JP2015126357A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常モードのような第1の速度で1以上の原稿を読み取る通常読取処理、及び、サイレントモードのような第1の速度より低速の第2の速度で1以上の原稿を読み取る低速読取処理のうち少なくとも一方の読取処理について、1以上の原稿の読み取りが終わるまで当該一方の読取処理が続行されてしまうことによる不都合を抑制すること。
【解決手段】速度変更要求を受け付ける受付処理と、通常読取処理及び低速読取処理のうち少なくとも一方の読取処理について、当該一方の読取処理によって読取部に1以上の原稿を読み取らせている途中で受付処理によって速度変更要求を受け付けた場合(S113:Yes)に、当該1以上の原稿の読み取り途中で他方の読取処理に切り替える切替処理(S114)と、を実行する、画像読取装置。
【選択図】図6

Description

原稿を読み取って画像データを生成する技術に関する。
従来、原稿を読み取る際に発生する騒音を低減するために、サイレントモードでは通常モードよりも低速で主走査範囲を副走査方向に移動させながら原稿を読み取って通常モードと同一の解像度で表すラスタ画像データを生成する画像読み取り装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−94688号公報
しかしながら、上述した従来の技術によると、通常モードで原稿を読み取る場合は原稿の読み取りが終わるまで通常モードが続行され、サイレントモードで原稿を読み取る場合は原稿の読み取りが終わるまでサイレントモードが続行されてしまう。
本明細書では、通常モードのような第1の速度で1以上の原稿を読み取る通常読取処理、及び、サイレントモードのような第1の速度より低速の第2の速度で1以上の原稿を読み取る低速読取処理のうち少なくとも一方の読取処理について、1以上の原稿の読み取りが終わるまで当該一方の読取処理が続行されてしまうことによる不都合を抑制する技術を開示する。
本明細書によって開示される画像読取装置は、読取部と、搬送部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記搬送部を用いて第1の速度で原稿と前記読取部とを相対移動させて前記読取部に1以上の原稿を読み取らせ、設定されている解像度の画像データを生成する通常読取処理と、前記搬送部を用いて前記第1の速度より低速の第2の速度で原稿と前記読取部とを相対移動させて前記読取部に1以上の原稿を読み取らせ、前記設定されている解像度の画像データを生成する低速読取処理と、速度変更要求を受け付ける受付処理と、前記通常読取処理及び前記低速読取処理のうち少なくとも一方の読取処理について、当該一方の読取処理によって前記読取部に1以上の原稿を読み取らせている途中で前記受付処理によって前記速度変更要求を受け付けた場合に、当該1以上の原稿の読み取り途中で他方の読取処理に切り替える切替処理と、を実行する。
上記画像読取装置によると、1以上の原稿の読み取り途中で速度変更要求を行うことにより、1以上の原稿の読み取り途中で他方の読取処理に切り替えることができる。これにより、1以上の原稿の読み取りが終わるまで当該一方の読取処理が続行されてしまうことによる不都合を抑制することができる。
また、前記制御部は、前記通常読取処理を実行する前、及び、前記低速読取処理を実行する前に、主走査方向の読取解像度に応じた準備処理を実行し、前記通常読取処理と前記低速読取処理とで同じ主走査方向の読取解像度で前記読取部に前記1以上の原稿を読み取らせ、前記切替処理で前記他方の読取処理に切り替えた場合は前記準備処理を実行することなく前記他方の読取処理を実行してもよい。
上記画像読取装置によると、一方の読取処理による1以上の原稿の読み取り途中で他方の読取処理に切り替えた場合は準備処理を実行しないので、他方の読取処理に切り替えた場合も準備処理を実行する場合に比べ、速度変更要求を受け付けてから他方の読取処理を開始するまでの時間を短縮できる。
また、前記制御部は、前記切替処理において、現在読み取り中の原稿の読み取り途中で前記他方の読取処理に切り替えてもよい。
上記画像読取装置によると、現在読み取り中の原稿の読み取り途中で他方の読取処理に切り替えるので、現在読み取り中の原稿の読み取りが完了した後に他方の読取処理に切り替える場合に比べ、より早い時点で他方の読取処理に切り替えることができる。
また、前記搬送部は原稿トレイに載置されている原稿を一枚ずつ搬送し、前記制御部は、前記切替処理において、現在読み取り中の原稿の読み取りが完了した後、次の原稿の読み取りを開始させる前に前記他方の読取処理に切り替えてもよい。
現在読み取り中の原稿の読み取り途中で読取処理を切り替えると、当該原稿を読み取って生成した画像データが表す画像の画質が途中で変化してしまう虞がある。上記画像読取装置によると、現在読み取り中の原稿の読み取りが完了した後、次の原稿の読み取りを開始させる前に他方の読取処理に切り替えるので、現在読み取り中の原稿を読み取って生成した画像データが表す画像の画質が途中で変化してしまうことを抑制できる。
また、前記制御部は、前記通常読取処理において、副走査方向の読取解像度が前記設定されている解像度となるライン周期で前記読取部に前記1以上の原稿を読み取らせ、前記低速読取処理において、前記通常読取処理におけるライン周期より長いライン周期であって副走査方向の読取解像度が前記設定されている解像度となるライン周期で前記読取部に前記1以上の原稿を読み取らせてもよい。
