JP6187415B2 - 潤滑制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、潤滑制御装置に関する。
従来、変速機のオイルの温度を調節する装置がある。例えば、特許文献1には、互いに直列に接続された水冷オイルクーラおよび空冷オイルクーラを具え、車両用自動変速機のオイルポンプ、油圧制御回路および変速機構の潤滑回路を流通して循環する作動油の冷却を行う作動油冷却装置において、作動油温が所定値以下、かつオイルポンプにて生成される作動油ライン圧が所定値以上の場合にのみ、作動油を水冷オイルクーラおよび空冷オイルクーラをバイパスさせてオイルポンプ、油圧制御回路および潤滑回路を循環させるクーラバイパス弁と、作動油温を検知して、当該温度が所要の値に達していない場合に、作動油を空冷オイルクーラのみをバイパスさせてオイルポンプ、油圧制御回路および潤滑回路を循環させるバイパス弁とを設けた車両用自動変速機の作動油冷却装置の技術が開示されている。
特許文献1には、作動油温が低い場合、水冷オイルクーラにおいてエンジン冷却水によって作動油が暖められることとなり、作動油の温度上昇が促進されると記載されている。特許文献1の車両用自動変速機の作動油冷却装置では、オイルクーラを経由する油路と、オイルクーラをバイパスする油路とが潤滑回路よりも上流側で合流する構成となっている。
特開2002−266993号公報
特許文献1の構成では、オイルクーラに作動油を流すか流さないかのON/OFF制御となる。このため、ON状態ではオイルクーラに作動油を流す流量が多すぎて、オイルクーラにおける作動油の温度上昇がわずかとなり、変速機の暖機が遅くなる可能性がある。また、オイルクーラを経由した作動油とオイルクーラをバイパスした作動油が合流して潤滑回路に流れる構成であるため、被潤滑部に供給される作動油の温度が高くなりにくい。従って、変速機の損失が充分に低減しない可能性がある。変速機の損失を低減することについて、更なる改良が望まれている。
本発明の目的は、変速機の損失を適切に低減させることができる潤滑制御装置を提供することである。
本発明の潤滑制御装置は、変速機のオイルを送り出すオイルポンプと、前記オイルポンプと前記変速機の被潤滑部との間に接続され、エンジン内を循環する液状媒体と前記オイルとの熱交換を行う熱交換器と、前記オイルポンプによって送り出された前記オイルが流入する流入ポートと、前記熱交換器に接続された供給ポートと、排出ポートと、を有し、前記流入ポートから前記供給ポートへ流れる前記オイルの流量である供給油量を制御し、かつ残余の前記オイルを前記排出ポートから排出する油量制御バルブと、前記排出ポートに接続されており、前記被潤滑部を迂回させて前記オイルを流す迂回油路と、前記オイルの温度に応じて前記油量制御バルブの開度を変化させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記オイルの温度が低い場合の前記供給油量を前記オイルの温度が高い場合の前記供給油量以下とするよう前記油量制御バルブの開度を制御することを特徴とする。
上記潤滑制御装置において、前記制御部は、前記オイルの温度に基づいて、前記油量制御バルブの開度を、前記被潤滑部の潤滑に最低限必要な前記オイルの流量である必要流量に応じた必要開度とし、前記制御部は、前記必要開度が前記熱交換器において熱交換を行うための前記オイルの下限流量に応じた下限開度未満である場合、前記油量制御バルブの開度を前記下限開度とすることが好ましい。
上記潤滑制御装置において、前記制御部は、前記オイルの温度が低温側境界温度よりも高い場合、前記オイルの温度に応じて前記油量制御バルブの開度を変化させ、前記制御部は、前記オイルの温度が前記低温側境界温度以下である場合、前記油量制御バルブの開度を一定の開度とすることが好ましい。
上記潤滑制御装置において、前記制御部は、スロットル開度が小さい場合の前記供給油量を前記スロットル開度が大きい場合の前記供給油量以下とするよう前記油量制御バルブの開度を制御することが好ましい。
本発明に係る潤滑制御装置の制御部は、オイルの温度が低い場合の供給油量をオイルの温度が高い場合の供給油量以下とするよう油量制御バルブの開度を制御する。本発明に係る潤滑制御装置によれば、オイルの温度が低い場合に熱交換器に流入するオイルの流量が少量となり、熱交換によるオイルの温度の上昇量が大きくなる。また、余剰のオイルは、油量制御バルブの排出ポートから迂回油路を介して被潤滑部を迂回して流れる。つまり、熱交換器によって暖められたオイルは、余剰のオイルと混ざることなく被潤滑部に供給される。よって、被潤滑部に対して暖められたオイルを必要な量だけ供給することが可能となり、撹拌損失や引き摺り損失を低減させることが可能となる。本発明に係る潤滑制御装置によれば、変速機の損失を適切に低減させることができるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係る変速機を示す図である。 図2は、第1実施形態のロックアップクラッチ解放状態におけるオイルの流れを示す図である。 図3は、第1実施形態のロックアップクラッチ係合状態におけるオイルの流れを示す図である。 図4は、第1実施形態に係る潤滑制御装置の概略構成図である。 図5は、熱交換器の熱交換量を示す図である。 図6は、熱交換器における温度上昇量を示す図である。 図7は、T/M油温と油量制御バルブの開度との関係を示す図である。 図8は、潤滑状態の説明図である。 図9は、第1実施形態の下限流量の説明図である。 図10は、第1実施形態の潤滑制御装置の動作を示すフローチャートである。 図11は、第2実施形態に係る油量制御バルブの開度のマップを示す図である。 図12は、T/M油温が一定である場合のスロットル開度と油量制御バルブの開度との関係を示す図である。 図13は、オイルの動粘度と損失トルクとの関係の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る潤滑制御装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1から図10を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、潤滑制御装置に関する。図1は、本発明の第1実施形態に係る変速機を示す図、図2は、第1実施形態のロックアップクラッチ解放状態におけるオイルの流れを示す図、図3は、第1実施形態のロックアップクラッチ係合状態におけるオイルの流れを示す図、図4は、第1実施形態に係る潤滑制御装置の概略構成図、図5は、熱交換器の熱交換量を示す図、図6は、熱交換器における温度上昇量を示す図、図7は、T/M油温と油量制御バルブの開度との関係を示す図、図8は、潤滑状態の説明図、図9は、第1実施形態の下限流量の説明図、図10は、第1実施形態の潤滑制御装置の動作を示すフローチャートである。
