JP6142811B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

2つの読取部を用いて原稿を読み取るための技術に関する。
従来から、搬送される原稿の両面を読み取るスキャナがある(特許文献1参照)。このスキャナは、原稿の一方の面を読み取る読取部と、原稿の他方の面を読み取る読取部の2つの読取部を備え、各読取部から出力されるアナログの読取信号をデジタルの読取信号に変換するとともに、配線ケーブルを用いて読取信号を伝達する。
特開2012−23782号公報
しかし、従来の構成では、一方の読取部においてアナログの読取信号が伝達される距離が、他方の読取部よりも長くなる。これにより、原稿の一方の面の読取画像と原稿の他方の面の読取画像に画質の違いが生じる問題点が発生していた。
本明細書では、2つの読取部により読み取った読取画像に画質の差が生じることを抑制することが可能な技術を開示する。
本明細書によって開示される画像読取装置は、原稿シートを搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される原稿シートの一方の面の画像に応じたアナログ信号を出力する第1読取部と、前記搬送部によって搬送される原稿シートの他方の面の画像に応じたアナログ信号を出力する第2読取部と、前記第1読取部から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する第1変換部と、前記第2読取部から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する第2変換部と、前記第1変換部と前記第2変換部が載置された基板と、前記第1読取部に設けられてアナログ信号を出力する第1端子と、前記基板に設けられてアナログ信号を入力する第1基板端子と、を電気的に接続する第1配線ケーブルと、前記第2読取部に設けられてアナログ信号を出力する第2端子と、前記基板に設けられてアナログ信号を入力する第2基板端子と、を電気的に接続する第2配線ケーブルと、前記第1基板端子と前記第1変換部とを接続する前記基板上に設けられた第1配線パターンと、前記第2基板端子と前記第2変換部とを接続する前記基板上に設けられた第2配線パターンと、を備え、前記第1配線ケーブルの電気長と前記第1配線パターンの電気長との合計は、前記第2配線ケーブルの電気長と前記第2配線パターンの電気長との合計と等しい。
この画像読取装置では、第1配線ケーブルの電気長と第1配線パターンの電気長との合計が、第2配線ケーブルの電気長と第2配線パターンの電気長の合計と等しい。そのため、各読取部から出力されて対応する変換部に伝達されるまでにアナログ信号に生じる電圧値の変動が同程度に抑えらる。これにより、原稿シートの一方の面を読み取った読取画像と原稿シートの他方の面を読み取った読取画像に画質の差が生じることを抑制することができる。
また、上記の画像読取装置では、前記第1読取部は、原稿シートの一方の面を主走査方向に読み取り、読み取った画像に応じたアナログ信号を出力し、前記第2読取部は、原稿シートの他方の面を前記主走査方向と逆方向に読み取り、読み取った画像に応じたアナログ信号を出力し、前記基板は、前記主走査方向に平行に配置され、前記第1端子は、前記第1読取部の前記主走査方向における一方側に設けられ、前記第2端子は、前記第2読取部の前記主走査方向における他方側に設けられ、前記第1基板端子及び前記第1変換部は、前記基板の前記主走査方向における一方側に設けられ、前記第2基板端子及び前記第2変換部は、前記基板の前記主走査方向における他方側に設けられる構成としてもよい。
この画像読取装置では、各読取部の端子と基板の対応する基板端子とが主走査方向における同一側に設けられるので、主走査方向における反対側に設けられる場合に比べて、各配線ケーブルの電気長を短くすることができる。また、基板において、各基板端子と対応する変換部とが主走査方向における同一側に設けられるので、主走査方向における反対側に設けられる場合に比べて、各配線パターンの電気長を短くすることができる。これにより、第1配線ケーブルの電気長と第1配線パターンの電気長との合計、及び、第2配線ケーブルの電気長と第2配線パターンの電気長の合計を短くすることができ、読取画像に生じる画質の劣化を抑制することができる。
また、上記の画像読取装置では、前記第1読取部は、原稿シートの一方の面を主走査方向に読み取り、読み取った画像に応じたアナログ信号を出力し、前記第2読取部は、原稿シートの他方の面を前記主走査方向と逆方向に読み取り、読み取った画像に応じたアナログ信号を出力し、前記基板は、前記主走査方向に平行に配置され、前記第1端子は、前記第1読取部の前記主走査方向における一方側に設けられ、前記第2端子は、前記第2読取部の前記主走査方向における他方側に設けられ、前記第1基板端子及び前記第1変換部は、前記基板の前記主走査方向における一方側に設けられ、前記第2基板端子及び前記第2変換部は、前記基板の前記主走査方向における一方側に設けられ、前記第2配線ケーブルは、前記第1配線ケーブルよりも長く、前記第1配線パターンは、前記第1基板端子と前記第1変換部との最短距離よりも長い構成としてもよい。
配線ケーブルや配線パターンでは、長さが長いほど電気長が長い。この画像読取装置では、第2配線ケーブルが第1配線ケーブルより長く、第2配線ケーブルの電気長が第1配線ケーブルの電気長よりも長い。この場合に、この画像読取装置では、第1配線パターンを第1基板端子と第1編幹部との最短距離よりも長くし、第1配線パターンの電気長を延長する。これにより、第1配線ケーブルの電気長と第2配線ケーブルの電気長の差分を第1配線パターンの電気長により調整することができる。
