JP6150560B2 - データ変換方法、描画システムおよびプログラム - Google Patents

データ変換方法、描画システムおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、図形要素のベクトルデータをランレングスデータに変換する技術に関する。
従来より、半導体基板やプリント基板、あるいは、プラズマ表示装置や液晶表示装置用のガラス基板等(以下、「基板」という。)に形成された感光材料に光を照射することにより、パターンの描画が行われている。近年、パターンの高精細化に伴い、感光材料上にて光ビームを走査してパターンを直接描画するパターン描画装置が利用されている。
このようなパターンは、設計段階では通常、CADデータ等のベクトルデータにより表現されており、パターン描画装置によるパターンの描画に際して、当該ベクトルデータを、パターン描画装置が利用可能なランレングスデータ等のラスタデータに変換する処理(RIP:Raster Image Processing)が行われる。
例えば、特許文献1では、ガーバーデータをラスタデータに変換する画像処理装置が提案されている。当該装置では、ガーバーデータにおいて、目的の画像(配線パターン)が、積層された複数のレイヤ図形の加算または減算により表されている場合に、レイヤ数が上限を超えるか否かが判定され、上限を超える場合はエラー種情報がメモリに記憶される。当該装置では、画像が減算された部分は、描画が行われない中抜き領域となり、画像が加算された部分は、描画が行われる中塗り領域となる。
一方、特許文献2では、中塗り領域と中抜き領域との境界を示す閉ループ数が多い場合に用いられる図形塗りつぶし方法が開示されている。当該方法では、まず、走査線に平行に延びる複数の線分にて、全ての中塗り領域の輪郭(すなわち、外周縁)の内側全体がそれぞれ塗りつぶされる。その後、各塗りつぶし線分と全ての中抜き領域の輪郭との交点が求められた上で、各塗りつぶし線分のうち中抜き領域内に存在する部分が中抜きされることにより、図形の中抜きが行われる。
特開2006−350013号公報 特許第2659584号公報
ところで、特許文献2の方法は、特許文献1のようにレイヤ図形の加減算という考え方に置き換えると、全ての中塗り領域の輪郭を示すレイヤ図形を中塗りランレングスデータに変換し、全ての中抜き領域の輪郭を示すレイヤ図形を中抜きランレングスデータに変換し、中塗りランレングスデータから中抜きランレングスデータを減算する方法に相当する。このような方法では、各レイヤ図形に対応するランレングスデータの中間ファイルを作成する必要があるため、1つの図形要素を表すレイヤ図形群の積層数が増加すると、中間ファイルの数も増大する。
近年、半導体基板等に描画されるパターン用のCADデータでは、数万のレイヤ図形が積層されたものもある。このようなCADデータを、特許文献2のような方法にてラスタデータに変換しようとすると、データ変換に要する時間が膨大なものとなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、データ変換に要する時間を短くすることを目的としている。
請求項1に記載の発明は、図形要素のベクトルデータである要素入力データをランレングスデータである要素出力データに変換するデータ変換方法であって、a)それぞれが塗りまたは抜きの塗り抜き属性を有する複数のレイヤ図形を積層することにより表現される図形要素のベクトルデータである要素入力データに基づいて、前記図形要素が配置される配置領域を第1の方向を向く複数の直線にて所定幅毎に分割することにより前記第1の方向に垂直な第2の方向に配列された前記所定幅の複数の単位領域を設定する工程と、b)前記複数の単位領域の各単位領域について、前記複数のレイヤ図形のうち前記各単位領域と重なる単位領域図形群を抽出し、前記単位領域図形群の各レイヤ図形の前記各単位領域における始点座標または前記始点座標よりも大きい終点座標である端部座標を利用して、前記各単位領域を前記第1の方向に配列される複数の分割区間に分割し、前記複数の分割区間のそれぞれの塗り抜き属性を決定する工程と、c)前記b)工程にて決定された前記各単位領域の前記複数の分割区間のそれぞれの塗り抜き属性に基づいて、前記各単位領域のランレングスを示す単位ランレングスデータを生成し、前記複数の単位領域のそれぞれの単位ランレングスデータの集合であるランレングスデータを要素出力データとして取得する工程とを備え、前記b)工程が、前記各単位領域について、b1)前記単位領域図形群の前記各レイヤ図形の前記始点座標、前記終点座標、塗り抜き属性、および、前記単位領域図形群における描画優先度を示す単位領域図形描画データの集合を、前記単位領域図形群の単位領域図形描画データ群として取得する工程と、b2)前記各レイヤ図形の前記単位領域図形描画データを、前記始点座標の昇順にソートする工程と、b3)前記各レイヤ図形の前記始点座標のうち最も小さい始点座標を一の分割区間の区間開始座標とする工程と、b4)前記区間開始座標から連続するとともに最も描画優先度が高いレイヤ図形の塗り抜き属性が同じである範囲内に存在するいずれかの端部座標を区間終了座標とし、前記区間開始座標と前記区間終了座標との間の範囲を前記分割区間として設定し、前記分割区間に含まれる最も描画優先度が高い前記レイヤ図形の塗り抜き属性を前記分割区間の塗り抜き属性とする工程と、b5)前記複数の分割区間が設定されるまで、設定済みの分割区間の区間終了座標を次の分割区間の区間開始座標とし、前記b4)工程を繰り返す工程とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデータ変換方法であって、前記b4)工程において、前記区間開始座標に隣接する前記区間開始座標よりも大きい端部座標が前記区間終了座標として設定される。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のデータ変換方法であって、前記b4)工程が、d1)前記区間開始座標に隣接する前記区間開始座標よりも大きい端部座標を仮区間終了座標とする工程と、d2)前記仮区間終了座標を端部座標とするレイヤ図形の描画優先度である第1優先度が、第2優先度以上である場合、前記仮区間終了座標を前記区間終了座標とし、前記第1優先度が前記第2優先度よりも低い場合、前記第1優先度が前記第2優先度以上になるまで、前記仮区間終了座標を、前記仮区間終了座標に隣接する前記仮区間終了座標よりも大きい端部座標に変更する工程とを備え、前記第2優先度が、前記区間開始座標が一のレイヤ図形の始点座標である場合、前記一のレイヤ図形の描画優先度であり、前記区間開始座標が一のレイヤ図形の終点座標である場合、前記単位領域図形群において前記区間開始座標から前記区間開始座標よりも大きい座標範囲まで広がるレイヤ図形群の描画優先度のうち最大の描画優先度である。
請求項4に記載の発明は、基板上にパターンを描画する描画システムであって、請求項1ないし3のいずれかに記載のデータ変換方法により要素入力データを要素出力データに変換するデータ変換装置と、前記データ変換装置により生成された前記要素出力データに基づいて基板上にパターンを描画する描画装置とを備え、前記描画装置が、前記基板を保持する基板保持部と、前記基板に光を照射する光変調素子と、前記光変調素子から導かれた光の前記基板上における照射位置を、前記基板上における前記第1の方向に対応する方向に前記基板に対して相対的に移動する照射位置移動機構と、前記要素出力データに基づいて前記光変調素子からの光の変調を制御する光変調素子制御部とを備える。