上記画像読取装置によると、低速読取処理において、通常読取処理におけるライン周期より長いライン周期であって副走査方向の読取解像度が設定されている解像度となるライン周期で1以上の原稿を読み取らせるので、原稿と読取部とを第1の速度より低速の第2の速度で相対移動させても、生成した画像データの副走査方向の解像度と設定されている解像度とが同じなる。このため、低速読取処理において、画像データを生成した後にその画像データの副走査方向の解像度を設定されている解像度に下げる画像処理を行わなくてよい。これにより、効率よく画像データを生成できる。
また、前記制御部は、前記通常読取処理において、副走査方向の読取解像度が前記設定されている解像度となるライン周期で前記読取部に前記1以上の原稿を読み取らせ、前記低速読取処理において、前記通常読取処理におけるライン周期と同じライン周期で前記読取部に前記1以上の原稿を読み取らせて副走査方向の解像度が前記設定されている解像度より高い画像データを生成し、生成した画像データの副走査方向の解像度を前記設定されている解像度に下げる画像処理を実行してもよい。
通常読取処理と低速読取処理とでライン周期を異ならせると切り替え時の処理が複雑になる。上記画像読取装置によると、通常読取処理と低速読取処理とでライン周期を同じにするので、切り替え時の処理を簡素にできる。ただし、低速読取処理は通常読取処理に比べて低速であるので、ライン周期が同じだと低速読取処理の場合に画像データの副走査方向の解像度が設定されている解像度より高くなってしまう。上記画像読取装置によると、低速読取処理において、生成した画像データの副走査方向の解像度を設定されている解像度に下げる画像処理を実行するので、切り替え時の処理を簡素にしつつ、低速読取処理において、画像データの副走査方向の解像度を設定されている解像度と同じにすることができる。
また、上記画像読取装置は、基準部材を備え、前記読取部は光源を有し、前記準備処理は、前記光源を点灯させた状態で前記読取部に前記基準部材を読み取らせて前記光源の光量を調整する処理を含んでもよい。
光源の光量を調整するためには読取部に基準部材を読み取らせなければならないので時間がかかる。このため、一方の読取処理による1以上の原稿の読み取り途中で他方の読取処理に切り替えた場合は準備処理を実行しないようにすると、速度変更要求を受け付けてから他方の読取処理を開始するまでの時間を短縮できる。
また、上記画像読取装置は、基準部材を備え、前記読取部は光源を有し、前記準備処理は、前記光源を点灯させた状態で前記読取部に前記基準部材を読み取らせてシェーディング補正のための基準値を生成する処理を含んでもよい。
シェーディング補正のための基準値を生成するためには読取部に基準部材を読み取らせなければならないので時間がかかる。このため、一方の読取処理による1以上の原稿の読み取り途中で他方の読取処理に切り替えた場合は準備処理を実行しないようにすると、速度変更要求を受け付けてから他方の読取処理を開始するまでの時間を短縮できる。
なお、本明細書によって開示される技術は、画像読取方法、画像読取システム、画像読取プログラム、画像読取プログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
上記の画像読取装置によると、第1の速度で1以上の原稿を読み取る通常読取処理、及び、第1の速度より低速の第2の速度で1以上の原稿を読み取る低速読取処理のうち少なくとも一方の読取処理について、1以上の原稿の読み取りが終わるまで当該一方の読取処理が続行されてしまうことによる不都合を抑制することができる。
実施形態1に係る画像読取装置の断面図。 画像読取装置の電気的構成を簡略化して示すブロック図。 操作画面の模式図。 通常モードを説明するための波形図。 静音モードを説明するための波形図。 300dpi、静音モードの場合の読取制御処理のフローチャート。 切替処理のフローチャート。 実施形態2に係る300dpi、静音モードの場合の読取制御処理のフローチャート。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図7によって説明する。
(1)画像読取装置の構成
図1を参照して、実施形態1に係る画像読取装置1の構成について説明する。画像読取装置1は所謂CIS(Contact Image Sensor)タイプの画像読取装置である。
画像読取装置1の筐体10は概ね箱形に形成されており、上部に第1プラテンガラス11及び第2プラテンガラス12が設けられている。原稿カバー13は第1プラテンガラス11及び第2プラテンガラス12を覆う閉姿勢と第1プラテンガラス11及び第2プラテンガラス12を開放する開姿勢とに回動可能に筐体10に連結されている。原稿カバー13にはADF(Auto Document Feeder)14、原稿トレイ15、排紙トレイ16などが設けられている。
ADF14は給紙ローラ17、複数のローラ対18a、18b、18c、これらを駆動するADFモータ42(図2参照)、搬送路19、原稿センサ20、リアセンサ21などを有しており、原稿トレイ15に載置された原稿を一枚ずつ搬送路19に沿って搬送する。原稿センサ20は原稿トレイ15上の原稿の有無を検知し、原稿の有無に応じた出力信号を出力するセンサである。リアセンサ21は搬送路19内の原稿の有無を検知し、原稿の有無に応じた出力信号を出力するセンサである。ADF14は搬送部の一例である。
読取部22は複数の受光素子が紙面垂直方向(主走査方向)に直線状に配列されたCOMSイメージセンサ23、RGB3色の発光ダイオードなどで構成される光源24、光源24から出射されて原稿で反射された光をCMOSイメージセンサ23の各受光素子に結像させる光学系25、これらが搭載されるキャリッジ26などで構成されている。以降の説明ではCMOSイメージセンサ23のことを単にイメージセンサ23という。
