JPH0616863Y2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JPH0616863Y2
JPH0616863Y2 JP1987197818U JP19781887U JPH0616863Y2 JP H0616863 Y2 JPH0616863 Y2 JP H0616863Y2 JP 1987197818 U JP1987197818 U JP 1987197818U JP 19781887 U JP19781887 U JP 19781887U JP H0616863 Y2 JPH0616863 Y2 JP H0616863Y2
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JP
Japan
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cowl
panel
air box
air
bonnet
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JP1987197818U
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JPH01101983U (ja
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義雄 藤井
義典 池田
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車の前部車体構造、特にフロントウインド
の下方のカウル部に設けられたエアーボックスのシール
構造に関する。
(従来の技術) 自動車の車体に前方からの衝撃荷重が作用した場合、該
車体前部のボンネットが後方に移動することがあるが、
これを阻止するため、例えば実開昭55−127666
号公報に開示されているように、ボンネットストッパを
備えることがある。これはボンネットの開閉部に車体に
固着された固定板とボンネットに固着された可動板を回
動自在にピンで軸支してなるヒンジ部が設けられた構成
において、上記固定板の車体への取付ボルトの頭部を延
長してフック部を構成する一方、このフック部に対応さ
せて上記可動板に開口部を設け、ボンネットの後方への
移動時に上記フック部と開口部とを係合させることによ
り、ボンネットの後方への移動を規制するようにしたも
のである。
一方、自動車には車室内の空調設備が備えられるが、該
空調設備による車室内への空気の取り入れは、フロント
ウィンド下方のカウルパネル上に設けられたカウルバッ
フル部から外気を吸い込み、これを送風機によりカウル
部に構成されたダクト部を通って車室内に供給するのが
一般的である。しかし、近年、車室内あるいはエンジン
ルーム内を広くして空間的余裕を持たせたり、デザイン
上の要求から上記カウル部にダクト部を設けたくない場
合があり、このような場合、カウル部にダクト部に代え
てエアーボックスを設けることが考えられている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、上記のようにカウル部にエアーボックスを設
ける場合、該エアーボックスはエンジンルーム内に位置
するため、周囲のシール性が良好でないとエンジンルー
ム内の熱気やダストなどが該エアーボックスに侵入し、
更にこの熱気でダストなどが車室内に送り込まれて、室
内環境を悪化させることになる。また、この問題に対し
て、エアーボックス周辺のシール性を充分に確保しよう
とすると、該エアーボックスの構造が複雑化し、構成部
品が増加するという問題が生じる。
そこで、本考案はカウル部にエアーボックスを設けるに
際して、該エアーボックスの構成部品として上記フック
部材を有効に利用し、もって部品点数を増加させること
なく、エアーボックスの所要のシール性を確保すること
を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案は次のように構成
したことを特徴とする。
すなわち、フロントウインド下方のカウル部に設けられ
且つエアー吸込口および送風口を有するエアーボックス
と、上記カウル部の側端部に設けられて、ボンネットの
後退時に該ボンネットに係合して、その後退を規制する
フック部材とを有する自動車において、上記エアーボッ
クスを、ダッシュパネルよりもエンジン側において、上
記カウル部を形成するカウルパネルの下面と上記ダッシ
ュパネルの上方に続くダッシュアッパパネルの前面とに
シール部材を介して周縁部が接合されるエアーボックス
パネルによって構成すると共に、該エアーボックスの側
部を上記フック部材により閉塞するように構成する。
(作用) 上記の構成によれば、フロントウインドの下方のカウル
部に設けられてエンジンルーム内に位置するエアーボッ
クスを構成するエアーボックスパネルの周縁部が、カウ
ルパネルの下面及びダッシュアッパパネルの前面にシー
ル部材を介して接合されると共に、該エアーボックスの
車体外方側の側面が、上記カウル部の側端部に設けられ
