JP6146219B2 - 同芯巻コイルの成形方法及び成形装置 - Google Patents

同芯巻コイルの成形方法及び成形装置 Download PDF

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Description

本発明は、同芯巻コイルの成形方法及び成形装置に係り、特に、所定複数巻数だけ周回された平角導線から、ステータコアの軸方向端面から突出するコイルエンド部が複数の相異なる非直線形状に形成される同芯巻コイルを成形する成形方法及び成形装置に関する。
従来、ステータコアの軸方向端面から突出するコイルエンド部が複数の相異なる非直線形状に形成されるステータコイルの成形方法及び成形装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1記載の成形装置は、断面が矩形状に形成された平角導線が保持される保持機構と、保持機構に保持された所定長の平角導線をステータコイルとして曲げ加工する金型と、金型を保持機構に向けてストローク移動させる移動機構と、を備えている。かかる成形装置においては、移動機構により金型が保持機構に向けてストローク移動されると、保持機構に保持された所定長の平角導線が、ステータコイルのコイルエンド部に対応する対応部位がクランク状、円弧状、及び屈曲状に形成されるように曲げ加工される。かかる曲げ加工が行われると、コイルエンド部にクランク成形、円弧成形、及びエッジワイズ成形が施された一重のステータコイルが成形される。
特開2012−239371号公報
しかしながら、上記した特許文献1記載の技術は、平角導線から一重のステータコイルを成形するものであるので、複数巻数周回された平角導線から同芯巻コイルを成形するものに適用することが困難である。また、仮に適用したとしても、同芯巻コイルを成形するのに手間や時間がかかる。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、コイルエンド部が複数の相異なる非直線形状に形成される同芯巻コイルの成形を簡易かつ短時間で行うことが可能な同芯巻コイルの成形方法及び成形装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、所定複数巻数だけ周回された平角導線から、ステータコアの軸方向端面から突出するコイルエンド部が複数の相異なる非直線形状に形成される同芯巻コイルを成形する成形方法であって、セットされた前記平角導線に対して金型を所定方向にストローク移動させることにより一工程で、前記コイルエンド部を前記複数の相異なる非直線形状に成形し、前記平角導線の、前記コイルエンド部に対応する対応部位を、セットされる前記平角導線の周回の積層方向に所定の隙間を介して並んで配置される複数のフィンを有するフィン状金型を用いて、前記所定の隙間に挿入することで前記積層方向に向けて曲げ加工し、かつ、前記フィン状金型と一体構成され、セットされる前記平角導線の前記積層方向に直交する直交方向に向いた加工面を有する外形成形用金型を用いて前記直交方向に向けて曲げ加工し、前記平角導線の前記対応部位の曲げ加工を、該対応部位の中央側から両外側に向けて進行させる同芯巻コイルの成形方法により達成される。
また、上記の目的は、所定複数巻数だけ周回された平角導線から、ステータコアの軸方向端面から突出するコイルエンド部が複数の相異なる非直線形状に形成される同芯巻コイルを成形する成形装置であって、セットされる前記平角導線の周回の積層方向に所定の隙間を介して並んで配置される複数のフィンを有し、前記平角導線の、前記コイルエンド部に対応する対応部位を前記隙間に挿入することで前記積層方向に向けて曲げ加工するフィン状金型と、前記フィン状金型と一体構成され、セットされる前記平角導線の前記積層方向に直交する直交方向に向いた加工面を有し、前記平角導線の前記対応部位を前記直交方向に向けて曲げ加工する外形成形用金型と、前記フィン状金型及び前記外形成形用金型を、セットされた前記平角導線に対して所定方向にストローク移動させる移動機構と、を備え、前記平角導線の前記対応部位の曲げ加工を、該対応部位の中央側から両外側に向けて進行させる同芯巻コイルの成形装置により達成される。
本発明によれば、コイルエンド部が複数の相異なる非直線形状に形成される同芯巻コイルの成形を簡易かつ短時間で行うことができる。
本発明の一実施例である同芯巻コイルからなるコイルアッシーが搭載されるステータの構成図である。 本実施例の同芯巻コイルを複数個用いてコイルアッシーを構成する手法を説明するための図である。 本実施例の同芯巻コイルの成形完了前の構成図である。 本実施例の同芯巻コイルの成形完了後の構成図である。 本実施例の同芯巻コイルの成形装置の斜視図である。 本実施例の同芯巻コイルの成形装置の平面図である。 本実施例の同芯巻コイルの成形装置が備える外形成形用金型の凸型の構成図である。 本実施例の同芯巻コイルの成形装置が備える外形成形用金型の凹型の構成図である。 本実施例の同芯巻コイルの成形装置が備えるフィン状金型の構成図である。 本実施例の同芯巻コイルの成形装置による成形完了後の斜視図である。 本実施例の同芯巻コイルの成形装置による成形完了後の平面図である。 本発明の変形例である同芯巻コイルの成形装置による成形手順を表した図である。
以下、図面を用いて、本発明に係る同芯巻コイルの成形方法及び成形装置の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例である同芯巻コイルからなるコイルアッシーが搭載されるステータの構成図を示す。尚、図1(A)にはステータの組付完了前の状態を、また、図1(B)にはステータの組付完了後の状態を、それぞれ示す。図2は、本実施例の同芯巻コイルを複数個用いてコイルアッシーを構成する手法を説明するための図を示す。尚、図2(A)には2つの同芯巻コイルの組付完了前の状態を、また、図2(B)には2つの同芯巻コイルの組付完了後の状態を、それぞれ示す。図3は、本実施例の同芯巻コイルの成形完了前の構成図を示す。また、図4は、本実施例の同芯巻コイルの成形完了後の構成図を示す。尚、図3(A)及び(B)並びに図4(A)及び(B)には斜視図を、また、図3(C)及び図4(C)には平面図を、それぞれ示す。
本実施例において、ステータ10は、例えば三相交流モータなどの回転電機に用いられる固定子である。ステータ10は、回転子であるロータに対して径方向外側に所定のエアギャップを介して配置されており、通電によってロータを回転させる磁界を発生する。ステータ10は、ステータコア12と、ステータコイル14と、を備えている。ステータコア12は、中空円筒状に形成された部材であって、絶縁コーティングされた複数の電磁鋼板を軸方向に積層して形成されている。尚、ステータコア12の径方向外側面には、絶縁コーティングされた軟磁性体粉末を圧縮成型した材料で形成された円筒状のヨークが取り付けられてもよい。
ステータコア12は、円環状に形成されるヨーク16と、ヨーク16の径方向内側面から径方向内側(軸中心側)に向けて突出するティース18と、を有している。ティース18は、ヨーク16の径方向内側面において周方向に複数(例えば、図1に示す如く96個)設けられており、周方向に沿って等間隔で設けられている。周方向に隣接する2つのティース18の間には、スロット20が形成されている。
各ティース18にはそれぞれ、上記のステータコイル14が巻回される。ステータコイル14は、ステータコア12の径方向内側において周方向に複数(例えば、図1に示す如く96個)配設される。ステータコイル14は、周方向に複数配設されることによりコイルアッシー22を構成する。コイルアッシー22は、複数のステータコイル14により周方向に沿って円環状に形成される。コイルアッシー22は、複数のステータコイル14が収容されるスロット20を周方向に一つずつずらしながら配置されると共に、周方向に隣り合うステータコイル14同士が各ステータコイル14の導線が周回する積層方向において重なり合うことにより構成される。
尚、各ステータコイル14はそれぞれ、回転電機が例えば三相交流モータに適用される場合は、U相コイル、V相コイル、及びW相コイルの何れかを構成する。この場合、ステータコイル14であるU相コイル、V相コイル、及びW相コイルは、周方向にその順でティース18に巻回される。
ステータコア12は、周方向に分割される複数(例えば、図1に示す如く48個)の分割コア24からなる。すなわち、ステータコア12は、周方向に複数の分割コア24に分割されている。すべての分割コア24は、互いに同じ形状を有しており、具体的には、互いに同じ周方向角度分のヨーク16と、2つのティース18と、を含む形状を有している。
ステータ10は、また、ステータコア12とステータコイル14との絶縁性を確保する絶縁部材26を備えている。絶縁部材26は、ステータコア12の有する分割コア24ごとに設けられている。絶縁部材26は、分割コア24の形状に合致した形状を有している。絶縁部材26は、紙や樹脂(例えば、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂など)などにより構成されており、分割コア24とステータコイル14との間に薄膜の絶縁層を形成する。
絶縁部材26が装着された分割コア24は、2つのティース18の間のスロット20にコイルアッシー22の有するステータコイル14が配置されるように、コイルアッシー22に対して径方向外側から挿入される。そして、すべての分割コア24がコイルアッシー22に対して組み付けられると、ステータコア12とステータコイル14とが組み付けられたステータ10が構成される。
