JP6179476B2 - 駆動装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置に関する。
従来、モータとモータの駆動を制御するインバータ回路とを近接させて配置させることが公知である。例えば特許文献1では、インバータ回路が実装された回路基板を収納した筐体を圧縮機の外殻に取り付けている。
特開2003−153552号公報
特許文献1では、電力制御用半導体が第1の回路基板に実装され、ICチップが第2の回路基板に実装される。また、ICチップは、第2の回路基板の同一面に横並びの状態で実装される。特許文献1のように、例えばASICやマイコン等の比較的大きい素子を基板の同一面に横並びの状態で実装する場合、基板の面積を広く確保する必要があり、装置の外径によっては、基板を複数にする必要がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子部品を基板に高密度に実装可能である駆動装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明の駆動装置は、回転電機と、フレーム部材と、基板と、駆動素子と、集積回路部品と、電子部品と、を備える。
回転電機は、巻線が巻回されるステータ、ステータに対して相対回転可能に設けられるロータ、および、ロータとともに回転するシャフトを有する。
フレーム部材は、回転電機の軸方向の一側に設けられる。
基板は、フレーム部材の回転電機と反対側に固定される。
巻線に通電される電流を切り替えるインバータ部を構成する駆動素子は、基板のフレーム部材側の面である第1の面にフレーム部材に対して放熱可能に実装される。
集積回路部品は、第1の面にフレーム部材に対して放熱可能に実装される。集積回路部品は、駆動素子に駆動信号を出力するプリドライバ、電源の電圧を所定電圧に調整して出力するレギュレータ、および、入力された信号を増幅する信号増幅部の少なくとも1つを含む。
電子部品は、基板の第1の面と反対側の面である第2の面であって、集積回路部品が配置される領域と少なくとも一部が重複する箇所に実装される。電子部品は、例えば制御回路部品であるマイコンとすることができる。
本発明では、駆動素子、および、集積回路部品は、フレーム部材に対して放熱可能に設けられる。すなわち、フレーム部材が、回転電機の外郭としての機能、および、ヒートシンクとしての機能を兼ね備えている。これにより、別途ヒートシンクを設ける場合と比較し、部品点数を低減できるとともに、駆動装置の体格、特に、軸方向における体格を小型化することができる。
また、本発明では、集積されているために比較的発熱量が大きい集積回路部品の熱をフレーム部材側に放熱させているので、集積回路部品の熱を基板側に積極的に放熱させる場合と比較し、放熱ビア等の基板における放熱のための構成を省略することができる。これにより、集積回路部品の裏側にも電子部品を実装可能となるので、基板の両面における実装面積を有効に活用した高密度実装が可能であり、駆動装置の小型化に寄与する。
また、駆動装置は、電動パワーステアリング装置に好適に適用される。電動パワーステアリング装置は、駆動装置と、回転電機から出力されたトルクを駆動対象に伝達するギアと、を備え、回転電機のトルクにより駆動対象を駆動することで、運転者による操舵部材の操舵を補助する。
本発明の駆動装置は、回転電機の駆動制御に係る各種電子部品が高密度実装される基板が回転電機の軸方向の一側に設けられるフレーム部材に固定されており、特に、軸方向における体格が小型化されている。そのため、搭載スペースが狭い箇所にも搭載可能となる。
本発明の第1実施形態によるパワーステアリングシステムを示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態による駆動装置の回路構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態による駆動装置の断面図である。 本発明の第1実施形態による駆動装置の側面図である。 図4のV方向の矢視図である。 図4のVI方向の矢視図である。 本発明の第1実施形態による駆動装置の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態による駆動装置の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態によるECUの側面図である。 図9のX方向の矢視図である。 図9のXI方向の矢視図である。 本発明の第2実施形態による駆動装置の断面図である。 本発明の第2実施形態による駆動装置の側面図である。 図13のカバー部材の一部を除いた側面図である。 図14のXV方向の矢視図であって、カバー部材の一部を除いた図である。 本発明の第2実施形態による基板のフレーム部材側の面を示す平面図である。 本発明の第2実施形態による基板のフレーム部材と反対側の面を示す平面図である。
以下、本発明による駆動装置、および、電動パワーステアリング装置を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による駆動装置、および、電動パワーステアリング装置を図1〜図11に示す。以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図1に示すように、駆動装置1は、運転者によるステアリング操作を補助するための電動パワーステアリング装置8に適用される。駆動装置1は、回転電機としてのモータ10と、モータ10の駆動制御に係るコントローラとしてのECU40とが一体に形成される。
図1は、電動パワーステアリング装置8を備えるステアリングシステム100の全体構成を示すものである。ステアリングシステム100は、操舵部材としてのハンドル101、コラム軸102、ピニオンギア104、ラック軸105、車輪106、および、電動パワーステアリング装置8等から構成される。
ハンドル101は、コラム軸102と接続される。コラム軸102には、運転者がハンドル101を操作することにより入力される操舵トルクを検出するトルクセンサ103が設けられる。コラム軸102の先端には、ピニオンギア104が設けられ、ピニオンギア104はラック軸105に噛み合っている。ラック軸105の両端には、タイロッド等を介して一対の車輪106が設けられる。
これにより、運転者がハンドル101を回転させると、ハンドル101に接続されたコラム軸102が回転する。コラム軸102の回転運動は、ピニオンギア104によりラック軸105の直線運動に変換され、ラック軸105の変位量に応じた角度に一対の車輪106が操舵される。
電動パワーステアリング装置8は、減速ギア9、および、駆動装置1を備える。電動パワーステアリング装置8は、トルクセンサ103から取得される操舵トルクや、図示しないCAN(Controller Area Network)から取得される車速等の信号に基づき、ハンドル101の操舵を補助するための補助トルクをモータ10から出力し、減速ギア9を介してコラム軸102に伝達する。すなわち、本実施形態の電動パワーステアリング装置8は、モータ10にて発生したトルクにてコラム軸102の回転をアシストする、所謂「コラムアシスト」であるが、ラック軸105の駆動をアシストする、所謂「ラックアシスト」としてもよい。換言すると、本実施形態では、コラム軸102が「駆動対象」であるが、ラック軸105を「駆動対象」としてもよい、ということである。