FB(Flat Bed)搬送部27は駆動ローラ28、従動ローラ29、駆動ローラ28と従動ローラ29とに駆け回されているベルト30、駆動ローラ28を回転駆動するFBモータ41(図2参照)などを備えており、読取部22を第1プラテンガラス11に平行な副走査方向(図中のA方向)に搬送する。FB搬送部27は搬送部の一例である。
白基準板31は光反射率が概ね均一な白色の板状の部材である。白基準板31は筐体10の内側の第1プラテンガラス11と第2プラテンガラス12との間の位置に紙面垂直方向に延びる姿勢で設けられている。白基準板31は光源24の光量を調整するためやシェーディング補正のための白基準値を生成するために用いられる。白基準板31は基準部材の一例である。
画像読取装置1は、第1プラテンガラス11に載置されている原稿を読み取るときはFB搬送部27によって読取部22を副走査方向に搬送しながら原稿を1ラインずつ読み取る。一方、ADF14によって1以上の原稿を搬送しながら読み取るときは、画像読取装置1はFB搬送部27を用いて読取部22を第2プラテンガラス12の直下の位置であるADF読取位置に搬送し、第2プラテンガラス12上を通過する原稿をイメージセンサ23によって1ラインずつ読み取る。
(2)画像読取装置の電気的構成
図2に示すように、画像読取装置1は制御部40、FBモータ41、ADFモータ42、読取部22、AFE(Analog Front End)43、操作部44、原稿センサ20、リアセンサ21などを備えて構成されている。
制御部40は、CPU40A、ROM40B、RAM40C、ASIC40Dなどを備えている。CPU40AはROM40Bに記憶されている制御プログラムを実行することによって画像読取装置1の各部を制御する。ROM40BにはCPU40Aによって実行される制御プログラムや各種のデータなどが記憶されている。RAM40CはCPU40Aが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
ASIC40DにはFBモータ41、ADFモータ42、読取部22、AFE43などが接続されている。ASIC40DはCPU40Aの制御の下でこれらを制御する。また、ASIC40DはAFE43から出力された画素信号にガンマ補正やシェーディング補正、その他各種の画像処理を施して画素毎にRGB3つの画素値を持つ画像データを生成する。
AFE43はイメージセンサ23から出力されたアナログ信号(電圧)のゲイン調整やA/D変換などを行ってASIC40Dに画素信号を出力する回路である。
操作部44は液晶ディスプレイなどの表示装置、表示装置を覆うタッチパネルなどを備えて構成されている。ユーザは表示装置に表示されている操作ボタンをタッチパネルの上から押下することによって各種の操作を行うことができる。なお、操作部44は物理的な操作ボタンによって各種の操作を受け付ける構成であってもよい。
(3)操作画面
次に、図3を参照して、操作部44に表示される操作画面50について説明する。CPU40Aは、ユーザが操作部44を操作して画像読取機能を選択すると、図3に示すような操作画面50を操作部44に表示させる。
解像度設定欄51は、生成する画像データの解像度を設定するための欄である。図示する例では300dpi、600dpi、及び、1200dpiを設定することができる。例えば300dpiを設定した場合は主走査方向の解像度及び副走査方向の解像度が300dpiの画像データが生成される。
読取モード選択欄52は読取モードを選択するための欄である。読取モードには通常モードと静音モードとがある。これらの読取モードについての説明は後述する。読取開始ボタン53はユーザが原稿の読み取りを指示するためのボタンである。
(4)読取モード、及び、読取モードの切り替え
次に、読取モード、及び、読取モードの切り替えについて説明する。ここではADF14によって原稿を搬送して読み取る場合を例に説明する。なお、第1プラテンガラス11に載置されている原稿を読み取る場合は、以降に説明する第1の速度や第2の速度はFB搬送部27がキャリッジ26を搬送する速度のことであるとする。
通常モードとは、予め設定されている第1の速度で原稿を搬送して読取部22に1以上の原稿を読み取らせ、解像度設定欄51に設定されている解像度の画像データを生成する読取モードである。静音モードとは、第1の速度より低速の第2の速度で原稿を搬送して読取部22に1以上の原稿を読み取らせ、解像度設定欄51に設定されている解像度の画像データを生成する読取モードである。
通常モードは静音モードに比べて原稿を搬送する速度が高速であるので、静音モードに比べて原稿の読み取りに要する時間が短い。しかしながら、原稿を高速で搬送するとADFモータ42の回転による騒音が大きくなる。特に300dpiなどのように低解像度で原稿を読み取るときは原稿を高速で搬送するので騒音が大きくなる。
これに対し、静音モードは通常モードに比べて原稿を搬送する速度が低速であるので、そのような騒音を低減しつつ同じ解像度の画像データを生成することができる。静音モードは特に原稿を低解像度で読み取るときに有効である。
図4及び図5を参照して、通常モード及び静音モードについてより具体的に説明する。図4及び図5では解像度設定欄51に設定されている解像度が300dpiである場合を示している。
(4−1)通常モード
先ず、図4を参照して通常モードについて説明する。通常モードでは、CPU40Aは読取部22に原稿を読み取らせるときの1ライン周期、主走査方向の読取解像度、及び、原稿の搬送速度を300dpi用に設定する。
1ライン周期は1ラインの読み取りに要する時間である。図4に示すように本実施形態では300dpi用の1ライン周期は2587クロックであるとする。