また、上記の画像読取装置では、前記第1読取部及び前記第2読取部は、前記主走査方向に並んだ複数の受光素子を有し、前記第1読取部は、原稿シートの一方の面を前記複数の受光素子を用いて前記主走査方向に読み取り、読み取った画像に応じたアナログ信号を受光素子毎に前記主走査方向の一方側の受光素子から順に出力し、前記第1変換部は、前記第1読取部から出力されるアナログ信号を前記第1読取部から出力される順にデジタル信号に変換し、前記第2読取部は、原稿シートの他方の面を前記複数の受光素子を用いて前記主走査方向と逆方向に読み取り、読み取った画像に応じたアナログ信号を受光素子毎に前記主走査方向の他方側の受光素子から順に出力し、前記第2変換部は、前記第2読取部から出力されるアナログ信号を前記第2読取部から出力される順にデジタル信号に変換し、更に、前記基板に載置され、前記第1変換部及び前記第2変換部で変換されたデジタル信号に対して補正処理を行う補正部、を備える構成としてもよい。
この画像読取装置では、原稿シートの一方の面に応じたアナログ信号が主走査方向の一方側から順に出力されてデジタル信号に変換され、原稿シートの他方の面に応じたアナログ信号が主走査方向の他方側から順に出力されてデジタル信号に変換される。そのため、補正部では、原稿シートの各面において主走査方向の同一側から順に出力されて変換されたデジタル信号を、同一の処理により補正することができる。これにより、原稿シートの各面において主走査方向の異なる側から順に出力されて変換されたデジタル信号を、主走査方向の反転処理など、異なる処理により補正する場合に比べて、処理の違いにより読取画像の画質の差が生じることを抑制することができる。
また、上記の画像読取装置では、前記第1配線ケーブルは、前記第1端子と前記第1基板端子とを最短ルートで接続し、前記第2配線ケーブルは、前記第2端子と前記第2基板端子とを最短ルートで接続する構成としてもよい。
この画像読取装置では、各読取部の端子と基板の対応する基板端子とが最短ルートで接続されるので、各配線ケーブルの電気長を短くすることができる。これにより、第1配線ケーブルの電気長と第1配線パターンの電気長との合計、及び、第2配線ケーブルの電気長と第2配線パターンの電気長の合計を短くすることができ、読取画像に生じる画質の劣化を抑制することができる。
また、上記の画像読取装置では、更に、表面に原稿シートが載置される透明な原稿台と、前記第1読取部を前記原稿台の裏面に沿って副走査方向に移動させる移動部と、を備え、前記第1読取部は、前記搬送部により搬送される原稿シートの一方の面の画像を、前記搬送部によって原稿シートが搬送される搬送経路上の第1読取位置で読み取る読取動作を実行可能に構成されており、前記第2読取部は、前記搬送部により搬送される原稿シートの他方の面の画像を、前記搬送経路上の第2読取位置で読み取る読取動作と、前記原稿台の表面側に載置された原稿シートの前記原稿台に当接する当接面の画像を、前記移動部によって前記原稿台の裏面に沿って副走査方向に移動しながら読み取る読取動作と、を実行可能に構成されており、前記第2配線ケーブルは、前記移動部による前記第2読取部の移動を許容する長さを有する構成としてもよい。
配線ケーブルや配線パターンでは、長さが長いほど電気長が長い。この画像読取装置では、第2読取部は、移動部によって移動可能に構成されており、第2配線ケーブルはその移動を許容する長さを有している。これにより、第2配線ケーブルが第1配線ケーブルよりも長く、第2配線ケーブルの電気長が第1配線ケーブルの電気長よりも長くなった場合でも、第1配線パターンの電気長と第2配線パターンの電気長により、第1配線ケーブルの電気長と第1配線パターンの電気長との合計と、第2配線ケーブルの電気長と第2配線パターンの電気長の合計とを等しくすることができる。
また、上記の画像読取装置では、更に、前記基板に載置され、前記第1配線ケーブルを通じて前記第1読取部を制御する第1クロック信号を含む第1制御信号を前記第1読取部に出力し、前記第2配線ケーブルを通じて前記第2読取部を制御する第2クロック信号を含む第2制御信号を前記第2読取部に出力する制御信号出力部、を備え、前記制御信号出力部は、お互いに逆相の前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号を対応する読取部に出力する構成としてもよい。
この画像読取装置は、第1読取部に出力する第1クロック信号と、第2読取部に出力される第2クロック信号とが、お互いに逆相である。そのため、第1配線ケーブルから第1クロック信号の立ち上がり時に出力される輻射ノイズを、第2配線ケーブルから第2クロック信号の立ち下がり時に出力される輻射ノイズによって打ち消すことができる。また、第1配線ケーブルから第1クロック信号の立ち下がり時に出力される輻射ノイズを、第2配線ケーブルから第2クロック信号の立ち上がり時に出力される輻射ノイズによって打ち消すことができる。これにより、第1配線ケーブルと第2配線ケーブルから出力される輻射ノイズの合計を低減することができる。
本明細書によって開示される画像読取装置では、2つの読取部により読み取った読取画像に画質の差が生じることを抑制することができる。
画像読取装置の概略的な断面図 受光基板及び制御基板の配線図 制御基板の電気的構成を示す概略図 読取画像の概略図 クロック信号と輻射ノイズのタイミングチャート 受光基板及び制御基板の配線図 制御基板の電気的構成を示す概略図 画像読取装置の概略的な断面図
<実施形態1>
実施形態1を、図1から図5を用いて説明する。
1.画像読取装置の機械的構成
