JP2004014614A - 高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法 - Google Patents
高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】高密度で機械的強度が優れ、さらに高周波の比透磁率の高いFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法を提供する。
【解決手段】粒度分布がD1=30〜200μmを中心とする第1ピークとD2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有しかつ第1ピークは第2ピークよりも大きな粒度分布を有するFe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている複合軟磁性粉末に対して、粒度分布がD3=0.05〜0.5×D1μmを中心とするピークを有する純鉄粉末または表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている純鉄粉末:1〜10質量%、平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末:0.05〜1.0質量%を添加全体で100質量%となるように配合し混合して混合粉末を作製し、この混合粉末を圧粉成形し焼結する。
【選択図】 なし
【解決手段】粒度分布がD1=30〜200μmを中心とする第1ピークとD2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有しかつ第1ピークは第2ピークよりも大きな粒度分布を有するFe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている複合軟磁性粉末に対して、粒度分布がD3=0.05〜0.5×D1μmを中心とするピークを有する純鉄粉末または表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている純鉄粉末:1〜10質量%、平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末:0.05〜1.0質量%を添加全体で100質量%となるように配合し混合して混合粉末を作製し、この混合粉末を圧粉成形し焼結する。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種モータのロータ・ステータ、アクチュエータなどに用いられる低ロスヨーク、トランス、チョークコイルなどの磁心、磁気ヘッドのコアなどにはFe−Si系軟磁性焼結材料が用いられることは知られており、このFe−Si系軟磁性焼結材料は、質量%でSi:0.1〜10%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Si系軟磁性合金粉末、またはSi:0.1〜10%、Al:0.1〜10%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Si系軟磁性合金粉末を焼結して得られることが知られている。さらにスピネル構造を有するフェライトなど金属酸化物粉末を焼結して得られることが知られている。前記スピネル構造を有するフェライトは、一般に(MeFe)3O4(但し、MeはMn,Zn,Ni,Mg,Cu,FeもしくはCoまたはこれらの混合物)で表されることが知られている。
【0003】
しかし、これらFe−Si系軟磁性合金粉末は、飽和磁束密度が高いが、高周波特性が悪く、一方、スピネル構造を有するフェライトなど金属酸化物粉末を焼結して得られた酸化物軟磁性焼結材料は、高周波特性に優れ、初透磁率が比較的高いが、飽和磁束密度が低い欠点があり、これらを改善するために、金属軟磁性粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層を被覆してなる複合軟磁性粉末を焼結して得られたFe−Si系複合軟磁性焼結合金が提案されている(特開昭56−38402号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記Fe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層を被覆してなる複合軟磁性粉末は、Fe−Si系軟磁性合金粉末が硬く変形しにくいために十分な密度の成形体を得ることが難しく、さらにスピネル構造を有するフェライト層は酸化物であるために焼結性が悪く、したがって、Fe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層を被覆してなる複合軟磁性粉末を通常の方法で成形し焼結しても十分な密度および透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金が得られない、という課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、かかる課題を解決すべく研究を行った結果、
(イ)Fe−Si系軟磁性合金粉末の粒度分布がD1=30〜200μm(一層好ましくは80〜150μm)を中心とする第1ピークと、D2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有し、かつ第1ピークは第2ピークよりも大きな粒度分布を有するFe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている複合軟磁性粉末に対して、粒度分布がD3=0.05〜0.5×D1μmを中心とするピークを有する純鉄粉末:1〜10質量%、平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末:0.05〜1.0質量%を添加全体で100質量%になるように添加し混合し、得られた混合粉末を圧粉し成形すると、