請求項5に記載の発明は、図形要素のベクトルデータである要素入力データをランレングスデータである要素出力データに変換するプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、a)それぞれが塗りまたは抜きの塗り抜き属性を有する複数のレイヤ図形を積層することにより表現される図形要素のベクトルデータである要素入力データに基づいて、前記図形要素が配置される配置領域を第1の方向を向く複数の直線にて所定幅毎に分割することにより前記第1の方向に垂直な第2の方向に配列された前記所定幅の複数の単位領域を設定する工程と、b)前記複数の単位領域の各単位領域について、前記複数のレイヤ図形のうち前記各単位領域と重なる単位領域図形群を抽出し、前記単位領域図形群の各レイヤ図形の前記各単位領域における始点座標または前記始点座標よりも大きい終点座標である端部座標を利用して、前記各単位領域を前記第1の方向に配列される複数の分割区間に分割し、前記複数の分割区間のそれぞれの塗り抜き属性を決定する工程と、c)前記b)工程にて決定された前記各単位領域の前記複数の分割区間のそれぞれの塗り抜き属性に基づいて、前記各単位領域のランレングスを示す単位ランレングスデータを生成し、前記複数の単位領域のそれぞれの単位ランレングスデータの集合であるランレングスデータを要素出力データとして取得する工程とを実行させ、前記b)工程が、前記各単位領域について、b1)前記単位領域図形群の前記各レイヤ図形の前記始点座標、前記終点座標、塗り抜き属性、および、前記単位領域図形群における描画優先度を示す単位領域図形描画データの集合を、前記単位領域図形群の単位領域図形描画データ群として取得する工程と、b2)前記各レイヤ図形の前記単位領域図形描画データを、前記始点座標の昇順にソートする工程と、b3)前記各レイヤ図形の前記始点座標のうち最も小さい始点座標を一の分割区間の区間開始座標とする工程と、b4)前記区間開始座標から連続するとともに最も描画優先度が高いレイヤ図形の塗り抜き属性が同じである範囲内に存在するいずれかの端部座標を区間終了座標とし、前記区間開始座標と前記区間終了座標との間の範囲を前記分割区間として設定し、前記分割区間に含まれる最も描画優先度が高い前記レイヤ図形の塗り抜き属性を前記分割区間の塗り抜き属性とする工程と、b5)前記複数の分割区間が設定されるまで、設定済みの分割区間の区間終了座標を次の分割区間の区間開始座標とし、前記b4)工程を繰り返す工程とを備える。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のプログラムであって、前記b4)工程において、前記区間開始座標に隣接する前記区間開始座標よりも大きい端部座標が前記区間終了座標として設定される。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のプログラムであって、前記b4)工程が、d1)前記区間開始座標に隣接する前記区間開始座標よりも大きい端部座標を仮区間終了座標とする工程と、d2)前記仮区間終了座標を端部座標とするレイヤ図形の描画優先度である第1優先度が、第2優先度以上である場合、前記仮区間終了座標を前記区間終了座標とし、前記第1優先度が前記第2優先度よりも低い場合、前記第1優先度が前記第2優先度以上になるまで、前記仮区間終了座標を、前記仮区間終了座標に隣接する前記仮区間終了座標よりも大きい端部座標に変更する工程とを備え、前記第2優先度が、前記区間開始座標が一のレイヤ図形の始点座標である場合、前記一のレイヤ図形の描画優先度であり、前記区間開始座標が一のレイヤ図形の終点座標である場合、前記単位領域図形群において前記区間開始座標から前記区間開始座標よりも大きい座標範囲まで広がるレイヤ図形群の描画優先度のうち最大の描画優先度である。
本発明では、データ変換に要する時間を短くすることができる。
一の実施の形態に係る描画システムの構成を示す図である。 描画装置の側面図である。 描画装置の平面図である。 空間光変調器を拡大して示す図である。 光変調素子の断面を示す図である。 光変調素子の断面を示す図である。 データ変換装置の構成を示す図である。 データ変換の流れを示す図である。 データ変換の流れの一部を示す図である。 図形要素を示す図である。 レイヤ図形を示す図である。 レイヤ図形を示す図である。 レイヤ図形を示す図である。 図形要素を示す図である。 データ変換に要する処理時間を示す図である。 図形要素を示す図である。 レイヤ図形を示す図である。 データ変換の流れの一部を示す図である。 データ変換の流れの一部を示す図である。 図形要素を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る描画システム100の構成を示す図である。描画システム100は、液晶表示装置用のガラス基板(以下、単に「基板」という。)上の感光材料に光を利用してパターンを描画するシステムである。図1に示すように、描画システム100は、データ変換装置7と、描画装置1とを備える。データ変換装置7は、パターンを示すベクトルデータである入力データを、ランレングスデータである出力データに変換する(すなわち、ラスタライズを行う)。描画装置1は、データ変換装置7により生成された出力データに基づいて、基板上にパターンを描画する。図1では、データ変換装置7の各機能も併せて示している。以下では、描画装置1について説明した後、データ変換装置7およびデータ変換装置7にて取り扱われるデータについて説明する。
図2および図3はそれぞれ、描画装置1の側面図および平面図である。図2および図3に示すように、描画装置1は、保持部移動機構2と、基板保持部3と、光照射部4と、フレーム12とを備える。基板保持部3は、(+Z)側の主面91(以下、「上面91」という。)上に感光材料の層が形成された基板9を保持する。保持部移動機構2は、基台11上に設けられ、基板保持部3をZ方向に垂直なX方向およびY方向に移動する。フレーム12は、基板保持部3および保持部移動機構2を跨ぐように基台11に固定される。光照射部4は、フレーム12に取り付けられ、基板9上の感光材料に変調された光を照射する。また、描画装置1は、図2に示すように、保持部移動機構2や光照射部4等の各構成を制御する制御部6を備える。
図2および図3に示すように、基板保持部3は、ステージ31と、ステージ回転機構32と、支持プレート33とを備える。基板9は、ステージ31上に載置される。支持プレート33は、ステージ31を回転可能に支持する。ステージ回転機構32は、支持プレート33上において、基板9の上面91に垂直な回転軸321を中心としてステージ31を回転する。
保持部移動機構2は、副走査機構23と、ベースプレート24と、主走査機構25とを備える。副走査機構23は、基板保持部3を図2および図3中のX方向(以下、「副走査方向」という。)に移動する。ベースプレート24は、副走査機構23を介して支持プレート33を支持する。主走査機構25は、基板保持部3をベースプレート24と共にX方向に垂直なY方向(以下、「主走査方向」という。)に移動する。描画装置1では、保持部移動機構2により、基板9の上面91に平行な主走査方向および副走査方向に基板保持部3が移動される。
図2および図3に示すように、副走査機構23は、リニアモータ231と、1対のリニアガイド232とを備える。リニアモータ231は、支持プレート33の下側(すなわち、(−Z)側)において、ステージ31の主面に平行、かつ、主走査方向に垂直な副走査方向に伸びる。1対のリニアガイド232は、リニアモータ231の(+Y)側および(−Y)側において副走査方向に伸びる。主走査機構25は、リニアモータ251と、1対のエアスライダ252とを備える。リニアモータ251は、ベースプレート24の下側において、ステージ31の主面に平行な主走査方向に伸びる。1対のエアスライダ252は、リニアモータ251の(+X)側および(−X)側において主走査方向に伸びる。
図3に示すように、光照射部4は、副走査方向に沿って等ピッチにて配列されてフレーム12に取り付けられる複数(本実施の形態では、8つ)の光学ヘッド41を備える。また、光照射部4は、図2に示すように、各光学ヘッド41に接続される光源光学系42、並びに、紫外光を出射するUV光源43および光源駆動部44を備える。UV光源43は固体レーザである。光源駆動部44が駆動されることにより、UV光源43から波長355nmの紫外光が出射され、光源光学系42を介して光学ヘッド41へと導かれる。
各光学ヘッド41は、出射部45と、光学系451,47と、空間光変調器46とを備える。出射部45は、UV光源43からの光を下方に向けて出射する。光学系451は、出射部45からの光を反射して空間光変調器46へと導く。空間光変調器46は、光学系451を介して照射された出射部45からの光を変調しつつ反射する。光学系47は、空間光変調器46からの変調された光を、基板9の上面91に設けられた感光材料上へと導く。