図1に示すように、画像読取装置1は、使用者により供給トレイ2に載置された複数の原稿シートGを排出トレイ4に搬送するとともに、搬送中の原稿シートGの画像を本体部3に含まれる読取部24、25を用いて読み取るシートフィードスキャナである。以下の説明では、図1の紙面右側を画像読取装置1の前側Fとし、紙面手前側を画像読取装置1の右側Rとする。また、重力方向上側を示す紙面上側を画像読取装置1の上側Uとする。
本体部3には、供給トレイ2と排出トレイ4を接続する搬送経路22が設けられており、この搬送経路22の周辺に、供給ローラ20と、分離パッド21と、搬送ローラ23と、読取部24、25と、フロントセンサ(以下、Fセンサ)26と、リアセンサ(以下、Rセンサ)27と、制御基板28等を備える。制御基板28は、基板の一例である。
供給ローラ20は、供給トレイ2に載置された原稿シートGに当接し、摩擦力により、供給トレイ2に載置された原稿シートGを本体部3の内部へと引き込む。この際、原稿シートGは、分離パッド21の摩擦力により各原稿シートG毎に分離され、搬送経路22へと送り出される。
搬送ローラ23は、駆動モータ(不図示)により駆動され、本体部3の内部へと引き込まれた原稿シートGを搬送経路22に沿って搬送する。第1読取部24は、搬送経路22上の第1読取位置Z1に配置され、搬送経路22に沿った搬送方向D2に搬送される原稿シートGの一方の面の画像を第1読取位置Z1で読み取る。
第1読取部24は、複数の受光素子41が搬送方向D2に直交する主走査方向D1(つまり、画像読取装置1の右方向)に直線状に配列されている第1受光基板40、発光ダイオードなどで構成される第1光源43等を含む。第1受光基板40は、第1光源43の1回の発光で主走査方向D1に1ライン読み取る。第1読取部24は1ラインの読み取りを繰り返し、原稿シートGの一方の面に応じたアナログ信号の読取信号GA1を出力する。
また、第2読取部25は、搬送経路22上の第2読取位置Z2に配置され、搬送方向D2に搬送される原稿シートGの他方の面の画像を読み取る。
第2読取部25は、複数の受光素子51が主走査方向D1に直線状に配列されている第2受光基板50、発光ダイオードなどで構成される第2光源53等を含む。第2受光基板50は、第2光源53の1回の発光で主走査方向D1と逆方向(つまり、左方向)に1ライン読み取る。第2読取部25は1ラインの読み取りを繰り返し、原稿シートGの他方の面に応じたアナログ信号の読取信号GA2を出力する。
また、搬送ローラ23は、搬送経路22上に搬送された原稿シートGを排出トレイ4に排出する。つまり、供給ローラ20と搬送ローラ23とによって、供給トレイ2に載置された原稿シートGを搬送し、排出トレイ4に排出する搬送部29が構成されている。
Fセンサ26は、供給トレイ2に配置され、供給トレイ2に原稿シートGが載置された場合にオンし、供給トレイ2に原稿シートGが載置されていない場合にオフする。また、Rセンサ27は、搬送経路22において読取位置Z1、Z2よりも上流側の検出位置Z3に配置され、原稿シートGが搬送経路22上の検出位置Z3を通過する場合にオンし、検出位置Z3を通過していない場合にオフする。
制御基板28は、第1読取部24の下側に、主走査方向D1及び搬送方向D2に平行に配置される。さらに、画像読取装置1には、電源スイッチや各種設定ボタンからなり、使用者からの操作指令等を受け付ける操作部11や、LEDや液晶ディスプレイからなり画像読取装置1の状況を表示する表示部12等が設けられている。
2.受光基板と制御基板との機械的構成
図2に示すように、第1受光基板40の上面には、複数の受光素子41が配列されており、第1受光基板40は、1ラインの読み取りで、原稿シートGの一方の面からの反射光を受光素子41毎に検出して蓄積する。また、第1受光基板40の下面の左端側には、第1入出力端子42が設けられており、第1受光基板40は、各受光素子41が蓄積した光量に基づくアナログ信号の読取信号GA1を、矢印15に示すように、画像読取装置1の左側から右側に向かって、受光素子41毎に順次出力する。これにより、図4の4Aに示すように、原稿シートGの一方の面から観察した場合、アナログ信号の読取信号GA1は、矢印17に示すように、読取信号GA1から生成される読取画像の左側から右側へと出力される。第1入出力端子42は、第1端子の一例である。
また、第2受光基板50の下面には、複数の受光素子51が配列されており、第2受光基板50は、1ラインの読み取りで、原稿シートGの他方の面からの反射光を受光素子51毎に検出して蓄積する。また、第2受光基板50の上面の右端側には、第2入出力端子52が設けられており、第2受光基板50は、各受光素子51が蓄積した光量に基づくアナログ信号の読取信号GA2を、矢印16に示すように、画像読取装置1の右側から左側に向かって、受光素子51毎に順次出力する。これにより、図4の4Bに示すように、原稿シートGの他方の面から観察した場合、アナログ信号の読取信号GA2は、矢印18に示すように、読取信号GA2から生成される読取画像の左側から右側へと出力される。第2入出力端子52は、第2端子の一例である。
図3に示すように、制御基板28の上面には、基板端子61、63と、ADコンバータ(以下、ADC)62、64と、ASIC65等が載置されている。第1基板端子61は、制御基板28の上面左端に配置されており、第1配線ケーブルL1を介して第1受光基板40の第1入出力端子42と電気的に接続されている。第1配線ケーブルL1により第1基板端子61に入力されたアナログ信号の読取信号GA1は、第1基板端子61と第1ADC62とを接続する制御基板28上に設けられた第1配線パターンP1によって第1ADC62に伝達される。
第1ADC62は、制御基板28の上面左側に配置されている。第1ADC62は、第1配線パターンP1を介して伝達されたアナログ信号の読取信号GA1を、伝達される順にデジタル信号の読取信号GD1に変換し、ASIC65に出力する。第1ADC62は、第1変換部の一例である。
