JP5518108B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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この発明は、電動パワーステアリング装置に関し、更に詳しくは、ドライバの操舵力をアシストするモータとこのモータを制御する制御装置とを一体化した電動パワーステアリング装置に関するものである。
従来の電動パワーステアリング装置は、主にドライバの操舵力をアシストするためのモータと、このモータを制御する制御装置と、モータの出力を減速してステアリングシャフトに伝達する減速機構との連結装置と、ドライバの操舵力等を検出するセンサ類と、により構成されている。そして電動パワーステアリング装置の小型化の1つの対策として、モータと制御装置とを一体化した制御装置一体型電動パワーステアリング装置が既に存在している。
更に、近年あらゆる車両に電動パワーステアリング装置が搭載されるようになっているが、電動パワーステアリング装置の故障によりアシスト機能が停止すると、ドライバがハンドルを回転させることが不可能に近く、車両走行自体が困難となっている。そこで、故障の内容によっては、できる限りアシストを継続する要求が高まっている。その対策の1つとして、モータ、又はモータの固定子巻線を複数設けると共に、それ等を制御するための駆動回路も複数個備えるようにした電動パワーステアリング装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−30405号公報
特許文献1に示された従来の電動パワーステアリング装置は、モータ自体は1個であるが、2組の3相固定子巻線と、これ等の固定子巻線の夫々に対応した駆動回路であるインバータを2組有し、且つ、モータの出力軸の軸線の延びる方向にモータと制御装置とを並置して一体化した構成が示されている。この従来の電動パワーステアリング装置に於いて、インバータ回路を構成する主要部品であるパワーモジュールは、その平面の延びる方向がモータの軸方向に対して略平行に配置(以下、この配置を、縦置きと称する)されている。そのために電動パワーステアリング装置の軸長が長くなるばかりでなく、ヒートシンクも縦置きされ、放熱性が悪いという課題があった。
又、前述の従来の電動パワーステアリング装置は、パワーモジュールが縦置きされ、モータの固定子巻線とパワーモジュールとの接続が、モータより遠い位置に存在するパワーモジュールの上面端で行なわれるように構成されており、組立てが複雑になるという課題があった。
この発明は、従来の電動パワーステアリング装置に於ける前述のような課題を解決するためになされたもので、軸長がより短く、放熱性のよい電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
この発明による電動パワーステアリング装置は、
独立した複数個の固定子巻線を備えたモータと、前記複数個の固定子巻線を個別に駆動する複数個の駆動回路を備えた制御装置とを備え、前記制御装置により駆動される前記モータのトルクに基づいてドライバの操舵力をアシストするようにした電動パワーステアリング装置であって、
前記複数個の駆動回路は、対応する前記固定子巻線への供給電力を制御するスイッチング素子からなる複数個のパワー素子を夫々備え、
前記複数個のパワー素子は、複数個のパワーモジュールに収納されており、
前記各パワーモジュールは、少なくともその外形の外縁部に設けられた複数の接続端子と内縁部に設けられた複数の制御端子を有し、その主面が夫々ヒートシンクに対して対称的に装着されており、
前記制御装置は、前記ヒートシンクと、前記パワーモジュールと、前記パワーモジュールに収納された前記スイッチング素子を駆動する制御量を演算するマイクロコンピュータを搭載した制御基板と、前記パワーモジュールと前記制御基板を電気的に接続する中継部材とを有し、
前記ヒートシンクと前記パワーモジュールと前記中継部材と前記制御基板は、前記モータの軸線方向に並置され、且つそれ等の主面が前記モータの軸線方向に対して垂直となるように配置され、
前記複数個の固定子巻線の巻線端は、前記複数個の駆動回路のパワーモジュールに対応して複数の固定子巻線端グループに分離されて前記モータの周辺部で前記モータの軸線方向に延出すると共に、前記パワーモジュールの外縁部に設けられた前記接続端子と接続され、
前記制御基板からの制御信号を伝達する信号ラインは、前記パワーモジュールの前記内縁部に設けられた前記制御端子に接続されている、ことを特徴とするものである。
この発明に於いてパワーモジュールの主面とは、パワーモジュールの外表面のうち最も大なる表面積を備えて略平面的に広がる表面を意味し、所謂、側面以外の表面若しくは裏面がこれに相当する。
又、この発明に於いてヒートシンクとパワーモジュールと中継部材と制御基板の主面とは、それらの外表面のうち最も大なる表面積を備えて略平面的に広がる表面を意味し、所謂、側面以外の表面若しくは裏面がこれに相当する。
この発明の電動パワーステアリング装置によれば、軸長が短く、又、放熱がヒートシンクから他の部品へ広範囲に伝わり高放熱性を備えることができる。
この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置を示す一部断面図である。 この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、中継部材の平面図である。 図2のA−A線に沿って矢印方向から視た断面図である。 この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、パワーモジュールの配置を示す制御装置内部の平面図である。 この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、パワーモジュールの回路図である。 この発明の実施の形態2よる電動パワーステアリング装置の断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置を、図に基づいて説明する。図1は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置を示す一部断面図である。図1に於いて、電動パワーステアリング装置1は、主にドライバの操舵力をアシストするためのモータ2と、後述するパワーモジュールを冷却するためのヒートシンク5と、モータ2を制御する制御装置6と、モータ2の出力を減速してステアリング軸(図示せず)に伝達するギア部8とから構成されている。モータ2と制御装置6とヒートシンク5とギア部8とは、モータ2の軸心の延びる方向(以下、軸線方向と称する)に順次並置されて一体化されている。
