JP6136204B2 - 空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遠心式の送風機を用いて空調する空調装置に関する。
従来、車両の天井置きクーラユニットは、運転席および助手席が並ぶ1列目の座席とその後列にあたる2列目の座席の間の天井に配置される。クーラユニットは、外郭がユニットケースによって構成され、ユニットケース内に送風機とエバポレータが収容される。送風機は、車両の左右方向に軸が延びるクロスフローファンが用いられ、いわゆる吸込みタイプである。このような送風機の上流側にエバポレータが配置され、送風機とエバポレータとが前後方向に並ぶようにユニットケース内に配置されている(たとえば特許文献1参照)。
特開平11−157330号公報
前述のようなクーラユニットでは、送風機と吸込口とは前後方向に並ぶように配置されている。したがって送風機の吸込騒音が吸込口に到達しやすい。これによって車室内に吸込騒音が伝達されて、車両乗員に不快感を与えるおそれがある。また吸込騒音を低減するために、吸込口からの送風機までの距離を大きくすることも考えられるが、この距離を大きくするとユニットケースが前後方向に大型化するという問題がある。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、ユニットケースの大型化を抑制しつつ、吸込騒音を低減することができる空調装置を提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明は、複数の通路部は、吸込口からユニットケース内の予め定める吸込側位置までの通路部であって、吸込口を含む仮想一平面に直交し、吸込口の中心から延びる吸込軸(41)を中心にした吸込側通路部(31)と、吸込側位置から、ユニットケース内にて吸込側位置よりも下流側に位置する送風機側位置までの通路部であって、通過する空気を冷却または加熱する熱交換器が設けられた他の通路部(32)と、送風機側位置から送風機までの通路部であって、吸込軸とはねじれの位置にある通路中心軸(42)を中心にした送風機側通路部(33)と、を有し、吸込口は、ユニットケースの側部の上半分の一部を占めており、仕切り板は、吸込口が形成される上層と、吸込口が形成されていない下層とを隔ており、吸込側通路部は、上層に形成され、送風機側通路部は、下層に形成され、他の通路部は、上層から下層にかけて形成されていることを特徴とする空調装置である。
このような本発明に従えば、ユニットケース内には、吸込口から送風機に至る空気通路が設けられ、空気通路は複数の通路部を含む。また遠心式の送風機を用いているので、クロスフローファンのような送風手段と異なり、ユニットケースの一部に送風機を配置しても、複数の通路部を介して空気を吸い込んで吹出口から送風することができる。
そして複数の通路部には、吸込口から吸込側位置までの吸込側通路部と、送風機側位置から送風機までの送風機側通路部とが含まれる。そして吸込側通路部と送風機側通路部とは、ユニットケース内の仕切り板が介在されている。したがって吸込側通路部と送風機側通路部とは、他の通路部を介して連結されている。しかも仕切り板が介在されているので、吸込側通路部と送風機側通路部とは、仕切り板を介して隣接配置されている。これによって吸込口から吸い込まれた空気は、そのまま直進して送風機に至ることはなく、吸込側通路部と送風機側通路部との間にある他の通路部を通過して、送風機側通路部に至ることになる。したがって送風機から吸込騒音は、ユニットケース内の複数の通路部によって反射しつつ、吸込口側へ至ることになるので、複数の通路部を通過するうちに吸込騒音を減衰させることができる。これによって吸込口から発する吸込騒音を低減することができる。また単純に送風機と吸込口との直線距離を大きくしているわけではなく、仕切り板を用いて通路部を形成しているのでユニットケースが大きくなることを抑制することができる。