第2基板端子63は、制御基板28の上面右端に配置されており、第2配線ケーブルL2を介して第1受光基板40の第2入出力端子52と電気的に接続されている。第2配線ケーブルL2により第2基板端子63に入力されたアナログ信号の読取信号GA2は、第2基板端子63と第2ADC64とを接続する制御基板28上に設けられた第2配線パターンP2によって第2ADC64に伝達される。
第2ADC64は、制御基板28の上面右側に配置されている。第2ADC64は、第2配線パターンP2を介して伝達されたアナログ信号の読取信号GA2を、伝達される順にデジタル信号の読取信号GD2に変換し、ASIC65に出力する。第2ADC64は、第2変換部の一例である。
ASIC65には、CPU66と、画像処理回路67と、メモリ68等が内蔵されている。メモリ68には、画像読取装置1の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されており、CPU66は、メモリ68から読み出したプログラムに従って各部の制御を行う。例えば、CPU66は、制御基板28上に設けられた第3配線パターンP3及び第1配線ケーブルL1を介して、図5に示すトリガー信号TRG及び第1クロック信号CL1を含む第1制御信号を第1受光基板40に出力する。
第1受光基板40は、第1制御信号を用いてアナログ信号の読取信号GA1の出力を制御する。具体的には、第1受光基板40は、トリガー信号TRGにあわせて読取信号GA1の出力を開始し、第1クロック信号CL1の立ち上がりタイミングにあわせて読取信号GA1を出力する受光素子41を切り替えて各受光素子41に対するアナログ信号の読取信号GA1を順次出力する。
また、ASIC65は、CPU66の指示により、内蔵するクロック生成回路(不図示)を用いて、ASIC65と第2基板端子63とを接続する制御基板28上に設けられた第4配線パターンP4及び第2配線ケーブルL2を介して、図5に示すトリガー信号TRG及び第2クロック信号CL2を含む第2制御信号を第2受光基板50に出力する。図5に示すように、第2クロック信号CL2は第1クロック信号CL1を反転させた信号に設定されている。ASIC65は、制御信号出力部の一例である。
第2受光基板50は、第2制御信号を用いてアナログ信号の読取信号GA2の出力を制御する。具体的には、第2受光基板50は、トリガー信号TRGにあわせて読取信号GA2の出力を開始し、第2クロック信号CL2の立ち下がりタイミングにあわせて読取信号GA2を出力する受光素子51を切り替えて各受光素子51に対するアナログ信号の読取信号GA2を順次出力する。メモリ68には、また、ADC62、64から入力されるデジタル信号の読取信号GD1、GD2が記憶される。
画像処理回路67は、CPU66からの命令に基づいて、メモリ68に記憶されたデジタル信号の読取信号GD1、GD2に対して、γ補正処理や、2値化処理や、シェーディング補正処理等の補正処理を行う。画像処理回路67で補正された読取信号GD1、GD2は、例えば操作部11からの指示により表示部12に読取画像として表示され、図示されないネットワークインターフェイスを介して外部装置に送信される。画像処理回路67は、補正部の一例である。
3.配線ケーブルと配線パターン
第1受光基板40の第1入出力端子42と制御基板28の第1基板端子61とは、画像読取装置1に対して同じ左側に配置されている。そのため、第1配線ケーブルL1は、画像読取装置1の左側において第1入出力端子42と第1基板端子61とを接続することができ、画像読取装置1を左右方向に横断する場合に比べて、その長さを短縮することができる。そして、第1配線ケーブルL1は、第1入出力端子42と第1基板端子61とを最短ルートで接続する。ここで、「最短ルート」とは、第1入出力端子42と第1基板端子61とを直線状に結んだルートを意味し、第1受光基板40を本体部3に固定する構成などの他の構成と干渉して直線状に第1配線ケーブルL1を配置することができない場合には、当該他の構成を避けて、第1配線ケーブルL1の長さがもっとも短くなるルートを意味する。
また、第2受光基板50の第2入出力端子52と制御基板28の第2基板端子63とは、画像読取装置1に対して同じ右側に配置されている。そのため、第2配線ケーブルL2は、画像読取装置1の右側において第2入出力端子52と第2基板端子63とを接続することができ、画像読取装置1を左右方向に横断する場合に比べて、その長さを短縮することができる。そして、第2配線ケーブルL2は、搬送経路22を避けて第2入出力端子52と第2基板端子63とを最短ルートで接続する。
そのため、制御基板28に対して第1受光基板40よりも遠くに配置されている第2受光基板50の第2入出力端子52と制御基板28の第2基板端子63とを接続する第2配線ケーブルL2の実際の長さである物理長BL2は、第1受光基板40の第1入出力端子42と制御基板28の第1基板端子61とを接続する第1配線ケーブルL1の物理長BL1よりも長くなる。
本実施形態の画像読取装置1では、第1配線ケーブルL1の物理長BL1と第2配線ケーブルL2の物理長BL2との違いに対応させて、第1配線パターンP1の物理長BP1と第2配線パターンP2の物理長BP2とが調整されている。具体的には、第1配線ケーブルL1の電気長EL1と対応する第1配線パターンP1の電気長EP1の合計が、第2配線ケーブルL2の電気長EL2と対応する第2配線パターンP2の電気長EP2の合計と等しくなるように上記物理長BP1、BP2が調整されている。ここで、「等しい」とは、完全に等しい場合の他、配線ケーブルL1、L2や配線パターンP1、P2の形成誤差を考慮した差が設定されている場合を含む。