モータ2は、3相デルタ結線された第1の固定子巻線2a及び3相デルタ結線された第2の固定子巻線2bが巻回された積層鉄心からなる固定子21と、固定子21の中央空間内に挿入された回転子22と、回転子22の中心部に配設された出力軸24と、固定子21と回転子22と出力軸24とを内部に収納するヨーク23と、から構成されている。第1の固定子巻線2aと第2の固定子巻線2bは、互いに独立した2個の固定子巻線を形成している。第1の固定子巻線2aと後述する第1のインバータ回路511aは、モータ2の第1の制御系統を構成し、第2の固定子巻線2bと後述する第2のインバータ回路511bは、モータ2の第2の制御系統を構成する。
制御装置6は、マイクロコンピュータ(以下CPUと称する)31を搭載した制御基板3と、ヒートシンク5に当接した独立した2個のパワーモジュールである第1のパワーモジュール51a及び第2のパワーモジュール51bと、ヒートシンク5と制御基板3との間に介在しこれ等を所定の間隔を介して対向させる中継部材4と、制御基板5と第1及び第2のパワーモジュール51a、51bと中継部材4とを内部に収納するハウジング7と、から構成されている。
前述の第1及び第2のパワーモジュール51a、51bは、後述するように略扇形に形成されており、その主面を構成する表面及び裏面は、モータ2の軸線方向に対して垂直に配置されている。第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの各主面の面積は、外縁部の側面と、内縁部の側面と、外縁部と内縁部とを結ぶ側縁部の側面との、何れの側面の面積よりも大きく形成されている。
第1及び第2の固定子巻線2a、2bの巻線端25a、25bは、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bへ向かってモータ2の軸線方向に延出している。そして、これ等の巻線端25a、25bは、制御基板3を貫通して中継部材4をガイドとして利用しながら、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの巻線接続端子52a、52bに、夫々接続されている。又、中継部材4をガイドとして使用することにより、巻線の振動対策にも寄与する。
尚、第1及び第2の固定子巻線2a、2bの巻線端25a、25bは、制御基板3を貫通せずに制御基板3の周縁部を経由して中継部材4をガイドとして第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの各接続端子52a、52bに接続するようにしても良い。又、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの接続端子52a、52bと、第1及び第2の固定子巻線2a、2bの各巻線端25a、25bを接続する位置は、図1に示す中継部材4と第1及び第2のパワーモジュール51a、52bとの間のみならず、制御基板3と中継部材4との間、或いは第1及び第2の固定子巻線2a、2bと制御基板3との間の空間であっても良く、それ等の空間の位置まで各接続端子52a、52bと各巻線端25a、25bを延出することでそれ等の接続を実現することができ、電動パワーステアリング装置の組立て性を考慮してそれ等の接続位置を任意に選択することができる。
制御装置6に於けるCPU31は、モータ2へ供給する電流に見合う制御量を演算し、その演算結果に基づいた制御信号を出力する。CPU31から出力された制御信号は、第1の制御端子53a及び第2の制御端子53bを介して第1及び第2のパワーモジュール51a、51bへ夫々伝達される。又、後述するように、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bから各接続端子53a、53bを介してCPU31へモータ2の端子電圧、電流等が伝達され、CPU31に於いてそれ等をモニタするように構成されている。
ヒートシンク5は、モータに対してモータの軸線方向に配置されると共に、モータの軸線方向に対して垂直方向に延びる平面を備えている。ヒートシンク5の軸線方向の一端面(図1の上側の端面)側に、ハンドル又はタイヤにモータ2からのアシストトルクを伝達するギア部8が密着して固定され、軸線方向の他端面(図1の下側の端面)側の平面に、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの主面が密着して固定されている。ここで、パワーモジュール51a、51bの主面とは、パワーモジュールの外表面のうち最も大なる表面積を備えて略平面的に広がる表面を意味し、所謂、側面以外の表面若しくは裏面がこれに相当する。
第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの動作により発生する熱は、ヒートシンク5を介して放熱されると共に、ヒートシンク5を介してギア部8へも伝達されて放熱される。そのため、ヒートシンク5は、放熱性のよい材料、例えばアルミニユーム製とするのが望ましい。ヒートシンク5の中央部には、ベアリング81が固定されている。このベアリング81は、モータ2の出力軸24を回動自在に支持すると共に出力軸24の軸心の位置決めの役目を担っている。
中継部材4には、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bをヒートシンク5に密着させるための第1の突起41a、及び第2の突起41bが、夫々第1及び第2のパワーモジュール51a、51bに対応して設けられている。これ等の第1及び第2の突起41a、41bは、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bをヒートシンク5側に押圧することで、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bをヒートシンク5に密着させる。
次に、中継部材4について説明する。図2は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、中継部材の平面図、図3は、図3は、図2のA−A線に沿って矢印方向から視た断面図である。図1乃至図3に於いて、中継部材4は、図2によく示されているように略円形をなし、全体が絶縁性樹脂により構成されている。