次に、電動パワーステアリング装置8の電気的構成を図2に基づいて説明する。なお、図2においては、煩雑になることを避けるため、一部の制御線等を省略している。
モータ10は、三相ブラシレスモータであって、後述するステータ12に巻回される第1巻線組13および第2巻線組14を有する。第1巻線組13は、U相コイル131、V相コイル132、および、W相コイル133から構成される。第2巻線組14は、U相コイル141、V相コイル142、および、W相コイル143から構成される。本実施形態では、第1巻線組13および第2巻線組14が「巻線」に対応する。
ECU40は、いずれも後述の基板41に実装される第1インバータ部50、第2インバータ部60、電源リレー71、72、逆接保護リレー73、74、制御部80、回転角センサ85、コンデンサ86、87、チョークコイル89等を備える。本実施形態では、ECU40を構成する電子部品は、1枚の基板41に実装される。これにより、複数の基板によりECU40を構成する場合と比較し、部品点数を低減可能であるとともに、小型化が可能である。
第1インバータ部50は、6つのスイッチング素子(以下、「SW素子」という。)51〜56がブリッジ接続されており、第1巻線組13への通電を切り替える。第2インバータ部60は、6つのSW素子61〜66がブリッジ接続されており、第2巻線組14への通電を切り替える。
本実施形態のSW素子51〜56、61〜66は、MOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)であるが、IGBT等の他の素子を用いてもよい。
本実施形態では、SW素子51〜56、61〜66が、「駆動素子」に対応する。
第1インバータ部50の高電位側に配置されるSW素子51、52、53は、ドレインが電源としてのバッテリ109の正極側に接続され、ソースが低電位側に配置されるSW素子54、55、56のドレインに接続される。SW素子54、55、56のソースは、電流検出素子57、58、59を経由してバッテリ109の負極側に接続される。高電位側のSW素子51、52、53と低電位側のSW素子54、55、56との接続点は、それぞれU相コイル131、V相コイル132、W相コイル133に接続される。
第2インバータ部60の高電位側に配置されるSW素子61、62、63は、ドレインがバッテリ109の正極側に接続され、ソースが低電位側に配置されるSW素子64、65、66のドレインに接続される。SW素子64、65、66のソースは、電流検出素子67、68、69を経由してバッテリ109の負極側に接続される。高電位側のSW素子61、62、63と低電位側のSW素子64、65、66との接続点は、それぞれU相コイル141、V相コイル142、W相コイル143に接続される。
電流検出素子57、58、59は、第1巻線組13の各相に対応してSW素子54〜56の低電位側に設けられ、第1巻線組13の各相に通電される電流を検出する。
電流検出素子67、68、69は、第2巻線組14の各相に対応してSW素子64〜66の低電位側に設けられ、第2巻線組14の各相に通電される電流を検出する。
本実施形態の電流検出素子57〜59、67〜69は、シャント抵抗である。
電源リレー71は、バッテリ109と第1インバータ部50との間に設けられ、バッテリ109と第1インバータ部50との間における電流を導通または遮断する。電源リレー72は、バッテリ109と第2インバータ部60との間に設けられ、バッテリ109と第2インバータ部60との間における電流を導通または遮断する。
逆接保護リレー73は、電源リレー71と第1インバータ部50との間に設けられる。逆接保護リレー74は、電源リレー72と第2インバータ部60との間に設けられる。逆接保護リレー73、74は、寄生ダイオードの向きが電源リレー71、72と反対向きとなるように接続され、バッテリ109が逆向きに接続された場合に逆向きの電流が流れるのを防ぎ、ECU40を保護する。
本実施形態では、電源リレー71、72および逆接保護リレー73、74は、いずれもMOSFETであるが、IGBT等の他の素子を用いてもよい。本実施形態では、電源リレー71、72および逆接保護リレー73、74が「リレー」に対応する。
制御部80は、電子部品および演算回路部品としてのマイコン81、および、集積回路部品としてのASIC82等を有する。
マイコン81は、トルクセンサ103や回転角センサ85等からの信号に基づき、第1巻線組13および第2巻線組14への通電に係る指令値を演算する。
ASIC82は、プリドライバ821、信号増幅部822、および、レギュレータ823等から構成される。
プリドライバ821は、指令値に基づいて駆動信号を生成し、生成された駆動信号を第1インバータ部50および第2インバータ部60に出力する。詳細には、プリドライバ821は、生成された駆動信号を、SW素子51〜56、61〜66のゲートに出力する。SW素子51〜56、61〜66が駆動信号に従ってスイッチング動作することで、第1インバータ部50および第2インバータ部60から第1巻線組13および第2巻線組14に指令値に応じた交流電流が通電される。これにより、モータ10が駆動される。
信号増幅部822は、電流検出素子57〜59、67〜69の検出信号(本実施形態では両端電圧)や、回転角センサ85の検出値を増幅し、マイコン81に出力する。
レギュレータ823は、電源の電圧(例えば12[V])を所定電圧(例えば5[V])に調整してマイコン81等に出力する。すなわち、レギュレータ823は、マイコン81等に供給する電圧を安定化させる安定化回路である、といえる。
回転角センサ85は、磁気検出素子により構成され、後述するシャフト16の他端162に設けられるマグネット18が回転することによる回転磁界を検出することにより、ロータ15の回転角度を検出する。
コンデンサ86は、第1インバータ部50と並列に接続される。コンデンサ87は、第2インバータ部60と並列に接続される。本実施形態では、コンデンサ86、87は、アルミ電解コンデンサであって、リレー71〜74のインバータ部50、60側に設けられる。また、チョークコイル89は、バッテリ109とコンデンサ86、87の正極側との間に接続される。本実施形態では、チョークコイル89は、リレー71〜74のバッテリ109側に設けられる。
コンデンサ86、87およびチョークコイル89は、フィルタ回路を構成し、バッテリ109を共有する他の装置から伝わるノイズを低減するとともに、駆動装置1からバッテリ109を供給する他の装置に伝わるノイズを低減する。また、コンデンサ86、87は、電荷を蓄えることで、第1インバータ部50および第2インバータ部60への電力供給を補助する。
本実施形態では、第1巻線組13に対応して設けられる第1インバータ部50、電源リレー71、逆接保護リレー73、および、コンデンサ86を、第1系統201とする。また、第2巻線組14に対応して設けられる第2インバータ部60、電源リレー72、逆接保護リレー74、および、コンデンサ87を、第2系統202とする。すなわち、モータ10は、複数系統(本実施形態では2系統)にて駆動制御される。
次に、駆動装置1の構造について図3〜図11に基づいて説明する。以下適宜、モータ10の軸方向を単に「軸方向」といい、モータ10の径方向を単に「径方向」という。なお、図3は、図5のIII−III線の断面図である。
図3〜図8に示すように、駆動装置1は、モータ10、フレーム部材20、ECU40、および、カバー部材90等を備える。