図1に示す本実施形態の変速機3は、有段式の自動変速機である。本実施形態の変速機3は、動力源としてエンジン2(図4参照)を有する車両に搭載されている。変速機3は、係合装置としてクラッチやブレーキを有している。変速機3は、係合状態とされる係合装置の組み合わせに応じた変速比でエンジン2の回転を伝達する。図1に示すように、変速機3は、潤滑制御装置1と、変速機油路63と、AT変速制御部64と、トルクコンバータ7と、オイルパン61を含んで構成されている。潤滑制御装置1は、オイルポンプ62と、潤滑回路4と、制御部50を含んで構成されている。
変速機3のオイルパン61には、トランスミッションオイル6が貯留されている。トランスミッションオイル6は、変速機3のオイルであり、変速機3の各部を循環する。オイルポンプ62は、オイルパン61に貯留されているトランスミッションオイル6を吸引し、加圧して送り出す。オイルポンプ62によって送り出されたトランスミッションオイル6は、変速機3内を循環した後にオイルパン61に戻される。
変速機油路63は、吸入油路63a、吐出油路63b、第一油路63c、第二油路63d、第三油路63e、第四油路63f、第五油路63g、係合側供給油路63h、解放側供給油路63i、潤滑系油路63jおよび戻し油路63kを有する。
吸入油路63aは、オイルパン61とオイルポンプ62の吸入ポートとを接続する。吐出油路63bは、オイルポンプ62の吐出ポートに接続されている。吐出油路63bは、AT変速制御部64に接続されている。AT変速制御部64は、変速機3の各係合装置に対して供給する油圧を制御する。プライマリレギュレータバルブ65は、吐出油路63bの油圧を所定のライン圧に調圧する。プライマリレギュレータバルブ65は、吐出油路63bおよび第一油路63cにそれぞれ接続されている。調圧の結果として余剰となったトランスミッションオイル6は、プライマリレギュレータバルブ65から第一油路63cに排出される。
第一油路63cにおけるプライマリレギュレータバルブ65側と反対側の端部には、第二油路63dおよび第三油路63eが接続されている。第三油路63eには、セカンダリレギュレータバルブ66が配置されている。セカンダリレギュレータバルブ66は、第一油路63c、第二油路63dおよび第三油路63eの油圧をライン圧以下の所定の目標圧に調圧する。調圧の結果として余剰となったトランスミッションオイル6は、セカンダリレギュレータバルブ66から第五油路63gに排出される。第二油路63dにおける下流側には、ロックアップコントロールバルブ67が配置されている。ロックアップコントロールバルブ67は、第二油路63dおよび第四油路63fと接続されており、第四油路63fに供給する油圧を制御する。ロックアップコントロールバルブ67は、第二油路63dの圧力をロックアップクラッチ7aにおいて必要とされる油圧に調圧して第四油路63fに供給する。
ロックアップリレーバルブ68は、トルクコンバータ7が有するロックアップクラッチ7aの解放、係合の切り替えを制御する。ロックアップリレーバルブ68は、第四油路63f、第五油路63g、係合側供給油路63h、解放側供給油路63iおよび潤滑系油路63jとそれぞれ接続されている。係合側供給油路63hおよび解放側供給油路63iは、トルクコンバータ7への供給油路である。係合側供給油路63hは、ロックアップクラッチ7aを係合させる向きの油圧を発生させる係合油圧室に接続されている。係合側供給油路63hを介してトルクコンバータ7の係合油圧室に供給される油圧は、ロックアップクラッチ7aの入力側の摩擦係合要素と出力側の摩擦係合要素を係合させる押圧力を発生させる。係合側供給油路63hを介してトルクコンバータ7に供給される油圧は、例えば、ロックアップピストンを係合方向に押圧してロックアップクラッチ7aを係合させる。
解放側供給油路63iは、ロックアップクラッチ7aを解放させる向きの油圧を発生させる解放油圧室に接続されている。解放側供給油路63iを介してトルクコンバータ7の解放油圧室に供給される油圧は、ロックアップクラッチ7aの入力側の摩擦係合要素と出力側の摩擦係合要素とを離間させる押圧力を発生させる。解放側供給油路63iを介してトルクコンバータ7に供給される油圧は、例えば、ロックアップピストンを解放方向に押圧してロックアップクラッチ7aを解放させる。
潤滑系油路63jは、トルクコンバータチェックバルブ70を介して潤滑回路4に接続されている。トルクコンバータチェックバルブ70は、トルクコンバータ7側から潤滑回路4側へのトランスミッションオイル6の流れを許容し、潤滑回路4側からトルクコンバータ7側へのトランスミッションオイル6の流れを規制する。トルクコンバータチェックバルブ70は、潤滑回路4側の油圧と比べてトルクコンバータ7側の油圧が所定圧以上高い場合に開弁する。
第五油路63gには、戻し油路63kが接続されている。戻し油路63kは、第五油路63gと吸入油路63aとを接続している。戻し油路63kは、オイルポンプ62によって変速機油路63を介して圧送されるトランスミッションオイル6のうち、余剰分を吸入油路63aに供給する油路である。戻し油路63kには、チェックバルブ72が配置されている。チェックバルブ72は、潤滑回路4へトランスミッションオイル6が流れるように、第五油路63gの油圧を調圧する。例えば、チェックバルブ72の開弁圧は、トルクコンバータチェックバルブ70の開弁圧よりも高くされる。
制御部50は、電子制御ユニット等の制御装置であり、変速機3を制御する。制御部50は、プライマリレギュレータバルブ65、セカンダリレギュレータバルブ66、ロックアップコントロールバルブ67およびロックアップリレーバルブ68を制御する。また、制御部50は、AT変速制御部64によって変速機3の変速を制御する。制御部50には、油温センサ51が接続されている。油温センサ51は、トランスミッションオイル6の温度を検出する。油温センサ51は、例えば、吐出油路63bのトランスミッションオイル6の油温を検出する。以下の説明では、トランスミッションオイル6の温度を「T/M油温」とも称する。制御部50は、潤滑制御装置1の動作を制御する機能を有している。
図2を参照して、ロックアップクラッチ7aの解放状態におけるトランスミッションオイル6の流れについて説明する。ロックアップクラッチ7aを解放する場合、制御部50は、ロックアップリレーバルブ68に対してロックアップ解放指令を行う。ロックアップリレーバルブ68は、ロックアップ解放指令に基づき、図2に示すように第四油路63fと解放側供給油路63iを連通し、かつ係合側供給油路63hと潤滑系油路63jを連通する。これにより、図2に示すように、ロックアップコントロールバルブ67によって調圧されたトランスミッションオイル6は、ロックアップリレーバルブ68および解放側供給油路63iを介してトルクコンバータ7に流入する。その結果、ロックアップクラッチ7aは解放する。トルクコンバータ7内のトランスミッションオイル6は、係合側供給油路63hからロックアップリレーバルブ68を介して潤滑系油路63jに流出する。