前述の第1及び第2の突起41a、41bは、夫々3個ずつ設けられ、第1の突起41aは、中継部材4の中心に対して図2の左側に相互に間隔を介して縦に配列して設けられ、第2の突起41bは、中継部材4の中心に対して図2の右側に相互に間隔を介して縦に整列して設けられている。中継部材4の軸線方向の両端面には、夫々軸線方向に突出する複数個の脚部42が設けられている。これ等の脚部42のうち、中継部材4に於ける制御基板3側の端面に設けられた4個の脚部42には、更に軸線方向に延びる円筒部421が形成されており、これ等の円筒部421が制御基板3に設けられた穴に挿入され、制御基板3の位置決めと支持を行なう。
中継部材4には、第1のパワーモジュール51aに接続される複数の第1の導電体48aと、第2のパワーモジュール51bに接続される複数の第2の導電体48bとが埋設されている。中継部材4に埋設された複数の第1の導電体48aの一部分は、中継部材4の切欠部から露出して第1のパワーモジュール51aに接続される複数の第1の導体端子46aとなる。同様に、中継部材4に埋設された複数の第2の導電体48bの一部分は、中継部材4の切欠部から一部分が露出して第2のパワーモジュール51bに接続される複数の第2の導体端子46bとなる。中継部材4に埋設された複数の第1の導体48aと複数の第2の導電体48bは、夫々、バッテリ等の電源に接続される電源ラインと車両のグランドレベルに接続されるグランドラインとなる。
中継部材4の中央部に設けられた中心穴401は、モータ2の出力軸24により貫通され、その中心穴401の周囲にはガイド部43が形成されている。このガイド部43には軸心方向に貫通する第1及び第2の小穴49a、49bが複数個ずつ設けられている。これ等の小穴49a、49bには、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bからの導体ピンが挿入される。又、巻線端25a、25bが貫通する複数の矩形穴45a、45bを夫々備えたガイド部としての第1及び第2の衝立状ガイド44a、44bが中継部材4の両端縁部に夫々配置されている。前述の矩形状の穴45a、45bは、3個ずつ設けられており、これ等の矩形穴45a、45bに巻線端25a、25bを夫々貫通させることにより、巻線端25a、25bに対するガイドと位置決めが行なわれるように構成されている。
更に、中継部材4の一部には、車両からの電気配線、例えばセンサ信号、電源、グランドラインを導く複数個の導体ピン47が軸線方向に突出するように設けられている。
図1に示すように、制御装置6は、モータ2の軸線方向に、モータ2とギア部8との間に配置され、制御装置6の中央にはモータ2の出力軸24が貫通している。このように構成された電動パワーステアリング装置1の組立て順は、先ず、中継部材4と第1及び第2のパワーモジュール51a、51bを重ね、更にその上に制御基板3を積み重ねて制御装置6を組付け、この制御装置6をモータ2の軸心方向に組合せて後、ハウジング7、及びヒートシンク5を組付け、最後にギア部8を一体化する順序となる。
或いは、別の組立て順序として、先ず、モータ2の上に制御基板3と、中継部材4と、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bを順次積み重ね、次に、ハウジング7と、ヒートシンク5とを装着し、最後に、ギア部8を組付けるようにすることも可能である。更には、ハウジング7が複数に分割されている場合、ヒートシンク5の上部に(図1ではヒートシンクの下部)第1及び第2のパワーモジュール51a、51bを搭載し、次に、中継部材4と、制御基板3とを組み上げてモータ2と接続した後、ハウジング7と、ギア部8とを組付けるようにしてもよい。
次に、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置を、電気回路的な視野で説明する。図4は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置の回路構成図である。図4に於いて、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置1は、ドライバの操舵力をアシストする駆動力を発生するモータ2と、第1の駆動回路としての第1のインバータ回路511aと、第2の駆動回路としての第2のインバータ回路511bと、制御基板3に搭載されたCPU31と、車両に搭載されたバッテリ12と、バッテリ12から第1のインバータ回路511aへの電源供給を制御する電界効果型トランジスタ(以下、FETと称する)により構成された第1のリレー54aと、バッテリ4から第2のインバータ回路511bへの電源供給を制御するFETにより構成された第2のリレー54bと、ドライバの操舵トルクや車速等を検出するセンサ類11とを備えている。25a、25bは、図1に於いて述べた第1及び第2の固定子巻線2a、2bの巻線端である。
第1のインバータ回路511aは、第1のパワーモジュール51aに内蔵されており、FETからなる6個のパワー素子としてのスイッチング素子T1a、T2a、T3a、T4a、T5a、T6aと、3個のシャント抵抗Rua、Rva、Rwaと、1個の平滑コンデンサC1aとにより構成されている。6個のスイッチング素子のうち、スイッチング素子T1a、T3a、T5aは、三相ブリッジ回路のU相上アーム、V相上アーム、W相上アームに夫々挿入され、スイッチング素子T2a、T4a、T6aは、三相ブリッジ回路のU相下アーム、V相下アーム、W相下アームに夫々挿入されている。
後述のモータ電流検出のために設けられたシャント抵抗Rua、Rva、Rwaは、スイッチング素子T2a、T4a、T6aと車両のグランドレベルとの間に夫々接続されている。スイッチング素子T1a、T3a、T5aの共通接続部と車両のグランドレベルとの間に接続された平滑コンデンサC1aは、第1のインバータ回路511aに供給される電源電圧を平滑化するために設けられている。
スイッチング素子T1aとスイッチング素子T2aとの直列接続部であるU相交流端子は、モータ2の第1の固定子巻線2aのU相端子に接続され、スイッチング素子T3aとスイッチング素子T4aとの直列接続部であるV相交流端子は、第1の固定子巻線2aのV相端子に接続され、スイッチング素子T5aとスイッチング素子T6aとの直列接続部であるW相交流端子は、第1の固定子巻線2aのW相端子に接続されている。
スイッチング素子T1a、T3a、T5aにより夫々構成された三相ブリッジ回路の各相の上アームの一端は、相互に共通接続されて第1のインバータ回路511aの正極側直流端子を構成し、第1のリレー54aを介してバッテリ12の正極側端子に接続される。一方、スイッチング素子T2a、T4a、T6aにより夫々構成された三相ブリッジ回路の各相の下アームの一端は、第1のインバータ回路511aの負極側直流端子を構成し、夫々シャント抵抗Rua、Rva、Rwaを介して車両のグランドレベルに接続されている。