図3に示すように、モータ10は、モータケース11、ステータ12、第1巻線組13、第2巻線組14、ロータ15、および、シャフト16等を有する。
モータケース11は、底部111、および、筒部114を有し、例えばアルミ等の金属により有底筒状に形成される。本実施形態のモータケース11は、アルミにより形成され、表面はアルマイト処理がなされている。モータケース11は、底部111がECU40と反対側、開口側がECU40側となるように配置される。本実施形態では筒部114が「回転電機の筒部」に対応し、筒部114を軸方向に投影した領域を「モータ領域」とする。
底部111の略中央には、シャフト16の一端161が挿通される軸孔112が形成される。また、底部111には、ベアリング166が嵌合する。
筒部114の開口側には、フレーム部材20を固定するための固定部116が径方向外側に突出して形成される。固定部116には、ねじ孔117が形成される。本実施形態の固定部116は、等間隔で3箇所に設けられる。
ステータ12は、例えば鉄等の磁性材の薄板を積層してなる積層部、および、積層部の軸方向外側に形成されるインシュレータを有し、モータケース11の内側に固定される。ステータ12の積層部に用いる薄板の枚数は、モータ10に要求される出力に応じて変更可能である。これにより、軸方向の長さを変更することで、径方向の大きさを変更することなく、モータ10の出力を変更可能である。
第1巻線組13および第2巻線組14は、ステータ12のインシュレータに巻回される。第1巻線組13からは、相毎に第1モータ線135が取り出される。第2巻線組14からは、相毎に第2モータ線145が取り出される。モータ線135、145は、モータケース11からECU40側に取り出される(図7参照)。
第1モータ線135は、第1U相モータ線136、第1V相モータ線137、および、第1W相モータ線138から構成され、電源リレー71、72側から、第1U相モータ線136、第1V相モータ線137、第1W相モータ線138の順に配列される。
また、第2モータ線145は、第2U相モータ線146、第2V相モータ線147、および、第2W相モータ線148から構成され、電源リレー71、72側から、第2W相モータ線148、第2V相モータ線147、第2U相モータ線146の順に配列される。
ここで、シャフト16の軸線および軸線の延長線をモータ10の軸中心Oとすると、第1U相モータ線136と第2U相モータ線146、第1V相モータ線137と第2V相モータ線147、第1W相モータ線138と第2W相モータ線148とは、軸中心Oに対し、点対称に配置される。また、第1U相モータ線136と第1W相モータ線138とは、第1V相モータ線137に対して対称に配置される。同様に、第2U相モータ線146と第2W相モータ線148とは、第2V相モータ線147を挟んで対称に配置される。
これにより、第1モータ線135からの磁束漏れと第2モータ線145からの磁束漏れとが相殺される。また、モータ10の軸中心Oに実装される回転角センサ85における磁束漏れの影響を低減でき、検出誤差を低減することができる。
ここで、「対称」とは、磁束漏れを相殺できる程度であれば、製造上の誤差程度は許容されるものとする。
ロータ15は、ロータコア151および永久磁石152を有する。ロータコア151は、例えば鉄等の磁性材により略円筒状に形成され、ステータ12と同軸となるようにステータ12の径方向内側に設けられる。永久磁石152は、ロータコア151の径方向外側に設けられ、N極とS極とが交互となるように構成される。
シャフト16は、例えば金属により棒状に形成され、ロータコア151の軸中心に固定される。シャフト16は、モータケース11の底部111に設けられるベアリング166、および、フレーム部材20に設けられるベアリング167に軸受され、回転可能に支持される。これにより、シャフト16はロータ15とともに回転可能となる。なお、ロータ15の外壁と、ステータ12の内壁との間には、エアギャップが形成される。
シャフト16の一端161は、モータケース11の底部111に形成される軸孔112に挿通され、モータケース11の外部に突出する。シャフト16の一端161には、減速ギア9(図1参照)と接続される図示しない出力端が設けられる。これにより、ロータ15およびシャフト16の回転により生じるトルクが、減速ギア9を経由してコラム軸102に出力される。
シャフト16の他端162には、マグネット18を保持するマグネット保持部17が設けられる。
図3および図7等に示すように、フレーム部材20は、例えばアルミ等の熱伝導性のよい金属により形成され、モータケース11の開口側を塞ぐように、筒部114の径方向内側に挿入される。ここで、フレーム部材20のモータ10側の面をモータ側端面21、ECU40側の面をECU側端面31とする。
フレーム部材20の略中央には、軸孔23が形成される。軸孔23には、シャフト16の他端162側が挿通される。これにより、シャフト16の他端162に設けられるマグネット18がECU40側に露出する。また、フレーム部材20には、ベアリング167が嵌合する。
また、フレーム部材20には、モータ線135が挿通されるモータ線挿通孔24、および、モータ線145が挿通されるモータ線挿通孔25が形成される。これにより、モータ線135、145は、ECU40側に取り出される。
フレーム部材20には、固定部116に対応する箇所(本実施形態では3箇所)において径方向外側に突出する固定部26が形成される。固定部26には、スルーホール27が形成される。フレーム固定ねじ38は、スルーホール27に挿通され、ねじ孔117に螺着される。これにより、フレーム部材20がモータケース11に固定される。
フレーム部材20の径方向外側であって、固定部26よりも底部111側には、Oリング溝29が形成され、Oリング39がOリング溝29と筒部114との間に嵌め込まれる。これにより、モータケース11とフレーム部材20との間からモータ10の内部への水滴等の浸入が防止される。
フレーム部材20のECU側端面31には、基板固定部32、リレー収容室33、34、ASIC収容室35、端子逃がし溝36、および、接着溝37が形成される。
図3、図7〜図11に示すように、ECU40は、フレーム部材20を挟んでモータ10と反対側であって、モータ10と略同軸、かつ、モータ領域内に概ね収まるように設けられる。
ECU40は、各種電子部品が実装される基板41を有する。
基板41は、モータ領域内に収まる形状に形成される。本実施形態では、基板41は、フレーム部材20のECU側端面31に形成される接着溝37の径方向内側に収まる形状に形成される。すなわち本実施形態では、基板41に実装され、ECU40を構成するSW素子51〜56、61〜66、電流検出素子57〜59、67〜69、コンデンサ86、87、および、チョークコイル89が、モータ領域内に収まっている。換言すると、ECU40全体がモータ領域内に収まっている、ともいえる。
ここで、基板41のモータ10側の面を発熱素子実装面42、モータ10と反対側の面を大型部品実装面43とする。本実施形態では、発熱素子実装面42が「第1の面」、大型部品実装面43が「第2の面」に対応する。
図8および図10等に示すように、発熱素子実装面42には、SW素子51〜56、61〜66、電流検出素子57〜59、67〜69、電源リレー71、72、逆接保護リレー73、74、ASIC82、および、回転角センサ85等が実装される。なお、図10においては、回転角センサ85を省略した。本実施形態では、発熱素子実装面42に実装される全ての部品、および、大型部品実装面43に実装されるマイコン81は、表面実装されている。換言すると、制御部80を構成する全ての電子部品が、回路基板41のいずれかの面に表面実装されている、ともいえる。
