JP4555159B2 - 振動式部品搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は振動式部品搬送装置に係り、特に、微小な部品を高速に供給する場合に好適な部品姿勢制御手段の構成に関する。
一般に、電子部品等を実装装置などに供給するための振動式部品供給装置が生産ライン等で用いられている。この種の装置では、部品を既定の姿勢で整列させた状態で供給するための部品姿勢制御手段が設けられる。この部品姿勢制御手段としては、既定の姿勢にない部品をトラック上から排除するものと、既定の姿勢にない部品の姿勢を修正するものとがある。後者の場合には、例えば、部品の姿勢をトラック形状によって矯正して供給するものや、部品を反転させて姿勢を変更するものなどが知られている。この中には、トラックを構成する一方の傾斜面上に部品を導き、部品の表裏姿勢が反対である場合にはエアを吹き付けてその部品を他方の傾斜面上に横倒しにした状態とし、その後、下流側のトラックで双方の傾斜面上を走行してきた部品の姿勢を揃えることによって部品の表裏の姿勢を一定にするように構成した表裏反転機構を備えた振動式部品搬送装置が提案されている(例えば、以下の特許文献1参照)。
特公平1−34894号公報
ところで、近年、携帯電話などの携帯型電子機器の隆盛により、数mm或いはそれ以下の寸法を備えた微細な部品が多くなってきており、また、生産効率の向上を図るために部品供給の高速化が著しくなってきている。このような状況にあって、特に、上記の部品の表裏反転機構においては、振動するトラック上を部品が振動を伴って搬送されていくため、部品の姿勢が元々不安定であることから、エア吹き付け口から噴出するエアの流速や流量を少なくすると部品姿勢を変更することができなくなり、逆に、流速や流量を大きくすると部品が飛ばされて所望の姿勢にならなかったり、トラック上から排除されてしまったり、他の部品を巻き込んでしまったりするなどという問題点があるため、部品姿勢を確実に揃えて供給しようとすると、部品搬送の高速化を図ることが難しいという問題点がある。また、反転動作を安定かつ確実に行うには、部品毎にエアの流速や流量を精密に調整する必要があるため、調整作業に熟練技が要求されるとともに、きわめて煩雑な作業を強いられるという問題点もある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、部品の姿勢を安定かつ確実に制御できるとともに搬送の高速化を図ることのできる振動式部品搬送装置を提供することにある。また、他の課題は、微小な部品等を対象とする場合などのように困難な条件下であっても調整作業等の負担の少ない振動式部品搬送装置を提供することにある。
斯かる実情に鑑み、本発明の振動式部品搬送装置は、自身の振動によって部品を搬送する搬送路(101a、201a)と、該搬送路上の部品姿勢変更位置(101X、201b)で前記部品の姿勢を気流により変更する部品姿勢変更手段と、前記部品姿勢変更位置より下流側で前記部品の姿勢を検出する部品姿勢検出手段(112、212)と、を具備し、前記部品姿勢変更手段は、前記部品姿勢変更位置へ搬送される前記部品を検出する部品検出器(111、211)と、前記部品に吹き付ける気流の供給態様を表す気流供給圧力、気流供給流量若しくは流速、気流供給タイミング、又は、気流供給時間のいずれかの駆動パラメータを変更可能に構成された気流供給駆動部(121、221)と、前記部品検出器の検出信号に基づいて前記気流供給駆動部を制御するとともに、前記部品姿勢検出手段により検出された部品姿勢に基づいて、前記部品姿勢変更位置より下流側の前記部品の姿勢が正常である良品率若しくは前記部品の姿勢が不良である不良品率の変化態様を、前記駆動パラメータを変化させて求め、前記変化態様に応じて前記良品率が高くなるように前記気流供給駆動部の前記駆動パラメータを制御する気流供給制御部(122、123、123′、124、223)と、を有することを特徴とする。
この発明によれば、気流供給駆動部により供給される気流に基づいて搬送路上の部品姿勢変更位置で部品の姿勢が変更されるに際して、部品姿勢変更位置より下流側で部品姿勢検出手段が検出した部品の姿勢が正常である良品率が高くなるように気流供給制御手段が気流供給駆動部の駆動パラメータを制御するように構成されていることにより、部品の姿勢を安定かつ確実に変更できるようになり、良品率の向上及び安定化を図ることができるため、部品の搬送効率を高めて搬送速度を高速化することができる。また、気流供給制御手段によって気流供給駆動部の駆動パラメータが制御されるため、気流供給状態の調整作業が不要となる。特に、微小な部品を搬送する場合や高速に部品を搬送する場合などの厳しい状況下でも、煩雑な作業なしで装置の性能を充分に引き出すことが可能になり、熟練者の手間を煩わせる必要もなくなる。
本発明において、前記気流供給制御手段は、前記駆動パラメータの変化による前記良品率若しくは不良品率の変化態様に応じて前記駆動パラメータの設定値を決定し、該設定値となるように前記駆動パラメータを制御することが好ましい。これによれば、駆動パラメータによる良品率若しくは不良品率の変化態様のデータを予め計測しておき、この計測データに応じて好適な駆動パラメータを設定することができるため、駆動パラメータをリアルタイムに制御する必要がないことから気流供給制御手段を簡易に構成できるとともに、制御の応答速度による制約がなくなるため、部品搬送の高速化にも容易に対応できるようになる。
本発明において、前記気流供給制御手段は、前記良品率若しくは前記不良品率を計測するステップと、前記駆動パラメータを変化させるステップとを繰り返し、前記駆動パラメータを変化させるステップでは、前回の駆動パラメータの変化による前記良品率若しくは不良品率の変化態様に応じて前記良品率が高くなるように前記駆動パラメータを増加又は減少させることにより、前記駆動パラメータを常時制御することが好ましい。気流供給制御手段がリアルタイムで駆動パラメータを制御することにより、部品の搬送状態の変化にも対応でき、常時、部品姿勢を安定的に揃えることができる。
