JP3329715B2 - トラクター - Google Patents

トラクター

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JP3329715B2
JP3329715B2 JP34010697A JP34010697A JP3329715B2 JP 3329715 B2 JP3329715 B2 JP 3329715B2 JP 34010697 A JP34010697 A JP 34010697A JP 34010697 A JP34010697 A JP 34010697A JP 3329715 B2 JP3329715 B2 JP 3329715B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転キャビンを備
えているトラクターに関する。
【0002】
【従来の技術】運転キャビンを備えるトラクターにおい
て、従来、たとえば特開平7‐47832号公報に示さ
れるように、空調ユニットがキャビン板材のエアコン取
付け孔周囲に防振用ゴムを介してボルト締止され、空調
ユニットに対する振動伝達の緩和を図りながら運転キャ
ビン内空調をできるようになったものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】空調ユニットを運転キ
ャビンに取り付けると、空調ユニットの吹出口が付いて
いる端部を運転キャビンの内側に差し入れるとか、その
吹出口を運転キャビンの貫通孔に入り込ませるとかによ
り、空調ユニットの吹出口を運転キャビンに接続するダ
クトを必要としない簡単な構造で空調ユニットからキャ
ビン内に空気供給することが可能になる。
【0004】しかし、前述の「従来技術」に記載のよう
に、空調ユニット及び運転キャビンの間に振動が発生す
るので、振動ために空調ユニットの部材及び運転キャビ
ンの部材が干渉することを回避する隙間を、空調ユニッ
トの部材及び運転キャビンの部材の間に設ける必要があ
り、運転キャビンの空調の障害にならないように前述の
隙間を閉じるシール手段が必要になっていた。本発明の
目的は、空調ユニットへの振動の伝達の緩和を図り、空
調ユニット及び運転キャビンの間の空気の供給とシール
手段の構造の簡略化を図りながら、運転キャビンの空調
が行えるトラクターを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】[構成] 請求項1の特徴は、運転キャビンを備えているトラクタ
ーにおいて、次のように構成することである。運転キャ
ビンを緩衝機構を介して車体に取り付け、前記運転キャ
ビンの空調を行う空調ユニットを、この空調ユニットが
エンジンボンネットの内部空間から区画される状態に覆
うユニットケーに内装して、前記運転キャビンからエン
ジンボンネットの内部に延出する状態に片持ち支持され
たユニット支持部材に載せ付けることで前記運転キャビ
ンに取り付け、 エンジンボンネット内空間に設置される
前記ユニットケースに、機外から前記空調ユニットの吸
入口に空気供給する吸気路を一体的に形成してある
【0006】[作用] 請求項1の特徴によると、空調ユニットを運転キャビン
に取り付けることにより、空調ユニットの吹出口を運転
キャビンにダクトによって接続することなく、空調ユニ
ットから運転キャビンに空気を供給することができる。
この場合、走行等に起因する車体の振動が、車体及び運
転キャビンの間で緩衝機構により緩和される。従って、
請求項1の特徴によると、空調ユニット及び運転キャビ
ンの間に振動が発生しないように構成しても、空調ユニ
ットに車体から振動が伝わり難いのであり、空調ユニッ
トの部材及び運転キャビンの部材の間に設ける必要があ
った干渉回避の為の隙間を、省略することができる。
【0007】空調ユニットをエンジンボンネット内部に
配置して、空調ユニットに接続される熱媒循環用の配管
をエンジンボンネットの内部に引き出さなくてよいよう
にしながら(短くするようにしながら)、ユニットケー
スにより吸気路を形成し、エンジンボンネットの内部の
熱気が空調ユニットに吸引されないようにして運転キャ
