JP2013250725A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の原稿を一括して読み取る画像読取装置において、容易に原稿の両面を読み取ること。
【解決手段】複合機は、読取部と、RAMと、CPUと備える。CPUは、読取部を用いて名刺の表面あるいは裏面の画像を読み取った個別画像Gを複数個含んだ読取画像を複数回に亘って生成し、読取画像が生成される毎に読取画像から個別画像Gを切り抜く。そして、前回切り抜かれた各個別画像Gと、今回切り抜かれた個別画像Gを比較する。この際、CPUは、各個別画像Gに関連付けられた画像位置LY毎に比較を行い、その比較結果に基づいて各個別画像Gが表面画像GOであるか裏面画像GUであるかを判断する。
【選択図】図6
【解決手段】複合機は、読取部と、RAMと、CPUと備える。CPUは、読取部を用いて名刺の表面あるいは裏面の画像を読み取った個別画像Gを複数個含んだ読取画像を複数回に亘って生成し、読取画像が生成される毎に読取画像から個別画像Gを切り抜く。そして、前回切り抜かれた各個別画像Gと、今回切り抜かれた個別画像Gを比較する。この際、CPUは、各個別画像Gに関連付けられた画像位置LY毎に比較を行い、その比較結果に基づいて各個別画像Gが表面画像GOであるか裏面画像GUであるかを判断する。
【選択図】図6
Description
本明細書によって開示される技術は、画像読取装置に用いられる技術に関する。
原稿台に載置される原稿を読み取る画像読取装置では、名刺などの小型の原稿が原稿台に複数載置され、これら複数の原稿を一括して読み取ることで、複数の原稿の画像を含んだ読取画像を読み取る。(例えば、特許文献1)。これら原稿の中には、原稿の表面だけでなく裏面をも読み取られることが望まれるものがある。従来の画像読取装置では、複数の原稿を一括して読み取る場合であって、原稿の両面を読み取る場合のために、原稿の表面を読み取る表面読取モードと、原稿の裏面を読み取る裏面読取モードを設けておき、読取モードを切り替えて原稿の両面を読み取っていた。そして、表面読取モードを用いて読み取った読取画像に含まれる各原稿の画像を、原稿の表面画像と判断し、裏面読取モードを用いて読み取った読取画像に含まれる各原稿の画像を、原稿の裏面画像と判断し、原稿の画像の保存や関連付け等の各種処理を行っていた。
例えば、複数の原稿を一括して読み取る場合であって、原稿の両面を読み取る場合、原稿の表面画像を読み取った後、原稿台に載置され原稿を読み取る場合には、原稿台に載置された原稿のうち裏面の読み取りを行いたい原稿のみを裏返して原稿の裏面画像を読み取る。また、フォルダ等に収容されて搬送される原稿を読み取る場合には、裏面の読み取りを行いたい原稿のみを裏返してフォルダ等に収容してフォルダ等を再搬送し、原稿の裏面画像を読み取る。このようにすれば、両面を読み取りたい原稿に対して原稿の両面の画像を読み取ることができる。
しかし、上記の方法では、読み取った原稿の画像が、原稿の表面画像であるか裏面画像であるかを判断することができない。従来の画像読取装置のように、読取モードを切り替えて原稿の画像を読み取ることで、読み取った原稿の画像が表面画像又は裏面画像のいずれであるかを判断できる一方、原稿を読み取る際に読取モードの切り換えという煩雑な作業が必要となり、容易に原稿の裏面を読み取ることができない問題点が生じていた。
本発明は、複数の原稿を一括して読み取る画像読取装置において、容易に原稿の両面を読み取る技術を開示する。
本明細書によって開示される画像読取装置は、複数の原稿に記載されている画像を一括して読み取り、全体読取画像を生成する読取部と、前記全体読取画像が記憶される記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記読取部を用いて前記全体読取画像を複数回、順次生成させる読取処理と、前記全体読取画像から、各原稿の個別画像を切り抜く切抜処理と、前記個別画像を該個別画像が切り抜かれた前記全体読取画像における位置情報に関連付けて、前記読取処理に応じて実行された切抜処理毎に、前記記憶部に記憶する記憶処理と、前記切抜処理によって前回切り抜かれた各個別画像と、前記切抜処理によって今回切り抜かれた各個別画像とを、対応する前記位置情報毎にそれぞれ比較し、比較を行った前回切り抜かれた個別画像と今回切り抜かれた個別画像の組み合わせである個別画像対が一致する場合、前記個別画像対の双方の個別画像が表面画像であると判断し、前記個別画像対が一致しない場合、前記個別画像対の少なくとも一方の個別画像が表面画像であると判断する判断処理と、を実行する構成を有する。
この画像読取装置では、切抜処理によって今回切り抜かれた各個別画像と前回切り抜かれた各個別画像を比較する際に、対応する位置情報に関連つけられている個別画像同士でそれぞれ比較し、一致するか否かによって個別画像対に含まれる個別画像が表面画像であるか裏面画像であるかを判断する。そのため、従来技術のように、読取モードを切り替えなくても、読み取った原稿の画像が、原稿の表面画像であるか裏面画像であるかを判断することができ、容易に原稿の両面を読み取ることができる。
この画像読取装置では、前記切り抜き処理によって前回個別画像が切り抜かれた前回全体読取画像と、前記切り抜き処理によって今回個別画像が切り抜かれた今回全体読取画像と、には複数個の前記個別画像対が存在し、前記制御部は、前記判断処理において、複数個の前記個別画像対のうち、一部の前記個別画像対が一致し、残りの前記個別画像対が一致しない場合、一致しない残りの前記個別画像対が前記原稿の表面画像と裏面画像の組み合わせであると判断する構成としても良い。この画像読取装置によれば、前回全体読取画像と今回全体読取画像に含まれる個別画像に裏面画像が含まれていることを判断することができる。
この画像読取装置では、前記制御部は、一致する一部の前記個別画像対の一方の個別画像を前記記憶部から削除し、一致しない残りの前記個別画像対の個別画像同士を関連付けて前記記憶部に記憶する関連付け処理を更に実行する構成としても良い。この画像読取装置によれば、第1全体読取画像と第2全体読取画像に含まれる表面画像と裏面画像とを関連付けて記憶することができる。