制御部50は、T/M油温がロックアップ許可温度未満である場合、ロックアップクラッチ7aの係合を禁止し、ロックアップクラッチ7aを解放状態とする。制御部50は、例えば、油温センサ51によって検出された温度をロックアップ許可温度と比較して、その比較結果に基づいてロックアップクラッチ7aの係合を禁止するか許可するかを決定する。
図3を参照して、ロックアップクラッチ7aの係合状態におけるトランスミッションオイル6の流れについて説明する。制御部50は、T/M油温がロックアップ許可温度以上であると、ロックアップクラッチ7aの係合を許可する。制御部50は、ロックアップクラッチ7aを係合する場合、ロックアップリレーバルブ68に対してロックアップ係合指令を行う。ロックアップリレーバルブ68は、ロックアップ係合指令に基づき、第四油路63fと係合側供給油路63hを連通し、かつ第五油路63gと潤滑系油路63jとを連通する。これにより、図3に示すように、ロックアップコントロールバルブ67によって調圧されたトランスミッションオイル6は、ロックアップリレーバルブ68および係合側供給油路63hを介してトルクコンバータ7に流入し、ロックアップクラッチ7aを係合させる。
図4を参照して、潤滑油路4について説明する。図4に示すように、潤滑回路4は、油量制御バルブ41と、熱交換器42と、バイパス路43と、バイパスバルブ44と、迂回油路45を含んで構成されている。熱交換器42は、オイルポンプ62(図1参照)と変速機3の被潤滑部46との間に接続され、エンジン2内を循環する液状媒体とトランスミッションオイル6との熱交換を行う。つまり、熱交換器42は、オイルポンプ62によって送り出されたトランスミッションオイル6を被潤滑部46へ導く油路回路の途中に設けられている。熱交換器42は、トランスミッションオイル6の流路において、オイルポンプ62と被潤滑部46との間に介在している。
被潤滑部46は、例えば、変速機3のギヤの噛み合い部であり、具体的には、遊星歯車機構のギヤの噛み合い部や、デファレンシャルギヤの噛み合い部である。本実施形態の熱交換器42は、油量制御バルブ41と被潤滑部46との間に配置されている。エンジン2は、エンジン2内を循環する液状媒体として、エンジンオイル5および冷却水9を有している。エンジンオイル5は、エンジンオイルポンプによって送り出されてエンジン2内を循環する。エンジンオイル5は、エンジン2の各部を潤滑および冷却する。冷却水9は、ウォーターポンプによって送り出されてエンジン2内を循環する。また、冷却水9の水温が一定以上の温度となると、冷却水9はラジエータによって冷却される。本実施形態の熱交換器42は、エンジンオイル5とトランスミッションオイル6との熱交換を行う。
油量制御バルブ41は、流入ポート41aと、供給ポート41bと、排出ポート41cと、を有し、流入ポート41aから供給ポート41bへ流れるトランスミッションオイル6の流量を制御し、残余のトランスミッションオイル6を排出ポート41cから排出する。流入ポート41aは、トルクコンバータチェックバルブ70を介してオイルポンプ62と接続されている。オイルポンプ62によって送り出されて、潤滑系油路63jからトルクコンバータチェックバルブ70を通過したトランスミッションオイル6は、流入ポート41aから油量制御バルブ41に流入する。供給ポート41bは、第一入口油路42aを介して熱交換器42に接続されている。
油量制御バルブ41は、流入ポート41aと供給ポート41bとを連通あるいは遮断する弁と、弁の開度を調節するアクチュエータを有している。油量制御バルブ41は、アクチュエータによって弁の開度θ[%]を任意の開度に調節する。弁の開度θの値が大きくなると、流入ポート41aと供給ポート41bとの間の流路断面積が大きくなり、流入ポート41aから供給ポート41bへ流れるトランスミッションオイル6の流量が多くなる。トルクコンバータチェックバルブ70から油量制御バルブ41の流入ポート41aへ流入するトランスミッションオイル6のうち、供給ポート41bへ流れる分以外の残余のオイルは、排出ポート41cから排出される。
排出ポート41cには、迂回油路45が接続されている。迂回油路45は、排出ポート41cとオイルパン61とを接続している。迂回油路45は、熱交換器42および被潤滑部46を迂回させてトランスミッションオイル6を流す油路である。
熱交換器42には、第一入口油路42a、第一出口油路42b、第二入口油路42cおよび第二出口油路42dがそれぞれ接続されている。トランスミッションオイル6は、第一入口油路42aを介して熱交換器42に流入し、第一出口油路42bを介して熱交換器42から流出する。エンジンオイル5は、第二入口油路42cを介して熱交換器42に流入し、第二出口油路42dを介して熱交換器42から流出する。
バイパス路43は、熱交換器42よりも油量制御バルブ41側と熱交換器42よりも被潤滑部46側とを接続する油路である。言い換えると、バイパス路43は、トランスミッションオイル6の流れ方向における熱交換器42よりも上流側と下流側とを接続しており、熱交換器42を迂回してトランスミッションオイル6を流す油路である。本実施形態のバイパス路43は、第一入口油路42aと第一出口油路42bとを接続している。
バイパス路43には、バイパスバルブ44が配置されている。バイパスバルブ44は、供給ポート41bからバイパス路43へのトランスミッションオイル6の流れを制御する。本実施形態のバイパスバルブ44は、バイパス路43を遮断あるいは解放する開閉弁である。バイパスバルブ44が閉弁している場合、供給ポート41bからバイパス路43へのトランスミッションオイル6の流れが禁止される。従って、閉弁状態のバイパスバルブ44は、供給ポート41bから流出するトランスミッションオイル6を全て熱交換器42へと流す。バイパスバルブ44が開弁している場合、供給ポート41bからバイパス路43へのトランスミッションオイル6の流れが許容される。従って、開弁状態のバイパスバルブ44は、供給ポート41bから被潤滑部46に向けて、熱交換器42を迂回させてトランスミッションオイル6を流す。
