JP3097683B2 - トラクタの空調装置 - Google Patents
トラクタの空調装置Info
- Publication number
- JP3097683B2 JP3097683B2 JP11003222A JP322299A JP3097683B2 JP 3097683 B2 JP3097683 B2 JP 3097683B2 JP 11003222 A JP11003222 A JP 11003222A JP 322299 A JP322299 A JP 322299A JP 3097683 B2 JP3097683 B2 JP 3097683B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cockpit
- air conditioner
- rear wheel
- tractor
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はトラクタにおける
空調装置に関する。
空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
各種車両の搭乗者の作業環境の快適性を確保するため
に、空調空気を搭乗者近傍に導く構成とし、特に作業者
にあっては、操縦空間を狭くしないために、空調装置を
操縦席下方に配置し適宜に吹き出し口を導出する形態と
している。例えば、実開昭64−11813号公報に開
示の技術があり、当該構成によれば、その吹き出し口は
操縦席下方にあって、搭乗者の足元から膝下近傍を中心
に吹き出される構成であるから、上半身には快適空気が
回り込み難い構成となっている。
各種車両の搭乗者の作業環境の快適性を確保するため
に、空調空気を搭乗者近傍に導く構成とし、特に作業者
にあっては、操縦空間を狭くしないために、空調装置を
操縦席下方に配置し適宜に吹き出し口を導出する形態と
している。例えば、実開昭64−11813号公報に開
示の技術があり、当該構成によれば、その吹き出し口は
操縦席下方にあって、搭乗者の足元から膝下近傍を中心
に吹き出される構成であるから、上半身には快適空気が
回り込み難い構成となっている。
【0003】かような構成は、操縦室を有した所謂キャ
ビン仕様の車両にあっては、閉鎖空間であるためやがて
快適性を確保できるが、トラクタとりわけ農作業用のト
ラクタにあっては頻繁にドアの開閉を行ったり、又は、
安全フレーム仕様のように搭乗者空間を囲う構成でない
ときには、下方から出た空調空気は搭乗者に作用できず
拡散し、快適性を損なうこととなる。
ビン仕様の車両にあっては、閉鎖空間であるためやがて
快適性を確保できるが、トラクタとりわけ農作業用のト
ラクタにあっては頻繁にドアの開閉を行ったり、又は、
安全フレーム仕様のように搭乗者空間を囲う構成でない
ときには、下方から出た空調空気は搭乗者に作用できず
拡散し、快適性を損なうこととなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の欠点
を解消しようとするもので、次の技術的手段を講じた。
即ち、車体1後部の操縦席2の側方の左右後輪フェンダ
5,5夫々には、空調装置3に連結され操縦席2の後側
において左右に分岐したダクト21,21の噴気口6,
6を、上記操縦席2の座乗位置よりも高い位置に設けて
なるトラクタにおける空調装置とする。
を解消しようとするもので、次の技術的手段を講じた。
即ち、車体1後部の操縦席2の側方の左右後輪フェンダ
5,5夫々には、空調装置3に連結され操縦席2の後側
において左右に分岐したダクト21,21の噴気口6,
6を、上記操縦席2の座乗位置よりも高い位置に設けて
なるトラクタにおける空調装置とする。
【0005】また、搭乗者空間を囲うキャビンを構成し
ない車体1とし、車体1後部の操縦席2の側方の左右後
輪フェンダ5,5夫々には、空調装置3に連結され操縦
席2の後側において左右に分岐したダクト21,21の
噴気口6,6を、上記操縦席2の座乗位置よりも高い位
置に設けてなるトラクタにおける空調装置の構成とす
る。
ない車体1とし、車体1後部の操縦席2の側方の左右後
輪フェンダ5,5夫々には、空調装置3に連結され操縦
席2の後側において左右に分岐したダクト21,21の
噴気口6,6を、上記操縦席2の座乗位置よりも高い位
置に設けてなるトラクタにおける空調装置の構成とす
る。
【0006】
【発明の作用効果】この発明は上記のように、車体1後
部の操縦席2の側方の左右後輪フェンダ5,5夫々に
は、空調装置3に連結され操縦席2の後側において左右
に分岐したダクト21,21の噴気口6,6を、上記操
縦席2の座乗位置よりも高い位置に設けたものであるか
ら、空調された空気は搭乗者の左右部の噴気口6,6か
ら出て主として上半身部に吹き付けられるため、外気の
影響を比較的少なくでき、快適性を維持しうる。
部の操縦席2の側方の左右後輪フェンダ5,5夫々に
は、空調装置3に連結され操縦席2の後側において左右
に分岐したダクト21,21の噴気口6,6を、上記操
縦席2の座乗位置よりも高い位置に設けたものであるか
ら、空調された空気は搭乗者の左右部の噴気口6,6か
ら出て主として上半身部に吹き付けられるため、外気の
影響を比較的少なくでき、快適性を維持しうる。
【0007】特にキャビンを構成しない場合にあって
も、上記のように上半身部に作用するものとなって、進
行中であっても快適性を損なわない。
も、上記のように上半身部に作用するものとなって、進
行中であっても快適性を損なわない。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の一実施例を図面に基づ
