JP2564095Y2 - 車両用換気装置 - Google Patents

車両用換気装置

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JP2564095Y2
JP2564095Y2 JP1991049571U JP4957191U JP2564095Y2 JP 2564095 Y2 JP2564095 Y2 JP 2564095Y2 JP 1991049571 U JP1991049571 U JP 1991049571U JP 4957191 U JP4957191 U JP 4957191U JP 2564095 Y2 JP2564095 Y2 JP 2564095Y2
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JP
Japan
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flap
hole
vehicle
cover
service
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JP1991049571U
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Inventor
哲基 木村
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両の車体に設けられ
て、車室内の空気を換気する車両の換気装置に関し、特
に、開口部にフラップを設け外気の逆流を防止すること
ができる車両用換気装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用換気装置においては、車体
に設けられた開口部から外気が逆流するのを防止するた
め、図に示すように、インナパネル22内に配置され
る垂直面のサービスホールカバー24に、車室内側の開
口部を開閉する平面形状のフラップ18を取付けてい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この従来技術の換気装
置では、平面形状のフラップは垂直面上に取付けられて
いたため、車体の内外パネル間の空圧が、車室内の空圧
より高く、且つその差が大きい時は内外パネル間内から
の圧力によってフラップは開口部を閉じている。しか
し、これらの圧力が変動し、その差が小さくなると、フ
ラップがばたつき、外気の逆流を防止することができな
いため、運転時に車内が寒くなる等の欠点があった。
【0004】このようなフラップのばたつきを防止する
ために、平板の縁に車外方向に立ち上がるリブを有する
フラップを備えた車両換気装置が提案されている(実開
昭56−63613号公報及び実開昭63−11910
5号公報参照)。これらの換気装置は、フラップの平面
に剛性を付与しつつフラップを平面的に閉じているの
で、リブを有しない場合に比べてフラップのばたつきは
少なくなるが、このようなリブによる剛性の付与のみで
はフラップを閉じる方向に付勢する作用を有しないの
で、フラップのばたつきを確実に防止することはできな
かった。
【0005】本考案の目的は、上記の欠点を回避し、
ラップに常時閉じる方向の作用を付与して車体の内外パ
ネル内の空圧と車室内の空圧の差が小さくなっても、フ
ラップのばたつきを一層有効に防止することができ、従
って快適な車内空間を維持することができる車両用換気
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の課題を
解決するために、車体の内外パネルの車室側パネルの作
業穴を覆って車室側パネルに取付けられるサービスホー
ルカバーと、車室側パネルの作業穴を通してサービスホ
ールカバーの車室内側の開口部に連通する連通孔を覆う
ようにサービスホールカバーに取付けられてサービスホ
ールカバーの連通孔を開閉するフラップを備えた車両
用換気装置において、フラップは、その全周縁がサービ
スホールカバーの連通孔の周縁に当接するようにその上
縁でサービスホールカバーに枢動自在に取付けられ、且
つ下方が大きくなるように車外側パネルに向けて膨出し
ていることを特徴とする車両用換気装置を提供するもの
である。
【0007】
【作用】このように、フラップは下方が大きくなるよう
に車外側パネルに向けて膨出していると、このフラップ
は、サービスホールカバーの連通孔に平面的に閉じるの
ではなく、恰も箱を被せたように立体的に閉じており、
且つこの立体的なフラップは車外方向に向けて下方が大
きくなるように膨出しているので、フラップは、重心が
外側に大きく移動してサービスホールカバーの連通孔を
閉じる方向のモーメントが大きくなり、従ってサービス
ホールカバーの連通孔を有効に閉じるように作用する。
平面的なフラップの縁にリブを設けてフラップに剛性を
付与すると、リブの重みである程度フラップを閉じる方
向に作用するが、箱形のフラップであると、フラップの
立体的な壁面がフラップの重心を外向きに大きく移動
し、フラップのばたつきを一層有効に防止することがで
きる。従って、車室と内外パネルの圧力の差が小さくな
っても、フラップがばたつくことがなく、外気が逆流し
て車室内に入り込むことがない。
【0008】
【実施例】本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明
すると、図1は本考案の車両用換気装置10を示し、こ
の車両用換気装置10は、図示の実施例では、インナパ
ネル22とアウタパネル23とから成るドア12に設け
られ(図1及び図2参照)、車室(図1の右側)内に開
口する車室側開口部14と、車体の外側に開口する車外
側開口部16とを有し、この車室側開口部14を開閉す
る塩化ビニル製のフラップ18を備えている。
【0009】車室側開口部14は、図1に示すように、
トリムボード20に設けられ、車外側開口部16は、イ
ンナパネル22の下方に設けられる。車室内の空気は、
この開口部14及び16により外部に排出され、換気さ
れる。
【0010】フラップ18は、図1及び図3に示すよう
に、インナパネル22の作業穴28を覆って、インナパ
ネル22に貼着される塩化ビニル製のサービスホールカ
バー24に取付けられる。図示の実施例では、このサー
ビスホールカバー24に車室 側開口部14に連通する2
つの連通孔26が設けられ、これらの2つの連通孔26
を覆うように、且つ上下2段に重なり合わないように2
つのフラップ18が取付けられてい。これらのフラッ
プ18は、その上縁を高周波融着によりサービスホール
カバー24に枢動自在に取付けられている。そして、2
つのフラップ18は、この連通孔26を直接覆うことに
より、この連通孔26と連通している車室側開口部14
を、間接的に閉じている。
【0011】フラップ18は、図1及び図3に示すよう
に、下方が大きくなるようにアウタパネル23に向けて
膨出しており、従って、フラップ18は、図3に示すよ
うに、略横長の箱の形態に立体的に形成されている。図
示の実施例では、この膨出部18Aは、図1及び図3に
示すように、上縁から次第に車外方向に向けて下降し、
下半部より下方の部分で今度は車内方向に下降する傾倒
L字形の断面の正面壁18aを有する。また、この膨出
部18Aは、図3に示すように、この正面壁18aの両
側に三角形状の両側壁18bを有する。フラップ18
は、連通孔26を閉じた状態では、その上縁と正面壁1
8aの下縁と側壁18bの縁との全周縁で連通孔26の
全周縁に当接している。
【0012】このように、フラップ18は下方が大きく
なるようにアウタパネル23に向けて膨出して形成され
ていると、フラップ18は、サービスホールカバー24
の連通孔26を平面的に閉じるのではなく、恰も箱を被
せたように立体的に閉じており、且つこの立体的なフラ
ップ18は下方が大きくなって重くなるように車外方向
に向けて膨出しているので、フラップ18は、その重心
を外側に大きく移動してサービスホールカバー24の連
通孔26を閉じる方向に有効に作用する。このため、ア
ウタパネル23とインナパネル22間の空圧と、車室内
の空圧の差が小さくなっても、フラップ18は、ばたつ
かずに、車室側開口部14を閉じるので、外気が逆流す
ることがない。
【0013】次に、本考案の車両用換気装置10の動作
状態を説明すると、空調等により車室内に空気が供給さ
れ、車室内の空圧がアウタパネル23とインナパネル2
2との間の空間の空圧より高くなると、その車室内から
の圧力によりフラップ18が押されて開き、車室内の空
気が排出され、車外の空気と入れ換わって換気される。
一方、アウタパネル23とインナパネル22との間の空
圧が、車室内の空圧よりも高い場合には、フラップ18
が車室側開口部14を閉じるため、外気が逆流すること
がない。アウタパネル23とインナパネル22間の空圧
が低くなり、車室内の空圧との差が小さくなっても、フ
ラップ18は、下方が重くなるように立体的に形成され
ているので、その自重により、車室側開口部14を閉じ
る方向に有効に付勢されるため、フラップ18がばたつ
くことがなく、外気が逆流して、車室内が寒くなること
がない。
【0014】なお、図示の実施例では、図1及び図2に
示すように、換気装置10をドア12に設けたが、車体
の別の場所、例えば、2ドアの車両における後部座席の
側面に設けてもよい。また、フラップ18の形状を、図
1に示すような傾倒L字形状としたが、図4に示すよう
に、底辺がサービスホールカバー24に対し垂直に延び
るL字形状としてもよい。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、上記のように、フラッ
を重心が外側に大きく移動するように立体的に形成し
て、その自重により開口部を閉じる方向に作用するよう
にしたので、単にフラップの縁にリブを設けて剛性を付
与した場合に比べて開口部を閉じる方向に一層有効に機
能し、従って車体の内外パネル内の空圧と車室内の空圧
との差が小さくなっても、フラップはばたつかずに開口
部を確実に閉じるので、車室内に外気が逆流することが
なく、快適な車内空間を維持することができる実益があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両用換気装置の断面図である。
【図2】本考案の車両用換気装置が設けられた車両用ド
アの正面図である。
【図3】本考案の車両用換気装置に用いられるフラップ
の取付け状態を示す斜視図である。
【図4】本考案の車両用換気装置に用いられるフラップ
の他の実施例における取付け状態を示す拡大断面図であ
る。
【図5】従来の車両用換気装置の断面図である。
【符号の説明】
10 車両用換気装置 14 車室側開口部 16 車外側開口部 18 フラップ18A 膨出部 18a 正面壁 18b 側壁 20 トリムボード 22 インナパネル 23 アウタパネル 24 サービスホールカバー 26 連通孔28 作業穴