第2のインバータ回路511bは、第2のパワーモジュール51bに内蔵されており、FETから成る6個のパワー素子としてのスイッチング素子T1b、T2b、T3b、T4b、T5b、T6bと、3個のシャント抵抗Rub、Rvb、Rwbと、1個の平滑コンデンサC1bとにより構成されている。6個のスイッチング素子のうち、スイッチング素子T1b、T3b、T5bは、三相ブリッジ回路のU相上アーム、V相上アーム、W相上アームに夫々挿入され、スイッチング素子T2b、T4b、T6bは、三相ブリッジ回路のU相下アーム、V相下アーム、W相下アームに夫々挿入されている。
モータ電流検出のために設けられたシャント抵抗Rub、Rvb、Rwbは、スイッチング素子T2b、T4b、T6bと車両のグランドレベルとの間に夫々接続されている。スイッチング素子T1b、T3b、T5bの共通接続部と車両のグランドレベルとの間に接続された平滑コンデンサC1bは、第2のインバータ回路511bに供給される電源電圧を平滑化するために設けられている。
スイッチング素子T1bとスイッチング素子T2bとの直列接続部であるU相交流端子は、モータ2の第2の固定子巻線2bのU相端子に接続され、スイッチング素子T3bとスイッチング素子T4bとの直列接続部であるV相交流端子は、第2の固定子巻線2bのV相端子に接続され、スイッチング素子T5bとスイッチング素子T6bとの直列接続部であるW相交流端子は、第2の固定子巻線2bのW相端子に接続されている。
スイッチング素子T1b、T3b、T5bにより夫々構成された三相ブリッジ回路の各相の上アームの一端は、相互に共通接続されて第2のインバータ回路511bの正極側直流端子を構成し、第2のリレー54bを介してバッテリ12の正極側端子に接続される。一方、スイッチング素子T2b、T4b、T6bにより夫々構成された三相ブリッジ回路の各相の下アームの一端は、第2のインバータ回路511bの負極側直流端子を構成し、夫々シャント抵抗Rub、Rvb、Rwbを介して車両のグランドレベルに接続されている。
制御基板3に搭載されたCPU31は、車両に搭載されたセンサ類11からの情報によりモータ2を駆動する目標電流値に相当する制御量を演算し、その演算した制御量を、ライン32を介して第1及び第2のインバータ回路511a、511bの各スイッチング素子のゲートに与え、これ等のスイッチング素子をPWM制御する。
モータ2は、第1のインバータ回路511a、及び第2のインバータ回路511bによりPWM制御された三相交流電力により駆動され、所望のアシストトルクを発生して前述のギア部8を介してステアリング軸(図示せず)に加える。CPU31により演算された目標電流制御量は、第1のインバータ回路511aと第2のインバータ回路511bに振り分けられ、第1の固定子巻線2aと第2の固定子巻線2bとで電流量を分担する。この分担割合は任意に設定可能である。
第1のインバータ回路511aのU相交流端子、V相交流端子、及びW相交流端子から取り出された第1の固定子巻線2aのU相端子電圧Mua、V相端子電圧Mva、W相端子電圧Mwaは、夫々、信号ライン33を介してCPU31へ入力される。又、第1のインバータ回路511aの各シャント抵抗Rua、Rva、Rwaと各スイッチング素子T2a、T4a、T6aとの接続部から取り出された、第1の固定子巻線2aに流れるU相モータ電流Iua、V相モータ電流Iva、W相モータ電流Iwaは、信号ライン33を介してCPU31へ入力される。
同様に、第2のインバータ回路511bのU相交流端子、V相交流端子、及びW相交流端子から取り出された第2の固定子巻線2bのU相端子電圧Mub、V相端子電圧Mvb、W相端子電圧Mwbは、夫々、信号ライン33を介してCPU31へ入力される。又、第2のインバータ回路511bの各シャント抵抗Rub、Rvb、Rwbと各スイッチング素子T2b、T4b、T6bとの接続部から取り出された、第2の固定子巻線2bに流れるU相モータ電流Iub、V相モータ電流Ivb、W相モータ電流Iwbは、信号ライン33を介してCPU31へ入力される。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於いて、CPU31からの出力に基づいて、例えば所定の分担量に基づいて、第1の固定子巻線2aと第2の固定子巻線2bの電流量を制御し、所望のアシストトルクをモータ2に発生させる。即ち、CPU31は、前述したようにセンサ類11から入力されるドライバによる操舵トルクと車速等の情報に基づいて、モータ2の目標電流制御量を算出し、その算出した目標電流制御量に対する前述の分担量に対応したゲート信号を、信号ライン32を介して第1のインバータ回路511aの各スイッチング素子のゲートに与え、これ等のスイッチング素子をPWM制御する。同様に、前述の算出した目標電流制御量に対する前述の分担量に対応したゲート信号を、信号ライン32を介して第2のインバータ回路511bの各スイッチング素子のゲートに与え、これ等のスイッチング素子をPWM制御する。
モータ2は、第1のインバータ回路511aによりPWM制御された三相交流電力により付勢される第1の固定子巻線2aと、第2のインバータ回路511bによりPWM制御された三相交流電力により付勢される第2の固定子巻線2bとにより駆動され、運転者の操舵トルクと車速に対応したアシストトルクを発生してステアリング軸(図示せず)に加える。
尚、CPU31からの指令により第1及び第2のリレー54a、54bの開閉を制御し、第1のインバータ回路511a、又は第2のインバータ回路511bのうちの何れか一方のみを選択してモータ2を駆動するようにし、他方の系統を休止状態とすることも可能である。
次に、発熱の大きなパワー素子である前述のスイッチング素子を内蔵した第1及び第2のパワーモュール51a、51b等の配置について説明する。図5は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、パワーモジュールの配置を示す制御装置内部の平面図であって、ヒートシンク5の前述の他端面(図1の下側の端面)側の平面に、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bが密着して固定されている状態を示している。
図5に於いて、ヒートシンク5には、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの他に、前述の第1及び第2のリレー54a、54bが搭載されている。第1及び第2のパワーモジュール51a、51bと、第1及び第2のリレー54a、54bは、大電流を流すことにより発熱量が大きく、放熱効果を大きくしないと大電流を流すことはできない。制御装置6全体は、モータ2の図1に於ける上部に配置され、制御装置6を構成する各部品がモータ2に一体に固定されており、更に、略円形をなしたヒートシンク5は、制御装置6のハウジング7に固定されている。