この画像読取装置では、前記切り抜き処理によって前回個別画像が切り抜かれた前回全体読取画像と、前記切り抜き処理によって今回個別画像が切り抜かれた今回全体読取画像と、には複数個の前記個別画像対が存在し、前記制御部は、前記判断処理において、全ての前記個別画像対が一致しない場合、前記第1全体読取画像から切り抜かれた全ての前記個別画像が表面画像であると判断する構成としても良い。この画像読取装置によれば、第1全体読取画像と第2全体読取画像に含まれる個別画像に裏面画像が含まれていないことを判断することができる。
この画像読取装置では、前記切り抜き処理によって前回個別画像が切り抜かれた前回全体読取画像と、前記切り抜き処理によって今回個別画像が切り抜かれた今回全体読取画像と、には複数個の前記個別画像対が存在し、前記制御部は、前記判断処理において、全ての前記個別画像対が一致する場合、前記個別画像対の一方の個別画像を前記記憶部から削除する削除処理を更に実行する構成としても良い。この画像読取装置によれば、重複した個別画像が記憶部に記憶されることを防止し、記憶部の記憶容量の増大を抑制することができる。
この画像読取装置では、表示部を更に備え、前記制御部は、前記判断処理において、全ての前記個別画像対が一致する場合、前記今回全体読取画像を再生成するための再読み取りするか否かを選択させる選択情報を前記表示部に表示する再読取表示処理を更に実行する構成としても良い。全ての個別画像対が一致する場合、画像読取装置の使用者が、前回全体読取画像の生成のための読み取りと今回全体読取画像の生成のための読み取りの間に、原稿の裏返しを忘れた可能性が高い。この画像読取装置によれば、上記の場合に、表示部を用いて使用者に再読み取りについて報知することで、原稿の裏面画像が読み取られない事態の発生を抑制することができる。
この画像読取装置では、表示部と指示部とを更に備え、前記切り抜き処理によって前回個別画像が切り抜かれた前回全体読取画像と、前記切り抜き処理によって今回個別画像が切り抜かれた今回全体読取画像と、には複数個の前記個別画像対が存在し、前記判断処理は、複数個の前記個別画像対が一致するか否かを判別する判別処理と、前記判別処理において、少なくとも一部の前記個別画像対が一致しないと判別された場合に、複数の前記個別画像対及び前記判別処理における判別結果を前記表示部に表示させる判別結果表示処理と、前記判別結果表示処理後に、前記指示部から前記判別結果を変更する変更指示を受け付けた場合に、前記変更指示に従って前記判別結果を変更して前記判断処理の判断結果とし、前記変更指示を受け付けない場合に、前記判別結果を前記判断結果とする変更処理と、を含む構成としても良い。
この画像読取装置によれば、第1全体読取画像と第2全体読取画像に含まれる複数の個別画像対のうち、少なくとも一部の個別画像対が一致しないと判別された場合に、表示部にその判別結果を表示し、使用者からの判別結果の変更を受け付けることで、誤って一致しないと判別された場合に、その判別結果を変更し、正しい判別をすることができる。
この画像読取装置では、前記原稿を載置する原稿台を更に備え、前記読取部は、前記原稿台に載置された前記複数の原稿に記載されている画像を一括して読み取る構成としても良い。この画像読取装置によれば、原稿台に載置された複数の原稿の画像を一括して読み取ることができる。
この画像読取装置では、前記原稿は、名刺であり、前記読取部は、名刺フォルダに収容されて前記原稿台に載置された前記複数の名刺に記載されている画像を一括して読み取る構成としても良い。この画像読取装置によれば、名刺フォルダに収容された複数の名刺の画像を一括して読み取ることができる。
この画像読取装置では、指示部を更に備え、前記制御部は、前記指示部から名刺フォルダ読取指示が入力された場合に、前記名刺フォルダに収容された前記複数の名刺に記載されている画像を一括して読み取る構成としても良い。この画像読取装置によれば、名刺フォルダ読取指示が入力された場合に、名刺フォルダに収容された複数の名刺の画像を一括して読み取ることができる。
本明細書に開示される発明によれば、画像読取装置において、複数の原稿を一括して読み取る画像読取装置において、容易に原稿の両面を読み取ることができる。
<実施形態1>
実施形態1を、図1ないし図6を用いて説明する。
実施形態1を、図1ないし図6を用いて説明する。
1.複合機の外観構成
図1は、本発明の画像読取装置の一例である複合機1の断面図である。この複合機1は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えた多機能周辺装置である。
図1は、本発明の画像読取装置の一例である複合機1の断面図である。この複合機1は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えた多機能周辺装置である。
図1に示すように、複合機1は、本体部2の上方に原稿を読み取るための画像読取部3を備えている。画像読取部3は、読取部30、原稿自動送り装置(以下、ADF)40、原稿載置部50等を含む。
原稿載置部50は、台枠51、透明なガラス板からなる第1プラテンガラス52、第2プラテンガラス53、及びこれらのガラス52、53の中間に配置された中間枠54を含む。原稿載置部50は、ADF40を内在する原稿カバー48によって開閉可能に覆われている。第1プラテンガラス52は、原稿台の一例である。
ADF40は、原稿カバー48内に設けられており、ADFカバー41、原稿トレイ42、押圧部材44、各種ローラ46、排紙トレイ47、フロントセンサ(以下、Fセンサ)13、リアセンサ(以下、Rセンサ)14等を含む。
ADF40には、原稿、あるいは名刺等の小型の原稿の複数が収容されたフォルダ(以下、原稿等)を原稿トレイ42から排紙トレイ47に搬送する搬送経路45が設けられている。以後、搬送経路45に沿った方向を搬送方向と呼び、これに直交する方向を直交方向と呼ぶ。図1に、搬送方向を矢印81で示す。
ローラ46は、原稿トレイ42に載置された原稿等を搬送経路45上に搬送し、排紙トレイ47に排紙する。つまり、ローラ46及びローラ46を回転駆動させるモータM1(図2参照)によって、原稿トレイ42に載置された原稿等が排紙トレイ47へと搬送される。