き説明する。トラクタ車体1は、前車輪7、後車輪8
を。前部に搭載のエンジン9によって伝動駆動する構成
と、操縦席2は、後車輪8の内部から上周部を覆う左右
の後輪フェンダ5間に設け、この操縦席2を支持する下
部底板10は左右両側を後輪フェンダ5に連結し、後側
板11は操縦席2後側の後輪フェンダ5と同じ高さに設
置している。又、底板10及び後輪フェンダ5の前端部
はステップフロア12に連結している。
き説明する。トラクタ車体1は、前車輪7、後車輪8
を。前部に搭載のエンジン9によって伝動駆動する構成
と、操縦席2は、後車輪8の内部から上周部を覆う左右
の後輪フェンダ5間に設け、この操縦席2を支持する下
部底板10は左右両側を後輪フェンダ5に連結し、後側
板11は操縦席2後側の後輪フェンダ5と同じ高さに設
置している。又、底板10及び後輪フェンダ5の前端部
はステップフロア12に連結している。
【0009】これら操縦席2、後輪フェンダ5等からス
テアリング26前部のダッシュボード13部間に亘っ
て、操縦室14を構成するように、前,後,左,右の各
ガラス窓15、左右のドア16、天井17等を設け、前
部支柱33、後部支柱32、及びドア12の後縁部を受
ける中間支柱41等を有して、車体1に対して支持し、
操縦席14の内外を遮蔽する構成としている。
テアリング26前部のダッシュボード13部間に亘っ
て、操縦室14を構成するように、前,後,左,右の各
ガラス窓15、左右のドア16、天井17等を設け、前
部支柱33、後部支柱32、及びドア12の後縁部を受
ける中間支柱41等を有して、車体1に対して支持し、
操縦席14の内外を遮蔽する構成としている。
【0010】空調装置3は、ファン18、モータM、蒸
発器19、ヒータ34等によって、エアコンディショナ
を構成している。蒸発器19のパイプ口35は、前方の
ボンネット20内に装着してエンジン9によって駆動さ
れるコンプレッサ27やコンデンサ36等を経るパイプ
28と連結し冷媒を循環させる構成としている。該ヒー
タ34の後側に風圧室37の左右両側から、後輪フェン
ダ5と操作パネル22との間の間隔部23を通して、こ
の操作パネル22の上端面に開口する噴気口6に亘って
ダクト21を連結している。モータMの駆動によって、
ファン18が回転されて、吸気口4から吸入される操縦
室14の空気は、ファン18室から蒸発器19、ヒータ
34等を経て、風圧室37、ダクト21を通り、噴気口
6から操縦室14内へ噴出循環される。
発器19、ヒータ34等によって、エアコンディショナ
を構成している。蒸発器19のパイプ口35は、前方の
ボンネット20内に装着してエンジン9によって駆動さ
れるコンプレッサ27やコンデンサ36等を経るパイプ
28と連結し冷媒を循環させる構成としている。該ヒー
タ34の後側に風圧室37の左右両側から、後輪フェン
ダ5と操作パネル22との間の間隔部23を通して、こ
の操作パネル22の上端面に開口する噴気口6に亘って
ダクト21を連結している。モータMの駆動によって、
ファン18が回転されて、吸気口4から吸入される操縦
室14の空気は、ファン18室から蒸発器19、ヒータ
34等を経て、風圧室37、ダクト21を通り、噴気口
6から操縦室14内へ噴出循環される。
【0011】後輪フェンダ5の上部から操縦室14側に
亘って覆うように操作パネル22を設け、これら後輪フ
ェンダ5と操作パネル22との間の間隔部23に上記ダ
クト21を通し、操作パネル22には、主変速レバーを
案内する主レバーガイド溝24や、副変速レバーを案内
する副レバーガイド溝25等を設けると共に、該ダクト
23を下面に連通する噴気口6を設け、この噴気口6に
は防塵網を設けている。
亘って覆うように操作パネル22を設け、これら後輪フ
ェンダ5と操作パネル22との間の間隔部23に上記ダ
クト21を通し、操作パネル22には、主変速レバーを
案内する主レバーガイド溝24や、副変速レバーを案内
する副レバーガイド溝25等を設けると共に、該ダクト
23を下面に連通する噴気口6を設け、この噴気口6に
は防塵網を設けている。
【0012】なお、上記噴気口6,6は左右フェンダ
5,5の夫々に設けられ、その高さ位置は図1,図3の
ように座乗位置よりも高い位置に設けられる。29は車
体1後端部の油圧装置、30はこの油圧装置29によっ
て回動されるリフトアーム、31は動力取出軸である。
なお、後輪フェンダ5上面と、操作パネル22の上面と
の間は段部38形成し、この段部38に沿って、左右の
後部支柱32間にはシール39を設け、前後の中間支柱
41と後部支柱32との間にはシール40を設け、開閉
する後部ガラス窓や、側部ガラス窓15等を受けること
ができる。
5,5の夫々に設けられ、その高さ位置は図1,図3の
ように座乗位置よりも高い位置に設けられる。29は車
体1後端部の油圧装置、30はこの油圧装置29によっ
て回動されるリフトアーム、31は動力取出軸である。
なお、後輪フェンダ5上面と、操作パネル22の上面と
の間は段部38形成し、この段部38に沿って、左右の
後部支柱32間にはシール39を設け、前後の中間支柱
41と後部支柱32との間にはシール40を設け、開閉
する後部ガラス窓や、側部ガラス窓15等を受けること
ができる。
【0013】又、図5,図6のように、操縦室14を取
外して、単なる安全フレームの支柱42と天井43とを
設けるだけの場合は、上記段部38の外側にハンドキャ
ッチャ44をボルト等の締付具45で取付けるとよい。
外して、単なる安全フレームの支柱42と天井43とを
設けるだけの場合は、上記段部38の外側にハンドキャ