ここで、電気長Eとは、アナログ信号の読取信号GA1、GA2などの伝達信号に対する配線ケーブルL1、L2や配線パターンP1、P2などの伝達媒体の伝達方向における長さを意味する。伝達媒体中では、伝達信号の波長が真空中に比べて短く、伝達信号の速度が真空中に比べて遅い。そのため、伝達媒体の電気長Eは、伝達媒体の物理長Bよりも長くなる。
具体的には、電気長Eは、物理長Bに、真空中の伝達信号の速度に対する伝達媒体中の伝達信号の速度の比を示す波長短縮率κを積した値である。波長短縮率κは、比誘電率εの平方根の逆数で表される係数であり、比誘電率εは伝達媒体毎に異なることから、波長短縮率κも伝達媒体毎に異なる。
E=κ×B
具体的には、配線ケーブルL1、L2の波長短縮率κは、各配線ケーブルL1、L2の材質や径寸法等により決定される。本実施形態では、第1配線ケーブルL1と第2配線ケーブルL2は、同一の材質及び同一の径寸法の配線ケーブルで構成されていることから、その波長短縮率κは、同一の波長短縮率κ1で表される。
また、配線パターンP1、P2の波長短縮率κは、各配線パターンP1、P2の材質や幅寸法に加え、各配線パターンP1、P2と制御基板28の下面の一面に設けられたグランドパターンとの間の距離等により決定される。本実施形態では、第1配線パターンP1と第2配線パターンP2は、同一の材質及び同一の径寸法の配線パターンで構成されており、第1配線パターンP1及び第2配線パターンP2とグランドパターンとの間の距離が同一であることから、その波長短縮率κは、同一の波長短縮率κ2で表される。
従って、第1配線ケーブルL1の電気長EL1と対応する第1配線パターンP1の電気長EP1の合計と、第2配線ケーブルL2の電気長EL2と対応する第2配線パターンP2の電気長EP2の合計との関係は、以下のように表される。
EL1+EP1=κ1×BL1+κ2×BP1=κ1×BL2+κ2×BP2=EL2+EP2
4.本実施形態の効果
上述した本実施形態では、第1配線ケーブルL1の電気長EL1と第1配線パターンP1の電気長EP1の合計が、第2配線ケーブルL2の電気長EL2と第2配線パターンP2の電気長EP2の合計と等しく設定されている。そのため、各受光基板40、50から出力されて対応するADC62、64に伝達されるまでにアナログ信号の読取信号GA1、GA2に生じる電圧値の変動が同程度に抑えらる。これにより、アナログ信号の読取信号GA1から生成される原稿シートGの一方の面を読み取った読取画像と、アナログ信号の読取信号GA2から生成される原稿シートの他方の面を読み取った読取画像とに画質の差が生じることを抑制することができる。
上述した本実施形態では、各受光基板40、50の入出力端子42、52と制御基板28の対応する基板端子61、63とが、画像読取装置1における左右方向の同一側に配置されている。そのため、左右方向の逆側に配置されている場合に比べて、各配線ケーブルL1、L2の物理長BL1、BL2及び電気長EL1、EL2を短くすることができる。また、制御基板28において、各基板端子61、63と対応するADC62、64とが、画像読取装置1における左右方向の同一側に配置されている。そのため、左右方向の逆側に配置されている場合に比べて、各配線パターンP1、P2の物理長BP1、BP2及び電気長EP1、EP2を短くすることができる。これにより、第1配線ケーブルL1の電気長EL1と第1配線パターンP1の電気長EP1の合計と、第2配線ケーブルL2の電気長EL2と第2配線パターンP2の電気長EP2の合計とを短くすることができ、アナログ信号の読取信号GA1、GA2に生じる電圧値の変動が抑えられ、読取画像に生じる画質の劣化を抑制することができる。
上述した本実施形態では、第1受光基板40は、原稿シートGの一方の面を読み取って出力するアナログ信号の読取信号GA1を、当該面の左側から順に出力し、第1ADC62は、第1受光基板40から出力される順にデジタル信号の読取信号GD1に変換する。また、第2受光基板50は、原稿シートGの他方の面を読み取って出力するアナログ信号の読取信号GA2を、第1受光基板40と同様に当該面の左側から順に出力し、第2ADC64は、第2受光基板50から出力される順にデジタル信号の読取信号GD2に変換する。そのため、ASIC65には、原稿シートGの各面の左側から順に出力されるデジタル信号の読取信号GD1、GD2が入力される。
そのため、画像処理回路67は、デジタル信号の読取信号GD1、GD2に対して補正処理を実行する際に、左側から順に出力されるデジタル信号に対する処理により補正することができる。そのため、例えば、デジタル信号の読取信号GD1が原稿シートGの一方の面の左側から順に出力され、デジタル信号の読取信号GD2が原稿シートGの他方の面の右側から順に出力された場合のように、左側から順に出力されるデジタル信号に対する処理を実行するために、デジタル信号の読取信号GD2に対してのみ主走査方向D1の順番を入れ替える反転処理を行う必要がない。これにより、デジタル信号の読取信号GD1、GD2に対して同一の処理で補正処理を実行することができ、反転処理等の異なる処理により補正する場合に比べて、処理の違いにより読取画像の画質の差が生じることを抑制することができる。
上述した本実施形態では、各受光基板40、50の入出力端子42、52と制御基板28の対応する基板端子61、63とが、最短ルートで接続されている。そのため、各配線ケーブルL1、L2の物理長BL1、BL2及び電気長EL1、EL2を短くすることができ、第1配線ケーブルL1の電気長EL1と第1配線パターンP1の電気長EP1の合計と、第2配線ケーブルL2の電気長EL2と第2配線パターンP2の電気長EP2の合計とを短くすることができる。これにより、アナログ信号の読取信号GA1、GA2に生じる電圧値の変動が抑えられ、読取画像に生じる画質の劣化を抑制することができる。
