JP6145726B2 - 配線器具用取付枠、ハンドル、及びスイッチ装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、配線装置は、配線器具用取付枠(以下、取付枠という)1と、スイッチ装置であるピアノハンドル式のスイッチ10と、プレート4とを有する。なお、以下の説明では、特に断りが無いかぎり、図1において上下左右前後の各方向を規定する。
図1〜図4に示すように、スイッチ本体100は、矩形箱状をなすように形成されている。図1及び図2に示すように、スイッチ本体100の前面には押釦101が前後方向において移動可能な状態で取り付けられている。この押釦101が押し込まれる度に、スイッチ本体100の内部に収納された接点(図示略)の状態(例えば接点が閉じた状態と開
いた状態)が切り替えられるように接点の切替機構(図示略)が構成されている。
図4に示すように、スイッチ本体100の後部には、電線(図示せず)を挿入するための電線挿入孔107が左右に2個ずつ(図4では右側の2つのみ図示)設けられている。スイッチ本体100の内部には、接点の両側端子にそれぞれ電気的に接続された速結構造の接続端子が収納されており、この接続端子に電線挿入孔107から挿入された電線の芯線が接続される。
図1に示すように、操作ハンドル110は、前面112aを有する前壁部112と、前壁部112の縁部から後方に延出する筒状側壁部113とが例えば合成樹脂成形体として一体に構成されている。前壁部112は、押釦101の前面よりも十分に大きい寸法を有する略矩形板状に形成されている。操作ハンドル110の前面112aの右側には、上下方向における中央部に、操作ハンドル110を前後方向に貫通する長円形状の孔が設けられ、この孔に透光板111が埋め込まれている。操作ハンドル110の裏面には、スイッチ本体100のランプカバー102から照射された光を透光板111に導くプリズム(図示せず)が取り付けられている。そして、接点が開いた状態では、スイッチ本体100に収納されたランプの光で透光板111が光るから、この光でスイッチ10の位置表示を行うことができる。筒状側壁部113は、4つの側壁によって矩形筒状をなすように構成され、左右方向において対向する側壁の高さが異なるように設定されている。これにより、筒状側壁部113の内で最も後に位置する後端部113aから前壁部112の前面112aまでの高さH1が最も高くなるように構成される。
窓孔18を挟んで対向する一対の第1梁部11と、一対の第1梁部11が対向する方向と交差する方向(左右方向)において、窓孔18を挟んで対向する一対の第2梁部12を備える。つまり、一対の第1梁部11と、一対の第2梁部12とで囲まれた空間が窓孔18となっている。
一対の第2梁部12は、互いに対向する対向端部12bとは反対側に位置する外側端部12cが後方に略90度折り曲げられて第2梁部側突条部12dが形成される。このとき、第2梁部12の各第2梁部側突条部12dはその面方向が略平行となるように構成される。また、第2梁部側突条部12dの各々には、配線器具を保持するための保持部として、スイッチ本体100の取付爪103がそれぞれ挿入される複数個(例えば8個)の貫通孔15a,15bが設けられている。
この取付枠1は、造営材200に設けられた埋込用の孔201の周縁部に第1梁部11の背面(裏面)を当てた状態で(図6参照)、造営材200に埋め込まれたスイッチボックス(図示せず)に取り付けられることによって、造営材200に対して固定される。つまり、上側及び下側の第1梁部11の挿入孔13にそれぞれ通された2本のボルトBが、スイッチボックスSBのねじ孔SB1にねじ止めされる。ただし、スイッチボックスSBが埋め込まれていない場合、取付枠1は、従来周知の挟み金具(図示せず)を用いて造営材200に固定される。
、第1梁部11の前面の面方向(左右方向や上下方向)に延出する延出片であって、他の取付枠1の係止部11bと係止するように構成される。このため、複数の取付枠1を左右方向に並設することが可能となっている。また、係止部11bの近傍には前後方向に延出する突部11cが形成される。この突部11cは、その突出量が係止部11bと足し合わせた時に貫通孔15a,15bの前後方向幅よりも長くなるように調整されている。これによって、突部11cが規制部として作用して他の取付枠1の貫通孔15a,15bに深く各係止部11bが挿通されることが抑制されている。
先ず、スイッチ本体100を取付枠1に取り付ける手順について説明する。