また、原稿トレイ42に、Fセンサ13が配置されている。Fセンサ13は、原稿トレイ42に原稿等が載置されたか否かを検出する。また、搬送経路45上には、Rセンサ14が配置されている。Rセンサ14は、搬送経路45上の当該センサが配置された位置に原稿等が存在するか否かを検出する。
また、搬送経路45上のRセンサ14の下流側に、読取部30が配置されている。読取部30は、本体部2内に配置されており、搬送方向と直交する直交方向広がって形成されている。読取部30は、ローラ38及びローラ38を回転駆動させるモータM2(図2参照)によって、図1に矢印82で示す移動方向に移動可能に支持されている。直交方向は、読取部30の主走査方向に等しい。
読取部30は、図1に点線で示すように、移動方向に移動しながら第1プラテンガラス52上に静止して載置された原稿等の画像を主走査方向に読み取る。この際、矢印82で示す移動方向が、読取部30の副走査方向に等しくなる。また、図1に実線で示すように、第2プラテンガラス53下の搬送経路45上の固定位置である読取位置Lに移動し、ローラ46等によって搬送される原稿等の画像を主走査方向に読み取る。この場合、矢印81で示す原稿等の搬送方向が読取部の副走査方向となる。この際、読取部30は、ローラ46等によって搬送される原稿等が第2プラテンガラス53上を通過する際の当該原稿等の画像を読み取り、搬送方向が、読取部30の副走査方向に等しくなる。
第2プラテンガラス53に対向して、押圧部材44が配置されている。押圧部材44は、第2プラテンガラス53上を通過する原稿等が第2プラテンガラス53から浮かないように、原稿等を第2プラテンガラス53に押圧する。なお、以下の説明において、特に記載がない場合には、図1に点線で示すように、移動方向に移動しながら第1プラテンガラス52上に静止して載置された原稿等の画像を読み取る読取部30の状態及び動作を説明しているものとする。
次に、読取部30の構造について説明する。読取部30は、CIS(Contact Image Sensor)を用いた、いわゆるCIS方式で第1プラテンガラス52上に配置された原稿等の画像を読み取る。読取部30は、複数の受光素子が主走査方向に直線状に配列されているリニアイメージセンサ33、発光ダイオードなどで構成される光源31、光源から照射される光を第2プラテンガラス53上に配置された原稿等へと導く導光体36、原稿等で反射された反射光をリニアイメージセンサ33の各受光素子に結像させるロッドレンズアレイ32、これらが搭載されるキャリッジ34を含む。リニアイメージセンサ33は、受光素子の一例である。
読取部30は、原稿等の画像を読み取る際に、副走査方向に移動し、光源31から第1プラテンガラス52の下面に光を照射する。リニアイメージセンサ33は、光源31によって照射され、原稿等で反射された反射光を受光する。これによって、読取部30に対して相対移動する原稿等の画像が読取部30によって読み取られる。これによって生成された画像は、後述するRAM23に記憶される。
読取部30は、例えば、第1プラテンガラス52上に名刺等の小型の原稿の複数が載置された場合、これら複数の原稿を含む読取範囲を読み取る。そのため、生成された読取範囲の読取画像には、各原稿の画像が読み取られた個別画像の複数が含まれる。つまり、読取部30は、第1プラテンガラス52上に載置され、かつ読取範囲に含まれる複数の原稿の画像を一括して読み取り、複数の個別画像を含む読取範囲の読取画像を生成する。読取範囲の読取画像は、全体読取画像の一例である。
また、読取部30は、例えば、第1プラテンガラス52上に複数の原稿を収容するフォルダが載置された場合、フォルダの画像を読み取る。一般に、名刺などの小型の原稿の複数を収容するフォルダでは、収容された原稿がフォルダの表面側から視認可能に構成されている。そのため、生成されたフォルダの読取画像には、各原稿の画像が読み取られた個別画像の複数が含まれる。つまり、読取部30は、フォルダに収容され、フォルダを介して第1プラテンガラス52上に載置された複数の原稿の画像を一括して読み取り、複数の個別画像を含むフォルダの読取画像を生成する。フォルダの読取画像は、全体読取画像の別例である。
複合機1には、更に、電源ボタンなどの各種のボタンからなり、使用者からの操作入力を受け付ける指示部11(図2参照)、複合機1の状態や読取部30が読み取った個別画像等を表示するとともに、使用者からの操作入力を受け付けるタッチパネルからなる表示部12(図2参照)が設けられている。
2.複合機の電気的構成
図2に示すように、複合機1は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、ADF駆動回路24と、読取部駆動回路25と、デバイス制御部26と、アナログフロントエンド(以下、AFE)27と、を主要部として備え、これらがバス29を介して接続されている。CPU21とROM22をあわせたものが、制御部の一例であり、RAM23が、記憶部の一例である。
図2に示すように、複合機1は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、ADF駆動回路24と、読取部駆動回路25と、デバイス制御部26と、アナログフロントエンド(以下、AFE)27と、を主要部として備え、これらがバス29を介して接続されている。CPU21とROM22をあわせたものが、制御部の一例であり、RAM23が、記憶部の一例である。
ROM22には、複合機1の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されており、CPU21は、ROM22から読み出したプログラムに従って各部の制御を行う。
ADF駆動回路24は、CPU21からの命令に基づいて、モータM1にパルス信号を送信する。モータM1は、パルス信号の1パルスで、1ステップの回転角度分、回転駆動する。モータM1が1ステップ分駆動すると、ローラ46が駆動し、搬送経路45上を原稿が第1規定距離だけ搬送される。ADF駆動回路24は、原稿を搬送する際に、CPU21からの制御に従って、所定数のパルス信号をモータM1に送信し、これに従ってローラ46は、そのパルス信号のパルスの数に第1規定距離を掛けた距離だけ原稿を搬送する。