上述した本実施形態では、第1受光基板40に出力する第1クロック信号CL1と、第2受光基板50に出力される第2クロック信号CL2とが、お互いに逆相である。そのため、図5に示すように、第1配線ケーブルL1から第1クロック信号CL1の立ち上がり時に出力される第1輻射ノイズH1を、第2配線ケーブルL2から第2クロック信号CL2の立ち下がり時に出力される第2輻射ノイズH2によって打ち消すことができる。また、第1配線ケーブルから第1クロック信号CL1の立ち下がり時に出力される第1輻射ノイズH1を、第2配線ケーブルから第2クロック信号CL2の立ち上がり時に出力される第2輻射ノイズH2によって打ち消すことができる。これにより、第1配線ケーブルL1と第2配線ケーブルL2から出力される輻射ノイズH1、H2の合計を低減することができる。
<実施形態2>
実施形態2の画像読取装置1について図6、7を用いて説明する。本実施形態では、図6に示すように、第2基板端子63が制御基板28の上面左端に配置されており、第2ADC64が制御基板28の上面左側に配置されている点で、実施形態1の画像読取装置1と異なる。その一方、本実施形態でも、実施形態1と同様に、第1配線ケーブルL1の電気長EL1と第1配線パターンP1の電気長EP1の合計が、第2配線ケーブルL2の電気長EL2と第2配線パターンP2の電気長EP2の合計と等しく設定されている。以下の説明では、実施形態1と同一の内容については重複した記載を省略する。
1.配線ケーブルと配線パターン
本実施形態の画像読取装置1では、第1受光基板40の第1入出力端子42と制御基板28の第1基板端子61とが、画像読取装置1の左右方向の同一側に配置されているのに対して、第2受光基板50の第2入出力端子52と制御基板28の第2基板端子63とが、画像読取装置1の左右方向の逆側に配置されている。そのため、第2配線ケーブルL2の物理長BL2及び電気長EL2は、第1配線ケーブルL1の物理長BL1及び電気長EL1よりも長くなる。
図7に示すように、本実施形態の画像読取装置1では、第1配線ケーブルL1の電気長EL1と第1配線パターンP1の電気長EP1の合計と、第2配線ケーブルL2の電気長EL2と第2配線パターンP2の電気長EP2の合計とを等しく設定するために、第1配線パターンP1の物理長BP1及び電気長EP1を第2配線パターンP2の物理長BP2及び電気長EP2よりも長く設定してある。
具体的には、第1配線パターンP1には、第1基板端子61と第1ADC62とを接続するための接続部分Xとともに延長部分Yが設けられている。本実施形態では、接続部分Xは画像読取装置1の左右方向に延びる配線パターンを意味し、延長部分Yは画像読取装置1の前後方向に延びる配線パターンを意味する。そのため、第1配線パターンP1のBP1は、接続部分Xの物理長に比べて長い。接続部分Xは、第1基板端子と第1変換部との最短距離の一例である。
従って、第1配線パターンP1は、第2基板端子63と第2ADC64とを接続するための接続部分Xのみで設けられている第2配線パターンP2よりも長い。本実施形態の画像読取装置1では、第1配線ケーブルL1の電気長EL1と第1配線パターンP1の電気長EP1の合計が、第2配線ケーブルL2の電気長EL2と第2配線パターンP2の電気長EP2の合計と等しくなるように、第1配線パターンP1の延長部分Yの物理長が調整されている。
2.本実施形態の効果
上述した本実施形態では、第2配線ケーブルL2の物理長BL2が第1配線ケーブルL1の物理長BL1よりも長く、第2配線ケーブルL2の電気長EL2が第1配線ケーブルL1の電気長EL1よりも長い。この場合に、第1配線パターンP1を接続部分Xと延長部分Yにより構成し、接続部分Xのみで構成される第2配線パターンP2の物理長BP2よりも長くしている。
そして、延長部分Yの物理長を調整することで、第1配線ケーブルL1の電気長EL1と第1配線パターンP1の電気長EP1の合計が、第2配線ケーブルL2の電気長EL2と第2配線パターンP2の電気長EP2の合計と等しくする。これにより、アナログ信号の読取信号GA1から生成される原稿シートGの一方の面を読み取った読取画像と、アナログ信号の読取信号GA2から生成される原稿シートの他方の面を読み取った読取画像とに画質の差が生じることを抑制することができる。
<実施形態3>
実施形態3の画像読取装置1について図8を用いて説明する。本実施形態では、図8に示すように、画像読取装置1が搬送中の原稿シートGの画像を読み取るシートフィードスキャナであるとともに、第1プラテンガラス80に静止して載置された原稿シートGの画像を読み取るフラットベットスキャナである点で、実施形態1の画像読取装置1と異なる。その一方、本実施形態でも、実施形態1と同様に、第1配線ケーブルL1の電気長EL1と第1配線パターンP1の電気長EP1の合計が、第2配線ケーブルL2の電気長EL2と第2配線パターンP2の電気長EP2の合計と等しく設定されている。以下の説明では、実施形態1と同一の内容については重複した記載を省略する。
1.画像読取装置の機械的構成
本実施形態の画像読取装置1は、本体ユニット70の上方に原稿搬送ユニット71が載置されて構成されている。本体ユニット70は、第2読取部25、制御基板28、移動部30を備える他、その上面に透明なガラス板からなるプラテンガラス80、81等を備える。
原稿搬送ユニット71は、本体ユニット70の上面全面を覆っており、本体ユニット70の上面を開閉可能に構成されている。原稿搬送ユニット71は、搬送経路22に沿った搬送方向D2に原稿シートGを自動で搬送する原稿自動送り機能(ADF)を有する搬送部29を備える他、第1読取部24、第3プラテンガラス82等を備える。