主走査方向の読取解像度はイメージセンサ23が原稿を読み取るときの解像度である。例えばイメージセンサ23を構成している複数の受光素子のうち両端の無効な受光素子を除く全ての受光素子を用いて原稿を読み取ると主走査方向の読取解像度が1200dpiになるとする。この場合、CPU40Aは連続する4つの受光素子毎に一つの受光素子のみを用いて原稿を読み取るように設定することにより、主走査方向の読取解像度を300dpiに設定する。主走査方向の読取解像度を300dpiに設定した場合は、図4に示すように受光素子に蓄積された電荷は0083〜2584クロックの期間に順にアナログ信号に変換されてAFE43に出力される。
ここで、本実施形態では主走査方向の読取解像度を変更した場合はそれに合わせて光源設定値も変更するものとする。光源設定値とは、1ライン周期中に光源24を点灯させる点灯期間を示す値、及び、光源24に供給する電流値を示す値である。点灯期間は光源24を点灯させるタイミングと光源24を消灯させるタイミングとによって設定される。
詳しくは後述するが、CPU40Aは300dpi用の光源設定値を設定した後、後述する準備処理を実行することによって光源24の点灯期間及び光源24に供給する電流値を微調整する。図4に示す例では準備処理によって微調整された結果、光源24の点灯期間が0083〜2585クロックに設定された場合を示している。なお、光源設定値は光源24の点灯期間のみであってもよい。光源24の点灯期間が決まれば光量を一定にするために電流値は必然的に決まるからである。
原稿の搬送速度はADF14が原稿を搬送する速度である。原稿の搬送速度は1ライン周期当たりに出力するモータ駆動パルスの数によって設定される。図4に示すように、300dpi用の搬送速度の場合は、1ライン周期当たりに出力するモータ駆動パルスの数、すなわち2587クロック当たりに出力するモータ駆動パルスの数は2に設定される。
300dpi用の搬送速度は第1の速度の一例である。また、CPU40Aが通常モードで読取部22に原稿を読み取らせて設定されている解像度の画像データを生成する処理は通常読取処理の一例である。
(4−2)静音モード
次に、図5を参照して静音モードについて説明する。静音モードでは、CPU40Aは主走査方向の読取解像度については通常モードと同様に解像度設定欄51に設定されている解像度用に設定する。つまり、CPU40Aは通常モードと静音モードとで主走査方向の読取解像度を同じにする。通常モードと静音モードとで主走査方向の読取解像度を同じにする理由は後述する準備処理の説明において説明する。
これに対し、1ライン周期、及び、原稿の搬送速度は解像度設定欄51に設定されている解像度より一段階大きい解像度用に設定される。一段階大きい解像度とは、設定されている解像度が300dpiである場合は600dpiであり、設定されている解像度が600dpiである場合は1200dpiであり、設定されている解像度が1200dpiである場合は2400dpiである。
本実施形態では600dpi用の1ライン周期は300dpi用の1ライン周期の2倍の5174クロックであるとする。このため、解像度設定欄51に設定されている解像度が300dpiである場合は、図5に示すように1ライン周期は5174クロックに設定される。1ライン周期を5174クロックに設定する理由については後述する。
また、本実施形態では600dpi用の搬送速度の設定では5174クロック当たりに出力するモータ駆動パルスの数は2に設定されるとする。このため、解像度設定欄51に設定されている解像度が300dpiである場合は、図5に示すように5174クロック当たりに出力するモータ駆動パルスの数が2に設定される。
前述したように300dpi用の搬送速度の設定では2587クロック当たりに出力するモータ駆動パルスの数が2であるので、600dpi用の搬送速度は300dpi用の搬送速度の1/2になる。搬送速度を遅くする理由は前述したように騒音を抑制するためである。
次に、静音モードでは1ライン周期を5174クロックに設定する理由について説明する。1ライン周期を5174クロックに設定する理由は、副走査方向の読取解像度を通常モードと同じにするためである。前述したように静音モードでは通常モードに比べて原稿の搬送速度が1/2であるので、1ライン周期が通常モードと同じ2587クロックのままだと副走査方向の読取解像度が通常モードの2倍になってしまう。
これに対し、1ライン周期を通常モードの2倍の5174クロックにすると、1ライン周期のうち原稿が読み取られるのは前半の0000〜2587クロックの期間となり、後半の2588〜5174クロックの期間は原稿が搬送されるのみで読み取りは行われない。このため搬送速度を1/2にしても副走査方向の読取解像度を通常モードと同じにすることができる。
600dpi用の搬送速度は第1の速度より低速の第2の速度の一例である。また、制御部40が静音モードで読取部22に原稿を読み取らせて設定されている解像度の画像データを生成する処理は低速読取処理の一例である。
(4−3)読取モードの切り替え
ところで、静音モードは通常モードに比べて原稿の搬送速度が遅いので原稿の読み取りに長時間を要する。このため、ユーザは読取部22に1以上の原稿を読み取らせている途中で原稿の読み取りがなかなか終わらないと感じ、静音モードにしたことを途中で後悔することも考えられる。あるいは逆に、通常モードは静音モードに比べて騒音が大きいので、ユーザは読取部22に1以上の原稿を読み取らせている途中で騒音が大きいと感じ、通常モードにしたことを途中で後悔することも考えられる。
このため、通常モードで原稿を読み取る場合は原稿の読み取りが終わるまで通常モードが続行され、静音モードで原稿を読み取る場合は原稿の読み取りが終わるまで静音モードが続行されてしまうと、途中で後悔したユーザにとって不都合である。