制御部50は、油量制御バルブ41およびバイパスバルブ44を制御する。本実施形態の制御部50は、トランスミッションオイル6の温度(T/M油温)に応じて油量制御バルブ41の開度θ[%]およびバイパスバルブ44の開閉状態を変化させる。制御部50は、T/M油温が所定温度未満である場合、バイパスバルブ44を閉弁状態とする。所定温度は、例えば、変速機3の暖機完了温度である。バイパスバルブ44が閉弁状態であると、トランスミッションオイル6は供給ポート41bから熱交換器42を経由して被潤滑部46へ流れる。熱交換器42では、トランスミッションオイル6とエンジンオイル5の熱交換がなされる。エンジン2および変速機3の暖機中には、エンジンオイル5の油温がT/M油温よりも相対的に高温となっている。従って、熱交換器42においてエンジンオイル5からトランスミッションオイル6へ熱が受け渡され、T/M油温が上昇する。T/M油温が所定温度未満である間はバイパスバルブ44が閉弁されることから、トランスミッションオイル6の油温上昇によって変速機3の暖機が促進される。制御部50は、油量制御バルブ41の開度θ[%]が可変に制御されるT/M油温の温度範囲では、バイパスバルブ44を閉弁状態に維持することが望ましい。
制御部50は、トランスミッションオイル6の油温が所定温度以上である場合、バイパスバルブ44を開弁状態とする。バイパスバルブ44が開弁状態であると、トランスミッションオイル6は供給ポート41bからバイパス路43を経由して被潤滑部46へ流れる。
従来、潤滑系に熱交換器を有する変速機において、熱交換を行う場合には、変速用の油圧制御系から潤滑系に供給されるオイルが全て熱交換器を経由する油路構成となっていた。例えば、特許文献1の作動油冷却装置では、コントロールバルブから潤滑回路に向かう作動油は、水冷オイルクーラあるいはクーラバイパス弁のいずれかに全量が流れる構成となっている。
図5に示すように、熱交換器に流入するオイルの流量が多くなるに従って熱交換器における熱交換量が大きくなる。図5において、横軸は、熱交換器に流入するオイルの流量V[L/min]を示し、縦軸は、熱交換器における熱交換量[W]を示す。熱交換器42から流出するトランスミッションオイル6の温度である出口側油温Tout[℃]は、例えば、下記[数1]によって算出される。ここで、右辺の入口側油温Tin[℃]は、熱交換器42に流入するトランスミッションオイル6の温度である。また、熱交換器流入流量V[L/min]は、熱交換器42に流入するトランスミッションオイル6の流量である。熱交換量Q(V)[W]は、熱交換器流入流量Vに応じた熱交換量である。密度ρはトランスミッションオイル6の密度であり、比熱cはトランスミッションオイル6の比熱である。
Figure 0006187415
熱交換器42において、相対的に高温のエンジンオイルと相対的に低温のトランスミッションオイルとの熱交換を行う場合、トランスミッションオイルの流量を多くする程、エンジンオイルからトランスミッションオイルに与えられる熱量が多くなる。従来のように潤滑系に流入するオイルの全量を熱交換器に流すか流さないかのON/OFF制御であれば、熱交換器にオイルを全量流し続けることが変速機の暖機を促進する上で有利であるとも考えられる。
しかしながら、熱交換器42から流出するトランスミッションオイル6の温度を考慮した場合、トランスミッションオイル6の流量が多いことが有利であるとは限らない。図6を参照して説明するように、出口側油温Toutを高くするためには、熱交換器42に流入するトランスミッションオイル6の流量を少なくする方が有利である。図6において、横軸は、熱交換器42に流入するトランスミッションオイル6の流量、縦軸は、温度上昇量ΔT[℃]である。温度上昇量ΔTは、出口側油温Toutと入口側油温Tinの差(Tout−Tin)である。
図6に示すように、熱交換器42によって熱交換がなされることによるトランスミッションオイル6の温度上昇量ΔTは、熱交換器42に流入するトランスミッションオイル6の流量が少なくなるに従って大きくなる。本実施形態の潤滑制御装置1では、油量制御バルブ41によって、熱交換器42および被潤滑部46側に供給するトランスミッションオイル6の流量(後述する供給油量V1)が調整される。制御部50は、T/M油温が低い場合の供給油量V1をT/M油温が高い場合の供給油量V1以下とするよう油量制御バルブ41の開度θを制御する。本実施形態の制御部50は、入口側油温Tinの検出値あるいは推定値に基づいて、油量制御バルブ41の開度を制御する。
制御部50は、入口側油温Tinが低い場合、入口側油温Tinが高い場合よりも油量制御バルブ41の開度θを小さな開度として熱交換器42側に流れるトランスミッションオイル6の流量を少なくする。なお、本明細書では、油量制御バルブ41の開度θをLUB開度とも称する。図7には、本実施形態の入口側油温Tin[℃]とLUB開度の対応関係を示すマップが示されている。図7において、横軸は入口側油温Tin、縦軸はLUB開度[%]を示す。本実施形態では、低温側境界温度Tdと高温側境界温度Tuの間の温度範囲において、入口側油温Tinが高くなるに従ってLUB開度が大きくなるように、油量制御バルブ41が制御される。言い換えると、制御部50は、入口側油温Tinが低温側境界温度Tdよりも高く、かつ高温側境界温度Tuよりも低い場合、入口側油温Tinに応じて油量制御バルブ41の開度を変化させる。本実施形態の制御部50は、入口側油温Tinが低温側境界温度Tdと高温側境界温度Tuとの間の温度範囲にある場合、入口側油温Tinの変化に応じて線形的にLUB開度を変化させる。低温側境界温度Tdは、一般的な環境下で車両を使用した場合において想定される最低油温であり、例えば、25[℃]や0[℃]、あるいはこれらの近傍の温度(例えば、±5℃)とされてもよい。高温側境界温度Tuは、一般的な環境下で車両を使用した場合において想定される最高油温であり、例えば、80[℃]や100[℃]、あるいはこれらの近傍の温度(例えば、±5℃)とされてもよい。
制御部50は、図7に示すように、トランスミッションオイル6の温度が低温側境界温度Td以下である場合、油量制御バルブ41の開度θを一定の開度θ1とする。この開度θ1は、全閉(開度0%)以上であって、全開(開度100%)未満の開度であることが好ましい。開度θ1は、例えば、熱交換器42において熱交換を行うための下限開度θminとされてもよい。このようにすれば、熱交換器42において熱交換を適切に行わせることができる。また、開度θ1は、例えば、被潤滑部46の潤滑に最低限必要なトランスミッションオイル6の流量に応じた開度とされてもよい。例えば、トランスミッションオイル6の温度が低温側境界温度Td以下である場合、温度にかかわらず被潤滑部46の潤滑に最低限必要なトランスミッションオイル6の流量が一定であるとする。この場合には、開度θ1を潤滑に最低限必要な流量に応じた開度に設定すればよい。