ステータコイル14は、断面が矩形状(具体的には、長方形)に形成された平角導線により構成されている。周方向に複数配設される各ステータコイル14はそれぞれ、所定複数巻数(例えば5周)だけ周回された平角導線が曲げ加工されることにより成形される同芯巻コイルである。以下、ステータコイル14の成形完了前の平角導線を平角導線28と、また、成形完了後のステータコイル14を同芯巻コイル14と、それぞれ称す。
平角導線28は、一本の直線状の素線が楕円形状巻線装置の楕円形状の金型に巻き付けられることにより、図3に示す如く、所定複数巻数だけ周回された略楕円形状に形成される。尚、平角導線28の角部はR加工されているのがよい。平角導線28は、導電性の高い例えば銅やアルミニウム等の金属により構成されている。また、同芯巻コイル14は、略楕円形状の平角導線28が後に詳述する成形装置を用いて曲げ加工されることにより、図4に示す如く、所定複数巻数だけ周回された略六角形状に形成される。
同芯巻コイル14は、ステータコア12のスロット20内に収容されるスロット部30,32と、ステータコア12の軸方向両端部から軸方向外側に向けて突出するコイルエンド部34,36と、を有している。スロット部30,32は、ステータコア12のスロット20を軸方向に貫くように略直線状に延びている。コイルエンド部34,36は、ステータコア12の軸方向両端部に対して軸方向外側においてスロット部30,32同士を繋ぐように湾曲している。
成形完了前の平角導線28は、同芯巻コイル14のスロット部30,32に対応するスロット対応部位が略直線状に形成され、かつ、同芯巻コイル14のコイルエンド部34,36に対応するコイルエンド対応部位が両側のスロット対応部位同士を略直線状に繋いで積層方向に並んだ導線同士が平行に並ぶように構成されている。平角導線28の積層方向に並んだ導線のうち各段の、スロット対応部位及びコイルエンド部36に対応するコイルエンド対応部位は、同じ平面上に形成されている。一方、平角導線28の積層方向に並んだ導線のうち各段のコイルエンド部34に対応するコイルエンド対応部位は、両側のスロット対応部位間を斜めに繋いで渡ることで平角導線28の積層方向に並んだすべての導線についてそれぞれ一段のレーン変更を行うように形成されている。
同芯巻コイル14の両端は、ステータコア12の軸方向両端のうち、他の同芯巻コイル14又は端子と接続するために同じ軸方向側(以下、軸方向リード側と称す。)に突出している。コイルエンド部34は軸方向リード側に設けられ、また、コイルエンド部36は軸方向リード側とは反対の軸方向反リード側に設けられる。以下、コイルエンド部34をリード側コイルエンド部34と、また、コイルエンド部36を反リード側コイルエンド部36と、それぞれ称す。スロット部30は周方向一方側に設けられ、また、スロット部32は周方向他方側に設けられる。以下、スロット部30を一方側スロット部30と、また、スロット部32を他方側スロット部32と、それぞれ称す。
スロット部30,32同士は、所定角度距離分だけ、軸方向に直交する周方向に離間している。また、同芯巻コイル14は、平角導線28の断面短辺方向に複数本の導線が積層されるように構成されている。同芯巻コイル14は、積層方向に隣り合う導線間に所定の隙間が形成されるように構成されている。同芯巻コイル14は、スロット部30,32間の距離が積層方向位置に応じて変化するように断面台形状に形成されている。この断面台形状の形成は、同芯巻コイル14のスロット部30,32をそれぞれ適切にスロット20に収容するために行われる。同芯巻コイル14は、導線の積層方向がステータコア12の軸方向に直交する径方向に一致するようにステータコア12に組み付けられる。
上記した同芯巻コイル14において、平角導線28の周回巻数が例えば“5”であるとき、反リード側コイルエンド部36、一方側スロット部30、及び他方側スロット部32ではそれぞれ導線の積層数が5段となる一方、リード側コイルエンド部34では導線の積層数が4段となる。
同芯巻コイル14のコイルエンド部34,36はそれぞれ、複数の相異なる非直線形状に形成される。具体的には、コイルエンド部34,36はそれぞれ、3種類の非直線形状に形成されるものであって、ステータコア12の径方向に向けて階段状に屈曲するクランク状に成形され(クランク成形)、円環状のステータコア12の円弧に合わせて湾曲する円弧状に成形されると共に(円弧成形)、平角導線28の断面長手方向に屈曲する屈曲状に成形される(エッジワイズ成形)。
クランク成形及び円弧成形は、平角導線28の積層方向に向けた径方向での曲げ加工であり、また、エッジワイズ成形は、平角導線28の積層方向に直交する直交方向に向けた曲げ加工である。クランク成形は、平角導線28の積層方向への導線間のレーンチェンジのために行われる曲げ加工である。円弧成形は、同芯巻コイル14をスロット20内に効率的に収容するために行われる曲げ加工である。また、エッジワイズ成形は、コイルアッシー22が構成される際に複数の同芯巻コイル14を効率的に配置するために行われる曲げ加工である。
次に、図5〜図11を参照して、本実施例の同芯巻コイル14の成形について説明する。
図5は、本実施例の同芯巻コイル14の成形装置の斜視図を示す。尚、図5には同芯巻コイル14の成形完了前の状態を示す。図6は、本実施例の同芯巻コイル14の成形装置の平面図を示す。図7は、本実施例の同芯巻コイル14の成形装置が備える外形成形用金型の凹型の構成図を示す。図8は、本実施例の同芯巻コイル14の成形装置が備える外形成形用金型の凸型の構成図を示す。図9は、本実施例の同芯巻コイル14の成形装置が備えるフィン状金型の構成図を示す。尚、図7(A)、図8(A)、及び図9(A)には斜視図を、また、図7(B)、図8(B)、及び図9(B)には平面図を、それぞれ示す。図10は、本実施例の同芯巻コイル14の成形装置による成形完了後の斜視図を示す。また、図11は、本実施例の同芯巻コイル14の成形装置による成形完了後の平面図を示す。
本実施例において、同芯巻コイル14は、所定複数巻数だけ周回された略楕円形状の平角導線28を成形装置40が曲げ加工することにより成形される。成形装置40は、内側金型42と、外側金型44と、を備えている。内側金型42は、セットされる平角導線28の周回内に配置される金型であって、外周面側にセットされた平角導線28を保持することが可能な金型である。また、外側金型44は、セットされる平角導線28の周回外に配置される金型である。
以下、成形装置40において、内側金型42にセットされた平角導線28の、両側のコイルエンド対応部位を結ぶ方向(軸方向)を第一方向Xと、内側金型42にセットされた平角導線28の両側のスロット対応部位の離間する方向を第二方向Yと、内側金型42にセットされた平角導線28の積層方向を第三方向Zと、それぞれ称す。尚、第一方向Xと第二方向Yと第三方向Zとは互いに直交する。
内側金型42は、第1内側金型42−1と、第2内側金型42−2と、からなる。第1内側金型42−1と第2内側金型42−2とは、第一方向Xに離間して配置される。第1内側金型42−1及び第2内側金型42−2はそれぞれ、第三方向Zから見て五角形状の山型に形成されている。第1内側金型42−1は、セットされる平角導線28の軸方向リード側に設けられる金型であり、また、第2内側金型42−2は、セットされる平角導線28の軸方向反リード側に設けられる金型である。
第1内側金型42−1は、成形完了後の同芯巻コイル14のリード側コイルエンド部34の形状を模して形成された加工面46、及び、その同芯巻コイル14のスロット部30,32のリード側コイルエンド部34との境界(肩部)付近を模して形成された加工面47を有する凸型である。
加工面46は、第一方向Xに向いた面であって、第1内側金型42−1の、同芯巻コイル14のリード側コイルエンド部34と対向する凸面48に形成されている。加工面46は、同芯巻コイル14のリード側コイルエンド部34すなわち平角導線28の、リード側コイルエンド部34に対応するリード側コイルエンド対応部位の断面短辺側の内周面が接する面である。加工面46は、同芯巻コイル14のリード側コイルエンド部34の断面短辺側の内周面に沿った外形を有している。
加工面47は、第一方向Xと第二方向Yとの間の方向に向いた加工面であって、第1内側金型42−1の、同芯巻コイル14のスロット部30,32と対向するように形成されている。加工面47は、同芯巻コイル14のスロット部30,32すなわち平角導線28の、スロット部30,32に対応するスロット対応部位の断面短辺側の内周面が接する面である。加工面47は、同芯巻コイル14のスロット部30,32の断面短辺側の内周面に沿った外形を有している。
また、第2内側金型42−2は、成形完了後の同芯巻コイル14の反リード側コイルエンド部36の形状を模して形成された加工面50、及び、その同芯巻コイル14のスロット部30,32の反リード側コイルエンド部36との境界(肩部)付近を模して形成された加工面51を有する凸型である。
加工面50は、第一方向Xに向いた面であって、第2内側金型42−2の、同芯巻コイル14の反リード側コイルエンド部36と対向する凸面52に形成されている。加工面50は、同芯巻コイル14の反リード側コイルエンド部36すなわち平角導線28の、反リード側コイルエンド部36に対応する反リード側コイルエンド対応部位の断面短辺側の内周面が接する面である。加工面50は、同芯巻コイル14の反リード側コイルエンド部36の断面短辺側の内周面に沿った外形を有している。