本発明において、前記部品検出器は、前記搬送路上の前記部品の姿勢を検出する第1の部品姿勢検出器(111)であり前記部品姿勢変更手段は、前記第1の部品姿勢検出器により検出された部品姿勢が不良である場合に前記部品の姿勢を変更し、前記部品姿勢が正常である場合に前記部品の姿勢を変更しないように構成されていることが好ましい。これによれば、上流側から種々の姿勢で搬送されてくる部品の姿勢に応じて、部品を正常な姿勢に揃えることが可能になる。
本発明において、前記部品姿勢検出手段は、前記部品姿勢変更位置より下流側に設けられた第2の部品姿勢検出器を有し、前記気流供給制御手段は、前記第2の部品姿勢検出器の検出値に基づいて前記良品率若しくは不良品率の変化態様を求めることが好ましい。
本発明において、前記部品姿勢検出手段は、前記部品姿勢変更位置より下流側に設けられた第2の部品姿勢検出器と、該第2の部品姿勢検出器により検出された部品姿勢が不良の場合に前記部品を前記搬送路上から排除する部品排除手段と、を有し、前記気流供給制御手段は、前記部品排除手段の駆動信号に基づいて前記良品率若しくは不良品率の変化態様を求めることが好ましい。
本発明において、前記部品姿勢検出手段は、前記部品姿勢変更位置より下流側に設けられた第2の部品姿勢検出器と、該第2の部品姿勢検出器により検出された部品姿勢が不良の場合に前記部品を前記搬送路上から排除する部品排除手段と、該部品排除手段の部品排除位置より下流側で部品を検出する下流側部品検出器と、を有し、前記気流供給制御手段は、前記下流側部品検出器により検出された部品数に基づいて前記良品率若しくは不良品率の変化態様を求めることが好ましい。
本発明において、前記駆動パラメータは前記気流供給駆動部における気流供給時間であることが好ましい。気流供給制御部の制御対象となる気流供給駆動部の駆動パラメータとしては、気体の供給圧力、気体の供給流量、気体の流速、気体の供給タイミングなどが挙げられる。この中でも、上記駆動パラメータとして気流供給時間を制御する場合には、他のパラメータよりも簡易な制御回路で正確に制御することができるとともに、部品姿勢変更位置に供給される気体の流量を確実に調整することができる。
本発明において、前記気流供給駆動部は、気流供給経路の途中に設けられた中途開口部と、この中途開口部を開閉する開閉手段とを有し、前記部品姿勢変更手段を動作させないときには前記中途開口部を開放し、前記部品姿勢変更手段を動作させる際には前記開閉手段によって前記中途開口部を閉鎖することによって気流を前記部品姿勢制御位置へ供給するように構成されていることが好ましい。中途開口部を開閉手段によって開閉することによって部品姿勢変更位置への気流の供給の有無を切り替えることができるため、気流供給駆動部に与えられる気流を止めずに常時流れる状態とすることができるので、気流供給駆動部の切り替え動作時点から実際に部品姿勢変更位置への気流の供給時点までのタイムラグを低減することができ、高速搬送にも容易に対応できる。特に、上記開閉手段を圧電アクチュエータにより構成することで、動作の高速化を図ることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1は第1実施形態の振動式部品搬送装置の全体構成を模式的に示す概略構成図、図2は同装置における後述する部品姿勢変更位置の断面図、図3は同装置の平面図である。
本実施形態の振動式部品搬送装置100は、自身の振動により部品1を搬送する搬送路101aを備えている。搬送路101aは、図3に示すように直線状に構成されていてもよいが、これに限定されるものではなく、例えば、従来公知のボウル型振動式部品供給装置のように螺旋状に構成されたものであってもよい。振動式部品搬送装置100は、上記搬送路101aが形成された振動体101と、この振動体101を搬送方向に往復振動させる振動源(図示せず。)とを備えている。
振動式部品搬送装置100には、図3に示すように、上記の搬送路101aに沿って、上流側から順に、ブロックやセンサなどが取り付けられた部品姿勢変更部101A、部品姿勢変更部101B、部品選別部101C、部品検出部101D、101Eが構成されている。なお、部品検出部101Eは、図示のように、振動式部品搬送装置100の振動体101ではなく、搬送先の装置(例えば部品実装装置など)に設ける場合もある。
部品姿勢変更部101A及び101Bは基本的に同様に構成され、それぞれに部品姿勢変更手段120が設けられている。ここで、部品姿勢変更手段120は第1の部品姿勢検出器111を含み、この第1の部品姿勢検出器111は搬送路101上を搬送されてきた部品1の姿勢を検出する。部品姿勢変更手段120は、第1の部品姿勢検出器111によって検出された部品姿勢に応じて当該部品1の姿勢を気流によって変更するように構成される。具体的には、第1の部品姿勢検出器111は、例えば、搬送路101a上の部品1に光を照射し、その反射光の光量に応じて部品姿勢を判別する。そして、第1の部品姿勢検出器111によって検出された部品姿勢が不良姿勢(姿勢変更を要する姿勢)であれば、部品姿勢変更手段120は図1に示す部品姿勢変更位置101Xにおいて部品1に気流を吹き付けてその姿勢を変更させ、第1の部品姿勢検出器111によって検出された部品姿勢が正常な姿勢(姿勢変更を要しない姿勢)であれば、部品姿勢変更手段120は動作せず、部品1はそのまま部品姿勢変更位置101Xを通過するようになっている。
図2には部品姿勢変更位置101Xにおける搬送路101aの断面を示す。搬送路101aは振動体101の表面に形成された搬送面101bと101cによりV字状(L字状)の溝として構成され、この搬送路101a上を直方体状の部品1が振動によって搬送される。搬送面101bには振動体101に形成された気流供給通路101dが開口し、その開口部が気流吹き付け口101eとなっている。この気流吹き付け口101eから気流が不良姿勢にある部品1に吹き付けられることにより、部品1は、図示一点鎖線に示すように気流によって搬送面101c側に倒れる。