てボンネットの後退を規制するフック部材により閉塞さ
れることになる。従って、構成部品点数を徒らに増加さ
せることなく、該エアーボックス周辺の所要のシール性
が確保されることになる。
(実施例) 以下、本考案を図に示す実施例について説明する。
まず、本実施例に係る自動車の車体前部の構成を第1図
によって説明すると、フロントウインド1の下方にカウ
ル部2が構成され、このカウル部2に続く前方にエンジ
ンルーム3が設けられている。このエンジンルーム3
は、前部のラジエータシュラウド4と、後部のダッシュ
パネル5と、両側のホイールエプロン6,6(一方のみ
図示)とで構成されている。そして、上記ホイールエプ
ロン6の外側前部には第1,第2エプロンレインフォー
スメント7,8が上下に配設され、また、これらに続い
てホイールエプロン6の外側後部に第1,第2カウルサ
イドレインフォースメント9,10が上下に配設されて
いる。
一方、上記フロントウインド1の下方のカウル部2は、
第1,2図に示すように、斜め前方に傾斜させた状態で
車幅方向に配設されたカウルパネル11と、上記ダッシ
ュパネル5の上方に連設されて、上端のフランジ部12
aが上記カウルパネル11の後端フランジ部11aに接
合されたダッシュアッパパネル12とで構成されてい
る。そして、上記カウルパネル11の中央部に外気を取
込むカウルバッフル13が設けられていると共に、ダッ
シュアッパパネル12の一端部所定位置には上記カウル
バッフル13から取込んだ外気を車室内に供給する送風
口14(第4図参照)が設けられており、またダッシュ
アッパパネル12の車室内側にはダッシュアッパメンバ
15が配設されている。更に、このカウル部2の側端部
にはボンネット16の後退を規制するフック部材17が
備えられている。ここで、このフック部材17とこのフ
ック部材17に係合してボンネット16の後退を規制す
るボンネットヒンジ18について第2〜5図について説
明すると、先ず、フック部材17は、フック本体19と
ベースプレート20とから構成されている。このベース
プレート20は、上面20aと、これに続く前面20b
と、細幅の下面20cと、側面20dとから構成され、
上面20aが上記カウルパネル11の側端部下面に接合
されていると共に、側面20dがエンジンルーム3の内
側壁を構成する上記ホイールエプロン6の後部上端の所
定位置に接合されている。そして、このベースプレート
20の側面20dに上記フック本体19の下部が固着さ
れていると共に、該フック本体19の上部はベースプレ
ート20の上面20a及びカウルパネル11の側端部を
貫通して上方に突出され、その突出部に前方を向く鍵状
の切欠き部19aが設けられている。一方、上記ボンネ
ットヒンジ18は、第1ブラケット21と、第2ブラケ
ット22、これら両ブラケット21,22を回動自在に
連結するピン部材23とで構成され、第1ブラケット2
1がカウルパネルの上面における上記フック本体19の
突出部の外側に2個のリベット24,24によって固設
されていると共に、第2ブラケット22はボンネット1
6に同じく2個のリベット25,25によって固設さ
れ、これによりボンネット16が開閉自在に支持されて
いる。そして、上記第2ブラケット22には後方を向く
鍵状の切欠き部22aが設けられ、上記ボンネット16
を閉じたとき、切欠き部22aが上記フック本体19の
切欠き部19aに相対向するように構成されている。
ところで、上記カウル部2の中央部から一側方寄りに
は、空調設備用ダクトを構成するエアーボックス26が
設けられている。このエアーボックス26は、上面を形
成するカウルパネル11と、後面を形成するダッシュア
ッパパネル12と、下面ないし前面を形成するエアーボ
ックスパネル27とによって構成されていると共に、該
エアーボックスパネル27は、前面27aの上部が上記
カウルパネル11の前縁に固着されたブラケット28に
ボルトナット29を用いて結合され、また下面27bの
後部に固着されたブラケット30が上記ダッシュパネル
12の下縁にボルトナット31を用いて結合されてい
る。また、車体内方側の側部27cは、カウルパネル1
1における上記カウルバッフル13より車体内方側の下
面に固着されたカウルガセット32の下縁に対向し、更
に車体外方側の側部27dは、上記フック部材17にお
けるベースプレート20の前面20b及び下面20cに
対向するようになっている。ここで、該エアーボックス
パネル27の全周囲には、カウルパネル11の下方に取
付けられた時に、該カウルパネル11の前縁部11b、
カウルガセット32の下縁部32a、ダッシュアッパパ
ネル12の下部、並びに上記フック部材17の上記ベー
スプレート20の前面20b及び下面20cとの間を密
封するようにシール部材33が装着されており、また該
エアーボックスパネル27の下面27bは、所定位置に
設けられたドレン穴34に向けて低くなるように傾斜さ
れていると共に、このドレン穴34にエアーボックス2
6内に侵入した雨水等を排出するドレンパイプ35が接
続されている。
上記の構成によれば、ホイールエプロン6の後部に固設
されカウルパネル11を貫通して上方に突出したフック