回転角センサ85は、発熱素子実装面42に略中心であって、フレーム部材20から露出するマグネット18と対向する箇所に実装される。回転角センサ85は、発熱素子実装面42の軸中心Oに実装される(図3参照)。
第1インバータ部50を構成するSW素子51〜56が実装される第1領域R1は、第2インバータ部60を構成するSW素子61〜66が実装される第2領域R2と、モータ10の軸中心Oを挟んで反対側に配置される。本実施形態では、SW素子51〜56とSW素子61〜66とは、モータ10の軸中心Oを通る直線を挟んで線対称に配置される。
相配置については、第1インバータ部50は電源リレー71に近い側から、U相、V相、W相の順に、第2インバータ部60は電源リレー72に近い側から、W相、V相、U相の順の点対称の関係で配置されている。すなわち、本実施形態では、電源リレー71、72が実装されている領域をバッテリ109から基板41へ電力を供給する電力供給領域と捉えると、第1インバータ部50は、電力供給領域側から、第1相、第2相、第3相の順に配列され、第2インバータ部60は、電力供給領域側から、第3相、第2相、第1相の順に配列される。モータ線135、145についても同様である。すなわち、換言すると、第2系統202の相配列は、第1系統の相配列と逆順になっている。
これにより、インピーダンスを低減可能であるとともに、基板41における各相の配線長のばらつきが低減されるので、各相のインピーダンスのばらつきを低減することができる。なお、ここでいう「対称」とは、インピーダンスを低減可能な程度であって、製造誤差等は許容されるものとする。
また、高電位側に接続されるSW素子51〜53の外側には、低電位側に接続されるSW素子54〜56が配置され、さらにその外側に電流検出素子57〜59が配置される。同様に、高電位側に接続されるSW素子61〜63の外側には、低電位側に接続されるSW素子64〜66が配置され、さらにその外側に電流検出素子67〜69が配置される。
SW素子51〜56は、基板41側の面にドレインが形成される。また、モータ線135は、高電位側に接続されるSW素子51〜53のソースおよび低電位側に接続されるSW素子54〜56のドレインと接続される(図2参照)。そのため、外側に配置されるモータ線135とドレインが接続される低電位側のSW素子54〜56を高電位側のSW素子51〜53よりも外側に配置することで、基板41における配線が容易となる。
SW素子61〜66およびモータ線145の配置についても同様である。
第1領域R1、第2領域R2および軸中心Oを含む領域を駆動素子実装領域R3とすると、ASIC82は、駆動素子実装領域R3の外側に配置される。また、電源リレー71、72および逆接保護リレー73、74は、駆動素子実装領域R3を挟んで、ASIC82と反対側に配置される。なお、本実施形態では、領域R1〜R3を矩形の領域として示したが、SW素子51〜56、61〜66および電流検出素子57〜59、67〜69の実装箇所に応じ、例えば各素子の外縁により定義される矩形以外の領域等、どのように定義してもよい。
発熱素子実装面42に実装されるSW素子51〜56、61〜66、電源リレー71、72、逆接保護リレー73、74、および、ASIC82のフレーム部材20側の面には、銅等の熱伝導性のよい素材で形成される放熱スラグが形成される。また、SW素子51〜56、61〜66、電流検出素子57〜59、67〜69、電源リレー71、72、逆接保護リレー73、74、および、ASIC82は、図示しない放熱ゲルを介してフレーム部材20のECU側端面31に放熱可能な状態で当接する。これにより、SW素子51〜56、61〜66、電流検出素子57〜59、67〜69、電源リレー71、72、逆接保護リレー73、74、および、ASIC82にて生じた熱は、放熱ゲルを経由して、フレーム部材20に放熱される。なお、図3等において、ASIC82とフレーム部材20とが離間して見えるのは、放熱ゲルが省略されているためである。
すなわち、本実施形態では、SW素子51〜56、61〜66、電流検出素子57〜59、67〜69、電源リレー71、72、逆接保護リレー73、74、および、ASIC82が、発熱素子70を構成する。
なお、SW素子51〜56、61〜66および逆接保護リレー73、74と比較して体格の大きい素子で構成される電源リレー71、72は、フレーム部材20のECU側端面31に形成されるリレー収容室33、34に収容される。また、SW素子51〜56、61〜66および逆接保護リレー73、74と比較して体格の大きい素子で構成されるASIC82は、フレーム部材20のECU側端面31に形成されるASIC収容室35に収容される。
本実施形態では、フレーム部材20がモータ10の外郭としての機能、ECU40を保持する機能、および、発熱素子70の熱を放熱するヒートシンクとしての機能を兼ね備えている。これにより、ヒートシンクを別途に設ける場合と比較し、部品点数を低減可能であり、装置全体としての体格を小型化可能である。
図7および図11等に示すように、大型部品実装面43には、マイコン81、コンデンサ86、87およびチョークコイル89等が実装される。
マイコン81は、ASIC82が実装される領域の裏側であって、少なくとも一部が重複する箇所に実装される。
コンデンサ86は、第1インバータ部50を構成するSW素子51〜56が実装される第1領域R1の裏側であって、少なくとも一部が重複する箇所に実装される。また、コンデンサ87は、第2インバータ部60を構成するSW素子61〜66が実装される第2領域R2の裏側であって、少なくとも一部が重複する箇所に実装される。コンデンサ86、87を、インバータ部50、60の裏側に配置することで、ノイズ低減効果が高まる。
本実施形態では、比較的大型の電子部品であるコンデンサ86、87およびチョークコイル89を大型部品実装面43側に実装することで、基板41とフレーム部材20とを近接した状態にて配置可能である。これにより、発熱素子実装面42側に実装される発熱素子70の熱をフレーム部材20に背面放熱させることができる。
第1領域R1よりも径方向外側には、モータ線挿通部44が形成される。モータ線挿通部44には、モータ線135が挿通される。また、第2領域R2よりも径方向外側には、モータ線挿通部45が形成される。モータ線挿通部45には、モータ線145が挿通される。
大型部品実装面43において、モータ線挿通部44、45が形成される箇所には、導電性のよい金属等により形成されるモータ線接続部46が設けられる。モータ線接続部46は、圧入部を有し、この圧入部にモータ線135、145が圧入されると、プレスフィットにより、モータ線135、145と基板41とが電気的に接続される。
基板41の基板固定部32に対応する箇所には、孔部48が形成される。基板固定ねじ49(図7および図8参照)は、孔部48に挿入され、フレーム部材20の基板固定部32に螺着される。これにより、基板41は、フレーム部材20に固定される。
図3〜図8に示すように、カバー部材90は、カバー本体91、給電用コネクタ96、および、信号用コネクタ97を有し、基板41の大型部品実装面43側を覆うように形成される。
カバー本体91の周壁92の端部には、挿入部921が形成される。挿入部921は、フレーム部材20の接着溝37に挿入され、接着剤により固定される。これにより、フレーム部材20とカバー部材90との間からの水滴等の浸入が防止される。