この気流吹き付け口101eは、部品1が不良姿勢(図示実線)にあるときに、部品1の上部からそれよりもさらに上方へ張り出す範囲で開口するように構成されている。これは、気流吹き付け口101e全体が部品1によって覆われるように構成されていると、気流吹き付け口101eから気流を部品1に吹き付けた場合に、部品1と搬送面101bとの間に発生する負圧で部品1が搬送面101bに吸着されて姿勢変更ができなくなるといったことを防止するためである。
なお、上記の搬送路101aに設けられた気流供給通路101d及び気流吹き付け口101eは、他の構成と共に部品姿勢変更手段120の一部を構成する。
部品選別部101Cには、上記の第1の部品姿勢検出器111と同様に構成された第2の部品姿勢検出器112と、部品排除手段130とが設けられている。ここで、部品排除手段130は、第2の部品姿勢検出器112によって不良姿勢にあると判断された部品10を部品排除位置101Yにおいて気流により搬送路101a上から吹き飛ばし、排除するように構成されている。したがって、搬送路101a上の部品排除位置101Yには、上記とほぼ同様の気流供給通路の開口部である気流吹き付け口が設けられている。
本実施形態では、部品排除手段130は、後述する気流供給駆動部121と同様に構成された気流供給駆動部131と、この気流供給駆動部131に駆動信号を与える駆動回路132とを有し、第2の部品姿勢検出器112の検出信号に対応したタイミングで駆動回路132から気流供給駆動部131に駆動信号が出力され、気流供給駆動部131が部品排除位置に気流を供給するようになっている。
上記の部品姿勢変更手段120は、図1に示すように、気流供給駆動部121と、この気流供給駆動部121を制御する気流供給制御部を構成する駆動回路122及び気流供給制御部123とを備えている。気流供給駆動部121は、上記気流供給通路101dへの気流の供給態様を決定するもので、その具体例である流路切替ユニット10を図5及び図6に示してある。
図5及び図6に示すように、本実施形態の流路切替ユニット10は、本体11と、この本体11に接続固定された支持体12と、支持体12に接続固定された開閉手段13とを備えている。
本体11は、導入部材11Aと、これに接続された主部材11Bとを有する。導入部材11Aは端部に継手14が接続され、内部には軸孔が構成されている。この軸孔は途中で直角に屈折して主部材11Bの内部に連通している。導入部材11Aには流量制御用のニードル弁などで構成される流量調整手段15が設けられている。なお、本体11は一体部品で構成されていてもよい。
本体11の内部には、図6に示すように、上記軸孔を含む通気経路11Sが構成されている。この通気経路11Sの導入口11Saは上記継手14が接続された部分に設けられ、ここから通気経路11Sは導入部材11A内を伸び、上記流量調整手段15による流量調整部で屈折した後、直線状に伸びてそのまま主部材11B内に入り、さらに直線状に進み、その終端に中途開口部11Sbが形成されている。
通気経路11Sの途中には、内部開口11Pが開口している。この内部開口11Pは、通気経路11Sの直線状に伸びる部分において側方へ開口している。具体的に述べると、主部材11Bの内部には、通気経路11Sと交差(図示例の場合には直交)する分岐経路11Qが設けられ、この分岐経路11Qと通気経路11Sの交差部が上記内部開口11Pとなっている。そして、分岐経路11Qの出口は継手16に連通している。
本実施形態においては、上記継手14に図1に示す気流供給源Aが必要に応じてチューブなどの管路を介して接続され、また、上記継手16は必要に応じてチューブなどの管路を介して気流供給通路101dに接続される。このとき、上記通気経路11Sから内部開口11Pを経て分岐経路11Qを通り、さらに上記気流供給通路101dに至る経路が本発明の気流供給経路を構成する。
本体11には、上記支持体12が固定ねじ12xにより接続固定され、この支持体12には、固定ねじ13xによりスペーサ13yとの間に上記開閉手段13が接続固定されている。開閉手段13は、金属板等で構成される弾性板の表面に圧電体13cが固着(貼着)された圧電アクチュエータを有し、弾性板の基端には上記支持体12に接続固定される固定部(固定端)13aが設けられ、弾性板の先端には上記中途開口部11Sbに外側から臨む動作部(自由端)13bが設けられている。
なお、圧電アクチュエータとしては、図示例のように弾性板の表裏両面に圧電体13cが固着されたバイモルフ型構造を有するものに限らず、弾性板の片面のみに圧電体が固着されたユニモルフ型構造を有するものであってもよい。さらに、上記固定部13a及び動作部13bをも一体に備えた圧電体そのもので構成されていてもよい。
開閉手段13は、外部から供給される駆動信号により上記固定部13aと動作部13bの間を撓み変形させることができ、これによって固定部13aを基準部位として、動作部13bが中途開口部11Sbに対して接近したり離反したりする方向(図示上下方向、以下、単に「動作方向」という。)に移動するように構成されている。動作部13bが中途開口部11Sbに向けて移動すると、中途開口部11Sbの気流放出抵抗が増大し、動作部13bが中途開口部11Sbに当接すると、中途開口部11Sbは閉鎖される。逆に、動作部13bが中途開口部11Sbから離間すると中途開口部11Sbが開放され、動作部11Sbが中途開口部11Sbに対して遠ざかるに従って中途開口部11Sbの気流放出抵抗は減少する。
動作部13bの中途開口部11Sb側の表面にはシリコーンゴム等で構成される緩衝材(密閉材、或いはゴム材)19が固定され、動作部13bと中途開口部11Sbの当接時における損傷の発生を防止し、また、通気経路11Sの完全閉鎖時における動作部13bと中途開口部11Sの開口縁との間の密閉性を高めるようになっている。なお、上記緩衝材19の代わりに、中途開口部11Sbの外縁に環状の緩衝材が固定されていてもよい。