加工面51は、第一方向Xと第二方向Yとの間の方向に向いた加工面であって、第2内側金型42−2の、同芯巻コイル14のスロット部30,32と対向するように形成されている。加工面51は、同芯巻コイル14のスロット部30,32すなわち平角導線28の、スロット部30,32に対応するスロット対応部位の断面短辺側の内周面が接する面である。加工面51は、同芯巻コイル14のスロット部30,32の断面短辺側の内周面に沿った外形を有している。
外側金型44は、第1外側金型44−1と、第2外側金型44−2、からなる。第1外側金型44−1と第2外側金型44−2とは、第一方向Xに離間して配置される。第1外側金型44−1は、セットされる平角導線28の軸方向リード側に設けられる金型であり、また、第2外側金型44−2は、セットされる平角導線28の軸方向反リード側に設けられる金型である。
第1外側金型44−1と第2外側金型44−2との第一方向Xの間には、上記の第1内側金型42−1と第2内側金型42−2とが並んで配置される。すなわち、第1外側金型44−1と第1内側金型42−1と第2内側金型42−2と第2外側金型44−2とは、第一方向Xにおいてその順で直列に配置される。第1外側金型44−1と第1内側金型42−1とは第一方向Xに離間して配置され、また、第2外側金型44−2と第2内側金型42−2とは第一方向Xに離間して配置される。
第1外側金型44−1は、成形完了後の同芯巻コイル14のリード側コイルエンド部34の形状を模して形成された加工面54、及び、その同芯巻コイル14のスロット部30,32のリード側コイルエンド部34との境界(肩部)付近を模して形成された加工面55を有する凹型であって、第1内側金型42−1と対をなしている。
加工面54は、第一方向Xに向いた面であって、第1外側金型44−1の、同芯巻コイル14のリード側コイルエンド部34と対向する凹面56に形成されている。加工面54は、同芯巻コイル14のリード側コイルエンド部34すなわち平角導線28のリード側コイルエンド対応部位の断面短辺側の外周面が接する面である。加工面54は、同芯巻コイル14のリード側コイルエンド部34の断面短辺側の外周面に沿った外形を有している。
加工面55は、第一方向Xと第二方向Yとの間の方向に向いた加工面であって、第1外側金型44−1の、同芯巻コイル14のスロット部30,32と対向するように形成されている。加工面55は、同芯巻コイル14のスロット部30,32すなわち平角導線28のスロット対応部位の断面短辺側の外周面が接する面である。加工面55は、同芯巻コイル14のスロット部30,32の断面短辺側の外周面に沿った外形を有している。
また、第2外側金型44−2は、成形完了後の同芯巻コイル14の反リード側コイルエンド部36の形状を模して形成された加工面58、及び、その同芯巻コイル14のスロット部30,32の反リード側コイルエンド部36との境界(肩部)付近を模して形成された加工面59を有する凹型であって、第2内側金型42−2と対をなしている。
加工面58は、第一方向Xに向いた面であって、第2外側金型44−2の、同芯巻コイル14の反リード側コイルエンド部36と対向する凹面60に形成されている。加工面58は、同芯巻コイル14の反リード側コイルエンド部36すなわち平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位の断面短辺側の外周面が接する面である。加工面58は、同芯巻コイル14の反リード側コイルエンド部36の断面短辺側の外周面に沿った外形を有している。
加工面59は、第一方向Xと第二方向Yとの間の方向に向いた加工面であって、第2外側金型44−2の、同芯巻コイル14のスロット部30,32と対向するように形成されている。加工面59は、同芯巻コイル14のスロット部30,32すなわち平角導線28のスロット対応部位の断面短辺側の外周面が接する面である。加工面59は、同芯巻コイル14のスロット部30,32の断面短辺側の外周面に沿った外形を有している。
第1内側金型42−1の加工面46と第1外側金型44−1の加工面54とは、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位をエッジワイズ成形するのに適した形状に形成されている。第1内側金型42−1と第1外側金型44−1とは、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位をエッジワイズ成形する金型である。また、第2内側金型42−2の加工面50と第2外側金型44−2の加工面58とは、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位をエッジワイズ成形するのに適した形状に形成されている。第2内側金型42−2と第2外側金型44−2とは、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位をエッジワイズ成形する金型である。
第1外側金型44−1は、複数のフィン62を有している。複数のフィン62を有する第1外側金型44−1は、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位をクランク成形すると共に円弧成形する金型である。フィン62は、第三方向Zに並んで複数配置されると共に、第二方向Yに二分されている。フィン62は、第二方向Yに分割された第1フィン62−1と第2フィン62−2とからなる。第1フィン62−1と第2フィン62−2との間には、第二方向Yに隙間64が形成されている。第1フィン62−1と第2フィン62−2とは、同数だけ設けられている。
第三方向Zに並んで配置されるフィン62の数(すなわち、第1フィン62−1の数及び第2フィン62−2の数の各々)は、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位での導線の積層数よりも“1”だけ多い。例えば、平角導線28の周回巻数が“5”であるとき、すなわち、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位での導線の積層数が“4”であるときは、第三方向Zに並んで配置されるフィン62の数、第1フィン62−1の数、及び第2フィン62−2の数はそれぞれ、“5”である。
各第1フィン62−1及び各第2フィン62−2はそれぞれ、略矩形板状に形成されていると共に、その面外方向に向けて円環状のステータコア12の円弧に合わせて円弧状に湾曲している。すべての第1フィン62−1は、湾曲面が第三方向Zにおいて互いに対向するように配置される。また、すべての第2フィン62−2は、湾曲面が第三方向Zにおいて互いに対向するように配置される。
第1外側金型44−1のすべての第1フィン62−1及びすべての第2フィン62−2は、それらの第1フィン62−1同士の隙間及び第2フィン62−2同士の隙間が同芯巻コイル14のリード側コイルエンド部34の積層方向に積層される複数の導線を転写した形状(すなわち、クランク状)に形成されるように、互いに同芯上に配置される。この第1フィン62−1及び第2フィン62−2の同芯配置は、それらの第1フィン62−1同士の隙間及び第2フィン62−2同士の隙間により、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位を円弧成形するのに適した形状が形成されるように行われる。
また、すべての第1フィン62−1とすべての第2フィン62−2とは、隙間64側の端部が第二方向Yにおいて互いに斜に対向するように配置される。この第1フィン62−1と第2フィン62−2との斜め配置は、それらの第1フィン62−1と第2フィン62−2との隙間64により、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位をクランク成形するのに適した形状が形成されるように行われる。具体的には、第1フィン62−1と第2フィン62−2との隙間64により、同芯巻コイル14のリード側コイルエンド部34の第二方向Yの略中央をクランク状に成形することで両側のスロット部30,32間で0.5段のレーン変更を実施できるように行われる。
各第1フィン62−1及び各第2フィン62−2はそれぞれ、第1外側金型44−1の本体66に取り付け固定される。第1外側金型44−1の本体66には、フィン62を取り付けるためのフィン穴68が形成されている。フィン穴68は、第1フィン62−1及び第2フィン62−2を外部から挿入するための第一方向Xに貫通する挿入穴であり、加工面54が形成される第一方向Xに向いた凹面56に開口している。
フィン穴68は、第1フィン62−1ごと及び第2フィン62−2ごとにそれぞれ設けられている。各フィン穴68はそれぞれ、本体66の、すべての第1フィン62−1及びすべての第2フィン62−2が上記の如く適切に配置される位置に適切な形状で開けられている。例えば、第三方向Zにおいて湾曲するように開けられている。第1外側金型44−1の凹面56において、上記の加工面54は、フィン穴68の間に形成される。