第1のパワーモジュール51aと第2のパワーモジュール51bは、ヒートシンク5の表面のほぼ全面に、中心を挟んで両側に均等に配置されている。そして、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bは、ヒートシンク5との接触面積を大きくするためにヒートシンク5の外形形状に沿うように略扇形をなしている。
第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの外縁部512a、512bは、前述の巻線接続端子52a、52bを引き出すために円弧が一部分切り欠かれた直線状に形成されているが、この直線部から両側に延びる外縁部は円弧状に形成され、又、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの内縁部513a、513bは、出力軸24を貫通させるヒートシンク5の中心穴501に沿った円弧状をなし、12個ずつの制御端子57a、57bが引き出されている。
又、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの外縁部512a、512bと内縁部513a、513bとを夫々結ぶ側面部514a、514bは、ヒートシンク5の中心部から放射状に延びる直線に沿って直線状に形成されている。第1のパワーモジュール51aの2個の電源ライン接続端子56aと、前述のシャント抵抗Rua、Rva、Rwaに夫々接続される3個の抵抗接続端子55ua、55va、55waは、パワーモジュール51aの側面部514aから引き出されている。第2のパワーモジュール51bの2個の電源ライン接続端子56bと、前述のシャント抵抗Rub、Rvb、Rwbに夫々接続される3個の抵抗接続端子55ub、55vb、55wbは、パワーモジュール51bの側面部514bから引き出されている。
第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの各2個の電源ライン接続端子56a、56bのうちの一方は、中継部材4に埋設された電源ラインとなる一部の導電体46a、46bに夫々接続され、他方は、平滑コンデンサC1a、C1bを介して中継部材4に埋設されたグランドラインとなる一部の導電体46a、46bに夫々接続される。
電子リレーとしての第1及び第2のリレー54a、54bは、樹脂モールド部材により略扇形にモールドされ、夫々略扇形に形成された第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの間に配置され、ヒートシンク5の他端面(図1の下側の端面)側の平面に密着して固定されている。第1のリレー54aの直線状に形成された両側の側面部541aには、中継部材4に埋設された電源ラインとなる導電体46aの一つに接続される入力側端子61aと、第1のパワーモジュール51aの電源ライン接続端子56aの一つに接続される出力側端子62aとが夫々引き出され、内縁部には制御端子63aが引き出されている。第2のリレー54bの直線状に形成された両側の側面部541bには、中継部材4に埋設された電源ラインとなる導電体46bの一つに接続される入力側端子61bと、第2のパワーモジュール51bの電源ライン接続端子56bの一つに接続される出力側端子62bとが夫々引き出され、内縁部には制御端子63bが引き出されている。
ヒートシンク5の周縁部には、ネジ穴を備えた鍔部58が複数個分散して配置されている。これ等の鍔部58の一部は、ヒートシンク5をギア部8へ固定するための鍔部であり、その他は、モータ2と制御装置6とを固定するための鍔部である。
以上述べたように、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの外形は、冷却面積を有効にとるために、略扇形に形成され、更に接続端子等も1箇所にまとめて配置するのではなく、分散配置されている。特に電流容量の大きさで分離し、小電流が流れる制御端子57a、57bは、まとめて内縁部513a、513bに配置されている。
次に、第1及び第2のパワーモジュール51a、51b内のパワー素子としてのスイッチング素子について説明する。図2乃至図4では、第1及び第2の固定子巻線2a、2bの巻線端25a、25bに夫々接続される各相の上アーム及び下アームに夫々接続されたFETからなる6個ずつのスイッチング素子T1a〜T6a、T1b〜T6bを、夫々1つのパッケージに内蔵して第1及び第2のパワーモジュール51a、51bを形成した場合について説明したが、パワーモジュールに内蔵する回路は、以下述べるように種々の形態が考えられる。
図6は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、パワーモジュールの回路図である。図6に於いて、(a)は、各相毎の上下1対のアームのFETからなる2個のスイッチング素子T1、T2のみを1個のパワーモジュールに内蔵させた場合を示している。(b)は、FETから成る3個のスイッチング素子T1、T2、及びT3を内蔵して1個のパワーモジュールとしたものであり、1個のスイッチング素子T3は、モータ2の巻線端25a、25bと、上下一対のアームのスイッチング素子T1、T2の接続点との間に挿入されている。このスイッチング素子T3は、モータ2の巻線端25a、25bと上下アームの各スイッチング素子T1、T2との接続をオン、オフ制御できるものであり、いわばモータリレーの役目を担っている。
(c)は、上下1対のFETからなるスイッチング素子T1、T2と電流検出用のシャント抵抗Rを内蔵して1個のパワーモジュールに形成したものある。(d)は、上下2対のFETからなるスイッチング素子T1〜T4を内蔵して1個のパワーモジュールとしたものである。この(d)に示すタイプのパワーモジュールは、特にHブリッジを構成することが可能で、ブラシ付きモータの制御に適している。
このように、複数のパワー素子であるスイッチング素子を、モータのタイプ、機能等を考慮して内蔵することにより、種々のパワーモジュールの形態を取ることが可能である。尚、図6の(a)〜(d)に於ける〇印は、パワーモジュールから導出される端子を示している。
又、前述したように、電子リレーとしての第1及び第2のリレー54a、54bについてもパワーモジュ−ル化は可能であり、モータ用と同等のFETを複数個並列接続したり、2個のチップを同一基板上に搭載し、外見上は1個の部品とすることもできる。このように複数のパワー素子を搭載したものがパワーモジュールである。
実施の形態2.