図4は、空間光変調器46を拡大して示す図である。図4に示すように、空間光変調器46は、出射部45を介して照射されたUV光源43(図2参照)からの光を基板9の上面91へと導く回折格子型の複数の光変調素子461を備える。光変調素子461は半導体装置製造技術を利用して製造され、格子の深さを変更することができる回折格子となっている。光変調素子461には複数の可撓リボン461aおよび複数の固定リボン461bが交互に平行に配列形成され、複数の可撓リボン461aは背後の基準面に対して個別に昇降移動可能とされ、複数の固定リボン461bは基準面に対して固定される。回折格子型の光変調素子としては、例えば、GLV(Grating Light Valve:グレーチング・ライト・バルブ)(シリコン・ライト・マシーンズ(サニーベール、カリフォルニア)の登録商標)が知られている。
図5.Aおよび図5.Bは、可撓リボン461aおよび固定リボン461bに対して垂直な面における光変調素子461の断面を示す図である。図5.Aに示すように可撓リボン461aおよび固定リボン461bが基準面461cに対して同じ高さに位置する(すなわち、可撓リボン461aが撓まない)場合には、光変調素子461の表面は面一となり、入射光L1の反射光が0次光L2として導出される。一方、図5.Bに示すように可撓リボン461aが固定リボン461bよりも基準面461c側に撓む場合には、可撓リボン461aが回折格子の溝の底面となり、入射光L1が入射した光変調素子461から1次回折光L3(さらには、高次回折光)が導出され、0次光は消滅する。このように、光変調素子461は回折格子を利用した光変調を行う。
図2に示す光照射部4では、UV光源43からの光が光源光学系42により線状光(光束断面が線状の光)とされ、出射部45を介して空間光変調器46のライン状に配列された複数の可撓リボン461aおよび固定リボン461b(図5.Aおよび図5.B参照)上に照射される。光変調素子461では、隣接する各1本の可撓リボン461aおよび固定リボン461bを1つのリボン対とすると、3つ以上のリボン対が描画されるパターンの1つの画素に対応する。
光変調素子461では、各空間光変調器46に接続される光変調素子制御部61からの信号に基づいてパターンの各画素に対応するリボン対の可撓リボン461aがそれぞれ制御され、各画素に対応するリボン対が0次光(正反射光)を出射する図5.Aに示す状態と、非0次回折光(主として1次回折光((+1)次回折光および(−1)次回折光))を出射する図5.Bに示す状態との間で遷移可能とされる。また、光変調素子461は、可撓リボン461aが図5.Aに示す状態と図5.Bに示す状態との間の状態まで撓むことにより、図5.Aに示す状態よりも強度が小さい0次光を出射する状態とされる。
光変調素子461から出射される0次光は光学系47へと導かれ、1次回折光は光学系47とは異なる方向へと導かれる。なお、迷光となることを防止するために1次回折光は図示を省略する遮光部により遮光される。光変調素子461からの0次光は、光学系47を介して基板9の上面91へと導かれ、これにより、基板9の上面91上においてX方向(すなわち、副走査方向)に並ぶ複数の照射位置のそれぞれに変調された光が照射される。
図2および図3に示す描画装置1では、保持部移動機構2の主走査機構25により主走査方向に移動される基板9に対し、光照射部4の光変調素子461から変調された光が照射される。換言すれば、主走査機構25は、光変調素子461から基板9へと導かれた光の基板9上における照射位置を、基板9に対して主走査方向に相対的に移動する照射位置移動機構となっている。なお、描画装置1では、例えば、基板9を移動することなく、光変調素子461が主走査方向に移動することにより基板9上の照射位置が主走査方向に移動されてもよい。描画装置1では、基板9を主走査方向に移動しつつ、図2に示す制御部6の光変調素子制御部61により、光変調素子461からの光の変調がデータ変換装置7から描画装置1へと出力された出力データに基づいて制御されることにより、データ変換装置7に入力された入力データが示すパターンが基板9上に描画される。
次に、データ変換装置7について説明する。図6は、データ変換装置7の構成を示す図である。データ変換装置7は、通常のコンピュータと同様に、各種演算処理を行うCPU701、実行されるプログラムを記憶したり演算処理の作業領域となるRAM702、基本プログラムを記憶するROM703、各種情報を記憶する固定ディスク704、作業者に各種情報を表示するディスプレイ705、および、キーボードやマウス等の入力部706等を接続した構成となっている。固定ディスク704内には、データ変換装置7により実行されるプログラム707が記憶される。プログラム707は、基板上に描画される予定のパターンを示すベクトルデータである入力データを、ランレングスデータである出力データに変換する(すなわち、ラスタライズを行う)プログラムである。
図1では、データ変換装置7のCPU701(図6参照)等がプログラム707に従って演算処理等を行うことにより(すなわち、プログラム707がデータ変換装置7により実行されることにより)実現される機能をブロックにて示しており、図1中のデータ受付部71と、単位領域設定部72と、分割区間設定部73と、単位ランレングスデータ生成部74と、ランレングス記憶部75と、出力データ生成部76と、フォーマット変換部77と、データ出力部78とが、CPU701等により実現される機能に相当する。なお、これらの機能は複数台のコンピュータにより実現されてもよい。
次に、データ変換装置7による入力データから出力データへのデータ変換について説明する。図7および図8は、データ変換装置7によるデータ変換の流れを示す図である。データ変換装置7では、まず、図1に示すデータ受付部71によりベクトルデータである入力データが受け付けられる。
図9は、入力データにより表されるパターンの一部を示す図である。入力データでは、所定の配置領域80に描画されるパターンを複数の図形要素として捉えた上で、複数の図形要素のそれぞれが、各図形要素の形状や基板9上における位置等を示すベクトルデータの集合であるデータ要素として表現される。図9では、当該パターンに含まれる1つの図形要素81を示す。実際のデータ変換装置7では、後述する処理が、入力データに含まれる複数の図形要素に対応するデータ要素に対して行われるが、以下の説明では、理解を容易とするために、図形要素そのものを処理の取扱対象として説明する。なお、実際の入力データは通常、多種類かつ多様な形状の多数の図形要素を示すデータ要素を含む。
以下では、1つの図形要素81について、当該図形要素81に対応するベクトルデータである要素入力データを、ランレングスデータである要素出力データに変換する際のデータ変換方法の流れについて説明する。実際には、データ変換装置7では、複数の図形要素に対して同様のデータ変換が行われ、複数の図形要素のベクトルデータを含む入力データが、複数の図形要素のランレングスデータを含む出力データに変換される。
図9に示す図形要素81の外形は長方形である。図形要素81は、内側が塗りつぶされる塗り領域811,813と、内側が塗りつぶされず白抜きにされる抜き領域812とを有する。図形要素81では、長方形の塗り領域813の周囲を矩形枠状の抜き領域812が囲み、抜き領域812の周囲を矩形枠状の塗り領域811が囲む。描画装置1では、基板9上の塗り領域811,813に対応する領域に描画が行われ、基板9上の抜き領域812に対応する領域には、描画は行われない。図9では、塗り領域811,813に平行斜線を付す(図11、図13および図16においても同様)。
図形要素81の要素入力データでは、図形要素81は、図10.Aないし図10.Cに示す3つのレイヤ図形82〜84を積層することにより表現される。以下の説明では、レイヤ図形82〜84を区別する場合は、レイヤ図形82〜84をそれぞれ「第1レイヤ図形82」、「第2レイヤ図形83」および「第3レイヤ図形84」という。