本実施形態の潤滑制御装置1によれば、以下に説明するように、変速機3における損失が低減される。なお、本明細書では、油量制御バルブ41に流入するトランスミッションオイル6の流量を流入油量V0[L/min]、流入ポート41aから供給ポート41bへ流れるトランスミッションオイル6の流量を供給油量V1[L/min]、流入ポート41aから排出ポート41cへ流れるトランスミッションオイル6の流量を排出油量V2[L/min]と称する。供給油量V1は、油量制御バルブ41によって熱交換器42側に供給されるトランスミッションオイル6の流量である。排出油量V2は、流入油量V0のうち、油量制御バルブ41によって熱交換器42側に供給されなかった残余のトランスミッションオイル6の流量である。つまり、供給油量V1と排出油量V2の合計は、流入油量V0となる。
制御部50は、入口側油温Tinが低温である場合、高温である場合よりも、LUB開度を小さくして供給油量V1を少なくする。これにより、熱交換器42におけるトランスミッションオイル6の温度上昇量ΔTが高くなり、被潤滑部46に供給されるトランスミッションオイル6の粘度が小さくなることで、変速機3における引き摺り損失が低減する。また、変速機3の早期暖機が可能となり、ロックアップ制御の許可時期の早期化等が実現される。その結果、燃費の向上が実現される。
また、トランスミッションオイル6の温度が低い場合、温度が高い場合よりも、被潤滑部46において潤滑のために必要とされる油量が少ない。図8において、横軸は、粘度×速度/面圧を示し、縦軸は摩擦係数を示す。なお、粘度は、トランスミッションオイル6の粘度である。また、速度は、ギヤの噛み合い部などの摺動部における摺動速度である。また、面圧は、ギヤの噛み合い部などの摺動部における面圧である。T/M油温が低い場合(例えば、図8の範囲B)、T/M油温が高い場合(例えば、図8の範囲A)よりも、トランスミッションオイル6の粘度が大きな値となる。つまり、摺動部の速度や面圧が同じ条件であれば、T/M油温が低い場合、温度が高い場合よりも摺動部の摩擦係数が小さくなる。
範囲Bの潤滑状態は、範囲Aの潤滑状態よりも流体潤滑に近いことから、被潤滑部46に供給するトランスミッションオイル6の流量を少なくしても摺動部の油膜が維持され、摩擦係数が変動しにくい。被潤滑部46に供給するトランスミッションオイル6の流量を少なくすることで、被潤滑部46のオイルレベルを低下させ、撹拌損失や引き摺り損失を低減することが可能である。つまり、制御部50は、入口側油温Tinが低い場合に被潤滑部46に供給するトランスミッションオイル6の流量を少なくすることで、ギヤの噛み合い損失の増加はわずかなものでありながら、オイル撹拌損失や引き摺り損失を低減させて変速機3の全体的な損失を低下させることができる。
範囲Aは、境界潤滑に近い混合潤滑となる領域や、境界潤滑となる領域である。範囲Aでは、被潤滑部46に供給するトランスミッションオイル6の流量を多くすることで、ギヤの噛み合い部の油膜を維持し、歯面の摩擦係数を低減させることができる。範囲Aでは、T/M油温が高温であることから、被潤滑部46に供給する油量を多くしたとしても、オイル撹拌損失は増加しにくい。つまり、制御部50は、入口側油温Tinが高い場合に被潤滑部46に供給するトランスミッションオイル6の流量を多くすることで、ギヤの噛み合い損失を低下させて変速機3の全体的な損失を低減させ、燃費を向上させることができる。
また、範囲Aから範囲Bへ向かうに従い、潤滑状態は流体潤滑に近づき、摺動部の摩擦係数は小さくなる。従って、入口側油温Tinが低くなる(トランスミッションオイル6の粘度が大きくなる)に従って被潤滑部46に供給するトランスミッションオイル6の流量を少なくすることで、ギヤの噛み合い損失低減とオイル撹拌損失低減を両立させることができると考えられる。
制御部50は、例えば、摺動部の潤滑状態が境界潤滑となるT/M油温である場合、油量制御バルブ41の開度θを大きくすると共に、摺動部の潤滑状態が混合潤滑となるT/M油温である場合、境界潤滑となるT/M油温の場合よりも開度θを小さくすることが好ましい。制御部50は、境界潤滑となる温度帯において、T/M油温が高温であるほど開度θを大きくすることが好ましい。制御部50は、混合潤滑となる温度帯において、T/M油温が低温であるほど開度θを小さくすることが好ましい。
本実施形態の制御部50は、T/M油温に応じて、油量制御バルブ41の必要開度θreqを算出する。必要開度θreqは、被潤滑部46の潤滑に最低限必要なトランスミッションオイル6の流量である必要流量Vreqに応じた開度θである。つまり、油量制御バルブ41の開度θを必要開度θreqとした場合、流入ポート41aから供給ポート41bへ流れるトランスミッションオイル6の流量V1の値を必要流量Vreqとすることができる。必要流量Vreqは、例えば、被潤滑部46の摺動部の摩擦係数を所定値以下とすることができる流量である。制御部50は、原則として、油量制御バルブ41の開度θをT/M油温に応じた必要開度θreqとする。
また、本実施形態の制御部50は、熱交換器42に流すトランスミッションオイル6の流量を、熱交換器42において熱交換を行うための下限流量以上とするように、油量制御バルブ41の開度を調節する。図5を参照して説明したように、熱交換器42では、トランスミッションオイル6の流量に応じて熱交換量が変化する。また、図6を参照して説明したように、熱交換器42に流すトランスミッションオイル6の流量を少なくする程、出口側油温Toutを高くすることができる。しかしながら、トランスミッションオイル6の流量が少なすぎる場合、熱交換器42内の熱交換用の油路においてトランスミッションオイル6に気泡が混じり、気泡が存在しない場合と比較して熱交換の効率が低下してしまう。本実施形態では、熱交換器42内においてトランスミッションオイル6の油路に気泡が発生しない最小の流量を下限流量Vminと称する。つまり、下限流量Vminは、熱交換器42内のトランスミッションオイル6の油路がトランスミッションオイル6で充填されるような流量の下限値である。
図9には、下限流量Vminの一例が示されている。熱交換器42へのトランスミッションオイル6の流入量が下限流量Vmin未満であると、熱交換器42内におけるトランスミッションオイル6の流れの状態が安定せず、熱交換量が変動してしまう可能性がある。一方、熱交換器42へのトランスミッションオイル6の流入量が下限流量Vmin以上であると、熱交換器42内におけるトランスミッションオイル6の流れの状態が安定し、熱交換量が変動しにくい。
なお、本実施形態では、供給油量V1が下限流量Vminとなる油量制御バルブ41の開度を下限開度θminと称する。本実施形態の制御部50は、油量制御バルブ41の開度の指令値にガード処理を行い、開度の指令値を少なくとも下限開度θmin以上の値とする。制御部50は、必要開度θreqが下限開度θmin未満である場合、油量制御バルブ41の開度θを下限開度θminとする。これにより、熱交換器42において効率良くエンジンオイル5からトランスミッションオイル6に対して熱を移動させ、被潤滑部46における損失を低減させることが可能となる。