第1外側金型44−1の本体66には、平角導線28のスロット対応部位と一体に形成されている略直線状の両端を外部に取り出す取出穴70,72が形成されている。取出穴70,72は、第1内側金型42−1にセットされた平角導線28の両端が挿入される第一方向Xに貫通する挿入穴である。取出穴70,72は、平角導線28が第1内側金型42−1に適切にセットされた際にその平角導線28の両端を外部に適切に取り出せる位置に適切な形状で開けられている。取出穴70は、平角導線28の一方側スロット部30側の端部を取り出すための穴であり、また、取出穴72は、平角導線28の他方側スロット部32側の端部を取り出すための穴である。
第1外側金型44−1の本体66には、また、第1フィン62−1をボルト固定するためのボルト穴74、及び、第2フィン62−2をボルト固定するためのボルト穴76が形成されている。各第1フィン62−1にはそれぞれ、ボルト固定するためのボルト穴78が形成されている。また、各第2フィン62−2にはそれぞれ、ボルト固定するためのボルト穴80が形成されている。
各第1フィン62−1はそれぞれ、第1外側金型44−1の本体66のフィン穴68に挿入された後、その本体66のボルト穴74及び自第1フィン62−1のボルト穴78に挿入されたボルトによって締結されることにより、第1外側金型44−1の本体66に取り付け固定される。また、各第2フィン62−2はそれぞれ、第1外側金型44−1の本体66のフィン穴68に挿入された後、その本体66のボルト穴76及び自第2フィン62−2のボルト穴80に挿入されたボルトによって締結されることにより、第1外側金型44−1の本体66に取り付け固定される。各第1フィン62−1及び各第2フィン62−2はそれぞれ、第1外側金型44−1の本体66に取り付け固定されると、本体66の凹面56から第1内側金型42−1側へ向けて突出する。
各第1フィン62−1それぞれの、第2フィン62−2と隙間64を介して対向する第二方向Y側の先端部、及び、第1内側金型42−1側に面する第一方向X側の先端部はそれぞれ、テーパ状に形成されている。また、各第2フィン62−2それぞれの、第1フィン62−1と隙間64を介して対向する第二方向Y側の先端部、及び、第1内側金型42−1側に面する第一方向X側の先端部はそれぞれ、テーパ状に形成されている。このフィン62のテーパ形状は、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位について第三方向Zに向けたクランク成形及び円弧成形を行ううえでその平角導線28の積層方向の各導線をフィン62間の隙間に挿入し易くする機能を有する。
また、第1内側金型42−1には、第一方向Xに貫通する貫通穴82が形成されている。貫通穴82は、第一方向Xと共に第二方向Yにも開口している。貫通穴82は、平角導線28から同芯巻コイル14が成形される過程で、第1外側金型44−1の凹面56から第1内側金型42−1側に向けて突出するフィン62が挿入される逃げ穴である。貫通穴82は、フィン62ごと(第1フィン62−1ごと及び第2フィン62−2ごと)にそれぞれ設けられている。各貫通穴82はそれぞれ、第1内側金型42−1の、第1外側金型44−1に設けられたすべてのフィン62が適切に挿入される位置に適切な形状で開けられている。
第1内側金型42−1は、複数の貫通穴82の存在により、フィン状に形成されたフィン状部83を有している。フィン状部83は、平角導線28の積層方向の段数と同じ数だけ設けられている。第1内側金型42−1の凸面48において、上記の加工面46は、貫通穴82の間に形成される。この加工面46は、第1内側金型42−1に形成されるフィン状部83の、第一方向Xに向いた面である。
更に、第2外側金型44−2は、複数のフィン84を有している。複数のフィン84を有する第2外側金型44−2は、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位をクランク成形すると共に円弧成形する金型である。フィン84は、第三方向Zに並んで複数配置されると共に、第二方向Yに二分されている。フィン84は、第二方向Yに分割された第3フィン84−1と第4フィン84−2とからなる。第3フィン84−1と第4フィン84−2との間には、第二方向Yに隙間86が形成されている。第3フィン84−1と第4フィン84−2とは、同数だけ設けられている。
第三方向Zに並んで配置されるフィン84の数(すなわち、第3フィン84−1の数及び第4フィン84−2の数の各々)は、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位での導線の積層数よりも“1”だけ多い。例えば、平角導線28の周回巻数が“5”であるとき、すなわち、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位での導線の積層数が“5”であるときは、第三方向Zに並んで配置されるフィン84の数、第3フィン84−1の数、及び第4フィン84−2の数はそれぞれ、“6”である。
各第3フィン84−1及び各第4フィン84−2はそれぞれ、略矩形板状に形成されていると共に、その面外方向に向けて円環状のステータコア12の円弧に合わせて円弧状に湾曲している。すべての第3フィン84−1は、湾曲面が第三方向Zにおいて互いに対向するように配置される。また、すべての第4フィン84−2は、湾曲面が第三方向Zにおいて互いに対向するように配置される。
第2外側金型44−2のすべての第3フィン84−1及びすべての第4フィン84−2は、それらの第3フィン84−1同士の隙間及び第4フィン84−2同士の隙間が同芯巻コイル14の反リード側コイルエンド部36の積層方向に積層される複数の導線を転写した形状(すなわち、クランク状)に形成されるように、互いに同芯上に配置される。この第3フィン84−1及び第4フィン84−2の同芯配置は、それらの第3フィン84−1同士の隙間及び第4フィン84−2同士の隙間により、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位を円弧成形するのに適した形状が形成されるように行われる。
また、すべての第3フィン84−1とすべての第4フィン84−2とは、隙間86側の端部が第二方向Yにおいて互いに斜に対向するように配置される。この第3フィン84−1と第4フィン84−2との斜め配置は、それらの第3フィン84−1と第4フィン84−2との隙間86により、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位をクランク成形するのに適した形状が形成されるように行われる。具体的には、第3フィン84−1と第4フィン84−2との隙間86により、同芯巻コイル14の反リード側コイルエンド部36の第二方向Yの略中央をクランク状に成形することで両側のスロット部30,32間で0.5段のレーン変更を実施できるように行われる。
各第3フィン84−1及び各第4フィン84−2はそれぞれ、第2外側金型44−2の本体88に取り付け固定される。第2外側金型44−2の本体88には、フィン84を取り付けるためのフィン穴90が形成されている。フィン穴90は、第3フィン84−1及び第4フィン84−2を外部から挿入するための第一方向Xに貫通する挿入穴であり、加工面58が形成される第一方向Xに向いた凹面60に開口している。
フィン穴90は、第3フィン84−1ごと及び第4フィン84−2ごとにそれぞれ設けられている。各フィン穴90はそれぞれ、本体88の、すべての第3フィン84−1及びすべての第4フィン84−2が上記の如く適切に配置される位置に適切な形状で開けられている。例えば、第三方向Zにおいて湾曲するように開けられている。第2外側金型44−2の凹面60において、上記の加工面58は、フィン穴90の間に形成される。
第2外側金型44−2の本体88には、また、第3フィン84−1をボルト固定するためのボルト穴92、及び、第4フィン84−2をボルト固定するためのボルト穴94が形成されている。各第3フィン84−1にはそれぞれ、ボルト固定するためのボルト穴(図示せず)が形成されている。また、各第4フィン84−2にはそれぞれ、ボルト固定するためのボルト穴(図示せず)が形成されている。
各第3フィン84−1はそれぞれ、第2外側金型44−2の本体88のフィン穴90に挿入された後、その本体88のボルト穴92及び自第3フィン84−1のボルト穴に挿入されたボルトによって締結されることにより、第2外側金型44−2の本体88に取り付け固定される。また、各第4フィン84−2はそれぞれ、第2外側金型44−2の本体88のフィン穴90に挿入された後、その本体88のボルト穴94及び自第4フィン84−2のボルト穴に挿入されたボルトによって締結されることにより、第2外側金型44−2の本体88に取り付け固定される。各第3フィン84−1及び各第4フィン84−2はそれぞれ、第2外側金型44−2の本体88に取り付け固定されると、本体88の凹面60から第2内側金型42−2側へ向けて突出する。
各第3フィン84−1それぞれの、第4フィン84−2と隙間86を介して対向する第二方向Y側の先端部、及び、第2内側金型42−2側に面する第一方向X側の先端部はそれぞれ、テーパ状に形成されている。また、各第4フィン84−2それぞれの、第3フィン84−1と隙間86を介して対向する第二方向Y側の先端部、及び、第2内側金型42−2側に面する第一方向X側の先端部はそれぞれ、テーパ状に形成されている。このフィン84のテーパ形状は、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位について第三方向Zに向けたクランク成形及び円弧成形を行ううえでその平角導線28の積層方向の各導線をフィン84間に挿入し易くする機能を有する。