図10.Aに示す第1レイヤ図形82は長方形である。第1レイヤ図形82の輪郭は、図9に示す図形要素81の矩形枠状の塗り領域811の輪郭(すなわち、外周縁)と一致する。第1レイヤ図形82の塗りまたは抜きを示す「塗り抜き属性」は、「塗り」である。図10.Aでは、第1レイヤ図形82の塗り抜き属性が「塗り」であることを、第1レイヤ図形82に平行斜線を付して示す。以下の同様の図面(図10.B、図10.Cおよび図14)においても、塗り属性のレイヤ図形には平行斜線を付し、抜き属性のレイヤ図形には平行斜線を付さない。
図10.Bに示す第2レイヤ図形83は、第1レイヤ図形82よりも小さい長方形である。第2レイヤ図形83の輪郭は、図9に示す図形要素81の矩形枠状の抜き領域812の輪郭(すなわち、外周縁)と一致する。第2レイヤ図形83の塗り抜き属性は、「抜き」である。図10.Cに示す第3レイヤ図形84は、第2レイヤ図形83よりも小さい長方形である。第3レイヤ図形84の輪郭は、図9に示す図形要素81の長方形の塗り領域813の輪郭と一致する。
要素入力データでは、それぞれが塗り抜き属性を有する複数のレイヤ図形82〜84を積層することにより、塗り領域811,813および抜き領域812を有する図形要素81が表現される。具体的には、第1レイヤ図形82上に第2レイヤ図形83が積層され、第2レイヤ図形83上に第3レイヤ図形84が積層される。要素入力データでは、上側に積層されたレイヤ図形(すなわち、要素入力データ内において、後に記載されているデータ要素に対応するレイヤ図形)の塗り抜き属性が、当該レイヤ図形が配置される領域に優先的に適用される。したがって、第1レイヤ図形82のうち、第2レイヤ図形83と重なる領域は抜き属性となり、それ以外の領域は塗り属性となる。また、第2レイヤ図形83のうち、第3レイヤ図形84と重なる領域は塗り属性となり、それ以外の領域は抜き属性となる。
図9では、図中の上側から下側へと向かう方向(以下、「第1の方向」という。)が、図2および図3に示す描画装置1における(+Y)側から(−Y)側へと向かう主走査方向に対応し、図中の左側から右側に向かう方向(すなわち、第1の方向に垂直な方向であり、以下、「第2の方向」という。)が、描画装置1における(+X)側から(−X)側へと向かう副走査方向に対応する。図9の左側には、第1の方向における位置を示す座標値を図示している(図10.Aないし図10.C、図11、図13、図14および図16においても同様)。
入力データが受け付けられると、単位領域設定部72(図1参照)により、入力データに基づいて、図9に示す図形要素81が配置される配置領域80が、第1の方向を向く複数の直線801にて所定幅毎に分割される。これにより、第2の方向に配列された当該所定幅の複数の領域800が設定される(ステップS11)。直線801は、描画装置1における主走査方向に平行な直線であり、以下、「走査線801」という。上記の所定幅は、描画装置1における描画の分解能に基づいて決定される幅であり、以下、「単位幅」という。また、領域800を、以下、「単位領域800」という。
本実施の形態では、図形要素81は、左側から1番目(以下、単に「1番目」ともいう。)の単位領域800から7番目の単位領域800まで跨がって配置される。また、図10.Aないし図10.Cに示すように、第1レイヤ図形82は、1番目の単位領域800から7番目の単位領域800まで跨がって配置される。第2レイヤ図形83は、2番目の単位領域800から6番目の単位領域800まで跨がって配置され、第3レイヤ図形84は、3番目の単位領域800から5番目の単位領域800まで跨がって配置される。
複数の単位領域800が設定されると、分割区間設定部73により、各単位領域800について複数のレイヤ図形82〜84のうち、各単位領域800と重なるレイヤ図形の集合である単位領域図形群が抽出される。そして、単位領域図形群の各レイヤ図形の各単位領域800における始点座標または終点座標を利用して、各単位領域800が、第1の方向に配列される複数の分割区間に分割され、複数の分割区間のそれぞれの塗り抜き属性が決定される(ステップS12)。
単位領域800の分割および塗り抜き属性の決定の詳細について、左側から3番目の単位領域800を例として説明する。まず、当該単位領域800と重なる単位領域図形群として、第1レイヤ図形82、第2レイヤ図形83および第3レイヤ図形84が抽出される(図8:ステップS121)。続いて、単位領域図形群の各レイヤ図形について、図形要素81の要素入力データに基づいて単位領域図形描画データが取得され、単位領域図形群の全てのレイヤ図形の単位領域図形描画データの集合が、単位領域図形群の単位領域図形描画データ群として取得される(ステップS122)。
単位領域図形描画データは、単位領域800と重なるレイヤ図形の始点座標、終点座標、塗り抜き属性、および、当該単位領域800におけるレイヤ図形の描画優先度を示すデータである。始点座標および終点座標は、単位領域800内におけるレイヤ図形の始点および終点の第1の方向における座標値を示す。レイヤ図形の始点とは、図10.Aないし図10.Cに示す単位領域800において、レイヤ図形が存在する範囲の上端であり、レイヤ図形の終点とは、単位領域800においてレイヤ図形が存在する範囲の下端である。換言すれば、レイヤ図形の始点および終点は、単位領域800においてレイヤ図形が存在する範囲のうち、第1の方向における座標値が最小および最大となる位置である。したがって、終点座標は始点座標よりも大きい。第1レイヤ図形82の始点座標および終点座標は、(0,100)である。第2レイヤ図形83の始点座標および終点座標は、(20,80)である。第3レイヤ図形84の始点座標および終点座標は、(40,60)である。
レイヤ図形の塗り抜き属性は、各レイヤ図形固有の属性であり、描画優先度は、要素入力データにおけるレイヤ図形のデータ要素の記載順により決定される。要素入力データ内における記載順が後のデータ要素に対応するレイヤ図形の方が描画優先度は高くなる。本実施の形態では、レイヤ図形の塗り抜き属性および描画優先度は、1つの正の整数(以下、「属性値」という。)にて示される。属性値が奇数であれば塗り抜き属性は「塗り」であり、偶数であれば「抜き」である。また、属性値が大きいほど描画優先度が高くなる。
要素入力データの最初に記載されているレイヤ図形が塗り属性を有する場合は、当該レイヤ図形の属性値が「1」とされ、抜き属性を有する場合は「2」とされる。そして、要素入力データにおいて次に記載されているレイヤ図形の塗り抜き属性が異なる場合は、次のレイヤ図形の属性値として、前のレイヤ図形の属性値よりも1だけ大きい値が付与され、塗り抜き属性が等しい場合は、前のレイヤ図形の属性値と等しい値が付与される。3番目の単位領域800に重なる単位領域図形群では、第1レイヤ図形82の属性値が「1」であり、第2レイヤ図形83の属性値が「2」であり、第3レイヤ図形84の属性値が「3」である。
ステップS122にて取得された単位領域図形描画データ群では、第1レイヤ図形82の単位領域図形描画データは「(0,100),1」であり、第2レイヤ図形83の単位領域図形描画データは「(20,80),2」であり、第3レイヤ図形84の単位領域図形描画データは「(40,60),3」である。
単位領域図形描画データ群が取得されると、各レイヤ図形の単位領域図形描画データが、始点座標の昇順にソートされる(ステップS123)。続いて、各レイヤ図形の始点座標のうち最も小さい始点座標が、図9中の上側から1番目の分割区間の区間開始座標として設定される(ステップS124)。本実施の形態では、単位領域図形描画データは、第1レイヤ図形82、第2レイヤ図形83、第3レイヤ図形84の順に並べられ、第1レイヤ図形82の始点座標である「0」が、区間開始座標として設定される。
次に、区間開始座標に隣接するとともに、区間開始座標よりも大きい始点座標または終点座標(以下、始点座標および終点座標をまとめて「端部座標」という。)が、区間終了座標として設定される(ステップS125)。この場合、第2レイヤ図形83の始点座標である「20」が、区間終了座標として設定される。上述のように、単位領域図形描画データのソートが行われることにより、区間開始座標および区間終了座標の設定を容易とすることができる。