図10のフローチャートを参照して、本実施形態における油量制御バルブ41の開度指令値の決定方法について説明する。図10に示す制御フローは、所定の間隔で繰り返し実行される。
まず、ステップS10では、制御部50により、油温から必要開度θreqが算出される。必要開度θreqは、被潤滑部46の潤滑に最低限必要なトランスミッションオイル6の流量である必要流量Vreqに応じた開度である。本実施形態の制御部50は、図7に示すLUB開度のマップに基づいて、必要開度θreqを算出する。LUB開度のマップは、例えば、図8に示す潤滑状態と粘度(T/M油温)との対応関係に基づいて予め定められている。制御部50は、油温センサ51から取得したT/M油温と、図7に示すマップに基づいて、必要開度θreqを算出する。必要開度θreqが算出されると、ステップS20に進む。
ステップS20では、制御部50により、必要開度θreqが下限開度θmin以上であるか否かが判定される。制御部50は、ステップS10で算出された必要開度θreqが、予め定められた下限開度θmin以上であるか否かを判定する。例えば、図6に示すように必要流量Vreqが下限流量Vminよりも多い場合、下記式(1)が成立し、ステップS20で肯定判定される。ステップS20の判定の結果、必要開度θreqが下限開度θmin以上であると判定された場合(ステップS20−Y)にはステップS30に進み、そうでない場合(ステップS20−N)にはステップS40に進む。
θmin≦θreq…(1)
ステップS30では、制御部50により、必要開度θreqが油量制御バルブ41の開度指令値θcomとされる。制御部50は、開度指令値θcomとしてステップS10で算出した必要開度θreqの値を用いる。ステップS30が実行されるとステップS50へ進む。
ステップS40では、制御部50により、下限開度θminが油量制御バルブ41の開度指令値θcomとされる。制御部50は、開度指令値θcomとして下限開度θminの値を用いる。ステップS40が実行されると、ステップS50へ進む。
ステップS50では、制御部50により、開度指令値θcomが出力される。制御部50は、油量制御バルブ41に対して開度指令値θcomを出力する。油量制御バルブ41は、アクチュエータによって、弁の開度θを開度指令値θcomに調整する。ステップS50が実行されると、本制御フローは終了する。
以上説明したように、本実施形態の潤滑制御装置1は、熱交換器42よりも上流側に設けられた油量制御バルブ41を有する。油量制御バルブ41の排出ポート41cには、熱交換器42および被潤滑部46を迂回させてトランスミッションオイル6を流す迂回油路45が接続されている。これにより、排出ポート41cから排出されるトランスミッションオイル6が熱交換器42によって温められたトランスミッションオイル6に混入することが抑制される。よって、暖機時に速やかに被潤滑部46に対して温度の高いトランスミッションオイル6を供給することができ、変速機3の損失を低減させることができる。
また、本実施形態の潤滑制御装置1の制御部50は、トランスミッションオイル6の温度が低い場合、トランスミッションオイル6の温度が高い場合よりも流入ポート41aから供給ポート41bへ流れるトランスミッションオイル6の流量を少なくするよう油量制御バルブ41の開度θを制御する。開度θを変化させるT/M油温の範囲、すなわち図7に示す低温側境界温度Tdと高温側境界温度Tuの間の温度範囲では、バイパスバルブ44を閉弁状態としておくことが好ましい。このようにすれば、油量制御バルブ41によって、熱交換器42に流入するトランスミッションオイル6の流量を制御することができる。本実施形態の潤滑制御装置1によれば、変速機3を暖機しているときのトランスミッションオイル6の温度上昇量ΔTを可能な限り大きくすることができる。また、T/M油温が低温である場合に被潤滑部46に供給するトランスミッションオイル6の油量を少なくすることで、撹拌損失や引き摺り損失を低減することができる。
また、本実施形態の制御部50は、トランスミッションオイル6の温度に基づいて、油量制御バルブ41の開度θを、被潤滑部46の潤滑に最低限必要なトランスミッションオイル6の流量である必要流量Vreqに応じた必要開度θreqとする。これにより、被潤滑部46の潤滑状態を適切な状態に維持しつつ、撹拌損失を低減することができる。制御部50は、必要開度θreqが下限開度θmin未満である場合、油量制御バルブ41の開度θを下限開度θminとする。よって、熱交換器42において適切に熱交換を行わせることができ、変速機3の暖機を促進することができる。
本実施形態の潤滑制御装置1では、熱交換器42を通過したトランスミッションオイル6が全て被潤滑部46に供給される。従って、熱交換器42においてトランスミッションオイル6が受け取った熱を有効に被潤滑部46の暖機に使用することができる。油量制御バルブ41が熱交換器42よりも上流側に配置されていることで、被潤滑部46に供給する必要最小限のトランスミッションオイル6のみを熱交換器42および被潤滑部46側に流すことが可能である。必要最小量のトランスミッションオイル6だけを熱交換器42に流入させることで、出口側油温Toutを可能な限り高くすることができる。また、必要最小量のトランスミッションオイル6が熱交換器42に流されることで、熱交換器42における圧力損失が低減される。
なお、T/M油温として、油温センサ51の検出結果に基づく推定値が用いられてもよい。例えば、図2に示すようにロックアップクラッチ7aが解放状態である場合、オイルポンプ62によって送り出されるトランスミッションオイル6は、トルクコンバータ7の内部を経由して潤滑回路4に到達する。制御部50は、この場合、トルクコンバータ7内におけるトランスミッションオイル6の油温の変化量を推定して、入口側油温Tinを推定するようにしてもよい。
[第2実施形態]
図11および図12を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図11は、第2実施形態に係る油量制御バルブの開度のマップを示す図、図12は、T/M油温が一定である場合のスロットル開度と油量制御バルブの開度θとの関係を示す図である。第2実施形態について、上記第1実施形態と異なる点は、トランスミッションオイル6の温度に加えて、スロットル開度に基づいて油量制御バルブ41の開度指令値θcomを変化させる点である。
図11に示すように、油量制御バルブ41の開度θ(必要開度θreq)は、スロットル開度が一定であるという条件で比較した場合、上記第1実施形態と同様に、T/M油温が低い場合、T/M油温が高い場合よりも小さな開度である。第2実施形態の油量制御バルブ41の開度θ(必要開度θreq)は、T/M油温が一定である場合、スロットル開度が小さい場合、スロットル開度が大きい場合と同じ開度の値か、スロットル開度が大きい場合よりも小さな開度の値である。つまり、制御部50は、スロットル開度が小さい場合の供給油量V1をスロットル開度が大きい場合の供給油量V1以下とするよう油量制御バルブ41の開度θを制御する。