そこで、画像読取装置1では、ユーザは読取部22に1以上の原稿を読み取らせている途中で読取モードを変更することができる。読取モードの変更は、一方の読取モードによって読取部22に1以上の原稿を読み取らせている途中で前述した操作画面50で他方の読取モードを選択することによって行うことができる。CPU40Aは、1以上の原稿を読み取らせている途中で読取モードが変更された場合は、当該1以上の原稿を読み取らせている途中で他方の読取モードに切り替えて読取部22に残りの原稿を読み取らせる。
CPU40Aが操作画面50で読取モードの変更を受け付ける処理は受付処理の一例である。また、読取モードを変更することは速度変更要求の一例である。
(5)準備処理
前述した操作画面50でユーザが読取開始ボタン53を押下すると、CPU40Aは読取部22に原稿の読み取りを開始させる前に準備処理を実行する。準備処理は光量調整処理、及び、白基準値生成処理を含む。
光量調整処理は、前述した光源設定値で光源24を点灯させた状態で読取部22に白基準板31を読み取らせ、AFE43から出力された画素信号に基づいて光源24の点灯期間及び光源24に供給する電流値を微調整する処理である。
白基準値生成処理は、光源24を点灯させた状態で読取部22に白基準板31を読み取らせ、AFE43から出力された画素信号に基づいてシェーディング補正のための白基準値を生成する処理である。
なお、準備処理はこの他にシェーディング補正のための黒基準値を生成する処理を含んでもよい。
ところで、前述したように本実施形態では通常モードと静音モードとで主走査方向の読取解像度を同じにする。これは、本実施形態では主走査方向の読取解像度を変更した場合はそれに合わせて光源設定値も変更するので、通常モードと静音モードとで主走査方向の読取解像度を異ならせると、読取モードを切り替えたとき、切り替え後の読取モードで読取部22に原稿の読み取りを開始させる前に、光源24の点灯期間及び電流値を微調整し直さなければならなくなるからである。また、受光素子の感度のばらつき方は光源24の明るさによっても変化するので、光源24に供給する電流値が変化した場合は白基準値も生成し直さなければならなくなるからである。
つまり、通常モードと静音モードとで主走査方向の読取解像度を異ならせると、読取モードを切り替えたとき、切り替え後の読取モードで読取部22に原稿の読み取りを開始させる前に準備処理を実行し直さなければならない。準備処理を実行し直すと、読取部22をADF読取位置から白基準板31の直下に移動させる時間、読取部22に白基準板31を読み取らせて光量調整処理や白基準値生成処理を行う時間、読取部22を白基準板31の直下からADF読取位置に戻す時間などが必要となるため切り替えに時間がかかる。
これに対し、通常モードと静音モードとで主走査方向の読取解像度を同じにすると、読取開始ボタン53が押下されたときに実行した準備処理を、切り替え後の読取モードで読取部22に原稿の読み取りを開始させる前に実行した準備処理とみなすことができる。なぜなら、光源設定値が同じであるので、最初から他方の読取処理によって原稿を読み取らせていた場合にも準備処理の結果は同じになっていたはずだからである。このため主走査方向の読取解像度を同じにすると、切り替え後の読取モードで読取部22に原稿の読み取りを開始させる前の準備処理を不要にできる。
(6)読取制御処理
次に、CPU40Aによって実行される読取制御処理について説明する。本処理は操作画面50でユーザが読取開始ボタン53を押下すると開始される。
(6−1)300dpi、静音モードの場合
先ず、図6を参照して、解像度設定欄51に300dpiが設定されており、読取モード選択欄52で静音モードが選択されている場合を例に説明する。ここではADF14によって1以上の原稿を搬送して読み取る場合を例に説明する。また、ここでは読取部22に1以上の原稿を読み取らせている途中で通常モードに変更された場合は、現在読取中の原稿の読み取りが完了した後、次の原稿の読み取りを開始させる前に通常モードに切り替える場合を例に説明する。
S101では、CPU40Aは1ライン周期を600dpi用に設定する。つまり、CPU40Aは1ライン周期を5174クロックに設定する。
S102では、CPU40Aは主走査方向の読取解像度、及び、光源設定値を300dpi用に設定する。
S103では、CPU40AはFB搬送部27に読取部22を白基準板31の直下に搬送させ、前述した準備処理を実行する。
S104では、CPU40AはFB搬送部27に読取部22をADF読取位置に搬送させる。
S105では、CPU40Aは原稿の搬送速度を600dpi用に設定する。つまり、CPU40Aは5174クロック当たりに出力されるモータ駆動パルスの数を2に設定する。
S106では、CPU40AはADF14に原稿の搬送を開始させる。
S107では、CPU40Aは原稿の先端を検出する。具体的には、CPU40Aはリアセンサ21がオンであるか否かを判断し、オンである場合(S107:Yes)は原稿の先端を検出したとしてS108に進み、オフである場合(S107:No)は原稿の先端を検出していないとしてS107の判断を繰り返す。
S108では、CPU40Aは原稿の先端が読取部22によって読み取られる位置の直前に達するまで待ってから読取部22に原稿の読み取りを開始させる。原稿の先端が読取部22によって読み取られる位置の直前に達したか否かは例えばリアセンサ21がオフからオンに変化したときからの経過時間によって判断することができる。
S109では、CPU40Aは原稿の後端を検出する。具体的には、CPU40Aはリアセンサ21がオフであるか否かを判断し、オフである場合(S109:Yes)は原稿の後端を検出したとしてS110に進み、オンである場合(S109:No)は原稿の後端を検出していないとしてS109の判断を繰り返す。