そして、図11に示すように、3番目の単位領域800における区間開始座標「0」と区間終了座標「20」との間の範囲「0〜20」が、1番目の分割区間802として設定される(ステップS126)。図11では、分割区間802を太線にて囲む(図16においても同様)。
分割区間802が設定されると、分割区間802に含まれるレイヤ図形群が抽出され、当該レイヤ図形群のうち最も描画優先度が高いレイヤ図形の塗り抜き属性が、当該分割区間802の塗り抜き属性として決定される(ステップS127)。具体的には、ステップS127にて抽出されたレイヤ図形群は分割区間含有図形群として一時的に記憶され、分割区間含有図形群に含まれるレイヤ図形の属性値の最大値が、分割区間802の属性値として取得される。当該属性値が奇数の場合は、分割区間802が塗り属性とされ、偶数の場合は抜き属性とされる。1番目の分割区間802では、分割区間含有図形群に第1レイヤ図形82のみが含まれているため、分割区間802の属性値は「1」となり、分割区間802は塗り属性となる。
分割区間802の塗り抜き属性が決定されると、区間終了座標よりも大きい端部座標の有無が確認される。区間終了座標よりも大きい端部座標が存在する場合は、単位領域800内に分割区間802が設定されていない領域が存在するため、分割区間802の設定が未了であると判断される(ステップS128)。
分割区間802の設定が終了していない場合、設定済みの分割区間802の区間終了座標(設定済みの分割区間802が複数存在する場合は、最大の区間終了座標)が、次の分割区間802の区間開始座標として設定される(ステップS129)。そして、ステップS125に戻り、区間終了座標の決定、分割区間802の設定、および、分割区間802の塗り抜き属性の決定が行われる(ステップS125〜S127)。
2番目の分割区間802の区間開始座標および区間終了座標は、「20」および「40」となり、分割区間含有図形群には第1レイヤ図形82および第2レイヤ図形83が含まれる。分割区間含有図形群の抽出は、例えば、単位領域図形群のうち分割区間含有図形群に含まれていないレイヤ図形であって、かつ、始点座標が区間終了座標よりも小さいのレイヤ図形を分割区間含有図形群に含め、さらに、分割区間含有図形群に含まれるレイヤ図形のうち、終点座標が区間開始座標以下のレイヤ図形が分割区間含有図形群から削除されることにより行われる。2番目の分割区間802の属性値は、第2レイヤ図形83の属性値に等しい「2」となり、当該分割区間802の塗り抜き属性は「抜き」に決定される。
3番目の分割区間802の区間開始座標および区間終了座標は、「40」および「60」となり、分割区間含有図形群には、第1レイヤ図形82、第2レイヤ図形83および第3レイヤ図形84が含まれる。3番目の分割区間802の属性値は、第3レイヤ図形84の属性値に等しい「3」となり、当該分割区間802の塗り抜き属性は「塗り」に決定される。
分割区間設定部73(図1参照)では、単位領域800の全領域に分割区間802が設定されるまで、ステップS125〜S129が繰り返される。これにより、単位領域800が複数の分割区間802に分割される。図11に示すように、左側から3番目の単位領域800は、5つの分割区間802に分割される。図示は省略するが、左側から4番目および5番目の単位領域800もそれぞれ、3番目の単位領域800と同様に、5つの分割区間に分割される。また、2番目および6番目の単位領域800はそれぞれ、3つの分割区間に分割され、1番目および7番目の単位領域800はそれぞれ、当該単位領域800全体が1つの分割区間802となる。
ステップS12が終了すると、単位ランレングスデータ生成部74により、ステップS12にて決定された各単位領域800の複数の分割区間802のそれぞれの塗り抜き属性に基づいて、各単位領域800のランレングスを示す単位ランレングスデータが生成されてランレングス記憶部75に記憶される(ステップS13)。
そして、出力データ生成部76により、これらの単位ランレングスデータが、対応する単位領域800の位置を示すデータと関連付けられることにより、要素入力データが示す図形要素81を第1の方向を向くランレングスの集合として表すランレングスデータである要素出力データが取得される(ステップS14)。要素出力データは、複数の単位領域800のそれぞれの単位ランレングスデータの集合であるランレングスデータである。
データ変換装置7では、データ受付部71により受け付けられた入力データに含まれる全ての図形要素について、上述と同様に、要素入力データ(ベクトルデータ)から要素出力データ(ランレングスデータ)への変換が行われ、全ての図形要素の要素出力データの集合である出力データが生成される。そして、当該出力データが、フォーマット変換部77により描画装置1における処理に適合するフォーマットにフォーマット変換された後、データ出力部78により描画装置1へと出力される。描画装置1では、フォーマット変換後のデータに基づいて、図2に示す制御部6の光変調素子制御部61から各空間光変調器46へと信号が送られるとともに、主走査機構25により基板9が主走査方向(すなわち、基板9上における上記第1の方向に対応する方向)に移動することにより、データ変換装置7に入力された入力データが示すパターンが基板9上の感光材料に描画される。
以上に説明したように、データ変換装置7では、積層された複数のレイヤ図形として表現される図形要素81のベクトルデータである要素入力データを、上述のステップS11〜S14のデータ変換方法により変換することにより、当該複数のレイヤ図形のベクトルデータをそれぞれランレングスデータに変換することなく、要素出力データを取得することができる。これにより、要素入力データに含まれる各レイヤ図形のベクトルデータをランレングスデータに変換し、これらのランレングスデータを合成することにより要素出力データを生成する方法(以下、「比較例の変換方法」という。)に比べ、要素入力データから要素出力データへのデータ変換に要する時間を短くすることができる。
また、ステップS12の分割区間802の設定では、ステップS125において、区間開始座標に隣接するとともに区間開始座標よりも大きい端部座標が、区間終了座標として設定される。このように、区間終了座標の設定方法を簡素化することにより、分割区間802の設定を容易とすることができる。
図12は、本実施の形態に係る変換方法により入力データを出力データに変換した場合の処理時間と、上述の比較例の変換方法により入力データを出力データに変換した場合の処理時間とを比較した図である。図12では、9種類の入力データの処理時間を示す。これらの入力データでは、図形要素の数や形状、レイヤ図形の積層数等が異なる。図12の横軸は9種類の入力データを示す。図12の左側の縦軸は処理時間を示し、右側の縦軸は各入力データ(各ケース)のレイヤ図形の積層数(レイヤ数)を示す。各ケースの棒グラフのうち、左側の白抜きの棒グラフは比較例の変換方法による処理時間を示し、右側の黒塗りの棒グラフは本実施の形態に係る上述の変換方法による処理時間を示す。図12によれば、レイヤ数の大きさにかかわらず、本実施の形態に係る変換方法による処理時間は、比較例の処理時間よりも短い。また、レイヤ数が大きくなるに従って、比較例の変換方法から本実施の形態に係る変換方法に変更した場合の処理時間の短縮率が大きくなる。
次に、分割区間802の他の好ましい設定方法について説明する。図13は、入力データにより表されるパターンの一部を示す図である。図13では、当該パターンに含まれる1つの図形要素81aを示す。 図形要素81aの外形は長方形である。図形要素81aは、略矩形枠状の塗り領域811、正方形の2つの塗り領域813、および、塗り領域811の内側において2つの塗り領域813の周囲を囲む抜き領域812を有する。抜き領域812は、略矩形枠状の2つの領域が第2の方向(すなわち、図13中の左右方向)に連続する形状である。抜き領域812の第2の方向の中央部は、第1の方向において外向き(すなわち、上下に)に突出している。