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の内外パネルの車室側パネルの作業
    穴を覆って前記車室側パネルに取付けられるサービスホ
    ールカバーと、前記車室側パネルの作業穴を通して前記
    サービスホールカバーの前記車室内側の開口部に連通す
    る連通孔を覆うように前記サービスホールカバーに取付
    けられて前記サービスホールカバーの連通孔を開閉する
    フラップを備えた車両用換気装置において、前記フラ
    ップは、その全周縁が前記サービスホールカバーの連通
    孔の周縁に当接するようにその上縁で前記サービスホー
    ルカバーに枢動自在に取付けられ、且つ下方が大きくな
    るように前記車外側パネルに向けて膨出していることを
    特徴とする車両用換気装置。
JP1991049571U 1991-06-03 1991-06-03 車両用換気装置 Expired - Lifetime JP2564095Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991049571U JP2564095Y2 (ja) 1991-06-03 1991-06-03 車両用換気装置

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04133910U JPH04133910U (ja) 1992-12-14
JP2564095Y2 true JP2564095Y2 (ja) 1998-03-04

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5663613U (ja) * 1979-10-22 1981-05-28
JPH0712093Y2 (ja) * 1987-01-29 1995-03-22 トヨタ自動車株式会社 自動車の換気口ガ−ニツシユ構造

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JPH04133910U (ja) 1992-12-14

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