ビンの空調を行うことができる。また、ユニットケース
(空調ユニット)がユニット支持部材を介して運転キャ
ビンに支持されるように構成されているので、ユニット
支持部材に支持されてユニットケースと共に空調ユニッ
トを取り外してエンジンボンネットの外部に取り出すこ
とができる。
【0008】[発明の効果]請求項1の特徴によると、 車体から空調ユニットへの振
動の伝達を緩和して、空調ユニットに振動による故障等
が発生し難い信頼性の高いものにすることができた。空
調ユニットの吹出口を運転キャビンに接続するダクトが
不要であり、空調ユニットの部材及び運転キャビンの部
材の間に特別なシール部材を設ける必要が無く、部材の
製作や組み付け誤差に起因する隙間が発生してシール手
段が必要になったとしても、空調ユニットの部材及び運
転キャビンの部材の間の干渉回避に起因する隙間の場合
に比べて、軽小なシール手段で済む簡単な構造で良いの
で、構造面や経済面で有利な運転キャビンの空調が行え
るようになった。
【0009】空調ユニットに接続される熱媒循環用の配
管を、エンジンボンネットの内部に引き出さなくてよい
ようにしながら(短くするようにしながら)、空調ユニ
ットがエンジンボンネットの内部の熱気を吸引しないよ
うに構成することにより、外観面や空調効率面で優れた
もの担った。ユニットケース(空調ユニット)がユニッ
ト支持部材を介して運転キャビンに支持されるように構
成されているので、ユニット支持部材に支持されてユニ
ットケースと共に空調ユニットを取り外してエンジンボ
ンネットの外部に取り出すことができ、組み付け分解を
伴うメンテナンスを行い易い面でも有利である。
【0010】[構成]請求項2の特徴は、請求項1の特徴を備えたトラクター
において、空調ユニットの吸入口が運転キャビンの外側
に位置し、前記空調ユニットの吹出口が運転キャビンの
内側に位置するように、前記空調ユニットを取り付けた
ことである。
【0011】[作用]請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述
の請求項1の[作用]を備えており、この[作用]に加えて
以下のような[作用]を奏する。請求項2の特徴による
と、空調ユニットの全体を運転キャビンの内側に配置す
るに比し、空調ユニットの配置に必要となるキャビン内
スペースを小さく済ませ、かつ、空調ユニットの吸入口
をキャビンに接続するダクトを不要にしながら空調ユニ
ットからの空気をキャビンに供給することができる。
【0012】[発明の効果]請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述
の請求項1の[発明の 効果]を備えており、この[発明の
効果]に加えて以下のような[発明の効果]を奏する。
求項2の特徴によると、運転キャビンの内側が空調ユニ
ットのために狭くなることを極力回避しながら、空調ユ
ニットの吹出口をキャビンに接続するダクトを必要とし
ない簡単な構造で、運転キャビンの空調が行えるように
なった。
【0013】[構成] 請求項3の特徴は、請求項1又は2による発明の構成に
おいて、前記空調ユニットの吹出口に連通するキャビン
内吹出口を運転キャビン内の複数箇所に形成して空調ユ
ニットからの空気を運転キャビン内の複数箇所に吹き出
す案内ダクトを構成したことである。
【0014】[作用]請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様
に前述の請求項1又は2の[作用]を備えており、この
[作用]に加えて以下のような[作用]を奏する。 請求項3
の特徴によると、空調ユニットの吹出口をダクトを介さ
ないで直接にキャビンに接続しながら、空調ユニットか
らの空気を案内ダクトにより、キャビン内のたとえば両
横側とか、上部と下部などの複数箇所に分散させて供給
するものである。
【0015】[発明の効果]請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様
に前述の請求項1又は2の[発明の効果]を備えており、
この[発明の効果]に加えて以下のような[発明の効果]を
