JP6159512B2 - インダクタ - Google Patents

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Description

本発明は、インダクタに関し、詳細には、巻線型のインダクタに関する。
インダクタは、高周波成分を通しにくいため、フィルタや電源回路でのノイズ除去、平滑などに用いられる。構造上の分類は巻線型、積層型、薄膜型などであり、とりわけ、DC−DCコンバータなどの大電流用途では巻線型のインダクタが用いられることが多い。
近年、電子機器の高密度実装化に伴い、インダクタにおいても小型化が求められているが、この小型化によって、インダクタのコア(磁性材料から成るコア)の体積が減少してしまうため、直流重畳特性(直流電流負荷時のインダクタンス)の悪化を招きやすくなっている。
したがって、小型化した場合でも、直流重畳特性の悪化を招かないインダクタが求められている。
下記の特許文献1には、磁性体モールド樹脂(樹脂に磁性体粉末を分散させたもの)でコイルを封止する構造のモールドコイルに関する技術(以下、従来技術という)が開示されており、この従来技術によれば、優れた直流重畳特性が得られる(同文献の段落〔0011〕)とされている。
特開2009−260116号公報
しかしながら、上記の従来技術は、磁性体モールド樹脂を「加圧成形」してコイルを封止するというものであり、磁性体モールド樹脂のスムーズな流動性を担保することができず、巻回されたコイルの隙間に空間(以下、封止ムラという)が残ってしまう恐れがあるという問題点があった。
そこで、本発明は、直流重畳特性の向上を図りつつ、封止ムラの発生を招かないインダクタの提供を目的とする。
本発明に係るインダクタは、コアの巻芯部に巻回されたコイルを封止する封止材料に、アモルファスの軟磁性合金粉末を含有する軟磁性合金粉末含有樹脂を用いたインダクタにおいて、前記軟磁性合金粉末は、粒度分布に第1ピークと第2ピークをもつ、シリカを含有しない大小二つの粒子群を含み、前記第2ピークの粒子径が第1ピークの粒子径の1/2以下であり、且つ、前記第2ピークと第1ピークの強度比(存在率)が0.2以上かつ0.6以下であり、さらに、前記封止材料のチクソトロピーインデックスの値が略1.3以下であるとともに、前記樹脂のガラス転移温度が100〜150℃であることを特徴とする。
本発明によれば、直流重畳特性の向上を図りつつ、封止ムラの発生を招かないインダクタを提供することができる。
実施形態に係るインダクタの断面図である。 封止材料18の粒度分布(頻度分布)を示す図である。 第1ピークと第2ピーク強度比(存在率)を示す図である。 コイル12の皮膜(封止)の仕方を説明する概念図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態に係るインダクタの断面図である。
この図において、インダクタ10は、コア11と、コア11に巻回されるコイル12と、コイル12の端部13A、13Bを接続するための一対の電極16A、16Bと、コイル12の外周を被覆して封止する封止材料18とを有している。
コア11は、コイル12を巻回するための、所定軸長かつ柱状の巻芯部11aと、この巻芯部11aの一端部(図面に正対して上側の端部)に一体化して形成された上鍔部11bと、巻芯部11aの他端部(図面に正対して下側の端部)に一体化して形成された下鍔部11cとを備えている。
巻芯部11aは、所要の巻回数を得る際のコイル長(コイル12の巻付長)をできるだけ短くして電気抵抗を減らすために、断面形状が略円形もしくは円形であることが好ましいが、これに限定されるものではない。また、下鍔部11cの外形は、高密度実装に対応してインダクタ10の小型化を図るために、平面視形状が略四角形もしくは四角形であることが好ましいが、これに限定されるものではなく、多角形や略円形等であってもよい。さらに、上鍔部11bの外形は下鍔部11cに対応して類似の形状であることが好ましいが、上鍔11c同様に形状が限定されるものでなく、さらに、封止材料18を塗布する際の液だれに対処するために、下鍔部11cよりやや小さめのサイズにすることが好ましい。