図形要素81aの要素入力データでは、図形要素81aは、図10.Aないし図10.Cに示す第1レイヤ図形82、第2レイヤ図形83および第3レイヤ図形84、並びに、図14に示す第4レイヤ図形85を、この順に下側から積層することにより表現される。第4レイヤ図形85は、第1の方向に延びる長方形であり、塗り抜き属性は「抜き」である。図14では、第2レイヤ図形83および第3レイヤ図形84を二点鎖線にて示す。第4レイヤ図形85は、第2レイヤ図形83および第3レイヤ図形84を、第1の方向に横断する。換言すれば、第4レイヤ図形85は、第2レイヤ図形83の輪郭および第3レイヤ図形84の輪郭を跨いで、当該輪郭の両側に配置される。また、第4レイヤ図形85は、左側から4番目の単位領域800のみに配置される。第4レイヤ図形85は、第1レイヤ図形82、第2レイヤ図形83および第3レイヤ図形84上に積層される。したがって、第4レイヤ図形85が存在する領域は全て、抜き属性となる。
データ変換装置7では、図形要素81aについて、上述のステップS12と同様に、分割区間設定部73により、各単位領域800について複数のレイヤ図形82〜85のうち、各単位領域800と重なるレイヤ図形の集合である単位領域図形群が抽出される。そして、単位領域図形群の各レイヤ図形の各単位領域における端部座標(すなわち、始点座標または終点座標)を利用して、各単位領域800が、第1の方向に配列される複数の分割区間に分割され、複数の分割区間のそれぞれの塗り抜き属性が決定される。
ただし、単位領域800の分割および塗り抜き属性の決定の詳細は、図8に示すステップS121〜S129とは異なる。データ変換装置7では、図15.Aおよび図15.Bに示すステップS221〜S232が行われる。以下では、左側から4番目の単位領域800を例として説明する。まず、当該単位領域800と重なる単位領域図形群として、第1レイヤ図形82、第2レイヤ図形83、第3レイヤ図形84および第4レイヤ図形85が抽出される(ステップS221)。
続いて、単位領域図形群の各レイヤ図形について、図形要素81aの要素入力データに基づいて単位領域図形描画データが取得され、単位領域図形群の全てのレイヤ図形の単位領域図形描画データの集合が、単位領域図形群の単位領域図形描画データ群として取得される(ステップS222)。単位領域図形描画データは、上述のように、レイヤ図形の始点座標、終点座標、塗り抜き属性、および、当該単位領域800におけるレイヤ図形の描画優先度を示すデータである。
第1レイヤ図形82、第2レイヤ図形83および第3レイヤ図形84の単位領域図形描画データは、上述のように、「(0,100),1」、「(20,80),2」および「(40,60),3」である。第4レイヤ図形85の始点座標および終点座標は、(10,90)であり、第4レイヤ図形85の属性値は「4」である。したがって、第4レイヤ図形85の単位領域図形描画データは「(10,90),4」である。
単位領域図形描画データ群が取得されると、各レイヤ図形の単位領域図形描画データが、始点座標の昇順にソートされる(ステップS223)。続いて、各レイヤ図形の始点座標のうち最も小さい始点座標が、図13中の上側から1番目の分割区間の区間開始座標として設定される(ステップS224)。本実施の形態では、単位領域図形描画データは、第1レイヤ図形82、第4レイヤ図形85、第2レイヤ図形83、第3レイヤ図形84の順に並べられ、第1レイヤ図形82の始点座標である「0」が、区間開始座標として設定される。
区間開始座標が設定されると、区間開始座標に隣接するとともに、区間開始座標よりも大きい端部座標が、仮の区間終了座標(以下、「仮区間終了座標」という。)として設定される(ステップS225)。この場合、第4レイヤ図形83の始点座標である「10」が、仮区間終了座標として設定される。上述のように、単位領域図形描画データのソートが行われることにより、区間開始座標および仮区間終了座標の設定を容易とすることができる。
次に、仮区間終了座標を端部座標とするレイヤ図形の塗り抜き属性および描画優先度を表す属性値が取得され、仮区間終了座標に係る第1優先度として設定される。また、区間開始座標に係る第2優先度も設定される。区間開始座標が一のレイヤ図形の始点座標である場合、当該一のレイヤ図形の塗り抜き属性および描画優先度を表す属性値が取得され、区間開始座標に係る第2優先度として設定される。一方、区間開始座標が一のレイヤ図形の終点座標である場合、当該区間開始座標から、区間開始座標よりも大きい座標範囲(すなわち、図13中において当該区間開始座標よりも下側の範囲)まで広がる単数または複数のレイヤ図形であるレイヤ図形群が、単位領域図形群から選択される。そして、当該レイヤ図形群に含まれるレイヤ図形の属性値のうち最大の属性値が、区間開始座標に係る第2優先度として設定される。
左側から4番目の単位領域800では、仮区間終了座標「10」を端部座標とする第4レイヤ図形85の属性値「4」が、仮区間終了座標に係る第1優先度として設定される。また、区間開始座標「0」を始点座標とする第1レイヤ図形82の属性値「1」が、区間開始座標に係る第2優先度として設定される。
第1優先度および第2優先度が設定されると、第1優先度と第2優先度とが比較される(ステップS226)。第1優先度「4」が第2優先度「1」以上であるため、仮区間終了座標「10」が区間終了座標として設定される(ステップS228)。そして、図16に示すように、4番目の単位領域800における区間開始座標「0」と区間終了座標「10」との間の範囲「0〜10」が、1番目の分割区間802として設定される(ステップS229)。
分割区間802が設定されると、分割区間802に含まれるレイヤ図形群が抽出され、当該レイヤ図形群のうち最も描画優先度が高いレイヤ図形の塗り抜き属性が、当該分割区間802の塗り抜き属性として決定される(ステップS230)。具体的には、ステップS230にて抽出されたレイヤ図形群は分割区間含有図形群として一時的に記憶され、分割区間含有図形群に含まれるレイヤ図形の属性値の最大値が、分割区間802の属性値として取得される。当該属性値が奇数の場合は、分割区間802が塗り属性とされ、偶数の場合は抜き属性とされる。1番目の分割区間802では、分割区間含有図形群に第1レイヤ図形82のみが含まれているため、当該分割区間802の属性値は「1」となり、塗り抜き属性が「塗り」に決定される。
分割区間802の塗り抜き属性が決定されると、区間終了座標よりも大きい端部座標の有無が確認される。区間終了座標よりも大きい端部座標が存在する場合は、単位領域800内に分割区間802が設定されていない領域が存在するため、分割区間802の設定が未了であると判断される(ステップS231)。
分割区間802の設定が終了していない場合、設定済みの分割区間802の区間終了座標(設定済みの分割区間802が複数存在する場合は、最大の区間終了座標)「10」が、次の分割区間802の区間開始座標として設定される(ステップS232)。そして、ステップS225に戻り、区間開始座標に隣接するとともに区間開始座標よりも大きい端部座標、すなわち、第2レイヤ図形83の始点座標「20」が、仮区間終了座標として設定される(ステップS225)。
次に、仮区間終了座標「20」を端部座標とするレイヤ図形である第2レイヤ図形83の属性値「2」が取得され、仮区間終了座標に係る第1優先度として設定される。また、区間開始座標「10」を始点座標とする第4レイヤ図形85の属性値「4」が、区間開始座標に係る第2優先度として設定される。続いて、第1優先度と第2優先度とが比較される(ステップS226)。
第1優先度「2」は第2優先度「4」よりも小さい、すなわち、第1優先度は第2優先度よりも低いため、仮区間終了座標が変更され、次の仮区間終了座標が設定される。次の仮区間終了座標は、変更前の仮区間終了座標「20」に隣接するとともに、変更前の仮区間終了座標「20」よりも大きい端部座標とされる。仮区間終了座標は、第2レイヤ図形83の始点座標「20」から、第3レイヤ図形84の始点座標「40」に変更される(ステップS227)。
仮区間終了座標が変更されると、ステップS226に戻り、仮区間終了座標に係る第1優先度として、第3レイヤ図形84の属性値「3」が設定され、区間開始座標に係る第2優先度「4」と比較される(ステップS226)。第1優先度「3」は第2優先度「4」よりも小さい、すなわち、第1優先度は第2優先度よりも低いため、仮区間終了座標が、次の仮区間終了座標である第3レイヤ図形84の終点座標「60」に変更されて(ステップS227)、ステップS226に戻る。