また、第2内側金型42−2には、第一方向Xに貫通する貫通穴96が形成されている。貫通穴96は、第一方向Xと共に第二方向Yにも開口している。貫通穴96は、平角導線28から同芯巻コイル14が成形される過程で、第2外側金型44−2の凹面60から第2内側金型42−2側に向けて突出するフィン84が挿入される逃げ穴である。貫通穴96は、フィン84ごと(第3フィン84−1ごと及び第4フィン84−2ごと)にそれぞれ設けられている。各貫通穴96はそれぞれ、第2内側金型42−2の、第2外側金型44−2に設けられたすべてのフィン84が適切に挿入される位置に適切な形状で開けられている。
第2内側金型42−2は、複数の貫通穴96の存在により、フィン状に形成されたフィン状部97を有している。フィン状部97は、平角導線28の積層方向の段数と同じ数だけ設けられている。第2内側金型42−2の凸面52において、上記の加工面50は、貫通穴96の間に形成される。この加工面50は、第2内側金型42−2に形成されるフィン状部97の、第一方向Xに向いた面である。
上記の成形装置40において、上記の如く、第1外側金型44−1と第1内側金型42−1と第2内側金型42−2と第2外側金型44−2とは、第一方向Xにおいてその順で直列に配置される。これらの第1外側金型44−1、第1内側金型42−1、第2内側金型42−2、及び第2外側金型44−2はそれぞれ、基台に対して第一方向Xに向けてストローク移動可能に取り付けられる。
第1外側金型44−1は移動機構100により、第1内側金型42−1は移動機構102により、第2内側金型42−2は移動機構104により、また、第2外側金型44−2は移動機構106により、それぞれ基台に対して第一方向Xに向けてストローク移動される。移動機構100,102,104,106にはそれぞれ、マイクロコンピュータを主体に構成されたコントローラ110が電気的に接続されている。
コントローラ110は、成形装置40にセットされた平角導線28を曲げ加工して同芯巻コイル14を成形するうえで必要な動作を成形装置40に実行させる制御装置であって、かかる動作指令を移動機構100,102,104,106に対して行う。尚、かかる動作指令は、平角導線28が成形装置40にセットされた後に所定のスイッチ操作が行われた場合に行われるものとすればよい。各移動機構100,102,104,106はそれぞれ、コントローラ110からの指令に従って金型44−1,42−1,42−2,44−2を基台に対して第一方向Xに向けてストローク移動させる。
尚、本実施例においては、第1内側金型42−1、第2内側金型42−2、第1外側金型44−1、及び第2外側金型44−2のすべてが移動機構100,102,104,106により第一方向Xに移動されるが、何れかの金型42−1,42−2,44−1,44−2が基台に対して固定されるものとしてもよい。
本実施例において、平角導線28が成形装置40にセットされる前、第1外側金型44−1及び第2外側金型44−2は、両金型44−1,44−2が互いに所定の最大距離離間するように移動されると共に、第1内側金型42−1及び第2内側金型42−2は、両金型42−1,42−2が所定の最小距離離間するように移動される。この際、第1外側金型44−1と第1内側金型42−1との間、及び、第2外側金型44−2と第2内側金型42−2との間にはそれぞれ、第1の方向に平角導線28をセットするのに必要十分な隙間が形成される。
かかる状態で、まず、略楕円形状の平角導線28が内側金型42にセットされる。この際、平角導線28は、第1内側金型42−1及び第2内側金型42−2の外周面側に保持される。また、この際、平角導線28は、第三方向Zの位置が、その平角導線28を内側金型42と外側金型44とで曲げ加工するのに最適なものとなるように保持される。
上記の如く平角導線28が内側金型42にセットされると、次に、第1内側金型42−1と第2内側金型42−2とが互いに離間するように第一方向Xに向けてストローク移動されると共に、第1外側金型44−1が第1内側金型42−1に接近するように第一方向Xに向けてストローク移動され、かつ、第2外側金型44−2が第2内側金型42−2に接近するように第一方向Xに向けてストローク移動される。
すなわち、平角導線28のセット後、第1内側金型42−1と第1外側金型44−1とが互いに接近してその平角導線28のリード側コイルエンド対応部位を挟むように第一方向Xに向けてストローク移動され、かつ、第2内側金型42−2と第2外側金型44−2とが互いに接近してその平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位を挟むように第一方向Xに向けてストローク移動される。
尚、第1内側金型42−1のストローク移動と第2内側金型42−2のストローク移動とは略同時に行われ、また、第1外側金型44−1のストローク移動と第2外側金型44−2のストローク移動とは略同時に行われる。更に、第1内側金型42−1のストローク移動と第1外側金型44−1のストローク移動とは同期して行われ、また、第2内側金型42−2のストローク移動と第2外側金型44−2のストローク移動とは同期して行われる。
第1外側金型44−1が第1内側金型42−1に接近するように第一方向Xに向けてストローク移動される過程では、内側金型42に保持された平角導線28のリード側コイルエンド対応部位での第三方向Zに並んだ各段の導線が、第1外側金型44−1のフィン62間の隙間に進入する。尚、かかるストローク移動の過程で、第1外側金型44−1のフィン62は、第1内側金型42−1の貫通穴82に挿入される。
上記の如く、各第1及び第2フィン62−1,62−2それぞれの、第2又は第1フィン62−2,62−1と隙間64を介して対向する第二方向Y側の先端部、及び、第1内側金型42−1側に面する第一方向X側の先端部はそれぞれ、テーパ状に形成されている。このため、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位での各段の導線は、第1外側金型44−1のフィン62の先端テーパ面によりフィン62間の隙間に滑らかに進入するので、かかる隙間に挿入され易くなっている。
平角導線28のリード側コイルエンド対応部位での各段の導線の、第1外側金型44−1のフィン62間の隙間への進入は、まず、その各段の導線の第二方向Yの略中央が第1フィン62−1と第2フィン62−2との隙間64に進入することにより開始される。そしてその後、その進入は、第二方向Yの略中央から両外側にかけて順にフィン62間の隙間に進入するように行われる。
平角導線28のリード側コイルエンド対応部位での各段の導線は、両側のスロット対応部位間を斜めに繋いで渡ることで一段のレーン変更を行うように形成されている。一方、第1外側金型44−1において、フィン62の配置は、第1フィン62−1と第2フィン62−2との隙間64により、同芯巻コイル14のリード側コイルエンド部34の第二方向Yの略中央をクランク状に成形することで両側のスロット部30,32間で0.5段のレーン変更を実施できるように行われている。
このため、上記の進入が行われると、まず、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位での各段の導線の第二方向Yの略中央が、第1フィン62−1の先端角部と第2フィン62−2の先端角部とにより払いのけられ、第三方向Zに隣り合う第1フィン62−1間の隙間と、第三方向Zに隣り合う第2フィン62−2間の隙間と、を互いに繋ぐように嵌る。この場合、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位での各段の導線の第二方向Yの略中央は、第三方向Zに向けて段差が生じるようにクランク状に曲げ加工される(クランク成形)。
また、各フィン62はそれぞれ、第三方向Zにおいて湾曲しつつ互いに同芯上に配置されるように第1外側金型44−1に取り付け固定される。このため、第1外側金型44−1が第1内側金型42−1に接近するように第一方向Xに向けてストローク移動されることで上記の進入が進行すると、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位の全体が、第三方向Zに隣り合う第1フィン62−1間の隙間、及び、第三方向Zに隣り合う第2フィン62−2間の隙間に嵌ることで、円環状のステータコア12の円弧に合わせて湾曲するように円弧状に曲げ加工される(円弧成形)。
更に、第1内側金型42−1の加工面46と第1外側金型44−1の加工面54とは、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位をエッジワイズ成形するのに適した形状に形成されている。このため、上記の進入が、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位が第1内側金型42−1の凸面48及び第1外側金型44−1の凹面56の双方に接する状態まで進行した後に更に進行すると、その平角導線28のリード側コイルエンド対応部位の断面短辺側が第1内側金型42−1の加工面46と第1外側金型44−1の加工面54とにより第一方向Xに押圧されて挟持される(図10)。この場合、平角導線28のリード側コイルエンド対応部位の全体は、第三方向Zに直交するXY面内において屈曲状に曲げ加工される(エッジワイズ成形)。