読取部駆動回路25は、CPU21からの命令に基づいて、モータM2にパルス信号を送信し、モータM2を1ステップの回転角度分、回転駆動させる。モータM2が1ステップ分駆動すると、ローラ38が駆動し、読取部30が主走査方向に第2規定距離だけ搬送される。読取部駆動回路25は、原稿を搬送する際に、CPU21からの制御に従って、所定数のパルス信号をモータM2に送信し、これに従ってローラ38は、そのパルス信号のパルスの数に第2規定距離を掛けた距離だけ読取部30を搬送する。
デバイス制御部26は、読取部30に接続されており、CPU21からの命令に基づいて、光源31の点灯/消灯、及びリニアイメージセンサ33による読み取りを制御する信号を読取部30に送信する。読取部30は、デバイス制御部26からの信号に基づいて、原稿等を読み取り、読み取った読取画像をAFE27へと出力する。
AFE27は、読取部30に接続されており、CPU21からの命令に基づいて、読取部30から出力されるアナログ信号の読取画像をデジタル信号の読取画像に変換する。AFE27は、変換後の読取画像を、バス29を介してRAM23に記憶する。
3.読取処理
次に、図3ないし図6を参照して、複数の原稿の一例である複数の名刺の画像を読み取る読取処理について説明する。本実施形態では、図5に示すように、複数の名刺NCを名刺フォルダMに収容し、名刺フォルダMを読み取って生成した読取画像Yから、各名刺NCの画像を読み取った個別画像Gを生成する場合について、主に説明する。
次に、図3ないし図6を参照して、複数の原稿の一例である複数の名刺の画像を読み取る読取処理について説明する。本実施形態では、図5に示すように、複数の名刺NCを名刺フォルダMに収容し、名刺フォルダMを読み取って生成した読取画像Yから、各名刺NCの画像を読み取った個別画像Gを生成する場合について、主に説明する。
(名刺フォルダ)
名刺フォルダMにおいて、名刺NCは、名刺フォルダMの規格によって定まる規格位置LM1〜LM8に収容される。そのため、個別画像Gは、読取画像Yにおいて、規格位置LM1〜LM8に相当する画像位置LY1〜LY8にそれぞれ配置される。
名刺フォルダMにおいて、名刺NCは、名刺フォルダMの規格によって定まる規格位置LM1〜LM8に収容される。そのため、個別画像Gは、読取画像Yにおいて、規格位置LM1〜LM8に相当する画像位置LY1〜LY8にそれぞれ配置される。
また、名刺フォルダMにおいて、名刺NCは、一般に、名刺NCの表面が名刺フォルダMの表面側となるように収容される。ここで、名刺NCの表面及び裏面とは、例えば、名刺NCの一方の面にのみ文字や図形等の記載がある場合には、記載が有る面が表面となり、記載が無い面が裏面となる。また、名刺NCの一方の面に日本語表記がされ、他方の面に英語表記がされている場合には、一方の面が表面であり、他方の面が裏面となる。そのため、通常、名刺フォルダMの表面側を読み取ることで、名刺NCの表面の個別画像G(以下、表面画像GO)が生成される。
名刺フォルダMに収容される名刺NCでは、その表面の画像だけでなく裏面の画像も読み取りが必要とされる場合がある。しかし、名刺フォルダMでは、収容された名刺NCが名刺フォルダMの裏面側からは視認不能であることがあり、名刺フォルダMの裏面側を読み取った場合でも、名刺NCの裏面の個別画像G(以下、裏面画像GU)を生成することができない場合がある。そのため、名刺フォルダMに収容される名刺NCの両面の画像を読み取る場合、使用者は、まず名刺フォルダMの表面側を一度読み取り、裏面の画像の読み取りが必要な名刺NCを裏返し、続けて再度当該名刺フォルダMの表面側を読み取る。これにより、二度目に生成された読取画像Yに、名刺NCの裏面画像GUを含めることができる。
本実施形態では、図5に示すように、3つの名刺フォルダMA、MB、MCに収容された名刺NC1〜NC24の画像を読み取る場合であり、名刺フォルダMBに含まれる名刺NC11については、その表面と裏面を読み取る場合について説明を行う。そのため、3つの名刺フォルダMA、MB、MCの読取処理では、名刺フォルダMAの読取画像YAと、名刺フォルダMBの1度目の読取画像YB1と、名刺フォルダMBの2度目の読取画像YB2と、名刺フォルダMCの読取画像YCとが、順次生成される。
(読取処理)
次に、図3、4を用いて読取処理のフローについて説明する。CPU21は、指示部11や表示部12を介して使用者から読取指示が入力されると、読取処理を開始する。CPU21は、読取処理を開始すると、読取モードとして名刺フォルダ読取モードが指定されているかを確認する(S2)。名刺フォルダ読取モードの指定は、名刺フォルダ読取指示の入力の一例である。
次に、図3、4を用いて読取処理のフローについて説明する。CPU21は、指示部11や表示部12を介して使用者から読取指示が入力されると、読取処理を開始する。CPU21は、読取処理を開始すると、読取モードとして名刺フォルダ読取モードが指定されているかを確認する(S2)。名刺フォルダ読取モードの指定は、名刺フォルダ読取指示の入力の一例である。
ここで、名刺フォルダ読取モードとは、複数の名刺NCを名刺フォルダMに収容し、その名刺フォルダMを第1プラテンガラス52上に載置して読み取るモードである。また、名刺フォルダ読取モードと異なる読取モードとして、例えば個別読取モードがある。個別読取モードとは、使用者によって第1プラテンガラス52上に各々配置された複数の名刺NCを、これら複数の名刺NCを含む読取範囲を設定して読み取るモードである。いずれの読取モードにおいても、第1プラテンガラス52上に配置された複数の名刺NCが一括して読み取られる。
CPU21は、名刺フォルダ読取モードが設定されていない場合(S2:NO)、個別読取モード等、名刺フォルダ読取モードと異なる読取モードを用いて複数個の名刺NCの画像を読み取り、読取処理を終了する(S4)。
一方、CPU21は、名刺フォルダ読取モードが設定されている場合(S2:YES)、名刺フォルダ読取モードによる読み取りを開始する。CPU21は、読取指示が入力されてから読み取られた読取画像Yの数を示す読取数Nを「0」に初期化し(S6)、表示部12に切換画面を表示する(図示省略)。切換画面には、名刺フォルダMの読み取りを開始するための読取ボタン、及び読取処理を終了するための終了ボタンが含まれる。CPU21は、切換画面を表示後、使用者からの入力を待機する(S8:NO、S10:NO)。