S110では、CPU40Aは原稿の後端が読取部22によって読み取られる位置を通過するまで待ってから読取部22に原稿の読み取りを停止させる。原稿の後端が読取部22によって読み取られる位置を通過したか否かは例えばリアセンサ21がオンからオフに変化したときからの経過時間によって判断することができる。
S111では、CPU40Aは次の原稿があるか否かを判断する。具体的には、CPU40Aは原稿センサ20がオンであるか否かを判断し、オンである場合は次の原稿があると判断し、オフである場合は次の原稿がないと判断する。CPU40Aは、次の原稿がない場合(S111:No)はS112に進み、ある場合(S111:Yes)はS113に進む。なお、次の原稿があるか否かはリアセンサ21を用いて判断してもよい。
S112では、CPU40AはADF14に原稿の搬送を停止させる。
S113では、CPU40Aは読取モードが変更されたか否かを判断し、変更された場合(S113:Yes)はS114に進み、変更されていない場合(S113:No)はS107に戻る。
S114では、CPU40Aは読取モードを切り替える切替処理を実行する。切替処理についての説明は後述する。CPU40Aは切替処理を実行した後にS107に戻る。このため残りの原稿は変更後の読取モードで読み取られる。
(6−2)切替処理
次に、図7を参照して、S114で実行される切替処理について説明する。
S201では、CPU40AはADF14に原稿の搬送を中断させる。
S202では、CPU40Aは1ライン周期を300dpi用に設定する。つまり、CPU40Aは1ライン周期を2587クロックに設定する。
S203では、CPU40Aは原稿の搬送速度を300dpi用に設定する。つまり、CPU40Aは2587クロック当たりに出力されるモータ駆動パルスの数を2に設定する。
S204では、CPU40AはADF14に原稿の搬送を再開させる。
以上の処理により、主走査方向の読取解像度、光源設定値、原稿の搬送速度、及び、1ライン周期がいずれも300dpi用となる。これにより通常モードに切り替わる。
(6−3)300dpi、通常モードの場合
次に、解像度設定欄51に300dpiが設定されており、読取モード選択欄52で通常モードが選択されている場合を例に説明する。ここでは前述した図6及び図7を参照して300dpi、静音モードの場合との違いについて説明する。
300dpi、通常モードの場合は、CPU40Aは図6に示すS101に替えて、1ライン周期を300dpi用に設定する処理を実行し、S105に替えて、原稿の搬送速度を300dpi用に設定する処理を実行する。
また、CPU40Aは、図7に示すS202に替えて、1ライン周期を600dpi用に設定する処理を実行し、S203に替えて、原稿の搬送速度を600dpi用に設定する処理を実行する。
300dpi、通常モードの場合の処理はその他の点において300dpi、静音モードの場合の処理と実質的に同じである。
(7)実施形態の効果
以上説明した実施形態1に係る画像読取装置1によると、1以上の原稿の読み取り途中で読取モードを変更することにより、1以上の原稿の読み取り途中で他方の読取モードに切り替えることができる。これにより、1以上の原稿の読み取りが終わるまで当該一方の読取モードが続行されてしまうことによる不都合を抑制することができる。
更に、画像読取装置1によると、通常モードと静音モードとで同じ主走査方向の読取解像度で読取部22に1以上の原稿を読み取らせ、切替処理で他方の読取モードに切り替えた場合は準備処理を実行することなく他方の読取モードで原稿を読み取らせるので、他方の読取モードに切り替えた場合も準備処理を実行する場合に比べ、読取モードの変更を受け付けてから他方の読取モードで読取部22に原稿の読み取りを開始させるまでの時間を短縮できる。
更に、画像読取装置1によると、原稿トレイ15に載置されている原稿をADF14によって一枚ずつ搬送して読取部22に1以上の原稿を読み取らせている途中で読取モードが変更された場合は、現在読み取り中の原稿の読み取りが完了した後、次の原稿の読み取りを開始させる前に他方の読取モードに切り替える。現在読み取り中の原稿の読み取り途中で読取モードを切り替えると、当該原稿を読み取って生成した画像データが表す画像の画質が途中で変化してしまう虞がある。画像読取装置1によると、現在読み取り中の原稿の読み取りが完了した後、次の原稿の読み取りを開始させる前に他方の読取モードに切り替えるので、現在読み取り中の原稿を読み取って生成した画像データが表す画像の画質が途中で変化してしまうことを抑制できる。
更に、画像読取装置1によると、静音モードにおいて、通常モードにおける1ライン周期(2587クロック)より長い1ライン周期(5174クロック)であって副走査方向の読取解像度が設定されている解像度(300dpi)となる1ライン周期で1以上の原稿を読み取らせるので、原稿と読取部22とを第1の速度より低速の第2の速度で相対移動させても、生成した画像データの副走査方向の解像度と設定されている解像度とが同じなる。このため、静音モードにおいて、画像データを生成した後にその画像データの副走査方向の解像度を設定されている解像度に下げる画像処理を行わなくてよい。これにより、効率よく画像データを生成できる。
更に、画像読取装置1によると、準備処理は、光源24を点灯させた状態で読取部22に白基準板31を読み取らせて光源24の光量を調整する処理を含む。光源の光量を調整するためには読取部22に白基準板31を読み取らせなければならないので時間がかかる。このため、一方の読取モードによる1以上の原稿の読み取り途中で他方の読取モードに切り替えた場合は準備処理を実行しないようにすると、読取モードの変更を受け付けてから他方の読取モードで読取部22に原稿の読み取りを開始させるまでの時間を短縮できる。