なお、前述の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の空調装置10を示す平面図である。 空調装置10を示す正面図である。 空調装置10を示す側面図である。 第2実施形態の空調装置10Aを示す正面図である。 第3実施形態の空調装置10Bを示す正面図である。 第4実施形態の空調装置10Cを示す平面図である。 第5実施形態の空調装置10Dを示す平面図である。 第5実施形態の空調装置10Dを示す正面図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付すか、または先行の参照符号に一文字追加し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1〜図3を用いて説明する。本実施形態の空調装置10は、たとえば自動車の車室の天井11に設置され、車室内の後部座席側を冷房する。空調装置10は、たとえば運転席および助手席が並ぶ1列目の座席とその後列にあたる2列目の座席の間の天井11に配置される。このような空調装置10は、一般にリアクーラと称されている。
空調装置10は、空調装置10の外郭を構成するユニットケース12を有している。ユニットケース12は、扁平な直方体形状であって、図1の左右方向が車両の左右方向Xに対応し、図1の上下方向が車両の前後方向Yに対応し、図2の上下方向が車両の上下方向Zに対応する。ユニットケース12は、車両の上下方向Zに対応する厚みが幅および長さよりも小さい。したがって車両天井11に沿うように配置されるので、車室空間を圧迫することを防いでいる。ユニットケース12は、たとえば樹脂からなる。
車両前方側のユニットケース12の側部には、車室内に開口する吸込口13が形成されている。吸込口13は、ユニットケース12の外側の空間のある車室内の空気を吸入するための開口である。また車両後方側のユニットケース12の側部には、車室内に開口する吹出口14が形成されている。吹出口14は、ユニットケース12内から車室内に空気を吹き出すための開口である。
次にユニットケース12の内部の構成に関して説明する。ユニットケース12の内部には、蒸発器15と送風機16と配置されている。またユニットケース12の内部には、複数の空気通路が形成されている。
ユニットケース12内部の車両左右方向Xの一方側(本実施形態では図1の左方側)の端部には、蒸発器15(冷却器)が設けられている。蒸発器15は、通過する空気と内部を流れる冷媒とを熱交換して、通過する空気を冷却する冷却用熱交換器である。蒸発器15は、図示は省略するが、複数の冷媒流路を有し、この冷媒流路は冷凍サイクル(図示せず)と接続されている。そして蒸発器15の入口側の冷媒回路には、例えば、温度作動式の膨張弁(図示せず)が設けられている。この膨張弁によって、冷凍サイクルの冷媒配管からの高圧液冷媒を減圧して蒸発器15へ送り、そして蒸発器15は、冷媒流路を流れる減圧された冷媒の蒸発潜熱を空気から吸熱して空気を冷却、除湿するようになっている。
蒸発器15は、図3に示すように、車両前後方向Yに対して傾斜して設置され、ユニットケース12の上側のケースの内壁と下側のケースの内壁とで固定されている。従って、蒸発器15のうちユニットケース12の下側に対向する面からドレイン水が落下する。
ユニットケース12内部の車両左右方向Xの他方側(本実施形態では図1の右方側)の端部には、遠心式の送風機16が設けられる。したがって送風機16は、蒸発器15とは左右方向Xの反対側に位置する。送風機16は、蒸発器15の下流側に設けられ、吸込口13から空気を吸入して、吸入した空気を送風する電動式の送風手段である。換言すると、蒸発器15は、送風機16の上流側に設けられる。送風機16は、図示しない電気回路からなる制御装置によって作動制御される。送風機16は、図示は省略するが、遠心多翼ファン(例えばシロッコファン)と、これを駆動するモータとを含んで構成される。遠心多翼ファンの周囲は、スクロールケーシング17で囲まれている。送風機16の吹出口16aは、遠心多翼ファンの遠心方向に延びるように設けられた通風路に接続されている。
ユニットケース12の下側の内壁には、蒸発器15にて発生したドレイン水(凝縮水)をせき止める堰部18が設けられている。堰部18は、車両前後方向Yに延びる板状を成している(図2参照)。堰部18は蒸発器15と送風機16との間に配置されている。堰部18の高さは、ドレイン水の発生量及び車両の最大登坂角度等を考慮して、せき止められたドレイン水が堰部18を乗り越えないような高さとしている。ユニットケース12において、堰部18のそれぞれの近傍には、堰部18でせき止められたドレイン水をユニットケース12外へ排出する排水口19が設けられている。