上記開閉手段13はカバー部材17によって被覆されている。カバー部材17は、上記固定ねじ13xとスペーサ13yとの間に挟持された状態で固定され、その結果、経路開閉手段13とカバー部材17との間にはスペーサ17yの厚さ分のすき間が形成される。
本体11には、上記動作部13bの動作方向に貫通するねじ孔11cが設けられ、このねじ孔11cには規制ねじ18が螺合している。規制ねじ18は、その下端部を図示下方からドライバー工具等で回転操作することにより、本体11に対して上記動作方向に進退可能に構成される。そして、規制ねじ18の上端部を上記支持体12に当接させることにより、支持体12を動作方向に規制することができる。すなわち、規制ねじ18が操作されて上方に移動すると、規制ねじ18の上端部により支持体12は上方に弾性変形し、その結果、経路開閉手段13の固定部13aの位置が上方へ移動する。
ただし、本実施形態の場合、規制ねじ18により開閉手段13の固定部13a、すなわち基準部位の位置が動作方向に移動するだけではなく、開閉手段13が本体11と支持体12の接続固定部位を中心として回動するので、厳密に言えば、開閉手段13の姿勢、すなわち、固定部13aから動作部13bに向かう方向も変化させることができるようになっている。
カバー部材17には開口17aが設けられ、この開口17aを通して開閉手段13の動作状態が表示される表示手段DPが視認できるように構成されている。図示例の場合、表示手段DPはLED(発光ダイオード)などの表示灯であり、開閉手段13である圧電アクチュエータの駆動電圧の有・無、或いは、駆動電圧の正・負に応じて点灯・消灯するように構成されている。すなわち、表示手段DPは、開閉手段13の開放動作時と閉鎖動作時とを識別できる態様で、その動作状態を表示する。
以上説明した本実施形態では、継手14を図示しない給気系に接続することにより、気体(圧縮空気)を導入口11Saから通気経路11S内に導入すると、開閉手段13により通気経路11Sが閉鎖されていない場合、気体は通気経路11Sを通って中途開口部11Sbから放出される。このとき、内部開口11Pは通気経路11Sの直線状に伸びる部分の側面に設けられているので、通気経路11Sの中途開口部11Sbの気流放出抵抗と、内部開口11Pの外側(分岐経路11Q)の外部圧力との関係で、内部開口11Pを通して分岐経路11Qに流れる気体の流量が決定される。上記の気流放出抵抗が充分に低く、上記の外部圧力が充分に高い場合、内部開口11Pからは気体が流出しない。なお、このときの気流放出抵抗や外部圧力は、通気経路11Sへの気体の流入量によっても変化する。
一方、開閉手段13の動作部13bにより中途開口部11Sbを閉鎖すると、通気経路11Sに導入された気体は内部開口11Pを通って分岐経路11Qに流れる。例えば、継手16を用いて外部機器に接続した場合には、気体は分岐経路11Qから外部機器へと供給される。
本実施形態において、開閉手段13の動作部13bが中途開口部11Sbを完全に閉鎖していない場合、動作部13bが動作方向に移動すると、動作部13bと中途開口部11Sbの距離に応じて中途開口部11Sbの気流放出抵抗が増減し、この増減に応じて内部開口11Pを介した分岐経路への気体の流出量も増減する。すなわち、動作部13bが中途開口部11Sbに接近するに従って、気流放出抵抗が増大し、内部開口11Pを通した流出量が増大する。逆に、動作部13bが中途開口部11Sbから離間するに従って、気流放出抵抗が減少し、内部開口11Pを通した流出量が減少する。したがって、開閉手段13の動作部13bによって中途開口部11Sbを完全に開閉しなくても、動作部13bと中途開口部11Sbとの距離を変化させるだけで、分岐経路11Qへ供給される気流の圧力や流量を制御することができる。そこで、本明細書においては、開閉手段13による中途開口部の開閉動作は、このような不完全な開閉動作をも含むものとする。そして、本実施形態の流路切替ユニット10は、開閉手段13を動作させることによって気体の流路を切り替える切替弁、或いは、分岐経路へ気体を供給・停止することができる開閉弁としての機能を有する。
なお、本実施形態の流路切替ユニット10では、開閉手段13の固定部13a、すなわち基準部位の位置を動作方向に位置調整手段で調整することで、通気経路11Qの形成された本体11と開閉手段13との位置関係を適宜に設定できるようにしている。このようにすると、中途開口部11Sbに対する動作部13bの位置を調整することができるので、動作部13bと中途開口部11Sbとの間のクリアランスを調整し、通気経路11Sの閉鎖状態や開放状態を最適化できる。本実施形態の位置調整手段では、動作部13bの動作の基準となる基準部位(固定部13a)の位置を調整することにより、上記の開閉状態の調整を可能としている。
本実施形態では、規制ねじ18を回転操作すると支持体12が弾性変形し、その結果、固定部13aの位置が動作部13bの動作方向に移動する。したがって、支持体12と規制ねじ18の当接状態が支持体12の弾性力によって常に保持され、開閉手段13の固定部13aが安定的に位置決めされる。特に、支持体12が弾性変形している限りガタは発生しないため、微小な調整量でも確実に調整でき、また、きわめて高い調整精度を得ることができる。
また、規制ねじ18による規制力で支持体12を弾性変形させることにより固定部13aの位置を設定しているので、固定部13aに対する複雑な位置決め手段が不要となり、位置調整手段をきわめて簡単な構造で構成できる。そして、このような簡単な構成で開閉手段13の位置調整が可能となるので、製造コストの増加を防止でき、また、ユニットの小型化を妨げることもない。
さらに、本実施形態の場合、支持体12が本体11に対して片持ばり状に接続固定され、支持体12の本体11に対する支点が固定部13aに対して動作部13bとは反対側に配置されているので、支持体12の弾性変形によって開閉手段13が上記支点を中心に回動し、これによって、固定部13aの動作方向の移動量よりも、動作部13bの動作方向の移動量の方が大きくなるように構成されている。したがって、規制ねじ18による支持体12の弾性変形量が微小であっても動作部13bの位置を大きく変化させることが可能である。