CPU21は、使用者によって終了ボタンが押圧された場合(S8:YES、S10:NO)、読取処理を終了する。一方、CPU21は、使用者によって第1プラテンガラス52上に名刺フォルダMAが載置され、読取ボタンが押圧された場合(S8:NO、S10:YES)、読取数Nを「1」増加させ(S12)、名刺フォルダMAの読取画像YAを生成し、RAM23に記憶する(S14)。
次に、CPU21は、RAM23に記憶された読取画像YAにエッジ抽出処理等の画像処理を実行し、名刺NC1〜8の個別画像G1〜G8を切り抜く(S16)。個別画像G1〜G8は、読取画像YAの画像位置LY1〜LY8から切り抜かれた個別画像Gである。CPU21は、各個別画像Gを、当該個別画像Gが切り抜かれた画像位置LYに関連付けてRAM23に記憶する(S18)。
次に、CPU21は、再び表示部12に切換画面を表示し、使用者からの入力を待機する(S20:NO、S22:NO)。CPU21は、使用者によって第1プラテンガラス52上に名刺フォルダMAに代えて名刺フォルダMBが載置され、読取ボタンが押圧された場合(S20:NO、S22:YES)、読取数Nを「1」増加させ(S26)、名刺フォルダMBの1度目の読取画像YB1を生成し、RAM23に記憶する(S28)。
CPU21は、RAM23に記憶された読取画像YB1の画像位置LY1〜LY8から、名刺NC9〜16の個別画像G9〜G16を切り抜く(S30)。CPU21は、各個別画像Gを、当該個別画像Gが切り抜かれた画像位置LYに関連付けてRAM23に記憶する(S32)。
次に、CPU21は、読取画像YAから切り抜かれた個別画像G1〜G8と読取画像YB1から切り抜かれた個別画像G9〜G16を比較し、個別画像G1〜G16が表面画像GOであるか裏面画像GUであるかを判断する判断処理を実行する(S34〜S42)。つまり、CPU21は、判断処理において、前回切り抜かれた個別画像Gと今回切り抜かれた個別画像Gとを比較する。この判断処理において、読取画像YAは前回読取画像であり、読取画像YB1は今回読取画像である。個別画像Gを比較する方法としては、例えはパターンマッチングなどの画像処理を用いることができ、CPU21は、比較した個別画像Gが一致するか否かを判別する。
図6に示すように、CPU21は、個別画像Gを比較する場合に、同一の画像位置LYに関連付けられた個別画像G同士をそれぞれ比較する。以後、判断処理において比較される2つの個別画像Gの組み合わせを画像対TIと呼ぶ。すなわち、画像対TIに含まれる2つの個別画像Gは、読取部30によって続けて読み取られて生成された読取画像Yから切り抜かれた個別画像Gであり、同一の画像位置LYに関連付けられている。同一の画像位置LYは、対応する位置情報の一例である。
CPU21は、個別画像G1〜G8及び個別画像G9〜G16の各画像対TIについて比較を行い、各画像対TIの比較結果を取得する。そして、取得した比較結果に基づいて、個別画像G1〜G16が表面画像GOであるか裏面画像GUであるかを判断する(S36)。比較結果は、判別結果の一例である。
CPU21は、取得した比較結果が、全ての画像対TIが一致しないことを示す結果である場合(S36:全て不一致)、読取画像YAから切り抜かれた個別画像G1〜G8が全て表面画像GOであると判断する(S38)。CPU21は、上記の判断結果を個別画像G1〜G8に関連つけてRAM23に記憶し、S20からの処理を繰り返す。
CPU21は、S20からの繰り返し処理において、使用者によって名刺フォルダMBの名刺NC11が裏返されて第1プラテンガラス52上に名刺フォルダMBが再び載置され、切換画面の読取ボタンが押圧されると、上述の処理に従って、名刺フォルダMBの2度目の読取画像YB2及び名刺NC9〜16の個別画像G17〜G24をRAM23に記憶する。
次に、CPU21は、判断処理を実行し、読取画像YB2から切り抜かれた個別画像G17〜G24(つまり、今回切り抜かれた個別画像G)を、読取画像YB1から切り抜かれた個別画像G9〜G16(つまり、前回切り抜かれた個別画像G)と比較し、その比較結果を取得する。この判断処理において、読取画像YB1は前回読取画像であり、読取画像YB2は今回読取画像である。
CPU21は、取得した比較結果が、図6に示すように、一部の画像対TI、すなわち、名刺NC11に対応する個別画像G11と個別画像G19の画像対TIが一致せず、残りの画像対TIが一致することを示す結果である場合(S36:一致・不一致が混在)、一致しない画像対TIにおいて、読取画像YB1から切り抜かれた個別画像G11が表面画像GOであり、読取画像YB2から切り抜かれた個別画像G19が裏面画像GUであると判断する。また、一致する画像対TIに対して、これらの画像対TIに含まれる全ての個別画像Gが全て表面画像GOであると判断する(S40)。
CPU21は、一致しない画像対TIに含まれる個別画像G11と個別画像G19を、同一の名刺NC(つまり、名刺NC11)の両面の読取画像Gであるとして、図6に点線で示すようにこれらを関連つけてRAM23に記憶する。また、CPU21は、図6に×印で示すように一致する画像対TIに含まれる個別画像Gのうち、読取画像YB2から切り抜かれた個別画像17、18、20〜24をRAM23から削除し(S44)、S8からの処理を繰り返す。
一方、名刺フォルダMBの2度目の読み取りの前に、使用者が名刺NC11の裏面の画像の読み取りを不要と判断した場合、使用者は名刺NC11を裏返すことなく、名刺フォルダMBの2度目の読み取りが実行されることがある。この場合、読取画像YB1から切り抜かれた個別画像G9〜G16と読取画像YB2から切り抜かれた個別画像G17〜G24とは一致し、その比較結果は、全ての画像対TIが一致しないことを示す結果となる(S36:全て一致)。
この場合、CPU21は、読取画像YB1及び読取画像YB2から切り抜かれた個別画像G9〜G24が全て表面画像GOであると判断する(S42)。CPU21は、読取画像YB2から切り抜かれた個別画像17〜24をRAM23から削除し(S46)、S8からの処理を繰り返す。