部材17のフック本体19の切欠き部19aと、ボンネ
ット16を開閉するボンネットヒンジ18の第2ブラケ
ット22の切欠き部22aとが対向しているので、上記
ボンネット16に正面からの力が作用した場合、上記切
欠き部同志(19a,22a)が係合することになる。
いいかえれば上記フック部材17がボンネットヒンジ1
8に係合することになりボンネット16の後退を規制す
ることになる。
また、当該自動車の空調設備は、上記カウルバッフル1
3から外気を吸込み、これをエアーボックス26を経て
送風口14から車室内に供給する。その場合に、上記エ
アーボックス26の周囲のシール性が不十分であると、
カウルバッフル13から外気を吸込む場合に、不十分な
シール部分からエンジンルーム3内の熱気やダストなど
をカウルバッフル13からの外気と共に吸込むことにな
る。しかし、上記の構成によれば、上記エアーボックス
パネル27の前面27aの上部が上記カウルパネル11
の前縁に対向し、後部はダッシュアッパパネル12に対
向し、車体内方側の側部27cはカウルガセット32の
下縁に対向し、更に車体外方側の側部27dは上記フッ
ク部材17のベースプレート20の前面20b及び下面
20cとに対向し、且つこれらの対向部にシール部材3
3を挾持させることによって、上記エアーボックスパネ
ル27の全周を完全にシールできることになる。そし
て、特に車体外方側の側部27dのシールについては上
記フック部材17のベースプレート20を用いているの
で、このシールのために新たな部材を必要としない。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、フロントウインドの下方
のカウル部にエンジンルーム内に位置させてエアーボッ
クスが設けられ、且つ該カウル部の側端部にボンネット
の後退を規制するフック部材が備えられた自動車におい
て、上記エアーボックスを、カウルパネルの下面とダッ
シュアッパパネルの前面とにシール部材を介して周縁部
が接合されるエアーボックスパネルによって構成すると
共に、該エアーボックスの側部を上記フック部材により
閉塞するようにしたので、新たな部材を追加することな
くこのエアーボックスの周囲が密封され所要のシール性
が確保されて、例えばエンジンルーム内の熱気やダスト
などが該エアーボックスから車室内に送り込まれること
が防止され、車室内の環境が悪化することが回避され
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は前部車体
構造の概略構成を示す斜視図、第2図は第4図における
II−II断面による要部拡大側面図、第3図はボンネット
ヒンジとフック部材との関係を説明する第2図における
III−III断面による平面図、第4図は第1図におけるIV
−IV断面による要部正面図、第5図はエアーボックスパ
ネルとフック部材の単体斜視図である。 1……フロントウインド、2……カウル部、3……エン
ジンルーム、5……ダッシュパネル、11……カウルパ
ネル、12……ダッシュアッパパネル、13……エアー
吸込口(カウルバッフル)、14……送風口、16……
ボンネット、17……フック部材、26……エアーボッ
クス、27……エアーボックスパネル、33……シール
部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントウインド下方のカウル部に設けら
    れ且つエアー吸込口および送風口を有するエアーボック
    スと、上記カウル部の側端部に設けられて、ボンネット
    に係合することにより該ボンネットの後退を規制するフ
    ック部材とを有する自動車において、上記エアーボック
    スを、ダッシュパネルよりもエンジン側において、上記
    カウル部を形成するカウルパネルの下面と上記ダッシュ
    パネルの上方に続くダッシュアッパパネルの前面とにシ
    ール部材を介して周縁部が接合されるエアーボックスパ
    ネルによって構成すると共に、該エアーボックスの側部
    を上記フック部材により閉塞するようにしたことを特徴
    とする自動車の前部車体構造。
JP1987197818U 1987-12-26 1987-12-26 自動車の前部車体構造 Expired - Lifetime JPH0616863Y2 (ja)

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JPH01101983U JPH01101983U (ja) 1989-07-10
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JPH054466Y2 (ja) * 1986-10-17 1993-02-03

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JPH01101983U (ja) 1989-07-10

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