D1およびD2の二つのピークを有する粒度分布のFe−Si系軟磁性合金粉末を成形することにより成形体の密度が増し、さらにD3の粒度分布を有する純鉄粉末が成形時に変形して複合軟磁性粉末の隙間を埋めるために成形体の密度を一層向上させる、
(ロ)得られた成形体には平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末が含まれており、この二酸化ケイ素粉末はスピネル構造を有するフェライト層の焼結性を向上させるところから、前記複合軟磁性粉末、純鉄粉末および二酸化ケイ素粉末からなる混合粉末を成形して得られた成形体を焼結したFe−Si系複合軟磁性焼結合金は、密度が向上するために機械的強度が向上し、さらに磁気特性、特に高周波における比透磁率が向上する、
(ハ)純鉄粉末は比抵抗が比較的小さいので、純鉄粉末を多めに添加すると、得られたFe−Si系複合軟磁性焼結合金における高周波数に対する比透磁率が低下する恐れがあり、そのために純鉄粉末を多めに添加する場合は表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている純鉄粉末を添加することが好ましく、純鉄粉末の添加量が5%を越えると表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている純鉄粉末を使用することが好ましい、などの研究結果が得られたのである。
【0006】
この発明は、かかる研究結果に基づいてなされたものであって、
(1)粒度分布がD1=30〜200μmを中心とする第1ピークとD2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有しかつ第1ピークは第2ピークよりも大きな粒度分布を有するFe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている複合軟磁性粉末に対して、
粒度分布がD3=0.05〜0.5×D1μmを中心とするピークを有する純鉄粉末:1〜10質量%、
平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末:0.05〜1.0質量%を添加全体で100質量%となるように配合し混合して混合粉末を作製し、この混合粉末を圧粉成形し焼結する高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法、
(2)粒度分布がD1=30〜200μmを中心とする第1ピークとD2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有しかつ第1ピークは第2ピークよりも大きな粒度分布を有するFe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている複合軟磁性粉末に対して、
粒度分布がD3=0.05〜0.5×D1μmを中心とするピークを有する表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている純鉄粉末:1〜10質量%、
平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末:0.05〜1.0質量%を添加全体で100質量%となるように配合し混合して混合粉末を作製し、この混合粉末を圧粉成形し焼結する高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法、
に特徴を有するものである。
【0007】
この発明の高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法で使用する複合軟磁性粉末は、質量%でSi:0.1〜10%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Si系軟磁性合金粒子、またはSi:0.1〜10%、Al:0.1〜10%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなる組成を有しさらにD1=30〜200μmを中心とする第1ピークとD2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有しかつ第1ピークは第2ピークよりも大きな粒度分布を有するFe−Si系軟磁性合金粉末の表面にフェライト層を被覆した粉末であることが好ましいが、前記Fe−Si系軟磁性合金粉末は前記成分組成に特に限定されるものではなく、軟磁性を示すFe−Si系合金粉末であればいかなる成分組成のFe−Si系軟磁性合金粉末であっても良い。このFe−Si系軟磁性合金粉末を被覆するフェライト相は、一般式(MeFe)3O4(但し、MeはMn,Zn,Ni,Mg,Cu,Feまたはこれらの混合物)で表されるフェライト相である。
【0008】
この発明の高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法で使用する二酸化ケイ素粉末の平均粒径を100nm以下に限定した理由は、二酸化ケイ素粉末の平均粒径が100nmを越えると焼結性向上効果が低下すると共に比透磁率が低下するからである。この二酸化ケイ素粉末の平均粒径の下限は製造コストの面から1nm以上であることが一層好ましい。
また、平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末の添加量を0.05質量%以上にした理由は、平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素が0.05質量%未満含まれていても焼結性に大きく影響を及ぼすことはなくまた比透磁率が低下するからであり、一方、1.0質量%を越えて含有すると非磁性相の割合が多くなり、比透磁率の低下をもたらすので好ましくないことによるものである。二酸化ケイ素粉末の添加量の一層好ましい範囲は0.1〜0.5質量%である。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施例1
表1に示される成分組成を有するFe−Si系軟磁性合金原料を高周波溶解して溶湯を作製し、これら溶湯を水アトマイズしてFe−Si系軟磁性合金アトマイズ粉末を作製し、そのアトマイズ粉末を分級処理してFe−Si系軟磁性合金アトマイズ原料粉末を作製した。このアトマイズ原料粉末をさらに風力分級機により分級し、表1に示されるD1=30〜200μmを中心とする第1ピークと、D2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有するFe−Si系軟磁性合金粉末を作製した。このFe−Si系軟磁性合金粉末の粒度分布はマイクロトラック装置により測定した。
【0010】
このようにして得られたFe−Si系軟磁性合金粉末をイオン交換水に浸漬してよく撹拌したのち、窒素により十分に脱酸素を行なった。この窒素により十分に脱酸素を行なったイオン交換水に、金属塩化物(MCl2,ただしM=Fe、Zn、Mn)を溶かし、酸化物膜組成が得られるよう調製された金属塩化物水溶液を静かに注ぎ、その後NaOH水溶液によりpHを7.0に調整した。この混合液を70℃一定に保ち、0.5〜3時間に渡り空気を吹き込みながら緩やかに撹拌し、Fe−Si系軟磁性合金粉末の表面に表1に示される厚さの(Mn17Zn16Fe67)3O4フェライト膜を成膜した。その後、このフェライト膜を成膜したFe−Si系軟磁性合金粉末を濾過、水洗、乾燥することにより表1に示される複合軟磁性粉末A〜dを得た。
【0011】
得られた複合軟磁性粉末A〜dに、表2に示すD3=0.05〜0.5×D1μmを中心とするピークを有する粒度分布の純鉄粉末および表2に示す平均粒径を有するSiO2粉末を表2に示す割合となるように混ぜ、6ton/cm2の成形圧をかけることにより外径:35mm、内径:25mm、高さ:5mmのリング状圧粉体を成形し、得られたリング状圧粉体を不活性ガス雰囲気中、1000℃の温度で焼結することによりリング状焼結体からなるFe−Si系複合軟磁性焼結合金を製造する本発明Fe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造法(以下、本発明法という)1〜12、比較Fe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造法(以下、比較法という)1〜7および従来Fe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造法(以下、従来法という)を実施した。
これら本発明法1〜12、比較法1〜7および従来法を実施することにより得られたFe−Si系複合軟磁性焼結合金の相対密度を測定し、その結果を表3〜4に示し、さらに、Fe−Si系複合軟磁性焼結合金について表3〜4に示される周波数の高周波における比透磁率をインピーダンスアナライザで測定し、その結果を表3〜4に示した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】
表1〜4に示される結果から、本発明法1〜12で作製したFe−Si系複合軟磁性焼結合金は、従来法で作製したFe−Si系複合軟磁性焼結合金に比べて高密度を有すると共に高周波における比透磁率が優れていることが分かる。しかし、この発明の範囲から外れた条件の比較法1〜7で作製したFe−Si系複合軟磁性焼結合金は密度または比透磁率の内の少なくともいずれかが劣るので好ましくないことが分かる。
【0017】
実施例2
表5に示される中心の平均粒径および中心の高さを有するピークを持った粒度分布を有する純鉄粉末を用意し、この純鉄粉末をイオン交換水に浸漬してよく撹拌したのち、窒素により十分に脱酸素を行ない、この窒素により十分に脱酸素を行なったイオン交換水に、金属塩化物(MCl2,ただしM=Fe、Zn、Mn)を溶かし、酸化物膜組成が得られるよう調製された金属塩化物水溶液を静かに注ぎ、その後NaOH水溶液によりpHを7.0に調整した。この混合液を70℃一定に保ち、0.5〜3時間に渡り空気を吹き込みながら緩やかに撹拌し、純鉄粉末の表面に平均厚さ:1.2μの(Mn17Zn16Fe67)3O4フェライト膜を成膜した。その後、このフェライト膜を成膜した純鉄粉末を濾過、水洗、乾燥することによりフェライト被覆純鉄粉末を作製した。
【0018】
実施例1で作製した表1の複合磁性粉末に、前記フェライト被覆純鉄粉末および実施例1で用意したSiO2粉末を表5に示す割合となるように混ぜ、6ton/cm2の成形圧をかけることにより外径:35mm、内径:25mm、高さ:5mmのリング状圧粉体を成形し、得られたリング状圧粉体を不活性ガス雰囲気中、1000℃の温度で焼結することによりリング状焼結体からなるFe−Si系複合軟磁性焼結合金を製造する本発明法13〜18を実施した。
これら本発明法13〜18を実施することにより得られたFe−Si系複合軟磁性焼結合金の相対密度を測定し、その結果を表6に示し、さらに、Fe−Si系複合軟磁性焼結合金について表6に示される周波数の高周波における比透磁率をインピーダンスアナライザで測定し、その結果を表6に示した。
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】
表5および表6に示される結果から、フェライト被覆純鉄粉末を使用した本発明法13〜18で作製したFe−Si系複合軟磁性焼結合金は、従来法で作製した表4に示されるFe−Si系複合軟磁性焼結合金に比べて高密度を有すると共に高周波における比透磁率が優れていることが分かる。
【0022】
【発明の効果】
この発明のFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法は、高密度で機械的強度が優れ、さらに高周波の比透磁率の高いFe−Si系複合軟磁性焼結合金を提供することができ、電気および電子産業において優れた効果をもたらすものである。
【産業上の利用分野】
この発明は、高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種モータのロータ・ステータ、アクチュエータなどに用いられる低ロスヨーク、トランス、チョークコイルなどの磁心、磁気ヘッドのコアなどにはFe−Si系軟磁性焼結材料が用いられることは知られており、このFe−Si系軟磁性焼結材料は、質量%でSi:0.1〜10%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Si系軟磁性合金粉末、またはSi:0.1〜10%、Al:0.1〜10%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Si系軟磁性合金粉末を焼結して得られることが知られている。さらにスピネル構造を有するフェライトなど金属酸化物粉末を焼結して得られることが知られている。前記スピネル構造を有するフェライトは、一般に(MeFe)3O4(但し、MeはMn,Zn,Ni,Mg,Cu,FeもしくはCoまたはこれらの混合物)で表されることが知られている。
【0003】
しかし、これらFe−Si系軟磁性合金粉末は、飽和磁束密度が高いが、高周波特性が悪く、一方、スピネル構造を有するフェライトなど金属酸化物粉末を焼結して得られた酸化物軟磁性焼結材料は、高周波特性に優れ、初透磁率が比較的高いが、飽和磁束密度が低い欠点があり、これらを改善するために、金属軟磁性粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層を被覆してなる複合軟磁性粉末を焼結して得られたFe−Si系複合軟磁性焼結合金が提案されている(特開昭56−38402号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記Fe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層を被覆してなる複合軟磁性粉末は、Fe−Si系軟磁性合金粉末が硬く変形しにくいために十分な密度の成形体を得ることが難しく、さらにスピネル構造を有するフェライト層は酸化物であるために焼結性が悪く、したがって、Fe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層を被覆してなる複合軟磁性粉末を通常の方法で成形し焼結しても十分な密度および透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金が得られない、という課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、かかる課題を解決すべく研究を行った結果、
(イ)Fe−Si系軟磁性合金粉末の粒度分布がD1=30〜200μm(一層好ましくは80〜150μm)を中心とする第1ピークと、D2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有し、かつ第1ピークは第2ピークよりも大きな粒度分布を有するFe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている複合軟磁性粉末に対して、粒度分布がD3=0.05〜0.5×D1μmを中心とするピークを有する純鉄粉末:1〜10質量%、平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末:0.05〜1.0質量%を添加全体で100質量%になるように添加し混合し、得られた混合粉末を圧粉し成形すると、
D1およびD2の二つのピークを有する粒度分布のFe−Si系軟磁性合金粉末を成形することにより成形体の密度が増し、さらにD3の粒度分布を有する純鉄粉末が成形時に変形して複合軟磁性粉末の隙間を埋めるために成形体の密度を一層向上させる、
(ロ)得られた成形体には平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末が含まれており、この二酸化ケイ素粉末はスピネル構造を有するフェライト層の焼結性を向上させるところから、前記複合軟磁性粉末、純鉄粉末および二酸化ケイ素粉末からなる混合粉末を成形して得られた成形体を焼結したFe−Si系複合軟磁性焼結合金は、密度が向上するために機械的強度が向上し、さらに磁気特性、特に高周波における比透磁率が向上する、
(ハ)純鉄粉末は比抵抗が比較的小さいので、純鉄粉末を多めに添加すると、得られたFe−Si系複合軟磁性焼結合金における高周波数に対する比透磁率が低下する恐れがあり、そのために純鉄粉末を多めに添加する場合は表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている純鉄粉末を添加することが好ましく、純鉄粉末の添加量が5%を越えると表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている純鉄粉末を使用することが好ましい、などの研究結果が得られたのである。
【0006】
この発明は、かかる研究結果に基づいてなされたものであって、
(1)粒度分布がD1=30〜200μmを中心とする第1ピークとD2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有しかつ第1ピークは第2ピークよりも大きな粒度分布を有するFe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている複合軟磁性粉末に対して、
粒度分布がD3=0.05〜0.5×D1μmを中心とするピークを有する純鉄粉末:1〜10質量%、
平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末:0.05〜1.0質量%を添加全体で100質量%となるように配合し混合して混合粉末を作製し、この混合粉末を圧粉成形し焼結する高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法、
(2)粒度分布がD1=30〜200μmを中心とする第1ピークとD2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有しかつ第1ピークは第2ピークよりも大きな粒度分布を有するFe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている複合軟磁性粉末に対して、
粒度分布がD3=0.05〜0.5×D1μmを中心とするピークを有する表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている純鉄粉末:1〜10質量%、
平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末:0.05〜1.0質量%を添加全体で100質量%となるように配合し混合して混合粉末を作製し、この混合粉末を圧粉成形し焼結する高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法、
に特徴を有するものである。
【0007】
この発明の高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法で使用する複合軟磁性粉末は、質量%でSi:0.1〜10%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Si系軟磁性合金粒子、またはSi:0.1〜10%、Al:0.1〜10%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなる組成を有しさらにD1=30〜200μmを中心とする第1ピークとD2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有しかつ第1ピークは第2ピークよりも大きな粒度分布を有するFe−Si系軟磁性合金粉末の表面にフェライト層を被覆した粉末であることが好ましいが、前記Fe−Si系軟磁性合金粉末は前記成分組成に特に限定されるものではなく、軟磁性を示すFe−Si系合金粉末であればいかなる成分組成のFe−Si系軟磁性合金粉末であっても良い。このFe−Si系軟磁性合金粉末を被覆するフェライト相は、一般式(MeFe)3O4(但し、MeはMn,Zn,Ni,Mg,Cu,Feまたはこれらの混合物)で表されるフェライト相である。
【0008】
この発明の高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法で使用する二酸化ケイ素粉末の平均粒径を100nm以下に限定した理由は、二酸化ケイ素粉末の平均粒径が100nmを越えると焼結性向上効果が低下すると共に比透磁率が低下するからである。この二酸化ケイ素粉末の平均粒径の下限は製造コストの面から1nm以上であることが一層好ましい。
また、平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末の添加量を0.05質量%以上にした理由は、平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素が0.05質量%未満含まれていても焼結性に大きく影響を及ぼすことはなくまた比透磁率が低下するからであり、一方、1.0質量%を越えて含有すると非磁性相の割合が多くなり、比透磁率の低下をもたらすので好ましくないことによるものである。二酸化ケイ素粉末の添加量の一層好ましい範囲は0.1〜0.5質量%である。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施例1
表1に示される成分組成を有するFe−Si系軟磁性合金原料を高周波溶解して溶湯を作製し、これら溶湯を水アトマイズしてFe−Si系軟磁性合金アトマイズ粉末を作製し、そのアトマイズ粉末を分級処理してFe−Si系軟磁性合金アトマイズ原料粉末を作製した。このアトマイズ原料粉末をさらに風力分級機により分級し、表1に示されるD1=30〜200μmを中心とする第1ピークと、D2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有するFe−Si系軟磁性合金粉末を作製した。このFe−Si系軟磁性合金粉末の粒度分布はマイクロトラック装置により測定した。
【0010】
このようにして得られたFe−Si系軟磁性合金粉末をイオン交換水に浸漬してよく撹拌したのち、窒素により十分に脱酸素を行なった。この窒素により十分に脱酸素を行なったイオン交換水に、金属塩化物(MCl2,ただしM=Fe、Zn、Mn)を溶かし、酸化物膜組成が得られるよう調製された金属塩化物水溶液を静かに注ぎ、その後NaOH水溶液によりpHを7.0に調整した。この混合液を70℃一定に保ち、0.5〜3時間に渡り空気を吹き込みながら緩やかに撹拌し、Fe−Si系軟磁性合金粉末の表面に表1に示される厚さの(Mn17Zn16Fe67)3O4フェライト膜を成膜した。その後、このフェライト膜を成膜したFe−Si系軟磁性合金粉末を濾過、水洗、乾燥することにより表1に示される複合軟磁性粉末A〜dを得た。
【0011】
得られた複合軟磁性粉末A〜dに、表2に示すD3=0.05〜0.5×D1μmを中心とするピークを有する粒度分布の純鉄粉末および表2に示す平均粒径を有するSiO2粉末を表2に示す割合となるように混ぜ、6ton/cm2の成形圧をかけることにより外径:35mm、内径:25mm、高さ:5mmのリング状圧粉体を成形し、得られたリング状圧粉体を不活性ガス雰囲気中、1000℃の温度で焼結することによりリング状焼結体からなるFe−Si系複合軟磁性焼結合金を製造する本発明Fe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造法(以下、本発明法という)1〜12、比較Fe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造法(以下、比較法という)1〜7および従来Fe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造法(以下、従来法という)を実施した。
これら本発明法1〜12、比較法1〜7および従来法を実施することにより得られたFe−Si系複合軟磁性焼結合金の相対密度を測定し、その結果を表3〜4に示し、さらに、Fe−Si系複合軟磁性焼結合金について表3〜4に示される周波数の高周波における比透磁率をインピーダンスアナライザで測定し、その結果を表3〜4に示した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】
表1〜4に示される結果から、本発明法1〜12で作製したFe−Si系複合軟磁性焼結合金は、従来法で作製したFe−Si系複合軟磁性焼結合金に比べて高密度を有すると共に高周波における比透磁率が優れていることが分かる。しかし、この発明の範囲から外れた条件の比較法1〜7で作製したFe−Si系複合軟磁性焼結合金は密度または比透磁率の内の少なくともいずれかが劣るので好ましくないことが分かる。
【0017】
実施例2
表5に示される中心の平均粒径および中心の高さを有するピークを持った粒度分布を有する純鉄粉末を用意し、この純鉄粉末をイオン交換水に浸漬してよく撹拌したのち、窒素により十分に脱酸素を行ない、この窒素により十分に脱酸素を行なったイオン交換水に、金属塩化物(MCl2,ただしM=Fe、Zn、Mn)を溶かし、酸化物膜組成が得られるよう調製された金属塩化物水溶液を静かに注ぎ、その後NaOH水溶液によりpHを7.0に調整した。この混合液を70℃一定に保ち、0.5〜3時間に渡り空気を吹き込みながら緩やかに撹拌し、純鉄粉末の表面に平均厚さ:1.2μの(Mn17Zn16Fe67)3O4フェライト膜を成膜した。その後、このフェライト膜を成膜した純鉄粉末を濾過、水洗、乾燥することによりフェライト被覆純鉄粉末を作製した。
【0018】
実施例1で作製した表1の複合磁性粉末に、前記フェライト被覆純鉄粉末および実施例1で用意したSiO2粉末を表5に示す割合となるように混ぜ、6ton/cm2の成形圧をかけることにより外径:35mm、内径:25mm、高さ:5mmのリング状圧粉体を成形し、得られたリング状圧粉体を不活性ガス雰囲気中、1000℃の温度で焼結することによりリング状焼結体からなるFe−Si系複合軟磁性焼結合金を製造する本発明法13〜18を実施した。
これら本発明法13〜18を実施することにより得られたFe−Si系複合軟磁性焼結合金の相対密度を測定し、その結果を表6に示し、さらに、Fe−Si系複合軟磁性焼結合金について表6に示される周波数の高周波における比透磁率をインピーダンスアナライザで測定し、その結果を表6に示した。
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】
表5および表6に示される結果から、フェライト被覆純鉄粉末を使用した本発明法13〜18で作製したFe−Si系複合軟磁性焼結合金は、従来法で作製した表4に示されるFe−Si系複合軟磁性焼結合金に比べて高密度を有すると共に高周波における比透磁率が優れていることが分かる。
【0022】
【発明の効果】
この発明のFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法は、高密度で機械的強度が優れ、さらに高周波の比透磁率の高いFe−Si系複合軟磁性焼結合金を提供することができ、電気および電子産業において優れた効果をもたらすものである。
Claims (2)
- 粒度分布がD1=30〜200μmを中心とする第1ピークとD2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有しかつ第1ピークは第2ピークよりも大きな粒度分布を有するFe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている複合軟磁性粉末に対して、
粒度分布がD3=0.05〜0.5×D1μmを中心とするピークを有する純鉄粉末:1〜10質量%、
平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末:0.05〜1.0質量%を添加全体で100質量%となるように配合し混合して混合粉末を作製し、この混合粉末を圧粉成形し焼結することを特徴とする高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法。 - 粒度分布がD1=30〜200μmを中心とする第1ピークとD2=0.05〜0.5×D1μmを中心とする第2ピークを有しかつ第1ピークは第2ピークよりも大きな粒度分布を有するFe−Si系軟磁性合金粉末の表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている複合軟磁性粉末に対して、
粒度分布がD3=0.05〜0.5×D1μmを中心とするピークを有する表面にスピネル構造を有するフェライト層が被覆されている純鉄粉末:1〜10質量%、
平均粒径:100nm以下の二酸化ケイ素粉末:0.05〜1.0質量%を添加全体で100質量%となるように配合し混合して混合粉末を作製し、この混合粉末を圧粉成形し焼結することを特徴とする高密度および高透磁性を有するFe−Si系複合軟磁性焼結合金の製造方法。
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