CPU21は、S8からの繰り返し処理において、使用者によって第1プラテンガラス52上に名刺フォルダMBに代えて名刺フォルダMCが載置され、切換画面の読取ボタンが押圧されると、上述の処理に従って、名刺フォルダMCの読取画像YC及び名刺NC17〜24の個別画像G25〜G32をRAM23に記憶する。
そして、CPU21は、読取画像YC及び個別画像G25〜G32の記憶後、使用者によって切換画面の終了ボタンが押圧された場合(S20:YES、S22:NO)、読取画像YCから切り抜かれた個別画像G25〜G32がすべて表面画像GOであると判断し(S24)、読取処理を終了する。
4.本実施形態の効果
(1)本実施形態の複合機1では、読取処理における判断処理において、前回切り抜かれた個別画像Gと今回切り抜かれた個別画像Gとをそれぞれ比較する際に、同一の画像位置LYに関連付けられている個別画像G同士を比較し、その比較結果から前回切り抜かれた個別画像G及び今回切り抜かれた個別画像Gが表面画像GOであるか裏面画像GUであるかを判断する。そのため、従来技術のように、表面読取モードと裏面読取モードを個別に用意し、これらを切り替えて読み取りを実行しなくても、生成した個別画像Gが表面画像GOであるか裏面画像GUであるかを判断することができ、容易に原稿の両面を読み取ることができる。
(1)本実施形態の複合機1では、読取処理における判断処理において、前回切り抜かれた個別画像Gと今回切り抜かれた個別画像Gとをそれぞれ比較する際に、同一の画像位置LYに関連付けられている個別画像G同士を比較し、その比較結果から前回切り抜かれた個別画像G及び今回切り抜かれた個別画像Gが表面画像GOであるか裏面画像GUであるかを判断する。そのため、従来技術のように、表面読取モードと裏面読取モードを個別に用意し、これらを切り替えて読み取りを実行しなくても、生成した個別画像Gが表面画像GOであるか裏面画像GUであるかを判断することができ、容易に原稿の両面を読み取ることができる。
(2)具体的には、前回切り抜かれた個別画像Gと今回切り抜かれた個別画像Gによって構成される複数の画像対TIにおいて、一部の画像対TIに含まれる個別画像G同士が一致し、残りの画像対TIに含まれる個別画像G同士が一致しないと判断された場合、一致しないと判断された画像対TIに含まれる個別画像Gが表面画像GOと裏面画像GUの組み合わせであると判断する。これによって、前回切り抜かれた個別画像G及び今回切り抜かれた個別画像Gに裏面画像GUが含まれていることを判断することができる。そして、一致しないと判断された画像対TIに含まれる表面画像GOと裏面画像GUの組み合わせを、同一の名刺NCの両面を読み取った個別画像Gとして関連つけて記憶することができる。
(3)また、前回切り抜かれた個別画像Gと今回切り抜かれた個別画像Gによって構成される複数の画像対TIにおいて、全ての画像対TIが一致しない場合、前回切り抜かれた個別画像Gの全てが表面画像GOであると判断する。これによって、前回切り抜かれた個別画像Gに裏面画像GUが含まれていないことを判断することができる。
(4)また、前回切り抜かれた個別画像Gと今回切り抜かれた個別画像Gによって構成される複数の画像対TIにおいて、全ての画像対TIが一致する場合、前回切り抜かれた個別画像G及び今回切り抜かれた個別画像Gの全てが表面画像GOであると判断する。これによって、前回切り抜かれた個別画像G及び今回切り抜かれた個別画像Gに裏面画像GUが含まれていないことを判断することができる。そして、全ての画像対TIにおいて一方の個別画像Gを削除することで、RAM23に重複して記憶された名刺NCの個別画像Gの一方が削除され、RAM23の記憶容量が増大するのを抑制することができる。
<実施形態2>
実施形態2を、図7、8を用いて説明する。本実施形態では、読取処理の判断処理が実施形態1と異なる。以下の説明では、実施形態1と同一の内容については重複した記載を省略する。
実施形態2を、図7、8を用いて説明する。本実施形態では、読取処理の判断処理が実施形態1と異なる。以下の説明では、実施形態1と同一の内容については重複した記載を省略する。
1.読取処理
CPU21は、図3に示すS14において前回読取画像を読み取り、S18において前回読取画像から個別画像Gを切り取り、前回切り抜かれた個別画像GZを生成する。次に、CPU21は、図7に示すS28において今回読取画像を読み取り、S32において今回読取画像から個別画像Gを切り取り、今回切り抜かれた個別画像GKを生成する。そして、図7に示す判断処理判(S34〜S40、S52〜S56)を実行する。
CPU21は、図3に示すS14において前回読取画像を読み取り、S18において前回読取画像から個別画像Gを切り取り、前回切り抜かれた個別画像GZを生成する。次に、CPU21は、図7に示すS28において今回読取画像を読み取り、S32において今回読取画像から個別画像Gを切り取り、今回切り抜かれた個別画像GKを生成する。そして、図7に示す判断処理判(S34〜S40、S52〜S56)を実行する。
判断処理において、CPU21は、前回切り抜かれた個別画像GZと今回切り抜かれた個別画像GKとを画像対TIにおいて比較し(S34)、比較結果を取得する。CPU21は、取得した比較結果が、一致しない画像対TIが含まれることを示す結果である場合(S36:不一致あり)、表示部12に前回切り抜かれた個別画像GZ、前回切り抜かれた個別画像GZ、及び比較結果を含む変更画面を表示する(S52)。
図8に示すように、変更画面には、前回切り抜かれた個別画像GZと今回切り抜かれた個別画像GKが並べて表示される。つまり、前回切り抜かれた個別画像GZと今回切り抜かれた個別画像GKによって構成される複数の画像対TIが表示部12に表示される。また、これらの個別画像Gのうち、一致しないと判別された画像対TIに相当する個別画像Gが陰(図8では、ハッチ)を付して表示されることで、比較結果が表示される。