奏する。 ダクトを必要としない簡単な構造で空気供給し
ながらも、空調ユニットからの空気を案内ダクトによっ
てキャビン内の複数箇所に分散させて効率よく空調でき
る。
【0016】[構成]請求項4による発明の特徴は、請求項1〜3のうちのい
ずれか一つの特徴を備えたトラクターにおいて、次のよ
うに構成したことである。空調ユニットに備えられてい
る熱交換器が運転キャビンの内側に入り込むように、空
調ユニットを取り付けてある。
【0017】[作用]請求項4の特徴によると、請求項1〜3の場合と同様に
前述の請求項1〜3の何れか一つの場合と同様の[作用]
を備えており、この[作用]に加えて以下のような[作用]
を奏する。 空調ユニットの重量をキャビンの内側と外側
とに極力分散させ、空調ユニットを重量バランスが極力
よい状態で運転キャビンに支持させるものである。
【0018】[発明の効果]請求項4の特徴によると、請求項 1〜3の場合と同様に
前述の請求項1〜3の[発明の効果]を備えており、この
[発明の効果]に加えて以下のような[発明の効果]を奏す
る。 運転キャビンの内側が空調ユニットのために狭くな
ることを極力回避しながら、ダクトを必要としない簡単
な構造で空調できるものが、運転キャビンに安定的に支
持される状態に得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対の駆
動自在な前車輪1,1と後車輪2,2とによって自走す
るとともに、エンジン3やこのエンジン3を覆うエンジ
ンボンネット4などを有する原動部、及び、この原動部
の後側に位置する運転キャビン10を備える車体の後部
に、ロータリ耕耘装置などの各種作業装置を昇降操作自
在に連結するリフトアーム5、連結作業装置に回転動力
を伝達する動力取出し軸6を備えさせて、トラクターを
構成してある。
【0020】前記運転キャビン10は、図8〜図10に
示す如く構成してある。すなわち、アルミ金属材で成る
左右一対の前ピラー11a、左右一対の後ピラー11
b、上前横フレーム11c、上後横フレーム11d、左
右一対の上前後フレーム11e、左右一対の下横前後フ
レーム11f、下後横フレーム11g、下後横フレーム
11gに上端側が連結する左右一対の鉄製支柱11h,
両支柱11h,11hの一方の支柱11hの下端部に後
端側が連結する鉄パイプ製の下中央前後フレーム11
j、他方の支柱11hの下端部に後端側が連結する鉄パ
イプ製の下中央前後フレーム11j、一対の下中央前後
フレーム11jの一方の下中央前後フレーム11jの中
間部と前記一対の下横前後フレーム11fの一方のフレ
ーム11fの前端側ストレート部分とにわたって連結す
るステップ支持フレーム11k、他方の下中央前後フレ
ーム11jの中間部と他方の下横前後フレーム11fの
前端側ストレート部分とにわたって連結するステップ支
持フレーム11kのそれぞれによってキャビンフレーム
11を構成し、このキャビンフレーム11と、前側壁1
2と、左右一対のサイドドア13,13と、後側壁14
と、天板15と、板金製の底板16と、左右一対の後輪
フェンダー17,17とによって運転キャビン10を構
成してある。
【0021】図7に示すように、前側壁12は、透明の
硝子板部12aと、板金部12bと、板金部12bに連
結している鉄パイプ製ピラー部12cとによって形成し
てある。硝子板部12aの外側周縁部を前記前ピラー1
1aと上前横フレーム11cとに接着し、板金部12b
の左右側の一方の端部を前記一対の下中央前後フレーム
11j,11jの一方の下中央前後フレーム11jが前
端部に備えている連結片部11mに、板金部12bの左
右側の他方の端部を他方の下中央前後フレーム11jが
前端部に備えている連結片部11mにそれぞれボルト連
結し、ピラー部12cの両端側を下横前後フレーム11
fの前端部に付いている取付けブラケット18にボルト
連結することにより、前側壁12をキャビンフレーム1
1に支持させるように構成してある。
【0022】一対のサイドドア13,13のそれぞれ
は、透明のガラス板で成り、後端側に備えている上下一
対のヒンジ部材13a,13aによって前記後ピラー1
1bにキャビン上下向きの軸芯まわりで回動自在に連結