本実施形態の開閉手段13においては、例えば、圧電アクチュエータに正電圧(例えば+60V)を印加すると、弾性板が図示下方に撓んで動作部13bが中途開口部11Sbを閉鎖し、負電圧(例えば−60V)を印加すると、弾性板が図示上方に撓んで動作部13bが中途開口部11Sbから離間するように設定することができる。そして、上記正電圧と負電圧を切り替えて開閉手段13をオンオフ制御する。このようにすると、圧電アクチュエータの動作ストロークを最も有効に利用できる。なお、上記の正電圧と負電圧の符号関係は逆でも構わない。すなわち、負電圧を印加すると閉鎖し、正電圧を印加したときに開放してもよい。要は、閉鎖時と開放時の印加電圧の符号が逆となっていればよい。
上記のように設定した場合の調整方法は例えば以下の通りである。まず、上記の流量調整手段15によって気体の流量を供給先(継手16を接続する側)において必要な流量に設定する。次に、上記の位置調整手段を用いて、すなわち、規制ねじ18を操作することにより、開閉手段13に上記の正電圧を印加したときに動作部13bが中途開口部11Sbを完全に閉鎖し、分岐経路11Qへ流れる流量が導入流量と等しくなるように設定するとともに、上記の負電圧を印加したときに動作部13bが中途開口部11Sbから充分に離間して、分岐経路11Qへ流れる流量が0となるように設定する。
このとき、上記の表示手段DPは、その点灯の有無によって開閉手段13の動作状態が閉動作と開動作のいずれであるかを知ることができるように構成され、上記の場合には、例えば、正電圧が印加されているときは点灯し、負電圧が印加されているときは消灯する。これによって開閉手段13による通気経路11Sの開閉動作状態を簡単に知ることができるため、表示手段DPを見ながら気体の流通状態を確認することにより、きわめて容易に上記の調整作業を行なうことができる。つまり、表示手段DPが点灯しているときは通気経路11Sが閉鎖されているはずであり、表示手段DPが消灯しているときは通気経路11Sが開放されているはずであるので、例えば、表示手段DPの表示態様を見ながら、実際の分岐経路11Qへ流れる気体の流量や圧力等を確認することができる。
実際には、動作ストロークが充分に確保されていれば、正電圧が印加されている状態で完全な閉鎖状態(すなわち分岐経路11Qの流量が導入される流量と等しい状態)が得られる位置調整範囲を或る程度広く確保することができるため、この位置調整範囲内において、負電圧が印加されたときに分岐経路11Qの流量が0となる位置、すなわち、分岐経路11Qが正圧にも負圧にもならない位置を発見すればよい。
本実施形態では、上記の位置調整手段を設けることによって、開閉手段13による流路切替態様の調整・最適化をきわめて容易に実施できる。特に、流路切替ユニット10は、本来的にタイムラグの発生しやすいエア制御系やエア駆動系において、常にエアを流し続け、エアの滞留をなくすことで、エアの供給速度やエア圧力の伝達速度に関連する応答速度の高速化を図ることができるという効果を有するものであり、このような高速応答性の代償として微妙で繊細なセッティングを要求するが、本実施形態では、上記の調整作業の容易化により、当該ユニットの効果を充分に引き出すことが可能になる。
また、上記位置調整手段はきわめて簡易に構成できるため、製造コストの上昇を抑制することができるとともに、ユニットの小型化を妨げないという利点がある。特に、本実施形態には、開閉手段の駆動機構として圧電アクチュエータを用いることによりユニットの小型化が容易であるという利点があるので、位置調整手段を簡易に構成することは極めて重要である。
上記のように構成された気流供給駆動部121は、上記の第1の部品姿勢検出器111の検出信号に基づいて動作する駆動回路122によって制御される。ここで、第1の部品姿勢検出器111によって検出された部品姿勢が不良姿勢である場合には、駆動回路122は上記気流供給駆動部121へ駆動信号を送り、これにより、圧電アクチュエータで構成される開閉手段13が中途開口部11Sbを閉鎖するため、気流吹き付け口101eから部品1に気流が吹き付けられて、部品1が搬送面101cに倒される。また、第1の部品姿勢検出器111によって検出された部品姿勢が不良姿勢でない場合には、駆動回路122は気流供給駆動部121へ駆動信号を送らないので、開閉手段13も中途開口部11Sbを開放したままの状態となり、その結果、部品1は気流を受けずにそのまま下流側へと搬送されていく。
上記のように、気流供給駆動部121は、気流吹き付け口101eへの気流の供給状態を決定するものであり、気流供給駆動部121として上述の流路切替ユニット10を用いることにより、迅速かつ正確に気流の供給状態を制御することができる。
しかしながら、振動式部品搬送装置100では、振動する搬送路101a上を部品1が振動しながら搬送されていくので、部品1のサイズ、重量、比重、振動状態などによって気流による姿勢変更状態がきわめて微妙に変化する。また、近年では、搬送対象の部品1としてきわめて微小で軽いものが多くなってきており、さらに、部品1の搬送速度も2500〜3000個/分を超えるような極めて高い速度が要求されるようになってきている。したがって、上記の流路切替ユニット10を用いた場合でも、不良姿勢にある部品1の姿勢変更を確実に行うことはきわめて困難である。
そこで、本実施形態では、上記の部品姿勢変更手段120において、上記の気流供給駆動部121の駆動パラメータを制御する気流供給制御部123を設けてある。この気流供給制御部123は、プログラマブルコントローラ、MPU(マイクロプロセッサユニット)、専用の制御回路などで構成される。気流供給制御部123は、上記部品姿勢変更位置101Xより下流側で第2の部品姿勢検出器112の検出信号を受け、この検出信号に応じた態様で駆動回路122を制御するように構成されている。すなわち、第2の部品姿勢検出器112の検出信号に基づいて部品1の姿勢が依然として不良である割合(不良品率)を求め、この不良品率が小さくなるように駆動回路122の駆動信号を制御し、これによって気流供給駆動部121の動作状態を最適化して部品姿勢変更手段120による部品の姿勢変更が確実に行われるように調整する。