排水口19には、それぞれ、ドレイン水を車両下方へ案内するドレインホース(図示せず)が接続されている。ドレインホースは、車両下方に導かれ車外へドレイン水が排出されるようになっている。
次に、ユニットケース12内に形成される空気通路に関して説明する。吸込口13から送風機16に至る空気通路は、互いに異なる通路中心軸を中心にした複数の通路部を含んで構成される。通路部の通路中心軸とは、通路部の断面中心(重心)を結んだ軸である。また通路部とは、ユニットケース12の内で、送風機16の駆動によって空気が流れる通路を形成している部分である。
吸込口13は、図1および図2に示すように、左右方向Xに延び、ユニットケース12の前方側側部の上半分を占めており、長方形状に形成される。またユニットケース12内には、吸込口13が形成される上層と、吸込口13が形成されていない下層とを隔てる仕切り板20が設けられる。したがって仕切り板20は、車両の上下方向Zに交差するように延びる。仕切り板20は、ユニットケース12内の全域ではなく、部分的に設けられ、少なくとも蒸発器15および送風機16が位置する部分には設けられていない。
またユニットケース12内には、吸込口13から送風機16に向けて投影した吸込側仮想空間21に吸込側遮蔽部22が設けられる。吸込側遮蔽部22は、吸込口13と送風機16の吸込口16bとを隔てる部材である(図1参照)。吸込側遮蔽部22によって、吸込口13からユニットケース12内を覗いても、送風機16の吸込口16bが吸込側遮蔽部22によって隠れて視認することができない。吸込側遮蔽部22は、吸込口13から左斜め上方に向かって延びるとともに、上下方向Zに沿って延びる壁である。この吸込側遮蔽部22によって、吸込口13から吸い込まれる空気と、送風機16の吸込口16bから吸い込まれる空気とが分断されている。
複数の通路部には、吸込側通路部31、蒸発器通路部32および送風機側通路部33とが含まれる。吸込側通路部31は、吸込口13から蒸発器15に至る前までの通路部である。吸込側通路部31は、吸込口13からユニットケース12内の予め定める吸込側位置まで延びる。吸込側位置は、蒸発器通路部32の上流側の端部である。したがって吸込側通路部31は、吸込口13から吸い込んだ空気を蒸発器通路部32に送る。またここで、吸込口13を含む仮想一平面に直交し、吸込口13の中心から延びる中心軸を、吸込軸41とする。したがって吸込軸41は、図1の上向きの実線矢印に対応する。吸込側通路部31は、このような吸込口13から左斜め上方に向かう通路部である。したがって吸込側通路部31の通路中心軸は、図1に示すように左斜め上方に延びる。
蒸発器通路部32は、吸込側通路部31を通過した空気が車両下方に向かって流れて、蒸発器15を通過し、送風機側通路部33に至るまでの通路部である。したがって蒸発器通路部32は、通路中心軸が上下方向Zに延びる(図2および図3参照)。これによって、上層に位置する吸込側通路部31を通過した空気が、下層に位置する送風機側通路部33に送られる。
送風機側通路部33は、蒸発器通路部32を通過した空気が図2の右方に向かって流れて、送風機16に至るまでの通路部である。送風機側通路部33は、ユニットケース12内にて吸込側位置よりも下流側に位置する送風機側位置から送風機16までの通路部である。送風機側位置は、蒸発器通路部32の下流側の端部である。送風機側通路部33は、吸込側通路部31とは前述の仕切り板20によって区画されている。また送風機側通路部33は、通路中心軸が左右方向Xに延びる(図2および図3参照)。ここで送風機側通路部33の通路中心軸をねじれ軸42とする。すると上層に位置し前後方向Yに延びる吸込軸41と、下層に位置し左右方向Xに延びるねじれ軸42とはねじれの位置にある。このようなねじれの位置にあるので、吸込口13から一直線で送風機16に至る空気通路はなく、吸込口13から吸い込まれた空気は、吸込側通路部31、蒸発器通路部32および送風機側通路部33を経て、送風機16に吸い込まれる。具体的には、吸込口13から吸い込まれた空気は、ユニットケース12内でいわゆるUターンした後、送風機16に吸い込まれる。換言すると、吸込口13から吸い込まれた空気は、少なくとも1回は向きが変更されて、変更後に送風機16に吸い込まれる。したがって空気流れが異なる複数の通路部がユニットケース12内には設けられている。