の第2梁部12に設けられた貫通孔15a,15bに挿入される。スイッチ本体100の右側面にある取付爪103が、右側の第2梁部12にある貫通孔15a,15bに挿入されると、可動片104は撓められる前の状態に戻る。そして、左右両側の取付爪103が対応する貫通孔15a,15bに引っ掛かることによって、スイッチ本体100が取付枠1に保持された状態となる。スイッチ本体100が取付枠1に取り付けられた状態では、図2及び図3に示すように、スイッチ本体100の前側部が窓孔18から前方に突出した状態となる。
作業者は、取付枠1の前側にプレートボディ2を被せ、プレートボディ2の挿入孔23に通したネジ(図示せず)を取付枠1のネジ孔14にねじ込むことによって、プレートボディ2を取付枠1に取り付ける。
プレートカバー3の下側にある引掛部が貫通孔24から取り外される。この状態で、作業者が、プレートカバー3を前側(プレートボディ2から離れる方向)に引っ張ると、全ての引掛部が貫通孔24から取り外され、プレートカバー3をプレートボディ2から取り外すことができる。
取付枠1に対してスイッチ本体100が1個だけ取り付けられる場合、図2に示すように、取付枠1に対して上下方向の中央付近にスイッチ本体100が取り付けられる。取付枠1に対して3個のスイッチ本体100が取り付けられる場合は、窓孔18内に3個のスイッチ本体100が上下方向に隙間なく並ぶように取り付けられる。図2において、取付枠1の中央に取り付けられたスイッチ本体100の上側及び下側にそれぞれスイッチ本体100が取り付けられる。したがって、取付枠1にスイッチ本体100を1個又は3個取り付ける場合は、スイッチ本体100の取付位置が判りやすくなっている。
(1)第1梁部11において造営材の表面側に配置される部位の前面11aよりも、第2梁部12において保持部としての貫通孔15a,15bが設けられた部位の前面12aの方が後側に位置している。したがって、第1梁部11の前面11aと第2梁部12の前面12aとが前後方向において同じ位置にある場合に比べて、貫通孔15a,15bに保持されたスイッチ本体100及びハンドル110の前面を後方に位置させることができる
。よって、スイッチ本体100の前面が造営材の表面から突出する量を小さくでき、配線器具全体で造営材の表面から露出する部位を薄型化することができる。
・上記実施形態では、操作ハンドル110がプレートカバー3の前面30aから前方に1mm±0.5mm、好ましくは1mm±0.2mm程度露出する高さとしたが、これに限らない。例えば、図9に示すように、操作ハンドル110がプレートカバー3の前面30aと同一平面上(0+0.5mm以内、好ましくは0+0.2mm以内)となる構成であってもよい。
・上記実施形態では、切り欠き部12eを第2梁部側突条部12dまで達しない範囲で形成したが、これに限らない。例えば、図11〜図14に示すように第2梁部側突条部12dまで達するように形成してもよい。このように第2梁部側突条部12dまで達するように切り欠き部12eを形成することで、切り欠き部12e全体に分散される。これにより、第2梁部12が離間することがより抑えられる。
・上記実施形態では特に言及していないが、図11、図13及び図14に示すように、第2梁部側突条部12dの後端に開口するように切り込み部12fを形成してもよい。切り込み部12fは、後端から前方に向かって切り込まれるようにプレス成形時に形成される。本構成では、各第2梁部側突条部12dのそれぞれに2つの切り込み部12fを形成している。これによって、第2梁部12同士が離間する方向への広がりをより確実に抑えることができる。なお、切り込み部12fの数は適宜変更してもよい。
また、切り込み部12fは、後端側(開口側)ほど上下方向における切り込みの幅が狭く(前方側の切り込みの幅W1>後端側の切り込みの幅W2と)なるように略台形形状に形成される。このとき、幅W2は第2梁部側突条部12dの左右方向の幅D2(板厚)よりも狭く形成される(D2>W2)。
・上記実施形態では特に言及していないが、図11及び図14に示すように、第2梁部側突条部12dの後端側であって第2梁部側突条部12d同士が対向する対向角部12gが面取り(C面取り)する構成を採用してもよい。このような構成とすることで、スイッチ本体100などの配線器具を第2梁部側突条部12d間に挿入する際に対向角部12gが前記配線器具の挿入を阻害することを抑えられる。すなわち、第2梁部側突条部12d間への前記配線器具の挿入が容易となる。
[参考例]
以下に、配線器具用取付枠の参考例について図面を参照して説明する。
スイッチ本体100は、図11−図14に示すように、矩形箱状に形成されている。図