上記の駆動パラメータとしては、気流供給駆動部121の供給する気流の供給圧力、供給流量、供給タイミングなどが挙げられるが、一般的に、気流の供給圧力、供給流量、供給タイミングそのものを制御することは、工場内のコンプレッサ等で構成される気流供給源Aの圧力制御態様、同一の気流供給源Aに接続された他の供給先機器の動作状態、気流供給経路内の圧力変動、流量測定の精度などに大きく影響を受けるとともに、複雑な制御回路やアクチュエータ構造などを必要とするため難しい。そこで、本実施形態の場合、気流供給駆動部121の気流供給時間を駆動パラメータとして気流供給制御部123によって制御するようにしている。気流供給制御部123の気流供給時間は、上記中途開口部11Sbの閉鎖期間と対応する。この閉鎖期間の制御は、駆動回路122の駆動信号の態様(例えば駆動パルスのパルス幅など)を変化させるだけで容易に実現できるため、制御系の構成も簡易なもので足り、しかも、高精度に制御することが可能である。特に、本実施形態の場合、圧電アクチュエータを用いた開閉手段13により中途開口部11Sbを高速に開閉することができるため、きわめて短い気流供給時間でも確実に制御することができる。
図4は、上記の気流供給制御部123の制御態様の一例を示す概略フローチャートである。本実施形態において、気流供給制御部123は、部品1を連続的に搬送路101aに沿って搬送した状態で、図示しない操作部材(スイッチなど)を操作することによって自動的に動作を開始するように構成されている。気流供給制御部123は、図4に示すように、まず、ステップS1において気流供給時間を初期値に設定し、次に、ステップS2において第2の部品姿勢検出器112によって部品姿勢変更位置より下流側で部品姿勢を所定時間計測し、ステップS3においてそのデータを記録した後、ステップS4において気流供給時間を所定量だけ変化させて更新し、再び第2の部品姿勢検出手段112による部品姿勢の計測及び記録を繰り返す。そして、ステップS5に示すように気流供給時間が終了値になるまで継続する。
その後、上記の気流供給時間を初期値から終了値まで変化させたときの不良品率の変化態様を求め、不良品率の最小値や極小値などをとる気流供給時間の好適値をステップS6において算出する。そして、この気流供給時間の好適値をステップS7において設定値とする。これにより、これ以降、気流供給制御部123は上記設定値で駆動回路122を制御し、気流供給駆動部121を好適な条件で駆動する。
上記のようにすると、部品姿勢変更手段120の気流の供給状態は好適化され、その結果、部品姿勢変更位置における部品1の姿勢変更がより確実に行われるようにすることができる。すなわち、部品1に対する気流の吹き付けが弱いことで部品1の姿勢変更が行われなかったり、部品1に対する気流の吹き付けが強すぎることで部品1が飛ばされて、正規の状態で倒伏しなかったり、搬送路101a上から排除されてしまったりすることが低減される。
図7及び図8は、第2の部品姿勢検出手段112による部品姿勢の検出により得られた不良品率及び良品率の気流供給時間依存性を示すグラフである。ここで、図7及び図8に示すデータはいずれも、気流供給時間の初期値を0.5msecとし、200μsecずつ増加させながら計測を繰り返し、気流供給時間が終了値である4.0msecになるまで継続したものである。ここで、初期値と終了値は、いずれも搬送路101a上を搬送されてくる部品1が気流吹き付け口101eを横切るのに必要な通過時間の半分以下であることが好ましい。本実施形態における上記通過時間は10〜12msecである。また、図7に示すデータは図8に示すデータよりも気流供給源Aの供給圧力を大きくした状態で計測したものである。なお、不良品率のデータは、気流供給時間が長くなりすぎると部品1の一部が搬送路101a上から排除されてしまうために、その分、不良姿勢で搬送されてくる部品数が減少することにより、気流供給時間が大きくなりすぎても不良品率がそれほど上昇していない。
本実施形態では、上記のようにして不良品率を低減させて良品率を高めることができる気流供給時間を設定し、この設定値で駆動回路122を制御することにより気流供給駆動部121に好適な駆動信号を送ることで、部品1の姿勢変更の成功率を高め、その結果、部品1の高速搬送を可能とすることに成功している。例えば、図7及び図8に示す手順で好適な気流供給時間を設定する前の部品1の搬送速度が2000〜2500個/分であったのに対して、好適な設定値とした後には、3200〜3600個/分とすることができた。
なお、本実施形態では、第2の部品姿勢検出器112の検出信号に応じて気流供給制御部123が駆動パラメータを制御しているが、例えば、図1に破線で示すように、部品排除手段130の駆動回路132の出力する駆動信号を上記検出信号の代わりに用いることによって制御を行うようにしてもよい。
一方、図7及び図8に示すように、良品率のデータは気流供給時間に対して放物線上の変化を示している。したがって、上記の不良品率よりも良品率の方が気流供給時間の好適値を高精度かつ安定的に求めることができる。ただし、良品率を求めるには上記の第2の部品姿勢検出器112が不良姿勢でない部品をも検出できるように構成する必要がある。例えば、第2の部品姿勢検出器112が不良姿勢である部品1が到来したときに所定の検出信号を送出するとともに、不良姿勢でない部品が到来したときにも別の検出信号を送出するように構成する。
また、第2の部品姿勢検出器112が不良姿勢にある部品1が到来したときのみを判別できるように構成されている場合には、第2の部品姿勢検出器112の検出信号のみから直接良品率を得ることができないので、例えば、図9に示すように、更に下流側の部品検出部101D、101Eに設けられた下流側部品検出器140、150で得られた部品1の搬送数と、第2の部品姿勢検出器112の不良品数とから良品率を算出するようにしてもよい。