前述の実施の形態1は、モータの出力方向即ちモータのフロント側に制御装置を搭載した場合を示し、更に詳しく述べれば、モータのフロント側に、制御装置とヒートシンクとギア部とを、その順番にて順次モータの軸線方向に並置してこれ等を一体化した電動パワーステアリング装置を示したが、以下述べるこの発明の実施の形態2による電動パワーステアリング装置は、モータの反出力方向、即ちモータのリア側に制御装置を搭載したものであり、更に詳しく述べれば、モータのリア側にヒートシンクと制御装置とをその順番にて順次モータの軸線方向に並置してこれ等を一体に固定すると共に、モータのフロント側にモータの軸線方向にギア部を並置してこれ等を一体に固定するようにしたものである。
図7は、この発明の実施の形態2よる電動パワーステアリング装置の断面図である。図7に於いて、制御装置は、モータ2の反出力方向、即ちモータ2の反フロント側であるリア側に、モータ2の軸線方向に配置されて搭載されている。より具体的に述べれば、電動パワーステアリング装置1は、モータ2と、ヒートシンク5と、制御装置と、ギア部8とから構成されており、モータ2の軸線方向に、制御装置、ヒートシンク5、モータ2、及びギア部8が、その順序に並置されて一体化されている。
制御装置は、モータ2のリア側に固定されたヒートシンク5の反モータ側端面に密着して固定された第1及び第2のパワーモジュール51a、51bと、中継部材4と、制御基板3の順に積み重ねて組付けられている。中継部材4には実施の形態1と同様に第1及び第2の突起41a、41bが形成されている。第1及び第2のパワーモジュール51a、51bは、これ等の第1及び第2の突起41a、41bによりヒートシンク5に押圧されている。第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの各巻線接続端子52a、52bは、夫々ヒートシンク5を貫通したモータ2の第1及び第2の固定子巻線2a、2bの巻線端25a、25bに接続される。
モータ2のフロントブラケット9は、出力軸24を回転自在に支持するベアリング82を固定するのみならず、ギア部8とモータ2のヨーク23とを組付け可能な構造を備えている。
実施の形態1との大きな相違点は、モータ2の第1及び第2の固定子巻線2a、2bの巻線端25a、25bの導出方向が実施の形態1の場合と異なるので、第1及び第2のパワーモジュール51a、51b、及び中継部材4と、巻線端25a、25bとの接続方法が異なる点である。
即ち、実施の形態1では、モータ2の巻線端25a、25bは、制御基板3と中継部材4の衝立状ガイド44a、44bを経由して、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの各巻線接続端子52a、52bに接続され、又は、中継部材4内の導体を介して第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの各巻線接続端子52a、52bに接続されていた。しかし、実施の形態2の構成では、モータ2の巻線端25a、25bは、直接、第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの各巻線接続端子52a、52bに接続することができる。尚、実施の形態2では、ヒートシンク5に貫通穴を設け、この貫通穴に各巻線端25a、25bを通すことが必要である。ヒートシンク5の貫通穴が各巻線端25a、25bのガイドの役目をなし、貫通穴と巻線間の非導電性ブッシュを介入させヒートシンク5との絶縁性を確保すると共に、巻線の振動対策とすることもできる。
ヒートシンク5は、モータ2のヨーク23と当接しており、ヒートシンク5の熱はヨーク23へも伝熱される。逆にモータ2の発熱の方が大きい場合は、モータ2側の熱をヒートシンク5へ伝達することも可能である。
尚、実施の形態1と同様に、第1及び第2の固定子巻線2a、2bの巻線端25a、25bは、ヒートシンク5を貫通して第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの近傍を通り、中継部材4を利用して第1及び第2のパワーモジュール51a、51bの各巻線接続端子52a、52bに接続するようにしてもよい。
以上説明したように、この発明の実施の形態2による電動パワーステアリング装置によれば、モータのフロント側に制御装置を配置した実施の形態1の場合と同様な部品構成を用いて制御装置をモータのリア側に配置することにより、実施の形態1の場合と同一基本構造の基で設計でき、また、一部の部品は共用できるという効果を奏する。更に、ヒートシンクと、中継部材と、制御基板とにモータの出力軸を貫通させるための穴を設ける必要がなく、各部品の面積を有効に利用できる効果がある。
実施の形態3.