送風機16に吸い込まれた空気は、吹出口14から車室内に向けて吹き出される。吹出口14は、図1および図2に示すように、ユニットケース12の後方側側部に、左右方向Xに延びて間隔をあけて4つ設けられる。吹出口14は、左右方向Xに複数設けられ、各吹出口14と送風機16との距離は、最も配置方向の一方側に位置する吹出口14が送風機16と最も近く、最も配置方向の他方側に位置する吹出口14が、送風機16と最も遠い。それぞれの吹出口14は、長方形状に形成される。図1の右方の2つの吹出口14は、助手席側の後部座席に向けて空調風を送るための開口であり、左方の2つの吹出口14は、運転席側の後部座席に向けて空調風を送るための開口である。また吹出口14は、図1に示すように、下方に向けて開口している。図1に示すように、送風機16からの吹出口14に向かう通路部は、運転席側と助手席側との2つ有する。送風機16から送風された空気は、送風機16の直後ではユニットケース12の上層を流れ、図2に示すように、途中から下層に向かって流れる。そして前述の吹出口14から車室内に向けて送風される。このように吹出口14が左右方向Xに間隔をあけて設けられるので、運転席側および助手席側の後部座席に向けて空調風を送風することができる。
また吹出口14から送風機16に向けて投影した吹出側仮想空間23には、吹出側遮蔽部24が設けられる。吹出側遮蔽部24は、吹出口14と送風機16の吹出口16aとを隔てる部材である(図1および図2参照)。吹出側遮蔽部24によって、吹出口14からユニットケース12内を覗いても、送風機16の吹出口16aが吹出側遮蔽部24によって隠れて視認することができない。本実施形態では吹出側遮蔽部24は、送風機16のスクロールケーシング17や送風機16から吹出口16aに延びる通路部の内壁が相当する。
以上説明したように本実施形態の空調装置10では、ユニットケース12内には、吸込口13から送風機16に至る空気通路が設けられ、空気通路は互いに異なる通路中心軸を中心にした複数の通路部を含む。また遠心式の送風機16を用いているので、クロスフローファンのような送風手段と異なり、ユニットケース12の一部に送風機16を配置しても、複数の通路部を介して空気を吸い込んで吹出口14から送風することができる。
そして複数の通路部には、吸込軸41とはねじれの位置にあるねじれ軸42を通路中心軸とする通路部である送風機側通路部33が含まれる。吸込軸41とねじれ軸42とがねじれの位置にあると、吸込口13から吸い込まれた空気は、そのまま直進して送風機16に至ることはなく、吸込口13から少なくとも1つの通路部を経て、ねじれ軸42を中心とする送風機側通路部33に至ることになる。したがって送風機16から吸込騒音は、ユニットケース12内の複数の通路部によって反射しつつ、吸込口13側へ至ることになるので、複数の通路部を通過するうちに吸込騒音を減衰させることができる。これによって吸込口13から発する吸込騒音を低減することができる。また単純に送風機16と吸込口13との直線距離を大きくしているわけではなく、空気通路に、部分的にねじれの位置のような通路部を用いているので、ユニットケース12が大きくなることを抑制することができる。
換言すると、空調装置10において、風が流れる通路内に空気流れのベクトルを規定すると、吸込口13の重心位置で吸込口13の開口面と直行する第1ベクトルと、吸込口13のベクトルに対してねじれの(交差しない)位置にある第2ベクトルが存在し、第1のベクトルと第2のベクトルを介して送風機16がある。したがって第2ベクトルの通路が、送風機側通路部33に相当する。このように第1ベクトルと第2ベクトルとがねじれの位置にあるので、省スペースで送風機16から吸込口13までの距離を限りなく長く取れるレイアウトを実現でき、吸込騒音の低減および小型化を達成することができる。