使用者は、表示部12に表示された個別画像Gを押圧することで、押圧された個別画像G、及び画像対TIにおいて当該個別画像Gと対をなす個別画像Gの比較結果を変更することができる。つまり、陰を付して表示されている個別画像Gを押圧することで、当該個別画像Gの陰が消え、一致しないと判別された画像対TIが一致する画像対TIへと変更される。また、陰を付されずに表示されている個別画像Gを押圧することで、当該個別画像Gに陰が付され、一致すると判別された画像対TIが一致しない画像対TIへと変更される。この他、変更画面には、使用者による比較結果の変更を元に戻すためのリセットボタン、比較結果を確定するための確定ボタン等が含まれる。
CPU21は、変更画面を表示後、使用者からの入力を待機する。CPU21は、使用者によって変更画面の確定ボタンが押圧されると、比較結果を更新する(S54)。これにより、使用者によって比較結果が変更された場合、比較結果への変更が反映される。また、使用者によって比較結果が変更されない場合、以前の比較結果が維持される。
CPU21は、更新した比較結果が、全ての画像対TIが一致しないことを示す結果である場合(S56:全て不一致)、S38からの処理を実行する。また、CPU21は、更新した比較結果が、一致する画像対TIが含まれることを示す結果である場合(S56:一致あり)、S40からの処理を実行する。更新した比較結果は、判断結果の一例である。
一方、CPU21は、取得した比較結果が、全ての画像対TIが一致することを示す結果である場合(S36:全て一致)、表示部12に選択画面を表示する(図示省略)。選択画面には、今回読取画像を再生成するための再読み取りを再度実行するための再読取ボタン、及び再読み取りを実行せずに処理を進めるためのキャンセルボタンが含まれる。CPU21は、選択画面を表示後、使用者からの入力を待機する(S58)。選択画面は、選択情報の一例である。
CPU21は、使用者によって再読取ボタンが押圧された場合(S58:YES)、S20に戻って、処理をやり直す。一方、CPU21は、使用者によってキャンセルボタンが押圧された場合(S58:NO)、S46からの処理を実行する。
2.本実施形態の効果
(1)本実施形態の複合機1では、前回切り抜かれた個別画像GZと今回切り抜かれた個別画像GZとを比較し、前回切り抜かれた個別画像GZと今回切り抜かれた個別画像GZに含まれる複数の画像対TIのうち、少なくとも一部の画像対TIが一致しないと判別された場合に、表示部12にその比較結果を表示し、使用者からの変更を受け付けることで、誤って一致しないと判別された場合には、その比較結果を修正することができる。
(1)本実施形態の複合機1では、前回切り抜かれた個別画像GZと今回切り抜かれた個別画像GZとを比較し、前回切り抜かれた個別画像GZと今回切り抜かれた個別画像GZに含まれる複数の画像対TIのうち、少なくとも一部の画像対TIが一致しないと判別された場合に、表示部12にその比較結果を表示し、使用者からの変更を受け付けることで、誤って一致しないと判別された場合には、その比較結果を修正することができる。
(2)本実施形態の複合機1では、前回切り抜かれた個別画像GZと今回切り抜かれた個別画像GZとを比較し、前回切り抜かれた個別画像GZと今回切り抜かれた個別画像GZに含まれる全ての画像対TIが一致すると判別された場合に、表示部12に選択画面を表示し、使用者から、今回読取画像を再読み取りするか否かの指示を受け付ける。一般に、全ての画像対TIが一致する場合、使用者が、前回全体読取画像の生成のための読み取りと今回全体読取画像の生成のための読み取りの間に、名刺NCの裏返しを忘れた可能性が高い。この複合機1では、上記の場合に、使用者からの指示を受け付けることで、名刺NCの裏面画像GUが読み取られない事態の発生を抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えた複合機1を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。例えば、少なくともスキャナ機能を有する装置であれば、他の機能の有無は特に限定されない。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えた複合機1を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。例えば、少なくともスキャナ機能を有する装置であれば、他の機能の有無は特に限定されない。
(2)上記実施形態では、複合機1が1つのCPU21を有し、この1つのCPU21によって読取処理等の各種処理が実行される例を用いて示したが、本発明はこれに限られない。例えば、複数のCPUにより各部が構成されてもよければ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハード回路のみにより各部が構成されてもよい。さらには、単数又は複数のCPU及びASICによって、各部が構成されてもよい。
(3)また、CPU21が実行するプログラムが必ずしもROM22に記憶されている必要はなく、CPU21自身に記憶されていてもよければ、他の記憶装置に記憶されていても良い。
(4)上記実施形態では、複数の名刺NCを名刺フォルダMに収容し、名刺フォルダMを読み取って生成した読取画像Yから、各名刺NCの画像を読み取った個別画像Gを生成する場合について説明を行ったが、本発明はこれに限られない。例えば、複数の名刺NCが一定の間隔で第1プラテンガラス52上に載置され、これら複数の名刺NCを含む読取範囲を読み取って生成した読取画像Yから、各名刺NCの画像を読み取った個別画像Gを生成してもよい。複数の名刺NCが一定の間隔で第1プラテンガラス52上に載置されることで、複数の読取画像Y間において、個別画像Gの画像位置LYが一致する。
(5)また、名刺フォルダMを読み取って読取画像Yを生成する場合でも、その読み取りの方法は、第1プラテンガラス52上に載置された名刺フォルダMを読み取る場合に限られない。ADF40によって搬送経路45を搬送される名刺フォルダMを読み取る場合にも適用することができる。
(6)上記実施形態では、複数の原稿の一例として複数の名刺を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。原稿としては、例えば店舗における店舗カードやはがき、ゲーム等で用いられるトレーディングカードなどでも良い。