本実施形態では、油量制御バルブ41の開度θ[%]の最大値は100、最小値はθ2である。つまり、最小値θ2の破線のラインよりも原点側の領域では、必要開度θreqとして最小値θ2が選択される。図12には、T/M油温が一定である場合のスロットル開度と油量制御バルブ41の開度θ(必要開度θreq)との関係が示されている。スロットル開度が下限スロットル開度γdと上限スロットル開度γuとの間の開度範囲にある場合、スロットル開度の変化に応じて線形的に開度θの値が変化する。スロットル開度が下限スロットル開度γd以下である場合、開度θの値は最小値θ2[%]とされる。スロットル開度が上限スロットル開度γu以上である場合、開度θの値は100[%]とされる。
このように、第2実施形態の潤滑制御装置1は、T/M油温が同じであっても、スロットル開度の値が小さく、被潤滑部46の負荷が小さい場合には、油量制御バルブ41の開度θを小さな値とする。これにより、被潤滑部46の潤滑状態を適切に維持しつつ撹拌損失を低減して総合効率の向上を図ることが可能となる。一方、潤滑制御装置1は、スロットル開度の値が大きく、被潤滑部46の負荷が大きい場合には、油量制御バルブ41の開度θを大きな値とする。これにより、被潤滑部46の潤滑不足を抑制して総合効率の向上を図ることが可能となる。
なお、スロットル開度に代えて、被潤滑部46の負荷を示す他のパラメータに応じて油量制御バルブ41の開度θが調節されてもよい。例えば、アクセル開度などの要求駆動力に対応するパラメータや、ブレーキ操作量などの要求制動力に対応するパラメータに基づいて油量制御バルブ41の開度θが調節されてもよい。
(オイルの動粘度と損失トルクとの好ましい関係について)
上記第1実施形態および第2実施形態の潤滑制御装置は、例えば、以下に図13を参照して説明するようなオイルの動粘度と損失トルクとの関係を有している車両に適用されることが好ましい。
図13において、横軸は動粘度ν[mm/sec]を示し、縦軸は損失トルクTL[Nm]を示す。エンジン2の損失トルクTLENGは、エンジンオイル5の動粘度νENGの値と、エンジン2の損失トルクの大きさとの対応関係を示している。なお、動粘度ν[mm/sec]は、下記式(2)で定義される。ここで、δ:粘度[Pa・sec]、ρ:密度[kg/m]である。
ν=δ/ρ…(2)
本実施形態のエンジン2の損失トルクTLENGを示す線は、例えば、エンジントルクの実測値から算出した損失トルクの値を直線近似(1次近似)することで求められた直線である。エンジン2の損失トルクTLENGは、例えば、エンジン2の理論的な出力トルクとエンジン2の実際の出力トルクとの差分トルクである。エンジン2の理論的な出力トルクは、例えば、エンジンオイル5の動粘度の値が0であると仮定した場合のエンジン2の出力トルク、言い換えると、エンジンオイル5の粘性による引き摺り損失等がないとした場合のエンジン2の出力トルクである。
なお、損失トルクTLのラインは、所定の温度範囲における実測値(若しくはシミュレーションによる計算値)を近似したものであることが好ましい。所定の温度範囲は、例えば、想定される環境温度の範囲や、常用領域の温度範囲、燃費算出のためのモード走行において定められた温度範囲等である。所定の温度範囲の下限値は、例えば、25℃や0℃などである。所定の温度範囲の上限値は、例えば、定常温度や暖機完了の閾値の温度であり、一例として80℃とされてもよい。所定の温度範囲の上限値は、オイル5,6の使用限界温度、例えば120℃とされてもよい。
熱交換器42における熱交換により、エンジンオイル5の温度が低下すると、エンジンオイル5の動粘度νENGが増加する。温度低下に伴う動粘度の増加量ΔνENGに応じて、エンジン2の損失トルクの増加量ΔTLENGが決まる。エンジンオイル5の動粘度の単位増加量あたりのエンジン2における損失トルクの増加量の大きさ|ΔTLENG/ΔνENG|は、損失トルクTLENGの傾きαから、Tanαとして求めることができる。以下の説明では、エンジンオイル5の動粘度の変化に対するエンジン2における損失トルクの変化度合いを「エンジン2の損失トルク感度Tanα」とも称する。
変速機3の損失トルクTLT/Mは、トランスミッションオイル6の動粘度νT/Mの値と、変速機3の出力トルクの大きさとの対応関係を示している。変速機3の損失トルクTLT/Mは、例えば、変速機3の入力トルクと出力トルクとの差分トルクである。変速機3の損失トルクTLT/Mを示す線は、例えば、変速機3の入力トルクと出力トルクの実測値から算出した損失トルクの値を直線近似することで求められた直線である。
熱交換器42における熱交換により、トランスミッションオイル6の温度が上昇すると、トランスミッションオイル6の動粘度νT/Mが減少する。温度上昇に伴う動粘度の減少量ΔνT/Mに応じて、変速機3の損失トルクの低下量ΔTLT/Mが決まる。トランスミッションオイル6の動粘度の単位減少量あたりの変速機3における損失トルクの低下量の大きさ|ΔTLT/M/ΔνT/M|は、損失トルクTLT/Mの傾きβから、Tanβとして求めることができる。以下の説明では、トランスミッションオイル6の動粘度の変化に対する変速機3における損失トルクの変化度合いを「変速機3の損失トルク感度Tanβ」とも称する。
冷間始動時等において、エンジン2が運転している場合、一般的に、エンジン油温がT/M油温よりも速く上昇する。言い換えると、エンジン油温は、T/M油温よりも高温となる。従って、暖機時には、熱交換器42において、エンジンオイル5からトランスミッションオイル6へ熱が与えられる。この熱交換により、熱交換を行わない場合と比べてエンジン油温が低下して、エンジン2の損失トルクは増加する。一方、熱交換を行わない場合よりもT/M油温が上昇して、変速機3の損失トルクは低下する。
ここで、図13に示す車両特性では、変速機3の損失トルク感度Tanβは、エンジン2の損失トルク感度Tanαよりも大きい。従って、熱交換器42での熱交換によるT/M油温の上昇に伴う動粘度νT/Mの減少に応じた変速機3の損失トルクの低下量ΔTLT/Mの大きさが、熱交換によるエンジン油温の低下に伴う動粘度νENGの増加に応じたエンジン2の損失トルクの増加量ΔTLENGの大きさよりも大きくなる。その結果、エンジン2の損失トルクTLENGと変速機3の損失トルクTLT/Mを合わせた総合的な損失トルクTLTTLの大きさを低減させることができる。