また本実施形態では、ユニットケース12内の複数の通路部には、吸込口13から吸込側位置までの吸込側通路部31と、送風機側位置から送風機16までの送風機側通路部33とが含まれる。そして吸込側通路部31と送風機側通路部33との間には、ユニットケース12内の仕切り板20が介在している。したがって吸込側通路部31と送風機側通路部33とは、他の通路部である蒸発器通路部32を介して連結されている。しかも仕切り板20が介在しているので、吸込側通路部31と送風機側通路部33とは、仕切り板20を介して隣接配置されている。これによって吸込口13から吸い込まれた空気は、そのまま直進して送風機16に至ることはなく、吸込側通路部31と送風機側通路部33との間にある蒸発器通路部32を通過して、送風機側通路部33に至ることになる。したがって送風機16から吸込騒音は、ユニットケース12内の複数の通路部によって反射しつつ、吸込口13側へ至ることになるので、複数の通路部を通過するうちに吸込騒音を減衰させることができる。これによって吸込口13から発する吸込騒音を低減することができる。また単純に送風機16と吸込口13との直線距離を大きくしているわけではなく、仕切り板20を用いて通路部を形成しているのでユニットケース12が大きくなることを抑制することができる。
さらに本実施形態では、吸込口13から送風機16の吸込口16bに向けて投影した吸込側仮想空間21には、吸込口13と送風機16の吸込口16bとを隔てる吸込側遮蔽部22が設けられる。したがって吸込口13から吸い込まれた空気は、そのまま直進しても吸込側遮蔽部22によって送風機16の吸込口16bに至ることはない。したがって送風機16の吸込口16bから吸込騒音は、ユニットケース12内で反射しつつ、吸込口13側へ至ることになるので、吸込騒音を減衰させることができる。これによって吸込口13から発する吸込騒音を低減することができる。また単純に吸込口13と送風機16との直線距離を大きくしているわけではないので、ユニットケース12が大きくなることを抑制することができる。
また本実施形態では、ユニットケース12内の送風機16の上流側に蒸発器15が設けられる。したがって、送風機16から吸込騒音は、蒸発器15を通過するので、蒸発器15にて吸込騒音を減衰させることができる。これによって吸込口13から発する吸込騒音を低減することができる。
また本実施形態では、吹出口14から送風機16に向けて投影した吹出側仮想空間23には、吹出口14と送風機16の吹出口16aとを隔てる吹出側遮蔽部24が設けられる。したがって送風機16の吹出口16aから送風される空気は、そのまま直進しても吹出側遮蔽部24によって吹出口14に至ることはない。したがって送風機16からの騒音は、ユニットケース12内で反射しつつ、吹出口14側へ至ることになるので、吹出口14からの騒音を減衰させることができる。
さらに本実施形態では、ねじれ軸42を通路中心軸とする送風機側通路部33と吸込口13との間に蒸発器15が設けられる。したがって、送風機16から吸込騒音は、蒸発器15を通過するので、蒸発器15にて吸込騒音を減衰させることができる。これによって吸込口13から発する吸込騒音を蒸発器15によって低減することができる。
また本実施形態では、吸込側通路部31(上層)を流れる空気の流れ方向は、送風機側通路部33(下層)を流れる空気の方向とは反対方向である。このように吸込風の向きがユニットケース12内で複数回変わることで吸込騒音の減衰効果を向上することができる。
さらに本実施形態では、空調装置10において、送風機16までの通風路が2層構造となっている。そして吸込側通路部31および送風機側通路部33の間の蒸発器通路部32に蒸発器15が設けられる。したがって上層と下層とを隔てる部分に蒸発器15が設けられる。このように吸込口13から送風機16までの通風路間に上下に層を設けることによって、吸込距離を長くることができる。これによって送風機16からの直達音が低減され、吸込騒音を小さくすることができる。また吸込口13の層と異なる層から吸込めるように送風機16をレイアウトしているので、吸込み距離を長く取りながら小型化できる。
さらに本実施形態では、吹出口14は、送風機16によって送風された空気を車室の後部座席が配置される空間に向けて吹き出すように空調装置10が配置される。これによって車両前方の空間がインパネ内の車両用空調装置によって空調されている場合には、その空調されている空気を吸い込んで、車両後方に送風することができる。また後部座席を空調するので、車両の前方に車両用空調装置がある場合には、併用することによって、車室内全体を空調することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に関して、図4を用いて説明する。図4は第1実施形態の図2に相当する図であり、図4では理解を容易にするため、蒸発器15や吹出口14に関しては省略する。