また同様に、第2外側金型44−2が第2内側金型42−2に接近するように第一方向Xに向けてストローク移動される過程では、内側金型42に保持された平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位での第三方向Zに並んだ各段の導線が、第2外側金型44−2のフィン84間の隙間に進入する。尚、かかるストローク移動の過程で、第2外側金型44−2のフィン84は、第2内側金型42−2の貫通穴96に挿入される。
上記の如く、各第3及び第4フィン84−1,84−2それぞれの、第4又は第3フィン84−2,84−1と隙間86を介して対向する第二方向Y側の先端部、及び、第2内側金型42−2側に面する第一方向X側の先端部はそれぞれ、テーパ状に形成されている。このため、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位での各段の導線は、第2外側金型44−2のフィン84の先端テーパ面によりフィン84間の隙間に滑らかに進入するので、かかる隙間に挿入され易くなっている。
平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位での各段の導線の、第2外側金型44−2のフィン84間の隙間への進入は、まず、その各段の導線の第二方向Yの略中央が第3フィン84−1と第4フィン84−2との隙間86に進入することにより開始される。そしてその後、その進入は、第二方向Yの略中央から両外側にかけて順にフィン84間の隙間に進入するように行われる。
平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位での各段の導線は、両側のスロット対応部位間と同じ平面上に形成されている。一方、第2外側金型44−2において、フィン84の配置は、第3フィン84−1と第4フィン84−2との隙間86により、同芯巻コイル14の反リード側コイルエンド部36の第二方向Yの略中央をクランク状に成形することで両側のスロット部30,32間で0.5段のレーン変更を実施できるように行われている。
このため、上記の進入が行われると、まず、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位での各段の導線の第二方向Yの略中央が、第3フィン84−1の先端角部と第4フィン84−2の先端角部とにより払いのけられ、第三方向Zに隣り合う第3フィン84−1間の隙間と、第三方向Zに隣り合う第4フィン84−2間の隙間と、を互いに繋ぐように嵌る。この場合、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位での各段の導線の第二方向Yの略中央は、第三方向Zに向けて段差が生じるようにクランク状に曲げ加工される(クランク成形)。
また、各フィン84はそれぞれ、第三方向Zにおいて湾曲しつつ互いに同芯上に配置されるように第2外側金型44−2に取り付け固定される。このため、第2外側金型44−2が第2内側金型42−2に接近するように第一方向Xに向けてストローク移動されることで上記の進入が進行すると、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位の全体が、第三方向Zに隣り合う第3フィン84−1間の隙間、及び、第三方向Zに隣り合う第4フィン84−2間の隙間に嵌ることで、円環状のステータコア12の円弧に合わせて湾曲するように円弧状に曲げ加工される(円弧成形)。
更に、第2内側金型42−2の加工面50と第2外側金型44−2の加工面58とは、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位をエッジワイズ成形するのに適した形状に形成されている。このため、上記の進入が、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位が第2内側金型42−2の凸面52及び第2外側金型44−2の凹面60の双方に接する状態まで進行した後に更に進行すると、その平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位の断面短辺側が第2内側金型42−2の加工面50と第2外側金型44−2の加工面58とにより第一方向Xに押圧されて挟持される(図10)。この場合、平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位の全体は、第三方向Zに直交するXY面内において屈曲状に曲げ加工される(エッジワイズ成形)。
上記の如き平角導線28のリード側コイルエンド対応部位及び反リード側コイルエンド対応部位のエッジワイズ成形が共に完了すると、次に、第1外側金型44−1が第1内側金型42−1から離間するように第一方向Xに向けてストローク移動され、かつ、第2外側金型44−2が第2内側金型42−2から離間するように第一方向Xに向けてストローク移動されると共に、第1内側金型42−1と第2内側金型42−2とが互いに接近するように第一方向Xに向けてストローク移動される。尚、第1外側金型44−1のストローク移動と第2外側金型44−2のストローク移動とは、略同時に行われるものとすればよい。
かかるストローク移動がなされると、コイルエンド対応部位に、第三方向Zへのクランク状の曲げ加工、第三方向Zへの円弧状の曲げ加工、及び、第三方向Zに直交するXY平面内における屈曲状の曲げ加工がそれぞれ施された平角導線28の、第1内側金型42−1及び第2内側金型42−2の外周面側への保持が解除されるので、以後、成形完了後の同芯巻コイル14の取り出しが可能となる。
このように、本実施例においては、成形装置40を構成する内側金型42と外側金型44とをストローク移動させることで、複数の導線が積層された略楕円形状の平角導線28のコイルエンド対応部位に対してクランク成形、円弧成形、及びエッジワイズ成形を実施することができ、その結果として、複数の導線が積層された、コイルエンド部34,36が複数の相違なる非直線形状に形成された略六角形状の同芯巻コイル14を成形することができる。
かかる構成においては、略楕円形状の平角導線28から略六角形状の同芯巻コイル14のコイルエンド部34,36を複数の相違なる非直線形状に成形するうえで、成形装置40の内側金型42及び外側金型44を第一方向Xに向けて一ストローク移動させることとすれば十分である。また、同芯巻コイル14のコイルエンド部34,36の積層方向各段それぞれの導線を略同時に複数の相違なる非直線形状に成形することができると共に、それらの各導線それぞれを複数の相違なる非直線形状に成形するうえで、成形装置40の内側金型42及び外側金型44を第一方向Xに向けて一ストローク移動させることとすれば十分である。
すなわち、成形装置40の内側金型42及び外側金型44を第一方向Xに向けて一ストローク移動させる一工程で、略楕円形状の平角導線28のコイルエンド対応部位の積層方向各段それぞれの導線を一括して曲げ加工することで、複数の導線が積層された略六角形状の同芯巻コイル14のコイルエンド部34,36の複数の相違なる非直線形状の成形を実現することができる。
この点、本実施例の成形装置40による成形手法によれば、略楕円形状の平角導線28からコイルエンド部34,36が複数の相違なる非直線形状に形成された略六角形状の同芯巻コイル14を成形するのに、それら各非直線形状(具体的には、クランク状、円弧状、及び屈曲状)それぞれを成形するための金型や治具を別個独立して用意することは不要であり、複数の工程を設けること及び工程間の搬送設備などを別個設けることは不要である。
このため、本実施例によれば、同芯巻コイル14のコイルエンド部34,36を複数の相違なる非直線形状に成形するうえで、金型や治具などの設備の数や費用が増大するのを防止することができ、設備の設置スペースが増大するのを防止することができる。従って、本実施例によれば、コイルエンド部34,36が複数の相違なる非直線形状に形成される同芯巻コイル14の成形を簡易な構成で実現することができる。
また、本実施例によれば、同芯巻コイル14のコイルエンド部34,36の、複数の相違なる非直線形状それぞれへの成形を略同時に行うことができるので、略楕円形状の平角導線28からコイルエンド部34,36が複数の相違なる非直線形状に形成される同芯巻コイル14を成形するうえで、成形対象の平角導線28の加工時間を短縮することができる。
尚、本実施例において、同芯巻コイル14のコイルエンド部34,36のエッジワイズ成形は、クランク成形及び円弧成形が行われた後に行われ、積層方向各段の平角導線28がフィン62,84間に挟まれた状態で行われる。この点、エッジワイズ成形時に、特にクランク成形及び円弧成形が完了したコイル部位が変形するのを抑えることができるので、同芯巻コイル14の成形を精度良く行うことができる。
また、本実施例の成形装置40による成形手法によれば、複数巻数周回された略楕円形状の平角導線28から、複数の導線が積層された、コイルエンド部34,36が複数の相違なる非直線形状に形成された略六角形状の同芯巻コイル14を成形するのに、積層方向各段の導線を一つずつ曲げ加工することは不要である。このため、複数の導線が積層される同芯巻コイル14を成形するうえで、成形対象の平角導線28の加工時間を短縮することができる。
更に、本実施例の成形装置40による成形手法によれば、同芯巻コイル14の両コイルエンド部34,36それぞれの、複数の相異なる非直線形状への成形を略同時に行うことができる。このため、同芯巻コイル14の両コイルエンド部34,36それぞれを複数の相異なる非直線形状に成形するうえで、成形対象の平角導線28の加工時間を短縮することができると共に、両コイルエンド部34,36の成形が別々のタイミングで行われることに伴う両コイルエンド部34,36を結ぶスロット部30,32などの変形を抑えることができる。