下鍔部11cの底面11Bには、巻芯部11aの中心軸CLを挟んでシンメトリックに対向する一対の電極16A、16Bが設けられている。なお、この底面11Bの一対の電極16A、16Bを形成するための領域(電極形成領域)に、たとえば、溝15A、15Bを形成しておいてもよい。
コア11に軟磁性合金粒子の集合体からなる基材を用いることが好ましい。ここで、「軟磁性」(soft magnetic)とは保磁力が小さく透磁率が大きい性質のことをいう。また、「合金」とは単体金属(単一の金属元素からなる純金属)に1種類以上の金属または非金属を添加した物質のうち、金属的性質(自由電子があり、電気導電性や熱伝導性がよい、金属光沢があるなどの性質のこと)を持つもののことをいう。さらに、「粒子」とは物質を構成している微細な“つぶ”のことをいい、「集合体」とはその粒子の集まりのことをいう。
コア11に用いる軟磁性合金粒子の集合体は、たとえば、鉄(Fe)と、ケイ素(Si)と、鉄よりも酸化しやすい元素とを含有するものとすることができる。鉄よりも酸化しやすい元素には、たとえば、クロム(Cr)やアルミ(Al)を用いることができる。
このように、コア11に軟磁性合金粒子の集合体を用い、且つ、軟磁性合金粒子における「鉄よりも酸化しやすい元素(上記の例示ではクロムやアルミ)」の含有率や、当該軟磁性合金粒子の平均粒子径を適切に設定することにより、高い飽和磁束密度と高い透磁率とを実現することができ、そして、この高い飽和磁束密度と高い透磁率とによって直流重畳特性の向上を図ることができる。
コイル12は、銅(Cu)や銀(Ag)等からなる金属線13の外周に、ポリウレタン樹脂やポリエステル樹脂等からなる絶縁被覆14を形成した、いわゆる被覆導線であり、この被膜導線(コイル12)は、巻芯部11aの周囲に所定数巻回された後、コイル12の一方及び他方の端部13A、13Bの絶縁被覆14を除去した状態で、電極16A、16Bにそれぞれ半田17A、17Bによって電気的に接続される。
電極16A、16Bが溝15A、15Bの内部に設けられる場合には、コイル12の端部13A、13Bの直径が、溝15A、15Bの深さよりも大きくなるように設定されていることが好ましい。
コイル12は、たとえば、直径0.1〜0.2mm程度の被覆導線とすることができる。コイル12の巻回数、つまり、巻芯部11aへの巻回数は、たとえば、3.5回〜15.5回程度とすることができる。
コイル12に用いることができる金属線13は単線でもよいが、これに限定されず、たとえば、2本以上の複線や撚り線であってもよい。また、金属線13は、円形断面線であってもよく、または、長方形断面線(いわゆる平角線)や正方形断面線(いわゆる四角線)などであってもよい。
コイル12の端部13A、13Bと電極16A、16Bとの電気的な接続は、半田を介して行われる態様のみならず、たとえば、電極16A、16Bとコイル12の端部13A、13Bとを熱圧着によって金属間結合する態様であってもよい。また、この場合、結合箇所を半田で覆う(被覆する)ようにしてもよい。
次に、実施形態のポイントである封止材料18について説明する。
封止材料18は、コア11の巻芯部11aに巻回されたコイル12の外周を被覆するものであって、且つ、巻芯部11aと、上鍔部11bと、下鍔部11cとに囲まれた空間を隙間なく完全に埋め尽くす(充填する)ことができる所要の流動性を持ち、且つ、熱で硬化する封止材料である。