本実施形態では、吸込口13と送風機16との位置関係に特徴を有する。吸込口13は、図4に示すように、左右方向Xに延び、ユニットケース12の前方側側部の上半分を占めており、図4の左方側に位置している。また送風機16は、ユニットケース12内にて上方から空気を吸い込むように構成される。
これによって吸込口13と送風機16の吸込位置が共に上層に位置しているが、吸込口13から吸い込んだ空気は、一度下層に至るように吸込口13から下層に至る吸込側通路部31Aが形成されている。そして下層に至った空気は、右方に向かって流れ、そして上層に流れて、送風機16に吸い込まれる(図4参照)。したがって吸い込まれた空気は、ユニットケース12内をいわゆるZターンする。
吸込軸41Aは、図4の奥向きの矢印に対応する。またねじれ軸42Aは、下層において左右方向Xに延びる通路の通路中心軸である。したがって吸込軸41Aとねじれ軸42Aとは、ねじれの位置にある。このような位置関係であっても、前述の第1実施形態と同様の作用および効果を達成することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に関して、図5を用いて説明する。図5は第1実施形態の図2に相当する図であり、図5では理解を容易にするため、蒸発器15や吹出口14に関しては省略する。
本実施形態では、吸込口13と送風機16との位置関係に特徴を有する。吸込口13は、図5に示すように、左右方向Xに延び、ユニットケース12の前方側側部の上半分を占めており、左方側に突出した部分に位置している。また送風機16は、ユニットケース12内にて下方から空気を吸い込むように構成される。
吸込口13は上層に位置し、送風機16の吸込位置が下層に位置している。吸込口13から吸い込んだ空気は、図5の右方に流れた後、下層に至るように吸込側通路部31Bが形成されている。そして下層に至った空気は、図5の右方に向かって流れ、送風機16に吸い込まれる(図5参照)。したがって吸い込まれた空気は、ユニットケース12内を、いわゆるZターンする。
吸込軸41Bは、図5の奥向きの矢印に対応する。またねじれ軸42Bは、下層において左右方向Xに延びる通路の通路中心軸である。したがって吸込軸41Bとねじれ軸42Bとは、ねじれの位置にある。このような位置関係であっても、前述の第1実施形態と同様の作用および効果を達成することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に関して、図6を用いて説明する。本実施形態では、蒸発器15Cの位置関係に特徴を有する。蒸発器15Cは、図6に示すように、スクロールケーシング17の吹出口16aに設けられる。換言すると、蒸発器15Cは、送風機16の下流側に設けられる。
このような本実施形態では、送風機16から吹出口14に至る騒音は、蒸発器15Cを通過するので、蒸発器15Cにて騒音を減衰させることができる。これによって吹出口14から発する騒音を低減することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に関して、図7および図8を用いて説明する。本実施形態では、吸込口13Dの位置および送風機16の吹出口16aから吹出口14に延びる通路部24の構成に特徴を有する。
吸込口13Dは、図8に示すように、第1実施形態よりも左右方向Xの右方側(図8の左方側)に寄っている。これによって吸込口13Dから覗いた場合、蒸発器15の一部を視認することができる。このように吸込口13Dから送風機16に至る経路が短くなるので、圧損を低減することができる。
また送風機16の吹出口16aは、左右方向Xの右方側(図7の左方側)に向かって開口し、それからL字に屈曲している通路を通過後、二股に別れる通路部24を通過して、各吹出口14に至る。これによって、各吹出口14からの風量をより均等にすることができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の第1実施形態では、空調装置10は車両に設けられ、車室内を空調しているが、車両用に限るものではない。たとえば、工場内でスポット的に空調する空調装置10に適用してもよく、住居などの建物の室内を空調する空調装置10に適用してもよい。
前述の第1実施形態では、吹出口14は、車室の後方に送風機16によって送風していたが、車室の後方に限るものではなく、前方座席が配置される空間に向けて吹き出すように配置してもよい。