更に、画像読取装置1によると、準備処理は、光源24を点灯させた状態で読取部22に白基準板31を読み取らせてシェーディング補正のための白基準値を生成する処理を含む。白基準値を生成するためには読取部22に白基準板31を読み取らせなければならないので時間がかかる。このため、一方の読取モードによる1以上の原稿の読み取り途中で他方の読取モードに切り替えた場合は準備処理を実行しないようにすると、読取モードの変更を受け付けてから他方の読取モードで読取部22に原稿の読み取りを開始させるまでの時間を短縮できる。
<実施形態2>
次に、実施形態2を図8によって説明する。
前述した実施形態1では読取部22に1以上の原稿を読み取らせている途中で読取モードが変更された場合は現在読取中の原稿の読み取りが完了した後、次の原稿の読み取りを開始させる前に他方の読取モードに切り替える場合を例に説明した。これに対し、実施形態2では現在読み取り中の原稿の読み取り途中で他方の読取モードに切り替える。
図8を参照して、実施形態2に係る読取制御処理について説明する。S101〜S106は実施形態1と同じ処理であるので説明は省略する。
S301では、CPU40Aは原稿の先端を検出する。具体的には、CPU40Aはリアセンサ21がオンであるか否かを判断し、オンである場合(S301:Yes)は原稿の先端を検出したとしてS302に進み、オフである場合(S301:No)は原稿の先端を検出していないとしてS301の判断を繰り返す。
S302では、CPU40Aは読取部22に原稿の読み取りを開始させる。
S303では、CPU40Aは読取モードが変更されたか否かを判断し、変更された場合(S303:Yes)はS114に進み、変更されていない場合(S303:No)はS304に進む。
S304では、CPU40Aは原稿の後端を検出する。具体的には、CPU40Aはリアセンサ21がオフであるか否かを判断し、オフである場合(S304:Yes)は原稿の後端を検出したとしてS305に進み、オンである場合(S304:No)は原稿の後端を検出していないとしてS304の判断を繰り返す。
S305では、CPU40Aは読取部22に原稿の読み取りを停止させる。
S306では、CPU40Aは次の原稿があるか否かを判断し、ある場合(S306:Yes)はS301に戻り、ない場合(S306:No)はS307に進む。
S307では、CPU40AはADF14による原稿の搬送を停止する。
以上説明した実施形態2に係る画像読取装置1によると、読取部22に1以上の原稿を読み取らせている途中で読取モードが変更された場合(S303:Yes)は、現在読み取り中の原稿の読み取り途中で他方の読取モードに切り替えるので(S114)、現在読み取り中の原稿の読み取りが完了した後に他方の読取モードに切り替える場合に比べ、より早い時点で他方の読取モードに切り替えることができる。
<他の実施形態>
上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1ではADF14によって搬送されている原稿を読み取る場合を例に説明した。これに対し、第1プラテンガラス11に載置されている原稿を読み取る場合に読み取り途中で読取モードを切り替えてもよい。この場合は現在読み取り中の原稿の読み取り途中で読取モードを切り替えることになる。
(2)上記実施形態では静音モードから通常モードへの切り替え、及び、通常モードから静音モードへの切り替えの両方が可能な場合を例に説明した。これに対し、いずれか一方のみを可能にしてもよい。
(3)上記実施形態では通常モードと静音モードとで同じ主走査方向の読取解像度で読取部22に原稿を読み取らせる場合を例に説明した。これに対し、通常モードと静音モードとで異なる主走査方向の読取解像度で読取部22に原稿を読み取らせてもよい。例えば設定されている解像度が300dpiである場合に、通常モードでは主走査方向の読取解像度を300dpiとし、静音モードでは主走査方向の読取解像度を600dpiとしてもよい。ただし、そのようにすると静音モードの場合に生成される画像データの主走査方向の解像度が600dpiになってしまう。その場合は画像処理によって画像データの主走査方向の解像度を300dpiに下げればよい。
(4)上記実施形態では静音モードでは1ライン周期を設定されている解像度より一段階大きい解像度用の1ライン周期に設定する場合を例に説明した。これに対し、静音モードでも1ライン周期を設定されている解像度用の1ライン周期に設定してもよい。通常モードと静音モードとで1ライン周期を異ならせると切り替え時の処理が複雑になる。静音モードでも1ライン周期を設定されている解像度用の1ライン周期に設定すると、切り替え時の処理を簡素にできる。
ただし、そのようにすると、例えば設定されている解像度が300dpiである場合に、静音モードの場合に生成される画像データの副主走査方向の解像度が600dpiになってしまう。その場合は画像処理によって画像データの副走査方向の解像度を300dpiに下げればよい。これにより、切り替え時の処理を簡素にしつつ、静音モードにおいて、画像データの副走査方向の解像度を設定されている解像度と同じにすることができる。
(5)上記実施形態では画像読取装置1として原稿の片面のみを読み取る画像読取装置を例に説明した。これに対し、画像読取装置は原稿の両面を読み取り可能なものであってもよい。画像読取装置の両面読み取り方式としてはスイッチバック方式やダブルCIS方式などが知られている。
スイッチバック方式はADF14によって原稿を搬送して読取部22に当該原稿の一方の面を読み取らせた後、原稿をスイッチバックさせて表裏反転させた状態で再度搬送路19に送り出し、当該原稿の他方の面を読取部22に読み取らせる方式である。スイッチバック方式の場合は、原稿の読み取り途中で読取モードが変更された場合は現在読み取り中の原稿の読み取り途中で読取モードを切り替えてもよいし、現在読み取り中の面が上述した一方の面である場合は、当該一方の面の読み取りが完了した後、他方の面の読み取りを開始する前に読取モードを切り替えてもよい。