11及び図12に示すように、スイッチ本体100の前面には押釦101が前後方向において移動自在な状態で取り付けられている。この押釦101が押し込まれる度に、スイッチ本体100の内部に収納された接点(図示せず)の状態(例えば、接点が閉じた状態と開いた状態)が切り替えられるように接点の切替機構(図示せず)が構成されている。
スイッチ本体100の後部には、図14に示すように、電線(図示せず)を挿入するための電線挿入孔107が左右に2個ずつ設けられている。スイッチ本体100の内部には、接点の両側端子にそれぞれ電気的に接続された速結構造の接続端子が収納されており、この接続端子に電線挿入孔107から挿入された電線の芯線が接続される。
操作ハンドル110は、図11及び図5に示すように、押釦101の前面よりも十分に大きい寸法を有する矩形板状に形成されている。操作ハンドル110の前面の右側には、上下方向における中央部に、操作ハンドル110を前後方向に貫通する長円形状の孔が設けられ、この孔に透光板111が埋め込まれている。操作ハンドル110の裏面には、スイッチ本体100のランプカバー102から照射された光を透光板111に導くプリズム(図示せず)が取り付けられている。そして、接点が開いた状態では、スイッチ本体100に収納されたランプの光で透光板111が光るから、この光でスイッチ10の位置表示を行うことができる。
先ず、スイッチ本体100を取付枠1に取り付ける手順について説明する。
取付枠1に対してスイッチ本体100が1個だけ取り付けられる場合、図12に示すように、取付枠1に対して上下方向の中央付近にスイッチ本体100が取り付けられる。取付枠1に対して3個のスイッチ本体100が取り付けられる場合は、窓孔18内に3個のスイッチ本体100が上下方向に隙間なく並ぶように取り付けられる。図12において、取付枠1の中央に取り付けられたスイッチ本体100の上側及び下側にそれぞれスイッチ本体100が取り付けられる。したがって、取付枠1にスイッチ本体100を1個又は3個取り付ける場合は、スイッチ本体100の取付位置が判りやすくなっている。
が取り付けられる。この取付状態において、各々のスイッチ本体100の上下には隙間が空いているため、スイッチ本体100の取付位置が直感的に判りにくかった。そこで、スイッチ本体100を取付枠1に取り付ける際に、スイッチ本体100の取付爪103が最初に取り付けられる側(本実施形態では左側)の第2梁部12の前面に、取付位置を示す目印として凹部17が設けられている。この凹部17は、取付枠1にスイッチ本体100を2個取り付ける場合に、所定位置に取り付けられた各々のスイッチ本体100の左端に設けられたランプカバー102と隣り合う位置に設けられている。したがって、凹部17とランプカバー102が隣り合うようにスイッチ本体100を取付枠1に取り付けることで、取付枠1に対して2個のスイッチ本体100を取り付ける場合でも、スイッチ本体100の取付位置を間違えにくくなる。
Claims (3)
- 配線器具が取り付けられる窓孔を挟んで対向し、造営材に設けられた孔の周縁部に裏面を当てた状態で前記造営材に固定される一対の第1梁部と、
一対の前記第1梁部が対向する方向と交差する方向において、前記窓孔を挟んで対向するとともに前記配線器具を保持する保持部を備えた一対の第2梁部と、
を有して枠状に形成される配線器具用取付枠であって、
前記第1梁部及び前記第2梁部は金属板状部材の折り曲げ部材であり、
前記第1梁部と前記第2梁部との境界部位には、前後方向に段差を有するように屈曲された屈曲部を有し、
前記屈曲部によって、前記第1梁部において前記造営材の表面側に配置される部位の前面よりも、前記第2梁部において前記保持部が設けられた部位の前面の方が、前記造営材に取り付けられた状態で後側に位置するように前記第1梁部及び前記第2梁部が構成され、
一対の前記第2梁部は、互いに対向する対向端部とは反対側の端部に、前記第2梁部の前記前面から後方に延びる第2梁部側突条部を有し、
前記屈曲部の周囲であって前記第2梁部の前記窓孔側に切り欠き部を有し、
前記切り欠き部は、
前記第2梁部側突条部まで達しないように形成する配線器具用取付枠。 - 前記切り欠き部は、前記第2梁部側突条部まで達していることを特徴とする請求項1に記載の配線器具用取付枠。
- 一対の前記第1梁部は、互いに対向する対向端部に、前記第1梁部の前記前面から前方に延びる第1梁部側突条部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の配線器具用取付枠。
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