また前述の第1実施形態では、吸込口13が1つであったが吸込口13は1つに限るものではなく、複数であってもよい。吸込口13が複数の場合は、最も開口面積が大きい吸込口13を用いて吸込軸41を規定する。これによって吸込騒音を効果的に減衰することができる。
また前述の第1実施形態では、ユニットケース12は、車室の天井11に設けられているが、車室の天井11に限るものではなく、車室の内壁の他の部分、たとえばドア部の内壁に埋め込めこんでもよい。
また前述の第1実施形態では、熱交換器は、冷却用熱交換器によって実現されているが、冷却用に限るものではなく、加熱用熱交換器(ヒータも含む)であってもよい。また熱交換器を備えず、単に送風する機能を有する空調装置10であってもよい。
X…左右方向 Y…前後方向 Z…上下方向
10…空調装置 11…天井 12…ユニットケース
13…吸込口 14…吹出口 15…蒸発器(熱交換器)
16…送風機 20…仕切り板 21…吸込側仮想空間
22…吸込側遮蔽部 23…吹出側仮想空間 24…吹出側遮蔽部
31…吸込側通路部 32…蒸発器通路部 33…送風機側通路部
41…吸込軸 42…ねじれ軸

Claims (7)

  1. 外側の空気を内部に吸入するための吸込口(13)、および内部から外側へ空気を吹き出すための吹出口(14)が設けられたユニットケース(12)と、
    前記ユニットケース内に設けられる仕切り板(20)と、
    前記ユニットケース内に設けられ、前記吸込口から空気を吸入して、吸入した空気を前記吹出口を介して前記ユニットケースの外側へ送風する遠心式の送風機(16)と、を含み、
    前記吸込口から前記送風機に至る空気通路は、複数の通路部を含み、
    前記複数の通路部は、
    前記吸込口から前記ユニットケース内の予め定める吸込側位置までの通路部であって、前記吸込口を含む仮想一平面に直交し、前記吸込口の中心から延びる吸込軸(41)を中心にした吸込側通路部(31)と、
    前記吸込側位置から、前記ユニットケース内にて前記吸込側位置よりも下流側に位置する送風機側位置までの通路部であって、通過する空気を冷却または加熱する熱交換器(15)が設けられた他の通路部(32)と、
    前記送風機側位置から前記送風機までの通路部であって、前記吸込軸とはねじれの位置にある通路中心軸(42)を中心にした送風機側通路部(33)と、を有し、
    前記吸込口は、前記ユニットケースの側部の上半分の一部を占めており、
    前記仕切り板は、前記吸込口が形成される上層と、前記吸込口が形成されていない下層とを隔ており、
    前記吸込側通路部は、前記上層に形成され、
    前記送風機側通路部は、前記下層に形成され、
    前記他の通路部は、前記上層から前記下層にかけて形成されていることを特徴とする空調装置。
  2. 前記熱交換器は、前記吸込軸が延びる方向に対して傾斜して設置されていることを特徴とする請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記吹出口から前記送風機の吹出口(16a)に向けて投影した吹出側仮想空間(23)に設けられ、前記吹出口と前記送風機とを隔てる吹出側遮蔽部(24)をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の空調装置。
  4. 前記ユニットケースは、車両に設けられ、
    前記吸込口は、車室内の空気を吸入し、
    前記吹出口は、前記送風機によって送風された空気を前記車室内へ吹き出すことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の空調装置。
  5. 前記吹出口は、前記送風機によって送風された空気を前記車室の後部座席が配置される空間に向けて吹き出すことを特徴とする請求項に記載の空調装置。
  6. 前記ユニットケースは、前記車室の天井(11)に設けられることを特徴とする請求項またはに記載の空調装置。
  7. 前記吸込側通路部を流れる空気の流れ方向は、前記送風機側通路部を流れる空気の方向とは反対方向であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の空調装置
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