さらに、図9に示す部品排除手段130による部品排除位置101Yより下流側では、基本的に良品のみが搬送されていくことから、部品を検出する下流側部品検出器140、150で一定時間当たりの搬送量(部品数)を計測した場合、この一定時間あたりの搬送量は良品率と正の相関を持つことになる。したがって、この一定時間当たりの搬送量を上記良品率の代わりに用いることによって制御を行うようにしてもよい。すなわち、この場合には、気流供給制御部123は、部品の搬送量が増大するように駆動パラメータを制御することとなる。
本実施形態では、部品姿勢変更手段120を下流側の部品姿勢検出手段である第2の部品検出器112の検出信号に基づいて制御しているが、第2の部品検出器112は、本来、部品排除手段130のための部品姿勢検出手段であるため、部品姿勢変更手段120を制御するための新たな部品姿勢検出手段を設ける必要がないという利点がある。
[第2実施形態]
次に、図10及び図11を参照して、本発明に係る第2実施形態について説明する。この実施形態では、図10において、第1実施形態と同様の部分については同一符号を付し、それらの説明を省略する。
本実施形態において、部品姿勢変更手段120′は、第1実施形態と同様に、第1の部品姿勢検出器111、気流供給駆動部121、駆動回路122、気流供給制御部123′を備えているが、本実施形態では、気流供給制御部123′が駆動回路122を制御するのではなく、調整駆動部124を制御している点で第1実施形態とは異なる。この調整駆動部124は、気流供給駆動部121の上記流量調整手段15を駆動するものであり、例えば、電動モータなどを備えて流量調整手段15を駆動し、通気経路11Sに流入する気体(エア)の流量を調整することができるように構成されている。
図11は、本実施形態の気流供給制御部123′の動作手順を示す概略フローチャートである。本実施形態の気流供給制御部123′は、振動式部品搬送装置100が搬送動作をしている際には、常時駆動パラメータを制御するように構成されている。
気流供給制御部123′は、最初に、ステップP1において流量調整手段15の流量値を、調整駆動部124を介して初期値に設定し、次に、ステップP2において、この状態で部品1の良品率を計測する。この場合の良品率の計測には、第1実施形態において図1及び図9を参照して説明した良品率を計測する方法と同じ方法を用いることができる。
次に、ステップP3において流量の設定値を所定量増加させ、ステップP4において再び上記と同様に良品率を計測し、ステップP5において良品率が上昇すれば、再び設定値を所定量増加させて良品率を計測するというように、ステップP3及びP4を繰り返す。ステップP5において良品率が上昇しなくなると、ステップP6において設定値を所定量減少させ、ステップP7において良品率を計測した後、ステップP8において良品率が上昇すれば、再び設定値を所定量減少させて良品率を計測するというように、ステップP6及びP7を繰り返す。ステップP8において良品率が上昇しなくなると、再び上記のステップP3に戻る。
上記のように制御することによって、気流供給制御部123′は調整駆動部124を介して常に良品率が最も高くなるように流量調整手段15を制御していることになるので、部品姿勢変更手段120′において部品を高い確率で所望の姿勢に変更することができる。したがって、煩雑な調整作業を行なわなくても、高い搬送効率を実現することができる。
なお、本実施形態においては、良品率を計測しているが、第1実施形態と同様に不良品率を計測しても構わない。この場合には、上記の説明における良品率を全て不良品率に置き換え、良品率の上昇を不良品率の低下に置き換えればよい。
[第3実施形態]
次に、図12を参照して本発明に係る第3実施形態について説明する。この実施形態では、振動体210に設けられた搬送路201a上を部品2が搬送されていく過程で、部品2の姿勢を部品姿勢変更手段220で変更する。この例では、搬送路201aの途中に段差201bが形成され、この段差201bに到達した部品2がノズル220aから吹き付けられる気流によって姿勢を変えるように構成されている。
上記の段差201b上に部品2が到達するとタイミングセンサ211のタイミング信号で気流供給駆動部221が動作し、ノズル220aに気流を供給する。また、この場合、部品姿勢変更位置より下流側に選別センサ212が設けられ、この選別センサ212によって部品2が良品姿勢にあるか否かが判定される。この選別センサ212によって部品2の良品率(若しくは不良品率)が計測され、これが気流供給制御部223に供給されて上記気流供給駆動部221を制御する。この場合、気流供給駆動部212の駆動パラメータとしては、気流の供給流量、供給圧力、供給期間のいずれであってもよい。
本実施形態においては、ノズル220aから吹き付けられる気流が弱すぎると部品2の姿勢変更ができず、気流が強すぎると部品2が過剰に回転して所望の姿勢に変更することができなくなる。したがって、上記のように下流側の部品姿勢の状況に応じて気流供給制御部223が気流供給駆動部221の駆動パラメータを制御することにより、気流が好適な態様でノズル220aから部品2に吹き付けられ、部品2が高い確率で所望の姿勢に変換される。
尚、本発明の振動式部品供給装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、気流供給駆動部として、気流供給経路の途中に設けられた中途開口部を圧電アクチュエータを用いた開閉手段によって開閉可能に構成しているが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、電磁バルブなどの公知の各種の気流供給駆動部を用いてもよい。また、上記第1実施形態の気流供給制御部を、第2実施形態において説明した図11の手順で動作させるように(すなわち、リアルタイムに気流供給駆動部を制御するように)構成しても構わない。