して、この軸芯まわりでの揺動操作によって開閉できる
ようにキャビンフレーム11に支持させ、キャビンフレ
ーム11が前ピラー11aと上前後フレーム11eと後
ピラー11bと下横前後フレーム11fとによって形成
するキャビン乗降口を開閉させるように構成してある。
【0023】後側壁14は、透明のガラス板で成り、上
端側に備える左右一対のヒンジ14aによって上後横フ
レーム11dにキャビン横向きの軸芯まわりで回動自在
に連結して、この軸芯まわりで上下に揺動操作すること
によって開閉できるようにキャビンフレーム11に支持
させるように構成してある。天板15は、合成樹脂板で
成り、周縁部を上前横フレーム11c、上後横フレーム
11d、上前後フレーム11eのそれぞれに連結してキ
ャビンフレーム11に支持させるように構成してある。
一対の後輪フェンダー17,17のそれぞれは、下横前
後フレーム11fが備えている支持ブラケット11n
と、前記支柱11hとに取り付けることによってキャビ
ンフレーム11に支持させるように構成してある。底板
16は、前端側に左右一対の乗降兼運転用ステップ部1
6aを備えるとともに後端側の上面側に運転座席7を取
り付けるように構成した板金で成り、一対の下中央前後
フレーム11j,11j及びステップ支持フレーム11
kの上方を覆うように配置して下中央前後フレーム11
j、ステップ支持フレーム11k、下横前後フレーム1
1fに連結することによってキャビンフレーム11に支
持させるように構成してある。
【0024】運転ンキャビン10は、図10〜図12に
示す取り付け構造に基づいて車体に取り付けるように構
成してある。すなわち、前記一対の下横前後フレーム1
1f,11fそれぞれの前端部に付いている前記取付け
ブラケット18を、クラッチハウジングの後部に連結す
る伝動ケース8で成る車体中間部分から延出するキャビ
ン支持部材19aにクッションゴム20を介して載置
し、このクッションゴム20やキャビン支持部材19a
の下側に位置するクッションゴム20などを貫通する連
結ボルト21によって取付けブラケット18の外れ止め
を行うようにしてある。前記取付け支柱11hを、前記
伝動ケース8の後部に連結するとともに走行及び作業用
ミッションを内装する伝動ケース9で成る車体後部部分
から延出するキャビン支持部材19bにクッションゴム
20を介して載置し、このクッションゴム20やキャビ
ン支持部材19bの下側に位置するクッションゴム20
などを貫通する連結ボルト21によって取付け支柱11
hの外れ止めを行うようにしてある。つまり、運転キャ
ビン10は、エンジン駆動や走行に起因する車体振動を
減衰させて運転キャビン10に伝わりにくくする前記ク
ッションゴム20を介して車体に支持させてある。
【0025】図2及び図3に示すように、エンジン3の
前端側に冷媒圧縮用のコンプレッサー22を取り付ける
とともに、このコンプレッサー22の駆動用プーリ22
aを伝動ベルトによってエンジン3の出力軸に連動させ
てエンジン3によるコンプレッサー22の駆動を可能に
し、エンジン3の前側に位置するエンジン冷却用ラジエ
ータ23の前面側に冷媒用コンデンサー24を配置する
とともに前記ラジエータ23に冷却風を吸引供給するよ
うにラジエータ23の後面側に駆動自在に配置してある
回転ファン25によって冷媒用コンデンサー24に冷却
風を供給するように構成し、前記コンプレッサー22及
びコンデンサー24に冷媒循環パイプ26によって接続
するように構成したエバポレータ31、エンジン3で発
生した熱を温水循環ホース27によって暖房用に取り入
れるように構成した暖房用熱交換器32などが備えられ
ている空調ユニット30を運転キャビン10の前側壁1
2に取り付けて、運転キャビン10を冷房及び暖房する
空調を可能にしてあり、詳しくは、次の如く構成してあ
る。
【0026】図3〜図5に示すように、空調ユニット3
0は、左右一対の吸込口33,33を前端側に備え、後
端側に一つの吹出口34を備える機器ケース35と、こ
の機器ケース35の内部の前端側に位置する左右一対の
回転ファン36,36と、各回転ファン36,36を出
力軸に一体回転自在に取り付けてある電動ファンモータ