ッチャ44をボルト等の締付具45で取付けるとよい。
【図1】一部の正断面図である。
【図2】一部の平面図である。
【図3】一部の側面図である。
【図4】トラクタの側面図である。
【図5】別実施例の側面図である。
【図6】その一部の平面図である。
1…車体、2…操縦席、3…空調装置、4…吸気口、
5,5…後輪フェンダ、6,6…噴気口、7…前車輪、
8…後車輪、9…エンジン、10…下部底板、11…後
側板、12…ステップフロア、13…ダッシュボード、
14…操縦室、15…ガラス窓、16…ドア、17…天
井、18…ファン、19…蒸発器、20…ボンネット、
21,21…ダクト、22…操作パネル、23…間隔
部、24…主レバーガイド溝、25…副レバーガイド
溝、26…ステアリング、27…コンプレッサ、28…
パイプ、29…油圧装置、30…リフトアーム、31…
動力取出軸、32…後部支柱、33…前部支柱、34…
ヒータ、35…パイプ口、36…コンデンサ、37…風
圧室、38…段部、39…シール、40…シール、41
…中間支柱、42…支柱、43…天井、44…ハンドキ
ャッチャ、45…締付具
5,5…後輪フェンダ、6,6…噴気口、7…前車輪、
8…後車輪、9…エンジン、10…下部底板、11…後
側板、12…ステップフロア、13…ダッシュボード、
14…操縦室、15…ガラス窓、16…ドア、17…天
井、18…ファン、19…蒸発器、20…ボンネット、
21,21…ダクト、22…操作パネル、23…間隔
部、24…主レバーガイド溝、25…副レバーガイド
溝、26…ステアリング、27…コンプレッサ、28…
パイプ、29…油圧装置、30…リフトアーム、31…
動力取出軸、32…後部支柱、33…前部支柱、34…
ヒータ、35…パイプ口、36…コンデンサ、37…風
圧室、38…段部、39…シール、40…シール、41
…中間支柱、42…支柱、43…天井、44…ハンドキ
ャッチャ、45…締付具
Claims (2)
- 【請求項1】 車体1後部の操縦席2の側方の左右後輪
フェンダ5,5夫々には、空調装置3に連結され操縦席
2の後側において左右に分岐したダクト21,21の噴
気口6,6を、上記操縦席2の座乗位置よりも高い位置
に設けてなるトラクタにおける空調装置。 - 【請求項2】 搭乗者空間を囲う操縦室を構成しない車
体1とし、車体1後部の操縦席2の側方の左右後輪フェ
ンダ5,5夫々には、空調装置3に連結され操縦席2の
後側において左右に分岐したダクト21,21の噴気口
6,6を、上記操縦席2の座乗位置よりも高い位置に設
けてなるトラクタにおける空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11003222A JP3097683B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | トラクタの空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11003222A JP3097683B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | トラクタの空調装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02080506A Division JP3102011B2 (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | トラクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11314515A JPH11314515A (ja) | 1999-11-16 |
JP3097683B2 true JP3097683B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=11551426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11003222A Expired - Fee Related JP3097683B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | トラクタの空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3097683B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5175143B2 (ja) * | 2008-07-30 | 2013-04-03 | 株式会社小松製作所 | 作業車両の空気調和装置のダクト構造 |
CN103123153A (zh) * | 2012-11-15 | 2013-05-29 | 柳州易舟汽车空调有限公司 | 小型工程车空调器 |
DE102015213299A1 (de) * | 2014-08-28 | 2016-03-17 | Mahle International Gmbh | Personenkraftwagen mit belüftetem Fondfußraum |
-
1999
- 1999-01-08 JP JP11003222A patent/JP3097683B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11314515A (ja) | 1999-11-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |