JP6154406B2 - 搬送物検査システム及び搬送装置 - Google Patents

搬送物検査システム及び搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6154406B2
JP6154406B2 JP2015004619A JP2015004619A JP6154406B2 JP 6154406 B2 JP6154406 B2 JP 6154406B2 JP 2015004619 A JP2015004619 A JP 2015004619A JP 2015004619 A JP2015004619 A JP 2015004619A JP 6154406 B2 JP6154406 B2 JP 6154406B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
inspection
measurement area
determination
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015004619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016130674A (ja
Inventor
毅 米倉
毅 米倉
宏一 宮田
宏一 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=56390086&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6154406(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Daiichi Co Ltd filed Critical Daiichi Co Ltd
Priority to JP2015004619A priority Critical patent/JP6154406B2/ja
Priority to KR1020150180867A priority patent/KR101762037B1/ko
Priority to TW105100342A priority patent/TWI621484B/zh
Priority to TW107100302A priority patent/TWI734888B/zh
Priority to CN201810287137.8A priority patent/CN108482956B/zh
Priority to CN201610009694.4A priority patent/CN105775624B/zh
Publication of JP2016130674A publication Critical patent/JP2016130674A/ja
Publication of JP6154406B2 publication Critical patent/JP6154406B2/ja
Application granted granted Critical
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G27/00Jigging conveyors
    • B65G27/10Applications of devices for generating or transmitting jigging movements
    • B65G27/16Applications of devices for generating or transmitting jigging movements of vibrators, i.e. devices for producing movements of high frequency and small amplitude
    • B65G27/18Mechanical devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G27/00Jigging conveyors
    • B65G27/10Applications of devices for generating or transmitting jigging movements
    • B65G27/16Applications of devices for generating or transmitting jigging movements of vibrators, i.e. devices for producing movements of high frequency and small amplitude
    • B65G27/24Electromagnetic devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N2021/845Objects on a conveyor

Description

本発明は搬送物検査システム及び搬送装置に係り、特に、振動式搬送装置において用いられる場合に好適な、搬送路上を移動する搬送物の外観を判定するための搬送物検査システムに関する。
一般に、搬送装置では、搬送途中の搬送物の外観を検査することによってその搬送姿勢や良否を判定し、この判定結果に応じて、搬送物の選別(排除)や姿勢変更(反転処理)などの搬送物の制御を行う場合がある。特に、パーツフィーダなどの振動式搬送装置においては、無秩序に供給された搬送物を、搬送体を振動させることによって搬送路に沿った搬送方向に搬送するとともに、振動作用と搬送路の形状とによって搬送物を既定の姿勢となるように整列させる必要があるため、搬送路上の搬送物の姿勢を判別し、この判別結果に応じた制御を行うことは必須事項となる。
パーツフィーダなどの振動式搬送装置においては、搬送物検査システムとして、特許文献1に記載されているように、透過型光電センサ6の投光部61と受光部62の間に搬送面プレート71に開口された長孔71bを形成し、この長孔71bによって開口される領域がワーク検出領域LAとなり、当該領域LA内にワークWが存在する割合に応じてワークWの存在及び向きが判定できるように構成する場合がある。また、この場合に、別途設けられたトリガセンサで搬送物の位置を検出し、この検出信号をトリガとして、上記透過型光電センサ6の出力を判別するように構成することもある。
一方、別の搬送物検査システムとしては、以下の特許文献2に記載されているように、トリガセンサ30によりワーク先端が検出されると、撮像装置40でワークの画像を撮影し、その撮影画像を画像処理装置へ送って処理することにより、ワークの姿勢や良否を判別するようにしたものもある。
特開2013−173611号公報 特開2003−281506号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された搬送物検査システムにおいては、ワーク検出領域LAの範囲とワークWの形状との関係により透過型光電センサ6の出力値が決まってしまうため、図示例のような特殊な輪郭形状のワークでないと適用できず、模様やマークの有無のみが外観の差異点である場合には適用できないなど、ワークに関する適用範囲がきわめて狭いとともに、異なるワークに適用させるには、長孔71bの形状を変えたり、判別のための透過型光電センサの出力電位の閾値を変更、調整したりするなどの、煩雑な改造や調整作業が必要になるという問題点がある。また、この方法で正確な判定を行うためには、搬送物の位置を検知するために別途のセンサによりトリガ信号を検出する必要がある。
一方、上記特許文献2のようにワークの画像を処理することによって判定を行うようにしたシステムでは、ワークの外観の種々の特徴点を用いて判別を行うことができるため、ワーク形状に対する適応性が高く、種々のワークの姿勢を判別することができるという利点がある。しかしながら、特許文献2で指摘されている画像処理時間を短縮するという課題は、近年のコンピュータの処理能力の向上により解決しやすくなってきたものの、画像処理時間の短縮と画像処理による判定精度とは負の相関を有するため、ワークの搬送速度の高速化に対応しつつ、如何に判定精度を高めるかが、依然として大きな課題となっている。また、この方法でも、正確な判定を高速に行うためにはワーク位置を示すトリガ信号を別途検出する必要がある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、搬送物の撮影画像を処理することにより搬送物の外観を判定する搬送物検査システムにおいて、画像処理時間の短縮と画像の判定精度とを高水準で両立させることにあり、或いは、搬送装置において、搬送速度の高速化と搬送物の姿勢や良否等の判別精度とを高い水準で両立させることにある。
斯かる実情に鑑み、本発明に係る搬送物検査システムは、搬送路(121)上の既定の場所で搬送物(CA)を既定の撮影間隔(Ts)で連続して撮影する撮像手段(CM1,CM2)と、該撮像手段(CM1,CM2)により前記撮影間隔(Ts)で撮影された複数の撮影画像(GPX)のいずれかにおいて、前記搬送路(121)上の前記搬送物(CA)の搬送速度(Vs)と前記撮影間隔(Ts)との関係により、前記搬送物(CA)の少なくとも検査対象部分(CA1〜CA4)の画像が常に含まれるように予め設定された範囲を有する計測エリア(ME)内の画像データに対して画像計測処理を施すことによって、前記計測エリア(ME)内の前記検査対象部分(CA1〜CA4)の画像に基づいて前記搬送物の外観を判定する搬送物画像判定手段(MPU,RAM)と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像手段が既定の撮影間隔で連続して撮影するとともに、搬送物の搬送速度と撮影間隔との関係により搬送物の少なくとも検査対象部分が常に含まれるように予め設定された範囲を有する計測エリア内の画像データに対して画像計測処理を施すことにより、いずれかの撮影画像の計測エリア内に上記検査対象部分の画像が必ず含まれるため、この画像データを処理することで検査対象部分の外観に関する情報を確実に抽出することができる。したがって、従来技術のように個々の搬送物の位置を検知するためのトリガ信号を生成する必要がなく、また、搬送物が繋がって搬送されてくる場合などにおいて個々の搬送物の検知漏れを考慮する必要がないために事前に搬送物間に間隙を形成する必要がなくなるなどの理由により、検出システムの全体構成を簡易に構成することができる。また、連続して撮影される複数の撮影画像のうちの予め設定された計測エリア内の画像データのみを処理すれば足りるので、前記搬送物の外観を判定するための画像計測処理を高速かつ高精度に行うことができる。
本発明において、前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)は、前記搬送物(CA)の少なくとも検出対象部分(CA1〜CA4)の画像が前記計測エリア(ME)内に含まれているか否かを判別する検査可否判別処理を実施し、前記検査対象部分の画像が前記計測エリア内に含まれている場合には、前記検査対象部分の外観について判定する検査判定処理を実施し、そうでない場合には前記検査判定処理を実施しないことが好ましい。本発明では、上述のように搬送物の位置を検知せずに撮影を行うので、撮影画像の計測エリア内に搬送物の検出対象部分の画像が含まれていない場合が発生しうる。そして、この場合にはそもそも当該検出対象部分の画像を判定することができないため、検出対象部分の画像が計測エリア内に含まれているか否かを判別する検査可否判別処理を実施して、上記の場合に該当するときには、搬送物の外観に関する判定を行う検査判定処理を実施しないことにより、不要な検査判定処理を省略することができるため、画像処理時間をさらに短縮することができる。特に、前記計測エリア(ME)は、前記検査判定処理の対象となる領域として、前記計測エリア(ME)の一部をそれぞれ構成する複数の画像処理領域(GW1〜GW5)を含み、前記検査可否判別処理は、前記複数の画像処理領域(GW1〜GW5)のうちの前記予め設定された範囲を有する少なくとも一つの前記画像処理領域(GW2)において行われ、前記少なくとも一つの画像処理領域(GW2)において前記検査判定処理が行われるときには、前記検査可否判別処理が行われる前記検出対象部分(CA1〜CA4)の画像に対して前記検査判定処理が行われることが好ましい。また、前記撮影画像(GPX)のうちの前記計測エリア(ME)を含む画像データ(GPY)を表示する表示装置(DP1,DP2)をさらに有し、前記表示装置(DP1、DP2)は、前記検査可否判別処理及び前記検査判定処理による最終の判定結果とともに、前記複数の前記画像処理領域に対応する複数の段階における処理結果を個々に表示可能に構成されることが望ましい。
本発明において、前記撮影画像(GPX)内の前記搬送路(121)上の搬送方向(F)の相互に異なる場所に設定された第1の前記計測エリア(ME−A)と第2の前記計測エリア(ME−B)においてそれぞれ前記画像計測処理を施して、前記第1の計測エリア(ME−A)の画像データの前記画像計測処理により前記第1の計測エリア(ME−A)に撮像された第1の前記搬送物(CA)の外観を判定するとともに、前記第2の計測エリア(ME−B)の画像データの前記画像計測処理により前記第2の計測エリア(ME−B)に撮像された第2の前記搬送物(CA)外観を判定することが好ましい。
この場合において、前記第1の計測エリア(ME−A)における前記搬送物(CA)に関する判定結果に応じて、前記搬送物(CA)の前記搬送路(121)からの排除の有無、若しくは、前記搬送路(121)上の搬送姿勢、を制御する第1の搬送物制御手段(123a)と、前記第2の計測エリア(ME−B)における前記搬送物(CA)に関する判定結果に応じて、前記搬送物(CA)の前記搬送路(121)からの排除の有無、若しくは、前記搬送路(121)上の搬送姿勢、を制御する第2の搬送物制御手段(123b)と、をさらに有することが好ましい。
また、前記第1の計測エリア(ME−A)における前記搬送物(CA)に関する判定結果を少なくとも一時的に保持する判定結果保持手段(MPU,RAM)と、前記第2の計測エリア(ME−B)における前記搬送物(CA)が前記第1の計測エリア(ME−A)における前記搬送物(CA)と同一である場合に、前記判定結果保持手段(MPU,RAM)により保持された前記搬送物(CA)に関する判定結果と前記第2の計測エリア(ME−B)における前記搬送物(CA)に関する判定結果とに応じて、前記搬送物(CA)の前記搬送路(121)からの排除の有無、若しくは、前記搬送路(121)上の搬送姿勢、を制御する搬送物制御手段(123)と、をさらに有することが好ましい。
本発明において、前記複数の撮影画像(GPX)のうち少なくとも前記計測エリア(ME)内の画像データを保存するデータ保存手段(MPU,MM)と、該データ保存手段(MPU,MM)により保存された過去の前記画像データを読みだして表示するデータ表示手段(MPU,DP1,DP2)とをさらに有し、前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)は、前記データ保存手段(MPU,MM)によって保存された過去の前記画像データに対しても、前記画像計測処理を施して前記計測エリア(ME)内の前記検査対象部分(CA1〜CA4)の画像に基づいて前記搬送物(CA)の外観を判定することができるように構成されていることが好ましい。なお、上記の保存される画像データとしては、前記計測エリア(ME)内に限らず、撮影画像(GPX)、若しくは、所定の画像エリア(GPY)内の画像データであることが、搬送物の搬送態様を確認できる上でより好ましい。
この場合において、前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)により実行される前記画像計測処理の設定を変更する手段をさらに有することが好ましい。この場合には、前記画像データに対する画像計測処理の態様を再設定した上で、画像計測処理(検査可否判別処理及び検査判定処理)を再実行することにより、判定結果を確認しながら画像計測処理の調整作業を容易に行うことができる。
本発明において、前記搬送路(121)は前記搬送物(CA)の搬送方向(F)に沿った方向に往復する態様で振動することによって前記搬送物(CA)を搬送するものであり、前記撮像手段(CM1,CM2)が静止している場合には、前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)は、撮影時における前記搬送路(121)の振動による前記撮影画像(GPX)内の前記搬送路(121)に対する位置変動をなくすように前記撮影画像(GPX)内の前記計測エリア(ME)の位置を補正することが好ましい。これによれば、搬送体の振動による撮影画像内の計測エリアの搬送路に対する位置ずれを解消することができるため、当該位置ずれによる検査位置のずれを防止し、搬送路上の一定位置での搬送物検査を実施することができるため、検査位置のずれによる搬送物の制御不良などを回避できる。
この場合において、前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)は、前記撮影画像(GPX)内に撮像された前記搬送路(121)上の特定箇所(122a,122b)の位置を前記画像計測処理により検出し、当該位置に応じて前記計測エリア(ME)の位置を補正することが望ましい。搬送路の振動による計測エリアの搬送路に対する位置ずれ量を、予め設定された搬送路の振動幅及び振動周期の値を用いて撮影時ごとに算出し、当該位置ずれ量に応じて撮影画像内の計測エリアの位置を補正してもよいが、撮影画像内の搬送路上の特定箇所の位置を画像処理により検出することで、撮影画像内に表れた実際の搬送体の振動態様に対応した補正を行うことができるため、計測エリアの位置を確実かつ高精度に設定することができる。搬送路上の特定箇所としては、搬送路上に表示された位置表示マークを用いることができる。
本発明において、前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)による前記搬送物(CA)に関する判定結果に応じて、前記搬送路(121)からの前記搬送物(CA)の排除の有無、若しくは、前記搬送路(121)上の前記搬送物(CA)の搬送姿勢、を制御する搬送物制御手段(123,123a,123b)をさらに有することが好ましい。
本発明において、前記撮像手段(CM1,CM2)は、前記第1の計測エリア(ME−A)が設定される第1の前記場所の画像が入射され、当該画像を前記搬送方向(F)の第1の向きに反射する第1の傾斜反射面(142a)と、前記第2の計測エリア(ME−B)が設定される第2の前記場所の画像が入射され、当該画像を前記搬送方向(F)の前記第1の向きとは逆の第2の向きに反射する第2の傾斜反射面(142b)と、前記撮像手段(CM1,CM2)の撮影範囲内にいずれも配置され、前記第1の傾斜反射面(142a)からの反射光と前記第2の傾斜反射面(142b)からの反射光を前記撮像手段(CM1,CM2)の光軸方向にそれぞれ反射する一対の中央傾斜反射面(141a,141b)と、を有する光路変換器(140B)を介して撮影することが好ましい。
この場合において、前記光路変換器(140B)においては、前記第1の傾斜反射面(142a)及び前記第2の傾斜反射面(142b)と、前記一対の中央傾斜反射面(141a,141b)とを前記撮像手段(CM1,CM2)の光軸方向に相対的に移動可能とする可動構造を有することが好ましい。
また、前記光路変換器(140B)においては、前記一対の中央傾斜反射面(141a,141b)のうちの対応する前記中央傾斜反射面(141a)に対する前記第1の傾斜反射面(142a)の前記搬送方向(F)の距離と、前記一対の中央傾斜反射面(141a,141b)のうちの対応する前記中央傾斜反射面(141b)に対する前記第2の傾斜反射面(142b)の前記搬送方向(F)の距離とを相対的に変更可能とする可動構造を有することが好ましい。
次に、本発明に係る搬送装置は、前記搬送路(121)を備えた搬送手段(12,CL12)と、上記搬送物検査システム(CM1,CM2,DTU,DP1、DP2,SP1,SP2)とを具備することを特徴とする。
本発明において、前記搬送路(121)を振動させる加振手段(125)と、前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)による前記搬送物(CA)の外観に対する判定結果に応じて、前記加振手段(125)の駆動態様を制御する加振制御手段(CL12)と、をさらに具備することが好ましい。この制御の対象となる駆動態様としては、加振手段の駆動の停止、加振手段の駆動周波数や駆動電圧などが挙げられる。これにより、搬送物の搬送態様(搬送速度、搬送姿勢の安定性など)を調整することができる。
本発明によれば、搬送物の撮影画像を処理することにより搬送物の外観を判定する搬送物検査システムにおいて、画像処理時間の短縮と画像の判定精度とを高水準で両立させることができ、搬送装置において、搬送速度の高速化と搬送物の姿勢や良否等の判別精度とを高い水準で両立することができるという優れた効果を奏し得る。
本発明に係る搬送物検査システム及び搬送装置の実施形態の全体構成を示す概略構成図である。 搬送路上の搬送物の外観の例を示す外観説明図である。 画像処理による搬送物の外観の判定方法を説明するための方法説明図(a)〜(j)である。 実施形態の運転モード時における表示画面の例を示す画面表示図である。 実施形態の運転モード時における表示画面の他の例を示す外面表示図である。 実施形態の設定モード時における表示画面の例を示す画面表示図である。 実施形態の再実行への移行時における表示画面の例を示す画面表示図である。 実施形態の再実行時における表示画面の例を示す画面表示図である。 実施形態の設定モード時における基準画像の登録のための表示画面の例を示す画面表示図である。 実施形態の全体の動作プログラムの制御手順を示す概略フローチャートである。 実施形態の搬送装置の構成例を示す平面図である。 実施形態の搬送装置の構成例を示す正面図である。 実施形態の搬送物検査システムの第1実施形態の構成を示す平面図及び断面図である。 実施形態の搬送物検査システムの第2実施形態の構成を示す平面図及び断面図である。 実施形態の搬送物検査システムの振動補正を説明するための説明図(a)〜(c)である。 実施形態の搬送物検査システムに用いる撮影光学系(光路変換器を含むもの)の部分縦断面図である。 実施形態の光路変換器を用いた撮影態様の原理を示す説明図である。 実施形態の光路変換器を用いた別の撮影態様の原理を示す説明図である。 実施形態の光路変換器を用いた複数の計測箇所の例(リニアフィーダ12の搬送路121に沿った複数箇所の例)を示す断面図(a)〜(d)である。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。最初に、図1を参照して、本発明に係る実施形態の全体構成について説明する。図1は、搬送装置10の駆動制御系と、搬送装置10の搬送物に対する検査システムの構成とを示す概略構成図である。
搬送装置10は、螺旋状の搬送路111を有するボウル型の搬送体110を備えたパーツフィーダ11と、このパーツフィーダ11の上記搬送路111の出口から搬送物を受け取るように構成された入口を備えた直線状の搬送路121を有する搬送体120を備えたリニアフィーダ12とを具備する振動式搬送装置である。本実施形態の搬送物検査システムでは、リニアフィーダ12の搬送体120の搬送路121上の搬送物CAを撮影画像GPXに基づいて検査、判定する。なお、本発明において、振動式搬送装置に限られない構成については、搬送物CAが搬送路に沿って搬送される各種の搬送装置に用いることができるし、振動式搬送装置であっても、上記パーツフィーダ11とリニアフィーダ12の組み合せに限定されるものではなく、当該組み合せにあっても、リニアフィーダ12の搬送路121上の搬送物CAを検査するものに限らず、パーツフィーダ11の搬送路111上の搬送物CAを検査するものであっても構わない。
パーツフィーダ11はコントローラCL11によって駆動、制御され、リニアフィーダ12はコントローラCL12によって駆動、制御される。これらのコントローラCL11、CL12はパーツフィーダ11やリニアフィーダ12の加振手段(電磁駆動体や圧電駆動体などを含む、後述する回転振動機115、リニア振動機125に相当する。)を交流駆動し、搬送体110,120を搬送路111,121上の搬送物CAが所定の搬送方向Fに移動する態様となるように振動させる。また、コントローラCL11、CL12は、搬送物検査システムの主体となる画像処理機能を有する検査処理ユニットDTUに入出力回路(I/O)を介して接続されている。
また、コントローラCL11,CL12にはデバッグ操作部DBが接続されている。このデバッグ操作部DBを操作すると、搬送装置10の駆動が停止されるとともに、下記の動作プログラムを実行する後述の演算処理装置MPUに対して所定の操作入力が行われ、例えば、検査処理ユニットDTUにおける画像計測処理が停止される。
検査処理ユニットDTUは、パーソナルコンピュータ等の演算処理装置MPU(マイクロプロセシングユニット)を中核構成とし、図示例では、上記演算処理装置MPUは、中央処理ユニットCPU1,CPU2、キャッシュメモリCCM、メモリコントローラMCL、チップセットCHSなどから構成される。また、この検査処理ユニットDTUには、撮像手段であるカメラCM1,CM2にそれぞれ接続された画像処理を行うための画像処理回路GP1,GP2が設けられ、これらの画像処理回路GP1,GP2は画像処理メモリGM1,GM2に接続されている。画像処理回路GP1,GP2の出力は上記演算処理装置MPUにも接続され、カメラCM1,CM2から取り込んだ撮影画像GPXの画像データを処理し、適宜の処理画像(例えば後述する画像エリアGPY内の画像データ)を演算処理装置MPUに転送する。主記憶装置MMには予め搬送物検査システムの動作プログラムが格納されている。検査処理ユニットDTUが起動されると、演算処理装置MPUにより上記動作プログラムが読み出されて実行される。また、この主記憶装置MMには、演算処理装置MPUにより、後述する画像計測処理を実行した対象となる撮影画像GPX若しくは画像エリアGPYの画像データが保存される。
また、検査処理ユニットDTUは、入出力回路(I/O)を介して液晶モニタ等の表示装置DP1,DP2や操作入力装置SP1,SP2に接続される。表示装置DP1,DP2は、上記演算処理装置MPUによって処理された撮影画像GPX若しくは画像エリアGPYの画像データ、画像計測処理の結果、すなわち、検査可否判別処理や検査判定処理の結果などが、所定の表示態様で表示される。また、表示装置DP1,DP2の画面を見ながら操作入力装置SP1,SP2を操作することにより、各種の操作指令、設定値などの処理条件を上記演算処理装置MPUに入力することができる。
次に、本実施形態における上述の搬送物検査システムを用いた搬送装置10における搬送物CAの基本的な検査判定方法の例について説明する。図2は、本例における搬送物CAの形状及び搬送路121上の搬送姿勢を示す説明図である。図示例において、搬送物CAは、略立方体形状(例えば、立方体の8つの角部を丸めた形状)を有する電子部品(例えば、チップ抵抗、チップインダクタ、チップコンデンサなど)である。この搬送物CAは、相互に直交する搬送面121a,121bを備えた搬送路121上において、長手方向軸(主軸)を搬送方向Fに向けた姿勢で搬送される。搬送物CAの前後両端には金属製の端子部CAaが露出し、その間の側面部分には絶縁材からなる白色面CAb及び方向識別マークである黒色面CAcが露出している。この搬送物CAの正規の搬送姿勢は、先端面CA5を搬送先(下流側)に向け、後端面CA6を搬送元(上流側)に向けた姿勢であって、四つの側面CA1〜CA4のうち、搬送先の側に白色面CAb、搬送元の側に黒色面CAcが表れる側面CA1が上方を向く姿勢であり、全体が白色面CAbである側面CA2が搬送路121の開放された側の側方を向く姿勢となる。
カメラCM1,CM2によって撮影された撮影画像GPXは、上記画像処理回路GP1,GP2によって適宜に処理され、搬送路121上の搬送方向Fと直交する方向について必要な範囲である画像幅GPWに含まれる画像データのみが取り込まれる。また、撮影画像GPXのうちの搬送方向Fに沿った範囲についても、図示のように画像長GPLに限定した範囲で画像データを取り込むようにしてもよい。このように撮影画像GPXから、実際に取り込まれ、演算処理装置MPUに転送される画像エリアGPYを限定することによって、取込速度及び転送速度を向上させることができる。本実施形態の画像エリアGPYは図2に示すように搬送方向Fに長い矩形領域となる。
図3は、図2に示す搬送物CAの搬送姿勢が正規のものであるか否かを判定するための計測エリアの設定例を説明するための説明図(a)〜(j)である。本実施形態では、上記動作プログラムに組み込まれて実行される検査処理コンポーネントに従って行われる画像計測処理によって、搬送物CAの外観に関する検査及び判定が行われる。図3(a)は上記画像計測処理における計測エリアME内に設定された画像処理領域GW1〜GW5の例を示す。
画像処理領域GW1は、パターン検出ウィンドウであり、上記画像エリアGPY内の下側画像範囲GPY1内に配置される、上記搬送物CAの側面CA1〜CA4に対応する位置に設定された矩形領域である。この画像処理領域GW1は、搬送物CAの側面CA1〜CA4とほぼ同じか、搬送方向Fに見てやや狭い範囲を有し、ここに側面CA1〜CA4の画像が許容できる態様で存在するか否か(検査可否判別処理)と、存在するとすれば側面CA1なのか否か(検査判定処理、具体的には、後述する正面検出)を判定するための領域である。この画像処理領域GW1内の画像データを第1の閾値を用いて二値化し、そのデータの白色画素数が第2の閾値以上の割合である場合には側面CA1に該当しないので判定結果はNGとなる。また、白色画素数が前記第2の閾値を下回っている場合にはOKとなる。ここで、計測エリアME内に搬送物CAの側面が撮像されていない、端子部CAaが大きく撮像されているなどの理由で上記データの全て若しくは第3の閾値より多くが黒色画素である場合にもPASS(本実施形態では最終判定はOK)となる。
画像処理領域GW2は、パターン検出ウィンドウであり、上記画像エリアGPY内の上側画像範囲GPY2内に配置される上記搬送物CAの側面CA1〜CA4に対応する位置に設定された矩形領域である。この画像処理領域GW2は、搬送物CAの側面CA1〜CA4の範囲よりも搬送方向Fに見てやや広い範囲を有し、ここに側面CA1〜CA4の画像が許容できる態様で存在するか否か(検査可否判別処理)と、存在するとすれば側面CA2なのか否か(検査判定処理)と、他の検査判定処理のための位置補正のための処理(具体的には、後述する中心検出)を判定するための領域である。画像処理領域GW2は上記画像処理領域GW1に対して搬送方向Fと直交する方向に隣接する位置に設定される。また、画像処理領域GW2は上記画像処理領域GW1よりも搬送方向Fに見た範囲が広くなるように設定される。この画像処理領域GW2内の画像データにはブロブ解析が実行され、第4の閾値を用いて二値化し、そのデータの白色画素数が第5の閾値以上の割合であって、ブロブが1つである場合には判定結果はOKとなる。また、この場合にはブロブの重心位置を算出し、この重心位置が画像処理領域GW2の搬送方向Fの中心からずれている場合には、そのずれ量で以下の画像処理領域GW3の位置を補正し、当該画像処理領域GW3を搬送物CAの搬送方向Fの中心位置に設定する。一方、ブロブが二以上である場合にはNGとなる。また、計測エリアME内に搬送物CAの側面が撮像されていない、端子部CAaが大きく撮像されているなどの理由で上記データの全て若しくは第6の閾値より多くが黒色画素である場合にもPASS(本実施形態ではOK)となる。
画像処理領域GW3は、エッジ検出ウィンドウであり、画像処理領域GW2により求められた重心位置を搬送方向Fの中心位置とした、画像エリアGPXの下側画像範囲GPX1内において搬送方向Fの所定幅に亘る範囲を有する、エッジ検出処理が実施される矩形領域である。この画像処理領域GW3では、第7の閾値で二値化した画像データから搬送方向Fについてエッジを検出する。例えば、必要に応じて搬送方向Fと直交する方向(図示上下方向)に投影処理を施した上で、微分処理、正規化処理などを施し、第8の閾値により白黒のエッジの位置を検出する。ここでエッジ検出ができればOKであるが、エッジ検出ができなければNGとなる(検査判定処理)。
画像処理領域GW4、GW5は、上記エッジ検出ができたときに、検出されたエッジ位置の搬送方向Fの両側の既定の位置にそれぞれ設定される。図示例では、画像処理領域GW4、GW5は、エッジ位置の両側の等距離に配置される、それぞれ縦長の矩形領域として設定される。ここで、画像処理領域GW4の黒色画素数が第9の閾値より多く、画像処理領域GW5内の白色画素数が第10の閾値より多い場合にはOK、それ以外の場合にはNGとなる(検査判定処理)。なお、上記の第1の閾値〜第10の閾値は検出及び判定のために設定可能に構成されるものであるが、設定値としては、二値化のための閾値、正規化のための係数、明度補正やノイズ処理のためのパラメータなど、これらに限定されるものではない。また、画像処理の態様としては、上述のように二値化を前提としたものに限らず、所定のグレースケールを前提としたものでもよいなど、種々の公知技術を用いることができる。
なお、上記画像処理領域GW1〜GW5における画像計測処理及び判定は、第1段階である画像処理領域GW1の画像計測処理及び判定、第2段階である画像処理領域GW2の画像計測処理及び判定、第3段階である画像処理領域GW3の画像計測処理及び判定、及び、第4段階である画像処理領域GW4、GW5の画像計測処理及び判定の順に実施される。ここで、上記第1段階においてPASSと判定された場合には、それ以降の段階の処理は行わず、本実施形態においてはOKという最終の判定結果が確定する。また、上記第2段階においてPASSと判定された場合にも、それ以降の段階の処理は行わず、本実施形態においてはOKという最終の判定結果が確定する。
本実施形態では、カメラCM1,CM2は、予め設定された既定の撮影周期で連続して撮影を実行し、当該撮影周期ごとに撮影画像GPX若しくは上記画像エリアGPY内の画像データが画像処理装置GP1,GP2を介して上記演算処理装置MPUに転送される。演算処理装置MPUでは、転送された上記画像データのうち、演算処理用メモリRAMを用いて、計測エリアME内の画像データを上述のように処理し、検出及び判定を行う。ただし、本実施形態では、別途トリガセンサを設けたり、搬送物CAの画像データ中から搬送物CAの所定の形状パターンを所定の領域内でサーチし、当該形状パターンが検出されたときに内部トリガを発生させたりするのではなく、既定の撮影周期を示す外部トリガを導入したり、演算処理装置MPUから一定周期のトリガ信号をカメラCM1,CM2に出力したりするなどの方法で、既定の撮影周期で連続して撮影を実行している。このため、搬送路121上を搬送されてくる全ての搬送物CAの少なくとも検出対象部分(本実施形態では端子部CAaを除く側面CA1〜CA4の表面部分に相当するが、搬送物CAの外観全体であってもよい。)を検出し、判定しようとすれば、全ての搬送物CAの上記検出対象部分が、いずれかの撮影画像GPX又は画像エリアGPYにおいて、計測エリアME内に含まれるようにする必要がある。
そこで、撮影周期をTs[sec]、搬送物CAの上記検出対象部分(側面CA−1〜CA−4)の搬送方向Fの長さをLs[mm]、搬送物CAの搬送速度をVs[mm/sec]とした場合、全ての搬送物CAの上記検出対象部分(側面CA−1〜CA−4)の画像が必ず上記計測エリアME内に含まれるようにするために、計測エリアMEの搬送方向Fの範囲Lmeを以下の式(1)のように設定する。
Lme≧Ls+α=Ls+Ts×Vs…(1)
例えば、搬送物CAの搬送方向Fの長さが0.6[mm]、その側面の搬送方向Fの長さLsが0.4[mm」、搬送速度Vsが50[mm/sec]、撮影周期Tsが1[msec]であるとすれば、Ls=0.4[mm]、α=0.05[mm]であり、Lme≧0.45[mm]となる。
図示例では、計測エリアMEのうちの、検出対象部分である側面CA1〜CA4の位置検出の結果を判定するための画像処理領域GW2の搬送方向Fの範囲を上記Lmeとすることが好ましい。一般的には、計測エリアMEが単一の領域で構成される場合には、いずれかの撮影画像GPX又は画像エリアGPYの当該単一の領域内に搬送物CAの検出対象部分が必ず含まれるように設定されていればよいが、上述のように相互に独立して用いられる複数の画像処理領域GW1〜GW5を有する場合には、その処理内容によっていずれかの画像処理領域が上記条件を満たすように設定する。本実施形態の場合には、画像処理領域GW2は検出対象部分である側面CA1〜CA4の全体を用いて判定する領域であるとともに、上記の検査可否判別処理の対象となる領域でもあるので、当該領域GW2について上記式(1)が満たされるように構成すればよい。
また、本実施形態のように計測エリアMEが複数の画像処理領域GW1〜GW5を含む場合には、搬送方向Fの範囲が最も広い領域が上記条件を満たすように構成すれば、当該最も広い領域における処理内容や検査対象部分との関係を適宜に設定する(例えば、当該最も広い領域に対して、それよりも狭い領域を占める検査対象部分の位置に応じた検査可否判別処理を実行する。)ことで、全ての搬送物CAについて検査及び判定を実行することのできる画像計測処理となるように構成することが可能である。
また、本実施形態の場合には、上述のように搬送物CAが計測エリアMEに到達することを検知するトリガ信号を用いないので、或る撮影画像GPX又は画像エリアGPYの計測エリアME内に搬送物CAの検出対象部分CA1〜CA4がそもそも全く配置されていない場合も生じ得る。そこで、計測エリアME内の画像計測処理に際しては、搬送物CAの少なくとも検出対象部分CA1〜CA4の画像が計測エリアME内に含まれているか否かを判別する、検査可否判別処理を実施する。そして、この検査可否判別処理として、上記第1段階では、画像エリアGPYの下側画像範囲GPY1内に配置される搬送物CAの側面CA1〜CA4の画像が計測エリアMEの画像処理領域GW1内に包含されていない場合(当該領域内の画素のほとんどが黒色である場合)にはPASSとし、それ以降の検査及び判定を実施せずに、判定結果をOKとしている。
また、上記第2段階の検査可否判別処理では、上側画像エリアGPYの上側画像範囲GPY2内に配置される搬送物CAの側面CA1〜CA4の画像が計測エリアMEの画像処理領域GW2内に包含されない場合(当該領域内の画素のほとんどが黒色である場合)にはPASSとし、それ以降の検査及び判定を実施せずに、判定結果をOKとしている。
なお、上述のように計測エリアME内に全ての搬送物CAの検査対象部分CA1〜CA4が撮像されるように、計測エリアMEの範囲が撮影間隔Tsと搬送速度Vsに応じて設定されているため、計測エリアME内に検査対象部分CA1〜CA4が含まれない状態の撮影画像GPX若しくは画像エリアGPYに対しては、判定を実施する必要がない。この場合において、判定を実施しない(PASS)ときに最終の判定結果をOKとしている理由は、本実施形態の搬送物CAの検査システムでは、判定結果がNGのときにのみ、搬送物CAを搬送路121上から排除したり、搬送路121上で反転させたりするなどという搬送物CAに対する制御を実行するようにし、判定結果がOKであれば検査した搬送物CAには何もしないためである。ただし、必要であれば、判定結果OKとNGの他に判定不実施PASSが判別できるような態様で判定結果を出力し、これを表示してもよい。
図4及び図5は、カメラCM1で撮影された撮影画像GPX又はこれから得られる画像エリアGPY内の画像データに基づいて上記検査処理ユニットDTUが出力する出力信号により、表示装置DP1において表示される運転モードの表示画面を示す画面表示図である。なお、後述するカメラCM2に対する撮影画像GPX又は画像エリアGPYについても同様の表示画面が表示装置DP2に表示されるので、説明を省略する。
ここで、運転モードは、カメラCM1の撮影画像GPX又は画像エリアGPY内の画像データを処理して、上記搬送路121上を次々と搬送されていく複数の搬送物CAの画像の検出及び判定を連続して実行するモードである。なお、図4乃至図9に示す画面表示図は、画像センサカメラのコントローラI−S300M(シャープマニファクチャリングシステム株式会社製)を用いた場合の表示画面に基づくものであり、単なる一例を示すものに過ぎない。
本実施形態では、上記撮影画像GPX又は画像エリアGPY内の画像データに関して、搬送方向Fの前後の相互に異なる領域にそれぞれ配置される、二つの計測エリアME−AとME−Bが設定されている。計測エリアME−Aは撮影画像GPX又は画像エリアGPYの中の上流側の位置に設定され、計測エリアME−Bはそれよりも下流側の位置に配置される。本実施形態では、これらの計測エリアME−Aと計測エリアME−Bのそれぞれにおいて、上述の第1段階乃至第4段階の検査及び判定がそれぞれ実行される。この場合において、上記演算処理装置MPUにおいては、計測エリアME−Aに対する画像処理と、計測エリアME−Bに対する画像処理とが同時に並行して実施されることが好ましい。
運転モード時の表示画面には、図示最下段のモード表示欄G1と、図示左端の第1表示欄G2と、図示中央上部の判定表示欄G3と、判定表示欄G3の下方に配置された画像表示欄G4と、図示右端の第2表示欄G5とが設けられる。モード表示欄G1には、現在の表示モードを示す「運転」の表示と現在時刻、及び、「調整」モード及び「設定」モードへの移行ボタンが表示される。調整モードは運転途中で各種の設定値を微調整するためのモードであり、設定モードは停止時において各種の設定及び設定値を設定するためのモードである。第1表示欄G2には、計測エリアME−Aに関する検査及び判定、並びに、計測エリアME−Bに関する検査及び判定を完了するために必要とされた画像処理時間を表示するとともに、検査及び判定を行った搬送物CAの品種名を表示する。なお、本実施形態では画像処理時間は一般的に150〜300μsec程度である。また、撮影間隔Tsは840μsecである。第2表示欄G5には、撮影時刻、最終の判定結果がOKとなった数、最終の判定結果がNGとなった数がそれぞれ表示される。なお、最終の判定結果がOKとなる場合には、上述のようにPASS判定が出た場合も含まれる。
判定表示欄G3では、計測エリアME−Aと計測エリアME−Bについて、それぞれの計測エリア内の上記画像処理領域GW1〜GW5に対応する個々の判定モジュールにより、上記第1段階から第4段階の検査及び判定の処理過程においてそれぞれ導出された結果を示すとともに、最終の判定結果を上部に大きく表示する。本実施形態では、検査可否判別処理の結果と検査判定処理の結果を合わせて、OKとNGのみで表示するようにし、検査可否判別処理や検査判定処理の結果、それ以降の検査判定処理を省略した場合には結果の表示を省略している。すなわち、上記第1段階の処理結果は「正面検出」の欄に表示し、上記第2段階の結果は「中心検出」の欄に表示し、上記第4段階の結果は「マーク右」及び「マーク左」の欄に表示する。なお、上記第3段階は、画像処理領域GW3内にエッジが検出されるか否かであり、第4段階の結果を検査するための領域GW3を位置決めする段階であるから、その結果は表示していない。ただし、各処理段階での個々の結果の表示をするかどうかについては、以下の画像表示欄G4の枠線等の表示と同様に、後述するデバッグ操作時の調整作業の都合を参酌して適宜に決定すればよく、上記の態様に限定されるものではない。
図4の計測エリアME−Aでは、搬送物CAが正規の姿勢であった場合において、全ての段階においてOK判定が得られた例を示している。また、図4の計測エリアME−Bでは、搬送方向Fに沿った方位のみが正規の姿勢と異なる場合において、第4段階の検査判定のみがNGであることにより、最終の判定結果がNGとなる例を示してある。一方、図5の計測エリアME−Aでは、第1段階における検査判定処理の結果がNG判定となったため、その後の処理を実行せずに最終の判定結果NGを導出した例を示している。また、図5の計測エリアME−Bでは、第1段階又は第2段階の検査可否判別処理において搬送物CAの検査対象部分がエリア内に許容できる態様で含まれていなかったため、第1段階ではOK判定となっているが、それ以降の処理を省略して最終の判定結果をOKとしている。
画像表示欄G4では、上記画像エリアGPY内の画像データを表示するとともに、計測エリアME−Aと計測エリアME−Bの上記画像処理領域GW1〜GW5を枠線等によって表示する。ここで、画像処理領域GW1と画像処理領域GW2について上記第1段階又は第2段階において検査可否判別処理で検査可と判別されるとともに検査判定処理でOK判定となった場合には、その枠線等を第1表示態様(例えば緑色表示)にする。また、この第1段階において検査判定処理でNG判定となった場合には、その枠線等を第2表示態様(例えば赤色表示)とする。なお、この第1段階において検査可否判別処理で検査不可となった場合には、上記第1表示態様としてもよいが、第3表示態様(例えば青色表示)としてもよい。
なお、上記第1段階又は上記第2段階において検査可否判別処理で検査不可と判別された結果、上記第3段階以降の処理をしない場合には、画像処理領域GW3〜GW5の枠線等の表示を、第4表示態様(例えば白色表示)とする。このようにすると、各段階における検査及び判定の結果を画像データに重ねることによって視覚的に容易に把握することができるようになる。なお、各表示態様は上記例の色彩に限らず、実線、点線、破線、一点鎖線などの線種であってもよいなど、相互に区別できる態様であれば特に限定されない。
本実施形態では、振動式の搬送装置10により、振動する搬送路121上を搬送されていく搬送物CAを検査対象とする一方で、カメラCM1,CM2は振動しない場所(基台100上)に設置されているため、撮影画像GPX又は画像エリアGPYの画像データにおいて、搬送方向Fの前後に往復する態様で所定の振幅で振動する搬送路121は、当該画像データの撮影時の振動位相の変化に応じて、変位した位置に配置される。したがって、搬送物CAの外観を、搬送路121を基準とする固定された位置で検査、判定しようとすると、画像内の計測エリアME−A,ME−Bの位置を、撮影タイミングに合わせて搬送体120の振動と同期して同振幅で移動させる必要がある。
このため、本実施形態では、計測エリアME−A,ME−Bの位置を、撮影画像GPX又は画像エリアGPYの撮影時点における搬送体120の振動位置に合わせるために、搬送体120に設定された位置補正用マーク122a,122b(図2参照)のうち、位置補正用マーク122bを基準として、補正している。これを上記表示画面では「振動補正」と表示し、当該補正が行われている場合には「振動補正」の欄にOKを表示する。位置補正用マークは位置検出が容易かつ確実なものであれば特に限定されないが、図示例では、画像中で確実にブロブとして認識でき、かつ、その重心位置を安定して検出できる単色(同一グレースケール)のマークとすることで、その位置の検出精度を高めている。
図15を参照して、上記振動補正の処理内容を詳細に説明する。図15(a)は、図示左右に振動する搬送路121が図示左端に位置する時点における計測エリアMEと位置補正用マーク122aとの間の撮影画像GPX又は画像エリアGPYにおける位置関係を示す図である。ここで、搬送路121には、図示の振幅Asを有する振動(例えば、振幅Asが0.1mm、振動周波数fsが300Hz)が与えられている。なお、図4及び図5の例では位置補正用マーク122bを用いているが、図15では位置補正用マーク122aを用いる例で説明する。なお、位置補正用マーク122a,122bの位置は任意であり、同じ撮影画像GPXや画像エリアGPY内に撮像されているのであれば、如何なるものであってもよい。
一方、図15(b)は、カメラCM1,CM2に対して固定された計測エリアME′を設定した場合において、搬送体120が図示右端に位置する時点(図15(a)に示す時点よりも振動の位相で180度進んだ時点)の撮影画像GPX又は画像エリアGPYの様子を示す。このように、振動によって搬送路121が図示右側に移動しているため、計測エリアME′は、搬送路121上の当初の位置に対して上流側に振幅Asの分だけシフトした位置に設定されてしまっている。
これに対して、図15(c)に示すように、本実施形態の計測エリアMEの位置は、位置補正用マーク122aの位置を基準として規定されているため、搬送体120が振動して位相が180度進み、全体として図示右側に移動すると、計測エリアMEも同じ位相及び振幅で図示右側へ移動させる。このため、搬送路121に対する計測エリアMEの位置は、撮影時の振動の位相タイミングとは無関係に、常に搬送路121に対して同じ位置となる。したがって、例えば、不良姿勢の搬送物CAを排除するための排除エアをエア噴出口123から吹き付ける位置、或いは、不良姿勢の搬送物CAの姿勢を修正するための反転エアをエア噴出口123から吹き付ける位置に対して、計測エリアMEが常に一定の位置関係となるように設定されるため、検査判定処理の結果に応じて搬送物CAに排除力や反転力を作用させる場合に、常に同じタイミングで作用を生じさせることができる。
図6は、上記の検査可否判別処理や検査判定処理の条件を設定するための設定モードにおけるホーム画面を示す。この設定モードは、上記運転モードにおいて、モード表示欄G1の「設定」の移行ボタンを操作することにより、切り替えることができる。図6の設定モードのホーム画面は、図示下段のモード表示操作欄G11と、図示上段左側の基準画像表示欄G12と、図示上段右側の処理操作設定欄G13とを備えている。モード表示操作欄G11には、表示モードを示す「設定」の表示と現在時刻に加えて、搬送物検査システムの各種の設定画面に移行するための「システム」、「カメラ」、「通信」、「変数設定」、「ツール」、「USB」の各種の操作ボタンが表示される。また、このモード表示操作欄G11には、上記の運転モードに戻るための「運転」移行ボタン、過去の撮影画像を再生しながら検査判定をやり直す再実行処理を実施するための「再実行」ボタン、品種設定などの設定条件を保存するための「保存」ボタン、画像表示欄G12の表示画像の拡縮を行うための「拡大縮小」ボタンを備えている。
また、基準画像表示欄G12では、設定エリアME−Aのための基準画像GP−Aと、設定エリアME−Bのための基準画像GP−Bを表示する。これらの基準画像GP−A,GP−Bとしては、それぞれの設定エリアME−A,ME−Bにおいて過去に撮影した同じ搬送物CAの画像を用いる。これらの基準画像GP−A,GP−Bは、設定モードにおける図9に示す基準画像登録画面において、予め、設定エリアME−Aに対するものとME−Bに対するものとを別々に登録しておいたものである。図9に示す表示画面には、モード表示操作欄G41、画像表示欄G42、処理操作設定欄G43があり、画面右上の処理操作設定欄G43の最上段の「ME−A」と「ME−B」のボタンは、それぞれ、図示上段左側に表示された画像をどちらの計測エリアの基準画面とするかを選択するもの、その下方にあるパラメータ入力領域は画像の取り込み設定等の入力欄である。これらの基準画像は、図6に示す設定モードのホーム画面から移行可能な各種の設定画面の設定値を決めるための基準の画像となり、また、各種の設定値を決定する際に、設定値、例えば、或る閾値に対応する基準画像の領域等を基準画像上に枠線等により表示することで、各設定値による検査、判定の態様を確認することを容易にしている。
さらに、図6の設定モードのホーム画面において、上記の処理操作設定欄G13では、図示最上段の「品種選択」ボタンにより、搬送物CAの種類やサイズを選択することができる。また、図示次段右側の「フロー編集」ボタンにより、図示次段左側に配列された処理モジュールの種類と順番を編集することができる。これらの処理モジュールは、図示上方から順次に実行されることで、検査処理コンポーネントの主要部分を構成するものである。最初の「トリガ」モジュールはカメラCM1,CM2の撮影タイミングを定める処理ユニットであり、これを選択することで、当該処理に関する各種の設定画面が表示される。次の「キャプチャ」モジュールは、撮影画像GPX又は画像エリアGPYを取り込む際の画像取込条件を設定する処理ユニットであり、これを選択することで、図9に示す表示画面と類似の当該画像取込処理に関する各種の設定画面が表示される。その次の「振動補正」モジュールは上述の搬送路121の振動による設定エリアの位置補正の態様を定める処理ユニットであり、これを選択することで、当該処理に関する各種の設定画面が表示される。また、「反転1」モジュールは、設定エリアME−Aに関する上述の画像計測処理(検査可否判別処理と検査判定処理)の内容を定める処理モジュールであり、これを選択することで、当該処理に関する各種の設定画面が表示される。「反転2」モジュールは、設定エリアME−Bに関する上述の画像計測処理(検査可否判別処理と検査判定処理)の内容を定める処理モジュールであり、これを選択することで、当該処理に関する各種の設定画面が表示される。なお、「反転1」、「反転2」、「選別1」、「選別2」などの表示は、或る計測エリアに対する画像計測処理の対象となる搬送物の制御態様を示しているに過ぎず、本実施形態の場合には単なる例示に過ぎないから、他の制御態様について設定する場合には適宜に表示を変更すればよい。
図6の設定モードのホーム画面において「再実行」ボタンを操作すると、図7に示すファイル選択画面が表示される。このファイル選択画面は、[戻る」の復帰ボタンを備えた図示下段のモード表示欄G21と、図示上段左側の画像表示欄G22と、図示上段右側のファイル表示選択欄G23とを有する。ファイル表示選択欄G23では、上記主記憶装置MM内に保存されている過去の撮影画像GPX又は画像エリアGPYを時系列にて連続して格納した画像ファイルを選択することができる。そして、選択された画像ファイルに対する各種の操作処理を実行するために、個々の撮影画像GPX又は画像エリアGPYの表示と処理を行う「再実行」ボタン、同一の画像ファイル内にある複数の撮影画像GPX又は画像エリアGPYを連続して再生する「連続再実行」ボタン、各種統計を示すヒストグラムを表示する「統計再実行」ボタンなどが用意されている。
主記憶装置MM内に保存される画像ファイルは、運転モードにおいて取り込まれる複数の撮影画像GPX又は画像エリアGPYの画像データを、演算処理装置MPUにより自動的に記録したものである。この画像ファイルの保存は、主記憶装置MMに空き容量が存在する場合には全ての画像データについて実施することができるが、主記憶装置MMに空き容量が存在しない場合でも、最新の既定期間分(例えば1時間分など)、或いは、最新の既定枚数分(例えば1000枚分など)の画像ファイルについては常に保存されるようにしておくことが好ましい。
図7の画面で「再実行」ボタンを操作すると、図8に示す調整モードの画面に移行し、過去に記録した撮影画像GPX又は画像エリアGPYを画像表示欄G34に表示した状態で、この画像データに対して、第1表示欄G32の「計測実行」ボタンを押圧することで、上記検査可否判別処理及び上記検査判定処理からなる画像計測処理を再度実行することができる。同一ファイル内に格納された複数の撮影画像GPX又は画像エリアGPYについては、図示左側下部の「前へ」ボタン及び「次へ」ボタンを操作することで、前後に撮影された他の画像データに切り替えることができる。なお、モード表示操作欄G31には「戻る」が表示された復帰ボタンが用意されている。また、図7の画面で「連続再実行」ボタンを操作すると、図8に示す画面と同様の画面において、同一画像ファイル内の複数の撮影画像GPX又は画像エリアGPYを連続して表示しつつ、「計測実行」ボタンを押圧することで、並行して画像計測処理を実行させることができる。
次に、図10〜図12を参照して、本実施形態の全体の動作の流れ、並びに、本実施形態の搬送装置10の全体構成について説明する。図10は、上記検査処理ユニットDTUの演算処理装置MPUにより、動作プログラムに従って実行される処理の概略フローチャートである。この動作プログラムを起動すると、まず、上記の画像計測処理が開始されるとともに、コントローラCL11、CL12により搬送装置10(パーツフィーダ11及びリニアフィーダ12)の駆動が開始される。そして、図1に示すデバッグ操作部DBの設定がOFFであれば、撮影画像GPX又は画像エリアGPYに対して画像計測処理が実行され、最終の判定結果がOK判定であれば、デバッグ操作部DBが操作されない限り、そのまま次の撮影画像GPX又は画像エリアGPYの画像計測処理が実施される。最終の判定結果がNGであれば、搬送物CAを搬送路121上から排除したり、搬送路121上で反転させたりするためのエアフローが実施されて搬送物CAが制御される。この場合にも、その後、デバッグ操作部DBが操作されない限り、そのまま次の撮影画像GPX又は画像エリアGPYの判定が実施される。
上記の途中でデバッグ操作部DBが操作されONになると、上記ルーティンから抜け出して、搬送装置10の駆動が停止され、画像計測処理も停止される。そして、表示装置DP1には図6に示す設定モードのホーム画面が自動的に表示される。この画面において「再実行」ボタンを操作すると、前述のように図7のファイル選択画面が表示される。このとき、選択表示される画像ファイルは、直前の運転モードにおいて記録していた複数の撮影画像GPX又は画像エリアGPYを含む画像ファイルである。これをそのまま選択して「再実行」ボタン若しくは「連続再実行」ボタンを操作すると、図8に示す再実行画面に移行する。図8の画面では、「戻る」ボタンを操作することにより図7の画面へ戻り、図7の「戻る」ボタンを操作することにより、図6の設定モードのホーム画面に戻ることができる。したがって、図8に示す再実行画面で画像計測処理を確認した後に、図6の設定モードのホーム画面から各種の設定値を再設定し、或いは、調整し、再度、図8に示す再実行画面で画像計測処理を実行させることができる。すなわち、搬送装置10の搬送物CAの制御に不具合が生じた場合には、この不具合を解消するために、まず、過去の画像データに基づいて画像計測処理を再実行することによって、画像計測処理の問題箇所を探る。当該問題箇所が判明すれば、それに応じて設定内容を変更、調整し、再び過去の画像データに対して画像計測処理を再実行することで調整、改善作業の結果を確認することができる。その後、図10に示すように、復帰操作を行うと、デバッグ操作部DBの設定がOFFに戻され、画像計測処理が再開されるとともに、搬送装置10の駆動が再開される。また、表示装置の画面は運転モードの表示画面に戻る。
図11は搬送装置10の平面図、図12は搬送装置10の正面図である。搬送装置10では、設置面(床面)に設置された基台100上にパーツフィーダ11とリニアフィーダ12が搭載されている。パーツフィーダ11は、基台100に搭載された回転振動機115の上に上記ボウル状の搬送体110が搭載されたものであり、この搬送体110の内部には螺旋状の上記搬送路111が形成される。また、リニアフィーダ12は、基台100に搭載されたリニア振動機125上に棹状の上記搬送体120が搭載されたものであり、この搬送体120には直線状の上記搬送路121が形成されている。
また、基台100上には、上記パーツフィーダ11及びリニアフィーダ12とは別に、支柱101が立設され、この支柱101には、1又は複数の連結部材102を介してカメラCM2が取付され、このカメラCM2は撮影光学系104を介して搬送路121上の搬送物CAを撮影するように構成される。また、上記支柱101には、1又は複数の連結部材103を介してカメラCM1が取付され、このカメラCM1は撮影光学系105を介して搬送路121上の搬送物CAを撮影するように構成される。また、カメラCM2及び撮影光学系104の撮影範囲を照明するための照明装置106,107が設置されるとともに、カメラCM1及び撮影光学系105の撮影範囲を照明するための照明装置108,109が設置されている。
本実施形態において、搬送路121の上流側から下流側へ向けて、カメラCM2は、後述する屈折光学系を内蔵した撮影光学系104を介して搬送物CAの検査判定部としての二箇所の「反転A」と「反転B」を上記設定エリアME−Aと計測エリアME−Bとしている。また、カメラCM1は、撮影光学系105を介して搬送物CAの検査判定部としての二箇所の「選別A」と「選別B」を上記設定エリアME−Aと計測エリアME−Bとしている。いずれのカメラCM1,CM2についても、その撮影範囲内に搬送方向Fの前後の異なる位置に二箇所の計測エリアを有し、各二箇所において上記の画像計測処理がそれぞれ実行されるようになっている。
次に、図13及び図14を参照して、上記カメラCM1及び撮影光学系105を用いた検査及び判定の方法について説明する。図13は、カメラCM1及び撮影光学系105によって撮影される二箇所の「選別A」に相当する計測Aの箇所(計測エリアME−Aが設定されている。)と、「選別B」に相当する計測Bの箇所(計測エリアME−Bが設定されている。)の様子を模式的に示す図である。これらの二箇所には、いずれにも、搬送路121の搬送物CAが通過する領域に開口するエア噴出口123a,123bが、それぞれ対応する位置に設けられている。図示例では、上記計測エリアME−Aは上記エア噴出口123aが設けられた領域を含むように設定され、上記計測エリアME−Bは上記エア噴出口123bが設けられた領域を含むように設定されている。
このような構成では、「選別A」において、計測エリアME−Aで搬送物CAが不良姿勢である(NG)と判定されると、図示のようにエア噴出口123aからエアが噴出し、搬送物CAが直ちに搬送路121上から排除される。一方、計測エリアME−Aで正規の姿勢である(OK)と判定された搬送物CAは下流側へそのまま搬送されていく。しかしながら、下流側には計測エリアME−Bが設定されているので、搬送物CAは計測エリアME−Bで再度検査及び判定される。したがって、計測エリアME−AでOK判定された搬送物CAであっても、判定ミスによって本当は不良姿勢である搬送物CAが通過してきた場合に、この搬送物CAは計測エリアME−Bで再判定され、搬送路121上からエア噴出口123bから噴出するエアによって排除されるため、誤って不良姿勢の搬送物CAが下流側へ進行してしまう可能性を低減できる。また、上記のような処理は、一つのカメラCM1の撮影範囲内の二箇所の画像部分で行われるため、撮影機材の設備コストを低減することができるという効果もある。
なお、カメラCM1及び撮影光学系105の撮影対象の構成は、図13に示す上記構成に限定されるものではない。例えば、計測エリアME−Bが設定されている計測Bの箇所にはエア噴出口123bを設けずに、検査及び判定のみを実施する。一方、計測Aの箇所においては、上記と同様に、計測エリアME−Aにおける画像計測処理による判定結果に応じてエア噴出口123aにより不良姿勢の搬送物CAを排除し、良姿勢の搬送物CAを通過させる。このように、計測エリアME−Bにおいて検査及び判定のみを実施することで、計測Aの箇所での検査判定がどの程度の精度を有するかを確認することができる。この場合、計測Aの判定ミスが一定の割合を越えたときには、自動的にコントローラCL11及びCL12に指令を出し、搬送装置10の駆動を停止するように構成することもできる。なお、このような判定結果に応じた搬送装置10の駆動制御方法としては、駆動停止以外に、搬送速度を低下させるように加振手段(115,125)を制御するものであってもよい。
図14には、上記と同様に、複数の計測エリアME−1〜ME−n(nは2以上の自然数)を設けているが、搬送物CAに対する制御を実施する作用箇所(エア噴出口123)を最も下流側の一箇所にのみ設けた例を示す。この例では、最も下流側の計測エリアME−nにおける検査及び判定の結果だけでなく、上流側の計測エリアME−1,・・・,ME−(n−1)において行われた検査及び判定の結果をも考慮して、エア噴出口123により搬送物CAを搬送路上から排除するか否かを決める。例えば、全n箇所の計測エリアで全て不良姿勢と判定された場合(全てNG判定の場合)にのみ搬送物CAを排除するか、或いは、全n箇所の計測エリアで全て良姿勢と判定された場合(全てOK判定の場合)にのみ搬送物CAをそのまま通過させ、他の場合には搬送物CAを排除する。また、全n箇所の判定結果のうちのNG判定とOK判定の数を比較し、NG判定が多いときには排除し、OK判定が多いときには排除しない方法などが考えられる。
なお、上記のような処理を実施する場合には、搬送されてくる搬送物CAを個々に認識する必要がある。そこで、各計測エリアでの判定結果をそれぞれ順番に、しかし、異なる計測エリアでの判定結果を相互に区別できるように、演算処理装置MPUにより、判定時刻若しくは撮影時刻と関連付けて演算処理用メモリRAMなどに記録しておく(判定結果保持手段)。このようにすると、各計測エリア間の距離と搬送物CAの搬送速度Vsとの関係に基づいて、同一の搬送物CAの異なる計測エリア間における上記判定時刻若しくは撮影時刻の時間ずれを考慮することによって、他の計測エリアME−1〜ME−(n−1)における判定結果の記録中より、計測エリアME−nで判定した搬送物CAと同一の搬送物CAの判定結果を選び出すことができるから、上述のように、複数の計測エリアの判定結果に基づいて搬送物CAの制御態様を決定することができる。
次に、図16乃至図19を参照して、上記カメラCM2及び撮影光学系104を用いた検査及び判定の方法について説明する。上記撮影光学系104は、撮影光学系105と同様の撮影レンズ鏡筒104Aを含むが、撮影光学系105が単なる円筒状の撮影レンズ鏡筒のみで構成されるのに対して、撮影光学系104では、上記撮影レンズ鏡筒104Aの下端に接続された光路変換器104Bを備えている点で異なる。光路変換器104Bは、その内部に、中央プリズム141によって構成される傾斜反射面141aと141bを有し、また、中央プリズム141の左右両側に離間した位置に、上記傾斜反射面141aに向けて光を反射させる、プリズム142Aによって構成される傾斜反射面142aと、上記傾斜反射面141bに向けて光を反射させる、プリズム142Bによって構成される傾斜反射面142bと、を有する。また、光路変換器104Bの最下部には対物レンズ143A、143Bが設置されている。
上記光路変換器104Bは、傾斜反射面142aと142bが搬送路121の搬送方向Fに沿って平行に配置されるように設置される。そして、搬送方向Fに沿った異なる二箇所に設定された、例えば、「反転A」と「反転B」の二箇所の画像を含む撮影画像GPXは、それぞれ以下のようにしてカメラCM2の撮影範囲内に導かれる。まず、搬送路121の上流側(図示左側)の「反転A」の画像は、対物レンズ143Aを介して傾斜反射面142aにて搬送方向Fの一方の向きに反射され、傾斜反射面141aによってカメラの光軸方向に反射されることにより、撮影レンズ鏡筒104Aを介してカメラCM2の撮影範囲内に導かれる。一方、搬送路121の下流側(図示右側)の「反転B」の画像は、対物レンズ143Bを介して傾斜反射面142bにて搬送方向Fの他方の向きに反射され、傾斜反射面141bによってカメラの光軸方向に反射されることにより、撮影レンズ鏡筒104Aを介してカメラCM2の撮影範囲内に導かれる。
上記のようにして、相互に搬送方向Fに離間した二箇所の画像は、光路変換器104Bによって同一のカメラCM2の撮影範囲内に導かれるため、上記二箇所がカメラCM2の撮影範囲よりも相互に離れていても、カメラCM1と同様に二箇所において画像計測処理を実施することが可能になる。図17は上述の原理を模式的に描いたものであり、図示二点鎖線の円形内に撮影画像GPX及び画像エリアGPYの様子を示してある。
なお、図16に示す光路変換器104Bにおいては、中央プリズム141を搭載した下部フレーム140Aと、左右のプリズム142A及び142Bを搭載した上部フレーム140Bとを有し、下部フレーム140Aと上部フレーム140Bとがスペーサ140cを介してボルト140d等の締結具により固定されている。そして、スペーサ140cの厚みを変更することにより、中央プリズム141と左右のプリズム142A,142Bとの間の相対的な高さ関係を変更することが可能になっている。この構成により、図17に二点鎖線で示すように、撮影画像GPX又は画像エリアGPYの中の二箇所の画像の相対的な距離を図示左右方向(搬送方向F)に近づけたり遠ざけたりすることができる。
また、上部フレーム140Bには、左右のプリズム142Aと142Bをそれぞれ別々に図示左右方向(搬送方向F)に沿って移動可能に構成する構造が設けられている。すなわち、プリズム142Aと142Bはそれぞれ保持部材142sと142tに保持され、これらの保持部材142sと142tにはボルト140eが固定されている。このボルト140eは上部フレーム140Bに穿設された長孔140fを貫通して図示左右方向に移動可能に設けられ、上部フレーム104Bの上面においてナット140gによって保持固定されている。したがって、ボルト140eとナット140gを緩めることでプリズム142Aと142Bを別々に図示左右方向に移動させ、ボルト140eとナット140gを締付けることで任意の位置でプリズム142A、142Bを保持固定することができる。
この場合に、搬送方向Fに離間した二箇所は、上記「反転A」と[反転B」だけでなく、図18に示すように「反転C」と「選別」であってもよく、或いは、図示しないが、図13に示すような「選別A」と「選別B」であってもよい。いずれの場合においても、図18に示すように、搬送路121上の搬送方向Fの二箇所において、搬送路121の高さレベルが相違したり、或いは、搬送路121の位置が幅方向にずれていたりする場合がある。このように、搬送路121の相互に離間した二箇所において、搬送物CAの搬送位置が搬送方向Fと直交する垂直方向や幅方向にずれることは、搬送方向Fに沿った相互間隔が大きくなるに従って顕著になる可能性がある。例えば、図19(a)〜(d)に示すように、上流側から下流側へ向けて、搬送路121の高さが低下していき、しかも、搬送物CAの搬送位置が幅方向にずれていく場合がある。このような場合には、図18に示すように、右側のプリズム142Bを中央プリズム141側に移動させて傾斜反射面142bの位置を変更し、光路長を変えるなど、左右の傾斜反射面142a,142bを移動させて二箇所の画像の光路長を相互に変えることにより、搬送路121の高さの相違に起因する焦点ずれを解消することが可能になる。
本実施形態では、搬送方向Fに離間した二箇所の計測エリアME−A,ME−Bの画像を一つのカメラCM2の撮影画像GPX若しくは画像エリアGPY内に取り込む方法として、搬送方向Fに離間した二つの被撮影箇所の光軸上にそれぞれ配置された傾斜反射面142a,142bと、カメラCM2の撮影範囲内に配置された傾斜反射面141a,141bとによって、被撮影箇所の二つの画像の光軸を搬送方向Fに接近させてカメラCM2の撮影範囲に取り込むようにしている。これによって、搬送方向Fに沿って離間した任意の二箇所について同一カメラによる撮影が可能になるため、撮影機材の設備コストを軽減することができるとともに、離間した二箇所の検査及び判定の態様を相互に関連付けて観察したり、画像計測処理の設定を関連付けて調整したりすることができる。
尚、本発明の搬送物検査システム及び搬送装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、計測エリア内の複数の領域GW1〜GW5に対して別々の処理を施した上で判定しているが、個々の処理内容や計測エリア内に設定される領域数については特に限定されるものではなく、検査判定のための種々の公知技術を採用することができる。
10…搬送装置、100…基台、101…支柱、102,103…連結部材、104,105…撮影光学系、106〜109…照明装置、11…パーツフィーダ、110…搬送体、111…搬送路、12…リニアフィーダ、120…搬送体、121…搬送路、122a,122b…位置補正用マーク、123,123a,123b…エア噴出口、CA…搬送物、CM1,CM2…カメラ、CL11,CL12…コントローラ、DB…デバッグ操作部、DTU…検査処理ユニット、DP1,DP2…表示装置、GP1,GP2…画像処理装置、GM1,GM2…画像処理メモリ、GPX…撮影画像、GPY…画像エリア、GW1〜GW5…画像処理領域、MPU…演算処理装置、MM…主記憶装置、ME,ME−A,ME−B…計測エリア、SP1,SP2…操作入力装置、RAM…演算処理用メモリ

Claims (13)

  1. 搬送路(121)上の既定の場所で搬送物(CA)を既定の撮影間隔(Ts)で連続して撮影する撮像手段(CM1,CM2)と、
    該撮像手段(CM1,CM2)により前記撮影間隔(Ts)で撮影された複数の撮影画像(GPX)のいずれかにおいて、前記搬送路(121)上の前記搬送物(CA)の搬送速度(Vs)と前記撮影間隔(Ts)との関係により、前記搬送物(CA)の少なくとも検査対象部分(CA1〜CA4)の画像が常に含まれるように予め設定された範囲を有する計測エリア(ME)内の画像データに対して画像計測処理を施すことによって、前記計測エリア(ME)内の前記検査対象部分(CA1〜CA4)の画像に基づいて前記搬送物の外観を判定する搬送物画像判定手段(MPU,RAM)と、
    を有し、
    前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)は、前記搬送物(CA)の少なくとも検出対象部分(CA1〜CA4)の画像が前記計測エリア(ME)内に含まれているか否かを判別する検査可否判別処理を実施し、前記検査対象部分の画像が前記計測エリア(ME)内に含まれている場合には、前記検査対象部分の画像に対して前記検査対象部分の外観について判定する検査判定処理を実施し、そうでない場合には前記検査判定処理を実施しないようにし、
    前記計測エリア(ME)は、前記検査判定処理の対象となる領域として、前記計測エリア(ME)の一部をそれぞれ構成する複数の画像処理領域(GW1〜GW5)を含み、
    前記検査可否判別処理は、前記複数の画像処理領域(GW1〜GW5)のうちの前記予め設定された範囲を有する少なくとも一つの前記画像処理領域(GW2)において行われ、
    前記少なくとも一つの画像処理領域(GW2)において前記検査判定処理が行われるときには、前記検査可否判別処理が行われる前記検出対象部分(CA1〜CA4)の画像に対して前記検査判定処理が行われる、
    ことを特徴とする搬送物検査システム。
  2. 前記撮影画像(GPX)のうちの前記計測エリア(ME)を含む画像データ(GPY)を表示する表示装置(DP1,DP2)をさらに有し、
    前記表示装置(DP1、DP2)は、前記検査可否判別処理及び前記検査判定処理による最終の判定結果とともに、前記複数の前記画像処理領域に対応する複数の段階における処理結果を個々に表示可能に構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の搬送物検査システム。
  3. 前記撮影画像(GPX)内の前記搬送路(121)上の搬送方向(F)の相互に異なる場所に設定された第1の前記計測エリア(ME−A)と第2の前記計測エリア(ME−B)においてそれぞれ前記画像計測処理を施して、前記第1の計測エリア(ME−A)の画像データの前記画像計測処理により前記第1の計測エリア(ME−A)に撮像された第1の前記搬送物(CA)の外観を判定するとともに、前記第2の計測エリア(ME−B)の画像データの前記画像計測処理により前記第2の計測エリア(ME−B)に撮像された第2の前記搬送物(CA)外観を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送物検査システム。
  4. 前記第1の計測エリア(ME−A)における前記搬送物(CA)に関する判定結果に応じて、前記搬送物(CA)の前記搬送路(121)からの排除の有無、若しくは、前記搬送路(121)上の搬送姿勢、を制御する第1の搬送物制御手段(123a)と、前記第2の計測エリア(ME−B)における前記搬送物(CA)に関する判定結果に応じて、前記搬送物(CA)の前記搬送路(121)からの排除の有無、若しくは、前記搬送路(121)上の搬送姿勢、を制御する第2の搬送物制御手段(123b)と、をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の搬送物検査システム。
  5. 前記第1の計測エリア(ME−A)における前記搬送物(CA)に関する判定結果を少なくとも一時的に保持する判定結果保持手段と、前記第2の計測エリア(ME−B)における前記搬送物(CA)が前記第1の計測エリア(ME−A)における前記搬送物(CA)と同一である場合に、前記判定結果保持手段により保持された前記搬送物(CA)に関する判定結果と前記第2の計測エリア(ME−B)における前記搬送物(CA)に関する判定結果とに応じて、前記搬送物(CA)の前記搬送路(121)からの排除の有無、若しくは、前記搬送路(121)上の搬送姿勢、を制御する搬送物制御手段(123)と、をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の搬送物検査システム。
  6. 前記複数の撮影画像(GPX)のうち少なくとも前記計測エリア(ME)内の画像データを保存するデータ保存手段(MPU,MM)と、該データ保存手段(MPU,MM)により保存された過去の前記画像データを読みだして表示するデータ表示手段(MPU,DP1,DP2)とをさらに有し、前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)は、前記データ保存手段(MPU,MM)によって保存された過去の前記画像データに対しても、前記画像計測処理を施して前記計測エリア(ME)内の前記検査対象部分(CA1〜CA4)の画像に基づいて前記搬送物(CA)の外観を判定することができるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の搬送物検査システム。
  7. 前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)により実行される前記画像計測処理の設定を変更する手段をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の搬送物検査システム。
  8. 前記搬送路(121)は前記搬送物(CA)の搬送方向(F)に沿った方向に往復する態様で振動することによって前記搬送物(CA)を搬送するものであり、前記撮像手段(CM1,CM2)は静止しており、
    前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)は、撮影時における前記搬送路(121)の振動による前記撮影画像(GPX)内の前記搬送路(121)に対する位置変動をなくすように前記撮影画像(GPX)内の前記計測エリア(ME)の位置を補正することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の搬送物検査システム。
  9. 前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)は、前記撮影画像(GPX)内に撮像された前記搬送路(121)上の特定箇所(122a,122b)の位置を前記画像計測処理により検出し、当該位置に応じて前記計測エリア(ME)の位置を補正することを特徴とする請求項8に記載の搬送物検査システム。
  10. 前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)による前記搬送物(CA)に関する判定結果に応じて、前記搬送路(121)からの前記搬送物(CA)の排除の有無、若しくは、前記搬送路(121)上の前記搬送物(CA)の搬送姿勢、を制御する搬送物制御手段(123,123a,123b)をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送物検査システム。
  11. 前記撮像手段(CM1,CM2)は、前記第1の計測エリア(ME−A)が設定される第1の前記場所の画像が入射され、当該画像を前記搬送方向(F)の第1の向きに反射する第1の傾斜反射面(142a)と、前記第2の計測エリア(ME−B)が設定される第2の前記場所の画像が入射され、当該画像を前記搬送方向(F)の前記第1の向きとは逆の第2の向きに反射する第2の傾斜反射面(142b)と、前記撮像手段(CM1,CM2)の撮影範囲内にいずれも配置され、前記第1の傾斜反射面(142a)からの反射光と前記第2の傾斜反射面(142b)からの反射光を前記撮像手段(CM1,CM2)の光軸方向にそれぞれ反射する一対の中央傾斜反射面(141a,141b)と、を有する光路変換器(140B)を介して撮影することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の搬送物検査システム。
  12. 前記搬送路(121)を備えた搬送手段(12,CL12)と、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の搬送物検査システム(CM1,CM2,DTU,DP1、DP2,SP1,SP2)と、を具備することを特徴とする搬送装置。
  13. 前記搬送路(121)を振動させる加振手段(125)と、前記搬送物画像判定手段(MPU,RAM)による前記搬送物(CA)の外観に対する判定結果に応じて、前記加振手段(125)の駆動態様を制御する加振制御手段(CL12)と、をさらに具備することを特徴とする請求項12に記載の搬送装置。
JP2015004619A 2015-01-14 2015-01-14 搬送物検査システム及び搬送装置 Active JP6154406B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004619A JP6154406B2 (ja) 2015-01-14 2015-01-14 搬送物検査システム及び搬送装置
KR1020150180867A KR101762037B1 (ko) 2015-01-14 2015-12-17 반송물 검사 시스템 및 반송장치
TW105100342A TWI621484B (zh) 2015-01-14 2016-01-07 輸送物檢查系統和輸送裝置
TW107100302A TWI734888B (zh) 2015-01-14 2016-01-07 輸送物檢查系統和輸送裝置
CN201810287137.8A CN108482956B (zh) 2015-01-14 2016-01-08 输送物检查系统和输送装置
CN201610009694.4A CN105775624B (zh) 2015-01-14 2016-01-08 输送物检查系统和输送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004619A JP6154406B2 (ja) 2015-01-14 2015-01-14 搬送物検査システム及び搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016130674A JP2016130674A (ja) 2016-07-21
JP6154406B2 true JP6154406B2 (ja) 2017-06-28

Family

ID=56390086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015004619A Active JP6154406B2 (ja) 2015-01-14 2015-01-14 搬送物検査システム及び搬送装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6154406B2 (ja)
KR (1) KR101762037B1 (ja)
CN (2) CN105775624B (ja)
TW (2) TWI621484B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7332201B2 (ja) 2022-01-18 2023-08-23 株式会社ダイシン 搬送制御システム及び振動式搬送装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107796619A (zh) * 2016-08-31 2018-03-13 浙江俊博汽车部件有限公司 一种离合器质量检测系统及其检测方法
CN106733679B (zh) * 2016-11-23 2019-01-08 上海永太汽车零部件厂 一种零配件分选系统以及零配件分选方法
JP6549655B2 (ja) * 2017-08-03 2019-07-24 ファナック株式会社 物品搬送装置
CN107894419B (zh) * 2017-12-29 2023-10-27 南京艾龙信息科技有限公司 一种原粮害虫检测装置和方法
JP7023733B2 (ja) * 2018-02-09 2022-02-22 株式会社Screenホールディングス 判定装置、判定方法、錠剤印刷装置および錠剤印刷方法
JP7244823B2 (ja) 2019-01-15 2023-03-23 株式会社ダイシン 搬送管理システム及び搬送装置
JP7057862B2 (ja) * 2019-03-18 2022-04-20 株式会社日立国際電気 カメラ装置
TWI696055B (zh) * 2019-03-27 2020-06-11 三泰科技股份有限公司 料件與入料位置的檢測系統與檢測方法
CN110570412B (zh) * 2019-09-06 2022-03-22 西安交通大学 一种零件误差视觉判断系统

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5434886A (en) * 1977-08-24 1979-03-14 Kanebo Ltd Inspector
JPH0972717A (ja) * 1995-09-04 1997-03-18 Fanuc Ltd 画像の取得・処理方法
JPH10104165A (ja) * 1996-09-27 1998-04-24 Kubota Corp 撮像式の評価装置
JP2003281506A (ja) 2002-03-19 2003-10-03 Shinko Electric Co Ltd 画像処理装置
JP4555159B2 (ja) * 2005-05-31 2010-09-29 株式会社ダイシン 振動式部品搬送装置
CN100484645C (zh) * 2006-01-23 2009-05-06 湖南大学 高速自动化生产线上的次品自动分拣方法及设备
ES2402906T3 (es) * 2007-06-19 2013-05-10 Qualicaps Co., Ltd. Alimentador vibratorio, dispositivo de transporte y dispositivo de inspección
CN100566540C (zh) * 2007-10-17 2009-12-02 太阳油墨(苏州)有限公司 印刷电路板的外观检查方法
JP2009168746A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Sumitomo Electric Ind Ltd 検査方法および検査装置
CN101525061B (zh) * 2009-03-27 2011-04-13 外商独资大树智能科技(南京)有限公司 基于激光技术和图像分析的烟条或烟包缺失的检测方法及装置
JP2012032271A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Kobe Steel Ltd 測定装置
KR101968460B1 (ko) * 2011-07-08 2019-04-11 신포니아 테크놀로지 가부시끼가이샤 진동 장치, 물품 반송 장치 및 물품 분별 장치
JP5414917B2 (ja) * 2011-07-13 2014-02-12 パナソニック株式会社 錠剤検査装置及び錠剤検査方法
JP5870752B2 (ja) * 2012-02-27 2016-03-01 シンフォニアテクノロジー株式会社 ワーク供給装置
TWM483255U (zh) * 2014-03-31 2014-08-01 Yenchen Machinery Co Ltd 片劑檢查機之六面檢驗機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7332201B2 (ja) 2022-01-18 2023-08-23 株式会社ダイシン 搬送制御システム及び振動式搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN105775624B (zh) 2019-04-12
JP2016130674A (ja) 2016-07-21
TW201811449A (zh) 2018-04-01
TWI621484B (zh) 2018-04-21
CN105775624A (zh) 2016-07-20
KR101762037B1 (ko) 2017-07-26
CN108482956A (zh) 2018-09-04
TW201636123A (zh) 2016-10-16
KR20160087742A (ko) 2016-07-22
CN108482956B (zh) 2020-12-01
TWI734888B (zh) 2021-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6154406B2 (ja) 搬送物検査システム及び搬送装置
TWI616388B (zh) 輸送物辨別控制系統及輸送裝置
WO2017080282A1 (zh) 一种电路板的检测方法及装置
JP2007114180A (ja) 外観検査方法とその装置
JP2015216482A (ja) 撮像制御方法、および撮像装置
CN106846294B (zh) 视觉检测方法、装置及设备
JP2007285880A (ja) 基板検査における見本画像の登録方法および見本画像作成装置
KR20220044741A (ko) 웨이퍼 외관 검사 장치 및 방법
JP7077807B2 (ja) 画像検査システム及びその制御方法
US20120098956A1 (en) Imaging apparatus for fully automatic screen printer
JP2004271205A (ja) 容器口部の欠陥検査装置
JP2009272325A (ja) 電子部品の実装装置
JP2009133696A (ja) 基板の検査方法及び基板の検査装置
JP2009216647A (ja) 欠陥検査方法及び欠陥検査装置
TWM551269U (zh) 基於多解析度圖像之光學式瑕疵檢測裝置
TWI549097B (zh) 電子元件外觀影像檢測方法及其電腦可讀媒體
JP2020035052A (ja) 撮影装置の制御方法、撮影装置、および部品の製造方法
CN104541596A (zh) 部件安装装置以及位置修正方法
JP2001175866A (ja) 画像処理検査装置および画像処理検査方法
JP5778685B2 (ja) ボールグリッドアレイデバイスの位置合わせ及び検査のためのシステム及び方法
JPS6036120B2 (ja) チツプ状部品位置ずれ検査装置
CN116106312A (zh) 产品检测方法及其装置、存储介质、电子设备
JP2001084379A (ja) パターン検査方法および装置
JPH06288714A (ja) 計測装置
JP2009036696A (ja) 画像検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161014

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20161014

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20161129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6154406

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250