カバー本体91の略中央には、コンデンサ収容部93が形成される。コンデンサ収容部93は、モータ10と反対側に突出して形成され、コンデンサ86、87を収容する。コンデンサ収容部93には、呼吸穴94が形成される。呼吸穴94は、フィルタ部材95により塞がれる。フィルタ部材95は、水を通さず、空気を通す素材にて形成される。これにより、温度変化に伴う駆動装置1内部の圧力変化を抑制する。
給電用コネクタ96および信号用コネクタ97(以下適宜、「コネクタ96、97」という。)は、カバー本体91からモータ10と反対側に突出して形成される。本実施形態では、コネクタ96、97は、カバー本体91と一体に形成される。
給電用コネクタ96は、開口部961がモータ10と反対側の端部に形成され、軸方向端部側からバッテリ109と接続される図示しないハーネスを接続可能に形成される。また、給電用コネクタ96は、基板41と接続される給電コネクタ端子962を有する。給電コネクタ端子962は、基板41に形成される端子挿通孔965に挿通され、はんだ等により基板41と接続される。これにより、ECU40は、バッテリ109と接続される。
信号用コネクタ97は、開口部971がモータ10と反対側の端部に形成され、開口部971から図示しないハーネスを接続可能に形成される。本実施形態では、信号用コネクタ97は、2つ形成され、一方の信号用コネクタ97には、トルクセンサ103と接続されるハーネスが接続され、他方の信号用コネクタ97には、CANと接続されるハーネスが接続される。また、信号用コネクタ97は、基板41と接続される信号コネクタ端子972を有する。信号コネクタ端子972は、基板41に形成される端子挿通孔975に挿通され、はんだ等により基板41に接続される。これにより、ECU40には、トルクセンサ103からの情報、および、CANからの情報が入力される。
なお、給電コネクタ端子962および信号コネクタ端子972(以下適宜、「端子962、972」という。)の先端は、フレーム部材20のECU側端面31に形成される端子逃がし溝36に挿入され、端子962、972とフレーム部材20とが短絡しないように構成される。
図10および図11に示すように、本実施形態では、ASIC82は、樹脂等にて回路部品がモールドされているモールド部825、モールド部825の外側に突出する端子部826、および、放熱スラグ827を有する。なお、ASIC82のモールド部825が配置される領域を、「集積回路部品が配置される領域」とする。後述の図17についても同様である。
ここで、ASIC82の放熱について説明する。ASIC82には、プリドライバ821やレギュレータ823等が含まれて集積回路をなしているため、発熱量が比較的大きい。また、ASIC82は、基板41において占有する面積が大きい。
参考例として、例えばASIC82の熱を基板側に放熱させる場合、ASIC82が実装される箇所に放熱ビアを形成することが考えられる。放熱ビアを形成する場合、放熱ビアが形成される領域には、配線を形成することができず、当該領域に他の電子部品を実装することができない。
本願発明では、ASIC82を発熱素子実装面42に実装し、ASIC82の熱をフレーム部材20側に放熱させている。特に、モールド部825から放熱スラグ827を露出させることで、放熱効率を高めているので、ASIC82の熱を基板41側に積極的に放熱させる必要がなく、放熱ビアを形成する必要がない。そのため、ASIC82が実装される領域の大型部品実装面43側の層にも配線パターンを適宜形成することができる。したがって、本実施形態では、大型部品実装面43において、ASIC82が実装される領域と重複する箇所に電子部品を実装することができる。特に、ASIC82と同様、基板41において占有する面積が大きいマイコン81をASIC82の裏側に実装することで、基板41の実装面積を有効に活用することができる。換言すると、本実施形態のECU40を構成する各種電子部品は、基板41に高密度に実装される「高密度実装構造」となっている、といえる。
以上詳述したように、駆動装置1は、モータ10と、フレーム部材20と、基板41と、SW素子51〜56、61〜66と、ASIC82と、マイコン81と、を備える。
モータ10は、第1巻線組13および第2巻線組14が巻回されるステータ12、ステータ12に対して相対回転可能に設けられるロータ15、および、ロータと共に回転するシャフト16を有する。
フレーム部材20は、モータ10の軸方向の一側に設けられる。
基板41は、フレーム部材20のモータ10と反対側に固定される。
巻線組13、14に通電される電流を切り替えるインバータ部50、60を構成するSW素子51〜56、61〜66は、基板41のフレーム部材20側の面である発熱素子実装面42に、フレーム部材20に対して放熱可能に実装される。
ASIC82は、プリドライバ821、レギュレータ823、および、信号増幅部822の少なくとも1つを含み、基板41のフレーム部材20側の面である発熱素子実装面42にフレーム部材20に対して放熱可能に実装される。プリドライバ821は、SW素子51〜56、61〜66に駆動信号を出力する。レギュレータ823は、バッテリ109の電圧を所定電圧に調整して出力する。信号増幅部822は、入力された信号を増幅する。
マイコン81は、基板41の発熱素子実装面42と反対側の面である大型部品実装面43であって、ASIC82が配置される領域と少なくとも一部が重複する箇所に実装される。
本実施形態では、SW素子51〜56、61〜66、および、ASIC82は、フレーム部材20に対して放熱可能に設けられる。すなわち、フレーム部材20が、モータ10の外郭としての機能、および、ヒートシンクとしての機能を兼ね備えている。これにより、別途ヒートシンクを設ける場合と比較し、部品点数を低減できるとともに、駆動装置1の体格、特に軸方向における体格を小型化することができる。
また、本実施形態では、集積されているために発熱量が比較的大きいASIC82の熱をフレーム部材20側に放熱させているので、ASIC82の熱を基板41側に積極的に放熱させる場合と比較し、放熱ビア等の基板41における放熱のための構成を省略できる。これにより、ASIC82の裏側にも電子部品を実装可能となるので、基板41の両面における実装面積を有効に活用した高密度実装が可能であり、駆動装置1の小型化に寄与する。
本実施形態では、大型部品実装面43であって、ASIC82が配置される領域と少なくとも一部が重複する箇所に実装される電子部品は、演算処理を実行するマイコン81である。基板41上における専有面積が比較的大きいマイコン81を、ASIC82の裏側に配置している。これにより、基板41の実装面積を有効に活用することができる。また、マイコン81とASIC82との間における配線を短くすることができる。
インバータ部50、60は、2つであって、一方のインバータ部である第1インバータ部50を構成するSW素子51〜56が実装される第1領域R1は、他方のインバータ部である第2インバータ部60を構成するSW素子61〜66が実装される第2領域R2と、モータ10の軸中心Oを挟んで反対側である。
また、第1領域R1、第2領域R2、および、モータ10の軸中心Oを含む領域を駆動素子実装領域R3とすると、ASIC82は、駆動素子実装領域R3の外側に配置される。
SW素子51〜56とSW素子61〜66とを、基板41の中央の領域である駆動素子実装領域R3において、軸中心Oを挟んで反対側に設け、その外側に、基板41において比較的専有面積の大きいASIC82を配置することで、基板41の発熱素子実装面42の実装面積を有効に活用し、各素子類を適切に配置することができる。