このように、本実施例によれば、複数の導線が積層されかつコイルエンド部34,36が複数の相違なる非直線形状に形成される略六角形状の同芯巻コイル14を成形するうえで、成形対象の平角導線28の加工時間を大幅に短縮することができる。従って、かかる同芯巻コイル14の成形を短時間で行うことができ、同芯巻コイル14の生産性を向上させることができる。
また、本実施例によれば、略楕円形状の平角導線28からコイルエンド部34,36が複数の相違なる非直線形状に形成された略六角形状の同芯巻コイル14を成形する過程において、成形対象である平角導線28の、金型や治具からの着脱を、複数の相違なる非直線形状それぞれの成形工程間で繰り返すことは不要である。このため、成形対象の平角導線28に、金型や治具からの着脱の繰り返しに起因して傷が付き易くなるのを防止することができ、その結果として、同芯巻コイル14の品質低下を抑止することができる。
また、本実施例においては、平角導線28のコイルエンド対応部位での各段の導線の、外側金型44のフィン62間及びフィン84間への進入は、まず、その各段の導線の第二方向Yの略中央がフィン62の隙間64及びフィン84の隙間86に進入することにより開始される。そしてその後、その進入は、第二方向Yの略中央から両外側にかけて順にフィン62間の隙間及びフィン84間の隙間に進入するように行われる。
かかる構成においては、平角導線28のコイルエンド対応部位の曲げ加工が、そのコイルエンド対応部位の第二方向Yの中央側から両外側に向けて進行する。このため、本実施例によれば、上記した平角導線28の曲げ加工がコイルエンド対応部位の第二方向Yの両外側から中央側に向けて進行する構成と異なり、平角導線28のコイルエンド対応部位の第二方向Yの略中央に所望のクランク形状を形成するうえで余分な導線が集まるのを防止することができる。従って、同芯巻コイル14のコイルエンド部34,36を複数の相違なる非直線形状に成形するうえでその成形精度を向上させることができる。
尚、上記の実施例においては、内側金型42及び外側金型44が特許請求の範囲に記載した「金型」に、平角導線28の、同芯巻コイル14のコイルエンド部34,36に対応するコイルエンド対応部位が特許請求の範囲に記載した「対応部位」に、フィン62,84を有する外側金型44が特許請求の範囲に記載した「フィン状金型」に、加工面46,50,54,58を有する第1内側金型42−1、第2内側金型42−2、第1外側金型44−1、及び第2外側金型44−2が特許請求の範囲に記載した「外形成形用金型」に、第1外側金型44−1及び第2外側金型44−2が特許請求の範囲に記載した「凹型」、「第1凹型」、及び「第2凹型」に、第1内側金型42−1及び第2内側金型42−2が特許請求の範囲に記載した「凸型」、「第1凸型」、及び「第2凸型」に、それぞれ相当している。
ところで、上記の実施例においては、略楕円形状の平角導線28からコイルエンド部34,36が複数の相違なる非直線形状に形成された略六角形状の同芯巻コイル14を成形する過程で、第1内側金型42−1と第1外側金型44−1とをそれぞれ、互いに接近させてその平角導線28のリード側コイルエンド対応部位を第一方向Xにおいて(内外で)挟むように第一方向X(通常方向)に向けてストローク移動させ、かつ、第2内側金型42−2と第2外側金型44−2とをそれぞれ、互いに接近させてその平角導線28の反リード側コイルエンド対応部位を第一方向Xにおいて(内外で)挟むように第一方向X(通常方向)に向けてストローク移動させる。また、第1外側金型44−1と第2外側金型44−2とを略同時にストローク移動させる。
上記の過程において、第1外側金型44−1と第2外側金型44−2とは、移動機構100,106により、互いに接近するように第一方向Xの通常方向にストローク移動される。かかるストローク移動がなされると、平角導線28の両側のコイルエンド対応部位が、第1外側金型44−1に取り付けられたフィン62間及び第2外側金型44−2に取り付けられたフィン84間に嵌って曲げ加工されることで、平角導線28の両側のコイルエンド対応部位それぞれに対して、各段の導線の第二方向Yの略中央のクランク成形が行われると共に、円弧成形が行われる。
上記の如くフィン62,84を用いたクランク成形及び円弧成形の際、平角導線28の両側のコイルエンド対応部位は、外側のフィンとの摩擦により、互いに接近するように第一方向Xの内側に向けて押圧される。このように平角導線28の両側のコイルエンド対応部位の押圧がなされると、その平角導線28の両側のコイルエンド対応部位に挟まれたスロット対応部位が第二方向Yに変形して膨らむおそれがある。
これに対して、上記の実施例においては、移動機構100,106により第1外側金型44−1と第2外側金型44−2とが互いに接近するように第一方向Xの内側に向けてストローク移動されると共に、略同時に、移動機構102,104により第1内側金型42−1と第2内側金型42−2とが互いに離間するように第一方向Xの外側に向けてストローク移動される。
外側金型44−1,44−2同士が接近するようにストローク移動される際に内側金型42−1,42−2同士が離間するようにストローク移動されれば、その平角導線28の両側のコイルエンド対応部位(特に、その第二方向Yの略中央)やスロット対応部位(特に、コイルエンド対応部位との境界付近)が内側金型42−1,42−2の加工面46,47,50,51に接触しながらその平角導線28の両側のコイルエンド対応部位が互いに離間するように第一方向Xの外側に引き伸ばされる。このため、かかる構成によれば、クランク成形時や円弧成形時に平角導線28の両側のコイルエンド対応部位に挟まれたスロット対応部位が第二方向Yに変形して膨らむのを防止することができる。
ここで、断面矩形状の平角導線28は、円弧成形開始前は、各段導線の積層方向に向けて湾曲していないので、両側のスロット対応部位の各段の導線が第二方向Yに対して水平に保たれたものであるが、円弧成形開始後は、各段導線の積層方向に向けて湾曲するので、両側のスロット対応部位の各段の導線が第二方向Yに対して傾いたものとなる。すなわち、断面矩形状の平角導線28が円弧成形されると、その平角導線28は、両側のスロット対応部位の各段の導線が第二方向Yに対して水平に保たれた状態から、第三方向Z(図中上側)に若干移動すると共に傾いた状態へ変形する。
しかし、平角導線28の円弧成形の過程で、その開始から完了まで、内側金型42−1,42−2が互いに離間するようにすなわち対をなす外側金型44−1,44−2に接近するように外側に向けてストローク移動されることが継続するものとすると、以下の不都合が生ずる。具体的には、平角導線28の上記した円弧成形による変形が、平角導線28の両側のコイルエンド対応部位及びスロット対応部位が内側金型42−1,42−2の加工面46,47,50,51に接触しながら第一方向Xの外側に引き伸ばされつつ進行する。このため、その変形中に平角導線28の内周側が、内側金型42−1,42−2の加工面46,47,50,51(特に、平角導線28のコイルエンド対応部位とスロット対応部位との境界)付近に形成された角部(すなわち、フィン状部83,97の角部)に対して、第三方向Zに相対移動して擦ることで、平角導線28の傷付きや被覆剥がれが発生するおそれがある。
図12は、本発明の変形例である同芯巻コイル14の成形装置40による成形手順を表した図を示す。尚、図12においては、成形装置40による成形開始から成形終了までの各点(具体的には、A点、B点、C点、D点、及びE点)での、平角導線28の第一方向Xの中心或いは第1内側金型42−1と第2内側金型42−2との第一方向Xの中心をゼロ点とした各金型42−1,42−2,44−1,44−2のストローク位置、及び、内側金型42と平角導線28との位置関係を表した図を示す。また、図12において、吹き出し線の無い「50」、「52」、「52.5」、「54」、「131」、及び「135」はそれぞれ、各金型42−1,42−2,44−1,44−2のストローク位置を示す。
そこで、本変形例の成形装置40においては、内側金型42−1,42−2が互いに離間するようなすなわち対をなす外側金型44−1,44−2に接近するようなストローク移動が開始されて平角導線28の円弧成形が開始されてから完了するまでの間の中途タイミング(図12に示すC点)で、それらの内側金型42−1,42−2が互いに接近するようなすなわち対をなす外側金型44−1,44−2から離間するような、通常方向とは反対方向のストローク移動(後退移動)が行われる。尚、上記の如き内側金型42−1,42−2の通常方向とは反対方向のストローク移動が行われるときにも、外側金型44−1,44−2の互いに接近するような第一方向Xへのストローク移動は通常どおり継続されるものとすればよい。
上記した反対方向のストローク移動の移動量は、少なくとも内側金型42−1,42−2と平角導線28との接触が解消されるものであれば十分である。また、上記した反対方向のストローク移動が開始される中途タイミングは、平角導線28の両側のコイルエンド対応部位に挟まれたスロット対応部位が第二方向Yに変形して膨らむのを防止した後、平角導線28が両側のスロット対応部位の各段の導線が第二方向Yに対して水平に保たれた状態から傾いた状態へ変形するタイミングであればよく、更に好ましくは、その平角導線28の変形が最も生じ易いタイミングであるのがよい。