画像読取装置1は、搬送部29が有するADF機能を用いてADF読取動作を実行すると、搬送部29により搬送される原稿シートGが第3プラテンガラス82上を通過する際に、搬送経路22上の第1読取位置Z1に固定して配置された第1読取部24を用いて原稿シートGの一方の面を読み取る。また、画像読取装置1は、搬送部29により搬送される原稿シートGが搬送経路22に沿って第3プラテンガラス82よりも下流側に位置する第2プラテンガラス81上を通過する際に、搬送経路22上の第2読取位置Z2に配置された第2読取部25を用いて原稿シートGの他方の面を読み取る。
また、第2読取部25は、本体ユニット70内に設けられた移動部30によって、第1プラテンガラス80の下面に沿って矢印73で示す画像読取装置1の前後方向に移動可能に支持されている。移動部30は、連結部材85を介して第2読取部25が固定される搬送ベルト84及びローラ83等を含む。ローラ83は、駆動モータ(不図示)によって回転し、搬送ベルト84及び第2読取部25を前後方向に移動させる。前後方向は、副走査方向の一例である。
画像読取装置1は、移動部30を用いて前後方向に第2読取部25を移動させながら第1プラテンガラス80の上面に静止して載置された原稿シートGを読み取る、いわゆるFB読取動作を実行することが可能である。第1プラテンガラス80は、原稿台の一例である。
2.配線ケーブルと配線パターン
本実施形態の画像読取装置1では、第1読取部24が第1読取位置Z1に固定して配置されているのに対して、第2読取部25が移動部30によって移動可能に支持されており、第2配線ケーブルL2は、移動部30による第2読取部25の移動を許容する物理長BL2に設定されている。そのため、第2配線ケーブルL2の物理長BL2及び電気長EL2は、第1配線ケーブルL1の物理長BL1及び電気長EL1よりも長くなる。
本実施形態の画像読取装置1では、第1配線パターンP1を、接続部分Xと延長部分Y(図7参照)で構成し、接続部分Xのみで構成されている第2配線パターンP2よりも長く設定する。そして、第1配線ケーブルL1の電気長EL1と第1配線パターンP1の電気長EP1の合計が、第2配線ケーブルL2の電気長EL2と第2配線パターンP2の電気長EP2の合計と等しくなるように、第1配線パターンP1の延長部分Yの物理長が調整されている。
3.本実施形態の効果
上述した本実施形態では、第2読取部25が移動可能に支持されており、第2配線ケーブルL2の物理長BL2が第1配線ケーブルL1の物理長BL1よりも長く、第2配線ケーブルL2の電気長EL2が第1配線ケーブルL1の電気長EL1よりも長い。この場合に、第1配線パターンP1を接続部分Xと延長部分Yにより構成し、延長部分Yの物理長を調整することで、第1配線ケーブルL1の電気長EL1と第1配線パターンP1の電気長EP1の合計が、第2配線ケーブルL2の電気長EL2と第2配線パターンP2の電気長EP2の合計と等しくすることができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
「画像読取装置」は、スキャナ機能を備えた画像読取装置1に限られず、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えた複合機であっても良い。
上記実施形態では、第1受光基板40が、アナログ信号の読取信号GA1を画像読取装置1の左側から右側に向かって順次出力し、第2受光基板50が、アナログ信号の読取信号GA2を画像読取装置1の右側から左側に向かって順次出力する。つまり、2つの受光基板40、50がアナログ信号の読取信号GA1、GA2を画像読取装置1の左右方向において異なる側から出力し、それに伴って、入出力端子42、52が画像読取装置1の左右方向において異なる側に配置されている例を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。
例えば、2つの受光基板40、50が共にアナログ信号の読取信号GA1、GA2を画像読取装置1の右側から左側に向かって順次出力し、入出力端子42、52が対応する受光基板40、50の右端側に配置されていてもよい。この場合に、基板端子61、63が共に制御基板28の上面右端に配置されており、ADC62、64が制御基板28の上面右側に配置されていることが好ましい。これにより、第1配線ケーブルL1は、画像読取装置1を左右方向に横断することなく、第1入出力端子42と第1基板端子61とを接続することができる。また、第2配線ケーブルL2は、画像読取装置1を左右方向に横断することなく、第2入出力端子52と第2基板端子63とを接続することができる。
上記実施形態では、制御基板28において、第1配線パターンP1によって接続される第1基板端子61と第1ADC62とが画像読取装置1の左右方向において同一側に配置され、第2配線パターンP2によって接続される第2基板端子63と第2ADC64とが画像読取装置1の左右方向において同一側に配置される例を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。第1基板端子61と第1ADC62とが画像読取装置1の左右方向において同一側に配置されてもよければ、第2基板端子63と第2ADC64とが画像読取装置1の左右方向において異なる側に配置されてもよい。
24:第1読取部、25:第2読取部、28:制御基板、40:第1受光基板、41:受光素子、42:第1入出力端子、50:第2受光基板、51:受光素子、52:第2入出力端子、61:第1基板端子、62:第1ADC、63:第2基板端子、64:第2ADC、65:ASIC、67:画像処理回路、B:物理長、E:電気長、GA1、GA2:アナログ信号の読取信号、GD1、GD2:デジタル信号の読取信号、L1、L2:配線ケーブル、P1〜P4:配線パターン、X:接続部分、Y:延長部分