駆動装置1は、電源リレー71、72および逆接保護リレー73、74をさらに備える。電源リレー71、72および逆接保護リレー73、74は、基板41のフレーム部材20側の面である発熱素子実装面42に実装され、バッテリ109とインバータ部50、60との間に通電される電流の導通または遮断を切り替え可能である。リレーは、駆動素子実装領域R3を挟んで、ASIC82と反対側に配置される。
これにより、基板41の発熱素子実装面42の実装面積を有効に活用し、各素子類を適切に配置することができる。
駆動装置1は、基板41のフレーム部材20と反対側の面である大型部品実装面43であって、少なくとも一部が第1領域R1または第2領域R2に重複する箇所に実装されるコンデンサ86、87をさらに備える。
比較的体格が大きい部品であるコンデンサ86、87を、フレーム部材20とは反対側の面である大型部品実装面43側に実装することで、発熱素子70のフレーム部材20側への放熱を阻害せず、発熱素子70により生じる熱をフレーム部材20側へ適切に放熱させることができる。また、コンデンサ86、87を、少なくとも一部が第1領域R1または第2領域R2に重複する箇所に配置することで、他の箇所に配置する場合と比較し、ノイズ低減効果が高まる。
本実施形態の駆動装置1は、電動パワーステアリング装置8に適用される。すなわち、電動パワーステアリング装置8は、駆動装置1と、モータ10から出力されたトルクをコラム軸102に伝達する減速ギア9と、を備え、モータ10のトルクによりコラム軸102を駆動することで、運転者によるハンドル101の操舵を補助する。
本実施形態の駆動装置1は、モータ10とECU40とが同軸に設けられ、モータ10の駆動制御に係る各種電子部品が高密度実装される基板がモータ10の軸方向の一側に設けられるフレーム部材20に固定されており、特に、軸方向における体格が小型化されている。そのため、搭載スペースが狭い箇所にも搭載可能となる。また、本実施形態の駆動装置1は、モータケース11とフレーム部材20との間にOリング39が設けられており、また、フレーム部材20とカバー部材90とが接着剤にて固定されており、防水構造となっている。そのため、駆動装置1をエンジンルームへ搭載してもよく、例えばラックアシストタイプの電動パワーステアリング装置にも好適に適用可能である。
(第2実施形態)
本実施形態の第2実施形態による駆動装置を図12〜図17に示す。なお、図12は、図15のXII−XII線の断面図である。なお、本実施形態に係る各図においては、コンデンサ86、87を適宜省略した。
駆動装置2は、回転電機としてのモータ210、フロントフレームエンド215、リアフレームエンド220、コントローラとしてのECU240、コネクタ280、および、カバー部材290等を備える。本実施形態では、リアフレームエンド220が「フレーム部材」に対応する。なお、駆動装置2の電気的構成は、上記実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図12に示すように、モータ210は、ステータ212、ロータ15、および、シャフト16等を備える。
ステータ212には、フロントフレームエンド215およびリアフレームエンド220が固定される。また、本実施形態では、モータケースが省略されており、ステータ212が露出している。その他の点については、上記実施形態のステータ12と同様である。すなわち本実施形態の駆動装置2では、ステータ212が剥き出しとなっており、防水構造とはなっていない。そのため、本実施形態の駆動装置2は、車室内に設けられることが好ましく、コラムアシスト型の電動パワーステアリング装置に好適に適用される。
本実施形態では、モータケースが省略されているので、ステータ212を投影した領域を「モータ領域」と捉えるものとする。
フロントフレームエンド215は、例えばアルミ等の金属により形成され、モータ210のECU240とは反対側の端部に設けられる。フロントフレームエンド215の略中央には、軸孔216が形成される。フロントフレームエンド215には、ベアリング166が設けられ、シャフト16の一端161が挿通される。これにより、シャフト16の一端161は、フロントフレームエンド215から露出する。シャフト16の一端161には、出力端165が設けられる。出力端165は、減速ギア9に接続される。これにより、ロータ15およびシャフト16の回転により生じるトルクが、減速ギア9を経由してコラム軸102に出力される。
図12〜図15に示すように、リアフレームエンド220は、フレーム部222、放熱部230、および、コネクタ受部236を有し、例えばアルミ等の熱伝導性のよい金属により形成され、モータ210のECU240側に設けられる。フロントフレームエンド215とリアフレームエンド220とは、モータ210を挟んだ状態にて、図示しないスルーボルトにより締結される。また、リアフレームエンド220には、図示しないモータ線挿通孔が形成される。モータ線135、145は、モータ線挿通孔に挿通され、ECU240側に取り出される。
フレーム部222は、モータ210側に略環状に形成され、モータ210のステータ212に固定される。
放熱部230は、フレーム部222のECU240側に立設される。放熱部230には、基板固定部232が形成される。放熱部230のECU240側には、放熱面235が形成される。
放熱部230の軸中心Oには、軸孔231が形成される。軸孔231には、ベアリング167が設けられ、シャフト16の他端162が挿通される。これにより、シャフト16の他端162に設けられるマグネット18がECU240側に露出する。
コネクタ受部236には、放熱部230から径方向外側に突出して形成される。コネクタ受部236のECU240側には、コネクタ280が配置される。コネクタ受部236とコネクタ280とは、離間している。
ECU240は、リアフレームエンド220を挟んでモータ210と反対側であって、モータ210と略同軸に設けられる。
ECU240は、各種電子部品が実装される基板241を有する。
基板241は、リアフレームエンド220を投影した領域内に収まる形状に形成される。また、基板241に実装され、ECU240を構成するSW素子51〜56、61〜66、電流検出素子57〜59、67〜69、コンデンサ86、87、および、チョークコイル89が、モータ領域内に収まっている。
ここで、基板241のモータ210側の面を発熱素子実装面242、モータ10と反対側の面を大型部品実装面243とする。本実施形態では、発熱素子実装面242が「第1の面」、大型部品実装面243が「第2の面」に対応する。
図16に示すように、発熱素子実装面242には、SW素子51〜56、61〜66、電流検出素子57〜59、電源リレー71、72、逆接保護リレー73、74、ASIC82、および、回転角センサ85等が実装される。
本実施形態では、SW素子51〜56、61〜66、電流検出素子57〜59、67〜69、電源リレー71、72、逆接保護リレー73、74、および、ASIC82は、放熱ゲルを介して、リアフレームエンド220の放熱部230の放熱面235に放熱可能な状態で当接する。これにより、SW素子51〜56、61〜66、電源リレー71、72、逆接保護リレー73、74、および、ASIC82にて生じた熱は、放熱ゲルを経由して、リアフレームエンド220に放熱される。