かかる変形例の構成においては、円弧成形時、平角導線28が両側のスロット対応部位の各段の導線が第二方向Yに対して水平に保たれた状態から第三方向Zに移動して傾いた状態へ変形する直前(図12に示すB点のタイミング)に、その平角導線28の内周側が内側金型42−1,42−2の加工面46,47,50,51付近の角部に対して接触していても、その変形(円弧成形)が行われるとき(図12に示すC点のタイミング)に、図12のC点の断面図に示すように平角導線28の内周側と内側金型42−1,42−2の加工面46,47,50,51とを互いに離すことができ、平角導線28の内周側が内側金型42−1,42−2の加工面46,47,50,51付近の角部に対して接触して擦るのを回避させることができる。従って、この変形例の構成によれば、平角導線28の円弧成形時に、内側金型42−1,42−2の角部に擦ることに起因した平角導線28の傷付きや被覆剥がれを防止することができる。
尚、上記した反対方向のストローク移動は一時的なものであればよい。この場合は、その反対方向のストローク移動が終了した後に、再度、内側金型42−1,42−2が互いに離間するようなすなわち対をなす外側金型44−1,44−2に接近するような通常方向のストローク移動が行われるものとすればよい。円弧成形において平角導線28が両側のスロット対応部位の各段の導線が第二方向Yに対して水平に保たれた状態から傾いた状態へ変形した後或いはその変形が略完了した後、内側金型42−1,42−2の互いに離間するようなすなわち対をなす外側金型44−1,44−2に接近するような通常方向のストローク移動が再開されれば、平角導線28と内側金型42−1,42−2とが接触することとなるが、その後はその平角導線28に円弧成形に伴う変形はほとんど発生しないので、平角導線28の傷付きや被覆剥がれを防止しつつ、その後のエッジワイズ成形などを適切に行うことが可能となる。
10 ステータ
12 ステータコア
14 ステータコイル(同芯巻コイル)
28 平角導線
30,32 スロット部
34,36 コイルエンド部
40 成形装置
42,42−1,42−2 内側金型
44,44−1,44−2 外側金型
62,62−1,62−2,84,84−1,84−2 フィン
46,50,54,58 加工面
100,102,104,106 移動機構
110 コントローラ

Claims (16)

  1. 所定複数巻数だけ周回された平角導線から、ステータコアの軸方向端面から突出するコイルエンド部が複数の相異なる非直線形状に形成される同芯巻コイルを成形する成形方法であって、
    セットされた前記平角導線に対して金型を所定方向にストローク移動させることにより一工程で、前記コイルエンド部を前記複数の相異なる非直線形状に成形し、
    前記平角導線の、前記コイルエンド部に対応する対応部位を、セットされる前記平角導線の周回の積層方向に所定の隙間を介して並んで配置される複数のフィンを有するフィン状金型を用いて、前記所定の隙間に挿入することで前記積層方向に向けて曲げ加工し、かつ、前記フィン状金型と一体構成され、セットされる前記平角導線の前記積層方向に直交する直交方向に向いた加工面を有する外形成形用金型を用いて前記直交方向に向けて曲げ加工し、
    前記平角導線の前記対応部位の曲げ加工を、該対応部位の中央側から両外側に向けて進行させることを特徴とする同芯巻コイルの成形方法。
  2. 前記直交方向に向けた曲げ加工は、前記積層方向に向けた曲げ加工が行われた後に行われることを特徴とする請求項1記載の同芯巻コイルの成形方法。
  3. 前記コイルエンド部における前記複数の相異なる非直線形状は、該コイルエンド部の略中央に配置されるクランク形状と、該中央を挟んで両側に配置される、円環状に形成される前記ステータコアの円弧に合わせた円弧形状と、を含み、
    前記積層方向に向けた曲げ加工は、前記クランク形状を成形するクランク成形、及び、前記円弧形状を成形する円弧成形であることを特徴とする請求項1又は2記載の同芯巻コイルの成形方法。
  4. 前記ステータコアの軸方向両側にある2つの前記コイルエンド部は共に、少なくとも前記クランク形状と前記円弧形状とに成形され、
    該2つの前記コイルエンド部の成形は略同時に進行することを特徴とする請求項3記載の同芯巻コイルの成形方法。
  5. 所定複数巻数だけ周回された平角導線から、ステータコアの軸方向端面から突出するコイルエンド部が複数の相異なる非直線形状に形成される同芯巻コイルを成形する成形装置であって、
    セットされる前記平角導線の周回の積層方向に所定の隙間を介して並んで配置される複数のフィンを有し、前記平角導線の、前記コイルエンド部に対応する対応部位を前記隙間に挿入することで前記積層方向に向けて曲げ加工するフィン状金型と、
    前記フィン状金型と一体構成され、セットされる前記平角導線の前記積層方向に直交する直交方向に向いた加工面を有し、前記平角導線の前記対応部位を前記直交方向に向けて曲げ加工する外形成形用金型と、
    前記フィン状金型及び前記外形成形用金型を、セットされた前記平角導線に対して所定方向にストローク移動させる移動機構と、
    を備え、
    前記平角導線の前記対応部位の曲げ加工を、該対応部位の中央側から両外側に向けて進行させることを特徴とする同芯巻コイルの成形装置。
  6. 前記フィン状金型が前記平角導線の前記対応部位を前記積層方向に向けて曲げ加工した後に、前記外形成形用金型が前記平角導線の前記対応部位を前記直交方向に向けて曲げ加工することを特徴とする請求項5記載の同芯巻コイルの成形装置。
  7. 前記フィン状金型は、前記平角導線の前記対応部位の略中央をクランク形状に成形すると共に、該中央を挟んだ両側を円環状に形成される前記ステータコアの円弧に合わせて円弧形状に成形することを特徴とする請求項5又は6記載の同芯巻コイルの成形装置。
  8. 前記フィン状金型は、前記ステータコアの軸方向両側にある2つの前記コイルエンド部を共に、少なくとも前記クランク形状と前記円弧形状とに成形し、該2つの前記コイルエンド部の成形を略同時に進行させることを特徴とする請求項7記載の同芯巻コイルの成形装置。
  9. 前記積層方向に並んで配置される前記フィンの数が、前記平角導線の、該フィンを用いて前記積層方向に向けて曲げ加工される部位の積層段数よりも“1”だけ多いことを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項記載の同芯巻コイルの成形装置。
  10. 複数の前記フィンは、該フィン間隙間が前記同芯巻コイルの前記積層方向に積層される複数の導線を転写した形状に形成されるように、それぞれ前記ステータコアの円弧に合わせた円弧形状に湾曲して互いに同芯上に配置されることを特徴とする請求項5乃至9の何れか一項記載の同芯巻コイルの成形装置。
  11. 前記フィン状金型は、前記フィンの、テーパ状に形成された先端のテーパ面を利用して、前記平角導線の前記対応部位を前記積層方向に向けて曲げ加工することを特徴とする請求項5乃至10の何れか一項記載の同芯巻コイルの成形装置。
  12. 前記外形成形用金型は、前記平角導線の前記対応部位を前記直交方向に向けてエッジワイズ成形することを特徴とする請求項5乃至11の何れか一項記載の同芯巻コイルの成形装置。
  13. 前記外形成形用金型は、前記平角導線の周回外側に配置され、前記同芯巻コイルの前記コイルエンド部の形状を模して形成された第1及び第2凹型と、前記平角導線の周回内側に配置され、前記第1及び第2凹型と対をなす、前記同芯巻コイルの前記コイルエンド部の形状を模して形成された第1及び第2凸型とであり、
    前記フィン状金型は、複数の前記フィンが前記第1凹型及び前記第2凹型のそれぞれに一体構成された金型であることを特徴とする請求項5乃至12の何れか一項記載の同芯巻コイルの成形装置。
  14. 前記移動機構は、前記同芯巻コイルの一方側の前記コイルエンド部の形状を模して形成された対をなす前記第1凹と前記第1凸とをそれぞれ、セットされた前記平角導線の一方側の前記対応部位を挟むように相対する方向にストローク移動させると共に、前記同芯巻コイルの他方側の前記コイルエンド部の形状を模して形成された対をなす前記第2凹と前記第2凸とをそれぞれ、セットされた前記平角導線の他方側の前記対応部位を挟むように相対する方向にストローク移動させることを特徴とする請求項13記載の同芯巻コイルの成形装置。
  15. 前記移動機構による前記第1凹及び前記第1凸のストローク移動並びに前記第2凹及び前記第2凸のストローク移動が開始されることにより前記平角導線の前記対応部位の前記積層方向に向けた曲げ成形が開始された後、該曲げ成形が完了するまでの中途タイミングで、前記移動機構は、前記第1凸及び前記第2凸のみをそれぞれ、前記平角導線と非接触とすべく、前記ストローク移動が開始された際の方向とは反対方向にストローク移動させることを特徴とする請求項14記載の同芯巻コイルの成形装置。
  16. 前記移動機構は、前記フィン状金型及び前記外形成形用金型を、セットされた前記平角導線の両側の前記対応部位を結ぶ方向にストローク移動させることを特徴とする請求項5乃至15の何れか一項記載の同芯巻コイルの成形装置。
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