Claims (5)

  1. 原稿シートを搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送される原稿シートの一方の面の画像に応じたアナログ信号を出力する第1読取部と、
    前記搬送部によって搬送される原稿シートの他方の面の画像に応じたアナログ信号を出力する第2読取部と、
    前記第1読取部から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する第1変換部と、
    前記第2読取部から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する第2変換部と、
    前記第1変換部と前記第2変換部が載置された基板と、
    前記第1読取部に設けられてアナログ信号を出力する第1端子と、前記基板に設けられてアナログ信号を入力する第1基板端子と、を電気的に接続する第1配線ケーブルと、
    前記第2読取部に設けられてアナログ信号を出力する第2端子と、前記基板に設けられてアナログ信号を入力する第2基板端子と、を電気的に接続する第2配線ケーブルと、
    前記第1基板端子と前記第1変換部とを接続する前記基板上に設けられた第1配線パターンと、
    前記第2基板端子と前記第2変換部とを接続する前記基板上に設けられた第2配線パターンと、
    を備え、
    前記第1読取部は、原稿シートの一方の面を主走査方向に読み取り、読み取った画像に応じたアナログ信号を出力し、
    前記第2読取部は、原稿シートの他方の面を前記主走査方向と逆方向に読み取り、読み取った画像に応じたアナログ信号を出力し、
    前記基板は、前記主走査方向に平行に配置され、
    前記第1端子は、前記第1読取部の前記主走査方向における一方側に設けられ、
    前記第2端子は、前記第2読取部の前記主走査方向における他方側に設けられ、
    前記第1基板端子及び前記第1変換部は、前記基板の前記主走査方向における一方側に設けられ、
    前記第2基板端子及び前記第2変換部は、前記基板の前記主走査方向における他方側に設けられ、
    前記第1配線ケーブルの電気長と前記第1配線パターンの電気長との合計は、前記第2配線ケーブルの電気長と前記第2配線パターンの電気長との合計と等しい、画像読取装置。
  2. 請求項に記載の画像読取装置であって、
    前記第1読取部及び前記第2読取部は、前記主走査方向に並んだ複数の受光素子を有し、
    前記第1読取部は、原稿シートの一方の面を前記複数の受光素子を用いて前記主走査方向に読み取り、読み取った画像に応じたアナログ信号を受光素子毎に前記主走査方向の一方側の受光素子から順に出力し、
    前記第1変換部は、前記第1読取部から出力されるアナログ信号を前記第1読取部から出力される順にデジタル信号に変換し、
    前記第2読取部は、原稿シートの他方の面を前記複数の受光素子を用いて前記主走査方向と逆方向に読み取り、読み取った画像に応じたアナログ信号を受光素子毎に前記主走査方向の他方側の受光素子から順に出力し、
    前記第2変換部は、前記第2読取部から出力されるアナログ信号を前記第2読取部から出力される順にデジタル信号に変換し、
    更に、
    前記基板に載置され、前記第1変換部及び前記第2変換部で変換されたデジタル信号に対して補正処理を行う補正部、を備える、画像読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置であって、
    前記第1配線ケーブルは、前記第1端子と前記第1基板端子とを最短ルートで接続し、
    前記第2配線ケーブルは、前記第2端子と前記第2基板端子とを最短ルートで接続する、画像読取装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    更に、
    表面に原稿シートが載置される透明な原稿台と、
    前記第1読取部を前記原稿台の裏面に沿って副走査方向に移動させる移動部と、
    を備え、
    前記第1読取部は、
    前記搬送部により搬送される原稿シートの一方の面の画像を、前記搬送部によって原稿シートが搬送される搬送経路上の第1読取位置で読み取る読取動作を実行可能に構成されており、
    前記第2読取部は、
    前記搬送部により搬送される原稿シートの他方の面の画像を、前記搬送経路上の第2読取位置で読み取る読取動作と、
    前記原稿台の表面側に載置された原稿シートの前記原稿台に当接する当接面の画像を、前記移動部によって前記原稿台の裏面に沿って副走査方向に移動しながら読み取る読取動作と、を実行可能に構成されており、
    前記第2配線ケーブルは、前記移動部による前記第2読取部の移動を許容する長さを有する、画像読取装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    更に、
    前記基板に載置され、前記第1配線ケーブルを通じて前記第1読取部を制御する第1クロック信号を含む第1制御信号を前記第1読取部に出力し、前記第2配線ケーブルを通じて前記第2読取部を制御する第2クロック信号を含む第2制御信号を前記第2読取部に出力する制御信号出力部、を備え、
    前記制御信号出力部は、お互いに逆相の前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号を対応する読取部に出力する、画像読取装置。
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