データ変換装置7では、第1優先度が第2優先度以上になるまで、仮区間終了座標を次の仮区間終了座標に変更してステップS226に戻る工程が繰り返される。図16に示す例では、仮区間終了座標が第4レイヤ図形85の終点座標「90」に設定され、第1優先度が第2優先度に等しい「4」となるまでステップS227,S226が繰り返され、仮区間終了座標「90」が区間終了座標として設定される(ステップS228)。
区間開始座標「10」と区間終了座標「90」との間の範囲「10〜90」は、2番目の分割区間802として設定される(ステップS229)。2番目の分割区間802の分割区間含有図形群には第1レイヤ図形82、第2レイヤ図形83、第3レイヤ図形84および第4レイヤ図形85が含まれる。2番目の分割区間802の属性値は、最も描画優先度が高い第4レイヤ図形85の属性値「4」に設定される。2番目の分割区間802の塗り抜き属性は、「抜き」に決定される(ステップS230)。
続いて、設定済みの分割区間802の区間終了座標「90」が、次の分割区間802の区間開始座標として設定される(ステップS231,S232)。次に、ステップS225に戻り、区間開始座標に隣接するとともに区間開始座標よりも大きい端部座標である第1レイヤ図形82の終点座標「100」が、仮区間終了座標として設定される(ステップS225)。そして、仮区間終了座標を端部座標とする第1レイヤ図形82の属性値「1」が、仮区間終了座標に係る第1優先度として設定される。また、区間開始座標「90」から、区間開始座標よりも大きい座標範囲まで広がるレイヤ図形群として第1レイヤ図形82が選択され、当該レイヤ図形群に含まれるレイヤ図形の属性値のうち最大の属性値(この場合は、第1レイヤ図形82の属性値である「1」)が、区間開始座標に係る第2優先度として設定される。
第1優先度「1」は第2優先度「1」以上であるため、仮区間終了座標「100」が区間終了座標として設定され(ステップS226,S228)、区間開始座標「90」と区間終了座標「100」との間の範囲「90〜100」が、3番目の分割区間802として設定される(ステップS229)。その後、分割区間802に含まれるレイヤ図形群のうち最も描画優先度が高い第1レイヤ図形82の塗り抜き属性である「塗り」が、当該分割区間802の塗り抜き属性として決定される(ステップS230)。そして、左側から4番目の単位領域800に対する分割区間802の設定、および、各分割区間802の塗り抜き属性の決定が終了する(ステップS231)。
このように、分割区間設定部73(図1参照)では、単位領域800の全領域に分割区間802が設定されるまで、ステップS225〜S232が繰り返され、単位領域800が複数の分割区間802に分割される。図16に示すように、左側から4番目の単位領域800は、3つの分割区間802に分割される。図示は省略するが、他の6つの単位領域800は、上述のステップS121〜S129が行われた場合と同様に分割される。
上記ステップS221〜S232(ステップS12)が終了すると、上述のように、単位ランレングスデータ生成部74により、ステップS221〜S232にて決定された各単位領域800の複数の分割区間802のそれぞれの塗り抜き属性に基づいて、各単位領域800のランレングスを示す単位ランレングスデータが生成されてランレングス記憶部75に記憶される(ステップS13)。そして、出力データ生成部76により、複数の単位領域800のそれぞれの単位ランレングスデータの集合である要素出力データが取得される(ステップS14)。
以上に説明したように、データ変換装置7では、図7に示すステップS12において上述のステップS221〜S229が行われることにより、描画優先度が高いレイヤ図形(第4レイヤ図形85)が、描画優先度が低いレイヤ図形(第2レイヤ図形83および第3レイヤ図形84)を第1の方向に横断する単位領域800において、分割区間802の個数を少なくすることができる。その結果、要素入力データから要素出力データへのデータ変換に要する時間をさらに短くすることができる。
上記描画システム100は、様々な変更が可能である。
例えば、単位領域図形描画データにおける塗り抜き属性および描画優先度は、正の整数である属性値により表されるが、他の様々な方法により表されてもよい。また、塗り抜き属性と描画優先度とが、それぞれ別の係数等により表されてもよい。
データ変換装置7では、入力データに含まれる全ての図形要素に対して、上述のステップS12において、ステップS121〜S129に示す工程、および、ステップS221〜S232に示す工程のいずれか一方が実行されてもよく、対象となる図形要素に合わせていずれか一方が選択的に実行されてもよい。
ステップS12における分割区間802の区間終了座標の設定は、必ずしも、ステップS125に示す工程、または、ステップS225〜S228に示す工程による必要はない。データ変換装置7では、区間開始座標が設定された後、区間開始座標から連続するとともに最も描画優先度が高いレイヤ図形の塗り抜き属性が同じである範囲内に存在するいずれかの端部座標が、区間終了座標として設定されていればよい。例えば、図16に示す図形要素81aの左側から4番目の単位領域800では、2番目の分割区間802の区間終了座標として、第2レイヤ図形83の始点座標「20」、第3レイヤ図形84の始点座標「40」、第3レイヤ図形84の終点座標「60」、第2レイヤ図形83の終点座標「80」、および、第4レイヤ図形85の終点座標「90」のうち、いずれかの端部座標が設定されていればよい。この場合であっても、上述と同様に、要素入力データから要素出力データへのデータ変換に要する時間を短くすることができる。
上記実施の形態に係るデータ変換装置7では、入力データに含まれる図形要素は、複数のサブ図形要素を含むサブ図形要素群であってもよい。また、入力データは、一の図形要素が他の図形要素を参照する階層構造とされてもよい。
描画システム100では、データ変換装置7において出力データがフォーマット変換されることなく描画装置1へと出力され、描画装置1においてフォーマット変換が行われてもよい。
データ変換装置7により出力データに変換される入力データは、必ずしも液晶表示装置用のガラス基板上に描画されるパターンを示すデータには限定されず、例えば、プラズマ表示装置等の他のフラットパネル表示装置またはフォトマスク用のガラス基板上に描画されるパターンを示すデータであってもよく、LSI用のパターンデータであってもよい。また、他の様々な目的に利用される入力データがデータ変換装置により出力データに変換されてもよい。
描画装置1は、上述の構造を備えるものには限定されず、ランレングスデータである出力データに基づいて描画を行う装置であればよい。例えば、描画装置1の光照射部4は、GLV以外の他の光変調素子を備える空間光変調器を備えてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 描画装置
3 基板保持部
7 データ変換装置
9 基板
25 主走査機構
61 光変調素子制御部
80 配置領域
81,81a 図形要素
82〜85 レイヤ図形
100 描画システム
461 光変調素子
707 プログラム
800 単位領域
801 走査線
802 分割区間
S11〜S14,S121〜S129,S221〜S232 ステップ

Claims (7)

  1. 図形要素のベクトルデータである要素入力データをランレングスデータである要素出力データに変換するデータ変換方法であって、
    a)それぞれが塗りまたは抜きの塗り抜き属性を有する複数のレイヤ図形を積層することにより表現される図形要素のベクトルデータである要素入力データに基づいて、前記図形要素が配置される配置領域を第1の方向を向く複数の直線にて所定幅毎に分割することにより前記第1の方向に垂直な第2の方向に配列された前記所定幅の複数の単位領域を設定する工程と、