前述の実施の形態1及び実施の形態2では、第1及び第2の固定子巻線を夫々含む独立した2系統について、夫々、FETからなる大電流が流れるパワー素子としてのスイッチング素子を第1及び第2のパワーモジュールに内蔵し、これ等の第1及び第2のパワーモジュールを系統別にヒートシンクに均等に分割して対応する固定子巻線の巻線端の近傍に配置すると共に、それ等の近傍に各パワーモジュールに対応するシャント抵抗を配置するようにしていた。これ等の実施の形態の場合、電気的接続の観点からは、電気的接続自体を短くすることができるという長所がある。
しかしながら、2つの制御系統のうちの1つの制御系統が故障、又は、各制御系統の使用頻度、使用電流が均等ではない場合については、パワー素子を夫々制御系統別に分割するのではなく、夫々の制御系統の巻線端に、他の制御系統のパワー素子を混在させて配置させる方が、熱放散の観点からは有利な場合がある。
この発明の実施の形態3による電動パワーステアリング装置は、パワー素子を夫々の制御系統別ではなく、夫々の制御系統の巻線端に、他の制御系統のパワー素子を混在させて分割して配置する、所謂、混在配置させるようにしたものである。
ここで、前述の混在配置の例について、図4を用いて具体的に説明する。先ず、第1のインバータ回路511aの上下アームのスイッチング素子T1aとT2a、T3aとT4a、T5aとT6aは、夫々1対として構成し、又、第2のインバータ回路511bの上下アームのスイッチング素子T1bとT2b、T3bとT4b、T5bとT6bは、夫々1対として構成し、これ等の対毎にパワーモジュールを構成する。
そして、第1のインバータ回路511aのスイッチング素子T1aとT2a、及びT3aとT4aの各対と、第2のインバータ回路511bのスイッチング素子T1bとT2bの対と、から成る6個のスイッチング素子を近隣に配置し、これ等のスイッチング素子が配置されている近傍に、モータ2の第1の固定子巻線2aのU相とV相の巻線端25aと、第2の固定子巻線2bのU相の巻線点25bとを混在させて延出して配置する。
更に、第2のインバータ回路511bのスイッチング素子T3bとT4b、及びT5bとT6bの各対と、第1のインバータ回路511aのスイッチング素子T5aとT6aの対と、から成る6個のスイッチング素子を近隣に配置し、これ等のスイッチング素子が配置されている近傍に、モータ2の第2の固定子巻線2bのV相とW相の巻線端25bと、第1の固定子巻線2aのW相の巻線点25aとを混在させて延出して配置する。
尚、混在配置は、この具体例に限られるものではない。その他の構成は、実施の形態1又は実施の形態2と同様である。
前述した混在配置の場合には、パワーモジュールの数は、制御系統毎の2個ではなく、前述の混在配置毎の2個のパワーモジュールとすることは可能であるが、3個以上に分割した方が実装上自由度が高くなる。例えば、前述したように2個のスイッチング素子の対毎にパワーモジュール化してもよく、或いは、第1のインバータ回路511aのスイッチング素子T1aとT2aの対とT3aとT4aの対とで1個のパワーモジュールとし、第2のインバータ回路511bのスイッチング素子T1bとT2bの対で1個のパワーモジュールとし、第2のインバータ回路511bのスイッチング素子T3bとT4bの対とT5bとT6bの対とで1個のパワーモジュールとし、更に、第1のインバータ回路511aのスイッチング素子T5aとT6aの対で1個のパワーモジュールとしてもよい。後者の場合、4個のパワーモジュールとなるが、前述の混在配置を容易に行うことができる。
このように、この発明の実施の形態3による電動パワーステアリング装置によれば、別の制御系統のスイッチング素子等のパワー素子を混在させて配置することにより、両制御系統の制御量に差異がある場合、発熱の分散をよりよく、均等化することができる。
尚、この発明は、その発明の範囲内に於いて、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 電動パワーステアリング装置 2 モータ
2a 第1の固定子巻線 2b 第2の固定子巻線
21 固定子 22 回転子
25a 第1の巻線端 25b 第2の巻線端
3 制御基板 31 CPU
4 中継部材 11 センサ類
41a 第1の突起 41b 第2の突起
42 脚部 421 脚部の円筒部
43 ガイド部 44a 第1の衝立状ガイド
44b 第2の衝立状ガイド 45a 第1の矩形穴
45b 第2の矩形穴 46a 第1の導体端子
46b 第2の導体端子 47 導体ピン
48a 第1の導体 48b 第2の導体
49a 第1の小穴 49b 第2の小穴
5 ヒートシンク 51a 第1のパワーモジュール
51b 第2のパワーモジュール 512a、512b 外縁部
513a、513b 内縁部 514a、514b 側面部
501 中心穴 56a、56b 電源ライン接続端子
57a、57b 制御端子 58 鍔部
52a、52b 巻線接続端子
55ua、55va、55wa、55ub、55vb、55wb 抵抗接続端子
6 制御装置 7 ハウジング
61a、61b 入力側端子 62a、62b 出力側端子
63a、63b 制御端子 8 ギア部
81、82 ベアリング
T1a、T2a、T3a、T4a、T5a、T6a、T1b、T2b、T3b、T4b、T5b、T6b、T1、T2、T3、T4 スイッチング素子
Rua、Rva、Rwa、Rub、Rvb、Rwb、R シャント抵抗
C1a、C1b 平滑コンデンサ 12 バッテリ

Claims (12)

  1. 独立した複数個の固定子巻線を備えたモータと、前記複数個の固定子巻線を個別に駆動する複数個の駆動回路を備えた制御装置とを備え、前記制御装置により駆動される前記モータのトルクに基づいてドライバの操舵力をアシストするようにした電動パワーステアリング装置であって、
    前記複数個の駆動回路は、対応する前記固定子巻線への供給電力を制御するスイッチング素子からなる複数個のパワー素子を夫々備え、
    前記複数個のパワー素子は、複数個のパワーモジュールに収納されており、
    前記各パワーモジュールは、少なくともその外形の外縁部に設けられた複数の接続端子と内縁部に設けられた複数の制御端子を有し、その主面が夫々ヒートシンクに対して対称的に装着されており、
    前記制御装置は、前記ヒートシンクと、前記パワーモジュールと、前記パワーモジュールに収納された前記スイッチング素子を駆動する制御量を演算するマイクロコンピュータを搭載した制御基板と、前記パワーモジュールと前記制御基板を電気的に接続する中継部材とを有し、
    前記ヒートシンクと前記パワーモジュールと前記中継部材と前記制御基板は、前記モータの軸線方向に並置され、且つそれ等の主面が前記モータの軸線方向に対して垂直となるように配置され、
    前記複数個の固定子巻線の巻線端は、前記複数個の駆動回路のパワーモジュールに対応して複数の固定子巻線端グループに分離されて前記モータの周辺部で前記モータの軸線方向に延出すると共に、前記パワーモジュールの外縁部に設けられた前記接続端子と接続され、
    前記制御基板からの制御信号を伝達する信号ラインは、前記パワーモジュールの前記内縁部に設けられた前記制御端子に接続されている、
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記中継部材は、少なくとも電源ラインとグランドラインとなる複数個の導電体を保持しており、前記パワーモジュールから延出された電源ライン接続端子及びグランドライン接続端子と前記複数個の導電体とを接続し、また、複数箇所にガイド部を配設し、1つのガイド部は、前記巻線端と前記パワーモジュールの前記外縁部に設けられた接続端子との接続のために設けられ、他方のガイド部は、前記制御基板からの制御信号を伝達する前記信号ラインと前記パワーモジュールの前記内縁部に設けられた制御端子との接続のために設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記中継部材は、前記複数個のパワーモジュールを前記ヒートシンク側に押圧する突起を備えている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記中継部材は、対向する両側の表面に、前記ヒートシンクと前記中継部材との間の間隔及び前記制御基板と前記中継部材との間の間隔を保持する脚部を備えている、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記制御装置は、前記モータの軸線方向の端部に於いて前記モータのヨークに固定されたハウジングを備え、
    前記複数個のパワーモジュールと前記中継部材と前記制御基板は、前記ハウジング内に収納されている、
    ことを特徴とする請求項1から4のうちの何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記ヒートシンクは、前記制御装置の前記ハウジングの軸心方向の端部に固定されると共に、前記モータの出力軸を回動自在に支持する軸受を備え、前記制御装置の仕切り壁を構成している、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記パワーモジュールは、少なくとも2個の前記パワー素子を含む複数個のパワーモジュールからなり、
    前記複数個の駆動回路に於けるパワーモジュールは、前記複数個のパワーモジュールのうちの別々のパワーモジュールにより構成され、
    前記複数個の固定子巻線の巻線端は、前記複数個の駆動回路のパワーモジュールに対応して各固定子巻線毎に分離し延出されている、
    ことを特徴とする請求項1から6のうちの何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
  8. 前記複数個の固定子巻線は、2個の3相固定子巻線からなり、
    前記複数個の駆動回路は、前記2個の3相固定子巻線を個別に駆動する2個のインバータ回路からなり、
    前記複数個のパワーモジュールは、6個のパワー素子を夫々収納し、前記2個のインバータ回路を個別に構成する2個のパワーモジュールからなり、
    前記2個のパワーモジュールは、前記ヒートシンクに対称的に配置されている、
    ことを特徴とする請求項7に記載の電動パワーステアリング装置。
  9. 前記パワーモジュールは、少なくとも2個の前記パワー素子を含む複数個のパワーモジュールからなり、
    前記複数個の固定子巻線の巻線端の一部と、前記複数個の固定子巻線のうちの他の固定子巻線の巻線端の一部とが、互いに混在して構成された巻線端グループを複数個形成し、
    前記複数個の巻線端グループは、その巻線端グループ毎に別の位置に夫々延出され、
    前記複数個のパワーモジュールは、前記各巻線端グループに対応して分離して配置されている、
    ことを特徴とする請求項2から7のうちの何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
  10. 前記複数個の固定子巻線は、2個の3相固定子巻線からなり、
    前記複数個の駆動回路は、前記2個の3相固定子巻線を個別に駆動する2個のインバータ回路からなり、
    前記複数個のパワーモジュールは、夫々4個のパワー素子を夫々収納した2個のパワーモジュールと、夫々2個のパワー素子を収納した2個のパワーモジュールからなり、
    前記複数個のパワーモジュールは、前記4個のパワー素子を収納した1個のパワーモジュールと前記2個のパワー素子を収納した1個のパワーモジュールとからなる2個のパワーモジュールグループに分離され、
    前記複数個の固定子巻線の巻線端のうちの2個の巻線端と、前記複数個の固定子巻線のうちの他の固定子巻線の巻線端のうちの1個の巻線端とが、互いに混在して構成された巻線端グループを複数個形成し、
    前記分離された各パワーモジュールグループは、前記各巻線端グループに夫々対応して配置されている、
    ことを特徴とする請求項9に記載の電動パワーステアリング装置。
  11. 前記モータの出力を減速するギア部を備え、
    前記制御装置は、前記モータの軸線方向に、前記モータと前記ギア部との間に配置されている、
    ことを特徴とする請求項2から10のうちの何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
  12. 前記モータの出力を減速するギア部を備え、
    前記モータは、前記モータの軸線方向に、前記制御装置と前記ギア部との間に配置されている、
    ことを特徴とする請求項2から10のうちの何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
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