一つの例として、この封止材料18に、軟磁性合金粉末を含有する熱硬化性樹脂(以下、「軟磁性合金粉末含有樹脂」という)を用いることが考えられる。軟磁性合金粒子の集合体からなるコア11と同様に直流重畳特性の向上を図ることができるからである。たとえば、この軟磁性合金粉末含有樹脂として、インダクタ10の使用温度範囲において所定の粘弾性を有する樹脂材料に、磁性粉末やシリカ(SiO2)などの無機材料からなる無機フィラーを所定の比率で含有させたものを使用することが考えられる。より具体的には、硬化時の物性として温度に対する剛性率の変化において、ガラス状態からゴム状態に移行する過程におけるガラス転移温度が100〜150℃の軟磁性合金粉末含有樹脂を使用することが考えられる。また、ベースとなる熱硬化樹脂材料には、たとえば、エポキシ樹脂またはエポキシ樹脂とフェノール樹脂との混合樹脂の使用が考えられる。
さらに、軟磁性合金粉末含有樹脂に含有される無機フィラーに、Fe−Cr−Si合金又はMn−Znフェライト又はNi−Znフェライト等からなる種々の磁性粉末や、粘弾性調整のためにシリカ(SiO2)等を使用することも考えられる。所定の透磁率を有する磁性粉末としては、たとえば、コア11を構成する軟磁性合金粒子と同一の組成を有する磁性粉末、あるいは、当該磁性粉末を含有するものを用いることが考えられる。この場合、上記磁性粉末の平均粒子径を概ね2〜30μm程度とすることが考えられ、さらに、軟磁性合金粉末含有樹脂に含まれる磁性粉末からなる無機フィラーを概ね50vol%以上含有することも考えられる。
かかる例示の封止材料18を用いた場合、本件発明者らの実験によれば、合金粉末の樹脂成分に対する濡れ性が低いために、封止材料18の流動性が悪く、目的となる形状や特性を得るために必要な量の樹脂を円滑に塗布できないという問題点を発見した。
かかる問題点を解決するために、本件発明者らが鋭意検討を重ねた結果、封止材料18に含まれる軟磁性合金粉末に結晶性を持たないアモルファス(非晶質)合金粉末を使用するとともに、以下の条件を満たすことにより、合金粉末の樹脂成分に対する濡れ性の改善を図ることができることを見い出した。
<第1の条件>
封止材料18に含まれるアモルファス合金粉末として、少なくとも、粒度分布に二つのピーク(以下、第1ピークと第2ピークという)を持ち、且つ、粒子径の大小関係が「第1ピーク>第2ピーク」であること。
<第2の条件>
第2ピークの粒子径が第1ピークの粒子径の1/2以下(好ましくは1/3以下)であること。1/2以下または1/3以下の“以下”の限界は1/10程度と考えられる。これは、粒子径が小さくなるにつれて粒子の表面積が増加し、後述のTI値が上昇して、かえって流動性を阻害してしまうからであり、その限界が1/10程度と推定されるからである。
<第3の条件>
第2ピークと第1ピークの強度比(存在率)が0.2以上かつ0.6以下(好ましくは0.25以上かつ0.4以下)であり、たとえば、略0.3であること。
<第4の条件>
第1ピークの粒子径がほぼ22μmを中心に分散していること。
<第5の条件>
粒度分布のD90%がほぼ60μm以下であること。
そして、実施形態のインダクタ10、すなわち、軟磁性合金粉末(たとえば、FeCrSi系の軟磁性合金粉末)を成形し、加熱による酸化膜で粉末同士が結合してなるコア11に、ウレタン等の被覆導線(金属線13の外周に絶縁皮膜14を形成したもの)を巻回して端子(電極16A、16B)に接続したことを構成上の要旨とする巻線体(インダクタ10)に、上記5つの条件のすべてまたはいずれかを適用した封止材料18を塗布することにより、前記の濡れ性の問題点、すなわち、合金粉末の樹脂成分に対する濡れ性が低いために、封止材料18の流動性が悪く、目的となる形状や特性を得るために必要な量の樹脂を円滑に塗布できないという問題点を解決できることを見い出した。
ここで、D90%とは、粉体をある粒子径から2つに分けたときに大きい側と小さい側が等量となる径(メディアン径)のことをいう。D10%やD50%なども使われるが、ここではD90%、すなわち、粒度分布の90%に含まれる粒子径がほぼ60μm以下であることとする。