このような特性を有する車両では、熱交換器42においてトランスミッションオイル6とエンジンオイル5との熱交換を行わせることにより、熱交換がなされない場合と比較して、暖機時に総合的な損失トルクTLTTLを低減させることが可能となる。更に、油量制御バルブ41によって熱交換器42側に流れる供給油量V1を適切に制御することで、総合的な損失トルクTLTTLの最小化を図ることができる。例えば、T/M油温が低い間は供給油量V1を少なくすることで、エンジンオイル5の油温上昇の遅れを低減しつつ、被潤滑部46のT/M油温を早期に上昇させることができる。
[各実施形態の第1変形例]
上記第1実施形態および第2実施形態の第1変形例について説明する。上記第1実施形態および第2実施形態では、熱交換器42においてトランスミッションオイル6との熱交換を行う液状媒体がエンジンオイル5であったが、これに代えて、熱交換器42においてトランスミッションオイル6と冷却水9との熱交換がなされてもよい。あるいは、熱交換器42において、トランスミッションオイル6とエンジンオイル5との熱交換、およびトランスミッションオイル6と冷却水9との熱交換がそれぞれなされてもよい。
熱交換器42がトランスミッションオイル6と冷却水9との熱交換を行うものである場合、T/M油温が高温である場合、冷却水9によってトランスミッションオイル6が冷却される。上記各実施形態の潤滑制御装置1では、T/M油温が高温となるに従って制御部50によって供給油量V1が増やされることから、トランスミッションオイル6を冷却する冷却性能が向上する。なお、熱交換器42においてトランスミッションオイル6の冷却を実行する場合、制御部50は、バイパスバルブ44を閉弁状態とする。
[各実施形態の第2変形例]
上記第1実施形態および第2実施形態では、迂回油路45が排出ポート41cとオイルパン61とを接続していた。迂回油路45の接続先は、熱交換器42および被潤滑部46を迂回するものであれば、オイルパン61には限定されない。迂回油路45は、例えば、戻し油路63kと同様に、吸入油路63aに接続されてもよい。この場合、迂回油路45にはチェックバルブ72と同様のチェックバルブが設けられることが望ましい。
[各実施形態の第3変形例]
上記第1実施形態および第2実施形態では、T/M油温が低温側境界温度Tdよりも高い場合、T/M油温の変化に対して油量制御バルブ41の開度θが線形的に変化した。また、上記第2実施形態では、スロットル開度が下限スロットル開度γdよりも大きい場合、スロットル開度の変化に対して油量制御バルブ41の開度θが線形的に変化した。開度θは、上記のように線形的に変化することに代えて、段階的に変化してもよい。例えば、制御部50は、T/M油温の低温側の領域では、高温側の領域よりも供給油量V1を少なくするよう開度θを段階的に変化させてもよい。制御部50は、スロットル開度の小開度の領域では、大開度の領域よりも供給油量V1を少なくするよう開度θを段階的に変化させてもよい。
油量制御バルブ41の開度θは、線形的に変化することに代えて、連続的かつ非線形的に変化してもよい。図7に示すマップを参照して説明すると、低温側境界温度Tdと高温側境界温度Tuとの間の温度範囲において、開度θは、入口側油温Tinの軸側(下側)に凸の曲線や、LUB開度の軸側(上側)に凸の曲線を描くように変化してもよい。図12に示すマップを参照して説明すると、下限スロットル開度γdと上限スロットル開度γuとの間の開度範囲において、開度θは、スロットル開度の軸側に凸の曲線や、LUB開度の軸側に凸の曲線を描くように変化してもよい。
[各実施形態の第4変形例]
上記各実施形態の潤滑制御装置1を適用可能な変速機3は、所謂ATには限定されない。変速機3は、例えば、AT以外の有段変速機や無段変速機であってもよい。また、変速機3は、クラッチ操作などの一部の操作が自動でなされる変速機や、手動変速機であってもよい。
上記の各実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 潤滑制御装置
2 エンジン
3 変速機
4 潤滑回路
5 エンジンオイル
6 トランスミッションオイル(変速機のオイル)
9 冷却水
41 油量制御バルブ
42 熱交換器
42a 第一入口油路
42b 第一出口油路
42c 第二入口油路
42d 第二出口油路
43 バイパス路
44 バイパスバルブ
45 迂回油路
46 被潤滑部
61 オイルパン
62 オイルポンプ
Td 低温側境界温度
Tu 高温側境界温度
Tin 入口側油温
Tout 出口側油温
V0 流入油量
V1 供給油量
V2 排出油量
Vmin 下限流量
Vreq 必要流量
θcom 開度指令値
θmin 下限開度
θreq 必要開度
γd 下限スロットル開度
γu 上限スロットル開度

Claims (4)

  1. 変速機のオイルを送り出すオイルポンプと、
    前記オイルポンプと前記変速機の被潤滑部との間に接続され、エンジン内を循環する液状媒体と前記オイルとの熱交換を行う熱交換器と、
    前記オイルポンプによって送り出された前記オイルが流入する流入ポートと、前記熱交換器に接続された供給ポートと、排出ポートと、を有し、前記流入ポートから前記供給ポートへ流れる前記オイルの流量である供給油量を制御し、かつ残余の前記オイルを前記排出ポートから排出する油量制御バルブと、
    前記排出ポートに接続されており、前記被潤滑部を迂回させて前記オイルを流す迂回油路と、
    前記オイルの温度に応じて前記油量制御バルブの開度を変化させる制御部と、
    を備え、前記制御部は、前記オイルの温度が低温である場合、前記オイルの温度が高温である場合よりも前記供給油量が少なくなるよう前記油量制御バルブの開度を制御する
    ことを特徴とする潤滑制御装置。
  2. 前記制御部は、前記オイルの温度に基づいて、前記油量制御バルブの開度を、前記被潤滑部の潤滑に最低限必要な前記オイルの流量である必要流量に応じた必要開度とし、
    前記制御部は、前記必要開度が前記熱交換器において熱交換を行うための前記オイルの下限流量に応じた下限開度未満である場合、前記油量制御バルブの開度を前記下限開度とする
    請求項1に記載の潤滑制御装置。
  3. 前記制御部は、前記オイルの温度が低温側境界温度よりも高い場合、前記オイルの温度に応じて前記油量制御バルブの開度を変化させ、
    前記制御部は、前記オイルの温度が前記低温側境界温度以下である場合、前記油量制御バルブの開度を一定の開度とする
    請求項1に記載の潤滑制御装置。
  4. 前記制御部は、スロットル開度が小さい場合の前記供給油量を前記スロットル開度が大きい場合の前記供給油量以下とするよう前記油量制御バルブの開度を制御する
    請求項1に記載の潤滑制御装置。
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