(7)なお、前回読取画像と今回読取画像は必ずしも連続して読み取られて生成される必要はない。例えば、名刺フォルダMを複合機1によって読み取る場合、複合機1の有する他の機能によって、名刺フォルダMの読み取り中に他の処理が行われることも考えられる。本発明は、前回読取画像と今回読取画像が指定されれば、読み取られ方や生成される方法によらず適用することができる。
1:複合機、11:指示部、12:表示部、21:CPU、22:ROM、23:RAM、30:読取部、52:第1プラテンガラス、G:個別画像、GK:今回切り抜かれた個別画像、GZ:前回切り抜かれた個別画像、GO:表面画像、GU:裏面画像、LY:画像位置、M:名刺フォルダ、NC:名刺、TI:画像対、Y:読取画像
Claims (10)
- 複数の原稿に記載されている画像を一括して読み取り、全体読取画像を生成する読取部と、
前記全体読取画像が記憶される記憶部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記読取部を用いて前記全体読取画像を複数回、順次生成させる読取処理と、
前記全体読取画像から、各原稿の個別画像を切り抜く切抜処理と、
前記個別画像を該個別画像が切り抜かれた前記全体読取画像における位置情報に関連付けて、前記読取処理に応じて実行された切抜処理毎に、前記記憶部に記憶する記憶処理と、
前記切抜処理によって前回切り抜かれた各個別画像と、前記切抜処理によって今回切り抜かれた各個別画像とを、対応する前記位置情報毎にそれぞれ比較し、比較を行った前回切り抜かれた個別画像と今回切り抜かれた個別画像の組み合わせである個別画像対が一致する場合、前記個別画像対の双方の個別画像が表面画像であると判断し、前記個別画像対が一致しない場合、前記個別画像対の少なくとも一方の個別画像が表面画像であると判断する判断処理と、
を実行する構成を有する画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置であって、
前記切り抜き処理によって前回個別画像が切り抜かれた前回全体読取画像と、前記切り抜き処理によって今回個別画像が切り抜かれた今回全体読取画像と、には複数個の前記個別画像対が存在し、
前記制御部は、
前記判断処理において、複数個の前記個別画像対のうち、一部の前記個別画像対が一致し、残りの前記個別画像対が一致しない場合、一致しない残りの前記個別画像対が前記原稿の表面画像と裏面画像の組み合わせであると判断する、画像読取装置。 - 請求項2に記載の画像読取装置であって、
前記制御部は、
一致する一部の前記個別画像対の一方の個別画像を前記記憶部から削除し、一致しない残りの前記個別画像対の個別画像同士を関連付けて前記記憶部に記憶する関連付け処理を更に実行する、画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置であって、
前記切り抜き処理によって前回個別画像が切り抜かれた前回全体読取画像と、前記切り抜き処理によって今回個別画像が切り抜かれた今回全体読取画像と、には複数個の前記個別画像対が存在し、
前記制御部は、
前記判断処理において、全ての前記個別画像対が一致しない場合、前記第1全体読取画像から切り抜かれた全ての前記個別画像が表面画像であると判断する、画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置であって、
前記切り抜き処理によって前回個別画像が切り抜かれた前回全体読取画像と、前記切り抜き処理によって今回個別画像が切り抜かれた今回全体読取画像と、には複数個の前記個別画像対が存在し、
前記制御部は、
前記判断処理において、全ての前記個別画像対が一致する場合、前記個別画像対の一方の個別画像を前記記憶部から削除する削除処理を更に実行する、画像読取装置。 - 請求項5に記載の画像読取装置であって、
表示部を更に備え、
前記制御部は、
前記判断処理において、全ての前記個別画像対が一致する場合、前記今回全体読取画像を再生成するための再読み取りするか否かを選択させる選択情報を前記表示部に表示する再読取表示処理を更に実行する、画像読取装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
表示部と指示部とを更に備え、
前記切り抜き処理によって前回個別画像が切り抜かれた前回全体読取画像と、前記切り抜き処理によって今回個別画像が切り抜かれた今回全体読取画像と、には複数個の前記個別画像対が存在し、
前記判断処理は、
複数個の前記個別画像対が一致するか否かを判別する判別処理と、
前記判別処理において、少なくとも一部の前記個別画像対が一致しないと判別された場合に、複数の前記個別画像対及び前記判別処理における判別結果を前記表示部に表示させる判別結果表示処理と、
前記判別結果表示処理後に、前記指示部から前記判別結果を変更する変更指示を受け付けた場合に、前記変更指示に従って前記判別結果を変更して前記判断処理の判断結果とし、前記変更指示を受け付けない場合に、前記判別結果を前記判断結果とする変更処理と、
を含む、画像読取装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
前記原稿を載置する原稿台を更に備え、
前記読取部は、前記原稿台に載置された前記複数の原稿に記載されている画像を一括して読み取る、画像読取装置。 - 請求項8に記載の画像読取装置であって、
前記原稿は、名刺であり、
前記読取部は、名刺フォルダに収容されて前記原稿台に載置された前記複数の名刺に記載されている画像を一括して読み取る、画像読取装置。 - 請求項9に記載の画像読取装置であって、
指示部を更に備え、
前記制御部は、
前記指示部から名刺フォルダ読取指示が入力された場合に、前記名刺フォルダに収容された前記複数の名刺に記載されている画像を一括して読み取る、画像読取装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2012-05-31 JP JP2012124379A patent/JP2013250725A/ja active Pending
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