37と、機器ケース内の回転ファン36よりも後側に位
置する前記エバポレータ31と、機器ケース内のエバポ
レータ31よりも後側に位置する前記暖房用熱交換器3
2とで成り、空調ユニット30のうちの吹出口34を除
く大部分をユニットケース40によって覆う状態で、か
つ、吹出口34が運転キャビン10の内部の計器パネル
28の背後に位置する状態で、前記前側壁12の前記鉄
板部12bに備えてあるユニット取付け孔12dなどを
有する運転キャビン10の空調ユニット支持部10aに
取り付けてある。前記吹出口34に案内ダクト29の空
気取入れ側を連通させるとともに、この案内ダクト29
の空気送出し側には、前記計器パネル28の両横側に位
置する第1キャビン内吹出口29aと、前記底板16の
前端付近に位置する左右一対の第2キャビン内吹出口2
9bとを備えてある。
【0027】これにより、ファンモータ37を駆動する
と、空調ユニット30がファンモータ37によって駆動
される各回転ファン36の吸引及び送風作用により、空
気を吸込口33から機器ケース35の内部に導入してエ
バポレータ31及び暖房用熱交換器32に供給し、エバ
ポレータ31で冷却された空気及び暖房用熱交換器32
で加熱された空気を吹出口34から送り出す。すると、
案内ダクト29が空調ユニット30からの冷却空気及び
加熱空気を前記キャビン内吹出口29a,29bに案内
し、運転キャビン10の内部の計器パネル28の両横側
と、左右の運転ステップ部16a,16aの付近との複
数箇所に吹き出す。
【0028】前記空調ユニット支持部10aは、前記鉄
板部12bの一部分をキャビン内側に向かうように折曲
げることによって作成してあるユニット支持部12e
と、鉄板部12bからエンジンボンネット4の内部のエ
ンジン3の上方に延出させるとともに鉄板部12bに片
持ち支持されるように鉄板部12bにのみ連結してある
ユニット支持部材41と、前記ユニット取付け孔12d
とによって構成してある。ユニットケース40は、前端
側がエンジンボンネット4の内部で後端側が前記ユニッ
ト取付け孔12dから運転キャビン10の内部に入り込
む配置で前記ユニット支持部材41とユニット支持部1
2eとにわたって取り付けるように、かつ、空調ユニッ
ト30をユニット支持部材41及びユニット支持部12
eに締め付け固定する取付けボルトによって空調ユニッ
ト30との共締めでユニット支持部材41及びユニット
支持部12eに締め付け固定するように構成してある。
すなわち、空調ユニット30は、吸込口33が運転キャ
ビン10の外側で暖房用熱交換器32の後側部分と、吹
出口34とが前側壁12の外側面よりも運転キャビン1
0の内側に入り込む配置で、かつ、ユニットケース40
をユニット支持部材41及びユニット支持部12eから
取り外すことによってユニットケース40と共に一挙に
取り外せるようにユニット支持部材41とユニット支持
部12eとに支持させてある。
【0029】ユニットケース40の運転キャビン内に位
置する後端部分の上側に吸気ケース42を付設してあ
る。この吸気ケース42に、運転キャビン10の内部に
上向きに開口する内気取入れ口42aと、前記板金部1
2bの前記ユニット取付け孔12dより上側に位置する
貫通孔12fを通して運転キャビン10の外側に車体前
向きに開口する外気取入れ口42bとを備えてある。前
記内気取入れ口42a及び外気取入れ口42bを空調ユ
ニット30の左右の吸込み口33,33に連通させる吸
気路43をユニットケース40によってエンジンボンネ
ット3の内部に形成してある。すなわち、空調ユニット
30が、回転ファン36の吸引作用により、運転キャビ
ン内の空気を内気取入れ口42aから、運転キャビン外
の空気を外気取入れ口42bからそれぞれユニットケー
ス40の内部に取り入れ、吸気路43を通して各吸込口
33に導入するように構成してある。これにより、空調
ユニット30は、運転キャビン10の内部と外部のいず
れの空気もエンジンボンネット4の内部空気が混入しな
いようにそのボンネット内気と隔絶させて吸入する。
【0030】前記吸気ケース42の内部に、エアフィル
ター44と、このエアフィルター44の上側に位置する
吸気切換え体45とを設けるとともに、吸気ケース42
の図6に示す如き長孔42cから上向きに突出するよう
に形成して吸気切換え体45に備えてある操作部45a
を手動操作によって前記長孔42cに沿わせて前後方向
に摺動操作すると、吸気切換え体45が吸気ケース42
の内部を前後に移動し、内気取入れ口42aを開き状態
で外気取入れ口42bを閉じ状態にしてキャビン内気の
みを空調ユニット30に取り入れさせる第1空調位置
と、内気取入れ口42aも外気取入れ口42bも開き状
態にしてキャビン内とキャビン外の両方の空気を空調ユ
ニット30に取り入れさせる第2空調位置と、外気取入
れ口42bを開き状態で内気取入れ口42aを閉じ状態
にしてキャビン外気のみを空調ユニット30に取り入れ
させる第3空調位置とに切り換わるように構成してあ
る。
【0031】前記エアフィルター44は、前記内気取入
れ口42aと外気取入れ口42bのいずれからの空気に
も濾か作用するものであり、フィルター支持具47に支
持させてある。図6に示すように、フィルター支持具4
7には、エアフィルター44を上方から抜差しするよう
に構成したフィルター支持枠部47aと、一対の保持ば
ね板部47bとを備えてある。そして、図3に示す如
く、フィルター支持具47のフィルター支持枠部47a
を吸気ケース42にフィルター挿入口から挿入し、保持
ばね板47bを吸気ケース42の底板に当接させてその
反力によってエアフィルター44を吸気ケース内に押し
付け保持させることにより、エアフィルター44を吸気
ケース42に使用状態に装着できるようにしてある。つ
まり、フィルター支持具47を吸気ケース42に対して
出し入れ操作することにより、エアフィルター44を吸
気ケース42に装着したり、吸気ケース42から取り外
したりできる。
【0032】つまり、空調ユニット30を冷房側に運転
すると、空調ユニット30がエバポレータ31によって
冷却した空気を吹出口34から送り出し、この空気が案
内ダクト29によって運転キャビン内の複数箇所に拡散
されて供給される。これにより、キャビン内を冷房でき
る。空調ユニット30を暖房側に運転すると、空調ユニ
ット30が暖房用熱交換器32によって加熱した空気を
吹出口34から送り出し、この空気が案内ダクト29に
よって運転キャビン内の複数箇所に拡散されて供給され
る。これにより、キャビン内を暖房できる。そして、冷
房の場合も暖房の場合も、吸気切換え体45を前記第1
空調位置に操作すると、空調ユニット30がキャビン内
気のみを取り入れて冷却、加熱処理してキャビン内に戻
す状態になり、キャビン内気を運転キャビン10と空調
ユニット30との間で循環させて冷房及び暖房を行う内
気循環空調が行える。吸気切換え体45を前記第2空調
位置に操作すると、空調ユニット30がキャビン内とキ
ャビン外の両方の空気を取り入れて冷却、加熱処理して
キャビン内に送り込む状態になり、キャビン内気を運転
キャビン10と空調ユニット30との間で循環させると
ともにキャビン外気も冷却、加熱処理してキャビン内に
送り込んで冷房及び暖房を行う混合空調が行える。吸気
切換え体45を前記第3空調位置に操作すると、空調ユ
ニット30がキャビン外気のみを取り入れて冷却、加熱
処理してキャビン内に送り込んで冷却及び暖房を行う外
気供給空調ができる。
【0033】〔別実施形態〕 13は、空調ユニット30の配置面で異なる実施形態を
備えるものを示す。すなわち、運転キャビン10の構
造、運転キャビン10をクッションゴムを介して車体に
支持させるキャビン取付構造、空調ユニット30の構造
は、上記実施形態に示したものと同様に構成してある。
空調ユニット30は、吸込口33が運転キャビン10及
びエンジンボンネット4の外側で吹出口34が運転キャ
ビン10の内側に位置する状態に配置し、運転キャビン
10の前側壁12と、この前側壁12から車体前方側に
向けてエンジンボンネット4の上方に延出するとともに
前側壁12に片持ち支持されるユニット支持部材46と
にわたって取り付けてある。
【0034】図14は、空調ユニット30の配置面でさ
らに異なる実施形態を備えるものを示す。すなわち、運
転キャビン10の構造、運転キャビン10をクッション
ゴムを介して車体に支持させるキャビン取付構造、空調
ユニット30の構造は、上記実施形態に示したものと同
様に構成してある。空調ユニット30は、吸込口33が
運転キャビン10の後外側で吹出口34が運転キャビン
10の内側に位置する状態に配置し、運転キャビン10
の後側壁14と、この後側壁14から車体後方側に向け
て延出するユニット支持部材46とにわたって取り付け
てある。
【0035】前記クッションゴム20に替えて、クッシ
ョンスプリングを採用したり、エアークッション装置を
採用して実施してもよい。したがって、これらを総称し
て緩衝機構20と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクター全体の側面図
【図2】空調装置の側面図
【図3】空調ユニット配設部の側面図
【図4】空調ユニット配設部の平面図
【図5】空調ユニットの平面図
【図6】吸気ケースの分解状態での斜視図
【図7】前側壁の斜視図
【図8】キャビンフレームの一部分解状態での斜視図
【図9】運転キャビンの分解状態での斜視図
【図10】キャビンフレームの平面図
【図11】運転キャビン前部の取付け構造を示す正面図
【図12】運転キャビン後部の取付け構造を示す正面図
【図13】別実施形態の空調構造を備えるトラクター全
体の側面図
【図14】別実施形態の空調構造を備えるトラクター全
体の側面図
【符号の説明】
4 エンジンボンネット 8,9 車体 10 運転キャビン 20 緩衝機構 29 案内ダクト 29a,29b キャビン内吹出口 30 空調ユニット 32 熱交換器 33 吸込口 34 吹出口 40 ユニットケース 41 ユニット支持部材 43 吸気路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−108741(JP,A) 特開 平7−47832(JP,A) 特開 平5−246235(JP,A) 実開 昭58−134125(JP,U) 実開 昭62−33914(JP,U) 実開 昭54−133550(JP,U) 実開 昭58−126513(JP,U) 実開 昭63−124517(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32 614 B60H 1/00 B60H 1/32 615 B60H 1/00 102

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転キャビンを備えているトラクターで
    あって、 前記運転キャビンを緩衝機構を介して車体に取り付け、
    前記運転キャビンの空調を行う空調ユニットを、この空
    調ユニットがエンジンボンネットの内部空間から区画さ
    れる状態に覆うユニットケーに内装して、前記運転キャ
    ビンからエンジンボンネットの内部に延出する状態に片
    持ち支持されたユニット支持部材に載せ付けることで前
    記運転キャビンに取り付け、 エンジンボンネット内空間に設置される前記ユニットケ
    ースに、機外から前記空調ユニットの吸入口に空気供給
    する吸気路を一体的に形成してある トラクター。
  2. 【請求項2】 前記空調ユニットの吸入口が運転キャビ
    ンの外側に位置し、前記空調ユニットの吹出口が運転キ
    ャビンの内側に位置するように、前記空調ユニットを取
    り付けてある請求項1に記載のトラクター。
  3. 【請求項3】 前記空調ユニットの吹出口に連通するキ
    ャビン内吹出口を前記運転キャビンの内側の複数箇所に
    形成して前記空調ユニットからの空気を前記運転キャビ
    ンの内側の複数箇所に吹き出す案内ダクトを構成してあ
    る請求項1又は2記載のトラクター。
  4. 【請求項4】 前記空調ユニットに備えられた熱交換器
    が前記運転キャビンの内側に入り込むように、前記空調
    ユニットを取り付けてある請求項1〜3のうちのいずれ
    か一つに記載のトラクター。
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