第1実施形態の主要構成を模式的に示す概略構成図。 第1実施形態の部品姿勢変更位置における搬送路の断面図。 第1実施形態の全体構成を示す概略平面図。 第1実施形態の気流供給制御部の動作手順の一例を示す概略フローチャート。 第1実施形態の気流供給駆動部の一例を示す概略斜視図。 第1実施形態の気流供給駆動部の一例を示す概略縦断面図。 第1実施形態の部品姿勢変更後の不良品率及び良品率を示すグラフ。 第1実施形態の部品姿勢変更後の異なる不良品率及び良品率を示すグラフ。 第1実施形態の変形例を示す概略構成図。 第2実施形態の主要構成を示す概略構成図。 第2実施形態の気流供給制御部の動作手順の一例を示す概略フローチャート。 第3実施形態の主要構成を模式的に示す概略説明図。
1,2…部品、100…振動式部品搬送装置、101…振動体、101a…搬送路、111…第1の部品姿勢検出器、112…第2の部品姿勢検出器、120…部品姿勢変更手段、121…気流供給駆動部、122…駆動回路、123…気流供給制御部、130…部品排除手段、140,150…下流側部品検出器

Claims (9)

  1. 自身の振動によって部品を搬送する搬送路(101a、201a)と、該搬送路上の部品姿勢変更位置(101X、201b)で前記部品の姿勢を気流により変更する部品姿勢変更手段と、前記部品姿勢変更位置より下流側で前記部品の姿勢を検出する部品姿勢検出手段(112、212)と、を具備し、
    前記部品姿勢変更手段は、前記部品姿勢変更位置へ搬送される前記部品を検出する部品検出器(111、211)と、前記部品に吹き付ける気流の供給態様を表す気流供給圧力、気流供給流量若しくは流速、気流供給タイミング、又は、気流供給時間のいずれかの駆動パラメータを変更可能に構成された気流供給駆動部(121、221)と、前記部品検出器の検出信号に基づいて前記気流供給駆動部を制御するとともに、前記部品姿勢検出手段により検出された部品姿勢に基づいて、前記部品姿勢変更位置より下流側の前記部品の姿勢が正常である良品率若しくは前記部品の姿勢が不良である不良品率の変化態様を、前記駆動パラメータを変化させて求め、前記変化態様に応じて前記良品率が高くなるように前記気流供給駆動部の前記駆動パラメータを制御する気流供給制御手段(122、123、123′124、223)と、を有することを特徴とする振動式部品搬送装置。
  2. 前記気流供給制御手段は、前記駆動パラメータの変化による前記良品率若しくは前記不良品率の変化態様に応じて前記駆動パラメータの設定値を決定し、該設定値となるように前記駆動パラメータを制御することを特徴とする請求項1に記載の振動式部品搬送装置。
  3. 前記気流供給制御手段は、前記良品率若しくは前記不良品率を計測するステップと、前記駆動パラメータを変化させるステップとを繰り返し、前記駆動パラメータを変化させるステップでは、前回の駆動パラメータの変化による前記良品率若しくは前記不良品率の変化態様に応じて前記良品率が高くなるように前記駆動パラメータを増加又は減少させることにより、前記駆動パラメータを常時制御することを特徴とする請求項1に記載の振動式部品搬送装置。
  4. 前記部品検出器は、前記搬送路上の前記部品の姿勢を検出する第1の部品姿勢検出器(111)であり前記部品姿勢変更手段は、前記第1の部品姿勢検出器により検出された部品姿勢が不良である場合に前記部品の姿勢を変更し、前記部品姿勢が正常である場合に前記部品の姿勢を変更しないように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の振動式部品搬送装置。
  5. 前記部品姿勢検出手段は、前記部品姿勢変更位置より下流側に設けられた第2の部品姿勢検出器を有し、前記気流供給制御手段は、前記第2の部品姿勢検出器の検出値に基づいて前記良品率若しくは不良品率の変化態様を求めることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の振動式部品搬送装置。
  6. 前記部品姿勢検出手段は、前記部品姿勢変更位置より下流側に設けられた第2の部品姿勢検出器と、該第2の部品姿勢検出器により検出された部品姿勢が不良の場合に前記部品を前記搬送路上から排除する部品排除手段と、を有し、前記気流供給制御手段は、前記部品排除手段の駆動信号に基づいて前記良品率若しくは不良品率の変化態様を求めることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の振動式部品搬送装置。
  7. 前記部品姿勢検出手段は、前記部品姿勢変更位置より下流側に設けられた第2の部品姿勢検出器と、該第2の部品姿勢検出器により検出された部品姿勢が不良の場合に前記部品を前記搬送路上から排除する部品排除手段と、該部品排除手段の部品排除位置より下流側で部品を検出する下流側部品検出器と、を有し、前記気流供給制御手段は、前記下流側部品検出器により検出された部品数に基づいて前記良品率若しくは不良品率の変化態様を求めることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の振動式部品搬送装置。
  8. 前記駆動パラメータは前記気流供給時間であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の振動式部品搬送装置。
  9. 前記気流供給駆動部は、気流供給経路の途中に設けられた中途開口部と、この中途開口部を開閉する開閉手段とを有し、前記部品姿勢変更手段を動作させないときには前記中途開口部を開放し、前記部品姿勢変更手段を動作させる際には前記開閉手段によって前記中途開口部を閉鎖することによって気流を前記部品姿勢制御位置へ供給するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の振動式部品搬送装置。
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