角は95°〜125°の範囲内である、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のエンジン用マフラ。
  5. 前記排出口は、前記貫通孔よりも上位に位置し、かつ、前記流入口よりも下位に位置する、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のエンジン用マフラ。
JP2015088680A 2015-04-23 2015-04-23 エンジン用マフラ Active JP6378643B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015088680A JP6378643B2 (ja) 2015-04-23 2015-04-23 エンジン用マフラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015088680A JP6378643B2 (ja) 2015-04-23 2015-04-23 エンジン用マフラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016205257A JP2016205257A (ja) 2016-12-08
JP6378643B2 true JP6378643B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=57489348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015088680A Active JP6378643B2 (ja) 2015-04-23 2015-04-23 エンジン用マフラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6378643B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS599045Y2 (ja) * 1979-06-07 1984-03-22 株式会社共立 排気マフラ−
JP2000170518A (ja) * 1998-12-03 2000-06-20 Tanaka Kogyo Kk 小型エンジンのマフラー
JP6190603B2 (ja) * 2013-03-18 2017-08-30 株式会社マキタ マフラ装置および携帯型作業機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016205257A (ja) 2016-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5845272B2 (ja) 層状掃気2ストロークエンジン
JP5024230B2 (ja) 層状掃気2サイクルエンジン及び2サイクルエンジン工具
WO2015083380A1 (en) air-cooled engine and engine working MACHINE
JP2007185894A (ja) チェーンソー
JP5206519B2 (ja) 2サイクルエンジン及びそれを備えたエンジン作業機
JP2007185893A (ja) チェーンソー
JP6378643B2 (ja) エンジン用マフラ
JP6190603B2 (ja) マフラ装置および携帯型作業機
JP2017133490A (ja) エンジン及びエンジン作業機
JP6360811B2 (ja) エンジン用マフラ
JP6098292B2 (ja) エンジン及び携帯作業機
JP6775399B2 (ja) エンジン用マフラ
CN107313833B (zh) 发动机用消声器
JP5678541B2 (ja) 携帯作業機用2サイクルエンジンおよびそれを備えた携帯作業機
JP6478689B2 (ja) マフラ付きエンジン、手持ち作業機
JP2015086719A (ja) エンジン装置および携帯作業機
JP5413107B2 (ja) 4サイクルエンジンおよびそれを備える刈払機ならびにエンジン工具
JP5527140B2 (ja) エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機
JP5387305B2 (ja) ダイヤフラム式キャブレター用ガスケットおよびそれを備える4サイクルエンジンならびにその4サイクルエンジンを備えるエンジン工具
JP5515576B2 (ja) エンジンおよびそれを備えたエンジン工具
JP5413108B2 (ja) 4サイクルエンジンおよびそれを備えた刈払機ならびにエンジン工具
JP2009299605A (ja) 2サイクルエンジン
JP5387304B2 (ja) 頭上弁式エンジンおよびそれを備えるエンジン工具
JP5521471B2 (ja) 頭上弁式エンジンおよびそれを備えるエンジン工具
JP2007285219A (ja) 2サイクルエンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180727

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6378643

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250