ダブルCIS方式は原稿の一方の面を読み取る第1の読取部22と原稿の他方の面を読み取る第2の読取部22とを設け、原稿の両面を同時に読み取る方式である。ダブルCIS方式は、読取モードを切り替えると一方の面及び他方の面について同時に読取モードが切り替わることになる。
(6)上記実施形態では通常モードと静音モードとで光源設定値を同じにする場合を例に説明した。これに対し、静音モードの場合は例えば光源24の点灯期間を通常モードの2倍にし、光源24に供給する電流値を通常モードの1/2にしてもよい。ただし、その場合は切り替え後の読取モードで読取部22に原稿を読み取らせる前に準備処理を実行するものとする。
(7)上記実施形態では画像読取装置1の操作部44で読取モードの変更を受け付ける場合を例に説明した。これに対し、画像読取装置1と通信可能に接続されているコンピュータから読取モードを変更できるようにしてもよい。
(8)上記実施形態ではCPU40Aによって各処理が実行される場合を例に説明した。これに対し、これらの処理の一部はASIC40Dによって実行されてもよい。また、制御部40はASIC40Dを備えていなくてもよい。また、制御部40は複数のCPUを備え、上述した処理を複数のCPUによって分担して実行してもよい。
1・・・画像読取装置、15・・・原稿トレイ、22・・・読取部、24・・・光源、27・・・FB搬送部、31・・・白基準板、40・・・制御部、40A・・・CPU、40B・・・ROM、40C・・・RAM、40D・・・ASIC、41・・・FBモータ、42・・・ADFモータ、44・・・操作部、50・・・操作画面

Claims (8)

  1. 読取部と、
    搬送部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記搬送部を用いて第1の速度で原稿と前記読取部とを相対移動させて前記読取部に1以上の原稿を読み取らせ、設定されている解像度の画像データを生成する通常読取処理と、
    前記搬送部を用いて前記第1の速度より低速の第2の速度で原稿と前記読取部とを相対移動させて前記読取部に1以上の原稿を読み取らせ、前記設定されている解像度の画像データを生成する低速読取処理と、
    速度変更要求を受け付ける受付処理と、
    前記通常読取処理及び前記低速読取処理のうち少なくとも一方の読取処理について、当該一方の読取処理によって前記読取部に1以上の原稿を読み取らせている途中で前記受付処理によって前記速度変更要求を受け付けた場合に、当該1以上の原稿の読み取り途中で他方の読取処理に切り替える切替処理と、
    を実行する、画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、
    前記通常読取処理を実行する前、及び、前記低速読取処理を実行する前に、主走査方向の読取解像度に応じた準備処理を実行し、
    前記通常読取処理と前記低速読取処理とで同じ主走査方向の読取解像度で前記読取部に前記1以上の原稿を読み取らせ、前記切替処理で前記他方の読取処理に切り替えた場合は前記準備処理を実行することなく前記他方の読取処理を実行する、画像読取装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、前記切替処理において、現在読み取り中の原稿の読み取り途中で前記他方の読取処理に切り替える、画像読取装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置であって、
    前記搬送部は原稿トレイに載置されている原稿を一枚ずつ搬送し、
    前記制御部は、前記切替処理において、現在読み取り中の原稿の読み取りが完了した後、次の原稿の読み取りを開始させる前に前記他方の読取処理に切り替える、画像読取装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、
    前記通常読取処理において、副走査方向の読取解像度が前記設定されている解像度となるライン周期で前記読取部に前記1以上の原稿を読み取らせ、
    前記低速読取処理において、前記通常読取処理におけるライン周期より長いライン周期であって副走査方向の読取解像度が前記設定されている解像度となるライン周期で前記読取部に前記1以上の原稿を読み取らせる、画像読取装置。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、
    前記通常読取処理において、副走査方向の読取解像度が前記設定されている解像度となるライン周期で前記読取部に前記1以上の原稿を読み取らせ、
    前記低速読取処理において、前記通常読取処理におけるライン周期と同じライン周期で前記読取部に前記1以上の原稿を読み取らせて副走査方向の解像度が前記設定されている解像度より高い画像データを生成し、生成した画像データの副走査方向の解像度を前記設定されている解像度に下げる画像処理を実行する、画像読取装置。
  7. 請求項2に記載の画像読取装置であって、
    基準部材を備え、
    前記読取部は光源を有し、
    前記準備処理は、前記光源を点灯させた状態で前記読取部に前記基準部材を読み取らせて前記光源の光量を調整する処理を含む、画像読取装置。
  8. 請求項2に記載の画像読取装置であって、
    基準部材を備え、
    前記読取部は光源を有し、
    前記準備処理は、前記光源を点灯させた状態で前記読取部に前記基準部材を読み取らせてシェーディング補正のための基準値を生成する処理を含む、画像読取装置。
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