    b)前記複数の単位領域の各単位領域について、前記複数のレイヤ図形のうち前記各単位領域と重なる単位領域図形群を抽出し、前記単位領域図形群の各レイヤ図形の前記各単位領域における始点座標または前記始点座標よりも大きい終点座標である端部座標を利用して、前記各単位領域を前記第1の方向に配列される複数の分割区間に分割し、前記複数の分割区間のそれぞれの塗り抜き属性を決定する工程と、
    c)前記b)工程にて決定された前記各単位領域の前記複数の分割区間のそれぞれの塗り抜き属性に基づいて、前記各単位領域のランレングスを示す単位ランレングスデータを生成し、前記複数の単位領域のそれぞれの単位ランレングスデータの集合であるランレングスデータを要素出力データとして取得する工程と、
    を備え、
    前記b)工程が、前記各単位領域について、
    b1)前記単位領域図形群の前記各レイヤ図形の前記始点座標、前記終点座標、塗り抜き属性、および、前記単位領域図形群における描画優先度を示す単位領域図形描画データの集合を、前記単位領域図形群の単位領域図形描画データ群として取得する工程と、
    b2)前記各レイヤ図形の前記単位領域図形描画データを、前記始点座標の昇順にソートする工程と、
    b3)前記各レイヤ図形の前記始点座標のうち最も小さい始点座標を一の分割区間の区間開始座標とする工程と、
    b4)前記区間開始座標から連続するとともに最も描画優先度が高いレイヤ図形の塗り抜き属性が同じである範囲内に存在するいずれかの端部座標を区間終了座標とし、前記区間開始座標と前記区間終了座標との間の範囲を前記分割区間として設定し、前記分割区間に含まれる最も描画優先度が高い前記レイヤ図形の塗り抜き属性を前記分割区間の塗り抜き属性とする工程と、
    b5)前記複数の分割区間が設定されるまで、設定済みの分割区間の区間終了座標を次の分割区間の区間開始座標とし、前記b4)工程を繰り返す工程と、
    を備えることを特徴とするデータ変換方法。
  2. 請求項1に記載のデータ変換方法であって、
    前記b4)工程において、前記区間開始座標に隣接する前記区間開始座標よりも大きい端部座標が前記区間終了座標として設定されることを特徴とするデータ変換方法。
  3. 請求項1に記載のデータ変換方法であって、
    前記b4)工程が、
    d1)前記区間開始座標に隣接する前記区間開始座標よりも大きい端部座標を仮区間終了座標とする工程と、
    d2)前記仮区間終了座標を端部座標とするレイヤ図形の描画優先度である第1優先度が、第2優先度以上である場合、前記仮区間終了座標を前記区間終了座標とし、前記第1優先度が前記第2優先度よりも低い場合、前記第1優先度が前記第2優先度以上になるまで、前記仮区間終了座標を、前記仮区間終了座標に隣接する前記仮区間終了座標よりも大きい端部座標に変更する工程と、
    を備え、
    前記第2優先度が、
    前記区間開始座標が一のレイヤ図形の始点座標である場合、前記一のレイヤ図形の描画優先度であり、
    前記区間開始座標が一のレイヤ図形の終点座標である場合、前記単位領域図形群において前記区間開始座標から前記区間開始座標よりも大きい座標範囲まで広がるレイヤ図形群の描画優先度のうち最大の描画優先度であることを特徴とするデータ変換方法。
  4. 基板上にパターンを描画する描画システムであって、
    請求項1ないし3のいずれかに記載のデータ変換方法により要素入力データを要素出力データに変換するデータ変換装置と、
    前記データ変換装置により生成された前記要素出力データに基づいて基板上にパターンを描画する描画装置と、
    を備え、
    前記描画装置が、
    前記基板を保持する基板保持部と、
    前記基板に光を照射する光変調素子と、
    前記光変調素子から導かれた光の前記基板上における照射位置を、前記基板上における前記第1の方向に対応する方向に前記基板に対して相対的に移動する照射位置移動機構と、
    前記要素出力データに基づいて前記光変調素子からの光の変調を制御する光変調素子制御部と、
    を備えることを特徴とする描画システム。
  5. 図形要素のベクトルデータである要素入力データをランレングスデータである要素出力データに変換するプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、
    a)それぞれが塗りまたは抜きの塗り抜き属性を有する複数のレイヤ図形を積層することにより表現される図形要素のベクトルデータである要素入力データに基づいて、前記図形要素が配置される配置領域を第1の方向を向く複数の直線にて所定幅毎に分割することにより前記第1の方向に垂直な第2の方向に配列された前記所定幅の複数の単位領域を設定する工程と、
    b)前記複数の単位領域の各単位領域について、前記複数のレイヤ図形のうち前記各単位領域と重なる単位領域図形群を抽出し、前記単位領域図形群の各レイヤ図形の前記各単位領域における始点座標または前記始点座標よりも大きい終点座標である端部座標を利用して、前記各単位領域を前記第1の方向に配列される複数の分割区間に分割し、前記複数の分割区間のそれぞれの塗り抜き属性を決定する工程と、
    c)前記b)工程にて決定された前記各単位領域の前記複数の分割区間のそれぞれの塗り抜き属性に基づいて、前記各単位領域のランレングスを示す単位ランレングスデータを生成し、前記複数の単位領域のそれぞれの単位ランレングスデータの集合であるランレングスデータを要素出力データとして取得する工程と、
    を実行させ、
    前記b)工程が、前記各単位領域について、
    b1)前記単位領域図形群の前記各レイヤ図形の前記始点座標、前記終点座標、塗り抜き属性、および、前記単位領域図形群における描画優先度を示す単位領域図形描画データの集合を、前記単位領域図形群の単位領域図形描画データ群として取得する工程と、
    b2)前記各レイヤ図形の前記単位領域図形描画データを、前記始点座標の昇順にソートする工程と、
    b3)前記各レイヤ図形の前記始点座標のうち最も小さい始点座標を一の分割区間の区間開始座標とする工程と、
    b4)前記区間開始座標から連続するとともに最も描画優先度が高いレイヤ図形の塗り抜き属性が同じである範囲内に存在するいずれかの端部座標を区間終了座標とし、前記区間開始座標と前記区間終了座標との間の範囲を前記分割区間として設定し、前記分割区間に含まれる最も描画優先度が高い前記レイヤ図形の塗り抜き属性を前記分割区間の塗り抜き属性とする工程と、
    b5)前記複数の分割区間が設定されるまで、設定済みの分割区間の区間終了座標を次の分割区間の区間開始座標とし、前記b4)工程を繰り返す工程と、
    を備えることを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムであって、
    前記b4)工程において、前記区間開始座標に隣接する前記区間開始座標よりも大きい端部座標が前記区間終了座標として設定されることを特徴とするプログラム。
  7. 請求項5に記載のプログラムであって、
    前記b4)工程が、
    d1)前記区間開始座標に隣接する前記区間開始座標よりも大きい端部座標を仮区間終了座標とする工程と、
    d2)前記仮区間終了座標を端部座標とするレイヤ図形の描画優先度である第1優先度が、第2優先度以上である場合、前記仮区間終了座標を前記区間終了座標とし、前記第1優先度が前記第2優先度よりも低い場合、前記第1優先度が前記第2優先度以上になるまで、前記仮区間終了座標を、前記仮区間終了座標に隣接する前記仮区間終了座標よりも大きい端部座標に変更する工程と、
    を備え、
    前記第2優先度が、
    前記区間開始座標が一のレイヤ図形の始点座標である場合、前記一のレイヤ図形の描画優先度であり、
    前記区間開始座標が一のレイヤ図形の終点座標である場合、前記単位領域図形群において前記区間開始座標から前記区間開始座標よりも大きい座標範囲まで広がるレイヤ図形群の描画優先度のうち最大の描画優先度であることを特徴とするプログラム。
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