また、「粒度分布」とは、測定対象となるサンプル粒子群の中に、どのような大きさ(粒子径)の粒子が、どのような割合(全体を100%とする相対粒子量)で含まれているかを示す指標のことをいう。頻度分布ともいう。
また、「ピーク」とは、この粒度分布(頻度分布)における相対粒子量の明示的突出点(相対粒子量が明らかに突出した量を示す点)のことをいう。
ただし、粒度分布(頻度分布)という概念を導入するためには、「粒子径」を定義する必要がある。ほとんどの粒子の形状は、球や立方体といった単純かつ定量的に表現できるものではなく、複雑かつ不規則であり、直接的に粒子径を定義することができないからである。このため、一般的には「球相当径」という便宜的な(間接的な)定義を用いる。これは、ある測定原理で特定の粒子を測定した場合に同じ結果(測定量またはパターン)が得られる「モデル球体」の直径を、その被測定粒子の粒子径であると“みなす”という便宜的測定手法である。たとえば、「沈降法」では、被測定粒子と同じ物質の直径1μmのモデル球と同じ沈降速度をもった被測定粒子の粒子径を1μmとみなし、または、「レーザ回折・散乱法」では、直径1μmのモデル球と同じ回折・散乱光のパターンを示す被測定粒子の粒子径を、その形状に関わらず1μmとみなしている。
図2は、封止材料18の粒度分布(頻度分布)を示す図である。この図において、横軸は粒子径を表す粒度(単位はμm)、縦軸は相対粒子量を表す頻度(単位は%)である。この図において、グラフ19には、大小二つの明示的特異点が認められる。頻度が大きい方の特異点を「第1ピーク」とし、頻度が小さい方の特異点を「第2ピーク」とすると、これら二つのピークの関係は「第1ピーク>第2ピーク」になるから、前記の第1の条件を満足する。
第1ピークの粒度はほぼ22μm付近を中心に分散し、第2ピークの粒度はほぼ5μm付近を中心に分散しており、さらに、頻度は第1ピークで約21%、第2ピークで約4%である。第1ピークと第2ピークの粒度はそれぞれほぼ22μmとほぼ5μmであるので、前記の第4の条件を満足し、また、第2ピークの粒度(ほぼ5μm)は第1ピークの粒度(ほぼ22μm)のおよそ1/4となるので、少なくとも1/2以下(または1/3以下)となって前記の第2の条件を満足する。
また、グラフ19の面積の90%相当が概ね粒度60μm以下で占められており、前記の第5の条件を満足する。
図3は、第1ピークと第2ピーク強度比(存在率)を示す図である。この図において、横軸は第2ピークの頻度を第1ピークの頻度で割った値(つまり強度比)、縦軸はTI(チクソトロピーインデックス)値である。ここで、TI値は塗料業界などでよく利用されている構造粘性を示す指数であり、要するに、流動性を定量的に表す値である。TI値が1に近いほどニュートン流動となって流れやすい(流動性がある)ことを示す。ここで、図示のTI値は、BH型回転粘度計で5rpmおよび50rpmの粘度を測定後、「5rpmの測定粘度÷50rpmの測定粘度」の計算値をTI値としたものである。
上記のとおり、TI値が1に近いほどニュートン流動となって流れやすく、要するに、スムーズな流動性が得られるから、たとえば、同図中のグラフ20におけるTI値=1.3以下を良好な流動性が得られる目標範囲(左下がりハッチング部分参照)とすれば、図示の例では、TI値=1.3と交差するグラフ20の一の点20aの強度比が0.2となり、二の点20bの強度比が0.6となるから、第1ピークと第2ピークの強度比(存在率)が0.2以上かつ0.6以下となって、前記の第3の条件を満足する。
なお、「TI値=1.3以下」を選択した理由は、塗布時に充填不足が生じても、塗布後に空隙が埋まるだけの必要充分な樹脂流動を起こすからである。
TI値は、この例(TI値=1.3以下)に限定されない。より円滑な樹脂流動を意図するのであれば、上記の例示よりもさらに1に近い値としてもよい。たとえば、TI値=1.2以下としてもよい。この場合、TI値=1.2と交差するグラフ20の一の点20cの強度比が0.25となり、二の点20dの強度比が0.4となるから、第1ピークと第2ピークの強度比(存在率)が0.25以上かつ0.4以下となって、前記の第3の条件の好ましい条件を満足する。
ここで、図示のグラフ20において、TI値が極小となる点20eの強度比は略0.3であるので、前記の第3の条件の一例値(たとえば、略0.3であること)も満足する。
以上のとおり、図2に示す封止材料18の粒度分布(頻度分布)、及び、図3に示す第1ピークと第2ピーク強度比(存在率)によれば、前記の条件(第1〜第5の条件)のすべてを満たしていることが認められる。
したがって、これらの条件のすべてまたはいずれかを満たす封止材料18をインダクタ10に適用すれば、つまり、軟磁性合金粉末(たとえば、FeCrSi系の軟磁性合金粉末)を成形し、加熱による酸化膜で粉末同士が結合してなるコア11に、ウレタン等の被覆導線(金属線13の外周に絶縁皮膜14を形成したもの)を巻回して端子(電極16A、16B)に接続したことを構成上の要旨とする巻線体(インダクタ10)に、前記の条件のすべてまたはいずれかを満たす封止材料18を塗布すれば、前記の濡れ性の問題点、すなわち、合金粉末の樹脂成分に対する濡れ性が低いために、封止材料18の流動性が悪く、目的となる形状や特性を得るために必要な量の樹脂を円滑に塗布できないという問題点を解決することができる。
上記、封止材料18の流動性が改善される理由としては、アモルファス合金粉末の表面状態が、液成分となじみやすい性質であることと、粒径の大きい合金粉末同士の隙間に粒径の小さい合金粉末が充填されることにより、単一粒径の粉末に比べ、見掛け充填体積が少なくなることと推測される。
次に、実施形態におけるコイル12の皮膜(封止)の仕方を説明する。
図4は、コイル12の皮膜(封止)の仕方を説明する概念図である。
(ア)まず、第1の粒子群21と第2の粒子群22を用意する。これら二つの粒子群(第1の粒子群21及び第2の粒子群22)は、いずれも軟磁性合金粉末であり、より詳細には、軟磁性で且つ結晶性を持たないアモルファス(非晶質)合金粉末である。この合金粉末には、たとえば、コア11を構成する軟磁性合金粒子と同一の組成を有する磁性粉末(ただし、アモルファス合金粉末)を使用することができる。
第1の粒子群21は前記の第1ピークを持つ大きな粒子を支配的に含み、第2の粒子群22は前記の第2ピークを持つ小さな粒子を支配的に含む。前記のとおり、粒子径の大小関係は「第1ピーク>第2ピーク」であり(第1の条件)、第2ピークの粒子径が第1ピークの粒子径の1/2以下(好ましくは1/3以下)(第2の条件)、第1ピークの粒子径がほぼ22μmを中心に分散し(第4の条件)、第2ピークと第1ピークの強度比(存在率)が0.2以上かつ0.6以下(好ましくは0.25以上かつ0.4以下)で、たとえば、略0.3(第3の条件)、第1の粒子群21と第2の粒子群22の粒度分布のD90%がほぼ60μm以下である(第5の条件)。
(イ)次に、熱硬化型の樹脂材料23の液中に、上記の二つの粒子群(第1の粒子群21及び第2の粒子群22)を投入する。二つの粒子群(第1の粒子群21及び第2の粒子群22)の投入量は、重量比換算で、たとえば、50vol%相当またはそれ以上とすることができる。熱硬化型の樹脂材料23には、たとえば、エポキシ樹脂またはエポキシ樹脂とフェノール樹脂との混合樹脂を使用することができる。
(ウ)次に、樹脂材料23を攪拌し、二つの粒子群(第1の粒子群21及び第2の粒子群22)が充分に混ざり合った混合液(軟磁性合金粉末含有樹脂24)を作る。
(エ)次に、半完成状態(コイル12が露出した状態)のインダクタ10を用意し、(オ)そのコイル12の外周に軟磁性合金粉末含有樹脂24を塗布する。
このとき、前記の条件(第1〜第5の条件)を満たす軟磁性合金粉末含有樹脂24は、良好な流動性(少なくともTI=1.3以下)を有している。したがって、コイル12の外周は勿論のこと、隣接するコイル12の間の隙間や、コイル12と巻芯部11aとの隙間、コイル12と上鍔部11bとの隙間、コイル12と下鍔部11cとの隙間などにも軟磁性合金粉末含有樹脂24がスムーズに入り込むこととなり、その結果、すべての隙間を埋めて完全な封止を行うことができる。
また、軟磁性合金粉末含有樹脂24の塗布は、半完成状態(コイル12が露出した状態)のインダクタ10の4側面すべてに行わなければならないが、この塗布作業を簡素化することが可能である。たとえば、4側面のうちのいずれか一つの側面だけに塗布したり、または、対向する二つの側面だけに塗布したり、あるいは、隣接する二つの側面だけに塗布したりし、残りの他の側面には軟磁性合金粉末含有樹脂24の流動性を利用して自然に行き渡らせる(濡れ広げる)ことも可能である。このようにすると、塗布作業を簡単にして作業性を向上できるから好ましい。
(カ)最後に、軟磁性合金粉末含有樹脂24でコイル12を封止したインダクタ10を熱処理し、軟磁性合金粉末含有樹脂24を硬化させて封止材料18とし、(キ)図1の構造を有するインダクタ10を完成する。
以上のとおりであるから、実施形態の技術によれば、インダクタ10のコイル12の封止を隙間なく完全に行うことができるという特有の効果を奏することができる。また、その封止材料18に軟磁性合金粉末含有樹脂を用いたので、優れた直流重畳特性を得ることができるという効果も得られる。また、4側面すべてへの塗布を行わずに、一つの側面または対向する2側面もしくは隣接する2側面にのみ塗布するだけで、残りの側面に濡れ広げることも可能であり、塗布作業の簡素化を図ることができるという効果も得られる。
さらに、冒頭の従来技術のような「加圧成形」を行う封止技術ではないので、加圧に伴う様々な機械的トラブル、たとえば、コイルの変形や巻回位置のずれなどが発生する恐れがないという効果も得られる。
本発明は、「巻線型のインダクタ」に好適であり、特に、DC−DCコンバータなどの大電流用途のインダクタに好適である。また、狭い隙間を埋める電磁波シールド用途の充填材一般にも適用することが可能である。
11 コア
11a 巻芯部
12 コイル
18 封止材料

Claims (5)

  1. コアの巻芯部に巻回されたコイルを封止する封止材料に、アモルファスの軟磁性合金粉末を含有する軟磁性合金粉末含有樹脂を用いたインダクタにおいて、
    前記軟磁性合金粉末は、粒度分布に第1ピークと第2ピークをもつ、シリカを含有しない大小二つの粒子群を含み、
    前記第2ピークの粒子径が第1ピークの粒子径の1/2以下であり、且つ、前記第2ピークと第1ピークの強度比(存在率)が0.2以上かつ0.6以下であり、
    さらに、前記封止材料のチクソトロピーインデックスの値が略1.3以下であるとともに、前記樹脂のガラス転移温度が100〜150℃であることを特徴とするインダクタ。
  2. 前記第2ピークと第1ピークの強度比(存在率)が0.25以上かつ0.4以下であることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ。
  3. 前記第2ピークの粒子径が前記第1ピークの粒子径の1/3以下であることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ。
  4. 粒度分布のD90%が60μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ。
  5. 前記コアに、被覆導線を巻回して端子に接続した巻線体を含むことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のインダクタ。
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