ASIC82は、放熱部230に放熱可能な状態にて基板241の発熱素子実装面242に実装されるので、上記実施形態と同様、大型部品実装面243において、ASIC82と重複する領域に電子部品を実装可能である。本実施形態では、上記実施形態と同様、大型部品実装面243において、ASIC82と少なくとも一部が重複する領域には、マイコン81が実装される(図12、図17参照)。
本実施形態では、第1インバータ部50を構成するSW素子51〜56と、第2インバータ部60を構成するSW素子61〜66とは、モータ10の軸中心O(本実施形態では、回転角センサ85が実装される箇所)に対して、対称に配置される。本実施形態では、SW素子51〜56とSW素子61〜66とは、モータ10の軸中心Oに対して点対称に配置される。なお、相配列については、上記実施形態と同様、第1インバータ部50は、電源リレー71に近い側から、U相、V相、W相の順に配置され、第2インバータ部60は、電源リレー72に近い側から、W相、V相、U相の順に配置されている。
基板241に実装される各種電子部品の配置等で特に言及していない点については、上記実施形態と同様である。
基板241の第1インバータ部50を構成する素子類が実装される第1領域R1よりも径方向外側には、モータ線挿通部244が形成される。モータ線挿通部244には、モータ線135が挿通され、はんだ等により接続される。また、基板241の第2インバータ部60を構成する素子類が実装される第2領域R2よりも径方向外側には、モータ線挿通部245が形成される。モータ線挿通部245には、モータ線145が挿通され、はんだ等により接続される。
モータ線挿通部244、245は、軸中心Oを中心とする円周C上に形成される。すなわち、基板241上において、モータ線135、145は、円周C上に配置される。本実施形態では、環状のステータ212に巻回される巻線組13、14からモータ線135、145が取り出される。モータ線挿通部244、245を同一円周上に形成することで、モータ線135、145をステータ212側から基板41側に略真っ直ぐに取り出せばよいので、モータ線135、145と基板241との接続が容易になる。
基板241の基板固定部232に対応する箇所には、孔部248が形成される。基板固定ねじ49は、孔部248に挿入され、リアフレームエンド220の基板固定部232に螺着される。これにより、基板241は、リアフレームエンド220に固定される。
また、基板241は、円弧状に形成される円弧部251と、円弧部251の径方向外側に形成されるコネクタ固定部252を有する。コネクタ固定部252には、コネクタ固定ねじ289が挿通される孔部253が形成される。
基板241の発熱素子実装面242側であって、電源リレー71、72および逆接保護リレー73、74の外側のコネクタ固定部252には、コネクタ280が設けられる。
図12〜図15に示すように、コネクタ280は、基板241の大型部品実装面243側から挿入されるコネクタ固定ねじ289にて、基板241に固定される。
コネクタ280は、樹脂等で形成され、基板241から径方向外側に突出した状態にて固定され、リアフレームエンド220のコネクタ受部236のECU240側に配置される。なお、コネクタ280は、リアフレームエンド220のフレーム部222およびコネクタ受部236よりもECU240側に設けられており、「コネクタは、フレーム部材よりもコントローラ側に配置される」という概念に含まれるものとする。
本実施形態では、コネクタ280を基板241の発熱素子実装面242側に設けることで、コネクタ280の高さ分、放熱部230を立ち上がらせて形成することにより、放熱部230の熱マスを大きくすることができ、発熱素子70により生じた熱を高効率に放熱させることができる。
コネクタ280は、開口部281が径方向外側を向き、径方向外側からハーネスを接続可能に形成される。また、コネクタ280は、端子282を有する。端子282は、基板241に接続される。
本実施形態のコネクタ280は、給電用コネクタ283と信号用コネクタ284とが一体に形成される。また、コネクタ280の外周には、フランジ部285が形成される。
カバー部材290は、金属等により、コネクタ280とは別体にて形成される。カバー部材290は、頂部291、および、頂部291の外縁に沿って形成される側壁292を有し、ECU240を覆うように形成され、かしめ等により、リアフレームエンド220に固定される。
側壁292には、コネクタ280に応じた形状の切欠部293が形成される。これにより、コネクタ280の開口部281側は、カバー部材290から露出する。
本実施形態では、モータ10側が鉛直方向下側となるように搭載されることを前提とし、フランジ部285のモータ10側がカバー部材290から露出している。フランジ部285を設けることにより、カバー部材290とコネクタ280との間からの装置内部への水等の浸入が防止される。また、浸入してしまった水は、フランジ部285を伝って駆動装置2の外部へ排出される。
このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
(ア)フレーム部材
上記実施形態では、フレーム部材は、フレーム固定ねじによりモータケースに固定される。他の実施形態では、ねじ以外の部材によってフレーム部材をモータケースに固定してもよい。また、圧入により、フレーム部材をモータケースに固定してもよい。これにより、部品点数を低減することができる。また、径方向における体格を小型化することができる。
(イ)ECU
上記実施形態では、ECUには、インバータ部およびリレーは、2組ずつ設けられる。他の実施形態では、インバータ部およびリレーを3組以上設けてもよい。
上記実施形態では、発熱素子は、放熱ゲルを介してフレーム部材と当接する。他の実施形態では、放熱ゲルに替えて、放熱シートを用いてもよいし、発熱素子とフレーム部材とが直接的に当接するように構成してもよい。また、上記実施形態では、SW素子は、モールド部から放熱スラグが露出して形成される。他の実施形態では、SW素子は、放熱スラグが露出していなくてもよい。電源リレー、逆接保護リレー、および、ASICについても同様である。
また、上記実施形態では、駆動素子、電流検出素子、電源リレー、逆接保護リレー、および、ASICが発熱素子に対応し、これらの発熱素子がフレーム部材に対して背面放熱可能に設けられる。他の実施形態では、電流検出素子、電源リレー、および、逆接保護リレーは、大型部品実装面側に実装してもよいし、省略してもよい。また、電流検出素子は、シャント抵抗以外の例えばホールIC等としてもよいし、2相分の電流検出素子を設けるといった具合に、一部を省略してもよい。電源リレーは、メカリレーとしてもよい。
さらにまた、これらの素子類とは異なる電子部品を発熱素子として、フレーム部材に対して背面放熱可能となるように基板の発熱素子実装面に実装してもよい。
上記実施形態では、第1実施形態では、第1インバータ部を構成するSW素子と第2インバータ部を構成するSW素子とが線対称に配置され、第2実施形態では、第1インバータ部を構成するSW素子と第2インバータ部を構成するSW素子が点対称に配置される。他の実施形態では、第1実施形態の構成にてSW素子を点対称配置としてもよいし、第2実施形態の構成にてSW素子を線対称配置としてもよい。また、SW素子の配置は、対称配置に限らず、どのように配置してもよい。さらにまた、SW素子以外の基板に実装される各種電子部品の配置も、どのようであってもよい。
また、上記実施形態では、第1系統において、電源リレーに近い側から、U相、V相、W相の順に配列され、第2系統において、電源リレーに近い側から、W相、V相、U相の順に配列される。他の実施形態では、第1系統の相配列は、電源リレー側からU相、V相、W相の順に限らず、どのように配列してもよい。また、第2系統の相配列は、第1系統の相配列と逆の順番であることが望ましい。これにより、上記実施形態と同様、回転角センサにおける磁束漏れの影響を低減可能である。また、配線インピーダンスの相間でのばらつきを低減することができる。また、他の実施形態では、第1系統の相配列と第2系統の相配列とは、逆順でなくてもよい。
上記実施形態では、集積回路部品は、プリドライバ、信号増幅部、および、レギュレータを含む。他の実施形態では、集積回路部品は、プリドライバ、信号増幅部、および、レギュレータの少なくとも1つが含まれていればよい。また、集積回路部品は、プリドライバ、信号増幅部、および、レギュレータの少なくとも1つに加え、例えば他の装置との通信を行うための構成である通信部等、他の回路構成を含んでもよい。
また、上記実施形態では、基板の回転電機と反対側の面であって、集積回路部品が配置される領域と少なくとも一部が重複する箇所には、マイコンが実装される。他の実施形態では、基板の回転電機と反対側の面であって、集積回路部品が配置される領域と少なくとも一部が重複する箇所に実装される電子部品は、マイコンに限らず、例えばコンデンサ等、どのような電子部品であってもよい。
第1実施形態では、基板にモータ線との接続に用いられる金属片が実装され、プレスフィットにて基板とモータ線とが接続される。また、第2実施形態では、はんだ等により基板とモータ線とが接続される。他の実施形態では、例えば、第1実施形態の構成にて、基板とモータ線とをはんだにて接続してもよいし、第2実施形態の構成にて、基板に設けられた金属片を用いたプレスフィットにて基板とモータ線を接続してもよい。また、基板とモータ線との接続は、プレスフィットやはんだに限らず、どのような方法で接続してもよい。
上記実施形態では、基板は、基板固定ねじによりフレーム部材に固定される。他の実施形態では、基板をフレーム部材に固定する手法は、ねじを用いるのに限らず、どのようであってもよい。
(ウ)コネクタ部
第1実施形態では、コネクタ部は、1つの給電用コネクタ、および、2つの信号用コネクタから構成される。他の実施形態では、これらのコネクタの一部または全部を複数設けてもよい。これらのコネクタは、第1実施形態のようにそれぞれ別個に設けてもよいし、一部または全部を第2実施形態のように一体に形成してもよい。
また、コネクタの数、コネクタの開口部の向き、および、カバー部材との一体もしくは別体については、どのような組み合わせとしてもよい。
(エ)カバー部材
第1実施形態では、カバー部材は接着剤にてフレーム部材に固定される。また、第2実施形態では、かしめによりフレーム部材に固定される。カバー部材のフレーム部材への固定方法は、これに限らず、例えばねじ等で固定する等、どのように固定してもよい。
(オ)駆動装置
上記実施形態では、回転電機は三相ブラシレスモータである。他の実施形態では、回転電機は、三相ブラシレスモータに限らず、どのようなモータであってもよい。また、回転電機は、モータ(電動機)に限らず、発電機であってもよいし、電動機および発電機の機能を併せ持つ所謂モータジェネレータであってもよい。また、巻線は、2系統に限らず、3系統以上設けてもよい。
上記実施形態では、駆動装置は、電動パワーステアリング装置に適用される。他の実施形態では、駆動装置を電動パワーステアリング装置以外の装置に適用してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1、2・・・駆動装置
8・・・電動パワーステアリング装置
10、210・・・モータ(回転電機)
20、220・・・フレーム部材
41、241・・・基板
51〜56、61〜66・・・SW素子(駆動素子)
81・・・マイコン(電子部品、演算回路部品)
82・・・ASIC(集積回路部品)
821・・・プリドライバ 822・・・信号増幅部
823・・・レギュレータ

Claims (7)

  1. 巻線(13、14)が巻回されるステータ(12、212)、前記ステータに対して相対回転可能に設けられるロータ(15)、および、前記ロータと共に回転するシャフト(16)を有する回転電機(10、310)と、
    前記回転電機の軸方向の一側に設けられるフレーム部材(20、320)と、
    前記フレーム部材の前記回転電機と反対側の固定される基板(41、241)と、
    前記基板の前記フレーム部材側の面である第1の面(42、242)に前記フレーム部材に対して放熱可能に実装され、前記巻線に通電される電流を切り替えるインバータ部(50、60)を構成する駆動素子(51〜56、61〜66)と、
    前記駆動素子に駆動信号を出力するプリドライバ(821)、電源(109)の電圧を所定電圧に調整して出力するレギュレータ(823)、および、入力された信号を増幅する信号増幅部(822)の少なくとも1つを含み、前記第1の面に前記フレーム部材に対して放熱可能に実装される集積回路部品(82)と、
    前記基板の前記第1の面と反対側の面である第2の面(43、243)であって、前記集積回路部品が配置される領域と少なくとも一部が重複する箇所に実装される電子部品(81)と、
    を備えることを特徴とする駆動装置(1、2)。
  2. 前記電子部品は、演算処理を実行する演算回路部品であることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記インバータ部は、2つであって、
    一方の前記インバータ部を構成する前記駆動素子が実装される第1領域は、他方の前記インバータ部を構成する前記駆動素子が実装される第2領域と、前記回転電機の軸中心を挟んで反対側であることを特徴とする請求項1または2に記載の駆動装置。
  4. 前記第1領域、前記第2領域、および、前記回転電機の軸中心を含む領域を駆動素子実装領域とすると、
    前記集積回路部品は、前記駆動素子実装領域の外側に配置されることを特徴とする請求項3に記載の駆動装置。
  5. 前記第1の面に実装され、前記電源と前記インバータ部との間に通電される電流の導通または遮断を切り替え可能なリレー(71〜74)をさらに備え、
    前記リレーは、前記駆動素子実装領域を挟んで、前記集積回路部品と反対側に配置されることを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。
  6. 前記第2の面であって、少なくとも一部が前記第1領域または前記第2領域に重複する箇所に実装されるコンデンサ(86、87)をさらに備えることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の駆動装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の駆動装置と、
    前記回転電機から出力されたトルクを駆動対象(102)に伝達するギア(9)と、
    を備え、
    前記回転電機のトルクにより前記駆動対象を駆動することで、運転者による操舵部材(101)の操舵を補助することを特徴とする電動パワーステアリング装置(8)。
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